JP4515823B2 - 電力用遮断器 - Google Patents

電力用遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP4515823B2
JP4515823B2 JP2004155735A JP2004155735A JP4515823B2 JP 4515823 B2 JP4515823 B2 JP 4515823B2 JP 2004155735 A JP2004155735 A JP 2004155735A JP 2004155735 A JP2004155735 A JP 2004155735A JP 4515823 B2 JP4515823 B2 JP 4515823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed electrode
conductor
electrode
movable electrode
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004155735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005339934A (ja
Inventor
準一郎 西谷
芳則 内田
和敏 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004155735A priority Critical patent/JP4515823B2/ja
Publication of JP2005339934A publication Critical patent/JP2005339934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515823B2 publication Critical patent/JP4515823B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

この発明は電力用遮断器に関し、特に、主接点が突合せ構造を有する真空遮断器等の電力用遮断器に関するものである。
従来の電力用遮断器として固定電極と可動電極とを突き合わせ構造にしたものがある。この種の電力用遮断器として、遮断・断路機能がスムーズに行われるために、真空容器内の可動導体やスライドコンタクトを省略し、製造工程での工程数を削減し、作業の簡易化を図るものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この種の従来の電力用遮断器の主接点は、固定電極と可動電極とを突合せ、遮断性能と通電性能を有している。突合せ構造であるため、接点が閉成時にチャタリング、つまり、跳ね返りが起こる。この現象は1〜4msecで接点が数回跳ね返る。このチャタリング現象は日本ではあまり問題視されなかった。その理由としては日本では力率改善のためコンデンサーを適用するとき、電源に含まれる第5次(あるいは第7次)高調波が進相用コンデンサーと回路のインダクタンスによる共振をおこすことがあり、それを防止するためにコンデンサ−容量の6%から13%のリアクトルを挿入し上記共振による機器の破壊を防止している。また、その附随効果としては進相用コンデンサー回路の遮断器を投入した時に流れる高周波(1kHz〜数kHz)で短絡電流に近い大電流の過渡電流が制限される効果もある。一方、日本以外の国々では高調波抑制用のリアクトルを挿入しない場合やIEC62271−100(International Electrotechnical Commission)に規定される Back to Backコンデンサーバンクで電流制限用リアクトルが挿入されない場合もあり、真空遮断器閉成時に高周波(数kHz)で大電流(数10kA)が流れる場合がある。その時接点にチャタリングが発生すると上記電流はほぼ波高値の電流が接点に流れるため、接点の溶融が発生し接点間で溶着し引き外せない場合があった。このため、中華人民共和国(以下、中国とする。)では接点のチャタリング時間を2msec以下と規定する供電局(日本での電力会社に相当)もある。実際的には真空遮断器の場合、コンデンサー回路に適用可能な定格電流値として1200A以下であるが中国の供電局ではすべての定格電流でもチャタリング時間2msec以下を要求される場合もある。定格電流が大きくなると、通電電流を確保するため導体のサイズおよび真空スイッチ管の可動部導体及び可動接点が大きくなるため、上記可動接点を操作させるための操作エネルギーが大きくなるため閉成時の衝突エネルギーが大きくなるとともに真空スイッチ管部の固有振動数が低くなりチャタリングの周波数も遅くなる。1200A定格品では約1500Hzの周波数であったものが約500Hz前後にまで下がる結果となる。大電流定格品では一度チャタリングが発生すると4msec以上となり、供電局の要求に満足しなくなる結果となっていた。
特開2003−7179号公報
