JP4422984B2 - 雰囲気調整型鋳造装置 - Google Patents

雰囲気調整型鋳造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4422984B2
JP4422984B2 JP2003200240A JP2003200240A JP4422984B2 JP 4422984 B2 JP4422984 B2 JP 4422984B2 JP 2003200240 A JP2003200240 A JP 2003200240A JP 2003200240 A JP2003200240 A JP 2003200240A JP 4422984 B2 JP4422984 B2 JP 4422984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
mold
chamber
vacuum
pouring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003200240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005040801A (ja
Inventor
孝雄 黒住
直敏 来栖
大介 浦山
基郎 浦山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chuzo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chuzo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chuzo Co Ltd filed Critical Nippon Chuzo Co Ltd
Priority to JP2003200240A priority Critical patent/JP4422984B2/ja
Publication of JP2005040801A publication Critical patent/JP2005040801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4422984B2 publication Critical patent/JP4422984B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大気圧下、減圧下、真空下雰囲気ガス中等の各種雰囲気での鋳造に使用される真空鋳込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の1例として、特開平10−85920号公報に記載の技術を以下に示す。図6に示すように、真空容器211は真空槽213と上蓋215で構成されている。真空槽213には、鋳型221が内部に設置され、側壁に真空槽213内部の空気を排出するための真空吸引用の排気管217が、また鋳鋼品を取り出すときに真空槽213の内部に空気を注入するための空気導入弁219が設けられ、真空容器211内部を真空または大気状態に調整可能となっている。
【0003】
上蓋215の上面には、鋳型221に溶鋼223を注入するための注湯口225が設けられる。上蓋215の上には、真空脱ガス炉内で脱ガスされた溶鋼223が入った取鍋227がセットされる。そして、真空容器211内を排気管217に接続した図示しない真空ポンプで排気して鋳込が開始される。すなわち、取鍋227内の脱ガスされた溶鋼223は、スライドゲート237と、注湯口225に挿入した注湯ノズル239とを経由して、鋳型221の湯口233より湯道231を通って鋳型空間229に注湯される。
【0004】
次に図6の注湯部311の詳細を示した図7により説明する。注湯口225には、上方に突出して注湯口フランジ313が設けられており、この注湯口フランジ313の上面に真空ガスケット315が配設されている。また、上端部から径方向に突出して設けた真空フランジ317の下面で真空ガスケット315を押圧するようにして、円筒状の注湯ノズル239が注湯口225と同心状に配置されて垂下されている。この注湯ノズル239の上端には、真空フランジ317の上面に遮蔽シール319を介して、真空遮蔽板321が設けられ、注湯時以外は閉鎖するようにしている。
【0005】
この真空遮蔽板321は、真空容器211に発生させる真空圧に耐え、しかも注湯開始時には、溶鋼223の熱で瞬時に溶解する材質が使用され、具体的には、アルミニウム板が有効である。すなわち、注湯口225は、鋳込を開始するまでは、図7に示すように、真空遮蔽板321を設けた注湯ノズル239で、完全に密封されているので、真空容器211内は真空に保持できる。
【0006】
