JP4426942B2 - 車両用方向指示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のステアリングハンドルの近傍に装着される車両用方向指示装置に関するものである。
一般に、車両用方向指示装置は、ステアリングハンドルの周辺に配設されたレバースイッチユニットとして構成され、その操作レバーを中立位置から回動操作した場合、方向指示灯が点滅し、操作レバーはその回動位置に位置決めされる。
そして、ステアリングハンドルを回転した後、元の位置に逆回転させると、ステアリングハンドルに連動するキャンセル機構により操作レバーが元の中立位置に復帰する。
従来、このようなキャンセル機構を備えた車両用方向指示装置としては、例えば、特開平10−223098号に開示されているような車両用レバースイッチが提案されている。
この車両用レバースイッチではキャンセルカム16に連動するカム6をケース1に組み付ける場合、先ず、カム6の下面の溝6Cにコイルばね8を挿通させて一体とし、カム6の上面に設けられた揺動軸6Bをカバー7の長孔7Aに挿入するとともに、コイルばね8の両端をカバー7下面の左右2ヵ所のフック部7に係止することにより、カム6をカバー7の下面に一体的に組みつける。
次に操作レバー14を一体的に作動体2に装着する。
続いて、この作動体2の下面に設けられた回転軸2Aを箱型のケース1の上面に形成された開口部1Aの孔1Cに挿入するとともに、ケース1の上面を覆うカバー7の孔7Cに作動体2の上面に設けられた回転軸2Fを挿入し、作動体2をケース1に組み付ける。
そして、カバー7をケース1にねじ止めすることにより、操作レバー14が作動体2を介してケース1に回動可能に組み付けられる。
これによって、カム6も摺動且つ回動可能にケース1に組み付けられる。
この車両用レバースイッチでは、カバー7によって、作動体2を軸支するとともに、カム6を保持するようにしているため、部品点数が多くなってしまっていた。
また、ケース1の上面側から作動体2やカバー7を組み付け、下面側からスイッチユニットを組み付ける構成であるため、組付作業中にケース1を反転させる必要があった。
さらに、カム6の下面の溝6Cにコイルばね8を挿入した状態でコイルばね8をフック部7に係止しなければならないため、カム6を押さえながらコイルばね8を組み付けなければならず、組付作業性が悪かった。
また、特開平08−167346号に開示されているターンフラッシャスイッチでは、スイッチケース2の上面に二つのフック部2eが設けられ、この両フック2eにまたがってコイルバネ3を係止することにより、予めコイルバネ3、カム体14をスイッチケース2に組み付けられるようになっている。
このターンフラッシャスイッチでは、上記した車両用レバースイッチよりも、部品点数を少なくすることはできるが、カム体14を挟装した状態でコイルバネ3をスイッチケース2の下面側の開口から、スイッチケース2の上面側に設けられたフック部2eに係止しなければならないため、さらに組み付け難く、組付作業性が悪い。
また、このターンフラッシャスイッチでは、スイッチケース2の上面にスリット孔2gを形成して、上面からコイルバネ3を組み込むことも提案されているが、カム体14の下面に設けられた凹溝14Cにコイルバネ3を挿通しなければならないため、組付作業性の問題を解消することはできない。
特開平10−223098号公報 特開平08−167346号公報
本発明は、上記した従来の車両用方向指示装置の問題点にかんがみ、効率よく組付作業を行うことのできる車両用方向指示装置を提案することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明では、第1の発明として、操作レバーを回転自在に支持するスイッチケースと、
前記操作レバーに一体的に連結され、該操作レバーの回動動作に従って中立位置から左右方向に回動するブラケットと、
該ブラケットに連動するように設けたキャンセルプレートと、
該キャンセルプレートの回動動作に従って摺動及び回動移動するカム部材と、
該カム部材を摺動及び回動方向に付勢するカムスプリングと、
