JP4518766B2 - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4518766B2
JP4518766B2 JP2003308881A JP2003308881A JP4518766B2 JP 4518766 B2 JP4518766 B2 JP 4518766B2 JP 2003308881 A JP2003308881 A JP 2003308881A JP 2003308881 A JP2003308881 A JP 2003308881A JP 4518766 B2 JP4518766 B2 JP 4518766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
magnetic
information
speed
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003308881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005078437A (ja
Inventor
明博 忠政
陽史 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Omron Terminal Solutions Corp filed Critical Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority to JP2003308881A priority Critical patent/JP4518766B2/ja
Priority to PCT/JP2004/012920 priority patent/WO2005022450A1/ja
Publication of JP2005078437A publication Critical patent/JP2005078437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4518766B2 publication Critical patent/JP4518766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • G06K13/08Feeding or discharging cards
    • G06K13/0868Feeding or discharging cards using an arrangement for keeping the feeding or insertion slot of the card station clean of dirt, or to avoid feeding of foreign or unwanted objects into the slot
    • G06K13/0875Feeding or discharging cards using an arrangement for keeping the feeding or insertion slot of the card station clean of dirt, or to avoid feeding of foreign or unwanted objects into the slot the arrangement comprising a shutter for blocking at least part of the card insertion slot
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • G06K13/06Guiding cards; Checking correct operation of card-conveying mechanisms
    • G06K13/067Checking presence, absence, correct position, or moving status of cards
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0004Hybrid readers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Conveying Record Carriers (AREA)

Description

本発明は、磁気カードとICカードのそれぞれに対して情報の処理を行うことが可能なカード処理装置に関するものである。
情報記録媒体であるカードを処理するカード処理装置には、磁気カードとICカードのそれぞれから情報を読み取ることが可能なカード処理装置がある(例えば、特許文献1、2参照)。このカード処理装置は、例えば磁気カードが挿入口から挿入されると、モータやローラ等のカード搬送手段により磁気カードを本体内部に一定速度で搬送しながら、磁気ヘッドによって磁気カードに備わる磁気ストライプの磁力の変化を検出することにより磁気カードの情報を読み取る。また、カード処理装置は、例えば接触式のICカードが挿入口から挿入されると、カード搬送手段によりICカードを本体内部に搬送して所定の位置に停止させ、ICカードに備わるIC接点に装置側のIC接点を接触させることによりICカードの情報を読み取る。
一般的に、上記のカード処理装置では、磁気カードとICカードの大きさが略同一であるので、挿入口とカード搬送手段を磁気カードとICカードで共用している。そのため、ICカードが挿入口から挿入された場合も、カード搬送手段により磁気カードの搬送時と同一の一定速度でICカードを本体内部の所定の位置に搬送する(例えば特許文献2参照)。(なお、特許文献1には、磁気カードまたはICカードの本体内部への搬送速度については何ら記載されていない。)
特開平5−101230号公報 特許第3326351号公報
しかしながら、上述した従来のカード処理装置のように、ICカードが挿入された場合に磁気カードの搬送時と同一の速度でICカードを本体内部に搬送すると、本体内部への搬送に時間がかかり、ICカードを高速に処理できないという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、磁気カードおよびICカードを処理することが可能なカード処理装置において、ICカードを従来よりも高速に処理することにある。
