JP4469211B2 - 集成材製造装置。 - Google Patents
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Description
具体的には、集成材の製造指示が集成材製造装置に入力されると、各集成材を製造するために供されるラミナが、粗材供給部より供給され、各ラミナが各工程で処理をされて、集成材が製造される。ここで、ラミナの積付けが行われる積付け装置においては、集成材を構成する単位毎に、ラミナの搬送順序に従って積付けが行われてきた。
また、集成材は、その供される目的によって、大きさ、特に、長手方向の長さが異なる。前述した特許文献1に記載の集成材製造装置は、許容範囲内で最大の長さの集成材を製造するようになっており、該集成材を所望の長さにカットすることによって、目的に応じた大きさの集成材を提供してきた。
しかし、集成材をカットすることによって発生する集成材片は、再利用することができず、無駄にしてしまうという問題があった。
そこで、このような資源の無駄を防ぐために、必要なラミナの長さ及び枚数を選択して、所望の寸法の集成材を製造することが望まれており、その場合には、種々の長さの集成材を製造することとなるため、積付け工程や、プレス工程においても、種々の長さの集成材を積付け、プレスする必要が出てきた。
前記塗付装置3は、前記ラミナ9を搬送する搬送部(例えば、搬送部31)と、前記搬送部31により搬送されるラミナ9の被接着面に接着剤を塗付する塗付部(例えば、塗付部32)と、前記塗付部32を水平方向に移動させる移動手段(例えば、移動機構部33)と、を備え、前記集成材900の製造指示の入力に基づいて、前記搬送部31により搬送されるラミナ9に接着剤を塗付するか否かを判断する塗付判断手段(例えば、制御部120)と、前記塗付判断手段120による判断結果に基づいて前記移動手段33の移動制御を行う移動制御手段(例えば、制御部120)と、を備えることを特徴とする。
これにより、様々な長さの集成材900を製造する集成材製造装置100において、複数の集成材900を同時に積付けることができ、集成材900の製造効率を向上させることができる。
また、塗付判断手段120によって行われる接着剤の塗付に係る判断に基づいて、ラミナ9への接着剤の塗付が制御されることとなる。
これにより、ラミナ9への接着剤の塗付が、塗付判断手段120による判断に基づいて移動制御を実行する移動制御手段120によって制御されることとなり、一つの連続した搬送ラインで効率的な接着剤の塗付を行うことができる。
これにより、一回の積付けで積付け可能な数を無駄なく積付けることが可能となり、より効率的に集成材900を製造することができる。
前記プレス装置5は、前記ラミナ9の長さ方向にプレス長さを多段階に調節可能なプレス部(例えば、プレス部51)と、前記ラミナ9の長さを検知する検知手段(例えば、検知センサ53)と、前記検知手段53による検知結果に基づいて、前記プレス部51のプレス長さを制御するプレス制御手段(例えば制御部120)と、を備えることを特徴とする。
これにより、複数のラミナ9のプレスが、検知手段53による検知結果に基づいてプレス長さを制御するプレス制御手段120によって制御されることとなり、最適な範囲でラミナ9をプレスすることができ、無駄のないプレスを実行することができる。
これにより、集成材ユニット999を構成する集成材900の製造順序と搬送順序とを一致させ、製造順序の判断が可能となり、所望の集成材900を容易に特定することができる。
また、積付け装置によって、積付け高さの許容範囲内の数である、最大積付け数のラミナを積付けることが可能となる。これにより、一回の積付けで積付け可能な数を無駄なく積付けることが可能となり、より効率的に集成材を製造することができる。
さらに、制御部によって行われる接着剤の塗付に係る判断に基づいて、ラミナへの接着剤の塗付が制御されることとなる。これにより、ラミナへの接着剤の塗付が、制御部による判断に基づいて移動制御を実行する制御部によって制御されることとなり、一つの連続した搬送ラインで効率的な接着剤の塗付を行うことができる。
そして、検知センサによって検知されたラミナの長さに基づいて、制御部によるプレス部のプレス長さについての制御が行われることとなる。これにより、複数のラミナのプレスが、検知センサによる検知結果に基づいてプレス長さを制御する制御部によって制御されることとなり、最適な範囲でラミナをプレスすることができ、無駄のないプレスを実行することができる。
