JP4425053B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、遊技領域内における遊技球の移動をこれまでにない態様にして遊技の興趣を高めた遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機は、遊技領域の略中央に液晶表示装置などの変動表示装置(映像表示装置)を配置し、この変動表示装置の周縁部前面側に、装飾等の目的を兼ねたセンターケースを設け、変動表示装置に複数の変動表示領域を設けて、複数の識別情報を変動表示する変動表示遊技を表示可能にしているものが知られている。この遊技機は、始動入賞口などの入賞領域への入賞を条件として変動表示遊技を行い、その結果態様が予め定めた特別表示態様(例えば、7,7,7)となった場合に、遊技者が所定の利益を獲得可能な特別遊技状態を発生させる。
また、この遊技機の中には、例えば、特開2003−79848号公報(特許文献1)及び特開2004−49795号公報(特許文献2)に開示されているように、上記センターケース(包囲枠)の底部に遊技領域からケース内に導入された遊技球を転動可能な案内棚を設けて、遊技球の流下に変化を与え、センターケースの下方に配設される入賞領域、例えば始動入賞口を備えた始動入賞領域へと遊技球を導くことで遊技を楽しむものが存在する。
特開2003−79848号公報 特開2004−49795号公報
ところで、近年では、変動表示装置における演出を多種多様にするために、変動表示装置を大型化させた遊技機が所望されている。このような遊技機は、変動表示装置の大型化に伴って、植設した釘に当たって流下方向を変更しながら遊技球が流下する領域を狭くすることが余儀なくされるので、遊技領域を流下する遊技球に変化を与え難くなってしまっていた。そして、結果的に遊技球が遊技領域を流下する時間が早くなり、遊技者が遊技を楽しむ時間を短くしてしまうという問題があった。
一方、変動表示装置とともにセンターケースも大型化し、このセンターケースの底部に設けられた案内棚も大きくなるので、遊技においてこの案内棚の周辺空間を有効に活用することも検討されている。
また、単なる球転動面の大型化では、遊技球の転動時間が徒に長くなり、転動終了タイミングが把握しにくく、遊技進行の上で遊技者がストレスを感じる場合があった。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技盤上の限られた空間を有効に活用して遊技球の移動状態の態様に変化を与えて遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤に形成された遊技領域の略中央部に、凹室を形成したセンターケースを配設し、該センターケースの下方に位置する遊技領域に入賞領域を形成した遊技機において、
前記センターケースは、当該センターケース内の下部に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球を前記入賞領域へ誘導可能な誘導部を備え、
前記誘導部は、
当該誘導部の上部に設けられて遊技球が転動可能な第1案内棚と、
該第1案内棚の前面側下方に設けられて遊技球が転動可能な第2転動面を有する第2案内棚と、
該第2案内棚の所定部位から遊技球を導入する導入口と、該導入口から導入した遊技球を流下して導出口から流出させて前記入賞領域の上方へ誘導する誘導路と、を備え、
前記第1案内棚は、
転動する遊技球の前記第2案内棚への落下を規制する落下規制部と、
転動する遊技球の前記第2案内棚への落下を許容する落下許容部と、
遊技球が転動可能な第1転動面に配置して備え、
前記第2案内棚は、突出状態と没入状態とに反復変換動作して遊技球を前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口まで案内する案内部を前記第2転動面に備え、
該案内部は、前記導入口方向へ下り傾斜した上面を有し、前記第2転動面に対して上面を突出した突出状態と没入した没入状態とに変換可能な柱状体であって、前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口までの間に複数配置され、
前記第2案内棚の前記落下許容部の遊技球落下位置に配置した案内部には、前記第1案内棚の第1転動面から落下する遊技球を減勢する起立壁を有し、
前記第2案内棚の第2転動面は、前記複数の案内部の出没により遊技球が転動しながら左右方向に移動する転動制限領域と、該転動制限領域の前面側に両端から中央部へ向けて下り傾斜となる円弧状の凹面として形成されて遊技球が左右方向に自由に転動可能であり、且つ第2案内棚の前方へ向けて転動する遊技球を第2案内棚から落下させて入賞領域へ案内し得る自由転動領域とに区画され、両領域の間には自由転動領域側が高く転動制限領域側が低い段差を形成して、自由転動領域を転動する遊技球が転動制限領域のうち複数の案内部の間へ転動可能とし、
前記転動制限領域では、前記複数の案内部を没入状態へ変換すると、遊技球を一の案内部上に保持し、複数の案内部を突出状態へ変換すると、没入状態時に保持されていた前記遊技球を導入口の方向へ送り出して前記一の案内部の導入口側に隣り合う突出状態の案内部により停留保持し、
前記複数の案内部を突出状態と没入状態とに反復変換動作して、遊技球を落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで順次案内可能として、前記転動制限領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率を、前記自由転動領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率よりも高く設定したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記した一の案内部は、没入状態時に保持していた遊技球を導入口の方向へ送り出すとともに、当該一の案内部の前記遊技球落下位置側に隣り合う案内部から送り出された遊技球を停留保持することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記複数の案内部は、落下許容部の遊技球落下位置側から導入口側へ向けて柱状体の高さを順次減少するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記第2案内棚の第2転動面を当該第2案内棚の左右両端から中央部へ向けて下り傾斜した彎曲状態に形成し、
