JP4391751B2 - 生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収方法及びその装置 - Google Patents

生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから粗骨材と細骨材を分離回収する骨材回収方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生コンプラントでは、生コン出荷後のミキサーやアジテータ車の洗浄に用いた廃水やアジテータ車からの残コンクリートなど(以後これらを廃コンクリートという)が発生する。これらの廃コンクリートは、廃コンクリート内に含まれる骨材(粗骨材と細骨材)を分離させて回収し再利用して、残りのスラッジ水は水処理を施されて廃棄されている。
廃コンクリートからの骨材の分離は特許文献1で示されるように行われていた。図8のフロー図で示すように、アジテータ車1の洗車場2にはアジテータ車1の排出口から排出物を受け取る洗車シュート20が備えられており、アジテータ車1から排出される現場打設の際に余って持ち帰った残コンクリートやアジテータ車1のドラム内の洗浄水、さらにはプラントに設置されているミキサー内の洗浄水などが洗車シュート20に投入される。
【0003】
洗車シュート20は洗車場2からトロンメル21の設置位置まで伸びて設けられ、投入された廃コンクリートをトロンメル21へ搬送するためトロンメル側が低くなる傾斜を付けて備えられており、廃コンクリートに流動性を与えるために送り水給水手段22を設けて送り水を供給して洗車シュート20の傾斜を廃コンクリートが流れやすくなるようになされて、廃コンクリートをトロンメル21へ送っている。
トロンメル21では送られた廃コンクリートの内、粗骨材のみを分離する粗骨材回収が行なわれる。トロンメル21は、円筒状の網を備えており、円筒の内側に廃コンクリートが送られ円筒が回転することにより、網目より大きい径の骨材(粗骨材)が円筒内に留まり、他の小径骨材(細骨材)とスラッジ水が円筒外に放出されて、廃コンクリートから粗骨材の分離を行う。
【0004】
この際、粗骨材に付着したスラッジは網目にかけるだけでは除去することができないので、散水部をトロンメル内に設けて円筒内の粗骨材に分離用水を散水して洗浄し、より確実に粗骨材からスラッジを取り除いて分離させる。
散水されて分離された粗骨材はトロンメル21から粗骨材ヤード9へ搬送される。トロンメル21の網の外へ放出された細骨材とスラッジと水(送り水と分離用水)はサイクロンの直下に設けられた排水場へ落とされ、さらに、細骨材を分離する細骨材回収手段として設けられたクラッシュファイア12に送られて細骨材回収がなされて、廃コンクリートから骨材が分離され、回収される。
【0005】
前記の方法では、洗車シュート20での廃コンクリートの搬送時には、廃コンクリートを流しやすくするために搬送用の送り水が供給される。さらに、トロンメル21で廃コンクリートから粗骨材を分離させる時には、粗骨材に付着したスラッジを取り除くために粗骨材を洗浄する分離用水が供給される。
したがって、それぞれの工程で水の供給が行われるために多量の水が必要となる。このときに用いる水には工業用水などの清水は使用せず、生コンプラントで発生した排水を水処理設備でろ過した水を水槽に蓄え、その上澄水を使用しているので、廃コンクリートを搬送し、粗骨材を分離するために多量の水を使用することから、大容量の水槽と処理量能力の高い水処理設備が必要となり、設備コストや設置スペースなどの問題が発生する。
【0006】
【特許文献1】
特公昭62−27965号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、前記問題点を鑑み、生コンプラントで発生する廃コンクリートの骨材回収において、廃コンクリートを搬送し、廃コンクリートから粗骨材を分離させるために用いられる水の使用量を減少させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから、粗骨材と細骨材を分離回収する廃コンクリートの骨材回収において、廃コンクリートを直接に粗骨材回収手段へ投入し、投入した廃コンクリートに分離用水を散水しながら、粗骨材回収手段に備えられたスクリュー羽根とシュートとの間に設けられる隙間によって粗骨材を分離すると共に前記スクリュー羽根によって粗骨材の回収を行い、粗骨材の回収された後の廃コンクリートが分離用水を送り水としてシュートの傾斜によって搬送され、細骨材の分離を実施する方法。
または、廃コンクリートを直接に粗骨材回収手段へ投入し、投入した廃コンクリートに分離用水を散水しながら、粗骨材回収手段に備えられたスクリュー羽根に設けられた空間部によって粗骨材を分離すると共に前記スクリュー羽根によって粗骨材の回収を行い、粗骨材の回収された後の廃コンクリートが分離用水を送り水としてシュートの傾斜によって搬送され、細骨材の分離を実施する生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収方法。