その上、集成材が複数積層された集成材ユニットを、ラミナの積付け方向の端部が逆転するように反転させることが可能となる。これにより、集成材ユニットを構成する集成材の製造順序と搬送順序とを一致させ、製造順序の判断が可能となり、所望の集成材を容易に特定することができる。
図1は、本発明を適用した好適な実施の形態として例示する集成材製造装置の要部構成を示す図である。
ラミナ9は、例えば、アカマツ、カラマツ、モミ、エゾマツ、その他の樹木を平面矩形状の板状に加工してなる板材であり、JASで規定する構造である。本実施形態では、板材に代えてラミナ9を角材としてもよい。
また、粗材供給部1より、搬入装置2に供給されたラミナ9は、ラミナ9の長手(長さ)方向と搬送方向とが略平行となる状態で1本ずつ搬送される。
具体的には、塗付部32は、搬送部31により搬送されるラミナ9の被接着面に接着剤を塗付する第1の塗付部32Aと、第1の塗付部32Aよりも、ラミナの搬送方向下流側に設けられ、搬送部31により配送されるラミナ9の被接着面に接着剤としての硬化促進剤を塗付する第2の塗付部32Bを備えてなる。
また、第1の塗付部32Aと第2の塗付部32Bは、それぞれ独立して設けられており、第1の塗付部32Aには、第1の移動機構部33Aが、第2の塗付部32Bには第2の移動機構部33Bが備えられ、第1の移動機構部33Aと第2の移動機構部33Bは、各塗付部を個別に水平方向に移動させることができる。
図4及び図5に示すように、第1の塗付部32Aは、塗付時において搬送部31の途中に位置するように設けられた塗付本体321と、塗付本体321が搬送部31から外れた際に、塗付本体321と入れ替わって搬送部31の途中に位置して、ラミナ9の搬送を補助する補助搬送部322を備える。
塗付ローラ3211は、ラミナ9に接着剤を塗付する役割を果たすものであって、該ラミナ9の上面と接することのできる高さに設けられている。具体的には、接着剤がのせられた塗付ローラ3211と、ラミナ9が接し、互いに接した状態でラミナ9が搬送されることにより、ラミナ9の被接着面で塗付ローラ3211が回転しながら移動することとなって、ラミナ9に接着剤が塗付される。
即ち、塗付ローラ3211を、ラミナ9の上面と接するように配置して、ラミナ9を通過させることによって、ラミナ9上面に接着剤が塗付されることとなる。
支持ローラ3212は、塗付ローラ3211によって、ラミナ9の上面に接着剤が塗付される際に、ラミナ9を支持する役割を果たす。支持ローラ3212は、搬送部31のローラと略同じ高さに設けられている。このとき支持ローラ3212は、下側からラミナ9を支えると同時に、接着剤が塗付されたラミナ9を、再び搬送部31に案内するガイドとしての役割も果たす。
尚、レール部331は、ラミナ9の搬送方向に対して必ずしも、略直交する方向に設けられている必要はなく、常に、塗付本体321及び補助搬送部322のどちらか一方がラミナ9の搬送に供される領域に配置可能であって、さらに、その配置を必要に応じて入れ替えることが出来る構成であれば足りる。従って、レール部331は、例えばラミナ9の搬送方向に対して45°の角度で移動するように設けられていても良いし、また、湾曲していても構わない。
枠部332への塗付本体321の連結は次の通りである。枠部332の一方の側壁部3322から、他方の側壁部3322に亘って上下に2本の軸が設けられる。該2本の軸のうち、上方に位置する軸には、塗付ローラ3211が取り付けられ、下方の軸には、支持ローラ3212が取り付けられる。
また、枠部332には、補助搬送部322が連結され、補助搬送部322は、レール部331上を摺動可能とされている。
従って、枠部332がレール部331上を摺動することにより移動すると、枠部332に連結された塗付本体321及び補助搬送部322もその動きに連動して移動する。即ち、レール部331上を、枠部332及び補助搬送部322が移動することによって、塗付本体321と、補助搬送部322を所望の位置に移動させることが可能となる。
第2の塗付部32B及び第2の移動機構部33Bも第1の塗付部32A及び第1の移動機構部33Aとほぼ同様の構成であるが、第2の塗付部32Bにおいては、塗付ローラ3211が下、支持ローラ3212が上に位置するようになっている。
