JP4389366B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の使用者に携帯される電気キー等の通信装置と無線通信を行ってドアロック用アクチュエータ等の機器を制御する電子制御装置に関し、特に、1つの受信機を2種類の制御で共用する電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両においては、使用者に携帯される携帯機のボタン操作に応じて、ドアのロック(施錠)又はアンロック(解錠)を行うことにより、ドアのロック状態を手動で遠隔操作できるようにしたワイヤレス制御システムが普及している。
【0003】
つまり、このワイヤレス制御システムでは、使用者が携帯機のボタンを押すと、その携帯機からドアのロック又はアンロックを指示する動作指示信号としての無線信号が送信され、車両側に設けられた電子制御装置が、携帯機からの上記無線信号を受信すると、ドアのロック/アンロックを行うためのドアロック用アクチュエータをロック側又はアンロック側に動作させる。尚、携帯機から送信される動作指示信号としての無線信号には、その携帯機に固有の暗証コードといった識別情報が含まれており、車両側の電子制御装置は、携帯機からの識別情報が自己に対応するものである場合にのみ、ドアロック用アクチュエータを動作させる。
【0004】
また近年、車両においては、電子キーを持っている使用者が近づくと、車両側の電子制御装置がそれを検知して、ドアロックの解除等を自動的に行う、といった制御システムも実用化されている。尚、このような制御システムは、気の利いた利口なシステムという意味から、スマート制御システムと呼ばれている。
【0005】
具体的に説明すると、この種のスマート制御システムにおいては、車両側の電子制御装置が、電子キーの存在を確認すべき条件が成立している場合に、送信機から無線信号を送信させて、その無線信号に対する電子キーからの応答信号を受信機を介して受信することにより、電子キーが正規の通信相手であるか否か(即ち、その車両に対応するものであるか否か)を判定する認証処理を行う。尚、この認証処理では、セキュリティ性向上のため、電子キーとの間で複数回データをやり取りするのが一般的である。
【0006】
つまり、電子キーは、車両側からの無線信号に対して、予め定められた規則に従い応答信号を送信するように構成されており、車両側からの無線信号を受信できる領域に電子キーが存在していれば、車両側の電子制御装置は、その電子キーの存在(即ち、使用者の存在)を認識することとなる。
【0007】
そして、車両側の電子制御装置は、電子キーが車両の近くに存在していることを認識できている状態で、例えば、ドアの外側のノブに人の手が差し込まれたことを人センサ等によって検知すると、ドアロックを自動的に解除する。即ち、ドアロック用アクチュエータを自動的にアンロック側へと動作させる。また例えば、電子制御装置は、車両から人が降りたことを検知している場合に、ドアの外側のノブの付近に設けられているドアロック用スイッチが押されたことを検出すると、自動的にドアロックを行う。即ち、ドアロック用アクチュエータを自動的にロック側へと動作させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記のようなワイヤレス制御とスマート制御との両方を実施する制御システムを考えた場合、上記携帯機と上記電子キーとの両方の機能を合わせ持った通信装置を、車両の使用者に携帯される電子キーとすれば良い。つまり、電子キーは、使用者によりボタンが操作された時には、ドアのロック又はアンロックを指示する動作指示信号としての無線信号を送信し、また、ボタンが操作されていない時に車両側からの無線信号を受信すると、その信号に対応した応答信号を返送するように構成すれば良い。
【0009】
しかし、車両側の電子制御装置については、電子キーからの無線信号を受信するための受信機を、ワイヤレス制御とスマート制御との各々毎に設けなければならず、装置構成の大型化及びコストアップを招いてしまうという問題があった。
これは、1つの受信機を使用してワイヤレス制御とスマート制御との両方を実施可能な構成が全く無かったからである。
【0010】
そこで、本発明は、通信装置から人の操作に伴い無線送信されて来る動作指示信号に応じて機器を動作させるワイヤレス制御と、その通信装置と認証用の双方向無線通信を行った上で機器の自動制御を実施するスマート制御とで、1つの受信機を共用可能な新しい構成の電子制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた本発明の電子制御装置は、通信相手の通信装置から送信される無線信号を受信するための受信機と、その通信装置へ無線信号を送信するための送信機と、前記通信装置を携帯した人が所定の機器を動作させるために前記通信装置を操作することで該通信装置から送信される動作指示信号を、前記受信機を使用して受信し、その動作指示信号に応じて前記機器を動作させる、といったワイヤレス制御を行う第1制御手段と、前記送信機に所定の無線信号を送信させて、その無線信号に対する前記通信装置からの応答信号を前記受信機を使用して受信することにより、前記通信装置が正規の通信相手であるか否かを判定する認証処理を行い、前記通信装置が正規の通信相手であると判定したならば、前記機器を前記通信装置からの動作指示信号に拘わらず制御する自動制御を実施する、といったスマート制御を行う第2制御手段とを備えている。
【0012】
ここで特に、本発明の電子制御装置では、第1制御手段と第2制御手段とが1つの受信機を共用することから、その受信機の使用権(受信機を使用する権限)を第1制御手段と第2制御手段とに振り分けて与えるための調停手段を備えている。
【0013】
この調停手段は、第1制御手段と第2制御手段との少なくとも何れか一方から、受信機の使用権を要求することを示す使用権獲得要求が出されたことを検出すると、受信機に電源を供給して該受信機を動作させる。そして、受信機が無線信号を受信したか否かを判定して、受信機が無線信号を受信したならば、第1制御手段に受信機の使用権を与えて該第1制御手段に受信処理を行わせ、逆に、受信機が無線信号を受信せず且つ第2制御手段が使用権獲得要求を出していれば、第2制御手段に受信機の使用権を与える。そして更に、調停手段は、両制御手段のうちで受信機の使用権を与えている方から、受信機の使用権を放棄することを示す使用権放棄要求が出されると、受信機への電源供給を停止して該受信機の動作を停止させる。
【0014】
尚、第1制御手段は、通信装置から動作指示信号が送信されて来たか否かをチェックすべき条件が成立した時に、調停手段に使用権獲得要求を出し、調停手段によって受信機の使用権が与えられたならば、受信処理(即ち、受信機から情報を取り込む処理)を行って、通信装置から動作指示信号が送信されて来たか否かや、受信した信号の内容を判断すれば良い。そして、その受信処理が終わって、受信機を使用する必要がなくなったら、調停手段に使用権放棄要求を出せば良い。
【0015】
また、第2制御手段は、送信機からの無線信号が到達する範囲内に正規の通信相手である通信装置が存在しているか否かを確認すべき条件が成立した時に、調停手段に使用権獲得要求を出し、調停手段によって受信機の使用権が与えられたならば、認証処理(即ち、送信機に所定の無線信号を送信させて、その無線信号に対する通信装置からの応答信号を受信機を介して取り込むことにより、通信装置が正規の通信相手であるか否かを判定する処理)を行えば良い。そして、その認証処理が終わって、受信機を使用する必要がなくなったら、調停手段に使用権放棄要求を出せば良い。
【0016】
このような本発明の電子制御装置では、第1制御手段と第2制御手段との少なくとも何れか一方から使用権獲得要求が出されると、受信機が動作させられ、その時に無線信号が受信されたならば、受信機の使用権が第1制御手段に与えられて、第1制御手段が受信処理を行うこととなる。つまり、受信機を動作させた際に無線信号が受信された場合、その信号は、人の操作に伴う通信装置からの動作指示信号であると考えられるため、仮に第1制御手段が使用権獲得要求を出していなくても、第1制御手段に受信機の使用権を与えて、ワイヤレス制御が確実に実現できるようにしている。また、受信機を動作させた際に無線信号が受信されなかった場合、第2制御手段が使用権獲得要求を出していれば、第2制御手段に受信機の使用権を与えて、スマート制御の認証処理が可能となるようにしている。
【0017】
そして、このような本発明の電子制御装置によれば、通信装置から人の操作に伴い無線送信されて来る動作指示信号に応じて機器を動作させる第1制御手段によるワイヤレス制御と、通信装置と認証用の双方向無線通信を行った上で機器の自動制御を実施する第2制御手段によるスマート制御とを、1つの受信機で確実に実現することができる。