従来の電力用遮断器においては、日本国内で力率改善用コンデンサバンクには、高調波抑制用に6%または13%のリアクトルが挿入されていたが、日本以外の国々では上記リアクトルが挿入されないケースが多かったり、Back to Back コンデンサーバンク用の開閉用に真空遮断器が使用される場合、高周波で大電流の突流が流れ、接点の溶着が発生する場合があるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、チャタリング時間を抑制することで、高周波、大電流による接点の溶着を防止することが可能な電力用遮断器を得ることを目的とする。
この発明は、固定電極と、前記固定電極に接離する可動電極とを有する電力用遮断器であって、前記固定電極の前記可動電極との接離面と反対側に、前記可動電極の移動方向に対して同方向への移動が可能なように設けられ、前記固定電極と前記可動電極との衝突時の衝撃力を吸収するための中間導体と、前記固定電極の上部に設けられ、前記固定電極に固定されている上部導体とを備え、前記上部導体と前記中間導体とはそれぞれ段部を有して、当該上部導体の段部と当該中間導体の段部とは、前記固定電極と前記可動電極との衝突時にのみ離間し、閉極完了時および開極時には、前記中間導体の上部に設けられたばねの復帰力で係合する電力用遮断器である。
この発明によれば、固定電極と、前記固定電極に接離する可動電極とを有する電力用遮断器であって、前記固定電極の前記可動電極との接離面と反対側に、前記可動電極の移動方向に対して同方向への移動が可能なように設けられ、前記固定電極と前記可動電極との衝突時の衝撃力を吸収するための中間導体と、前記固定電極の上部に設けられ、前記固定電極に固定されている上部導体とを備え、前記上部導体と前記中間導体とはそれぞれ段部を有して、当該上部導体の段部と当該中間導体の段部とは、前記固定電極と前記可動電極との衝突時にのみ離間し、閉極完了時および開極時には、前記中間導体の上部に設けられたばねの復帰力で係合する電力用遮断器であるので、コンデンサー回路のスイッチとして遮断器を使用する場合、チャタリング時間を抑制することで、高周波、大電流による接点の溶着を防止することが可能となる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器を図について説明する。図1は当該遮断器の斜視図で、図2は遮断器開放状態、図3は遮断器閉成状態を示す図である。図4は図2においてC−C方向より見た図で、遮断器開放状態を示す図である。図5は図3においてD−D方向より見た図である。但し、図5は、固定電極と可動電極とが衝突した瞬間の状態を示している。
これらの図に示すように、台車1には操作機構2が搭載されている。操作機構2には、投入力を蓄勢する投入ばね3、開放力を蓄勢する開放ばね4、および、投入力および開放力を外部に伝達する出力レバー5が設けられている。上記出力レバー5は出力軸6を中心に回動自在に設けられている。また、図2及び図3に示すように、操作機構2を内部に収納している操作機構フレーム7に対して回動自在に懸架されたカム軸14が設けられている。カム軸14にはカム15が固着されるとともに、その端には大歯車8が軸着されている。また、大歯車8には軸9が軸着されている。軸9には投入ばねロッド10が上記軸9に対して回動自在に軸着されている。投入ばねロッド10の下端には投入ばねロッド下端のねじ部に同軸上に配設された投入ばね座10aと台車1との間に投入ばね3が配設されている。大歯車8は、軸9の端の歯車部9aと噛合い、上記歯車部9aと同期して回転する。歯車部9aには同軸回転する小歯車11が設けられている。なお、歯車部9aの半径よりも小歯車11の半径の方が大きいものとする。小歯車11は、投入ばね3が蓄勢時に軸方向に操作機構フレーム7側に移動し、軸9との同時回転しないクラッチ構造を有する。小歯車11は、電動機12の出力軸の歯車13と噛み合う構造を有し、電動機12の駆動力により歯車13が時計方向に回転すると、小歯車11、歯車部9aを介し、大歯車8も時計方向に回転する。大歯車8の時計方向の回転により、大歯車8に軸着された投入ばねロッド10が出力軸6を中心に時計方向に回転し、投入ばねロッド10の他端に歯車13を介して取り付けられている投入ばね3を蓄勢する。上記投入ばね3は蓄勢完了時に投入ラッチ(図示せず)に係合すると同時に、電動機12の出力を停止するためのリミットスイッチ(図示せず)により電流を遮断する。また、それと同時に、上記軸9と小歯車11の接離により電動機12の駆動力は軸9に伝達されなくなることで投入ばね3の蓄勢が完了する。
図3に示す閉成状態において、出力レバー5が当接する位置にローラ16が設けられている。また、出力レバー5には、連結棒17が回転自在に取り付けられている。連結棒17の下端には、三相レバー18が回転可能に設けられている。三相レバー18の他端には、接圧リンク19が設けられている。接圧リンク19の上部には、接圧バネ20が取り付けられている。接圧バネ20を内部に収納するように、絶縁ロッド21が設けられており、当該絶縁ロッド21には、真空スイッチ管22の可動電極23が、可動電極棒28および可撓導体40を介してネジ締結されている。また、可動電極23に対向させて固定電極24が設けられおり、図2の開放状態においては、可動電極23と固定電極24とは離間しており、図3の閉成状態では、可動電極23と固定電極24とが当接する。固定電極24の上部には、上部導体30と上部ばね押え31とが設けられている。上部導体30は固定されており、当該上部導体30には、真空スイッチ管22の固定電極24がネジで固定されている。