JP4379772B2 - 櫛付き容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器体に収納された白髪染め液やヘアマニキュア等の内容液を、容器体から頭髪に直接塗布すべく構成した櫛付き容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクイズ性を有する容器体にキャップとして組付けられ、容器体の白髪染め液やヘアマニキュア等の内容液を直接頭髪に塗布することができるようにした櫛付きキャップを有し、この櫛付きキャップが組付き、第一の溶液を収納した第一の容器体に、第二の容器体に収納された第二の溶液を注入し、この両溶液を第一の容器体内で撹拌混合して、白髪染め液やヘアマニキュアとし、この撹拌混合して作成した内容液を、そのまま櫛付きキャップにより頭髪に塗布する櫛付く容器が知られている。
【0003】
この従来技術は(図9参照)、キャップ本体2’に、容器体17’の軸心に沿って起立した複数の櫛歯片13’を、横に一列に配置し、この櫛歯片13’内に、上端を注出口16’として櫛歯片13’間に開口すると共に、下端を下方に開放した注出路15’を形成して構成され、櫛歯片13’を下位に位置させた姿勢で、容器体17’をスクイズ変形させることにより、注出路15’を通して櫛歯片13’間に内容液を注出し、この内容液を櫛歯片13’を利用して頭髪に塗布するようにしている。
【0004】
そして、容器体17’の密閉は、口筒部19’への嵌入限を設定する突き当たり鍔片を有する、単純な有底短円筒形状をした中栓体31’で達成しており、この中栓体31’は、両溶液を容器体17’内で撹拌混合する際の密封栓としても用いるものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−137029号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、中栓体31’の使用手法、すなわち中栓体31’を容器体17’の密閉保持だけではなく、両溶液を撹拌混合する際の密封栓としても使用するものであることを、櫛付き容器の包装体にしか表示することができず、このため不注意により、この表示を見過ごして、中栓体31’無しのまま、櫛付きキャップを付けただけで、両溶液を撹拌混合すべく容器体17’を振ると、内容液が各櫛歯片13’の注出口16’から飛散して、周囲を汚す場合がある、と云う問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、櫛付き容器における容器体の密閉を達成する中栓体の取扱い性、および有効機能性を高めることを技術的課題とし、もって速やかにかつ簡単にそして安全に使用することができ、また適正な使用手順を安定して得ることができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
櫛付き容器であること、
スクイズ性を有する容器体と、この容器体の口筒部内に密嵌入する嵌入筒片を有し、容器体の内容液の漏出を防ぐ中栓体と、この中栓体を外して、容器体の口筒部に密に内嵌するシール筒片および、容器体の口筒部に螺合組付き可能な組付き筒を有し、この組付き筒の上端に、内鍔状の頂壁を介して起立筒を立設し、この起立筒の上端を塞ぐ頂板の上面に複数の櫛歯片を並列に整列して立設し、櫛歯片には側面に開口する注出口を貫設すると共に、この注出口から頂板の下面まで注出路を貫通形成した櫛付きキャップ体と、から成ること、
中栓体を、容器体の口筒部の上端に係止する係止段部を嵌入筒片の周端縁に周設し、容器体の口筒部に中栓体を密嵌入したまま、櫛付きキャップ体の螺合組付きの邪魔とならない指掛け用突片を前記係止段部に突出設し、中栓体の嵌入筒片の内側に、注意を促す表示を上面に施した頂壁部を有する内筒壁を起立設し、嵌入筒片の内周に内鍔片を設け、この内鍔片を介して内筒壁を起立設した構成としたこと、
