JP4447854B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン(パチスロ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技台の一つとしてスロットマシンが知られているが、近年、スロットマシンの遊技性は極めて多様化している。例えば、ボーナスゲームのほかに、遊技者に有利となる特別遊技を搭載したスロットマシンも数多く登場している。特別遊技としては、例えば、報知遊技(いわゆるAT)が知られている(特許文献1等)。報知遊技を搭載したスロットマシンでは、一般に、通常遊技と報知遊技との区別がなく、所定の入賞役に比較的高確率で内部当選するように構成されている。
【0003】
そして、この入賞役は、報知された操作手順(例えばリールの停止順序)に従った操作が為された場合にのみ入賞する入賞役であり、報知遊技中はこの操作手順が報知される。よって、遊技者は、報知遊技中、大量の遊技媒体(メダル等)を獲得することができるようになる。また、この報知遊技は、報知遊技を開始させる権利を獲得することを前提として、所定の条件を満たした場合に開始され、報知遊技を開始させる権利数は複数設定することもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−153588号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような報知遊技に代表される特別遊技は、これを開始させる権利数を遊技者が複数獲得した場合、一つの特別遊技が終了したのち、遊技者は次の特別遊技が開始されるまで待たされる場合がある。これでは遊技者のイライラ感を募らせ、せっかくの権利を獲得した特別遊技の興奮もさめてしまう。
【0006】
一方、報知遊技に限らず、一般に特別遊技等の遊技は、遊技者に有利な条件を享受させるものであり、短時間で大量の遊技媒体を獲得する機会を提供するものである。しかし、短時間で余りに大量の遊技媒体が獲得されることは、社会風紀上の観点から必ずしも好ましいものではない。
【0007】
他方、そのような特別遊技に代表されるように、遊技者にとって有利な条件を採用するための権利を設定する場合、その設定条件は遊技者にとって好ましいものから好ましくないものまで複数種類用意されており、各スロットマシン毎にいずれかの設定条件が設定されているのが一般的である。そして、一旦いずれかの設定条件が設定されれば、これに従って権利が設定されることになるが、当然にどの設定条件が設定されているかは遊技者に秘密にされており、不利な設定条件のスロットマシンにあたった遊技者は結果として不利益を被る。
【0009】
本発明の目的は、短時間で余りに大量の遊技媒体を遊技者が獲得することを抑制し得るスロットマシンを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、遊技媒体の投入を条件として、前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、予め定めた前記入賞役に入賞したと前記入賞判定手段により判定された場合に、前記遊技媒体を払い出す手段と、報知遊技を開始させるための権利及びその権利数を設定する設定手段と、前記報知遊技が行われる毎に、前記設定手段により設定された前記権利数を減数する減数手段と、前記遊技媒体の投入があった場合はその投入数分減算し、前記遊技媒体の払い出しがあった場合はその払い出し数分加算することで、前記遊技媒体の投入数と前記遊技媒体の払い出し数との差分の累計を演算する演算手段と、を備えたスロットマシンであって、前記複数種類の入賞役が第1入賞役を含み、前記第1入賞役に前記内部当選した場合に抽選で選択される、前記リールの停止制御内容を規定する複数種類のリール停止制御テーブルが、複数種類の第1リール停止制御テーブルと、複数種類の第2リール停止制御テーブルと、を有し、前記複数種類の第1リール停止制御テーブルは、最初に操作される前記停止スイッチが、複数種類ある第1規定停止スイッチのうち、そのテーブルに規定された第1規定停止スイッチである場合にのみ前記第1入賞役に対応する絵柄組み合わせの表示が許容されるテーブルであり前記複数種類の第2リール停止制御テーブルは、前記第1入賞役に対応する絵柄組み合わせの表示が許容される一方、最初に操作される前記停止スイッチが、複数種類ある第2規定停止スイッチのうち、そのテーブルに規定された第2規定停止スイッチである場合に、前記設定手段により設定された権利数が減数されるテーブルであり、前記報知遊技において前記第1リール停止制御テーブルのいずれかが選択された場合に、そのテーブルに規定された前記第1規定停止スイッチを遊技者に報知する一方、前記報知遊技において前記第2リール停止制御テーブルのいずれかが選択された場合に、前記演算手段により演算された前記差分の累計が、所定値を超えた場合にはそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチを遊技者に報知し、前記演算手段により演算された前記差分の累計が、前記所定値を超えていない場合にはそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチと異なる停止スイッチを遊技者に報知する報知手段と、前記報知遊技において前記第2停止制御テーブルのいずれかが選択された場合であって、最初にそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチが操作された場合、前記設定手段により設定された前記権利数減数する強制減数手段と、を更に備えたことを特徴とするスロットマシンが提供される。
【0014】
この遊技台では、遊技媒体の投入数と払い出し数との差分の累計が所定値を超えると、前記報知手段により前記第2規定停止スイッチが遊技者に報知され、これに従って前記停止スイッチが操作された場合は、前記報知遊技の権利数が減数され、遊技媒体獲得を抑制する方向に働く。従って、短時間で余りに大量の遊技媒体を遊技者が獲得することを抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観を示す正面図である。
【0018】
<全体の構成>
図1に示すように、スロットマシン100の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄(「タイガー」、「ベル」等:図示省略)を配列した円筒状のリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、本体101の内部で回転駆動されるように構成されている。
【0019】
前面扉102には、リール表示窓113が設けられており、リール110乃至112を正面から眺めると、これに施された絵柄がリール表示窓から縦方向に3つ見えるようになっている。つまり、全リール110乃至112が停止した場合、遊技者は、3×3の合計9個の絵柄を見ることができる。これらのリール110乃至112が回転し、適宜なタイミングで各リール110乃至112が停止すると、様々な絵柄の組合せが表示されることになる。なお、本実施形態では、3個のリールを備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0020】
各リール110乃至112の裏側には、リール表示窓上に表示される個々の絵柄を照らすためのバックライト(図示せず)が配置されている。バックライトは、例えば、7色(赤、緑、青紫の三原色と、白色等をはじめとするこれらの混合色)の光を発することが可能であり、各原色に対応したLED等を含んで構成される。
【0021】
入賞ライン表示ランプ120は、各遊技毎に有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、スロットマシン100に投入された遊技媒体(本実施形態ではメダルを想定する。)の枚数によって変化する。例えば、図1に示すように5本の入賞ライン114を有する場合、メダルを1枚投入したときは中段の水平入賞ライン、2枚投入したときは、上段の水平入賞ラインおよび下段の水平入賞ラインを加えた3つの入賞ライン、3枚投入したときは更に斜めの入賞ラインを加えた5ラインが有効となり、有効な入賞ライン上に揃った絵柄の組合せにより入賞が判断されることとなる。勿論、入賞ラインの数は5本に限定されるものではない。
【0022】
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、入賞役である再遊技に入賞したとき、遊技者へ次の遊技が再遊技であることを知らせるランプである。再遊技の場合、次遊技において遊技媒体であるメダルの投入が免除される。告知ランプ123は、後述するビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)に内部当選した状態にあることを遊技者に報知するランプである。メダル投入ランプ124は、遊技者にメダルの投入が可能であることを知らせるランプである。
【0023】
払出枚数表示器125は、メダルの払い出しのある何らかの入賞役に入賞したとき、遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する表示器である。遊技回数表示器126は、ビッグボーナスゲーム中の一般ゲームの回数等を表示する表示器である。貯留枚数表示器127は、電子的に貯留(クレジット)しているメダルの枚数を表示する表示器である。演出用ランプ128は、遊技の興趣を高めるための演出に使用されるランプである。
【0024】
メダル投入ボタン130、131は、貯留されたメダルをスロットマシン100へ電子的に投入するための投入ボタンであり、いわゆるベットボタンと呼ばれているものである。本実施形態では、最大メダル投入ボタン130(いわゆるマックスベットボタン)と、1枚メダル投入ボタン131を有し、これらのボタンのいずれかを押下することにより遊技に必要な1〜3枚のメダルがスロットマシン100へ電子的に投入される。2枚のメダルを投入する場合は、1枚メダル投入ボタン131を2回押下することとなる。投入されたメダル枚数分は、現在の貯留枚数から減算されて残枚数が貯留枚数表示器127に表示される。
【0025】
メダル投入口ブロック134は、遊技を開始するに当たって遊技者が直接メダルを投入するための開口を有する。スタートレバー135は、遊技の開始操作として、リール110〜112の回転を開始させるレバー型のスイッチである。
【0026】
ストップボタンユニット136には、上記リール110〜112に夫々対応するストップボタン137,138,139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、押下することによって対応するリール110乃至112を停止させるボタン型のスイッチである。各ストップボタン137乃至139の内部にはランプ(図示せず)が設けられており、スタートレバー135が操作された後、リール110乃至112の停止操作が可能な状態になると全ランプが点灯し、各ストップボタン137乃至139が押下されるごとに消灯する。
【0027】
精算ボタン132は、遊技者が獲得したメダルを精算して排出する精算処理を行う場合に押下されるボタンである。なお、精算ボタン132は、遊技者がメダル投入口ブロック134から投入したメダルのうち所定枚数(例えば3枚)以上のメダルまたは入賞により獲得したメダルを最大50枚まで貯留するか否かを切換える場合にも使用され、例えば、精算ボタン132が押下されると精算処理が行われて非貯留モードが設定され、もう一度精算ボタン132が押下されると貯留モードが設定される。ここに、メダルの貯留とは、メダルを直接払い出さずに、電子的にその枚数を後述する制御部に一時記憶しておくことを意味する。メダル返却ボタン133は、詰まったメダルを返却するためのボタンである。
【0028】
キー孔140は、扉開閉用のキーを差し込む孔で、キーを差し込んで時計方向に回すとロックが解除され、スロットマシン100の前面扉102を開けることができる。メダル排出口156は、メダルを排出するための開口であり、入賞時に払い出されるメダルはここから排出される。排出されたメダルは、受け皿500に溜まるようになっている。
【0029】
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受け皿ランプ(受け皿)500は、遊技を盛り上げるための演出用のランプであり、遊技状態に応じて点灯/消灯/点滅する。
【0030】
液晶表示装置170は、遊技に関する各種の情報(遊技を盛り上げる演出情報、スロットマシンの内部で異常が発生した場合にエラーの内容を表示するエラー情報など)を表示することができる。また、後述するように、特別遊技においてリールの押し順を報知することもできる。もちろん、液晶表示装置170のかわりに、複数のLEDを2次元に配置したドットマトリックス式表示装置等、他の表示手段を用いても良い。