また、廃コンクリートが直接投入されるホッパーと投入された廃コンクリートに分離用水を散水する放水部と分離用水によって分離された粗骨材が回収される回収部を備える粗骨材回収手段と、該粗骨材回収手段の直下に設けられ且つ傾斜を有して備えられて粗骨材の回収された後の廃コンクリートが前記分離用水を送り水として傾斜方向の下側へ搬送されるシュートと、該シュートによって搬送された廃コンクリートから細骨材を分離回収する細骨材回収手段とを備え、前記回収部がスクリュー羽根を備え、該スクリュー羽根とシュートとの間に設けられる隙間によって廃コンクリートから粗骨材を分離する装置。
または、廃コンクリートが直接投入されるホッパーと投入された廃コンクリートに分離用水を散水する放水部と分離用水によって分離された粗骨材が回収される回収部を備える粗骨材回収手段と、該粗骨材回収手段の直下に設けられ且つ傾斜を有して備えられて粗骨材の回収された後の廃コンクリートが前記分離用水を送り水として傾斜方向の下側へ搬送されるシュートと、該シュートによって搬送された廃コンクリートから細骨材を分離回収する細骨材回収手段とを備え、前記回収部がスクリュー羽根を備え、該スクリュー羽根に設けられた空間部によって廃コンクリートから粗骨材を分離する装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図を用いて説明する。図1は本発明の第一実施例の平面図を、図2は図1中А−A断面図を示す。
図1、図2において、生コンプラントには、生コンを搬送するアジテータ車1のドラム内を洗浄する洗車場2が設けられている。図1の洗車場2では、3台のアジテータ車1が並列に配置できるようになされており、それぞれのアジテータ車1のドラム内へ洗浄水を供給する洗車ノズルが設けられている。洗車場2の端部には、アジテータ車1から排出される廃コンクリートが直接投入されるホッパー14を備えた粗骨材回収手段4が配置されている。
【0010】
粗骨材回収手段4には、コンクリートが直接投入されるホッパー14と投入された廃コンクリートに分離用水を散水する放水部8と分離用水によって粗骨材10を分離し回収する回収部15が備えられている。放水部8として、給水配管から配設された放水ノズルが備えられており、粗骨材回収手段4に投入された廃コンクリートへ向けて分離用水を散水する。回収部15には、動力源であるモータを備え、両端を回転自在に支持された回転軸16と回転軸にらせん状に配設したスクリュー羽根17が備えられている。
回転軸16は骨材搬送方向が上向きになるように傾斜を有して設けられており、スクリュー羽根17が回転することで傾斜方向の上側へ粗骨材10を搬送するようになされている。スクリュー羽根17の傾斜方向の上側先端には排出口が形成され、この排出口の下に粗骨材ヤード9が設けられている。スクリュー羽根17の上方には放水部8が配置されており、回収部15へ投入される廃コンクリートに分離用水を散水する。
図3は回収部15とシュート11の部分拡大断面図、図4は図3のB矢視断面図を示す。
回収部15の直下にはホッパー14と一体に形成されるU字桶形状のシュート11が前記回転軸16と同様の傾斜を有して備えられており、シュート11とスクリュー羽根17との間には隙間xが設けられて配置されている。
隙間xを通過する細骨材、スラッジ水などの粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19と分離用水は白矢印、黒矢印で示すようにシュート11によって傾斜方向の下側へ搬送され、隙間xを通過しない粗骨材10は斜線矢印で示すようにスクリュー羽根17によって傾斜方向の上側へ分離されて搬送され、粗骨材10の回収が行われる。
図2、図3において、粗骨材10の搬送方向を斜線矢印、分離用水の流れを黒矢印、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の搬送方向を白矢印で表している。
シュート11の傾斜方向の下側端である残量排出口の下には、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19から細骨材を分離して回収する細骨材回収手段としてクラッシュファイア12が設けられ、細骨材とスラッジ水とに分離される。クラッシュファイア12で分離された細骨材は、クラッシュファイア12の細骨材搬出口の直下に設けられた細骨材ヤード18へ搬送され蓄えられて、細骨材の回収が行われる。細骨材が取り除かれたスラッジ水は配管を介してスラッジ水槽へ送られる。
【0011】
以下に第一実施例を工程に従って説明する。
洗車場2でドラム内を洗浄したアジテータ車1から排出される廃コンクリートは、まず直接に粗骨材回収手段4のホッパー14へ投入される。
ホッパー14に投入された廃コンクリートは回収部15のスクリュー羽根17の回転により撹拌され傾斜方向の上側へ搬送される。この際、スクリュー羽根17とその直下に設けられたシュート11との間には、隙間x(図3中のx)が設けてあり、この隙間xを通過しない粒径の大きな粗骨材10のみが分離され、スクリュー羽根17により粗骨材10のみが搬送されて粗骨材の回収が行われる。粗骨材10は、放水部8によってスクリュー羽根17の上方から散水される分離用水によって洗われ分離されると共に、さらにスクリュー羽根17で撹拌されながら付着したスラッジを洗い流されて、粗骨材10の分離が確実に行なわれる。