本発明では、挿入口から挿入されたカードを本体内部に搬送する搬送手段と、搬送されている磁気カードから情報を読み取る磁気読取手段と、カードの位置を検出する位置検出手段と、所定の位置に搬送されたICカードから情報を読み取るIC読取手段とを備えたカード処理装置において、挿入口から挿入されたカードに対して磁気読取手段による情報の読み取りが必要か否かを判定する判定手段と、判定手段で磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、挿入されたカードを第1の速度で搬送するように搬送手段を制御し、判定手段で磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合に、挿入されたカードを第1の速度よりも速い第2の速度で所定の位置まで搬送するように搬送手段を制御する制御手段とを設ける。
上記のようにすると、磁気カードが挿入口から挿入されて磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、磁気カードを第1の速度で本体内部に搬送しながら、磁気読取手段によって磁気カードから情報を読み取ることができる。また、ICカードが挿入口から挿入されて磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合は、磁気カードの搬送時の速度(第1の速度)よりも速い第2の速度でICカードを本体内部の所定の位置まで搬送し、IC読取手段によって所定の位置に停止したICカードから情報を読み取ることができる。すなわちICカードの本体内部への搬送にかかる時間が短縮されて、ICカードを従来よりも高速に処理することが可能となる。
また、本発明の実施形態では、搬送手段によって搬送されるカードの搬送速度を検出する速度検出手段を設け、制御手段は、判定手段で磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、速度検出手段の出力に基づいて第1の速度を維持するように搬送手段を閉ループ制御し、判定手段で磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合に、搬送手段を開ループ制御する。なお、「閉ループ制御」とは、出力の検出値を入力側に戻し、目標値と検出値との偏差に基づいて制御対象を制御するフィードバック方式の制御のことをいう。また、「開ループ制御」とは、出力の検出値を入力側に戻さない非フィードバック方式の制御のことをいう。
上記のように、磁気カードが挿入口から挿入されて磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、搬送手段を閉ループ制御することで、磁気カードを一定の速度(第1の速度)で本体内部へ安定に搬送して行くことができ、磁気読取手段によって磁気カードから情報を確実に読み取ることが可能となる。また、ICカードが挿入口から挿入されて磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合は、搬送手段を開ループ制御することで、磁気カードの搬送時よりも搬送手段の制御が簡単になるとともに、装置の消費電力を低く抑えることが可能となる。さらに、第1の速度よりも速い第2の速度でカードを搬送する際には、速度を維持するような閉ループ制御を行わないので、搬送手段として高速(第2の速度)を維持可能な大型のモータを用いる必要はなく、低速(第1の速度)を維持可能な小型のモータを用いることができ、装置を小型化することが可能となる。
また、本発明の実施形態では、挿入口から挿入されたカードが磁気カードか否かを検出する磁気カード検出手段を設け、判定手段は、磁気カード検出手段の検出結果に基づいて、挿入口から挿入されたカードに対して磁気読取手段による情報の読み取りが必要か否かを判定する。このようにすると、磁気カードが挿入口から挿入された場合に、磁気カード検出手段により挿入されたカードが磁気カードであることが検出されるので、磁気読取手段による情報の読み取りが必要であると判定することができる。また、ICカードが挿入口から挿入された場合は、磁気カード検出手段により挿入されたカードが磁気カードでないことが検出されるので、磁気読取手段による情報の読み取りが不要であると判定することができる。
さらに、本発明の他の実施形態では、挿入口から挿入されるカードに関する情報を上位装置から受信する受信手段を設け、判定手段は、受信手段で受信した上記情報に基づいて、挿入口から挿入されたカードに対して磁気読取手段による情報の読み取りが必要か否かを判定する。なお、「カードに関する情報」とは、例えばカードの種類やカードの取り扱い方等のことである。このようにすると、磁気カードが挿入口から挿入された場合に、上位装置から受信した情報により挿入されたカードを磁気カードとして取り扱う必要があると認識して、磁気読取手段による情報の読み取りが必要であると判定することができる。また、ICカードが挿入口から挿入された場合は、上位装置から受信した情報により挿入されたカードをICカードとして取り扱う必要があると認識して、磁気読取手段による情報の読み取りが不要であると判定することができる。
本発明によれば、磁気カードが挿入された場合に、磁気カードを第1の速度で搬送しながら、磁気読取手段によって磁気カードから情報を読み取ることができ、ICカードが挿入された場合に、第1の速度よりも速い第2の速度でICカードを所定の位置まで搬送して、IC読取手段によってICカードから情報を読み取ることができるので、ICカードの本体内部への搬送にかかる時間が短縮されて、ICカードを従来よりも高速に処理することが可能となる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係るカード処理装置の概略構造を示す図である。図1はカード処理装置の断面図、図2は同装置の正面図である。図1において、10はカード処理装置であって、例えば自動現金取引処理装置のような上位装置30(図3に図示)に搭載されて接続されている。このカード処理装置10は、磁気ストライプを備えた磁気カードと、ICチップおよびIC接点を備えた接触式のICカードのそれぞれから情報を読み取ることが可能なカード処理装置である。1はカード処理装置10の本体、1aは本体1の内部空間(以下、本体内部という)である。2は磁気カードまたはICカードであり、2aはカード2の先端部、2bはカード2の後端部である。なお、磁気カードとICカードは、大きさが略同一である。1bはカード2が挿入される挿入口である。3はフォトマイクロセンサから構成されるカード幅検出センサであって、挿入口1b近傍に配置されている。このセンサ3は、挿入口1bからカード2の幅と略同一の幅を有する物体が挿入されたか否かを検出する。例えば、磁気カードまたはICカードが挿入口1bから挿入されると、センサ3は、それらのカードのL方向(図2)側の端部を検出して、OFF状態からON状態に切り替わる。また、カード2の幅より小さな幅を有する物体が挿入口1bから挿入されると、センサ3はその物体を検出することなくOFF状態を維持する。
