JP4451107B2 - 車両用装飾外装部品 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一箇所が締結部材を介して車体側に取り付けられる車両用装飾外装部品に関する。
従来、ドアもしくはドアサッシュに隣接して車体に取り付けられる外装部品として、例えばコーナーカバーやピラーガーニッシュがある。また、フードパネルやトランクリッドパネルに取り付けられる外装部品として、例えばフードモールディングやリアフィニッシャーがある。上記に例示される車両用外装部品を車体側に取り付けるには、外装部品の大きさや形状等を考慮して、ボルト、スクリュー、ビス等の締結部材、クリップ等の弾性係合部材、両面粘着テープ等の固着手段のいずれか単独もしくは複数種類の組み合わせが用いられる。
通常、上記に例示した車両用外装部品を車体側に取り付けるにあたっては、取付箇所のうち必ず1箇所には、ボルト、スクリュー、ビス等の締結部材が用いられ(取付箇所の総数は、一箇所の場合もあり、複数箇所の場合もある)、締結部材を車内側から締め付けるようにしている。例えば、外装部品がドアもしくはドアサッシュに隣接して設けられるものの場合、外装部品が外されるとそこからドアをこじ開けられてしまうおそれがあるが、締結部材の締付により、故意に強い力が掛かっても容易に外れないようになる。また、外装部品がフードパネルやトランクリッドパネルのような頻繁に開閉されるパネルに取り付けられるものである場合、締結部材の締付により、パネルの開閉によるガタつきの発生が防止される。
上述のような外装部品として、例えば、特許文献1に記載のコーナーカバー(当該出願書類ではデルタカバー)におけるコーナーカバーアウタがある。このコーナーカバーアウタは、正面視略三角形状をなし、裏面にビスの締付のためのボスが突設されている。このコーナーカバーアウタは、窓ガラスを上下にスライド可能にガイドするコ字溝状のガイドレール(当該出願書類ではデルタドアサッシュ)に溶接されたブラケットに対してビスで締結されている(特許文献1の図3,図4を参照)。
特開2003−104057号公報
ところで、ブラケットをガイドレールに溶接する際、溶接位置にはバラツキが生じる。ブラケットの溶接位置が車内側にずれた場合、コーナーカバーアウタの裏面とブラケットの取付部との距離が長くなるので、規定のトルクまで締結部材を締め付けたときに、締結部材の締付け量が多くなる。コーナーカバーアウタの両側縁は裏側にガイドレールおよびドアサッシュが当接しているので、コーナーカバーアウタが締付箇所を中心として車内側に引き込まれるように変形し、外観が窪んだような歪が生じてしまう。このように、外装部品が取り付けられる車体側の構造物の位置のバラツキにより、外装部品に歪が生じることがあり、このため、外観不良が問題になることがある。
外装部品では、外装部品の外表面の装飾性、意匠性のため、外表面に塗膜層、金属薄膜層、エンボス加工(シボ加工)などの表面処理を施すのが通常である。特に高級感が要求される車種では、外表面には、蒸着、スパッタリング、めっきなどの手法により金属薄膜層が形成されるものがある。上記の歪は、特に、外表面に金属薄膜層が形成された場合に、特に視認されやすく、ごくわずかな歪であっても外観不良として問題になるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車体側への確実な取付状態を確保しつつ、外表面の変形や歪等の発生を抑制できる車両用装飾外装部品を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、外表面に意匠面を有する外装部品が、この外装部品の前記外表面と反対側である裏側に設けられたブラケットおよび該ブラケットに装着された取付部材を介して車体側に取り付けられる車両用装飾外装部品であって、前記ブラケットは、前記外装部品の裏面に固着されるブラケット本体と、前記取付部材が装着される1個以上の座面部とを有し、前記座面部のうち前記意匠面の裏側に位置するものは、前記外装部品の裏面との間に間隙を保った状態で、前記ブラケット本体よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な肉薄部を介して前記ブラケット本体から延出していることを特徴とする車両用装飾外装部品を提供する。
前記ブラケットは、前記外装部品よりも可撓性に優れた材料から形成されていることが好ましい。
前記ブラケットは、両面粘着テープによって前記外装部品に固着した構成も採用可能である。