前記複数の案内部は、前記柱状体の高さを第2案内棚の上面の彎曲に対応して順次減少する状態に設定したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記センターケースの凹室に形成された窓部に臨ませて設けられ、変動表示ゲームを表示する変動表示装置と、
前記入賞領域に前記変動表示ゲームの始動契機を与える始動入賞口と、
を備え、前記変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能とする遊技機であって、
前記センターケースの左右両側の遊技領域を流下する遊技球をセンターケース内へと導入するワープ流路の入口が開口され、
該ワープ流路の出口から前記誘導部に流下した遊技球は、当該誘導部の上部に設けられた第1案内棚の第1転動面を転動し、
前記第1案内棚の前記落下許容部から前記第2案内棚へと落下した遊技球のうち、前記案内部の出没作動により前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口まで前記第2案内棚上を案内された遊技球は、前記導入口に流入可能であり、
前記誘導路の傾斜下端部に開設された導出口から前記センターケースの下方に位置する前記始動入賞口に向けて流下した遊技球が、該始動入賞口に入賞可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機である。
本発明の遊技機によれば、次のような優れた効果を奏する。
すなわち、センターケース内の下部に遊技球を入賞領域へ誘導可能な誘導部を備え、誘導部は、当該誘導部の上部に設けられて遊技球を転動可能な第1案内棚と、該第1案内棚の前面側下方に設けられて遊技球を転動可能な第2転動面を有する第2案内棚と、該第2案内棚の所定部位に開口された導入口から導入した遊技球を傾斜下端部に開口された導出口から流下させて前記入賞領域の上方へ誘導する誘導路と、を備え、第1案内棚は、転動する遊技球の第2案内棚への落下を規制する落下規制部と、第2案内棚への落下を許容する落下許容部と、を遊技球が転動可能な第1転動面に配置して備え、第2案内棚は、突出状態と没入状態とに反復変換動作して遊技球を前記落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで案内する案内部を備え、該案内部は、前記導入口方向へ下り傾斜した上面を有し、前記第2転動面に対して上面を突出した突出状態と没入した没入状態とに変換可能な柱状体であって、前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口までの間に複数配置され、前記転動制限領域では、前記複数の案内部を没入状態へ変換すると、遊技球を一の案内部上に保持し、複数の案内部を突出状態へ変換すると、没入状態時に保持されていた前記遊技球を導入口の方向へ送り出して前記一の案内部の導入口側に隣り合う突出状態の案内部により停留保持し、前記複数の案内部を突出状態と没入状態とに反復変換動作して、遊技球を落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで順次案内可能として、前記転動制限領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率を、前記自由転動領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率よりも高く設定している。したがって、第2転動面での遊技球の移動を複雑にするとともに、遊技球の案内過程を把握することができるので、遊技球の案内に掛かる所要時間が一目瞭然となり、遊技者は遊技過程を楽しむことができる。これにより、遊技盤上の限られた空間においてセンターケース内の下部周辺部分を有効に活用して、遊技球の移動状態を一層複雑に変化できるようにし、又、前記導出口から流下した遊技球を下方の入賞領域へと案内して、始動入賞口等への入賞の可能性を期待させ、遊技の興趣を高めることができる。
そして、遊技球が導入口へ導入されるまでの時間を案内部の数だけ遅延可能にして、遊技球の案内過程を楽しむ時間を長時間化できる。また、従来の構成では、遊技球が転動面を行き来することで導入口へ導入されるまでの時間が長時間化する場合に遊技者がストレスを感じていたが、本発明では遊技球の案内過程を把握しうるので遊技者はストレスを感じない。
さらに、前記落下許容部の遊技球落下位置に位置する案内部が第1案内棚の第1転動面から落下する遊技球を減勢する起立壁を有しているので、案内部が突出状態にあっても起立壁により遊技球を保持することができ、出没作動する複数の案内部によって遊技球を前記落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで順次案内することができる。したがって、第1案内棚の転動面から落下するタイミングによって遊技者に不利益を与えることがないので、遊技の興趣を高めることができる。
また、前記第2案内棚の第2転動面は、前記複数の案内部の出没により遊技球が転動しながら左右方向に移動する転動制限領域と、該転動制限領域転の前面側に位置して遊技球が左右方向に自由に転動可能であり、且つ第2案内棚の前方へ向けて転動する遊技球を第2案内棚から落下させて入賞領域へ案内し得る自由転動領域とに区画され、両領域の間には自由転動領域側が高く転動制限領域側が低い段差を形成して、自由転動領域を転動する遊技球が転動制限領域のうち複数の案内部の間へ転動可能としたので、前記自由転動領域におけるダイナミックな転動による入賞領域への低確率での案内と、前記転動制限領域における複数の案内部によって前記落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで順次案内されることによる案内部による入賞領域への高確率での案内と、を両立させて楽しむことができ、遊技球の移動がより複雑になり、遊技の興趣を高めることができる。