4はソレノイドによって上下方向U、Dに開閉するシャッタであって、磁気カード2の挿入口1bから本体内部1aへの進入または本体内部1aから挿入口1bへの排出を規制する。図1では、シャッタ4が閉じた状態を実線で示し、シャッタ4が開いた状態を破線で示している。5はモータ16(図3に図示)によって回転する上下1対のローラである。ローラ5は、モータ16が正転駆動するとカード2をF方向へ搬送し、モータ16が逆転駆動するとカード2をB方向へ搬送する。6は磁気カードの磁気ストライプと接するように本体内部1aに配置された第1磁気ヘッドである。この第1磁気ヘッド6は、挿入口1bから挿入された磁気カードがローラ5によってF方向に搬送されるときに、磁気カードの磁気ストライプの磁力の変化を検出することにより、磁気カードの磁気情報を読み取る。7は磁気カードの磁気ストライプと接するように挿入口1b近傍に配置された第2磁気ヘッドである。この第2磁気ヘッド7は、挿入口1bから挿入されたカード2に磁気ストライプが有るか否か、つまり挿入されたカード2が磁気カードか否かを検出するためのものであって、磁気カードが挿入口1bから挿入されるときに、磁気カードの磁気ストライプの磁力の変化を検出することにより、磁気カードの磁気情報を読み取る。
8はカード処理装置10側のIC接点であって、ソレノイドによって上下方向U、Dに移動する。このIC接点8は、挿入口1bから挿入されたICカードがローラ5によって本体内部1aに搬送されて所定の位置に停止したときに、実線で示す位置から破線で示す位置に移動してICカード側のIC接点に接触し、ICカードのICチップから情報を読み取る。11〜14はカード2が本体内部1aの所定の位置に搬送されたことを検知するセンサであって、フォトマイクロセンサから構成される。これらのセンサ11〜14はカード2を検知していないときはOFF状態であるが、カード2を検知するとON状態になる。以下、11を第1センサ、12を第2センサ、13を第3センサ、14を第4センサという。
以上において、挿入口1bは、本発明における挿入口の一実施形態を構成する。第1磁気ヘッド6は、本発明における磁気読取手段の一実施形態を構成する。第2磁気ヘッド7は、本発明における磁気カード検出手段の一実施形態を構成する。IC接点8は、本発明におけるIC読取手段の一実施形態を構成する。第1〜第4センサ11〜14は、本発明における位置検出手段の一実施形態を構成する。
図3は、カード処理装置10の電気的構成を示すブロック図である。図3において、9はカード処理装置10の各部を制御する制御部であって、CPU、ROM、RAM、および後記の制御回路等からなる。なお、ROMにはCPUの動作プログラム等が記憶されていて、RAMにはCPUが各部を制御する制御データが読み書き可能に記憶される。この制御部9は、後述するように挿入口1bから挿入されたカード2に対して第1磁気ヘッド6による情報の読み取りが必要か否かを判定する。15は時間を計測するタイマ、16は前述のローラ5を回転させるモータ、17はモータ16の回転数を検出して信号を出力するエンコーダである。制御部9は、モータ16の駆動を制御するためのモータ制御回路を備えていて、この制御回路によってモータ16を正転駆動または逆転駆動し、ローラ5を回転させてカード2を図1のF、B方向へ搬送する。また、制御部9は、エンコーダ17からの出力信号を上記の制御回路によって処理して、カード2の搬送速度を検出する。18は前述のシャッタ4やIC接点8をそれぞれ移動させる複数のソレノイドである。制御部9は、各ソレノイド18の駆動を制御するためのソレノイド制御回路を備えていて、この制御回路によって各ソレノイド18を駆動し、シャッタ4を開閉させたりIC接点8を移動させたりする。
6は前述の第1磁気ヘッド、7は前述の第2磁気ヘッドである。制御部9は、各磁気ヘッド6、7をそれぞれ制御するための磁気ヘッド制御回路を備えていて、磁気カードから情報を読み取る際に、第1磁気ヘッド6または第2磁気ヘッド7が検出した磁気カードの磁気ストライプの磁力の変化を、上記磁気ヘッド制御回路によって変換して情報を生成する。8は前述のIC接点である。制御部9は、IC接点8を介してICカードのICチップと通信を行うためのICカード通信回路を備えていて、この通信回路によってIC接点8からICカードのIC接点に通電し、ICカードのICチップから情報を読み取る。3は前述のカード幅検出センサ、11〜14は前述の第1〜第4センサである。制御部9は、これらのセンサ3、11〜14からの出力信号を検知するためのセンサ検知回路を備えていて、この検知回路によって、センサ3のOFFまたはON信号を検知して挿入口1bにカード2が挿入されたことを判断したり、第1〜第4センサ11〜14のOFFまたはON信号を検知してカード2の位置を判断したりする。19は上位装置30と相互に通信を行うための回路からなる通信部である。制御部9は、この通信部19によって、第1磁気ヘッド6により磁気カードから読み取った情報やIC接点8によりICカードから読み取った情報を上位装置30に送信する。
以上の構成において、制御部9は、本発明における判定手段と制御手段の一実施形態をそれぞれ構成する。また、制御部9はエンコーダ17とともに、本発明における速度検出手段の一実施形態を構成する。モータ16は前述のローラ5とともに、本発明における搬送手段の一実施形態を構成する。
図4および図5は、上記制御部9によるモータ16の制御システムを説明するための図である。図4はフィードバック方式の閉ループ制御システムを示し、図5は非フィードバック方式の開ループ制御を示している。
まず、図4の閉ループ制御システムについて説明する。挿入口1bから挿入されたカード2を本体内部1aへ搬送するために、後述するようにカード2の搬送速度を指定すると、制御部9は、指定した搬送速度(目標値)に応じた駆動電流をモータ制御回路によって制御対象であるモータ16に流す。これにより、モータ16が正転駆動してローラ5を回転させ、カード2が本体内部1aに搬送されて行く。モータ16が正転駆動すると、制御部9は、モータ16の回転数を検出するエンコーダ17からの出力信号を処理してカード2の実際の搬送速度を演算し、演算した搬送速度(応答速度)を検出値として入力側にフィードバックして、さらに指定した搬送速度との偏差を演算する。そして、制御部9は、演算した偏差を0に近づけるように、つまりカード2の実際の搬送速度を指定した搬送速度と一致させるようにモータ16を駆動させる駆動電流を決定し、この決定した駆動電流をモータ制御回路によってモータ16に流す。これにより、モータ16の回転数が変化して、カード2の実際の搬送速度が指定した搬送速度に近づいて行く。このように制御部9が、カード2の実際の搬送速度をフィードバックしてモータ16の駆動を制御する一連の閉ループ制御を繰り返し行うと、カード2の実際の搬送速度が指定した搬送速度に一致して一定に維持される。