また、本発明は、外表面に意匠面を有する外装部品と、この外装部品の前記意匠面と反対側である裏面に突設された突出部と、取付部材が装着される1個以上の座面部とを有し、前記座面部の少なくとも一つが、前記外装部品の裏面との間に間隙を保った状態で、前記ブラケット本体よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な肉薄部を介して前記突出部から延出していることを特徴とする車両用装飾外装部品を提供する。
上記本発明においては、前記座面部には、前記取付部材を収容するボスを突設することもできる。本発明は、前記取付部材が締結部材である場合に効果をより発揮する。
本発明によれば、取付部材が装着される座面部が片持ち梁として機能し、外装部品が取り付けられる車体側構造物の位置のバラツキに追従できるようになっているので、外装部品の該表面に変形や歪等が発生せず、車体側への確実な取付状態を確保しつつ、外装部品の外観品質を良好に保つことができる。
座面部を外装部品とは別体品のブラケットに設けた場合(請求項1)、外装部品の成形に際してヒケの発生が抑制され、極めて良好な外観品質を得ることができる。特に、座面部が前記ブラケット本体よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な薄肉部を介して延在しているので、車体側構造物の位置のバラツキに対する座面部の追従性が増す。
ブラケットが外装部品とは別体品である場合に、ブラケットが外装部品よりも可撓性に優れた材料から形成されている場合(請求項)、片持ち梁として機能する座面部を容易に形成できる。
座面部を外装部品の裏側に突出した突出部に設けた場合(請求項)、ブラケットを別体に設ける場合と比較して低コストで製造することができる。特に、座面部が前記突出部よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な薄肉部を介して延在しているので、車体側構造物の位置のバラツキに対する座面部の追従性が増す。
座面部に取付部材を収容するボスが突設されている場合(請求項)、取付部材がボスに確実に保持される。
ブラケットが両面粘着テープにより外装部品に固着されている場合(請求項)、取付部材の軸線を回転中心にしたねじり荷重に対して両面粘着テープが追従できるので、座面部の締め付けトルクに対する耐久性が向上する。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、車両外観の一例を示す斜視図である。図2は、本発明の車両用装飾外装部品の第1形態例を示す裏面図である。図3は、図2のSA−SA線に沿う断面図である。図4は、図2のSB−SB線に沿う断面図である。
本形態例の車両用装飾外装部品は、図1に示す車両10のサイドドア(詳しくはフロントドア11)に設けられるカバーフロントドアコーナー1である。
図1に示すように、フロントドア11においてドアサッシュ50は、フロントドア11のウエスト部13の上側外縁に沿って屈曲した形状に設けられている。ドアサッシュ50の側辺部には、該ドアサッシュ50に隣接して配置されたガイドレール56の上端部が連結されている。
カバーフロントドアコーナー1は、ドアサッシュ50とガイドレール56とウエスト部13に囲まれる隅部を覆うように取り付けられている。
図3,図4に示すように、ドアサッシュ50は、車内側(図3の右下側、図4の上側)に張り出した閉断面部51と、ドアサッシュ50の内周側に形成された溝部52と、溝部52よりも車外側に形成されたフランジ部53とを有し、これらが一枚の板材を基礎に、ロール成形法等によって一体的に形成されたものである。ドアサッシュ50とガイドレール56との間には、レインフォース54が配設されている。レインフォース54は、ドアサッシュ50の溝部52とガイドレール56の背面とに対して、溶接等の手法により接合されている。レインフォース54には、カバーフロントドアコーナー1を取り付けるための取付穴55が穿設されている。
図2,図3,図4に示すように、カバーフロントドアコーナー1は、三角形状をした板状のカバー本体21と、このカバー本体21の外表面22と反対側である裏側に設けられたブラケット30と、このブラケット30に装着された取付部材40とを備える。
カバー本体21は本発明の請求項における外装部品であり、ABS樹脂やポリプロピレン樹脂など、適宜の合成樹脂材から形成したものを用いることができる。カバー本体21の外表面22には、車外側に露出される意匠面を有する。カバー本体21の意匠面には、塗膜層、金属薄膜層、エンボス加工(シボ加工)などの表面処理が施される。特に、蒸着、スパッタリング、めっきなどの手法により金属薄膜層を形成すると、金属的な光輝のため、より高い装飾性が得られる。
