JP4441361B2 - ロボットカメラ制御装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、カメラマンの動作を模倣した動きをロボットカメラに行わせるための制御情報用いてロボットカメラの動きを制御するロボットカメラ制御装置及びそのプログラムに関する。
従来、遠隔操作によってロボットカメラのカメラ雲台及びカメラレンズを動作させる場合、カメラが予め決められた2点間A、Bを移動するとき、AからBまで正の等加速度で移動し、BからAまで負の等加速度で移動するような、時間軸に対するカメラの移動速度の変化が三角波形となるような三角波制御を行ったり、AB間を正の等加速度と一定速度と負の等加速度とによってカメラを移動するような、時間軸に対するカメラの移動速度の変化が台形波形となるような台形波制御を行ったりする等、決められた制御波形を用いてモータを制御しながらロボットカメラを駆動している。
また、複数のロボットカメラが相互に撮影情報を交換して協調動作を行うことにより、その場の状況に応じた撮影を自動的に行うことができる技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術によれば、緊急時などに制作スタッフがロボットカメラをリモートコントロールで動作させれば、複数のロボットカメラが協調動作を行いながら撮影を行うので、制作スタッフの意図通りに撮影を行うことができるものである。
特開2002−185837号公報(段落番号0011〜0031、図1〜図8参照)
しかしながら、三角波制御や台形波制御などのような一定速度又は一定加速度でカメラ雲台及びカメラレンズを制御しながらロボットカメラを駆動した場合は、撮影された映像が機械的な動きとなり、微妙な抑揚やリズム感などが表現されない映像となってしまう。そして、撮影された映像に微妙な抑揚やリズム感を表現させるためには、ロボットカメラをあたかも人間が動かしているかのように制御する必要がある。そのためには、人間の動きを予め分析して、その動きをロボットカメラに取り入れて行わせる必要がある。しかし、現在のロボットカメラでは、様々な動きのカメラワークを容易に生成できる技術は確立されていないため、撮影された映像に抑揚やリズム感を表現させることは不可能である。
また、前記した特許文献1の技術においても、複数のロボットカメラを協調動作させて撮影を行うため、カメラマンの意図通りの撮影はできるものの、ロボットカメラ自体の動きは機械的なものであるので、依然として撮影された映像は抑揚やリズム感のないものである。
本発明は、前記のような問題点に鑑みてなされたものであり、カメラマンの動作を模倣した動きをロボットカメラに行わせる制御情報よってロボットカメラを制御するロボットカメラ制御装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項に記載のロボットカメラ制御装置は、カメラマンのカメラ動作を行う際のカメラ雲台及びカメラレンズを操作する操作情報をパラメータ化した制御情報に基づいて、ロボットカメラを制御するロボットカメラ制御装置であって、制御情報保存手段と、コマンド入力手段と、コマンド解析手段と、駆動情報生成手段と、駆動情報出力手段と、切換点変更手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、予め制御情報保存手段に、カメラ雲台及びカメラレンズが操作された操作方向の軸である操作軸毎に、操作方向の動きを区分する切換点を移動時間内で正規化した正規化切換点情報と、切換点で区分された操作方向の動きを正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数とを、制御情報として保存しておく。これによって、個々のカメラマンのカメラ操作を、共有の指標でデータベース化できる。なお、この操作軸は、例えば、カメラを横方向に動かすパンを操作するパン軸、カメラを上下方向に動かすチルトを操作するチルト軸、被写体を拡大・縮小するようにカメラレンズを動かすズームを操作するズーム軸、被写体にカメラレンズの焦点合わせを行うフォーカスを操作するフォーカス軸、カメラを被写体に近づけたり遠ざけたりするドリーを操作するドリー軸、カメラの上下移動を行うハイトを操作するハイト軸等を指す。
そして、ロボットカメラ制御装置は、コマンド入力手段によって、ロボットカメラを操作するためのコマンドを受信し、コマンド解析手段によって、コマンドを解析する。このコマンドは、例えば、各操作軸に対する移動量や、移動を完了するまでの時間(移動時間)を指定するものである。
そして、ロボットカメラ制御装置は、駆動情報生成手段によって、制御情報保存手段に保存されている制御情報である正規化切換点情報、第1正規化関数及び第2正規化関数と、コマンドとして入力される移動量及び移動時間とに基づいて、操作方向に対する時間毎の操作量である駆動情報を生成する。そして、駆動情報出力手段によって、駆動情報をロボットカメラに出力する。これによって、カメラマンのカメラ操作が、ロボットカメラで再現されることになる。
そして、ロボットカメラ制御装置は、切換点変更手段によって、正規化切換点情報を変更し、駆動情報生成手段によって、切換点変更手段で変更された正規化切換点情報に基づいて、駆動情報を変化させる。これによって、ロボットカメラ制御装置は、切換点変更手段によって、第1正規化関数と、第2正規化関数との切換点である正規化切換点情報を変更できるため、例えば、前半はズーム軸を低速で駆動し、後半で高速に駆動する等のカメラ操作を行うことができる。このときでも、第1正規化関数と、第2正規化関数とでカメラ操作が特定されているため、カメラマンの固有の基本的なカメラ操作の特性は維持されることになる。
さらに、請求項に記載のロボットカメラ制御装置は、請求項に記載のロボットカメラ制御装置において、前記駆動情報生成手段が、移動量算出手段と、補正係数算出手段と、駆動情報算出手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、移動量算出手段によって、コマンドで指示される移動時間と、正規化切換点情報と、第1正規化関数及び第2正規化関数とに基づいて、カメラ雲台及びカメラレンズの操作軸毎の正規化移動量を算出する。そして、補正係数算出手段によって、正規化移動量と移動量との比率である補正係数を算出する。なお、制御情報保存手段には、正規化された情報が保存されているので、コマンドで指定された移動量と、正規化関数から求めた移動量(正規化移動量)との比率を容易に求めることができる。そして、ここで算出された比率(補正係数)を用いて、駆動情報算出手段が、第1正規化関数及び第2正規化関数を補正することで、時間毎の実際にロボットカメラを操作するための操作量である駆動情報を算出することができる。
また、請求項に記載のロボットカメラ制御装置は、請求項又はに記載のロボットカメラ制御装置において、カメラ動き情報入力手段と、カメラ動き情報解析手段と、速度変更用駆動情報生成手段と、をさらに備える構成とした。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、カメラ動き情報入力手段によって、ロボットカメラのカメラ動き情報を受信し、カメラ動き情報解析手段によって、このカメラ動き情報の内容を解析する。このカメラ動き情報は、各操作軸における現在位置及び現在の移動速度を示すものである。
そして、ロボットカメラ制御装置は、コマンド入力手段に、ロボットカメラの移動速度を変更するための速度変更コマンドが入力されたときに、速度変更用駆動情報生成手段によって、予め制御情報保存手段に保存されている制御情報である正規化切換点情報、第1正規化関数及び第2正規化関数と、コマンドとして入力される移動量及び移動時間と、カメラ動き情報として入力される各操作軸における現在位置及び現在の移動速度とに基づいて、ロボットカメラの移動速度を変更するための駆動情報を生成する。そして、駆動情報出力手段によって、この駆動情報をロボットカメラに出力する。これによって、移動中のロボットカメラの移動速度がカメラマンのカメラ操作のごとく自然に変更されることとなる。
さらに、請求項に記載のロボットカメラ制御装置は、請求項に記載のロボットカメラ制御装置において、前記速度変更用駆動情報生成手段が、最大速度算出手段と、第1駆動情報算出手段と、第2駆動情報算出手段と、駆動情報合成手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、最大速度算出手段によって、カメラ動き情報が示す現在位置及び現在の移動速度と、コマンドで指示される目標位置、目標速度及び移動時間と、正規化切換点情報と、第1正規化関数及び第2正規化関数とに基づいて、切換点におけるロボットカメラの最大移動速度を算出する。そして、第1駆動情報算出手段によって、最大移動速度と現在の移動速度とに基づいて第1正規化関数を補正することにより、切換点の手前、すなわち最大移動速度となる前の駆動情報を算出する。また、第2駆動情報算出手段によって、最大移動速度と目標速度とに基づいて第2正規化関数を補正することにより、切換点の後、すなわち最大移動速度となった後の駆動情報を算出する。そして、個々で算出された最大移動速度の前後の駆動情報を、駆動情報合成手段が、合成することによって、速度変更コマンドが実行されたときの駆動情報を算出することができる。
また、請求項に記載のロボットカメラ制御装置は、請求項又は請求項に記載のロボットカメラ制御装置において、操作機動き情報入力手段と、自動/手動切換手段と、をさらに備える構成とした。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、操作機動き情報入力手段によって、ロボットカメラを手動制御する操作機から、ロボットカメラの動きを指示するための操作機動き情報を受信する。一方、コマンド入力手段によって、ロボットカメラを操作するためのコマンドも受信し、コマンド解析手段によって、コマンドを解析する。そして、コマンド入力手段に、手動制御から自動制御に切り換える切換コマンドが入力されたときに、自動/手動切換手段によって、操作機動き情報に基づく手動制御から、速度変更コマンドに基づいた自動制御に切り換える。すなわち、ロボットカメラへの指令が、操作動き情報入力手段からの入力に基づいた指令から、予め定められた目標位置、目標速度及び移動時間を条件として速度変更用駆動情報生成手段で算出された駆動情報に基づいた指令へと切り換えられる。