【0018】
次に、請求項2に記載の電子制御装置では、請求項1の電子制御装置に対して、更に使用権強制変更手段を設けている。そして、この使用権強制変更手段は、調停手段によって受信機の使用権が第2制御手段に与えられている場合に、受信機が通信装置からの動作指示信号を受信したか否かを判定し、受信機が動作指示信号を受信したと判定したならば、第2制御手段に使用権放棄要求を出させると共に、調停手段に、第1制御手段に対して受信機の使用権を付与させる。
【0019】
このような請求項2の電子制御装置によれば、第2制御手段が受信機の使用権を獲得して通信装置との認証用の双方向通信を行っている最中に、その通信装置から、人の操作に伴う動作指示信号が送信されて来た場合には、受信機の使用権が第2制御手段から第1制御手段に移ることとなり、その動作指示信号に迅速に対応することができるようになる。
【0020】
つまり、通信装置からの動作指示信号は、人の操作によって送信されるため、第2制御手段によるスマート制御を継続すると、その動作指示信号を取りこぼしてしまうこととなるが、そのようなことが防止されて、人の意志に応じた機器のワイヤレス制御を確実に実現することができるようになる。
【0021】
次に、請求項3に記載の電子制御装置では、請求項1又は2の電子制御装置において、調停手段は、第1制御手段が受信処理を終えて使用権放棄要求を出した時に、第2制御手段が使用権獲得要求を出している場合には、受信機への電源供給を停止せずに、第2制御手段に受信機の使用権を与えるようになっている。
【0022】
このような請求項3の電子制御装置によれば、万一、受信機が無線信号を受信していると常に判定されるような故障が生じた場合でも、第2制御手段に受信機の使用権を与えることができ、第2制御手段によるスマート制御が不能となってしまうことを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の車両の電子キーシステムについて、図面を用いて説明する。尚、以下の説明において、ECUとは、電子制御ユニットのことである。
【0024】
まず図1は、本実施形態の電子キーシステムの構成を表すブロック図である。
図1に示すように、本電子キーシステムは、車両のドアロックに関して前述のワイヤレス制御とスマート制御とを行うセキュリティECU1を備えている。尚、セキュリティECU1は、プログラムに従い処理を実行する周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)1aを制御処理の中枢部として構成されており、車両盗難防止用の様々なセキュリティ制御の一環として、ドアロックのワイヤレス制御とスマート制御を行うものである。
【0025】
このセキュリティECU1には、車両の使用者に携帯される通信装置としての電子キー3から送信される無線信号を車両側で受信するためのワイヤレスチューナ5(受信機に相当)と、車両側から上記電子キー3へ無線信号を送信するための発信機7(送信機に相当)とが接続されている。
【0026】
ワイヤレスチューナ5は、動作用の電源(以下、チューナ電源という)がセキュリティECU1から供給されて動作する。そして、ワイヤレスチューナ5は、電子キー3からの無線信号を受信し復調して、その無線信号に含まれていた情報としてのデータ(即ち、受信データ)をセキュリティECU1へと出力する。そして更に、ワイヤレスチューナ5は、電子キー3からの何らかの無線信号(即ち、電子キー3からの電波)を受信している時には、セキュリティECU1への電波有無信号SQを、「電波あり」を示すハイレベルで出力し、逆に、電子キー3からの無線信号を受信していない時には、上記電波有無信号SQを、「電波なし」を示すローレベルで出力する。
【0027】
一方、発信機7は、セキュリティECU1から供給される送信データ(即ち、電子キー3へ送信すべきデータ)を所定周波数帯の無線信号に変換して、車両の周囲に送信する。
また、セキュリティECU1には、ドアロック用アクチュエータ9が接続されている。尚、ドアロック用アクチュエータ9は、車両の各ドア毎に存在するが、図1では1つのみ示している。そして、ドアロック用アクチュエータ9は、ECU1から供給される制御信号に応じて、ドアのロック/アンロックを行う。
【0028】
更に、セキュリティECU1には、車両内の通信線11を介してドアECU13や他のECU(図示省略)が接続されており、ドアECU13には、運転席ドアの外側のノブに人の手が差し込まれたことを検出する人センサ15と、運転席ドアの外側のノブの付近に設けられているドアロック用スイッチ17とが接続されている。
【0029】
また、セキュリティECU1には、車両のキーがステアリングホイールの脇にあるキーシリンダに挿入されてイグニッション(IG)位置に操作されているときにオンするIGスイッチ、車両のキーが上記キーシリンダに挿入されてアクセサリ(ACC)位置に操作されているときにオンするACCスイッチ、及び車両の各ドアが開かれているときに夫々オンする各ドアスイッチ等の、各種スイッチ19が接続されている。
【0030】
そして、セキュリティECU1は、人センサ15の検出結果(即ち、運転席ドアの外側のノブに人の手が差し込まれたか否か)と、ドアロック用スイッチ17が押されたか否かを、ドアECU13との通信によって把握し、また、ドアECU13からでは得られない車両の他の状況情報を、上記各種スイッチ19からの信号によって把握するようになっている。また更に、セキュリティECU1は、各種スイッチ19からの信号に基づき把握した情報を、通信線11へ送出して、ドアECU13を始めとする他のECUに提供している。
【0031】
ここで、電子キー3は、例えば上記キーシリンダに挿入される車両のキーの頂部に設けられた小型の電子ユニットであり、その電子キー3の所定位置には、車両のドアをロックさせるためのロック用ボタン3aと、車両のドアをアンロックさせるためのアンロック用ボタン3bとが設けられている。
【0032】
そして、電子キー3は、使用者によってロック用ボタン3aが押されると、ドアのロックを指示する動作指示信号としての無線信号(以下、ロック信号という)を送信し、また、使用者によってアンロック用ボタン3bが押されると、ドアのアンロックを指示する動作指示信号としての無線信号(以下、アンロック信号という)を送信する。
【0033】
このため、車両側のセキュリティECU1は、電子キー3からの上記ロック信号をワイヤレスチューナ5を介して受信すると、全ドアのドアロック用アクチュエータ9をロック側に動作させ、電子キー3からの上記アンロック信号をワイヤレスチューナ5を介して受信すると、全ドアのドアロック用アクチュエータ9をアンロック側に動作させる、といったドアロックのワイヤレス制御を行う。
【0034】
尚、当然であるが、電子キー3から送信されるロック信号及びアンロック信号には、その電子キー3に固有の識別情報(暗証コード等)が付加あるいは含まれており、セキュリティECU1は、電子キー3からの識別情報が自己に対応するものである場合にのみ、ドアロック用アクチュエータ9を動作させる。一方、電子キー3が、ドアロック操作に関するボタンを1つだけ備えると共に、そのボタンが押される毎に、同じ種類の動作指示信号を送信するようにしても良い。つまり、この場合には、セキュリティECU1が、電子キー3からの動作指示信号を受信した時の車両の状況に応じて、ドアロック用アクチュエータ9をロック側又はアンロック側に動作させれば良いからである。例えば、運転席ドアがロック状態であれば、全ドアのドアロック用アクチュエータ9をアンロック側に動作させ、逆に運転席ドアがアンロック状態であれば、全ドアのドアロック用アクチュエータ9をロック側に動作させる、といった制御が考えられる。
【0035】
また、電子キー3は、上記ボタン3a,3bが操作されていない時に、予め定められた所定内容の無線信号を受信すると、その信号に対応した応答信号を返送するようになっている。
このため、車両側のセキュリティECU1は、スマート制御を目的として電子キー3の存在を確認すべき条件(以下、スマート制御実施条件という)が成立している場合に、発信機7から上記所定内容の無線信号を送信させて、その無線信号に対する電子キー3からの応答信号をワイヤレスチューナ5を介して受信することにより、発信機7からの信号が届く領域内に電子キー3が存在していることを検知すると共に、その電子キー3が正規の通信相手であるか否か(即ち、その車両に対応するものであるか否か)を判定する認証処理を行う。つまり、セキュリティECU1は、発信機7に送信させた無線信号に対する電子キー3からの応答を検証して、電子キー3が車両に対応するものか否かを確認するようにしている。尚、この認証処理では、セキュリティ性向上のため、電子キー3との間で複数回データをやり取りする。
【0036】
