JP4460344B2 - デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム - Google Patents

デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4460344B2
JP4460344B2 JP2004118546A JP2004118546A JP4460344B2 JP 4460344 B2 JP4460344 B2 JP 4460344B2 JP 2004118546 A JP2004118546 A JP 2004118546A JP 2004118546 A JP2004118546 A JP 2004118546A JP 4460344 B2 JP4460344 B2 JP 4460344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
digital broadcast
data
broadcast
receiving apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004118546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005303759A (ja
Inventor
友幸 井上
浩一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2004118546A priority Critical patent/JP4460344B2/ja
Publication of JP2005303759A publication Critical patent/JP2005303759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4460344B2 publication Critical patent/JP4460344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/45Management operations performed by the client for facilitating the reception of or the interaction with the content or administrating data related to the end-user or to the client device itself, e.g. learning user preferences for recommending movies, resolving scheduling conflicts
    • H04N21/462Content or additional data management, e.g. creating a master electronic program guide from data received from the Internet and a Head-end, controlling the complexity of a video stream by scaling the resolution or bit-rate based on the client capabilities
    • H04N21/4623Processing of entitlement messages, e.g. ECM [Entitlement Control Message] or EMM [Entitlement Management Message]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/41Structure of client; Structure of client peripherals
    • H04N21/418External card to be used in combination with the client device, e.g. for conditional access
    • H04N21/4181External card to be used in combination with the client device, e.g. for conditional access for conditional access
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/43Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
    • H04N21/436Interfacing a local distribution network, e.g. communicating with another STB or one or more peripheral devices inside the home
    • H04N21/4367Establishing a secure communication between the client and a peripheral device or smart card
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/43Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
    • H04N21/44Processing of video elementary streams, e.g. splicing a video clip retrieved from local storage with an incoming video stream or rendering scenes according to encoded video stream scene graphs
    • H04N21/4405Processing of video elementary streams, e.g. splicing a video clip retrieved from local storage with an incoming video stream or rendering scenes according to encoded video stream scene graphs involving video stream decryption

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、スクランブル(暗号化)された放送番組のスクランブルを解除(復号)できない場合に、他のスクランブルされていない視聴案内番組に受信番組を切り替えることが可能なデジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラムに関する。
現在、デジタル放送における放送番組を放送事業者側(送信側)で暗号化し、限定した視聴者に対してのみ、その放送番組の視聴を可能にした、いわゆる限定受信方式においては、視聴者固有のセキュリティモジュール(CASカード:Conditional Access System Card)で生成される鍵情報に基づいて、スクランブル(暗号化)された放送番組をデスクランブル(復号)する受信装置(デジタル放送受信装置)が一般に使用されている(非特許文献1参照)。
