JP4396396B2 - 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4396396B2 JP4396396B2 JP2004157287A JP2004157287A JP4396396B2 JP 4396396 B2 JP4396396 B2 JP 4396396B2 JP 2004157287 A JP2004157287 A JP 2004157287A JP 2004157287 A JP2004157287 A JP 2004157287A JP 4396396 B2 JP4396396 B2 JP 4396396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- charge transport
- image
- general formula
- charge
- organic photoreceptor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
(請求項1)
導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する有機感光体において、前記電荷発生物質にガリウムフタロシアニン顔料を用い、前記電荷輸送層が下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び下記一般式(3)で表される電荷輸送物質を含有することを特徴とする有機感光体。
。)
前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも7.4°、16.6°、25.5°、28.3°の位置に特徴的な回折ピークを有するクロルガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
(請求項3)
前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、28.1°の位置に特徴的な回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
(請求項4)
前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも6.8°、12.8°、15.8°、26.6°の位置に特徴的な回折ピークを有するガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
(請求項5)
前記電荷輸送層が酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機感光体。
(請求項6)
前記導電性支持体と電荷発生層の間にN型半導性粒子を含有する中間層を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機感光体。
(請求項7)
前記N型半導性粒子が金属酸化物であることを特徴とする請求項6に記載の有機感光体。
(請求項8)
前記N型半導性粒子が酸化チタン又は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項6又は7に記載の有機感光体。
(請求項9)
前記N型半導性粒子が酸化チタンであることを特徴とする請求項8に記載の有機感光体。
(請求項10)
前記酸化チタンがルチル形酸化チタン顔料又はアナターゼ形酸化チタン顔料であることを特徴とする請求項9に記載の有機感光体。
(請求項11)
前記N型半導性粒子が表面処理を施されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の有機感光体。
(請求項12)
前記中間層にポリアミド樹脂のバインダーを含有することを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載の有機感光体。
(請求項13)
前記ポリアミド樹脂が融解熱0〜40J/gで、且つ吸水率5質量%以下のポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項12に記載の有機感光体。
(請求項14)
前記中間層のバインダー樹脂とN型半導性粒子の体積比がバインダー樹脂1に対しN型半導性粒子1〜2であることを特徴とする請求項12又は13に記載の有機感光体。
(請求項15)
前記中間層の膜厚が1〜10μmであることを特徴とする請求項6〜14のいずれか1項に記載の有機感光体。
(請求項16)
有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段を有する画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジにおいて、導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート、及び前記一般式(3)で表される電荷輸送物質の少なくともいずれか1種を含有する有機感光体と該有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段、該有機感光体上の静電潜像を顕像化する現像手段、該有機感光体上に顕像化されたトナー像を転写材上に転写する転写手段の少なくとも1つとが一体的に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に装着されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(請求項17)
有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段を有する画像形成装置において、該有機感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート、及び前記一般式(3)で表される電荷輸送物質の少なくともいずれか1種を含有することを特徴とする画像形成装置。
又、以下の(参考2)〜(参考4)の態様も好ましい。
(参考2)
導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する有機感光体において、該電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び下記一般式(4)で表される電荷輸送物質を含有することを特徴とする有機感光体。
原子、アルキル基又はハロゲン原子を表し、Xはビニレン基又はエチレン基を表す。)
(参考3)
導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する有機感光体において、該電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び下記一般式(5)で表される電荷輸送物質を含有することを特徴とする有機感光体。