例えば、セキュリティECU1は、車両のキーシリンダにキーが挿入されておらず、且つ、運転席ドアがロックされている状態であることを検知している場合(つまり、車両が駐車状態であると判断している場合)に、スマート制御実施条件が成立しているとして、発信機7から所定内容の無線信号を送信させる。そして、電子キー3を携帯した人(通常、車両の使用者)が車両の近くにいて、その電子キー3が上記発信機7からの信号に対する応答信号を返送すると、セキュリティECU1は、その応答信号をワイヤレスチューナ5により受信し、更に引き続き、電子キー3と予め決められた順序で認証用の双方向データ通信を何回か繰り返す。そして更に、セキュリティECU1は、上記認証用の双方向データ通信により、その通信相手の電子キー3が当該ECU1の車両に対応するものであると判断できている状態で、運転席ドアの外側のノブに人の手が差し込まれたことを検出すると、全ドアのドアロック用アクチュエータ9を自動的にアンロック側へと動作させる。このようなアンロック側のスマート制御により、車両の使用者は、乗車しようとする場合に、運転席ドアのノブに手を差し入れるだけでドアロックを解除することができる。
【0037】
また例えば、セキュリティECU1は、車両のキーシリンダにキーが挿入されておらず、且つ、運転席ドアがロックされていない状態で、上記ドアロック用スイッチ17が押されたことを検出すると、スマート制御実施条件が成立しているとして、発信機7から所定内容の無線信号を送信させる。そして、セキュリティECU1は、その際の認証用の双方向データ通信により、通信相手の電子キー3が当該ECU1の車両に対応するものであると判断したならば、ドアロック用アクチュエータ9を自動的にロック側へと動作させる。このようなロック側のスマート制御により、車両の使用者は、車から離れる場合に、運転席ドアのドアロック用スイッチ17を押すだけで手軽にドアロックを行うことができる。
【0038】
このように本実施形態の電子キーシステムでは、車両側の1つのワイヤレスチューナ5が、ワイヤレス制御とスマート制御との両方で使用されている。
そこで次に、このようなワイヤレスチューナ5の共用が、どの様にして実現されるのかについて説明する。
【0039】
まず図2は、セキュリティECU1(詳しくは、セキュリティECU1ののマイコン1a)で実行されるプログラムの構造を表すブロック図である。
図2に示すように、セキュリティECU1で実行されるプログラムは、前述したワイヤレス制御を行うワイヤレス制御部21と、前述したスマート制御を行うスマート制御部22と、ワイヤレスチューナ5の使用権(ワイヤレスチューナ5を使用する権限)をワイヤレス制御部21とスマート制御部22との何れかに振り分けて与えるための調停制御を行う調停部23と、調停部23からの指示に従ってワイヤレスチューナ5を制御するワイヤレスチューナ制御部24と、ワイヤレスチューナ5により受信された受信データの内容を解読する受信データ解読部25と、一定時間(本実施形態では150ms)を繰り返し計時するタイマ部26とに分けられている。
【0040】
尚、本実施形態において、セキュリティECU1のマイコン1aにより実行される該マイコン1aのROM(図示省略)内のプログラムは、プログラムの全機能を単位機能毎に細分化して、その単位機能毎にオブジェクトを用意するオブジェクト指向によってプログラミングされており、オブジェクトとは、データとそのデータを処理する手続きである“メソッド”と呼ばれるプログラムとを、一まとめにしたプログラムモジュールである。
【0041】
そして、図2における各部21〜26は、マイコン1aのROMに格納された各オブジェクト(メソッド及びデータ)である。
そして更に、本実施形態の説明において、例えば「ワイヤレス制御部21が…する。」や「調停部23は…する。」といったオブジェクトを主語とした動作表現は、実際には、マイコン1aがそのオブジェクトのメソッドに従って動作する(換言すれば、マイコン1aがそのオブジェクトのメソッドを実行する)ことで実現される機能手段が、上記「…」の動作を行うことを示している。
【0042】
また、以下の説明において、フラグをセットするとは、そのフラグの値を“1”にすることを示し、フラグをクリアするとは、そのフラグの値を“0”にすることを示している。また更に、図2における各オブジェクト21,22,23,26の枠内に記載した矢印のうち、上向きの矢印は、その枠内のオブジェクトでフラグがセットされることを示し、下向きの矢印は、その枠内のオブジェクトでフラグがクリアされることを示し、上下両方の向きの矢印は、その枠内のオブジェクトでフラグがセット又はクリアされることを示している。
【0043】
ここで、ワイヤレスチューナ制御部24は、調停部23からチューナ電源ON要求が出されると、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給して該ワイヤレスチューナ5を動作させ、以後は、ワイヤレスチューナ5からの電波有無信号SQの値(即ち、電波有無信号SQがハイレベルとローレベルとの何れであるかを示す二値データ)を調停部23へ逐次供給する。そして、ワイヤレスチューナ制御部24は、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給している場合に、調停部23からデータ収集起動指令が出されると、ワイヤレスチューナ5からの受信データを受信データ解読部25に供給する受信データ収集動作を開始し、調停部23からデータ収集停止指令が出されると、上記受信データ収集動作を止める。そして更に、ワイヤレスチューナ制御部24は、調停部23からチューナ電源OFF要求が出されると、ワイヤレスチューナ5へのチューナ電源の供給を止める。
【0044】
また、タイマ部26は、150msを繰り返し計時すると共に、その150msを計時し終えた各タイミング毎(換言すれば、次の150msの計時開始タイミング毎)に、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtをセットする動作を行う。そして更に、タイマ部26は、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtのセットタイミングの2回に1回毎に、スマート定期起動イベントフラグStをセットする動作を行う。よって、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtのセットが150ms毎に行われ、スマート定期起動イベントフラグStのセットが300ms毎に行われることとなる。尚、この両フラグWt,Stは、後述するように調停部23によってクリアされる。
【0045】
調停部23は、ワイヤレス制御部21によってセット/クリアされるフラグWrq,Weと、スマート制御部22によってセット/クリアされるフラグSrq,Seとに応じて、後述する手順により、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源ON要求を出して該ワイヤレスチューナ5を動作させると共に、そのワイヤレスチューナ5の使用権をワイヤレス制御部21とスマート制御部22との何れかに与えるが、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を与える場合には、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをセットし、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与える場合には、スマート制御使用権フラグSrcoをセットする。
【0046】
また、受信データ解読部25は、ワイヤレスチューナ5からワイヤレスチューナ制御部24を介して供給される受信データの内容を解読して、その解読結果をワイヤレス制御部21とスマート制御部22とに供給する。
そして更に、受信データ解読部25は、スマート制御使用権フラグSrcoがセットされている場合(即ち、調停部23によりワイヤレスチューナ5の使用権がスマート制御部22に与えられている場合)に、ワイヤレスチューナ制御部24からの受信データの内容がワイヤレス制御で使用される信号(ロック信号又はアンロック信号)の内容であるか否かを判定して、受信データの内容がワイヤレス制御で使用される信号の内容であると判定したならば(即ち、ワイヤレスチューナ5が電子キー3からのロック信号又はアンロック信号を受信したと判定したならば)、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を放棄させるための使用権放棄指示を出すと共に、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を獲得させるための使用権獲得指示を出す。
【0047】