図3,図4に示すように、カバーフロントドアコーナー1を車体側に取り付けた状態では、ドアサッシュ50(詳しくは、フランジ部53の車外側の面)およびガイドレール56がカバー本体21の裏面23に近接または当接するように配置される。カバー本体21の裏面23には、ドアサッシュ50およびガイドレール56との緩衝のため、発泡材を基材として有する粘着シール材42,43を貼着しておくことが好ましい。これにより、カバー本体21とドアサッシュ50およびガイドレール56との隙間が粘着シール材42,43の発泡材により埋められ、カバー本体21がドアサッシュ50およびレインフォース54に衝突することによる打音の発生と風切り音の発生を防止できる。
図4に示すように、カバー本体21の裏面23がガイドレール56の側面に面する箇所には、複数のリブ25が平行に並設されているが、これらリブ25によれば、カバー本体21の肉厚を過度に大きくすることなく、カバー本体21とガイドレール56との隙間を小さくすることができ、カバー本体21のヒケを抑制できる。
さらに、フロントドア11のウエスト部13に面するカバー本体21の裏面23の下端縁26にも緩衝用の粘着シール材44を貼着しておくと好ましい。
ブラケット30は、カバー本体21の裏面23に固着されるブラケット本体31と、このブラケット本体31から延出し、取付部材40が装着される座面部34とを有する。座面部34は、ブラケット本体31よりも厚みが薄くなっており、カバー本体21の裏面23との間に間隙35が確保されている。座面部34とブラケット本体31との間には、ブラケット本体31よりも薄肉であり、弾性的に撓み変形が可能な薄肉部33(易変形部)が介在している。これにより、ブラケット30がブラケット本体31と座面部34との間で撓み変形しやすくなり、座面部34が片持ち梁として機能するようになる。ここで薄肉部33とは、ブラケット本体31若しくは座面部34のいずれかと比較して相対的に板厚の薄い部分を意味するものであり、易変形部として機能するものであれば良く、その形状は特に限定されない。
ブラケット30は、弾性変形が可能な材料から構成される。例えば、ABS樹脂やポリプロピレン樹脂など、適宜の合成樹脂材から一体形成したものを用いることができる。ブラケット30は、カバー本体21と同一材料から形成したものを用いることもできるが、カバー本体21(外装部品)よりも可撓性に優れた材料(例えばポリアセタール樹脂)から形成したものを用いることも可能である。
ブラケット本体31は、両面粘着テープ32によってカバー本体21の裏面23に固着されている。両面粘着テープ32としては、例えば、プラスチックフィルム等からなる支持体の両面に粘着剤を塗布したものを用いることができる。被着体表面への追従性の点から発泡体を支持体とするものが好ましく、特にアクリルフォームを用いたものが好ましい。また、カバー本体21の裏面23およびブラケット本体31の両面粘着テープ32が貼着される側の面31aの被貼着部に予めプライマーを塗布しておくタイプの両面粘着テープ32を採用してもよい。
ブラケット30とカバー本体21の固着手段が両面粘着テープ32である場合、カバー本体21にヒケ等の欠陥が生じることがないため、カバー本体21の外表面を極めて美麗に形成することができる。
なお、ブラケット30がカバー本体21(外装部品)と相溶性のある樹脂からなる場合、溶着によりブラケット30をカバー本体21の裏面23に固着する方法を採用することもできる。相溶性のある樹脂の組み合わせとしては、例えば、両者が同一材料(例えばABS樹脂)からなる場合が挙げられる。溶着方法としては、超音波溶着、高周波誘電加熱溶着など、公知の方法が利用可能である。超音波溶着による場合、ブラケット30側の溶着面に溶融のための突起を複数個形成しておくのが好ましい。
カバー本体21の裏面23には、ブラケット30を取り囲むような位置に、リブ24が突設されている。リブ24は、ブラケット30の三辺それぞれに対応して設けられており、ブラケット本体31を取り付ける際に、ブラケット本体31の側縁部をリブ24と当接することにより、ブラケット本体31を位置決めすることができる。
図2に示すカバーフロントドアコーナー1では、座面部34は、ブラケット30の3箇所の隅部のそれぞれに設けられている。ブラケット30は、全体的に、カバー本体21よりも小さく、略相似の三角形状をしている。座面部34には、取付部材40が装着される装着穴36aを有するボス36が、ブラケット30の裏側に向けて突設されている。