【0031】
上部スピーカの音孔160と、中央スピーカの音孔161は、装飾が施されたスピーカーカバーが装着され、ここから遊技の効果音が出力される。
【0032】
<制御部>
図2を参照してスロットマシン100の制御部の構成について説明する。本実施形態における制御部は、全体を制御する主制御部300と、遊技を盛り上げるための演出に関する制御等を遂行する副制御部400と、液晶表示装置170を制御する液晶表示制御部(図示省略)で構成されている。
【0033】
<主制御部300>
マイクロプロセッサ(以下、MainCPUと称す)310は、スロットマシン100における制御の中枢となるものであり、バス370を介して、周辺部との間で制御信号やデータの受渡しが行われる。
【0034】
乱数発生器311は、乱数を発生するもので、複数のカウンタ、クロック発振器、分周器及びラッチ回路等で構成される。乱数発生器311が発生した乱数値は、バス370を介して、RAM313の乱数記憶領域に記憶され、必要に応じてMainCPU310へ送られる。乱数値は、複数種類存在し、それぞれ処理内容に応じて使用される。
【0035】
MainCPU310には、入力インターフェース360およびバス370を介して、メダル投入口ブロック134の投入口より投入されたメダルを検知するメダルセンサ320、スタートレバー135の操作を検知するスタートレバーセンサ321、ストップボタン137乃至139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検知するストップボタンセンサ322、及び、メダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検知するメダル投入ボタンセンサ323、精算ボタン133の押下に伴なって動作する精算ボタンスイッチ324が接続されている。
【0036】
ROM(リード・オンリー・メモリ)312は、各種制御を行うためのプログラムや、後述する各種テーブルデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)313は、MainCPU310によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。本実施形態では、このようにROM及びRAMを採用しているが、他の記憶手段も採用可能であることはいうまでもない。この点は後述する副制御部においても同様である。
【0037】
また、リール110乃至112の回転と停止を行うモーター(図示省略)を制御するモーター制御部330、及び、メダル払出装置(いわゆるホッパー:図示省略)を制御するホッパー制御部331が、入出力インターフェース332及びバス370を介してMainCPU310に接続されている。
【0038】
演出用ランプ・表示器類340とは、図1で示した入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122等のランプ類や、払出枚数表示器125、遊技回数表示器126等の各種表示器をまとめて表したもので、出力インターフェース342およびバス370を介してMainCPU310に接続されている。
【0039】
出力インターフェース350は、MainCPU310の指示に基づき、各種のコマンドを副制御部400の入力インターフェース440へ送信する。コマンドの種類については後で詳述する。
【0040】
<副制御部400>
マイクロプロセッサ(以下、SubCPUと称す)410は、主制御部300から送信された各種コマンドを入力インターフェース440およびバス430を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて副制御部400全体を制御する。
【0041】
ROM411は、副制御部400全体を制御するためのプログラムやデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM412は、SubCPU410で処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。
【0042】
バックライト420は、リールの絵柄を照らすライトで、SubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。演出用ランプ421は、上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受け皿ランプ500をまとめて表したもので、SubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。バックライト420および演出用ランプ421は、出力インターフェース422を介してバス430を経てSubCPU410と接続されている。
【0043】
楽音信号形成部460は、SubCPU410から受け渡された制御信号やデータに基づいて、楽音信号を形成して出力する。この楽音信号は、アンプ461で増幅された後、スピーカ(具体的には上部スピーカ及び中央スピーカ)462から音として出力される。
【0044】
出力インターフェース450は、SubCPU410の指示に基づき、各種制御データを液晶表示制御部(図示省略)へ送信する。この制御データに基づいて、液晶表示制御部は、液晶表示制御装置170を制御する。
【0045】
<絵柄配列>
図3は、各リール110〜112に施される絵柄の配列を平面的に展開して示した図である。同図に示すように、各リール110乃至112には、複数種類の絵柄が所定コマ数(ここでは21コマ)だけ配置されている。なお、同図では、各絵柄を簡略化して文字で示しているが、実際には、各種デザイン、例えば、「ベル」ならば、黄色のベルを模した絵図等が描かれている。
【0046】
なお、同図の左端に示した番号0乃至20は、各リール110〜112上の絵柄の配置位置を示す番号である。例えば、左リール110の番号0のコマにはチェリーの絵柄、中リール111の番号0のコマにはベルの絵柄、右リール112の番号0のコマにはタイガーの絵柄、がそれぞれ配置されている。
【0047】
また、スロットマシン100内部の各リール110〜112夫々の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサが設けられており、この光学式センサの投光部と受光部のあいだを、各リール110〜112に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。この光学式センサによる遮光片の検出結果に基づいて、各リール110〜112上の絵柄の回転方向の位置を判断し、目的とする絵柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0048】
<入賞役の種類>
入賞役の種類は任意に採用することができるが、図4(a)乃至(c)に示す通り本実施形態では以下の入賞役を採用する。図4(a)乃至(c)は、入賞役の種類と、対応する絵柄組合せと、メダルの払い出し枚数と、抽選確率とを示した図である。
【0049】
(1)ボーナス
・レギュラーボーナス(RB):
入賞によりレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が開始される入賞役である。本実施形態では、入賞時に所定数(ここでは15枚)のメダルの払い出しも行う。なお、対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「黒7−黒7−赤7」である。本実施形態ではRBについてはいわゆるフラグ持越しを行う。すなわち、RBに内部当選した遊技においてRBに入賞しなかったとしても、入賞するまで次遊技以降でRBに内部当選中とする。
【0050】
・ビッグボーナス(BB):
入賞によりビッグボーナスゲーム(BBゲーム)が開始される入賞役である。本実施形態では、入賞時に所定数(ここでは15枚)のメダルの払い出しも行う。対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「赤7−赤7−赤7」と「黒7−黒7−黒7」である。本実施形態ではBBについてもフラグ持越しを行う。すなわち、BBに内部当選した遊技においてBBに入賞しなかったとしても、入賞するまで次遊技以降でBBに内部当選中とする。
【0051】
・シングルボーナス(SB):
入賞により役物遊技が1回だけ遊技可能な入賞役である。本実施形態では、入賞時に所定数(ここでは15枚)のメダルの払い出しも行う。対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「タイガ−タイガ−タイガ」と「赤7−タイガ−タイガ」である。また、SBの抽選データは2種類用意されており、SB(通常)と、内部当選確率がより高いSB(集中)との2種類が存在する。
【0052】
・シフトレギュラーボーナス(SRB):BBゲーム中(より詳細にはBB一般遊技中)にのみ入賞する入賞役であって、入賞によりRBゲームと内容が同じ遊技(以下、シフトレギュラーボーナスゲーム又はSRBゲームと称する。)が開始される入賞役である。本実施形態では、入賞時に所定数(ここでは15枚)のメダルの払い出しも行う。対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
【0053】
(2)小役
入賞により所定数のメダルが払い出される役で、本実施形態の場合、小役は、スイカ、ベル、チェリーである。対応する絵柄組合せや払出枚数は、同図に示す通りである。「any」は、どの絵柄でもよいことを示している。
【0054】
(3)再遊技
入賞により、次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役であり、メダルの払出は行わない。なお、対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。また、再遊技の抽選データは2種類用意されており、再遊技(通常)と、内部当選確率が僅かながらより高い再遊技(高確率)の2種類が存在する。
【0055】
(4)役物
RBゲーム中、SRBゲーム中、SBゲーム中にのみ入賞する入賞役であって、入賞により所定数(ここでは、15枚)のメダルが払い出される。なお、対応する絵柄の組合せは本実施形態の場合、「リプレイ―リプレイ―リプレイ」である。
【0056】
また、同図に示すように、各入賞役には、メダル投入枚数ごと、設定値ごと、に抽選データが設定されている(同図は、メダル3枚投入時の抽選データ)。この抽選データを所定値(具体的には、入賞役抽選で使用する乱数値の全範囲である65536)で除した数が内部当選確率となる。なお、抽選データは、説明をわかりやすくするために記載した説明上のデータであり、具体的には、次の通りである。
【0057】
すなわち、入賞役抽選時に取得される乱数値の範囲(0〜65535)はあらかじめいくつかの領域(各抽選データの大きさに相当する領域)に分割されており、各領域に各入賞役の当選やはずれが対応付けられている。これらの情報は、入賞役抽選テーブルとしてROM312に格納されており、入賞役抽選では、取得した乱数値がどの範囲に属するかで入賞役の内部当選の当否が決定する。後で述べる各抽選データについても同様な方式を採用する。
【0058】
<遊技の種類>
本実施形態では、ボーナスゲームとして、RBゲーム、SRBゲーム、SBゲーム、BBゲームがある。
【0059】
・RBゲーム、SRBゲーム、SBゲーム:
RBゲームは、予め定めた回数(本実施形態では12回)の役物遊技を行うか、あるいは、役物が予め定めた回数(本実施形態では8回)入賞するかのいずれかの条件が成立することを終了条件とするゲームである。SRBゲームも同じ内容である。また、SBゲームは、予め定めた回数(本実施形態では1回)の役物遊技を行うと終了する。また、本実施形態では、SB集中モードが設定されている。このSB集中モードでは、図4(a)の「SB(集中)」の抽選確率が選択され、SBに高確率で内部当選する
・BBゲーム:
BBゲームの内容は、複数種類考えられるが、本実施形態では、BBゲーム中にSRBに入賞することが可能で、これに入賞するとSRBゲームが開始される。なお、BBゲームを、SRBゲーム中の場合とそうでない場合とを区別するため、後者をBB一般遊技と称する。また、本実施形態の場合、BB一般遊技を予め定めた回数(本実施形態では30回)行うか、あるいは、SRBゲームを予め定めたセット回数(本実施形態では2回)行うかのいずれかの条件が成立することでBBゲームが終了する。すなわち、たとえば、SRBゲームが終了するとBB一般遊技に戻るか、或いは、BBゲームが終了する(BB一般遊技の30回目にSRBに入賞してSRBが開始された場合)こととなる。
【0060】
また、本実施形態では、ボーナスゲームの他に、報知遊技と称する特別遊技が設定されている。以下、この報知遊技について説明する。