次に、図5の開ループ制御システムについて説明する。挿入口1bから挿入されたカード2を本体内部1aへ搬送するために、後述するようにカード2の搬送速度を指定すると、制御部9は、指定した搬送速度に応じた駆動電流をモータ制御回路によってモータ16に流す。これにより、モータ16が正転駆動してローラ5を回転させ、カード2が本体内部1aに搬送されて行く。このように制御部9が、カード2の実際の搬送速度をフィードバックせずにモータ16の駆動を制御する開ループ制御を行うと、上述した閉ループ制御よりもモータ16の制御が簡単になる。
図6〜図9は、カード取引時のカード処理装置10の動作手順を示すフローチャートである。各処理は、上記制御部9(詳しくは、制御部9に備わるCPU)が実行する。図6は全体の動作手順を示し、図7および図8はカード取込処理の詳細手順を示し、図9はカード返却処理の詳細手順を示している。なお、各手順を説明するにあたり、カード処理装置10の動作状態を示す図10および図11と、カード取込時のカード2の搬送速度の変化を示す図12および図13を適宜参照する。
図6において、カード2の取引を行うために利用者が上位装置30(図3)を操作すると、上位装置30がカード2の取引を開始する指令を送信するので、制御部9はその指令を通信部19によって受信して、カード2の取引を開始する。そして、所定時間内に利用者によって磁気カードが、図10(a)に示すカード2のように挿入口1bから挿入されると、制御部9は、第2磁気ヘッド7によって磁気カードを検出し(図6のステップS1:YES)、磁気カードが挿入されたことを示すフラグを「1」にする(ステップS2)。これに対して、所定時間内に利用者によってICカードが、図10(a)に示すカード2のように挿入口1bから挿入されると、制御部9は、第2磁気ヘッド7によって磁気カードを検出できないので(図6のステップS1:NO)、磁気カードが挿入されたことを示すフラグを「0」にする(ステップS3)。
続いて、制御部9は、挿入されたカード2に対して第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が必要か否かを判定する(ステップS4)。ここで、上述した磁気カードが挿入されたことを示すフラグが「1」であれば、制御部9は、挿入されたカード2は磁気カードであるので第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が必要であると判断する(ステップS4:YES)。このように判断すると、制御部9は、カード取込時の搬送速度を速度V1(例えば、300mm/sec)に設定し(ステップS5)、図7のフローチャートに従って、モータ16を閉ループ制御してカード取込処理を実行する(ステップS6)。図7において、カード幅検知センサ3(例えば、図10(a))が挿入口1bから挿入された磁気カードを検知してON状態になっていると、制御部9は、磁気カードが挿入されていると判断して(ステップS21:YES)、シャッタ4を開く(ステップS22)。シャッタ4を開くと、利用者によって磁気カードが、図10(b)に示すカード2のように本体内部1aに挿入されるので、制御部9は、挿入された磁気カードを速度V1で本体内部1aに取り込むために、図4で説明した閉ループ制御によりモータ16の正転駆動を開始する(図7のステップS23)。これにより、ローラ5が回転して、磁気カードが本体内部1aに搬送されて行く。このときの磁気カードの搬送速度は、モータ16が閉ループ制御されているので、図12に示すようにモータ16の駆動開始直後は速度V1(300mm/sec)に向かって上昇して行き、速度V1を上回った後は速度V1に一致して安定するようになる。そして、搬送される磁気カードの先端部が、図10(c)に示すカード2の先端部2aのように第2センサ12の設置位置まで到達すると、第2センサ12が磁気カードを検知してON状態になるので(図7のステップS24:YES)、制御部9はシャッタ4を閉じる(ステップS25)。
シャッタ4を閉じた後しばらくすると、磁気カードが第1磁気ヘッド6と接触するので、制御部9は、磁気カードを一定の速度V1でF方向に搬送しながら、第1磁気ヘッド6による磁気カードからの情報の読み取りを開始する(図6のステップS7)。そして、搬送される磁気カードの先端部が、図10(d)に示すカード2の先端部2aのように第4センサ14の設置位置まで到達すると、第4センサ14が磁気カードを検知してON状態になるので、制御部9は、磁気カードを情報の読み取りが完了する停止位置まで搬送したと判断して(図6のステップS8:YES)、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りを停止し(ステップS9)、即座にモータ16の駆動を停止する(ステップS10)。これにより、ローラ5の回転が停止して、磁気カードの搬送が停止する。
モータ16の駆動を停止すると、制御部9は、第1磁気ヘッド6により磁気カードから読み取った情報を通信部19によって上位装置30に送信する。そして、送信した情報に基づく処理が上位装置30で行われて、その処理の終了を知らせる通知を上位装置30から受信すると、制御部9は、図9のフローチャートに従って、カード返却処理を実行する(ステップS18)。図9において、磁気カードを利用者に返却するために、制御部9はシャッタ4を開き(ステップS41)、モータ16の逆転駆動を開始する(ステップS42)。これにより、磁気カードが、図11(f)に示すカード2のように挿入口1bに向かってB方向に搬送されて行く。そして、搬送される磁気カードの先端部が、図11(g)に示すカード2の先端部2aのように第1センサ11の設置位置を通り過ぎると、第1センサ11が磁気カードを検知しなくなってON状態からOFF状態に切り替わるので(図9のステップS43:YES)、制御部9は、しばらくした後モータ16の駆動を停止する(ステップS44)。これにより、ローラ5の回転が停止して、磁気カードの搬送が停止する。このとき、磁気カードの後端部は、図11(g)に示すカード2の後端部2bのように挿入口1bから突出した状態となり、カード処理装置10からの磁気カードの抜き取りが可能となる。また、挿入口1b近傍に設けたカード幅センサ3が、磁気カードを検知してON状態となる。この後、利用者によって磁気カードが、図11(h)に示すカード2のように挿入口1bから抜き取られると、カード幅センサ3がOFF状態になるので、制御部9はシャッタ4を閉じて(図9のステップS45)、磁気カードの取引を終了する。