(参考4)
導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する有機感光体において、該電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び下記一般式(6)で表される電荷輸送物質を含有することを特徴とする有機感光体。
ぞれハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基または置換アミノ基を有していてもよいアリール基またはチエニル基を表し、kは1または2の整数を意味する。)
以下に、本発明に好ましく用いられるポリカーボネートを例示するが、本発明はこれら例示構造のポリカーボネートに限定されるものではない。
・フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系)
・アミン系酸化防止剤(ヒンダードアミン系、ジアリルジアミン系、ジアリルアミン系)
・ハイドロキノン系酸化防止剤
(2)過酸化物分解剤
・硫黄系酸化防止剤(チオエーテル類)
・燐酸系酸化防止剤(亜燐酸エステル類)
上記酸化防止剤のうちでは、(1)のラジカル連鎖禁止剤が良く、特にヒンダードフェノール系或いはヒンダードアミン系酸化防止剤が好ましい。又、2種以上のものを併用してもよく、例えば(1)のヒンダードフェノール系酸化防止剤と(2)のチオエーテル類の酸化防止剤との併用も良い。更に、分子中に上記構造単位、例えばヒンダードフェノール構造単位とヒンダードアミン構造単位を含んでいるものでも良い。
感光体に用いられる導電性支持体としてはシート状、円筒状のどちらを用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計するためには円筒状導電性支持体の方が好ましい。
本発明においては導電性支持体と感光層の間に、中間層を設けることが好ましい。
(上式中、Siはケイ素原子、Rは該ケイ素原子に炭素が直接結合した形の有機基を表し、Xは加水分解性基を表し、nは0〜3の整数を表す。)
上式で表される有機ケイ素化合物において、Rで示されるケイ素に炭素が直接結合した形の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル等のアルキル基、フェニル、トリル、ナフチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシドキシプロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピル、γ−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリロイル基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プロペニル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の含メルカプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−クロロプロピル、1,1,1−トリフロオロプロピル、ノナフルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の含ハロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基を挙げられる。また、Xの加水分解性基としてはメトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、ハロゲン基、アシルオキシ基が挙げられる。
黒ポチの発生やハーフトン画像の劣化を起しやすい。
攪拌機、窒素、窒素導入管、温度計、脱水管等を備えた重合釜にラウリルラクタム215質量部、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン112質量部、1,12−ドデカンシカルボン酸153質量部及び水2質量部を混合し、加熱加圧下、水を留出させながら9時間反応させた。重合物を取り出し、C13−NMRにより共重合組成を求めたところ、N−1の組成と一致した。尚、上記合成された共重合のメルトフローインデックス(MFI)は(230℃/2.16kg)の条件で、5g/10minであった。
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:30±2℃、80±5RH%
体積抵抗が1×108未満では中間層の電荷ブロッキング性が低下し、黒ポチの発生が増大し、有機感光体の電位保持性も劣化し、良好な画質が得られない。一方1015Ω・cmより大きいと繰り返し画像形成で残留電位が増大しやすく、良好な画質が得られない。
本発明の感光体の感光層構成は前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に持たせた単層構造の感光層構成でも良いが、より好ましくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した構成をとるのがよい。機能を分離した構成を取ることにより繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子写真特性を目的に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)の構成を取ることが好ましい。正帯電用の感光体では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆となる。本発明の最も好ましい感光層構成は前記機能分離構造を有する負帯電感光体構成である。
電荷発生層には電荷発生物質(CGM)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
本発明の電荷輸送層としては前記した構成の電荷輸送層を用いる。
以下のようにして、評価に用いる感光体を作製した。
中間層1
洗浄済み円筒状アルミニウム基体(切削加工によりJISB−0601規定の十点表面粗さRz:0.81μmに加工した)上に、下記中間層塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃30分で乾燥し、乾燥膜厚1.0μmの中間層1を形成した。
バインダー樹脂:(例示ポリアミドN−1) 1部(1.00体積部)
ルチル形酸化チタンA1(一次粒径35nm;メチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)を用い、酸化チタン全質量の5質量%の量で表面処理したもの) 3.5部(1.0体積部)
エタノール/n−プロピルアルコール/THF(=45/20/30質量比)10部
上記成分を混合し、サンドミル分散機を用い、10時間、バッチ式にて分散して、中間層分散液を作製した。