ワイヤレス制御部21は、電子キー3からロック信号又はアンロック信号が送信されて来たか否かをチェックすべきワイヤレス制御実施条件が成立している場合(例えば、車両のキーシリンダにキーが挿入されていない場合)に、調停部23に対してワイヤレスチューナ5の使用権を要求するためのワイヤレス定期起動要求フラグWrqをセットし、ワイヤレス制御実施条件が成立していない場合には、ワイヤレス定期起動要求フラグWrqをクリアする。
【0048】
また、ワイヤレス制御部21は、調停部23によってワイヤレス制御使用権フラグWrcoがセットされると(即ち、起動されたワイヤレスチューナ5の使用権が与えられると)、電子キー3からのロック信号又はアンロック信号をワイヤレスチューナ5を使用して受信するための処理であって、具体的には受信データ解読部25から受信データの解読結果を取得する受信処理を行う。そして、その受信処理を終えると、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアして、調停部23に対しワイヤレスチューナ5の使用権を放棄する旨を報知する。また、ワイヤレス制御部21は、上記受信処理で得た受信データの内容に応じて、ドアロック用アクチュエータ9をロック側又はアンロック側に動作させる。
【0049】
また更に、ワイヤレス制御部21は、受信データ解読部25から前述した使用権獲得指示が出されると、調停部23に対してワイヤレスチューナ5の使用権を至急要求するためのワイヤレス即起動要求フラグWeをセットし、その後、ワイヤレスチューナ5の使用権が与えられて受信処理を完了すると、ワイヤレス即起動要求フラグWeをクリアする。
【0050】
一方、スマート制御部22は、ドアロック用アクチュエータ9を自動的にアンロック側へと動作させる場合のスマート制御実施条件(例えば、前述したように、車両のキーシリンダにキーが挿入されておらず、且つ、運転席ドアがロックされているといった条件であり、以下、アンロック側へのスマート制御実施条件という)が成立している場合に、調停部23に対してワイヤレスチューナ5の使用権を要求するためのスマート定期起動要求フラグSrqをセットし、アンロック側へのスマート制御実施条件が成立していない場合には、スマート定期起動要求フラグSrqをクリアする。
【0051】
また、スマート制御部22は、ドアロック用アクチュエータ9を自動的にロック側へと動作させる場合のスマート制御実施条件(例えば、前述したように、車両のキーシリンダにキーが挿入されておらず、且つ、運転席ドアがロックされていない状態でドアロック用スイッチ17が押された、といった条件であり、以下、ロック側へのスマート制御実施条件という)が成立している場合に、調停部23に対してワイヤレスチューナ5の使用権を至急要求するためのスマート即起動要求フラグSeをセットし、ロック側へのスマート制御実施条件が成立していない場合には、スマート即起動要求フラグSeをクリアする。
【0052】
また更に、スマート制御部22は、調停部23によってスマート制御使用権フラグSrcoがセットされると(即ち、起動されたワイヤレスチューナ5の使用権が与えられると)、前述した認証処理を行う。つまり、発信機7から所定内容の無線信号を送信させ、その無線信号に対する電子キー3からの応答信号の解読結果を受信データ解読部25から取得することにより、正規の電子キー3が車両の近くに存在することを確認する。そして、スマート制御部22は、その認証処理での判定結果に応じて、ドアロック用アクチュエータ9に対する自動制御を行うと共に、認証処理が終わってワイヤレスチューナ5を使用する必要がなくなったら、スマート制御使用権フラグSrcoをクリアして、調停部23に対しワイヤレスチューナ5の使用権を放棄する旨を報知する。
【0053】
また、スマート制御部22は、受信データ解読部25から前述した使用権放棄指示が出された場合には、スマート制御使用権フラグSrcoを即座にクリアする。
次に、調停部23の機能について、図3を用いて説明する。尚、図3は、調停部23の機能を表す状態遷移図である。
【0054】
まず、初期状態において、調停部23は、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源の供給を停止させた状態(チューナ電源OFF状態)J1となる。
そして、調停部23は、このチューナ電源OFF状態J1において、下記の条件▲1▼−1〜条件▲1▼−4の何れかが成立したか否かを判定する。
【0055】
(条件▲1▼−1):ワイヤレス定期起動イベントフラグWtとワイヤレス定期起動要求フラグWrqとが両方共にセットされている(“1”である)。尚、この条件は、図3の▲1▼を付した点線楕円内において「(Wt・Wrq)」と記載されている。また、図3における「∪」は、論理和を示している。
【0056】
(条件▲1▼−2):ワイヤレス即起動要求フラグWeがセットされている。尚、この条件は、図3の▲1▼を付した点線楕円内において「We」と記載されている。
(条件▲1▼−3):スマート定期起動イベントフラグStとスマート定期起動要求フラグSrqとが両方共にセットされている。尚、この条件は、図3の▲1▼を付した点線楕円内において「(St・Srq)」と記載されている。
【0057】
(条件▲1▼−4):スマート即起動要求フラグSeがセットされている。尚、この条件は、図3の▲1▼を付した点線楕円内において「Se」と記載されている。
調停部23は、チューナ電源OFF状態J1において上記条件▲1▼−1〜▲1▼−4の何れかが成立したと判定すると、図3のA1に示す如く、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源ON要求を出して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給させる。すると、ワイヤレスチューナ5が動作を開始することとなる。
【0058】
そして、調停部23は、図3のA1の動作でチューナ電源ON要求を出した後、ワイヤレスチューナ5への実際のチューナ電源が安定すると見なされる所定時間Tw1だけ待つ状態(チューナ電源安定待機状態)J2になる。
その後、上記所定時間Tw1が経過すると、調停部23は、まず、下記の条件▲2▼−1と条件▲2▼−2との何れかが成立しているか否かを判定する。
【0059】
(条件▲2▼−1):ワイヤレスチューナ5からワイヤレスチューナ制御部24を介して供給される電波有無信号SQの値が、「電波あり」を示す方の値(本実施形態では“1”)である。尚、この条件は、図3の▲2▼を付した点線楕円内において「SQ」と記されている。
【0060】
(条件▲2▼−2):ワイヤレス即起動要求フラグWeがセットされている。尚、この条件は、図3の▲2▼を付した点線楕円内において「We」と記されている。
そして、調停部23は、上記条件▲2▼−1,▲2▼−2の何れかが成立していると判定すると、電子キー3からの信号(この場合は、ワイヤレス制御用のロック信号又はアンロック信号)が確実に受信可能になると見なされる所定時間Tw2だけ待つ状態(ワイヤレス受信待機状態)J3となる。そして更に、その状態J3で上記所定時間Tw2が経過すると、調停部23は、図3のA2に示す如く、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24に対してデータ収集起動指令を出し、その後、ワイヤレス制御部21によってワイヤレス制御使用権フラグWrcoがクリアされるまで待つ状態(Wrcoセット状態)J4になる。
【0061】
すると、ワイヤレスチューナ制御部24がワイヤレスチューナ5からの受信データを受信データ解読部25に供給し、その受信データの内容を受信データ解読部25が解読することとなる。そして、ワイヤレス制御部21が、受信処理を行って、上記受信データ解読部25から受信データの解読結果を取得し、その受信処理を終えると、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアすることとなる。
【0062】
また、調停部23は、チューナ電源安定待機状態J2から抜けた場合に上記条件▲2▼−1,▲2▼−2が両方共に成立していないと判定すると、下記の条件▲3▼−1と条件▲3▼−2との何れかが成立しているか否かを判定する。
(条件▲3▼−1):スマート定期起動イベントフラグStとスマート定期起動要求フラグSrqとが両方共にセットされている。尚、この条件は、図3の▲3▼を付した点線楕円内において「(St・Srq)」と記載されている。
【0063】
(条件▲3▼−2):スマート即起動要求フラグSeがセットされている。尚、この条件は、図3の▲3▼を付した点線楕円内において「Se」と記載されている。