なお、座面部34および取付部材40の個数や配置は、外装部品の種類や寸法などに応じて適宜設計できる事項であり、本発明を特に限定するものではない。取付部材40は1個でも複数個でもよい。
取付部材40は、好ましくは、ボルト、スクリュー、ビス、ナット等の締結部材が用いられる。本形態例では、取付部材40として、ボルト40aの頭部がインサート成形によりABS等の合成樹脂からなる基部40bに埋め込まれた構成の部品が用いられており、取付部材40は、その基部40bを、ボス36の装着穴36aに収容して接着、溶着等することにより、座面部34に固着される。カバーフロントドアコーナー1は、ボルト40aのねじ部をレインフォース54の取付穴55に挿入して車内側からナット41を締結することにより、車体側に取り付けられるようになっている。
なお、取付部材40は、ボルトなどの雄ねじに限定されるものではなく、ナット等の雌ねじであってもよいことはいうまでもない。
本形態例のカバーフロントドアコーナー1においては、特に必須のものではないが、図2,図4に示すように、ブラケット30の脱落を防止するため、ブラケット30をカバー本体21側に押さえる押さえ部材37が設けられている。押さえ部材37は、前記位置決めリブ24に沿って延びる基部37bと、リブ24の先端部に嵌合するように前記基部37bの一端側から屈曲した
嵌合部37aと、この嵌合部37aから更にブラケット本体31の裏面31b側に突出する突出部37cとを有する。基部37bの嵌合部37aと反対側の端部は、カバー本体21の裏面23に当接している。
押さえ部材37は、嵌合部37aがリブ24の先端部に嵌合し、基部37bがカバー本体21の裏面23および/またはリブ24に接着されることにより、カバー本体21に固着されている。ブラケット本体31は、押さえ部材37の先端の突出部37cとカバー本体21との間に配置されるので、万が一、両面粘着テープによる固着が外れた場合でも、カバー本体21の脱落を防止することができる。
以上のように構成された車両用装飾外装部品1(カバーフロントドアコーナー)によれば、レインフォース54の溶接位置に、車両の内外方向(図3のX方向)にバラツキが生じていても、座面部34がブラケット本体31側を固定端とする片持ち梁として機能するようになり、取付部材40を締結する際に、矢印Rで示すように、レインフォース54の取付穴55の位置のずれに追随することができる。これにより、カバー本体21の裏面23とレインフォース54の取付穴55との距離Lにバラツキがあっても、座面部34の位置がレインフォース54の位置に追従して変化するだけで、カバー本体21を設計どおりの位置に保つことができる。従って、カバー本体21の外表面22に歪や変形等が発生することがなく、車両用装飾外装部品1の外観の品質を良好に保つことができる。また、前記距離Lのバラツキにかかわらず、取付部材(締結部材)40を規定の締付けトルクまで締結することができ、車両用装飾外装部品1を車体側に確実に取り付けることができる。
座面部34とブラケット本体31との間に、弾性的に撓み変形が可能な薄肉部33(易変形部)が介在しているので、ブラケット30がブラケット本体31と座面部34との間で撓み変形しやすくなり、レインフォース54の溶接位置のずれに対する追従性が増す。
ブラケット30が両面粘着テープ32によりカバー本体21に固着されているので、締結部材40の締結に際し、締結部材40の軸線方向の位置の追従に加えて、締結部材40の回転方向へのねじり荷重に対して両面粘着テープ32が追従できる。その結果、座面部34の締め付けトルクに対する耐久性が向上する。
外表面22を有する外装部品21(カバー本体)とブラケット30とを、別体品として構成したので、外装部品21の成形に際してヒケの発生が抑制され、極めて良好な外観品質を得ることができる。外装部品21の外表面22に金属薄膜層が形成された場合や、光沢のある塗装(塗膜層)が施された場合などに、特に有効である。
次に、本発明の車両用装飾外装部品の第2形態例を、図5を参照して説明する。図5において、図1〜図4で用いた符号と同一の符号は、図1〜図4の構成と同一または同様のものであることを表し、重複する説明を省略する。
この車両用装飾外装部品1は、コーナーフロントドアカバーであり、図5は、第1形態例のコーナーフロントドアカバーに係る図3の断面図と対応した箇所の切断面を示す断面図である。