一方、図6のステップS4で、磁気カードが挿入されたことを示すフラグが「0」であれば、制御部9は、挿入されたカード2はICカードであるので第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が不要であると判断する(ステップS4:NO)。このように判断すると、制御部9は、カード取込時の搬送速度を速度V1よりも速い速度V2(例えば、400mm/sec)に設定し(ステップS11)、図8のフローチャートに従って、モータ16を開ループ制御してカード取込処理を実行する(ステップS12)。図8において、カード幅検知センサ3が挿入口1bから挿入された磁気カードを検知してON状態になっていると、制御部9は、ICカードが挿入されていると判断して(ステップS31:YES)、シャッタ4を開く(ステップS32)。シャッタ4を開くと、利用者によってICカードが、図10(b)に示すカード2のように本体内部1aに挿入されるので、制御部9は、挿入されたICカードを速度V2で本体内部1aに取り込むために、図5で説明した開ループ制御によりモータ16の正転駆動を開始する(図8のステップS33)。これにより、ローラ5が回転して、ICカードが本体内部1aに搬送されて行く。このときのICカードの搬送速度は、モータ16が開ループ制御されているので、図13に示すようにモータ16の駆動開始直後は速度V2(400mm/sec)に向かって上昇して行き、速度V2を上回った後は速度V2に収束せずに速度V2の近傍を変動するようになる。そして、搬送されるICカードの先端部が、図10(c)に示すカード2の先端部2aのように第2センサ12の設置位置に到達すると、第2センサ12がICカードを検知してON状態なるので(図8のステップS34:YES)、制御部9はシャッタ4を閉じる(ステップS35)。
シャッタ4を閉じた後しばらくすると、搬送されるICカードの先端部が、図11(e)に示すカード2の先端部2aのように第3センサ13の設置位置に到達して、第3センサ13がICカードを検知してON状態になるので、制御部9は、ICカードをカード処理装置10側のIC接点8とICカード側のIC接点とが接触可能な停止位置まで搬送したと判断して(図6のステップS13:YES)、即座にモータ16の駆動を停止する(ステップS14)。これにより、ローラ5の回転が停止して、ICカードの搬送が停止する。モータ16の駆動を停止すると、制御部9は、図11(e)に破線で示す位置にIC接点8を移動させてICカード側のIC接点に接触させ、ICカードからの情報の読み取りを開始する(図6のステップS15)。そして、制御部9は、ICカードから情報を読み取った後、IC接点8による読み取りを停止すると(ステップS16)、読み取った情報を通信部19によって上位装置30に送信する。その後、送信した情報に基づく処理が上位装置30で行われて、その処理の終了を知らせる通知を上位装置30から受信すると、制御部9は、IC接点8をICカード側のIC接点から離し(ステップS17)、続けてICカードを利用者に返却するために、図9のフローチャートに従ってカード返却処理を実行する(ステップS18)。そして、前述した磁気カードの場合と同様にして図9のステップS41〜ステップS45の処理を実行し終えると、制御部9はICカードの取引を終了する。
以上の手順のようにすると、磁気カードが挿入口1bから挿入された場合に、第2磁気ヘッド7により挿入されたカード2が磁気カードであることが検出されるので、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りが必要であると判断することができる。そして、モータ16を制御して磁気カードを速度V1で本体内部1aに搬送しながら、第1磁気ヘッド6によって磁気カードから情報を読み取ることができる。また、ICカードが挿入口1bから挿入された場合は、第2磁気ヘッド7により挿入されたカード2が磁気カードではなくICカードであることが検出されるので、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りが不要であると判定することができる。そして、モータ16を制御して磁気カードの搬送時の速度V1よりも速い速度V2でICカードを本体内部の停止位置(IC接点8とICカード側のIC接点とが接触可能な位置)まで搬送し、IC接点8によって停止したICカードから情報を読み取ることができる。
ここで、磁気カードの場合は、第1磁気ヘッド6が検出した波形の時間的な変化に基づいて情報を読み取る。したがって、磁気カードを精度よく読み取るためには、カードを一定速度で搬送する必要があり、この速度の誤差は一定範囲内に収まっていなければならない。これに対して、ICカードの場合は、カードの搬送を停止させてから情報を読み取るため、読み取り精度はカードの搬送速度に依存しない。したがって、上記のようにICカードの搬送速度V2を磁気カードの速度V1より速くすることで、ICカードの本体内部1aへの搬送にかかる時間が短縮されて、ICカードを従来よりも高速に処理することが可能となる。
また、磁気カードを搬送する際にモータ16を閉ループ制御することで、磁気カードを一定の速度V1で本体内部1aへ安定に搬送して行くことができ、第1磁気ヘッド6によって磁気カードから情報を確実に読み取ることが可能となる。また、ICカードを搬送する際にモータ16を開ループ制御することで、磁気カードの搬送時よりもモータ16の制御が簡単になるとともに、カード処理装置10の消費電力を低く抑えることが可能となる。さらに、速度V1よりも速い速度V2でICカードを搬送する際には、速度V2を維持するような閉ループ制御を行わないので、モータ16として高速度V2を維持可能な大型のモータを用いる必要はなく、低速度V1を維持可能な小型のモータを用いることができ、カード処理装置10を小型化することが可能となる。
図14および図15は、他の実施形態を示す図である。図14はカード取引時のカード処理装置10の全体の動作手順を示すフローチャートである。なお、図14では、前述した図6と同一処理については同一符号を付してある。図15はカード取込時のカード2の搬送速度の変化を示す図である。
図14において、カード2の取引を行うために利用者が上位装置30を操作すると、上位装置30がカード2の取引を開始する指令を送信するので、制御部9はその指令を通信部19によって受信して、カード2の取引を開始する。そして、利用者によって磁気カードまたはICカードが挿入口1bから挿入された後に、制御部9は、挿入されたカード2に関する情報を上位装置30から通信部19によって受信する(ステップS1a)。なお、カード2に関する情報とは、例えばカード2の種類やカード2の取り扱い方等のことであり、この情報は、磁気カードまたはICカードが挿入口1bから挿入される前に上位装置30から通信部19によって受信してもよい。カード2に関する情報を受信するための通信部19は、本発明における受信手段の一実施形態を構成する。続いて、制御部9は、受信したカード2に関する情報に基づいて、挿入されたカード2に対して第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が必要か否かを判定する(ステップS4a)。例えばカード2に関する情報がカード2の種類を示す場合は、制御部9は、カード2に関する情報が磁気カードを示していれば、カード2を磁気カードとして取り扱う必要があると認識して、第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が必要であると判断する(ステップS4a:YES)。また、制御部9は、カード2に関する情報がICカードを示していれば、カード2をICカードとして取り扱う必要があると認識して、第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が不要であると判断する(ステップS4a:NO)。