そして、調停部23は、上記条件▲3▼−1,▲3▼−2の何れかが成立していると判定すると、電子キー3からの信号(この場合は、スマート制御のための認証処理用の信号)が確実に受信可能になると見なされる所定時間Tw2だけ待つ状態(スマート受信待機状態)J5となる。そして更に、その状態J5で上記所定時間Tw2が経過すると、調停部23は、図3のA3に示す如く、スマート制御使用権フラグSrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24に対してデータ収集起動指令を出し、その後、スマート制御部22によってスマート制御使用権フラグSrcoがクリアされるまで待つ状態(Srcoセット状態)J6になる。
【0064】
すると、この場合には、スマート制御部22が前述の認証処理を行うこととなる。つまり、この場合も、ワイヤレスチューナ制御部24がワイヤレスチューナ5からの受信データを受信データ解読部25に供給し、その受信データの内容を受信データ解読部25が解読するようになるため、スマート制御部22は、発信機7から所定内容の無線信号を送信させ、その無線信号に対する電子キー3からの応答信号の解読結果を受信データ解読部25から取得することにより、正規の電子キー3が車両の近くに存在するか否かを確認する。そして、スマート制御部22は、このような認証処理を終えると、スマート制御使用権フラグSrcoをクリアすることとなる。
【0065】
また更に、調停部23は、チューナ電源安定待機状態J2から抜けた場合に、上記条件▲2▼−1,▲2▼−2と上記条件▲3▼−1,▲3▼−2とが全て成立していないと判定すると、図3のA4に示す如く、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtとスマート定期起動イベントフラグStとのクリア処理を行うと共に、ワイヤレスチューナ制御部24に対してチューナ電源OFF要求とデータ収集停止指令とを出し、その後、チューナ電源OFF状態J1に戻る。
【0066】
一方、調停部23は、Wrcoセット状態J4において、ワイヤレス制御部21によりワイヤレス制御使用権フラグWrcoがクリアされると、下記の条件▲4▼−1と条件▲4▼−2との何れかが成立しているか否かを判定する。
(条件▲4▼−1):スマート定期起動イベントフラグStとスマート定期起動要求フラグSrqとが両方共にセットされている。尚、この条件は、図3の▲4▼を付した点線楕円内において「(St・Srq)」と記載されている。
【0067】
(条件▲4▼−2):スマート即起動要求フラグSeがセットされている。尚、この条件は、図3の▲4▼を付した点線楕円内において「Se」と記載されている。
そして、調停部23は、上記条件▲4▼−1,▲4▼−2の何れかが成立していると判定すると、図3のA5に示す如く、今度はスマート制御使用権フラグSrcoをセットして、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出し、その後、Srcoセット状態J6になる。
【0068】
また、調停部23は、Wrcoセット状態J4から抜けた場合に上記条件▲4▼−1,▲4▼−2が両方共に成立していないと判定すると、図3のA4の動作(即ち、イベントフラグWt,Stをクリアすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源OFF要求とデータ収集停止指令とを出す動作)を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻る。
【0069】
一方また、調停部23は、Srcoセット状態J6において、スマート制御部22によりスマート制御使用権フラグSrcoがクリアされた場合にも、図3のA4の動作を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻る。
次に、上記のような調停部23によって、ワイヤレスチューナ5の使用権がどの様に振り分けられるかについて、図4〜図7のタイムチャートを用いて説明する。尚、図4〜図7のタイムチャートにおいては、タイマ部26により、時刻t1にて、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtとスマート定期起動イベントフラグStとの両方が最初にセットされ、以後、t2〜t34の各時刻毎に、ワイヤレス定期起動イベントフラグWtのセットが行われると共に、t3,t5,t7,…といった奇数番目の各時刻毎に、スマート定期起動イベントフラグStのセットが行われるものとする。
【0070】
まず図4に例示するように、調停部23がチューナ電源OFF状態J1となっている場合に、時刻t1の直前でワイヤレス制御部21がワイヤレス定期起動要求フラグWrqをセットしたとすると、調停部23は、時刻t1にて、図3のA1の動作により、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源ON要求を出して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給することとなる。これは、時刻t1で条件▲1▼−1が成立するためである。
【0071】
そして、調停部23は、所定時間Tw1が経過すると、条件▲2▼−1と条件▲2▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合、ワイヤレスチューナ5からワイヤレスチューナ制御部24を介して供給される電波有無信号SQの値が「電波なし」を示す値であり(即ち、ワイヤレスチューナ5が無線信号を受信しておらず)、また、ワイヤレス即起動要求フラグWeもセットされていないため、条件▲2▼−1,▲2▼−2が両方共に成立していないと判定することとなる。
【0072】
そこで更に、調停部23は、条件▲3▼−1と条件▲3▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合、スマート定期起動要求フラグSrqとスマート即起動要求フラグSeとが両方共にセットされていないため、条件▲3▼−1,▲3▼−2も両方共に成立していないと判定して、図3のA4の動作(即ち、両イベントフラグWt,Stをクリアすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源OFF要求とデータ収集停止指令とを出す動作)を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0073】
次に、図4の時刻t2で、タイマ部26によりワイヤレス定期起動イベントフラグWtがセットされると、調停部23は、再び条件▲1▼−1が成立したと判定して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給することとなるが、この場合も、時刻t1〜t2の間の上記動作と同様に、条件▲2▼−1,▲2▼−2,▲3▼−1,▲3▼−2が全て成立していないため、イベントフラグWt,Stをクリアしてチューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0074】
一方、図4の時刻t3で、タイマ部26によりワイヤレス定期起動イベントフラグWtが再びセットされ、調停部23が、条件▲1▼−1が成立したと判定して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給した後、所定時間Tw1が経過した際に、ワイヤレスチューナ5が無線信号を受信しており、電波有無信号SQの値が「電波あり」を示す値であったとする。
【0075】
すると、この場合、調停部23は、条件▲2▼−1が成立していると判定して、ワイヤレス受信待機状態J3を経た後、図3のA2の動作により、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出して、Wrcoセット状態J4になる。つまり、この場合には、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を与える。
【0076】
そして、これに伴い、ワイヤレス制御部21が受信処理を行い、その受信処理を終えると、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアすることとなる。
すると、調停部23は、条件▲4▼−1と条件▲4▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合には、スマート定期起動要求フラグSrqとスマート即起動要求フラグSeとが両方共にセットされていないため、条件▲4▼−1,▲4▼−2が両方共に成立していないと判定して、図3のA4の動作を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0077】
