JP4430125B2 - 光記録媒体及び光記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、信号記録面に光源からの光を集光するたとえば光ディスクのような光記録媒体及び光記録再生装置に関する。
コンピュータの記録装置や音楽・画像情報のパッケージメディアとしての光ディスクや、光磁気ディスク等が使用されている。これらの光記録/再生装置では、光源から出射された光束を対物レンズで集光して記録面に照射する(以下、従来例1と記す)。
このような光記録/再生装置では、近年、高密度化が要求されているが、この高密度化の1つの方法として、光記録媒体面に照射する光スポット径を小さくすることが考えられる。
これは、スポット径が小さくなれば、情報信号が微小マークで高密度記録された光記録媒体から情報信号を再生する場合、再生すべきマーク以外のマークからの信号の混入(いわゆるクロストーク)が小さくなり、小さな記録マークであっても正しく再生することが可能となるからであり、また、記録媒体に情報信号を記録する場合においても、隣接マークに影響を与えずに、正確に微小マークを記録できるからである。
ところで、光ビームのスポット径はその波長をλ、開口数をNAとした場合、λ/NAに比例する。よって、光ビームのスポット径を小さくするには、記録媒体面に光ビームを集光する対物レンズの開口数を高めればよい。しかし、対物レンズの開口数はその製造の困難さから限界(具体的には0.6程度)がある。
そこで、対物レンズをレンズの複合体(対物レンズ複合体と記す)とすることで、スポット径を小さくすることが提案されている。図5に基づきこの対物レンズ複合体について具体的に説明する。図5において、200は対物レンズ(開口数NA)であり、201は半球状レンズ(屈折率N)である。対物レンズ200には平行光束P1が入射するようになっている。また、半球状レンズ201は、対物レンズ200と対向する側の入射面が球面状となっており、対物レンズ200によりビーム径の絞られた光束P2が上記入射面に垂直に入射するように配置されている。また、半球状レンズ201の反対側の面は平坦面となっている。
このような対物レンズ複合体では、対物レンズ200を出射した光束P2は、半球状レンズ201への入射の際にほとんど反射されずまた回折されない。したがって、光束P2は開口数NAの対物レンズ200による絞り角度を保ったまま半球状レンズ201の内部へと入射することになる。ここで、半球状レンズ201は屈折率がNであるため、半球状レンズ201の内部では波長が1/N倍となっている。
そして、半球状レンズ201の平坦面から出射すると、その出射光束P3は、半球状レンズ201と空気との屈折率差により、更に絞られた開口数N×NAに対応するものとなる(波長はλへと戻る)。
このように、図5に示すような対物レンズ複合体によれば、実効的に開口数の大きな光束を容易に作り出すことができる。そこで、このような対物レンズ複合体を用いた光ディスク装置についていくつか提案されている。
図6は、上記対物レンズ複合体を用いた光ディスク装置として提案されている従来例(特許文献1、特許文献2、以下、従来例2と記す)の構成を示す概略図である。本光ディスク装置では、対物レンズ200(開口数=NA)と半球状レンズ201(屈折率=N)からなる対物レンズ複合体210から出射した光束は、数μm以上のギャップ212を介して光ディスク211に入射し、情報が記録されている記録面213を照射する。ここで、対物レンズ複合体210からの光束は上記したようにギャップ212において開口数N×NAに対応するものとなって光ディスク211に入射する。
このように、上記光ディスク装置では、対物レンズ200のみを使用していたときと比べて、半球状レンズ201の屈折率N倍だけ開口数の大きな光束、つまりビームスポットサイズが1/N倍の光束を光ディスク211に入射させることができる。
図7は、対物レンズ複合体を用いた光ディスク装置として提案されている他の例(特許文献3、非特許文献1、以下、従来例3と記す)を説明する概略図である。この光ディスク装置では、対物レンズ200(開口数=NA)と半球状レンズ201(屈折率=N)からなる対物レンズ複合体210は、光ディスク211の記録面213に対して近接して(〜λ/4)配置されている。