【0061】
報知遊技では、リール110乃至112の停止操作の順序が遊技者に報知される。本実施形態では、後述する通り、所定の入賞役について各ストップボタン137乃至139の操作順序(リール110乃至112の停止操作の順序)が所定の順序である場合にのみ、その入賞役に対応する絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることが許容される場合がある。報知遊技においては、その順序が報知されるため、遊技者としては報知に従うことによって容易に入賞を獲得し得ることになる。本実施形態では、このように停止操作の順序が限定される場合がある入賞役として、ベルとSBと役物が設定されている。
【0062】
本実施形態では、これらのうち、ベル及びSBについて、停止操作の順序が限定されるのは報知遊技中のみとし、報知遊技以外の場合は、入賞・ハズレは別として、停止操作の順序が特に限定されない構成としている。
【0063】
しかし、報知遊技以外の場合においても、停止操作の順序が限定される構成を採用することも可能である。この場合、遊技者は、報知遊技以外の遊技においては、6通りの停止順序(左リール→中リール→右リール、左リール→右リール→中リール、中リール→左リール→右リール、中リール→右リール→左リール、右リール→中リール→左リール、右リール→左リール→中リール)のうちのいずれかを勘で選んで停止操作をしなければならず、運良く正解した場合にのみメダルを獲得できるようになるため、メダル払い出しを享受する可能性が低くなるが、報知遊技では報知された順序にしたがってリール110乃至112を停止させることで、入賞を得やすくなってメダル払い出しを享受する可能性が高くなる。
【0064】
なお、リールの停止操作順序に加え、所定の絵柄を狙って成功した場合に、所定の絵柄組み合わせが入賞ライン上に揃うような構成を採用することも可能である。
【0065】
<報知遊技の条件・その他の機能>
・報知遊技の権利:
報知遊技が実行されるためには、報知遊技の権利が設定されていることが必要とされる。本実施形態では、処理フローの構成上、権利数が設定されると、以後、(権利数−1)回の報知遊技を行うことが可能となる。例えば、権利数が3の場合、以後、報知遊技を2回行うことが可能となる。そして、報知遊技が行われる毎に権利が消費されることになる。なお、報知遊技の権利が設定されただけでは報知遊技は開始されないが、SB集中モードに突入可能となる。逆に、報知遊技の権利が設定されていない場合はSB集中モードに突入することはない。SB集中モードへの突入は抽選により決定され、また、SB集中モードの終了(パンク)も抽選により決定される。
【0066】
本実施形態の場合、報知遊技の権利の設定は、以下の4つの場合に行われる。
▲1▼リール110乃至112の停止制御に用いる複数種類のリール停止制御テーブルのうち、特定のリール停止制御テーブルが選択された場合に、抽選により権利及び権利数を設定する(後述の図11のS514)。報知遊技の権利が設定される基本パターンである。
▲2▼リール110乃至112の停止制御に用いる複数種類のリール停止制御テーブルのうち、特定のリール停止制御テーブルが選択された場合に、固定的に権利及び権利数を設定する(後述の図11のS517)。いわば「おまけ」として報知遊技の権利を設定するパターンである。
▲3▼特定の入賞役(本実施形態ではチェリー)の入賞回数が所定の回数に至った場合に、固定的に権利及び権利数を設定する(後述の図12のS609)。これも、いわば「おまけ」として報知遊技の権利を設定するパターンである。
▲4▼BBゲームがパンクした場合に抽選で報知遊技を開始させ、また、権利が設定されていない場合に固定的に権利及び権利数を設定する(後述の図15のS807、S809)。これも、いわば「おまけ」であるが、この場合は権利のみならず、報知遊技自体を開始するようにしている。
【0067】
・権利数の抽選
上記▲1▼の権利の設定の場合、権利数が抽選で決定される。権利数の抽選は図22に示す権利数抽選データ1〜6のいずれかのデータを用いて行う。図22において、設定1〜6は、図4(a)乃至(c)の設定1〜6と同じものであり、内部抽選の設定と同じ設定で区分けされている。そして、各数値(抽選データ)を4096で割った値が各権利数の選択確率となる。なお、権利数0回の場合、すなわち権利が設定されなかった場合(ハズレ)の抽選データは省略している。例えば、設定1の場合で、権利数抽選データ1を選択した場合、抽選データの合計値は361となるため、(4096−361)/4096の確率で、権利数0、すなわちハズレとなる。また、権利数が0の状態で、権利数1が設定された場合にも、報知遊技は行われないのでハズレとなるが、後述する権利数の上乗せ状態を得ることができるので抽選結果が権利数0の場合よりは遊技者は利益を得ることができる。
【0068】
次に、権利数抽選データ1〜6の選択は、図23に示すテーブルに基づき行う。同図において、「リール停止制御テーブル番号」とは、その遊技で選択されたリール停止制御テーブルを示す。上述したように、権利数の抽選は特定のリール停止制御テーブルが選択された場合に行われるが、その特定のリール停止制御テーブルのうち、選択されたテーブルに応じて権利抽選データ1〜6が選択されることになる。
【0069】
また、同図において、権利数抽選状態とは、権利数抽選の当選確率に影響を与えるもので、具体的には「権利数抽選状態1」における高確率/低確率と、「権利数抽選状態2」における高確率/低確率が存在する。その切り替え条件は後述する。「*」は権利数抽選状態の上記条件に関わらず、リール停止制御テーブル番号のみを条件として権利数抽選データが選択されることを意味する。このように本実施形態では、権利数抽選データを複数種類設定し、かつ、その選択条件を多岐に設定することにより、報知遊技の権利の設定が多彩になるようにしている。
【0070】
・設定6変更チャンス
上述した通り、本実施形態では報知遊技の権利数を抽選するにあたり、権利抽選データ1〜6を用い、設定1〜6に応じて権利数が抽選されるが、特定の場合に、設定が1〜5の場合であっても、設定6の抽選データで権利数の抽選を行う。権利数抽選データ1及び2の場合は、設定6が最も高確率となっており、設定6の抽選データで権利数の抽選を行うことは遊技者にとって有利に働く。従って、不利な設定をひいた遊技者もこの設定6変更チャンスにより報知遊技の権利については設定変更を期待する。従って、遊技者の期待感を維持できる。
【0071】
この「設定6変更チャンス」は、特定のリール停止制御テーブルが選択された場合を契機に所定の遊技回数に渡って行われる。但し、報知遊技の権利数抽選に関してのみ、設定6として扱われ、図4(a)乃至(c)に示す内部抽選の確率については影響しない。
【0072】
また、この設定変更に関しては、そのほかの態様を採用してもよい。例えば、少なくとも現在の設定の値よりも大きい値の設定に変更(例:設定3→設定5)するようにしてもよい。更に、遊技者にとってはあまり好ましいことではないが、現在の設定の値よりも小さい値の設定に変更するような条件を設け、遊技者にハラハラ感を与えるようにしてもよい。
【0073】
・権利数の強制減数
本実施形態では所定の場合に設定済みの権利数を強制的に減数する。本実施形態では強制的に1に減数する。例えば、現在の権利数が3であった場合に、これが強制的に1とされる。従って、以後、報知遊技が行われないことになる。このような強制減数の条件は、本実施形態の場合、特定のリール停止制御テーブルが選択され、かつ、そのリール停止制御テーブルに定められた、最初に停止させるリールを停止させた場合である。
【0074】
例えば、そのリール停止制御テーブルにおいて、最初に左リール110に対する停止操作をした場合に強制減数することが設定されている場合において、最初に左リール110に対する停止操作をした場合(ストップボタン137を操作した場合)に強制減数される。この場合、最初に中リール111や右リール112に対する停止操作をした場合には強制減数されない。
【0075】
このような強制減数は遊技者にとって不利益となるが、最初の停止操作において、強制減数の条件となるリールに対して停止操作をしなければ免れるし、また、後述するようにそのリール停止制御テーブルが選択される確率も高くない。特に、通常は強制減数の条件となるリールを最初に停止させないように報知されるので、この強制減数を生じる場合はほとんどない。
【0076】
但し、本実施形態では後述するように、メダルの投入枚数とメダルの払い出し枚数との差分の累計が一定以上になり、メダルの払い出し枚数が極めて多い場合に、この強制減数を生じさせるリール停止制御テーブルが選択されると、上述した報知遊技のようにリール110乃至112の停止操作の順序が遊技者に報知される。この報知では、最初の停止操作において、強制減数の条件となるリールに対して停止操作をすることが報知されるので、基本的に遊技者は強制減数を受けることになる。これは、いわばメダル払い出しのリミットをかけたもので、このようにして本実施形態では大量のメダルが短時間で放出されてしまうといった、射幸性を抑制するようにしている。
【0077】
・報知遊技の開始及び終了条件
本実施形態では、報知遊技の権利を獲得したとしても報知遊技を遊技者が任意に開始できない。具体的には、各報知遊技の開始条件をSB集中モードがパンクしたことにしている。すなわち、本実施形態では報知遊技の権利が設定されるとSB集中モードに突入可能となるが、SB集中モードが抽選により終了(パンク)したことを条件として報知遊技を開始する。そして、1回の報知遊技の終了条件は、SB集中モードがパンクしてから(すなわち報知遊技が開始してから)、SBの内部当選回数が所定の回数に至ったことにしている。その所定の回数は、SB集中モードがパンクした際に抽選により定める。
【0078】
SBに内部当選する毎に、その回数が一つづつ減算されていき(以下、SB内部当選残回数という。)、SB内部当選残回数が0になると1回の報知遊技が終了することになる。なお、SB集中モードの突入、パンクの抽選は各遊技毎に行われ、その抽選確率は図4(d)に示すとおりである。
【0079】
<制御モード>
本実施形態では、4つの制御モード(RT0、RT1、RT2、RT3)が設定されている。本実施形態では、主として、報知遊技に関する制御を、この制御モードの切り替えで行う。RT0は、報知遊技の権利が設定されていない場合に対応する制御モードである。RT1は報知遊技に対応する制御モードであり、報知遊技中はこのRT1モードになる。
【0080】
RT2及びRT3は、報知遊技の権利は設定されているが、報知遊技中でない場合に対応する制御モードである。すなわち、報知遊技の権利が設定されてから報知遊技が開始されるまでRT2又はRT3となる。そして、RT2は報知遊技の権利数が少なくとも1以上の場合に設定され得、RT3は報知遊技の権利数が少なくとも2以上の場合に設定され得る。また、RT3は、報知遊技が直に開始されることを示唆するリーチ目が出現する可能性のあるモードであり、RT2は、このリーチ目が出現する可能性の無いモードである。
【0081】
このRT2及びRT3において、報知遊技の権利を獲得すると、その権利数が現在の権利数に加算される。つまり、RT2及びRT3は、報知遊技の権利数を上乗せする制御モードとなっている。そして、特に、本実施形態では、RT2及びRT3では、後で述べるように、RT0と比較して、報知遊技の権利を獲得し易くなる。
【0082】
各制御モードの移行関係は、図5(a)に示す通りであり、本実施形態では、たとえば、RT0からは、RT1、RT2、RT3のいずれにも移行することが可能であるるが、RT0に戻るには、かならず、RT2からの移行することになる。また、RT1が終了すると、かならず、RT2またはRT3に移行する。
【0083】
なお、再遊技の内部当選確率は制御モードにより異なり、RT0の場合は高確率(図4(a)の「再遊技(高確率)」)となり、RT1〜RT3の場合は通常の確率(図4(a)の「再遊技(通常)」)となる。また、SB集中モードはRT1〜RT3の場合にのみ成立し、RT0モードの場合は成立しないことになる。
【0084】
<リールの停止制御>
次に、リール110乃至112の停止制御について説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御テーブルの中から内部抽選結果に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御テーブルに基づき行う。リール停止制御テーブルは主制御部300のROM312に格納されている。
【0085】
図20及び図21は、リール停止制御用選択テーブルの説明図である。この選択テーブルには、リール停止制御テーブルの選択条件及び選択確率やリール停止制御テーブルが選択された場合の関連処理の概略等が示されている。
【0086】