図5に示すコーナーフロントドアカバー1は、外表面22に意匠面を有するカバー本体21(外装部品)と、この外装部品21の外表面22と反対側である裏面23に突設された突出部27と、この突出部27から延出し、取付部材40が装着される座面部34とを有する。
本形態例の車両用装飾外装部品1では、外装部品21と突出部27と座面部34が、弾性変形が可能な材料により、一体品として構成されている。例えば、ABS樹脂やポリプロピレン樹脂など、適宜の合成樹脂材から一体形成したものを用いることができる。
外装部品21は外表面22は、車外側に露出される意匠面となっている。外装部品21の外表面22には、光沢のない艶消し塗装やエンボス加工(シボ加工)など、表面処理が施されている。
取付部材40は、ここではボルトが用いられている。取付部材40は、先端部のネジ部を露出させ、頭部側が座面部34と一体に成形されたボス36に埋め込まれるようにインサート成形されている。本形態例のカバーフロントドアコーナー1は、ボルト40のネジ部をレインフォース54の取付穴55に挿入して車内側からナット41を締結することにより、車体側に取り付けられる。
座面部34は、カバー本体21の裏面23から間隙35を確保している。座面部34と突出部27との間には、弾性的に撓み変形が可能な薄肉部33(易変形部)が介在している。このような構成により、座面部34が突出部27を固定端とする片持ち梁として機能するようになる。
以上のように構成された車両用装飾外装部品1(カバーフロントドアコーナー)によれば、レインフォース54の溶接位置に、車両の内外方向(図5のX方向)にバラツキが生じていても、座面部34が突出部27を固定端とする片持ち梁として機能するようになり、取付部材40を締結する際に、矢印Rで示すように、レインフォース54の取付穴55の位置のずれに追随することができる。これにより、外装部品21の裏面23とレインフォース54の取付穴55との距離Lにバラツキがあっても、座面部34の位置がレインフォース54の位置に追従して変化するだけで、外装部品21の位置を設計どおりの位置に保つことができる。従って、外装部品21の外表面22に歪や変形等が発生することがなく、車両用装飾外装部品1の外観の品質を良好に保つことができる。また、前記距離Lのバラツキにかかわらず、取付部材(締結部材)40を規定の締付けトルクまで締結することができ、車両用装飾外装部品1を車体側に確実に取り付けることができる。
また、座面部34を外装部品21とは別体品のブラケット30に設けた場合(上記第1形態例)と比較して、組立作業の工数を少なくすることができ、低コストで製造することができる。
外装部品21に、その裏面23から突出する形状の突出部27を一体成形したので、外装部品21の外表面22には、突出部27に対応する部位に、ヒケが生じるおそれがあるが、意匠面の仕様が、艶消し塗装やエンボス加工など、ヒケの目立たない表面処理になっているので、外観品質に与える影響を充分に小さくすることができる。
次に、本発明の車両用装飾外装部品の第3形態例を、図6を参照して説明する。図6において、図1〜図5で用いた符号と同一の符号は、図1〜図5の構成と同一または同様のものであることを表し、重複する説明を省略する。
本形態例の車両用装飾外装部品1は、コーナーフロントドアカバーである。この車両用装飾外装部品1は、外装部品21の外表面22のうち、突出部27に対応する部位に、エンブレム45を固着するための凹部28を有することを除いて、第2形態例の車両用装飾外装部品と同様に構成されている。エンブレム45は、両面粘着テープ46によって外装部品21の外表面22に凹設された凹部28に固着されている。
外装部品21の外表面22には、光沢のない艶消し塗装やエンボス加工(シボ加工)など、表面処理が施されている。
本形態例の車両用装飾外装部品によれば、第2形態例の車両用装飾外装部品と同様の作用効果を得ることができる。さらに、突出部27に対応する部位にエンブレム45が固着されるので、突出部27の反対側にヒケが生じたとしても、エンブレム45でヒケを覆い隠すことができ、外観品質に与える影響を避けることができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上述の各実施形態においては、座面部にボスを形成し、取付部材をボスに固着する形態を示したが、本発明は特にこれに限定されるものではない。例えば図7に示すように、座面部34に取付部材40(ボルトの頭部またはナット)を埋設し、取付手段を座面部に直接一体的に形成することも可能である。
本形態例の車両用装飾外装部品は、フロントドア11のコーナーに設けられるカバーフロントドアコーナーに限定されるものではなく、他の外装部品にも適用可能である。
例えば、ドアもしくはドアサッシュに隣接して車体に取り付けられる外装部品としては、フロントドア11に取り付けられるカバーフロントドアコーナー1やリアドア12に取り付けられるカバーリアドアコーナー2などのカバーコーナー、カバーフロントフェンダー3、ピラーに取り付けられるAピラーフィニッシャー4、Bピラーフィニッシャー5、Cピラーフィニッシャー6、Dピラーフィニッシャー7などのピラーガーニッシュ、バックドアに取り付けられるフィニッシャー(図示略)などがある。
また、フードパネル14やトランクリッドパネルに取り付けられる外装部品として、フードモールディング8やリアフィニッシャーがある。
外装部品が長尺で、外表面の一部が車体パネル等に覆い隠されるようになっている場合、意匠面は、外表面のうち車外側に露出される部分に設定すればよい。取付部材が装着される座面部のうち、意匠面の裏側に位置するものは、外装部品の裏面との間に間隙を保った状態にする。また、意匠面の裏側に位置する取付部材は、ボルト、スクリュー、ビス等の締結部材とするのが好ましい。外装部品の外表面のうち車外側に露出されない部分については、座面部は外装部品の裏側に突出したボックス部でも良く、取付部材は、ボルト、スクリュー、ビス等の締結部材、クリップ等の弾性係合部材、両面粘着テープ等の固着手段のいずれであっても差し支えない。
本発明は、外表面に意匠面を有する外装部品を車両の車体側に取り付ける際に利用することができる。
車両外観の一例を示す斜視図である。 本発明の車両用装飾外装部品の第1形態例を示す裏面図である。 図2のSA−SA線に沿う断面図である。 図2のSB−SB線に沿う断面図である。 本発明の車両用装飾外装部品の第2形態例を示す断面図である。 本発明の車両用装飾外装部品の第3形態例を示す断面図である。 本発明の車両用装飾外装部品の第4形態例を示す断面図である。
符号の説明
1…車両用装飾外装部品(カバーフロントドアコーナー)、21…外装部品(カバー本体)、22…外装部品の外表面、23…外装部品の裏面、30…ブラケット、31…ブラケット本体、32…両面粘着テープ、33…薄肉部、34…座面部、35…座面部と外装部品の裏面との間隙、36…ボス、40…取付部材(締結部材)。

Claims (6)

  1. 外表面に意匠面を有する外装部品が、この外装部品の前記外表面と反対側である裏側に設けられたブラケットおよび該ブラケットに装着された取付部材を介して車体側に取り付けられる車両用装飾外装部品であって、
    前記ブラケットは、前記外装部品の裏面に固着されるブラケット本体と、前記取付部材が装着される1個以上の座面部とを有し、前記座面部のうち前記意匠面の裏側に位置するものは、前記外装部品の裏面との間に間隙を保った状態で、前記ブラケット本体よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な肉薄部を介して前記ブラケット本体から延出していることを特徴とする車両用装飾外装部品。
  2. 前記ブラケットは、前記外装部品よりも可撓性に優れた材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用装飾外装部品。
  3. 前記ブラケットは、両面粘着テープによって前記外装部品に固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用装飾外装部品。
  4. 外表面に意匠面を有する外装部品と、この外装部品の前記意匠面と反対側である裏面に突設された突出部と、取付部材が装着される1個以上の座面部とを有し、前記座面部の少なくとも一つが、前記外装部品の裏面との間に間隙を保った状態で、前記突出部よりも薄肉で、弾性的に撓み変形可能な肉薄部を介して前記突出部から延出していることを特徴とする車両用装飾外装部品。
  5. 前記座面部には、前記取付部材を収容するボスが突設されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の車両用装飾外装部品。
  6. 前記取付部材が締結部材であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の車両用装飾外装部品。
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