JP4351200B2 - 義足 - Google Patents

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Description

この発明は、膝より近位で切断された脚に脚の代用として装着され、膝継手部の屈曲伸展の抵抗を調整する液圧シリンダーが装備された義足に係り、膝継手部の下方の下腿部と足部との間に設けた緩衝装置の回動変位を利用して、義足のつま先接地で義足の膝折れをロックして防ぎ、義足の踵接地で義足の膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行わせるようにして、階段や坂道や平地を膝折れすることなく歩行できるようにすると共に、特に、歩行中に踵接地からつま先接地に変わるにあたっては膝曲げ動作を膝が伸びた状態から連続して続けている場合にはロックされることなく曲がるようしてスムーズな平地歩行及び坂道や階段の下り歩行を可能にした義足に関するものである。
膝より近位で切断された脚に脚の代用として装着され、空圧シリンダー又は油圧シリンダーが装備され、膝継手部の屈曲伸展の抵抗の調整を空圧シリンダー又は油圧シリンダーを利用して行う義足として、例えば特開平11−19105、特開2001−218778などが知られている。
また、切断脚の断端部の筋肉の収縮運動の検知によらずに使用中の義足の膝の曲げ伸ばし抵抗を制御して、義足のつま先接地で義足の膝折れをロックして防ぎ、義足の踵接地で義足の膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行わせるようにして、階段や坂道や平地を膝折れすることなく歩行できる義足として、特開2005−87347が出願されている。
特開平11−19105 特開2001−218778 特開2005−87347
ところで、前記の特開2005−87347の発明にあっては、切断脚の断端部の筋肉の収縮運動の検知によらずに使用中の義足の膝の曲げ伸ばし抵抗を制御して、義足のつま先接地で義足の膝折れをロックして防ぎ、義足の踵接地で義足の膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行わせるようにして、階段や坂道や平地を膝折れすることなく歩行できる特徴を備えている。
前記の特開2005−87347の発明にあっては、平地歩行時において、膝が伸びた状態でつま先が接地してもロックされず、また膝が軽度例えば20度〜30度曲がってもロックされないが、それ以上膝が曲がるとロックされる。ロックされると膝がそれ以上曲がらないため、つま先が地面に当たって前方にスムーズに移動できないことがある(図9のA区間)。
また、坂や階段の下り歩行において、義足の踵接地で膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行って入るときに、つま先接地に変われば、そこで膝が屈曲ロックしてしまってスムーズに歩けなくなる。
この対策としては、膝が40〜50度位曲がるまでロックされないようにすることも考えられるが、このようにすると、階段を上るときに膝を40〜50度曲げないとロックされないことになり、階段を上るのが大変になる。
この発明は、切断脚の断端部の筋肉の収縮運動の検知によらずに使用中の義足の膝の曲げ伸ばし抵抗を制御すべく創案されたものであって、その目的とするところは、膝継手部の下方の下腿部と足部との間に設けた緩衝装置の回動変位を利用して、義足のつま先接地で義足の膝折れをロックして防ぎ、義足の踵接地で義足の膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行わせるようにして、階段や坂道や平地を膝折れすることなく歩行できるようにすると共に、特に、歩行中に踵接地からつま先接地に変わるにあたっては膝曲げ動作を膝が伸びた状態から連続して続けている場合にはロックされることなく曲がるようしてスムーズな平地歩行及び坂道や階段の下り歩行を可能にする義足を提供することにある。
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、膝より近位で切断された脚に脚の代用として装着され、膝継手部の屈曲伸展の抵抗を調整する液圧シリンダーが装備された義足において、膝継手部の下方の下腿部と足部との間に、足部のつま先接地と足部の踵接地とでそれぞれ逆向きの回動変位する緩衝装置を設け、上記液圧シリンダーのシリンダー室内のピストンが義足を伸ばす方向に移動するときにピストンを挟んで第1シリンダー室内の液体が第2シリンダー室内に移動通過する伸展通路を設け、第1シリンダー室内の液体が第2シリンダー室内に移動通過するのを許容しその逆向きの移動通過を阻止する逆止弁を伸展通路に設け、上記液圧シリンダーのシリンダー室内のピストンが義足を曲げる方向に移動するときにピストンを挟んで第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室内に移動通過する屈曲通路を設けると共に途中で屈曲通路を二つに分岐して第1シリンダー室側に接続し、分岐前の屈曲通路の途中に義足の足部のつま先接地で当該屈曲通路を閉じるつま先接地ロック弁を設け、分岐後の片方の屈曲通路の途中に義足の足部の踵接地で当該屈曲通路を閉じる踵接地ロック弁を設け、分岐後の他方の屈曲通路の途中に流量調節弁を設け、膝を伸ばした義足を軽度曲げる方向にピストンが移動するまでは第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室に向けて移動通過するバイパス通路を設け、当該バイパス通路の一端をシリンダー室の内部側面の中間部位に接続し、バイパス通路の他端をつま先接地ロック弁の下流側の屈曲通路に接続し、バイパス通路の一端側に第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室内に移動通過するのを許容しその逆向きの移動通過を阻止する逆止弁を設け、緩衝装置とつま先接地ロック弁とをつま先接地伝達線で連結し義足の足部のつま先接地による緩衝装置の回動変位をつま先接地伝達線で伝達してつま先接地ロック弁を閉方向に作動させ、緩衝装置と踵接地ロック弁とを踵接地伝達線で連結し義足の足部の踵接地による緩衝装置の回動変位を踵接地伝達線で伝達して踵接地ロック弁を閉方向に作動させると共に、つま先接地ロック弁の上流側の屈曲通路とバイパス通路との間に補助通路を設け、補助通路より下流側のバイパス通路の途中に絞り部を設け、補助通路の途中にバイパス通路の内圧が所定内圧より高いときに補助通路を開く補助通路開閉弁を設けた手段よりなるものである。
以上の記載より明らかなように、請求項1の発明に係る義足によれば、バイパス通路と補助通路を設けたことにより、平地歩行の際につま先接地のとき、膝が伸びた状態から膝の曲げ動作を連続的に続ける場合には膝の曲げ角度が軽度例えば20度〜30度を超えてもロックされることなく曲げ続けることができるので、スムーズに平地歩行を行うことができる。
また、義足の足部の踵接地の場合には膝屈曲抵抗を高めて膝屈曲をゆっくり行わせることができ、義足の足部のつま先接地の場合にはロック機構が働いて膝継手部の膝折れを防ぐことができる。これにより、階段や坂道や平地を膝折れすることなく歩行することができる。
つまり、義足の足部の踵接地によって、膝継手部の膝屈曲抵抗を高めてゆっくり膝屈曲を行うことができるため、階段を下る場合に、踵接地で膝屈曲抵抗を高めた義足に一時的に体重をかけても、義足はゆっくり膝が曲がり膝折れしない。しかも本願発明の効果により、膝が曲がる途中で踵接地からつま先接地に変わった場合でも、膝はロックされずにゆっくり曲がる。このため、義足に一時的に体重をかけて、他方の健足を上げて義足の階段位置よりもう一段下の階段位置まで下ろすことができる。このとき、上げた健足を一段下の階段位置まで下ろす間に義足はゆっくり曲がるので、義足が曲がった分だけ健足は一段下の階段位置に近くなって下ろしやすくなる。このように、階段の下り歩行時には従来と異なり交互歩行が可能となり、階段の下り歩行を健常者と同じようにスムーズに行うことができる。
また、膝が軽度例えば20度〜30度を超えて屈曲させ義足の足部のつま先接地する場合には、膝継手部の膝屈曲をロックして止めることができるため、階段を上る場合に、つま先接地でロックされた義足に一時的に体重をかけても、義足は膝折れしない。このため、義足に一時的に体重をかけて、他方の健足を上げて義足の階段位置よりもう一段上の階段位置まで持ち上げることができる。このように、階段の上り歩行時には従来と異なり交互歩行が可能となり、階段の上り歩行を健常者と同じようにスムーズに行うことができる。
さらに、膝が軽度例えば20度〜30度を超えて屈曲するときは、義足の足部のつま先接地によって、膝継手部の膝折れをロックして止めるので、義足及び健足の両足の膝を少し曲げた状態での立ち作業が可能となる。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1はつま先接地時の義足の要部側断面図、図2は踵接地時の義足の要部側断面図、図3〜図8は液圧シリンダーの回路図である。
図1〜図2において、義足1は、切断脚の断端部に装着される大腿ソケット2、大腿ソケット2の下方に膝軸3によって前後方向に可動可能に連結される下腿部4、下腿部4の下方の足部5、下腿部4と足部5との間に設けられる緩衝装置6、膝軸3の屈曲伸展の抵抗を行う液圧シリンダー7等から主に構成され、膝軸3と液圧シリンダー7からなる膝継手部8によって、健全な人の脚の膝同様に屈曲伸展ができるようになっている。
大腿ソケット2は、その上半部側が空洞部分になっており、空洞部分の上端側となる大腿ソケット2の上端は開口されていて、この上端の開口部分から内部の空洞部分に、切断脚の断端部を挿入して装着するようになっている。
緩衝装置6は、大腿ソケット2、膝軸3及び下腿部4と足部5との間でクッショク機能を果たす一方で、下腿部4の足部5のつま先5aが接地して接地面からの反力によって、また足部5の踵5bが接地して接地面からの反力によって、それぞれ逆向きの上下回動変位を生じるもので、足部5のつま先5a及び踵5bの各接地を感知するセンサーとしても機能するものである。
緩衝装置6は、足部5のつま先5a及び踵5bの各接地によってそれぞれ逆向きの上下回動変位を生じて、リンク構造の仮想回動中心61を中心として下腿部4と足部5とを相対的に上下方向に回動させる機能を果たす。緩衝装置6は、下腿部4の下端側と非連結な中央基盤62と、中央基盤62の前後に設けられリンク構造を構成する前部リンク板63及び後部リンク板64からなる。
中央基盤62は下部側が前後に拡大しており、その下面側には足部5に連結する足連結杆5cが下向きに取り付けられている。前部リンク板63の上部は上部リンク軸63aにより下腿部4の下端側前部に回転自在に枢結され、前部リンク板63の下部は下部リンク軸63bにより中央基盤62の下部側前部に回転自在に枢結されている。また、後部リンク板64の上部は上部リンク軸64aにより下腿部4の下端側後部に回転自在に枢結され、後部リンク板64の下部は下部リンク軸64bにより中央基盤62の下部側後部に回転自在に枢結されている。
緩衝装置6の仮想回動中心61は、前部リンク板63の上部リンク軸63aと下部リンク軸63bとを結ぶ直線の延長線と、後部リンク板64の上部リンク軸64aと下部リンク軸64bとを結ぶ直線の延長線とが交わる点に位置している。リンク構造の場合には仮想回動中心61を足部5の前部側近くに取るようにしてもリンク構造が前部側に出っ張ることもない。緩衝装置6の仮想回動中心61は、義足1の足部5のつま先5aと踵5bとの間に位置するようにリンク構造が設けられている。
前部リンク板63の下部リンク軸63bと後部リンク板64の下部リンク軸64bとが下部側前後に連結された中央基盤62は、中央部が上方に延びている。中央基盤62の中央上部側62aは、足部5のつま先5aが接地した場合には、図1に示す例ではつま先5aに接地面から作用する反力による時計回りの回転モーメントによって相対的に後部リンク板64側に移動し、逆に足部5の踵5bが接地した場合には、図2に示す例では踵5bに接地面から作用する反力による反時計回りの回転モーメントによって相対的に前部リンク板63側に移動する。
前部リンク板63と中央基盤62の中央上部側62aとの間、及び中央上部側62aと後部リンク板64との間には、クッション機能つまり緩衝機能を果たす弾性体65がそれぞれ設けられている。弾性体65には例えばゴムが使用される。弾性体65が設けられる前部リンク板63及び後部リンク板64は、弾性体65が中央上部側62aとの間で挟まれ易いように、前部リンク板63は後面側が凹状に窪んでおり、後部リンク板64は前面側が凹状に窪んでいる。
液圧シリンダー7は、膝軸3の屈曲伸展の抵抗を調整するものであり、膝軸3の下方の下腿部4の内部に装備されている。液圧シリンダー7の内部にはシリンダー室71が設けられ、シリンダー室71にはピストン72が摺動自在に内装されている。
ピストン72にはピストンロッド72aの一端が固設されており、ピストンロッド72aの他端側は液圧シリンダー7の外部に延出されている。この最良の形態では、液圧シリンダー7は上下向きに取付けられ、ピストンロッド72aは上向きに延出されていて、他端となるピストンロッド72aの上端は膝軸3の回転中心部より少し後方側に、義足1の左右幅方向に取付けられたロッド軸2aに回転自在に連結されている。
また、下腿部4の内部に上下方向に取付けられた液圧シリンダー7は、その下端側が下腿部4の内部の下部側に、義足1の左右幅方向に取付けられたシリンダー軸4aに回転自在に連結されている。
液圧シリンダー7のシリンダー室71の内部は、ピストン72を挟んで両室に分けられている。即ち、図1、図2でピストン72の上側の室となる第1シリンダー室71Aと、ピストン72の下側の室となる第2シリンダー室71Bとに分けられている。第1シリンダー室71Aにはピストンロッド72aがその内部を挿通している。
ピストン72を挟んで両室に分けられているシリンダー室71の内部には例えば油などの液体が封入されている。ピストン72を挟んでその両室の液体がピストン72の移動に伴ってピストン72の移動方向と逆方向に流れるように、伸展通路73、屈曲通路74、バイパス通路75、補助通路76が液圧シリンダー7には設けられている。
伸展通路73は義足1を伸ばす方向にピストン72が移動する場合に内部の液体が通過する通路で、伸展通路73の両端はシリンダー室71の内部の両端側に接続開口されている。即ち、伸展通路73の一端は第1シリンダー室71Aの端部側に接続開口され、伸展通路73の他端は第2シリンダー室71Bの端部側に接続開口されている。
伸展通路73には、第1シリンダー室71Aから第2シリンダー室71Bへの液体の移動を許容し、その逆つまり第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aへの液体の移動を阻止する逆止弁73aが設けられている。
屈曲通路74は義足1を曲げる方向にピストン72が移動する場合に内部の液体が通過する通路で、屈曲通路74の両端はシリンダー室71の内部の両端側に接続開口されている。即ち、屈曲通路74の一端は第2シリンダー室71Bの端部側に接続開口され、屈曲通路74の他端は第1シリンダー室71Aの端部側に接続開口されている。
なお、屈曲通路74は後記のつま先接地ロック弁77の箇所で、屈曲通路74Aと屈曲通路74Bの二つに分岐した後、再び合流して第1シリンダー室71Aの端部側に接続開口されている。
屈曲通路74Aと屈曲通路74Bの二つに分岐した後、再び合流した屈曲通路74には、第1シリンダー室71Aへの流入を許容し、その逆つまり第1シリンダー室71Aから屈曲通路74内への逆流を阻止する逆止弁74cが設けられている。
屈曲通路74の途中には、第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aに向かって、つま先接地ロック弁77が設けられ、分岐した屈曲通路74Aの途中には踵接地ロック弁79が設けられ、分岐した屈曲通路74Bの途中には流量調節弁78が設けられている。
つま先接地ロック弁77は、義足1の足部5のつま先5aが接地して接地面からの反力によって緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの上端側が図1で時計回り方向つまり後部リンク板64側に相対的に移動した場合に、これを感知し作動して屈曲通路74を閉じて、第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aへの液体の移動を阻止する弁である。
つま先接地ロック弁77は、義足1の足部5のつま先5aが接地して接地面からの反力によって緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aが後部リンク板64側に向けて相対的に移動した場合にこれを感知すべく、つま先接地ロック弁77と緩衝装置6の前部リンク板63の上部後部側との間に例えばワイヤーなどからなるつま先接地伝達線77aが張設されている。
つま先接地伝達線77aの一端はつま先接地ロック弁77に連結され、他端は前部リンク板63の上部後部側に連結されている。前部リンク板63の上部側が中央基盤62の中央上部側62aに対して相対的に前方側に移動すると、つま先接地伝達線77aは図1において下側に全体移動して、全体移動するつま先接地伝達線77aの一端がつま先接地ロック弁77を屈曲通路74を閉じる方向に引っ張ることで屈曲通路74をロックする。
これにより、第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aへの液体の移動を阻止して、ピストン72が義足1を曲げる方向に移動、つまり図1においては下側の第2シリンダー室71B側に移動するのを阻止する。
つま先接地ロック弁77にはつま先接地伝達線77aによって閉じる方向に引っ張られる弁を開く方向に付勢する例えばスプリングバネ式の弁調整具77bが取付けられていて、この弁調整具77bを調整することによってつま先接地伝達線77aによって引っ張られるつま先接地ロック弁77の弁圧を調整することができるようになっている。
また、つま先接地ロック弁77側と緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aとの間には例えば円筒形状の筒状ホルダー77cが取り付けられている。つま先接地伝達線77aはこの筒状ホルダー77cの内部を挿通し、さらに中央基盤62の中央上部側62aの上部側を貫通して前部リンク板63の上部後部側に連結されている。
流量調節弁78は、つま先接地ロック弁77の箇所で二つに分岐した片方の屈曲通路74Bの通路断面の面積を調節して、屈曲通路74Bを流れる液体の流量を調節する弁である。流量調節弁78には例えばニードル弁が使用される。流量調節弁78は、足部5の踵5bの接地の場合に、流れる液体の流量を少なくすることによって膝軸3の屈曲抵抗を高め、義足1の膝がゆっくり曲がるようにするものである。
踵接地ロック弁79は、義足1の足部5の踵5bが接地して接地面からの反力によって緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの上端側が図2で反時計回り方向つまり前部リンク板63側に相対的に移動した場合に、これを感知し作動して屈曲通路74Aを閉じて、屈曲通路74Aを流れて第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aに移動する液体の流れを阻止する弁である。
踵接地ロック弁79は、義足1の足部5の踵5bが接地して接地面からの反力によって緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aが前部リンク板63に向けて相対的に移動した場合にこれを感知すべく、踵接地ロック弁79と緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの後部側との間に例えばワイヤーなどからなる踵接地伝達線79aが張設されている。
踵接地伝達線79aの一端は踵接地ロック弁79に連結され、他端は中央基盤62の中央上部側62aの後部側に連結されている。中央上部側62aの上端側が前部リンク板63側に移動すると、図2において踵接地伝達線79aは下側に全体移動して、全体移動する踵接地伝達線79aの一端が踵接地ロック弁79を屈曲通路74Aを閉じる方向に引っ張ることで屈曲通路74Aをロックする。
これにより、屈曲通路74Aを流れて第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aへの液体の移動を阻止する。このため、液体は、屈曲通路74Bの流量調節弁78を通過して第1シリンダー室71Aに入ることになるが、流量調節弁78により流量が制限されるため、ピストン72の移動は遅くなって、ピストン72が義足1を曲げる方向に移動する抵抗を高め、つまり図2においては下側の第2シリンダー室71B側に移動する抵抗を高めてゆっくり移動させる。
踵接地ロック弁79には踵接地伝達線79aによって閉じる方向に引っ張られる弁を開く方向に付勢する例えばスプリングバネ式の弁調整具79bが取付けられていて、この弁調整具79bを調整することによって踵接地伝達線79aによって引っ張られる踵接地ロック弁79の弁圧を調整することができるようになっている。
また、踵接地ロック弁79側と緩衝装置6の後部リンク板64の上部後部側との間には例えば円筒形状の筒状ホルダー79cが取り付けられている。踵接地伝達線79aはこの筒状ホルダー79cの内部を挿通し、さらに後部リンク板64の上部側を貫通して中央基盤62の中央上部側62aの後部側に連結されている。
バイパス通路75は、膝を伸ばした義足1を軽度例えば20度〜30度程度曲げる方向にピストン72が移動するまでは内部の液体が無条件で通過し、さらに、伸ばした義足1が平地歩行時や階段の降り時のように足部5のつま先5aが接地した後も休まずに連続的に曲げられる場合に、軽度例えば20度〜30度以上の曲げ角度を超えて第2シリンダー室71B内の液体を第1シリンダー室71Aに向けて通過させる通路である。このバイパス通路75では、膝が軽度例えば20度〜30度以上曲がった場合において、曲げ動作が止まるとロックが働いて膝が曲がらなくなる。
平地歩行時においては、膝を伸ばした義足1の足部5のつま先5aが接地した後、前方へ移動するためには、つま先5aが地面を後方に向けて蹴る動作になり、この過程で膝を伸ばした義足1は曲がり始める。スムーズな歩行の場合には軽度例えば20度〜30度以上、膝継手部8が曲がることになるが、この場合、無条件に40度も50度も曲がるまでロックされない構造にすると、階段を上るときに膝を40度も50度も曲げないとロックされないことになり、階段を上るのが大変になる。
そこで、このバイパス通路75では、スムーズな平地歩行時にあっては膝を伸ばした義足1の足部5のつま先5aが接地した後、休むことなく連続的に膝が曲げられる場合には軽度例えば20度〜30度以上、曲がるようにするものである。逆に、平地歩行時にあっては、つま先5aが接地した後に、膝が軽度例えば20度〜30度曲がった時にロックされると、つま先5aが地面に当たり、スムーズな平地歩行が困難になることがあるのである。
バイパス通路75の一端はシリンダー室71の内部側面の中間部位に接続開口され、バイパス通路75の他端は流量調節弁78側の屈曲通路74Bに接続連通している。さらに、このバイパス通路75には、一端がバイパス通路75の途中に接続され、他端がつま先接地ロック弁77より上流側の屈曲通路74の一部に接続された補助通路76が含まれている。
バイパス通路75の一端が接続開口するリンダー室71の内部側面の中間部位の位置は、膝を伸ばした義足1を軽度例えば20度〜30度程度曲げたときに第2シリンダー室71B側に移動するピストン72のシール面が到達する箇所である。
このバイパス通路75は、つま先接地ロック弁77が作動して屈曲通路74を閉じてロック状態にあっても、膝を伸ばした義足1を軽度例えば20度〜30度程度曲げる方向にピストン72が移動するまでは内部の液体が通過できるようになっている。即ち、第2シリンダー室71B内の液体は、バイパス通路75に入り、流量調節弁78との間の屈曲通路74B、屈曲通路74Aを流れて第1シリンダー室71A内に移動できるようになっている。
バイパス通路75には、第2シリンダー室71Bから第1シリンダー室71Aへの液体の移動を許容し、その逆つまり第1シリンダー室71Aから第2シリンダー室71Bへの液体の移動を阻止する逆止弁75aが設けられている。
バイパス通路75の一部を構成する補助通路76は、足部5のつま先5aが接地した後、休むことなく連続的に膝が曲げられる場合には軽度例えば20度〜30度以上、曲がるようにする機能を果たすものである。
このため、補助通路76の途中には、この補助通路76を開閉する補助通路開閉弁76cが設けられている。また、この補助通路開閉弁76cを進退自在に収容する補助通路開閉弁収容室76dが補助通路76の途中に設けられている。補助通路開閉弁76cは補助通路開閉弁収容室76dの前部側に進退自在に収容されている。
補助通路開閉弁収容室76dの前部側に収容された補助通路開閉弁76cは、その後部側に当該開閉弁76cを前部側に向けてつまり補助通路76を閉じる方向に向けて付勢するバネ76eが配置されている。また、バネ76eのバネ圧を調整するバネ圧調整具76fが補助通路開閉弁収容室76dの後端側に取り付けられている。
補助通路開閉弁収容室76dは例えば円筒状になっていて、その前端面の中央に補助通路76Aと前部側の側面に補助通路76Bがそれぞれ開口されている。前端面の中央に開口された補助通路76Aはバイパス通路75の途中に連通接続されている。前部側の側面に開口された補助通路76Bは屈曲通路74の途中に連通接続されている。
補助通路開閉弁収容室76dの前部側に収容された補助通路開閉弁76cは、補助通路76Aの内圧が所定圧力より高くなると、例えばバネ76eの設定圧力より高くなると、後退して弁を開く構造になっている。その一方で、この補助通路開閉弁76cは、圧補助通路開閉弁収容室76dの前部側の側面の補助通路76Bに連通する屈曲通路74の内圧が高くなっても開くことはない。
補助通路76Aの一端が接続されたバイパス通路75の下流側の途中には、補助通路開閉弁76cの前端面側に連通する補助通路76Aの内圧を高めて、足部5のつま先5aが接地した後、休むことなく連続的に膝が曲げられる場合には、軽度例えば20度〜30度以上曲がれるようにするために、補助通路開閉弁76cが後退する内圧が補助通路開閉弁76cに作用するように、バイパス通路75の断面積を例えば半分程度にする絞り部76gが設けられている。また、補助通路開閉弁収容室76bの後部側の側面と第1シリンダー室71Aの端部側の側面との間には連通路76hが設けられている。
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
切断脚の断端部に義足1の大腿ソケット2を装着して平地を歩行する場合には、引き上げた義足1の足部5を健脚の前方側に移動させておろして接地して体重を義足1側に移動させると、足部5の踵5bの接地に続いてつま先5aが接地し、つま先5aには平地の接地面からの反力により、図1において緩衝装置6の仮想回動中心61を中心として時計回りの回転モーメントが作用し、この回転モーメントにより、緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの上端側は後部リンク板64側に向けて相対的に移動する。つまり、筒状ホルダー77cの端部が連結された中央基盤62の中央上部側62aは前部リンク板63から離れる方向に移動する。
中央上部側62aの上端側が相対的に後部リンク板64側に向けて移動すると、つま先接地伝達線77aは図1において下側に全体移動し、全体移動するつま先接地伝達線77aの一端が連結されたつま先接地ロック弁77を引っ張る。引っ張られたつま先接地ロック弁77は移動して屈曲通路74を閉じる。これにより、屈曲通路74はロックされて、第2シリンダー室71B内の液体は屈曲通路74を流れて第1シリンダー室71Aに移動するのが阻止される。
義足1が真っ直ぐに伸びた状態にあるときには、義足1が膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がるまでの間は第2シリンダー室71B内の液体は、バイパス通路75、屈曲通路74Bを流れて第1シリンダー室71A内に移動できるため、ピストン72は第2シリンダー室71Bに向けて移動する。これにより、つま先接地ロック弁77がロック状態でも、ピストン72が移動することによりピストンロッド72aも少し収縮でき、義足1はこのようにして膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がることができる。義足1が膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がると、移動するピストン72のシール面がシリンダー室71の側面に開口するバイパス通路75の一端を通過する。
義足1が膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がるまでの間において、足部5の踵5bの接地に続いてつま先5aが接地した後、そのつま先5aで地面を後方に蹴るような動作を続け、身体を前方に移動させ、身体の前方への移動に伴い、つま先5aが接地した義足1の膝軸3はその曲げ動作が連続的に続くと、バイパス通路75から流入した液体はバイパス通路75を流下する途中で絞り部76gを通過するが、絞り部76gの断面積はバイパス通路75の半分程度であるため、絞り部76gの上流側のバイパス通路75及びこれと連通する補助通路76Aの内圧は高くなる。
高くなった液体の内圧が所定内圧よりも高くなると補助通路76Aを通じて補助通路開閉弁76cの前端面を押圧する。補助通路開閉弁76cの前端面を押圧する液体の所定内圧よりも高い内圧は、補助通路開閉弁76cを付勢するバネ76eのバネ圧よりも高いため、補助通路開閉弁76cは押圧されて後退し、後退する補助通路開閉弁76cの前端面が補助通路開閉弁収容室76dの前部側の側面の補助通路76Bより更に後退することにより、補助通路76は開く。つまり、補助通路76Aと補助通路76Bとは連通状態となる。
補助通路76が開くと、屈曲通路74内の液体が補助通路76Bから流入して開いた補助通路開閉弁76cの前方側を通過して補助通路76A内に流入し、バイパス通路75を流下し、屈曲通路74A、開いている踵接地ロック弁79、屈曲通路74Aを通過して第1シリンダー室71A内に流入する。
このようにして、バイパス通路75の入口側をピストン72の側面が通過した後でも、第2シリンダー室71B内の液体は、屈曲通路74、補助通路76B、開いた補助通路開閉弁76c、補助通路76A、バイパス通路75、屈曲通路74A、開いている踵接地ロック弁79、屈曲通路74Aを通過して、第1シリンダー室71Aに流入できるため、ピストン72はピストンロッド72aを収縮させる方向に移動でき、義足1の膝軸3は曲げ角度が軽度例えば20度〜30度を超えても曲がり続けることができ、平地歩行をスムーズに続けることが可能となる。
また、切断脚の断端部に義足1の大腿ソケット2を装着して階段を上るときには、引き上げた義足1の足部5のつま先5aを一つ上の段におろして接地して体重を義足1側に移動させると、つま先5aには階段の接地面からの反力により、図1において緩衝装置6の仮想回動中心61を中心として時計回りの回転モーメントが作用し、この回転モーメントにより、緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの上端側は後部リンク板64側に向けて相対的に移動する。つまり、筒状ホルダー77cの端部が連結された中央基盤62の中央上部側62aは前部リンク板63から離れる方向に移動する。
中央上部側62aの上端側が相対的に後部リンク板64側に向けて移動すると、つま先接地伝達線77aは図1において下側に全体移動し、全体移動するつま先接地伝達線77aの一端が連結されたつま先接地ロック弁77を引っ張る。引っ張られたつま先接地ロック弁77は移動して屈曲通路74を閉じる。これにより、屈曲通路74はロックされて、第2シリンダー室71B内の液体は屈曲通路74を流れて第1シリンダー室71Aに移動するのが阻止される。
この場合において、義足1の膝が真っ直ぐに伸びた状態にあるときには、義足1が膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がるまでの間は第2シリンダー室71B内の液体は、バイパス通路75、流量調節弁78及び屈曲通路74Bを流れて第1シリンダー室71A内に移動できるため、ピストン72は第2シリンダー室71Bに向けて移動する。これにより、つま先接地ロック弁77がロック状態でも、ピストン72が移動することによりピストンロッド72aも少し収縮でき、義足1はこのようにして膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度曲がることができる。
義足1が膝軸3を中心として軽度例えば20度〜30度程度以上曲がると、移動するピストン72のシール面がシリンダー室71の側面に開口するバイパス通路75の一端を通過する。そして、義足1の膝軸3の連続した曲げ動作を中止することにより、或いは予め曲げて止めた状態において、バイパス通路75に液体は流れなくなり、補助通路76Aの内圧がバネ76eのバネ圧より低くなるため、補助通路開閉弁76cは閉じて、つま先接地ロック弁77がロック状態にあると、第2シリンダー室71B内の液体は第1シリンダー室71Aに移動するのが完全に阻止される。その結果、ピストン72は第2シリンダー室71Bに移動、つまり義足1の膝が曲がるのが完全に阻止され、膝折れを防ぐことができる。
膝折れが阻止された義足1に全体重をかけた状態で、下の段にのせていた健脚を引き上げて、義足1をのせた段より一つ上の段に接地した後、今度は健脚に全体重をのせ、義足1を引き上げて、健脚をのせた段より一つ上の段に義足1の足部5のつま先5aを接地する。以下、同様の動作を交互に繰り返すことによって、義足1の膝折れを起こすことなく、健常者と同様な脚の運びにより階段をスムーズに上ることができる。
これに対して、階段を下りるときには、引き上げた義足1の足部5の踵5bを一つ下の段におろして接地して体重を義足1側に移動させると、踵5bには階段の接地面からの反力により、図2において緩衝装置6の仮想回動中心61を中心として反時計回りの回転モーメントが作用し、この回転モーメントにより、緩衝装置6の中央基盤62の中央上部側62aの上端側は前部リンク板63側に向けて相対的に移動する。つまり、筒状ホルダー79cの端部が連結された後部リンク板64から離れる方向に移動する。
中央上部側62aの上端側が相対的に前部リンク板63側に向けて移動すると、踵接地伝達線79aは図2において下側に全体移動し、全体移動する踵接地伝達線79aの一端が連結された踵接地ロック弁79を引っ張る。引っ張られた踵接地ロック弁79は移動して屈曲通路74Aを閉じる。これにより、屈曲通路74Aはロックされて、第2シリンダー室71B内の液体は、流量調節弁78を通り屈曲通路74Bを流れて第1シリンダー室71Aに移動する。
踵接地ロック弁79により屈曲通路74Aがロックされている場合には、第2シリンダー室71B内の液体は、流量が制限されている流量調節弁78を通過するために、ピストン72の第2シリンダー室71B側への移動抵抗が高まり、つまり義足1の屈曲抵抗が高まり、義足1の屈曲はゆっくり行われることになり、急な膝折れが防がれる。そして、膝がゆっくり屈曲している途中で、つま先接地に変わっても、液体の高い内圧により踵接地ロック弁79は閉じたままであり、補助通路76の働きにより、膝はロックせずにゆっくり曲がることができる。
つまり補助通路76Aの圧力が高くなると補助通路76Aを通じて補助通路開閉弁76cの前端面を押圧する。補助通路開閉弁76cの前端面を押圧する液体の所定内圧よりも高い内圧は、補助通路開閉弁76cを付勢するバネ76eのバネ圧よりも高いため、補助通路開閉弁76cは押圧されて後退し、後退する補助通路開閉弁76cの前端面が補助通路開閉弁収容室76dの前部側の側面の補助通路76Bより更に後退することにより、補助通路76は開く。つまり、補助通路76Aと補助通路76Bとは連通状態となる。
補助通路76が開くと、屈曲通路74内の液体が補助通路76Bからも流入して開いた補助通路開閉弁76cの前方側を通過して補助通路76A内に流入し、バイパス通路75を流下し、流量調節弁78を通過して第1シリンダー室71A内に流入する。
このために踵接地からつま先接地に変わってつま先接地ロック弁77が閉じたとしても、第2シリンダー室71B内の液体は、屈曲通路74、補助通路76B、開いた補助通路開閉弁76c、補助通路76A、バイパス通路75、流量調節弁78を通過して、第1シリンダー室71Aに流入できるため、ピストン72はピストンロッド72aを収縮させる方向に移動でき、義足1の膝軸3は屈曲抵抗をもってゆっくり曲がり続けることができ、坂や階段の下り歩行をスムーズに続けることが可能となる。
ゆっくり膝屈曲が行われる義足1に全体重をかけた状態で、上の段にのせていた健脚を引き下ろす。この間、義足1はゆっくり膝が曲がる。そして、義足1をのせた段より一つ下の段に接地した後、今度は健脚に全体重をのせ、義足1を引き下ろして、健脚をのせた段より一つ下の段に義足1の足部5の踵5bを接地する。以下、同様の動作を交互に繰り返すことによって、義足1の膝折れを起こすことなく、健常者と同様な脚の運びにより階段をスムーズに下りることができる。
一方、膝が曲がっている義足1を伸ばす場合には、つま先接地ロック弁77や踵接地ロック弁79が働いてロックしていても、伸展通路73はつま先接地ロック弁77や踵接地ロック弁79と無関係であるため、足部5のつま先5a又は踵5bが接地状態であっても、第1シリンダー室71Aの液体は伸展通路73を流れて第2シリンダー室71B側に移動できるので、曲がっている義足1を伸ばすことができる。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
この発明を実施するための最良の形態におけるつま先接地時の義足の要部側断面図である。 この発明を実施するための最良の形態における踵接地時の義足の要部側断面図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先非接地でつま先接地ロック弁が開いているときで膝が伸展状態から僅かに曲がる場合の液圧シリンダーの回路図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先非接地でつま先接地ロック弁が開いているときで膝が軽度例えば20度〜30度以上曲がる場合の液圧シリンダーの回路図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先接地でつま先接地ロック弁が閉じているときで膝が伸展状態から僅かに曲がる場合の液圧シリンダーの回路図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先接地でつま先接地ロック弁が閉じているときで膝が伸展状態から僅かに曲がる場合において補助通路が開通しているときの液圧シリンダーの回路図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先接地でつま先接地ロック弁が閉じているときで膝が軽度例えば20度〜30度以上曲がる場合において補助通路が開通しているときの液圧シリンダーの回路図である。 この発明を実施するための最良の形態のつま先接地でつま先接地ロック弁が閉じているときで膝が軽度例えば20度〜30度以上曲がった後において曲げ動作を停止して補助通路が閉じたときの液圧シリンダーの回路図である。 平地歩行の連続分解図である。
符号の説明
1 義足
2 大腿ソケット
2a ロッド軸
3 膝軸
4 下腿部
4a シリンダー軸
5 足部
5a つま先
5b 踵
5c 足連結杆
6 緩衝装置
61 仮想回動中心
62 中央基盤
62a 中央上部側
63 前部リンク板
63a 上部リンク軸
63b 下部リンク軸
64 後部リンク板
64a 上部リンク軸
64b 下部リンク軸
65 弾性体
7 液圧シリンダー
71 シリンダー室
71A 第1シリンダー室
71B 第2シリンダー室
72 ピストン
72a ピストンロッド
73 伸展通路
73a 逆止弁
74 屈曲通路
74A 屈曲通路
74B 屈曲通路
74c 逆止弁
75 バイパス通路
75a 逆止弁
76 補助通路
76A 補助通路
76B 補助通路
76c 補助通路開閉弁
76d 補助通路開閉弁収容室
76e バネ
76f バネ圧調整具
76g 絞り部
76h 連通路
77 つま先接地ロック弁
77a つま先接地伝達線
77b 弁調整具
77c 筒状ホルダー
78 流量調節弁
79 踵接地ロック弁
79a 踵接地伝達線
79b 弁調整具
79c 筒状ホルダー
8 膝継手部

Claims (1)

  1. 膝より近位で切断された脚に脚の代用として装着され、膝継手部の屈曲伸展の抵抗を調整する液圧シリンダーが装備された義足において、膝継手部の下方の下腿部と足部との間に、足部のつま先接地と足部の踵接地とでそれぞれ逆向きの回動変位する緩衝装置を設け、上記液圧シリンダーのシリンダー室内のピストンが義足を伸ばす方向に移動するときにピストンを挟んで第1シリンダー室内の液体が第2シリンダー室内に移動通過する伸展通路を設け、第1シリンダー室内の液体が第2シリンダー室内に移動通過するのを許容しその逆向きの移動通過を阻止する逆止弁を伸展通路に設け、上記液圧シリンダーのシリンダー室内のピストンが義足を曲げる方向に移動するときにピストンを挟んで第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室内に移動通過する屈曲通路を設けると共に途中で屈曲通路を二つに分岐して第1シリンダー室側に接続し、分岐前の屈曲通路の途中に義足の足部のつま先接地で当該屈曲通路を閉じるつま先接地ロック弁を設け、分岐後の片方の屈曲通路の途中に義足の足部の踵接地で当該屈曲通路を閉じる踵接地ロック弁を設け、分岐後の他方の屈曲通路の途中に流量調節弁を設け、膝を伸ばした義足を軽度曲げる方向にピストンが移動するまでは第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室に向けて移動通過するバイパス通路を設け、当該バイパス通路の一端をシリンダー室の内部側面の中間部位に接続し、バイパス通路の他端をつま先接地ロック弁の下流側の屈曲通路に接続し、バイパス通路の一端側に第2シリンダー室内の液体が第1シリンダー室内に移動通過するのを許容しその逆向きの移動通過を阻止する逆止弁を設け、緩衝装置とつま先接地ロック弁とをつま先接地伝達線で連結し義足の足部のつま先接地による緩衝装置の回動変位をつま先接地伝達線で伝達してつま先接地ロック弁を閉方向に作動させ、緩衝装置と踵接地ロック弁とを踵接地伝達線で連結し義足の足部の踵接地による緩衝装置の回動変位を踵接地伝達線で伝達して踵接地ロック弁を閉方向に作動させると共に、つま先接地ロック弁の上流側の屈曲通路とバイパス通路との間に補助通路を設け、補助通路より下流側のバイパス通路の途中に絞り部を設け、補助通路の途中にバイパス通路の内圧が所定内圧より高いときに補助通路を開く補助通路開閉弁を設けたことを特徴とする義足。
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