JP4515303B2 - 円錐型攪拌処理装置 - Google Patents
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そして処理槽1′内に投入された被処理物Wは、リボン翼52′に案内されながら処理槽内板10′(内壁)に沿って上昇するものであり、やがて処理槽1′内の上部に具えられた渦流ブレーカ6′の位置まで到達すると、この渦流ブレーカ6′に案内されて中央部に落とし込まれるものである。
このようにして被処理物Wは処理槽1′内を循環するものであり、その過程で攪拌、混合、乾燥処理が施されることとなる。
なお回転翼5′の回転数を上げることにより、被処理物Wを効果的に渦流ブレーカ6′に到達させることはできるものの、著しい高速回転は被処理物Wの粒子破壊を引き起こして性状を損なってしまい、また消費電力の増大を招いてしまう。
更に本出願人は、渦流ブレーカ6′の構成要素であるブレーカ体を、その案内作用面がすくい角を持つた構成とすることにより、被処理物Wに対する渦流ブレーカ6′の抵抗を低減させ、処理槽1′内における被処理物Wの円滑な循環を妨げてしまうことがなく、更に消費電力を低減することのできる装置を開発し、すでに特許出願に及んでいる(特許文献2参照)。
具体的には処理槽1′内において、リボン翼52′に案内されながら処理槽内板10′(内壁)に沿って上昇する被処理物Wの上昇流S1と、渦流ブレーカ6′によって中央に落とし込まれた被処理物Wが潜り込む下降流S2との境界域において粒子同士の摩擦が発生しているため、これを低減もしくは無くすことにより、処理効率の向上及び消費電力の低減が期待できるであろうとの知見を得た。
また渦流ブレーカ6′に到達する前にリボン翼52′からこぼれ落ちてしまう被処理物Wがあるため、確実な案内を実現することにより、処理効率の向上が期待できるものであろうとの知見を得た。
この発明によれば、被処理物が渦流ブレーカに到達する前にリボン翼からこぼれ落ちてしまうのを防止して確実な案内を実現することができ、この結果、被処理物の攪拌効率が向上する。
また処理槽内においてリボン翼に案内されながら処理槽内板(内壁)に沿って上昇する被処理物の上昇流と、渦流ブレーカによって中央に落とし込まれた被処理物が潜り込む下降流との境界域において発生する粒子同士の摩擦を軽減することができるため、処理効率の向上及び消費電力の低減を実現することができる。
また、リボン翼の内側にフランジを立ち上げるだけの簡易な構造により堰体が構成されるため、回転翼の重量増加を最低限に抑えて消費電力を低減しつつ、処理効率の向上を実現することができる。
そしてこの請求項記載の要件を手段として前記課題の解決が図られる。
まず始めに堰体としてフランジ55を採用した実施例について説明する。
図中符号Dで示すものが円錐型攪拌処理装置であって、このものは処理槽1内に投入された被処理物Wを、回転翼5によって攪拌して攪拌、混合、乾燥処理を施すための装置であり、これらの部材の他に減速機3及び渦流ブレーカ6を主要部材として具えて成るものである。
また前記処理槽内板10とジャケット外体11との間には適宜規制板13を設けることにより両部材の連結を図るとともに、冷水、温水、蒸気、油等の熱媒の循環経路を形成するものである。また前記ジャケット外体11の下部に流入管14を取り付け、一方、ジャケット外体11の上部に流出管15を取り付けるとともに、これら流入管14及び流出管15対して熱媒循環機2が接続される。
また前記天板12に対しては投入口17が形成されるものであり、更に処理槽1の下部には排出口18が形成される。
なお処理槽1内を減圧させて乾燥を行う場合には、排気口16の後段側にコンデンサ、真空ポンプ等の補機類を設けるものとする。
そして前記リボン翼52に対しては、堰体の一例であるフランジ55が内側部分に具えられるものであり、搬送面52aに対してほぼ垂直となるように立ち上げられた状態で設けられる。
なおこの渦流ブレーカ6は、複数の高さ位置に配置されるようにしてもよく、またすくい傾斜角を持たせるようにしてもよい。
始めにモータMを起動して回転翼5を回転させながら、被処理物Wを投入口17から処理槽1内に投入するものであり、被処理物Wはリボン翼52に案内されながら処理槽1の内壁すなわち処理槽内板10に沿って上昇することとなる。
この際、搬送面52a上の被処理物Wは図2(b)に拡大して示すように、フランジ55によって搬送面52aからの脱落が防止されるため、処理槽1内の上部空間に位置する渦流ブレーカ6にまで確実に導かれることとなる。
そして渦流ブレーカ6の位置まで到達した被処理物Wは、渦流ブレーカ6に案内されて中央部に寄せられながら落下するものである。このとき、フランジ55の内側部分においては、リボン翼52に案内されながら処理槽内板10に沿って上昇する被処理物Wの上昇流S1と、渦流ブレーカ6によって中央に落とし込まれた被処理物Wが潜り込む下降流S2との境界が区切られるため、進行方向の異なるこれらの流れ間の摩擦が低減される。この結果、被処理物Wの循環が円滑に行われて処理効率が向上し、更にモータMへの負荷が低減されて消費電力が軽減されることとなる。
以降被処理物Wはこのような経路を循環しながら攪拌され、混合、乾燥処理が施されることとなる。
次に堰体として筒体56を採用した、本発明に関連する参考例について説明する。なおこの参考例で示す円錐型攪拌処理装置Dは、上述した堰体としてフランジ55を採用した実施例で説明した装置と基本構成を同一とするものであるため、以下、相違する個所、すなわち回転翼5に具えられる堰体のみを説明するものとする。
具体的には支持バー51の端部に対して取り付けられたリボン翼52の内側に、筒体56が固定されるものであり、図3に示す参考例では、中空円錐台形状の筒体56を、リボン翼52の内側に固定するようにした。なお図3に示した参考例では、回転翼5の上側半分の部分に筒体56が位置するようにしたが、この下限については被処理物Wの性状等に応じて適宜変更し得るものである。
因みにこのように一対の半割片56aを突き合わせて筒体56を形成するようにした場合、堰体を具えていない既存の装置における回転翼5に対して、後付けで堰体たる筒体56を装着することができるものである。
この際、搬送面52a上の被処理物Wは図3(b)に拡大して示すように、筒体56によって搬送面52aからの脱落が防止されるため、処理槽1内の上部空間に位置する渦流ブレーカ6にまで確実に導かれることとなる。
そして渦流ブレーカ6の位置まで到達した被処理物Wは、渦流ブレーカ6に案内されて中央部に寄せられながら落下するものである。このとき、筒体56の内側部分においては、リボン翼52に案内されながら処理槽内板10に沿って上昇する被処理物Wの上昇流S1と、渦流ブレーカ6によって中央に落とし込まれた被処理物Wが潜り込む下降流S2との境界が区切られるため、進行方向の異なるこれらの流れ間の摩擦が低減される。この結果、被処理物Wの循環が円滑に行われて処理効率が向上し、更にモータMへの負荷が低減されて消費電力が軽減されることとなる。
1A 円錐部
1B 円筒部
10 処理槽内板
11 ジャケット外体
12 天板
13 規制板
14 流入管
15 流出管
16 排気口
17 投入口
18 排出口
2 熱媒循環機
3 減速機
5 回転翼
50 回転軸
51 支持バー
52 リボン翼
52a 搬送面
55 フランジ
56 筒体
56a 半割片
56b ボルト座
56c 補強材
6 渦流ブレーカ
61 固定バー
D 円錐型攪拌処理装置
M モータ
S1 上昇流
S2 下降流
W 被処理物
Claims (1)
- 処理槽の一部または全てを逆円錐状に形成し、この処理槽内に具えられた回転翼を構成するリボン翼によって被処理物を内壁に沿って上昇させ、この上昇させられた被処理物を、処理槽内上部に具えられた渦流ブレーカによって処理槽の中央付近に移動させることにより、被処理物を処理槽下部に落下させることを繰り返し行いながら、被処理物の攪拌、混合、乾燥処理を行う装置において、前記リボン翼の内側にはフランジが立ち上げられることにより、被処理物がリボン翼の搬送面からこぼれ落ちてしまうのを防ぐための堰体が形成されるものであり、この堰体によって、前記リボン翼に案内されながら処理槽内板に沿って上昇する被処理物の上昇流と、渦流ブレーカによって中央に落とし込まれた被処理物が潜り込む下降流との境界を区切ることにより、進行方向の異なるこれらの流れ間の摩擦を低減することができるように構成されていることを特徴とする円錐型攪拌処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2005088633A JP4515303B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 円錐型攪拌処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005088633A JP4515303B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 円錐型攪拌処理装置 |
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JP2006263657A JP2006263657A (ja) | 2006-10-05 |
JP4515303B2 true JP4515303B2 (ja) | 2010-07-28 |
Family
ID=37200178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005088633A Active JP4515303B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 円錐型攪拌処理装置 |
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- 2005-03-25 JP JP2005088633A patent/JP4515303B2/ja active Active
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