【0012】
前記での粗骨材の回収の際に粗骨材10の分離に用いた分離用水は、図2、3中の黒矢印で示すように細骨材やスラッジ水などの粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19と同様に、スクリュー羽根17とシュート11との間に設けた隙間xを通過して、シュート11の傾斜方向の下側へ流れるので、前記分離用水は粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19に加えられて粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の流動性を増加させ、しかも、重量が大きく流れにくい粗骨材10が混在しないため、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19がシュート11の傾斜を流れやすくするための送り水として十分作用する。
そのため、シュート11には新たに送り水を供給する必要なく粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19はシュート11での流動性を得ることができ、分離用水を送り水として用いることで、粗骨材10の分離と、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の搬送を少量の水で行なうことができる。
シュート11にて下方へ流された、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19は、シュート11の排出部に設けられるクラッシュファイア12へ投入される。クラッシュファイア12では従来と同様に投入された粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の細骨材が底面に沈降し、底面から上方へ設けられたスクリューコンベアによって細骨材ヤード18へ搬送されて細骨材の回収が行われる。
クラッシュファイア12で、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19から細骨材を分離され回収されたスラッジ水は排水口より、配管を介してスラッジ水槽へ流入される。
以上の工程により、廃コンクリートから粗骨材と細骨材を分離し回収して各ヤードへ蓄えて、骨材の再利用を行なう。
【0013】
本発明は、廃コンクリートの骨材回収において、廃コンクリートを直接に粗骨材回収手段4へ投入し、投入した廃コンクリートに分離用水を散水することによって粗骨材を分離すると共に粗骨材の回収を行い、粗骨材の回収された後の廃コンクリート19が分離用水を送り水としてシュート11の傾斜によって搬送される。
したがって、シュート11で搬送される粗骨材の回収された後の廃コンクリート19は、廃コンクリートの内で重量の最も大きい粗骨材10が分離され回収されているので、重量が軽減され流され易くなされている。そのため、送り水の量が少量でも粗骨材の回収された後の廃コンクリート19を流すことができ、シュート11の傾斜も小さくすることができる。
また、粗骨材10の分離時に散水した分離用水をそのままシュート11での送り水として粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の搬送に用いるので、廃コンクリートからの骨材の分離と粗骨材の回収された後の廃コンクリート19の搬送に用いる総水量を減らすことができる。
【0014】
本実施例では放水部8は、アジテータ車1から直接投入される廃コンクリートの投入位置付近に設けられ、分離用水による粗骨材10の分離を集中して行うことができる。
図2の3ヵ所設けられた放水部8a、8b、8cにおいては、放水部8cの位置へ廃コンクリートを投入すると、スクリュー羽根17による粗骨材の分離をより長時間行うことができ、さらに放水部8a、8bからの分離用水の散水を受けることで洗浄による分離が多く行われ、より確実な粗骨材の分離を行うことができる。
さらに、図2に示すように放水部8aをシュート11の傾斜方向の上側に設けると、シュート11の全体で粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の流動性を高めさせて、分離用水をより有効に送り水として作用させることができる。
また、シュート11は、U字樋形状に限らず半円筒形状などの流動時に残留しにくい角部のない形状が望ましい。
【0015】
本実施例では分離される粗骨材の大きさはスクリュー羽根17とシュート1との間に設けた隙間xの間隔により決定される。そのため、回収される粗骨材10の大きさを変更できるようにシュート11の設置部位にはシュート11の設置高さを変更するためのジャッキ24が備えられて、ジャッキ24を昇降させることで、シュート11の設置高さを変更して、スクリュー羽根17とシュート10との隙間xの間隔が変わる。
これにより、任意の大きさの粗骨材10を分離する事が可能となり、コンクリートの配合によって変更される粗骨材10の大きさに対応して分離を行うことができる。
