JP4348586B2 - 画像処理装置および画像処理装置補正方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理装置補正方法、並びに記録媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理装置補正方法、並びに記録媒体に関し、特に、メカシャッタ機能を有する電子カメラにおいて、電子シャッタのシャッタスピードおよび絞り値にかかわらず、固体ばらつきを有するメカシャッタの閉鎖動作による光量損失を精度よく補正することができるようにした画像処理装置および画像処理装置補正方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子カメラの高画素化に伴って、インタレース動作のCCD(ChargeュCoupled Devices)の利用が増加している。インタレース動作とは、奇数行を走査してから偶数行を走査する動作のことであり、インタレース動作のCCDは、受光面を大きくすることができるため、高感度である。インタレース動作のCCDを用いた電子カメラにおいては、奇数行の画素からなるODDフィールドと、偶数行の画素からなるEVENフィールドとで、1回の撮像に対応する画像データが生成される。
【0003】
CCDは、受光した光の強度を電気信号に変換して出力する。その出力タイミングは、電子シャッタによって制御される。電子シャッタは、通常、光をCCDに入射させたままとし、シャッタを動作させる直前の電荷を基板に捨てさせ、それ以降の所定の時間の電気信号を取り込ませるという動作をしている。その動作は、垂直同期信号の入力タイミングに基づいて行われる。図1(A)に示すように、静止画像が撮影された後、次の垂直同期信号の入力時にODDフィールドの画像に対応する電気信号の読み出しが開始され、その次の垂直同期信号の入力時に、EVENフィールドの画像に対応する電気信号の読み出しが開始される。
【0004】
図1(A)に示されるように、ODDフィールドおよびEVENフィールドの読み出し時においても、CCDに光が入力して蓄積されるような場合、ODDフィールドの読み出し時と、EVENフィールドの読み出し時で、CCDに蓄積された光量が異なってしまい、合成して1枚の画像データを得たとき、撮像した瞬間と異なる明るさを持つ、不自然な画像が生成されてしまう。
【0005】
このような現象を起こさないために、ODDフィールドおよびEVENフィールドの読み出し時に、CCDが余分な光を受光しないように、光を遮断するメカシャッタが用いられる。図1(B)に示すように、ODDフィールドの読み出し開始よりも前に(すなわち、静止画の撮像の後、次の垂直同期信号が入力されるよりも前に)、メカシャッタを閉鎖し、CCDが光を受光しないようにすることにより、ODDフィールドおよびEVENフィールドの読み出し時にCCDが蓄積している光量を、撮像時と同じ光量にすることができる。
【0006】
図2に、メカシャッタ機能を有する電子カメラにおける受光機能を有する部分の構成を示す。図2(A)においては、レンズ1を介して入力された光は、iris(絞り)にメカシャッタの機能を含ませたiris兼メカシャッタ2により、受光量が調整されてCCD3に入射される。そして、図1(B)を用いて説明した所定のタイミングで、iris兼メカシャッタ2が閉鎖されることにより、CCD3に入射される光が遮断される。図2(B)においては、レンズ1を介して入力された光は、iris4で光量が調整され、CCD3に入射される。そして、図1(B)を用いて説明した所定のタイミングで、メカシャッタ5が閉鎖されることにより、CCD3に入射される光が遮断される。iris兼メカシャッタ2およびメカシャッタ5は、いずれも、図示しないバネやモータなどの駆動により、高速で動作される。
【0007】
撮像時の露出(露光量)は、絞り値とシャッタスピード(露出時間)の積で決まる。すなわち、CCD3の電子シャッタのシャッタスピード、および、iris兼メカシャッタ2、もしくはiris4の開口径は、撮像される画像の明るさによって決まる。撮像される画像が暗い場合、十分な光量を得るために、シャッタスピードが遅くされるか、絞りの開口径が開放される。一方、撮像される画像が明るい場合、過剰な露出とならないように、シャッタスピードが遅くされるか、絞りの開口径が小さくされる。電子カメラの露出は、AE(Auto Exposure:自動露出機構)で決められる。AEは、撮影する画面各部分の明るさを計測して、その平均が所定の明るさになるように露出を設定する。また、電子カメラには、ユーザが考えている明るさで撮影するために、その露出を補正する、露出補正機能を有するものもある。
【0008】
通常は、明るさに対する絞り値とシャッタ速度の組み合わせは決まっていて、同一の露出に対する組み合わせがいくつか用意され、ユーザが、この中から所望の絞り値とシャッタ速度の組み合わせを選択する仕組みになっている。一般にこれはプログラムAEと称される。これに対して、絞り値を指定して、それに対応するシャッタ速度を設定するAEは、絞り優先AEと称される。逆にシャッタ速度を指定して、それに対応する絞りを設定するAEは、シャッタ速度優先AEと称される。
【0009】
なお、これ以降、iris兼メカシャッタ2の動作において、絞りに関係しない、メカシャッタの動作に関する部分を説明する場合、iris兼メカシャッタ2とメカシャッタ5を特に区別する必要のないときは、CCD3の電子シャッタと対比して、単にメカシャッタと称するものとする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図1および図2を用いて説明したメカシャッタは、画像データの読み出し開始までには、完全に閉鎖されなければならない。しかしながら、メカシャッタが閉鎖動作を開始してから閉鎖が完了するまでには、一定の時間がかかり、その間、CCD3の受光量は減少していく。すなわち、図3に示すように、露光終了タイミングをt1として、メカシャッタの閉鎖動作が完了する閉鎖タイミングをt1に合わせようとすると、実際に露光したい光量に対して、メカシャッタの閉鎖動作に伴う光損失が発生してしまう(ここで、損失される光量を光損失量と称する)。従って、露出不足となってしまい、暗い画像が撮像されてしまう。
【0011】
そして、図2(A)を用いて説明した撮像部を用いた電子カメラのiris兼メカシャッタ2、もしくは、図2(B)を用いて説明した撮像部を用いた電子カメラのメカシャッタ5の固体ばらつき(これらを駆動するバネやモータの固体ばらつきを含む)により、これらの閉鎖時間には、ばらつきが生じる。
【0012】
光損失量は、メカシャッタの閉鎖時間および露光時の光量(絞り値)によって異なる。そして、絞り値は、図2(A)を用いて説明した撮像部を用いた電子カメラの場合、撮像時のiris兼メカシャッタ2の開口径によって決まり、図2(B)を用いて説明した撮像部を用いた電子カメラの場合、撮像時のiris4の開口径によって決まる。すなわち、絞りが開放側である場合、光損失量は大きくなる。また、絞りが開放側である場合、図2(A)を用いて説明した撮像部を用いた電子カメラにおいては、iris兼メカシャッタ2の動作範囲が大きくなるため、絞りが比較的閉じられて撮像される場合と比較して、固体ばらつきによる影響が大きくなる。
【0013】
メカシャッタを駆動する図示しないドライバに対して、メカシャッタの開閉を指示する信号であるメカシャッタ動作指示パルスは、メカシャッタ動作指示パルス発生タイミングt2から、機械的にメカシャッタの閉鎖が開始するタイミングt3までの遅延時間t3−t2と、メカシャッタの閉鎖時間t1−t3を考慮して発生なければならない。
【0014】
例えば、メカシャッタが固体ばらつきを有する場合においても、シャッタ閉鎖完了タイミングが画像読み出し開始より必ず先になるように、メカシャッタを駆動するための信号の発生のタイミングを補正する技術がある。しかしながら、この補正は、図3を用いて説明した遅延時間t3−t2を補正するものであり、撮像時の絞り値や、iris兼メカシャッタ2、もしくはメカシャッタ5の固体ばらつきにより発生する光損失量のばらつきに対して考慮された補正ではなく、シャッタ閉鎖完了タイミングが画像読み出し開始より必ず先になるように制御されていても、露光時間の終了タイミングは、メカシャッタの閉鎖動作が開始された後になってしまうため、撮像のために得られる露光量は不足してしまう。
【0015】
更に、図4に示されるように、露光時間が閉鎖時間より短い高速シャッタ機能を用いて撮像する場合、光損失量は、絞り値およびメカシャッタの閉鎖時間のみならず、露光時間にも依存して変化する。上述したように、露光時間は、電子シャッタのシャッタスピードによって決まる。しかしながら、従来の技術においては、高速シャッタ動作については考慮されていない。すなわち、メカシャッタの駆動タイミングの測定時と異なる電子シャッタのシャッタスピードで撮像が行われる場合、シャッタスピードが異なる分だけ、露光開始位置を前後にシフトするような制御を行っているため、図4を用いて説明したような、高速シャッタ機能を有する電子カメラの光損失量を精度良く補正することは不可能であった。
【0016】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、メカシャッタ機能を有する電子カメラにおいて、電子シャッタのシャッタスピードおよび絞り値にかかわらず、固体ばらつきを有するメカシャッタの閉鎖動作による光量損失を精度よく補正することができるようにするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段と、変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御手段と、変換手段に入射する光量を調整する調整手段と、変換手段に入射する光を遮断する遮断手段と、遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御手段と変換手段により変換された電気信号から、変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出手段と、調整手段、第1の制御手段、もしくは第2の制御手段により制御された複数の撮像状態における、算出手段により算出された光量の積分値から、撮像に適した光量の積分値に対する光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成手段とを備え、制御情報生成手段は、変換手段の露光時間が、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、遮断手段により光を遮断しないときに遮断手段の動作時間の間に変換手段が受光する第1の光量の積分値と、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、光量の損失量を算出し、光量の損失量および遮断手段の動作時間に基づいて、遮断手段および変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、制御情報とし、変換手段の露光時間が、遮断手段の動作時間未満である場合、遮断手段により光を遮断するときに変換手段が受光する第3の光量の積分値が、遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する変換手段の動作タイミングの補正値を制御情報とすることを特徴とする。
【0018】
また、調整手段の複数の光量の調整量に対応する遮断手段の複数の動作時間を測定する測定手段をさらに設け、制御情報生成手段には、測定された遮断手段の複数の動作時間に基づいて、調整手段の複数の光量の調整量に対応する複数の制御情報を生成させるようにすることができる。
【0019】
また、制御情報生成手段により生成された制御情報の記録を制御する記録制御手段をさらに設けることができる。
【0022】
本発明の画像処理装置補正方法は、レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御ステップと、変換手段に入射する光を遮断する遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御ステップと、変換手段により変換された電気信号から、変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出ステップと、
変換手段に入射する光量を調整する調整手段、第1の制御ステップの処理、もしくは第2の制御ステップの処理により制御された複数の撮像状態における、算出ステップの処理により算出された光量の積分値から、撮像に適した光量に対する光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成ステップとを含み、制御情報ステップの処理により、変換手段の露光時間が、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、遮断手段により光を遮断しないときに遮断手段の動作時間の間に変換手段が受光する第1の光量の積分値と、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、光量の損失量を算出し、光量の損失量および遮断手段の動作時間に基づいて、遮断手段および変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、制御情報とし、変換手段の露光時間が、遮断手段の動作時間未満である場合、遮断手段により光を遮断するときに変換手段が受光する第3の光量の積分値が、遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する変換手段の動作タイミングの補正値を制御情報とすることを特徴とする。
【0023】
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御ステップと、変換手段に入射する光を遮断する遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御ステップと、変換手段により変換された電気信号から、変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出ステップと、変換手段に入射する光量を調整する調整手段、第1の制御ステップの処理、もしくは第2の制御ステップの処理により制御された複数の撮像状態における、算出ステップの処理により算出された光量の積分値から、撮像に適した光量に対する光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成ステップとを含み、制御情報ステップの処理により、変換手段の露光時間が、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、遮断手段により光を遮断しないときに遮断手段の動作時間の間に変換手段が受光する第1の光量の積分値と、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、光量の損失量を算出し、光量の損失量および遮断手段の動作時間に基づいて、遮断手段および変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、制御情報とし、変換手段の露光時間が、遮断手段の動作時間未満である場合、遮断手段により光を遮断するときに変換手段が受光する第3の光量の積分値が、遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する変換手段の動作タイミングの補正値を制御情報とすることを特徴とする処理をコンピュータに実行させる。
【0024】
本発明の画像処理装置、画像処理装置補正方法、および記録媒体に記録されているプログラムにおいては、レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段の動作タイミングが制御され、変換手段に入射する光を遮断する遮断手段の動作タイミングが制御され、変換手段により変換された電気信号から、変換手段が受光した光量の積分値が算出され、複数の撮像状態における光量の積分値から、撮像に適した光量に対する光量の積分値の損失量を補正するための制御情報が生成されるとともに、変換手段の露光時間が、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、遮断手段により光を遮断しないときに遮断手段の動作時間の間に変換手段が受光する第1の光量の積分値と、遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、光量の損失量が算出され、光量の損失量および遮断手段の動作時間に基づいて、遮断手段および変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値が算出され、制御情報とされ、変換手段の露光時間が、遮断手段の動作時間未満である場合、遮断手段により光を遮断するときに変換手段が受光する第3の光量の積分値が、遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる変換手段の露光時間が求められ、求められた露光時間に対する変換手段の動作タイミングの補正値が制御情報とされる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図5は、本発明を適応した、電子カメラの受光に関する制御を行う部分の構成を示すブロック図である。ここでは、図2(A)を用いて説明したiris兼メカシャッタ2を用いた電子カメラについて説明する。
【0027】
画像の撮像に先立って、AEを行うために、CCD3は、ある一定の周期毎に、レンズ1およびiris兼メカシャッタ2を介して入射された光を電子信号に変換して、A/D(analog / digital)変換およびAGC(auto gain control)回路11に供給する。A/D変換およびAGC回路11は、CCD3から入力された信号をデジタル信号に変換し、カメラマイコン12から入力されたゲインコントロール値に基づいて、信号を増幅し、信号処理回路13に出力する。信号処理回路13の積分値演算回路22は、入力された画像データから、1枚の画像に対応する受光量の積分値を算出して、カメラマイコン12に供給する。
【0028】
カメラマイコン12は、信号処理回路13の積分値演算回路22から入力される受光量の積分値を基に、AE処理を行い、その入力された画像データの明るさに対応した電子シャッタのシャッタスピードおよび絞り値を決定する。ここでは、絞り値に対して電子シャッタのシャッタスピードを決定する絞り優先AEが行われるものとして説明する。
【0029】
また、積分値演算回路22は、後述するメカシャッタの閉鎖時間の測定や光損失量の測定においても、入力された画像データから受光量の積分値を算出して、カメラマイコン12に供給する。カメラマイコン12は、積分値演算回路22から入力された受光量の積分値を基に、シャッタタイミングの補正値を算出する(シャッタタイミングの補正についての詳細は後述する)。
【0030】
カメラマイコン12は、その内部に、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)からなるメモリ21を有し、AEによって決定された絞り値および電子シャッタのシャッタスピードや、後述するシャッタタイミングの補正値を記録させる。
【0031】
カメラマイコン12は、ユーザが、図示しない操作部などを用いて、画像の撮像を指示した場合、図示しない制御回路から、撮像指示信号の入力を受け、メモリ21に記録されているAEにより算出された絞り値とシャッタスピード、およびシャッタタイミングの補正値を基に、メカシャッタ動作タイミング情報、電子シャッタ制御信号、絞り制御信号、およびゲインコントロール値を生成する。そして、カメラマイコン12は、信号処理回路13のメカシャッタ動作指示パルス発生回路23に、メカシャッタ動作タイミング情報を出力し、タイミングジェネレータ14に、電子シャッタ制御信号を出力し、ドライバ15に、絞り制御信号を出力し、A/D変換およびAGC回路11に、ゲインコントロール値を出力する。
【0032】
タイミングジェネレータ14は、例えば、図示しない水晶発信器などにより、基本動作クロックを供給され、それを基に、水平・垂直同期信号を生成して信号処理回路13に供給し、カメラマイコン12から電子シャッタ制御信号の入力を受け、電子シャッタ駆動信号を生成し、CCD3に出力する。
【0033】
メカシャッタ動作指示パルス発生回路23は、カメラマイコン12から入力されるメカシャッタ動作タイミング情報を基に、メカシャッタ動作指示パルスを生成し、ドライバ15に出力する。ドライバ15は、カメラマイコン12から絞り制御信号の入力を受けてiris駆動信号を生成し、また、信号処理回路13からメカシャッタ動作指示パルスの入力を受けてメカシャッタ駆動信号を生成し、iris兼メカシャッタ2に出力する。iris兼メカシャッタ2は、iris駆動信号に基づいて開口径を決定して、CCD3の受光量を制限し、メカシャッタ駆動信号に基づいて、開口部を閉鎖して、CCD3に入射される光を遮断する(すなわち、メカシャッタを閉鎖する)。
【0034】
レンズ1を介して入射された光は、iris兼メカシャッタ2によって受光量が制限され、CCD3に入射される。CCD3は、入力された光の強度を電子信号に変換し、電子シャッタ駆動信号がタイミングジェネレータ14から入力されたとき、それ以前の電荷を基板に捨て、電子シャッタ駆動信号に基づいた一定時間(すなわち、所定の露光時間)に蓄積された光の強度を電気信号に変換して、A/D変換およびAGC回路11に供給する。A/D変換およびAGC回路11は、CCD3から入力された信号をデジタル信号に変換し、カメラマイコン12から入力されたゲインコントロール値にしたがって、信号を増幅し、信号処理回路13に供給する。
【0035】
信号処理回路13は、入力された画像信号に、例えば、雑音除去などの所定の処理を施して、図示しない画像処理回路に供給し、撮像した画像データを、例えば、図示しないモニタに出力させたり、図示しない記録媒体に記録させる。
【0036】
ドライブ16は、カメラマイコン12に接続されており、必要に応じて装着される磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、および半導体メモリ44などとデータの授受を行う。
【0037】
次に、図6を用いて、メカシャッタ閉鎖時間の測定について説明する。ここでは、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23が、メカシャッタ動作指示パルスを発生してからiris兼メカシャッタ2が完全に閉鎖するまでの時間を測定しなければならないので、図6における閉鎖時間Tcloseは、図3を用いて説明した閉鎖時間t1−t3とは異なる。すなわち、図6の閉鎖時間Tcloseは、図3における閉鎖時間と遅延時間の和であるt1−t2と同等である。
【0038】
まず、所定の絞り値αにおいて、一定の明るさを放つ発光体を撮像する。カメラマイコン12は、図6(A)に示すように、メカシャッタ動作指示パルスの発生に対して、電子シャッタ駆動信号が同時に発生されるように、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23にメカシャッタ動作タイミング情報を出力し、タイミングジェネレータ14に電子シャッタ制御信号を出力する。メカシャッタ動作指示パルス発生回路23は、メカシャッタ動作タイミング情報を基に、メカシャッタ動作指示パルスを発生してドライバ15に出力し、ドライバ15は、メカシャッタ動作指示パルスの入力を受け、iris兼メカシャッタ2を駆動する。タイミングジェネレータ14は、電子シャッタ制御信号の入力を受け、CCD3を駆動する。この場合における露光開始タイミングをT1とする。
【0039】
CCD3は、電子シャッタ駆動信号に基づいて、レンズ1およびiris兼メカシャッタ2を介して入力された光を電気信号に変換し、A/D変換およびAGC回路11に供給する。A/D変換およびAGC回路11は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して増幅し、信号処理回路13に出力する。信号処理回路13の積分値演算回路22は、入力された信号から、画像データの各画素の光量を積分して、カメラマイコン12に出力する。閉鎖時間Tcloseの間に得られた光量の積分値を、光量Aとする。カメラマイコン12は、露光開始タイミングをT1とした場合の光量Aの値を、メモリ21に記録する。
【0040】
次に、カメラマイコン12は、メカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを固定し、電子シャッタ駆動信号の発生タイミングがT1よりも遅くなるように(すなわち、露光時間が短くなるように)、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23にメカシャッタ動作タイミング情報を出力し、タイミングジェネレータ14に電子シャッタ制御信号を出力する。例えば、電子シャッタ駆動信号が、水平同期信号と同期して出力するように制御されている場合、水平同期信号の発生周期ずつ、露光時間を短くしながら測定することができる。そして、図6(B)に示すように、図6(A)の露光開始タイミングT1よりも遅い露光開始タイミングTnにおける光量をA´として、光量Aと光量A´を比較しつつ露光開始タイミングTnを変化させ、光量A´が0となる露光開始タイミングTnを求める。このときのTn−T1が、閉鎖時間Tcloseとして求められる。カメラマイコン12は、この閉鎖時間Tcloseを、絞り値αに対応する閉鎖時間Tcloseとして、メモリ21に記録する。
【0041】
ここでは、メカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを固定し、電子シャッタ駆動信号の発生タイミングを変化させるようにしたが、電子シャッタ駆動信号の発生タイミングを固定し、メカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを変化させて、光量A´が0となるメカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを求めることにより、閉鎖時間Tcloseを求めることもできる。
【0042】
次に、絞り値を変更して、上述した処理と同様にして、閉鎖時間Tcloseの測定を実施する。カメラマイコン12は、それぞれの絞り値に対応する閉鎖時間Tcloseをメモリ21に保存する。なお、測定を簡略化するために、何点かの絞り値で閉鎖時間Tcloseを測定し、その絞り値以外の絞り値で撮像される場合には、近傍の絞り値における閉鎖時間Tcloseを用いて近似計算(例えば線形近似による近似計算)を行うことにより、後述する処理光損失量の測定およびシャッタタイミング補正を実行するようにしても良い。
【0043】
次に、図7を用いて、電子シャッタのシャッタスピードが、閉鎖時間Tcloseより遅い場合における光損失量の測定について説明する。
【0044】
閉鎖時間Tcloseの測定と同様に、所定の絞り値αにおいて、一定の明るさを放つ発光体を、メカシャッタを開放したまま、電子シャッタを閉鎖時間Tcloseだけ開放して撮像する。このとき、積分値演算回路22により算出される受光量の積分値を光量Bとする。図7(A)に示されるように、光量Bは、メカシャッタの閉鎖動作による光量損失が起こらない場合のCCD3の受光量を示すものである。カメラマイコン12は、積分値演算回路22より入力される光量Bの値を、メモリ21に記録する。
【0045】
そして、所定の絞り値αにおいて、電子シャッタ駆動信号の発生に対してメカシャッタ動作指示パルスを同時に発生させて、一定の明るさを放つ発光体を撮像する。このとき、積分値演算回路22により算出される受光量の積分値を光量B´とする。図7(B)に示すように、光量B´は、メカシャッタの閉鎖動作による光損失が起こった場合のCCD3の受光量を示すものである。カメラマイコン12は、積分値演算回路22より入力される光量B´の値、および、メモリ21に記録されている光量Bの値から1−B´/Bを算出し、所定の絞り値αにおける光損失量X1として、メモリ21に記録する。
【0046】
次に、絞り値を変更して、同様に、光損失量の測定を実施する。カメラマイコン12は、それぞれの絞り値に対応する光損失量Xnをメモリ21に保存する。ここでは、測定を簡略化するために、何点かの絞り値で光損失量Xnを測定し、その絞り値以外の絞り値で撮像される場合には、近傍の絞り値における光損失量Xnを用いて近似計算を行うことにより、後述するシャッタタイミング補正処理を実行するようにしても良い。
【0047】
次に、図8を用いて、電子シャッタのシャッタスピードがメカシャッタの閉鎖時間より長い場合における、図7を用いて説明した光損失量X1乃至Xnの測定値を用いたシャッタタイミング補正処理について説明する。
【0048】
上述したように、撮像に先立って、AEが実行され、カメラマイコン12は、図8(A)に示すように、撮像に十分な受光量を得ることができるような受光量βを得るための絞り値Eと、AE要求露光時間TAEを算出する。
【0049】
図8(B)に、電子シャッタシフトを行う場合のメカシャッタ動作指示パルス、メカシャッタ動作、および電子シャッタ動作を示す。実際の撮像にあたっては、メカシャッタの固体ばらつきによってODDフィールドの読み出し時にメカシャッタが完全に閉鎖していないようなことがないように、メカシャッタおよび電子シャッタは、十分なマージンを持って、所定の時間だけ早く動作するように制御される。そのため、メカシャッタ動作指示パルスは、ODDフィールドの読み出し開始より、図8(B)に示される、所定のマージンMだけ早いタイミングで出力される。
【0050】
カメラマイコン12は、AEによって算出された絞り値Eに対応する光損失量XnEをメモリ21から読み出し(絞り値Eに対応する光損失量XnEが測定されていない場合は、メモリ21に保存されている光損失量Xnを用いて近似計算を実施し、絞り値Eに対応する光損失量XnEを算出する)、光損失量XnE(=1−B´/B)と、絞り値Eに対応する閉鎖時間Tcloseの積をとることにより、光損失量XnEを補正するためのシャッタタイミング補正値を算出する。そして、カメラマイコン12は、シャッタタイミング補正値を考慮した露光開始タイミングTEを算出する。
【0051】
そして、カメラマイコン12は、図示しない操作部から撮像指示信号の入力を受け、AEによって算出された絞り値Eに対応する閉鎖時間Tcloseをメモリ21から読み出す。そして、カメラマイコン12は、ODDフィールド読み出し開始タイミングより、[AE要求露光時間TAE+(マージンM−閉鎖時間Tclose)+タイミング補正値]だけ早い、図8(B)に示される露光開始タイミングTEで電子シャッタを動作させるための電子シャッタ駆動信号の発生タイミングを算出し、ODDフィールド読み出し開始タイミングより、マージンMだけ早い、メカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを算出する。そして、カメラマイコン12は、これらの算出結果を基に、メカシャッタ動作タイミング情報を生成して、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23に出力し、電子シャッタ制御信号を生成して、タイミングジェネレータ14に出力する。
【0052】
そして、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23は、メカシャッタ動作タイミング情報を基に、メカシャッタ動作指示パルスを発生して、ドライバ15に出力する。ドライバ15は、メカシャッタ動作指示パルスの入力を受け、iris兼メカシャッタ2にメカシャッタ駆動信号を出力する。タイミングジェネレータ14は、電子シャッタ制御信号の入力を受け、CCD3に電子シャッタ駆動信号を出力する。そして、iris兼メカシャッタ2およびCCD3は、入力された信号に従って、図8(B)に示される所定のタイミングで動作する。このようにして、メカシャッタの閉鎖動作による露出不足の影響が補正された画像データを得ることができる。
【0053】
また、図8(B)を用いて説明したように、電子シャッタのシャッタタイミングの補正によって、光損失量XnEの補正を行う以外にも、メカシャッタのシャッタタイミングの補正によって、光損失量XnEの補正を行う方法もある。
【0054】
図8(C)に、メカシャッタシフトを行う場合のシャッタ動作パルス、メカシャッタ動作、および電子シャッタ動作を示す。上述したように、実際の画像撮像時には、ODDフィールドの読み出し時にメカシャッタが完全に閉鎖しているように、一定のマージンをもってメカシャッタおよび電子シャッタの動作開始タイミングが設定される(例えば、図8(B)においては、ODDフィールド読み出しタイミングより、マージンMだけ早くメカシャッタ動作指示パルスが発生される)。従って、ある程度、メカシャッタの動作開始が遅くなっても、ODDフィールドの読み出し開始時には、メカシャッタを完全に閉鎖することができるので、図8(C)に示すように、電子シャッタの動作タイミングを、AE要求露光時間TAEに基づいて、露光開始タイミングTE´に固定し、メカシャッタ動作指示パルスの発生タイミングを、図8(B)を用いて説明したタイミング補正値だけ遅くすることにより、図8(B)と同様の光量補正を行うことができる。ただし、この場合においては、メカシャッタの動作タイミングのシフトにより、ODDフィールドの読み出しの開始までに、メカシャッタが完全に閉鎖していないようなことがあってはならない。
【0055】
次に、図9および図10を用いて、電子シャッタのシャッタスピードが、閉鎖時間Tcloseより速い、高速シャッタ動作を行う場合における光損失量の測定について説明する。
【0056】
高速シャッタ動作時の光損失量は、メカシャッタの閉鎖時間Tcloseおよび絞り値のみならず、電子シャッタの露光時間によっても変化する。図9(A)および図9(B)に示されるように、メカシャッタの閉鎖時間Tcloseが等しい場合においても、露光時間Y1の場合における光損失量をX1とし、露光時間Y2の場合における光損失量をX2とした場合、光損失量X1と光損失量X2は異なる値となる。
【0057】
また、露光時間Y2が等しく、かつ、メカシャッタの閉鎖時間Tcloseが等しい場合においても、図9(B)に示されるメカシャッタの閉鎖カーブC1と、図9(C)に示されるメカシャッタのメカシャッタの閉鎖カーブC2とが異なる場合、閉鎖カーブC1に対応する光損失量X2と、閉鎖カーブC2に対応する光損失量X3は異なる値となる。メカシャッタの閉鎖カーブは、個々のメカシャッタによってばらつきが生じるため、高速シャッタ動作時においても、メカシャッタの固体ばらつきに応じたシャッタタイミング補正が必要となる。
【0058】
まず、図10(A)に示すように、一定の明るさを放つ発光体を、メカシャッタを開放したまま、所定の絞り値αで、電子シャッタを高速シャッタ動作の所定の露光時間Y3(Y3<Tclose)だけ開放して撮像する。このとき、積分値演算回路22により算出される受光量の積分値を光量Dとする。図10(A)に示されるように、光量Dは、メカシャッタの閉鎖動作による光量損失が起こらない場合のCCD3の受光量を示すものである。カメラマイコン12は、積分値演算回路22より入力される光量Dの値を、メモリ21に記録する。
【0059】
そして、図10(A)の場合と同じ露光時間Y3において、所定の絞り値αで、メカシャッタ動作指示パルスを発生させて、一定の明るさを放つ発光体を撮像する。このとき、積分値演算回路22により算出される受光量の積分値を光量D´とする。図10(B)に示すように、光量D´は、メカシャッタの閉鎖動作による光損失が起こった場合のCCD3の受光量を示すものである。カメラマイコン12は、積分値演算回路22より入力される光量D´の値を、メモリ21に記録されている光量Dの値と比較し、D>D´であれば、露光時間Y3より長い露光時間Ynにおいて、同様の絞り値αで、一定の明るさを放つ発光体を撮像し、D=D´となった露光時間Ynの露光開始タイミングTnを、所定の高速シャッタ動作の露光時間Y3に対するシャッタタイミング補正値としてメモリ21に記録する。すなわち、補正前の露光時間Y3が高速シャッタの露光時間として指示された場合、実際の撮像においては、補正された露光時間Ynで露光することにより、光量不足のない画像を撮像することができる。
【0060】
また、より高精度にシャッタタイミングを補正するためには、絞り値を変化させて、絞り値毎のシャッタタイミング補正値を算出したほうがよいのは言うまでもないが、図9を用いて説明したメカシャッタ閉鎖カーブが、メカシャッタの固体のばらつきは有していても、それぞれのメカシャッタにおいて、絞り値によるばらつきがほとんどないような場合、絞りを開放した場合のシャッタタイミング補正値を代表値としてシャッタタイミングの補正を実行しても、ある程度の補正精度を得ることができる。
【0061】
更に、より高精度にシャッタタイミングを補正するためには、電子シャッタのシャッタスピードをできるだけ細かく変化させて、シャッタスピード毎のシャッタタイミング補正値を算出したほうがよいのは言うまでもないが、測定を簡略化するために、例えば、閉鎖時間Tcloseを5分割して、それぞれの高速シャッタ動作のシャッタタイミング補正値を算出し、その5つの露光時間以外の高速シャッタ動作で撮像される場合には、近傍の露光時間におけるシャッタタイミング補正値を用いて近似計算を行うことによりシャッタタイミング補正処理を実行するようにしても良い。
【0062】
すなわち、カメラマイコン12は、高速シャッタ動作を示す撮像指示信号を受けた場合、その高速シャッタ動作の補正前の露光時間を基に、メモリ21からシャッタタイミング補正値(露光開始タイミングTn)を読み出して近似計算を行い、高速シャッタ動作に適した露光開始タイミングTn´を算出する。そして、カメラマイコン12は、露光開始タイミングTn´の算出結果を基に、メカシャッタ動作タイミング情報を生成して、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23に出力し、電子シャッタ制御信号を生成して、タイミングジェネレータ14に出力する。
【0063】
そして、メカシャッタ動作指示パルス発生回路23は、メカシャッタ動作タイミング情報を基に、メカシャッタ動作指示パルスを発生してドライバ15に出力する。ドライバ15は、メカシャッタ動作指示パルスの入力を受け、iris兼メカシャッタ2を駆動する。タイミングジェネレータ14は、電子シャッタ制御信号の入力を受け、CCD3を駆動する。このようにして、メカシャッタの閉鎖動作による光量不足のない画像データを得ることができる。
【0064】
なお、ここでは、図2(A)を用いて説明したiris兼メカシャッタ2を用いた電子カメラについて説明したが、iris兼メカシャッタ2に代わり、図2(B)を用いて説明したiris4およびメカシャッタ5を用いた場合にも同様の処理によりシャッタタイミングの補正を行うことができる。なお、図2(B)を用いて説明したiris4およびメカシャッタ5を用いた場合、AEによって決定される絞り値によってメカシャッタ5の閉鎖時間Tcloseが変化することはないので、図6を用いて説明したメカシャッタの閉鎖時間Tcloseの測定は、複数の絞り値で行わなくても良い。
【0065】
そして、ドライバ15から出力されるメカシャッタ駆動信号をメカシャッタ5に入力させ、ドライバ15から出力されるiris駆動信号をiris4に入力させ、メカシャッタ5およびiris4をメカシャッタ駆動信号およびiris駆動信号によって駆動させることにより、図7乃至図10を用いて説明した光損失量の測定およびシャッタタイミング補正処理と同様の処理を実行することができる。
【0066】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0067】
この記録媒体は、図5に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク41(フロッピーディスクを含む)、光ディスク42(CDュROM(Compact DiskュRead Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク43(MD(MiniュDisk)を含む)、もしくは半導体メモリ44などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
【0068】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0069】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置、画像処理装置補正方法、および記録媒体に記録されているプログラムによればメカシャッタ機能を有する電子カメラにおいて、電子シャッタのシャッタスピードおよび絞り値にかかわらず、固体ばらつきを有するメカシャッタの閉鎖動作による光量損失を精度よく補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メカシャッタの機能を説明するための図である。
【図2】電子カメラにおける受光部分の構成を説明するための図である。
【図3】光損失量を説明するための図である。
【図4】高速シャッタ動作とその場合の光損失量を説明するための図である。
【図5】本発明を適応した電子カメラの受光に関する制御を行う部分の構成を示すブロック図である。
【図6】メカシャッタの閉鎖時間の測定について説明するための図である。
【図7】光損失量の測定について説明するための図である。
【図8】シャッタタイミング補正処理について説明するための図である。
【図9】高速シャッタ動作時の、光損失量について説明するための図である。
【図10】高速シャッタ動作時の光損失量を補正する露光開始タイミングの測定について説明するための図である。
【符号の説明】
2 iris兼メカシャッタ, 3 CCD, 4 iris, 5 メカシャッタ,12 カメラマイコン, 13 信号処理回路, 14 タイミングジェネレータ, 15 ドライバ, 21 メモリ, 22 積分値演算回路, 23 メカシャッタ動作指示パルス発生回路

Claims (5)

  1. レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御手段と、
    前記変換手段に入射する光量を調整する調整手段と、
    前記変換手段に入射する光を遮断する遮断手段と、
    前記遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御手段と
    前記変換手段により変換された前記電気信号から、前記変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出手段と、
    前記調整手段、前記第1の制御手段、もしくは前記第2の制御手段により制御された複数の撮像状態における、前記算出手段により算出された前記光量の積分値から、撮像に適した光量の積分値に対する前記光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成手段と
    を備え、
    前記制御情報生成手段は、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、前記遮断手段により光を遮断しないときに前記遮断手段の前記動作時間の間に前記変換手段が受光する第1の光量の積分値と、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に前記変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、前記光量の損失量を算出し、前記光量の損失量および前記遮断手段の前記動作時間に基づいて、前記遮断手段および前記変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、前記制御情報とし、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段の前記動作時間未満である場合、前記遮断手段により光を遮断するときに前記変換手段が受光する第3の光量の積分値が、前記遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に前記変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる前記前記変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する前記変換手段の動作タイミングの補正値を前記制御情報とする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記調整手段の複数の光量の調整量に対応する前記遮断手段の複数の前記動作時間を測定する測定手段を
    さらに備え、
    前記制御情報生成手段は、測定された前記遮断手段の複数の前記動作時間に基づいて、前記調整手段の複数の光量の調整量に対応する複数の前記制御情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御情報生成手段により生成された前記制御情報の記録を制御する記録制御手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御ステップと、
    前記変換手段に入射する光を遮断する遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御ステップと、
    前記変換手段により変換された前記電気信号から、前記変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出ステップと、
    前記変換手段に入射する光量を調整する調整手段、前記第1の制御ステップの処理、もしくは前記第2の制御ステップの処理により制御された複数の撮像状態における、前記算出ステップの処理により算出された前記光量の積分値から、撮像に適した光量に対する前記光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成ステップと
    を含み、
    前記制御情報ステップの処理により、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、前記遮断手段により光を遮断しないときに前記遮断手段の前記動作時間の間に前記変換手段が受光する第1の光量の積分値と、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に前記変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、前記光量の損失量を算出し、前記光量の損失量および前記遮断手段の前記動作時間に基づいて、前記遮断手段および前記変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、前記制御情報とし、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段の前記動作時間未満である場合、前記遮断手段により光を遮断するときに前記変換手段が受光する第3の光量の積分値が、前記遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に前記変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる前記前記変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する前記変換手段の動作タイミングの補正値を前記制御情報とする
    ことを特徴とする画像処理装置補正方法。
  5. レンズを介して入射する光を受光し、電気信号に変換する変換手段の動作タイミングを制御する第1の制御ステップと、
    前記変換手段に入射する光を遮断する遮断手段の動作タイミングを制御する第2の制御ステップと、
    前記変換手段により変換された前記電気信号から、前記変換手段が受光した光量の積分値を算出する算出ステップと、
    前記変換手段に入射する光量を調整する調整手段、前記第1の制御ステップの処理、もしくは前記第2の制御ステップの処理により制御された複数の撮像状態における、前記算出ステップの処理により算出された前記光量の積分値から、撮像に適した光量に対する前記光量の積分値の損失量を補正するための制御情報を生成する制御情報生成ステップと
    を含み、
    前記制御情報ステップの処理により、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの動作時間以上である場合、前記遮断手段により光を遮断しないときに前記遮断手段の前記動作時間の間に前記変換手段が受光する第1の光量の積分値と、前記遮断手段に遮断の指示を与えてから遮断が完了するまでの間に前記変換手段が受光する第2の光量の積分値とを比較することにより、前記光量の損失量を算出し、前記光量の損失量および前記遮断手段の前記動作時間に基づいて、前記遮断手段および前記変換手段のうち少なくとも一方の動作タイミングの補正値を算出し、前記制御情報とし、前記変換手段の露光時間が、前記遮断手段の前記動作時間未満である場合、前記遮断手段により光を遮断するときに前記変換手段が受光する第3の光量の積分値が、前記遮断手段により光を遮断しないときに所定の露光時間の間に前記変換手段が受光する第4の光量の積分値と等しくなる前記前記変換手段の露光時間を求め、求めた露光時間に対する前記変換手段の動作タイミングの補正値を前記制御情報とする
    ことを特徴とする処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている記録媒体。
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