ここで、図6を参照して、現在のデジタル放送における限定受信方式を実現した限定受信システムについて説明する。図6は、限定受信システムの基本構成を示すブロック図である。
図6に示すように、限定受信システム100は、送信側の放送装置(送信装置)20において、まず、スクランブル手段21によって、短時間(数秒程度)で変更されるスクランブル鍵Ksを用いて、放送番組(映像・音声、データ等)をスクランブルする。そして、放送装置20は、暗号化手段22によって、長時間(半年から1年程度)で変更されるワーク鍵Kwを用いて、スクランブル鍵Ks及び放送番組に関連する情報を暗号化して共通情報(ECM:Entitlement Control Message)を生成する。
また、放送装置20は、暗号化手段23によって、受信装置30のCASカード40に固有のマスタ鍵Kmを用いて、ワーク鍵Kw及び個人の契約内容を暗号化して個別情報(EMM:Entitlement Management Message)を生成する。なお、このワーク鍵Kwは、視聴者が放送事業者と番組視聴の契約を交わした段階で、放送装置20から受信装置30に配信されることになる。そして、放送装置20は、多重化手段24によって、スクランブルされた放送番組、共通情報ECM及び個別情報EMMを多重化し、放送データとして放送(送信)する。
一方、放送データを受信した受信装置30は、分離手段31によって、放送データを、スクランブルされた放送番組、共通情報ECM及び個別情報EMMに分離する。そして、受信装置30は、受信装置30に挿入されたCASカード40内で、復号手段41によって、CASカード40内に予め記憶されているマスタ鍵Kmを用いて、個別情報EMMを復号する。この個別情報EMMを復号することで生成されるワーク鍵Kwは、CASカード40内に記憶される。
さらに、受信装置30は、CASカード40内の復号手段42によって、復号手段41で復号されたワーク鍵Kwを用いて、共通情報ECMを復号する。この共通情報ECMを復号することで、放送番組をスクランブルしたスクランブル鍵Ksが生成(復号)される。そして、受信装置30は、デスクランブル手段32によって、CASカード40で生成されたスクランブル鍵Ksを用いて、スクランブルされた放送番組をデスクランブル(復号)することで、視聴者に放送番組を提示する。
このように、限定受信システム100においては、受信装置30内にCASカード40を挿入することで、限定した視聴者(放送事業者と契約を交わした者)のみが、放送番組を視聴することができる。
「デジタル放送におけるアクセス制御方式(ARIB STD−B25)」、4.1版、社団法人電波産業会、平成15年6月5日改定
しかし、前記した背景技術においては、スクランブルされた放送番組を視聴する場合に、CASカードを受信装置に挿入しておく必要があるため、CASカードが故障したとき、誤ってCASカードが受信装置から抜けてしまったとき等に、視聴者は、放送番組を見ることができなくなってしまう。すなわち、現在の限定受信方式では、CASカードの故障や抜けによって、今まで視聴できていた放送番組が突然見られなくなってしまい、視聴者が、どのように対応したらよいのか混乱してしまうという問題がある。
また、放送事業者によっては、番組開始当初は、放送番組に対してスクランブルをかけずに、無料で放送番組を提供し、ある一定期間経過後、放送番組を有料化し、放送番組にスクランブルをかける場合がある。この場合においても、今まで視聴できていた放送番組が突然見られなくなってしまい、視聴者が混乱してしまうという問題がある。
なお、BSデジタル放送では、契約を行っていない視聴者に対して、サービス内容を案内する案内放送に番組を切り替えるCA代替サービスが開始されているが、このCA代替サービスは、放送局側にCA代替サービス用の設備(例えば、編成チャンネル関連情報を指示するテーブル(SDT:Service Description Table)に、CA代替サービス用の記述子であるLink記述子を記述可能なEPG(電子番組ガイド:Electronic Program Guide)送出システム装置等)が必要であり、サービス提供に多大な費用がかかるという問題がある。また、CA代替サービスでは、CASカードが挿入されていることが前提となっており、CASカードが故障したとき、誤ってCASカードが受信装置から抜けてしまったとき等、視聴者が、どのように対応したらよいのか混乱してしまうという問題は解消されていない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、セキュリティモジュール(CASカード)の故障や抜け、あるいは、視聴契約を行っていない放送番組にスクランブルをかけられたときに、視聴者がどのように対応すればよいのかを示すノンスクランブルの視聴案内番組(ヘルプチャンネル)に受信番組を切り替えることが可能なデジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のデジタル放送受信装置は、映像ストリーム、音声ストリーム及びデータストリームを含んで構成されるトランスポートストリームで配信される放送番組を、セキュリティモジュールを用いた限定受信方式により受信するデジタル放送受信装置において、デスクランブル手段と、モジュール判定手段と、スクランブル解除判定手段と、番組切り替え手段とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、デジタル放送受信装置は、デスクランブル手段によって、セキュリティモジュールで復号される鍵情報に基づいて、選局チャンネルの放送番組を復号する。また、デジタル放送受信装置は、モジュール判定手段によって、セキュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定する。この判定は、例えば、セキュリティモジュールと通信を行うことにより行うことが可能である。あるいは、セキュリティモジュールが挿入されたことをセンサ等により検出し、その検出結果に基づいて判定することも可能である。これによって、デジタル放送受信装置は、セキュリティモジュールの挿入忘れ、セキュリティモジュールの抜け等があった場合に、スクランブルされた放送番組を復号することができないと判定する。
また、デジタル放送受信装置は、スクランブル解除判定手段によって、デスクランブル手段で復号される選局チャンネルのデータストリームにおいて、予め定めたデータ内容のイベントメッセージが復号されるか否かにより、放送番組のスクランブルの解除が可能かどうかを判定する。限定受信方式においては、視聴者が放送事業者と放送番組の視聴契約を行った場合、スクランブルを解除する鍵情報(例えば、ワーク鍵)が、セキュリティモジュールに登録される。そこで、デジタル放送受信装置は、スクランブルされた放送番組の一部であって、受信側でスクランブル解除後の情報が既知である情報を復号することで、放送番組のスクランブルが解除可能であるかどうかを判定する
なお、デジタル放送受信装置は、モジュール判定手段及びスクランブル解除判定手段の少なくとも一方を備えることとしてもよいが、両方備える方が望ましい。