前記ステアリングハンドルと一体的に回動し、前記カム部材の先端を押圧するとともに、前記カム部材を回動させて、前記キャンセルプレートを介して前記ブラケットを中立位置に戻すキャンセル規制部を有するキャンセルカムと、
を備えた車両用方向指示装置において、
前記カムスプリングを、線材の中間部に形成した巻回部と、該巻回部から接線方向に延設された弾性棒状部とを有する構成とする一方、
前記カム部材に前記巻回部を係合可能な取付部を形成するとともに、片面側に突出した支点軸部を設け、
前記スイッチケースには、前記キャンセルカムに対向する側面に形成された貫通孔と、該貫通孔の両端に設けられた保持部と、前記スイッチケースの上面に形成され、前記スイッチケースの長手方向に延びた長孔とを設け、
前記取付部に前記巻回部を係合して前記カムスプリングと前記カム部材とを一体とし、前記弾性棒状部を前記保持部に当接するとともに、前記軸部を前記長孔に嵌合させることにより、前記カム部材をキャンセルカム側に付勢した状態で前記スイッチケースに組み付けるようにしたことを特徴とする車両用方向指示装置を提案する。
第2の発明としては、上記した第1の発明の車両用方向指示装置において、前記貫通孔の両端と前記保持部との間に係合孔を形成し、前記弾性棒状部を前記係合孔に挿入して、前記軸部を前記長孔に係合させることにより、前記カム部材をキャンセルカム側に付勢した状態で前記スイッチケースに組み付けるようにしたことを特徴とする車両用方向指示装置を提案する。
第3の発明としては、上記した第2の発明の車両用方向指示装置において、前記貫通孔の両端部に開口幅の狭い細孔部を設け、この細孔部の端部に前記保持部を設けたことを特徴とする車両用方向指示装置を提案する。
第4の発明としては、上記した第2又は第3の発明の車両用方向指示装置において、前記保持部は、前記貫通孔の開口部よりもスイッチケースの内面側に設けたことを特徴とする車両用方向指示装置を提案する。
本発明の車両用方向指示装置は、カム部材にカムスプリングを一体的に組み付けた後、スイッチケースの側面に形成された貫通孔に挿入するだけで、カム部材とカムスプリングをスイッチケースに簡単に組み付けることができる。
また、第2の発明のように、貫通孔の両端と保持部との間に係合孔を設け、カムスプリングの弾性棒状部を係合孔に挿入することにより、スムーズにカム部材を貫通孔に組み付けることができる。
また、第3の発明のように、貫通孔の両端を開口幅の狭い細孔部とすることにより、カムスプリングの弾性棒状部が細孔部にガイドされながら、係合孔に挿入されるため、カムスプリングを押さえることなく、カム部材を貫通孔に組み付けることができる。
さらに、第4の発明のように、保持部を前記貫通孔の開口部よりもスイッチケースの内面側に設けることにより、カム部材をある程度まで貫通孔に挿入しない限り、カムスプリングの弾性棒状部が保持部に圧接されないので、カムスプリングを脱落することなく、確実にカム部材をスイッチケースに組み付けることができる。
次に本発明の車両用方向指示装置について、図面に沿って説明する。
図1は車両用方向指示装置を構成する車両用方向指示装置がステアリングシャフトの周部に取り付けられた状態を示す平面図、図2は同車両用方向指示装置の分解斜視図、図3は図1上の1A−1A線断面図である。なお、図1において、紙面手前側を「前」、奥側を「後」という。
また、図4は、ブラケット23に操作レバー19とキャンセルプレート52を組み付けた状態の平面図、図5は、キャンセルプレート52の(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は底面図、図6は、カム部材40の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側図、図7はカムスプリング36の斜視図、図8は、スイッチケース11の(a)は正面図、(b)は平面図、図9は、(a)は図8(a)における9A−9A線断面図、(b)は図8(a)における9B−9B線断面図である。
図1に示すように図示しないステアリングハンドルが連結されるステアリングシャフト1の周部には、図示しないステアリングロックに一体的に固定される取付部材2が配設されており、この取付部材2の中央にはステアリングシャフト1が貫通する大径孔3が設けられている。
