JP4487299B2 - 音声認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両に搭載される音声認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、オーディオ、エアコン、ナビゲーション、電話等の種々の機器(負荷)が搭載され、これらの操作スイッチ類が著しく増加しており、全てのスイッチ類を運転者の使いやすい位置に配置することは不可能になっている。
【0003】
斯かる問題を解決するため、従来より運転者の音声を認識して機器を制御する構成を内容とする先行文献が提案されており、それらの一例を図示すると、図4は特開昭59−109096号公報の第1図、図5は特開平6−83387号公報の図1に記載されている従来の技術である。
【0004】
すなわち、両図を共通の符号で説明すると、1は運転者からの音声による指示を入力するマイクロフォンからなる音声入力部、2は音声入力部1からの指示を認識する音声認識部、3は音声認識部2で認識された指示に従い機器を制御するコントローラ6へ指示を伝えるマイクロコンピュータ等からなる制御部、4は機器を介して認識された単語を音声に合成する音声合成部、5は音声合成部4からの音声を再生するスピーカからなる音声出力部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術によれば、スイッチ類を少なくすることができ、運転者の周囲の構成の簡素化を実現することができ、これは運転者の操作性向上と製造コスト削減に寄与する。
【0006】
ところで、使用者が意図する機器の制御を音声コマンドで行うことは、使用者側で音声認識装置に記憶された所定の単語なり文節を全て記憶しているか、又は、音声認識装置側で記憶している単語なり文節以外のあらゆる音声コマンドを音声認識装置が理解する能力を有しているならば可能であろうが、現時点では実際にはどちらも極めて難しい。
【0007】
本発明は、このような音声認識装置において、ガイダンス処理のようなある種の補助的な操作を音声コマンドによらずにスイッチ操作にて行う構成とすることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる音声認識装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の音声認識装置は、請求項1に記載のように、車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部と、この音声認識部で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラへ所定の指示を与える制御部と、この制御部からの指示に基づき音声出力部から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部とを備え、特別コマンドが認識された場合には前記音声出力部が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように前記制御部が制御すると共に、前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、かつ、切換コマンドが認識された場合には、前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御する前記スイッチの機能を変更するように前記制御部が制御するものである。
【0009】
また、請求項2に記載のように、前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い連続して前記音声出力部から音声として出力されるものである。
【0010】
また、請求項3に記載のように、前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い、かつ、使用中の前記機器に関係する項目についてのみ前記音声出力部から音声として出力されるものである。
【0011】
また、請求項4に記載のように、前記スイッチ部の前記スイッチとしては、前記音声出力部からの出力を消音するミュートスイッチを有するものである。
【0012】
また、請求項5に記載のように、車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部と、この音声認識部で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラへ所定の指示を与える制御部と、この制御部からの指示に基づき音声出力部から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部とを備え、特別コマンドが認識された場合には前記音声出力部が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように前記制御部が制御すると共に、前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、前記切換コマンドが認識された場合には、前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御する前記スイッチが前記音声出力部からの出力を消音するミュートスイッチとなるものである。
【0013】
また、請求項6に記載のように、前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御するとは、早送り及び/又は巻戻しであるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部1と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部2と、この音声認識部2で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラ6a〜6dへ所定の指示を与える制御部3と、この制御部3からの指示に基づき音声出力部5から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部4とを備え、特別コマンドが認識された場合には音声出力部5が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように制御部3が制御することにより、ガイダンス処理のようなある種の補助的な操作を音声コマンドによらずにスイッチ操作にて行う構成とすることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0015】
特に、前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い連続して音声出力部5から音声として出力されたり、あるいは、予め定められている前記機器の優先順位に従い、かつ、使用中の前記機器に関係する項目についてのみ音声出力部5から音声として出力されることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0016】
車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部1と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部2と、この音声認識部2で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラ6a〜6dへ所定の指示を与える制御部3と、この制御部3からの指示に基づき音声出力部5から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部4と、スイッチ部7とを備え、特別コマンドが認識された場合には音声出力部5が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように制御部3が制御すると共に、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御することで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0017】
特に、前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い連続して音声出力部5から音声として出力されたり、あるいは、予め定められている前記機器の優先順位に従い、かつ、使用中の前記機器に関係する項目についてのみ音声出力部5から音声として出力されることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0018】
特に、前記スイッチ部の前記スイッチとしては、音声出力部5からの出力を消音するミュートスイッチを有したり、あるいは、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御するとは、早送り及び/又は巻戻しであることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0019】
車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部1と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部2と、この音声認識部2で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラ6a〜6dへ所定の指示を与える制御部3と、この制御部3からの指示に基づき音声出力部5から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部4と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部7とを備え、特別コマンドが認識された場合には音声出力部5が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように制御部3が制御すると共に、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、かつ、切換コマンドが認識された場合には前記スイッチの機能を変更するように制御部3が制御することで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0020】
特に、前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い連続して音声出力部5から音声として出力されたり、あるいは、予め定められている前記機器の優先順位に従い、かつ、使用中の前記機器に関係する項目についてのみ音声出力部5から音声として出力されることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0021】
特に、スイッチ部7の前記スイッチとしては、音声出力部5からの出力を消音するミュートスイッチを有したり、あるいは、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御するとは、早送り及び/又は巻戻しであることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0022】
車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部1と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部2と、この音声認識部2で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラ6a〜6dへ所定の指示を与える制御部3と、この制御部3からの指示に基づき音声出力部5から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部4と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部7とを備え、特別コマンドが認識された場合には音声出力部5が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように制御部3が制御すると共に、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、前記切換コマンドが認識された場合にはスイッチ部7の前記スイッチが音声出力部5からの出力を消音するミュートスイッチとなることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0023】
特に、スイッチ部7の操作により制御部3が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御するとは、早送り及び/又は巻戻しであることで、運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0024】
【実施例】
本発明を、添付図面に示した実施例に基づき説明するが、前記従来の技術と同一もしくは相当個所には同一符号を付して詳細な説明を省く。
【0025】
図1,図2は、第1実施例に関する。6a〜6dは、制御部3からの指示によりオーディオ,エアコン,ナビゲーション,電話等の車載機器をコントロールするコントローラであり、従来の技術で説明したコントローラ6(図4,図5参照)に相当する。
【0026】
7a〜7cは、制御部3に各種指示を行うスイッチであり、運転席の使用者の操作しやすい位置にスイッチ部7として設置される。
【0027】
音声入力部1で捕捉された運転者等の使用者の音声は、音声認識部2で予め登録された音声データと比較されて音声コマンドであると認識されると制御部3へ伝えられ、制御部3は図2で示すフローに従い所定の処理を行うもので、以下に説明する。
【0028】
ステップS1で音声コマンドを入力すると、ステップS2でその種類を確認する。音声コマンドには、コントローラを制御するための通常コマンドの他に、使用者へ案内を伝えるメニューへ移行するための特別コマンドを有し、例えば「ガイド」や「ヘルプ」の任意に設定されたある単語からなる音声コマンドは特別コマンドとして定義付けられており、これを確認すると、ステップS3で予め記憶されているプログラムに従い、音声合成部4を介して音声出力部5が音声による操作方法を出力する。そして、ステップS4では、以後の音声コマンドの入力に対するこの音声認識装置の音声出力部5からの出力を通常モードよりも詳しい詳細モードで行うように自身をセットするが、これらの各モードについては後述する。この後、制御部3は、新たな音声コマンドの入力を待つことになる。
【0029】
音声コマンドが入力され、特別コマンドでない場合、ステップS5で音声コマンドによる指示とコントローラ6a〜6dの現状とを比較して同じ場合には、ステップS6でその旨を出力する。すなわち、「室温25度」との音声コマンドが入力され現在の設定値が25度である場合、「現在25度に設定されています。」(通常モード)または「現在25度に設定されています。続けて指示できます。」(詳細モード)と設定済報告を音声にて音声出力部5から出力する。そして、ステップS7で確認を出力する。すなわち、「現在の設定値を変更しますか?」(通常モード)または「現在の設定値を変更しますか?指示を言うと変更します。なければ現在の設定のままです。」(詳細モード)と出力する。この後、制御部3は、新たな音声コマンドの入力を待つことになる。
【0030】
ステップS5で音声コマンドによる指示とコントローラ6a〜6dの現状とを比較して違う場合には、ステップS8でその旨を出力する。すなわち、「室温25度」との音声コマンドが入力され現在の設定値が28度である場合、「現在28度に設定されています。」(通常モード)または「現在28度に設定されています。続けて指示できます。」(詳細モード)と現状報告を音声にて音声出力部5から出力する。
【0031】
その後、ステップS9で一定時間内に指示を意味する音声コマンドが入力されると、ステップ10で制御部3は、その指示に基づきコントローラ6a〜6dを制御し、ステップS11で今回の音声コマンドに対する出力が詳細モードで行われて場合には、ステップS12で以後の音声コマンドに対する出力を通常モードで行うことに変更し、通常モードであった場合にはそのままで、この後、制御部3は、新たな音声コマンドの入力を待つことになる。
【0032】
ステップS9で一定時間内に指示を意味する音声コマンドが入力されないと、ステップS13で催促を出力する。すなわち、「指示をお願いします。」(通常モード)または「指示をお願いします。もう一度催促しても返事がないとキャンセルされます。」(詳細モード)と出力する。
【0033】
その後、音声コマンドでの指示がある場合には、ステップS14でステップS10へ移行して前記操作を行い、指示がない場合には、ステップS15で催促が何回目であるか確認して、一定回数n(例えばn=2)でなければステップS9へ戻って待機状態となり、一定回数nに達していれば待機状態を解除して、この後、制御部3は、新たな音声コマンドの入力を待つことになる。
【0034】
なお、図3は、本発明の第2実施例における制御部3(図1参照)の機器の操作方法を説明するガイダンス処理を説明するフロー図であり、ステップS7とステップS15の後は、制御部3が、新たな音声コマンドの入力を待つ前に、ステップS11でモードを判断し、詳細モードである場合にはステップS12で解除することに違いがある。
【0035】
ところで、「ガイド」や「ヘルプ」等の任意に設定されたある単語からなる特別コマンドを認識すると、ステップS3で予め記憶されているプログラムに従い、音声合成部4を介して音声出力部5が音声による操作方法を出力するガイダンス処理を行うが、制御部3には特別コマンドを認識した場合の出力について予め順番が決められており、例えば図4にはエアコンの順番のみを具体的に示しその他は省略した特別コマンドにより起動されるガイドステップを示している。
【0036】
ガイドステップは、機器の選択方法の説明から始まり、操作1(選択された機器に関係して初めに操作すべき説明のグループ)、操作2(操作1に関係する操作可能事項の説明のグループ)、操作3(操作2に関係する操作可能事項の説明のグループ)・・・と階層構造になっており、この階層の数は機器によって異なる。
【0037】
つまり、特別コマンドが認識されると、制御部3は、エアコンの操作について図4のガイドステップG1〜G10の順番で音声による操作方法を出力し、これにより、使用者は使える音声コマンドを知ることができ、エアコンの所望する操作を行うことができる。
【0038】
しかし、使用者の知りたい音声コマンドの説明が発せられるまで聞き流しながら待っているのは時間の無駄であり、精神的苦痛を生じかねない。そこで、スイッチ部7のスイッチ7aを短時間(例えば1秒以内)に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を次の順番に位置する項目へスキップすることができる(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが短時間押されるとガイドステップG6へ早送りする)。また、スイッチ7aを長時間(例えば1秒以上)に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を次の階層の先頭の項目へスキップする(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが長時間押されるとガイドステップG9へ早送りする)。
【0039】
スイッチ部7のスイッチ7bは、前記ガイドステップの項目をスイッチ7aとは反対方向へシフトするもので、スイッチ部7のスイッチ7bを短時間(例えば1秒以内)に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を前の順番に位置する項目へスキップすることができる(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが短時間押されるとガイドステップG4へ巻戻しする)。また、スイッチ7bを長時間(例えば1秒以上)に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を前の階層の先頭の項目へスキップする(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが長時間押されるとガイドステップG2へ巻戻しする)。
【0040】
このように、スイッチ7a,7bを用意し、その操作に応じて特別コマンドが認識された時に音声による操作方法を出力するガイダンス処理の出力の順番を変更制御することにより、ガイドステップを使用者の希望により変更することができ、これにより、使用者における一層の利便性が向上し、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0041】
なお、このガイドステップは、現在の使用具合に係わらず車両に設置されている全ての機器についてその操作方法を音声により出力する構成でも良いし、又は、現在使用されている機器についてのみ行う構成であっても良い。すなわち、機器には予め優先順位が定められており、例えばオーディオ→エアコン→ナビゲーション→電話の順で優先度が低くなるように定められている場合には、機器の選択方法の説明で先ずオーディオが選択され、オーディオに関する一連の操作1、操作2、操作3・・・が音声出力部5から出力される。次にエアコンの操作に関する説明、ナビゲーションの操作に関する説明、電話の操作に関する説明と続くが、オーディオが使用されていない場合にはオーディオの操作に関する説明は行わないものとするのである。使用者はその時に使用している機器についての説明を知りたいと思う確率が一般的には高いことが予想され、このような場合に的確に答えることが可能となる。
【0042】
さらに、スイッチ7a,7bによるスキップについても、前述方法とは異なり、例えばガイドステップG1〜10を例とすれば、スイッチ7aを短時間に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を1つ将来へスキップし(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが短時間押されるとガイドステップG6へ早送りする)、長時間に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を2つ将来へスキップする(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7aが長時間押されるとガイドステップG7へ早送りする)。同様に、スイッチ7bを短時間に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を1つ過去へスキップし(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7bが短時間押されるとガイドステップG4へ巻戻しする)、長時間に1回操作することにより前記ガイドステップの項目を2つ過去へスキップする(例えば、ガイドステップG5でスイッチ7bが長時間押されるとガイドステップG3へ巻戻しする)構成としても良い。
【0043】
また、スイッチ7cを有する場合には、このスイッチ7cを機器選択の専用機能を持たせて、スイッチ7cを1回操作する毎にオーディオ→エアコン→ナビゲーション→電話→オーディオ・・・のように切り換え可能とすることもできる。
【0044】
このように、ガイダンス処理のような補助的な操作を行わせるスイッチ部7を設けることは、音声による指示で機器を操作する音声認識装置の利点である「スイッチ類を少なくする」に反するとも思えるが、機器毎にスイッチを設ける構成に比べればはるかにスイッチの数は少なくなり、しかも、ある種の補助的な操作を音声コマンドによらずにスイッチ操作にて行う構成とすることで、誰も簡単に操作することができ運転者等の使用者における一層の利便性向上を目的とし、特に運転者の精神的負担を軽減することができる。
【0045】
なお、前記実施例の応用としては、スイッチ部7のスイッチ7a〜7cに各種役割を付加することが考えられる。例えば、利用頻度の低いスイッチ7cには、一定時間(例えば2秒)以上押し続けることで、音声出力部5の出力をミュート(消音)する働きを持たせることができる。これにより、切換コマンドが認識された場合にはスイッチ7cが音声出力部5からの出力を消音するミュートスイッチとなり、音声出力部5からのメッセージの途中でスイッチ7cを一定時間以上押し続けることにより、使用者は新規の音声コマンドを与えることができ、時間短縮に効果がある。
【0046】
また、スイッチ部7のスイッチ数を減らしたい場合には、例えばスイッチ7a,7bを1個のスイッチで構成し、使用者の音声コマンドによってそのスイッチの機能を切り換える構成とすることにより実現することができる。すなわち、通常はスイッチ7aの機能として働くものの、「反対」や「リバース」等の任意に設定されたある単語からなる切換コマンドを認識した場合には、スイッチ7bの機能として働くように制御部3が制御することで、スイッチ数を減らすことができる。また、スイッチ7a,7bの組み合わせだけでなく、他の組み合わせでも可能であることは勿論であって、スイッチ数の最小は1個である。
【0047】
【発明の効果】
この発明によれば、運転者等の使用者の精神的負担を軽減することができる音声認識装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の構成を説明するブロック図。
【図2】 同上実施例における制御部の処理の全体を説明するフロー図。
【図3】 本発明の第2実施例における制御部の処理の全体を説明するフロー図。
【図4】 本発明の各実施例における制御部の処理の一部を説明するフロー図。
【図5】 従来の技術の構成を説明するブロック図。
【図6】 従来の技術の他の構成を説明するブロック図。
【符号の説明】
1 音声入力部
2 音声認識部
3 制御部
4 音声合成部
5 音声出力部
6(6a〜6d) コントローラ
7 スイッチ部
7a〜7c スイッチ

Claims (6)

  1. 車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部と、この音声認識部で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラへ所定の指示を与える制御部と、この制御部からの指示に基づき音声出力部から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部とを備え、特別コマンドが認識された場合には前記音声出力部が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように前記制御部が制御すると共に、前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、かつ、切換コマンドが認識された場合には、前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御する前記スイッチの機能を変更するように前記制御部が制御することを特徴とする音声認識装置。
  2. 前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い連続して前記音声出力部から音声として出力されることを特徴とする請求項1に記載の音声認識装置。
  3. 前記ガイダンス処理は、予め定められている前記機器の優先順位に従い、かつ、使用中の前記機器に関係する項目についてのみ前記音声出力部から音声として出力されることを特徴とする請求項1に記載の音声認識装置。
  4. 前記スイッチ部の前記スイッチとしては、前記音声出力部からの出力を消音するミュートスイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の音声認識装置。
  5. 車両の室内で使用者の音声を捕捉する音声入力部と、前記音声と予め登録された音声データとを比較する音声認識部と、この音声認識部で認識された音声コマンドに基づいて車載機器をコントロールするコントローラへ所定の指示を与える制御部と、この制御部からの指示に基づき音声出力部から各種情報に関する音声を出力するように駆動する音声合成部と、少なくとも1個以上のスイッチからなるスイッチ部とを備え、特別コマンドが認識された場合には前記音声出力部が前記機器の操作方法を説明するガイダンス処理を行うように前記制御部が制御すると共に、前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御し、前記切換コマンドが認識された場合には、前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御する前記スイッチが前記音声出力部からの出力を消音するミュートスイッチとなることを特徴とする音声認識装置。
  6. 前記スイッチ部の操作により前記制御部が前記ガイダンス処理の出力の順番を変更制御するとは、早送り及び/又は巻戻しであることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の音声認識装置。
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