【0016】
このように本実施例では、シュート11を移動させて隙間の間隔を変更しているが、スクリュー羽根17を備える回転軸16を上下方向に移動しても、隙間xの間隔を変更でき、同様の効果を得ることができる。
また、シュート11や回転軸16を上下に移動させる機構もジャッキ24に限らず、伸縮機構を備える機器や高さ調整機構を備えた架台にシュート11や回転軸16を据え付ける構造でもよい。
本実施例では、粗骨材10の分離をスクリュー羽根17とシュート11との間の隙間xによって行うので、粗骨材10の分離と同時に粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19の搬送を行うことができ、粗骨材10の分離と廃コンクリートの搬送を素早く短時間で行うことができる。
【0017】
また、本発明の前記実施例では、粗骨材分離手段4のひとつであるスクリュー羽根17とシュート11との間に隙間xを設けて粗骨材10の分離を行っているが、他の実施例としては、図6で示すようにスクリュー羽根17とシュート11との間に隙間を設けず、スクリュー羽根17自体に空間部23を備え、該空間部23から粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19をシュート11へ流下させて、粗骨材10のみを分離し、搬送させて粗骨材10の回収を行う。
図5(a)にはらせん板のスクリュー羽根、図5(b)にはらせん状に配置した棒材によるスクリュー羽根の側面図を示す。
図5(b)と図6(a)に示す実施例は、棒材を回転軸16へらせん状に配置し、隣接する棒材との間隔を設けて空間部23とし、空間部23以上の大きさの粗骨材10を搬送し、空間部23を通過する粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19はシュート11へ流される。この実施例では、スクリュー羽根17の全面で粗骨材10の分離を行うので、多量の廃コンクリートから素早く短時間に粗骨材10を分離することができる。
図6(b)で示す実施例は、らせん板のスクリュー羽根17に空間部23として丸穴をスクリュー羽根17の全面に開口しており、この実施例では前記同様スクリュー羽根17の全面で粗骨材10の分離を行い、さらに粗骨材10の分離のために投入される分離用水をすぐに流下させないことで、粗骨材10の洗浄による分離を充分に行い、確実な粗骨材の分離を行うことができる。
またこの例は、図6(c)で示すようにらせん板のスクリュー羽根17に空間部23として多角形穴を設けても同様の効果を得る事ができる。
【0018】
第一実施例では、回収部15がスクリュー羽根17を用いる例を記載しているが、第二実施例としては、回収部15がふるい6を備えて、ふるい6の網目によって粗骨材10の分離を行う例である。
図7に示すように、廃コンクリートが直接投入される粗骨材回収手段4の回収部15として振動ふるい機5を用いる。振動ふるい機5は、網目を有するふるい6とふるい6を振動させるバイブロモータ7を備えており、ホッパー14に直接に投入される廃コンクリートはふるい6の上面へ堆積され、ふるい6がバイブロモータ7により振動されることで、互いに混ざり合っていた粗骨材10や細骨材などがほぐされる。廃コンクリートの内、ふるい6の網目の間隔より大きい粗骨材10は網目を通過できずにふるい6の上面に残り、ふるい6の網目の間隔より小さい細骨材やスラッジ水はふるい6の網目を通過して下に落下する。したがって、回収部15はふるい6の網目によって廃コンクリートから粗骨材10を分離させる。
【0019】
ふるい6の上面に残された粗骨材10は、放水部8から散水される分離用水により、粗骨材10の表面に付着したスラッジをさらに分離されて、振動によりふるい6が振動フィーダとして作用し、一定方向に搬送される。
搬送された粗骨材10は、ふるい6の搬送側端部の直下に設けられた粗骨材ヤード9へ蓄えられ、回収される。
ふるい6の下方には、ふるい6から落下する細骨材やスラッジ水などの粗骨材の回収された後の廃コンクリート19を受けるシュート11が傾斜を有して設けられている。
第一実施例と同様にシュート11により、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19は分離用水を送り水として用いて傾斜方向の下側へ搬送されて、細骨材を分離する細骨材回収工程へ送られる。
分離する粗骨材10の大きさの変更は、網目の大きさの異なるふるい6と交換を行うことで可能となる。
【0020】
本実施例では、粗骨材10の分離と回収をふるい6を用いて行うので、簡単な構造の装置で粗骨材10の分離と回収を行うことができる。
ふるい6を用いた他の実施例としては、ふるい6を振動させるバイブロモータ7を用いずに粗骨材10の分離と回収を行う。ふるい6の網を粗骨材10が転がる角度、例えば傾斜角50°以上に傾斜させて設け、ふるい6へ廃コンクリートを投入すると、ふるい6の網により分離された粗骨材は傾斜したふるい6上を転がり傾斜方向の下側へ搬送され、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19はふるい6を通過して落下する。