また、この大径孔3の上部(図1において上側)には、軸方向に円筒状に突設された取付腕部4が左右対称に設けられている。一方、底面には突出した突部5が左右対称に設けられている。
6は図示しないステアリングハンドルに一体化され、ステアリングハンドルの回転に連動するリング状のキャンセルカムで、その外周部には所定角度の範囲で外側に突出するキャンセル規制部6aが形成されている。
車両用方向指示装置10は、略箱型のスイッチケース11に図3に示すようなスイッチ構造が内蔵され、その側面の一部には操作レバー19が回動自在に取り付けられている。
そして、車両用方向指示装置10の操作レバー19とは反対側の側面(図1において左側)には、取付部材2の取付腕部4に係合可能な引掛部12と、円弧状の曲面を有する固定部13が延設されている。
車両用方向指示装置10を取付部材2取り付ける場合には、引掛部12を取付腕部4に係合して時計回りに回転させる。
これにより、図示しない取付部材2の側面に形成されている溝に固定部13が嵌合し、車両用方向指示装置10が取付部材2に保持される。
そして、固定部13の底面(図1において下側)に設けられた爪部13aと取付部材2の底面に設けられた突部5とを板ばね状の連結部材7で連結することにより、車両用方向指示装置10をステアリングシャフト1の周部に一体的に固定することができる。
一方、車両用方向指示装置10が取り付けられた取付部材2の反対の側面には、フロントガラスのワイパーを動作させるワイパースイッチ装置8が同様に取り付けられる。
この車両用方向指示装置10とワイパースイッチ装置8により車両用コンビネーションスイッチが構成される。
なお、本発明では、車両用方向指示装置10に特有の構造に特徴があるため、ワイパースイッチ装置8についての説明は省略する。
車両用方向指示装置10は、図2及び図3に示すようにスイッチケース11と、前後方向及び左右方向(図1において上下方向)に回動可能な操作レバー19と、操作レバー19を一体的に備え、左右方向に回動可能にスイッチケース11に軸支されたブラケット23と、ブラケット23をスイッチケース11と協同して回動可能に支持するリッド30と、各スイッチが配設されたターミナルベース33と、ブラケット23の回動に連動するようにブラケット23の先端に係合されるカム部材40と、カム部材40をスイッチケース11から突出させるように付勢するカムスプリング36から構成されている。
また、ターミナルベース33には、図3に示すように、図示しない車両の側面に配設されている方向指示灯を点滅させるターンシグナルスイッチ46の固定接点34と、図示しない車両の前方を照明するヘッドランプを点灯させるライトスイッチ47及びヘッドランプをローランプからハイランプに切換えるとともに、ヘッドライトを一時的にハイランプに切換えて点灯(いわゆる、パッシング)させるディマースイッチ48を構成する複数の板状接点部35が配設されている。
車両用方向指示装置10は図1に示す状態では、操作レバー19が中立の位置にあるため、方向指示灯を点滅させるターンシグナルスイッチ46はオフとなっている。
この状態から方向指示灯を点滅させるには、操作レバー19を図1に示す矢印a1又はb1方向に回動する。
操作レバー19をa1方向に回動させると図示しない車両の進行方向左側面に配設された方向指示灯が点滅し、b1方向に回動すると図示しない車両の進行方向右側面に配設された方向指示灯が点滅されるようになっている。
また、操作レバー19の他端側に設けられた操作ノブ21を回転操作することにより、ライトスイッチ47が切り替わり、操作ノブ21の回転位置に応じて車両側部に配設された図示しない車幅灯と、ヘッドライトが点灯される。
さらに、操作レバー19を前後方向に操作することにより、ディマースイッチ48が切り替わり、操作レバー19を前方向に移動させるとヘッドライトのハイランプを一時的に点灯してパッシングさせ、後方向に移動させるとヘッドライトをローランプからハイランプを切り替えて点灯させるようになっている。