そして、デジタル放送受信装置は、番組切り替え手段によって、モジュール判定手段でセキュリティモジュールが挿入されていないと判定された場合、又は、スクランブル解除判定手段で放送番組のスクランブルが解除できないと判定された場合に、予め定めた視聴案内番組に受信番組を切り替える。この視聴案内番組は、スクランブルされていない状態(ノンスクランブル)で放送され、例えば、スクランブル放送を視聴するための案内を提供する番組であって、セキュリティモジュールが挿入されていない、あるいは、スクランブルを解除する鍵情報がセキュリティモジュールに登録されていない場合であっても、視聴可能な番組である。これによって、デジタル放送受信装置は、スクランブルされた放送番組のスクランブルを解除することができない場合に、視聴者に対して、スクランブルされた放送番組を視聴するための案内を提供する視聴案内番組を提示することができる。
また、請求項2に記載の視聴案内番組提示プログラムは、データ放送のデフォルトコンポーネントとして規定されているノンスクランブルデータストリームを介して、限定受信方式を用いたデジタル放送受信装置に送信され、映像ストリーム、音声ストリーム及びデータストリームを含んで構成されるトランスポートストリームで配信される放送番組のスクランブルの解除ができない場合に、他のスクランブルされていない視聴案内番組に受信番組を切り替える視聴案内番組提示プログラムであって、前記デジタル放送受信装置のコンピュータを、モジュール判定手段、スクランブル解除判定手段、番組切り替え手段として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、視聴案内番組提示プログラムは、モジュール判定手段によって、セキュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定する。これによって、視聴案内番組提示プログラムは、セキュリティモジュールの挿入忘れ、セキュリティモジュールの抜け等があった場合に、スクランブルされた放送番組を復号することができないと判定する。
また、視聴案内番組提示プログラムは、スクランブル解除判定手段によって、セキュリティモジュールで復号される鍵情報を用いて、当該デジタル放送受信装置のデスクランブル手段で復号される選局チャンネルのデータストリームにおいて、予め定めたデータ内容のイベントメッセージが復号されるか否かにより、放送番組のスクランブルの解除が可能かどうかを判定する。
そして、視聴案内番組提示プログラムは、番組切り替え手段によって、モジュール判定手段でセキュリティモジュールが挿入されていないと判定された場合、又は、スクランブル解除判定手段で放送番組のスクランブルが解除できないと判定された場合に、予め定めた視聴案内番組に受信番組を切り替える。これによって、視聴案内番組提示プログラムは、スクランブルされた放送番組のスクランブルを解除することができない場合に、視聴者に対して、スクランブルされた放送番組を視聴するための案内を提供する視聴案内番組を提示することができる。
また、請求項3に記載の視聴案内番組提示プログラムは、請求項2に記載の視聴案内番組提示プログラムにおいて、前記モジュール判定手段は、前記セキュリティモジュールに記憶されている識別情報を読み出すことで、前記セキュリティモジュールが前記デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定することを特徴とする。
かかる構成によれば、視聴案内番組提示プログラムは、モジュール判定手段によって、セキュリティモジュールに記憶されている、セキュリティモジュール固有の識別情報(カード識別子)を読み出すことができるかどうかで、セキュリティモジュールがデジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定する。すなわち、モジュール判定手段は、セキュリティモジュールの識別情報が読み出し可能であれば、セキュリティモジュールが物理的にデジタル放送受信装置に挿入されていることを判定するとができる。また、モジュール判定手段は、識別情報としてカード識別子を用いることで、カード識別子に含まれる固有の情報(例えば、カードベンダの識別子等)が予め定めた値と異なる場合に、そのセキュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に対応したものではない、あるいは、セキュリティモジュールが故障していると判定することができる。
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、デジタル放送受信装置において、スクランブルされた放送番組のスクランブルを解除することができない場合に、スクランブルされた放送番組を視聴するための案内を提供する、予め定めた視聴案内番組に受信番組を切り替えることができる。これによって、今までノンスクランブルにより視聴できていた放送番組が、スクランブル化されることで突然見られなくなった場合であっても、視聴案内番組を視聴者に提示することができるので、視聴者に対してどのように対応したらよいかを提示することが可能になる。
また、請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、デジタル放送受信装置でスクランブル解除後の情報が既知であるイベントメッセージを復号することで、放送番組のスクランブルが解除可能であるかを判定することができる。これによって、スクランブルされた放送番組であっても、その放送番組を視聴することがきるかどうかを、情報量の少ないイベントメッセージを用いて容易に確認することができる。
請求項3に記載の発明によれば、セキュリティモジュール固有の識別情報を読み出すことができるかどうかで、セキュリティモジュールがデジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定するため、セキュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に対応したものではない、あるいは、セキュリティモジュールが故障していると判定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[デジタル放送受信装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明に係るデジタル放送受信装置の構成について説明する。図1は、デジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、デジタル放送受信装置10は、放送波を介して受信した放送番組を、内部に挿入されたCASカード(セキュリティモジュール)40で生成される鍵情報に基づいてデスクランブル(復号)することで、映像・音声として、視聴者に提示するものである。なお、このデジタル放送受信装置10は、CASカード40が挿入されていない等によって、スクランブルされた放送番組をデスクランブルできない場合に、視聴者がどのように対応すればよいかを示すノンスクランブルの視聴案内番組(ヘルプチャンネル)を選局し、受信番組を切り替える機能を有している。ここでは、デジタル放送受信装置10は、放送受信手段11と、TS処理手段12と、CASカードインタフェース13と、デスクランブル手段14と、映像・音声処理手段15と、データ放送処理手段16と、映像合成手段17と、選局信号受信手段18とを備えている。さらに、デジタル放送受信装置10は、スクランブルされた放送番組を復号するためには、内部にCASカード40を挿入する必要がある。
放送受信手段11は、放送波を介して、デジタル放送で放送される放送データを受信するものである。この放送受信手段11は、放送データを、受信・復調し、誤り訂正やTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)復号等の復号を行い、MPEG2(Moving Picture Expert Group 2)のトランスポートストリーム(Transport Stream)としてTS処理手段12に出力する。なお、放送受信手段11は、後記するデータ放送処理手段16や選局信号受信手段18から通知される切り替え信号に基づいて、受信する放送番組(チャンネル)の切り替えを行う。