対物レンズ複合体210と記録面213とを近接して配置すると、近接場(ニア・フィールド)効果が働き、半球状レンズ201の平坦面から出射しようとする光束は、半球状レンズ201内にある状態と同じ性質で上記平坦面から浸み出して記録面213を照射する。ここで、上記したように半球状レンズ201内の光束は、開口数NAで波長が1/N倍の光束となっているため、記録面213に照射される光束は従来の照射光に比して波長が1/N倍に縮小された光束となる。よって、記録面213にはビームスポットサイズが1/N倍となった光束が入射することとなる。
このように、従来例3では、近接場を利用することで、半球状レンズ201内で波長の縮小された光束をそのままの性質で記録面213へと導き、これによりビームスポットサイズを縮小している。
特開平8−221772号公報(平成8年8月30日公開) 特開平8−221790号公報(平成8年8月30日公開) 米国特許第5,121,256号明細書(1992年6月9日特許) 特開平9−161311号公報(平成9年6月20日公開) 特開平5−189796号公報(平成5年7月30日公開)
日経エレクトロニクス1997.6.16,p.99〜p.108
上記したように、従来例2、3によれば原理上は記録面を照射するビームスポットサイズを縮小でき、これにより、光ディスクの高密度化を実現できる。
しかしながら、図6に示す従来例2の場合には、対物レンズ複合体210を出射する光束は、開口数が大きくなると半球状レンズ201から外に出た光束は光ディスク211への入射の際に、光ビーム内の外側付近では入射角度が大きくって全反射現象が起こり、開口数に制限がでる。
例えば、屈折率が1.5の半球状レンズ201から屈折率1.0の空気中に光が放出されるときの反射率は、いわゆるブリュースター角の33°付近から上昇しはじめ、41.8°で完全反射となる。反射率が大きくなるということは、結局光ディスク211へ入射される光量が減少することを意味しており、完全反射の場合には光ディスク211へは光が入射しないことになる。このため、従来例2の場合には開口数を大きくして記録密度を向上させるには限界があり、開口数は0.85程度までしか大きくすることはできない。
また、図7に示す従来例3では、半球状レンズ201において空気中の波長の1/Nに絞った光束を、その波長のまま記録面213へと導くため、記録面213と半球状レンズ201とを光の波長の1/4程度に近接させる必要があり、記録媒体には、有効な保護膜を付けることができないという問題があった。そのため、塵埃の影響を大きく受け、波長オーダーの埃があっても、動作に影響を及ぼすだけでなく、記録媒体そのものを損傷させる惧れがある。また、塵埃を避けるためには、光ディスクの特長である媒体交換が行えなくなるという問題もある。
さらに、従来例3の光ディスク装置では、半球状レンズ201と記録面213との光の結合効率が略50%と低くなり、十分な情報光を得ることができないという問題もある。これは、本件発明者が推察するに、従来例3では半球状レンズ201内部で光の波長を縮小した(波長の1/Nとした)状態で平坦面から大気中に光束を出射するが、このとき、光束径(光量がピーク強度の1/eとなる部分の光束径)が大気中での波長以下であり、大気中では存在し得ない光束径となっているため、この部分で光の何らかのロスが生じていることによるものと考えられる。
本発明は、上記課題を解決するものであって、記録面にビームスポット径の小さな光ビームを、効率良く照射できる光記録媒体及び光記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の光記録媒体は、上記課題を解決するために、光源からの光束を集光する対物レンズ手段が前記光源からの光の波長以下の間隔で配された状態で、情報の記録または再生の少なくとも一方がなされる光記録媒体であって、情報を記録する記録面に対して前記対物レンズ手段と対向する側に、透明誘電体層、及び該対物レンズ手段からの出射光を結合する光結合層を有してなることを特徴としている。
また、本発明の光記録媒体は、前記記載の光記録媒体において、前記透明誘電体層の膜厚は、λ/4n(nは透明誘電体層の屈折率)であることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体は、前記記載の光記録媒体において、前記透明誘電体層の屈折率と前記光結合層の屈折率とは、互いに異なっていることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体は、前記光記録媒体において、前記光結合層の厚さは、0.4μm以上10μm以下であることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体は、前記光記録媒体において、前記光結合層の厚さは、3μm〜7μmであることがさらに好ましい。
本発明の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の光記録媒体を使用することを特徴としている。
以上説明したように、本発明の光記録媒体及び光記録再生装置によれば、対物レンズ手段を光記録媒体に近接させるため、開口数を大きくしても全反射を生じさせず光量の損失を抑制できるので、信号記録面に照射するビームのスポット径を縮小して高密度の記録再生動作を実現できる。さらに、光量のロスを抑制できるため、低パワーでの記録再生が実現し、光源(レーザー等)の寿命が延び、信頼性を高めることができる。
また、光記録媒体に光結合層を設けるため、それを保護膜としても機能させることで、塵埃に対して十分強くなり、信頼性を高めることができる。
さらに、透明誘電体層を設けておけば、カー回転角が増大し、再生信号品質を向上できる。
本発明に係る光ディスク装置を説明する図である。 図1の半球状レンズと光結合層の厚みの関係を示す図である。 実施の形態2の光ディスク装置を説明する図である。 実施の形態3の光ディスク装置を説明する図である。 対物レンズ複合体について説明する図である。 従来例2の光ディスク装置を説明する図である。 従来例3の光ディスク装置を説明する図である。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る光記録再生装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここでは本発明の光記録再生装置を光ディスク装置に適用した例について説明するが、本発明の光記録再生装置は光ディスク装置の他に光カード装置や光テープ装置等にも適用可能であることは言うまでもない。
まず、本実施の形態の原理について図1に基づき説明する。図1において、4は対物レンズ、5は半球状レンズであり、両者で対物レンズ手段を構成している。なお、ここでは対物レンズ4の開口数をNA、半球状レンズ5の屈折率をN1とする。光記録媒体としての光ディスク20は、基板3上に記録面2が設けられ、更にこの記録面2上に光結合層1が設けられたものである。
このような光ディスクシステムにおいて、対物レンズ4に入射した光(波長=λ)は半球状レンズ5の球面に垂直に入射する。この入射光は、半球状レンズ5内において開口数NA、かつ波長がλ/N1の光束となる。そして、半球状レンズ5の平坦面から出射し、一旦大気中に出た後、光ディスク20に入射する。
ここにおいて、通常は、上記した従来例2のように、半球状レンズ5の出射光は開口数が大きくなると反射が生じてしまい、光量ロスとなる。
そこで、本発明では、上記したように光ディスク20の光入射面に半球状レンズ5と略同一の屈折率を有する光結合層1を設け、該光結合層1に近接して(光の波長λ以下の距離で)半球状レンズ5を配置する。このように、全反射が起こる面に、半球状レンズ5と略同一の屈折率を有する媒質を近づけることにより、全反射表面のエバネッセント光が近づいている媒質の中に伝わるようになる。すなわち、半球状レンズ5の平坦面から出射する光束は、近接場(ニア・フィールド)効果により光結合層1と結合し、半球状レンズ5内での進行方向と概ね同一方向に進行する。このため、半球状レンズ5から大気中に出射するときに大きな反射を生じさせずに、光束を光結合層1に導くことができる。
ここで、光結合層1に導かれる光束は、半球状レンズ5内と同様の性質のものとなるため、開口数NA、波長λ/NAの光束となる。そして、この光束は光結合層1内を進み、記録面2を照射する。よって、記録面2には、波長がλ/NAで開口数NAの光束が入射することとなる。
このため、通常の光ディスクに比して、光ディスクに記録できる密度を高めることができる。また、従来例2のように反射が生じることもなく充分な光量をもって記録面2に対して情報を記録または再生することができる。
以上のように、本件発明は、近接場効果を利用し、光が本来持つ“光が同一方向に進行する性質”により、半球状レンズから大気中に光束が出射する際の反射の発生を抑制し、光束を光結合層に導くものであり、従来例3のように近接場効果を使って半球状レンズで集光された光のエネルギーを光ディスクに伝搬させるものとは技術思想が異なるものである。このため、従来例3のように、記録面と半球状レンズとを近接させる必要がなく、また、大気中における光束(半球状レンズの平坦面から出射された光束)を通常の状態では存在し得ないものとする必要がない。
よって、光結合層1に記録面2を保護する機能を持たせて、半球状レンズ5の走行等に起因する記録面2の破壊等に対する保護を実現できる。また、半球状レンズ5を出射した時点での光束の径を所定値以上の大きさとして、光の結合率を高めることができる。なお、半球状レンズ5の出射時点での光束径としては、光の波長(大気中)程度以上とすればよい。
なお、以上説明した本発明では、近接場効果を利用しているが、この効果を得るためには、半球状レンズ5の平坦面と光結合層1の間隔は波長(大気中)の1/4以下とすることが望ましく、1/8以下とすればさらに近接場効果を有効に機能させることができる。
また、ここでは、対物レンズ4と半球状レンズ5とにより大きな開口数を得るレンズ系を構成しているが、開口数の大きなものであれば、これに限るものではなく、単体の対物レンズであっても良い。
また、記録面2は光により情報を読み出せるものであれば、凹凸のピットにより情報を記録しているもの、相変化記録や光磁気記録により情報を記録しているもの等のいずれであってもよい。
なお、以上説明した本実施の形態の光ディスクシステムでは、上記したように従来例1に示した光ディスク装置に比してビームスポットサイズの小さくして記録面に光を照射して情報を記録/再生するが、この記録/再生方法やビームスポットのサーボ制御方法については従来と同様の方法で実現できる。このため、ここでは説明を省略している。
以下、本発明の実施の形態について、より具体的に説明する。図1において、対物レンズ4は開口数が0.6に設定されており、波長400nmの入射光を集光する。該集光光は屈折率が1.6の半球状レンズ5に入射する。半球状レンズ5は光ディスクの表面上を20〜100nm程度浮上して走行する。ここで、半球状レンズ5と光ディスクとの間隔が波長の1/4以下であるため、近接場効果により、半球状レンズ5を出射する光は半球状レンズ5内においての進行方向と同一方向に直進し光ディスク20の光結合層1内に入射する。ここで、半球状レンズ5の平坦面から出射する光束は、上記平坦面におけるスポット径が400nm以上となっている。また、光結合層1は屈折率が約1.6の紫外線硬化樹脂で形成されており、記録面2の保護膜としても機能する。なお、光結合層1としては他にガラス、SiO、アクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィン系樹脂等も使用できる。
光結合層1内に入射した光束は記録面2上で集光され、記録面2上に従来例1の1/1.6倍のスポット径となって照射する(実効開口数0.6×1.6=0.96の光束として照射する)。よって、高密度記録または高密度記録媒体からの再生を可能とする。
次に、光結合層1と半球状レンズ5との関係について図2を用いて説明する。図2において、Sは半球状レンズ5を部分球面とする球の球面、rはその球面Sの半径、lは半球状レンズ5の平坦面と平行で球面Sの中心を通る平面である。また、Dは半球状レンズ5の上端から下端までの距離、dは光ディスク20における光結合層1の厚さを示している(半球状レンズ5の屈折率と光結合層1の屈折率とが同じ場合)。
この図に示すように、半球状レンズ5の屈折率と光結合層1の屈折率とが同じ場合には、半球状レンズ5は幾何学的な半球からほぼ光結合層1の厚みdだけ薄くなったものであり、記録面2に正しく光の焦点を結ぶようになっている。
半球状レンズ5と光結合層1の屈折率が異なる場合は、その分だけ光学的補正をかけて、レンズの厚みを決定する必要がある。具体的には、半球状レンズ5の屈折率をN1、半球状レンズ5の半径をr、光結合層1の屈折率をN2、厚さをdとすると、半球状レンズ5の上端から下端までの距離は、概ねr−d×N1/N2程度に決定する。このようにすれば、記録面2上に光束を集光できる。屈折率N1とN2が略等しい場合には、半球状レンズ5の中心を通る線が記録面2の位置するところであり、ここから光結合層1の厚みを差し引いた値が半球状レンズ5に要求される厚みとなる。
光結合層1は、厚みが不均一となると、記録/再生動作に支障を来すおそれがある。厚みの不均一は、厚みが大きいときに顕著であるため、光結合層1としては10μm以下であることが望ましい。また、光結合層1は厚みがあまり薄くなると、記録面2の保護膜としての機能がなくなり、また、半球状レンズ5の平坦面から出射させる光束径を小さく(大気中での波長λより小さく)設定する必要が生じ、光結合率悪化の惧れがあるため、大気中での波長λ以上、すなわち、ここでは0.4μm以上に設定すべきである。また、製造の容易さを考慮すると、3〜7μm程度に設定するのが望ましい。