図2乃至図4に示すように、ブラケット23は操作レバー19とともに、回転軸24を中心として、左右方向(図1において上下方向)に回動自在として、スイッチケース11に取り付けられている。
そして、ブラケット23の上面両縁部には、回転軸24を中心とする円弧状のガイドリブ25がそれぞれ形成されている。
また、ブラケット23の回転軸24とは反対側に突出した部分には、上面にカム溝26が形成され、その底面側に連結突部27が延設されている。
図4に示すように、カム溝26はM字状に形成されており、ブラケット23の先端側に位置するカム溝26の内縁の中央には、回転軸24に向かって山型に突出する押圧縁部26aが形成されている。
その押圧縁部26aの両側には、窪んだ解除縁部26bが形成されているとともに、押圧縁部26aの中央からブラケット23の先端側に向かって傾斜して延設された傾斜リブ28が設けられている。
なお、ブラケット23の側面の底面側には、回転軸24を中心とする円筒状の曲面部23aが設けられている。(図2)
操作レバー19は、軸部19aを中心にブラケット23に対して前後方向に回動可能に軸支されており、ブラケット23の内面に形成されたディテント部29に弾性的に当接するアクションピン20が先端部に向かって突出するように設けられている。
また、突出した操作レバー19の先端部には、片面側にラックギア49a(図2)が形成された略T字状のロッド49が連結されている。
このロッド49は、操作レバー19の前後方向の回動に連動し、左右方向(図1において上下方向)の回動には非連動となるように、操作レバー19の先端部に連結されている。
一方、操作レバー19の内部には、棒状のシャフト50が回動可能に軸支されており、このシャフト50の先端部には、軸部19aが形成された操作レバー19の基端部から下面側に突出する係合片51が垂直方向(図3において下側)に突出するように設けられている。
また、シャフト50の他端部には一体的に操作ノブ21が連結され、操作レバー19に回転可能に軸支されている。
したがって、操作ノブ21を回転させるとシャフト50が一体的に回転し、係合片51が左右方向(図3において紙面に対して垂直方向)に回動される。
なお、操作ノブ21は、図3に示すようなクリック機構22を介して操作レバー19に連結され、段階的に回転させることができる。
キャンセルプレート52は、図4及び図5に示すようにブラケット23の回転軸24を中心とする円弧形状とされ、外周縁部には所定間隔で一対の駆動片52aを有し、ブラケット23の上面に回動自在に設けられている。
また、キャンセルプレート52の底面には、外周縁に沿って円弧状に形成されたスプリング収容溝52bと、スプリング収容溝52bの両端に形成され、ブラケット23のガイドリブ25に摺動自在に嵌合する逃がし溝52cが形成されている。
コイルスプリング53は、図4に示すようにキャンセルプレート52のスプリング収容溝52b内に収容され、両端がそれぞれブラケット23のガイドリブ25に当接している。
これにより、ブラケット23の回動動作がガイドリブ25からコイルスプリング53を介してキャンセルプレート52に伝達されることとなる。
したがって、キャンセルプレート52に急激な負荷が作用したとしても、コイルスプリング53により緩和され、キャンセルプレート52及びブラケット23が破損することはない。
カム部材40は図6に示すように先端側に幅狭の当接部40aを有し、その中央部上面には支点軸部41が突出するように設けられているとともに、その中央部下面には支点軸部41と同軸上に突出する作動軸部42が設けられており、さらに支点軸部41の上面にはカム部材40の後端側に向かって傾斜した斜面41aが形成されている。
また、カム部材40の底面には中央両側面が突出した突縁部40bが形成され、その突縁部40bの上面には、円筒形の取付部43と、この取付部43の周縁に沿うように形成された溝部44がそれぞれ設けられている。
この各溝部44は溝部44よりも深さが浅く形成されたガイド溝45によって連結されている。
カムスプリング36は図7に示すように、弾性棒状体の中間部に二つの巻回部37を対称的に形成し、その巻回部37から後方に向かって弾性棒状部38がそれぞれ延設された簡単な構成である。