同図において、「遊技状態」とは、遊技の状態を大別して表したもので、通常遊技、BB一般遊技、役物遊技が存在する。リール停止制御テーブルはこれらの遊技状態に区分けして設定されている。「内部当選役」とは、その遊技における内部当選結果を示しており、リール停止制御テーブルは当該内部当選結果に応じて選択されることになる。例えば、通常遊技においてBBに内部当選した場合、「BB−A」又は「BB−B」との名称が付されたリール停止制御テーブルが選択される。
【0087】
「名称」、「番号」は各リール停止制御テーブルを識別するための識別名称、又は、識別番号である。「名称」は本実施形態の説明の便宜のために付されたものであり、実際には「番号」のみにより各リール停止制御テーブルが識別される。
【0088】
「内容」は、そのリール停止制御テーブルが選択された場合のリール停止制御の内容や、そのリール停止制御テーブルが選択されたことにより実行される処理内容が概略的に規定されている。以下、これらを概説する。
【0089】
「××入賞許容」とあるのは、その入賞役に対応する絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容することを意味する。例えば、「BB入賞許容」とは、ビッグボーナスに対応する絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容するリール停止制御テーブルであり、適切なタイミングで各ストップボタン137乃至139を操作すればビッグボーナスに入賞することが可能となる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137乃至139を操作するタイミングが悪ければ対応する絵柄組合せが揃わないことになる。尤も、リール110乃至112における絵柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。
【0090】
「××揃わず」とあるのは、各ストップボタン137乃至139をいかなるタイミングで操作したとしても、内部当選した入賞役に対応する絵柄組合せが入賞ライン114上に揃わないことを意味する。本実施形態では、入賞役の絵柄が何も揃わない。例えば、番号25の名称「SB−C」のリール停止制御テーブルはSBに内部当選した場合に選択され得るが、SBに内部当選したにも関わらず、SBの絵柄組合せは揃わないことになる。
【0091】
「ハズレ」とあるのは、内部抽選にはずれて、どの入賞役の絵柄組合せも揃わない、まさしくハズレの場合を意味する。
【0092】
「...(押し順×××のみ)」とあるのは、各ストップボタン137乃至139の操作順序(リール110乃至112の停止順序)が所定の順序である場合にのみ、その入賞役に対応する絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容することを意味する。そして、「LCR」は、左リール110、中リール111、右リール112の順、「LRC」は左リール110→右リール112→中リール111の順、「CLR」は中リール111→左リール110→右リール112の順、「CRL」は中リール111→右リール112→左リール110の順、「RLC」は右リール112→左リール110→中リール111の順、「RCL」は右リール112→中リール111→左リール110の順、をそれぞれ示す。例えば、番号26、名称「SB−D」のリール停止制御テーブルの場合、左リール110→中リール111→右リール112の順で停止操作を行った場合のみ、SBの絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容し、その他の順の場合、SBの絵柄組合せが揃う場合はない。
【0093】
同様に、「...(順押しのみ)」(番号37、名称SRB)とあるのは、左リール110→中リール111→右リール112の順で停止操作を行った場合のみ対応する入賞役の絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容することを意味する。
【0094】
また、番号38乃至40、名称「役物A」、「役物B」、「役物C」においては、それぞれ、「最初に左押しのみ」、「最初に中押しのみ」、「最初に右押しのみ」とあるが、これは、各ストップボタン137乃至139のうち、最初に操作されるストップボタンを限定したものであり、例えば、「最初に左押しのみ」の場合、最初にストップボタン137を操作して左リール110を停止操作した場合のみ、対応する入賞役の絵柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容することを意味する。次の停止操作の順序は不問である。
【0095】
次に、「...(リーチ目)」とあるのは、報知遊技の開始の予兆となるリーチ目に相当する絵柄組合せを表示させることを意味する。「...(権利数抽選)」とは、そのリール停止制御テーブルが選択されることで、上述した報知遊技の権利及びその数を設定する抽選が行われることを意味する。このリール停止制御テーブルが選択され、権利数抽選に当選することで報知遊技を行い得る状態となり、既に設定されている場合は権利数が加算され得る。
【0096】
「...(設定6変更チャンス)とあるのは、そのリール停止制御テーブルが選択されることで、上述した設定6変更チャンスが行われることを意味する。なお、設定変更が行われたことを報知して(例えば、液晶画面に表示)、遊技者を喜ばせてもよい。
【0097】
また、番号42乃至44、名称「役物E」、「役物F」、「役物G」においては、それぞれ、「最初に左押しで権利数1」、「最初に中押しで権利数1」、「最初に右押しで権利数1」とあるが、これは、各ストップボタン137乃至139のうち、最初に操作されるストップボタンにより、報知遊技の権利数を強制的に1とするものであり、上述した「強制減数」を生じさせるリール停止制御テーブルであることを意味する。例えば、「最初に左押しで権利数1」の場合、最初にストップボタン137を操作して左リール110を停止操作した場合、報知遊技の権利数が強制的に1となる。従って、例えば、報知遊技の権利数が3であった場合において、このリール停止制御テーブルが選択され、かつ、最初に操作されたストップボタンが、上述の通り定められたストップボタンであった場合、報知遊技の権利数が1に減ることになる。
【0098】
以上が図20及び図21の「内容」であり、続いて図20の通常遊技における「選択条件および確率」について説明する。各リール停止制御テーブルの選択確率は、まず、制御モードR0〜R3に大別して設定されている。更に、RT0では、「フラグ持越しなし」、「BBフラグ持越し中」、「RBフラグ持越し中」に区分けされて選択確率が設定されている。
【0099】
RT1乃至RT3では、更に、「通常」と「集中」とに区分けされて選択確率が設定されている。「集中」とはSB集中モードにあることを意味し、「通常」はSB集中モードではないことを意味する。そして、「選択条件および確率」の各数値は抽選データを示しており、各数値を4096で割った値が選択確率である。例えば、通常遊技でベルに内部当選し、番号22、名称「ベル2J」のリール停止制御テーブルは、RT2及びRT3においては、抽選データが696であるため、696/4096の確率で選択されることとなる。また、空欄となっているところは選択されないこと(確率0)であることを意味し、番号22、名称「ベル2J」のリール停止制御テーブルは、RT0やRT1の場合は選択されることがない。
【0100】
図21に示す、BB一般遊技や役物遊技の場合は、制御モード等により区分けされておらず、「選択確率」に示された各数値(抽選データ)を4096で割った値が選択確率となる。
【0101】
次に、上述したリール停止制御テーブルに基づく、リールの停止制御の例について説明する。図25は、一例として、番号26、名称「SB−D」のリール停止制御テーブルの一部分(最初に左リール110の停止操作が行われた場合に使用されるデータ)が示されている。そのほかのリール停止制御テーブルについても構成的には同様となっているため説明は省略する。このリール停止制御テーブルは、左リール110→中リール→右リールの順序で、リールの停止操作を行った場合にのみ、SBに係る絵柄組み合わせを入賞ライン114上に揃えることのできるテーブルである。
【0102】
さて、図25(a)に示すように、第1停止操作(最初の停止操作)が左リール110に対して行われると、第1停止操作を受け付けた時点で中段(中段の水平入賞ライン114。以下、同じ)に位置する絵柄を検出する。ここでは、図25(a)のS1に示すように、左リール110の絵柄番号1の絵柄を検出したとする。
【0103】
つぎに、引き込みコマ数を決定する。本実施形態では、最大引き込みコマ数は4コマなので、この4コマ以内に入賞役に対応する絵柄(黒丸印:以下、停止絵柄という)が存在するか否かを判断し、停止絵柄(黒丸印)が存在すれば、その絵柄で停止させ、さらに、停止IDを取得する。ここでは、絵柄番号19の絵柄が停止絵柄になっているため、3コマ移動して、絵柄番号19の絵柄で左リールを停止させる。なお、4コマ以内に停止絵柄(黒丸印)が2以上存在する場合は、いずれかを抽選で決定する。
【0104】
第2、第3リール停止操作で選択されるテーブルは、先程の停止IDで決定される。ここでは、S3に示すように、停止IDとして「1」が選択されている。停止ID「1」のテーブルは、図25(b)に示す通りである。
【0105】
そして、第2停止操作(2番目の停止操作)が中リール111に対して行われると、第2停止操作を受け付けた時点で中段に位置する絵柄を検出する。ここでは、S4に示すように、中リール111の絵柄番号8の絵柄を検出したとする。つぎに、S5に示すように、この絵柄番号8を基準にして、バンク1、バンク2の両方に関して4コマ以内に停止絵柄(黒丸印)が存在するか否かを判断し、停止絵柄(黒丸印)が存在すれば、その絵柄で停止させ、さらに、停止させる絵柄のバンクNoを取得する。
【0106】
ただし、4コマ以内(バンク1、バンク2)に2以上の黒丸印が存在する場合は、いずれかを抽選で決定する。また、同図に示すように、2以上の黒丸印のうち、白丸印が付けられている場合は、優先的に、白丸印が付けられている絵柄を選択する。同図では、バンク1の絵柄番号5の絵柄が選択され、絵柄番号5の絵柄で停止させる。
【0107】
つぎに、S6に示すように、右リール112に対する第3停止操作を受け付けた時点で中段に位置する絵柄を検出する。ここでは、絵柄番号18での右リール112の停止操作が行われている。続いて、S7に示すとおり、第2停止操作時に選択した絵柄のバンク(つまりバンク1)に関し、4コマ以内に停止絵柄(黒丸印)が存在するか否かを判断し、停止絵柄(黒丸印)が存在すれば、その絵柄で停止させる。ここでは、2コマ滑らせて絵柄番号17の絵柄で停止させる。以上により、SBの絵柄組み合わせが入賞ライン114上に揃うこととなる。
【0108】
なお、第2停止操作が右リール112に対して行われた場合は、右リール112のバンク2のいずれかの停止絵柄が選択される。右リール112に関しては、先程とは逆に、バンク2の絵柄が優先絵柄となっているため、このように、右リール112のバンク2のいずれかの停止絵柄が選択される。そして、中リール111が停止された操作された場合にはバンク2のいずれかの絵柄が選択される。このように、バンク2を用いて右リール112、中リール111を停止させた場合は、何れの入賞役に係る絵柄組み合わせも入賞ライン上に揃えない。
【0109】
また、図26(a)及び(b)には、番号26、名称「SB−D」のリール停止制御テーブルの一部(図26(a):最初に中リールの停止操作が行われた場合に使用するデータ、図26(b):最初に右リールの停止操作が行われた場合に使用するデータ)が示されている。同図の2つのデータは、いずれも、最初に、左リール110が停止操作された場合のデータではないので、SBの絵柄組み合わせを揃えることはない。各テーブルを用いた処理方法は前述と同様であるため、詳細な説明は省くが、図26(a)のS1に示すように、絵柄番号8でリール停止操作が行われた場合には、S2に示すように、4コマの範囲でサーチが行われ、絵柄番号4または絵柄番号8のいずれかが選択されることとなる。
【0110】
<遊技の流れ>
つぎに、図5(b)を参照して報知遊技に関わる遊技の流れの例を説明する。本例では、まず、報知遊技の権利数設定の場面から説明する。なお、以下に示す確率値は設定6が設定されている場合に基づくものである。同図に示すように、ボーナス終了時、あるいは、通常遊技においては、権利数抽選状態1の内容の設定に至る条件(後述する図11参照)及び移行確率(後述する図24(a)参照)から、約1/340の確率で低確率状態から高確率状態(図23の「低確率」、「高確率」)へ移行し、通常遊技において、約1/50の確率で、高確率状態から低確率状態に移行する。
【0111】