TS処理手段(分離手段)12は、放送受信手段11から出力されるトランスポートストリーム(TS)を解析することで、放送番組を視聴するために必要となる情報を抽出するものである。具体的には、TS処理手段12は、トランスポートストリームに含まれる番組特定情報(PSI:Program Specific Information)のプログラムマップテーブル(PMT:Program Map Table)に基づいて、現在受信中の放送番組を構成する映像、音声、データ等の要素(ES:Elementary Stream)を抽出(分離)する。ここで抽出された映像、音声、データの各要素は、デスクランブル手段14に出力される。
また、TS処理手段12は、番組特定情報(PSI)の条件付アクセステーブル(CAT:Conditional Access Table)に基づいて、放送番組が限定受信方式によりスクランブルされている場合に、トランスポートストリームから個別情報EMMと、共通情報ECMとを抽出(分離)する。ここで抽出された個別情報EMM及び共通情報ECMは、CASカードインタフェース13を介して、CASカード40に出力される。
CASカードインタフェース13は、デジタル放送受信装置10と、CASカード40との間で通信を行うものである。ここでは、CASカードインタフェース13は、個別情報EMM、共通情報ECM、スクランブル鍵Ks、カード識別子Id等の情報を、デジタル放送受信装置10と、CASカード40との間で送受信する。
デスクランブル手段14は、TS処理手段12で抽出された映像、音声、データをデスクランブル(復号)するものである。このデスクランブル手段14は、TS処理手段12で抽出された映像、音声、データの各要素(エレメンタリストリーム)を、CASカード40で生成(復号)されたスクランブル鍵Ksで復号するものである。例えば、デスクランブル手段14は、BSデジタル放送で用いられる共通鍵方式の暗号化アルゴリズムであるMULTI2でスクランブルされた映像、音声、データをエレメンタリストリーム単位で復号する。
このデスクランブル手段14でデスクランブルされた映像及び音声は、映像・音声処理手段15に出力される。なお、ここでデスクランブルされた映像及び音声は、例えば、映像及び音声の符号化方式であるMPEG2によって符号化された符号化データ(符号化映像及び符号化音声)である。
また、デスクランブル手段14でデスクランブルされたデータ(データ放送用のデータ)は、データ放送処理手段16に出力される。なお、デスクランブル手段14でデスクランブルされたデータは、社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Business)によって策定された、データ放送向けのマークアップ言語であるBML(Broadcast Markup Language)である。
また、デスクランブル手段14は、映像、音声又はデータが、スクランブルされていない場合は、デスクランブルを行わず、エレメンタリストリームを構成するパケットのデータ領域のみを抽出して、映像・音声処理手段15に符号化映像及び符号化音声として、又は、データ放送処理手段16にデータ放送用のデータとして出力する。
映像・音声処理手段15は、デスクランブル手段14でデスクランブルされた符号化音声及び符号化映像を復号するもので、音声復号手段151と、映像復号手段152とを備えている。
音声復号手段151は、符号化音声を復号することで音声を再生するものである。ここで再生された音声は、図示を省略したスピーカ等の出力装置に出力される。この音声復号手段151は、例えば、MPEG2の音声の符号化方式であるMPEG2 Audio AAC(Advanced Audio Coding)等によって符号化された符号化音声を復号することで、音声を再生する。
映像復号手段152は、符号化映像を復号することで映像を再生するものである。ここで再生された映像は、映像合成手段17に出力される。この映像復号手段152は、例えば、MPEG2の映像の符号化方式であるMPEG2 Video等によって符号化された符号化映像を復号することで、映像を再生する。
データ放送処理手段16は、デスクランブル手段14でデスクランブルされたデータ(データ放送用のデータ)を解析し、そのデータで示される処理を実行するものである。なお、このデータ放送処理手段16は、デスクランブル手段14から出力されるBMLを解析し、BMLで記述された動作を実行する、いわゆるBMLブラウザとして機能する。ここでは、データ放送処理手段16は、視聴案内番組提示手段161と、データ放送復号手段162とを備えている。
視聴案内番組提示手段161は、放送番組の選局時に、選局されている放送番組がスクランブルされている場合に、当該デジタル放送受信装置10において、スクランブルを解除することができるかどうかを判定し、解除することができない場合に、スクランブルされていない放送番組(視聴案内番組〔ヘルプチャンネル〕)に受信番組を切り替えるものである。ここでは、視聴案内番組提示手段161は、CASカード判定手段161aと、スクランブル解除判定手段162bと、番組切り替え手段161cとを備えている。
CASカード判定手段(モジュール判定手段)161aは、デジタル放送受信装置10に、CASカード40が挿入されているかどうかを判定するものである。例えば、CASカード判定手段161aは、CASカードインタフェース13を介して、CASカード40から、CASカード40固有の識別情報であるカード識別子Idを読み出せるかどうかを判定することで、CASカード40が挿入されているかどうかの判定を行う。なお、CASカード判定手段161aは、識別情報としてカード識別子Idを用いることで、カード識別子Idに含まれる固有の情報(例えば、カードベンダの識別子等)が予め定めた値と異なる場合に、CASカード40がデジタル放送受信装置10に対応したものではない、あるいは、CASカード40が故障していると判定する。
このように、CASカード判定手段161aは、CASカード40と通信を行えるかどうかを判定することで、CASカード40の有無以外に、CASカード40自身が正常に動作しているかどうか等の判定を行う動作確認判定手段としても機能することになる。
また、CASカード判定手段161aは、CASカード40が挿入されている(及びCASカード40が正常に動作している)と判定したときは、その旨を、スクランブル解除判定手段161bに通知する。一方、CASカード判定手段161aは、CASカード40が挿入されていない(又はCASカード40が故障している)と判定したときは、その旨を、番組切り替え手段161cに通知する。
なお、ここでは、CASカード判定手段161aは、カード識別子Idを読み出すことで、CASカード40の有無を確認しているが、その読み出す情報は、CASカード40から応答として返ってくるものであれば、カード識別子Idに限定されるものではない。また、CASカード判定手段161aは、CASカード40の有無のみを判定することを目的とするのであれば、センサ等によって、挿入の確認を行ってもよい。しかし、この場合、CASカード40の故障を検出することができないため、CASカード40と通信することで、CASカード40の有無を確認する方が好ましい。