但し、本実施の形態においては、固定電極24と可動電極23との衝突時には上方向に若干動く中間導体37aおよび37b(図2および図3では図示せず、図4および図5により後述する。)が、上部導体30と固定電極24との間に設けられている。また、上部導体30は支持碍子25aを介して一端が操作機構フレーム7に固定され、他端に上部主回路端子25を固着している。45は下部導体で、一端が支持碍子25bを介して操作機構フレーム7に固着され、他端に下部主回路端子27を固着している。下部導体45と真空スイッチ管22の可動電極棒28には可撓性を有する可撓導体40が接続され、上記可動電極棒28がA−B方向に動いても、可撓導体40の可撓性により、可撓導体40と可動電極棒28とは電気的に接続可能ならしめている。
また、図4および図5に示すように、上部導体30の内部には、中間導体37aおよび37bが設けられている。該中間導体37aおよび37bは、可動電極23の移動方向に対して同方向への移動が可能なように構成されているので、固定電極24と可動電極23との衝突時には上方向に若干動いて、固定電極24と可動電極23との衝突時の衝撃力を吸収または緩和する構成になっている。上部ばね押さえ31は、ボルト36a、36b、36c(図示せず)、36d(図示せず)で上部導体30にネジ締結されている。上部導体30の側面には、ボルト34a、34b、34c、34d、34e(図示せず)、34f(図示せず)、34g(図示せず)、34h(図示せず)が長円穴38a、38b、38c、38d、38e(図示せず)、38f(図示せず)、38g(図示せず)、38h(図示せず)に貫通されて、当該ボルト34a、34b、34c、34d、34e、34f、34g、34hは中間導体37a、37bにねじ締結されている。なお、当該長円穴38a、38b、38c、38d、38e(図示せず)、38f(図示せず)、38g(図示せず)、38h(図示せず)とは、上下方向(A−B方向)の内径が、水平方向(A−B方向に垂直な方向)の内径よりも大きい、縦長の楕円形の穴である。これにより、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hは、A−B方向の内径が許す限りの該方向への若干の移動が可能となる。なお、長円穴の水平方向の内径は、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hの軸の外径に対して、若干大きい程度の略々同じ大きさであるため、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hの水平方向への動きを規制している。上記ボルト34a、34b、34c、34d、34e、34f、34g、34hには同軸線上に、ばね35a、35b、35c、35d、35e(図示せず)、35f(図示せず)、35g(図示せず)、35h(図示せず)が配設され、上部導体30と中間導体37a、37bとの接触面を所定の力で圧縮して電気的に接続させている。このように、中間導体37aおよび37bと上部導体30とは、ばね35a,35b,35c,35d等およびボルト34a,34b,34c,34d等により、一定の接触圧を有する構造で、通電性能を有する構造となっている。
また、ばねガイド32a、32b、32c(図示せず)及び32d(図示せず)は、一端部は、ばね押さえ31に設けられた4個の貫通穴部39a、39b、39c(図示せず)、39d(図示せず)部に対して摺動自在に配設され、他端部は中間導体37a、37bに設けられた穴部41a(図8参照)、41b(図8参照)、41c(図示せず)、41d(図示せず)と嵌合し、ばねガイド32a、32b、32c及び32dの半径方向の動きを規制している。上記ばねガイド32a、32b、32c(図示せず)、32d(図示せず)には、同軸上に、復帰ばね33a、33b、33c(図示せず)、33d(図示せず)が配設され、当該復帰ばね33a等が所定の力で圧縮され、中間導体37a、37bの閉成時のB方向の動きを一定の値までに規制し、閉成完了時点での上部導体30の段付き部30a、30bと中間導体37a、37bの段付き部37aa、37bbとが当接する。
なお、当該段付き部について説明する。中間導体37aおよび37bは、図4および図5に示すように、略々逆L字型の断面形状を有しており、上部に、段付き部37aaおよび37bbが設けられている。段付き部37aaおよび37bbは外方向に向かって突設されている。一方、上部導体30は、略々L字型の断面形状を有しており、高さ方向の中間位置より若干上側の部分に、段付き部30aおよび30bが設けられている。段付き部30aおよび30bは内方向に向かって突設されている。すなわち、中間導体37aおよび37bと、上部導体30とは、いずれもL字断面形状を有していて、互いに逆向きに設けられているので、互い違いになるように配設されて、段付き部30aおよび30bと段付き部37aaおよび37bbとが当接する。