また、高確率状態において、入賞役の内部抽選結果がハズレの場合に、権利数抽選を実行した場合は、約1/1.14の確率(図20の権利数抽選が実行されるリール停止制御テーブルの選択確率、図22及び図23参照)でRT2又はRT3(権利数上乗せ状態)に移行する。一方、低確率状態において、入賞役の内部抽選結果がハズレの場合に、権利数抽選を実行した場合には、約1/1.67の確率で(図20の権利数抽選が実行されるリール停止制御テーブルの選択確率、図22及び図23参照)RT2又はRT3(権利数上乗せ状態)に移行する。
【0112】
このRT2又はRT3による権利数上乗せ状態では、約1/25(SB集中モードのパンク確率(図4(d))と一致)で報知遊技に移行する。また、このRT2又はRT3では、RT0の場合よりも権利数抽選が有利となる(図5で言えば、約1/220×約1/1.14、約1/220×約1/1.67から、約1/90へ、権利数抽選を受けられる確率及びその当選確率がアップ:図20の権利数抽選が実行されるリール停止制御テーブルの選択確率アップ、及び、図22の権利数抽選データ3及び4の採用による)。そして、図5において、権利数が0になった時点でRT0に戻る。
【0113】
つぎに、報知遊技の権利の設定について、図20を用いてさらに説明する。すなわち、図20に示すように、RT0では、名称「当りなしB」のリール停止制御テーブルが選択された場合に権利数抽選が行われ、その抽選データは「38」である。つまり、入賞役の内部抽選でハズレとなり、さらに、38/4096の確率で、この「当りなしB」のリール停止制御テーブルが選択された場合に、権利数抽選が行われることとなる。
【0114】
一方、RT2(通常)の状態では、名称「当り無しC」のハズレ(権利数抽選)の抽選データ「38」が確保されるほか、さらに、名称「ベル2K」のリール停止制御テーブルが選択された場合にも権利数抽選が行われ、その抽選データは「119」である。このように、RT2(通常)の状態では、RT0と比較して、この抽選データ「119」の分だけ、権利数抽選の機会が多くなり、遊技者にとっては権利数抽選に関して有利となる。
【0115】
また、RT2(集中)の状態では、内部抽選結果がハズレの場合、名称「当りなしC」のリール停止制御テーブルの選択確率が「4096/4096」に跳ね上がり、先程と同様、「ベル2K」のリール停止制御テーブルの抽選データ「119」による選択確率での権利数抽選が行われる。なお、RT2(集中)の状態では、図4(a)の「SB(集中)」に示すように、SBの内部当選確率が跳ね上がるため、内部抽選結果がハズレの確率が極めて小さくなるが、やはり、この名称「当りなしC」のリール停止制御テーブルの選択確率と、先程の「ベル2K」のリール停止制御テーブルの選択確率の両方を加味すれば、このRT2(集中)の状態においても、RT0と比較して、権利数抽選の機会が多くなり、遊技者にとっては権利数抽選に関して有利となる。
【0116】
また、RT3(通常)の状態では、名称「当りなしC」のリール停止制御テーブルの抽選データ「38」による選択確率のほか、さらに、名称「ベル2K」のリール停止制御テーブルの抽選データ「49」による選択確率での権利数抽選や、名称「ベル2L」のリール停止制御テーブルの抽選データ「70」による選択確率による権利数抽選を受けることが可能であり、前述と同様、RT3(通常)の状態でも、RT0と比較して、権利数抽選の機会が多くなり、遊技者にとっては権利数抽選に関して有利となる。
【0117】
更に、RT3(集中)の状態では、名称「当りなしC」のリール停止制御テーブルの選択確率が「4096/4096」に跳ね上がり(但し、入賞役の内部抽選でハズレを引く確率自体が下がることは既に説明した)、さらに、名称「ベル2K」のリール停止制御テーブルの抽選データ「49」による選択確率での権利数抽選や、名称「ベル2L」のリール停止制御テーブルの抽選データ「70」による選択確率での権利数抽選を受けることが可能である。すなわち、このRT3(集中)の状態でも、RT0と比較して、有利な権利数抽選を享受できる。
【0118】
このように、本実施形態によれば、報知遊技の権利が設定されてから、報知遊技が開始されるまでの特定期間では、特定期間以外の期間よりも有利な条件を遊技者に提供するように構成されている。
【0119】
本実施形態では、遊技者が報知遊技の権利を獲得しても、報知遊技を任意に開始できないため、このように特定期間(いわゆる、はまり期間)が生じるが、この特定期間に好条件を設定することで、遊技者に有利となる報知遊技の到来を遊技者に待たせても遊技者にイライラ感を与えることが無く、むしろ、このはまり期間が長く続けばよいと願う遊技者も出るであろう。
【0120】
つぎに、図6を参照して遊技の流れの具体的な説明を行う。同図の左から右へ遊技が進行している。最初は(同図の左端)、遊技状態は通常遊技であり、制御モードがRT0、報知遊技の権利数が「0」、SB当選残回数が「0」である。なお、上述した通り、RT0では、再遊技の内部当選確率が高確率状態にあり、RT1、RT2、RTR3では、再遊技の内部当選確率が通常確率状態にある。
【0121】
そして、▲1▼では、報知遊技の権利回数抽選が行われ、権利数「3」に当選したとする。権利数が2以上の場合、後で述べるように、RT2へ移行するのか、RT3に移行するのかの抽選を行う。ここでは、RT2に移行することとする。ちなみに、権利数が「1」の場合は、必ず、RT2へ移行する。
【0122】
▲2▼では、SB集中モードの突入抽選を行い、当選してSB集中モードへ突入したことを想定している。▲3▼では、SB集中モードのパンク抽選で当選して(パンクして)、SB集中モードが終了し、権利数が1つ減算される。この結果、権利数が2となる。また、SB集中モードのパンクにより、報知遊技の終了条件となるSB内部当選回数抽選を実施して報知遊技(RT1)へ移行する。ここでは、SB内部当選残回数の初期値として10回に当選したとする。
【0123】
▲4▼では、SB集中モードの突入抽選を行って当選し、SB集中モードに突入したとする。
▲5▼では、SB内部当選残回数が「0」となり(特別遊技が終了し)、権利数が「2」以上のため、RT2へ移行するのか、RT3に移行するのかの抽選を行う。ここでは、RT3に移行したものとする。▲6▼では、SB集中モードのパンク抽選で当選して(パンクして)、SB集中モードが終了し、報知遊技の権利数を減算する。この結果、権利数が「1」となる。そして、SB内部当選回数抽選を実施して、RT1へ移行する。ここではSB内部当選残回数の初期値として10回に当選したとする。
【0124】
▲7▼では、SB集中モードの突入抽選で当選し、集中状態に突入したとする。▲8▼では、SB内部当選残回数が「0」となり(特別遊技が終了し)、権利数が「1」のため、RT3ではなく、RT2に移行する。▲9▼では、SB集中モードのパンク抽選で当選して(パンクして)、SB集中モードが終了し、権利数を1減算する。この結果、権利数が0となり、RT0へ移行する。
【0125】
このように、報知遊技の開始前には、権利数抽選に関して有利となる上乗せ状態(RT2又はRT3)が存在する。また、本実施形態では、同図に示すように、最後の報知遊技(▲6▼から開始される報知遊技)の後も、上乗せ状態(RT2)が一回存在するため、最後の報知遊技が終了した後も、遊技者は期待感を持って遊技に興じることができるようになる。また、本実施形態によれば、RT2、RT3(上乗せ期間)では、SB集中モードに突入することで、その内部当選確率が上昇するため、SBが入賞しやすくなる。よって、遊技者は、SBに入賞しやすくなったことを察知して、報知遊技の開始を期待することができるようになる。
【0126】
<遊技の基本的制御>
図7は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。遊技の基本的制御は、MainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の遊技処理を実行する。以下、この遊技処理について説明する。
【0127】
電源投入が行われると、まず、S101が実行される。S101では、各種の初期化処理が実行される。S102では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。
【0128】
S103では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定し、S104では、有効な入賞ライン114を確定する。
【0129】
S105では、乱数発生器311で発生させた乱数を取得する。S106では、SB集中モードの突入・パンク抽選を実施する。詳細は図8を参照して後述する。S107では、S105で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う。なお、S105で取得した乱数値(具体的には複数種類存在する)は、入賞役内部抽選のほかにも、リール停止制御テーブルを選択するときの抽選や、権利数等を定めるときの抽選等にも使用する。
【0130】
S108では、制御モード更新処理を実施する。詳細は図9を参照して後述する。S109では、演出抽選を実行する。S110では、全リール110乃至112の回転を開始させる。この際、S107の内部抽選結果等に基づき、図20、図21で示したリール停止制御テーブル用選択テーブルを参照し、いずれか一つのリール停止制御テーブルを選択する。選択したリール停止制御テーブルの番号は、コマンドに格納して、副制御部400に向けて送信する。
【0131】
S111では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかを、S110で選択したリール停止制御テーブルに基づいて停止させる。S112では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、内部当選した入賞役又はフラグ持越し中の入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。例えば、また、「赤7−赤7−赤7」が揃っていたならばBB入賞と判定する。入賞結果は、入賞結果コードとして格納される。
【0132】
S113では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。S114では、遊技状態制御処理を実行する。この遊技状態制御処理では、遊技の種類を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞やRB入賞の場合に次回からBBゲーム又はRBゲームを開始できるよう準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。
【0133】
S115では、特別権利数設定処理1を実施する。詳細は図14を参照して後述するが、報知遊技の権利数について上述した強制減数を行う処理である。S116では、特別権利数設定処理2を実施する。詳細は図15を参照して後述するが、BBゲーム終了時に所定の条件を満たす場合に、報知遊技の権利を設定する処理である。
【0134】
以上により1ゲームが終了し、以降これを繰り返すことにより遊技が進行することとなる。なお、本実施形態では、主制御部300から副制御部400に向けて、以下に示すような、各種のコマンドが送信される。括弧内のステップは、送信タイミングを示す。
【0135】
初期化コマンド(S101)、スタートレバー受け付けコマンド(スタートレバーの受け付けを示すコマンド:S103)、リール回転開始コマンド(リールの回転開始を示すコマンド:S110)、第1停止操作コマンド(第1停止操作が行われたリールを示す情報が格納され、第1停止操作が行われた時点で送信されるコマンド:S111)、第1リール停止コマンド(第1停止したリールを示す情報が格納され、第1リールの停止時に送信されるコマンド:S111)、同様な、第2停止操作コマンド、第2リール停止コマンド、第3停止操作コマンド、第3リール停止コマンドがある。
【0136】
さらに、入賞判定情報コマンド(入賞結果を格納したコマンド:S112)、遊技状態コマンド(現在の遊技状態を示すコマンド:S114)が存在する。その他、特別遊技の権利数を格納したコマンドや、現在のモードを格納したコマンド(RT0〜RT3)なども、更新時に送信される。また、その遊技において投入されたメダル枚数や、その遊技において払い出したメダルの枚数についても、毎遊技、コマンド送信される。なお、そのほかのコマンドについては、各種の処理について述べる際にその都度説明する。
【0137】
つぎに、図8を参照して、S106のSB集中モード突入・パンク抽選の詳細を説明する。S201では、通常遊技(BB、RBのフラグ持越し無し)か否かを判断し、通常遊技であれば、S202に進み、そうでなければ、突入・パンク抽選を行わず、同図の処理を終了する。
【0138】