弾性棒状部38の先端部は、弾性棒状部38を内側に圧縮した場合に平行となるようにそれぞれ内側に屈折されている。
このカムスプリング36の弾性力は、材質、線形及び巻回部37の巻回数を選択することによって設定することができる。
また、カムスプリング36は、巻回部37をカム部材40の溝部44に係合させるように取付部43に装着することにより、カム部材40に一体的に組み込むことができる。
なお、カムスプリング36の巻回部37の中間に形成される中間棒状部39は、カム部材40のガイド溝45に係合される。
このようにカムスプリング36を二つの巻回部37と弾性棒状部38を単一の弾性棒状体に対称的に形成することにより、弾性棒状部38の両端部の付勢力を同一とすることができる。
これにより、カム部材40を確実に中立位置へ付勢することができる。
なお、本実施例では、図7に示すようなねじりスプリングで構成したが、従来技術のようなコイルスプリングとして、その両端部に弾性棒状部38を延設するとともに、カム部材40の上面側にコイルスプリングの巻回部が係合可能な凹状の取付部を形成し、コイルスプリングをカム部材40に一体的に組み込むようにしてもよい。
スイッチケース11は図8及び図9に示すように、略箱形に形成され、側面の一部と下面が開放されている。
開放された側面に対向する側面には、湾曲した引掛部12が一端側から突出するように設けられている。
この引掛部12は取付部材2の取付腕部4の先端に引掛けることにより、車両用方向指示装置10が取付部材2に軸支されるように形成されている。
また、引掛部12に対向するように図示しない取付部材2の外周面に沿って湾曲した曲面を有する固定部13が延設されており、この固定部13の底面(図8(b)において下側)には、連結部材7と係合可能な爪部13aが形成されている。
また、スイッチケース11の上記した引掛部12が設けられた側面には、その上面側(図8(a)において上側)にカム部材40を挿通可能な矩形の貫通孔16が形成されている。
この貫通孔16の下面側(図8(a)において下側)の中央部には凹溝16aが形成されているとともに、凹溝16aに対向する上面側(図8(a)において上側)の中央部にはスイッチケース11内に向かって傾斜した傾斜部16bが形成されている。
また、この貫通孔16の両端部には、カムスプリング36の弾性棒状部38が挿入可能な程度に狭幅の細孔部17が形成されている。
さらに細孔部17には上面と下面とが連結された保持部18がそれぞれ設けられている。
この保持部18は図9(a)に示すように貫通孔16の開口部16cよりもスイッチケース11の内面側となる引っ込んだ位置に設けられており、細孔部17の端面と保持部18との間にはカムスプリングの弾性棒状部38が挿入可能な係合孔17aが形成されている。
再び図2及び図3を参照すると、リッド30の底面(図3において下側)には、短手方向(図3において紙面に対して垂直方向)に摺動可能なスライド部材54が先端側(図3において左側)に配設されており、このスライド部材54の下面側(図3において下側)には、下方に弾性的に付勢された可動接点55が一体的に備えられている。
また、それぞれ一端にピニオンギア56a,57aが形成された略円筒状のディマーカム56とライトカム57が回動可能にリッド30の底面(図3において下側)に軸支されており、ライトカム57のピニオンギア57aと連結するラックギア58aが底面(図3において下側)に形成されたスライダー58がそれぞれ配設されている。
リッド30の上面には、ブラケット23の底面側に形成された曲面部23aが嵌合する支持リブ31が設けられているとともに、底面側に貫通した複数の連結孔32がスライド部材54、ディマーカム56及びスライダー58に対応する位置にそれぞれ設けられている。
また、ターミナルベース33には、ディマーカム56またはライトカム57の回動に応じてスイッチングされるディマースイッチ48及びライトスイッチ47を構成する複数の板状接点35が長手方向に並列して設けられている。
このターミナルベース33の一端側には、ターンシグナルスイッチ46を構成するスライド部材54の可動接点55に接続される固定接点34が設けられている。