また、請求項に記載のロボットカメラ制御プログラムは、カメラ雲台及びカメラレンズが操作された操作方向の軸である操作軸毎に、操作方向の動きを区分する切換点を移動時間内で正規化した正規化切換点情報と、前記切換点で区分された操作方向の動きを正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数とを、カメラマンのカメラ動作を行う際の前記カメラ雲台及びカメラレンズを操作する操作情報をパラメータ化した制御情報として予め保存したデータベースに基づいて、前記ロボットカメラを制御するために、コンピュータを、コマンド入力手段、コマンド解析手段、駆動情報生成手段、駆動情報出力手段、切換点変更手段として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御プログラムは、コマンド入力手段によって、ロボットカメラを操作するためのコマンドを受信する。このコマンドは、例えば、各操作軸に対する移動量や、移動を完了するまでの時間(移動時間)を指定するものである。
そして、ロボットカメラ制御プログラムは、駆動情報生成手段によって、データベースに保存されている制御情報と、コマンド解析手段で解析されたコマンドの内容とに基づいて、ロボットカメラを駆動するための時間毎の操作量である駆動情報を生成する。そして、駆動情報出力手段によって、駆動情報をロボットカメラに出力する。そして、ロボットカメラ制御プログラムは、切換点変更手段によって、正規化切換点情報を変更すると、駆動情報生成手段によって、変更された正規化切換点情報に基づいて、駆動情報を変化させる。これによって、カメラマンのカメラ操作が、ロボットカメラで再現されることになる。
さらに、請求項に記載のロボットカメラ制御プログラムは、請求項に記載のロボットカメラ制御プログラムにおいて、前記コンピュータを、さらに、カメラ動き情報入力手段、カメラ動き情報解析手段、速度変更用駆動情報生成手段、として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御プログラムは、カメラ動き情報入力手段によって、ロボットカメラの現在位置及び現在の移動速度を示すカメラ動き情報を受信し、カメラ動き情報解析手段によって、カメラ動き情報の内容を解析する。そして、ロボットカメラ制御プログラムは、速度変更用駆動情報生成手段によって、コマンド入力手段に、ロボットカメラの移動速度を変更するための速度変更コマンドが入力されたときに、データベースに保存されている制御情報である正規化切換点情報、第1正規化関数及び第2正規化関数と、コマンドとして入力される移動量及び移動時間と、カメラ動き情報として入力される各操作軸における現在位置及び現在の移動速度とに基づいて、ロボットカメラの移動速度を変更するための駆動情報を生成する。そして、駆動情報出力手段によって、この駆動情報をロボットカメラに出力する。これによって、移動中のロボットカメラの移動速度がカメラマンのカメラ操作のごとく自然に変更されることとなる。
請求項又は請求項に記載の発明によれば、カメラマンの操作情報を、操作軸毎に正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数、並びに両正規化関数の切換点となる変数(正規化切換点情報)を用いてロボットカメラを制御しているため、従来のような三角波制御や台形波制御によらず、滑らかな曲線による制御波形を生成することができ、ロボットカメラで、カメラマンの操作を模倣した滑らかな動作を再現することができる。さらに、映像制作者の演出意図よって増加関数と減少関数との切換点を任意に変更することができるので、演出意図に沿った様々なバリエーションで被写体を撮影することができる。
請求項に記載の発明によれば、操作軸毎に正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数と、正規化切換点情報とから、ロボットカメラを制御するための各操作軸における実際の操作量を容易に算出することができる。
請求項又は請求項に記載の発明によれば、ロボットカメラのカメラ動き情報とコマンドで指示される内容とに基づいて、制御情報である第1正規化関数及び第2正規化関数を補正して駆動情報を生成することができる。これによって、移動中のロボットカメラの移動速度をカメラマンのカメラ操作のごとく自然に変更させることができる。
請求項に記載の発明によれば、ロボットカメラの現在位置及び現在の移動速度と、コマンドで指示される目標位置、目標速度及び移動時間とから、駆動情報を容易に生成することができる。
請求項に記載の発明によれば、ロボットカメラへの指令を手動制御から自動制御に切り換えることにより、あらかじめ決められた位置に確実にロボットカメラを移動させることができるので、映像制作者の演出意図に沿った撮影を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態のロボットカメラ制御装置は、カメラ雲台及びカメラレンズを操作する操作情報に基づいて、ロボットカメラを制御するための制御情報を生成するロボットカメラ制御情報生成装置よって生成された制御情報を用いてロボットカメラの制御を行うこととした。そこで、以下ではロボットカメラ制御情報生成装置とロボットカメラ制御装置とに分けて説明を行う。
<ロボットカメラ制御情報生成装置の構成>
まず、ロボットカメラを制御するための制御情報を生成するロボットカメラ制御情報生成装置について説明を行う。図1は、ロボットカメラ制御情報生成装置の構成図である。
図1に示すように、ロボットカメラ制御情報生成装置10は、カメラマン5がカメラ2を操作する際に、カメラ雲台3及びカメラ2のカメラレンズを操作した操作情報に基づいて、ロボットカメラ(図5参照)を制御するための制御情報を生成するものである。ここで、操作情報とは、カメラを横方向に動かすパン、カメラを上下方向に動かすチルト、被写体を拡大・縮小するようにカメラレンズを動かすズーム、被写体にカメラレンズの焦点合わせを行うフォーカス、カメラを被写体に近づけたり遠ざけたりするドリー、カメラの上下移動を行うハイト等のカメラデータを指す。なお、このロボットカメラ制御情報生成装置10では、操作軸としてパン軸、チルト軸、ズーム軸及びフォーカス軸を代表して説明を行う。
図1において、ロボットカメラ制御情報生成装置10は、カメラ2及びカメラ雲台3と、このカメラ2及びカメラ雲台3を操作するときの操作軸に対する値を検出するエンコーダ4とを備えるカメラ操作装置1からのカメラデータを、通信線(ネットワーク)Wを介して取得する構成となっている。このロボットカメラ制御情報生成装置10は、ネットワーク受信手段11、カメラ移動情報生成手段12、操作軸情報生成手段13及びデータベース14を備えている。
ネットワーク受信手段(操作情報取得手段)11は、カメラマン5によってカメラ雲台3及びカメラ2のカメラレンズが操作されたときの操作情報(カメラデータ)を、通信線Wを介してエンコーダ4から取得するものである。ここで取得した操作情報は、カメラ移動情報生成手段12に出力される。なお、この通信線Wは、有線であっても、無線であっても構わない。
カメラ移動情報生成手段12は、ネットワーク受信手段11で取得した操作情報を解析し、カメラ雲台3及びカメラ2のレンズ(カメラレンズ)が操作された操作方向の軸である操作軸に対して、移動時間と移動速度とを対応付けたカメラ移動情報を生成するものである。このカメラ移動情報生成手段12は、例えば、単位時間あたりの移動量を計測することで、移動時間における各操作軸での移動速度を算出し、移動時間と移動速度とを対応付けたカメラ移動情報を生成する。ここで生成した操作軸毎のカメラ移動情報は、操作軸情報生成手段13に出力される。
ここで、図2を参照して、カメラ移動情報生成手段12で生成されるカメラ移動情報について説明する。図2は、カメラ移動情報の内容を説明するための説明図であって、カメラ移動情報(移動波形)をパン、チルト、ズーム及びフォーカスの操作軸毎にグラフ化したものである。横軸は時間(移動時間)tを示し、縦軸は移動速度vを示している。
図2に示したように、カメラマンがカメラ動作を行う場合、一般に、カメラ移動情報は、動作を開始した時間(0)から、動作を停止した時間(t1)までの間で、移動速度vが最大(v0)となる時間(t0)を境(切換点)とし、t0までは徐々に移動速度を速め、t0以降では徐々に移動速度を遅くするように動作する情報となる。なお、ここでは、カメラ移動情報のデータを具体的に説明するために、グラフ化しているが、実際には移動時間と移動速度とのデータが存在するだけでよく、グラフ化を行う必要はない。
図1に戻って説明を続ける。
操作軸情報生成手段13は、カメラ移動情報生成手段12で生成された操作軸毎のカメラ移動情報に基づいて、それぞれの操作軸毎に、カメラ雲台3及びカメラ2のカメラレンズの操作による動きを示す情報として、2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報とを生成するものである。この操作軸情報生成手段13は、パン軸情報生成部13a、チルト軸情報生成部13b、ズーム軸情報生成部13c及びフォーカス軸情報生成部13d、並びに、関数生成部13zを備えている。
この操作軸情報生成手段13は、パン軸情報生成部13a、チルト軸情報生成部13b、ズーム軸情報生成部13c及びフォーカス軸情報生成部13dが、それぞれの操作軸毎に、関数生成部13zを介して、カメラ移動情報における最大の移動速度v0(図2参照)となる時間で区分し、曲線近似した増加関数近似式と減少関数近似式とを正規化した2つの正規化関数と、増加関数から減少関数へ切り換わる時間軸上の切換点の値を移動時間で正規化した正規化切換点情報を生成する。