スクランブル解除判定手段161bは、CASカード40が挿入されている(及びCASカード40が正常に動作している)状態で、CASカード40が生成する鍵情報に基づいて、スクランブルされた放送番組をデスクランブル(復号)できるかどうかを判定するものである。例えば、放送事業者側から、放送番組中の予め定めたスクランブルされたエレメンタリストリームに、予め定めたデータ内容を含んだイベントメッセージを伝送する。これによって、スクランブル解除判定手段161bは、そのイベントメッセージを復号することができれば、CASカード40が生成する鍵情報(スクランブル鍵Ks)によって、放送番組をデスクランブルすることが可能であると判定することができる。
なお、放送番組をデスクランブルすることができない理由としては、例えば、視聴者が放送事業者と番組視聴の契約を交わしていないため、放送事業者から配信されるワーク鍵Kwが、CASカード40内に記憶されていないことが挙げられる。
ここで、スクランブル解除判定手段161bは、放送番組をデスクランブルすることができないと判定したときに、その旨を番組切り替え手段161cに通知する。
番組切り替え手段161cは、CASカード判定手段161aから、CASカード40が挿入されていない(又はCASカード40が故障している)旨の通知を受けたとき、又は、スクランブル解除判定手段161bから、放送番組をデスクランブルすることができない旨の通知を受けたときに、放送番組をノンスクランブルの視聴案内番組に切り替えるものである。この番組切り替え手段161cは、予め定めた視聴案内番組のチャンネルを切り替え信号として放送受信手段11に通知することで、放送番組の切り替えを行う。
なお、以上説明した視聴案内番組提示手段161は、放送番組に含まれて、BMLで記述されたプログラム(視聴案内番組提示プログラム)として、放送事業者から配信される形態としてもよい。
以下、図2を参照(適宜図1参照)して、視聴案内番組提示手段161を視聴案内番組提示プログラムとして配信する方法について説明する。図2は、スクランブルされた放送番組におけるトランスポートストリームの構成例を示す概念図である。
図2に示すように、デジタル放送で放送されるトランスポートストリームは、映像ストリーム、音声ストリーム、データストリーム等の個別のストリーム(エレメンタリストリーム)が多重化されて構成されている。ここでは、映像ストリーム(ES1)と、音声ストリーム1(ES2)及び音声ストリーム2(ES3)と、データストリーム1(ES4)及びデータストリーム2(ES5)とで、1つのトランスポートストリームを構成した例を示している。
なお、デジタル放送においては、各ストリーム(映像、音声、データ等)を特定する識別子(コンポーネントタグ値)が定められ、さらに、そのストリーム毎に受信側で最初に参照すべきストリームがデフォルトコンポーネントとして規定されている。例えば、BSデジタル放送において、映像ストリームは、コンポーネントタグ値の範囲を0x00〜0x0Fとし、デフォルトコンポーネントのタグ値を0x00としている。また、音声ストリームは、コンポーネントタグ値の範囲を0x10〜0x1Fとし、デフォルトコンポーネントのタグ値を0x10としている。さらに、データストリームは、コンポーネントタグ値の範囲を0x40〜0x7Fとし、デフォルトコンポーネントのタグ値を0x40としている。
そこで、ここでは、データストリームのデフォルトコンポーネントであるデータストリーム1(ES4)に、受信側で最初に起動するプログラム(startup.bml)として、「視聴案内番組提示プログラム(視聴案内番組提示手段161に相当)」を組み込んでおく。また、ここでは、データストリーム1(ES4)以外のストリームをスクランブルし、データストリーム1のみをノンスクランブルとする。これによって、CASカード40が挿入されていない等で放送番組をデスクランブルすることができない受信装置(デジタル放送受信装置10)においても、データストリーム1(ES4)で配信されるプログラム(視聴案内番組提示プログラム)を認識し、そのプログラムを動作させることができる。
また、ここでは、放送事業者側から、デフォルトコンポーネント以外の他のデータストリーム2(ES5)に、予め定めたデータ内容(例えば、数値データ等)を含んだイベントメッセージを伝送することとする。これによって、データストリーム2(ES5)で配信されるスクランブルされたイベントメッセージを認識できたデジタル放送受信装置10は、スクランブル解除判定手段161bによって、他のスクランブルされた映像ストリーム、音声ストリーム等をデスクランブル可能であると判定することができる。
さらに、図3を参照(適宜図1参照)して、データ放送(データストリーム)における視聴案内番組提示プログラムと、イベントメッセージとの伝送例について説明する。図3は、データ放送(データストリーム)の伝送方式を説明するための説明図で、(a)は視聴案内番組提示プログラムの伝送例、(b)はイベントメッセージの伝送例を示している。
図3に示すように、データ放送は、同一データを伝送上で繰り返して伝送するカルーセル伝送と、単発的にデータを伝送するイベントメッセージ伝送との2方式によって、データの伝送を行っている。すなわち、データ放送では、送信するデータを複数のブロックに分割したDDB(Download Data Block)と、そのブロックの構成を定義しているDII(Download Info Indication)とを一単位として、繰り返し伝送(カルーセル伝送)を行っている。
例えば、図3(a)に示すように、放送事業者側が、視聴案内番組提示プログラムを含んだstartup.bmlを1つ以上のDDBとして伝送することで、デジタル放送受信装置10は、startup.bmlをダウンロードし動作させることができる。
また、データ放送では、放送事業者側が配信したいタイミングで、デジタル放送受信装置10に通知する情報をイベントメッセージとして伝送することができる。
例えば、図3(b)に示すように、放送事業者側が、イベントメッセージをスクランブルして定期的に伝送することで、デジタル放送受信装置10は、そのイベントメッセージをデスクランブルできるかどうかの確認に使用することができる。
図1に戻って説明を続ける。
データ放送復号手段162は、デスクランブル手段14でデスクランブルされたデータ放送用のデータを復号するものである。このデータ放送復号手段162は、データ放送用のデータであるBMLを解析するBML解析手段として機能し、BMLを表示可能な出力形式に変換することでデータ放送表示データとして復号する。ここで復号されたデータ放送表示データは、映像合成手段17に出力される。
映像合成手段17は、映像・音声処理手段15の映像復号手段152で復号された映像と、データ放送処理手段16のデータ放送復号手段162で復号されたデータ放送表示データとを合成して、表示用の映像を生成するものである。ここで、生成された映像は、図示を省略した表示装置に出力される。この映像合成手段17では、例えば、映像を縮小して、データ放送の画面上にはめ込むL字合成や、映像の上にデータを重ねるオーバーレイといった映像合成を行う。
選局信号受信手段18は、外部の操作装置(例えば、リモコン装置)から、放送番組のチャンネル(受信番組)を切り替える赤外線等の選局信号を受信し、放送受信手段11に対して、チャンネルを切り替える旨の指示を示す切り替え信号を通知するものである。
CASカード(セキュリティモジュール)40は、デジタル放送受信装置10内部に組み込まれる、マスタ鍵等を保持し限定受信を行うICカードである。このCASカード40は、EMM復号手段41と、ECM復号手段42と、記憶手段43とを備えている。