ステップS4aで、挿入されたカード2に対して第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が必要であると判断すると(ステップS4a:YES)、制御部9は、カード取込時の搬送速度を速度V1(例えば、300mm/sec)に設定し(ステップS5)、図7のフローチャートに従って、モータ16を閉ループ制御してカード取込処理を実行する(ステップS6)。図7において、前述したように磁気カードが挿入口1bから挿入されていると判断して(ステップS21:YES)、シャッタ4を開くと(ステップS22)、制御部9は、挿入された磁気カードを速度V1で本体内部1aに取り込むために、図4で説明した閉ループ制御によりモータ16の正転駆動を開始する(ステップS23)。これにより、ローラ5が回転して、磁気カードが本体内部1aに搬送されて行く。このときの磁気カードの搬送速度は、モータ16が閉ループ制御されているので、図12に示したようにモータ16の駆動開始直後は速度V1(300mm/sec)に向かって上昇して行き、速度V1を上回った後は速度V1に一致して安定するようになる。そして、前述したように第2センサ12が磁気カードを検知してON状態になると(図7のステップS24:YES)、制御部9はシャッタ4を閉じる(ステップS25)。続いて、制御部9は、磁気カードを一定の速度V1でF方向に搬送しながら、第1磁気ヘッド6による磁気カードからの情報の読み取りを開始する(図6のステップS7)。そして、前述したように第4センサ14が磁気カードを検知してON状態になると(図6のステップS8:YES)、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りを停止し(ステップS9)、即座にモータ16の駆動を停止する(ステップS10)。これにより、ローラ5の回転が停止して、磁気カードの搬送が停止する。この後、制御部9は、磁気カードを利用者に返却するために、前述したように図9のフローチャートに従ってカード返却処理を実行し(ステップS18)、実行後に磁気カードの取引を終了する。
一方、ステップS4aで、挿入されたカード2に対して第1磁気ヘッド6による情報の読取処理が不要であると判断すると(ステップS4a:NO)、制御部9は、カード取込時の搬送速度を速度V1よりも速い速度V2(例えば、400mm/sec)に設定し(ステップS11)、図7のフローチャートに従って、モータ16を閉ループ制御してカード取込処理を実行する(ステップS12a)。図7において、カード幅検知センサ3がON状態になっていることからICカードが挿入口1bから挿入されていると判断して(ステップS21:YES)、シャッタ4を開くと(ステップS22)、制御部9は、挿入されたICカードを速度V2で本体内部1aに取り込むために、図4で説明した閉ループ制御によりモータ16の正転駆動を開始する(ステップS23)。これにより、ローラ5が回転して、ICカードが本体内部1aに搬送されて行く。このときのICカードの搬送速度は、モータ16が閉ループ制御されているが速度V1よりも速い速度V2を維持可能な性能を有していないので、図15に示すようにモータ16の駆動開始直後は速度V2(400mm/sec)に向かって上昇して行き、速度V2を上回った後は速度V2に収束せずに速度V2の近傍を変動するようになる。なお、図15に示すICカードの搬送速度の変動は、モータ16が閉ループ制御されているので、図13に示した開ループ制御の場合のICカードの搬送速度の変動よりも程度が小さい。そして、前述したように第2センサ12がICカードを検知してON状態になると(図7のステップS24:YES)、制御部9はシャッタ4を閉じる(ステップS25)。その後、前述したように第3センサ13がICカードを検知してON状態になると(図6のステップS13:YES)、制御部9は、即座にモータ16の駆動を停止する(ステップS14)。これにより、ローラ5の回転が停止して、ICカードの搬送が停止する。続いて、制御部9は、カード処理装置10側のIC接点8をICカード側のIC接点に接触させ、ICカードからの情報の読み取りを開始する(ステップS15)。そして、制御部9は、前述したようにIC接点8による情報の読み取りを停止し(ステップS16)、その後IC接点8をICカード側のIC接点から離すと(ステップS17)、ICカードを利用者に返却するために、前述したように図9のフローチャートに従ってカード返却処理を実行し(ステップS18)、実行後にICカードの取引を終了する。
上述した手順のようにすると、磁気カードが挿入口1bから挿入された場合に、
上位装置30から受信したカード2に関する情報により、挿入されたカード2を磁気カードとして取り扱う必要があると認識して、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りが必要であると判断することができる。そして、モータ16を閉ループ制御して磁気カードを一定の速度V1で本体内部1aに安定に搬送しながら、第1磁気ヘッド6によって磁気カードから情報を確実に読み取ることができる。また、ICカードが挿入口1bから挿入された場合は、上位装置30から受信したカード2に関する情報により、挿入されたカード2をICカードとして取り扱う必要があると認識して、第1磁気ヘッド6による情報の読み取りが不要であると判断することができる。そして、モータ16を閉ループ制御して磁気カードの搬送時の速度V1よりも速い速度V2でICカードを本体内部の停止位置まで搬送し、IC接点8によって停止したICカードから情報を読み取ることができる。すなわち、ICカードの本体内部1aへの搬送にかかる時間が短縮されて、ICカードを従来よりも高速に処理することが可能となる。