当該段付き部を設けた構成により、閉極時には、固定電極24と可動電極23の衝突時に中間導体37a,37bが少し動くので、これにより、中間導体37a,37bの段付き部37aa,37bbと上部導体30の段付き部30a,30bとは衝突の瞬間のみ図5に示すように離間して、その後、閉極完了時には、復帰ばね33a,33b,33c,33dにより、中間導体37a,37bの段付き部37aa,37bbと上部導体30の段付き部30a,30bとが係合し、閉極が完了する。また、開極時には、固定されている上部導体30の段付き部30aおよび30bと中間導体37aおよび37bの段付き部37aaおよび37bbとが係合しているため、真空スイッチ管22の固定電極24の下への移動を規制するため、接点溶着時の引き外しに対しても、引き外し力が発生することが可能となる。
次に動作について説明する。閉極動作は、投入ラッチ(図示せず)と大歯車8の係合を外すことにより投入ばね3の駆動力により大歯車8は反時計方向に回転する。大歯車8の反時計方向の回転によりカム軸14およびカム15は反時計方向に回転する結果、出力レバー5に装着され、回転可能なローラ16がカム15と当接し、カム15のリフト形状により出力レバー5は出力軸6を中心に時計方向に回転する。その結果、出力レバー5に回転自在に取付けられた連結棒17は、A方向に押し下げられ三相レバー18は反時計方向に回転する。また、三相レバー18の他端に取付けられた接圧リンク19は接圧ばね20および絶縁ロッド21をB方向に押し上げる。絶縁ロッド21にネジ締結された真空スイッチ管22の可動電極23もB方向に押し上げ、真空スイッチ管22の固定電極24と当接した後、接圧ばね20を所定の寸法だけ圧縮したのち、カム15の最大外形でローラ16を押し上げた後、出力レバー5はラッチ機構(図示せず)で投入完了位置で保持され投入が完了する。その動作で出力レバー5の他端に回動自在に取付けられた開放ばねロッド29を介して開放ばね4を蓄勢し投入が完了する。
開放動作は上記ラッチ機構(図示せず)の係合を外すことにより開放ばね力および接圧ばね力により出力レバー5は反時計方向に回転し、連結棒17、三相レバー18、接圧リンク19、絶縁ロッド21、接圧ばね20および真空スイッチ管22の可動電極23は投入動作と逆の動作をする。
なお、本実施の形態においては、図において、投入信号が入ると、投入ラッチ(図示せず)の係合が外れ、投入ばね3の投入力により大歯車8は反時計方向に回転する。上記可動電極23と固定電極24の衝突による力は、固定電極24を介し、固定電極24とネジ締結された中間導体37aおよび37bを数百μm押し上げようとする。その結果、中間導体37および37bが若干上方向に動くことにより、投入衝撃力は緩和されるとともに、投入衝撃力が中間導体37aおよび37bと上部導体30との摩擦力で制限されて伝達されるため、中間導体37a、37bおよび上部導体30への振動エネルギーの伝達量が少なくなり、振幅が小さくなる。これにより、チャタリング時間が短くなる。図6は投入衝撃力を周波数で関係つけた図で、従来構造の投入衝撃力と本実施の形態に係る構造による投入衝撃力とを表す。真空遮断器の構造体の応答周波数はチャタリングの発生する振動モード、つまり、図6が示すように、真空遮断器が大容量化すると、上部導体30のA−B方向に振動するモードでの応答周波数は、350Hz〜1000Hzの接点がチャタリングする範囲では、本発明の構造では投入衝撃力は小さくなり、投入衝撃力による上部導体30の振動振幅は小さくなりチャタリングが発生しにくい構造となる。
以上のように、本実施の形態においては、電力用遮断器の閉極時に、真空スイッチ管22の可動電極23から固定電極24への衝撃力が固定電極30に直接伝わらないように、少しだけ上方向に動くように、固定電極24に取り付けられた中間導体37aおよび37bを設けている。これにより、固定電極24と可動電極23との衝突の瞬間のみ、中間導体37aおよび37bの段付き部37aaおよび37bbと、固定されて設けられている上部導体30の段付き部30aおよび30bとが少しだけ離間し、閉極完了時には、復帰ばね33a,33b,33c,33dにより、中間導体37aおよび37bの段付き部37aaおよび37bbが、固定されて設けられている上部導体30の段付き部30aおよび30bに係合し、閉極が完了する。また、開極時には、固定されている上部導体30の段付き部30aおよび30bと中間導体37aおよび37bの段付き部37aaおよび37bbとが係合しているため、真空スイッチ管22の固定電極24の下への移動を規制するため、接点溶着時の引き外しに対しても、引き外し力が発生することが可能となる。また、中間導体37aおよび37bと上部導体30とは、ばね35a,35b,35c,35dおよびボルト34a,34b,34c,34dにより、一定の接触圧を有する構造で、通電性能を有する構造となっている。当該構造により、主接点閉極時に固定電極24に取り付けられた中間導体37aおよび37bが若干上方向に動くことにより衝撃力が吸収または緩和されるとともに、当該衝撃力が、中間導体37aおよび37bと固定された上部導体30との摩擦力で制限されて伝達されるため、固定された上部導体30の振動伝達エネルギーが小さく、振幅が小さくなるため、チャタリング時間が短くなる。この結果、大電流でしかも高周波の電流が流れる場合にも、接点の溶着の発生を防止することが可能となる。
実施の形態2.
次にこの発明の他の実施形態について説明する。上記実施の形態1で用いているばねは一例としてさらバネとしたが、竹の子ばね、輪ばね等の低摩擦で非線形性を有するばねでも同様な効果を奏する。