尚、図4における次の時刻t4〜t5の状況は、前述した時刻t1〜t2と同じ動作が行われることを例示している。また、図4における時刻t5〜t7の状況は、基本的には前述した時刻t3〜t4の状況と同様の動作であるが、ワイヤレス制御部21によるワイヤレス制御使用権フラグWrcoのクリアが、時刻t6の後で行われた場合を例示している。一方、図4における時刻t7では、ワイヤレス定期起動要求フラグWrqがクリアされているため、条件▲1▼−1〜▲1▼−4が全て成立せずに、調停部23がチューナ電源OFF状態J1のままになる。
【0078】
次に、図5に例示するように、調停部23がチューナ電源OFF状態J1となっている場合に、時刻t11の直前でスマート制御部22がスマート定期起動要求フラグSrqをセットしたとすると、調停部23は、時刻t11にて、図3のA1の動作により、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源ON要求を出して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給することとなる。これは、時刻t11で条件▲1▼−3が成立するためである。
【0079】
そして、調停部23は、所定時間Tw1が経過すると、条件▲2▼−1と条件▲2▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合、電波有無信号SQの値が「電波なし」を示す値となっており、また、ワイヤレス即起動要求フラグWeもセットされていないため、条件▲2▼−1,▲2▼−2が両方共に成立していないと判定することとなる。
【0080】
そこで更に、調停部23は、条件▲3▼−1と条件▲3▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合、スマート定期起動要求フラグSrqがセットされているため、条件▲3▼−1が成立していると判定して、スマート受信待機状態J5を経た後、図3のA3の動作により、スマート制御使用権フラグSrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出して、Srcoセット状態J6になる。つまり、この場合には、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与える。
【0081】
そして、これに伴い、スマート制御部22が認証処理を行い、その認証処理を終えると、スマート制御使用権フラグSrcoをクリアすることとなる。
すると、調停部23は、図3のA4の動作(即ち、両イベントフラグWt,Stをクリアすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源OFF要求とデータ収集停止指令とを出す動作)を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0082】
その後、例えば図5の時刻t12の直前で、スマート制御部22がスマート即起動要求フラグSeをセットしたとすると、調停部23は、即座に条件▲1▼−4が成立したと判定して、図3のA1の動作により、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給することとなる。
【0083】
そして、この場合、調停部23は、チューナ電源安定待機状態J2を経た後、条件▲2▼−1,▲2▼−2が両方共に成立しておらず、且つ、条件▲3▼−2が成立していると判定して、スマート受信待機状態J5を経た後、図3のA3の動作により、スマート制御使用権フラグSrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出して、Srcoセット状態J6になる。つまり、この場合も、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えることとなる。そして、その後、スマート制御部22が認証処理を終えて、スマート制御使用権フラグSrcoをクリアすると、調停部23は、図3のA4の動作を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0084】
尚、図5における次の時刻t13〜t4の状況は、基本的には前述した時刻t11〜t12の状況と同様であるが、調停部23がチューナ電源OFF状態J1ではなく、既にスマート制御使用権フラグSrcoをセットしている場合に、スマート制御部22によりスマート即起動要求フラグSeがセットされたとしても、調停部23の動作には影響がないことを示している。また、図5における時刻t14〜t16の間の状況は、基本的には時刻t12の直前でスマート即起動要求フラグSeがセットされた前述の状況と同様であるが、調停部23が既にスマート制御使用権フラグSrcoをセットしている場合に、仮に条件▲1▼−3が成立しても、調停部23の動作には影響がないことを示している。一方、図5における時刻t17では、スマート定期起動要求フラグSrqがクリアされているため、条件▲1▼−1〜▲1▼−4が全て成立せずに、調停部23がチューナ電源OFF状態J1のままになる。
【0085】
次に、図6に例示するように、調停部23がチューナ電源OFF状態J1となっている場合に、時刻t21の直前で、ワイヤレス制御部21がワイヤレス定期起動要求フラグWrqをセットし、また、スマート制御部22がスマート定期起動要求フラグSrqをセットしたとする。
【0086】
すると、時刻t21にて、条件▲1▼−1と条件▲1▼−3とが成立するため、調停部23は、図3のA1の動作により、ワイヤレスチューナ制御部24にチューナ電源ON要求を出して、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給し、チューナ電源安定待機状態J2に移行することとなる。
【0087】
そして、調停部23は、所定時間Tw1が経過すると、条件▲2▼−1と条件▲2▼−2との何れかが成立しているか否かを判定することとなるが、この場合、電波有無信号SQの値が「電波あり」を示す値となっているため、条件▲2▼−1が成立していると判定して、ワイヤレス受信待機状態J3を経た後、図3のA2の動作により、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出して、Wrcoセット状態J4になる。つまり、この場合には、動作させたワイヤレスチューナ5が無線信号を受信しているため、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を与える。
【0088】
すると、ワイヤレス制御部21が受信処理を行い、その受信処理を終えると、時刻taに示す如くワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアすることとなる。
そして、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoがクリアされると、調停部23は、条件▲4▼−1と条件▲4▼−2との何れかが成立しているか否かを判定することとなるが、この場合には、スマート制御部22がスマート定期起動要求フラグSrqをセットしており、更にスマート定期起動イベントフラグStもセットされているため、条件▲4▼−1が成立していると判定することとなる。
【0089】
このため、調停部23は、時刻taでワイヤレス制御部21がワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアすると、図3のA5の動作により、今度はスマート制御使用権フラグSrcoをセットすると共に、ワイヤレスチューナ制御部24にデータ収集起動指令を出して、Srcoセット状態J6になる。
【0090】
つまり、この場合には、ワイヤレス制御部21がワイヤレスチューナ5の使用権を放棄した時点(時刻ta)で、スマート制御部22がワイヤレスチューナ5の使用権の獲得意志を表明しているため、ワイヤレスチューナ5へのチューナ電源の供給を停止せずに、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えるようにしている。
【0091】
そして、これに伴い、スマート制御部22が認証処理を行い、その認証処理を終えると、スマート制御使用権フラグSrcoをクリアすることとなる。
すると、調停部23は、図3のA4の動作を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0092】
尚、図6における次の時刻t22〜t23の状況は、前述した図4における時刻t2〜t3と同様の動作が行われることを示している。つまり、図6の時刻t22〜t23では、スマート定期起動要求フラグSrqがセットされているものの、スマート定期起動イベントフラグStはリセットされているため、調停部23は、図4における時刻t2〜t3と同様に、チューナ電源OFF状態J1→A1の動作実施→チューナ電源安定待機状態J2→A4の動作実施→チューナ電源OFF状態J1、という順で状態遷移するからである。
【0093】
また、図6における時刻t23〜t24の状況は、前述した図5における時刻t11〜t12と同様の動作が行われることを示している。
つまり、図6の時刻t23〜t24においても、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給した際の電波有無信号SQの値は、「電波なし」を示す値となっており、この場合の調停部23は、図5における時刻t11〜t12と同様に、チューナ電源OFF状態J1→A1の動作実施→チューナ電源安定待機状態J2→スマート受信待機状態J5→A3の動作実施→Srcoセット状態J6→A4の動作実施→チューナ電源OFF状態J1、という順で状態遷移するからである。
【0094】
一方、図6における時刻t24では、定期起動要求フラグWrq,Srqがクリアされているため、条件▲1▼−1〜▲1▼−4が全て成立せずに、調停部23がチューナ電源OFF状態J1のままになる。
次に、図7に例示するように、調停部23がチューナ電源OFF状態J1となっている場合に、時刻t31の直前で、ワイヤレス制御部21がワイヤレス定期起動要求フラグWrqをセットし、また、スマート制御部22がスマート定期起動要求フラグSrqをセットしたとする。
【0095】
すると、時刻t31にて、条件▲1▼−1と条件▲1▼−3とが成立するため、調停部23は、図3のA1の動作により、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給して、チューナ電源安定待機状態J2に移行することとなる。
そして、調停部23は、所定時間Tw1が経過すると、条件▲2▼−1と条件▲2▼−2との何れかが成立しているか否かを判定することとなるが、この時には、電波有無信号SQの値が「電波なし」を示す値となっており、また、ワイヤレス即起動要求フラグWeもセットされていないため、条件▲2▼−1,▲2▼−2が両方共に成立していないと判定することとなる。
【0096】
そこで更に、調停部23は、条件▲3▼−1と条件▲3▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合、スマート定期起動要求フラグSrqがセットされているため、条件▲3▼−1が成立していると判定して、スマート制御使用権フラグSrcoをセットすることとなる。つまり、調停部23は、スマート受信待機状態J5→A3の動作実施→Srcoセット状態J6、という順で状態遷移して、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えることとなる。
【0097】
ここで、スマート制御使用権フラグSrcoがセットされている場合(即ち、調停部23によりワイヤレスチューナ5の使用権がスマート制御部22に与えられている場合)に、前述した受信データ解読部25により、ワイヤレスチューナ制御部24からの受信データの内容がワイヤレス制御で使用される信号(ロック信号又はアンロック信号)の内容であると判定されて、その受信データ解読部25が、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を放棄させるための使用権放棄指示を出すと共に、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を獲得させるための使用権獲得指示を出したとする。
【0098】
すると、図7の時刻tbに示すように、スマート制御部22が、スマート制御使用権フラグSrcoを即座にクリアして、ワイヤレスチューナ5の使用権を放棄し、また、ワイヤレス制御部21が、ワイヤレス即起動要求フラグWeをセットすることとなる。
【0099】
そして、時刻tbでスマート制御使用権フラグSrcoがクリアされると、調停部23は、Srcoセット状態J6→A4の動作実施→チューナ電源OFF状態J1、という順で状態遷移するが、チューナ電源OFF状態J1に戻った時には、ワイヤレス即起動要求フラグWeがセットされいる(即ち、条件▲1▼−2が成立している)ため、調停部23は、直ぐに、チューナ電源OFF状態J1→A1の動作実施→チューナ電源安定待機状態J2、という順に状態遷移し、更にチューナ電源安定待機状態J2から抜けた時には、依然としてワイヤレス即起動要求フラグWeがセットされいる(即ち、条件▲2▼−2が成立している)ため、調停部23は、ワイヤレス受信待機状態J3→A2の動作実施→Wrcoセット状態J4、という順に状態遷移することとなる。
【0100】
これに伴い、ワイヤレス制御部21が受信処理を行い、その受信処理を終えると、ワイヤレス制御使用権フラグWrcoとワイヤレス即起動要求フラグWeとをクリアすることとなる。
すると、調停部23は、条件▲4▼−1と条件▲4▼−2との何れかが成立しているか否かを判定するが、この場合には、スマート定期起動要求フラグSrqがセットされているものの、スマート定期起動イベントフラグStが時刻tbの直後の調停部23による上記A4の動作でクリアされており、また、スマート即起動要求フラグSeはセットされていないため、条件▲4▼−1,▲4▼−2が両方共に成立していないと判定することとなる。よって、調停部23は、図3のA4の動作を行った後、チューナ電源OFF状態J1に戻ることとなる。
【0101】
このように、セキュリティECU1では、調停部23によりワイヤレスチューナ5の使用権がスマート制御部22に与えられている場合に、ワイヤレスチューナ5が電子キー3からのワイヤレス制御用の動作指示信号(ロック信号又はアンロック信号)を受信したか否かを判定し、その動作指示信号を受信したと判定したならば、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を放棄させると共に、調停部23に、ワイヤレス制御部21に対してワイヤレスチューナ5の使用権を付与させるようにしている。
【0102】
尚、図7において、時刻t33の前でスマート即起動要求フラグSeがセットされてから、チューナ電源がオフされる(チューナ電源の供給が停止される)までの動作は、図5における時刻t14〜t16で示した動作の内容と同じである。また、図7における時刻t34では、定期起動要求フラグWrq,Srqがクリアされているため、条件▲1▼−1〜▲1▼−4が全て成立せずに、調停部23がチューナ電源OFF状態J1のままになる。
【0103】
一方、本実施形態では、ワイヤレス制御部21が第1制御手段に相当し、スマート制御部22が第2制御手段に相当し、調停部23が調停手段に相当している。また、受信データ解読部25(詳しくは、スマート制御使用権フラグSrcoがセットされている場合に、受信データの内容がワイヤレス制御で使用される信号の内容であると判定すると、スマート制御部22に使用権放棄指示を出すと共に、ワイヤレス制御部21に使用権獲得指示を出す機能の部分)が、使用権強制変更手段に相当している。
【0104】
そして、本実施形態では、ワイヤレス制御部21がワイヤレス定期起動要求フラグWrqをセットする動作と、スマート制御部22がスマート定期起動要求フラグSrq又はスマート即起動要求フラグSeをセットする動作とが、ワイヤレスチューナ5の使用権を要求することを示す使用権獲得要求を出す動作に相当している。また、ワイヤレス制御部21がワイヤレス制御使用権フラグWrcoをクリアする動作と、スマート制御部22がスマート制御使用権フラグSrcoをクリアする動作とが、ワイヤレスチューナ5の使用権を放棄することを示す使用権放棄要求を出す動作に相当している。
【0105】
以上詳述したように、本実施形態の電子キーシステムを構成するセキュリティECU1では、調停部23が、ワイヤレス制御部21とスマート制御部22との少なくとも何れか一方から、ワイヤレスチューナ5の使用権獲得要求が出されたことを検出すると、ワイヤレスチューナ5にチューナ電源を供給して、そのワイヤレスチューナ5を動作させるようにしている。そして、調停部23は、ワイヤレスチューナ5が電子キー3からの無線信号を受信したか否かを判定して、無線信号を受信したと判定したならば、ワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を与えて該ワイヤレス制御部21に受信処理を行わせ、逆に、ワイヤレスチューナ5が無線信号を受信せず且つスマート制御部22が使用権獲得要求を出していれば、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えるようにしている。そして更に、調停部23は、ワイヤレス制御部21及びスマート制御部22のうちでワイヤレスチューナ5の使用権を与えている方から、ワイヤレスチューナ5の使用権を放棄することを示す使用権放棄要求が出されると、ワイヤレスチューナへの電源供給を停止して該ワイヤレスチューナ5の動作を停止させるようにしている。
【0106】
このため、本実施形態のセキュリティECU1では、ワイヤレス制御部21とスマート制御部22との少なくとも何れか一方から使用権獲得要求が出されると、ワイヤレスチューナ5が動作させられ、その際に電子キー3からの無線信号が受信されたならば、ワイヤレスチューナ5の使用権がワイヤレス制御部21に与えられて、ワイヤレス制御部21が受信処理を行うこととなる。つまり、ワイヤレスチューナ5を動作させた際に無線信号が受信された場合、その信号は、車両の使用者の操作に伴う電子キー3からの動作指示信号であると考えられるため、仮にワイヤレス制御部21がワイヤレスチューナ5の使用権獲得要求を出していなくても、そのワイヤレス制御部21にワイヤレスチューナ5の使用権を与えて、ワイヤレス制御が確実に実現できるようにしている。また、ワイヤレスチューナ5を動作させた際に無線信号が受信されなかった場合、スマート制御部22がワイヤレスチューナ5の使用権獲得要求を出していれば、そのスマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えて、スマート制御の認証処理が可能となるようにしている。
【0107】
そして、このような本実施形態のセキュリティECU1によれば、電子キー3から使用者の手動操作に伴い無線送信されて来る動作指示信号に応じてドアロック用アクチュエータ9を動作させるワイヤレス制御と、電子キー3と認証用の双方向無線通信を行った上でドアロック用アクチュエータ9の自動制御を実施するスマート制御とを、1つのワイヤレスチューナ5で確実に実現することができる。
【0108】
しかも、本実施形態のECU1では、前述したように、調停部23によりワイヤレスチューナ5の使用権がスマート制御部22に与えられている場合に、ワイヤレスチューナ5が電子キー3からのワイヤレス制御用の動作指示信号を受信したか否かを受信データ解読部25により判定し、その動作指示信号を受信したと判定したならば、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を放棄させると共に、調停部23に、ワイヤレス制御部21に対してワイヤレスチューナ5の使用権を付与させるようにしている。
【0109】
このため、スマート制御部22がワイヤレスチューナ5の使用権を獲得して電子キー3との認証用の双方向通信を行っている最中に、その電子キー3から、使用者の操作に伴う動作指示信号が送信されて来た場合には、ワイヤレスチューナ5の使用権がスマート制御部22からワイヤレス制御部21に移ることとなり、その動作指示信号に迅速に対応することができるようになる。つまり、電子キー3からの動作指示信号は、人の操作によって送信されるため、スマート制御部22によるスマート制御を継続すると、その動作指示信号を取りこぼしてしまうこととなるが、そのようなことが防止されて、人の意志に応じたドアロック用アクチュエータ9のワイヤレス制御を確実に実現することができるようになる。
【0110】
また更に、本実施形態のECU1において、調停部23は、図6を用いて説明したように、ワイヤレス制御部21が受信処理を終えてワイヤレスチューナ5の使用権を放棄した時に、スマート制御部22がワイヤレスチューナ5の使用権獲得要求を出している場合には、ワイヤレスチューナ5への電源供給を停止せずに、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えるようにしている。
【0111】
このため、万一、ワイヤレスチューナ5からセキュリティECU1に入力される電波有無信号SQが、常に「電波あり」を示すハイレベルとなってしまい、ワイヤレスチューナ5が無線信号を受信していると常に判定されてしまうような故障が生じた場合でも、スマート制御部22にワイヤレスチューナ5の使用権を与えることができ、スマート制御が不能となってしまうことを防止することができる。
【0112】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、ドアロック用アクチュエータ9がセキュリティECU1に接続されていたが、ドアロック用アクチュエータ9をドアECU13に接続して、セキュリティECU1がドアECU13と通信を行うことにより、そのドアECU13を介してドアロック用アクチュエータ9が動作させられるようにしても良い。
【0113】
また、上記実施形態は、本発明を車両の電子キーシステムに用いたものであったが、本発明は、電子キーシステムに限らず他のシステムにも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の電子キーシステムの構成を表すブロック図である。
【図2】 実施形態のセキュリティECUのマイコンで実行されるプログラムの構造を表すブロック図である。
【図3】 図2における調停部の機能を表す状態遷移図である。
【図4】 調停部の作用を説明するためのタイムチャートのその1である。
【図5】 調停部の作用を説明するためのタイムチャートのその2である。
【図6】 調停部の作用を説明するためのタイムチャートのその3である。
【図7】 調停部の作用を説明するためのタイムチャートのその4である。
【符号の説明】
1…セキュリティECU、1a…マイコン(マイクロコンピュータ)、3…電子キー、3a…ロック用ボタン、3b…アンロック用ボタン、5…ワイヤレスチューナ(受信機)、7…発信機(送信機)、9…ドアロック用アクチュエータ(機器)、11…通信線、13…ドアECU、15…人センサ、17…ドアロック用スイッチ、19…各種スイッチ、21…ワイヤレス制御部、22…スマート制御部、23…調停部、24…ワイヤレスチューナ制御部、25…受信データ解読部、26…タイマ部

Claims (3)

  1. 所定の通信装置から送信される無線信号を受信するための受信機と、
    前記通信装置へ無線信号を送信するための送信機と、
    前記通信装置を携帯した人が所定の機器を動作させるために前記通信装置を操作することで該通信装置から送信される動作指示信号を、前記受信機を使用して受信し、その動作指示信号に応じて前記機器を動作させる第1制御手段と、
    前記送信機に所定の無線信号を送信させて、その無線信号に対する前記通信装置からの応答信号を前記受信機を使用して受信することにより、前記通信装置が正規の通信相手であるか否かを判定する認証処理を行い、前記通信装置が正規の通信相手であると判定したならば、前記機器を前記通信装置からの動作指示信号に拘わらず制御する自動制御を実施する第2制御手段と、
    前記受信機の使用権を、前記第1制御手段と前記第2制御手段とに振り分けて与える調停手段と、
    を備えた電子制御装置であって、
    前記調停手段は、
    前記第1制御手段と前記第2制御手段との少なくとも何れか一方から、前記受信機の使用権を要求することを示す使用権獲得要求が出されたことを検出すると、前記受信機に電源を供給して該受信機を動作させると共に、前記受信機が無線信号を受信したか否かを判定して、前記受信機が無線信号を受信したならば、前記第1制御手段に前記受信機の使用権を与えて該第1制御手段に受信処理を行わせ、逆に、前記受信機が無線信号を受信せず且つ前記第2制御手段が前記使用権獲得要求を出していれば、前記第2制御手段に前記受信機の使用権を与え、更に、前記両制御手段のうちで前記受信機の使用権を与えている方から、前記受信機の使用権を放棄することを示す使用権放棄要求が出されると、前記受信機への電源供給を停止して該受信機の動作を停止させるように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記調停手段により前記受信機の使用権が前記第2制御手段に与えられている場合に、前記受信機が前記通信装置からの前記動作指示信号を受信したか否かを判定し、前記受信機が前記動作指示信号を受信したと判定したならば、前記第2制御手段に前記使用権放棄要求を出させると共に、前記調停手段に、前記第1制御手段に対して前記受信機の使用権を付与させる使用権強制変更手段を備えていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記調停手段は、
    前記第1制御手段が受信処理を終えて前記使用権放棄要求を出した時に、前記第2制御手段が前記使用権獲得要求を出している場合には、前記受信機への電源供給を停止せずに、前記第2制御手段に前記受信機の使用権を与えること、
    を特徴とする電子制御装置。
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