にある。
【0009】
請求項1記載の上記構成により、容器を保管する際、主に使用前の二液を混合する前においては、中栓体が容器体を密閉し、容器体の内容液である一液が外部に漏出することはない。また、中栓体の嵌入筒片の内周に内鍔片を介して内筒壁を連設したので、嵌入筒片の自己形状保持力が高められ、これにより中栓体の口筒部に対する液密な嵌入組付きを強固に自己保持する。
【0010】
櫛付きキャップ体は、容器体の口筒部に内嵌した中栓体が邪魔とならず、この中栓体を内嵌したままの状態で、容器体の口筒部に螺合組付きが可能となっているため、櫛付きキャップ体を別部品として包装する必要がなく、容器体および櫛付きキャップを一体としてコンパクトに取り扱うことができ、製品の箱詰め、輸送、および陳列等を効率良く実施することができる。
【0011】
例えば、指掛け用突片を、櫛付きキャップ体の組付き筒の内周面に非接触の高さで突出設することにより、容器体の口筒部に中栓体を内嵌したままの状態で、中栓体が邪魔とならずに、櫛付きキャップ体を容器体の口筒部へ螺合組付けすることができる。
【0012】
二液を混合する際には、櫛付きキャップ体を取り外し、中栓体に設けた指掛け用突片を手掛かりとして、中栓体に上方への押上げ力を作用させ、内容液で手指等を汚すことなく、容易に中栓体を取り外して、二液を混合することができる。
【0013】
また、櫛付きキャップ体を取り外すと、露出して目に付き易い状態となった内筒壁の頂壁部上面に、注意を促す表示が施されているため、この注意表示を読んだ使用者が、二液を混合する操作手順を誤ることなく、注意表示にしたがって容易かつ確実な混合操作を行うことができる。
【0014】
二液の混合は、開放された容器体内に他の1液を注入した後、容器体を中栓体で密封し、この中栓体による容器体の密封を確保しながら、容器体を振ることにより達成される。
【0015】
二液混合後、容器を使用する際には、中栓体を取外してから、櫛付きキャップ体を容器体の口筒部に密に螺合組付けして使用する。
【0016】
櫛付きキャップ体を、容器体の口筒部に密に螺合組付けした状態で、容器体をスクイズすると注出される内容液は起立筒が形成する液溜まり部分を通って、各櫛歯片の注出路下端部に均等に、かつ円滑に分配され、注出路を流動し注出口から櫛歯片の外周面にむらなく注出される。
【0017】
中栓体を容器体の口筒部から外して使用する際には、櫛付きキャップ体のシール筒片が容器体の口筒部に密に内嵌するため、二液混合後の内容液が、周囲に漏出することはなく、容器体をスクイズして櫛歯片から頭髪の塗布操作を容易に行うことができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の手段に、頂壁部を、嵌入筒片内から上方に突出位置させたこと、を加えたものである。
【0019】
この請求項2記載の発明にあっては、内筒壁の頂壁部が嵌入筒片内から上方に突出位置しているので、露出した頂壁部の上面がさらに目に付き易くなり、その分、この頂壁部の上面に施された注意を促す表示を、使用者に、より確実に視認させることになる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の手段に、櫛付きキャップ体を、組付き筒の上端に、頂壁を介して起立筒を立設し、この起立筒の頂板に、板厚方向に貫通した複数の組付け孔を、左右方向に沿って直列配置したキャップ本体と、頂板上に載置するベース板の下面に、各組付け孔に個々に強固に密嵌入する嵌着筒片を垂下設すると共に、この各嵌着筒片の直上となるベース板上面箇所に櫛歯片を起立設し、この櫛歯片と嵌着筒片との各組み合わせ部分内に、櫛歯片の上端部から嵌着筒片の下端面にかけて、櫛歯片の左右側面に注出口を開口した注出路を形成した櫛歯体とを、組付き固定した構成としたこと、を加えたものである。