EMM復号手段41は、TS処理手段12で分離された個別情報EMMから、共通情報ECMを暗号化する際に用いられた暗号鍵であるワーク鍵Kwを抽出するものである。このEMM復号手段41は、記憶手段43に記憶されているCASカード40固有のマスタ鍵Kmで個別情報EMMを復号することで、ワーク鍵Kwを抽出する。ここで抽出されたワーク鍵Kwは、記憶手段43に記憶され、ECM復号手段42で使用される。
ECM復号手段42は、TS処理手段12で分離された共通情報ECMから、放送番組をスクランブル(暗号化)する際に用いられた暗号鍵であるスクランブル鍵Ksを抽出するものである。このECM復号手段42は、記憶手段43に記憶されているワーク鍵Kwで共通情報ECMを復号することで、スクランブル鍵Ksを抽出する。ここで抽出されたスクランブル鍵Ksは、CASカードインタフェース13を介して、デスクランブル手段14に出力される。このスクランブル鍵Ksを使用することで、デスクランブル手段14は、スクランブルされた放送番組をデスクランブルすることができる。
記憶手段43は、マスタ鍵Km等の鍵情報を記憶するもので、半導体メモリ等である。この記憶手段43には、CASカード40を識別するための情報であるカード識別子Idと、CASカード40固有のマスタ鍵Kmとが予め記憶されている。
ここでは、カード識別子Idは、CASカード判定手段161aから、CASカードインタフェース13を介してカード識別子Idの取得要求があったときに、図示を省略した識別子読み出し手段により読み出され、CASカード判定手段161aに出力される。
また、記憶手段43は、EMM復号手段41によって、個別情報EMMから抽出されたワーク鍵Kwを記憶する。このワーク鍵Kwは、ECM復号手段42において、共通情報ECMからスクランブル鍵Ksを抽出する際に用いられる。ただし、このワーク鍵Kwは、視聴者が、スクランブルされた放送番組を視聴するための契約を放送事業者と交わした段階で、放送事業者側から配信されるものである。そこで、ここでは、スクランブル解除判定手段161bが、予め定めたスクランブルされたイベントメッセージを復号できないときには、このワーク鍵Kwが存在しない、すなわち、契約等が行われていないと判定することとしている。
このようにデジタル放送受信装置10を構成することで、デジタル放送受信装置10は、CASカード判定手段161aによって、デジタル放送受信装置10内にCASカード40が挿入されていない、あるいは、CASカード40が故障していることを検出する。そして、デジタル放送受信装置10は、CASカード40が挿入されていない、あるいは、故障している状態で、スクランブルされた放送番組が選局された場合、番組切り替え手段161cによって、スクランブルされていない視聴案内番組(ヘルプチャンネル)へ、受信番組を切り替える。
さらに、デジタル放送受信装置10は、スクランブル解除判定手段161bによって、スクランブルされたイベントメッセージを復号できるかどうかを判定することで、CASカード40にワーク鍵Kwが記憶されているか、すなわち、視聴者が番組視聴の契約を行っているかどうかを判定する。そして、デジタル放送受信装置10は、イベントメッセージを復号できない場合、番組切り替え手段161cによって、スクランブルされていない視聴案内番組(ヘルプチャンネル)へ、受信番組を切り替える。
これによって、デジタル放送受信装置10は、スクランブルされた放送番組をデスクランブルできない場合に、スクランブルされた放送番組の視聴方法等を提供する視聴案内番組に番組を切り替えて視聴者に提示することが可能になる。
[デジタル放送受信装置の動作]
次に、図4及び図5を参照(適宜図1参照)して、本発明に係るデジタル放送受信装置の動作について説明する。図4及び図5は、本発明に係るデジタル放送受信装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、視聴者がリモコン装置(図示せず)等によって、スクランブルされた放送番組を視聴する際の動作について説明することとする。
(チャンネル選局ステップ)
まず、デジタル放送受信装置10は、選局信号受信手段18によって、図示を省略したリモコン装置から発信された選局信号を受信することで、チャンネルの選局(切り替え)を行う(ステップS1)。なお、このステップS1は、デジタル放送受信装置10の起動段階で、すでにスクランブルされた放送番組(チャンネル)が選局されている場合も含む。
(トランスポートストリーム抽出ステップ)
そして、デジタル放送受信装置10は、放送受信手段11によって、選局信号受信手段18から通知される切り替え信号により選局されたチャンネルに対応するトランスポートストリーム(TS)を抽出する(ステップS2)。
(トランスポートストリーム分離ステップ)
続けて、デジタル放送受信装置10は、TS処理手段12によって、ステップS2で抽出されたトランスポートストリームに含まれる番組特定情報(PSI)を参照することで、トランスポートストリームから、映像、音声、データ放送等のエレメンタリストリーム(ES)を個々に抽出(分離)する(ステップS3)。
(初期プログラム起動ステップ)
そして、デジタル放送受信装置10は、デスクランブル手段14によって、データ放送のデフォルトコンポーネント(ノンスクランブルコンポーネント)に含まれているstartup.bml(図2参照)を、図示を省略したメモリにダウンロードし、startup.bmlを起動する(ステップS4)。なお、このstartup.bmlには、視聴案内番組提示手段161をBMLで記述した視聴案内番組提示プログラムが含まれている。
(モジュール判定ステップ)
そして、デジタル放送受信装置10は、視聴案内番組提示手段161のCASカード判定手段161aによって、CASカード40固有の識別情報であるカード識別子Idを読み出せるかどうかを判定することで、CASカード40がデジタル放送受信装置10内部に挿入されているかどうか(CASカード40の有無)を判定する(ステップS5)。なお、CASカード判定手段161aは、CASカード40のカード識別子Idを読み出すことで、CASカード40の有無以外に、CASカード40が故障していないかどうかの判定が同時に行われることになる。
このステップS5において、CASカード判定手段161aが、CASカード40が挿入されていない(又はCASカード40が故障している)と判定した場合(No)、デジタル放送受信装置10は、後記するステップS8Bに動作を進める。
一方、ステップS5において、CASカード判定手段161aが、CASカード40が挿入されている(及びCASカード40が故障していない)と判定した場合(Yes)、デジタル放送受信装置10は、スクランブル解除判定手段161bによって、デスクランブル手段14でデスクランブルされたイベントメッセージを受信する(ステップS6)。
(スクランブル解除判定ステップ)
ここで、スクランブル解除判定手段161bが、正常にイベントメッセージを受信することができたかどうかを判定する(ステップS7)。なお、スクランブル解除判定手段161bは、イベントメッセージが予め定めたデータとして復号されたかどうかで、正常にイベントメッセージを受信することができたかどうかを判定する。また、このステップS7による判定によって、CASカード40にワーク鍵Kwが記憶されているかどうかの判定が同時に行われることになる。