また、ここでは、半球状レンズ5は上記のように光ディスク20上を浮上して走行するもの(浮上ヘッド)使用するため、光結合層1の表面と浮上ヘッドのスライダー部分のどちらか一方に潤滑剤等を塗布しておき、浮上ヘッドとの摩擦の影響を抑制しておくことが望ましい。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1よりも更に高密度化を実現するために、対物レンズ4と半球状レンズ10とにより開口数を向上させた光ディスクシステムに関する。図3は、この光ディスクシステムを説明する図である。図3において図1と同一部分については同一符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1では、対物レンズ4からの光束を半球状レンズ5に垂直に入射させていたが、ここでは半球状レンズ10の表面に斜めに入射させる。このため、半球状レンズ10の表面で光が屈折し、極めて高い開口数(例えば、2.0程度)を得ることができる。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に半球状レンズ10と光結合層1とを近接させているため、上記のような高い開口数であっても全反射することなく、光結合層1に効率よく入射できる。よって、さらなる高密度化と、光損失の抑制を両立できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1で示した光ディスクシステムを光磁気記録再生装置に適用した例について説明する。
図4は、本実施の形態の光磁気記録再生装置の構成を説明する図である。図4において、4は対物レンズであり、入射光を集光して半球状レンズ5へと導く。半球状レンズ5は、実施の形態1で説明したように、その表面が対物レンズ4からの光束に対して垂直になるよう配置されている。半球状レンズ5からの光束は近接場効果により、半球状レンズ5内部と同様の進行方向を維持したまま、光ディスク20の光結合層1に入射する。このため、実施の形態1で示したように、光ディスク20の記録面2に微小なビームスポットとして入射する。よって、記録に際しては高密度記録が実現でき、再生に際してはクロストークのない高信号品質での情報の再生動作を実行できる。なお、記録動作や再生動作は通常の光磁気記録再生装置と同様の動作により行える。
図4の光磁気記録再生装置では、実施の形態1で説明したように半球状レンズ5と光ディスク20との間隔が短くなるため、磁気ヘッド30と光ヘッド(半球状レンズ5)とを、スライダー14に埋め込んで一体化している。具体的には、図4においては、半球状レンズ5の周囲にヨーク11とコイル12を配している。スライダー14は、スライダーサスペンション13に支持されており、図示していない駆動機構により駆動されて、回転駆動された光ディスク20上を移動して、光ヘッドと磁気ヘッド30を所望の位置に導く。これにより、所望の位置(アドレス)での記録再生動作が実行される。
このような構成とすれば、磁気ヘッド30を光ディスク20に近接配置でき、これにより高速のデータ転送が可能となる。また、低消費電力化、駆動電圧の低減化、発熱量の抑制を実現できる。
また、光ディスク20に対し、片側から磁界と光をかけることができるため、光ディスク20の両側にヘッドを配置し、基板の両面に記録面(光磁気記録層)を設けることにより、ディスク両面に情報を記録することが可能となり、更なる高密度化を実現できる。
また、スライダー14は、情報の記録再生動作に応じて、光ディスク20上を走行するが、このときの浮上量が対物レンズ4への入射光の波長λ以下(望ましくはλ/4以下、さらに望ましくはλ/8以下)となるように、スライダー14の下面には溝を形成する等の設計がなされている。本実施の形態では、半球状レンズ5と光ディスク20の光結合層1とをかなり近接させるため、スライダー14がディスク表面に接するスライダー面と、半円球レンズの記録媒体と向かい合う面の高さを略一致させ、レンズ面と記録媒体の光結合層(保護膜)1との距離をできるだけ小さくしている。なお、ここでは、対物レンズ4はスライダー14と別体としているが、対物レンズ4と半球状レンズ5は一定の位置関係である必要があるため、これらは一体化していることが望ましい。