パン軸情報生成部13aは、カメラ移動情報生成手段12で生成されたパン軸のカメラ移動情報に基づいて、パン軸上の動きを示す2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報を生成するものである。
同様に、チルト軸情報生成部13bは、チルト軸のカメラ移動情報に基づいて、チルト軸上の動きを示す2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報を生成するものである。また、ズーム軸情報生成部13cは、ズーム軸のカメラ移動情報に基づいて、ズーム軸上の動きを示す2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報を生成するものである。さらに、フォーカス軸情報生成部13dは、フォーカス軸のカメラ移動情報に基づいて、フォーカス軸上の動きを示す2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報とを生成するものである。
ここで生成された操作軸毎の2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報は、ロボットカメラを制御するための制御情報として、データベース14に保存される。
なお、ここでは、パン軸情報生成部13a、チルト軸情報生成部13b、ズーム軸情報生成部13c及びフォーカス軸情報生成部13dは、2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報を、共通の関数生成部13zで生成する。
関数生成部(関数生成手段)13zは、パン、チルト、ズーム、フォーカス等の各操作軸におけるカメラ移動情報から、操作軸毎に2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報を生成するものである。
ここで、図3を参照(適宜図1参照)して、関数生成部13zにおける正規化関数と正規化切換点情報とを生成する手法について説明する。図3(a)は、カメラ移動情報生成手段12で生成された操作軸毎のカメラ移動情報を、増加関数近似式と減少関数近似式とに近似する概念を示した概念図である。なお、図3(a)は、カメラ移動情報を曲線で近似する概念を示したもので、横軸は移動時間t、縦軸は移動速度vとしてカメラ移動情報(移動波形)をグラフ化したものである。また、図3(b)は、正規化の概念を説明するための概念図である。
図3(a)に示すように、関数生成部13zは、カメラ移動情報(図中、「カメラマンによる移動波形」:点線で表示)を、移動速度vが最大(v0)となる時間(t0)を境として曲線近似(図中、「移動波形の近似曲線」:実線で表示)を行うことで、増加関数近似式と減少関数近似式との2つの関数を生成する。この曲線近似は、一般的な手法によって行うことが可能である。例えば、ベジェ曲線、スプライン曲線等の多次曲線によって近似を行う。なお、ここでは、カメラマン5の特性をより個別化するため6次の多項式によって近似を行うこととする。
そして、図3(b)に示すように、増加関数近似式と減少関数近似式との2つの関数をそれぞれ正規化する。すなわち、移動速度vが単調増加する部分と単調減少する部分とに分離(区分)し、移動速度vが単調増加する部分について、時間t=0のとき移動速度v=0、時間t=1のとき移動速度v=1となるように増加関数近似式を正規化する。また、移動速度vが単調減少する部分について、時間t=0のとき移動速度v=1、時間t=1のとき移動速度v=0となるように減少関数近似式を正規化する。
これによって、カメラ移動情報を(1)式及び(2)式に示した、a0からa6とb0からb6とを係数とした2つの正規化関数(第1正規化関数f(t)及び第2正規化関数g(t))が生成されることになる。
f(t)=a66+a55+a44+a33+a22+alt+a0 …(1)
g(t)=b66+b55+b44+b33+b22+blt+b0 …(2)
さらに、関数生成部13zは、図3(a)における移動速度vが最大(v0)となる時間(t0)を、切換点として、0〜1の範囲で正規化しておく。すなわち、正規化された切換点である正規化切換点情報αは(3)式によって求められる。
α=t0/t1 …(3)
これによって、カメラマン5が行った操作において、1つの操作軸の動作は、(1)式に示した6次の多項式のa0からa6までの7個の係数と、(2)式に示した6次の多項式のb0からb6までの7個の係数と、(3)式によって正規化された正規化切換点情報αとを含めた15個のデータで特定されることになる。
すなわち、カメラマン5が行った操作は、例えば、操作軸がパン、チルト、ズーム、フォーカスの4軸の場合は、合計60(15×4)個のデータで特定されることになる。
なお、ここでは、個々のカメラマンにおけるカメラ操作の特性を個別化して近似するために6次の多項式で近似したが、各カメラマンの動作を平均的に近似するのでよければ低次の多項式で近似しても構わない。
図1に戻って説明を続ける。
データベース(制御情報保存手段)14は、操作軸情報生成手段13によって生成された操作軸毎の2つの正規化関数と1つの正規化切換点情報とを、カメラマン5の固有の操作を示す制御情報として保存するものである。このデータベース14には、パン軸情報生成部13a、チルト軸情報生成部13b、ズーム軸情報生成部13c及びフォーカス軸情報生成部13dで、関数生成部13zを用いて生成された操作軸毎における2つの正規化関数である第1正規化関数及び第2正規化関数と、両正規化関数の切換点となる正規化切換点情報とを、複数のカメラマン毎に保存する。
以上、本発明に係るロボットカメラ制御情報生成装置10の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、パン軸、チルト軸、ズーム軸及びフォーカス軸の4軸のカメラ移動情報に基づいて、制御情報を生成することとしたが、カメラ2を被写体に近づけたり遠ざけたりするドリー、及びカメラ2の上下移動を行うハイトの操作情報から、ドリー軸及びハイト軸の制御情報を生成することとしてもよい。
なお、ロボットカメラ制御情報生成装置10は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。このプログラム(ロボットカメラ制御情報生成プログラム)は、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
<ロボットカメラ制御情報生成装置の動作>
次に、図4を参照(適宜図1参照)して、ロボットカメラ制御情報生成装置10の動作について説明する。図4は、ロボットカメラ制御情報生成装置10の動作を示すフローチャートである。
まず、ロボットカメラ制御情報生成装置10は、ネットワーク受信手段11によって、カメラ操作装置1のエンコーダ4から、カメラマン5が行ったカメラ雲台3及びカメラ2のレンズ(カメラレンズ)を操作したときの操作情報(カメラデータ)を取得する(ステップS1)。
そして、カメラ移動情報生成手段12によって、ネットワーク受信手段11で取得した操作情報を解析し、カメラ雲台3及びカメラ2のレンズ(カメラレンズ)が操作された操作方向の軸である操作軸に対して、移動時間と移動速度とを対応付けたカメラ移動情報を生成する(ステップS2)。すなわち、単位時間毎の各操作軸の移動速度を算出してカメラ移動情報とする。
そして、操作軸情報生成手段13の各生成部(パン軸情報生成部13a、チルト軸情報生成部13b、ズーム軸情報生成部13c及びフォーカス軸情報生成部13d)が、関数生成部13zによって、カメラ移動情報から操作軸毎に最大の移動速度となる時間(切換点)を探索する(ステップS3)。そして、カメラ移動情報を、切換点で分離して曲線近似することで増加関数近似式と減少関数近似式とを生成する(ステップS4)。
さらに、関数生成部13zは、ステップS4で生成した増加関数近似式と減少関数近似式とをそれぞれ正規化して、第1正規化関数と第2正規化関数とを生成するとともに、ステップS3で区分した切換点の値を正規化して、正規化切換点情報を生成する(ステップS5)。この正規化切換点情報は、最大の移動速度に到達した時間を、全移動時間で除算することで得られる(前記(3)式参照)。
そして、操作軸情報生成手段13は、操作軸毎の第1正規化関数と第2正規化関数との係数と、正規化切換点情報とをロボットカメラの制御情報として、データベース14に保存する(ステップS6)。
例えば、ステップS3で、増加関数近似式及び減少関数近似式を6次の多項式で曲線近似した場合、第1正規化関数及び第2正規化関数は、操作軸毎にそれぞれ7個の係数を持つことになる。これによって、カメラマン5が行った操作は、操作軸毎に第1正規化関数及び第2正規化関数の14個の係数と1つの正規化切換点情報との、計15個の変数によって特定することができる。なお、データベース14に保存された制御情報は、後記するロボットカメラ制御装置によって、ロボットカメラの動作を制御する際のパラメータとして用いられる。
以上の動作によって、ロボットカメラ制御情報生成装置10は、カメラマンが行うカメラ操作をパラメータ化することができる。これによって、カメラマンが行うカメラ操作をロボットカメラによって再現することが可能になる。
[第1の実施形態]
次に、ロボットカメラ制御情報生成装置10(図1参照)で生成された、カメラマンのカメラ操作をパラメータ化した制御情報に基づいて、ロボットカメラを動作させるロボットカメラ制御装置について第1の実施形態を図5乃至図7を参照して説明する。
<ロボットカメラ制御装置の構成>
図5は、第1の実施形態のロボットカメラ制御装置の構成図である。図5に示すように、ロボットカメラ制御装置20は、指令装置6から送信されるコマンド(動作指令)に基づいて、ロボットカメラ30の動作を制御するものである。なお、指令装置6は、一般的なパーソナルコンピュータで、ネットワークを介して、コマンドを送信するものとする。ここでは、ロボットカメラ制御装置20は、ネットワーク送受信手段21、コマンド解析手段22、コマンド実行手段23、データベース24及び指令電圧値生成手段25を備えている。