図7に示す注湯前の状態から、中プレート327を右方向にスライドさせ、中プレート327に設けられた孔328の位置を上ノズル331にあけられた孔の位置に一致させると、下プレート329,下ノズル333の孔とも連通し、取鍋227内の溶鋼223が下ノズル333の下端まで流入する。この溶鋼223の流入により、注湯ノズル239の上端を閉鎖していた真空遮蔽板321は、瞬時に溶解され、溶鋼は注湯ノズル239の下方に位置する湯口233に注湯され、湯道231を通って鋳型空間229に充填される。
【0007】
また、特開平7−148549号公報には、他の技術例が開示されている。鋳型の造型に際して、鋳型空間部を窒素ガス、又はアルゴンガス等の不活性ガスにより置換して造型し、或いは鋳型造型後の注湯前に該鋳型の鋳型空間部を前記と同様な不活性ガスにより置換した後注湯する。ことにより、該鋳型内の不活性雰囲気を継続維持しているので、鋳型中の空間部に充填された溶湯表面に酸化皮膜を生成させることなく溶湯中のガスを放出せしめる技術が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−148549号公報
【特許文献2】
特開平10−85920号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以下従来技術の問題点を述べる。
(1)鋳造雰囲気調整について
通常、鋳造する場合には、雰囲気を調整して鋳造を行う。概要を述べると以下のようである。
一般に、鋳造する場合、3通りの鋳造、即ち、大気圧下での鋳造、減圧下(例えば1.01×104Paから1.01×103Paでの鋳造、真空下(例えば1.01×103Pa以下)での鋳造が、その目的毎に行なわれる。そのため、同じ設備で異なる鋳造法に採用できないという欠点があった。
【0010】
大気圧下で鋳造する場合でも、注湯時の大気による溶湯酸化を防ぐため、鋳型内にアルゴンガスや窒素ガスが吹き込まれる。ところが、空気の巻き込みがあるために酸化の防止効果は低かった。また、前記従来技術に記載される真空鋳造設備は、取鍋内の脱ガスされた溶鋼を鋳造時の大気による再汚染をさせないで砂型に注湯することが目的であった。しかし、後述するような種々の問題があった。
【0011】
(2)真空槽内にセットした砂型への鋳造法について
前記従来技術には、注湯ノズル239の上端開口には、真空フランジ317の上面に遮蔽シール319を介して、注湯時以外は閉鎖される真空遮蔽板321が設けられ、しかも、この真空遮蔽板321は、真空容器211内の真空圧に耐え、注湯開始時には溶鋼223の熱で瞬時に溶解する材質、具体的には、アルミニウム板が用いられる。
【0012】
ところが、上記従来技術は、第1に、真空遮蔽板321は鋳造毎に消耗される。そのため、鋳造の都度交換する必要がある。第2に、真空容器211と取鍋227の接触面、例えば、図7に示した真空フランジ317とノズルホルダー335との接触面が互いに水平とならずに傾いている場合には、接触面に隙間が生じて空気が侵入する可能性があった。
【0013】
(3)チャンバーの爆発防止対策等について
真空容器に鋳型を設けて砂型鋳造を行った場合、鋳込終了後に砂型から取り出す必要がある。そのためには、真空容器内を大気圧に戻さなければならない。ところが、真空容器内には砂型から発生した可燃性ガスが充満している可能性がある。そのため、空気が混入するとチャンバー内の可燃性ガスが爆発することも考えられる。
【0014】
(4)真空容器の形状
前記従来例では、真空容器211は上部開口を閉鎖する上蓋215を備えた縦型の構造となっている。そのため、縦型構造の真空容器211に鋳型221をセットする場合は、その都度、上蓋215を開閉させて鋳型221をクレーン等で持ち上げて移動させる必要がある。そのため、段取や準備に多大の手間を要していた。
【0015】
従って、本発明は、取鍋内の溶鋼を鋳型へ鋳込む際、鋳造雰囲気の調整が容易であり、大気と接触させることなく、かつ鋳造毎に遮断シールを交換する必要がなく密閉が十分であり、防爆対策も完全であり、鋳型の取出しも容易にできる真空容器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、下記の発明を提供する。
本発明の第1の態様は、下記の構造を備えたことを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置である。
(a)内部のガスを排出するための排気管(9)、内部に不活性ガスを導入するための複数の導入管(11、13)、内部に空気を導入するための空気導入管(15)、内部に配設される鋳型(7)に溶湯を注湯するための注湯口(28)、レール上で前記鋳型を載置できる台車(17)、及び該台車を出し入れ可能に設けられた開口部(29)と、を備えた気密保持できるチャンバー(3)と、
(b)前記開口部(29)を開閉可能でかつ気密保持できる開閉扉(5)と、
