JP4485932B2 - フラッシュメモリ素子そしてこれを用いたプログラミング及び消去方法 - Google Patents

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Description

本発明はフラッシュメモリ素子と、これを用いたプログラミング及びその消去方法に関し、特にフローティングゲートの構造を変えてプログラミング特性と消去特性を安定させることのできるフラッシュメモリ素子と、これを用いたプログラミング及びその消去方法に関するものである。
半導体メモリ素子のうち、機能的に最も理想的な素子とは、ユーザーが任意に電気的な方法によって記憶状態を切り換えて容易にプログラミングすることができ、電源が除去されてもメモリ状態をそのまま維持することができる不揮発性メモリ素子である。
現在、工程技術の側面で見た時、不揮発性メモリ素子は大きくフローティングゲート系列と、二種類以上の誘電膜が2重、3重に積層されたMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)系列とに区分される。
フローティングゲート系列の不揮発性メモリ素子は、ポテンシャル井戸を用いてメモリ特性を実現し、EEPROMとして最も広く応用されているETOX(EPROM Tunnel Oxide)構造が代表的である。
一方、MIS系列の不揮発性メモリ素子は、誘電膜、バルク、誘電膜−誘電膜界面及び誘電膜−半導体界面に存在するトラップを用いてメモリ機能を行っている。
前記フローティングゲート系列の不揮発性メモリ素子の代表的な構造と、これを用いたプログラミング方法及び消去方法を図面に基づいて説明する。
図1は従来技術に係るフローティングゲート系列の不揮発性メモリ素子のうちETOX構造を有するメモリ素子の構造断面図である。
従来のフラッシュメモリ素子は、図1に示したように、p型半導体基板101上にトンネル酸化膜102、フローティングゲート103、誘電体膜104、コントロールゲート105が順次積層されており、積層された構造体の両側の半導体基板の表面内にはソース(S)領域とドレイン(D)領域が形成されている。
このような構造を有するフローティングゲート系列の不揮発性メモリ素子のプログラミング及び消去方法は次のような過程からなる。
プログラミング方法はフローティングゲートに形成されたポテンシャル井戸に電子を注入させてしきい値電圧を増加させる方法を用い、一方、消去方法はホールをポテンシャル井戸に注入して電子とホールとを再結合させる方法でしきい値電圧を下げる方法を用いている。
ここで、電子及びホールの注入は通常ホット電子注入とホットホール注入を用いる。消去時、ホットホール注入方法の代りにF-N(Fowler-Nordheim)トンネリングを使用する場合もあるが、消去速度がかなり遅いという短所があり上記のようなホットホール注入方法が主に採用されている。
しかしながら、上記のような従来のプログラミング及び消去方法においては次のような問題点があった。
即ち、プログラミング及び消去時にホット電子注入及びホットホール注入方法を用いると、ホット電子及びホットホールによってトンネル酸化膜と基板の間の界面又はトンネル酸化膜の内部又はトンネル酸化膜とフローティングゲートの間の界面にトラップサイトが発生することである。このようなトラップサイトによってしきい値電圧が一定に維持されない。又、前記フローティングゲートに格納されている電子又はホールがトラップサイトを通して抜け出るという問題点が発生する。
本発明は上記の問題点を解決するために案出したもので、フローティングゲートの構造を変えてプログラミング特性と消去特性を安定させることのできるフラッシュメモリ素子、そしてこれを用いたプログラミング及び消去方法を提供することにその目的がある。
上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子は、フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、前記トンネル酸化膜上に形成されるフローティングゲート(ここで、前記フローティングゲートは少なくとも第1、第2フローティングゲートを具備し、前記第1、第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップ(Eg)が互いに異なる)と、前記フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、前記フローティングゲートの両側の前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成されることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子は、フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、前記トンネル酸化膜上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲート両側の前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成されることを特徴とする。
前記第1フローティングゲート及びコントロールゲートは第2導電型不純物イオンが注入されたポリシリコンで形成されることを特徴とする。
前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記半導体基板より大きく、前記誘電体膜より小さな物質で形成されることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は、第1導電型半導体基板上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高い物質で形成され、第2導電型不純物が注入されたフラッシュメモリ素子のプログラム方法において、前記コントロールゲートに正(+)の電圧を、前記第2フローティングゲートに接地又は負(−)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域及び半導体基板をフローティングさせ、前記第2フローティングゲートで電子が発生して前記電子が前記第1フローティングゲートに移動して格納されるようにすることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子の消去方法は、第1導電型半導体基板上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップ が前記第1フローティングゲートより高い物質で形成され第2導電型不純物が注入され、前記第1フローティングゲートに電子が格納されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、前記第1フローティングゲートにホールを注入させ、第1フローティングゲートに格納されていた電子と前記注入されたホールとの結合を誘導するか、F−Nトンネリング方法を用いて第1フローティングゲートに格納された電子を前記半導体基板に放電させて消去することを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子は、フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、前記トンネル酸化膜上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート及び第2フローティングゲート上にかけて形成された誘電体膜と、前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、前記第1、第2フローティングゲートの両側の前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成されることを特徴とする。
前記第1フローティングゲートの幅は前記ソース/ドレイン領域の空乏層の幅より小さいか同一であるように形成されることを特徴とする。
前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高く、前記誘電体膜より低い物質で形成されることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜を介して互いに並列に接して形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1、第2フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1、第2フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高い物質で形成されたフラッシュメモリ素子のプログラミング方法において、前記コントロールゲート及び前記ドレイン領域に正(+)の電圧を印加し、前記半導体基板とソース領域を接地させ、前記ドレイン領域の空乏領域でホット電子を発生させ、前記ホット電子が前記トンネル酸化膜を経て第2フローティングゲートに注入され、前記第2フローティングゲートに注入された電子が第1フローティングゲートに移動できるようにすることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子の消去方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜を介して互いに並列に接して形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1、第2フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1、第2フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートよりは高い物質で形成され、前記第1フローティングゲートに電子が格納されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、前記コントロールゲート及び前記ドレイン領域にそれぞれ負(−)の電圧と正(+)の電圧を印加し、前記半導体基板とソース領域を接地又はフローティングさせ、前記ドレイン領域の空乏領域でホールを発生させ、前記ホールが前記トンネル酸化膜を経て前記第2フローティングゲートに注入され、前記第2フローティングゲートに注入されたホールが前記第1フローティングゲートに移動するようにして前記第1フローティングゲートに格納された電子と結合させて消去することを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子は、フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、前記トンネル酸化膜上に互いに接して形成された第1フローティングゲート及び前記第1フローティングゲートの両側の第2、第3フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成されることを特徴とする。
前記第2、第3フローティングゲートは前記ソース/ドレイン領域の上側に形成されることを特徴とする。
前記第2、第3フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく、前記誘電体膜より小さな物質で形成されることを特徴とする。
前記第2フローティングゲートには第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートには第1導電型不純物イオンが注入されることを特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は、第1導電型半導体基板上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び前記第1フローティングゲートの両側に形成された第2、第3フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2、第3フローティングゲートのエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高い物質で形成され、前記第2フローティングゲートは第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートは第1導電型不純物イオンが注入されたフラッシュメモリ素子のプログラミング方法において、前記コントロールゲートに正(+)の電圧を、前記第2フローティングゲートに接地又は負(−)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域及び半導体基板をフローティングさせ、前記第2フローティングゲートで電子が発生して前記電子が前記第1フローティングゲートに移動して格納されるようにすることに他の特徴がある。
又、上記目的を達成するための本発明に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は、第1導電型半導体基板上に互いに接して並列に形成された第1フローティングゲート及び前記第1フローティングゲートの両側に形成された第2、第3フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2、第3フローティングゲートのエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高い物質で形成され、前記第2フローティングゲートには第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートには第1導電型不純物イオンが注入された状態で、前記第1フローティングゲートに電子が格納されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、前記コントロールゲートに接地又は負(−)の電圧を、前記第3フローティングゲートに正(+)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域と前記半導体基板及び第2フローティングゲートをフローティングさせ、前記第3フローティングゲートでホールを発生させ、前記発生したホールが前記第1フローティングゲートに移動して前記電子と結合するようにして消去することを特徴とする。
本発明に係るフラッシュメモリ素子、これを用いたプログラミング及び消去方法においては次のような効果がある。
フラッシュメモリ素子を構成するフローティングゲートを第1及び第2フローティングゲート又は第1、第2及び第3フローティングゲートで構成し、前記第2及び第3フローティングゲートの構成物質が前記第1フローティングゲートの構成物質よりエネルギーバンドギャップが高くなるように設定すると同時に、前記第2及び第3フローティングゲートに不純物イオンを予め注入させておいて、前記第2及び第3フローティングゲートに電圧を印加すれば電子又はホールが発生し、その発生した電子又はホールを、より安定したエネルギー準位を持つ前記第1フローティングゲートに移動させるようにすることで、従来のホット電子注入又はホットホール注入方法によるトンネル酸化膜の損傷を予め防止することができるようになる。
これによってトラップサイトによる電流漏洩などの問題を解決でき、プログラミング又は消去時に安定したしきい値電圧を維持することができる。
以下、本発明に係るフラッシュメモリ素子そしてこれを用いたプログラミング及び消去方法を添付の図面に基づいてより詳細に説明する。
図2は本発明の実施例1によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。
本発明の実施例1によるフラッシュメモリ素子は、図2に示したように、半導体基板201上にフィールド領域とアクティブ領域が形成され、フィールド領域に素子分離膜(図示せず)が形成される。
そして、半導体基板201のアクティブ領域上にトンネル酸化膜202、フローティングゲート203、誘電体膜204、コントロールゲート205が順次形成される。半導体基板201は、n型又はp型半導体基板が共に可能であるが、説明の便宜上、p型半導体基板を中心に説明する。又、図面に示してはいないが、前記コントロールゲート205を含む基板201の全面には保護膜が積層されている。
誘電体膜204は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造として形成することができ、フローティングゲート203及びコントロールゲート205は、n型の不純物イオンが注入されたポリシリコン材質で構成される。そして、フローティングゲート203は第1フローティングゲート203aと第2フローティングゲート203bとの組合せで構成されるが、第1フローティングゲート203aはコントロールゲート205に対応する幅で形成される。
半導体基板201の第1フローティングゲート203aとコントロールゲート205の両側にはn型不純物イオン注入によってソース領域(S)とドレイン領域(D)が形成される。また、第2フローティングゲート203bは第1フローティングゲート203aと接しており、ソース領域(S)又はドレイン領域(D)にオーバーラップするようにトンネル酸化膜202上に形成される。即ち、トンネル酸化膜202はソース(S)又はドレイン(D)領域に所定の長さだけ拡張された形状となっている。
第2フローティングゲート203bの幅は特に限定しない。第2フローティングゲート203bにバイアス電圧を印加する程度の最小限の幅と、ソース又はドレイン領域に後続の工程を通して形成されるスペーサやシリサイドに影響を及ぼさない範囲内で自由に設定することができる。
第1フローティングゲート203aはポリシリコン材質からなり、第2フローティングゲート203bは、エネルギーバンドギャップが半導体基板201のシリコン(Eg-1.1eV)又は第1フローティングゲート203aより大きく、第1フローティングゲート203aと接する誘電体膜204の酸化膜(Eg-9.0eV)より小さな物質からなる。
具体的には、第2フローティングゲート203bは、Sic、 Alp、 AlAs、 AlSb、 GaP、 GaAs、 InP、 ZnS、 ZnSe、 ZnTe、 CdS、 CdSe、 CdTeなどの化合物半導体のうち何れか一つの物質、又は Al2O3、 Y2O3、 HfO2、 ZrO2、 BaZrO2、 BaTiO3、 Ta2O5、 CaO、 SrO、 BaO、 La2O3、 Ce2O3、 Pr2O3、 Nd2O3、 Pm2O3、 Sm2O3、 Eu2O3、 Gd2O3、 Tb2O3、 Db2O3、Dy2O3、 Ho2O3、 Er2O3、 Tm2O3、 Yb2O3、 Lu2O3などの酸化物のうち、何れか一つの物質で構成することができる。
第2フローティングゲート203bには基板201と反対導電型の不純物イオンがドーピングされている。すなわち、基板がp型である場合は第2フローティングゲートにはn型の不純物イオンが注入されており、基板がn型である場合には第2フローティングゲートにはp型の不純物イオンが注入されている。
このように構成される本発明の第1実施例によるフラッシュメモリ素子を用いたプログラミング方法について説明する。
図3は図2のI-I’線に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンドと電子の移動を説明するための参考図である。
まず、データをプログラミングするために、コントロールゲート205(Vg)に正(+)の電圧を、第2フローティングゲート203b(Vf2)に接地又は負(−)の電圧をそれぞれ印加し、ソース領域(S)(Vs)及びドレイン領域(D)(Vd)と半導体基板201(Vsub)は全てフローティングさせる。コントロールゲート205と第2フローティングゲート203bに印加する電圧は、電子の直接注入(direct injection)が最も多く起きる条件とすることが好ましい。
このような条件で電圧を印加すると、第2フローティングゲート203bはn型の不純物イオンがドーピングされた状態であるため、第2フローティングゲート203bに印加されたバイアス電圧によって電子が発生し、その発生した電子はより安定したエネルギー準位を持つ第1フローティングゲート203aの伝導帯域(Ec)に移動する。
この時、コントロールゲート205に印加された電界が第1フローティングゲート203aを経由して第2フローティングゲート203bに広がることにより、第2フローティングゲート203bから注入された電子は第1フローティングゲート203aのポテンシャル井戸に格納される。
第2フローティングゲート230bで生成された電子が第1フローティングゲート203aに移動する過程を図3に基づいて説明すると次の通りである。
まず、エネルギーバンドギャップとは、電荷が価電子帯(Ev)から伝導帯(Ec)に移動するのに要求されるエネルギーを表したもので、図3に示したように、第1フローティングゲート203a、第2フローティングゲート203b、保護膜の順序でエネルギーバンドギャップが高い。
第2フローティングゲート203bは、エネルギーバンドギャップがシリコン(Eg-1.1eV)より大きく、シリコン酸化膜より低い物質で構成され、ポリシリコン材質で形成される第1フローティングゲート203aと接して形成されているため、第2フローティングゲート203bの伝導帯に存在する電子はより安定した伝導帯の第1フローティングゲート203aの伝導帯に移動するようになる。
一方、このような状態でコントロールゲート205から第1フローティングゲート203aを経て第2フローティングゲート203bに向かうように印加された電界によって第1フローティングゲート203aの伝導帯に移動された電子は安定的に第1フローティングゲート203aのポテンシャル井戸に格納され、しきい値電圧が増加する。
これによって本実施例1に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は完了する。
上述したように、本発明の実施例1では、フローティングゲートを、エネルギーバンドギャップが互いに異なる二つの物質(第1フローティングゲート203aと第2フローティングゲート203b)の組合せで構成し、第2フローティングゲート203bをn型の不純物イオンが注入された半導体で構成し、第2フローティングゲート203bのエネルギーバンドギャップを前記第1フローティングゲート203aのエネルギーバンドギャップより高く設定したので、第2フローティングゲート203bに印加されたバイアス電圧によって第2フローティングゲート203bから電子が発生し、その発生した電子が自然に第1フローティングゲート203aへ移動する。このようにして第1フローティングゲート203aへ移動した電子は第1フローティングゲート203aに外部から電圧が印加されない限りそのまま保存され、印加されたしきい値電圧を安定的に維持することができる。
又、トンネル酸化膜を経てフローティングゲートに電子を注入させる従来技術の問題点である、トンネル酸化膜の界面及び内部に生成されるトラップサイトが本発明では全く発生しなくなる。
一方、消去方法は従来の消去方法と同様に、ホットホール注入方法を用いる。即ち、電子が格納された第1フローティングゲート203aのポテンシャル井戸にホールを注入させ、第1フローティングゲート203aに格納されている電子との結合を誘導して、しきい値電圧を減少させる。ホットホール注入方法以外にF-Nトンネリング方法を用いて、第1フローティングゲート203aに格納貯蔵されている電子を基板に放電させてしきい電圧を減少させることもできる。
本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子について説明する。
図4は本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。
本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子は、図4に示したように、半導体基板201上にフィールド領域とアクティブ領域が形成され、フィールド領域に素子分離膜(図示せず)が形成される。ここで、半導体基板201はn型又はp型の半導体基板を共に用いることができるが、説明の便宜上、p型半導体基板を中心に説明する。
半導体基板201のアクティブ領域上にトンネル酸化膜202、フローティングゲート203、誘電体膜204、コントロールゲート205が順次形成される。半導体基板201のフローティングゲート203とコントロールゲート205の両側にはn型不純物イオン注入によってソース領域(S)とドレイン領域(D)が形成される。図面に示してはいないが、コントロールゲート205を含む基板201の全面に保護膜が積層されている。
誘電体膜204は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造で形成することができ、コントロールゲート205はn型の不純物イオンが注入されたポリシリコン材質で構成される。
フローティングゲート203は第1フローティングゲート203aと第2フローティングゲート203bとの組合せで構成されるが、第2フローティングゲート203bの幅(d1)はドレイン(D)領域から拡張された空乏層206の幅(d2)に対応するかそれ以下で構成し、好ましくは400〜600Å程度である。
又、第1フローティングゲート203aはポリシリコン材質からなり、第2フローティングゲート203bはエネルギーバンドギャップが半導体基板201のシリコン又は第1フローティングゲート203aより大きく、第1フローティングゲート203bと接する誘電体膜204の酸化膜より小さな物質からなる。具体的には、第2フローティングゲート203bは本発明の実施例1と同じ物質で形成される。
このように構成される本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子を用いたプログラミング及び消去方法について説明する。
図5は図4のII−II’線上に沿った基板/トンネル酸化膜/第2フローティングゲート/誘電体膜/コントロールゲートの間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図で、図6は図4のII-II’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図である。
まず、データをプログラミングするために、コントロールゲート205とドレイン領域(D)にそれぞれ所定量の正(+)の電圧を印加し、ソース領域(S)(Vs)と半導体基板201(Vsub)は接地させる。コントロールゲート205とドレイン領域(D)に印加する電圧(Vg、Vd)はホット電子注入が最も多く起きる条件とすることが好ましい。
このようにバイアスを印加すると、ソース領域(S)の電子がトンネル酸化膜202の下部のチャンネル領域に移動する。その電子は水平方向に印加された電界によって加速されてドレイン領域(D)の近くでホット電子になり、コントロールゲート205に印加された正+)の電圧によって形成された垂直電界によってトンネル酸化膜202の方へ移動して、半導体基板201とトンネル酸化膜202の間のエネルギー障壁を越え、第2フローティングゲート203bの伝導帯(Ec)に注入される。
半導体基板201のチャンネル領域から第2フローティングゲート203bへの電子の移動を図5に基づいて説明すれば次の通りである。即ち、図5は半導体基板/トンネル酸化膜/第2フローティングゲート/誘電体膜/コントロールゲートの順で物質層が形成されており、それぞれの物質層に対するエネルギーバンドギャップを移動するのに要求されるエネルギーを表したものである。
図5に示したように、導電体、半導体、絶縁体の順でエネルギーバンドギャップが高い。半導体基板201のチャンネル領域に存在する電子が第2フローティングゲート203bの伝導帯に移動するためには、トンネル酸化膜202のエネルギーバンドギャップを越えることのできるエネルギーが加えられなければならないが、このようなエネルギーはドレイン領域(D)に加えた電圧によって電子が加速されることによって得られる。
このような過程を通して半導体基板201のチャンネル領域に存在する電子がトンネル酸化膜202を越えて第2フローティングゲート203bの伝導帯に移動することができる。
一方、上述したように、第2フローティングゲート203bは、エネルギーバンドギャップがシリコンより大きくシリコン酸化膜より低い物質で構成され、ポリシリコン材質で形成された第1フローティングゲート203aと接して形成されているため、第2フローティングゲート203bの伝導帯に存在する電子はより安定した伝導帯の第1フローティングゲート203aの伝導帯へ移動する。
第2フローティングゲート203bの電子が第1フローティングゲート203aに移動する過程は図6に示した通りである。即ち、保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜で構成される構造において、第2フローティングゲート203bの伝導帯に存在する電子はエネルギーバンドギャップが第2フローティングゲート203bより低い第1フローティングゲート203aの伝導帯に移動する。
最終的に、トンネル酸化膜202を介して第2フローティングゲート203bに注入された電子は全て第1フローティングゲート203aのポテンシャル井戸に移動する。これで本発明に係るフラッシュメモリ素子のプログラミング方法は完了する。
上述したような本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子のプログラミング方法を整理すると、ソース領域(S)から移動した電子がドレイン領域(D)近くのチャンネル領域でホット電子となり、トンネル酸化膜202の電位障壁を越えてフローティングゲートに移動することは従来のプログラミング方法と同様であるが、本発明ではフローティングゲートをエネルギーバンドギャップが互いに異なる二つの物質(第1フローティングゲート203a、第2フローティングゲート203b)で構成し、第2フローティングゲート203bのエネルギーバンドギャップが第1フローティングゲート203aのエネルギーバンドギャップより高くなるように設定してあるので、第2フローティングゲート203bに注入された電子が自然に第1フローティングゲート203aに移動するようになる。
これにより、従来の場合と同様に、チャンネル領域から電子が注入される第2フローティングゲート203bの下部のトンネル酸化膜202の界面及び内部にはトラップサイトが発生するが、第2フローティングゲート203bに注入された電子が全てエネルギーバンドギャップの低い第1フローティングゲート203aに移動し、トラップサイトを介して注入された電子が抜け出られなくなる。その理由は第1フローティングゲート203aに保存された電子が抜け出るためには、第1フローティングゲート203aよりエネルギーバンドギャップが高い第2フローティングゲート203bを経なければならないためである。
即ち、第1フローティングゲート203aに外部から電圧が印加されない限り、第1フローティングゲート203aの電子はそのまま保存され、印加されたしきい値電圧を安定的に維持することができる。
一方、消去の場合もプログラミングの場合と殆ど類似した過程をたどるが、それを具体的に説明すると次の通りである。
図7は図4のII-II’線上に沿った半導体基板/トンネル酸化膜/第2フローティングゲート/誘電体膜/コントロールゲートの間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図で、図8は図4のII-II’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図である。
プログラミングされたデータを消去するために、コントロールゲート205(Vg)に負(−)の電圧を、ドレイン領域(D)(Vd)に正(+)の電圧をそれぞれ印加し、同時に前記ソース領域(S)(Vs)と半導体基板201(Vsub)は接地又はフローティングさせる。ここで、コントロールゲート205とドレイン領域(D)に印加される電圧はホットホール注入が最も多く起きる条件にすることが好ましい。
このように電圧を印加すると、ドレイン領域(D)の空乏領域206で発生したホールが、図7に示したように、トンネル酸化膜202を経て第2フローティングゲート203bの価電子帯に注入される。第2フローティングゲート203bの価電子帯に注入されたホールは、図8に示したように、第2フローティングゲート203bより低いエネルギーバンドギャップを持つ第1フローティングゲート203aの価電子帯に移動する。
第1フローティングゲート203aの価電子帯に移動したホールはプログラミング設定によって第1フローティングゲート203aの伝導帯に注入された電子と結合され、結果的にしきい値電圧を低下させる。これにより、第1フローティングゲート203aに格納された電子が除去され、フラッシュメモリ素子は消去状態を維持する。
消去方法もプログラミング方法と同様に、第2フローティングゲート203bを介してホールが注入され、注入されたホールはより安定したエネルギーレベルを持つ第1フローティングゲート203aに移動するので、第2フローティングゲート203bの下部のトンネル酸化膜202の界面及び内部に生成されたトラップサイトによる多くの副作用から解放される。
図9は本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。
本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子は、図9に示したように、素子分離膜(図示せず)によって区画されたp型半導体基板401のアクティブ領域上にトンネル酸化膜402、フローティングゲート403、誘電体膜404、コントロールゲート405が順次積層された構造を有している。
フローティングゲート403は第1フローティングゲート403aが真ん中に位置し、その両側に第2フローティングゲート403bと第3フローティングゲート403cが構成される。第1フローティングゲート403aはコントロールゲート405に対応する幅を持って形成される。
半導体基板401の第1フローティングゲート403aとコントロールゲート405の両側にはn型不純物イオン注入によってソース領域(S)及びドレイン領域(D)が形成される。従って、第2フローティングゲート403bと第2フローティングゲート403cは第1フローティングゲート403aと接し、ソース領域(S)又はドレイン領域(D)のトンネル酸化膜402上に形成されることになる。
トンネル酸化膜402はソース領域(S)とドレイン領域(D)に所定の長さだけ延びだしている。図面に示してはいないが、コントロールゲート405を含む基板401の全面には保護膜が積層されている。
誘電体膜404は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造で形成することができ、コントロールゲート405はn型の不純物イオンが注入されたポリシリコン材質で構成される。
第2、第3フローティングゲート403b、403cの幅は特に限定しない。ただし、バイアス電圧を印加するだけのの最小限の幅と、ソース又はドレイン領域に後続の工程を通じて形成されるスペーサやシリサイドに影響を及ぼさない範囲内で自由に設定することができる。
第1フローティングゲート403aはポリシリコン材質からなり、第2フローティングゲート403bと第3フローティングゲート403cはエネルギーバンドギャップが半導体基板401のシリコン(Eg-1.1eV)又は第1フローティングゲート403aより大きく、第1フローティングゲート403aと接する誘電体膜404の酸化膜(Eg-9.0eV)より小さな物質からなる。
具体的には、第2、第3フローティングゲートは403cは本発明の実施例1で説明したような物質で構成することができる。そして、第2フローティングゲート403b、第3フローティングゲート403cにはそれぞれ互いに異なる導電型の不純物イオンが注入されているが、例えば第2フローティングゲート403bにはn型の不純物イオンを、第3フローティングゲート403cにはp型の不純物イオンが注入されている。
このように構成される本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子を用いたプログラミング及び消去方法を説明すると次の通りである。
図10は図9のIII−III’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/第3フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図で、図11は図9のIII−III’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/第3フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図である。
本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子を用いたプログラミング方法は、上述した本発明の実施例1のフラッシュメモリ素子のプログラミング方法とほとんど同一である。
まず、コントロールゲート405(Vg)に正(+)の電圧を、第2フローティングゲート403b(Vf2)に接地又は負(−)の電圧をそれぞれ印加し、同時にソース領域(S)(Vs)/ドレイン領域(D)(Vd)と半導体基板401(Vsub)及び第3フローティングゲート403c(Vf3)は全てフローティングさせる。
このような条件で電圧を印加すると、第2フローティングゲート403bはn型の不純物イオンがドーピングされた状態であるため、第2フローティングゲート403bに印加されたバイアス電圧によって電子が発生し、その発生した電子は、図10に示したように、第2フローティングゲート403bより安定したエネルギー準位を持つ第1フローティングゲート403aの伝導帯(Ec)に移動する。
この時、コントロールゲート405に印加された電界が第1フローティングゲート403aを経由して第2フローティングゲート403bに広がることにより、第2フローティングゲートから注入された電子は第1フローティングゲート403aのポテンシャル井戸に格納され、しきい値電圧を増加させる。
一方、本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子を用いた消去方法は図11に示した通りである。まず、プログラミングされたデータを消去するために、コントロールゲート405に接地又は負(−)の電圧を、第3フローティングゲート403cに正(+)の電圧をそれぞれ印加し、同時にソース領域(S)/ドレイン領域(D)と半導体基板401及び第2フローティングゲート403bは全てフローティングさせる。コントロールゲート405と第3フローティングゲート403cに印加する電圧は直接注入が最も多く起きる条件とすることが好ましい。
このように電圧を印加すると、第3フローティングゲート403cはp型の不純物イオンがドーピングされた状態であるため、第3フローティングゲート403cに印加された電圧によってホールが発生し、その発生したホールが、図11に示したように、第3フローティングゲート403cより安定したエネルギー準位を持つ第1フローティングゲート403aの価電子帯(Ev)に移動する。この時、コントロールゲート405に印加した電界が第1フローティングゲート403aを経由して第3フローティングゲート403cに広がることによって第3フローティングゲート403cから注入されたホールは第1フローティングゲート403aの価電子帯(Ev)に移動する。
そして、第1フローティングゲート403aの価電子帯(Ev)に移動したホールはプログラミング設定によって第1フローティングゲート403aの伝導帯(Ec)に注入された電子と結合され、結果的にしきい値電圧を下げる。これにより、第2フローティングゲート403bから第1フローティングゲートに移動した電子が除去され、フラッシュメモリ素子は消去状態を維持することができる。
従来技術に係るフローティングゲート系列の不揮発性メモリ素子のうち、ETOX構造を有するメモリ素子の構造断面図である。 本発明の実施例1によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。 図2のI−I’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図である。 本発明の実施例2によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。 図4のII−II’線上に沿った基板/トンネル酸化膜/第2フローティングゲート/誘電体膜/コントロールゲートの間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図である。 図4のII−II’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図である。 図4のII−II’線上に沿った半導体基板/トンネル酸化膜/第2フローティングゲート/誘電体膜/コントロールゲートの間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図である。 図4のII−II’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図である。 本発明の実施例3によるフラッシュメモリ素子の構造断面図である。 図9のIII−III’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/第3フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及び電子の移動を説明するための参考図である。 図9のIII−III’線上に沿った保護膜/第2フローティングゲート/第1フローティングゲート/第3フローティングゲート/保護膜の間に形成されたエネルギーバンド及びホールの移動を説明するための参考図である。
符号の説明
201、401 半導体基板
202、402 トンネル酸化膜
203、203a、203b、403a、403b、403c フローティングゲート
204、404 誘電体膜
205、405 コントロールゲート

Claims (27)

  1. フィールド領域とアクティブ領域が定義された第1導電型半導体基板と、
    前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、
    前記トンネル酸化膜上に前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成される第1フローティングゲートおよび第2フローティングゲートと、
    前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、
    前記第1フローティングゲートの両側にある前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成され、
    前記第2フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが第1フローティングゲートより大きく、前記誘電体膜よりも小さい物質で形成され、第2導電型不純物が注入されており、前記第2フローティングゲートに電圧印加手段が設けられており、かつ、第2フローティングゲートが前記ソース/ドレイン領域にオーバーラップするように前記トンネル酸化膜上に形成されている ことを特徴とするフラッシュメモリ素子。
  2. 前記誘電体膜は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造で形成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  3. 前記第1フローティングゲート及びコントロールゲートは第2導電型不純物イオンが注入されたポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  4. 前記第1フローティングゲート及びコントロールゲートは互いに等しい幅で形成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  5. 前記第2フローティングゲートは前記ソース/ドレイン領域の上側に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  6. 前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記半導体基板より大きく、前記誘電体膜より小さな物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  7. 前記第2フローティングゲートは、Sic、 Alp、 AlAs、 AlSb、 GaP、 GaAs、 InP、ZnS、 ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTeの化合物半導体のうち何れか一つの物質、又はAl2O3、 Y2O3、 HfO2、 ZrO2、 BaZrO2、 BaTiO3、 Ta2O5、 CaO、 SrO、 BaO、 La2O3、 Ce2O3、Pr2O3、Nd2O3、Pm2O3、 Sm2O3、 Eu2O3、 Gd2O3、 Tb2O3、 Db2O3、Dy2O3、 Ho2O3、 Er2O3、 Tm2O3、 Yb2O3、 Lu2O3の酸化物のうち、何れか一つの物質で形成され、第2導電型不純物イオンがドーピングされることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリ素子。
  8. 第1導電型半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを具備し、前記第2フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成され、かつ、第2導電型不純物が注入されたフラッシュメモリ素子のプログミング方法において、
    前記コントロールゲートに正(+)の電圧を、前記第2フローティングゲートに接地又は陰(−)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域及び半導体基板をフローティングさせ、前記第2フローティングゲートで電子が発生して前記電子が前記第1フローティングゲートに移動して貯蔵されるようにすることを特徴とするフラッシュメモリ素子のプログラミング方法。
  9. 第1導電型半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを具備し、前記第2フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成され、かつ、第2導電型不純物が注入され、前記第1フローティングゲートに電子が貯蔵されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、
    前記第1フローティングゲートにホールを注入させ、第1フローティングゲートに格納されている電子と、前記注入されたホールとの結合を誘導するか、F−Nトンネリング方法を用いて第1フローティングゲートに格納された電子を前記半導体基板に放電させて消去することを特徴とするフラッシュメモリ素子の消去方法。
  10. フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、
    前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、
    前記トンネル酸化膜上に前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、
    前記第1フローティングゲート及び第2フローティングゲート上にかけて形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、
    前記第1フローティングゲートの前記第2フローティングゲートとの接合面に対向する側に位置する、前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース領域と、
    前記第2フローティングゲートの前記第1フローティングゲートとの接合面に対向する側に位置する、前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ドレイン領域と を含んで構成され、
    前記第2フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜よりも小さい物質で形成されている ことを特徴とするフラッシュメモリ素子。
  11. 前記第2フローティングゲートの幅は前記ソース/ドレイン領域の空乏層の幅より小さいか同一であるように形成されたことを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  12. 前記第2フローティングゲートの幅は400〜600Åであることを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  13. 前記第1フローティングゲートはポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  14. 前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより高く、前記誘電体膜より低い物質で形成されることを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  15. 前記第2フローティングゲートは、 Sic、 Alp、 AlAs、 AlSb、 GaP、 GaAs、 InP、ZnS、 ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTeの化合物半導体のうち何れか一つの物質、又はAl2O3、 Y2O3、 HfO2、 ZrO2、 BaZrO2、 BaTiO3、 Ta2O5、 CaO、 SrO、 BaO、 La2O3、 Ce2O3、Pr2O3、Nd2O3、Pm2O3、 Sm2O3、 Eu2O3、 Gd2O3、 Tb2O3、 Db2O3、Dy2O3、 Ho2O3、 Er2O3、 Tm2O3、 Yb2O3、 Lu2O3の酸化物のうち、何れか一つの物質で形成されることを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  16. 前記誘電体膜は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造で形成されることを特徴とする請求項10に記載のフラッシュメモリ素子。
  17. 半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1、第2フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1、第2フローティングゲートの両側の前記半導体基板にそれぞれ形成された第2導電型のソースとドレイン領域を具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成されたフラッシュメモリ素子のプログラミング方法において、
    前記コントロールゲート及び前記ドレイン領域に正(+)の電圧を印加し、前記半導体基板とソース領域を接地させ、前記ドレイン領域の空乏領域でホット電子を発生させ、前記ホット電子が前記トンネル酸化膜を経て第2フローティングゲートに注入され、前記第2フローティングゲートに注入された電子が第1フローティングゲートに移動させることを特徴とするフラッシュメモリ素子のプログラミング方法。
  18. 半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んで形成された第1フローティングゲート及び第2フローティングゲートと、前記第1、第2フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1、第2フローティングゲートの両側の前記半導体基板にそれぞれ形成された第2導電型のソースとドレイン領域を具備し、前記第2フローティングゲートはエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成され、前記第1フローティングゲートに電子が格納されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、
    前記コントロールゲート及び前記ドレイン領域にそれぞれ負(−)の電圧と正(+)の電圧を印加し、前記半導体基板と前記ソース領域を接地又はフローティングさせて、前記ドレイン領域の空乏領域でホールを発生させ、前記ホールを前記トンネル酸化膜を経て前記第2フローティングゲートに注入させ、前記第2フローティングゲートに注入されたホールを前記第1フローティングゲートに移動させて、前記第1フローティングゲートに格納された電子に結合させて消去することを特徴とするフラッシュメモリ素子の消去方法。
  19. フィールド領域とアクティブ領域が形成された第1導電型半導体基板と、
    前記アクティブ領域上に形成されたトンネル酸化膜と、
    前記トンネル酸化膜上に形成された第1フローティングゲートと、
    前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、
    前記第1フローティングゲートの両側に、前記基板表面に沿って互いに接して並ん形成された第2、第3フローティングゲートであって、前記第2、第3フローティングゲートは、エネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく、前記誘電体膜より小さな物質で形成される、第2、第3フローティングゲートと、
    前記誘電体膜に形成されたコントロールゲートと、
    前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板のアクティブ領域に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域とを含んで構成され、
    前記第2フローティングゲートは、第2導電型不純物イオンが注入され、
    前記第3フローティングゲートは、第1導電型不純物イオンが注入され、
    前記第2、第3フローティングゲートはそれぞれに電圧印加手段が設けられており、前記ソース/ドレイン領域にオーバーラップするように前記トンネル酸化膜上形成される ことを特徴とするフラッシュメモリ素子。
  20. 前記誘電体膜は酸化膜−窒化膜−酸化膜の構造で形成されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  21. 前記第1フローティングゲート及びコントロールゲートはポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  22. 前記第1フローティングゲート及びコントロールゲートは互いに等しい幅で形成されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  23. 前記第2、第3フローティングゲートは前記ソース/ドレイン領域の上側に形成されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  24. 前記第2、第3フローティングゲートは、 Sic、 Alp、 AlAs、 AlSb、 GaP、 GaAs、 InP、ZnS、 ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTeの化合物半導体のうち何れか一つの物質、又はAl2O3、 Y2O3、 HfO2、 ZrO2、 BaZrO2、 BaTiO3、 Ta2O5、 CaO、 SrO、 BaO、 La2O3、 Ce2O3、Pr2O3、Nd2O3、Pm2O3、 Sm2O3、 Eu2O3、 Gd2O3、 Tb2O3、Db2O3、Dy2O3、 Ho2O3、 Er2O3、 Tm2O3、 Yb2O3、 Lu2O3の酸化物のうち、何れか一つの物質で形成されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  25. 前記第2フローティングゲートには第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートには第1導電型不純物イオンが注入されることを特徴とする請求項19に記載のフラッシュメモリ素子。
  26. 第1導電型半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んだ、第1フローティングゲート及び前記第1フローティングゲートの両側に形成された第2、第3フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2、第3フローティングゲートのエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成され、前記第2フローティングゲートは第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートは第1導電型不純物イオンが注入されたフラッシュメモリ素子のプログラミング方法において、
    前記コントロールゲートに正(+)の電圧を、前記第2フローティングゲートに接地又は負(−)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域及び半導体基板をフローティングさせ、前記第2フローティングゲートで電子が発生して前記電子が前記第1フローティングゲートに移動して格納されるようにすることを特徴とするフラッシュメモリ素子のプログラミング方法。
  27. 第1導電型半導体基板上にトンネル酸化膜を媒介して前記基板表面に沿って互いに接して並んだ、第1フローティングゲート及び前記第1フローティングゲートの両側に形成された第2、第3フローティングゲートと、前記第1フローティングゲート上に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成されたコントロールゲートと、前記第1フローティングゲートの両側の前記半導体基板に形成された第2導電型ソース/ドレイン領域を具備し、前記第2、第3フローティングゲートのエネルギーバンドギャップが前記第1フローティングゲートより大きく前記誘電体膜より小さい物質で形成され、前記第2フローティングゲートに第2導電型不純物イオンが注入され、前記第3フローティングゲートに第1導電型不純物イオンが注入された状態で、前記第1フローティングゲートに電子が格納されたフラッシュメモリ素子の消去方法において、
    前記コントロールゲートに接地又は負(−)の電圧を、前記第3フローティングゲートに陽(+)の電圧をそれぞれ印加すると同時に、前記ソース/ドレイン領域と前記半導体基板及び第2フローティングゲートをフローティングさせ、前記第3フローティングゲートにホールを発生させ、前記発生したホールを前記第1フローティングゲートに移動させて前記電子と結合させるようにして消去することを特徴とするフラッシュメモリ素子の消去方法。
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