JP4490196B2 - ステッピング運動器具 - Google Patents

Description

本発明は運動器具に関し、さらに詳しくは、ステッピングタイプの運動器具に関連する。

従来技術としては以下の特許がある。特許文献１には、スキーの際に行われる動作に用いられる筋肉を動かすためにこのような動作を促す運動器具が教示されている。この運動器具には、垂直および水平の同時動作のために取り付けられた足支持部分を備える一対の長形足支持アームを含み、同一方向の水平動作について、垂直動作は反対の配向を持つ。ゆえに、足支持アームの足支持部分が片側または反対側へ同一水平方向に動くと、一方の足支持部分が垂直方向上向きに動き、他方が垂直方向下向きに動くため、このような移動は一般的にＸパターンを画定する。足支持アームが所望の方法で一緒に動くようにアームの動作は調整されることが望ましく、実行される運動の激しさを調整するため、アームの動作に対する抵抗は、器具の利用者によって調整自在であることが望ましい。足支持アームの足支持部分の所望の動作は、別々の回転軸を中心とする限定された回転動作のために各足支持アームを取り付けることによって達成され、各回転軸は垂直な平面の交線に沿って延在する。各回転軸の一平面は、器具中央平面に対してほぼ垂直であり、各回転軸の他の平面は相互に交差する。所望ならば、支持体に加えて上体運動を提供できる上体支持体またはハンドルが設けられてもよい。

特許文献２には、ステッピングタイプ運動装置の緩衝アセンブリが教示されている。運動装置は、ベース部材と回転部材とがそれぞれ取り付けられたシャフトを含む。ベース部材は第１環状面を持ち、回転部材は、間にクランプされた摩擦部材により第１環状面と嵌合する第２環状面を持つ。駆動部材が回転部材に接続されるとともに、動力伝達部材に接続されている。シャフトには調整部材が移動自在に取り付けられ、軸受がシャフトに取り付けられるとともに、調整部材と回転部材との間に配置されている。調整部材を移動させて回転部材をベース部材へと押圧することにより、回転部材とベース部材との間の摩擦が調整自在である。特許文献３も参照されたい。これらの特許は、その全体を参照によって導入する。

米国特許第５，６６５，０３３号（Ｐａｌｍｅｒ） 米国特許第６，６２６，８０６号（Ｓｔｅｖｅｎｓ） 米国意匠特許第４５６，０５２号（Ｓｔｅｖｅｓ）

本発明は運動抵抗の調節が可能で構造が簡単な運動器具の提供を目的とする。

ベースと、一対の旋回アームを介してベースに旋回自在に取り付けられた一対のペダルと、ベースに回転自在に結合された回転ブロックと、旋回アームの一方と回転ブロックとの間に各々が接続された一対のコネクタと、回転ブロックの周囲に位置するとともに周囲と接触する摩擦ベルトとを含む運動器具が開示される。ペダルの一方をベースへ向けて動かすと、回転ブロックは回転し、他のペダルはベースから離れるように動く。

本発明の他の特徴と長所は、発明の原理を例として示す添付図面と関連させると、以下のより詳細な説明から明らかになるだろう。

添付図面には、本発明が図示されている。図１は、一対の旋回アーム１６Ａ，１６Ｂを介してベース１４に回動可能に取り付けられた一対のペダル１２Ａ，１２Ｂを含む運動器具１０の一実施例を示す正面斜視図である。図１と２に示されるように、一実施例においてベース１４は、前方および後方スタビライザバー２８Ａ，２８Ｂと、これらの前方および後方スタビライザバー２８Ａ，２８Ｂの間に延在する中央バー２２とを含む。中央バー２２には、回転ブロック２０が回転自在に接続される。

旋回アーム１６Ａ，１６Ｂが、ペダル１２Ａ，１２Ｂの前方かつ下方に配置されている。旋回アーム１６Ａは、ベース１４から外向きに延出する軸３２Ａを中心に回転する。これら一対の旋回アーム１６Ａ，１６Ｂは、角度αでベース１４に取り付けられることが望ましい。つまり、前方スタビライザバー２８Ａは軸３３Ａを持ち、軸３２Ａと軸３３Ａとの間の角度αは、（ベース１４の中央バー２２によって規定される平面に対して）約４５度であることが望ましい。同様に、旋回アーム１６Ｂは、軸３２Ｂを中心に回転する。軸３２Ａと３２Ｂはほぼ同一平面上にあって、約９０度の角度で隔てられていることが望ましい。運動器具１０は概ねステッピング運動器具に分類され、高い携帯性（可搬性）を持つのに充分に、比較的小型でシンプルかつ軽量であると好都合である。

図１と２に見られるように、一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂによって旋回アーム１６Ａ，１６Ｂが回転ブロック２０に接続されている。一実施例において、これら一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂは一対のプッシュロッドであるが、当業者ならば、他のコネクタも使用できることを理解できるだろう。

好適な実施例において、上記一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂの動作範囲を拡大するため、これらコネクタの各々は、レバーアーム１７を介して旋回アーム１６Ａ，１６Ｂの一方に接続される。一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂの各々は、回転ブロック２０の回転軸から径方向に離間した点２５で回転ブロック２０に装着されている。本実施例において、一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂは、回転ブロック２０に固着された連結アーム２６に取付けられている。本実施例において連結アーム２６は、回転ブロック２０の両側から外向きに延出する二つの両端部に孔２５を含み、一対のコネクタ１８Ａ，１８Ｂの各々は孔２５の一方に嵌着されている。

摩擦ベルト２４が、回転ブロック２０の環状外面２１のまわりに接触して配置されている。回転ブロック２０は、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間に発生する摩擦力に抗して回転する。摩擦ベルト２４は、回転ブロック２０に適正なレベルの摩擦と良好な磨耗面を付与するブレーキライナ１９を含む。

ペダル１２Ａ，１２Ｂはそれぞれ、使用者の足が乗るような寸法である。予想される運動器具１０の使用時には、利用者は片方の足をペダル１２Ａに、他方の足をペダル１２Ｂに置く。ペダル１２の一方を押し下げると、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間に発生する摩擦力に抗して、対応するコネクタ１８が連結アーム２６を介して回転ブロック２０を回転させる。連結アーム２６の他端部に接続された他のコネクタ１８は、他のペダル１２を押し上げる。例えば、ペダル１２Ａを押し下げると、対応のコネクタ１８Ａが摩擦力に抗して連結アーム２６を介して回転ブロック２０を回転させる。連結アーム２６の他端部に接続された他のコネクタ１８Ｂは、他のペダル１２Ｂを押し上げる。運動器具１０は、少なくとも、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間に発生する摩擦力に抗して押すよう、利用者の筋肉に強いることにより、利用者が肉体的健康状態を向上および維持するのに役立つ。

図１と２の実施例では、ベース１４は、ほぼ平面の表面上にベース１４を安定して配置するための前方スタビライザバー２８Ａと後方スタビライザバー２８Ｂとを含む。中央バー２２は、前方および後方スタビライザバー２８Ａ，２８Ｂの中央部分の間を接続する。回転ブロック２０は、中央バー２２により規定される平面に対して平行な平面において、中央バー２２により規定される平面に対して垂直な軸３０を中心として回転する。

利用者が、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間に発生する摩擦力の大きさを調整し、これによりペダル１２Ａ，１２Ｂの動作に対する抵抗力と、ペダル１２Ａ，１２Ｂを移動させるのに利用者の側で必要とされる労力のレベルとを調整することが、調整機構３４によって可能となっている。

図３は、図１の調整機構３４の一部分の斜視図である。図１から３の実施例において調整機構３４は、バー３８に接続されたノブ３６を含む。ノブ３６を一方向に回すとバー３８が第１方向に直線運動し、ノブ３６を反対方向に回すとバー３８が第１方向と反対の第２方向に直線運動する。

図３に見られるように、一対のＬ字形バー４０Ａ，４０Ｂは、Ｌ字形バー４０Ａが軸４２Ａを中心として回転し、Ｌ字形バー４０Ｂが軸４２Ｂを中心として回転するように、一対の取付けボルト４１Ａ，４１Ｂによってベース１４に取り付けられている。これら一対のＬ字形バー４０Ａ，４０Ｂは、バー３８の端部３９と摩擦ベルト２４の端部とに回動可能に接続されている。摩擦ベルト２４の両端部は、連結ボルト４３Ａ，４３ＢによってＬ字形バー４０Ａ，４０Ｂに接続されている。したがって、バー３８の端部が回転ブロック２０に向かって直線運動すると、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間の摩擦力が低下し、バー３８の端部が回転ブロック２０から離間するように直線運動すると、摩擦ベルト２４と回転ブロック２０との間の摩擦力が上昇する。

少なくとも一つの好適な実施例に関して本発明を説明したが、本発明がこれに限定されないことは、当業者には明白に理解されるだろう。むしろ、発明の範囲は、特許請求の範囲に関連してのみ解釈されるべきである。

一対の旋回アームを介してベースに旋回可能に取り付けられた一対のペダルと、抵抗調整機構とを含む運動器具の一実施例の正面斜視図である。 図１の運動器具の背面斜視図である。 図１の抵抗調整機構の一部分の斜視図である。

符号の説明

１０ 運動器具
１２Ａ，１２Ｂ ペダル
１４ ベース
１６Ａ，１６Ｂ 旋回アーム
１８Ａ，１８Ｂ コネクタ
２０ 回転ブロック
２１ 環状外面
２２ 中央バー
２４ 摩擦ベルト
２６ 連結アーム
２８Ａ 前方スタビライザバー
２８Ｂ 後方スタビライザバー
３４ 抵抗調整機構

Claims (1)

1. 中央バーと当該中央バーの両端部に配置された一対のスタビライザバーとを有するベースと、
   一対の旋回アームを介して前記ベースに回動可能に取り付けられた一対のペダルと、
   前記ベース平面に対して平行な平面内でかつ、前記ベース平面に垂直な軸を中心として回転するように、前記ベースの中央バーに回転可能に連結された回転ブロックと、
   前記回転ブロックに固定されるとともに両端部を有する連結アームと、
   各々が前記旋回アームの一方と前記連結アームの一方の端部との間に連結された一対のコネクタと、
   前記回転ブロックの周囲に配置されて当該周囲と接触する摩擦ベルトと、を有する運動器具であって、
   前記中央バーは前記ベースの平面を規定し、
   前記各旋回アームは前記ベースの平面に対して４５度の角度で前記ベースから外向きに延出する軸を中心として旋回し、
   前記ペダルの一方を前記ベースの方向に向かって動かすと前記回転ブロックが回転するとともに他方のペダルは該ベースから離間するようになっており、
   当該運動器具は、前記摩擦ベルトに連結されていて該摩擦ベルトと前記回転ブロックとの間の摩擦力の大きさを調整するように構成された調整機構をさらに有し、
   当該調整機構はバーに接続されたノブを有しており、ノブを一方向に回すと当該バーは第一方向に直線運動し、当該ノブを反対方向に回すと当該バーは第一方向と反対の第二方向に直線運動し、
   当該調整機構は一対の取り付けボルトによって前記ベースに取り付けられた一対のＬ字形バーをさらに有し、当該各Ｌ字形バーは角度をなす位置を中心として回転するようになっており、当該各Ｌ字形バーの一端は当該バーの端部に、かつ他端は前記摩擦ベルトの端部にボルトによって回動可能に接続され、当該バーが回転ブロックに向かって直線運動すると前記摩擦ベルトと回転ブロックとの間の摩擦力が低下し、当該バーが回転ブロックから離間するように直線運動すると前記摩擦ベルトと回転ブロックとの摩擦力が上昇する、
   運動器具。