ところで、光結合層1に入射した光束は光磁気記録された記録面2(光磁気記録層:複数の層から構成されていてもよい)に入射し、ここで偏光方向に変化が加えられ、情報が載せられる。ここで、記録面2と光結合層1との間に透明誘電体層を膜厚λ/4n(nは透明誘電体層の屈折率)だけ設けておけばカー回転角が増大し、再生信号品質を向上できる。なお、上記透明誘電体膜は、上記光結合層1と隣接して配置する場合には、屈折率が光結合層1と異なっている必要がある。
また、記録面2に対して光結合層1の反対側には透明誘電体層、反射層をこの順に配しておけば、光の干渉効果によりやはりカー回転角が増大するため、好ましい。よって、光ディスク20としては、基板3上に放熱のための放熱層、反射層、透明誘電体層、記録層、透明誘電体層、光結合層が順に形成されたものが使用する上で適当である。なお、記録層としては、GdTbFeやTbFeCo、DyFeCo、TbDyFeCo等の希土類遷移金属薄膜が用いられる。
また、磁気的超解像を利用した媒体の場合には、基板3側から放熱層、誘電体膜等の保護膜、GdFeCo等の記録補助層、GdTbFe、TbFeCo、DyFeCo、TbDyFeCo等の記録層(複数でも良い)、AlN、SiN、または、低Tc媒体等の中間層、GdFe等の再生補助層、GdFeCo等の再生層、透明誘電体、光結合層の順に積層したものを使用することが適当である。
さらに、磁区拡大再生方式を使う場合には、基板側から放熱層、誘電体膜等の保護膜、GdFeCo等の記録補助層、GdTbFe、TbFeCo、DyFeCo、TbDyFeCo等の記録媒体、AlN、SiNと低Tc媒体等からなる磁気マスク層、GdFe等の再生補助層、GdFeCo等の再生層、透明誘電体の順に積層したものを使用することが適当である。
なお、ここでは、本発明の光ディスクシステムを光磁気ディスクシステムに適用した例を示したが、記録面2に対して光結合層1側及び/またはその反対側に透明誘電体膜を設けることで再生信号の変調強度を向上させる手法は、相変化記録媒体でも同様である。
本発明は、信号記録面に光源からの光を集光するたとえば光ディスクのような光記録媒体及び光記録再生装置に利用できる。
1 光結合層
2 記録面
3 基板
4 対物レンズ
5 半球状レンズ
10 半球状レンズ
11 磁気ヨーク
12 磁気コイル
13 スライダーサスペンション
14 スライダー
20 光ディスク(光記録媒体)
D 半球状レンズ厚み
d 光結合層の厚み
l 球面の中心を通る平面
S 球面

Claims (9)

  1. 光源からの光束を集光する対物レンズ手段が前記光源からの光の波長以下の間隔で配された状態で、情報の記録または再生の少なくとも一方がなされる光記録媒体であって、
    情報を記録する記録面に対して上記対物レンズ手段と対向する側に該対物レンズ手段からの出射光を結合する光結合層を有し、
    上記光結合層の厚さは、0.4μm以上、10μm以下であることを特徴とする光記録媒体。
  2. 前記光結合層の厚さは、3μm以上、7μm以下であることを特徴とする請求項記載の光記録媒体。
  3. 前記記録面と前記光結合層との間に第1の透明誘電体層を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光記録媒体。
  4. 前記記録面に対して前記光結合層の反対側に第2の透明誘電体層を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光記録媒体。
  5. 前記記録面と前記光結合層との間に第1の透明誘電体層を有し、かつ、
    前記記録面に対して前記光結合層の反対側に第2の透明誘電体層を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光記録媒体。
  6. 前記第1の透明誘電体層の膜厚は、λ/4n(nは第1の透明誘電体層の屈折率)であることを特徴とする請求項3又は5記載の光記録媒体。
  7. 前記第1の透明誘電体層は前記光結合層と隣接していると共に、
    前記第1の透明誘電体層の屈折率と前記光結合層の屈折率とは、互いに異なっていることを特徴とする請求項3,5又は6記載の光記録媒体。
  8. 前記第2の透明誘電体層に対して前記記録面の反対側に反射層を有してなることを特徴とする請求項4又は5記載の光記録媒体。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光記録媒体を使用することを特徴とする光記録再生装置。
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