【0021】
この請求項3記載の上記構成により、櫛付きキャップ体を、キャップ本体と櫛歯体の二つの部材から構成するので、櫛歯片に注出路を形成する等の複雑な形状を有した部材の成形を容易に達成することができ、また櫛歯体をキャップ本体に組付き固定した状態で、櫛歯体を上方だけでなく斜めに傾斜した姿勢とすることもできる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の手段に、キャップ体の頂板を、起立筒の上端に、左右方向に傾斜させて形成し、櫛歯体を組み付け固定した状態で、櫛歯片が斜めに傾斜した姿勢となるように構成したこと、を加えたものである。
【0023】
この請求項4記載の上記構成により、櫛の柄としての機能を果たす容器体を、頭面に対して垂直な方向から倒した姿勢で掴持することができ、頭髪への塗布操作を楽に実施することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は本願発明の櫛付き容器の第1実施例を示すものであり、本第1実施例の櫛付き容器は、スクイズ性を有する円筒状の胴部18の上端に口筒部19を立設して構成した容器体17と、この容器体17の口筒部19に起立姿勢で螺合組付きする櫛付きキャップ体1と、から構成されている。
【0027】
容器体17の口筒部19には、櫛付きキャップ体1が螺合組付きした状態で、この櫛付きキャップ体1の螺合組付きの邪魔とならない中栓体31が嵌着されている(図2参照)。
【0028】
中栓体31は、嵌入筒片32が口筒部19に密に内嵌するとともに、嵌入筒片32の周端縁から周設された係止段部33が口筒部19の上端に係止し、容器体17の口筒部19に対する組付きを液密に達成している。
【0029】
中栓体31の係止段部33には、起立壁34aが周設され、口筒部19に中栓体31を密嵌入したまま、櫛付きキャップ体1の螺合組付きの邪魔とならない指掛け用突片34が起立壁34aの上端に突出設され、この指掛け用突片34を手掛かりとして、中栓体31の脱着を容易かつ確実なものとしている。
【0030】
指掛け用突片34は、起立壁34aを介して突出設されているため、口筒部19の上端と指掛け用突片34との間の隙間により、中栓体31を取り外す際に、指掛け用突片34に指先等がかかり易くなっており、手指等に内容液が付着し難くなっている(図2、図4参照)。
【0031】
中栓体31の嵌入筒片32の内周域には、内鍔片35を設け、この内鍔片35を介して、頂壁部36の上面を使用者が視認しやすい位置となるまで、この頂壁部36を有する内筒壁37を起立設している(図4参照)。
【0032】
突起状に起立設した内筒壁37の頂壁部36には、二液の混合操作手順等の注意表示を施し、二液混合操作をするために、櫛付きキャップ体1を取り外した際に、頂壁部36に施した注意表示を明確に認識できるようにする(図3参照)。
【0033】
なお、頂壁部36に施す注意表示は、頂壁部36の平面に直接印刷してもよいし、注意表示をラベル等に記載し、このラベルを頂壁部36に貼付してもよい。
【0034】
嵌入筒片32を口筒部19に内嵌すると、嵌入筒片32は、内鍔片35と内筒壁37によって、自己形状保持力が高められているので、必要以上に弾性変形することがなく、これにより口筒部19に対する中栓体31の液密な組付きが強固に達成維持されることになる。
【0035】
櫛付きキャップ体1は、キャップ本体2と櫛歯体11の2つの部材から構成され、容器の使用前は、中栓体31の起立壁34a内に、キャップ本体2のシール筒片5が挿入位置し、キャップ本体2の円筒状の組付き筒3を容器体17の口筒部19に途中まで螺合組付きした状態で、口筒部19の上方に位置する(図2、図5参照)。
【0036】