これにより、バイブロモータ7等の動力を用いることなく、粗骨材10の分離と回収を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、粗骨材10の回収された後の廃コンクリート19が分離用水を送り水としてシュート11の傾斜によって搬送されるので、分離用水を送り水として再利用することで少量の水で廃コンクリートからの骨材回収を行うことができる。
また、最初に粗骨材の分離を行い、その後粗骨材の回収された後の廃コンクリート19をシュート11で搬送するため、送り水は粗骨材を取り除いた重量が軽減された粗骨材の回収された後の廃コンクリート19を搬送するので、搬送に使用する水量をさらに少なくすることができる。
そのため、大量に水処理を行う必要が無くなり、水処理設備の運転コストや設置スペースを軽減できる。
また、粗骨材回収手段4が回収部15にスクリュー羽根17を備え、隙間xや空間部23を設けることにより、粗骨材の回収を行いながら同時に粗骨材の回収された後の廃コンクリート19を搬送することができ、廃コンクリートからの骨材の回収が短時間に省スペースで行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の平面図。
【図2】図1のA−A矢視側面図。
【図3】回収部15とシュート11の部分拡大断面図。
【図4】図3のB矢視断面図。
【図5】実施例のスクリュー羽根の側面図。
【図6】実施例のスクリュー羽根の正面図。
【図7】第二実施例の平面図。
【図8】従来の骨材回収方法を示すフロー図。
【符号の説明】
4 粗骨材回収手段
8 放水部
11 シュート
13 細骨材回収手段
14 ホッパー
15 回収部

Claims (4)

  1. 生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから、粗骨材と細骨材を分離回収する廃コンクリートの骨材回収方法において、廃コンクリートを直接に粗骨材回収手段へ投入し、投入した廃コンクリートに分離用水を散水しながら、粗骨材回収手段に備えられたスクリュー羽根とシュートとの間に設けられる隙間によって粗骨材を分離すると共に前記スクリュー羽根によって粗骨材の回収を行い、粗骨材の回収された後の廃コンクリートが分離用水を送り水としてシュートの傾斜によって搬送され、細骨材の分離を実施する生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収方法。
  2. 生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから、粗骨材と細骨材を分離回収する廃コンクリートの骨材回収方法において、廃コンクリートを直接に粗骨材回収手段へ投入し、投入した廃コンクリートに分離用水を散水しながら、粗骨材回収手段に備えられたスクリュー羽根に設けられた空間部によって粗骨材を分離すると共に前記スクリュー羽根によって粗骨材の回収を行い、粗骨材の回収された後の廃コンクリートが分離用水を送り水としてシュートの傾斜によって搬送され、細骨材の分離を実施する生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収方法。
  3. 生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから、粗骨材と細骨材を分離回収する廃コンクリートの骨材回収装置において、前記廃コンクリートが直接投入されるホッパーと投入された廃コンクリートに分離用水を散水する放水部と分離用水によって分離された粗骨材が回収される回収部を備える粗骨材回収手段と、該粗骨材回収手段の直下に設けられ且つ傾斜を有して備えられて粗骨材の回収された後の廃コンクリートが前記分離用水を送り水として傾斜方向の下側へ搬送されるシュートと、該シュートによって搬送された廃コンクリートから細骨材を分離回収する細骨材回収手段とを備え、前記回収部がスクリュー羽根を備え、該スクリュー羽根とシュートとの間に設けられる隙間によって廃コンクリートから粗骨材を分離することを特徴とする生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収装置。
  4. 生コンプラントやアジテータ車で発生する廃コンクリートから、粗骨材と細骨材を分離回収する廃コンクリートの骨材回収装置において、前記廃コンクリートが直接投入されるホッパーと投入された廃コンクリートに分離用水を散水する放水部と分離用水によって分離された粗骨材が回収される回収部を備える粗骨材回収手段と、該粗骨材回収手段の直下に設けられ且つ傾斜を有して備えられて粗骨材の回収された後の廃コンクリートが前記分離用水を送り水として傾斜方向の下側へ搬送されるシュートと、該シュートによって搬送された廃コンクリートから細骨材を分離回収する細骨材回収手段とを備え、前記回収部がスクリュー羽根を備え、該スクリュー羽根に設けられた空間部によって廃コンクリートから粗骨材を分離することを特徴とする生コンプラントにおける廃コンクリートの骨材回収装置。
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