具体的には、図3に示す、第1の塗付部32Aによっては、接着剤構成材Aとしての接着剤が塗付され、第2の塗付部32Bによっては、接着剤構成材Bとしての硬化促進剤が塗付されてなる。さらに、第1の塗付部32Aによっては、ラミナ9の一方の被接着面である上面92(図2参照)に塗付が行われ、第2の塗付部32Bによっては、ラミナ9の他方の被接着面である底面91に塗付が行われる。即ち、ラミナ9の上面92には第1の塗付部32Aによって接着剤が塗付され、ラミナ9の底面91には第2の塗付部32Bによって硬化促進剤が塗付される。
なお、積付け装置4は、並列して二つ設けられており、各々の積付け装置4により積付けられたラミナ9は、各々に対応して設けられた二つの搬送路57を経由してプレス装置5に搬送されるようになっている。
ここで、プレス装置5において、プレス装置5にラミナ9が搬入される方向、即ち、図7の上面図における長手方向を「x方向」とし、x方向と略直交する方向、即ち、図7の上面図における短手方向を「y方向」、x方向と、y方向により形成される平面に略直交する方向、即ち、図8の側面図における短手方向を「z方向」として説明する。
図7〜9に示すように、プレス装置5は、積付け装置により積付けられたラミナ9の搬送路57の途中に設けられている。そして、プレス装置5は、二つの搬送路57の間に立設された耐圧壁55を挟んで並列して設けられ、ラミナ9の長さ方向にプレス長さを多段階に調節可能なプレス部51と、積付けられた複数のラミナ9の側面を、ラミナ9の長さ方向にプレス長さを多段階に調節可能な側面プレス部52と、プレス部51の上面を覆う保護カバー56等を備えている。
シリンダ装置512は、耐圧壁55の上方に位置する保護カバー56の上方に設けられ、プレス装置5のx方向に対して一定間隔で複数設けられている。本実施の形態においては、x方向に対して、例えば、ラミナ9が搬入される側から、シリンダ装置512a、512b、・・・、512m、の計13のシリンダ装置512が設けられている。
具体的には、側面柱523は、側面プレス板521のy方向外側に位置し、プレス装置5のx方向に沿って一定間隔に設けられ、ラミナ9が搬入される側から、側面柱523a、523b、・・・、523h、の計8本が配されてなる。これに対応して、側面シリンダ装置522は、x方向に対して、ラミナ9が搬入される側から、側面シリンダ装置522a、522b、・・・、522h、の計8の側面シリンダ装置522が設けられてなる。
ここで、検知センサ53は、搬入されるラミナ9の長さを検知する働きをなし、本実施の形態においては、側面柱523において、各側面シリンダ装置522に隣り合って取り付けられている。
本実施の形態においては、図8に示すように、例えば、8本の側面柱(523a〜523h)各々に8つの検知センサ(53a〜53h)が取り付けられている。
尚、本実施の形態においては、センサとして、赤外線センサを用いたが、この他に、ラミナ9を映像として検知するCCDカメラや、接触式のセンサ等のセンサを用いてもよい。
ここで、集成材ユニットとは、集成材9が複数積層されたものをいい、より具体的には、プレス装置5にて1回のプレスでプレスされる集成材9の集合体をいう。
反転装置6の上面図を図10に示す。また、図10の側面図を図11に示す。
図10においては、図の下方から上方に向かって集成材ユニットが搬送されてなる。
図10及び11に示すように、反転装置6は、プレス装置5によりプレスされた集成材ユニット999を立ったままの状態で搬送する第1の搬送コンベア61と、第1の搬送コンベア61の搬送方向の先端部に位置して、立てられた状態で搬送された集成材ユニット999を横倒しにする横倒し手段としての横倒し装置62と、横倒し装置62により横倒しされた集成材ユニット999を積付け方向に搬送する搬送手段としての第2の搬送コンベア63と、第2の搬送コンベア63の搬送方向に対して水平面上で直交する軸を中心に回転する回転部64と、回転部64に設けられ、第2の搬送コンベア63により搬送される集成材999を狭持する挟持部65とを備えてなる。
スライド装置によって、金属棒622aの一端が、回動支持部621から離間する方向に引っ張られると、回動支持部621が搬送方向側に引っ張られて回動するようになっている。一方、回動支持部621は、スライド装置を元の位置に戻すことによって、搬送方向と反対側に回動するようになっている。
挟持部65は、平行した二本のアーム651、651が回転部64に連結されることにより構成される。挟持部65を構成するアーム651の長さは、プレス装置5によってプレス可能な集成材ユニット999の積付け方向の長さと略同一若しくはそれよりも若干長いことで足りる。また平行した二本のアーム651、651間の距離は、集成材ユニット999を構成するラミナ9の幅方向の長さよりも若干広ければ足りる。