S202では、まず、SB集中モードフラグがセットされているか否かを判断する。このフラグがセットされている場合、現在SB集中モードに突入中であることを意味する。このフラグは、例えば、RAM313の所定のエリアに格納される。そして、セットされていれば、図4(d)の抽選データのうち、「パンク」の抽選データをセットし、セットされていなければ、「突入」の抽選データをセットする。
【0139】
S203では、抽選に必要な乱数を取得する。S204では、取得した乱数と、S202でセットされた抽選データを用いて、乱数抽選を実施する。ここでの抽選は、現在SB集中モードであればパンク抽選となり、SB集中モードでなければ突入抽選となる。S205では、抽選に当選したか否かを判断し、当選した場合は、S206に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0140】
S206では、現在の制御モードがRT0か否かを判断し、RT0ならば同図の処理を終了する。そうでなければ、S207に進む。本実施形態では、毎遊技(但し、通常遊技でフラグ持越しなしの場合)にSB集中モードの突入・パンク抽選を行うが、S206の処理により、報知遊技の権利が設定されていないRT0ではその結果が反映されないように、すなわち、RT0でSB集中モードに突入しないようにしている。もちろん、これは、一例であり、RT0以外で、突入・パンク抽選が行われないようにすれば特に方式は限定されない。
【0141】
S207では、S205において突入抽選に当選した場合はSB集中モードフラグをセットし、パンク抽選に当選した場合はこれをリセットする。また、SB集中モードフラグをリセットする場合、さらに、SB集中モード終了フラグをセットする。この終了フラグは、その1ゲームのみセットされるフラグであり、RAM313の所定のエリアに格納される。
【0142】
つぎに、図9を参照してS108の制御モード更新処理について説明する。S301では、現在の遊技が通常遊技か否かを判断し、通常遊技の場合は、S302に進み、そうでなければ、S304に進む。S302では、設定変更遊技処理を実施する。詳細は図10を参照して後述するが、ここでは上述した設定6変更チャンスに関する処理を行う。S303では、権利数設定処理を実施する。ここでは、報知遊技の権利設定の基本パターンである抽選による権利数の設定に関する処理を中心とした処理を行う。詳細は図11を参照して後述する。
【0143】
S304では、演算対象内部当選回数更新処理を実施する。ここでは、各報知遊技の終了条件の判定と、「おまけ」として報知遊技の権利を設定する処理を行う。詳細は図12を参照して後述する。S305では、RT2またはRT3における図8のパンク抽選で当選したのか否か(パンクしたか否か)を判断し、パンクした場合はS306に進み、そうでなければ、S313に進む。本実施形態では、報知遊技の開始条件がSB集中モードでパンクしたことにあるので、S305以下の処理は報知遊技の開始条件を充足するか否かの判定処理となる。
【0144】
S306では、権利数抽選状態2をクリアする。具体的には、高確率が設定されていれば低確率へ移行し、低確率が設定されていればそのままにする。S307では、報知遊技の権利数を1減算する。報知遊技を1回消化したことになる。S308では、権利数が「0」であるか否かを判断し、権利数が「0」であれば、S309に進み、そうでなければ、S312に進む。S312では制御モードをRT0とする。
【0145】
S309以下では報知遊技を開始するための処理を行う。まず、S309では、報知遊技の終了条件を定めるSB内部当選残回数の初期値を抽選で決定するための乱数を取得する。S310では、乱数抽選を実施する。本実施形態で使用する抽選データは、図24(b)に示す通りである。各抽選データを256で割った値が抽選確率となる。同図に示すとおり、本実施形態では、SB内部当選残回数の初期値として、100回〜10回まで用意されている。上述した通り、本実施形態の報知遊技では、SBがこの回数だけ内部当選するまで継続する(つまり、抽選で得たSBの内部当選残回数の初期値でその報知遊技の期間が決まる)。
【0146】
S311では、抽選で取得したSB内部当選残回数を設定すると共に、制御モードとしてRT1をセットする。これにより報知遊技が開始されることになる。この報知遊技の開始の情報は、コマンドに格納され、主制御部300から副制御部400に向けて送信される。
【0147】
S313では、RT2・RT3選択処理を実施する。ここでは制御モードとしてRT2又はRT3のいずれかを設定する処理を行う。詳細は図13を参照して後述する。なお、セットされた制御モードの情報は、随時、コマンドに格納して、副制御部に送信する。
【0148】
次に、図10を参照してS302の設定変更遊技処理の詳細を示す。ここでは、上述した設定6変更チャンスの処理を行う。設定6変更チャンスでは、所定のゲーム数が消化されまで、報知遊技の権利数抽選のデータに関し、設定6の抽選データが設定される。所定のゲーム数(以下、有効遊技回数という)の初期値を、本実施形態では3000ゲームとしている。
【0149】
さて、同図において、S401では、有効遊技回数が「0」か否かを判断し、有効遊技回数が「0」の場合はS404に進み、そうでければ、S402に進む。有効遊技回数が「0」の場合は、設定6変更チャンスになっていないか、終了した場合である。
【0150】
S402では、有効遊技回数を1減算する。S403では、有効遊技回数が「0」か否かを判断し、有効遊技回数が「0」の場合は、S404に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S404では、報知遊技の権利数抽選に関する設定を示す、設定変更遊技情報として、もとの設定値(設定6に変更する前の設定値)を設定する。なお、後で述べる権利数抽選では、まず、この設定変更遊技情報を参照し、この設定変更遊技情報がセットされていたならば、現在の設定ではなく、この設定変更遊技情報の設定を優先して参照し、権利数抽選を実施することになる。なお、このS404において、設定変更遊技情報として、もとの設定値(設定6に変更する前の設定値)を設定した場合、設定変更遊技が終了する。
【0151】
次に、図11を参照してS303の権利数設定処理について説明する。S501では、S111のリール停止制御で選択したリール停止制御テーブル番号を取得する。S502では、テーブル番号「0」のリール停止制御テーブルが選択されたか否かを判断し、テーブル番号「0」のリール停止制御テーブルが選択された場合は、S503に進み、そうでなければ、SS504に進む。S503では、権利数抽選状態2を設定する。具体的には、権利数抽選状態2の高確率を設定する。
【0152】
S504では、テーブル番号「8」のリール停止制御テーブルが選択されたか否かを判断し、テーブル番号「8」のリール停止制御テーブルが選択された場合は、S515に進み、そうでなければ、S505に進む。番号「8」のリール停止制御テーブルは設定6変更チャンス開始の条件となるテーブルであり(図20参照)、S515以下ではこれに関連する処理を行う。
【0153】
S505では、テーブル番号「0」〜テーブル番号「7」のうちの何れかのリール停止制御テーブルが選択されたか否かを判断し、何れかのリール停止制御テーブルが選択された場合は、S511に進み、そうでない場合は、S506に進む。テーブル番号「0」〜テーブル番号「7」のリール停止制御テーブルは、報知遊技の権利数抽選の条件となるテーブルであるため(図20及び図21参照)、S511以下では権利数抽選に関する処理を行うことになる。
【0154】
S506では、テーブル番号「9」〜テーブル番号「44」のうちの何れかのリール停止制御テーブルが選択されたか否かを判断し、何れかのリール停止制御テーブルが選択された場合は、S507に進み、そうでない場合は、同図の処理を終了する。
【0155】
S507では、権利数抽選状態1の内容に応じて抽選データを取得する。抽選データは、図24(a)に示す通りであり、これを4096で割った値が抽選確率となる。すなわち、現在の権利数抽選状態1の内容が低確率状態であれば、高確率状態に移行するための抽選データ「12」を取得し、現在の権利数抽選状態1の内容が高確率状態であれば、低確率状態に移行するための抽選データ「82」を取得する。
【0156】
S508では、抽選用乱数を取得する。S509では、S507で取得した抽選データと、S508で取得した乱数を用いて抽選を実施する。S510では、抽選結果に応じて、権利数抽選状態1の内容(高確率状態/低確率状態)を設定する。
【0157】
一方、S511では、現在の抽選状態情報(権利数抽選状態1or権利数抽選状態2)に応じて、権利数の抽選データを取得する。具体的には、図23に示すテーブルを用いて、リール停止制御テーブルのテーブル番号、権利数抽選状態1の内容(低確率状態/高確率状態)、権利数抽選状態2の内容(低確率状態/高確率状態)を参照し、図22の権利数抽選データ1〜6の何れかを抽選データとして取得する。なお、同図に「*」で示すように、抽選状態を考慮しない場合もテーブル番号も存在する。本実施形態で使用する権利数抽選データ1〜6は、図22と図23(a)に示す通りである。
【0158】
S512では、抽選用乱数を取得する。S513では、S511で取得した抽選データと、S512で取得した乱数を用いて、報知遊技の権利数の抽選を実施する。S514では、抽選結果に応じた権利数を設定する。具体的には、権利数は権利数カウンタにセットする。なお、このとき、すでに、権利数カウンタに権利数がセットされている場合は、この権利数カウンタの値に、抽選で取得した権利数を加算する。権利数の上乗せとなる。
【0159】
S515では、有効遊技回数が「0」か否かを判断し、「0」ならば、S516に進み、「0」でなければ、同図の処理を終了する。
【0160】
S516では、設定変更遊技情報として「設定6」をセットし、有効遊技回数として「3000」回をセットする。これにより設定6変更チャンスを獲得したことになる。S517では、設定6変更チャンス獲得の「おまけ」として報知遊技の権利数をセットする。本実施形態では権利数を2つセットする。既に権利数が設定されている場合は上乗せとする。
【0161】
次に、図12を参照してS304の演算対象当選回数更新処理について説明する。ここでは、まず、各報知遊技の終了条件の判定を行う。この判定は報知遊技におけるSB内部当選残回数が0となったか否かを基準とし、0となった場合に報知遊技を終了させる。
【0162】
また、ここでは、「おまけ」として報知遊技の権利を設定する処理を行う。この権利の設定は、BBゲーム間の通常遊技(BB、RBのフラグ持越し無し)における入賞役「チェリー」の内部当選回数を基準として行い、予めチェリーの内部当選残回数の初期値を設定しておき、チェリーに内部当選する毎にこれを減算していき、0となったら報知遊技の権利を設定する。BBに入賞せずに、遊技回数を多数消化した遊技者に「おまけ」として報知遊技の権利を与える趣旨であり、その基準として本実施形態では「チェリー」の内部当選回数としたのである。
【0163】
S601では、そのゲームが、BBに内部当選したゲームか否かを判断し、BBに内部当選したゲームであれば、同図の処理を終了し、そうでなければ、S602に進む。S602では、通常遊技(BB、RBのフラグ持越し無し)か否かを判断し、通常遊技であれば、S603に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0164】
S603では、内部当選した入賞役が演算対象(SB又はチェリー)か否かを判断し、当選した入賞役が演算対象であれば、S604に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S604に、演算対象の内部当選残回数が「0」か否かを判断し、演算対象の当選残回数が「0」の場合、同図の処理を終了し、そうでなければ、S605に進む。
【0165】
S605では、演算対象の内部当選残回数を1減算する。後で述べるように、本実施形態では、「チェリー」の内部当選残回数の初期値は25回である。また、SBの内部当選残回数の初期値は、報知遊技開始時の抽選(図9のS310)で決定した回数である。S606では、減算対象の内部当選残回数が「0」か否かを判断し、そうであれば、S607に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
S607では、内部当選回数更新情報を設定する。SBの内部当選残回数が「0」の場合は、報知遊技終了を示す内部当選回数更新情報をセットし、「チェリー」の内部当選残回数が「0」の場合は、BB終了後のゲーム数が規定値に到達したこと(いわゆる天井)を示す当選回数更新情報をセットする。なお、報知遊技終了を示す情報は、コマンドに格納され、主制御部300から副制御部400に向けて送信される。S608では、内部当選した演算対象の入賞役がチェリーの場合は、S609に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0166】