なお、データベース(制御情報保存手段)24には、図1で説明したロボットカメラ制御情報生成装置10のデータベース14に保存されている制御情報と同一の内容が保存されているものとする。これは、データベース14の内容を、記録媒体を介してデータベース24に移動してもよいし、ネットワーク等の通信回線を介して転送してもよい。
ネットワーク送受信手段21は、指令装置6からロボットカメラ30を操作するためのコマンドを受信したり、ロボットカメラ30の動作(駆動)に必要な駆動情報をロボットカメラ30へ送信したりするものである。ここでは、ネットワーク送受信手段21は、コマンド入力部21aと駆動情報出力部21bとを備えている。
コマンド入力部21aは、指令装置6からロボットカメラ30を操作するためのコマンドを入力して、コマンド解析手段22に出力するものである。なお、指令装置6から送信されるコマンドは、「移動コマンド」、「人物切換コマンド」、「切換点変更コマンド」
等である。
この「移動コマンド」は、ロボットカメラ30の移動動作を指示するコマンドであって、例えば、「move,A,B,C,D,E」という文字列の形式で表現される。“move”はこのコマンドが「移動コマンド」であることを示し、以下に続くパラメータで“A”はパン軸の移動量、“B”はチルト軸の移動量、“C”はフォーカス軸の移動量、“D”はズーム軸の移動量、“E”は移動を完了する時間(移動時間)をそれぞれ示している。例えば、「移動コマンド」である「move,45,35,20,30,4」は、移動時間4秒の間で、パン軸を45度の位置に移動し、チルト軸を35度の位置に移動し、フォーカスをエンコーダ値で20の位置に移動し、ズームをエンコーダ値で30の位置に移動する動作を実行する旨の指令を示す。
なお、この「移動コマンド」に、さらに、どのロボットカメラ30(301〜30n)を動作させるかを示すパラメータを付加することで、ロボットカメラ30(301〜30n)を個別に操作することとしてもよい。
また、「人物切換コマンド」は、どのカメラマンから生成した制御情報に基づいて、ロボットカメラ30を動作させるかを指示するコマンドであって、例えば、「change,F」という文字列の形式で表現される。“change”はこのコマンドが「人物切換コマンド」であることを示し、以下に続くパラメータで“F”はどのカメラマンの固有データである制御情報を用いるかを指定するものである。例えば、「人物切替コマンド」である「change,2」は、ロボットカメラ30を制御する制御情報を、データベース24内に保存されている制御情報から、識別番号No.2のカメラマンの制御情報に変更する旨の指令を示す。
さらに、「切換点変更コマンド」は、ロボットカメラ30の移動動作における加速動作と減速動作の切換点を指示するコマンドであって、例えば、文字列の「summit,G,H」という形式で表現される。“summit”は、このコマンドが「切換点変更コマンド」であることを示し、以下に続くパラメータで“G”はどの操作軸の切換点(正規化切換点情報)を変更するのかを示し、“H”は切換点(正規化切換点情報)の値を指定するものである。ここで、“G”が“1”の場合はパン軸を、“2”の場合はチルト軸を、“3”の場合はフォーカス軸を、“4”の場合はズーム軸をそれぞれ示すものとする。例えば、「切換点変更コマンド」である「summit,1,0.89」は、パン軸の切換点を“0.89”に変更する旨の指令を示す。
駆動情報出力部(駆動情報出力手段)21bは、指令電圧値生成手段25から、ロボットカメラ30のモータを制御するための時間毎の電圧値を取得して、ロボットカメラ30へ出力するものである。
コマンド解析手段22は、ネットワーク送受信手段21のコマンド入力部21aで受信したコマンドの内容を解析するものである。ここで解析した結果、コマンドが「移動コマンド」である場合は、そのコマンドに付加されているパラメータをコマンド実行手段23の移動コマンド実行部23aに出力する。また、コマンドが「人物切換コマンド」である場合は、そのコマンドに付加されているパラメータを人物切換コマンド実行部23bに出力する。また、コマンドが「切換点変更コマンド」である場合は、そのコマンドに付加されているパラメータを切換点変更コマンド実行部23cに出力する。
コマンド実行手段23は、コマンド解析手段22で解析されたコマンドの内容を実行するものである。ここでは、コマンド実行手段23は、移動コマンド実行部23a、人物切換コマンド実行部23b及び切換点変更コマンド実行部23cを備えている。
移動コマンド実行部(駆動情報生成手段)23aは、コマンド解析手段22から通知される「移動コマンド」を実行するものである。具体的には、この移動コマンド実行部23aは、ロボットカメラ30を駆動するための時間毎の駆動情報を生成するものである。この移動コマンド実行部23aは、移動量算出部231、補正係数算出部232及び駆動情報算出部233を備えている。
移動量算出部(移動量算出手段)231は、コマンド(例えば、前記した移動コマンド)で指示される移動時間と、データベース24に保存されている制御情報(正規化関数及び正規化切換点情報)とに基づいて、カメラ雲台及びカメラレンズの操作軸毎の移動時間を1として正規化したときの移動量である正規化移動量を算出するものである。ここで算出された正規化移動量は、補正係数算出部232に出力される。
補正係数算出部(補正係数算出手段)232は、コマンド(移動コマンド)で指示される移動量と、移動量算出部231で算出された正規化移動量とに基づいて、移動量と正規化移動量との比率である補正係数を算出するものである。この補正係数は、正規化関数で表現されている移動時間と移動速度との関係を、実時間上の関係に補正するための係数である。ここで算出された補正係数は、駆動情報算出部233に出力される。
駆動情報算出部(駆動情報算出手段)233は、補正係数算出部232で算出された補正係数に基づいて、データベース24に保存されている制御情報(第1正規化関数及び第2正規化関数)を補正することで、ロボットカメラ30に対する時間毎の駆動情報を算出するものである。ここで算出された時間毎の駆動情報は、指令電圧値生成手段25へ出力される。
ここで、移動コマンド実行部23aが行う時間毎の駆動情報を算出する方法について詳細に説明する。ここでは、パン軸を一例として、パン軸において、時間t1秒間で角度P1から角度P2まで、ロボットカメラ30を移動させることとする。すなわち、「移動コマンド」として、「move,P2−P1,0,0,0,t1」が入力されたものとする。また、ここでは、1秒間にロボットカメラ30のモータを制御する回数をCrとすると、t1秒間には(t1×Cr)回の制御を行う必要がある。
また、データベース24には、前記した(1)乃至(3)式で示した第1正規化関数f(t)及び第2正規化関数g(t)と、正規化切換点情報αとが保存されているものとする。前記(3)式によって、実際の移動時の切換点t0(0<t0<t1)は、t0=α×t1となる。ここで、第1正規化関数f(t)及び第2正規化関数g(t)をグラフ化した場合、関数の面積が移動角度(移動量)を表すことになる。そこで、移動量算出部231は、以下の(4)式によって、パンの移動角度(移動量)Sを算出する。
Figure 0004441361
ただし、S:移動角度、Cr:単位時間あたりのモータの制御回数、t1:移動時間、t0:実際の移動時の切換点、n:数列の添え字とする。
ここで、(4)式の前項が、単調増加関数の領域における面積を表し、(4)式の後項が、単調減少関数の領域における面積を表している。
なお、ここで求めた移動角度(移動量)Sは、正規化関数から求めたもの(正規化移動量)である。そこで、補正係数算出部232が、コマンドで指示された移動量と正規化移動量との比率である補正係数Kを以下の(5)式によって算出する。
Figure 0004441361
そして、駆動情報算出部233が、この補正係数Kによって補正を行った時間毎の駆動情報を算出する。すなわち、時間tにおけるロボットカメラ30への駆動情報Q(t)を、以下の(6)式及び(7)式によって算出する。
Figure 0004441361
ここで、1秒間にロボットカメラ30のモータを制御する回数はCrであるので、移動コマンド実行部23aは、指定された移動時間であるt1秒間に(Cr×t1)回(Q(1),Q(2),Q(3)…Q(Cr×t1))の駆動情報を生成し、指令電圧値生成手段25へ出力することになる。
人物切換コマンド実行部23bは、コマンド解析手段22から通知される「人物切替コマンド」を実行するものである。具体的には、人物切換コマンド実行部23bは、データベース24内に保存されている制御情報から、「人物切替コマンド」で指定されるカメラマンを特定する識別情報を図示していないメモリ等に記憶しておくものである。このメモリ等に記憶された識別情報は、移動コマンド実行部23aによって参照され、移動コマンド実行部23aが、その識別情報に該当するカメラマンの制御情報を、データベース24から参照する。
これによって、複数のカメラマンのカメラ動作によって生成された制御情報から、特定のカメラマンを指定し、そのカメラマンのカメラ動作を模倣した動きを、ロボットカメラ30に行わせることができる。
切換点変更コマンド実行部23cは、コマンド解析手段22から通知される「切換点変更コマンド」を実行するものである。具体的には、切換点変更コマンド実行部23cは、「切換点変更コマンド」で指定される操作軸毎の切換点の位置(正規化切換点情報)を図示していないメモリ等に記憶しておくものである。このメモリ等に記憶された操作軸毎の正規化切換点情報は、移動コマンド実行部23aによって参照され、移動コマンド実行部23aが、この正規化切換点情報を用いて、駆動情報を生成する。
