JP4413821B2 - 立体駐車場および立体駐車場の管理システム - Google Patents

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本発明は、都市近郊等に設置される立体駐車場を有効利用することで、都市中心部への車両の乗り入れを抑制し、都市中心部の交通渋滞や排気ガスによる公害の低減を図った立体駐車場およびその管理システムに関するものである。
近年、通勤、買い物、観光、日常生活等でのマイカーの利用増大に伴い、都市中心部の交通渋滞や車両による排気ガス公害が大きな社会問題となっている。そのため、大都市や観光都市では、都市中心部へのマイカー乗り入れ抑制策として「パーク・アンド・ライドシステム」を試みる都市が出てきている。
この「パーク・アンド・ライドシステム」は、自宅からマイカーで都市近郊の公共交通機関(鉄道、バス、タクシー等)の所在する付近の駐車場まで移動し、そこで、駐車して種々の公共交通機関に乗り換えて都市中心部へ移動し、これによりマイカーの都市中心部への乗り入れを抑制し、代わりに公共交通機関に乗り換えた利用者には駐車料金の割引やポイントカード提供等の優遇策を講じる方式とされている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、立体駐車場において、車両の駐車だけでなく、自転車の駐輪も可能としたものも種々提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。
特開2001−202541号公報 特開2002−150320号公報 特開2003−203257号公報 特公平2−19268号公報 特開2002−61407号公報 特開2002−256723号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示のような駐車場においては、車両を駐車場に駐車して近辺の公共交通機関への乗り換えを前提としており、このような乗り換えは手荷物持参での駅等への徒歩移動および公共交通機関の時間待ちを伴い、煩雑である。
そこで、駐車場に車両を駐車した後、その駐車場で自転車に乗り換える方法とすれば、前述のような徒歩移動や時間待ちも不要となり、また、自転車であれば多少の荷物も運搬でき、無公害であるため、排気ガス公害の低減や交通渋滞の低減が図れると考えられる。
この際、特許文献4に開示の立体駐車場によれば、自動車格納用ケージと自転車等の二輪車格納用ケージとを有する垂直循環式駐車装置であり、車両の入出庫口と複数人が同時に立ち入る自転車等の入出庫口を共用した構造とされている。従って、自転車の入出庫に際し、複数人の利用者が駐車塔内深くに入らなければならず、またケージの裏側にまで立ち入るおそれがあり、安全面で問題があった。そして、車両を駐車した後、自転車に乗り換える場合には、車両を駐車した後、一旦、駐車装置の外部に出た後、自転車が搭載されたケージが入出庫口に到着するまで、常にケージを循環させる必要があり、面倒であった。
また、特許文献5に開示の立体駐車場によれば、自動車用の入出庫口と自転車等用の入出庫口とを別々に設け、自動車が駐車される自動車用フロアと自転車等が駐輪される自転車等用フロアとを別々に設けた地下式平面往復式駐車装置とされ、車両を駐車した後、自転車に乗り換える場合には、自動車用の入出庫口から自動車専用の台車上に駐車すれば、自動車用フロアに格納され、その後、自転車等専用の台車で自転車が入出庫口に搬送されるまで、移動して待機する必要があり、面倒であった。
さらに、特許文献6に開示の立体駐車場によれば、パレットを二段構造とし、下段を自動車用、上段を自転車用としたエレベータ方式の立体駐車場とされ、自動車用の入出庫口と自転車用の入出庫口を上下の異なる階に配置した構造とされているため、自動車の利用者が自転車に乗り換える場合には、別の階に移動する必要があり、面倒であった。
そこで、本発明は上記のような問題点に鑑み、徒歩移動や時間待ちも不要で、使い勝手に優れると共に、多少の荷物も運搬でき、排気ガス公害の低減や交通渋滞の低減に有効に寄与できる立体駐車場およびその管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための技術的手段は、車両の駐車と自転車の駐輪とが可能とされた立体駐車場において、入出庫部に、車両が出入する車両入出庫部と自転車が出入する駐輪入出庫部とが並設配置され、車両が乗降操作されると共に搬送路に沿って搬送操作される車両搭載手段が備えられ、前記車両搭載手段が昇降操作される前記搬送路上に配置されている前記車両入出庫部に呼び出された車両搭載手段に対して乗降される車両が出入する車両用入出庫口が備えられ、前記駐輪入出庫部に配置された自転車搭載手段に、自転車が駐輪状態で保持される複数台の駐輪保持具が並設配置されると共に、自転車搭載手段に駐輪される自転車が出入する自転車用入出庫口が備えられ、前記車両入出庫部に配置された前記車両搭載手段は、前記駐輪入出庫部に配置された前記自転車搭載手段と隣接する点にある。
また、前記自転車搭載手段は複数備えられると共に、前記駐輪入出庫部より退避操作可能に備えられている構造としてもよい。
さらに、前記自転車搭載手段は、前記車両搭載手段を搬送する搬送機構により前記搬送路に沿って搬送されることによって前記退避操作される構造としてもよい。
また、上記立体駐車場における管理システムとして、車両の駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、自転車のレンタルによるレンタル料金を算出するレンタル料金算出手段とを備え、車両を駐車して自転車をレンタルした場合に、算出された駐車料金とレンタル料金からなる駐車場利用料金を割り引く割引システムが採用されている点にある。
請求項1に記載の立体駐車場によれば、入出庫部に、車両が出入する車両入出庫部と自転車が出入する駐輪入出庫部とが並設配置され、車両が乗降操作されると共に搬送路に沿って搬送操作される車両搭載手段が備えられ、前記車両搭載手段が昇降操作される前記搬送路上に配置されている前記車両入出庫部に呼び出された車両搭載手段に対して乗降される車両が出入する車両用入出庫口が備えられ、前記駐輪入出庫部に配置された自転車搭載手段に、自転車が駐輪状態で保持される複数台の駐輪保持具が並設配置されると共に、自転車搭載手段に駐輪される自転車が出入する自転車用入出庫口が備えられ、前記車両入出庫部に配置された前記車両搭載手段は、前記駐輪入出庫部に配置された前記自転車搭載手段と隣接する構造とされているため、車両を駐車した後、自転車に乗り換える場合には、車両入出庫部に呼び出された車両搭載手段に対して、車両用入出庫口から進入して乗り入れ、停車した後、並設配置された駐輪入出庫部の自転車搭載手段に保持されている自転車を取り出し、自転車用入出庫口から退出すればよく、従来のパーク・アンド・ライドシステムの駐車場のように公共交通機関等への徒歩移動や時間待ちも不要で、従来の駐車と駐輪を兼用した立体駐車場と比較して使い勝手に優れ、しかも、多少の荷物も運搬でき、無公害であるため、排気ガス公害の低減や交通渋滞の低減に有効に寄与できる利点がある。
また、請求項2に記載の立体駐車場によれば、自転車搭載手段は複数備えられると共に、駐輪入出庫部より退避操作可能に備えられている構造とすれば、必要に応じて駐輪入出庫部の自転車搭載手段を退避させて、別の自転車搭載手段を駐輪入出庫部に移動させればよく、駐輪状況に応じた対応が可能となる利点がある。
さらに、請求項3に記載の立体駐車場によれば、自転車搭載手段は、車両搭載手段を搬送する搬送機構により搬送路に沿って搬送されることによって退避操作される構造とすれば、搬送機構の兼用化が図れる利点がある。
また、請求項4に記載の立体駐車場における管理システムによれば、車両の駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、自転車のレンタルによるレンタル料金を算出するレンタル料金算出手段とを備え、車両を駐車して自転車をレンタルした場合に、算出された駐車料金とレンタル料金からなる駐車場利用料金を割り引く割引システムが採用されているため、パーク・アンド・ライドシステムとしての利用促進が有効に図れる利点がある。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1ないし図3は立体駐車場における機械式駐車装置の一例としてのエレベータ式駐車装置1を示しており、外装材としての外壁パネルが装着された駐車塔2内部に、鉄骨トラス構造とされた鉄塔3や、該鉄塔3に支持固定された複数の主棚柱4や幅棚柱5等から構成された駐車構造物6を備えている。
前記駐車構造物6内の中央部には、搬送路としての上下方向に延びる昇降路7が備えられると共に、この昇降路7に沿って昇降操作自在に車両搭載手段としての昇降台8が備えられている。そして、昇降路7に沿った左右両側のスペースには、車両Wを収容して格納する複数段の車両格納用の駐車棚9がそれぞれ階層状に配置されている。
これら各駐車棚9は、棚柱4,5に取り付けられた棚ブラケットや各棚ブラケット間にわたって支持された棚レール10等から構成され、本実施形態においては、車高の異なる車両Wが混在して格納可能とすべく、高さ空間が一般的な高さ空間Haとされた普通車Wa用の駐車棚9aと、高さ空間がより高い空間Hbを有するハイルーフ車Wb用の駐車棚9bとをそれぞれ適宜数、備えた構造とされている。
さらに、各駐車棚9には、それぞれ車両搭載用の駐車パレット11が載置されており、各駐車棚9と前記昇降台8との相互間で、各駐車パレット11は転動自在に備えられた車輪11aを介して移載操作自在とされ、車両Wは駐車パレット11に載置されたまま駐車棚9に格納される構造とされている。
前記昇降台8は、略矩形状に枠組み構成された昇降フレームを備え、昇降フレームにおける四隅部分が各々吊り下げ索体としての4本のワイヤロープ12によって吊り下げられている。これら4本のワイヤロープ12は、それぞれ駐車構造物6の天井部に設けられた各そらせシーブ13を経た後、昇降駆動機構14の駆動シーブ14aに向けて1箇所に集められ、さらに下方へ引き出されてカウンタウエイト15に連結されている。
そして、昇降駆動機構14の正逆駆動により、駆動シーブ14aが正逆回転駆動操作され、各ワイヤロープ12が巻上げ、巻下ろしされて、昇降台8が昇降路7に沿って昇降操作されるように構成されている。この際、昇降台8が昇降路7に沿って上下方向に昇降されるように、図2に示されるように、昇降台8の四隅部が各幅棚柱5によって上下方向に摺動自在に係合され、昇降案内されるように構成されている。ここに、これらワイヤロープ12、そらせシーブ13、昇降駆動機構14等により昇降台8を昇降操作する搬送機構としての昇降装置が構成されている。
また、昇降台8には、従来同様、各駐車棚9との相互間で駐車パレット11の移載操作を行うためのパレット移載装置17が備えられている。このパレット移載装置17としては、例えば、特開2003−49555号公報に開示されている構造と同様の構造が採用されており、その詳細な説明は省略する。即ち、パレット移載装置17は、第1モータ18aや第2モータ18bや伝動機構18c等からなるアーム機構駆動装置18、該アーム機構駆動装置18によって駆動される第1アーム19aや第2アーム19bや係合ローラ19c等からなるアーム機構19、駐車パレット11の車輪11aを横行案内自在に支持する支持レール20等を備えた構造とされている。
そして、アーム機構19の係合ローラ19cが、駐車パレット11の下面側に備えられた被係合溝部材11bに係脱自在に係合された状態で、アーム機構駆動装置18が駆動されると、アーム機構19の各アーム19a、19bが旋回駆動され、係合ローラ19cを左右方向に直線移動させ、ここに、係合ローラ19cに係合する駐車パレット11は横行移動され、駐車棚9側の棚レール10上に移載操作される構造とされている。また、駐車棚9から駐車パレット11を昇降台8上に移載する際には、上記と逆の動作により移載される構造とされている。
また、駐車装置1の地上階中央部には、車両Wが出入して、車両Wが駐車パレット11に対して乗降操作される車両入出庫部22が配置され、昇降台8が着床するピット23や、車両Wが出入するための車両用入出庫口24が備えられ、この入出庫口24には昇降式の入出庫口扉25が開閉操作自在に備えられている。なお、本実施形態では、入出庫口扉25は上下二分割構造とされ、上下方向に昇降操作自在に構成されている。
さらに、車両用入出庫口24を構成する左・右縦枠体および上部枠体からなる三方枠構造の枠組み構造体における上部枠体外面側、および車両用入出庫口24に対向する駐車塔2内における奥側の壁面側には、電光表示等による入出庫口案内表示器26および入庫案内表示器27がそれぞれ備えられている。
また、本実施形態においては、左右の各駐車棚9における最下段位置に対応した部分は、普通車Wa用の駐車棚9aよりも若干低い所定の高さ空間Hcを有する駐輪棚29として構成されており、左右の各駐輪棚29は、各駐車棚9と同様構造とされた棚レール30を備え、複数台の自転車Bが搭載可能とされた自転車搭載手段としての駐輪パレット31が、前記昇降台8に備えられたパレット移載装置17により、各駐輪棚29と昇降台8との相互間で移載操作自在とされている。
即ち、各駐輪パレット31は平面視で前記駐車パレット11と同様の大きさを有し、その下面は駐車パレット11と同様に構成された車輪31aや被係合溝部材31bが同様に配置された構造とされている。
また、駐車パレット11の上面側は車両Wの車輪案内用の左右2条の車輪路を有する凹凸構造とされているのに対し、駐輪パレット31の上面側は平坦状とされ、図1や図2に示されるように、一側寄りに偏倚して、複数台の自転車Bをそれぞれ所定の姿勢で搭載可能とすべく、前輪保持具32aと後輪案内具32bとの対からなる駐輪保持具32が複数、斜め向きで並設配置された構造とされると共に、各駐輪保持具32の周囲を囲って適宜高さのフェンス33が備えられている。なお、駐輪保持具32は、自転車Bを所定姿勢で保持しておける構造であればよく、本実施形態の構造に限られず、周知の自転車駐輪用の保持具を適宜採用すればよい。
そして、図1や図2に示されるように、車両入出庫部22の一側に、自転車Bが出入する駐輪入出庫部34が隣接して並設配置された構造とされ、この駐輪入出庫部34の下部位置にも駐輪棚29の棚レール30と同様構造の支持レール35が配設されている。そして、この支持レール35とピット23に着床した昇降台8の支持レール20との相互間で、パレット移載装置17により駐輪パレット31が移載操作自在に構成されている。
この際、駐輪入出庫部34に移載された駐輪パレット31における各駐輪保持具32は、駐車塔2における側壁面側に偏倚して配置され、フェンス33で仕切られた中央部寄りの駐輪パレット31上面は乗降デッキ部31cとされ、車両入出庫部22における駐車パレット11に搭載された車両Wの左側の乗降デッキを兼ねる構造とされている。なお、ピット23に着床した昇降台8上の駐車パレット11に搭載された車両Wの右側に対応した部分には、所定の乗降デッキ36が固定状態で配置されている。
また、駐輪入出庫部34に配置された駐輪パレット31の各駐輪保持具32が備えられた側の駐車塔2の側壁には、自転車Bが出入するための自転車用入出庫口37が備えられると共に、この入出庫口37にも昇降式の駐輪用扉38が開閉操作自在に備えられている。なお、本実施形態では、駐輪用扉38も上下二分割構造とされ、上下方向に昇降操作自在に構成されている。
さらに、自転車用入出庫口37を構成する左・右縦枠体および上部枠体からなる三方枠構造の枠組み構造体における上部枠体外面側にも、電光表示等による駐輪口案内表示器39が備えられている。
また、駐輪パレット31と地上床40にわたって適宜幅・長さを有する乗り入れ傾斜板41が駐輪入出庫部34における所定位置に配設されている。
さらに、車両入出庫部22や駐輪入出庫部34が並設配置された地上階の入出庫部43には、昇降台8の入出庫部における着床を検知する着床検知器や、着床状態の駐車パレット11に対する車両Wの入出庫状態や停止位置を検知して制御するための例えば、投光器と受光器との対からなる検出器や反射型の検出器等の入出庫部車両等検出器44や、自転車Bや人の出入を検出する投光器と受光器との対からなる検出器等の駐輪部検出器45等がそれぞれ適宜高さ位置に所定方向に指向して適宜数配置されている。
また、図2に示されるように、駐車塔2外部における車両用入出庫口24の手前側には、車両Wの向きを変更するためのターンテーブル46が配置され、所望の方向に旋回停止操作自在に構成されている。
さらに、駐車装置1の場外における車両用入出庫口24の一側部には、この駐車装置1を運転制御するための操作盤48が備えられており、この操作盤48からの操作により駐車装置1を運転制御する構造とされている。
図4に示されるように、駐車装置1を運転制御する制御部としての制御装置50は、CPU51と記憶部52とを有している。記憶部52は、制御プログラムを記憶したROM53と各種のデータを記憶したRAM54とを有している。そして、CPU51は、ROM53に格納された制御プログラムに従って、所定の各種の制御動作を行う。
CPU51は、I/O装置55を介して、操作盤48、案内表示器57、駆動部58および検知器59のそれぞれと接続されている。
そして、前記駆動部58は、駐車装置1におけるワイヤロープ12等を駆動する昇降駆動機構14を有する駐車装置駆動部60と、車両用入出庫口24に設けられた入出庫口扉25の開閉駆動動作等を行う入出庫口扉駆動部61と、自転車用入出庫口37に設けられた駐輪用扉38の開閉駆動動作等を行う駐輪用扉駆動部62を有している。
前記検知器59は、車両Wの入出庫に際して昇降台8が所定の着床位置に存在しているか否かを検知する昇降台8の入出庫部着床検知器63と、入出庫部車両等検出器44と、駐輪部検出器45とを有している。なお、このような検知器59として、駐車装置等で従来から採用されているその他のセンサ等を適宜採用してもよい。
前記案内表示器57は、入出庫口案内表示器26や入庫案内表示器27や駐輪口案内表示器39を有している。
そして、CPU51は、検知器59による検知情報等に基づいて、駐車装置1を駆動部58によって駆動すると共に、案内表示器57を用いて各種の案内表示を行う。
前記操作盤48には、図4や図5に示されるように、入出庫用の操作部65や精算機66を備え、操作部65は表示部67と入力部68と有しており、運転操作等に関する各種情報を表示すると共に、運転操作等に関する各種の操作入力を受け付ける。また、精算機66は、磁気カード等からなる利用カード70の発行や読み取りや書き込みを行う利用カード発行・読取・書込み部71や、車両Wの駐車料金を算出する駐車料金算出手段や自転車Bのレンタル料金を算出するレンタル料金算出手段としての利用料金の算出を行う料金精算部72やレシート73は発行するレシート発行部74を有している。
具体的には、図5に示すように、操作部65における表示部67は、現在車両Wが搭載されていない駐車パレット11の数(すなわち空車台数)を表示する空車台数表示部76と、現在車両Wが搭載されている駐車パレット11の数(すなわち実車台数)を表示する実車台数表示部77と、現在車両入出庫部22に存在する駐車パレット11の番号を表示する入出庫部番号表示部78と、入出庫対象として呼び出す駐車パレット11の番号を表示する呼番号表示部79と、目的の駐車パレット11を呼び出すまでの待ち時間を表示する待ち時間表示部80と、車両W入庫中のパレット番号に対応する部分を点灯させることによって、車両Wがどの駐車パレット11に入庫しているかや、どの駐輪パレット31が駐輪棚29に退避しているかを知ることができる実車表示ランプ81とを有している。
また、入力部68は、暗証番号入力等に用いられる数字キー等を含むテンキー82、暗証番号を入力することを知らせるための暗証釦83、空の駐車パレット11を呼び出す空パレット呼釦84、駐輪パレット31を呼び出す駐輪呼釦85、駐車装置1の駆動動作を開始させるためのスタート釦86、入出庫部43内に人が残留していないかどうかを確認した後、押し操作するための安全確認釦87、入出庫口扉25を閉操作するための入出庫口扉閉釦88、駐輪用扉38を閉操作するための駐輪用扉閉釦89、操作の取消しを行う取消釦90、ターンテーブル46の旋回操作や停止操作を行うターンテーブル操作釦91、非常停止用の非常停止釦92等を有している。
さらに、入力部68の下部には、駐車場管理者操作用の入力部68として、制御電源のオンおよびオフを切り替えるメインスイッチ93、運転モード切替スイッチ94、入出庫口扉25操作用の入出庫口扉操作釦95、駐輪用扉38操作用の駐輪用扉操作釦96、ターンテーブル46操作用のターンテーブル操作釦97等が備えられている。
また、精算機66には、液晶表示器等からなる案内表示部98、利用料金表示部99、投入金額表示部100、利用カード70の発行・挿入用の利用カード挿入口101、紙幣投入口102、硬貨投入口103、レシート要求釦104、レシート73が排出されるレシート発券口105、釣銭返却口106、異常時の警報や操作案内用等のスピーカー107等が備えられている。
そして、本実施形態における駐車装置1においては、都市近郊に設置され、駐輪は全てレンタルの自転車Bとされ、個人所有の自転車は預からないシステムとされている。従って、マイカーの利用者が車両Wをこの駐車装置1に駐車させると共に、自転車Bをレンタルで借りて都市中心部へ移動するいわゆるパーク・アンド・ライドシステムとして利用可能とされている。従って、その利用形態としては、車両Wの駐車のみの場合、駐車して自転車Bをレンタルする場合、自転車Bのレンタルのみの場合の3形態が考えられ、駐車して自転車Bをレンタルする場合には、算出された駐車料金と自転車Bのレンタル料金からなる駐車場利用料金において、駐車料金の割引またはレンタル料金無料等の優遇策による料金割り引きを行う割引システムが採用されている。
さらに、駐車装置1における正面の入出庫口扉25および左側面の駐輪用扉38は、通常、閉じた状態にあり、人の不測の駐車塔2内閉じ込めを防止するため、両扉25、38とも利用者または管理人による扉閉釦88、89、95、96の押し操作により閉じられるように制御されている。なお、両扉25、38の開動作は自動的になされるように制御されている。
次に、この駐車装置1における車両Wや自転車Bの入出庫動作の制御を図6ないし図8に示されるフローチャートに基づき説明する。
なお、昇降台8は、出庫時には空駐車パレット11を搭載した状態(出庫直後の状態)で車両入出庫部22に待機しており、入庫時には入庫した駐車パレット11を対応する駐車棚9に格納後、その直後の空駐車パレット11を搭載しない状態でその駐車階に待機しているように制御される。
また、空スペースを有する駐輪パレット31が駐輪入出庫部34に待機した状態とされている。なお、自転車Bがレンタルされていない場合にあっては、待機状態の駐輪パレット31は空スペースを有していない。
そして、図6に示されるように、先ず、車両Wの入庫要求があるかどうかが判断される(ステップS1)、これは空駐車パレット11の呼び操作、即ち空パレット呼釦84の押し操作があるかどうかで判断され、空パレット呼釦84の押し操作があれば、入庫要求と判断される。そして入庫要求であれば、空駐車パレット11が車両入出庫部22に着床しているかどうかが判断される(ステップS2)。そして、空駐車パレット11が着床していなければ、駐車装置駆動部60が駆動されて、空駐車パレット11が車両入出庫部22に呼び出される(ステップS3)。
ステップS2において、空駐車パレット11の着床が入出庫部着床検知器63によって検出されれば、入出庫口扉駆動部61が駆動されて、入出庫口24における入出庫口扉25が開操作され(ステップS4)、利用者は、車両Wを運転して昇降台8上に搭載されている空駐車パレット11に乗り込む(ステップS5)。この際、場内の正面に位置する入庫案内表示器27および入出庫部車両等検出器44により車両Wが正規位置に誘導案内されると共に、正規位置に停車しているかどうかが判断され、正規位置に停車していない場合には、入庫案内表示器27による正規位置停車の誘導案内表示により、正規位置に停車するよう運転者に報知する(ステップS6)。
そして、車両Wが正規位置に停車したことが検出されると、車両Wからの降車および駐車装置1内からの退場の案内表示を入庫案内表示器27により行う(ステップS7)。これに伴い、利用者は入出庫部43が無人かどうかの安全確認をして、安全であると判断すれば、安全確認釦87を押し操作し(ステップS8)、次に、入出庫口扉閉釦88を押し操作する(ステップS9)。この安全確認釦87の押し操作により、制御装置50は入出庫部車両等検出器44や駐輪部検出器45等の検知器59を利用して無人かどうか等の安全確認がなされ、安全が確認されれば、入出庫口扉駆動部61の駆動により入出庫口扉25が閉駆動される。
その後、入出庫口扉25の閉動作が完了したかどうかが判断され(ステップS10)、閉動作が完了すれば、次に、自転車Bの出庫要求があるかどうかが判断される(ステップS11)。これは駐輪呼釦85の押し操作があるかどうかで判断され、駐輪呼釦85の押し操作があれば、出庫要求と判断される。
そして、自転車Bの出庫要求があれば、駐輪用扉駆動部62が駆動されて、自転車用入出庫口37における駐輪用扉38が開操作され(ステップS12)、利用者は、駐輪入出庫部34に配置されている駐輪パレット31上より自転車Bを出庫させる(ステップS13)。その後、利用者は入出庫部43が無人かどうかの安全確認をして、安全であると判断すれば、安全確認釦87を押し操作し(ステップS14)、次に、駐輪用扉閉釦89を押し操作する(ステップS15)。この安全確認釦87の押し操作により、制御装置50は入出庫部車両等検出器44や駐輪部検出器45等の検知器59を利用して無人かどうか等の安全確認がなされ、安全が確認されれば、駐輪用扉駆動部62の駆動により駐輪用扉38が閉駆動される。
次に、駐輪用扉38の閉動作が完了したかどうかが判断され(ステップS16)、閉動作が完了すれば、駐車装置駆動部60が駆動されて、昇降台8が上昇し、車両Wが入庫された駐車パレット11を元の駐車棚9に移載して格納し、一連の作業が終了する(ステップS17)。
また、ステップS11において、自転車Bの出庫要求が無ければ、直接、ステップS17に移行し、車両Wが入庫された駐車パレット11を元の駐車棚9に移載して格納して、一連の作業が終了する。
一方、ステップS1において、車両Wの入庫要求でなければ、車両Wの出庫要求かどうかが判断される(ステップS18)。この車両Wの出庫要求は、利用カード70の挿入とスタート釦86の押し操作により、利用カード70の記録(もしくは後述するカードの種類)を読み取り、車両Wの駐車記録(もしくは第1種または第2種の利用カード70)があれば出庫要求と判断される。また、車両Wの出庫要求でなければ、自転車Bの入出庫要求(入庫要求もしくは出庫要求)があるかどうかが判断される(ステップS19)。この際、駐輪呼釦85の押し操作があれば、自転車Bの出庫要求と判断され、利用カード70の挿入とスタート釦86の押し操作により、利用カード70の記録(もしくは第3種利用カード70)を読み取り、自転車Bのレンタル記録があれば入庫要求と判断される。
そして、ステップS18において、車両Wの出庫要求であれば、図7に示されるように、空駐車パレット11が車両入出庫部22に着床しているかどうかが判断される(ステップS21)。この際、空駐車パレット11が着床していれば、駐車装置駆動部60が駆動されて、空駐車パレット11が元の駐車棚9へ格納され、出庫要求の対象となっている駐車パレット11が車両入出庫部22に呼び出される(ステップS22)。また、空駐車パレット11が着床していなければ、駐車装置駆動部60が駆動されて、出庫要求の対象となっている駐車パレット11が車両入出庫部22に呼び出される。
そして、出庫要求の対象となっている駐車パレット11が車両入出庫部22に着床したかどうかが判断され(ステップS23)、駐車パレット11の着床が入出庫部着床検知器63によって検出されれば、入出庫口扉駆動部61が駆動されて、入出庫口24における入出庫口扉25が開操作される(ステップS24)。入出庫口扉25の開動作後、利用者は、車両入出庫部22内に入場して車両Wに乗車し、退場する(ステップS25)。この際、入庫案内表示器27により出庫の誘導案内がなされる(ステップS26)。
車両Wの出庫後、利用者は入出庫部43が無人かどうかの安全確認をして、安全であると判断すれば、安全確認釦87を押し操作し(ステップS27)、次に、入出庫口扉閉釦88を押し操作する(ステップS28)。そうすれば、制御装置50は安全確認後、入出庫口扉25を閉駆動する。
その後、入出庫口扉25の閉動作が完了したかどうかが判断され(ステップS29)、閉動作が完了すれば、次に、自転車Bの入庫要求があるかどうかが判断される(ステップS30)。これは利用カード70の記録に、レンタル記録(もしくは第3種利用カード70)があれば入庫要求と判断され、レンタル記録が無ければ入庫要求無しと判断される。
そして、自転車Bの入庫要求があれば、駐輪用扉駆動部62が駆動されて、自転車用入出庫口37における駐輪用扉38が開操作され(ステップS31)、利用者は、駐輪入出庫部34に配置されている駐輪パレット31上の空駐輪保持具32に自転車Bを入庫させる(ステップS32)。その後、利用者は入出庫部43が無人かどうかの安全確認をして、安全であると判断すれば、安全確認釦87を押し操作し(ステップS33)、次に、駐輪用扉閉釦89を押し操作する(ステップS34)。そうすれば、制御装置50は安全確認後、駐輪用扉38を閉駆動し、一連の作業が終了する。
また、図6に示されるステップS19において、自転車Bの入出庫要求があれば、図8に示されるように、駐輪用扉駆動部62が駆動されて、自転車用入出庫口37における駐輪用扉38が開操作され(ステップS41)、利用者は、駐輪入出庫部34に配置されている駐輪パレット31上から自転車Bを出庫もしくは空駐輪保持具32に自転車Bを入庫させる(ステップS42)。その後、利用者は入出庫部43が無人かどうかの安全確認をして、安全であると判断すれば、安全確認釦87を押し操作し(ステップS43)、次に、駐輪用扉閉釦89を押し操作する(ステップS44)。そうすれば、制御装置50は安全確認後、駐輪用扉38を閉駆動し、一連の作業が終了する。
次に、この駐車装置1の車両Wや自転車Bの入出庫時における利用カード70の発行および料金の精算処理の制御を図9および図10に示されるフローチャートに基づき説明する。
即ち、図9に示されるように、空パレット呼釦84の押し操作による空駐車パレット11の呼び操作があるかどうかが判断され(ステップT1)、空駐車パレット11の呼び操作があれば、次に、駐輪呼釦85の押し操作による自転車Bの出庫要求があるかどうかが判断される(ステップT2)。
そして、自転車Bの出庫要求がなければ、車両Wの駐車のみであると判断して、利用カード挿入口101より利用開始時刻が書き込まれた「駐車」のみに対応する第1種利用カード70を発行する(ステップT3)。
また、ステップT2において、自転車Bの出庫要求があれば、車両Wの駐車と自転車Bのレンタルであると判断して、利用カード挿入口101より利用開始時刻が書き込まれた「駐車」と「駐輪」に対応する第2種利用カード70を発行する(ステップT4)。
さらに、ステップT1において、空駐車パレット11の呼び操作がなければ、駐輪呼釦85の押し操作による自転車Bの出庫要求があるかどうかが判断される(ステップT5)。そして、自転車Bの出庫要求があれば、自転車Bのレンタルのみであると判断して、利用カード挿入口101より利用開始時刻が書き込まれた「駐輪」のみに対応する第3種利用カード70を発行する(ステップT6)。
そして、利用者は、発行されたその利用カード70を利用カード挿入口101より抜き取ればよい(ステップT7)。
次に、利用料金の精算を行う場合には、図10に示されるように、利用カード70が利用カード挿入口101に差し込まれたかどうかが判断され(ステップT11)、利用カード70が差し込まれた場合には、その利用カード70を精算機66内に引き込み(ステップT12)、利用カード70に精算時刻を書き込む(ステップT13)。
その後、利用カード70は第1種であるかどうかが判断され(ステップT14)、第1種の利用カード70であれば、利用時間に応じた車両Wの駐車のみによる駐車場利用料金の計算がなされる(ステップT15)。また、ステップT14において、第1種の利用カード70でなければ、利用カード70は第2種であるかどうかが判断され(ステップT16)、第2種の利用カード70であれば、利用時間に応じた車両Wの駐車と自転車Bのレンタルとによる駐車場利用料金の計算がなされる(ステップT17)。この際、駐車料金の割引やレンタル料無料等の予め設定された割引計算がなされる。なお、駐車料金の割引率やレンタル料無料等の優遇策は適宜設定されている。さらに、ステップT16において、第2種の利用カード70でなければ、利用カード70は第3種であるかどうかが判断され(ステップT18)、第3種の利用カード70であれば、利用時間に応じた自転車Bのレンタルのみによる駐車場利用料金の計算がなされる(ステップT19)。
そして、駐車場利用料金の計算がされると、その利用料金が利用料金表示部99に表示される(ステップT20)。その後、利用料金が投入されたかどうかが判断され(ステップT21)、投入された場合には、投入金額の計算を行い(ステップT22)、その投入金額を投入金額表示部100に表示する(ステップT23)。
そして、投入金額が利用料金以上になったかどうかが判断され(ステップT24)、投入金額の方が少なければ、案内表示部98に料金の投入が不足している旨の表示を行う(ステップT25)。ステップT24において、投入金額が利用料金以上になれば、投入金額と利用料金とが同じかどうかが判断され(ステップT26)、同じであれば、レシート要求釦104の押し操作によるレシート発行要求があるかどうかが判断される(ステップT27)。そして、レシート発行要求がある場合には、レシート発券口105からレシート73を発行すると共に案内表示部98やスピーカー107によりレシート73の受け取り要請の案内表示や案内を行い(ステップT28)、その後、案内表示部98やスピーカー107により「ご利用ありがとうございました」等の表示や案内を行う(ステップT29)。
また、ステップT26において、投入金額が利用料金よりも多い場合には、案内表示部98に釣銭金額の表示を行って(ステップT30)、釣銭返却口106に釣銭投下を行う(ステップT31)。その後、レシート要求釦104の押し操作によるレシート発行要求があるかどうかが判断され(ステップT32)、レシート発行要求がある場合には、レシート発券口105からレシート73を発行すると共に案内表示部98やスピーカー107により釣銭およびレシート73の受け取り要請の案内表示や案内を行い(ステップT33)、レシート発行要求がなければ、釣銭の受け取り要請の案内表示や案内を行い(ステップT34)、その後、案内表示部98やスピーカー107により「ご利用ありがとうございました」等の表示や案内を行う(ステップT29)。
本実施形態は以上のように構成されており、駐車装置1の利用に際して、車両Wを駐車した後、自転車Bに乗り換える場合には、車両入出庫部22に呼び出された駐車パレット11に対して、車両用入出庫口24から進入して乗り入れ、停車した後、並設配置された駐輪入出庫部34の駐輪パレット31の駐輪保持具32に保持されている自転車Bを取り出し、自転車用入出庫口37から退出すればよく、従来のパーク・アンド・ライドシステムの駐車場のように公共交通機関等への徒歩移動や時間待ちも不要で、従来の駐車と駐輪を兼用した立体駐車場と比較して使い勝手に優れ、しかも、自転車Bを利用することにより多少の荷物も運搬でき、無公害であるため、排気ガス公害の低減や交通渋滞の低減に有効に寄与できる利点がある。
また、家族同伴で、1台の車両Wを駐車させ、その場で家族人数分の自転車Bを借りることもできるので、特に小京都等と呼ばれるような各地の観光都市では、自転車での名所旧跡めぐりに至便で喜ばれるという利点もある。
さらに、駐輪パレット31は、複数備えられると共に退避操作可能に備えられているため、駐輪入出庫部34に位置する駐輪パレット31上の自転車Bが全て出払った場合や空の駐輪保持具32が無い場合等、必要に応じて駐輪入出庫部34を退避させて、別の駐輪パレット31を駐輪入出庫部34に移動させればよく、駐輪状況に応じた対応が可能となり、使い勝手に優れる利点がある。
また、各駐輪パレット31は、駐車パレット11を搬送する昇降台8や昇降駆動機構14等により昇降路7に沿って搬送されることによって退避・供給操作される構造とされており、昇降台8や昇降駆動機構14等からなる搬送機構の兼用化が図れ、構造の簡素化が図れる利点がある。
さらに、駐輪パレット31の一部スペースを乗降デッキ部31cとして、車両Wの左側の乗降デッキを兼ねた構造としており、この点からも構造の簡素化が図れる。
また、入出庫部43における車両入出庫部22と駐輪入出庫部34とが並設配置されているにもかかわらず、いわゆるフェンス33で仕切られた構造とされているため、自転車Bの入出庫時に不用意に車両入出庫部22側に侵入するおそれもなく、安全面の向上も図れる。
さらに、駐車装置1の管理システムとして、車両Wを駐車して自転車Bをレンタルした場合に、算出された駐車料金とレンタル料金からなる駐車場利用料金を割り引く割引システムが採用されているため、パーク・アンド・ライドシステムとしての利用促進が有効に図れる利点がある。
図11および図12は、第2の実施形態を示しており、前記第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
即ち、本実施形態においては、第1の実施形態における左側の駐輪棚29における駐輪パレット31が、パレット昇降機構110により上下方向に退避可能な構造とされている。その他の構造は、第1の実施形態と同様に構成されている。このようなパレット昇降機構110としては、従来の多段式駐車装置における駐車パレットの上下方向昇降機構を利用すればよく、本実施形態では、駐輪パレット31の四隅がチェーンで吊り下げ状とされたチェーン・スプロケット式昇降機構とされているが、ボールネジ式昇降機構やパンタグラフ式昇降機構等、他の昇降機構であってもよい。
そして、この昇降式の駐輪パレット31の自転車Bが出払った場合や自転車Bで各駐輪保持具32が満杯になった場合に、必要に応じて、この駐輪パレット31を上昇させて退避させ、図12に示されるように、右側の駐輪棚29から駐輪パレット31を引き出して、第1の実施形態と同様にして、駐輪入出庫部34に配置すればよい。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、左側の駐輪パレット31のパレット昇降機構110による昇降操作が昇降台8とは別個独立して行えるため、駐輪入出庫部34からの退避操作や供給操作がより円滑に行える利点もある。
図13は第3の実施形態を示しており、前記第1もしくは第2の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
即ち、本実施形態においては、第1の実施形態における左側の駐輪棚29における駐輪パレット31だけでなく、右側の駐輪棚29における駐輪パレット31も第2の実施形態と同様に、パレット昇降機構110により上下方向に退避可能な構造とされている。そして、駐車塔2における右側の側壁面にも左側と同様構成の自転車用入出庫口37や駐輪用扉38等が設けられた構造とされている。その他の構造は、第1の実施形態と同様に構成されている。この際、左右の駐輪パレット31は各構成が互いに対称配置とされ、各駐輪パレット31における中央部よりがそれぞれ乗降デッキ部31cとして利用される構造とされており、兼用化を図った構造とされている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、駐車塔2の両側に自転車用入出庫口37が備えられているため、駐輪パレット31の自転車Bが出払った場合や自転車Bで各駐輪保持具32が満杯になった場合においても、駐輪入出庫部34から駐輪パレット31を退避させる必要がなく、また、両側の自転車用入出庫口37を利用して迅速な自転車Bの入出庫も行え、使い勝手に優れる利点がある。
なお、本実施形態においては、各駐輪パレット31がそれぞれの駐輪入出庫部34から退避しない固定の設置構造であってもよい。
図14は第4の実施形態を示しており、前記第3の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
即ち、本実施形態においては、第1の実施形態に示される入出庫口24外部に配置されたターンテーブル46に代えて、車両入出庫部22におけるピット23に、昇降台8に移載された駐車パレット11を持ち上げて旋回させるパレット持ち上げ旋回装置112が察知された構造とされている。なお、このようなパレット持ち上げ旋回装置112は、昇降台8自体に搭載された構造であってもよい。例えば、この種のパレット持ち上げ旋回装置112として、実開平6−78538号公報や特開2003−49555号公報等に開示の構造がある。また図において、113は、ピット23に配設された固定デッキである。そして、その他の構造は、第3の実施形態と同様に構成されている。
従って、車両Wの出庫要求の呼び操作に際して、左右の各駐輪パレット31を上昇退避させ、昇降台8が呼び出された車両Wの駐車パレット11を駐車棚9から引き出して車両入出庫部22に着床した状態で、パレット持ち上げ旋回装置112により駐車パレット11を昇降台8から上方に持ち上げ、180度旋回させた後、昇降台8上に下降載置させる。ここに駐車パレット11上の車両Wは入出庫口24に向いた状態となる。なお、車両Wの入庫時に、パレット持ち上げ旋回装置112によって、先に車両Wの方向転換を行っておく方式としてもよい。
本実施形態においても、第3の実施形態と同様の効果を奏すると共に、駐車装置1外部にターンテーブル46を設置する必要がなく、省スペース化が図れる。
なお、上記各実施形態においては、駐輪は全てがレンタルの自転車としているが、個人所有の自転車Bも駐輪可能な制御としてもよく、何ら限定されない。
また、実施形態においては、駐車パレット11方式によるエレベータ式駐車装置1を示しているが、地下式のパレット循環方式等の他の駐車装置構造にも適用でき、さらには、駐車パレット11を使用せずに、昇降台8に搭載されたコンベヤ上に直接、車両Wを載せる方式や、昇降台8に形成された櫛歯フォーク上に車両Wのタイヤを載せる方式や、昇降台8に形成した各前後1対のスライドフォークで車両Wの各タイヤを挟持する方式等の駐車パレット11を使用しないいわゆるパレットレス方式の立体駐車場であってもよく、各種の立体駐車場に適用できる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータ式駐車装置の全体正面図である。 図1のII−II線断面拡大矢視図である。 駐車用および駐輪用のパレットのパレット移載装置の要部説明図である。 管理システムの概略を示す制御ブロック図である。 操作盤の構成を示す外観図である。 車両入庫動作を示すフローチャートである。 車両出庫動作を示すフローチャートである。 自転車のみの入出庫動作を示すフローチャートである。 入庫時の利用カード発行のフローチャートである。 出庫時の精算処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る一部正面図である。 同動作説明図である。 第3の実施形態に係る一部正面図である。 第4の実施形態に係る一部正面図である。
符号の説明
1 エレベータ式駐車装置
7 昇降路
8 昇降台
9 駐車棚
11 駐車パレット
17 パレット移載装置
22 車両入出庫部
24 入出庫口
25 入出庫口扉
29 駐輪棚
31 駐輪パレット
32 駐輪保持具
34 駐輪入出庫部
37 自転車用入出庫口
38 駐輪用扉
43 入出庫部
W 車両
B 自転車

Claims (4)

  1. 車両の駐車と自転車の駐輪とが可能とされた立体駐車場において、
    入出庫部に、車両が出入する車両入出庫部と自転車が出入する駐輪入出庫部とが並設配置され、
    車両が乗降操作されると共に搬送路に沿って搬送操作される車両搭載手段が備えられ、
    前記車両搭載手段が昇降操作される前記搬送路上に配置されている前記車両入出庫部に呼び出された車両搭載手段に対して乗降される車両が出入する車両用入出庫口が備えられ、
    前記駐輪入出庫部に配置された自転車搭載手段に、自転車が駐輪状態で保持される複数台の駐輪保持具が並設配置されると共に、自転車搭載手段に駐輪される自転車が出入する自転車用入出庫口が備えられ、
    前記車両入出庫部に配置された前記車両搭載手段は、前記駐輪入出庫部に配置された前記自転車搭載手段と隣接することを特徴とする立体駐車場。
  2. 請求項1に記載の立体駐車場において、
    前記自転車搭載手段は複数備えられると共に、前記駐輪入出庫部より退避操作可能に備えられていることを特徴とする立体駐車場。
  3. 請求項2に記載の立体駐車場において、
    前記自転車搭載手段は、前記車両搭載手段を搬送する搬送機構により前記搬送路に沿って搬送されることによって前記退避操作されることを特徴とする立体駐車場。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の立体駐車場における管理システムであって、
    車両の駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、自転車のレンタルによるレンタル料金を算出するレンタル料金算出手段とを備え、
    車両を駐車して自転車をレンタルした場合に、算出された駐車料金とレンタル料金からなる駐車場利用料金を割り引く割引システムが採用されていることを特徴とする立体駐車場の管理システム。
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