S609では、報知遊技の権利数を設定する。本実施形態の場合、権利数を2とし、既に権利数が設定されている場合は上乗せする。S610では、チェリーの内部当選残回数の初期値(25回)をセットする。なお、BBゲーム終了時にもチェリーの内部当選残回数は初期値にセットされる。
【0167】
次に、図13を参照してS313のRT2・RT3選択処理について説明する。S701では、現在RT0か否かを判断し、RT0ならば、S702に進み、そうでなければ、S703に進む。S702では、報知遊技の権利数が「0」か否かを判断し、権利数が「0」ならば、S703に進み、そうでなければ、S706に進む。S703では、通常遊技中(BB、RBのフラグ持越し無し)か否かを判断し、通常遊技中であれば、S704に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0168】
S704では、RT2又はRT3のいずれかが設定されているか否かを判断し、RT2及びRT3のいずれかが設定されている場合は、S705に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S705では、RT1終了時の遊技か否かを判断し、RT1終了時の場合には、S706に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。
【0169】
S706では、現在の報知遊技の権利数が「1」であるか否かを判断し、権利数が「1」であれば、S709に進み、そうでなければ、S707に進む。S707では、移行抽選を実施する。具体的には、RT2またはRT3の何れかを抽選で選択する。S708の抽選結果に応じて、RT2またはRT3を設定する。S709では、RT2を設定する。S708やS709で設定したRT情報は、コマンドに格納され、副制御部400に向けて送信される。
【0170】
次に、図14を参照して、S115の特別権利数設定処理1について説明する。この処理は報知遊技の権利数について上述した強制減数を行う処理である。
【0171】
S801では、S111で選択されたリール停止制御テーブルのテーブル番号が42、43,44の何れかであるか否かを判断し、テーブル番号が42、43,44のいずれかである場合には、S802に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。図21を参照して上述したとおり、テーブル番号42〜44が強制減数の対象となるテーブルである。
【0172】
S802では、第1リール停止番号がヒットしたか否かを判断する。具体的には、図21の役物E,役物F,役物Gのリール停止制御テーブルが選択されたとき、第1停止操作したリールが特定のリール(「役物E」ならば左リール110、「役物F」ならば中リール11、「役物G」ならば右リール112)か否かを判断する。特定のリールであれば、S803へ進み、現在の制御モードがRT1か否かを判定する。RT1でなければ処理を終了し、RT1であればS804に進み、権利数「1」を設定する。これにより、現在の権利数が強制的に「1」に減数される。このように、本実施形態では強制減数するが、停止操作の順序を報知する場合があるので、その処理ついては後で詳述する。
【0173】
つぎに、図15を参照してS116の特別権利数設定処理2について説明する。S801では、BB,RB終了時か否かを判断し、BB,RB終了の場合は、S802に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S802では、権利数抽選状態1を設定する。具体的には、権利数抽選状態1の高確率を設定する。
【0174】
S803では、BB終了時のSRB残回数が2回か否か(いわゆるパンクしたか否かを)を判断し、パンクしていれば、S804に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S804では、報知遊技に移行するか否かを定める抽選で使用する乱数を取得する。
S805では、所定の抽選データ(ここでは当選確率1/8)をもとに、乱数抽選を行う。
【0175】
S806では、抽選に当選したか否かを判断し、当選した場合はS807に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S807では、RT1を設定する。BBゲームパンクの代償として報知遊技を開始させるものである。S808では、権利数が「0」か否かを判断し、権利数が「0」ならば、S809に進む。S809では、権利数として1を設定する。報知遊技を1回のみ保証する処理である。S810では、SB内部当選残回数の初期値を設定する。ここでは、抽選ではなく固定数(50回)をセットする。
【0176】
つぎに、図16(a)、図16(b)を参照して副制御部400の処理について説明する。両図の処理は、副制御部400のSubCPU410が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の遊技処理を実行する。電源が投入されると、まず、図16(a)のS1001では、メダル投入・払出枚数カウンタをリセットする。
【0177】
S1002では、主制御コマンド(主制御部300から送られたコマンド)を受信したか否かを判断する。主制御コマンドを受信した場合は、S1003に進み受信した種制御コマンドをRAM412に格納する。受信していなければ、S1004に進む。S1004では、本処理の終了か否かを判断し、終了の場合は、同図の処理を終了し、そうでなければ、S1002に進む。
【0178】
また、図16(b)において、S1101では、主制御コマンドが格納されているか否かを判断し、主制御コマンドが格納されている場合、S1102へ進み、そうでなければ、S1104へ進む。S1102では、演出処理を実行する。処理の詳細は図17を参照して後述するが、主として、報知遊技におけるリールの停止操作の順序の報知を行う処理を実行する。
【0179】
S1103では、カウンタ処理を実行する。処理の詳細は図18を参照して後述するが、主として、メダル投入枚数と払い出し枚数との差分の累計演算を行う。差分の累計が一定以上となった場合には、強制減数を目的としてリールの停止操作の順序が報知されることになる。S1104で、本処理が終了か否かを判断し、終了の場合は、同図の処理を終了し、そうでなければ、S1002に戻る。
【0180】
次に、図17(a)を参照してS1102の演出処理について説明する。S1201で、報知遊技中であることを示す報知遊技フラグがセットされているか否かを判断し、報知遊技フラグがセットされていれば、S1202に進み、そうでなければ、S1209へ進む。報知遊技フラグはRAM412の所定エリアに格納される。
【0181】
S1202では、S111で選択されたリール停止制御テーブルが、停止操作順序の報知が必要なリール停止制御テーブルか否かを判断する。報知が必要なリール停止制御テーブルとは、図20において、テーブル番号26〜31、テーブル番号16〜21、テーブル番号38〜44などである。報知が必要な場合S1203へ進み、そうでない場合はS1205へ進む。
【0182】
S1203では、報知データを設定する。S1204では、設定した報知データに基づき、リール停止操作順序報知演出1を実施する。リール停止操作順序報知演出1は、たとえば、左リール110を最初に停止操作するよう遊技者に促す報知(例えば、図17(c)に示すように、左リール110を表す四角形に1番が付記された表示を液晶表示装置170で行う)となる。
【0183】
S1205では、停止操作が第1リール停止操作か否かを判断し、第1リール停止操作であれば、S1206に進み、そうでなければ、S1207に進む。S1206では、先程設定した報知データに基づき、リール停止操作順序報知演出2を実施する。リール停止操作順序報知演出2は、たとえば、中リール111を2番目に停止操作するよう遊技者に促す報知(例えば、同図に示すように、中リールを表す四角形に2番が付記された表示を液晶表示装置170で行う)となる。
【0184】
S1207では、停止操作が第2リール停止操作か否かを判断し、第2リール停止操作であれば、S1208に進む。S1208では、先程設定した報知データに基づき、リール停止操作順序報知演出3を実施する。リール停止操作順序報知演出3は、たとえば、右リールを3番目に停止操作するよう遊技者に促す報知(例えば、同図に示すように、右リールを表す四角形に3番が付記された表示を液晶表示装置170で行う)となる。
【0185】
S1209では、報知遊技の開始か否かを判断する。報知遊技の開始は、主制御部300から送られた、報知遊技の開始を示すコマンド(図9:S311)を受信したか否かを判断する。報知遊技の開始の場合は、S1210に進み、そうでなければ、後述する図18(a)のS1212に進む。
【0186】
S1210では、報知遊技フラグをONにセットする。報知遊技フラグはRAM412の所定のエリアに格納される。S1211では、リール停止順序報知演出0を実施する。リール停止操作順序報知演出0は、図17(b)に示すように、報知遊技がこれから開始される旨を遊技者に伝達する報知を実施する。
【0187】
なお、リール停止順序報知演出は、音声を用いたものであってもよいし、上部ランプ等(左部分、中央部分、右部分の分割表示)を用いて行うようにしてもよい。この分割表示では、あらかじめ、左部分を左リール110、中央部分を中リール111、右部分を右リール112として対応付けておけばよい。
【0188】
図18のS1212では、報知遊技フラグがONにセットされているか否かを判断し、報知遊技フラグがONにセットされていれば、S1213に進み、そうでなければ、S1215に進む。S1213では、報知遊技が終了か否かを判断し、報知遊技が終了ならば、S1214に進み、そうでなければ、S1215に進む。報知遊技の終了は、主制御部300から送られた、報知遊技の終了を示すコマンド(図12:S607)を受信したか否かを判断する。S1214では、報知遊技フラグをOFFにセットする。S1215では、その他の各種の演出処理を実施する。
【0189】
つぎに、図18(b)を参照して、カウンタ処理について説明する。副制御部400のRAM412には、あらかじめ、メダル投入・払出枚数カウンタが記憶されている。S1301では、投入枚数コマンドを受信したか否かを判断し、投入枚数コマンドであれば、S1302に進む。S1302では、メダル投入・払出枚数カウンタの現在値から、投入枚数コマンドに格納されている枚数を減算する。
【0190】
S1303では、メダル払出枚数コマンドを受信したか否かを判断し、払出枚数コマンドであれば、S1304に進み、そうでなければ、S1305に進む。S1304では、メダル投入・払出枚数カウンタの現在値に、払出枚数コマンドに格納されている枚数を加算する。S1305では、メダル投入・払出枚数カウンタ値が規定数(例えば1.5万枚)よりも大きいか否かを判断し、規定値よりも大きい場合は、S1306に進み、そうでなければ、S1307に進む。この規定数は、設定に応じて変更するようにしてもよい。
【0191】
すなわち、設定6であれば、12000枚、設定1〜設定5ならば、15000枚としてもよい。本実施形態では、主制御部300で設定変更が行われた場合(設定6変更チャンス)、変更後の設定は、コマンドに格納されて副制御部に送信されることとなっており、この送信された設定をもとに、この規定数を変更すればよい。尤も、設定6変更チャンスによる設定変更の結果を反映せずに、元の設定値に対応する規定数としてもよい。
【0191】
S1306では、リミッターフラグをセットする。S1307では、受信したコマンドが権利数リセットコマンドか否かを判断し、権利数リセットコマンドである場合は、S1308に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。権利数リセットコマンドとは、前述の図14のS804で、権利数1を設定したときに、副制御部400に向けて送信されるコマンドである。なお、このリミッターフラグは、電源のON・OFF(具体的には、副制御部への電源供給時)によってもクリアされる。
【0192】
つぎに、図19を参照して、報知データ設定処理について説明する。S1401では、リミッタフラグがONにセットされているか否かを判断し、リミッタフラグがONにセットされていれば、S1402に進み、そうでなければ、S1403に進む。
【0193】
S1402では、報知データAをセットし、S1403では、報知データBをセットする。報知データAには、報知の内容が設定されている。すなわち、例えば、図20のテーブル番号26のリール停止制御テーブルが選択されている場合は、最初の停止操作「左」、次の停止操作「中」、最後の停止操作「右」という内容を報知する。また、例えば、図20のテーブル番号16のリール停止制御テーブルが選択されている場合は、最初の停止操作「左」、次の停止操作「中」、最後の停止操作「右」という内容を報知する。
【0194】
つまり、報知データAには、報知が行われるリール停止制御テーブルが選択された場合に、その停止操作を報知するためのデータが格納されている。ただし、この報知データAでは、例外として、図21のテーブル番号42〜44が選択された場合には、あえて、所定の押し順と異なる押し順を報知する。
【0195】
すなわち、例えば、テーブル番号42(最初に左押しで権利「1」)ならば、最初に左リール110の停止操作を行わせないような報知(つまり、最初に中リール111を停止操作を行わせるような、あるいは、最初に右リール112の停止操作を行わせるような報知)を実施する。また、テーブル番号43(最初に中押しで権利「1」)ならば、最初に中リール111の停止操作を行わせないような報知を実施し、テーブル番号44(最初に右押しで権利「1」)ならば、最初に右リール112の停止操作を行わせないような報知を実施する。
【0196】
一方、報知データBでは、これとは、逆に、テーブル番号42乃至44が選択された場合には、所定の押し順を報知する。つまり、テーブル番号42(最初に左押しで権利「1」)ならば、最初に左リール110の停止操作を促す報知、テーブル番号43(最初に中押しで権利「1」)ならば、最初に中リール111の停止操作を促す報知、テーブル番号44(最初に右押しで権利「1」)ならば最初に右リール112の停止操作を促す報知を実施する。
【0197】
そして、この所定の押し順でリールを停止操作させた場合、前述したように報知遊技の権利数が強制減数され、主制御部300側で、権利数を強制的に「1」をセットする(図14:S804)。
【0198】
これにより、規定数以上(12000以上など)の払い出しが出た場合には、リミッターが機能し、遊技者に対して必要以上の払い出しが行われないようになる。このようにすれば、短期間に大量のメダルが払い出されることがないため、社会風紀上の問題も生じない。また、本実施形態のように、規定数以上の払い出し(正解には、総払い出し枚数―総投入枚数)があったか否かを副制御部400で計算し、実際のリミッター機能(権利数のカット)は主制御部300で実施している。このようにすれば、メダルの投入、払い出しの計算に要するプログラムの分だけ、主制御部300でのメモリの容量を削減することができるようになる。
【0199】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、例えば、SB集中モードを搭載したスロットマシン以外にも適当可能である。例えば、所定の入賞役(ベル)の内部当選確率を比較的高めに設定しておき、この入賞役に内部当選した場合には、所定のリール停止操作順序でリールが停止操作されたことを条件として、該入賞役に係る絵柄組み合わせが入賞ライン上に揃うように制御するリール停止制御テーブルが選択されるようにする。
【0200】
そして、通常時は、リール停止操作に関する報知を行わず、報知遊技時は、リール停止操作に関する報知を行う。そして、報知遊技の実施可能回数は、前述の実施形態と同様、権利数抽選で決定し、さらに、潜伏期間が存在する。このようなスロットマシンであっても、本発明は適用可能である。
【0201】
なお、以上の実施形態において、その要旨は、報知遊技を開始させる権利が設定されてから、報知遊技の開始条件が成立するまでの特定期間(潜伏期間)では、該特定期間(潜伏期間)以外の期間よりも有利な条件を与えるといったことであった。
【0202】
なお、これと関連して、例えば、潜伏期間(別の表現をすれば、報知遊技の権利を1以上保有しつつ、報知遊技が開始されるまでの期間)が長いほど、遊技者に有利な特典が与えられるような構成にしてもよい。この潜伏期間として、たとえば、或る報知遊技が開始されてから次の報知遊技が開始されるまでの期間や、報知遊技の権利を1以上保有してから最初の報知遊技が開始されるまでの期間が相当する。
【0203】
具体例を図27に示す。同図の例では、潜伏期間が長いほど、報知遊技の回数が長くなるような形態となっている。すなわち、図27(b)に示すように、潜伏期間が0G〜50Gの間では、報知遊技の遊技回数として10Gまたは30Gが当選するようになっている。潜伏期間が51G〜100Gの間では、報知遊技の遊技回数として50Gまたは100Gが当選するようになっている。潜伏期間が101G以上の場合は、潜伏期間のゲーム数と同図の遊技回数が与えられる。各ゲーム数の当選確率の振り分けは、それぞれ50%ずつとしてもよい。
【0204】
そして、実際の処理としては、図27(a)に示す潜伏回数処理を実行する。この潜伏回数処理は、例えば、主制御部300のメイン処理において実行する。同図において、S2001では、報知遊技が終了したか否かを判断し、報知遊技が終了した場合は、S2002に進み、そうでなければ、S2003に進む。S2002では、潜伏カウンタをクリアする。
【0205】
S2003では、報知遊技中あるいはボーナスゲーム中か否かを判断し、報知遊技中あるいはボーナスゲーム中の場合は、S2004に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S2004では、1以上の報知遊技の権利を保有しているか否かを判断し、1以上の報知遊技の権利を保有していれば、S2005に進み、そうでなければ、同図の処理を終了する。S2005では、潜伏カウンタを1減算する。このように、潜伏回数が長いほど、その分だけ遊技者に利益が与えられるようにすれば、従来ならば苦痛であった潜伏期間も期待感を持って楽しく過ごせるようになる。
【0206】
また、潜伏回数をカウントし、前述した上乗せ状態において権利数抽選を実施する場合には、潜伏回数が多いほど有利な権利数抽選を実施するようにしてもよい。また、そのほかの態様として、以下のように構成してもよい。
【0207】
対象とするスロットマシンがボーナス連荘システム(特定条件が成立すれば、ボーナスゲーム消化後、短期間で確実に次のボーナスが放出するシステム)を搭載したスロットマシンであれば、ボーナス連荘が確定した際、つぎのボーナスが放出されるまでの期間(潜伏期間)が長ければ長いほど、その長さに応じた特典を遊技者に与えるよういしてもよい。例えば、BB中の特定の小役に当選した際、リールの停止操作順序が合致したときにのみ、この特定の小役に係る絵柄が入賞ライン上に揃うように構成し、潜伏期間が長ければ長いほど、この小役のリールの停止操作順序の報知回数を増加させればよい。なお、このリールの停止操作順序の合致による小役入賞は、図25、図26で示したリール制御方法を採用すれば容易に実現可能である。
【0208】
また、対象とするスロットマシンが、ボーナス連荘システムと、前述した特別遊技(報知遊技)を搭載したスロットマシンであれば、ボーナス連荘が確定して、つぎのボーナスが放出されるまでの期間(潜伏期間)において、報知遊技の権利抽選を行う機会が到来した場合、それまでの潜伏期間が長ければ長いほど有利な権利数抽選を行うようにしてもよい。
【0210】
【発明の効果】
発明によれば、短時間で余りに大量の遊技媒体を遊技者が獲得することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるスロットマシン100の外観を示す正面図である。
【図2】スロットマシン100の制御部を示すブロック図である。
【図3】スロットマシン100の各リールの絵柄配列の例を示す図である。
【図4】スロットマシン100の、各入賞役の絵柄の組合せ、内部当選確率、及び、入賞時のメダル払出枚数等を示すたテーブルである。
【図5】スロットマシン100の遊技の流れの例を示す図である。
【図6】スロットマシン100の遊技の流れの例を示す図である。
【図7】スロットマシン100における基本的制御である遊技処理を示すフローチャートである。
【図8】SB集中モード突入・パンク抽選処理を示すフローチャートである。
【図9】制御モード更新処理を示すフローチャートである。
【図10】設定変更処理を示すフローチャートである。
【図11】権利数設定処理を示すフローチャートである。
【図12】演算対象内部当選回数更新処理を示すフローチャートである。
【図13】RT2・RT3選択処理を示すフローチャートである。
【図14】権利数特別抽選処理1を示すフローチャートである。
【図15】権利数特別抽選処理2を示すフローチャートである。
【図16】スロットマシン100の副制御部400の処理を示すフローチャートである。
【図17】(a)は副制御部400の演出処理を示すフローチャート、(b)乃至(e)は演出処理時の液晶表示装置170の表示例を示す図である。
【図18】副制御部400のカウンタ処理を示すフローチャートである。
【図19】副制御部400の報知データ設定処理を示すフローチャートである。
【図20】リール停止制御テーブルの説明図である。
【図21】リール停止制御テーブルの説明図である。
【図22】権利数抽選において使用する権利数抽選データの説明図である。
【図23】権利数抽選データを選択するデータテーブルの説明図である。
【図24】(a)は権利数抽選状態1の移行抽選のデータを示す図、(b)はSB内部当選残回数抽選において使用する抽選データを示す図である。
【図25】リール停止制御テーブルの内容の一部を示す図である。
【図26】リール停止制御テーブルの内容の一部を示す図である。
【図27】潜伏回数処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 スロットマシン
110 左リール
111 中リール
112 右リール
135 スタートレバー
137,138,139 ストップボタン
300 主制御部
400 副制御部

Claims (1)

  1. 複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    遊技媒体の投入を条件として、前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、
    停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、
    予め定めた前記入賞役に入賞したと前記入賞判定手段により判定された場合に、前記遊技媒体を払い出す手段と、
    報知遊技を開始させるための権利及びその権利数を設定する設定手段と、
    前記報知遊技が行われる毎に、前記設定手段により設定された前記権利数を減数する減数手段と、
    前記遊技媒体の投入があった場合はその投入数分減算し、前記遊技媒体の払い出しがあった場合はその払い出し数分加算することで、前記遊技媒体の投入数と前記遊技媒体の払い出し数との差分の累計を演算する演算手段と、
    を備えたスロットマシンであって、
    前記複数種類の入賞役が第1入賞役を含み、
    前記第1入賞役に前記内部当選した場合に抽選で選択される、前記リールの停止制御内容を規定する複数種類のリール停止制御テーブルが、複数種類の第1リール停止制御テーブルと、複数種類の第2リール停止制御テーブルと、を有し、
    前記複数種類の第1リール停止制御テーブルは、最初に操作される前記停止スイッチが、複数種類ある第1規定停止スイッチのうち、そのテーブルに規定された第1規定停止スイッチである場合にのみ前記第1入賞役に対応する絵柄組み合わせの表示が許容されるテーブルであり
    前記複数種類の第2リール停止制御テーブルは、前記第1入賞役に対応する絵柄組み合わせの表示が許容される一方、最初に操作される前記停止スイッチが、複数種類ある第2規定停止スイッチのうち、そのテーブルに規定された第2規定停止スイッチである場合に、前記設定手段により設定された権利数が減数されるテーブルであり、
    前記報知遊技において前記第1リール停止制御テーブルのいずれかが選択された場合に、そのテーブルに規定された前記第1規定停止スイッチを遊技者に報知する一方、前記報知遊技において前記第2リール停止制御テーブルのいずれかが選択された場合に、前記演算手段により演算された前記差分の累計が、所定値を超えた場合にはそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチを遊技者に報知し、前記演算手段により演算された前記差分の累計が、前記所定値を超えていない場合にはそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチと異なる停止スイッチを遊技者に報知する報知手段と、
    前記報知遊技において前記第2停止制御テーブルのいずれかが選択された場合であって、最初にそのテーブルに規定された前記第2規定停止スイッチが操作された場合、前記設定手段により設定された前記権利数減数する強制減数手段と、
    を更に備えたことを特徴とするスロットマシン。
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