櫛付きキャップ体1は、中栓体31が組付いているときは、口筒部19に途中まで螺合した状態であるため、容器の使用前であることが明確となり、二液混合前の容器の誤使用を防止する構成となっている(図2参照)。
【0037】
キャップ本体2の組付き筒3の上端に内鍔状に連設された頂壁4の下面には、容器体17の口筒部19開口部に密嵌入する短円筒状のシール筒片5と、口筒部19上端面に密に弾接するシール条6とを設けることにより、使用時に櫛付きキャップ体1の口筒部19に対する組付きを液密に達成できるようにしている(図6参照)。
【0038】
キャップ本体2の、前後に扁平となった起立筒7の上端を塞いだ平板状の頂板8は、櫛歯体11を強固にかつ安定して組付け保持するのに充分な強度を発揮できる肉厚で成形され、またこの頂板8の上面を、平坦面とすることにより櫛歯体11の組付き姿勢を安定に保持する。
【0039】
頂板8の上面を、右上から左下に傾斜して形成し、本実施例ではこの頂板8の左右両端部分に枠櫛歯片10を立設した構成としているが、この枠櫛歯片10と櫛歯片13が斜めに傾斜した姿勢となり、頭髪等への塗布操作を楽に実施できるようにしており、さらにこの頂板8には複数個の組付け孔9が一列状に形成されている(図2、図6参照)。
【0040】
櫛歯体11のベース板12は、その下面を平坦面とし、この平坦面から直角に各嵌着筒片14を設けているので、頂板8に形成した組付け孔9に対する嵌着筒片14の密嵌入により、キャップ本体2に対する櫛歯体11の組付き固定姿勢を安定して不動なものとしている。
【0041】
各櫛歯片13には上端部左右側面に注出口16を開口した注出路15が形成されており、使用時、容器体1をスクイズすると内容液は起立筒7が形成する液溜まり部分を通って、各櫛歯片13の注出路15下端部に均等に、かつ円滑に分配され、注出路15を流動し注出口16から櫛歯片13の外周面にむらなく注出される。
【0042】
次に、図1乃至図5に示す容器の使用態様について説明する。
容器の使用前の状態では、口筒部19に中栓体31を液密に内嵌したまま、この中栓体31が邪魔とならずに、櫛付きキャップ体1の口筒部19への螺合組付きが可能となっているため、櫛付きキャップ体1を別部品として包装する必要がなく、容器体17および櫛付きキャップ体1を一体としてコンパクトに取り扱うことができ、製品の箱詰め、輸送、および陳列等を効率良く実施することができる。
【0043】
容器の使用時には、まず、櫛付きキャップ体1を容器体17から取り外し、次に、中栓体31を容器体17から取り外し、別容器に収納された第二液を容器体17に注入後、中栓体31で口筒部19を密閉し、容器体17を振って二液を混合し、再び中栓体31を取り外して、替わりに櫛付きキャップ1を口筒部19に取り付け、容器体17をスクイズして使用する(図6参照)。
【0044】
なお、二液を撹拌混合するに際して、中栓体31による口筒部19の密閉を安定して維持するために、中栓体31を組付けてから、さらにキャップ体1を締付け組付けするのがよい。
【0045】
中栓体31は、内筒壁37の頂壁部36に、使用者が明確に認識可能な二液の混合操作手順等の注意表示を施しているため、使用者の誤操作が防止され、容器の使用者が二液の混合操作を容易かつ間違いなく確実に達成することができる(図3参照)。
【0046】
中栓体31で口筒部19を密閉して二液を混合するため、混合液が周囲に飛散せず、取り外した状態の櫛付きキャップ1が二液混合操作により汚染されることはない。
【0047】
また、中栓体31は、指掛け用突片34を手掛かりとして、二液混合後に、簡単に口筒部19から取り外すことができるため、指先等の汚染を効果的に防止することができる。
【0048】
図7は、中栓体31の第2実施例を示し、中栓体31は、注意表示を施す頂壁部36を有する内筒壁37を、嵌入筒片32の上端から起立設し、その分、内筒壁37の高さを小さく済ませることができるようにし、これにより消費される合成樹脂材料量を少なくなり、また中栓体31の構造が簡単となる。
【0049】
図8は、本発明の櫛付き容器の第2実施例を示すもので、櫛付きキャップ体1を一体成形した例である。
【0050】
櫛付きキャップ体1は、頂板8を水平状に形成し、櫛歯片13をこの頂板8から真直ぐ上方に立設し、左右方向に直列配置することにより、注出口16を一直線上に配列している。
【0051】
また、本実施例では、頂板8の左右両端部分に枠櫛歯片10を立設しているが、この枠櫛歯片10の少なくとも一方には、櫛歯片13の注出口16に対向する位置に、左右方向に開口するピン孔16aを貫設し、櫛歯片13の注出口16を形成するための成形ピンを左右方向に進退可能とし、一体射出成形可能に構成している。
【0052】
このように、櫛付きキャップ体1を一体成形することも可能であり、直線上に並列に起立設した櫛歯片10を用いることも可能である。
【0053】
なお、第2実施例を示す図8において、図示のように、頂壁部36を嵌入筒片32内から上方に、大きく突出させることにより、この突出した頂壁部36に施された表示がきわめて見易いものとなり、これにより中栓体31の取扱いの間違いの発生防止を、より高めることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、中栓体が容器体を密閉するため、容器体内の一液が外部に漏出することはなく、また中栓体の指掛け用突片を手掛かりとして、中栓体の着脱操作を、手指を汚したり、痛めたりすることなく、容易かつ確実に行うことができる。
【0055】
櫛付きキャップ体を取り外すと、露出して見易い状態となった内筒壁の頂壁部上面に、二液混合操作手順等の注意を促す表示が施されているため、使用者が誤操作することなく、注意表示にしたがって、容易かつ確実な混合操作を行うことができる。
【0056】
また、容器体の口筒部に中栓体を内嵌したまま、櫛付きキャップ体を螺合組付きできるため、容器体および櫛付きキャップを一体としてコンパクトに取り扱うことができる。さらに、中栓体の嵌入筒片の自己形状保持力を強めることができるので、その分、嵌入筒片の必要以上な弾性変形の発生を抑制することができ、これにより容器体の口筒部に対する中栓体の液密な組付きを強固に達成し、これにより容器体の密閉を安定して確実に達成維持することができる。
【0057】
請求項2記載の発明にあっては、内筒壁の頂壁部の上面が、きわめて見易い姿勢となるので、その注意表示を使用者に確実に視認させることができ、これにより高い誤操作防止効果を発揮することができ、また中栓体の取り外しをきわめて簡単に達成することができ、中栓体の取扱いが容易となる。
【0058】
請求項3記載の発明にあっては、櫛付きキャップ体をキャップ本体と櫛歯体の二つの部材から構成するので、櫛歯片に注出路を形成する等の複雑な形状を有した部材の成形を容易に達成することができ、また櫛歯体をキャップ本体に組付き固定した状態で、櫛歯片を斜めに傾斜した姿勢とすることもできる。
【0059】
請求項4記載の発明にあっては、櫛歯片を斜めに傾斜した姿勢とすることにより、櫛の柄としての機能を果たす容器体を頭面に対して垂直な方向から倒した姿勢で掴持することができ、頭髪への塗布操作を楽に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の櫛付き容器の第1実施例を示す、全体外観斜視図。
【図2】図1に示した実施例を一部縦断して示す、全体正面図。
【図3】図1に示した実施例の、中栓体の平面図
【図4】図1に示した実施例の、中栓体の一部縦断して示す縦断正面図。
【図5】図1に示した実施例の櫛付きキャップ体の、一部縦断した分解正面図。
【図6】図1に示した実施例の使用状態の、一部縦断した正面図
【図7】中栓体の他の例を示す、一部縦断した正面図。