挟持部65は、回転部64を中心として90度間隔に第1の挟持部65a、第2の挟持部65b、第3の挟持部65c、第4の挟持部65dの4つが設けられている。本実施の形態においては、第1の挟持部65aの回転部64の中心を挟んで対向する側には第3の挟持部65cが位置し、第2の挟持部65bの回転部64の中心を挟んで対向する側には第4の挟持部65dが位置してなる。
また、アーム651の取付位置は、隣合う第2の搬送コンベア63の間に設けられているので、第2の搬送コンベア63によって妨げられることなく挟持部65が回転動作を行うことができる。
RAM122は、CPU121により実行される各種処理において、プログラムやデータ等を一時的に記憶する記憶領域、プログラムを実行するための作業領域などを形成する。
ROM123は、本発明の動作に必要な各種アプリケーションソフト、プログラム等を格納しており、具体的には、例えば、図13に示すように、積付け数決定プログラム1231、積付け制御プログラム1232、搬送制御プログラム1233、塗付判断プログラム1234、移動制御プログラムとしての、第1の移動制御プログラム1235、第2の移動制御プログラム1236及びプレス制御プログラム1237等を格納している。
より具体的に説明すると、積付け数決定プログラム1231は、入力された複数の集成材900の中から、同一長さのものをグループ化する。そして、グループ化された同一長さの集成材を、積付け高さの許容範囲内で最大数一度に積付けるようにラミナの数を決定する。決定されたラミナの数は、RAM122に記憶される。
ここでは、CPU121によるプレス制御プログラム1237の実行によって、シリンダ装置511と、側面シリンダ装置521の双方に対して、駆動制御を実行することとしたが、シリンダ装置511に対してのみ制御を実行することとしても構わない。
ここでは、図2(b)に示すような、4本のラミナからなる集成材である、第1の集成材901と、第1の集成材901と略同じ寸法であって、同じく4本のラミナからなる第2の集成材902等を製造する場合であって、積付けパターンとして、第1の集成材901と第2の集成材902とを一度に積付けるパターンを例に挙げて説明する。
具体的には、ラミナ9の上面92に接着剤を塗付するとの判断情報に基づいては(ステップS5;Yes)、第1の塗付部33Aの塗付本体321が、搬送部31に位置するよう第1の移動機構部33Aを制御し(ステップS6)、ラミナ9の上面に接着剤を塗付しないとの判断情報に基づいては(ステップS5;No)、補助搬送部322が搬送部31に位置するよう第1の移動機構部33Aの制御を行う(ステップS7)。
具体的には、ラミナ9の底面91に硬化促進剤を塗付するとの判断情報に基づいては(ステップS8;Yes)、第2の塗付部32Bの塗付本体321が、搬送部31に位置するよう第2の移動機構部33Bを制御し(ステップS9)、ラミナ9の底面91に硬化促進剤を塗付しないとの判断情報に基づいては(ステップS8;No)、補助搬送部322が搬送部31に位置するよう第2の移動機構部33Bの制御を行う(ステップS10)。
集成材の中間部に位置するラミナであるラミナ9b、9cは、第1の塗付部32Aの塗付本体321と、第2の塗付部32Bの塗付本体321上を搬送されることにより、接着剤及び硬化促進剤が塗付される。図15に、第1の塗付部32Aの塗付本体321と第2の塗付部32Bの塗付本体321が搬送部31に位置してなる塗付装置3の上面図を示した。具体的には、ラミナ9b、9cの上面92に、第1の塗付部32Aの塗付ローラ3211によって接着剤が塗付され、第2の塗付部32Bの塗付ローラ3211によって硬化促進剤が塗付される。
集成材900の最上段に位置するラミナであるラミナ9dは、第1の塗付部32Aの補助搬送部322と、第2の塗付部32Bの塗付本体321上を搬送されることにより、硬化促進剤が塗付される。図16に、第1の塗付部32Aの補助搬送部322と第2の塗付部32Bの塗付本体321が搬送部31に位置してなる塗付装置3の上面図を示した。具体的には、ラミナ9dの底面91に、第2の塗付部32Bの塗付ローラ3211によって硬化促進剤が塗付される。
一方、CPU121により、全てのラミナが積付けられたと判断されると(ステップS12;Yes)、CPU121は、出没機構43を作動させて、全ての保持部材42を略同時に引き抜く(位置合わせ面40Aから没入させる)。ここで、略同時に引き抜くとは、各保持部材42が正確に同期して引き抜く場合だけではなく、各保持部材42の引き抜き時間に若干のずれを持たせる場合も含まれる。例えば、最上段の保持部材42から最下段の保持部材42まで順に保持部材42を引き抜く場合も含まれ、この場合には、最上段の保持部材42を引き抜いて最上段のラミナ9が2段目の保持部材42に保持されたラミナ9の上に落とされた直後に、当該2段目の保持部材42を引き抜き、これを最下段の保持部材42まで繰り返すものでもよい。すると、複数のラミナ9は位置合わせ面40Aで水平方向の移動が規制されるため、位置合わせ面40Aに沿って下方に落下し、受け台44の上で瞬時(略同時)に重ね合わされる。なお、保持部材42を上から順に引き抜いた場合では、各ラミナ9が移動する距離が短くなり、ラミナ9の左右方向のずれが少なくなる。
また、並列して二つ設けられる各々の積付け装置4により積付けされたラミナ9は、各々に対応して設けられた二つの搬送路57を経由してプレス装置5に搬送される(ステップS13)。
この時、駆動信号の入力がなかったシリンダ装置512h〜512mのピストンロッドは、他のシリンダ装置のピストンロッドとプレス板511を介して連結しているため、ピストンロッドはプレス板511の動きに連動して下方向に移動するが、該シリンダ装置512h〜512mはプレス板511に対して圧力をかけていない。同様に、駆動信号が入力されなかった側面シリンダ装置522e〜522hのピストンロッドも、側面プレス板521の動きに連動して内側方向に移動する。
プレス装置5によってプレスされた複数のラミナ9は、ラミナ9a〜9dによって形成される第1の集成材901の上方に、ラミナ9e〜9hによって形成される第2の集成材902が載置された、集成材ユニット999の状態で反転装置6に搬入される(ステップS16)。
次いで、回転部64が、駆動部(図示省略)によって駆動され、集成材ユニット999の搬送方向(図11において左方向)に回転する。すると、回転部64の回転に伴い挟持部65も同方向に回転し、集成材ユニット999は第1の挟持部65aによって第2の搬送コンベア63から持ち上げられ、回転部64を中心にして左方向に半円を描くようにして移動する。
このとき、集成材ユニット999を形成する各集成材は、集成材ユニット搬送方向前方に、第2の集成材902が位置し、後方に第1の集成材901が位置してなる。
回転部64が180度回転し、第1の挟持部65aが、第1の挟持部65aのアーム651、651と、第2の搬送コンベア63の搬送ベルト面とが略平行となる位置(図11の第3の挟持部65cの位置)に達すると、回転部64は一時的に回転を止める。同時に、集成材ユニット999は、第2の搬送コンベア63のベルト上面に載置される。
このとき、集成材ユニット999を形成する各集成材は、集成材ユニット搬送方向前方に、第1の集成材901が位置し、後方に第2の集成材902が位置してなる。
また、積付け装置4によって、積付け高さの許容範囲内の数である、最大積付け数のラミナ9を積付けることが可能となる。これにより、一回の積付けで積付け可能な数を無駄なく積付けることが可能となり、より効率的に集成材900を製造することができる。
さらに、制御部120によって行われる接着剤の塗付に係る判断に基づいて、ラミナ9への接着剤の塗付が制御されることとなる。これにより、ラミナ9への接着剤の塗付が、制御部120による判断に基づいて移動制御される移動機構部33によって制御されることとなり、一つの連続した搬送ラインで効率的な接着剤の塗付を行うことができる。
そして、検知センサ53によって検知されたラミナ9の長さに基づいて、制御部120によるプレス部51のプレス長さについての制御が行われることとなる。これにより、複数のラミナ9のプレスが、検知センサ53による検知結果に基づいてプレス長さを制御する制御部120によって制御されることとなり、最適な範囲でラミナ9をプレスすることができ、無駄のないプレスを実行することができる。
その上、集成材900が複数積層された集成材ユニット999を、ラミナ9の積付け方向の端部が逆転するように反転させることが可能となる。これにより、集成材ユニット999を構成する集成材900の製造順序と搬送順序とを一致させ、製造順序の判断が可能となり、所望の集成材900を容易に特定することができることとなる。