このように構成された車両用方向指示装置10の組み付け手順について説明する。
図10(a)は、スイッチケースにカム部材を組み付ける前の状態を示す一部断面図、(b)は、カム部材をスイッチケースに組み付けた後の状態を示す一部断面図、図11(a)は、スイッチケースにカム部材を組み付ける直前の状態を示す側面一部断面図、(b)は、カム部材をスイッチケースに組み付けた後の状態を示す側面一部断面図である。
先ず、カム部材40にカムスプリング36を組み付ける。
この組付作業は、カムスプリング36の巻回部37をカム部材40の取付部43に装着し、この巻回部37を連結する中間棒状部39をガイド溝45に係合させるだけでよい。
次に、図10(a)に示すように、カムスプリング36の弾性棒状部38を貫通孔16の両端の幅に合わせて内側に圧縮しながら、弾性棒状部38の先端部をスイッチケース11の係合孔17aに挿し込み、カム部材40を貫通孔16に挿入する。
このとき、図11(a)に示すように、作動軸部42を凹溝16aに係合させるとともに、傾斜面16bにカム部材40の支点軸部41の斜面41aを当接させる。
なお、弾性棒状部38は、細孔部17と保持部18にガイドされながら、係合孔17a内に挿入されるので、カムスプリング36を押さえることなく、カム部材40をスイッチケース11に組み付けることができる。
カム部材40をさらに押し込むと、図11(a)に示すように、支点軸部41の斜面41aが傾斜面16bを押し上げるため、スイッチケース11の上面が持ち上げられ、図11(b)に示すように、支点軸部41がスイッチケース11の上面に形成された長孔11aに嵌合される。
これにより、カムスプリング36の両端部が保持部18に圧接した状態となるため、カム部材40の支点軸部41の側面が長孔11aの端部に当接し、カム部材40は貫通孔16から先端側を突出した状態でスイッチケース11に保持される。
このように本発明では、カム部材40とカムスプリング36を一体的として、スイッチケース11の側面に形成された貫通孔16に挿入するだけで簡単にカム部材40とカムスプリング36をスイッチケース11に組み込むことができる。
また、カム部材40をスイッチケース11に組み付けた後は、カムスプリング36の弾性棒状部38の両端部が係合孔17aに挿入されているとともに、弾性棒状部38が保持部材18に圧接してカム部材40の支点軸部41がカムスプリング36によって付勢された状態でスイッチケース11の長孔11aに係合されるため、カム部材40を先端側まで押し込まない限り、カム部材40がスイッチケース11から脱落することはない。
したがって、カム部材40の脱落を気にすることなく、スムーズに他の部品の組付作業に移ることができる。
次に図2乃至図4に示すように、操作レバー19の軸部19aを図示しないブラケット23の軸孔に嵌合して、操作レバー19をブラケット23に一体化する。
また、キャンセルプレート52のスプリング収容溝52bにコイルスプリング53を収容するとともに、ブラケット23とキャンセルプレート52を一体化し、ブラケット23をスイッチケース11に回転軸24を中心として回動自在に取り付ける。
このとき、カム部材40はカムスプリング36に付勢されてスイッチケース11に保持されているため、傾斜リブ28に作動軸部42が当接した状態となる。
そのため、ブラケット23をスイッチケース11に組み込むと同時に、カム部材40を押し込むことにより、作動軸部42がカム溝26に係合し、ブラケット23をスイッチケース11に完全に組み込むことができる。
なお、このとき、カム部材40は押圧縁部26aに作動軸部42が当接するため、中立位置で弾性的に突出した状態となる。
続いて、リッド30をブラケット23の底面側に取り付ける。
このとき、ブラケット23の底面側に形成された円筒状の曲面部23aをリッド30の支持リブ31に嵌合させることにより、ブラケット23はスイッチケース11に対して左右方向(図1において上下方向)に回転可能に支持される。
また、ブラケット23の先端に設けられた連結突部27をスライド部材54に連結し、操作レバー19の先端に連結されたロッド49のラックギア49aをディマーカム56のピニオンギア56aに連結させる。