【図8】本願発明の第2実施例を示す、一部縦断した全体正面図。
【図9】中栓を使った櫛付き容器の従来例を示す、要部縦断正面図。
【符号の説明】
1 ; 櫛付きキャップ体
2 ; キャップ本体
2’ ; キャップ本体
3 ; 組付き筒
3’ ; 組付き筒
4 ; 頂壁
4’ ; 頂壁
5 ; シール筒片
5’ ; シール筒片
6 ; シール条
6’ ; シール条
7 ; 起立筒
7’ ; 起立筒
8 ; 頂板
8’ ; 頂板
9 ; 組付け孔
9’ ; 組付け孔
10 ; 枠櫛歯片
10’ ; 枠櫛歯片
11 ; 櫛歯体
11’ ; 櫛歯体
12 ; ベース板
12’ ; ベース板
13 ; 櫛歯片
13’ ; 櫛歯片
14 ; 嵌着筒片
14’ ; 嵌着筒片
15 ; 注出路
15’ ; 注出路
16 ; 注出口
16’ ; 注出口
16a; ピン孔
17 ; 容器体
17’ ; 容器体
18 ; 胴部
18’ ; 胴部
19 ; 口筒部
19’ ; 口筒部
31 ; 中栓体
31’ ; 中栓体
32 ; 嵌入筒片
33 ; 係止段部
34 ; 指掛け用突片
34a; 起立壁
35 ; 内鍔片
36 ; 頂壁部
37 ; 内筒壁
Claims (4)
- スクイズ性を有する容器体(17)と、該容器体(17)の口筒部(19)内に密嵌入する嵌入筒片(32)を有し、前記容器体(17)の内容液の漏出を防ぐ中栓体(31)と、該中栓体(31)を外して、前記口筒部(19)に密に内嵌するシール筒片(5)および前記口筒部(19)に螺合組付き可能な組付き筒(3)を有し、該組付き筒(3)の上端に、内鍔状の頂壁(4)を介して起立筒(7)を立設し、該起立筒(7)の上端を塞ぐ頂板(8)の上面に複数の櫛歯片(13)を並列に整列して立設し、前記櫛歯片(13)には側面に開口する注出口(16)を貫設すると共に、該注出口(16)から前記頂板(8)の下面まで注出路(15)を貫通形成した櫛付きキャップ体(1)とから成り、前記中栓体(31)を、前記嵌入筒片(32)の周端縁に、前記口筒部(19)の上端に係止する係止段部(33)を周設し、前記口筒部(19)に前記中栓体(31)を密嵌入したまま、前記櫛付きキャップ体(1)の螺合組付きの邪魔とならない指掛け用突片(34)を前記係止段部(33)に突出設し、前記嵌入筒片(32)の内側に、注意を促す表示を上面に施した頂壁部(36)を有する内筒壁(37)を起立設し、前記嵌入筒片(32)の内周に内鍔片(35)を設け、該内鍔片(35)を介して内筒壁(37)を起立設して構成した櫛付き容器。
- 頂壁部(36)を、嵌入筒片(32)内から上方に突出位置させた請求項1記載の櫛付き容器。
- 櫛付きキャップ体(1)を、組付き筒(3)の上端に、頂壁(4)を介して起立筒(7)を立設し、該起立筒(7)の頂板(8)に、板厚方向に貫通した複数の組付け孔(9)を、左右方向に沿って直列配置したキャップ本体(2)と、前記頂板(8)上に載置するベース板(12)の下面に、前記各組付け孔(9)に個々に強固に密嵌入する嵌着筒片(14)を垂下設すると共に、該各嵌着筒片(14)の直上となる前記ベース板(12)上面箇所に櫛歯片(13)を起立設し、該櫛歯片(13)と嵌着筒片(14)との各組み合わせ部分内に、前記櫛歯片(13)の上端部から嵌着筒片(14)の下端面にかけて、前記櫛歯片(13)の左右側面に注出口(16)を開口した注出路(15)を形成した櫛歯体(11)とを組付き固定した構成とした、請求項1または2記載の櫛付き容器。
- キャップ体(2)の頂板(8)を、起立筒(7)の上端に、左右方向に傾斜させて形成し、櫛歯体(11)を組み付け固定した状態で、櫛歯片(13)が斜めに傾斜した姿勢となるように構成した、請求項3記載の櫛付き容器。
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