このステップS7において、スクランブル解除判定手段161bが、イベントメッセージの受信に失敗した場合(No)、デジタル放送受信装置10は、後記するステップS8Bに動作を進める。
(スクランブル放送番組提示ステップ)
一方、ステップS7において、スクランブル解除判定手段161bが、イベントメッセージの受信に成功した場合(Yes)、デジタル放送受信装置10は、デスクランブル手段14によって、CASカード40で生成(復号)された鍵情報(スクランブル鍵Ks)に基づいて、選局されているエレメンタリストリーム(ES)をデスクランブル(復号)する(ステップS8A)。
そして、デジタル放送受信装置10は、ステップS8Aでデスクランブルされた情報が符号化映像、符号化音声である場合は、映像・音声処理手段15によって符号化映像、符号化音声を復号し、デスクランブルされた情報がデータ放送のデータである場合は、データ放送処理手段16(データ放送復号手段162)によってデータを復号する(ステップS9A)。
さらに、デジタル放送受信装置10は、映像合成手段17によって、映像・音声処理手段15で復号された映像と、データ放送処理手段16で復号されたデータとを合成する(ステップS10A)。
そして、デジタル放送受信装置10は、映像・音声処理手段15で復号された音声と、映像合成手段17で合成された映像とを出力することで、視聴者にデスクランブルされた放送番組を提示する(ステップS11A)。
これによって、スクランブルされた放送番組(スクランブル放送)が、デスクランブルされ、視聴者に提示されることになる。
(視聴案内番組提示ステップ)
一方、ステップS5において、CASカード判定手段161aが、CASカード40が挿入されていない(又はCASカード40が故障している)と判定した場合(No)、又は、ステップS7において、スクランブル解除判定手段161bが、イベントメッセージの受信に失敗した場合(No)は、以下のステップS8B以降の動作を実行する。
すなわち、デジタル放送受信装置10は、番組切り替え手段161cによって、ノンスクランブルの視聴案内番組のチャンネル(ヘルプチャンネル)を選局する(ステップS8B)。そして、放送受信手段11が、選局されたチャンネルに対応するトランスポートストリーム(TS)を抽出する。
また、デジタル放送受信装置10は、デスクランブル手段14によって、エレメンタリストリームを構成するパケットのデータ領域のみを、符号化映像、符号化音声、データ放送用のデータとして抽出し、映像・音声処理手段15によって符号化映像、符号化音声を復号し、データ放送処理手段16(データ放送復号手段162)によってデータを復号する(ステップS9B)。
さらに、デジタル放送受信装置10は、映像合成手段17によって、映像・音声処理手段15で復号された映像と、データ放送処理手段16で復号されたデータとを合成する(ステップS10B)。
そして、デジタル放送受信装置10は、映像・音声処理手段15で復号された音声と、映像合成手段17で合成された映像とを出力することで、視聴者に視聴案内番組(ヘルプチャンネル)を提示する(ステップS11B)。
以上の動作によって、デジタル放送受信装置10は、視聴者が選局したチャンネルが、スクランブルされた放送番組である場合、CASカード40が挿入されているか、CASカード40が故障していないか、あるいは、スクランブルされた放送番組のスクランブルを解除(復号)することができるかどうかを認識することができる。そして、デジタル放送受信装置10は、CASカード40が挿入されていない又は故障している、あるいは、スクランブルを解除することができない場合に、スクランブルされていない視聴案内番組(ヘルプチャンネル)へ、受信番組を切り替えることができる。
なお、ここでは、デジタル放送受信装置10は、CASカード40が挿入されていない(又はCASカード40が故障している)と判定した場合と、ワーク鍵Kwが記憶されていないため、イベントメッセージの受信に失敗した場合とで、同一の物理チャンネル(ヘルプチャンネル)に番組を切り替えることとしているが、状態(CASカード40の有無、ワーク鍵Kwの有無等)によって別のチャンネルに切り替えることとしてもよい。あるいは、同一の物理チャンネル(ヘルプチャンネル)で、状態毎にBMLを記述しておくことで、同じ物理チャンネルで異なる放送番組として提示することとしてもよい。
本発明に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 スクランブルされた放送番組におけるトランスポートストリームの構成例を示す概念図である。 データ放送(データストリーム)の伝送方式を説明するための説明図で、(a)は視聴案内番組提示プログラムの伝送例、(b)はイベントメッセージの伝送例を示している。 本発明に係るデジタル放送受信装置の動作を示すフローチャート(1/2)である。 本発明に係るデジタル放送受信装置の動作を示すフローチャート(2/2)である。 限定受信システムの基本構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 デジタル放送受信装置
11 放送受信手段
12 TS処理手段(分離手段)
13 CASカードインタフェース
14 デスクランブル手段
15 映像・音声処理手段
16 データ放送処理手段
161 視聴案内番組提示手段
161a CASカード判定手段(モジュール判定手段)
161b スクランブル解除判定手段
161c 番組切り替え手段
162 データ放送復号手段
17 映像合成手段
18 選局信号受信手段
40 CASカード(セキュリティモジュール)
Id カード識別子(識別情報)
Km マスタ鍵(鍵情報)
Kw ワーク鍵

Claims (3)

  1. 映像ストリーム、音声ストリーム及びデータストリームを含んで構成されるトランスポートストリームで配信される放送番組を、セキュリティモジュールを用いた限定受信方式により復号するデジタル放送受信装置において、
    前記セキュリティモジュールで復号される鍵情報に基づいて、選局チャンネルの放送番組を復号するデスクランブル手段と、
    前記セキュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定するモジュール判定手段と、
    前記デスクランブル手段で復号される前記選局チャンネルのデータストリームにおいて、予め定めたデータ内容のイベントメッセージが復号されるか否かにより、前記放送番組のスクランブルの解除が可能かどうかを判定するスクランブル解除判定手段と
    前記モジュール判定手段で前記セキュリティモジュールが挿入されていないと判定された場合、又は、前記スクランブル解除判定手段で前記放送番組のスクランブルの解除ができないと判定された場合に、予め定めた他のスクランブルされていない視聴案内番組に受信番組を切り替える番組切り替え手段と、
    備えていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. データ放送のデフォルトコンポーネントとして規定されているノンスクランブルデータストリームを介して、限定受信方式を用いたデジタル放送受信装置に送信され、映像ストリーム、音声ストリーム及びデータストリームを含んで構成されるトランスポートストリームで配信される放送番組のスクランブルの解除ができない場合に、他のスクランブルされていない視聴案内番組に受信番組を切り替える視聴案内番組提示プログラムであって、前記デジタル放送受信装置のコンピュータを、
    キュリティモジュールが当該デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定するモジュール判定手段、