ここで、図6を参照して、この切換点変更コマンド実行部23cによって、正規化切換点情報を変更することで、ロボットカメラ30の動作がどのように変更されるかを具体的に説明する。一連のカメラ動作の中で、パン、チルト、ズーム及びフォーカスを同じ切換点(正規化切換点情報)として同時に制御することもできるが、ここでは、ズーム軸のみの変更を行うこととする。図6は、ズーム軸の切換点(正規化切換点情報)を変更した場合に撮影される映像の変化を模式的に表したものである。図6(a)は、切換点(正規化切換点情報t0)を“0.5”としたときのズーム軸に対する時間(移動時間)tと移動速度vとの関係をグラフ化したものである。図6(b)は、図6(a)で制御されたロボットカメラ30で撮影された映像を示したものである。図6(c)は、切換点(正規化切換点情報t0)を“0.8”としたときのズーム軸に対する時間(移動時間)tと移動速度vとの関係をグラフ化したものである。図6(d)は、図6(c)で制御されたロボットカメラで撮影された映像を示したものである。
図6(a)のように、ズームの正規化切換点情報t0を“0.5”にした場合、つまり、単調増加関数の時間と単調減少関数の時間を同じにした場合は、図6(b)に示すように、M1〜M4の映像は同じ割合でズームしている。
また、図6(c)のように、ズームの正規化切換点情報t0を“0.5”より大きくし、“0.8”とした場合、つまり、単調増加関数の時間を長くして単調減少関数の時間を短くした場合は、図6(d)に示すように、M11〜13の映像はゆっくりとズームし、M14の映像において急激にズームしている。
このように、切換点(正規化切換点情報)を変更することで、カメラマン固有の移動動作(移動波形)を保ちながら、映像制作者の演出意図を加味した映像を撮影することができる。
図5に戻って説明を続ける。
指令電圧値生成手段25は、移動コマンド実行部23aの駆動情報算出部233で算出された時間毎の駆動情報から、ロボットカメラ30を制御するためのモータの電圧値を生成するものである。ここで生成されたモータの電圧値は、ネットワーク送受信手段21の駆動情報出力部21bに出力される。なお、ロボットカメラ30が、前記した(6)式又は(7)式の駆動情報Q(t)によって駆動することが可能であれば、駆動情報Q(t)をそのまま駆動情報出力部21bに出力こととしてもよい。
以上、本発明に係るロボットカメラ制御装置20の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、ネットワークを介して、指令装置6からコマンドを受信することとしたが、キーボード等の入力手段を介して、直接コマンド解析手段22にコマンドを入力することとしてもよい。
なお、ロボットカメラ制御装置20は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。このプログラム(ロボットカメラ制御プログラム)は、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
<ロボットカメラ制御装置の動作>
次に、図7を参照(適宜図5参照)して、ロボットカメラ制御装置20の動作について説明する。図7は、ロボットカメラ制御装置20の動作を示すフローチャートである。
まず、ロボットカメラ制御装置20は、ネットワーク送受信手段21のコマンド入力部21aによって、指令装置6からコマンドを入力し(ステップS11)、コマンド解析手段22によって、コマンドの内容を解析し(ステップS12)、入力されたコマンドの種別を判定する(ステップS13)。
ここで、コマンド解析手段22が、コマンドの先頭の文字列を“move”であると判定した場合(moveコマンド)は、コマンドを「移動コマンド」であると認識し、パラメータを移動コマンド実行部23aに出力する。
そして、ロボットカメラ制御装置20は、移動コマンド実行部23aで、データベース24から制御情報(正規化関数及び正規化切換点情報)を読み出して(ステップS14)、移動量算出部231によって、前記(4)式に示した正規化移動量(移動角度)Sを算出する(ステップS15)。また、補正係数算出部232によって、「移動コマンド」で指示された移動量と、ステップS15で算出した正規化移動量との比率である補正係数Kを前記(5)式により算出する(ステップS16)。さらに、駆動情報算出部233によって、単位時間毎に前記した(6)式又は(7)式により、ロボットカメラへの駆動情報Q(t)を算出する(ステップS17)。
そして、ロボットカメラ制御装置20は、指令電圧値生成手段25によって、ステップS17で算出した駆動情報Q(t)から、ロボットカメラ30を制御するためのモータの電圧値を生成し、ネットワーク送受信手段21の駆動情報出力部21bを介して、ロボットカメラ30に出力する(ステップS18)。
また、ステップS13で、コマンド解析手段22が、コマンドの先頭の文字列を“change”であると判定した場合(changeコマンド)は、コマンドを「人物切換コマンド」であると認識し、パラメータを人物切換コマンド実行部23bに出力する。
そして、ロボットカメラ制御装置20は、人物切換コマンド実行部23bによって、データベース24内に保存されている制御情報から、「人物切替コマンド」で指定されるカメラマンを特定する識別情報をメモリ等に記憶することで、参照する制御情報を変更する(ステップS19)。なお、このメモリ等に記憶された識別情報は、ステップS14で参照され、その識別情報に対応した制御情報が読み出されることになる。
また、ステップS13で、コマンド解析手段22が、コマンドの先頭の文字列を“summit”であると判定した場合(summitコマンド)は、コマンドを「切換点変更コマンド」であると認識し、パラメータを切換点変更コマンド実行部23cに出力する。
そして、ロボットカメラ制御装置20は、切換点変更コマンド実行部23cによって、「切換点変更コマンド」で指定される操作軸毎の切換点の位置(正規化切換点情報)をメモリ等に記憶することで、切換点の位置を変更する(ステップS20)。なお、メモリ等に記憶された切換点の位置は、ステップS14で参照され、その切換点の位置に基づいて、正規化移動量(移動角度)S等が算出されることになる。
[第2の実施形態]
<ロボットカメラ制御装置の構成>
図8は、第2の実施形態のロボットカメラ制御装置の構成図である。図8に示すように、ロボットカメラ制御装置20Aは、ロボットカメラ30から出力されるカメラ動き情報と、指令装置6から送信されるコマンドとに基づいて、ロボットカメラ30の動作を制御するものである。
なお、指令装置6から送信されるコマンドとしては、前記「移動コマンド」、「人物切換コマンド」、「切換点変更コマンド」の他に、カメラ動き情報と連係して実行されるコマンドとして「速度変更コマンド」が用意されている。
この「速度変更コマンド」は、ロボットカメラ30の移動速度の変更を指示するコマンドであって、例えば、「vchange,I,J,K,L」という文字列の形式で表現される。“vchange”はこのコマンドが「速度変更コマンド」であることを示し、以下に続くパラメータで“I”はどの操作軸の移動速度を変更するのかを示し、“J”は目標位置、“K”は最終速度(目標速度)、“L”は移動を完了する時間(移動時間)をそれぞれ示している。ここで、“I”が“1”の場合はパン軸を、“2”の場合はチルト軸を、“3”の場合はフォーカス軸を、“4”の場合はズーム軸をそれぞれ示すものとする。例えば、「速度変更コマンド」である「vchange,1,45,0,2」は、移動時間2秒の間で、パン軸の移動速度を現在の移動速度(以下、現速度という)から、0(45度の位置での停止状態)に変化させる動作を実行する旨の指令を示す。
ここでは、ロボットカメラ制御装置20Aは、カメラ動き情報入力部21cと、カメラ動き情報解析手段26と、速度変更コマンド実行部23dと、を備える点を除いて、図5に示すロボットカメラ制御装置20と同一の構成である。したがって、同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
カメラ動き情報入力部21cは、ネットワーク送受信手段21に備えられており、ロボットカメラ30(301〜30n)からカメラ動き情報を入力し、カメラ動き情報解析手段2に出力するものである。なお、カメラ動き情報は、現在位置及び現速度(初期速度vS)から構成されている。
カメラ動き情報解析手段26は、ネットワーク送受信手段21のカメラ動き情報入力部21cで受信したカメラ動き情報の内容を解析するものである。ここで解析したロボットカメラ30の現在位置及び現速度は速度変更コマンド実行部23dに出力される。
速度変更コマンド実行部23dは、コマンド実行手段23に備えられており、カメラ動き情報解析手段26が解析した現在位置及び現速度と、コマンド解析手段22が解析した最終速度及び移動時間とに基づいて、ロボットカメラ30を駆動するための駆動情報を生成し、指令電圧値生成手段25に出力するものである。
速度変更コマンド実行部23dは、最大速度算出部235と、第1駆動情報算出部236と、第2駆動情報算出部237と、駆動情報合成部238とを備えている。
最大速度算出部235は、ロボットカメラの現在位置及び現速度と、速度変更コマンドで指示される最終速度及び移動時間と、データベース24に保存されている制御情報(正規化関数及び正規化切換点情報)とに基づいて、ロボットカメラ30の移動速度が変更された後の最大速度(最大移動速度)を算出するものである。ここで算出された最大移動速度は、第1駆動情報算出部236及び第2駆動情報算出部237に出力される。
第1駆動情報算出部236は、最大速度算出部235で算出された最大移動速度に基づいて、第1正規化関数を補正することにより、ロボットカメラ30の移動速度が最大速度Vの状態になる前の駆動情報(第1駆動情報)を算出するものである。ここで算出された第1駆動情報は、駆動情報合成部238へ出力される。
第2駆動情報算出部237は、最大速度算出部235で算出された最大移動速度に基づいて、第2正規化関数を補正することにより、ロボットカメラ30の移動速度が最大移動速度Vの状態から最終速度になるまでの間の駆動情報(第2駆動情報)を算出するものである。ここで算出された第2駆動情報は、駆動情報合成部238へ出力される。