以上述べた実施形態においては、カード2の位置を検出する位置検出手段として、フォトマイクロセンサから構成される第1〜第4センサ11〜14を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に位置検出手段としては、例えばローラ5またはモータ16の回転量に応じた信号を出力するロータリーエンコーダのようなものを用いてもよい。この場合、ロータリーエンコーダの出力信号からローラ5またはモータ16の回転量を演算し、演算した回転量からカード2の位置を検出すればよい。また、位置検出手段としては、カード2の移動距離を演算する演算器とタイマのようなものを用いてもよい。この場合、カード2を一定速度で搬送しているということを前提とし、その一定速度と、タイマで計測したカード2の搬送を開始してからの経過時間とからカード2の移動距離を演算し、演算した移動距離からカード2の位置を検出すればよい。つまり、位置検出手段としては、挿入されたカードの位置を直接または間接的に検出できる手段であればよい。
また、以上の実施形態では、カード2の搬送速度を検出する速度検出手段として、エンコーダ17と制御部9とを用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に速度検出手段としては、例えば第1〜第4センサ11〜14のような複数のフォトマイクロセンサとタイマのようなものを用いてもよい。この場合、タイマで計測したカード2の搬送を開始してからの経過時間と、複数のフォトマイクロセンサの出力により検出したカード2の位置とからカード2の搬送速度を演算すればよい。つまり、速度検出手段としては、カード2の搬送速度を直接または間接的に検出できる手段であればよい。
また、図6の実施形態では、磁気カードの取込時にモータ16を閉ループ制御しICカードの取込時にモータ16を開ループ制御した場合を例に挙げ、図14の実施形態では、磁気カードとICカードのそれぞれの取込時にモータ16を閉ループ制御した場合を例に挙げているが、本発明はこれらのみに限定するものではない。これら以外に、磁気カードとICカードのそれぞれの取込時にモータ16を開ループ制御してもよい。また、カードの搬送速度を段階的に上げて行くようにモータ16を制御してもよい。つまり、モータ16の制御システムは、磁気カードの取込時よりも速い搬送速度でICカードを取り込むようにモータ16を制御できるシステムであればよい。
さらに、以上の実施形態では、磁気カードと接触式のICカードのそれぞれを処理可能なカード処理装置10に、本発明を適用した場合を例に挙げているが、本発明はこれ以外にも、磁気カードと非接触式のICカードのそれぞれを処理可能なカード処理装置や、磁気カードとICカードの他に磁気ストライプとICチップを備えたハイブリッドカードも処理可能なカード処理装置等に適用することが可能である。なお、ハイブリッドカードを処理可能なカード処理装置に本発明を適用した場合は、カードの取り扱い方を示す情報をカードに関する情報として上位装置から受信すれば、挿入されたハイブリッドカードに対して第1磁気ヘッドによる情報の読取処理が必要か否かを判定することができる。例えば、ハイブリッドカードを磁気カードとして取り扱うことを示す情報を受信したときは、第1磁気ヘッドによる情報の読取処理が必要であると判断し、ハイブリッドカードをICカードとして取り扱うことを示す情報を受信したときは、第1磁気ヘッドによる情報の読取処理が不要であると判断する。
カード処理装置の概略構造を示す断面図である。 カード処理装置の概略構造を示す正面図である。 カード処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 モータの閉ループ制御システムを説明するための図である。 モータの開ループ制御システムを説明するための図である。 カード処理装置の動作手順を示す全体のフローチャートである。 カード取込処理の詳細手順を示すフローチャートである。 カード取込処理の詳細手順を示すフローチャートである。 カード返却処理の詳細手順を示すフローチャートである。 カード処理装置の動作状態を示す図である。 カード処理装置の動作状態を示す図である。 カード取込時のカードの搬送速度の変化を示す図である。 カード取込時のカードの搬送速度の変化を示す図である。 他の実施形態のフローチャートである。 他の実施形態のカードの搬送速度の変化を示す図である。
符号の説明
1a 本体内部
1b 挿入口
2 カード
5 ローラ
6 第1磁気ヘッド
7 第2磁気ヘッド
8 IC接点
9 制御部
10 カード処理装置
11 第1センサ
12 第2センサ
13 第3センサ
14 第4センサ
16 モータ
17 エンコーダ
19 通信部

Claims (2)

  1. 挿入口から挿入されたカードを本体内部に搬送する搬送手段と、搬送されている磁気カードから情報を読み取る磁気読取手段と、カードの位置を検出する位置検出手段と、所定の位置に搬送されたICカードから情報を読み取るIC読取手段とを備えたカード処理装置において、
    挿入口から挿入されたカードに対して前記磁気読取手段による情報の読み取りが必要か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、挿入されたカードを第1の速度で搬送するように前記搬送手段を制御し、前記判定手段で前記磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合に、挿入されたカードを前記第1の速度よりも速い第2の速度で前記所定の位置まで搬送するように前記搬送手段を制御する制御手段と、
    挿入口から挿入されるカードに関する情報を上位装置から受信する受信手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記受信手段で受信した前記情報に基づいて、挿入口から挿入されたカードに対して前記磁気読取手段による情報の読み取りが必要か否かを判定することを特徴とするカード処理装置。
  2. 請求項1に記載のカード処理装置において、
    前記搬送手段によって搬送されるカードの搬送速度を検出する速度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段で前記磁気読取手段による情報の読み取りが必要と判定された場合に、前記速度検出手段の出力に基づいて前記第1の速度を維持するように前記搬送手段を閉ループ制御し、前記判定手段で前記磁気読取手段による情報の読み取りが不要と判定された場合に、前記搬送手段を開ループ制御することを特徴とするカード処理装置。
JP2003308881A 2003-09-01 2003-09-01 カード処理装置 Expired - Fee Related JP4518766B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308881A JP4518766B2 (ja) 2003-09-01 2003-09-01 カード処理装置
