JP4376200B2 - 光学式観察装置 - Google Patents
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Description
前記顕微観察装置(8a)は、カメラ(81)と光学系(82)から構成され、光学系(82)は長焦点型の対物レンズと照明装置から構成されている。
前記駆動装置(8b)は、X軸モータを具えたX軸駆動機構と、Y軸モータを具えたY軸駆動機構と、Z軸モータを具えたZ軸駆動機構から構成されている。
又、前記容器搬送装置(1)は、支持フレーム(17)に取り付けられた駆動源と、該駆動源によって前記光学装置の光軸と平行な第1軸方向に往復駆動される原動部材とを具え、該原動部材に対して容器ホルダー(2)が前記第1軸方向とは直交する第2軸方向のスライドが可能に係合している。
該容器ホルダー(2)と前記支持フレーム(17)の間には、原動部材の往復移動に連動させて容器ホルダー(2)を前記搬送路に沿って往復移動させる駆動機構(43)が設けられ、該駆動機構(43)には、バネ(25)とカム機構が互いに直列に連結されて介在し、該カム機構の第1の動作によって前記バネ(25)が伸張されて、該バネ(25)の弾性反発力によって容器ホルダー(2)上の容器が容器ホルダー(2)上に把持され、該カム機構の第2の動作によって、容器ホルダー(2)内の試料を前記光学装置(40)の焦点位置に位置決めする合焦動作が実行される。
図14は、微生物や細胞などの各種試料を培養するためのインキュベータ(5)を示しており、該インキュベータ(5)は、開閉扉(51)によって開口(55)を開閉することが可能なチャンバー(50)を具え、該チャンバー(50)の内部には、その中央部に、マイクロプレート(7)を搬送するための搬送装置(6)が配備されると共に、該搬送装置(6)の両側にはそれぞれ、複数のスタッカー(53)を具えたスタッカーユニット(54)が配備され、各スタッカー(53)内には、マイクロプレート(7)等の複数の容器が収容されている。
搬送装置(6)は、試料が収容されたマイクロプレート(7)を搬送するための搬送テーブル(60)を具え、該搬送テーブル(60)は、左右方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)及び上下方向(Z軸方向)に往復駆動される。
そして、中間スライド板(65)の移動に伴って、ピニオン(63b)がラック(64a)と噛合しつつ回転し、この回転によってラック(64c)が駆動されて、搬送テーブル(60)がX軸方向に移動する。
尚、顕微ユニット(4)は、チャンバー(50)内部の高温度、高湿度の環境にも耐え得る部品から構成されている。
従って、キャップ(33)を容器本体(32)にねじ込んでフラスコ(3)内を密閉している状態においても、CO2や水蒸気がエアフィルター(34)を通過して、フラスコ(3)の内部が所定の環境条件に維持される。
尚、該ステッピングモータ(10)はステップ角の入力に応じて、回転角度及び回転速度を制御することが可能である。
又、後方垂直板(173)の背面側には、両昇降板(13)(13)とスライド可能に係合する鉛直リニアガイド(14)(14)が配備され、両昇降板(13)(13)が鉛直リニアガイド(14)(14)にガイドされてスライドすることにより、両昇降アーム(15)(15)の鉛直移動が案内される。
尚、合焦動作領域は、1次合焦動作領域と2次合焦動作領域との2つの領域に区別される。該1次合焦動作領域では、ステッピングモータ(10)は通常のステップ角で駆動され、2次合焦動作領域では、ステッピングモータ(10)は例えば通常の1/10のステップ角で駆動される。
該一対の凹部(29)(29)は、フラスコ(3)の底面に設けられた一対の凸部(37)(37)と係合する。
容器ホルダー(2)の両側板(35)(35)にはそれぞれ、2つずつスライド受部(19)(19)が設けられ、該スライド受部(19)(19)は、前記昇降アーム(15)に設けられた水平リニアガイド(16)とスライド可能に係合している。
容器ホルダー(2)の側板(35)上のスライドレール(23)には、駆動部材となるスライド部材(22)がスライド可能に係合している。
又、ガイドレール(23)の一端には、スライド部材(22)と当接可能な係止ネジ(21)が配備されている。
又、スライド部材(22)には、カムフォロワーとなるガイドベアリング(20)が配備され、該ガイドベアリング(20)はカム溝(18)に摺動可能に係合している。
又、ステッピングモータ(10)の下方位置には、ガイドベアリング(20)が鉛直溝部(45)に沿って移動しているときの合焦位置の手前位置に対向して、原点センサー(30)が配備されている。
図9(a)(b)に示す如く、ステッピングモータ(10)を駆動することにより、昇降アーム(15)(15)が下降を開始し、これに伴って、駆動機構(43)のガイドベアリング(20)(20)が傾斜溝部(44)(44)の始端から終端に向かって移動すると共に、容器ホルダー(2)の側板(35)(35)に設けられた水平リニアガイド(16)(16)が容器受止プレート(28)の方向へスライドする。
この過程において、バネ(25)の弾性反発力によって、スライド部材(22)と係止ネジ(21)は、互いに当接された状態を保っており、これによって、容器ホルダー(2)とスライド部材(22)は一体となって、水平方向に移動する。
該弾性反発力によって、容器ホルダー(2)に設置された押圧板(27)(27)が、フラスコ(3)の端面を押圧して、フラスコ(3)は容器受止プレート(28)に圧接されると共に、フラスコ(3)に設けた凸部(37)と容器受止プレート(28)に設けた凹部(29)が互いに係合する。これによって、フラスコ(3)は容器ホルダー(2)上に把持される。
図10(a)(b)に示す如く、試料保持動作領域から1次合焦動作領域においては、ステッピングモータ(10)は通常のステップ角で駆動されるので、容器ホルダー(2)は高速で、合焦位置手前まで降下する。その後、図10(c)に示す如く、
原点センサー(30)がオンになることにより、ステッピングモータ(10)は例えば通常の1/10のステップ角で駆動され、合焦位置への位置決めを行なう2次合焦動作が行なわれる。
先ず、ステップS1にて、昇降アーム(15)が下降を開始する。この時、ステッピングモータ(10)は通常のステップ角で駆動されるので、フラスコ(3)は高速で傾斜溝部(44)を経て鉛直溝部(45)に移動する。
ステップS2では、フラスコ(3)が鉛直溝部(45)を移動する過程で原点センサー(30)がオンか否かを判断し、オフと判断されたときは、ステップS1に戻って同じ動作を繰り返す。一方、オンと判断されたときは、ステップS3に移行して、ステッピングモータ(10)を一旦停止させる。次にステップS4に移行して、ステッピングモータ(10)を低速動作に切り替える。この時、ステッピングモータ(10)を、例えば通常時の1/10のステップ角で駆動することにより、低速動作を実現することが出来る。その後、ステップS5に移行し、原点センサー(30)がオンになった点を原点とし、該原点を中心に合焦動作が行なわれ、フラスコ(3)が焦点位置に移動すると、合焦動作は終了する。
フラスコ(3)の移動に伴い、光学装置(40)によって撮影される画像を分析装置に取得する。その取得間隔を比較的大きく刻んだときの粗刻み焦点ストロークをh1とする。尚、焦点ストロークとは、鮮鋭度計算刻み幅dz1と鮮鋭度計算回数N1を乗じたものである。
先ずステップS11にて、粗刻み焦点ストロークh1の半分だけフラスコ(3)を下降させる。
次にステップS12に移行し、粗刻み時における刻み幅dz1だけ昇降アーム(15)を上昇させる。その後、ステップS13に移行し、画像の鮮鋭度を計算する。ステップS14では、鮮鋭度の計算結果が鮮鋭度計算回数N1と前記粗刻みにおける刻み幅dz1とを乗じた分だけ上昇するか否かを判断する。上昇していないと判断されたときは、ステップS12に戻って同じ動作を繰り返す。上昇していると判断されたときは、ステップS15に移行し、最大鮮鋭度の時の位置を計算し、その位置にフラスコ(3)を移動させる。
フラスコ(3)が最大鮮鋭度の時の位置に移動した後、ステップS16に移行し、微小刻み焦点ストロークh2の半分だけ昇降アーム(15)を下降させる。
次にステップS17に移行し、微小刻みにおける刻み幅dz2だけフラスコ(3)を上昇させる。その後、ステップS18に移行し、画像の鮮鋭度を計算する。ステップS19では、鮮鋭度の計算結果が鮮鋭度計算回数N2と前記粗刻みにおける刻み幅dz2とを乗じた分だけ上昇するか否かを判断する。上昇していないと判断されたときは、ステップS17に戻って同じ動作を繰り返す。上昇していると判断されたときは、ステップS20に移行し、最大鮮鋭度の時の位置を計算し、その位置に昇降アーム(15)を移動させる。これによって、合焦動作は終了する。
更に、単一のステッピングモータ(10)の駆動により、駆動機構(1)が動作して、ガイドベアリング(20)が傾斜溝部(44)から鉛直溝部(45)まで移動する過程において、傾斜溝部(44)の終端付近で試料保持が実現され、その後、鉛直溝部(45)で合焦動作が実現される。
従って、装置全体の小型化を実現することが可能である。
(10) モータ
(11) ボールネジ
(12) ナット部材
(14) 鉛直リニアガイド
(15) 昇降アーム
(16) 水平リニアガイド
(18) カム溝
(2) 容器ホルダー
(20) ガイドベアリング
(21) 係止ネジ
(22) スライド部材
(25) バネ
(3) フラスコ
(30) 原点センサー
(4) 顕微ユニット
(43) 駆動機構
Claims (5)
- 観察対象となる試料を収容した容器を保持すべき容器ホルダー(2)と、容器ホルダー(2)を容器投入位置から容器把持位置を経て試料観察位置に至る搬送路に沿って搬送する容器搬送装置(1)と、前記試料観察位置に向けて配置された光学装置(40)とから構成され、容器投入位置にて容器ホルダー(2)に投入された容器を、容器把持位置にて容器ホルダー(2)上に把持した後、試料観察位置にて容器内の試料を光学装置によって観察することが可能な光学式観察装置において、
前記容器搬送装置(1)は、支持フレーム(17)に取り付けられた駆動源と、該駆動源によって前記光学装置の光軸と平行な第1軸方向に往復駆動される原動部材とを具え、該原動部材に対して容器ホルダー(2)が前記第1軸方向とは直交する第2軸方向のスライドが可能に係合し、該容器ホルダー(2)と前記支持フレーム(17)の間には、原動部材の往復移動に連動させて容器ホルダー(2)を前記搬送路に沿って往復移動させる駆動機構(43)が設けられ、該駆動機構(43)には、バネ(25)とカム機構が互いに直列に連結されて介在し、該カム機構の第1の動作によって前記バネ(25)が伸張されて、該バネ(25)の弾性反発力によって容器ホルダー(2)上の容器が容器ホルダー(2)上に把持され、該カム機構の第2の動作によって、容器ホルダー(2)内の試料を前記光学装置(40)の焦点位置に位置決めする合焦動作が実行されることを特徴とする光学式観察装置。 - 前記駆動機構(43)は、容器ホルダー(2)に対して第2軸方向のスライドが可能に係合する駆動部材を具え、前記カム機構は、前記支持フレーム(17)に形成されたカム溝(18)と、前記駆動部材に設けられて該カム溝(18)に係合するカムフォロワーとから構成され、該カム溝(18)は、第2軸方向の成分を含む方向に伸びる容器把持動作領域と、該容器把持動作領域の終端から第1軸方向に伸びる合焦動作領域とを有し、該駆動部材と容器ホルダーの間に前記バネが張設され、駆動部材と容器ホルダーは、前記カムフォロワーがカム溝(18)の容器保持領域の始端から終端直前位置に移動する過程で前記バネの弾性反発力によって互いに当接し、前記カムフォロワーがカム溝(18)の容器保持領域の終端直前位置から合焦動作領域に移行する過程で互いに離間し、これによって前記バネ(25)が伸張され、該バネ(25)の弾性反発力によって容器ホルダー(2)上の容器が原動部材に押し付けられて、容器ホルダー(2)と原動部材の間に把持され、前記カムフォロワーがカム溝(18)の合焦動作領域を往復移動することによって、容器ホルダー(2)内の試料を前記光学装置(40)の焦点位置に位置決めする合焦動作が実行される請求項1に記載の光学式観察装置。
- 前記第1軸方向は鉛直方向、第2軸方向は水平方向であって、前記カム溝(18)の容器保持領域は、鉛直方向に対して傾斜する傾斜溝部(44)によって形成されると共に、合焦動作領域は、鉛直方向に伸びる鉛直溝部(45)によって形成されている請求項2に記載の光学式観察装置。
- 更に、前記支持フレーム(17)には、前記カムフォロワーがカム溝(18)の合焦動作領域に係合しているときの原動部材の位置に対向して、原点センサー(30)が配備され、容器ホルダー(2)を容器投入位置から試料観察位置まで搬送する過程で、原点センサー(30)がオンとなるまでは前記駆動源を高速で動作させ、原点センサー(30)がオンとなった後は前記駆動源を低速で動作させて、光学装置(40)によって撮影される画像に基づく合焦動作が実行される請求項2又は請求項3に記載の光学式観察装置。
- 前記駆動源は、支持フレーム(17)に固定されたステッピングモータ(10)と、該ステッピングモータ(10)によって駆動されるボールネジ(11)と、該ボールネジ(11)に螺合するナット部材(12)とから構成され、該ナット部材(12)に原動部材が連結され、合焦動作は、ステッピングモータ(10)を一方向に回転させる過程で、その途中の合焦位置を検索する第1ステップと、ステッピングモータ(10)を逆転させて、第1ステップで検索された合焦位置を通過した位置まで容器を移動させる第2ステップと、ステッピングモータ(10)を前記一方向に回転させて、第1ステップで検索された合焦位置まで容器を移動させる第3ステップとを有している請求項1乃至請求項4の何れかに記載の光学式観察装置。
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