(c)前記鋳型(7)に注湯する取鍋(21)の溶湯(23)の注湯量を調整するスライドゲート部(25)に当接するように設けられる連通管(27)と、
を備える。
【0017】
本発明の第2の態様は、前記連通管(27)は、前記取鍋のスライドゲート部との当接時に隙間が生じないように伸縮可能に設けられたクッション部材(91)、チャンバー内を真空吸引する際にチャンバーへの大気の浸入を防ぐためのシール金物(101)が備えられていることを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置である。
【0018】
本発明の第3の態様は、前記連通管(27)は、溶湯を通過させるため耐火物製で円筒形状のスリーブレンガ(73、74)と、前記スリーブレンガ(73、74)を保護するため、上面に耐熱性のシール(75)が配設されたフランジ(77)を上端外側に備え、下端には内側に挿入されたスリーブレンガを支えるためのフランジ(79)を備えた耐熱性の円筒管(81)と、前記上端に耐熱性のシール(75)が配設されたフランジ(77)と、下面に耐熱性のシール(85)が配設されたフランジ(87)を下端に備えた円筒形状の円筒部(83)と、前記円筒部(83)の下端に備えられたフランジ(87)に当接するように設けられたフランジ(89)に上端が固定され、下端に設けられたフランジ(93)に下端が固定された、前記取鍋のスライドゲート部との当接時に隙間が生じないように伸縮可能に設けられた耐熱性蛇腹状のクッション部材(91)と、前記クッション部材(91)の下端に設けられたフランジ(93)に当接するように設けられ、上面に耐熱性のシール(95)が配設され、梁(99)に固定されるフランジ(97)と、前記円筒形状に設けられたスリーブレンガ(73、74)を支えるために設けられたフランジ(79)の下面に当接して、前記チャンバー内を真空吸引する際にチャンバーへの大気の浸入を防ぐためにガスが漏れないよう気密保持するシール金物(101)とを備えていることを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置である。
【0019】
本発明の第4の態様は、前記シール金物(101)は、前記スリーブレンガ(73,74)を支えるために設けられた前記フランジ(79)の底面の円周方向に、シール金物(101)の上面に耐熱性のシール(105)が備えられ、前記スリーブレンガ(73,74)を支えるために設けられたフランジ(79)の開口部の直径に同じ開口寸法の凹状の窪みが形成されており、駆動装置(107)により上下及び左右に可動可能に設けられていることを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置である。
【0020】
本発明の第5の態様は、前記鋳型(7)は砂型鋳型であることを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の雰囲気調整型鋳造設備1を示す断面図である。雰囲気調整型鋳造設備1のチャンバー3には、チャンバー3内部のガス(空気も含む)排出するための真空吸引用の排気管9、チャンバー3内に不活性ガスを導入するためのアルゴンガス導入管11、窒素ガス導入管13、鋳鋼品を取り出す際にチャンバー3内に空気を導入して大気圧に戻すための空気導入管15が設けられている。
【0022】
鋳造後、窒素ガスと空気を同時に導入して、鋳型の製作に用いた樹脂等の有機化合物の熱分解により発生した可燃性ガスの爆発限界を避けて素早く大気圧に戻すことができる。
【0023】
チャンバー3の上部には、溶湯をチャンバー3内に配設された鋳型7に注湯するための注湯口28が設けられている。
【0024】
チャンバー3内には、鋳型7が設置される。チャンバー3内の鋳型7は、台車17に載置される。台車17は、チャンバー3の底部に設けられたレール19を移動可能に配設され、開閉扉5が開くとチャンバー3の外側に設けられたレール20上を移動可能である。
【0025】
鋳造時には、例えば溶湯23を保持した取鍋21がチャンバー3上に配置され、取鍋21の底部に備えられたスライドゲート部25の開閉により注湯口28を経て鋳型7に溶湯が注湯される。注湯口28には、チャンバー3内を真空吸引する際にチャンバー3内への大気の浸入を防ぐためのシール機能を有し、かつ取鍋21のスライドゲート部25との接続時に隙間が生じないようにクッション機能を有した連通管27が設けられている。
【0026】
図2には、本実施形態のチャンバーの断面図を示した。図2(a)は、チャンバー3の断面図であり、図2(b)は、チャンバー3の平面図である。チャンバー3は、外形が水平方向に長く、断面がほぼ楕円形のチャンバーであり、このチャンバー3の補強し、また、溶湯23を保持した取鍋21の重量を支えるために、角筒鋼管31を用いて補強された構造を有し、軽量でかつ剛性が高い。
【0027】
チャンバー3内には、鋳型7が設置され、鋳型7は、例えば電動の台車17に載置される。台車17はチャンバー3内のレール19、及び連結するチャンバー3の外側に設けられたレール20上を移動可能である。
【0028】
チャンバー3の上部には、防爆弁35が設けられている。防爆弁は、鋳造中等に鋳型の製作に用いた樹脂等の有機化合物の熱分解により発生した可燃性ガスの爆発等によるチャンバー内圧上昇を逃すために設ける。なお、チャンバーにはチャンバー内の可燃性ガス濃度を検出するための測定器を取り付けても良い。
【0029】
また、チャンバー3の上部には、溶湯23をチャンバー3内の鋳型7に注湯するための注湯口28の開口部35が設けられている。開口部35には連通管27が設けられる。
【0030】
図1で示したチャンバー3の開口部29には、開閉扉5が設けられる。ここで、開閉扉5は、図示しないガイドレールに添って上下にスライド可能に設けられており、部分的に開とした状態を開閉扉6で示した。このように、扉を上にスライドさせて開く扉とすることにより、横開き扉に較べてデッドスペースを少なくすることができる
【0031】
また、開閉扉5は、鋳型がチャンバー3内に搬入されるとモータ等の駆動装置で閉まる機能を有している。また、所定の真空に達するまでは開かないようにロックされ、所定の真空に達すると密閉を維持したままでロックがはずれる機能を備えている。そのため、万が一チャンバー3内で爆発等により内圧が高まった場合には、上方向に扉が開放されるので安全性も高い。
【0032】
図3には、本実施形態に係る取鍋の断面略図について示した。取鍋21の底部に設けられたスライドゲート部25について説明する。スライドゲート部25は、上ノズル51、上プレート53、中プレート55、下プレート57、下ノズル59、及びノズルを固定するノズルカバー61を備えている。
【0033】
ここで、上プレート53は、上ノズル51の下面に固定され上ノズル51と同心状の孔があけられている。中プレート55は、下プレート57と上プレート53の間で鋳造時の湯量調整のため摺動可能に、かつ上ノズル51および下ノズル59孔と一致して上ノズル51と下ノズル59とが連通する孔が設けられている。下プレート57は、下ノズル59と同心状の孔が設けられている。下ノズル59は、外周に下ノズルカバー61を配設し、上ノズル51と同心状に配置されている。
【0034】
図4には、本実施形態の連通管の詳細な断面図を示した。取鍋21は取鍋底板67、脚部69を介して取鍋受台68上に載置される。取鍋21の底部にはスライドゲート部25に接続し、下プレート57、下ノズル59、及び下ノズルカバー61が示されている。下ノズルカバー61の下端には、例えば溶接等により固定されたフランジ71が備えられている。
【0035】
連通管27について以下に説明する。連通管27には、まず、溶湯を通過させるため耐火物製で円筒形状に設けられたスリーブレンガ73、74と、スリーブレンガ73、74を使用し、上端には耐熱性のシール75が配設され、例えば溶接等により固定されたフランジ77を備える。下端には内側に挿入されたスリーブレンガ73、74を支えるためのための、溶接等により固定されたフランジ79を備えた耐熱性の円筒管81が設けられている。
【0036】
上記フランジ77の上面には耐熱性のシール75が配設されたフランジと、そのフランジに円筒部83が接続し、この下部には耐熱性のシール85を備えたフランジ87に固定される。
【0037】
フランジ87の下側には、ボルト締め等によりフランジ89が固定されている。フランジ89には、耐熱材料製蛇腹状のクッション部材91の上端が、例えば溶接等により固定されている。クッション部材91の下端は、溶接等によりフランジ93に固定されている。
【0038】
上記フランジ93の下側には、耐熱性のシール95が上面に配設されたフランジ97があり、このフランジ97は梁99に、溶接等により固定される。
【0039】
シール金物101は、円筒形状に設けられたスリーブレンガ73、74を支えるために設けられたフランジ79を備え、このフランジ79の底面に当接し、スリーブレンガ73、74等を通してガス(空気も含む)が漏れないように気密保持する機能を有する。そのため、シール金物101には、フランジ79の底面に当接し気密保持できるように、フランジ79の底面の円周方向で、シール金物101の上面に耐熱性のシール105が備えられている。
【0040】
シール金物101の上面には、フランジ79の開口部の直径と略同じ開口寸法の凹状の窪み103が形成されている。シール金物101は、梁99に据付られた、例えばエアーシリンダーにて作動される駆動装置107により上下及び左右に可動である。
【0041】
すなわち、真空吸引時には図4のようにフランジ79とシール金物101との間は閉じられているが、所定の真空度に達して、溶湯を注入する際には、駆動装置107がシール金物101を下げ、次に左右のいずれかに回転させて溶湯の注入を妨げることがない。逆の操作を行えば再度密閉可能である。また、繰り返し使用できることはいうまでもない。
【0042】
従って、取鍋21をチャンバー上の所定の位置にセットすると、スライドゲート部25の下ノズルカバー61に備えられたフランジ71と円筒部83の上端に備えられたフランジ77とが当接する。すると、取鍋等の重量によって、フランジ77が下降すると同時に、クッション部材91が押されて縮み、下ノズル59とスリーブレンガ73とが図示していない耐熱シール材を挟んで接する。
【0043】
クッション部材91は弾力を有しているため、フランジ89から上に押上げる力が作用する。そのため、フランジ71の位置が多少ずれたり、傾いていた場合にも、フランジ71とフランジ77に配設された耐熱性シール75とが密着し、フランジ71とフランジ77同士に隙間が生じることなく十分に気密が保たれる。
【0044】
そのため、下ノズル59やスリーブレンガ73に過剰の負荷をかけないように上記フランジ77の下降寸法や、クッション部材91の材料を選定する必要がある。クッション部材91は、蛇腹状、波状等であり、上記機能を有していればいずれの形状、材料のものでも使用可能である。例えば、クッション部材91が縮む寸法は、設計条件にもよるが、10〜29mm程度、望ましくは20〜30mm程度に選択することができる。
【0045】
本実施形態では、図示していないが、排気管に接続され、チャンバー内部のガス(空気も含む)を急速に排気するための真空設備を備えている。100Pa程度の真空度が得られるように、例えば、水封ポンプ、メカニカルポンプのような真空装置を用いることができる。
【0046】
次に、本実施形態の鋳造方法について図1〜図4を用いて説明する。まず、鋳型7は、例えば鋳物砂で、溶湯23が注湯されて鋳鋼品が形成される鋳型空間131を形成する。ここで、鋳型空間131は、湯道133、押湯部135、注湯口28の下方に設けられた湯口137と連通されている。このように、準備された鋳型7は、台車17に載せられレール20上を移動して開状態の開閉扉5の開口部29を通過してチャンバー3内の所定の位置にセットされる。チャンバー3に設けられた開閉扉5は閉の状態となりロックされる。
【0047】
ついで、シール金物101が連通管27の底部に当接されて密閉状態が保たれる。チャンバー3上には、溶湯23を保持した取鍋21をセットする。取鍋21をセットすると、取鍋底部のスライドゲート部25と連通管27とが連接される。
【0048】
次に、チャンバー3内を排気管9に連通した真空装置で真空引きする。真空引き後は開閉扉5の図示しないロックが開放されるが、真空引きされてチャンバー3内が負圧であり、開閉扉5とチャンバー3とに隙間が生じることはない。真空引きの前に、不活性ガスをチャンバー3内に導入させても良い。真空で鋳造する場合には、所定の真空に達するまで真空ポンプで吸引する。
【0049】
また、チャンバー3内の雰囲気は、所定の真空度のみでなく、不活性ガスでチャンバー3内の雰囲気を置換させ、不活性ガス雰囲気中での鋳造も可能となる。従って、短時間で大気(空気)から窒素雰囲気、アルゴン雰囲気にすることができ、また、真空装置(ポンプ)で短時間で所望の減圧状態や真空状態にすることができる。すなわち、1つの設備を用いて様々な条件での鋳造が可能である。
【0050】
次に、注湯を開始する。まず、連通管27の底部に当接させていたシール金物101をはずし、取鍋21の底部に設けたスライドゲート部25の中プレート55をずらせて溶湯23を注湯する。
【0051】
スリーブレンガ73,74を通過した溶湯23は鋳型7の湯口137より湯道133を通って鋳型空間131に到達する。注湯すると溶湯23の熱により、鋳型7に使用した部材が燃焼してガスが発生するが、このガスはチャンバー3内に拡散して排気管9を通して外部へ排出される。
【0052】
注湯が終了後、取鍋21の底部に設けたスライドゲート部25の中プレート55をずらせて閉とし、シール金物101を連通管27の底部に当接させる。開閉扉5を開けて鋳型7をチャンバー3から取り出す前に、チャンバー3内に空気を導入させて大気圧に戻す必要がある。この際、チャンバー内に鋳型3に使用した部材が燃焼して発生した可燃性ガスと、空気が混ざり合って爆発限界内に達することを避けるため、空気を空気導入管15から、窒素ガスを窒素ガス導入管13から導入させて空気を希釈してチャンバー3内を大気圧に戻す。
【0053】
チャンバー3内が大気圧となった後、開閉扉5を開き、鋳型7を載せた台車17はレール19上を移動して開状態の開閉扉5の開口部29を通過してチャンバー3外に取り出される。
【0054】
本実施形態の雰囲気調整型鋳造設備を用いて鋳造すると、鋳込み中の空気の巻き込みがない。また、鋳型の形成に用いた部材、例えば、樹脂の熱分解等により発生したガスが瞬時に拡散することから、ガス欠陥のない鋳造品を得ることができる。さらに、鋳型内での空気抵抗やガスによる抵抗がないため、薄肉鋳造品の先端まで溶湯が回り、また、酸化皮膜の発生もないことから、製造が困難な薄肉鋳造品を製造できる。
【0055】
すなわち、本実施形態の雰囲気調整型鋳造設備を用いると、短時間で大気(空気)から窒素雰囲気、アルゴン雰囲気にすることができ、また、短時間で所望の減圧状態や真空状態にすることができる。すなわち、1つの設備を用いて様々な条件での鋳造が可能である。さらに、通常行われる真空脱ガス処理を施した溶湯だけでなく、真空脱ガス処理をしていない溶湯でも、空気の巻き込みがなく鋳造が可能である。
【0056】
従って、本実施形態の雰囲気調整型鋳造設備を用いると、従来のロストワックス法で製造できない大型・薄肉品、大型・軽量品の鋳造が可能であり、従来は、鋳造ができないか、極めて困難な低炭素鋼系の材質が砂型で鋳造できるようになった。例えば、低炭素ステンレス鋳鋼品、ニッケル基合金鋳物(たとえば、JIS H 5701)、純鉄、42%Ni鋳鋼、60%Ni鋳鋼等の特殊磁性材、高ニッケル・高コバルト等の耐熱鋳鋼品、鉄系低熱膨張合金、高制振鋳鋼品、低降伏点鋳鋼品などが鋳造可能である。
【0057】
【実施例】
(実施例)
次に、本発明を実施例により説明する。まず、鋳型はアルカリフェノール砂を用いて、所定形状の鋳型を作製した。鋳型はクレーンを用いて電動の台車に載せ、レール上を移動させて開状態の開閉扉の開口部を通過させてチャンバー内の所定の位置にセットした。チャンバーに設けられた開閉扉は閉の状態となってロックされた。次に、チャンバー内を真空ポンプで真空引きした。
【0058】
次に、チャンバー3上には、成分組成(mass%)が13%Cr−Feの合金となるように溶製した溶鋼を保持した取鍋をセットした。取鍋をセットすると、取鍋底部のスライドゲート部と連通管とが連接され、エアーシリンダーで駆動されるシール金物が連通管の底部に当接された。
【0059】
真空度が所定の100Paに達したので、連通管の底部に当接させていたシール金物がはずし、取鍋の底部に設けたスライドゲート部の中プレートをずらせて溶鋼の注湯を開始した。注湯時には、スライドゲート部を通してアルゴンガスを吹き込んだ。注湯終了時は、スライドゲート部の中プレートをずらせて閉とし、シール金物を連通管の底部に当接させた。
【0060】
開閉扉を開けて鋳型をチャンバー3から取り出す前には、爆発限界内に到らないよう空気と窒素ガスとの混合ガスを導入しながら大気圧に戻した。チャンバー内が大気圧となった後に開閉扉を開き、鋳型を載せた台車はレール上を移動して開状態の開閉扉を通過してチャンバーの外に取り出した。次に、鋳造品を鋳型から取り出し、通常の後処理を行って図5に示したハニカム状製品の試作を行った。
【0061】
ハニカム状製品の寸法は、縦1000mm、横1000mm、高さ200mmであり、この雰囲気調整型鋳造設備を用いて繰り返し鋳造を行ったところ、肉厚が2.5mmで鋳造欠陥の無い薄肉の鋳造品が得られた。すなわち、薄肉の部分に湯が十分に回り、空気による酸化も生じていなかった。
【0062】
(比較例)
なお、従来技術を用いて鋳造品を製造した。成分組成は実施例に同じである。寸法は縦290mmであり、横290mm、高さ200mmであり、肉厚は4mmのものが得られた。また、寸法を縦1000mm、横1000mm、高さ200mmと大きくして鋳造した場合、厚みは5mmとなった。これ以上に肉厚を薄くした場合、鋳造欠陥、特に湯じわ、湯境いの鋳造欠陥が発生した。
【0063】
【発明の効果】
本発明の雰囲気調整型鋳造設備は、鋳型へ鋳込む際の鋳造雰囲気の調整が容易であり、密閉が十分であって大気と接触することがなく、かつ鋳造毎に遮断シールを交換する必要がない。また、注湯中、鋳型から発生するガスは、チャンバー内に拡散排気され、鋳込み中、鋳込み後の防爆対策も完全であり、鋳型の取出しも容易にできる。従って、鋳造欠陥がない薄肉の鋳造品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の雰囲気調整型鋳造設備を示した断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るチャンバーの断面図である。
【図3】本発明の実施形態における取鍋の断面図である。
【図4】本発明の連通管の断面図である。
【図5】本実施例のハニカム状製品である。
【図6】従来例の真空鋳込み装置の断面図である。
【図7】従来例の図6に示す注湯部の詳細を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 雰囲気調整型鋳造設備
3 チャンバー
5 開閉扉
7 鋳型
9 排気管
11 アルゴンガス導入管
13 窒素ガス導入管
15 空気導入管
17 台車
19 レール
20 レール
21 取鍋
23 溶湯
25 スライドゲート部
27 連通管
28 注湯口
29 開口部
31 角型鋼管