そして、前記センターケースの凹室に形成された窓部に臨ませて設けられ、変動表示ゲームを表示する変動表示装置と、前記入賞領域に前記変動表示ゲームの始動契機を与える始動入賞口と、を備え、前記変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能とする遊技機であって、前記センターケースの左右両側の遊技領域を流下する遊技球をセンターケース内へと導入するワープ流路の入口が開口され、該ワープ流路の出口から前記誘導部に流下した遊技球は、当該誘導部の上部に設けられた第1案内棚の第1転動面を転動し、前記第1案内棚の前記落下許容部から前記第2案内棚へと落下した遊技球のうち、前記案内部の出没作動により前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口まで前記第2案内棚上を案内された遊技球は、前記導入口に流入可能であり、前記誘導路の傾斜下端部に開設された導出口から前記センターケースの下方に位置する前記始動入賞口に向けて流下した遊技球が、該始動入賞口に入賞可能としているので、前記誘導部における遊技球の挙動を楽しみながらセンターケースの下方の始動入賞口への入賞の可能性を期待できる。そして、この始動入賞口への入賞が、遊技者が大きな関心を寄せる変動表示ゲームの始動契機となっているために、ワープ流路の出口から誘導部に流下した遊技球の動きにより遊技の興趣を高めることができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図、図2はセンターケースを示す斜視図である。
第1の実施形態のパチンコ遊技機において、遊技盤1は、図1に示すように、表面にガイドレール等の区画部材2により区画された遊技領域3を形成し、該遊技領域3の略中央部に、前面を開口した凹室4aを有するセンターケース4を配設し、該センターケース4の凹室4aの奥の面に開口窓部(窓部)5を形成し、該開口窓部5内に液晶表示装置などの変動表示装置6を設けて、開口窓部5に変動表示装置6の表示面が臨むように構成し、センターケース4の下方の遊技領域3に本発明の入賞領域として、変動表示装置6の始動用の始動入賞口8を設け、センターケース4の左右に普通図柄始動ゲート9,9をそれぞれ配置し、始動入賞口8の下方に大入賞口10を配置し、センターケース4の下部両側方であって遊技領域3の左右周縁にサイドランプ部材11,11を配置し、始動入賞口8、普通図柄始動ゲート9,9、大入賞口10などの入賞具やセンターケース4などの取付部分(すなわち占有部分)を除いた遊技領域3内に釘(障害釘)を植設するとともに所謂風車12…を配置し、遊技領域3の最下部には、遊技球を排出するアウト口13を設けてある。
センターケース4は、図1および図2に示すように、中央部分に略矩形の開口窓部5を開設した枠材であり、遊技盤1の表面に取り付ける取付基材16の前面側に、左右全幅に亘って庇状の鎧部17を前方に突設し、該鎧部17の左右傾斜端部から下方に縦長の側辺部18,18を突設し、左右の側辺部18,18の下端同士を接続する状態で底部19を突設し、上記鎧部17、左右側辺部18,18、及び底部19に囲まれた凹室4aの奥の面に開口窓部5を開設してある。そして、鎧部17は、上面が中央の円弧状の振り分け凸部(ト音記号形状の装飾が施してある部分の上面)20から左右方向に向けて緩やかに下り傾斜している。また、本実施形態では、鎧部17の左右の側辺部18,18にサキソホーン形状の装飾が施され、各サキソホーンは互いに吹出し口23を外方へ臨ませており、これら吹出し口23が後述するワープ流路40の流路入口41と成るように開口されている(図3参照)。したがって、遊技領域3の上部に飛入した遊技球は、センターケース4の鎧部17の上面に流下すると、振り分け凸部20によって左側あるいは右側に振り分けられることとなり、センターケース4の側辺部18,18の外側に位置する遊技領域3を流下し、鎧部17の左右の側辺部18,18に開口されたワープ流路40の流路入口41に流入し得ることになる。さらに、センターケース4の下部中央部には、後述する誘導路101の傾斜下端部に連通する円形の導出口103が開口されている(図3参照)。そして、上記取付基材16の後部には取付支持部29が上記鎧部17と連続するように一体成形されており、該取付支持部29は上記取付基材16から遊技盤1内へ臨むように後方へ向けて突設されている。なお、ト音記号形状やサキソホーン形状等の装飾は例示であって、本実施形態に限るものではない。また、センターケース4の底部19の構造については後述する。
センターケース4の凹室4aの奥の面の開口窓部5に収納される変動表示装置6は、例えば、複数の変動表示領域(左側、中央、右側の3つの可変表示領域等)を設定して各表示領域の各々で独立して画像表示がなされる表示装置であって、本実施形態では、例えば、任意の画像を表示可能なLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成され、この表示画面上の複数の変動表示領域には複数の識別情報(図柄)を変動表示する変動表示ゲームなど遊技の進行に基づく画像が表示される。したがって、本実施形態の遊技機は、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段からの表示指令信号に基づいて変動表示装置6の表示を制御する表示制御手段とを備え、上記始動入賞口8への入賞等の始動条件の成立に基づいて変動表示装置6にて識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して所定の遊技価値が付与されるように成っており、変動表示装置6は、本実施形態では、特別図柄表示および特別図柄記憶表示のみならず、上記普通図柄始動ゲート9,9を遊技球が通過することにより普通図柄表示および普通図柄記憶表示をも行うように構成されている。
次に、図3乃至図5を用いて、センターケース内に配設される各構成要素について説明する。図3はセンターケース内の各構成要素を示す組立斜視図、図4はセンターケース内の各構成要素を示す分解斜視図、図5は案内部の作動機構を示す分解斜視図である。
センターケース4の後方には、上記変動表示装置6を囲繞するように、遊技盤1の表面に取り付ける枠体状(フレーム状)の取付基材35が設けられており、この取付基材35の上部中央部には上記ト音記号形状の装飾を電飾して特別遊技等を演出するためのLED基板36を配置し、その左右両側にも上記サキソホーン形状の装飾を電飾して特別遊技等を演出するためのLED基板37,38を配置してある。また、上記取付基材35の左右下半部分には、上記サキソホーンの吹出し口23を流路入口41とするワープ流路40が鉛直方向に沿ってそれぞれ区画されており、該ワープ流路40の下端部に開口された流路出口42は、上記センターケース4内の下部に設けられた誘導部50の上部両端に臨むように内側へ向かって開口されている。各ワープ流路40の両側壁43,44の内面には、互い違いに突起部45が突設されており、これら突起部45によって遊技球の流下勢を減ずるように成っている。前記誘導部50は、センターケース4内の凹部下部に設けられ、前記遊技領域3を流下する遊技球を入賞領域へ誘導するものである。
センターケース4内の下部に設けられた誘導部50は、センターケース4の左右の遊技領域を流下し、上記流路入口41からセンターケース4内へ流入し、ワープ流路40の流路出口42から流出された遊技球を上記入賞領域へと誘導可能に構成されており、当該誘導部50の上部には遊技球を転動可能な第1案内棚61が設けられるとともに、該第1案内棚61の前面側下方には遊技球を転動可能な第2案内棚111が設けられ、該第2案内棚111の所定部位(左右中央)に向けて導入口102が開口された誘導路101を備えている。
第1案内棚61は、誘導部50の上部において遊技球を転動可能な案内棚(ステージ)を構成しており、図4に示すように、上記取付基板35の下部に固定される第1案内棚ベース部材51と、該ベース部材51上に配置されて左右方向両側の転動面を形成する凹面カバー部材52と、該凹面カバー部材52の中央部の凹部に固定される凸面カバー部材53と、を組み合わせることによって構成される。
第1案内棚ベース部材51は、図4に示すように、上記取付基板35の下部に設けられた案内部駆動機構112の上方部分を覆うように前面側に突設され、左右方向両側に曲率の小さな円弧状の凹部55,56を、中央部に曲率の大きな円弧状の凹部57を形成したフレーム部材であり、中央部の凹部57の底部には矩形の切欠き部58が開設され、該切欠き部58には上記誘導路101が連通している。この誘導路101は、側面形状がL字状を呈するように前方へ向けて屈曲した半割り筒体状の樋部材104によって区画されている。この樋部材104の下端側(先端側)は、誘導路101を通過する遊技球を上記入賞領域の上方へ誘導すべく、前面側へ向けて下り傾斜しており、その傾斜下端部は上記センターケース4の下部中央に開口した導出口103に連通することになり、該導出口103は上記入賞領域に配置した始動入賞口8の直上に配置される。この第1案内棚ベース部材51の両端部には左右方向外方へ突出するように係合部64がそれぞれ形成されており、各係合部64は、上記ワープ流路40の外側壁44の下端部分を下方へ延出させて、上記流路出口42の下部にそれぞれ形成した2段の溝部65,66のうちの下段の溝部66に前方から挿入して係合させ、さらにネジ等の止着部材を該第1案内棚ベース部材51の左右に開設した止着孔67に挿通させて上記取付基板35の下部に止着することにより固定される。また、この第1案内棚ベース部材51の後部には、凹面カバー部材52を固定するための後部支持板68が取り付けられており、この後部支持板68の中央部分には、ネジ等の止着部材により凹面カバー部材52を止着するための止着孔69が形成されている。
凹面カバー部材52は、図4に示すように、第1案内棚ベース部材51の突出した上面を覆うように配置され、該凹面カバー部材52は、左右方向両側に曲率の小さな円弧状の凹部73,74を、中央部に曲率の大きな円弧状の凹部75を形成したカバー部材であり、中央部の凹部75の底部には上記誘導路101に連通する矩形の開口部76が開設され、該開口部76は第1案内棚ベース部材51の切欠き部58上に位置する。この凹面カバー部材52の両端部には左右方向外方へ突出するように係合部84がそれぞれ形成されており、各係合部84は、上記ワープ流路40の外側壁44の下端部分を下方へ延出させて、上記流路出口42の下部にそれぞれ形成した2段の溝部65,66のうちの上段の溝部65に前方から挿入して係合される。また、凹面カバー部材52の後部には、この凹面カバー部材52を上記後部支持板68に固定するための固定板82が取り付けられており、この固定板82の中央部分には挿通孔83が形成され、この挿通孔83にネジ等の止着部材を挿通させて後部支持板68の止着孔69に止着することにより、凹面カバー部材52が固定される。
凸面カバー部材53は、上部に曲率の小さな円弧状の凸面86を有し、下部形状が上記凹面カバー部材52の中央部の円弧状の凹部75に装着し得る形状を有する部材である。そして、凹面カバー部材52の中央部の凹部75に凸面カバー部材53を装着すると、図3に示すように、第1案内棚61の転動面85(本発明における第1転動面に相当)が、左右方向の略中央部分に円弧状の凸面86を、該凸面86の左右両側方に円弧状の凹面87,88をそれぞれ備えて略波面状となるように形成される。この転動面85は、遊技球が転動し得るに充分な突出幅(前後幅)を有しており、その両端面は円弧状の凹面87,88が上記ワープ流路40の側壁44の下端上面に緩やかに連続するように形成され、該両端面は上記ワープ流路40の下端上面よりも若干低く設定されている。そして、第1案内棚61の転動面85には、図4に示すように、転動する遊技球の上記第2案内棚111への落下を規制する落下規制部として、凸面カバー部材53の前面縁部およびその左右両側に起立壁92を備え、又、転動する遊技球の上記第2案内棚111への落下を許容する落下許容部として、凹面カバー部材52の左右両側の凹部73,74に前面側へ急傾斜した球案内溝93をそれぞれ備えている。さらに、凹面カバー部材52の左右両端部には、上記ワープ流路40を流下してきた遊技球を第1案内棚61上に円滑に案内するための凹状の導入部95がそれぞれ形成されており、該導入部95と球案内溝93と間に隣接する転動部分94も前面側へ緩やかに傾斜している。
また、凸面カバー部材53の下部中央には上記誘導路101の導入口102が開口されており、該導入口102がトンネル状の孔を形成しているので、凸面カバー部材53を凹面カバー部材52の中央部に装着することにより、上記固定板82とともに上記誘導路101の上方部分を区画形成し、上記開口部76に連通するように成っている。
第2案内棚111は、図4に示すように、遊技球が転動可能な第2案内棚本体113と、該第2案内棚本体113の後部に形成された複数の矩形の切欠き部114内に、複数の案内部115を出没可能に収容する案内連接部材116と、該案内連接部材116に駆動力を伝達して上記案内部115を出没作動(状態変換)させる上記案内部駆動機構112と、を組み合わせて構成されており、上記案内部115は、第2案内棚111において、上記球案内溝93の落下位置から上記導入口102まで遊技球を案内するように出没作動する。