PCT/JP2004/012920 WO2005022450A1 (ja) 2003-09-01 2004-08-31 カード処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308881A JP4518766B2 (ja) 2003-09-01 2003-09-01 カード処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005078437A JP2005078437A (ja) 2005-03-24
JP4518766B2 true JP4518766B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=34269532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003308881A Expired - Fee Related JP4518766B2 (ja) 2003-09-01 2003-09-01 カード処理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4518766B2 (ja)
WO (1) WO2005022450A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4834368B2 (ja) * 2005-09-30 2011-12-14 日本電産サンキョー株式会社 カード処理装置
JP5010340B2 (ja) * 2007-04-27 2012-08-29 日本電産サンキョー株式会社 カード発行装置
JP5033533B2 (ja) * 2007-07-31 2012-09-26 日本電産サンキョー株式会社 カード処理装置
CN109784108A (zh) * 2018-12-29 2019-05-21 广州浩崎电子科技有限公司 可识别多种卡片介质的识读装置
CN109800835A (zh) * 2018-12-29 2019-05-24 广州浩崎电子科技有限公司 身份证自动识读装置
CN109784109A (zh) * 2018-12-29 2019-05-21 广州浩崎电子科技有限公司 一种卡片介质的识读装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001022894A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 磁気カード取引装置
JP2002136164A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Canon Inc モータ回転速度制御装置および方法、並びに記録媒体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958663A (ja) * 1982-09-27 1984-04-04 Omron Tateisi Electronics Co カ−ドの磁気ストライプ検知方法
JP2761570B2 (ja) * 1990-09-26 1998-06-04 沖電気工業株式会社 媒体処理装置
JPH05324884A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Tokyo Electric Co Ltd 券読取装置
JP2001022880A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Toshiba Tec Corp シンボル読取装置
JP3573426B2 (ja) * 2001-12-28 2004-10-06 東芝テック株式会社 カード処理装置及びカード決済システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001022894A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 磁気カード取引装置
JP2002136164A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Canon Inc モータ回転速度制御装置および方法、並びに記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005078437A (ja) 2005-03-24
WO2005022450A1 (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680048B2 (ja) カード処理装置
JP2005128668A (ja) カード処理装置
JP4518766B2 (ja) カード処理装置
US20220207249A1 (en) Card reader and transaction apparatus
JP3683413B2 (ja) 媒体搬送判定方法および媒体搬送装置
US20190163938A1 (en) Control method of card reader and card reader
JP5899750B2 (ja) 媒体処理装置、媒体処理装置の制御方法、及び、プログラム
JP7033476B2 (ja) 磁気カード処理装置および磁気データの始め符号の検出方法
JP6211498B2 (ja) カードリーダおよびカードリーダの制御方法
JP2719987B2 (ja) 媒体取扱装置
JP3731527B2 (ja) カードリーダ
JP2013026763A (ja) 読取装置、読取装置の制御方法、及び、プログラム
JPH1185913A (ja) 磁気記録カード処理装置及びその磁気記録カード処理方法
JP3881583B2 (ja) 媒体処理装置
JP2010079606A (ja) カード処理装置
JP2005216163A (ja) カードリーダライタ
JPH05338287A (ja) 媒体幅寄せ検出回路
JP2000285199A (ja) 媒体の読み取り方法及び媒体の読み取り装置
JP2000351256A (ja) プリンタ
JP2013021488A (ja) 読取装置、読取装置の制御方法、及び、記憶媒体
JP2000298735A (ja) カード処理装置及びカード処理方法
JPS63303778A (ja) プリンタ付カ−ドリ−ダライタの印字制御方法
JP2001076307A (ja) 磁気カード処理装置と磁気カード処理方法
JP2001219608A (ja) 冊子印字装置
JP2005182260A (ja) カード搬送方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees