JP4379344B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗載台に苗送り装置を設けた苗移植機に関するものであり、詳しくは、苗送り量を適切にして良好な苗移植作業が行えるようにした苗移植機に関するものである。
田植機において、苗載台に載置された苗の使用量を検出して、苗送り装置の苗の送り量を調節する技術がある。
特開2003−304718号公報
然しながら、従来の苗の使用量を検出をする手段は、常時苗の移動量を検出するものであって、実際に苗送り装置で苗が送られている時の苗送り量を検出するものではないので、苗送り装置が作動していない時に、機体の振動等で苗が下方に移動した量も測定してしまって、適切な苗送り装置による苗送り量を検出できるものではなかった。
請求項1記載の発明は、苗載台(80)上の苗を苗取出口(90)へ送る苗送り装置(102)と、該苗取出口(90)に供給された苗を取り出して圃場へ植付ける苗植付装置(160)とを備える苗移植機において、苗送り装置(102)の送り方向における苗載台(80)上の苗の移動量を検出する苗移動量センサ(S7〜S13)を設け、苗送り装置(102)のアクチュエータ(M−1〜7)の駆動開始から駆動停止後の所定時間後までの間の苗移動量センサからの入力信号で苗の移動量を検出し、該移動量に基づいて所望の苗送り量となるようアクチュエータ(M−1〜7)を駆動制御する制御装置Pを設けた苗移植機としたものである。
従って、苗送り装置(102)の作動に連動して苗移動量センサ(S7〜S13)により苗の移動量を検出する構成としたので、非苗送り時における機体の振動等による誤検出を防止することができる。
また、苗の移動量をアクチュエータ(M−1〜7)が駆動停止後の所定時間後まで検出する構成としたので、苗送り停止後に苗が惰性により移動するときでもその移動量を検出でき、苗の移動量を高精度に検出できて、ひいては苗送り制御の精度向上が図れる。
上記のように苗移植機を構成することにより、苗載台80に載置された苗の苗送りが適正に行われるので、適切な苗移植作業を行うことができる。
苗移植機の一種である図示の田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して7条植えの苗植付部4が昇降可能に装着されている。
走行車体2は四輪駆動車両で、それぞれ駆動輪である各左右一対の前輪7,7及び後輪8,8を備えている。機体の前部に配したミッションケース10の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、その前輪ファイナルケースから外向きに突出する前輪車軸に前輪7,7が取り付けられている。また、ミッションケース10の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されていて、そのメインフレームの後端部に左右の後輪ギヤケース19,19がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケースから外向きに突出する後輪車軸に後輪8,8が取り付けられている。
エンジン21は、メインフレーム15に固定して設けた水平状のエンジン台22の上に搭載されている。エンジン21の上側、前側及び左右両側はエンジンカバー28で覆われている。そして、そのエンジンカバー28の上に操縦席30が設置されている。また、機体前部の中央上側はフロントカバー42で覆われていて、その上方に前輪7,7を操向するハンドル43が設けられている。フロントカバー42には、各種作動状態を表示する表示パネル、操作用の各種レバー、ペダル類が設けられている。
エンジンカバー28及びフロントカバー42の周囲は、操縦者が自由に歩行できる水平状のメインステップ44になっている。メインステップ44の後部44aは、後輪8,8と干渉しないように高くなっている。また、メインステップ44の下側には、機体左右側からステップ上に乗り降りするときに使用する左右昇降ステップ46,46が設けられている。
機体の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく左右予備苗載台が設けられている(図示せず)。
昇降リンク装置3は、メインフレーム15の後端部に固定して設けたリンクベースフレーム50に回動自在に取り付けられた上リンク51及び下リンク52,52を備え、これら上下リンクの後端部に縦リンク53が連結されている。そして、縦リンク53の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付部側に固着したローリング軸54が回転自在に挿入連結され、苗植付部4が進行方向に対して左右に回動自在に装着されている。
メインフレーム15に基部側が枢支された昇降油圧シリンダ56が設けられ、そのピストンロッドが上リンク51の基部に一体に設けたスイングアーム57の下端部に連結されている。この昇降油圧シリンダ56を伸縮させると昇降リンク装置3が昇降作動し、苗植付部4が一定姿勢のまま昇降する。昇降油圧シリンダ56は苗植付部4に設けた油圧バルブ58によって制御される。後述するセンサフロート170(2)によって検出される圃場面の凹凸に基づき油圧バルブ58を切替え作動することにより苗の植付深さを一定に維持する。
苗植付部4は7条植えの構成で、伝動機構を内蔵する苗植付部フレームFに、苗を載せておく苗載台80、該苗載台上の苗を圃場面に植え付ける7組の植付装置160、苗植付けに先行して泥面を整地する3体の整地用フロート170(1〜3)等が組み付けられている。
苗植付部フレームFは、苗載台80の下方左右中央部から左右一方にずれた位置に配置されたセンターケース61と、該センターケース61の後方に左右並列に配置された4個の植付伝動ケース62(1〜4)と、センターケース61の左右側面と植付伝動ケース62(1,3)の前端部を互いに連結する連結パイプ65(1,2)と、植付伝動ケース62(3,4)の前端部を互いに連結する連結パイプ65(3)とで構成され、左から2番目の植付伝動ケース62(2)の前端部はセンターケース61の背面に固着されている。
そして、植付伝動ケース62(1〜4)の後端部から左右側に突出する植付装置取付軸68(1〜4)の各突出部に苗植付装置160,…がそれぞれ装着されている。また、苗植付部フレームF前側に固着した連結枠F’の左右中央部から回転自在に支承された前記ローリング軸54が前方に突出しており、このローリング軸54を前記縦リンク33に連結することで苗植付部4を装着するようになっている。
苗載台80は、前側が上位となるよう傾斜して設けられており、フェンス部81によって各植付条ごとの苗載部80−1〜7に区分されている。苗載台80は苗載面の裏側で左右動自在に支持されている。その支持構造は、苗載面の裏面側下部に左右方向に設けた横枠82に係合摺接部材84を固着し、該係合摺接部材84を植付伝動ケース62(1〜4)の上に設けた左右に長い支持レール83に左右に摺動自在に係合させていると共に、左右植付伝動ケース62(1,4)に基部が固着された左右苗載台支持フレーム85の上端部に取り付けたローラ86を苗載面の裏面上部に固着した左右方向の断面コ字状の上部レール87に係合させている。そして、下記の電動シリンダー72にて左右往復移動するロッド72aが横枠82に連結され、苗載台80は支持レール83に沿って左右往復動する。なお、各苗載面80の上端部には、延長苗載せ部89が苗載面側へ回動可能に取り付けられている。
前記支持レール83は、係合摺接部材84が係合する断面長方形の部位83aと、苗載面上にある苗の下端面を受け止める断面L字状の部位(苗受板)83bとを一体成形したものであり、苗受板83bには各苗載面に対応させて7箇所にコ字状に切り欠かれた苗取出口90が形成されている。苗載台80が左右往復動することにより、苗載面下端部に位置する苗が1株分づつこの苗取出口90に順次供給される。植付装置160の植付具162がこの苗取出口90を通過し、苗を1株分に分割して取り出す。
支持レール83は次のように支持されている。すなわち、植付伝動ケース62に固着のブラケット94に取り付けたガイドプレートに対し上下に摺動自在に支持レール取付部材96を設け、さらに該取付部材96に支持レール83を取り付けている。また、ブラケット94には左右方向の苗取り量調節パイプ97が回転自在に嵌合しており、該苗取り量調節パイプ97に固着したアーム98の先端部が支持レール取付部材96にピン99にて連結されている。図示を省略した苗取り量調節レバーを用いて苗取り量調節パイプ97を回転させると、支持レール取付部材96とそれに一体な支持レール83とが苗載台80と平行に上下移動し、それにより植付具162による苗取り量が調節される。
連結枠F’には苗載台80を左右往復移動させる電動シリンダー72が固定されており、該電動シリンダー72にて左右往復移動するロッド72aが苗載台80に連結されている。この電動シリンダー72により苗載台80が左右に往復動させられる。これにより、苗載台80上の苗が、苗載台の下側で苗を支える苗受板83bに形成された苗取出口90,…に順次供給される。そして、電動シリンダー72は制御装置Pの苗載台横送り制御手段にて制御され、ハンドル43の近傍に設けた操作レバーLの操作によって制御装置PのPTOクラッチ作動手段にてPTOクラッチが入り作動してエンジン21の駆動力がPTOクラッチを介して第一入力軸70に伝動されて駆動された時のみ、電動シリンダー72は作動して、苗載台80を左右に往復動させる。この時、植付装置160の植付具162が苗取出口90を通過して苗を1株分に分割して取り出す時に、苗載台80を左右往復移動する速度が遅くなるように電動シリンダー72は制御装置Pの苗載台横送り制御手段にて制御されている。一般に、走行速度に対して植付装置160の植付具162の作動速度を変速して、植付け株間を変更するようになっているが、この植付け株間を変更するとその変更された植付装置160の植付具162の作動速度に対応して、制御装置Pの苗載台横送り制御手段にて常に植付装置160の植付具162が苗取出口90を通過して苗を1株分に分割して取り出す時に、苗載台80を左右往復移動する速度が遅くなるように電動シリンダー72は作動するように構成されている。従って、密植(非常に株間が狭い植付け)から疎植(非常に株間が広い植付け)までのどのような植付け株間の時も、植付装置160の植付具162は適正に苗を1株分に分割して綺麗に圃場に苗を植え付けることができ、適切な田植作業を行えることができる。
上記のように、センターケース61を機体左右中心から左右一方にずれた位置に配置し、そのセンターケース61に1つの苗植付装置160が設けられた植付伝動ケース62(2)を設け、他の植付伝動ケース62(1,3,4)には2つの苗植付装置160を設けた構成として、奇数条植えの田植機の苗植付部4を構成したので、即ち、苗植付部4の左右中心に対して片側に3条分の苗植付装置160の植付伝動ケース62(1,2)とセンターケース61が配置され、反対側に4条分の苗植付装置160の植付伝動ケース62(3,4)が配置されることとなるので、左右の重量バランスが良く、苗植付部4の姿勢が安定し易くて、良好なる苗の移植作業が行える。
各植付伝動ケース62(1〜4)内の植付装置取付軸68(1〜4)を駆動する駆動軸部には、植付装置の駆動を入り・切りするための植付畦クラッチ77(1〜4)がそれぞれ設けられている。各植付畦クラッチ77(1〜4)は、4つの畦クラッチレバー78(1〜4)で各々操作するようになっており、植付装置160の駆動を左から2条・1条・2条・2条単位で任意に入り・切りすることができる。即ち、畦クラッチレバー78(1〜4)を切り方向に操作すると、操作ワイヤ79(1〜4)が緩み、各操作ワイヤ79(1〜4)の先端に設けられたクラッチ操作ピン79a(1〜4)が圧縮ばね79b(1〜4)にて突出作動し、各植付畦クラッチ77(1〜4)のカム面に接当して、各植付畦クラッチ77(1〜4)を切り操作するようになっており、植付装置160の駆動を左から2条・1条・2条・2条単位で任意に入り・切りすることができる。
苗載台80の各苗載部80−1〜7の裏面側下部には、苗載部の苗を苗取出口90側へ移送する苗送り装置である左右一対で1組の苗送りベルト102が各条ごとに設けられている。苗送りベルト102は外周面部に載置された苗の裏面に係合して苗を保持して送るスパイク状小突起102a…が形成された無端ベルトであって、駆動ローラ103と従動ローラ104とに張架されている。
そして、各苗載部80−1〜7の裏面側には、各々アクチュエータの一種である電動モータM−1〜7にて駆動回転される苗送り駆動軸105(1〜7)が設けられており、駆動ローラ103は該苗送り駆動軸105(1〜7)の外周部に嵌合して設けられている。尚、駆動ローラ103の左右側部の表面にはスパイク状の駆動突起が均等配置されており、この駆動突起が苗送りベルト102の左右側部内面に設けられた内歯車状の凹凸部に係合し、確実に苗送りベルト102を回転駆動する構成となっている。
そして、苗載台80が左右移動端にきたことを検出する左右移動端検出センサS1・S2を設けて、該左右移動端検出センサS1・S2にて苗載台80が左右移動端にきたことを検出すると、制御装置Pの電動モータ制御手段にて各電動モータM−1〜7が作動して各苗送り駆動軸105(1〜7)が回転駆動されて、各苗送りベルト102…が苗を下方に向けて送るように回転作動する。
一方、畦クラッチレバー78(1〜4)を切り方向に操作したことを各々検出する畦クラッチ切りセンサS3・S4・S5・S6を設けて、該畦クラッチ切りセンサS3・S4・S5・S6にて畦クラッチレバー78(1〜4)が切り方向に操作されたことを検出すると、その植付畦クラッチ77(1〜4)が切られて停止した植付装置160に対応する苗送りベルト102の電動モータM−1〜7は作動しないように電動モータ制御手段にて制御されている。即ち、畦クラッチレバー78(1〜4)を切り方向に操作すると、そのレバーに対応する植付装置160と苗載部80−1〜7の苗送りベルト102が停止して、適切な端数条植え作業が行える。
尚、前記4つの畦クラッチレバー78(1〜4)を各々操作することにより、各植付畦クラッチ77(1〜4)による植付装置160の駆動が入り・切りされる。即ち、例えば、畦クラッチレバー78(1)を切り操作すると、操作ワイヤ79(1)が緩み、操作ワイヤ79(1)の先端に設けられたクラッチ操作ピン79a(1)が圧縮ばね79b(1)にて突出作動し、植付畦クラッチ77(1)のカム面に接当して、植付畦クラッチ77(1)が切り操作されて対応する2条の植付装置160の駆動が切れる。同様に、畦クラッチレバー78(2)を切り操作すると、操作ワイヤ79(2)が緩み、植付畦クラッチ77(2)が切り操作されて対応する1条の植付装置160の駆動が切れる。そして、畦クラッチレバー78(3)を切り操作すると、操作ワイヤ79(3)が緩み、植付畦クラッチ77(3)が切り操作されて対応する2条の植付装置160の駆動が切れる。また、畦クラッチレバー78(4)を切り操作すると、操作ワイヤ79(4)が緩み、植付畦クラッチ77(4)が切り操作されて対応する2条の植付装置160の駆動が切れる。
また、ハンドル43の下方には苗送り設定ダイアルDが設けられており、該苗送り設定ダイアルDを設定1から7まで調節することにより、電動モータ制御手段により各電動モータM−1〜7の1回の作動時間を変更して、各苗送りベルト102の苗送り量が調節できるようになっている。即ち、苗送り設定ダイアルDを「1」に設定すると、各電動モータM−1〜7の1回の作動時間が最も短くなって、各苗送りベルト102の苗送り量が最も少なくなる。そして、苗送り設定ダイアルDを「2」〜「7」に設定すると、各電動モータM−1〜7の1回の作動時間が順次長くなって、各苗送りベルト102の苗送り量が順次多くなる。
次に、苗送り量制御について説明する。
各苗載部80−1〜7の左右苗送りベルト102・102間には貫通孔が形成されており、その貫通孔位置裏面側の各々に苗移動量センサS7〜S13が設けられている。苗移動量センサS7〜S13は発光部と受光部とからなる光センサにて構成されており、苗載部80−1〜7上に載置された苗が移動すると、A相信号(パルス波形)とB相信号(パルス波形)とが出力されるものである。そして、A相信号とB相信号とは位相差があり、A相信号がB相信号よりも先に出力された時には苗が苗取出口90側へ送られている状態(左右苗送りベルト102・102により、苗が正常に送られている状態)で、逆に、B相信号がA相信号よりも先に出力された時には苗が苗取出口90側とは反対側へ送られている状態(機体の振動等の影響で、苗が逆方向に移動している状態)であることが分かるように苗移動量センサS7〜S13は設けられている。
そして、A相信号(パルス波形)とB相信号(パルス波形)とは、苗載部80−1〜7上に載置された苗が移動している時だけ出力されるようになっており、1パルスで苗が0.01mm移動したことを示すので、例えば、A相信号のパルス数nを計測して、苗の移動量を制御装置Pの苗移動量算出手段にて計算する(苗の移動量=0.01mm×n)。
また、制御装置Pの苗移動量算出手段は、各電動モータM−1〜7が作動開始した時点で、各苗移動量センサS7〜S13の入力を採用して苗移動量の算出を開始し、各電動モータM−1〜7が作動停止してから一定時間後(3秒後)に苗移動量の算出を止めるようにしている。従って、各電動モータM−1〜7が作動して実際に苗送りベルト102が苗を送っている時に苗移動量を算出するようにしたので、苗送りベルト102が苗を送っていない時に機体の振動等で苗が移動して、それを各苗移動量センサS7〜S13が検出して苗移動量を算出してしまうような事態を防止できる。また、苗移動量算出手段は、各電動モータM−1〜7が作動停止してから一定時間後(3秒後)まで苗移動量の算出をするようにしたので、苗送りベルト102が停止した後に、苗が惰性で移動する量も算出できて、苗の移動量が正確に検出できる。
そして、制御装置Pの苗移動量算出手段にて算出された苗の移動量は、苗送り量補正手段により、苗送り設定ダイアルDにて設定された苗送り量と比較される。そこで、苗移動量算出手段にて算出された苗の移動量が苗送り設定ダイアルDにて設定された苗送り量よりも多い場合には、電動モータM−1〜7の作動時間を短くして苗送り量が少なくなるように補正し、苗移動量算出手段にて算出された苗の移動量が苗送り設定ダイアルDにて設定された苗送り量よりも少ない場合には、電動モータM−1〜7の作動時間を長くして苗送り量が多くなるように補正する。このようにして、苗送り設定ダイアルDにて設定された苗送り量と苗移動量算出手段にて算出された苗の移動量とが一致するように制御する。
一方、苗移動量算出手段は、A相信号がB相信号よりも先に出力された時には苗が苗取出口90側へ送られている状態(左右苗送りベルト102・102により、苗が正常に送られている状態)であるから、苗の移動量として積算し、逆に、B相信号がA相信号よりも先に出力された時には苗が苗取出口90側とは反対側へ送られている状態(機体の振動等の影響で、苗が逆方向に移動している状態)であるから、苗の移動量としては減算する。従って、正確な苗の苗取出口90方向への移動量が算出できて、苗送り量の補正制御が適正に行えて、適正な苗送りが行え、1株当りの苗本数が適正になって、良好な苗植付け作業が行える。
更に、苗移動量算出手段は、各電動モータM−1〜7が作動開始した時点で、各苗移動量センサS7〜S13の入力を採用して苗移動量の算出を開始し、各電動モータM−1〜7が作動停止してから一定時間後(3秒後)に苗移動量の算出を止めるようにしたので、各電動モータM−1〜7が作動して実際に苗送りベルト102が苗を送っている時に苗移動量を算出し、苗送りベルト102が苗を送っていない時に機体の振動等で苗が移動して、それを各苗移動量センサS7〜S13が検出して苗移動量を算出してしまうような事態を防止でき、また、各電動モータM−1〜7が作動停止してから一定時間後(3秒後)まで苗移動量を算出し、苗送りベルト102が停止した後に苗が惰性で移動する量も算出できて、苗の移動量が正確に検出できる。従って、正確な苗の苗取出口90方向への移動量が算出できて、苗送り量の補正制御が適正に行えて、適正な苗送りが行え、1株当りの苗本数が適正になって、良好な苗植付け作業が行える。
尚、上記の苗送り量の補正制御を入り・切りするスイッチを設けて、仮に、苗移動量センサS7〜S13の検出面が汚れて正常な検出が行えない場合等の不都合時に、当該スイッチを切って、苗送り量の補正制御をしないように構成してもよい。また、各苗移動量センサS7〜S13の配線が断線した場合には、センサ入力値が無いことで断線と判断して、苗移動量センサS7〜S13の入力値がない苗載部80−1〜7の苗送り量の補正制御をしないで、苗送り設定ダイアルDにて設定された苗送り量で苗送りするようにする。
182−1〜7は苗浮き上がり防止装置であって、各苗載部80−1〜7の苗送りベルト102に対向して各々設けられている。以下、詳しくその構成を説明する。
7つの苗浮き上がり防止装置182−1〜7は全て同じ構成なので、代表例として苗載部80−1に設けられた苗浮き上がり防止装置182−1について説明する。
苗載部80−1の左右両側のフェンス部81・81に各々上部回動支持部183L・183Rを設け、該各上部回動支持部183L・183Rに鉄製の丸棒より構成される苗浮き上がり防止具184の上部を回動自在に装着する。そして、苗浮き上がり防止具184の下部は、左右両側のフェンス部81・81に各々設けた下部回動支持部185L・185Rに着脱自在に設けている。そして、下部回動支持部185L・185Rは、電動モータにて構成されていて、そのロッド185L’・185R’がイ−ロ方向に進出・退入する構成となっている。
尚、ロッド185L’・185R’の上端部には係合凹部が形成されており、苗浮き上がり防止具184の下部が着脱自在になっている。従って、苗植え作業終了時に苗載部80−1に載置した苗を取り出す時に、苗浮き上がり防止具184の下部をロッド185L’・185R’の上端部の係合凹部から外して、苗浮き上がり防止具184の上部を回動支点として上方に回動させれば、苗載部80−1に載置した苗を容易に取り出すことができて作業性が良い。
一方、苗浮き上がり防止具184には、苗方向に付勢された苗圧検出センサ185が設けられており、この苗圧検出センサ185が苗載部80−1に載置した苗に対して苗が浮き上がるのを防止する押圧力を検出しており、この押圧力の値が制御装置Pに入力されて、苗浮き上がり防止制御手段により、その押圧力が一定になるように下部回動支持部185L・185Rの電動モータを作動させて苗浮き上がり防止具184の苗に対する高さを制御する構成となっている。
そして、走行車体2の後部の畦クラッチレバー78(1〜4)の近傍に、苗浮き上がり防止具184の作用高さ(押圧力)設定スイッチSW−1を設けてあり、該設定スイッチSW−1を浮き上がり防止1〜5に操作すると、順次設定押圧力が増大するように上記制御が作動する。そして、設定スイッチSW−1を解除の位置にすると、下部回動支持部185L・185Rの電動モータにより苗浮き上がり防止具184は苗から上方に離れた(苗に当らない位置まで上方に離れた)状態になり、苗載部80−1に上端から苗を補給する時には、苗浮き上がり防止具184が抵抗にならないので、適切な苗補給が作業性良く行える。
植付装置160は、前記植付装置取付軸68に連結された回転ケース161と、該回転ケースの両端側部に取り付けられた一対の植付具162,162とからなる。回転ケース161内の伝動機構により植付具162,162が回転ケース161の回転方向と逆方向に回転し、植付具に固定したフォーク状の苗分離具の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描くよう作動する。これにより、植付具162の苗分離具が、苗取出口90に供給された苗載台80上の苗を分離して保持し、それを圃場面に植え付ける。
各フロート170(1〜3)は、フロート支持アーム171の後端部に枢支軸172によって上下に揺動自在に取り付けられ、圃場の泥面に接地した状態では機体重量の一部がこの接地部で受けられる。フロートを接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走する。フロート支持アーム171の前端部は左右方向に設けた植付深さ調節パイプ173に固着されており、この植付深さ調節パイプ173を植付深さ調節レバー(図示せず)を用いて回動させることにより、各フロート170(1〜3)の上下位置が変わり、苗の植付深さが調節される。
中央のフロート170(2)は圃場面の凹凸を検出するセンサフロートであり、両フロートは一体に上下動するように設けられ、その上下動に応じて油圧バルブ58が作動するようになっている。すなわち、センサフロートが上動すると昇降油圧シリンダ56を伸ばす方向に油圧バルブ58が作動され、逆にセンサフロートが下動すると昇降油圧シリンダ56を縮める方向に油圧バルブ58が作動されるのである。
最後に、ハンドル43の近傍に設けた操作レバーLの上方への操作によって、制御装置Pのバルブ制御手段により油圧バルブ58が切換え作動され、昇降油圧シリンダ56伸長作動して苗植付部4は強制上昇する。また、この苗植付部4が上昇した位置で、操作レバーLを下方へ1回操作すると、制御装置Pのバルブ制御手段により油圧バルブ58は自動制御状態になりセンサフロート170(2)が圃場面に接地するまで苗植付部4は下降する。そして、この下降状態で操作レバーLをもう1回下方へ操作すると、PTOクラッチ作動手段にてPTOクラッチが入り作動してエンジン21の駆動力がPTOクラッチを介して第一入力軸70に伝動されて7条植えの苗植付部4が駆動される。
本発明は、乗用型田植機以外に、歩行型田植機や他の野菜移植機・イ草移植機等の色々な苗移植機に適用できる。
田植機の全体側面図である。(実施例1) 田植機の全体平面図である。(実施例1) 苗植付部の要部を示す展開一部断面図である。(実施例1) 苗載台下部の側部断面図である。(実施例1) 制御ブロック図である。(実施例1) 苗移動量センサS7〜S13の出力波形(パルス波形)を示す図である。
符号の説明
1 田植機(苗移植機)
2 走行車体
3 昇降リンク装置
4 苗植付部
80 苗載台
80−1〜7 苗載部
90 苗取出口
102 苗送りベルト
160 苗植付装置
M−1〜7 アクチュエータ(電動モータ)
S7〜S13 苗移動量センサ

Claims (1)

  1. 苗載台(80)上の苗を苗取出口(90)へ送る苗送り装置(102)と、該苗取出口(90)に供給された苗を取り出して圃場へ植付ける苗植付装置(160)とを備える苗移植機において、苗送り装置(102)の送り方向における苗載台(80)上の苗の移動量を検出する苗移動量センサ(S7〜S13)を設け、苗送り装置(102)のアクチュエータ(M−1〜7)の駆動開始から駆動停止後の所定時間後までの間の苗移動量センサからの入力信号で苗の移動量を検出し、該移動量に基づいて所望の苗送り量となるようアクチュエータ(M−1〜7)を駆動制御する制御装置Pを設けたことを特徴とする苗移植機。
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