JP4399533B2 - 幹細胞のマーカーおよびその使用 - Google Patents
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Description
成体は、何回も分裂しながら特異的表現型の特性を有する娘細胞を生じることもできるいわゆる幹細胞を収容している。胚幹細胞、造血幹細胞および間葉幹細胞など数種類の幹細胞が、体内に存在している。間葉幹細胞は、骨、軟骨、筋肉、骨、靱帯、脂肪、および骨髄支質のような間葉組織を形成することができる。図1は、推定される間葉幹細胞(MSC)から高度に分化した表現型への示唆された段階的移行の一覧表を示す。間葉幹細胞は骨髄、血管周囲、脂肪、皮膚、筋肉、骨および他の組織に存在する。それらの存在は、これらの組織の修復能力に寄与している。
一般に、MSCの医療での使用は、身体が攻撃を受けたときに自然には修復または再生することができない組織の再生においてその潜在能力を探求するためである。このため、MSCを単離し、培養で増殖させ、骨、軟骨、筋肉、骨髄支質、腱、脂肪などのような結合組織への分化を刺激する。次に、これらの組織を遺伝子工学処理した構築体を人体に再導入して、喪失したまたは損傷を受けた組織を修復することができる。もう一つの方法では、MSCを直接イン・ビボで刺激して、特異的組織の形成をイン・シテュー(in situ)で誘導することができる。
新たに発見されたコラーゲン結合インテグリンであるα10β1としては、インテグリンサブユニットα10が挙げられる(Camper et al., (1998) J. Biol. Chem. 273: 20383-20389)。このインテグリンは軟骨細胞で発現し、コラーゲンII型アフィニティー精製によってウシ軟骨細胞から単離されたときには還元後に160kDaのMrを示す。
α11インテグリンは細菌になって同定され、クローニングおよび特性決定により、I−ドメインがβ1関連インテグリンを含むことが明らかになった。
イン・シテューでのMSCの同定は、単一特異性およびユニーク分子プローブが存在しないことによって阻害される。従って、間葉幹細胞を更に特性決定して、組織における間葉幹細胞を明確に同定することができるプローブまたはプローブの組合せを同定する必要がある。このようなマーカーは、骨髄(BM)および血液組織からの間葉幹細胞の単離にも有用である。
a) 間葉幹細胞を含んでなる試料を提供し、
b) 間葉幹細胞の細胞表面上または間葉幹細胞の細胞内でのインテグリンα10および/またはα11鎖の発現を検出し、
c) インテグリンα10および/またはα11鎖の発現を評価し、
d) 上記c)における評価に従って間葉幹細胞を同定する
工程を含んでなる。
a) 間葉幹細胞を提供し、
b) 間葉幹細胞を試験化合物と接触させ、
c) 試験化合物が間葉幹細胞の分化を調節することの指標として、間葉幹細胞の分化の速度またはパターンの変化を検出する
工程を含んでなる。
a) 少なくとも細胞の個体群の一部または参照個体群の一部であって、MSCと間葉幹細胞以外の少なくとも1種類の細胞とを含んでなるものを提供し、
b) 上記a)の細胞の個体群に間葉幹細胞を同定する化合物を導入し、
c) 上記b)の細胞の個体群から間葉幹細胞を選択して単離することによって、間葉幹細胞数が高められた細胞の個体群を産生する
工程を含んでなる。
a) 上記間葉幹細胞の細胞表面上または細胞内でインテグリンα10鎖および/またはインテグリンα11鎖を発現し、
b) 関連したリンパ造血細胞または関係のない幹細胞に特異的な分子の発現が実質的にない
ことを特徴とする、個体群である。
本明細書で用いられる「齧歯動物」および「齧歯類」とは、系統発生上のRodentia目の総ての構成員を表す。
本発明者らは、意外なことには、インテグリンα10β1およびα11β1がヒト間葉幹細胞に存在することを見出した。従って、これらのインテグリンを用いて細胞個体群混合から間葉幹細胞を同定し、識別し、単離することができ、損傷した組織を修復するための細胞治療における有用な手段となる。
本発明により、哺乳類MSCの同定方法を開示する。この方法は、
a) MSCを含んでなる試料を提供し、
b) MSCの細胞表面上またはMSCの細胞内でのインテグリン鎖α10および/またはα11の発現を検出し、
c) インテグリン鎖α10および/またはα11発現を評価し、
d) 上記c)での評価に従って間葉幹細胞を同定する
工程を含んでなる。
e) 哺乳類間葉幹細胞を含んでなる細胞懸濁液を提供し、
f) e)の細胞懸濁液を、モノクローナル抗体またはインテグリンα10β1/またはα11β1に結合するその断片と、上記モノクローナル抗体またはその断片がインテグリンα10β1/α11β1の細胞外ドメインと抗体−抗原複合体を形成する条件下で接触させ、
g) f)における上記モノクローナル抗体またはその断片に結合する細胞を分離し、
h) 必要に応じて、g)におけるモノクローナル抗体またはその断片に結合する細胞を上記抗体またはその断片から回収する
ことによって、場合によっては上記抗体またはその断片を含まない、哺乳類間葉幹細胞の個体群を産生する工程を含んでなることができる。
i) ヒト患者からの骨髄吸引液(5−30ml)を血液凝固を防止するため例えばヘパリンを含む注射器に集め、
j) 骨髄試料をDulbeccoのリン酸緩衝食塩水(DPBS)または任意の同様な食塩水溶液で洗浄し、900gで遠心分離した後細胞を回収し、この処置をもう一度繰り返し、
k) 細胞を50ml円錐試験管中の密度が1.073g/mlのPercoll 25mlに装填して、細胞を20℃で1100gで30分間遠心分離することによって分離し、
l) 界面から有核細胞を回収して、DPBS 2容で希釈し、900gで回収する。細胞を再懸濁し、細胞を計数し、細胞を必要な密度で、適当には200,000個/cm2で培養し、
m) 細胞をDulbeccoの改良Eagle培地(DMEM)または10%ウシ胎児血清(FBS)を含む任意の他の適当な培地(低グルコース)で培養し、
n) 培地を24および72時間後および3または4日毎に取り換え、
o) 10〜14日目に対称コロニーとして増殖するhMSCを0.05%トリプシンおよび0.53mM EDTAで5分間処理することによって継代培養し、培養基から血清を含む培地で洗浄し、800gで5分間遠心分離することによって回収し、きれいなフラスコに5000−6000個/cm2ずつ接種する
工程を含んでなる。
1. インテグリンサブユニットα10およびα11の細胞質ドメインに対する抗体を用いて、細胞溶解物からそれぞれインテグリンα10β1およびα11β1を特異的に免疫沈澱することができる。インテグリンα10またはα11の免疫沈澱に適するポリクローナル抗体は知られており、J.Biol.Chem.(1998,273:20383-9)に公表されている。
本発明によれば、参照個体群と比較して哺乳類MSCが濃縮した細胞の個体群であって、
a) 細胞の個体群の少なくとも一部または参照個体群の少なくとも一部であって、MSCと少なくともMSC以外の少なくとも1個の細胞とを含んでなるものを提供し、
b) 上記a)における細胞の個体群にMSCを同定する化合物を導入し、
c) 上記b)の細胞の個体群からMSCを選択して単離することによってMSCが濃縮した細胞の個体群を産生する
工程を含んでなる方法が開示される。
a) ヨウ化プロピジウム(PI):
母液:エタノール/PBS中に50μg/μl
添加量:試験管中で培地100μl当たり1μl
b) 7−アミノアクチノマイシンD(7−AAD)
母液: MeOH中に1mg/ml
添加量:試験管中で培地100μl当たり1μl
c) To−Pro3
母液:1mM DMSO溶液
添加量:溶液500μl〜1ml当たり1μl
d) エチジウムモノアジド(EMA)
母液:EtOH中に50μg/ml
添加量:1x106個の細胞当たり5μg/ml
本発明によれば、哺乳類MSCの細胞個体群が開示される。このような細胞個体群は、完全な生長可能なMSCを含んでなり、このMSCは、
a) 上記MSCの細胞表面上またはMSCの細胞内でインテグリンα10鎖および/またはインテグリンα11鎖を発現し、
b) 関連した造血細胞に特異的な分子は実質的に発現しない
ことを特徴としている。
本発明によれば、哺乳類細胞組成物が開示される。このような組成物は、本発明による濃縮した哺乳類細胞個体群または本発明による単離した哺乳類MSCを含んでなる。
本発明によれば、試験化合物が哺乳類MSCの分化を調節するかどうかを決定する方法が開示される。このような方法は、
a) MSCを提供し、
b) MSCを試験化合物と接触させ、
c) MSCの分化の速度またはパターンの変化を試験化合物がMSC分化を調節する指標として検出する
工程を含んでなる。
ヒトまたはマウスMSCのような本明細書で提供される哺乳類MSCには、多数の用途がある。例えば、1)MSCを欠いている宿主の再生、2)再生を必要とする患者の骨、軟骨、筋肉、骨髄、腱/靱帯、および結合組織の再生のためのMSCの再接合による宿主の処理、3)MSCの自己再生に関連した増殖因子の検出および評価、4)MSC系統の発生、およびそれらの発生および分化と関連した因子のスクリーニング。
本発明で開示された方法および用途では、哺乳類MSC、哺乳類細胞個体群、および哺乳類細胞組成物が開示される。
ヒトMSC上でのインテグリンα10およびインテグリンα11鎖の検出
目的
この例の目的は、免役沈澱を用いてインテグリンα10およびα11の発現のためのヒトMSCを分析することである。
ヒト間葉幹細胞(継代2でIn Vitro,スウェーデンから入手)を、継代4までMSCBM培地(In Vitro,スウェーデンから提供)で培養した後、表面をビオチン化した。
図2に、免疫沈澱の結果を示す。培養物中のヒト間葉幹細胞は、それらの表面上にインテグリンα10およびα11を発現する。図において、上部バンドはα10(左レーン)およびα11(右レーン)である。両レーンの下部バンドはβ1鎖である。
インテグリンα10β1およびα1β1を発現するHEK293細胞の同定
目的
この例の目的は、α10およびα11に対する抗体を用いてインテグリンα10β1およびインテグリンα11β1を発現するHEK293細胞を同定し、識別することである。
インテグリンα10およびα11をトランスフェクションしたHEK293細胞およびトランスフェクションしていないHEK293細胞をトリプシン化し、PBSで洗浄した後、α10およびα11に対するインテグリン抗体(1μl/ml、1% BSAを補足したPBS中)と共に20分間インキュベーションした。
結果を、FACS分析の後、ヒストグラムとして図3A−Iに示す。
ヒト骨髄由来のヒトコロニー形成細胞からインテグリンα10を発現するMSCの同定
目的
ヒト骨髄由来のコロニー形成細胞が、インテグリンα10を発現し且つ間葉幹細胞の個体群を表すかどうかを試験する。
ヒト単核骨髄細胞を、骨髄から密度遠心分離によって単離した。
結果を、図4にフローサイトメトリーヒストグラムとして示す。
Claims (13)
- 間葉幹細胞の細胞表面上または間葉幹細胞の細胞内で発現した、インテグリンα10鎖、またはインテグリンα10鎖とインテグリンα11鎖を含んでなるマーカーの、哺乳類間葉幹細胞のマーカーとしての使用。
- インテグリンα10鎖、またはインテグリンα10鎖とインテグリンα11鎖がインテグリンβ1鎖と組み合わせたヘテロ二量体として発現する、請求項1に記載の使用。
- 哺乳類間葉幹細胞の同定方法であって、
a) 間葉幹細胞を含んでなる試料を提供し、
b) 間葉幹細胞の細胞表面上または間葉幹細胞の細胞内でのインテグリン鎖α10、またはインテグリン鎖α10とα11の発現を検出し、
c) インテグリン鎖α10、またはインテグリン鎖α10とα11発現を評価し、
d) 上記c)での評価に従って間葉幹細胞を同定する
工程を含んでなる、方法。 - 前記b)の発現を、インテグリン鎖α10、またはインテグリン鎖α10とα11タンパク質発現を検出することによって検出する、請求項3に記載の方法。
- 前記b)の発現を、インテグリン鎖α10、またはインテグリン鎖α10とα11のmRNA発現を検出することによって検出する、請求項3に記載の方法。
- 前記b)の発現をイムノアッセイによって検出する、請求項3または4に記載の方法。
- 試験化合物が哺乳類間葉幹細胞の分化を調節するかどうかを測定する方法であって、
a) インテグリンα10、またはインテグリンα10とインテグリンα11を発現する間葉幹細胞を提供し、
b) 間葉幹細胞を試験化合物と接触させ、
c) 試験化合物が間葉幹細胞の分化を調節することの指標として、間葉幹細胞の分化の速度またはパターンの変化を検出する
工程を含んでなり、
ここで、間葉幹細胞が、関連したリンパ造血細胞または関係のない幹細胞に特異的な分子の発現が実質的にないものであり、かつ
請求項3〜6のいずれか一項に記載の方法によって間葉幹細胞の細胞表面上または間葉幹細胞の細胞内でのインテグリン鎖α10、またはインテグリンα10とインテグリンα11の発現を検出することによって、分化の速度またはパターンを検出する、方法。 - 参照個体群に対して間葉幹細胞数が高められた哺乳類細胞の単離された個体群を産生する方法であって、
a) 少なくとも細胞の個体群の一部または参照個体群の一部であって、間葉幹細胞と間葉幹細胞以外の少なくとも1種類の細胞とを含んでなるものを提供し、
b) 上記a)の細胞の個体群に、間葉幹細胞の細胞表面上または間葉幹細胞の細胞内で発現したインテグリンα10鎖、またはインテグリンα10とインテグリンα11鎖を同定する化合物を導入し、
c) 上記b)の細胞の個体群から間葉幹細胞を選択して単離することによって、間葉幹細胞数が高められた細胞の個体群を産生する
段階を含んでなる、方法。 - 請求項3〜6のいずれか一項に記載の方法によって間葉幹細胞の細胞表面上のインテグリンα10、またはインテグリンα10とα11鎖の発現を検出することによって、間葉幹細胞を間葉幹細胞として同定する、請求項8に記載の方法。
- 前記c)における選択を蛍光細胞選別法によって行う、請求項8または9に記載の方法。
- 哺乳類間葉幹細胞の同定のための、請求項1または2に記載のマーカーの使用。
- 哺乳類間葉幹細胞の分化を調節するための、請求項1または2に記載のマーカーの使用。
- 哺乳類間葉幹細胞を単離するための、請求項1または2に記載のマーカーの使用。
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