33 開口部
35 防爆弁
51 上ノズル
53 上プレート
55 中プレート
57 下プレート
59 下ノズル
61 下ノズルカバー
63 ガス吹き込みプラグ
65 ガス管
67 取鍋底板
68 取鍋受台
69 脚部
71 フランジ
73 スリーブレンガ
74 スリーブレンガ
75 シール
77 フランジ
79 フランジ
81 円筒管
83 円筒部
85 シール
87 フランジ
89 フランジ
91 クッション部材
93 フランジ
95 シール
97 フランジ
99 梁
101 シール金物
103 窪み
105 シール
107 駆動装置
131 鋳型空間
133 湯道
135 押湯部
137 湯口
211 真空容器
213 真空槽
215 上蓋
217 排気管
219 空気導入弁
221 鋳型
223 溶鋼
225 注湯口
227 取鍋
229 鋳型空間
231 湯道
233 湯口
235 押湯部
237 スライドゲート
239 注湯ノズル
311 注湯部
313 注湯口フランジ
315 真空ガスケット
317 真空フランジ
319 遮断シール
321 真空遮蔽板
323 耐火シール
325 上プレート
327 中プレート
328 孔
329 下プレート
331 上ノズル
333 下ノズル
335 ノズルホルダー

Claims (3)

  1. (a)内部のガスを排出するための排気管(9)、内部に不活性ガスを導入するための複数の導入管(11、13)、内部に空気を導入するための空気導入管(15)、内部に配設される鋳型(7)に溶湯を注湯するための注湯口(28)、レール上で前記鋳型を載置できる台車(17)、及び該台車を出し入れ可能に設けられた開口部(29)と、を備えた気密保持できるチャンバー(3)と、
    (b)前記開口部(29)を開閉可能でかつ気密保持できる開閉扉(5)と、
    (c)前記鋳型(7)に注湯する取鍋(21)の溶湯(23)の注湯量を調整するスライドゲート部(25)に当接するように設けられる連通管(27)と、
    を備えた雰囲気調整型鋳造装置であって、
    前記連通管(27)は、
    溶湯を通過させるため耐火物製で円筒形状のスリーブレンガ(73、74)と、
    前記スリーブレンガ(73、74)を保護するため、上面に耐熱性のシール(75)が配設されたフランジ(77)を上端外側に備え、下端には内側に挿入されたスリーブレンガを支えるためのフランジ(79)を備えた耐熱性の円筒管(81)と、
    前記上端に耐熱性のシール(75)が配設されたフランジ(77)と、下面に耐熱性のシール(85)が配設されたフランジ(87)を下端に備えた円筒形状の円筒部(83)と、
    前記円筒部(83)の下端に備えられたフランジ(87)に当接するように設けられたフランジ(89)に上端が固定され、下端に設けられたフランジ(93)に下端が固定された、前記取鍋のスライドゲート部との当接時に隙間が生じないように伸縮可能に設けられた耐熱性蛇腹状のクッション部材(91)と、
    前記クッション部材(91)の下端に設けられたフランジ(93)に当接するように設けられ、上面に耐熱性のシール(95)が配設され、梁(99)に固定されるフランジ(97)と、
    前記円筒形状に設けられたスリーブレンガ(73、74)を支えるために設けられたフランジ(79)の下面に当接して、前記チャンバー内を真空吸引する際にチャンバーへの大気の浸入を防ぐためにガスが漏れないよう気密保持するシール金物(101)と、を備えていることを特徴とする雰囲気調整型鋳造装置。
  2. 前記シール金物(101)は、前記スリーブレンガ(73,74)を支えるために設けられた前記フランジ(79)の底面の円周方向に、シール金物(101)の上面に耐熱性のシール(105)が備えられ、前記スリーブレンガ(73,74)を支えるために設けられたフランジ(79)の開口部の直径に同じ開口寸法の凹状の窪みが形成されており、駆動装置(107)により上下及び左右に可動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の雰囲気調整型鋳造装置。
  3. 前記鋳型(7)は砂型鋳型であることを特徴とする請求項1に記載の雰囲気調整型鋳造装置。
JP2003200240A 2003-07-23 2003-07-23 雰囲気調整型鋳造装置 Expired - Lifetime JP4422984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003200240A JP4422984B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 雰囲気調整型鋳造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003200240A JP4422984B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 雰囲気調整型鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005040801A JP2005040801A (ja) 2005-02-17
JP4422984B2 true JP4422984B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=34260711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003200240A Expired - Lifetime JP4422984B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 雰囲気調整型鋳造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4422984B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100464899C (zh) * 2007-06-28 2009-03-04 济南铸锻所捷迈机械有限公司 一种铝合金真空浇注装置
CN108326257B (zh) * 2018-01-19 2019-08-27 湖北华力科技有限公司 一种汽车零部件铸造用工作平台及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005040801A (ja) 2005-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5423369A (en) Apparatus for and method of vacuum casting
US8167023B2 (en) Apparatus for centrifugal casting under vacuum
EP0697577B1 (en) Vacuum melting - pressure pouring induction furnace
KR102451941B1 (ko) 주조 시스템
US11772152B2 (en) Countergravity casting apparatus and desulfurization methods
JP2019081202A (ja) 電気アーク炉の鋼作成システム
JP4422984B2 (ja) 雰囲気調整型鋳造装置
WO2009053675A1 (en) Casting a metal object
US20080303195A1 (en) Molten Metal Holding Furnace
JP2004523366A (ja) 液体金属を収集容器から受容容器に輸送する装置
JP3972849B2 (ja) 半溶融金属の射出装置及び方法
US5358027A (en) Vacuum-assisted gravity pour casting apparatus
WO2020039465A1 (ja) 鋳造装置及び連続鋳造方法
KR100952745B1 (ko) 대기조괴의 재산화물 생성방지용 차폐장치
SU929712A1 (ru) Устройство дл плавки и лить в вакууме или контролируемой среде химически активных металлов и сплавов
JP5195609B2 (ja) タンディッシュの熱間再使用方法
KR20220128143A (ko) 탕면 가열장치 및 용강 처리 방법
JPH08197200A (ja) 双ドラム式連続鋳造機の断気室およびドラムの保守管理方法
JPH0756112Y2 (ja) 真空脱ガス低圧鋳造装置
JPS605971Y2 (ja) 金属融解装置
JPH0263646A (ja) 真空鋳造装置
JPH071136Y2 (ja) 歯科用鋳造装置
KR20140125605A (ko) 래들을 이용한 주조방법
SU1032026A2 (ru) Устройство дл вакуумировани жидкой стали
KR20220147306A (ko) 주형의 침식이 방지되도록 이루어진 잉고트 주조 장비

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090401

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4422984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151211

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term