実施の形態3.
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図7は、遮断器開放状態の真空スイッチ管22と上部導体部分を示す図、図8は遮断器閉成状態を示す図である。但し、図8は、固定電極と可動電極とが衝突した瞬間の状態を示している。上部導体30の内部には、前記実施の形態1〜2と同様に、中間導体37a,37bが配設されている。上部ばね押さえ31は、ボルト36a,36b,36c(図示せず),36d(図示せず)で上部導体30にねじ締結されている。上部導体30の側面にはボルト34a,34b,34c,34d,34e(図示せず),34f(図示せず),34g(図示せず),34h(図示せず)が長円穴38a、38b、38c、38d、38e(図示せず)、38f(図示せず)、38g(図示せず)、38h(図示せず)に貫通され、該ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hは中間導体37a,37bにねじ締結されている。なお、当該長円穴38a等とは、A−B方向の内径が、水平方向(A−B方向に垂直な方向)の内径よりも大きい、縦長の楕円形の穴である。これにより、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hは、A−B方向への若干の移動が可能となる。なお、長円穴の小さい方の内径は、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hの軸の外径に対して、若干大きい程度の略々同じ大きさであるため、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hの水平方向への動きを規制している。上記ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hには、同軸線上に、ばね35a,35b,35c,35d,35e(図示せず),35f(図示せず),35g(図示せず),35h(図示せず)が配設され、上部導体30と中間導体37a,37bとの接触面を所定の力で圧縮して電気的に接続している。
また、ばねガイド32a,32b,32c(図示せず)及び32d(図示せず)は、一端部は、ばね押さえ31に設けられた4個の貫通穴部39a,39b,39c(図示せず),39d(図示せず)と摺動自在に配設され、他端部は中間導体37a,37bに設けられた穴部41a,41b,41c(図示せず),41d(図示せず)と嵌合し、ばねガイド32a,32b,32c(図示せず)及び32d(図示せず)の半径方向の動きを規制している。上記ばねガイド32a,32b,32c(図示せず),32d(図示せず)には、同軸上に、復帰ばね33a,33b,33c(図示せず),33d(図示せず)が配設され、閉成時には、固定電極24と可動電極23との衝突の瞬間には、当該復帰ばね33a等が所定の力で圧縮され、中間導体37a,37bの閉成時のB方向の動きを一定の値までに規制する。また、閉成完了時および開放時には、復帰ばね33a,33b,33c,33dの復帰力によるA方向への付勢力にて中間導体37a,37bがA方向へ付勢されて、上部導体30の長円穴38a,38b,38c,38d,38e,38f,38g,38hの下部とボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hが当接するため、上記ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hにねじ締結された中間導体37a,37bおよび真空スイッチ管22の固定電極22のA方向への移動が規制される。
以上のように、本実施の形態においては、電力用遮断器の閉極時に、真空スイッチ管22の可動電極23から固定電極24への衝撃力が固定電極30に直接伝わらないように、少しだけ上方向に動くように、固定電極24に取り付けられた中間導体37aおよび37bを設けている。これにより、固定電極24と可動電極23との衝突の瞬間のみ、上部導体30の長円穴の下部とボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hとが少しだけ離間し、閉極完了時には、復帰ばね33a,33b,33c,33dにより、上部導体30の長円穴38a,38b,38c,38d,38e,38f,38g,38hの下部とボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hとが当接して係合し、閉極が完了する。また、開極時には、上部導体30の長円穴38a,38b,38c,38d,38e,38f,38g,38hの下部とボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hとが係合しているため、真空スイッチ管22の固定電極24の下への移動を規制するため、接点溶着時の引き外しに対しても、引き外し力が発生することが可能となる。また、中間導体37aおよび37bと上部導体30とは、ばね35a,35b,35c,35dおよびボルト34a,34b,34c,34dにより、一定の接触圧を有する構造で、通電性能を有する構造となっている。当該構造により、主接点閉極時に固定電極24に取り付けられた中間導体37aおよび37bが若干上方向に動くことにより衝撃力が吸収または緩和されるとともに、当該衝撃力が、中間導体37aおよび37bと固定された上部導体30との摩擦力で制限されて伝達されるため、固定された上部導体30の振動伝達エネルギーが小さく、振幅が小さくなるため、チャタリング時間が短くなる。この結果、大電流でしかも高周波の電流が流れる場合にも、接点の溶着の発生を防止することが可能となる。このように、本実施の形態においては、上部導体と中間導体との係合を、段付き部の代わりに、ボルト34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hの胴部で行うようにしたが、この場合も、上記の実施の形態1および2と同様の効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器の開極状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器の閉極状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器の開極状態を示す詳細断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電力用遮断器を示す詳細断面図である。 この発明と従来の投入衝撃力を周波数とエネルギースペクトル密度の関係で示した説明図である。 この発明の実施の形態3に係る電力用遮断器の開極状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る電力用遮断器の閉極状態を示す断面図である。
符号の説明
1 台車、2 操作機構、3 投入ばね、4 開放ばね、5 出力レバー、6 出力軸、7 操作機構フレーム、8 大歯車、9 軸、10 投入ばねロッド、11 小歯車、12 電動機、13 歯車、14 カム軸、15 カム、17 連結棒、18 三相レバー、19 接圧リンク、20 接圧バネ、21 絶縁ロッド、22 真空スイッチ管、23 可動電極、24 固定電極、25a 支持碍子、25b 支持碍子、25 上部主回路端子、27 下部主回路端子、28 可動電極、29 可撓導体、30 上部導体、31 上部ばね押え、30a,30b ギャップ、32a,32b,32c,32d ばねガイド、33a,33b,33c,33d 復帰ばね、34a,34b,34c,34d ボルト、35a,35b,35c,35d,35e,35f,35g,35h ばね、36a,36b ボルト、37a,37b 中間導体、38a,38b,38c,38d,38e,38f,38g,38h 長円穴、41a,41b,41c,41d 穴部、45 下部導体。

Claims (3)

  1. 固定電極と、前記固定電極に接離する可動電極とを有する電力用遮断器であって、
    前記固定電極の前記可動電極との接離面と反対側に、前記可動電極の移動方向に対して同方向への移動が可能なように設けられ、前記固定電極と前記可動電極との衝突時の衝撃力を吸収するための中間導体と、
    前記固定電極の上部に設けられ、前記固定電極に固定されている上部導体と
    を備え
    前記上部導体と前記中間導体とはそれぞれ段部を有して、当該上部導体の段部と当該中間導体の段部とは、前記固定電極と前記可動電極との衝突時にのみ離間し、閉極完了時および開極時には、前記中間導体の上部に設けられたばねの復帰力で係合する
    ことを特徴とする電力用遮断器。
  2. 前記中間導体は、前記上部導体に、ばねとボルトとによって取り付けられており、前記中間導体と前記上部導体との接触面は、電気的接続が保たれるように、当該ばねにより常時一定の圧力でお互いに押し付けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の電力用遮断器。
  3. 固定電極と、前記固定電極に接離する可動電極とを有する電力用遮断器であって、
    前記固定電極の前記可動電極との接離面と反対側に、前記可動電極の移動方向に対して同方向への移動が可能なように設けられ、前記固定電極と前記可動電極との衝突時の衝撃力を吸収するための中間導体と、
    前記固定電極の上部に設けられ、前記固定電極に固定されている上部導体と
    を備え、
    前記中間導体は、前記上部導体に、ばねとボルトとによって取り付けられており、前記中間導体と前記上部導体との接触面は、電気的接続が保たれるように、当該ばねにより常時一定の圧力でお互いに押し付けられている
    ことを特徴とする電力用遮断器。
JP2004155735A 2004-05-26 2004-05-26 電力用遮断器 Expired - Lifetime JP4515823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004155735A JP4515823B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 電力用遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004155735A JP4515823B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 電力用遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005339934A JP2005339934A (ja) 2005-12-08