第2案内棚本体113の上面は、遊技球が左右方向に転動し得る転動面117(本発明における第2転動面に相当)が形成されており、その両端から中央部へ向けてそれぞれ緩やかな下り傾斜となるように左右方向に全体として曲率の小さな円弧状の凹面として形成されている。この転動面117は前後幅の中央部分に後方を低くした僅かな段差を有しており、この段差を境にして前面側には遊技球が自由に転動し得る自由転動領域121が形成され、後方には遊技球が前面側へ落下するのを前記段差で規制された転動制限領域122が自由転動領域121よりも低く形成されている。言い換えると、自由転動領域121と転動制限領域122との間には、自由転動領域121側が高く転動制限領域122側が低い段差を形成して、自由転動領域121を転動する遊技球が転動制限領域122のうち複数の案内部115の間へ転動可能としている(図3,図4,図6(a)参照)。なお、後方の低い転動制限領域122と前方の高い自由転動領域121との段差は、例えば、0.1mmに設定されている。このように第2案内棚本体113の転動面117には前後に二つの転動領域が存在するので、該転動面117の突出幅はそれぞれの領域を遊技球が転動するに充分な幅に設定されている。そして、自由転動領域121の中央部において、上記導入口102の前方に位置する部位には前面側へ下り傾斜した球案内溝124が形成されており、この球案内溝124は、自由転動領域121を左右方向に転動して減勢した遊技球が前面側へ流下するように案内するとともに、転動球が転動制限領域122側に転動しないように形成されている。また、後方の転動制限領域122は、上記矩形の切欠き部114が存在するので断続的に形成されている。この第2案内棚本体113の下部両側には、ネジ等の止着部材を挿通させるための円筒状の挿通部126が一体形成されており、この挿通部126は、上記第1案内棚ベース部材51の左右に開設した止着孔67と一致する位置に形成され、これら挿通部12および止着孔67に止着部材を挿通させて上記取付基板35の下部に止着することにより、第2案内棚本体113が第1案内棚ベース部材51とともに固定される。
案内連接部材116は、上記第2案内棚本体113の後部に形成された複数の切欠き部114内において案内部115を出没作動させる部材であって、フレーム本体131上に複数の案内部115を等間隔で一体的に備えている。各案内部115は、導入口102へ向けて下り傾斜した上面を有する柱状体であって、第2案内棚111の転動面117に対して上面を突出した突出状態と没入した没入状態とに反復変換動作し、上記没入状態で遊技球を柱状体上に保持し、この保持した遊技球を突出状態に変換して導入口の方向へ送り出すように上下動する。これら案内部115は、第2案内棚111の転動面117の左右両側において、左右の各落下許容部(球案内溝)93からの遊技球落下位置から上記導入口102までに複数配置(本実施形態では、3個ずつ配置)され、左右両側にから中央部へ向けて柱状体の高さが転動面117の彎曲に対応して順次減少するように上記導入口102の両側に左右対称の案内部115を備えており、一の案内部115が送り出した遊技球は、突出状態にある次の案内部115によって停留保持される。すなわち、第2案内棚111は、その中央部後方に導入口102が配置され、該導入口102の両側に複数の案内部115を備えている。また、上記落下許容部(球案内溝)93の落下位置の外側に位置する案内部(本実施形態では、案内連接部材116の両端に位置する案内部)115の上部前面側には、上記第1案内棚61の転動面85から落下する遊技球を減勢する起立壁(ストッパ)135が形成されており、この起立壁135の存在により、案内部115が突出状態にあっても遊技球を保持することができ、出没作動する複数の案内部115によって遊技球を上記落下許容部93からの遊技球落下位置から導入口102まで順次案内することができる。さらに、この案内連接部材116の下部の左右両側には、後述するスライダ部材138に固定するための円柱状のボス部141が後方へ向けて延出するように一対ずつ設けられており、各ボス部141には、ネジ等の止着部材を止着する止着孔142が開設されている。なお、本実施形態では、上記第2案内棚本体113の前面に白鍵を模した装飾が施されており、案内連接部材116の複数の案内部115が黒鍵となって、第2案内棚111が全体としてピアノの鍵盤を模した装飾が施されているが、これらの装飾は例示であって、これに限るものではない。
次に、上記案内部駆動機構112の構成について説明する。図5は、案内部の作動機構を示す分解斜視図である。
案内部駆動機構112は、上記案内連接部材116の下部両側に配置され、後方へ向けて突設されたボス部141に固定されるスライダ部材138と、複数のギヤを組み合わせたギヤ群145と、該ギヤ群145を構成するギヤの回転軸を支承する支持プレート146とから構成されている。なお、該支持プレート146は上記取付基材35の下部に固定され、図5において右側が前面側となる。
スライダ部材138は、長方形の平板部材であって、上記案内連接部材116に対して左右に一対設けられ、各スライダ部材138の中央部には、後述する作動ギヤ162,164のスライダ駆動ピン154,155を挿通するための横長孔状のピン係合部157が形成されている。また、スライダ部材138のピン係合部157の左右両側には、上記案内連接部材116のボス部141に形成した止着孔142と一致するように、ネジ等の止着部材を挿通させるための挿通孔158がそれぞれ開設されており、該挿通孔158に止着部材を挿通させて止着孔142に止着することにより、スライダ部材138が上記案内連接部材116のボス部141に固定される。
ギヤ群145は、本実施形態では4つのギヤを組み合わせて構成されており、前方からみて、中央右側に位置する駆動ギヤ161と、右端に位置して上記駆動ギヤ161の右側に噛合する右作動ギヤ162と、左端に位置する左作動ギヤ164と、該左作動ギヤ164と上記駆動ギヤ161との間に噛合して、駆動ギヤ161の駆動力を左作動ギヤ164に伝達する中間ギヤ163と、から構成されており、駆動ギヤ161の軸着部166にはモータ(図示せず)の駆動軸が軸着される。また、右作動ギヤ162、中間ギヤ163および左作動ギヤ164の各回転軸167は、各ギヤの後面の中心部にのみ設けられており、上記支持プレート146の軸受け部171に片持ち状態で支承される。右作動ギヤ162および左作動ギヤ164の前面側には、上記スライダ部材138のピン係合部157内に挿通されるスライダ駆動ピン154,155がそれぞれ設けられており、各スライダ駆動ピン154,155は後部の回転軸167に対して偏心した位置に突設されている。本実施形態では、上記導入口102の両側に備えられた左右対称の案内部115が同期して出没作動し得るように、スライダ駆動ピン154,155は、右作動ギヤ162および左作動ギヤ164の前面側において位相差のない位置(同位相)に固定され、これにより、複数の案内部115の出没動作に左右対称の規則性をもたせて第2案内棚111の左右両側から中央の導入口102へと遊技球を順次案内することができる。
支持プレート146は、矩形の平板部材であって、右作動ギヤ162、中間ギヤ163および左作動ギヤ164の各回転軸167に対応する部位に、各回転軸167を支承する軸受部171を後方に突出する状態で配置しており、上記駆動ギヤ161の軸着部166に対応する部位にモータの駆動軸を挿通させる貫通口172を開設している。この支持プレート146は、前述したように、上記取付基材35の下部に固定され、その四隅にはネジ等の止着部材を挿通させて取付基材35に止着するための挿通孔175が開設されている。
上述したように、案内部駆動機構112は、上記取付基材35の下部に設けられ、その取付状態において、上記誘導路101の導出口103の両側にギヤ群145等が露出しているが、図4に示すように、その前方は略半楕円形状のLED基板177によってそれぞれ覆われ、上記センターケース4の下部を電飾するように成っている。
また、上述したように、上記第2案内棚111の自由転動領域121の中央部の凹面上には遊技球を前面側へ流下する球案内溝124が形成されている。したがって、本実施形態では、上記センターケース4の底部19は、第2案内棚111から落下した遊技球を転動させる第3案内棚として機能しており、図2に示すように、この第3案内棚19の転動面181は、左右方向の略中央部分に円弧状の凸面182を、該凸面182の左右両側方に円弧状の凹面183,184をそれぞれ備えて略波面状を形成している。そして、この転動面181の凸面182の頂部および凹面183,184の底部には、前面側へ向けて下り傾斜した球案内溝185,186,187がそれぞれ形成されており、各球案内溝185,186,187は第3案内棚19を転動する遊技球を前面側へ流下させて下方の入賞領域へと案内することになる。
次に、図1および図6を用いて、以上の如く構成された本実施形態の遊技機の作用について説明する。図6は、第2案内棚における案内部の作動状況を示す正面図である。
遊技領域3の上部に飛入した遊技球は、図1に示すように、センターケース4の鎧部17の上面に流下すると、振り分け凸部20によって左側あるいは右側に振り分けられることとなり、センターケース4の側辺部18,18の外側に位置する左右の遊技領域3を流下し、鎧部17の左右の側辺部18,18に開口されたワープ流路40の流路入口41に流入し得ることになる。流路入口41に遊技球が流入すると、該ワープ流路40の両側壁43,44の内面に互い違い突設された突起部45によって遊技球の流下速度が減速され、流路出口42から誘導部50の上部に設けられた第1案内棚61の転動面85の端部に流下する。この第1案内棚61の転動面85の左右両端部には凹状の導入部95が形成されているので、上記ワープ流路40を流下してきた遊技球は第1案内棚61上に円滑に案内され、その転動面85を左右方向に転動することになる。この転動面85は、左右方向の略中央部分に円弧状の凸面86を、該凸面86の左右両側方に円弧状の凹面87,88をそれぞれ備えて略波面状を呈しているので、転動して次第に減勢されると上記凹面87,88に形成された球案内溝(落下許容部)93からその前面側下方に配置された第2案内棚111上に流下する。なお、上記転動面85の凸面86の前面側縁部には起立壁(落下規制部)92が形成されているので、遊技球の勢いが強すぎない限り、起立壁(落下規制部)92を乗り越えて第2案内棚111上に落下することはない。
第1案内棚61の上記落下許容部93から第2案内棚111へと落下した遊技球は、第1案内棚61を経ることによって略減勢されており、図6(a)に示すように、第2案内棚111の転動面117の後方側に位置する転動制限領域122の左右両端の案内部115の上部前面側に形成された起立壁135によって保持され(図6(a)において、左端に位置する遊技球188a)、複数の案内部115の出没作動により上記落下許容部93の落下位置から上記導入口102まで順次案内され、導入口102に流入可能となる。すなわち、案内部115が突出状態にあっても起立壁135により遊技球を保持することができ、出没作動する複数の案内部115によって遊技球を上記落下許容部93の落下位置から導入口102まで順次案内することができる。したがって、第1案内棚61の転動面85から落下するタイミングによって遊技者に不利益を与えることがないので、遊技の興趣を高めることができる。また、図6(b)に示すように、第2案内棚111において、全ての案内部115が没入状態の場合には、第1案内棚61の上記落下許容部93から第2案内棚111へと落下した遊技球は、転動制限領域122の矩形の切欠き部114内に保持され、突出状態へと移行するときに押し出されることになる。本実施形態では、上記落下許容部93の落下位置から導入口102までに案内部115が複数配置されているので、図6(a)に示すように、一の案内部115が押し出した遊技球は突出状態にある次の案内部115によって停留保持されることになる(図6(a)において、左から二番目に位置する遊技球188b)。したがって、遊技球が導入口102へ導入されるまでの時間を案内部115の数だけ遅延可能であり、遊技者が遊技球の案内過程を楽しむ時間を長時間化でき、また、遊技球の案内過程を把握し得るので遊技者はストレスを感じない。
そして、導入口102へ導入された遊技球は誘導路101の傾斜下端部に開設された導出口103から上記センターケース4の下方に位置する入賞領域に流下することになる。本実施形態では、入賞領域において、誘導路101の導出口103の直下に始動入賞口8が配置されているので、該始動入賞口8への入賞確率が高く、遊技者は誘導部50における遊技球の挙動を楽しみながらセンターケー4スの下方の始動入賞口8への入賞の可能性を期待できる。すなわち、本実施形態の遊技機は、転動面での遊技球の移動を複雑にするとともに、遊技球の案内過程を把握することができるので、遊技球の案内に掛かる所要時間が一目瞭然となり、遊技者は遊技過程を楽しむことができる。これにより、遊技盤1上の限られた空間においてセンターケース4内の下部周辺部分を有効に活用して、遊技球の移動状態を一層複雑に変化できるようにし、又、上記導出口102から流下した遊技球を下方の入賞領域へと案内して、始動入賞口8への入賞の可能性を期待させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施形態では、第2案内棚111の中央部後方に導入口102を配置し、この導入口102の両側に左右対称の案内部115を備えているので、第2案内棚111の左右両側で出没作動する複数の案内部115によって中央の導入口102へと遊技球を順次案内することができ、該導出口102から流下した遊技球を下方の入賞領域へと案内して、始動入賞口8への入賞の可能性を期待させ、遊技の興趣を高めることができる。
一方、第1案内棚61の上記落下許容部93から第2案内棚111へと落下した遊技球のうち、勢いの強いものは第2案内棚111の転動面117の前面側に位置する自由転動領域121を左右方向に転動することになり、転動して次第に減勢されると上記自由転動領域121の中央部の凹面上に形成された球案内溝124から上記センターケース4の底部である第3案内棚19上に流下されることになる。第3案内棚19上に流下された遊技球は、その転動面181を左右方向に転動し、あるものは中央部の凸面182の頂部に形成された球案内溝185から前面側に流下して下方の入賞領域に設けられた始動入賞口8へと入賞し、またあるものは次第に減勢して凹面183,184の底部に形成された球案内溝186,187から前面側に流下して入賞領域へと案内されることになる。したがって、上記導入口102へと導入されなかった遊技球にも再度入賞の可能性があり、遊技の興趣を高めることができる。
本実施形態の遊技機によれば、このように上記自由転動領域121におけるダイナミックな転動による入賞領域への低確率での案内と、上記転動制限領域122における複数の案内部115によって上記落下許容部93の落下位置から導入口102まで順次案内されることによる案内部115による入賞領域への高確率での案内という2つの案内を両立させて楽しむことができ、遊技球の移動がより複雑になり、遊技の興趣を大いに高めることができるものである。
なお、案内部による遊技球の案内の速度は、変動表示装置で行う変動表示ゲームの実行、変動表示ゲームの記憶数、変動入賞装置タイプの始動口の開放タイミングなど他の装置の動作に同調させてもよいし、これらを条件として出没の周期を可変にしてもよい。例えば、案内部による遊技球の案内の速度を、変動表示ゲームの始動記憶数が少ないときには速く、逆に多いときには遅くすると、この速度の調整により始動記憶の消化効率を高めることもできる。
次に、第2の実施形態のパチンコ遊技機について説明する。図7は第2案内棚の左右の案内部を非同期で作動させている状態を示す正面図、図8は第2実施形態における第2案内棚および案内部駆動機構を示す分解斜視図である。なお、これらの図面において、第1の実施形態と同一構成の部材については同一の符号を付している。
第2実施形態は、第1の実施形態と基本的には同様の構成であるが、図8に示すように、案内連接部材を左右に分割し、左側案内連接部材201と右側案内連接部材202とによって構成するとともに、各案内連接部材201,202にそれぞれ同数(本実施形態では、3個ずつ)の案内部115を設け、各案内連接部材201,202の一対のボス部141にそれぞれスライダ部材138を固定し、該スライダ部材138のピン係合部157に位相差を与えて右作動ギヤ162および左作動ギヤ164のスライダ駆動ピン154,155を係合させている点が異なっている。すなわち、図7に示すように、第2案内棚111において、左側の案内部115が矩形の切欠き部114内に没入しているときには、右側の案内部115は矩形の切欠き部114から突出するように右作動ギヤ162および左作動ギヤ164のスライダ駆動ピン154,155の配置に位相差を与えて、左側の案内部115と右側の案内部115とが非同期(異なる時期)で出没作動するように構成している。
したがって、第2の実施形態では、上記導入口102の両側に備えられた左右対称の案内部115が非同期で出没作動するので、出没作動する複数の案内部115によって第2案内棚111の左右両側から中央の導入口102へと案内された遊技球同士の衝突や球止まりを避けることができ、遊技球の案内の失敗を防止することができる。
このように、第1および第2の実施形態の遊技機によれば、遊技盤1上の限られた空間においてセンターケース4内の下部周辺部分を有効に活用して、落下規制部92と落下許容部93とを備える第1案内棚61と、出没作動する複数の案内部115によって上記落下許容部93の落下位置から導入口102まで遊技球を案内し得る第2案内棚111と、を組み合わせることにより、遊技球の移動状態を一層複雑に変化できるようにし、又、上記導出口102から流下した遊技球を下方の入賞領域へと案内して、始動入賞口8への入賞の可能性を期待させることができ、遊技の興趣を大いに高めることができるものである。
上記した実施形態は、代表的な遊技機である可変表示装置付きパチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、可動球受部材の開閉動作で遊技球をセンターケース内に導入可能な入賞装置を備えたパチンコ遊技機にも適用でき、その他、遊技領域での遊技球の転動を複雑にする案内棚を備えた遊技機であれば、例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 センターケースを示す斜視図である。 センターケース内の各構成要素を示す組立斜視図である。 センターケース内の各構成要素を示す分解斜視図である。 案内部の作動機構を示す分解斜視図である。 第2案内棚における案内部の作動状況を示す正面図である。 第2案内棚の左右の案内部を非同期で作動させている状態を示す正面図である。 第2実施形態における第2案内棚および案内部駆動機構を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
2 区画部材
3 遊技領域
4 センターケース
4a 凹室
5 開口窓部
6 変動表示装置
7 入賞領域
8 始動入賞口
35 取付基材
40 ワープ流路
41 流路入口
42 流路出口
43,44 側壁
45 突起部
50 誘導部
51 第1案内棚ベース部材
52 凹面カバー部材
53 凸面カバー部材
57 中央部の凹部
58 切欠き部
55,56 左右両側の凹部
58 切欠き部
61 第1案内棚
75 中央部の凹部
76 開口部
85 転動面
86 凸面
87,88 凹面
92 起立壁(落下規制部)
93 球案内溝(落下許容部)
94 隣接する転動部分
95 導入部
101 誘導路
102 導入口
103 導出口
104 樋部材
111 第2案内棚
112 案内部駆動機構
113 第2案内棚本体
114 切欠き部
115 案内部
116 案内連接部材
117 転動面
121 自由転動領域
122 転動制限領域
124 球案内溝
135 起立壁
138 スライダ部材
145 ギヤ群
146 支持プレート
154,155 スライダ駆動ピン
157 ピン係合部
161 駆動ギヤ
162 右作動ギヤ
164 左作動ギヤ
167 回転軸
181 転動面
182 凸面
183,184 凹面
185,186,187 球案内溝
188a,188b 遊技球
201 左側案内連接部材
202 右側案内連接部材

Claims (5)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域の略中央部に、凹室を形成したセンターケースを配設し、該センターケースの下方に位置する遊技領域に入賞領域を形成した遊技機において、
    前記センターケースは、当該センターケース内の下部に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球を前記入賞領域へ誘導可能な誘導部を備え、
    前記誘導部は、
    当該誘導部の上部に設けられて遊技球が転動可能な第1案内棚と、
    該第1案内棚の前面側下方に設けられて遊技球が転動可能な第2転動面を有する第2案内棚と、
    該第2案内棚の所定部位から遊技球を導入する導入口と、該導入口から導入した遊技球を流下して導出口から流出させて前記入賞領域の上方へ誘導する誘導路と、を備え、
    前記第1案内棚は、
    転動する遊技球の前記第2案内棚への落下を規制する落下規制部と、
    転動する遊技球の前記第2案内棚への落下を許容する落下許容部と、
    遊技球が転動可能な第1転動面に配置して備え、
    前記第2案内棚は、突出状態と没入状態とに反復変換動作して遊技球を前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口まで案内する案内部を前記第2転動面に備え、
    該案内部は、前記導入口方向へ下り傾斜した上面を有し、前記第2転動面に対して上面を突出した突出状態と没入した没入状態とに変換可能な柱状体であって、前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口までの間に複数配置され、
    前記第2案内棚の前記落下許容部の遊技球落下位置に配置した案内部には、前記第1案内棚の第1転動面から落下する遊技球を減勢する起立壁を有し、
    前記第2案内棚の第2転動面は、前記複数の案内部の出没により遊技球が転動しながら左右方向に移動する転動制限領域と、該転動制限領域の前面側に両端から中央部へ向けて下り傾斜となる円弧状の凹面として形成されて遊技球が左右方向に自由に転動可能であり、且つ第2案内棚の前方へ向けて転動する遊技球を第2案内棚から落下させて入賞領域へ案内し得る自由転動領域とに区画され、両領域の間には自由転動領域側が高く転動制限領域側が低い段差を形成して、自由転動領域を転動する遊技球が転動制限領域のうち複数の案内部の間へ転動可能とし、
    前記転動制限領域では、前記複数の案内部を没入状態へ変換すると、遊技球を一の案内部上に保持し、複数の案内部を突出状態へ変換すると、没入状態時に保持されていた前記遊技球を導入口の方向へ送り出して前記一の案内部の導入口側に隣り合う突出状態の案内部により停留保持し、
    前記複数の案内部を突出状態と没入状態とに反復変換動作して、遊技球を落下許容部の遊技球落下位置から導入口まで順次案内可能として、前記転動制限領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率を、前記自由転動領域を転動する遊技球が入賞領域へ案内される確率よりも高く設定したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記した一の案内部は、没入状態時に保持していた遊技球を導入口の方向へ送り出すとともに、当該一の案内部の前記遊技球落下位置側に隣り合う案内部から送り出された遊技球を停留保持することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の案内部は、落下許容部の遊技球落下位置側から導入口側へ向けて柱状体の高さを順次減少するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第2案内棚の第2転動面を当該第2案内棚の左右両端から中央部へ向けて下り傾斜した彎曲状態に形成し、
    前記複数の案内部は、前記柱状体の高さを第2案内棚の上面の彎曲に対応して順次減少する状態に設定したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記センターケースの凹室に形成された窓部に臨ませて設けられ、変動表示ゲームを表示する変動表示装置と、
    前記入賞領域に前記変動表示ゲームの始動契機を与える始動入賞口と、
    を備え、前記変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して遊技価値を付与可能とする遊技機であって、
    前記センターケースの左右両側の遊技領域を流下する遊技球をセンターケース内へと導入するワープ流路の入口が開口され、
    該ワープ流路の出口から前記誘導部に流下した遊技球は、当該誘導部の上部に設けられた第1案内棚の第1転動面を転動し、
    前記第1案内棚の前記落下許容部から前記第2案内棚へと落下した遊技球のうち、前記案内部の出没作動により前記落下許容部の遊技球落下位置から前記導入口まで前記第2案内棚上を案内された遊技球は、前記導入口に流入可能であり、
    前記誘導路の傾斜下端部に開設された導出口から前記センターケースの下方に位置する前記始動入賞口に向けて流下した遊技球が、該始動入賞口に入賞可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機。
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