    前記セキュリティモジュールで復号される鍵情報を用いて、当該デジタル放送受信装置のデスクランブル手段で復号される選局チャンネルのデータストリームにおいて、予め定めたデータ内容のイベントメッセージが復号されるか否かにより、前記放送番組のスクランブルの解除が可能かどうかを判定するスクランブル解除判定手段
    前記モジュール判定手段で前記セキュリティモジュールが挿入されていないと判定された場合、又は、前記スクランブル解除判定手段で前記放送番組のスクランブルが解除できないと判定された場合に、予め定めた前記視聴案内番組に受信番組を切り替える番組切り替え手段
    として機能させることを特徴とする視聴案内番組提示プログラム。
  3. 前記モジュール判定手段は、前記セキュリティモジュールに記憶されている識別情報を読み出すことで、前記セキュリティモジュールが前記デジタル放送受信装置に挿入されているかどうかを判定することを特徴とする請求項2に記載の視聴案内番組提示プログラム。
JP2004118546A 2004-04-14 2004-04-14 デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム Expired - Fee Related JP4460344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118546A JP4460344B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118546A JP4460344B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005303759A JP2005303759A (ja) 2005-10-27
JP4460344B2 true JP4460344B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=35334754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004118546A Expired - Fee Related JP4460344B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4460344B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174002A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Hitachi Ltd 受信装置及びチューナ
JP4549986B2 (ja) * 2006-02-27 2010-09-22 富士通テン株式会社 デジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法
JP4910691B2 (ja) * 2006-12-28 2012-04-04 船井電機株式会社 デジタル放送受信装置
JP5040502B2 (ja) * 2007-07-30 2012-10-03 富士通株式会社 放送受信装置、方法およびプログラム
JP5124354B2 (ja) * 2008-06-12 2013-01-23 株式会社日立製作所 地上デジタル放送対応可搬型携帯機器および、卓上ホルダー機器
JP2010130054A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Renesas Electronics Corp デスクランブラ、デスクランブル方法、及び制御プログラム
JP2011066573A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Toshiba Corp 放送受信装置及び表示作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005303759A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6298400B1 (en) Enhancing interface device to transport stream of parallel signals to serial signals with separate clock rate using a pin reassignment
KR19990030282A (ko) 정보 처리 장치, 정보 처리 방법, 및 전송 매체
JP2001177814A (ja) 限定受信システム
US20060095935A1 (en) Method for receiving digital broadcast signal
JP4460344B2 (ja) デジタル放送受信装置及び視聴案内番組提示プログラム
JP3599085B2 (ja) 秘匿情報復号再生装置および秘匿情報復号再生方法
JP3590511B2 (ja) デジタル放送受信機
JP2011078043A (ja) 受信装置
JP2006129243A (ja) デジタル放送受信装置および方法
JP2003153227A (ja) 放送受信処理システム、放送受信処理方法、及び受信装置に適用されるicカード
JP2000295202A (ja) 限定受信システム
US20070027817A1 (en) IC card, receiving apparatus, terminal list generating apparatus and terminal authentication method
JP4741318B2 (ja) コンテンツ変換装置、コンテンツ変換方法及びコンテンツ変換プログラム
JP2007266734A (ja) コンテンツ配信システム、配信方法および受信機
JP4928227B2 (ja) スクランブル装置、スクランブル関連情報多重化方法およびスクランブル関連情報多重化プログラム、ならびに、デスクランブル装置
KR101241880B1 (ko) 방송 신호 스트림 복제 제한 장치 및 복제 제한 방법
JP2001223654A (ja) 暗号化ファイル伝送システム、送信装置、受信装置、および暗号化ファイル伝送方法
JP4818320B2 (ja) 録画装置及びその制御方法
JP5901438B2 (ja) デジタル放送受信装置およびそのプログラム、ならびに、デジタル放送送信装置
JP2011040838A (ja) 受信装置
JP2007013685A (ja) 限定受信放送用icカード及びそれを使用する受信装置
US20090169003A1 (en) Broadcast processing apparatus and method thereof
RU2781944C1 (ru) Система и способ формирования виртуального канала
JP2014045422A (ja) デジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラム
JP3925657B2 (ja) 秘匿情報復号再生装置および秘匿情報復号再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4460344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees