JP4394181B2 - ゴム組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、特にタイヤの外皮の製造のために利用でき、加硫処理した際に改善されたヒステリシスおよび物理特性を有し、シラノール基によって官能化されたまたは該基により変性されたジエンポリマーおよび補強充填剤としての、表面に固定されたシリカを含有するカーボンブラックを含む、ゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃費の向上および環境保護の必要性が優越性をもつようになって以来、良好な機械特性および出来る限り小さなヒステリシスを有するポリマーを製造することが、例えば下層、異なる特性をもつゴム間の結合用ゴムまたは金属または織物の補強用被覆またはタイヤトレッド等の、タイヤ外皮の構造に含まれる種々の半完成品を製造する目的で、および改良された特性、特に低い転がり抵抗を有するタイヤを得る目的で、ゴム組成物として使用するために望ましい。
このような目的を達成するために、多数の解決策が提案されており、該解決策は、特に重合の最終時点で、カップリング剤または放射状構造形成剤(d'agent d'etoilage; starring agent)または官能化剤により、ジエン系ポリマーまたはコポリマーの性質を改善することからなる。これら解決策の大部分は、本質的に補強用充填剤としてのカーボンブラックにより改良されたポリマーの使用に集中しており、その目的は、該改良されたポリマーと該カーボンブラックとの間の良好な相互作用を達成することにあり、白色充填剤、特にシリカは、このような組成物の幾つかの特性が低レベルであり、従って低耐磨耗性等を有する組成物を使用しているタイヤの幾つかの特性が低レベルであるという理由で、不適当であることが明らかにされている。このような従来技術の一例として、US-B-4677165を引用することができ、この特許は活性な官能化されたポリマーと、ベンゾフェノンの誘導体とを反応して、カーボンブラックを含有する該組成物の改善された特性を得ることを記載している。同様な目的で、特許US-B-4647625は、活性ポリマーとN-メチルピロリドンとの反応による、エラストマーの官能化を記載している。特許出願EP-A-0590491およびEP-A-0593049は、該ポリマーとカーボンブラックとの間の最適な相互作用を可能とする、アミノ基を有するポリマーを記載している。
【0003】
同様に幾つかの解決策が提案されており、これらはタイヤトレッドを構成するための組成物中に、補強用充填剤としてシリカを使用することに関連している。また、特許出願EP-A-0299074およびEP-A-0447066は、アルキルシラン基を含む官能化されたポリマーを記載している。これらの官能化されたポリマーは、従来技術においては、ヒステリシスを減じかつ耐磨耗性を改善するのに有効であると記載されていたが、これらポリマーを、タイヤトレッドの製造のための組成物中で使用することを可能とするには、依然として不十分である。更に、重合溶媒の除去の際の、マクロ構造の発達の問題を生じ、これは潜在的に興味深い諸特性の大幅な劣化に導く。その上、このマクロ構造の発展は殆ど制御不能である。
更に、カップリング剤の反応が、このような官能化反応の際にしばしば観測され、またこれらを最小化する目的で、過剰のアルキルシランの使用および/または強力な混合操作が、一般的に利用される。
このシリカにより強化された組成物に対する興味は、特許出願EP-A-0501227の公開と共に高められた。この特許出願は、硫黄により加硫処理したゴム組成物を開示しており、該組成物は共役ジエンと芳香族ビニル化合物とのコポリマーの熱力学的加工と、特許出願EP-A-0157703に記載された方法に従って得た、粒状沈降シリカの使用により得られる。良好に折り合わされた複数の対立する特性を示すこの組成物は、粒状のシリカを充填したタイヤトレッドをもつタイヤの製造を可能とする。
【0004】
しかし、シリカを主成分とする組成物においては、比較的多量の結合剤を使用して、この組成物の良好な機械抵抗特性を維持する必要がある。これら材料は、ある特別な状況においては、蓄積された静電気を接地により、常に効果的に排除することができない程の低い導電性を有し、またより複雑なタイヤの製造を、従来の解決策を利用し、かつ特に刊行物US-B-5518055、EP-A-0705722あるいはEP-A-0718126における、タイヤトレッドを横切る、導電性ゴムの縞模様として、または特許出願EP-A-0556890における、特にタイヤトレッドを形成するゴム組成物への、粒状の導電性ポリマーの添加によって、望ましいものとしている。
極最近の特許出願WO 96/37547 は、強化用の充填剤として、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックを使用し、主成分としての官能化されたまたはされていないジエン系ポリマーおよび被覆剤およびシランカップリング剤を含有する組成物を記載している。この組成物は、強化用の充填剤としてのカーボンブラックにより強化された組成物と比較して改善されたヒステリシス特性を示すように思われる。しかしながら、比較的多量の該被覆剤およびシランカップリング剤の使用が、常に必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、予想外にも、連鎖末端にシラノール基をもつまたは末端シラノール基を有するポリシロキサンブロックをもつジエン系ポリマーまたは連鎖に沿ってシラノール基で変性された該ポリマーであって、更にその官能化の際にマクロ組織化しないポリマーが、強化用の充填剤として、表面にシリカを有するカーボンブラックを含有する加硫化組成物に、官能化されていないまたはカーボンブラックに適するように官能化されたジエン系ポリマーを主成分とする組成物に比して改善され、また強化用の充填剤としてのシリカおよび結合剤を含む、官能化されたまたはされていないジエン系ポリマーを主成分とする組成物と同程度のゴム特性および特に、ヒステリシス特性および物理特性を与え、しかも後者の組成物に比して、改善された正味の導電性における増加を与えることを見出した。
従って、本発明の目的は特にタイヤの外皮の製造のために利用でき、硬化した際に改善されたヒステリシスおよび物理特性を有し、官能化ジエンポリマーまたはシラノール基で変性されたジエンポリマーおよび補強充填剤としての、表面に固定されたシリカを含有するカーボンブラックを含む、ゴム組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも1種の、官能化されたまたは変性されたジエン系ポリマー、補強用充填剤として、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラック、およびこの種の組成物にとって一般的な他の成分を含む加硫化ゴム組成物に関連し、該組成物は、該ジエン系ポリマーが、連鎖の末端にシラノール官能基をもつまたは末端シラノール基を有するブロックポリシロキサンをもつ、ジエン系官能化ポリマーまたは連鎖に沿ってシラノール官能基により変性されたジエン系官能化ポリマーであることを特徴とする。
該末端シラノール基を有するポリシロキサンブロックとして好ましいものは、以下の一般式:
[-(SiR1R2O) x -H]
で表される化合物であることが望ましく、該一般式において、R1およびR2は同一または異なっており、炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、またxは1〜1500の範囲、好ましくは1〜50の範囲の整数である。
本発明の組成物中で使用するのに適したジエン系ポリマーとは、炭素原子数4〜12の共役ジエンモノマーの重合によって得られるあらゆるホモポリマー、1または複数の共役ジエン同志の、あるいは1または複数の、炭素原子数8〜20の芳香族ビニル化合物との共重合により得られるあらゆるコポリマーであると解釈される。共役ジエンとしては、特に1,3-ブタジエン、2-メチル-1,3- ブタジエン、2,3-ジ(C1 〜C5アルキル)-1,3-ブタジエン、例えば2,3-ジメチル-1,3- ブタジエン、2,3-ジエチル-1,3- ブタジエン、2-メチル-3- エチル-1,3- ブタジエン、2-メチル-3- イソプロピル-1,3- ブタジエン、フェニル-1,3- ブタジエン、1,3-ペンタジエン、2,4-ヘキサジエン等が適している。
【0007】
芳香族ビニル化合物としては、特にスチレン、o-、m-、p-メチルスチレン、市販の「ビニルトルエン」混合物、p-t-ブチルスチレン、メトキシスチレン、ビニルメシチレン、ジビニルベンゼン、ビニルナフタレン等が適している。
該コポリマーは99〜20重量%の範囲のジエン単位と、1〜80重量%の範囲の芳香族ビニル単位を含むことができる。
上記の、連鎖の末端にシラノール官能基を、または末端シラノール基を有するブロックポリシロキサンをもつ、ジエン系官能化ポリマーまたは連鎖に沿ってシラノール官能基により変性されたジエン系官能化ポリマーは、使用する重合条件の関数である、完全なミクロ組織をもつことができる。これらポリマーは、ブロック、ランダム、序列、ミクロ序列等であり得、また分散重合および溶液重合により調製できる。これをアニオン重合した場合には、該ポリマーのミクロ組織は、変性剤および/またはランダム化剤の有無および/またはこれら変性剤および/またはランダム化剤の量によって決定できる。
【0008】
好ましいものとしては、ポリブタジエンおよび特に1,2-単位を4〜80%含有するポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレンコポリマーおよび特に4〜50重量%、およびより好ましくは20〜40重量%のスチレン含有率、ブタジエン部分の1,2-結合の含有率4〜65% 、トランス-1,4結合の含有率30〜80%を有するブタジエン−スチレンコポリマー、ブタジエン−イソプレンコポリマーおよびイソプレン含有率5〜90重量%およびガラス転移点(Tg)40℃〜−80℃をもつブタジエン−イソプレンコポリマー、イソプレン−スチレンコポリマーおよび特にスチレン含有率5〜50重量%および−25℃〜−50℃の範囲のTgを有するイソプレン−スチレンコポリマーが適している。ブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーの場合、スチレン含有率5〜50重量%、およびより好ましくは10〜40重量%、イソプレン含有率15〜60重量%、およびより好ましくは20〜50重量%、ブタジエンの含有率5〜50重量%、およびより好ましくは20〜40重量%、ブタジエン部分の1,2-単位の含有率4%〜 85%、ブタジエン部分のトランス-1,4単位の含有率6%〜80% 、イソプレン部分の1,2-および3,4-単位の含有率5%〜70% およびイソプレン部分のトランス-1,4単位の含有率10% 〜50% を有するブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーが適しており、およびより一般的には20℃〜−70℃の範囲のTgを有する全てのブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーが適している。
【0009】
重合開始剤としては、公知のあらゆるアニオン性または非アニオン性の、単官能性または多官能性の開始剤を使用することができる。しかしながら、リチウム等のアルカリ金属またはバリウム等のアルカリ土類金属を含む開始剤が、好ましいものとして使用される。有機リチウム開始剤としては、特に1または複数の炭素−リチウム結合を含むものが適している。このような化合物の代表的な例は、脂肪族有機リチウム、例えばエチルリチウム、n-ブチルリチウム(n-BuLi)、イソブチルリチウム、1,4-ジリチオブタン等のポリメチレンジリチウム等である。同様に、リチウムのアミド化物も、シラノール基あるいは末端シラノール基をもつポリシロキサンブロックをもたない、連鎖末端に極性基をもつポリマーを誘導する場合には、好ましい開始剤である。リチウムのアミド化物は、非環式または環式の二級アミンから得ることができ、この場合ピロリジンおよびヘキサメチレンイミンが非常に好ましく、該アミド化物は、特許FR 2,250,774に記載されているように、エーテル等の可溶化剤との組み合わせ使用によって、炭化水素溶媒中に可溶性とすることができる。バリウムを含有する代表的な化合物としては、例えば特許出願FR-A-2302311およびFR-A-2273822に記載されているもの、並びにFR-A-2338953およびFR-A-2340958に記載されているものである。これらを本発明の参考文献とする。
【0010】
この重合は、それ自体公知であり、好ましくは不活性溶媒、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、またはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素の存在下で実施する。
この重合は、連続的にまたは不連続的に実施することができる。一般的には、この重合を、20℃〜120 ℃の範囲、好ましくは約30〜90℃の範囲の温度にて実施する。同様に、該重合の終了時点において、活性な連鎖末端の反応性を改善する目的で、トランスメタレーション試薬(agent de transmetallation) を添加できることは、十分に理解される。
本発明で使用する、連鎖の末端にシラノール官能基を、または末端シラノール基を有するポリシロキサンブロックをもつ上記ジエン系官能化ポリマーは、種々の方法の類推により得ることができる。その第一の方法は、J. Poly. Sci.,パートA, Vol. 3, pp. 93-103 (1965)に記載されているように、活性なジエン系ポリマーと、有機シラン官能化剤とを、好ましくは該重合反応器の出口にて、該重合温度と同一または異なる、好ましくは該重合温度近傍の温度にて反応させて、ハロゲノシラン基を連鎖末端に有するジエン系ポリマーを形成し、かつマニュアル「シリコーン類の化学および技術(Chemistry and Technology of Silicones)」, アカデミックプレス,ニューヨーク,N.Y.(1968), P. 95 に記載されているように、プロトンドナーの作用に付して、連鎖末端がシラノール官能化されたジエン系ポリマーを得る工程を含む。これら2種の一連の反応は、グレーバー&バルシューナス(Greber et Balciunas), Makromol. Chem., 1963, 69, pp.193-205に既に記載されている。活性なジエン系ポリマーと反応し易い、有機シラン官能化剤の例としては、以下の式:
R1R2SiX2
に対応するジハロゲノシランを挙げることができ、ここでR1およびR2は同一または異なっており、炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、またXはハロゲン原子および好ましくは塩素または臭素を表す。
【0011】
好ましいジハロゲノシラン化合物としては、ジクロロジメチルシラン、ジクロロジエチルシラン、ジクロロジフェニルシラン、ジクロロビニルメチルシラン、ジクロロフェニルメチルシランを挙げることができる。
第二の方法は、該活性ポリマーと、環状ポリシロキサン官能化剤とを、該環状ポリシロキサンの重合を可能としない媒体中で反応させて、末端SiO - を有するポリマーを得る工程を含む。該環状ポリシロキサンとしては、以下の式:
[-Si(R1)(R2)-O-]m
に対応するものを挙げることができ、ここでR1およびR2は同一または異なっており、炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、またmは3〜8の範囲内の整数を表し、また好ましいこの環状ポリシロキサン化合物としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、トリメチルトリエチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物を例示することができる。上記の末端SiO - を有するポリマーを、次にプロトンドナー化合物と反応させて、連鎖末端においてシラノール官能化されたジエン系ポリマーを誘導する。
【0012】
第三の方法は、逐次重合により、末端シラノール基をもつポリシロキサンブロックを含むブロックをもつコポリマーを調製する工程を含む。これらのブロックを含むコポリマーは、例えば以下の特許US-B-3483270、US-B-3051684およびJ. Appl. Poly. Sci., 1964, 8, pp. 2707-2716 に記載されているように、活性なジエン系ポリマーの第一ブロックを調製することにより得られ、該ジエン系ポリマーは、次に極性溶媒中で、環状ポリシロキサンとの反応に付され、該環状ポリシロキサンをアニオン重合して、第二のブロックを形成し、末端SiO - を有するポリシロキサンブロックを含む、序列化ブロックを有するコポリマーに導き、これを次いでプロトンドナーとの反応に付して、連鎖末端にシラノール基を有するポリシロキサンブロックを含むブロックを有するジエン系コポリマーを導く。
第四の方法は、2種のポリマーのグラフト化により、例えばジリチウムまたはジナトリウムポリシロキサンを、末端基(SiX; ここでXはハロゲン原子を表す)を有するジエン系ポリマーによってグラフト化して、末端シラノールを有するポリシロキサンブロックを含むブロックをもつコポリマーを調製することからなっており、該グラフト化生成物は、次いで例えばMM. グレーバー&バルシューナス(Greber et Balciunas), Makromol. Chem., 1964, 79, pp.149-160に記載され、またはMM. プルーム&アサートン(Plumb et Atherton) による、マニュアル「ブロックコポリマー(Block Copolymers)」,アプライドサイエンス(Applied Science),イングランド(1973), p.339 に引用されているように、プロトンドナーとの反応に付されて、連鎖末端にシラノール基を有するポリシロキサンブロックを含むブロックを有するコポリマーに導かれる。
【0013】
同様に、シラノール基によって、連鎖に沿って変性された該ジエン系ポリマーは、種々の方法によって、例えばポリマー鎖のメタレーションのための予備段階を経て、上記第一および第三の方法によって得ることができる。
更に、古典的な方法によって該官能化されたポリマーを回収する前に、一または複数の酸化防止剤を該反応混合物に添加することができる。ここで該古典的な方法とは、凝固、例えば真空下での蒸発および必要な場合のその後の乾燥等の幾つかの手段による蒸発、同様に水蒸気による溶媒のストリッピング等である。上記の事実は、アルコキシシランにより官能化されたポリマーを使用する場合には一般的であるような、マクロ組織の発生を予想する当業者にとっては、全く驚嘆すべきことである。
上記の、連鎖の末端にシラノール官能基を、または末端シラノール基を有するポリシロキサンブロックをもつジエン系官能化ポリマー、または連鎖に沿ってシラノール官能基により変性されたジエン系官能化ポリマーは、強化剤として表面に固定されたシリカをもつカーボンブラックを含むゴム組成物の製造において使用するのに適した特性を有する。
該表面に固定されたシリカをもつカーボンブラックの含有率は、該ポリマーの重量を基準として少なくとも30部に等しい。
【0014】
該表面に固定されたシリカをもつカーボンブラックは、例えばカーボンブラックまたは白色充填剤、特にシリカ等の他の強化用充填剤と組み合わせて使用することもできる。これらの充填剤の相対的な割合は、当業者が望む該組成物の特性間の折り合いの関数として、調節できる。
カーボンブラックの表面に存在するシリカの含有率は、0.1 〜50重量%、好ましくは0.3 〜30重量%の範囲である。
この表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックは、種々の製造様式により得ることができる。該製法の例としては、特許出願EP-A-0711805、即ち日本国特許出願No. 63-63755号に記載されている製造方法、またはカボ(CABOT) 社により市販されているエコブラック(ECOBLACK) CRX2000のおよび特許出願WO96/37547に記載されている製法を例示できる。
本発明において使用するのに適したシリカとしては、当業者には公知のあらゆる沈降シリカまたは熱分解シリカ、および特に高分散性シリカが適当である。高分散性シリカとは、薄い切片上で、電子顕微鏡または光学顕微鏡によって観測可能な、極めて大きなポリマーマトリックス内に分散し、かつ解凝集する能力を有する全てのシリカを意味する。同様に、このシリカの分散性は、特許出願EP-A-0,520,860(その内容を本明細書に組み入れる)またはレビュー,ラバーワールド(Rubber World), 6月, 1994, pp.20-24に見られる、従来のシリカの分散性の測定(Dispersibility measurements of prec. silicas)と題する論文中に記載されているように、超音波により解凝集する能力のテストにより評価され、次いで粒度計上での回折によりシリカの粒度を測定して、解凝集後の該粒子の粒径の中央値(D50) および解凝集因子(FD )を測定する。
【0015】
このようなシリカの非限定的な例としては、アクゾ(AKZO)社のシリカパーカジル(Perkasil) KS430、ローヌプーランク(Rhone-Puolenc) 社のシリカゼオシル(Zeosil) 1165MP および85MP、PPG 社のシリカハイシル(HI-Sil) 2000 、フーバー(Huber) 社のシリカゼオポール(Zeopol)8741または8745を例示できる。
カーボンブラックとしては、市販品として入手できるあるいは従来タイヤ、および特にタイヤトレッドにおいて通常使用されていた、あらゆるカーボンブラックが適している。このようなカーボンブラックの非限定的な例としては、カーボンブラックN234、N339、N326、N375等を例示できる。
シラノールにより官能化されたまたはこれにより変性されたジエン系ポリマーは、本発明による組成物中で単独で使用可能であり、あるいは従来タイヤ中で使用されていた他のあらゆるエラストマー、例えば天然ゴムまたは天然ゴムおよび合成エラストマーを主成分とする混合物、あるいは更に場合により結合されおよび/または放射状に形成されたその他のジエン系ポリマー、あるいは部分的にまたは完全にシラノール基以外の基で官能化したジエン系ポリマーとの混合物として使用される。本発明の組成物中に存在する公知のエラストマーの割合は重要であり、諸特性を改善するであろう最小量を越える値であることは明らかである。従って、該公知のエラストマーは、シラノールで官能化されたまたはこれにより変性された該ポリマーの100 重量部当たり、1〜50重量部の範囲内の量で存在することができる。
【0016】
本発明の組成物は、上記の1または複数のジエン系ポリマーおよび表面に固定されたシリカを有するカーボンブラック以外に、ゴム混合物中に通常使用されている他の成分および添加物、例えば可塑剤、顔料、酸化防止剤、ミツロウ、オゾン劣化防止剤、例えば硫黄および/またはパーオキシドおよび/またはビスマレイミドを主成分とする加硫用の試薬系、加硫促進剤、エキステンダー油、1または複数の、該エラストマーとの結合剤および/またはシリカの被覆剤例えばアルコキシシラン、ポリオール、アミン等、の一部または全部を含む。
同様に、本発明はタイヤトレッドおよび低い転がり抵抗を有するタイヤを提供することをも目的とする。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を非限定的な実施例により説明する。これら実施例は本発明の範囲を何等限定しない。
これら実施例において、組成物の諸特性は以下のようにして評価した。
−100 ℃におけるムーニー粘度ML(1+4) は、標準規格ASTM: D-1646に従って測定し、以下の表においては「ムーニー」と表記した。
−300%(MA 300), 100%(MA 100)および10%(MA 10)における伸び率は、標準規格ISO 37に従って測定した。
−スコット破断係数(Indices de cassage Scott)は、20℃にて測定した(MPa で表した破断力Fr、%で表した破断点伸びAr)。
−ヒステリシス損は、60℃にて測定し、%で表示した。測定された損失に対する変形は35% である。
−ショアA硬度の測定は、標準規格DIN 35505 に従って行った。
−剪断時の機械特性:10〜23℃における変形の関数として測定した。MPa で表した非線形性ΔGは、稜間の0.15% 変形と50% 変形との間の剪断率の差である。
ヒステリシスは、標準規格ASTM: D2231-71(1977 年に再承認された)に従い、23℃および約7%の変形におけるG'' の最大およびtgδの最大により表記され、それぞれG''max(23 °) およびtgδmax(23°) で表記した。
−体積抵抗率(ρv )は、標準規格ASTM D257 に従って、Ωcm単位で測定し、その値は105 〜1010Ωcmの範囲内にある。その表記は、10を底とする常用対数値、即ちLog(抵抗率)として与えられるであろう。
【0018】
実施例1
本実施例は、連鎖の末端部にシラノール基をもつ、官能化されたポリマーを主成分とする組成物と、同一のポリマーを主成分とするが、一方は官能化されておらず、また他方は当技術分野で公知の官能化剤で官能化した、2種の他の組成物の諸特性を比較するために実施し、これら3種の組成物は、強化用の充填剤として、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックを含んでいた。
本実施例の全ての実験において、該ジエン系ポリマーは、1,2-ブタジエン単位の含有率40% 、スチレンの含有率25% 、ガラス転移点Tg−38℃およびムーニー粘度60を有する、ブタジエン−スチレンコポリマーである。
これら3種の組成物中で用いたこれらのブタジエン−スチレンコポリマーは、−実験Aに対しては、末端シラノール基を有し、そのためにヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)により構成される、環状シロキサン官能化剤によって官能化したコポリマー(SBR-A) であり、
−実験Bに対しては、カーボンブラックと共に、良好なヒステリシス特性をもつ組成物を得ることを可能とすることが認められている、ビス−ジエチルアミノベンゾフェノン(DEAB)で官能化したコポリマー(SBR-B) であり、また
−実験Cに対しては、メタノールで停止させた非官能化コポリマー(SBR-C) であった。
【0019】
これらのSBR は、重合溶媒としてのトルエン中で、開始剤としてのブチルリチウムと共に、連続的に合成した。かくして、これら全実験に対して、該コポリマーは、有効容量32lの、タービン型の攪拌機を備えた反応器内で調製し、該反応器に、モノマー100gに対してトルエン、ブタジエン、スチレンおよびTHF を、重量比100:10:4.3:0.3で、および500 μMの活性n-BuLiの溶液を、連続的に導入した。これら種々の溶液の流量は、強力な攪拌下での平均滞留時間が45分となるように計算される。温度は一定値60℃に維持する。この反応器の出口における、測定された転化率は88% であり、またこのSBR は組み込まれたスチレン含有率(重量)25% およびブタジエン部分に対する、1,2-結合の含有率40% を有する。
SBR-Aを得るために、該反応器出口において、静的混合器の入口から、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)を、D3/活性n-BuLi=0.48 の比にて添加した。SBR-Cの合成の一環として、このD3をMeOH/活性n-BuLi=1.5なる比のメタノールにより置換した。SBR-Bの合成の一環として、該DEABを、DEAB/活性n-BuLi=1.5なる比で、メタノールの代わりに添加した。
【0020】
官能化率(Fn)は、1H NMRによって計算され、次いで浸透圧測定による分子量の測定に付した。これら3つの場合の分子量は175000g.mol -1である。官能化されたポリマーSBR-Aに対する単位[-Si(CH3)2OH] に対応する、1kg当たりのミリ当量数は4.6 であり、即ち官能化率80% であり、また官能化されたポリマーSBR-Bに対する単位[(C2H5)2N-C6H4]2COH に相当する、1kg当たりのミリ当量数は4.7 であり、即ち官能化率82% である。
これら3つの場合において、5分後に、該エラストマー100 部(pce) 当たり0.8 部の、2,2'- メチレンビス(4- メチル-6-t- ブチロフェノール)および0.2pceの酸化防止剤としてのN-(1,3- ジメチルブチル)-N'- フェニル-p- フェニレンジアミンを添加した。これらのポリマーは、水蒸気による溶媒のストリッピング、次のシリンダを備えた手段上での100 ℃にて10分間の乾燥による、古典的な回収操作を通して回収される。
これら3種のコポリマーSBR-A、BおよびCによって、例えば公知の方法で、以下の処方(全ての部は重量部で表されている)に従って、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックで強化した3種のゴム組成物それぞれA1、B1およびC1を調製した。
【0021】
エラストマー : 100
シリカ処理したカーボンブラック(*) : 60
芳香族油 : 25
結合剤(**) : 1.8
酸化亜鉛 : 2.5
ステアリン酸 : 1.5
酸化防止剤(a) : 1.9
パラフィン(b) : 1.5
硫黄 : 1.1
スルフェンアミド(c) : 2
ジフェニルグアニジン : 0.42
(*) 表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックは、ヌワールエコブラック(NOIR ECOBLACK) CRX2000(%Si: HF 処理前 2.74/HF処理後0.33%;比表面積(N2): HF処理前 138.9m2/g/HF 処理後179.6m2/g)なる商品名でカボ(CABOT) 社から市販されているカーボンブラックである。
(**) SI69なる商品名の下で、デグサ(Degussa) 社により市販されている多硫化有機シランである。
(a): 酸化防止剤:N-(1,3- ジメチル−ブチル)-N'- フェニル-p- フェニレンジアミン
(b): パラフィン:マクロクリスタリンとミクロクリスタリンロウとの混合物
(c): スルフェンアミド:N-シクロヘキシル-2- ベンゾチアジルスルフェンアミド
【0022】
上記の3種のコポリマーは、本明細書に参考文献として組み込む、特許出願EP-A-0501227に記載されている方法に従って作成した、組成物中で使用される。より正確には、攪拌翼の平均速度45回転/分にて、160 ℃に等しい、最大温度降下を達成するまで、それぞれ5および4分間の、2段階の熱力学的作業を行い、一方で加硫剤系の導入を、シリンダを備えた手段上で30℃にて実施した。
この加硫操作は、150 ℃にて50分間実施した。加硫状態にあるおよび未加硫状態にあるこれら3種の組成物の諸特性を比較した。
その結果を以下の表1に示す。
【0023】
【表1】
Figure 0004394181
【0024】
加硫状態における諸特性の水準について、(シラノール官能化された)SBR-Aを主成分とする該組成物A1が、SBR-Cとの混合物と比較して、他の諸特性を低下することなしに、低(G''max (23 ℃);tgδmax (23 ℃))および高(PH 60℃)変形において、SBR-Cを含有する組成物C1(メタノールにより停止)よりも著しく優れたヒステリシス特性を示すことが確認される。
該組成物A1の諸特性は、同様に組成物B1(DEABにより官能化されたSBR-B)について得られた諸特性よりも優れている。
【0025】
実施例2
本実施例は、本発明による組成物A1(シラノール官能化されたポリマーおよび表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックを含む)を、それぞれDEABにより官能化されたSBR-Bおよびカーボンブラックで構成される充填剤を含む組成物B2およびSBR-C、シリカと被覆剤とで構成される充填剤およびシランカップリング剤を含む組成物C2と比較することを目的とする。最後の2種の組成物B2およびC2は、それぞれカーボンブラックおよびシリカについて良好なヒステリシス特性を与えることが知られている。
組成物C1について実施例1に記載したものと同一の製造方法に従った。
これら組成物は以下の処方を有する。
Figure 0004394181
(*) シリカ:ローヌプーランク社により市販されているゼオシル1165
(**) SI69なる商品名の下でデグサ社から市販されている多硫化有機シラン
得られた結果を以下の表2に示す。
【0026】
【表2】
Figure 0004394181
【0027】
カーボンブラック、エコブラックCRX2000 を含有する該組成物A1(シラノール官能化したSBR-A)が、他の諸特性を低下することなく、カーボンブラックを主成分とする該組成物B2について得られた諸特性と比較して、30%程度の大幅なヒステリシスにおける減少(低および高変形における)を示すことが確認される。
その上、該組成物A1は、同様に、導電性における大幅な減少を示す、シリカを主成分とする該組成物C2と比較しても、改良されたヒステリシス特性を示すことにも注目すべきである。
【0028】
実施例3
本実施例においては、それぞれSBR-A(D3で官能化した)、SBR-C(MeOHで停止した)およびSBR-B(DEABで官能化した)を主成分とし、結合剤を含まないが、強化充填剤として、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックを含有する、3種の組成物A3、C3およびB3を比較する。
これらの組成物A3、C3およびB3は、実施例1に示した方法に従って製造され、かつ以下の処方を有していた。
エラストマー : 100
シリカ処理カーボンブラック(*): 60
芳香族油 : 25
結合剤 : 0
酸化亜鉛 : 2.5
ステアリン酸 : 1.5
酸化防止剤(a) : 1.9
パラフィン(b) : 1.5
硫黄 : 1.1
スルフェンアミド(c): 2
ジフェニルグアニジン : 0.42
(*) この表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックは、ヌワールエコブラック(NOIR ECOBLACK) CRX2000(%Si: HF 処理前 2.74/HF処理後0.33%;比表面積(N2): HF処理前 138.9m2/g/HF 処理後179.6m2/g)なる商品名でカボ(CABOT) 社から市販されているカーボンブラックである。
得られた結果を以下の表3に示す。
【0029】
【表3】
Figure 0004394181
【0030】
被覆並びに結合剤を使用することなしに、(シラノール官能化された)SBR-Aを使用した該組成物A3が、同様に強化充填剤として、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックを含有する他の2種の組成物と比較して、他の諸特性を低下することなしに、極めて低い、低(G''max (23 ℃);tgδmax (23 ℃))および高(PH 60℃)変形におけるヒステリシスレベルを示すことが確認される。
更に、同一のポリマーを主成分とするが、被覆剤および結合剤を含む実施例2の組成物B2およびC2に対して、それぞれSBR-BおよびSBR-Cを主成分とする組成物B3およびC3のヒステリシス特性には、幾分かの低下が見られ、一方これに対して、該組成物A3のヒステリシス特性は、被覆剤および結合剤を含む該組成物A1の該特性と殆ど同様に良好であった。
該組成物A3の他の特性、機械的凝集性(MA300,破断点における伸びおよび力)は、組成物A1に比して低下されず、また導電性のレベルも低下されないことを強調すべきである。
【0031】
実施例4
本実施例は、それぞれメタノールで停止したおよびシラノールで官能化したSBR を主成分とする実施例1の該組成物A1およびC1と、同一の処方であるが、異なるSBR を使用した組成物F1とを比較することを目的とする。
このSBR-Fは、重合溶媒としてのシクロヘキサンと、開始剤としてのヘキサメチレンイミンリチウム(HMINLi)を使用して、実施例1におけるように連続的に合成した。これはヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)により官能化され、この組成物F1の調製方法は、該組成物A1およびC1の製造に対して使用した方法と同一であった。
得られた結果を以下の表4に示す。
【0032】
【表4】
Figure 0004394181
【0033】
加硫状態における諸特性を考察すると、シラノールで官能化されたポリマーSBR-Aを、組成物A1のものとは異なる触媒と共に使用した該組成物F1が、メタノールで停止されたSBR-Cを主成分とする該組成物C1と比較して、大幅に改善された低および高変形におけるヒステリシス特性を示し、該組成物A1について観測されたヒステリシス特性よりも優れてはいないが、良好であることが分かる。
かくして、表面に固定されたシリカを有するカーボンブラックで構成される強化充填剤の存在下で、シラノールで官能化されたポリマーを使用することにより達成される、その他の特性を低下することのない、ヒステリシス特性の改善が、触媒の選択とは無関係であることが明らかとなった。
実施例5
本実施例は、本発明による組成物G5を、市販のSBR を主成分とする2種の他の組成物H5およびI5と比較することを目的とする。
これらの組成物G5、H5およびI5は、それぞれ以下のようなSBR を主成分として不連続的に合成した。
−SBR-Gは、シクロヘキサン中で不連続的に合成し、かつ正確には以下に述べるような方法に従って、D3により官能化した。
−ジャパンシンセティックラバー(JAPAN SYNTHETIC RUBBER)社により製造されたTO589 はシリカと反応させるために特別に変性されたポリマーであり、以下の特性を有する:Tg=-32℃, %1,2=41%, % スチレン=33%, ML(1+4)100°=45 。
−ニッポンゼオン(NIPPON ZEON) 社により製造されたNS 116はカーボンブラックと反応させるために特別に変性されたポリマーであり、以下の特性を有する:Tg=-25℃, %1,2=60%, % スチレン=21%, ML(1+4)100°=50 。
【0034】
SBR-Gは、以下の方法により不連続的に合成した。
4.6lのシクロヘキサンを含有する10lの反応器中に、211gのスチレン、429gのブタジエンおよびの2000 ppmTHF を注入した。不純物をn-BuLiにより中和し、次いで0.0033モルのn-BuLi並びに0.001 モルの、ランダム化剤として使用されるナトリウムt-ブチレートを添加し、この重合を55℃にて実施した。
90% の転化率において、該反応器に、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)0.0011モルを添加した。このポリマー溶液を55℃にて15分間攪拌した。該ポリマーを、0.80 pceの2,2-メチレンビス(4- メチル-6- t-ブチルメチルフェノール)および0.20 pceのN-(1,3- ジメチルブチル)-N'- フェニル-p- フェニレンジアミンの添加により酸化防止性とし、次いで水蒸気によるストリッピングによって回収し、シリンダを備えた手段によって100 ℃にて乾燥した。
ムーニー粘度(ML(1+4)100°)は46であり、1H NMRによって測定した、組み込まれたスチレンの重量%(%sty)は33% であり、またブタジエン部分のビニル連鎖の割合(%1,2)は41% であった。
このものの NMR分析は、4meq/Kg なる官能化([-Si(CH2)2]-OH)の割合を与え、これにを考慮すると、浸透圧法により与えられた該コポリマーの分子量(175000g/モル)は、約70% なる官能化[SiOH]の割合に相当する。
表面に固定されたシリカを有するカーボンブラック(エコブラックCRX2000)を含む、これら3種の組成物G5、H5およびI5は、正確に実施例1の処方と同一の処方を有し、これらの組成物の製法は、同様に実施例1の組成物A1に対して利用した方法と同等であった。
得られた結果を以下の表5に記載した。
【0035】
【表5】
Figure 0004394181
【0036】
該加硫状態における諸特性を考察すると、本発明による、SBR-Gを主成分とする組成物G5のみが、極低いヒステリシス特性および極めて高い強化特性の達成を可能とすることを確認できる。
従って、カーボンブラックに適した、如何なる官能化されたポリマーでも、シリカ処理したカーボンブラック(ここではエコブラックCRX2000)を主成分とする組成物中で使用した場合に、ヒステリシス特性および物性の改善を達成できるとは限らず、また強化用充填剤としてのシリカ処理したカーボンブラックを含有する組成物を、該シリカに対して特別に官能化した如何なるポリマーで置換しても同様であることがあきらかである。

Claims (11)

  1. 少なくとも1種のジエン系ポリマー及び補強用充填剤としてシリカ処理されたカーボンブラックを含む加硫可能なゴム組成物であって、該ジエン系ポリマーが、ポリマー鎖の末端に、シラノール官能基をもつジエン系官能化ポリマー、またはポリマー鎖に沿ってシラノール官能基を有するジエン系官能化ポリマーであることを特徴とする、上記ゴム組成物。
  2. ポリマー鎖の末端に、シラノール官能基を有するジエン系ポリマーが、シラノール官能基を末端に有するポリシロキサンブロックをもつジエン系ポリマーから選択され、該シラノール官能基を末端に有するポリシロキサンブロックが、以下の一般式:
    [-(SiR1R2O)x-H]
    で表されるものであり、該一般式において、R1およびR2は同一または異なっており、炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、またxは1〜1500の範囲の整数である、ことを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. R1、R2が炭素原子数1〜5のアルキル基である、請求項2記載の組成物。
  4. 該ジエン系ポリマーが、ブタジエン−スチレンコポリマーまたはブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーである、請求項1〜3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 該ジエン系ポリマーに加えて、更に、ポリブタジエンおよび/またはブタジエン−イソプレンコポリマーおよび/または天然ゴムをも含む、請求項4記載の組成物。
  6. 該カーボンブラックの表面に存在する該シリカの含有量が、0.1 〜50重量%の範囲である、請求項1〜5の何れか1項に記載の組成物。
  7. 該カーボンブラックの表面に存在する該シリカの含有量が、0.3 〜30重量%の範囲である、請求項6記載の組成物。
  8. シリカ処理された該カーボンブラックを、他の補強用充填剤との混合物として使用する、請求項1〜7の何れか1項に記載の組成物。
  9. 少なくとも1種のジエン系ポリマー、補強用充填剤として、シリカ処理されたカーボンブラックを含有する加硫化ゴム組成物を含むタイヤであって、該ジエン系ポリマーが、ポリマー鎖の末端に、シラノール官能基をもつジエン系官能化ポリマー、またはポリマー鎖に沿ってシラノール官能基を有するジエン系官能化ポリマーであることを特徴とする、上記タイヤ。
  10. 該組成物がタイヤトレッドの構造中に含まれる、請求項9記載のタイヤ。
  11. 少なくとも1種のジエン系ポリマー、シリカ処理されたカーボンブラックを含有する加硫化ゴム組成物により構成される、タイヤトレッドであって、該ジエン系ポリマーが、ポリマー鎖の末端に、シラノール官能基をもつジエン系官能化ポリマー、またはポリマー鎖に沿ってシラノール官能基を有するジエン系官能化ポリマーであることを特徴とする、上記タイヤトレッド。
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