JP4500600B2 - 光合分波器 - Google Patents

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Description

本発明は、光合分波器に関し、特にアクセス系の光通信システムに用いられる光合分波器に関する。
近年、光通信などの分野において、伝送容量を増大させるために波長分割多重方式を採用した光通信システムの普及が進んでいる。波長分割多重方式の光通信システムでは、光合分波器、波長フィルタなどが必要である。光合分波器として、光ファイバ、光ファイバに光結合するコリメートレンズ、及び光フィルタを具備した複数の光合分波用ユニットを器体に保持したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、低損失化、選択波長数増加時のサイズ及び製造・実装コストの削減等を可能とする波長可変合分波器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−78528号公報 特開平2004−117450号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような光合分波器においては、器体の対向する非平行な2つの側壁それぞれに光合分波ユニットが取り付けられているので、両側壁それぞれに直交する方向へ光合分波ユニットが突出しており、小型化が難しいという問題がある。また、この光合分波器では、光合分波用ユニット毎にコリメートレンズ、レンズ用ホルダ、光フィルタ、光フィルタ用ホルダ、フェルールを備えているので、部品点数が多くなるとともにコストが高くなるという問題がある。また、特許文献2に開示されるような光合分波器においては、個々の光ファイバに対し凸面レンズをそれぞれ個別にコリメートレンズとして備えており、部品点数が多くなるとともに部品管理や製造の煩雑化などによるコスト高という問題がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、従来に比べて小型化及び低コスト化が可能で、しかも多チャネルに対応可能な光合分波器を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、少なくとも3本の光ファイバが導出された器体と、前記各光ファイバと光結合するように器体内に収納された光合分波用の光学ブロックとを具備した光合分波器において、前記光学ブロックは、コリメートレンズを複数並設してブロック化され光が入射又は出射する2面のうち一面側に前記各光ファイバと光結合するように配置されたレンズブロックと、前記レンズブロックの他面側において当該レンズブロックと離間すると共に該他面に平行かつ対向して配置され光ファイバからコリメートレンズを通して入射された光の進行方向を他の光ファイバへ向かうように光路を変える平面ミラーと、前記レンズブロックと平面ミラーとの間に配置された平面状の光入射面を有して当該光入射面に入射する光を光の波長に応じて透過又は反射する光合分波用のフィルタと、を備え、前記フィルタは、前記光入射面を前記平面ミラーに平行配置かつ対向配置して用いられる、単一のフィルタチップ又は互いに同一平面に配置された互いに光フィルタ特性の異なる複数のフィルタチップから成り、前記レンズブロックは、前記コリメートレンズを構成するための焦点距離が同じ複数の凸レンズを該レンズブロックの他面側における同一平面から突出させて一直線に並列配置し、当該配置面に対して平行に離間した該レンズブロックの一面側における同一平面内の位置であって前記コリメートレンズの焦点位置に前記各光ファイバとの光結合面が同一平面に形成されるように前記各コリメートレンズを同一材料から一体に成型して構成した一体成型レンズから成り、前記各光ファイバは、各光ファイバ端面を前記コリメートレンズの光結合面に接着固定され前記器体の略一方向へ導出されて成るものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の光合分波器において、前記レンズブロックは、各光ファイバとコリメートレンズとの光結合面を光軸に直交する面から傾斜した同一平面内に備えて一体成型され、フェルールに保持された光ファイバが前記光結合面に直接接続されているものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の光合分波器において、硝子プレートから成り、前記レンズブロック、平面ミラー、及びフィルタを位置決め固定して前記器体内に収納するための光学基台を備えているものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載の光合分波器において、前記平面ミラーは、それぞれ光入射面及び光反射面となる互いに平行な外表面を有する光透過体の光反射面に形成され、前記フィルタは、前記平面ミラーの光入射面に配置されているものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の光合分波器において、前記平面ミラーは、単体の平面部品から成るものである。
請求項7の発明は、請求項1に記載の光合分波器において、前記平面ミラーは、互いに平行な2つの外表面を有する光透過体の一面を前記フィルタに対向する光入射面とし、他面に金属膜又は誘電体多層膜を蒸着して反射面を形成して成るものである。
請求項1の発明によれば、各光ファイバが器体の略一方向に導出されるので、従来に比べ、小型化が可能となる。また、光ファイバ毎に、光フィルタとそのフォルダを設ける必要がないので、少ない部品で光合分波器を構成でき、低コスト化が可能である。さらに、構造が単純な平面ミラー、コリメートレンズのブロック、及びチップ状のフィルタを用いているので、光路の反復増設により多チャネル対応が容易である。また、複数のコリメートレンズが、同一材料から一体成型して構成されているので、製造が容易であるとともに、コリメートレンズ間の相対的な位置精度を高めることができ、従って光学ブロックの性能を高めることができる。また、複数のコリメートレンズで構成した場合に比べ、部品点数を削減でき、部品管理や組立作業が容易になる。
また、請求項の発明によれば、各光ファイバに接続される複数のコリメートレンズが、同一平面から凸レンズを突出させた単純な構造を有して構成されているので、製造が容易であるとともに、部品管理や組立作業が容易になる。
請求項の発明によれば、光軸が光結合面に正対していないので、光結合面における反射戻り光によるリターンロスの低減ができ、信号のS/N比を高めることができる。また、レンズブロックにフェルールに保持された光ファイバを直接接続しているので接続部品等が不要である。
請求項の発明によれば、光学基台が硝子プレートで構成されているので、レンズブロックとミラーを位置決め固定する接着剤として、UV光(紫外線)硬化型接着剤を用いる場合、いずれの方向からでもUV光を照射して、接着剤を硬化させることができる。また、形状が単純であるので、光学基台の材料の入手、及び製造が容易である。
請求項の発明によれば、光合分波用のフィルタを構成する単一、又は複数のフィルタチップを、平面ミラーを形成する光透過体の光入射面に配置するので、別途のフィルタホルダを設ける必要がなく、また、平面ミラーとの平行度が自動的に確保でき、高精度かつ容易に光合分波用の光学ブロックを形成できる。
請求項の発明によれば、平面ミラーの形状が単純であるので、材料の入手や製造が容易である。
請求項の発明によれば、反射率の優れた安定した平面ミラーを容易に形成できる。
以下、本発明の一実施形態に係る光合分波器について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、光合分波器1の断面を示し、図2は光合分波器1の合分波動作を示す。光合分波器1は、図1(a)に示すように、3本の光ファイバ20,21,22が導出された偏平な器体3と、各光ファイバ20,21,22と光結合するように器体3内に収納された光合分波用の光学ブロック4とを備えている。
光学ブロック4は、光合分波用の基本構成要素として、コリメートレンズC0,C1,C2を複数並設してブロック化され光が入射又は出射する2面のうち一面側に各光ファイバ20,21,22と光結合するように配置されたレンズブロック41と、レンズブロック41の他面側においてレンズブロック41と離間して配置され光ファイバ20,21,22からコリメートレンズC0,C1,C2を通して入射された光の進行方向を他の光ファイバへ向かうように光路を変える平面ミラー43と、レンズブロック41と平面ミラー43との間に配置された平面状の光入射面を有して光入射面に入射する光を光の波長に応じて透過又は反射する光合分波用のフィルタチップ44と、を備えている。
光学ブロック4は、上述の光合分波用基本構成要素の他に、レンズブロック41、平面ミラー43、及びフィルタチップ44を位置決め固定して器体3内に収納するための光学基台40を備えている。光学基台40は、硝子プレートで構成されている。また、器体3は、器体ボディ31と器体カバー32からなる。このような構成により、光合分波器1における各光ファイバ20,21,22は、器体3の略一方向(図の右方向)のみに導出される。以下に、光合分波用の各基本構成要素及び光ファイバ等について説明する。
レンズブロック41は、焦点距離が同じ3つのコリメートレンズC0,C1,C2を一体に成型した一体成型レンズから成る。各コリメートレンズC0,C1,C2の光軸は同一平面内に配置して構成されている(図1(b))。各コリメートレンズC0,C1,C2は、レンズブロック41の平面ミラー43に対向する側に複数の凸レンズを同一平面から突出させて一直線に並列配置し、他方の側に各コリメートレンズC0,C1,C2と光ファイバ2との結合面(光結合面)を配置して一体化されている。
各光結合面は同一面内にあり、また、各コリメートレンズC0,C1,C2のそれぞれの焦点は各光結合面の位置とされている。さらに、各光結合面は、各レンズ及び光ファイバ2(20,21,22)の光軸L0,L1,L2に直交する面から角度θだけ傾斜する面となっている。このように、複数のコリメートレンズC0,C1,C2が一直線上に一体成形されているので、低コストでかつ、省スペース、さらに位置決めが容易なレンズ構成と成っている。
光ファイバ2は、上述の角度θに対応した端面角度θとなるように端面が研磨されている。すなわち、光ファイバ2は、それぞれ被覆剥離処理した先端を突出するまでフェルールFに挿入して接着された後、フェルールFと光ファイバ2の先端が同時に研磨され、所定の端面角度θが与えられる。この角度θは、光ファイバ2の光軸L0,L1,L2に直交する面に対して5゜以上45゜以下の角度であり、より好ましくは5゜以上10゜以下であり、例えば8゜とされる。3本の光ファイバ20,21,22とも同じ端面形状とされ、光ファイバ2と光ファイバ2を保持したフェルールFが平面視で略長方形をしたレンズブロック41の同一辺側の面(光結合面)に接着固定して光結合される。
接着固定に際し、レンズブロック41に組み込まれているコリメートレンズC0,C1,C2の光軸と光ファイバ20,21,22の光軸が、それぞれ共通の光軸L0,L1,L2を有するように調芯される。ここで、光軸L1と光軸L2は平行であり、光軸L0と光軸L1とのなす角度は、フィルタチップ44の光学特性及び光路の屈折率などの条件に基づいて所定の角度とされている。なお、前述のように各コリメートレンズC0,C1,C2の光軸L0,L1,L2が同一平面内に配置されているので、光合分波器1が扁平で薄型となっている。
平面ミラー43は、それぞれ光入射面及び光反射面となる互いに平行な外表面を有する光透過体42の光反射面に、金属膜又は誘電体多層膜を蒸着して形成されている。
フィルタチップ44は、例えば、矩形板状のガラス基板からなる透明基板に、特定波長の光を反射し、他の波長の光を透過するフィルタ特性を有するように設計した光学膜を積層して形成されている。また、フィルタチップ44は、一般に、入射する光を光の波長領域に応じて透過又は反射するようにに構成でき、従って、特定波長の光を透過し、他の波長の光を反射するフィルタ特性とすることもできる。このようなフィルタチップ44は、上述の光透過体42の光入射面に固着されている。従って、フィルタチップ44は、その平面状の光入射面(フィルタチップ44の両面とも光入射面と成り得る)が平面ミラー43に平行かつ対向するように配置されている。
続いて、光合分波器1の動作を説明する。上述の光合分波器1の構成において、フィルタチップ44と反射ミラー43とは平行であり、さらに、レンズブロック41の光入出射面(光結合面)もこれらと平行である。ところで、光合分波器1は光合波器としての機能と光分波器としての機能を有している。そこで、まず、光分波器としての動作を説明する。
図2に模式的に示すように、光ファイバ20から光軸L0に沿って光合分波器1に入射してコリメートレンズC0を通過する光を、3種類の波長(λ1,λ2,λ3)の光が重畳された重畳光とし、その波長の組合せを、例えば、(λ1,λ2,λ3)=(1555nm,1490nm,1310nm)とする。フィルタチップ44のフィルタ特性として特定の波長λ=1555nmの光を所定方向(今の場合、コリメートレンズC1の方向)に反射し、他の波長の光は透過するように設計すると、波長λ1の光はフィルタチップ44により反射される。また、波長(λ2,λ3)の光は、フィルタチップ44を透過し、入射方向と略同一方向に光透過体42内を進む。
波長λ2,λ3の透過光は、光透過体42内において平面ミラー43によって反射の法則に従って進行方向を変えられてコリメートレンズC2に入射して集光され、光ファイバ22を介して光合分波器1の外部に接続された次段の光学機器へと送られる。また、波長λ1の反射光は、フィルタチップ44の設計値に従い、光軸L0から所定の角度の方向に光軸L1を有するコリメートレンズC1に入射して集光され、光ファイバ21を介して次段の光学機器へと送られる。つまり、光合分波器1の光分波器としての機能により、波長(λ1,λ2,λ3)の重畳光が、波長(λ2,λ3)の重畳光と、波長λ1の単一波長光に分波されたことになる。
光合分波器1の光合波器としての動作は、上述の各波長の光の進行方向を逆転した状態で行われる。つまり、光ファイバ22から波長(λ2,λ3)の光を入射し、光ファイバ21から波長λ1=1555nmの光を入射させると、波長(λ2,λ3)の光はフィルタチップ44を透過し、波長λ1=1555nmの光はフィルタチップ44により反射して、それぞれコリメートレンズC1を経て集光され、波長(λ1,λ2,λ3)の混合波が光ファイバ20から取り出される。
次に、図3、図4を参照して光合分波器1の組立について説明する。図3に示すように、まず、フェルールFと一体とされて端面処理された光ファイバ2が、レンズブロック41に接着固定される。このレンズブロック41、及び平面ミラー43の形成とフィルタチップ44の固着がなされた光透過体42が、硝子プレートで構成された光学基台40の上に位置決め固定されて光ファイバの接続された光学ブロック4が完成する。レンズブロック41と光透過体42を光学基台40に位置決め固定する接着剤として、通常、UV光(紫外線)硬化型接着剤が用いられる。この場合、光学基台40が硝子プレートで構成されているので、光学基台40のいずれの方向からでもUV光を照射して接着剤を硬化させることができる。これらの作業用の専用治具を設けることで、位置決めと固定が精度良く容易に行われる。
光学基台40は、平板状の単純な形状であるので、光学基台の材料の入手、及び光学基台の製造が容易であり、別途に位置決め用の治具を設けても、従来例よりもコスト、製造面、及び取扱面などにおいて優れたものとなっている。光学基台40として、上述の硝子プレートの他、金属板、セラミックス板、プラスチック板などを用いることができる。これらの光学基台の場合、UV光硬化型接着剤に限らず、それぞれに適した接着剤を用いることができる。続いて、上述の光ファイバの接続された光学ブロック4が器体3に納められる。
器体3の本体部分である器体ボディ31は、成形部材からなり、略矩形の上方に開口した箱形状をしている。その一方の側壁には、光ファイバ導出溝3aが設けられ、また、光ファイバ導出溝3aに位置決めされた光ファイバ2を固定封止する接着封止用樹脂を溜めるための接着剤溜3bが設けられている。このため、光ファイバ2が導出される側壁は、他の側壁と比べて厚めの側壁になっている。
また、光ファイバ導出溝3aが設けられた側壁の反対側の側壁に近接して、光学基台40の4隅を位置決めする位置決め部3cが設けられている。また、光学基台40が配置される部位の略中心部に凹部3dが設けられている。この凹部3dに接着剤を滴下して前述の光学ブロック4が載置され、光学ブロック4が接着剤により固着される。
続いて、図4に示すように、光学ブロック4が、レンズブロック41に光ファイバ2を固着した状態で器体ボディ31内に接着固定して納められ、その後、器体カバー32を上方から被せるとともに、器体3の内部を接着剤により封止して、光合分波器1の組立が完了する。
次に、本発明の一実施形態に係る他の光合分波器1について、図5〜図8を参照して説明する。図5(a)(b)に示す光合分波器1は、前出の図1〜図4に示した光合分波器1のチャネル数を増加したものである。すなわち、前出の光合分波器1のチャネル数は2であり、図5に示す光合分波器1のチャネル数は4である。
チャネル数の増加に当たり、レンズブロック41に一体成型されたコリメートレンズの数、フィルタを構成するフィルタチップの数、及び光ファイバの数がそれぞれ増加され、さらに、レンズブロック41、光透過体42、及び平面ミラー43の幅、さらに器体3の幅がそれぞれ拡大されている。このような増加チャネル数に対応して、コリメートレンズC3,C4、光ファイバ22,23、フィルタチップ45,46が増加している。
上述のチャネル数の増加は、図5、図6に示された構造から明らかなように、光合分波器1における各合分波用の構成要素を並列的に増加することにより容易に実現することができる。なお、フィルタは、互いに光フィルタ特性の異なる複数のフィルタチップを組み合わせて用いることにより所望の光合分波処理を行うことができる。
上述のチャネル数が増加した光合分波器1の分波器としての動作を説明する。図6に示すように、光ファイバ20の光軸L0に沿って、互いに異なる波長(λ1,λ2,λ3,λ4)を有する混合光が光合分波器1に入射したものとする。また、フィルタチップ44,45,46は、それぞれ特定の波長の光を反射又は透過するものとする。例えば、フィルタチップ44は波長λ1の光を反射し、フィルタチップ45は波長λ2の光を透過し、フィルタチップ46は波長λ3の光を透過する。
すると、フィルタチップ44において、波長(λ1,λ2,λ3,λ4)の混合光から波長λ1の光が反射されて光ファイバ21から出力される。他の波長(λ2,λ3,λ4)の光は、フィルタチップ44を透過し、平面ミラー43により反射されてフィルタチップ45の裏面側(光透過体42との接合面側)からフィルタチップ45に入射する。すると、フィルタチップ45において、波長(λ2,λ3,λ4)の混合光のうち波長λ2の光が透過して光ファイバ21から出力され、他の波長(λ3,λ4)の光は反射される。
波長(λ3,λ4)の光は、平面ミラー43により反射されてフィルタチップ46の裏面側からフィルタチップ45に入射する。すると、フィルタチップ46において、波長λ3の光が透過して光ファイバ23から出力され、波長λ4の光は反射される。波長λ4の光は、平面ミラー43により反射された後、光透過体42から抜け出て光ファイバ24から出力される。
このような光合分波器1の光合波器としての動作や他の構造、及び図7,図8に示すチャネル数が増加した光合分波器1の組立は、前述の光合分波器1と同様であり、説明を省略する。
次に、図9を参照して本発明の実施形態に係るさらに他の光合分波器を説明する。図9(a)に示す光合分波器1の構造は、前出の図2に示した光合分波器1において、光軸L0の位置を光軸L1の位置から遠ざかる方向にずらして、光軸L0がフィルタチップ44を通らないようにした点が異なっている。このような構造上の違いを有する光合分波器1に前述の光合分波器1と同じ動作、例えば光分波器としての動作をさせるには、フィルタチップ44のフィルタ特性を、特定の波長λ1の光を透過し、他の波長の光を反射するものとすればよい(前述の場合、波長λ1の光を反射し、他の波長の光を透過する)。
同様に、図9(b)に示すような複数のフィルタチップ44,45,46を用いる光合分波器1において、各フィルタチップ44,45,46がそれぞれ特定の波長λ1,λ2,λ3の光を透過するものとすると、前述の図6に示した光合分波器1と同様の動作を実現できる。すなわち、前述の光合分波器1と異なり、全てのフィルタチップにおいて、「特定の光を透過」するという同じ性質のフィルタチップを用いることができる(前述の場合、フィルタチップ44は波長λ1の光を反射し、他の波長の光を透過する)。
次に、図10を参照して本発明の実施形態に係るさらに他の光合分波器を説明する。前述のいずれの光合分波器1においても、光学ブロック4の構成に光透過体42を用いていた。図10に示す光ファイバ付きの光学ブロック4は、単体の平面部品から構成した平面ミラー43と、複数のフィルタチップ44,45,46を直接光学基台40に搭載したものである。これにより、光学ブロック4の軽量化が図られる。また、フィルタチップのみを容易に交換可能である。なお、本発明は、以上に説明した構成に限られることなく種々の変形が可能である。また、図中に破線を用いて示した光軸や光の経路は、それぞれ光学の諸法則に従う光線を模式的に示したものである。
(a)は本発明の実施形態に係る光合分波器の一部断面平面図、(b)は(a)のA−A断面図。 同上光合分波器の分波動作を説明する模式図。 同上光合分波器の組立途中を説明する分解斜視図。 同上光合分波器の組立を説明する分解斜視図。 (a)は本発明の実施形態に係る他の光合分波器の一部断面平面図、(b)は(a)のA−A断面図。 同上光合分波器の分波動作を説明する模式図。 同上光合分波器の組立途中を説明する分解斜視図。 同上光合分波器の組立を説明する分解斜視図。 (a)は本発明の実施形態に係るさらに他の光合分波器の模式図、(b)は本発明の実施形態に係るさらに他の光合分波器の模式図。 本発明の実施形態に係るさらに他の光合分波器の光学ブロックの斜視図。
符号の説明
1 光合分波器
2,20〜24 光ファイバ
3,31,32 器体
4 光学ブロック
40 光学基台
41 レンズブロック
42 光透過体
43 平面ミラー
44,45,46 フィルタチップ(フィルタ)
C0〜C4 コリメートレンズ
F フェルール
L0〜L4 光軸

Claims (6)

  1. 少なくとも3本の光ファイバが導出された器体と、前記各光ファイバと光結合するように器体内に収納された光合分波用の光学ブロックとを具備した光合分波器において、
    前記光学ブロックは、
    コリメートレンズを複数並設してブロック化され光が入射又は出射する2面のうち一面側に前記各光ファイバと光結合するように配置されたレンズブロックと、
    前記レンズブロックの他面側において当該レンズブロックと離間すると共に該他面に平行かつ対向して配置され光ファイバからコリメートレンズを通して入射された光の進行方向を他の光ファイバへ向かうように光路を変える平面ミラーと、
    前記レンズブロックと平面ミラーとの間に配置された平面状の光入射面を有して当該光入射面に入射する光を光の波長に応じて透過又は反射する光合分波用のフィルタと、を備え、
    前記フィルタは、前記光入射面を前記平面ミラーに平行配置かつ対向配置して用いられる、単一のフィルタチップ又は互いに同一平面に配置された互いに光フィルタ特性の異なる複数のフィルタチップから成り、
    前記レンズブロックは、前記コリメートレンズを構成するための焦点距離が同じ複数の凸レンズを該レンズブロックの他面側における同一平面から突出させて一直線に並列配置し、当該配置面に対して平行に離間した該レンズブロックの一面側における同一平面内の位置であって前記コリメートレンズの焦点位置に前記各光ファイバとの光結合面が同一平面に形成されるように前記各コリメートレンズを同一材料から一体に成型して構成した一体成型レンズから成り、
    前記各光ファイバは、各光ファイバ端面を前記コリメートレンズの光結合面に接着固定され前記器体の略一方向へ導出されて成ることを特徴とする光合分波器。
  2. 前記レンズブロックは、各光ファイバとコリメートレンズとの光結合面を光軸に直交する面から傾斜した同一平面内に備えて一体成型され、フェルールに保持された光ファイバが前記光結合面に直接接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
  3. 硝子プレートから成り、前記レンズブロック、平面ミラー、及びフィルタを位置決め固定して前記器体内に収納するための光学基台を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
  4. 前記平面ミラーは、それぞれ光入射面及び光反射面となる互いに平行な外表面を有する光透過体の光反射面に形成され、前記フィルタは、前記平面ミラーの光入射面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
  5. 前記平面ミラーは、単体の平面部品から成ることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
  6. 前記平面ミラーは、互いに平行な2つの外表面を有する光透過体の一面を前記フィルタに対向する光入射面とし、他面に金属膜又は誘電体多層膜を蒸着して反射面を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
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