JP4515823B2 true JP4515823B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=35493264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004155735A Expired - Lifetime JP4515823B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 電力用遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515823B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4918340B2 (ja) * 2006-12-07 2012-04-18 株式会社日立製作所 真空スイッチギヤ
DE112010005359B4 (de) 2010-03-08 2015-07-09 Mitsubishi Electric Corporation Leistungsschaltanlage
KR101415065B1 (ko) * 2010-11-17 2014-07-04 엘에스산전 주식회사 회로차단기의 접점장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5641425U (ja) * 1979-09-06 1981-04-16
JPS5646137U (ja) * 1979-09-17 1981-04-24
JPS59130347U (ja) * 1983-02-21 1984-09-01 三菱電機株式会社 真空しや断器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5641425U (ja) * 1979-09-06 1981-04-16
JPS5646137U (ja) * 1979-09-17 1981-04-24
JPS59130347U (ja) * 1983-02-21 1984-09-01 三菱電機株式会社 真空しや断器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005339934A (ja) 2005-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5178644B2 (ja) 投入抵抗接点付きガス遮断器及びその投入、遮断方法
CN108133862B (zh) 一种互锁真空开关及应用的串联补偿型限流装置及方法
RU2578208C2 (ru) Электрический контактор с маховичным приводом и способ включения и/или выключения электрического контактора
WO2013035463A1 (ja) パッファ式ガス遮断器
CN103548106B (zh) 具有改进的真空断续器致动组件的分接头变换器
KR20210118060A (ko) 다수의 해머 타격식 진공 인터럽터 용접 파괴
JP4515823B2 (ja) 電力用遮断器
JP2012089494A (ja) 真空インタラプタの接点アセンブリ
JP4703616B2 (ja) ガス絶縁遮断器
JP4579045B2 (ja) 開閉装置
WO2020151923A1 (en) Vacuum switching apparatus and drive mechanism therefor
CN107275163B (zh) 断路器及配电系统
CN103646828A (zh) 微型断路器的操作机构及其工作过程
CN203631449U (zh) 微型断路器的操作机构
US8807547B2 (en) Spring housing unit connected with spring actuator for switchgear
JP2009140639A (ja) 分流型超電導限流器
JP4357505B2 (ja) 遮断器
JP2006032121A (ja) 高電圧大容量遮断器
CN214848359U (zh) 超快速分闸的组合式断路器操作机构
JPH11213826A (ja) 高速度遮断器
KR20120039214A (ko) 전자개폐장치
KR200406796Y1 (ko) 가스절연개폐장치의 단로기
KR101793549B1 (ko) 진공 차단기의 인터록 장치
KR200492868Y1 (ko) 가스절연개폐장치 차단기용 전동 스프링 조작기
JP6814682B2 (ja) 真空遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4515823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250