さらに、シャフト50の係合片51をブラケット23の上面に突出したスライダー58の係合凹部59に連結させる。
最後にリッド30の底面に板状接点を有するターミナルベース33を装着することにより、スイッチケース11の底面側が塞がれ、車両用方向指示装置10としてユニット化することができる。
以上のように、カム部材40をスイッチケース11に組み付けた後は、各部品をスイッチケース11の下面側から順に組み付けることができる。
続いて、この車両用方向指示装置のキャンセル機構の構造について、図12及び図13を参照して詳細に説明する。
図12(a)は、操作レバーが中立位置にあるときの状態を示す一部断面図、(b)は、操作レバーを反時計方向に回動させた状態を示す一部断面図、図13(a)は、図12(b)において、ステアリングホイールを回転させた状態を示す一部断面図、図13(b)は、図13(a)に示す状態からステアリングハンドルを元の位置に回転させ始めた状態を示す一部断面図である。
操作レバー19が図12(a)に示す中立位置に位置しているとき、カム部材40は、その作動軸部42をカム溝26の押圧縁部26aに押圧され(図3)、カムスプリング36の付勢力に抗して図12(a)中右側に位置決めされる。
この状態では、カム部材40当接部40aはキャンセルカム6のキャンセル規制部6aから離間している。
ここで、操作レバー19を、例えば、図12(a)中反時計回り方向に回動させると、図12(b)に示すように、ブラケット23のカム溝26が移動し、カムスプリング36の付勢力に従ってカム部材40の作動軸部42がカム溝26の解除縁部26bまで移動する。
ステアリングハンドルを回転操作する前の状態では、図12(b)に示すように、キャンセルカム6のキャンセル規制部6aによりカム部材40の図12(b)中左側への移動が阻止される。
したがって、カム部材40は、支点軸部41を中心として時計回り方向に回動し、当接部40aが前記キャンセル規制部6aに圧接する。
続いて、ステアリングハンドルを回転操作すると、キャンセルカム6のキャンセル規制部6aがカム部材40の当接部40aから離間するため、カム部材40はカムスプリング36の付勢力により、図13(a)中左側に突出する。そのため、当接部40aがキャンセル規制部6aに回転方向で連動可能となる。
したがって、ステアリングハンドルを元の位置に回転操作し始めると、図13(b)に示すように、キャンセル規制部6aの縁部がカム部材40の当接部40aを押し下げる。
そのため、カム部材40は、支点軸部41を中心として反時計回り方向に回動し、キャンセルプレート52の駆動片52aを押圧する。
したがって、ブラケット23が回転軸24を中心として時計回り方向に回動するため、操作レバー19が元の中立位置に復帰する。
上記したようにカム部材40がキャンセルプレート52又はキャンセルカム6によって作動された場合でも、カムスプリング36の弾性棒状部38の先端部が細孔部17に上下方向をガイドされた状態で係合孔17aに係合しているので、カムスプリング36がスイッチケース11から外れることはない。
以上のように、本発明の車両用方向指示装置は、カムスプリング36を組み付けたカム部材40をスイッチケース11の側面に形成された貫通孔16に挿し込むだけで、スイッチケース11に組み付けることができるため、部品点数を増やすことなく、組付作業性を向上させることができる。
キャンセル機構を有する各種レバースイッチ、コンビネーションスイッチ等の車両用方向指示装置に使用することができる。
本発明の実施の形態による車両用方向指示装置がステアリングシャフトの周部に取り付けられた状態を示す平面図である。 上記車両用方向指示装置の分解斜視図である。 図1上の1A−1A線断面図である。 ブラケットに操作レバーとキャンセルレバーを組み付けた状態の平面図である。 キャンセルプレートの(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は底面図である。 カム部材の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側図である。 上記カム部材に取り付けられるカムスプリングの斜視図である。 スイッチケースの(a)は正面図、(b)は平面図である。 スイッチケースの(a)は図8(a)における9A−9A線断面図、(b)は、図8(b)における9B−9B線断面図である。 (a)は、スイッチケースにカム部材を組み付ける前の状態を示す一部断面図、(b)は、カム部材を組み付けた後の状態を示す一部断面図である。 、(a)は、スイッチケースにカム部材を組み付ける直前の状態を示す側面一部断面図、(b)は、カム部材を組み付けた後の状態を示す側面一部断面図である。 (a)は、操作レバーが中立位置にあるときの状態を示す一部断面図、(b)は、操作レバーを反時計方向に回動させた状態を示す一部断面図である。 (a)は、図12(b)において、ステアリングホイールを回転させた状態を示す一部断面図、(b)は、図13(a)に示す状態からステアリングハンドルを元の位置に回転させ始めた状態を示す一部断面図である。
符号の説明
1 ステアリングシャフト
2 取付部材
6 キャンセルカム、
10 車両用方向指示装置
11 スイッチケース
11a 長孔
16 貫通孔
16a 凹溝
16b 傾斜部
16c 開口部
17 細孔部
17a 係合孔
18 保持部
19 操作レバー
21 操作ノブ
23 ブラケット
30 リッド
33 ターミナルベース
36 カムスプリング
37 巻回部
38 弾性棒状部
40 カム部材
41 支点軸部
42 作動軸部
43 取付部
52 キャンセルプレート
53 駆動片

Claims (4)

  1. 操作レバーを回転自在に支持するスイッチケースと、
    前記操作レバーに一体的に連結され、該操作レバーの回動動作に従って中立位置から左右方向に回動するブラケットと、
    該ブラケットに連動するように設けたキャンセルプレートと、
    該キャンセルプレートの回動動作に従って摺動及び回動移動するカム部材と、
    該カム部材を摺動及び回動方向に付勢するカムスプリングと、
    前記ステアリングハンドルと一体的に回動し、前記カム部材の先端を押圧するとともに、前記カム部材を回動させて、前記キャンセルプレートを介して前記ブラケットを中立位置に戻すキャンセル規制部を有するキャンセルカムと、
    を備えた車両用方向指示装置において、
    前記カムスプリングを、線材の中間部に形成した巻回部と、該巻回部から接線方向に延設された弾性棒状部とを有する構成とする一方、
    前記カム部材に前記巻回部を係合可能な取付部を形成するとともに、片面側に突出した支点軸部を設け、
    前記スイッチケースには、前記キャンセルカムに対向する側面に形成された貫通孔と、該貫通孔の両端に設けられた保持部と、前記スイッチケースの上面に形成され、前記スイッチケースの長手方向に延びた長孔とを設け、
    前記取付部に前記巻回部を係合して前記カムスプリングと前記カム部材とを一体とし、前記弾性棒状部を前記保持部に当接するとともに、前記軸部を前記長孔に嵌合させることにより、前記カム部材をキャンセルカム側に付勢した状態で前記スイッチケースに組み付けるようにしたことを特徴とする車両用方向指示装置。
  2. 請求項1に記載した車両用方向指示装置において、
    前記貫通孔の両端と前記保持部との間に係合孔を形成し、前記弾性棒状部を前記係合孔に挿入して、前記軸部を前記長孔に係合させることにより、前記カム部材をキャンセルカム側に付勢した状態で前記スイッチケースに組み付けるようにしたことを特徴とする車両用方向指示装置。
  3. 請求項2に記載した車両用方向指示装置において、
    前記貫通孔の両端部に開口幅の狭い細孔部を設け、この細孔部の端部に前記保持部を設けたことを特徴とする車両用方向指示装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載した車両用方向指示装置において、
    前記保持部は、前記貫通孔の開口部よりもスイッチケースの内面側に設けたことを特徴とする車両用方向指示装置。
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