駆動情報合成部238は、第1駆動情報と第2駆動情報とを合成して駆動情報を生成するものである。ここで算出された駆動情報は、指令電圧値生成手段25へ出力される。
ここで、速度変更コマンド実行部23dが行う時間毎の駆動情報を算出する方法について図9を参照して詳細に説明する。図9は、駆動情報を算出する方法を説明するためのグラフである。
データベース24には、前記した(1)乃至(3)式で示した第1正規化関数f(t)及び第2正規化関数g(t)と、正規化切換点情報αとが保存されているものとする。
ここで、第1正規化関数f(t)及び第2正規化関数g(t)に基づいて単調増加関数及び単調減少関数を図9に示すようにグラフ化する。この場合、切換点の前(0<t<αTのとき)の関数の面積が、現速度から最大移動速度に達するまでの移動量Sup(=S1+S2)を表すことになる。
Figure 0004441361
ただし、vS:現速度、vE:最終速度、Cr:単位時間あたりのモータの制御回数、T:移動時間、n:数列の添え字とする。ここで、(8)式の第1項は、一定の速度(現速度vS)で移動する場合の移動量S1を示し、第2項は、加速部分の移動量S2を示している。そして、移動量S1と移動量S2との和が、単調増加関数の領域における面積を表している。なお、移動量Supは、正規化関数から求めたもの(正規化移動量)である。
同様に、図9に示すグラフにおいて、切換点の後(αT<t<Tのとき)の関数の面積が、現速度から最大移動速度に達するまでの移動量Sdown(=S3+S4)を表すことになる。
Figure 0004441361
ただし、vS:現速度、vE:最終速度、Cr:単位時間あたりのモータの制御回数、T:移動時間、n:数列の添え字とする。ここで、(9)式の第1項は、一定の速度(最終速度vE)で移動する場合の移動量S3を示し、第2項は、減速部分の移動量S4を示している。そして、移動量S3と移動量S4との和が、単調減少関数の領域における面積を表している。なお、移動量Sdownは、正規化関数から求めたもの(正規化移動量)である。
これら移動量Sup(=S1+S2)と移動量Sdown(=S3+S4)との和が、現在位置から目標位置までの移動量mに等しいことを利用して、切換点での速度(最大移動速度V)を算出することができる。そこで、最大速度算出部235は、以下の(10)式によって、最大移動速度Vを算出する。
Figure 0004441361
そして、第1駆動情報算出部236が、この最大移動速度Vを用いて、0<t<αTのときの駆動情報(第1駆動情報)を算出する。また、第2駆動情報算出部237が、この最大移動速度Vを用いて、αT<t<Tのときの駆動情報(第2駆動情報)を算出する。これら第1駆動情報と第2駆動情報とを、駆動情報合成238によって合成して駆動情報Q′(t)が算出される。すなわち、時間tにおけるロボットカメラ30への駆動情報Q′(t)を、以下の(11)式及び(12)式によって算出する。これにより、駆動情報Q′(t)の合成された波形Wが求められる。
Figure 0004441361
ここで、1秒間にロボットカメラ30のモータを制御する回数はCrであるので、速度変更コマンド実行部23dは、指定された移動時間であるT秒間に(Cr×T)回(Q(1),Q(2),Q(3)…Q(Cr×T))の駆動情報を生成し、指令電圧値生成手段25へ出力することになる。
<ロボットカメラ制御装置の動作>
次に、図10を参照(適宜図8参照)して、ロボットカメラ制御装置20Aの動作について説明する。図10は、速度変更コマンドの実行時におけるロボットカメラ制御装置20Aの動作を示すフローチャートである。
ロボットカメラ制御装置20Aは、ネットワーク送受信手段21のコマンド入力部21aによって、指令装置6からコマンドを入力され、コマンド解析手段22によって、入力されたコマンドの種別が判定されるまでは、第1の実施形態と同様に動作する。そして、コマンド解析手段22がコマンドを「速度変更コマンド」であると認識した場合、速度変更コマンドのパラメータを速度変更コマンド実行部23dに出力する。以下、ロボットカメラ制御装置20Aは、図10に示すフローチャートに従って動作する。
ロボットカメラ制御装置20Aは、速度変更コマンド実行部23dによって、速度変更コマンドのパラメータとして、目標位置での最終速度vE、移動時間Tを取得する(ステップS21)。
一方、現在のロボットカメラの状態(カメラ動き情報)が、カメラ動き情報入力部21cからカメラ動き情報解析手段26に出力されている。カメラ動き情報解析手段26は、カメラ動き情報を解析して、現速度vS及び現在位置を認識し、速度変更コマンド実行部23dに出力する。これにより、ロボットカメラ制御装置20Aは、速度変更コマンド実行部23dによって、現速度vS、移動量m(現在位置と目標位置との差分)を取得する(ステップS22)。
ロボットカメラ制御装置20Aは、速度変更コマンド実行部23dによって、データベース24から制御情報(正規化関数及び正規化切換点情報)を読み出して、速度変更処理を実行するための基本波形のパラメータ(f(t)、g(t)、α)を取得する(ステップS23)。そして、ロボットカメラ制御装置20Aは、最大速度算出部235によって、前記(10)式に示した、切換点での最大移動速度Vを算出する(ステップS24)。
また、第1駆動情報算出部236によって、ステップS24で算出した最大移動速度Vに基づいて、切換点より前の駆動情報(第1駆動情報)を算出する(ステップS25)。ここで、この第1駆動情報の波形を求めるために、現速度vSと最大移動速度Vとの差(V−vS)に基づいて第1正規化関数f(t)を変形し、現速度vSで移動する等速部分の駆動波形を重畳する。
同様に、第2駆動情報算出部237によって、ステップS24で算出した最大移動速度Vに基づいて、切換点より後の駆動情報(第2駆動情報)を算出する(ステップS26)。ここで、この第2駆動情報の波形を求めるために、最終速度vEと最大移動速度Vとの差(V−vE)に基づいて第2正規化関数g(t)を変形し、最終速度vEで移動する等速部分の駆動波形を重畳する。なお、ステップS25とステップS26とは、その順番を入れ替えて実行してもよく、並行して実行してもよい。
ロボットカメラ制御装置20Aは、駆動情報合成部238によって、ステップS25とステップS26でそれぞれ算出された第1駆動情報及び第2駆動情報を合成して、単位時間毎に、前記した(11)式又は(12)式により、ロボットカメラ30への駆動情報Q′(t)を算出する(ステップS27)。
そして、ロボットカメラ制御装置20Aは、指令電圧値生成手段25によって、ステップS27で算出した駆動情報Q′(t)から、ロボットカメラ30を制御するためのモータの電圧値を生成し、生成した電圧値をネットワーク送受信手段21の駆動情報出力部21bを介して、ロボットカメラ30に出力する(ステップS28)。これによって、移動中のロボットカメラ30は、移動速度を変更することができ、カメラマンの動きを模倣した違和感のないカメラ映像が生成される。
[第3の実施形態]
<ロボットカメラ制御装置の構成>
図11は、第3の実施形態のロボットカメラ制御装置の構成図である。図11に示すように、ロボットカメラ制御装置20Bには、ロボットカメラ30を遠隔操作するために操作機40が接続されている。ロボットカメラ制御装置20Bは、指令装置6から送信されるコマンドによる自動制御のほかに、操作機40からの指示に基づく手動制御が可能に構成されている。
なお、指令装置6から送信されるコマンドとしては、前記「移動コマンド」、「人物切換コマンド」、「切換点変更コマンド」、「速度変更コマンド」の他に、「自動/手動切換コマンド(切換コマンド)」が用意されている。
この「自動/手動切換コマンド」は、ロボットカメラ30への指令を、操作機40による指令(手動制御)から、速度変更コマンド実行部23dにより自動的に実行される指令(速度変更コマンド)へと切り換えるコマンドである。この場合、速度変更コマンドの内容として、目標位置、最終速度(目標速度)および移動時間がデータベース24に保存されている。すなわち、速度変更コマンドの内容は、例えば、パン軸の角度が45度での最終速度が「0(停止)」、移動時間5秒のように、一定の値に固定されている。
ここでは、ロボットカメラ制御装置20Bは、操作機動き情報入力部21dと、自動/手動切換コマンド実行部23eとを備える点を除いて、図8に示すロボットカメラ制御装置20Aと同一の構成である。したがって、同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
操作機動き情報入力部21dは、ネットワーク送受信手段21に備えられており、操作機40から操作機動き情報を入力し、指令電圧値生成手段25に出力するものである。なお、操作機動き情報(手動データ)は、カメラマン5により指定されたロボットカメラ30の各軸の動き情報である。
自動/手動切換コマンド実行部23eは、コマンド実行手段23に備えられており、コマンド解析手段22から通知される「自動/手動切換コマンド」を実行するものである。具体的には、この自動/手動切換コマンド実行部23eは、例えばデータベース24に予め記憶された最終速度および移動時間を読み出して、速度変更コマンド実行部23dに出力すると共に、指令電圧値生成手段25への入力信号を切り換えるための制御信号を指令電圧値生成手段25に出力するものである。
この自動/手動切換コマンド実行部23eが、例えば、Lレベルの制御信号を指令電圧値生成手段25に出力しているときに、操作機動き情報入力部21dからの信号が指令電圧値生成手段25に入力される。そして、例えばHレベルの制御信号を指令電圧値生成手段25に出力しているときに、コマンド実行手段23(速度変更コマンド実行部23d)からの信号が指令電圧値生成手段25に入力される。
<ロボットカメラ制御装置の動作>
次に、図12を参照(適宜図11参照)して、ロボットカメラ制御装置20Bの動作について説明する。図12は、自動/手動切換コマンドの実行時におけるロボットカメラ制御装置20Bの動作を示すフローチャートである。
ロボットカメラ制御装置20Bは、ネットワーク送受信手段21のコマンド入力部21aによって、指令装置6からコマンドを入力され、コマンド解析手段22によって、入力されたコマンドの種別が判定されるまでは、第1の実施形態と同様に動作する。そして、ロボットカメラ制御装置20Bは、コマンド解析手段22がコマンドを「自動/手動切換コマンド」であると認識した場合に、図12に示すフローチャートに従って動作する。
ロボットカメラ制御装置20Bは、操作機動き情報入力部21dによって、操作機40から操作機動き情報(手動データ)が入力されているかどうかを判定する(ステップS31)。ステップS31において、手動データが入力されている場合には、ロボットカメラ制御装置20Bは、ステップ35に進み、手動データに基づく指令電圧値を生成し、ロボットカメラ30に出力する。これにより、ロボットカメラ30を操作機40により遠隔操作することができる。
また、ステップS31において、手動データが入力されていない場合には、ロボットカメラ制御装置20Bは、自動/手動切換コマンド実行部23eによって、ロボットカメラ30を手動制御から自動制御に切り換える(ステップS32)。すなわち、自動/手動切換コマンド実行部23eは、Hレベルの制御信号を指令電圧値生成手段25に出力する。これにより、指令電圧値生成手段25に、コマンド実行手段23からの信号が入力されることとなる。
一方、現在のロボットカメラの状態(カメラ動き情報)が、カメラ動き情報入力部21cからカメラ動き情報解析手段26に出力されている。カメラ動き情報解析手段26は、カメラ動き情報を解析して、現速度vS及び現在位置を認識し、速度変更コマンド実行部23dに出力する。これにより、ロボットカメラ制御装置20Bは、速度変更コマンド実行部23dによって、現速度vS、移動量m(現在位置と目標位置との差分)を取得する(ステップS33)。続いて、ロボットカメラ制御装置20Bは、図10のステップS23〜ステップS27に示す速度変更用駆動情報の算出処理を実行する(ステップS34)。
ロボットカメラ制御装置20Bは、ステップS34で算出された駆動情報Q′(t)に基づいて、指令電圧値を生成し、ロボットカメラ30に出力する(ステップS35)。これにより、ロボットカメラ30をロボットカメラ制御装置20Bにより自動制御される。したがって、ロボットカメラ30は、手動データの入力がなくなってから例えば5秒の移動時間でパン軸が45度の位置で停止することとなる。
以上説明したように、ロボットカメラ制御装置20Bは、操作機40から入力する操作機動き情報に基づく指令を、速度変更コマンド実行部23dに実行される速度変更コマンド(自動制御)に切り換えてロボットカメラ30に出力することができる。
この実施形態によれば、あるシーンを撮影する際、例えば、最終撮影映像を、次に切り換わるVTRの始めのフレームと全く同一の映像に合わせる必要がある場合などに好適である。この場合、シーンの最後の映像を撮影するために、最終映像に近づいた時点で、自動/手動切換コマンドを実行することにより、あらかじめ決められた位置に確実にロボットカメラ30を移動させ、停止させることができる。
<第4の実施形態>
指令装置6から送信されるコマンドが速度変更コマンドである場合に、データベース24に記憶された制御情報として、第1正規化関数、第2正規化関数及び正規化切換点情報の他に、所定の減速関数を用いるロボットカメラ制御装置を第4の実施形態として説明する。この場合のロボットカメラ制御装置は、速度変更コマンド実行部23dに図示しない第3駆動情報算出部と、目標位置判定部とを備えている点を除いて、図8又は図11に示す構成と同一である。
この第3駆動情報算出部は、カメラ動き情報及び入力コマンドに基づく移動距離と、データベース24に記憶された減速関数及び第2正規化関数とに基づいて、駆動情報を生成し、指令電圧値生成手段25に出力するものである。
目標位置判定部は、速度変更コマンドの内容と、カメラ動き情報の内容とに基づいて、目標位置が現在位置から順方向かつ当初目標位置より遠い場合、目標位置が現在位置から順方向かつ当初目標位置より近い場合、及び、目標位置が現在位置から逆方向にある場合のいずれであるかを判別し、判別結果に応じて速度変更コマンド実行部23dの各算出部235〜238又は前記第3駆動情報算出部に指示を与えるものである。
目標位置判定部は、目標位置が現在位置から順方向かつ当初目標位置より遠い場合、各算出部235〜238に、通常の動作を行うように指示を与える。これにより、速度変更コマンド実行部23dは、前記第2の実施形態と同様に動作する。
また、目標位置判定部は、目標位置が現在位置から順方向かつ当初目標位置より近い場合、この場合の駆動情報を生成するように第3駆動情報算出部に指示を与える。
また、目標位置判定部は、目標位置が現在位置から逆方向にある場合、速度変更コマンドに指示された移動時間の所定の割合の時間(例えば全移動時間の30%)の間、この場合の駆動情報を生成するように第3駆動情報算出部に指示を与え、残りの時間(例えば全移動時間の70%)の間、この場合の駆動情報を生成するように各算出部235〜238に指示を与える。
ここで、第3駆動情報算出部が行う駆動情報を算出する方法について説明する。
データベース24には、第1正規化関数、第2正規化関数、正規化切換点情報、及び次式で示される減速関数D(k)が保存されているものとする。
D(x)=k2×h(x) …(13)
ここで、h(x)は、h(0)=0、h(1)=0、0<x<1のときに0<h(x)<1となる関数であり、例えば、次式(14)で示されるものである。
h(x)={1−cos(2π×x)}/2 …(14)
そこで、第3駆動情報算出部は、以下の(15)式によって、駆動情報Q″(t)を算出する。
Q″(t)=vS×g(t/T)−D(t/T) (0<t<T)…(15)
ただし、vS:現速度、T:移動時間とする。
なお、(13)式に示される減速関数D(x)に含まれる定数kは、ロボットカメラ30の移動距離L(現在位置と目標位置との差分)を条件として、次式で示される方程式を解くことにより求められる。
Figure 0004441361
次に、第4の実施形態に係るロボット制御装置の動作を図13を参照して説明する。図13は、ロボットカメラの速度変化を説明するための説明図であり、(a)は目標地点が順方向のときを示し、(b)は目標地点が逆方向のときを示している。ここでは、図13に示すように、ロボットカメラ30が例えばt=tAのときにA点にあり、t=tBのときにB点へ到達するように移動している途中のt=tXのときに(X点にあるとき)、C点へ到達するように速度変更コマンドが実行された場合を考えている。なお、ロボットカメラ制御装置は、t=tXの時点で速度変更コマンドが実行されるまで、ロボットカメラ30がB点へ到達するまでの軌道(時間と移動すべき角度)を各操作軸ごとに計算しながら、ロボットカメラ30を駆動している。
(a)目標地点が順方向のときには、さらに、(1)変更された目標地点のC点が当初の目標地点のB点より遠い場合と、(2)変更された目標地点のC点が当初の目標地点のB点より近い場合とに場合分けできる。このうち、(1)変更された目標地点のC点が当初の目標地点のB点より遠い場合には、第4の実施形態のロボットカメラ制御装置は、第3駆動情報算出部を動作させることなく、前記第2及び第3の実施形態と同様にして、カメラ動き情報によるX点での移動速度(現速度)と、カメラ動き情報及びコマンドによるC点までの移動距離mを入力として、前記(11)式及び(12)式により駆動情報(駆動波形)を生成する。その結果、ロボットカメラ30は、図13の(a)に一点鎖線で示すような軌道変化を経てt=tCのときにC点に到達する。
一方、(2)変更された目標地点のC点が当初の目標地点のB点より近い場合には、ロボットカメラ30をもはや加速する必要はないので、データベース24に格納された制御情報のうち、第1正規化関数f(t)を必要とせずに、第2正規化関数g(t)のみを変形して利用するだけでよい。さらに、この場合、急激に減速しなくてはならないので、減速関数D(k)を利用する必要がある。そこで、第4の実施形態のロボットカメラ制御装置は、第3駆動情報算出部によって、前記(15)式に基づいて駆動情報Q″(t)を生成し、指令電圧値生成手段25に出力する。その結果、ロボットカメラ30は、図13の(a)に実線で示すような軌道変化を経てt=tC′のときにC点に到達する。
(b)目標地点が逆方向のときには、移動時間の初めのP%(例えば30%)でロボットカメラ30の移動速度が0になり、かつ、移動時間の(100−P)%でロボットカメラ30が反対方向に移動するような駆動波形を生成する。図13の(b)に示す駆動波形を生成した場合には、移動時間の初めのP%については、第3駆動情報算出部を動作させて前記(15)式に基づいた駆動情報Q″(t)を生成し、残りの(100−P)%の移動時間については、前記第2の実施形態と同様にして駆動情報Q′(t)を生成することにより、ロボットカメラ30は、図13の(b)に示すように、t=tCのときにC点に到達することができる。
この実施形態によれば、ロボットカメラ30の移動速度を変更する際、人のカメラ操作を模したカメラ制御波形を変形して使用することにより、正方向や逆方向への速度変更において、カメラ映像にショックを生じたり、見た目に違和感を生じることなく、容易にロボットカメラ30の駆動制御を行うことができる。
なお、図13に示すように、当初の目標地点に向かって減速されている最中に目標地点が変更されたときを説明したが、当初の目標地点に向かって加速している最中に目標地点が変更されたときにも同様に場合分けをすることもできる。ただし、ここでは、速度変更時においても、ロボットカメラ30がカメラマンの動きのように自然な動きとなるような場合を想定しているので前記のごとく説明した。
以上説明したように、本発明によるロボットカメラ制御情報生成装置10及びロボットカメラ制御装置20(20A,20B)によれば、ロボットカメラで被写体を撮影する際、ロボットの機械的な動きによる不自然な動作ではなく、カメラマンの動きを模倣した制御を行うことができるので、より自然の動作に近い動きの映像を撮影することが可能となる。
本発明に係るロボットカメラ制御情報生成装置の構成図である。 本発明に係るロボットカメラ制御情報生成装置のカメラ移動情報生成部で生成されるカメラ移動情報の内容を説明するための説明図である。 図2に示すカメラ移動情報から、正規化関数と正規化切換点情報とを生成する手法を説明するための説明図である。 本発明に係るロボットカメラ制御情報生成装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るロボットカメラ制御装置の構成図である。 ズーム軸の切換点を変更した場合に撮影される映像の変化を模式的に表した図である。 第1の実施形態に係るロボットカメラ制御装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るロボットカメラ制御装置の構成図である。 駆動情報を算出する方法を説明するためのグラフである。 速度変更コマンド実行時におけるロボットカメラ制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るロボットカメラ制御装置の構成図である。 自動/手動切換コマンド実行時におけるロボットカメラ制御装置の動作を示すフローチャートである。 ロボットカメラの速度変化を説明するための説明図であり、(a)は目標地点が順方向のときを示し、(b)は目標地点が逆方向のときを示している。
符号の説明
10 ロボットカメラ制御情報生成装置
11 ネットワーク受信手段(操作情報取得手段)
12 カメラ移動情報生成手段
13 操作軸情報生成手段
13a パン軸情報生成部
13b チルト軸情報生成部
13c ズーム軸情報生成部
13d フォーカス軸情報生成部
13z 関数生成部(関数生成手段)
14 データベース(制御情報保存手段)
20、20A、20B ロボットカメラ制御装置
21 ネットワーク送受信手段
21a コマンド入力部(コマンド入力手段)
21b 駆動情報出力部(駆動情報出力手段)
21c カメラ動き情報入力部
21d 操作機動き情報入力部
22 コマンド解析手段
23 コマンド実行手段
23a 移動コマンド実行部(駆動情報生成手段)
231 移動量算出部(移動量算出手段)
232 補正係数算出部(補正係数算出手段)
233 駆動情報算出部(駆動情報算出手段)
235 最大速度算出部(最大速度算出手段)
236 第1駆動情報算出部(第1駆動情報算出手段)
237 第2駆動情報算出部(第2駆動情報算出手段)
238 駆動情報合成部(駆動情報合成手段)
23b 人物切換コマンド実行部
23c 切換点変更コマンド実行部(切換点変更手段)
23d 速度変更コマンド実行部(速度変更用駆動情報生成手段)
23e 自動/手動切換コマンド実行手段
24 データベース(制御情報保存手段)
25 指令電圧値生成手段
26 カメラ動き情報解析手段
30 ロボットカメラ
40 操作機

Claims (7)

  1. カメラマンのカメラ動作を行う際のカメラ雲台及びカメラレンズを操作する操作情報をパラメータ化した制御情報に基づいて、ロボットカメラを制御するロボットカメラ制御装置であって、
    前記カメラ雲台及び前記カメラレンズが操作された操作方向の軸である操作軸毎に、操作方向の動きを区分する切換点を移動時間内で正規化した正規化切換点情報と、前記切換点で区分された操作方向の動きを正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数とを、前記制御情報として予め保存した制御情報保存手段と、
    前記ロボットカメラを操作するためのコマンドを入力するコマンド入力手段と、
    このコマンド入力手段で入力されたコマンドの内容を解析するコマンド解析手段と、
    前記制御情報保存手段に保存されている制御情報と、前記コマンド解析手段で解析されたコマンドの内容とに基づいて、前記ロボットカメラを駆動するための時間毎の操作量である駆動情報を生成する駆動情報生成手段と、
    この駆動情報生成手段で生成された駆動情報を前記ロボットカメラへ出力する駆動情報出力手段と、
    前記正規化切換点情報を変更する切換点変更手段とを備え
    前記駆動情報生成手段が、前記切換点変更手段で変更された正規化切換点情報に基づいて、前記駆動情報を変化させることを特徴とするロボットカメラ制御装置。
  2. 前記駆動情報生成手段は、
    前記コマンドで指示される移動時間と、前記正規化切換点情報と、前記第1正規化関数及び前記第2正規化関数とに基づいて、前記カメラ雲台及び前記カメラレンズの操作軸毎の正規化移動量を算出する移動量算出手段と、
    この移動量算出手段によって算出された正規化移動量と、前記コマンドで指示される移動量とに基づいて、前記正規化移動量と前記移動量との比率である補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    この補正係数算出手段によって算出された補正係数に基づいて、前記第1正規化関数及び前記第2正規化関数を補正することで、前記時間毎の操作量である駆動情報を算出する駆動情報算出手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項に記載のロボットカメラ制御装置。
  3. ロボットカメラの現在位置及び現在の移動速度を示すカメラ動き情報を入力するカメラ動き情報入力手段と、
    このカメラ動き情報入力手段で入力されたカメラ動き情報の内容を解析するカメラ動き情報解析手段と、
    前記コマンド入力手段に、前記ロボットカメラの移動速度を変更するための速度変更コマンドが入力されたときに、前記制御情報保存手段に保存されている制御情報と、前記コマンド解析手段で解析されたコマンドの内容と、前記カメラ動き情報解析手段で解析されたカメラ動き情報の内容とに基づいて、前記ロボットカメラの移動速度を変更するための駆動情報を生成する速度変更用駆動情報生成手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項又は請求項に記載のロボットカメラ制御装置。
  4. 前記速度変更用駆動情報生成手段は、
    前記カメラ動き情報が示す現在位置及び現在の移動速度と、前記コマンドで指示される目標位置、目標速度及び移動時間と、前記正規化切換点情報と、前記第1正規化関数及び前記第2正規化関数とに基づいて、前記ロボットカメラの最大移動速度を算出する最大速度算出手段と、
    この最大速度算出手段によって算出された最大移動速度と前記現在の移動速度とに基づいて前記第1正規化関数を補正することにより、前記最大移動速度となる前の駆動情報を算出する第1駆動情報算出手段と、
    前記最大速度算出手段によって算出された最大移動速度と前記目標速度とに基づいて前記第2正規化関数を補正することにより、前記最大移動速度となった後の駆動情報を算出する第2駆動情報算出手段と、
    前記第1駆動情報算出手段及び第2駆動情報算出手段で算出された駆動情報を合成する駆動情報合成手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項に記載のロボットカメラ制御装置。
  5. 前記ロボットカメラを手動制御する操作機から、前記ロボットカメラの動きを指示するための操作機動き情報を入力する操作機動き情報入力手段と、
    前記コマンド入力手段に、手動制御から自動制御に切り換える切換コマンドが入力されたときに、前記ロボットカメラへの指令を、前記操作動き情報入力手段からの入力に基づいた指令から、予め定められた目標位置、目標速度及び移動時間を条件として前記速度変更用駆動情報生成手段で算出された駆動情報に基づいた指令へと切り換える自動/手動切換手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項又は請求項に記載のロボットカメラ制御装置。
  6. カメラ雲台及びカメラレンズが操作された操作方向の軸である操作軸毎に、操作方向の動きを区分する切換点を移動時間内で正規化した正規化切換点情報と、前記切換点で区分された操作方向の動きを正規化した第1正規化関数及び第2正規化関数とを、カメラマンのカメラ動作を行う際の前記カメラ雲台及びカメラレンズを操作する操作情報をパラメータ化した制御情報として予め保存したデータベースに基づいて、ロボットカメラを制御するために、コンピュータを、
    前記ロボットカメラを操作するためのコマンド入力するコマンド入力手段、
    このコマンド入力手段で入力されたコマンドの内容を解析するコマンド解析手段、
    前記データベースに保存されている制御情報と、前記コマンド解析手段で解析されたコマンドの内容とに基づいて、前記ロボットカメラを駆動するための時間毎の操作量である駆動情報を生成する駆動情報生成手段、
    この駆動情報生成手段で生成された駆動情報を前記ロボットカメラへ出力する駆動情報出力手段、
    前記正規化切換点情報を変更する切換点変更手段として機能させ
    前記駆動情報生成手段が、前記切換点変更手段で変更された正規化切換点情報に基づいて、前記駆動情報を変化させることを特徴とするロボットカメラ制御プログラム。
  7. 前記コンピュータを、さらに、
    前記ロボットカメラの現在位置及び現在の移動速度を示すカメラ動き情報を入力するカメラ動き情報入力手段、
    このカメラ動き情報入力手段で入力されたカメラ動き情報の内容を解析するカメラ動き情報解析手段、
    前記コマンド入力手段に、前記ロボットカメラの移動速度を変更するための速度変更コマンドが入力されたときに、前記データベースに保存されている制御情報と、前記コマンド解析手段で解析されたコマンドの内容と、前記カメラ動き情報解析手段で解析されたカメラ動き情報の内容とに基づいて、前記ロボットカメラの移動速度を変更するための駆動情報を生成する速度変更用駆動情報生成手段、
    として機能させることを特徴とする請求項に記載のロボットカメラ制御プログラム。
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