また、第1の挟持部65aが、90度回転した時点で、第2の挟持部65bによって次の集成材ユニット999を狭持し、第1の挟持部65aが180度回転した時点で、第3の挟持部65cによってさらに次の集成材ユニット999を狭持し、連続的且つ効率的に集成材ユニット999の反転処理を行うこととしても構わない。
2 搬入装置
3 塗付装置
31 搬送部
32 塗付部
32A 第1の塗付部
32B 第2の塗付部
321 塗付本体
322 補助搬送部
4 積付け装置
5 プレス装置
51 プレス部
511 プレス板
512 シリンダ装置
52 側面プレス部
521 側面プレス板
522 側面シリンダ装置
6 反転装置
7 切削装置
8 搬出装置
9、9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g、9h、9i ラミナ
91 底面
92 上面
93 側面
100 集成材製造装置
110 指示入力部
120 制御部
121 CPU
122 RAM
123 ROM
1231 積付け数決定プログラム
1232 積付け制御プログラム
1233 搬送制御プログラム
1234 塗付判断プログラム
1235 第1の移動制御プログラム
1236 第2の移動制御プログラム
1237 プレス制御プログラム
130 指示出力部
140 表示部
900 集成材
901 第1の集成材
902 第2の集成材
999 集成材ユニット
Claims (4)
- 複数のラミナが接着剤で接着されて形成された集成材を製造する集成材製造装置において、
前記複数のラミナの被接着面に接着剤を塗付する塗付装置と、
前記塗付装置により被接着面に接着剤が塗付された前記複数のラミナを積付ける積付け装置と、
前記積付け装置により積付けられた前記複数のラミナをプレスするプレス装置と、
を備え、
複数の集成材の製造指示の入力に基づいて、前記積付け装置において一度に積付けられ、複数の集成材を構成するラミナの数を決定する積付け数決定手段と、
前記積付け数決定手段により決定された前記積付け装置において一度に積付けるラミナの数に基づいて、前記積付け装置におけるラミナの積付けを制御する積付け制御手段と、
を備え、
前記塗付装置は、
前記ラミナを搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されるラミナの被接着面に接着剤を塗付する塗付部と、
前記塗付部を水平方向に移動させる移動手段と、を備え、
前記集成材の製造指示の入力に基づいて、前記搬送部により搬送されるラミナに接着剤を塗付するか否かを判断する塗付判断手段と、
前記塗付判断手段による判断結果に基づいて前記移動手段の移動制御を行う移動制御手段と、を備えることを特徴とする集成材製造装置。 - 請求項1に記載の集成材製造装置において、
前記積付け数決定手段は、
同一長さの集成材を前記積付け装置の積付け高さの許容範囲内で最大数一度に積付ける積付け数に決定するように構成されていることを特徴とする集成材製造装置。 - 複数のラミナが接着剤で接着されて形成された集成材を製造する集成材製造装置において、
前記複数のラミナの被接着面に接着剤を塗付する塗付装置と、
前記塗付装置により被接着面に接着剤が塗付された前記複数のラミナを積付ける積付け装置と、
前記積付け装置により積付けられた前記複数のラミナをプレスするプレス装置と、
を備え、
複数の集成材の製造指示の入力に基づいて、前記積付け装置において一度に積付けられ、複数の集成材を構成するラミナの数を決定する積付け数決定手段と、
前記積付け数決定手段により決定された前記積付け装置において一度に積付けるラミナの数に基づいて、前記積付け装置におけるラミナの積付けを制御する積付け制御手段と、
を備え、
前記プレス装置は、
前記ラミナの長さ方向にプレス長さを多段階に調節可能なプレス部と、
前記ラミナの長さを検知する検知手段と、
前記検知手段による検知結果に基づいて、前記プレス部のプレス長さを制御するプレス 制御手段と、を備えることを特徴とする集成材製造装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の集成材製造装置において、
被接着面に接着剤が塗付された複数のラミナが積み付けられてなる集成材が複数積層された集成材ユニットを横倒した後、積付け方向の端部が逆転するように反転させる反転装置を備えることを特徴とする集成材製造装置。
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