下記成分を混合し、サンドミル分散機を用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸漬塗布法で塗布し、前記中間層の上に乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
シリコーン変性ポリビニルブチラール 10部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 700部
t−ブチルアセテート 300部
電荷輸送層
下記成分を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、感光体1を作製した。
バインダー樹脂(例示化合物PC−1(Mv:30000)) 100部
酸化防止剤(例示化合物1−1) 8部
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比8/2) 750部
感光体2〜15の作製
中間層のN型半導性粒子、バインダー樹脂、乾燥膜厚、電荷発生物質、電荷輸送層のバインダー樹脂、電荷輸送物質、膜厚等を表1のように変更した以外は感光体1と同様にして感光体2〜15を作製した。但し、表1の中間層体積比は感光体1〜15の全ての中間層のバインダー樹脂の体積とN型半導性粒子の体積の合計体積を一定にした上で、バインダー樹脂の体積とN型半導性粒子の体積の比(Vn/Vb)を変えた中間層分散液を作製して、中間層を形成した。
A1はルチル形酸化チタン
A2はアナターゼ形酸化チタン
Zは酸化亜鉛
*1はメチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)
*2はメチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比9:1)
*3はメチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比2:8)
*4はメチルハイドロジェンシロキサンとジエチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)
*5はメチルハイドロジェンシロキサンとメチルエチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)
*6はメチルハイドロジェンポリシロキサン
*7は一次処理:シリカ・アルミナ、二次処理メチルトリメトキシシラン
尚、表中、表面処理とは粒子の表面に施した表面処理に用いた物質を示す(但し、一次処理のシリカ・アルミナは粒子表面に析出したシリカ・アルミナを意味する)。
測定機:島津製作所「島津熱流速示差走査熱量計DSC−50」を用いて測定した。
測定対象の試料を70〜80℃で3〜4時間で十分に乾燥させ、その質量を精密に秤量する。次に、20℃に維持したイオン交換水に試料を投入し、一定時間経過後に引き上げ試料表面の水を清潔な布で拭き取り、質量を測定する。以上の操作を質量増が飽和するまで繰り返し、その結果得られた試料の増加質量(増加分)を初期の質量で除した値を吸水率とした。
G2はCu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも7.4°、16.6°、25.5°、28.3°の位置に特徴的な回折ピークを有するクロルガリウムフタロシアニン顔料
G3はCu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも6.8°、12.8°、15.8°、26.6°の位置に特徴的な回折ピークを有するガリウムフタロシアニン顔料
《評価》
得られた感光体を市販のカラープリンターmagicolor2300DeskLaser(ミノルタキューエムエス社製)に搭載し、低温低湿(LL:10℃20%RH)で耐久試験を行った。詳しくは、画素率が7%の文字画像、ハーフトーン画像、ベタ白画像、ベタ黒画像がそれぞれ1/4等分にある画像画像を計2万枚印刷し、スタート時及び5000枚毎に評価した。評価項目と評価基準を以下に示す。
露光器:半導体レーザ
現像:平均粒径6.5μmで、0.3μmのチタン酸ストロンチウム及び15nmの疎水性シリカの外添剤を含有した非磁性重合トナー、反転現像法
転写:中間転写ベルト使用
クリーニング:クリーニングブレード
定着:加熱定着
プロセススピード:100mm/sec
画像濃度
マクベス社製RD−918を使用して測定。紙の反射濃度を「0」とした相対反射濃度で測定した。多数枚のコピーで残留電位が増加すると、画像濃度が低下する。各1万枚コピー後のべた黒画像部で測定した。
○:黒ベタ画像が1.0以上、1.2以下(実用上問題なし)
×:黒ベタ画像が1.0未満(実用上問題あり)
カブリ
カブリ濃度はべた白画像をマクベス社製RD−918を使用し反射濃度で測定した。該反射濃度は相対濃度(印刷していないA4紙の濃度を0.000とする)で評価した。各1万枚コピー後のべた白画像部で測定した。
○;濃度が0.010以上、0.020以下(実用上問題ないレベル)
×;濃度が0.020より高い(実用上問題となるレベル)
ダッシュマーク
ハーフトーン画像上に周期性が感光体の周期と一致するダッシュマーク(彗星状の小さなすじ画像)の発生状況を下記の基準で判定した。
○;0.4mm以上のダッシュマークの頻度:6個/A4以上、10個/A4以下が1枚以上発生(実用上問題なし)
×;0.4mm以上のダッシュマーク画像欠陥の頻度:11個/A4以上が1枚以上発生(実用上問題有り)
黒ポチ
周期性が感光体の周期と一致し、目視できる黒ポチ、黒筋状の画像欠陥が、A4サイズ当たり何個あるかで判定した。
○;0.4mm以上の画像欠陥の頻度:6個/A4以上、10個/A4以下が1枚以上発生(実用上問題なし)
×;0.4mm以上の画像欠陥の頻度:11個/A4以上が1枚以上発生(実用上問題有り)
擦り傷画像
◎;感光体表面が均一に削られ、ハーフトーン画像が均一で、すっきりとした画像で再現されている(良好)
○;感光体表面に小さな擦り傷が発生しているが、ハーフトーン画像は均一で、すっきりとした画像で再現されている(実用上問題なし)
×;感光体表面に擦り傷が発生し、ハーフトーン画像が、荒れた画像になっている。(実用上問題有り)
転写メモリー
べた黒とべた白の混在した画像を10枚連続して印刷し、続いて均一なハーフトーン画像を印刷し、該ハーフトーン画像中に前記べた黒とべた白の履歴が現れている(メモリー発生)か否(メモリー発生なし)かで判定した。
実施例1の各感光体の電荷輸送層の電荷輸送物質を表3のように変更した以外は同様にして感光体21〜35を作製した。これら感光体21〜36を実施例1と同じように評価した。評価結果を表4に示す。
表4より、本発明の有機感光体、即ち、電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び前記一般式(4)で表される電荷輸送物質を含有する有機感光体21〜32はダッシュマークや黒ポチ或いは転写メモリーの発生が防止され、しかも、画像濃度が十分で且つカブリ濃度が低い良好な電子写真画像を獲得している。一方、電荷輸送層のバインダーがPC−Kのポリカーボネートの感光体33はダッシュマークが多発し、擦り傷の発生でハーフトーン画像が劣化しており、電荷輸送層のバインダーがPC−Zのポリカーボネートの感光体34はダッシュマークが多発している。又、電荷輸送物質が本発明外のCT−Rを用いた感光体35では、ダッシュマークの発生、擦り傷の発生でハーフトーン画像が劣化し、転写メモリも発生している。
実施例1の各感光体の電荷輸送層の電荷輸送物質を表5のように変更した以外は同様にして感光体41〜55を作製した。これら感光体41〜55を実施例1と同じように評価した。評価結果を表6に示す。
実施例1の各感光体の電荷輸送層の電荷輸送物質を表7のように変更した以外は同様にして感光体61〜75を作製した。これら感光体61〜75を実施例1と同じように評価した。評価結果を表8に示す。
21 感光体
22 帯電手段
23 現像手段
24 転写極
25 分離極
26 クリーニング装置
30 露光光学系
45 転写搬送ベルト装置
50 定着手段
250 分離爪ユニット
Claims (17)
- 導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する有機感光体において、前記電荷発生物質にガリウムフタロシアニン顔料を用い、前記電荷輸送層が下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート及び下記一般式(3)で表される電荷輸送物質を含有することを特徴とする有機感光体。
- 前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも7.4°、16.6°、25.5°、28.3°の位置に特徴的な回折ピークを有するクロルガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
- 前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、28.1°の位置に特徴的な回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
- 前記ガリウムフタロシアニン顔料が、Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)において、少なくとも6.8°、12.8°、15.8°、26.6°の位置に特徴的な回折ピークを有するガリウムフタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
- 前記電荷輸送層が酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 前記導電性支持体と電荷発生層の間にN型半導性粒子を含有する中間層を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 前記N型半導性粒子が金属酸化物であることを特徴とする請求項6に記載の有機感光体。
- 前記N型半導性粒子が酸化チタン又は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項6又は7に記載の有機感光体。
- 前記N型半導性粒子が酸化チタンであることを特徴とする請求項8に記載の有機感光体。
- 前記酸化チタンがルチル形酸化チタン顔料又はアナターゼ形酸化チタン顔料であることを特徴とする請求項9に記載の有機感光体。
- 前記N型半導性粒子が表面処理を施されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 前記中間層にポリアミド樹脂のバインダーを含有することを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 前記ポリアミド樹脂が融解熱0〜40J/gで、且つ吸水率5質量%以下のポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項12に記載の有機感光体。
- 前記中間層のバインダー樹脂とN型半導性粒子の体積比がバインダー樹脂1に対しN型半導性粒子1〜2であることを特徴とする請求項12又は13に記載の有機感光体。
- 前記中間層の膜厚が1〜10μmであることを特徴とする請求項6〜14のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段を有する画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジにおいて、導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート、及び前記一般式(3)で表される電荷輸送物質の少なくともいずれか1種を含有する有機感光体と該有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段、該有機感光体上の静電潜像を顕像化する現像手段、該有機感光体上に顕像化されたトナー像を転写材上に転写する転写手段の少なくとも1つとが一体的に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に装着されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 有機感光体上に帯電部材を接触させて帯電する帯電手段を有する画像形成装置において、該有機感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層が前記一般式(1)で表される構造単位を有するポリカーボネート、及び前記一般式(3)で表される電荷輸送物質の少なくともいずれか1種を含有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157287A JP4396396B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157287A JP4396396B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009050552A Division JP5035273B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005338446A JP2005338446A (ja) | 2005-12-08 |
JP4396396B2 true JP4396396B2 (ja) | 2010-01-13 |
Family
ID=35492102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004157287A Expired - Fee Related JP4396396B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4396396B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5181531B2 (ja) * | 2006-05-18 | 2013-04-10 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、画像形成装置及び電子写真カートリッジ |
JP5245288B2 (ja) * | 2006-05-18 | 2013-07-24 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、画像形成装置及び電子写真カートリッジ |
US8323861B2 (en) | 2006-05-18 | 2012-12-04 | Mitsubishi Chemical Corporation | Electrophotographic photoreceptor, image-forming apparatus, and electrophotographic cartridge |
US20090257776A1 (en) * | 2006-05-18 | 2009-10-15 | Mitsubishi Chemical Corporation | Electrophotographic photoreceptor, image-forming apparatus, and electrophotographic cartridge |
JPWO2010029877A1 (ja) * | 2008-09-09 | 2012-02-02 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置 |
JP5899158B2 (ja) * | 2013-05-31 | 2016-04-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子写真感光体及び画像形成装置 |
EP3062153B1 (en) | 2015-02-27 | 2018-09-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
US9753385B2 (en) | 2015-02-27 | 2017-09-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
JP6946099B2 (ja) | 2016-08-01 | 2021-10-06 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004157287A patent/JP4396396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005338446A (ja) | 2005-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7851118B2 (en) | Image forming method, image forming apparatus and organic photoreceptor | |
JP4396396B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5035273B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005134709A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4151633B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005292782A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4042646B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4461921B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005274683A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2006038918A (ja) | 有機感光体、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2006010918A (ja) | 有機感光体、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2005017579A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4561591B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP4792916B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP4349218B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005266047A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005345686A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005338543A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2009271341A (ja) | 有機感光体、画像形成方法および画像形成装置 | |
JP4241490B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4816361B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2006010920A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2005221923A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4135596B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2005043392A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090929 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |