JP4346229B2

JP4346229B2 - 課金対価収受装置、課金対価収受方法およびその方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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Publication number: JP4346229B2
Application number: JP2000298383A
Authority: JP
Inventors: 秀明田中; 圭介岩崎; 義弘北村; 亨河田
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2000-09-29
Filing date: 2000-09-29
Publication date: 2009-10-21
Anticipated expiration: 2020-09-29
Also published as: TWI263918B; JP2002109398A; WO2002029656A1; US20040044618A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツを配布する技術に関し、特に、配布されたコンテンツに対する対価の収受に関する。
【０００２】
【従来の技術】
インターネットを始めとするネットワークの発達により、電子書籍などのデータを、オンラインで通信して、または媒体に記録して、販売する形態が最近広まっている。電子書籍についてこのような販売形態をとるシステムとして、特開２０００−１１３０５０号公報に開示される電子書籍システムがある。
【０００３】
この公報に開示された電子書籍システムは、テキスト文書、図表および画像により構成された書籍を電子化した電子書籍として配付し、電子書籍を特定の手順を実行することでしか読み出せない電子書籍システムであって、電子書籍を作成および販売するためにコンピュータおよび通信機器等により構成された電子書店と、電子書籍の購入・管理・閲覧等を特定の手順で行なうためにコンピュータおよび通信機器等により構成された電子書籍ビューアとを含み、電子書店は、電子書籍毎の閲覧鍵を用いて、電子書籍の一部の情報が閲覧不可となる暗号化を施して配付するための配布手段と、暗号化を解除する閲覧鍵を販売および配付するための送信手段と、配布手段および通信手段を制御するための制御手段とを含み、電子書籍ビューアは、暗号化された電子書籍を記録および映像出力するための暗号化情報出力手段と、電子書籍の正規情報を映像化するための閲覧鍵の購入および受信するための受信手段と、閲覧鍵により暗号化を解除して電子書籍の正規情報を出力するための正規情報出力手段とを含む。
【０００４】
この公報に開示された電子書籍システムによると、電子書籍の発行元である電子書店は、電子書籍を専用に表示する電子書籍ビュアーでのみ読み出せる形式で、かつ、その書籍専用の閲覧鍵により一部暗号化し、閲覧鍵のない状態では一部の情報が正常に読み出せない形式で、配布する。購読者は、一部の内容が欠落した電子書籍を閲覧してみて、正規の情報入手を希望する場合、閲覧鍵を有償にて入手し、暗号部分を解除して全ての情報を閲覧する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述の公報に開示された電子書籍システムでは、販売された閲覧鍵に対する対価は、電子書店が受取ることになる。この電子書籍システムに限らず、電子書籍の一部を暗号化して配布する場合に、暗号を解除する閲覧鍵に対する対価を電子書籍の販売者のみに付与するのでは、電子書籍の販売者以外の電子書籍の配布、閲覧に関与した第三者は利益を享受できず、このような電子書籍システムを広く普及させることができない。
【０００６】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理することにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金対価収受装置、課金対価収受方法およびその方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の発明に係る課金対価収受装置は、
コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受装置であって、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信手段と、
情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出手段と、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受手段と、
前記対価収受手段により収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算手段と、
前記分配額演算手段により演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信手段とを備え、
前記記憶手段は、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出手段は、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出手段を含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算手段は、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受手段が収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信する手段を含む。
【０００８】
第１の発明によると、受信手段は、配信サーバなどからコンテンツの提供を受けたユーザから、コンテンツを特定するためにコンテンツＩＤを第１の情報として、ユーザの端末装置を特定するためにビューアＩＤを第２の情報として、受信する。対価収受手段は、ユーザからコンテンツの提供に対する対価を収受する。送信手段は、第１の情報により特定されるコンテンツの作成者、出版者などと、第２の情報により特定されるユーザの端末装置の製造関係者などとに分けて、収受された対価の各分配先への各対価分配額の情報を送信する。これにより、コンテンツの作成者や出版者のみならず、コンテンツを閲覧するための端末装置を製造したハードウェア作成者と、ソフトウェア作成者等にも、ユーザから収受したコンテンツの提供に対する対価が分配される。その結果、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金対価収受装置を提供することができる。
【０００９】
第２の発明に係る課金対価収受装置は、第１の発明の構成に加えて、
前記受信手段は、前記第１の情報と前記第２の情報とに加えて、前記ユーザが提供を受けたコンテンツの流通業者を特定するために前記コンテンツから抽出した配布経路ＩＤを第３の情報として、受信する手段を含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記配布経路ＩＤにより特定される前記コンテンツの流通業者を含み、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と前記第１の分配テーブルとに基づいて、前記流通業者への対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記流通業者への対価分配額の情報を、前記第３の情報により特定された流通業者に送信する手段を含む。
【００１０】
第２の発明によると、受信手段は、第１の情報と第２の情報とに加えて、ユーザが提供を受けたコンテンツの流通業者を特定するための配布経路ＩＤを第３の情報として、受信する。第１の分配テーブルは、対価の分配先に、配布経路ＩＤにより特定されるコンテンツの流通業者を含み、分配額演算手段は、第１の情報と第１の分配テーブルとに基づいて、流通業者への対価分配額を演算し、送信手段は、分配額演算手段が演算した流通業者への対価分配額の情報を、第３の情報により特定された流通業者に送信する手段を含む。これにより、たとえば、配信サーバを用いてコンテンツをユーザに配信した流通業者、コンテンツが記録された媒体を配送した流通業者などにも、コンテンツの提供に対する対価が分配される。その結果、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金収受装置を提供することができる。
【００１１】
第３の発明に係る課金対価収受装置は、第１または第２の発明の構成に加えて、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記コンテンツの作成に携わりかつ前記対価分配額の情報の送信を許諾されたコンテンツ作成者を含み、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と前記第１の分配テーブルとに基づいて、前記コンテンツ作成者への対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記コンテンツ作成者への対価分配額の情報を、前記コンテンツ作成者に送信する手段を含む。ここで、コンテンツの作成に携わりかつ対価分配額の情報の送信を許諾された者とは、具体的には、コンテンツの著者、作成者および編集者等である。
【００１２】
第３の発明によると、第１の分配テーブルの対価の分配先には、コンテンツの作成に携わりかつ対価分配額の情報の送信を許諾されたコンテンツ作成者が含まれる。分配額演算手段により、第１の情報と第１の分配テーブルとに基づいて、コンテンツ作成者への対価分配額が演算される。送信手段により、分配額演算手段が演算したコンテンツ作成者への対価分配額の情報がコンテンツ作成者に送信される。その結果、コンテンツの作成者である著者と、コンテンツの出版者である出版会社等とに分けて、収受された対価の各分配先への各対価分配額の情報を送信できる。
【００１５】
第４の発明に係る課金対価収受装置は、第１〜第３のいずれかの発明の構成に加えて、
前記コンテンツは、コンテンツ本体と広告情報とを含み、
前記コンテンツ特定情報は、前記広告情報の広告主ＩＤから特定される広告主が負担する、前記広告情報に対する広告主負担金をも特定し、
前記対価情報読出手段は、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価と前記広告主負担金の情報を読出し、該読出した前記対価から前記広告主負担金を差引演算して広告付対価の情報を作成し、
前記対価収受手段は、前記対価情報読出手段が作成した前記広告付対価を前記コンテンツの提供を受けたユーザから収受するとともに、前記対価情報読出手段が読出した前記広告主負担金を前記広告主から収受し、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記第２の情報と、前記第２の分配テーブルと、前記対価収受手段が収受した前記広告主負担金と前記広告付対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算する。
【００１６】
第４の発明によると、対価収受手段は、ユーザからコンテンツの提供に対する広告付対価と、広告情報の広告主から広告主負担金とを収受する。分配額演算手段は、第１の情報と、第１の分配テーブルと、第２の情報と、第２の分配テーブルと、対価収受手段が収受した広告主負担金と、広告付対価とに基づいて、各分配先への各分配額を演算する。送信手段は、分配額演算手段が演算した各分配先への各対価分配額の情報を各分配先へ送信する。これにより、コンテンツの作成者や出版者のみならず、コンテンツを閲覧するための端末装置を製造したハードウェア作成者と、ソフトウェア作成者等にも、ユーザから収受したコンテンツの提供に対する広告付対価と広告主から収受した広告主負担金とが分配される。その結果、コンテンツの配布に対する対価と広告主から収受した広告料金とを適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金対価収受装置を提供することができる。
【００１７】
第５の発明に係るコンピュータを用いて実現する課金対価収受方法は、
コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受方法をコンピュータを用いて実現する方法であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信ステップと、
情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出ステップと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受ステップと、
前記対価収受ステップにより収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算ステップと、
前記分配額演算ステップにより演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信ステップとを実行し、
前記記憶ステップは、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出ステップは、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出ステップを含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算ステップは、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受ステップが収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信ステップは、前記分配額演算ステップが演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信するステップを実行する。
【００１８】
第５の発明によると、受信ステップにて、配信サーバなどからコンテンツの提供を受けたユーザから、コンテンツを特定するためのコンテンツＩＤを第１の情報として、ユーザの端末装置を特定するためのビューアＩＤを第２の情報として、受信する。対価収受ステップにて、ユーザからコンテンツの提供に対する対価を収受する。送信ステップにて、第１の情報により特定されるコンテンツの作成者、出版者などと、第２の情報により特定されるユーザの端末装置の製造関係者などとに分けて、収受された対価の各分配先への各対価分配額の情報を送信する。これにより、コンテンツの作成者や出版者のみならず、コンテンツを閲覧するための端末装置を製造したハードウェア作成者と、ソフトウェア作成者等にも、ユーザから収受したコンテンツの提供に対する対価が分配される。その結果、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金対価収受方法を提供することができる。
【００１９】
第６の発明に係る、コンピュータを用いて実現する課金対価収受方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受方法をコンピュータを用いて実現する方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信ステップと、
情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出ステップと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受ステップと、
前記対価収受ステップにより収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算ステップと、
前記分配額演算ステップにより演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信ステップとを実行し、
前記記憶ステップは、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出ステップは、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出ステップを含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算ステップは、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受ステップが収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信ステップは、前記分配額演算ステップが演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信するステップを実行する。
【００２０】
第６の発明によると、受信ステップにて、配信サーバなどからコンテンツの提供を受けたユーザから、コンテンツを特定するためのコンテンツＩＤを第１の情報として、ユーザの端末装置を特定するためのビューアＩＤを第２の情報として、受信する。対価収受ステップにて、ユーザからコンテンツの提供に対する対価を収受する。送信ステップにて、第１の情報により特定されるコンテンツの作成者、出版者などと、第２の情報により特定されるユーザの端末装置の製造関係者などとに分けて、収受された対価の各分配先への各対価分配額の情報を送信する。これにより、コンテンツの作成者や出版者のみならず、コンテンツを閲覧するための端末装置を製造したハードウェア作成者と、ソフトウェア作成者等にも、ユーザから収受したコンテンツの提供に対する対価が分配される。その結果、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金対価収受方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【００２２】
図１を参照して、本実施の形態に係る課金収受装置１００を含む、電子コンテンツ販売システムは、コンテンツの著者がコンテンツを作成して、作成したコンテンツを記憶させる著者サーバ２００と、著者サーバ２００から著者が作成したコンテンツを受信して、各配信サーバに送信することによりコンテンツを仮想的に出版する出版会社サーバ３００と、出版会社サーバ３００からコンテンツを受信して広告情報および配布経路ＩＤ（Identification）を付加して、ユーザ端末５００、５５０に送信する配信サーバ４００、４５０と、配信サーバ４００から受信したコンテンツの試読範囲を表示したり、試読範囲制限を解除するための購読要求情報を課金収受サーバ１００に送信したり、課金収受サーバ１００から試読範囲を解除する購読許可情報を受信して、コンテンツ全体を表示したりするユーザ端末５００、５５０と、ユーザ端末５００のハードウェア製作会社サーバ６００と、ユーザ端末５００のソフトウェア製作会社サーバ７００とを含む。なお、ユーザ端末５５０のハードウェア製作会社サーバおよびソフトウェア製作会社は、ユーザ端末５００のハードウェア製作会社サーバおよびソフトウェア製作会社とは異なる製作会社である。
【００２３】
各サーバは、ネットワークにより接続され、互いにデータ通信が可能である。出版会社サーバ３００は、著者サーバ２００から受信したコンテンツに、無料で購読できる範囲を示す試読範囲情報などを付加したコンテンツ本体データを作成する。このコンテンツ本体データのデータ構造を図２に示す。図２に示すように、コンテンツ本体データは、コンテンツを特定するためのコンテンツＩＤと、このコンテンツＩＤに基づいてこのコンテンツの著者を特定するための著者ＩＤと、このコンテンツＩＤに基づいてこのコンテンツの出版会社を特定するための出版会社ＩＤと、このコンテンツの販売価格と、このコンテンツの購読可能期間を示す使用期限情報と、試読範囲情報とを含む。試読範囲情報とは、購読許可情報を課金収受装置から受信していない場合に、ユーザ端末５００において無料で購読できるコンテンツの範囲を示したものである。作成されたコンテンツ本体データは、複数の配信サーバ４００、４５０に送信される。
【００２４】
配信サーバ４００は、出版会社サーバ３００から受信したコンテンツ本体データに、広告情報と配布経路ＩＤとを付加したユーザ端末向けコンテンツ本体データと、受信したコンテンツ本体データから必要なデータを抽出したコンテンツ特定情報とを生成する。このユーザ端末向けコンテンツ本体データのデータ構造を図３に、コンテンツ特定情報のデータ構造を図４に示す。
【００２５】
図３に示すように、ユーザ端末向けコンテンツ本体データは、図２に示すコンテンツ本体データに、配布経路ＩＤと広告情報とを付加したものである。広告情報は、配信サーバ４００に記憶された中から、適宜選択されてコンテンツ本体データに付加され、このコンテンツとともにユーザ端末に表示される広告を表わす情報である。配布経路ＩＤは、仮想的にコンテンツを出版する正規の出版会社を特定するためのものであって、これに基づいて、ユーザ端末５００において、正規でない方法により出版されたコンテンツ（たとえば、不正にコピーしたコンテンツ）とを区別する。広告情報などが付加されたユーザ端末向けコンテンツ本体データは、ユーザ端末５００からの要求に応答して、ユーザ端末５００に配信される。
【００２６】
図４に示すように、コンテンツ特定情報は、図２に示すコンテンツ本体データから抽出したコンテンツＩＤと著者ＩＤと出版会社ＩＤと販売価格と、コンテンツ本体データに付加した広告情報の広告主を特定するための広告主ＩＤと、その広告主が負担する負担金を表わす情報とを含む。コンテンツ特定情報は、課金収受装置１００がユーザ端末５００から購読希望を要求されたときに、コンテンツを特定するための情報である。また、課金収受装置１００は、このコンテンツ特定情報に基づいて、コンテンツの購読に対する課金を分配した分配金情報を作成する。
【００２７】
なお、ネットワークを介してオンラインで配信するのではなく、広告情報と配布経路ＩＤとを付加したユーザ端末向けコンテンツ本体データを記録媒体に記録して、その記録媒体をユーザに配送してもよい。
【００２８】
なお、本実施の形態で送受信される全てのデータは、暗号化されかつデータ改ざんを防止する情報が付与されている。
【００２９】
ユーザ端末５００は、配信サーバ４００から受信したコンテンツの試読範囲を表示する。ユーザが試読範囲を購読して、試読範囲以外の購読を希望する場合、図５に示す購読要求情報を課金収受装置１００に送信する。図５に示すように、購読要求情報は、試読範囲の制限を解除したいコンテンツを特定するためのコンテンツＩＤと、ユーザ端末５００が受信したコンテンツ本体データから抽出した配布経路ＩＤと、ユーザを特定するためのユーザＩＤと、ユーザ端末５００を特定するためのビューアＩＤとを含む。
【００３０】
課金収受装置１００は、ユーザ端末から購読要求情報を受信して、ユーザから課金を収受すると、図６に示す購読許可情報をユーザ端末５００に送信する。図６に示すように、購読許可情報は、コンテンツＩＤとユーザＩＤとビューアＩＤとに加えて、購読許可期間を表わす有効期限の情報と、再生範囲を示す情報と、広告情報を再生するための広告再生情報とを含む。この再生範囲を示す情報に基づいて、ユーザ端末５００にコンテンツの内容が表示され、ユーザがその内容を購読できる。
【００３１】
なお、著者サーバ２００、出版会社サーバ３００、配信サーバ４００、ユーザ端末ハードウェア製作会社サーバ６００、ユーザ端末ソフトウェア製作会社サーバ７００には、課金収受装置１００から、コンテンツおよびユーザ端末毎に予め定められた分配比率に基づいて算出された分配金情報が送信される。
【００３２】
図７に、課金収受装置１００の一例であるコンピュータの外観を示す。図７を参照してこのコンピュータ１０１は、ＦＤ（Flexible Disk）駆動装置１０６およびＣＤ−ＲＯＭ（Compact Disc-Read Only Memory)駆動装置１０８を備えたコンピュータ本体１０２と、モニタ１０４と、キーボード１１０と、マウス１１２とを含む。
【００３３】
図８に、このコンピュータ１００の構成をブロック図形式で示す。図８に示すように、コンピュータ本体１０２は、上記したＦＤ駆動装置１０６およびＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１０８に加えて、相互にバスで接続されたＣＰＵ（Central Processing Unit）１２０と、メモリ１２２と、固定ディスク１２４と、各サーバと通信するための通信インターフェイス１２６とを含む。ＦＤ駆動装置１０６にはＦＤ１１６が装着される。ＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１０８にはＣＤ−ＲＯＭ１１８が装着される。
【００３４】
既に述べたように、課金収受装置１００は、コンピュータハードウェアとＣＰＵ１２０により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、ＦＤ１１６、ＣＤ−ＲＯＭ１１８などの記録媒体に格納されて流通し、ＦＤ駆動装置１０６またはＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１０８などにより記録媒体から読取られて固定ディスク１２４に一旦格納される。さらに固定ディスク１２４からメモリ１２２に読出されて、ＣＰＵ１２０により実行される。図７および図８に示したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、ＦＤ１１６、ＣＤ−ＲＯＭ１１８、固定ディスク１２４などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【００３５】
なお、図７および図８に示したコンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。また、配信サーバ４００も、コンピュータハードウェアとＣＰＵにより実行されるソフトウェアとにより実現される。そのため、配信サーバ４００の各構成要素の参照符号を図７および図８に括弧書きで示し、ここではその詳細の説明は繰返さない。
【００３６】
図９を参照して、課金収受装置１００の固定ディスク１２４に記憶されるコンテンツ毎の販売価格の分配テーブルについて説明する。図９に示すように、分配テーブルは、コンテンツＩＤ毎に、出版会社、著者、配布業者およびユーザ端末製造会社の販売価格の分配割合が記憶される。なお、販売価格とは、コンテンツ毎に定められたコンテンツの購読に対する対価である。販売価格のうち、広告主が負担する広告主負担金を差引いた価格が、コンテンツを購読するユーザが負担する金額になる。
【００３７】
図１０を参照して、課金収受装置１００の固定ディスク１２４で記憶されるビューア毎の分配テーブルについて説明する。図１０に示すように、この分配テーブルは、ビューアＩＤ毎に、ユーザ端末５００のハードウェア製作会社を特定するためのハードウェア製作会社ＩＤと、ユーザ端末５００のソフトウェア製作会社を特定するためのソフトウェア製作会社ＩＤと、図９に示すユーザ端末製造会社の分配割合に対するハードウェア製作会社とソフトウェア製作会社との分配比率である再分配割合を表わすデータとを含む。たとえば、ビューアＩＤが「０５６７９」で示される場合、そのビューアＩＤで特定されるユーザ端末のハードウェアを製作した製作会社ＩＤが「００５」であり、ソフトウェアを製作した製作会社ＩＤが「０２８」である。またハードウェア製作会社に対する分配金の再分配割合が６０％であり、ソフトウェア製作会社に対する分配価格の再分配割合が４０％であることを示す。この結果、たとえば、コンテンツＩＤが「０１２３４」に対する、ユーザ端末のハードウェア製作会社の分配割合は、６％（＝１０％×６０％）、ユーザ端末のハードウェア製作会社の分配割合は、４％（＝１０％×４０％）になる。
【００３８】
図１１を参照して、ユーザ端末５００は、ユーザ端末５００の各部を制御するＣＰＵ５０２と、ＣＰＵ５０２にて実行されるプログラムの中間結果などを記憶するメモリ５０４と、配信サーバ４００から受信したコンテンツ本体データを記憶する固定ディスク５０６と、コンテンツ本体データが記録媒体に記録されて配送された場合に、その記録媒体を読取る記録媒体読取部５０８と、課金収受装置１００および配信サーバ４００と通信するための通信インターフェイス５１０と、キーボードなどの操作部５１２と、コンテンツの内容を表示する表示部５１４とを含む。なお、これらの各構成要素は、互いにバス接続されている。なお、ユーザ端末５５０は、ユーザ端末５００と同じ構造であるため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【００３９】
図１２を参照して、配信サーバ４００で実行されるプログラムは、コンテンツ作成処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【００４０】
まず、ステップ１００（以下、ステップをＳと略す。）にて、ＣＰＵ４２０は、出版会社サーバ３００から図２に示すコンテンツ本体データを受信したか否かを判断する。出版会社サーバ３００からコンテンツ本体データを受信すると（Ｓ１００にてＹＥＳ）、処理はＳ１０２へ移される。一方、出版会社サーバ３００からコンテンツ本体データを受信しないと（Ｓ１００にてＮＯ）、出版会社サーバ３００からコンテンツ本体データの受信を待つ。
【００４１】
Ｓ１０２にて、ＣＰＵ４２０は、コンテンツ本体データから、コンテンツＩＤ、著者ＩＤ、出版会社ＩＤおよび販売価格を抽出して、図４に示すコンテンツ特定情報を作成する。
【００４２】
Ｓ１０４にて、ＣＰＵ４２０は、この配信サーバ４００を特定するための、配布経路ＩＤを、固定ディスク４２４から読出す。なお、この配布経路ＩＤは、各配信サーバ毎に、配信サーバを一意に特定できるように予め設定されている。
【００４３】
Ｓ１０６にて、ＣＰＵ４２０は、Ｓ１００にて受信したコンテンツ本体データに、Ｓ１０４にて読出した配布経路ＩＤを付加する。
【００４４】
Ｓ１０８にて、ＣＰＵ４２０は、コンテンツ本体データに広告情報を付加するか否かを判断する。この判断は、コンテンツ毎に予め定められた広告付加情報（広告情報付加フラグ、広告種類ＩＤ、広告主ＩＤ等）に基づいて行なわれる。コンテンツ本体データに広告情報を付加する場合には（Ｓ１０８にてＹＥＳ）、処理はＳ１１０へ移される。一方、コンテンツ本体データに広告情報を付加しない場合には（Ｓ１０８にてＮＯ）、処理はＳ１１６へ移される。
【００４５】
Ｓ１１０にて、ＣＰＵ４２０は、固定ディスク４２４に記憶された広告情報から、広告付加情報に基づいて該当する広告情報を読出す。このとき、広告主ＩＤと広告主負担金が、広告情報とともに読出される。
【００４６】
Ｓ１１２にて、ＣＰＵ４２０は、コンテンツ本体データに広告情報を付加して、ユーザ端末向けコンテンツ本体データを作成する。
【００４７】
Ｓ１１４にて、ＣＰＵ４２０は、Ｓ１０２にて作成したコンテンツ特定情報に広告主ＩＤと広告主負担金を付加する。
【００４８】
Ｓ１１６にて、ＣＰＵ４２０は、コンテンツ特定情報を課金収受装置１００に送信する。このとき課金収受装置１００に送信されるコンテンツ特定情報は、図４に示すデータ構造を有する。
【００４９】
Ｓ１１８にて、ＣＰＵ４２０は、ユーザ端末向けコンテンツ本体データを固定ディスク４２４に記憶する。
【００５０】
図１３を参照して、配信サーバ４００で実行されるプログラムは、コンテンツ配信処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【００５１】
Ｓ１５０にて、ＣＰＵ４２０は、ユーザ端末５００から配信要求対象のコンテンツＩＤを受信したか否かを判断する。たとえば、ユーザ端末５００の操作部５１２からユーザが試読を要求するコンテンツを特定するコンテンツＩＤが入力され、操作部５１２の送信ボタンが押されたことに応答して、配信サーバ４００はユーザ端末１００から配信要求対象のコンテンツＩＤを受信する。ユーザ端末１００から配信要求対象のコンテンツＩＤを受信すると（Ｓ１５０にてＹＥＳ）、処理はＳ１５２へ移される。一方、ユーザ端末１００から配信要求対象のコンテンツＩＤを受信しないと（Ｓ１５０にてＮＯ）、ユーザ端末１００から配信要求対象のコンテンツＩＤを受信するまで待つ。
【００５２】
Ｓ１５２にて、ＣＰＵ４２０は、Ｓ１５０にて受信したコンテンツＩＤに基づいて、該当するユーザ端末向けコンテンツ本体データを固定ディスク４２４から読出す。
【００５３】
Ｓ１５４にて、ＣＰＵ４２０は、Ｓ１５２にて読出したユーザ端末向けコンテンツ本体データを、配信要求を送信したユーザ端末５００に送信する。このときユーザ端末５００に送信されるユーザ端末向けコンテンツ本体データは、図３に示すデータ構造を有する。
【００５４】
図１４を参照して、ユーザ端末５００で実行されるプログラムは、試読処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【００５５】
Ｓ２００にて、ＣＰＵ５０２は、配信サーバ４００から受信したコンテンツ本体データを固定ディスク５０６から読出す。なお、配信サーバ４００から受信したコンテンツ本体データは、一旦固定ディスク５０６に記憶されている。
【００５６】
Ｓ２０２にて、ＣＰＵ５０２は、Ｓ２００にて読出したコンテンツ本体データから、使用期限情報、試読範囲情報、配布経路ＩＤを読出す。
【００５７】
Ｓ２０４にて、ＣＰＵ５０２は、ＣＰＵ５０２に内蔵したクロック機能を用いて、現在の時刻と使用期限情報とに基づいて、使用期限内であるか否かを判断する。使用期限内である場合には（Ｓ２０４にてＹＥＳ）、処理はＳ２０６へ移される。一方、使用期限内でない場合には（Ｓ２０４にてＮＯ）、この試読処理は終了する。使用期限内であるか否かを判断することにより、ユーザ端末向けコンテンツ本体データを記録媒体に記録して配送した場合、広告主はこの使用期限内に限り広告主負担金を負担することになる。
【００５８】
Ｓ２０６にて、ＣＰＵ５０２は、コンテンツ本体データに含まれる配布経路ＩＤと、予め正規の配布経路ＩＤを記憶したテーブルとを比較して、配布経路が正常であるか否かを判断する。正規の配布経路は、予め固定ディスク５０６に記憶されている。配布経路が正常である場合には（Ｓ２０６にてＹＥＳ）、処理はＳ２０８へ移される。一方、配布経路が正常でない場合には（Ｓ２０６にてＮＯ）、この試読処理は終了する。配布経路が正常でない場合とは、たとえば、固定ディスク５０６に正規の配布経路として記憶されていない配布経路ＩＤが記憶されたユーザ端末向けコンテンツ本体データを受信した場合などである。
【００５９】
Ｓ２０８にて、ＣＰＵ５０２は、ユーザ端末向けコンテンツ本体データの試読範囲情報に基づいて、試読範囲のみを、表示部２１４に表示する。
【００６０】
図１５を参照して、ユーザ端末５００で実行されるプログラムは、購読要求処理に関し、課金収受装置１００で実行されるプログラムは、課金処理に関し、それぞれ以下のような制御構造を有する。
【００６１】
Ｓ２２０にて、ＣＰＵ５０２は、操作部５１２から購読要求が入力されたか否かを判断する。購読要求は、ユーザが、試読した結果、このコンテンツの全体の購読を要求する場合に行なわれる。操作部５１２から購読要求が入力されると（Ｓ２２０にてＹＥＳ）、処理はＳ２２０に移される。一方、操作部５１２から購読要求が入力されないと（Ｓ２２０にてＮＯ）、操作部５１２から購読要求が入力されるまで待つ。
【００６２】
Ｓ２２２にて、ＣＰＵ５０２は、このユーザ端末５００のビューアＩＤを固定ディスク５０６から読出す。ビューアＩＤは、予めユーザ端末の種類を一意に特定できるように、固定ディスク５０６に記憶されている。
【００６３】
Ｓ２２４にて、ＣＰＵ５０２は、図３に示すコンテンツ本体データから抽出したコンテンツＩＤおよび配布業者ＩＤと、Ｓ２２２で読出したビューアＩＤとを含む購読要求情報を作成する。Ｓ２２６にて、ＣＰＵ５０２は、Ｓ２２４にて作成した購読要求情報を課金収受装置１００に送信する。このとき課金収受装置１００に送信される購読要求情報は、図５に示すデータ構造を有する。
【００６４】
ユーザ端末５００が購読要求情報を送信したことに応答して、課金収受装置１００のＣＰＵ１２０は、ユーザ端末５００から購読要求情報を受信したか否かを判断する。ユーザ端末５００から購読要求情報を受信すると（Ｓ３００にてＹＥＳ）、処理はＳ３００に移される。一方、ユーザ端末５００から購読要求情報を受信しないと（Ｓ３００にてＮＯ）、ユーザ端末５００から購読要求情報を受信するまで待つ。
【００６５】
Ｓ３０２にて、ＣＰＵ１２０は、Ｓ３００にて受信した購読要求情報のコンテンツＩＤに基づいて、コンテンツ特定情報を読出す。このコンテンツ特定情報は、上述のように、固定ディスク１２４に記憶されている。なお、このコンテンツ特定情報は、図４に示すデータ構造を有する。
【００６６】
Ｓ３０４にて、ＣＰＵ１２０は、Ｓ３０２にて固定ディスク１２４から読出したコンテンツ特定情報に基づいて、（販売価格−広告主負担金）をユーザＩＤにより特定されるユーザから収受する。
【００６７】
Ｓ３０６にて、ＣＰＵ１２０は、コンテンツ特定情報に基づいて、広告主負担金を、広告主ＩＤにより特定される広告主から収受する。この、Ｓ３０４およびＳ３０６における課金の収受については、オンライン口座における決済を用いるものであっても、電子マネーにおける決済を用いるものであっても構わない。
【００６８】
Ｓ３０８にて、ＣＰＵ１２０は、ユーザおよび広告主から課金を収受する処理が完了したか否かを判断する。課金を収受する処理が完了すると（Ｓ３０８にてＹＥＳ）、処理はＳ３１０へ移される。一方、課金を収受する処理が完了しないと（Ｓ３０８にてＮＯ）、処理はＳ３１２へ移される。
【００６９】
Ｓ３１２にて、ＣＰＵ１２０は、課金を収受する処理の開始から一定時間が経過したか否かを判断する。課金を収受する処理の開始から一定時間が経過すると（Ｓ３１２にてＹＥＳ）、処理はＳ３１４に移される。一方、課金を収受する処理の開始から一定時間が経過するまでは（Ｓ３１２にてＮＯ）、処理はＳ３０８へ戻され、課金を収受する処理の完了を待つ。
【００７０】
Ｓ３１４にて、ＣＰＵ１２０は、一定時間が経過するまでに課金処理を終了しなかったことに基づくエラー処理を行なう。たとえば、広告主から広告主負担金を収受できない場合、ユーザ端末５００に、広告主からの広告主負担金が収受できない旨が送信される。
【００７１】
Ｓ３１０にて、ＣＰＵ１２０は、図６に示すコンテンツの購読の有効期限と再生範囲とを含む購読許可情報を生成して、購読要求情報を送信したユーザ端末５００に送信する。
【００７２】
課金収受装置１００の購読許可情報の送信に応答して、Ｓ２２８にて、ユーザ端末５００のＣＰＵ５００には、課金収受装置１００から購読許可情報を受信したか否かを判断する。課金収受装置１００から購読許可情報を受信すると（Ｓ２２８にてＹＥＳ）、処理はＳ２３０へ移される。一方、課金収受装置１００から購読許可情報を受信しないと（Ｓ２２８にてＮＯ）、課金収受装置１００から購読許可情報を受信するまで待つ。
【００７３】
Ｓ２３０にて、ＣＰＵ５０２は、Ｓ２２８にて受信した購読許可情報に基づいて、コンテンツ本体データの再生範囲を、表示部５１４に表示する。なおこのとき、購読許可情報に含まれる広告再生情報に基づいて、図３に示すコンテンツ本体データに含まれる広告情報が再生され、表示部５１４に広告情報が表示される。
【００７４】
図１６を参照して、Ｓ３１６にて、ＣＰＵ１２０は、Ｓ３１０における処理の後、ユーザ端末５００から受信した購読要求情報に含まれるコンテンツＩＤに基づいて、分配テーブルから分配比率を読出す。このとき使用される分配テーブルは、固定ディスク１２４に予め記憶され、図９に示す分配テーブルである。
【００７５】
Ｓ３１８にて、ＣＰＵ１２０は、購読要求情報に含まれるビューアＩＤに基づいて、ビューアＩＤ毎に定められた分配テーブルから分配比率を読出す。このとき使用される分配テーブルは、予め固定ディスク１２４に記憶された、図１０に示す分配テーブルである。
【００７６】
Ｓ３２０にて、ＣＰＵ１２０は、Ｓ３１６およびＳ３１８にて読出した分配比率と、ユーザおよび広告主から収受した販売代金とに基づいて、分配金を算出する。
【００７７】
Ｓ３２２にて、ＣＰＵ１２０は、Ｓ３２０にて算出した分配金の情報を、出版会社ＩＤに基づく出版会社、著者ＩＤに基づく著者、配布経路ＩＤに基づく配送業者、ビューアＩＤに基づくユーザ端末５００のハードウェア製造会社とソフトウェア製造会社の各サーバにオンラインで送信する。
【００７８】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、課金収受装置１００の動作について説明する。
【００７９】
著者サーバ２００に蓄積されたコンテンツは出版会社サーバ３００に送信され、出版会社サーバ３００にて仮想的に出版され配信サーバ４００に送信される。配信サーバ４００は、コンテンツ本体データに基づいて作成されたコンテンツ特定情報を課金収受装置１００に送信する。このような状態で、ユーザ端末５００から配信サーバ４００に対して、購読を要求するコンテンツのコンテンツＩＤが送信され、配信サーバ４００から、受信したコンテンツＩＤに対応するユーザ端末向けコンテンツ本体データが送信される。このとき、送信されるユーザ端末向けコンテンツ本体データは図３に示すデータ構造を有し、試読範囲情報に基づいて、ユーザ端末５００では試読範囲のみが表示部５１４に表示される。
【００８０】
ユーザ端末５００の表示部５１４に表示された試読範囲の内容から、ユーザがこのコンテンツの全体の購読を希望する場合には、課金収受装置１００に購読要求情報が送信され（Ｓ２２６）、これに応答して、課金収受装置１００はユーザ端末５００から購読要求情報を受信する（Ｓ３００にてＹＥＳ）。ユーザ端末５００から購読要求を受信すると、課金収受装置１００は、受信した購読要求情報（図５）に含まれるコンテンツＩＤに基づいて、図４に示すコンテンツ特定情報を固定ディスク１２４から読出す（Ｓ３０２）。課金収受装置１００は固定ディスク１２４から読出したコンテンツ特定情報に基づいて、（販売価格−広告主負担金）を購読要求情報に含まれるユーザＩＤにより特定されるユーザから収受する（Ｓ３０４）。さらに、課金収受装置１００は図４に示すコンテンツ特定情報に含まれる広告主ＩＤと広告主負担金とに基づいて、広告主負担金を、広告主ＩＤにより特定される広告主から収受する（Ｓ３０６）。
【００８１】
このような課金を収受する処理が一定時間内に完了すると（Ｓ３０８にてＹＥＳ）、課金収受装置１００はユーザ端末５００に購読許可情報を送信する（Ｓ３１０）。購読許可情報を受信したユーザ端末５００は、図６に示す購読許可情報に含まれる再生範囲に基づいて、コンテンツ本体データに含まれるコンテンツデータと、広告情報とを表示部５１４に表示する。
【００８２】
課金収受装置１００は、課金を収受した後、図９に示す分配テーブルを参照してコンテンツＩＤに基づいて販売価格の分配比率を読出す（Ｓ３１６）。また、図１０に示す分配テーブルを参照して、ビューアＩＤに基づく分配比率を読出す（Ｓ３１８）。課金収受装置１００は、読出した分配比率と販売代金とに基づいて、出版会社、著者、配布業者、ユーザ端末装置のハードウェア製作会社およびユーザ端末装置のソフトウエア製作会社のそれぞれに分配する分配金を算出する（Ｓ３２０）。課金収受装置１００は、算出した分配金の情報を、著者サーバ２００、出版会社サーバ３００、配信サーバ４００、ユーザ端末ハードウェア製作会社サーバ６００およびユーザ端末ソフトウェア製作会社サーバ７００に、それぞれ送信する（Ｓ３２２）。
【００８３】
以上のようにして、本実施の形態に係る課金収受装置は、コンテンツの配布に対する対価をコンテンツの作成者や出版者のみならず、コンテンツを購読するための端末装置を製造したハードウェア作成者と、ソフトウェア作成者等にも、ユーザから収受したコンテンツの提供に対する課金を分配することができる。その結果、コンテンツの配布に対する対価を適切に処理できることにより、ネットワークを用いて電子書籍システムなどを広く普及させることができる、課金収受装置を提供することができる。
なお、第１または第２の発明に記載した課金対価収受装置において、前記送信手段は、前記第２の情報と、前記課金対価収受装置に記憶された、前記第２の情報ごとに規定された対価に関する情報とに基づいて、前記第２の情報に基づく第２の宛先を、前記端末装置の開発および販売の少なくともいずれか一方に携わりかつ前記対価の情報の送信を許諾された者に分けて、前記対価の情報を送信するための手段を含む、と追加することもできる。
この発明に係る課金対価収受装置は、第１または第２の発明の構成に加えて、送信手段は、第２の情報に従って第２の宛先を、端末装置の開発および販売の少なくともいずれか一方に携わりかつ対価の情報の送信を許諾された者に分けて、対価の情報を送信するための手段を含む。ここで、端末装置の開発および販売の少なくともいずれか一方に携わりかつ対価の情報の送信を許諾された者とは、具体的には、端末装置のハードウェア開発者、ソフトウェア開発者および端末装置の販売者等である。
この発明によると、送信手段により、ユーザがコンテンツを閲覧するために用いる端末装置のハードウェア作成者と、端末装置のソフトウェア作成者等とに分けて、対価の情報を送信できる。
【００８４】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施に形態に係る課金収受装置を含む電子コンテンツ販売システムの全体構成図である。
【図２】出版会社サーバから配信サーバに送信されるコンテンツ本体データを表わす図である。
【図３】配信サーバからユーザ端末に送信されるユーザ端末向けコンテンツ本体データを表わす図である。
【図４】配信サーバから課金収受装置に送信されるコンテンツ特定情報を表わす図である。
【図５】ユーザ端末から課金収受装置に送信される購読要求情報を表わす図である。
【図６】課金収受装置からユーザ端末に送信される購読許可情報を表わす図である。
【図７】本発明の実施に形態に係る課金収受装置を実現するコンピュータの外観図である。
【図８】図７に示すコンピュータの制御ブロック図である。
【図９】課金収受装置の固定ディスクにおいて記憶される分配比率を表わす図（その１）である。
【図１０】課金収受装置の固定ディスクにおいて記憶される分配比率を表わす図（その２）である。
【図１１】ユーザ端末の制御ブロック図である。
【図１２】本発明の実施の形態に係る配信サーバのコンテンツ作成処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１３】本発明の実施の形態に係る配信サーバのコンテンツ配信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１４】本発明の実施の形態に係るユーザ端末の試読処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１５】本発明の実施の形態に係るユーザ端末の購読要求処理および課金収受装置の課金処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１６】本発明の実施の形態に係る課金収受装置の課金処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１００課金収受装置、１０１コンピュータ、１０２コンピュータ本体、１０４モニタ、１０６ＦＤ駆動装置、１０８ＣＤ−ＲＯＭ駆動装置、１１０キーボード、１１２マウス、２００著者サーバ、３００出版会社サーバ、４００配信サーバ、５００ユーザ端末、６００ユーザ端末ハードウェア製作会社サーバ、７００ユーザ端末ソフトウェア製作会社サーバ

Claims

コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受装置であって、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信手段と、
情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出手段と、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受手段と、
前記対価収受手段により収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算手段と、
前記分配額演算手段により演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信手段とを備え、
前記記憶手段は、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出手段は、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出手段を含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算手段は、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受手段が収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信する手段を含む、課金対価収受装置。
前記受信手段は、前記第１の情報と前記第２の情報とに加えて、前記ユーザが提供を受けたコンテンツの流通業者を特定するために前記コンテンツから抽出した配布経路ＩＤを第３の情報として、受信する手段を含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記配布経路ＩＤにより特定される前記コンテンツの流通業者を含み、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と前記第１の分配テーブルとに基づいて、前記流通業者への対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記流通業者への対価分配額の情報を、前記第３の情報により特定された流通業者に送信する手段を含む、請求項１に記載の課金対価収受装置。
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記コンテンツの作成に携わりかつ前記対価分配額の情報の送信を許諾されたコンテンツ作成者を含み、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と前記第１の分配テーブルとに基づいて、前記コンテンツ作成者への対価分配額を演算し、
前記送信手段は、前記分配額演算手段が演算した前記コンテンツ作成者への対価分配額の情報を、前記コンテンツ作成者に送信する手段を含む、請求項１または２に記載の課金対価収受装置。
前記コンテンツは、コンテンツ本体と広告情報とを含み、
前記コンテンツ特定情報は、前記広告情報の広告主ＩＤから特定される広告主が負担する、前記広告情報に対する広告主負担金をも特定し、
前記対価情報読出手段は、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価と前記広告主負担金の情報を読出し、該読出した前記対価から前記広告主負担金を差引演算して広告付対価の情報を作成し、
前記対価収受手段は、前記対価情報読出手段が作成した前記広告付対価を前記コンテンツの提供を受けたユーザから収受するとともに、前記対価情報読出手段が読出した前記広告主負担金を前記広告主から収受し、
前記分配額演算手段は、前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記第２の情報と、前記第２の分配テーブルと、前記対価収受手段が収受した前記広告主負担金と前記広告付対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算する、請求項１〜３のいずれかに記載の課金対価収受装置。
コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受方法をコンピュータを用いて実現する方法であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信ステップと、
情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出ステップと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受ステップと、
前記対価収受ステップにより収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算ステップと、
前記分配額演算ステップにより演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信ステップとを実行し、
前記記憶ステップは、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出ステップは、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出ステップを含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算ステップは、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受ステップが収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信ステップは、前記分配額演算ステップが演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信するステップを実行する、コンピュータを用いて実現する課金対価収受方法。
コンテンツの提供を受けたユーザから前記コンテンツの提供に対する対価を収受して、収受した前記対価を分配する課金対価収受方法をコンピュータを用いて実現する方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる端末装置に接続され、前記ユーザが提供を受けたコンテンツを特定するために前記コンテンツから抽出したコンテンツＩＤを第１の情報として、前記端末装置を特定するために前記端末装置に記憶されているビューアＩＤを第２の情報として、前記端末装置から受信する受信ステップと、
情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶手段に記憶された情報を読出す読出ステップと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザから当該コンテンツの対価を収受する対価収受ステップと、
前記対価収受ステップにより収受された前記対価を分配する各分配先への各対価分配額を演算する分配額演算ステップと、
前記分配額演算ステップにより演算された各対価分配額の情報を各分配先へ送信する送信ステップとを実行し、
前記記憶ステップは、
前記コンテンツの対価を当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに特定するためのコンテンツ特定情報と、
前記コンテンツの対価の分配先への第１の対価分配割合を、当該コンテンツから抽出される前記コンテンツＩＤごとに規定している第１の分配テーブルと、
前記コンテンツの提供を受けたユーザが前記コンテンツを閲覧するために用いる前記端末装置の製造関係者に当該コンテンツの対価の分配を行なうための第２の対価分配割合を規定しているテーブルであって、前記ビューアＩＤごとに当該ビューアＩＤにより特定される前記端末装置の製造関係者への前記第２の対価分配割合を規定している第２の分配テーブルとを記憶し、
前記読出ステップは、前記コンテンツ特定情報から前記コンテンツＩＤが特定するコンテンツの前記対価の情報を読出す対価情報読出ステップを含み、
前記第１の分配テーブルは、前記対価の分配先に、前記端末装置を製造した端末装置製造者を含み、
前記第２の分配テーブルは、
前記第１の分配テーブルによる前記端末装置製造者への前記第１の対価分配割合に従った対価分配額を前記端末装置の製造関係者に再分配するための前記第２の対価分配割合を規定するテーブルであり、
前記端末装置の製造関係者に、該端末装置のハードウェア製造者と該端末装置のソフトウェア製造者とを含み、
前記分配額演算ステップは、
前記第１の情報と、前記第１の分配テーブルと、前記対価収受ステップが収受した前記対価とに基づいて、各分配先への各対価分配額を演算し、
該演算された各対価分配額のうちの前記端末装置製造者への対価分配額を、前記第２の情報と前記第２の分配テーブルとに基づいて、該端末装置の各製造関係者の間で分配するための各対価分配額を演算し、
前記送信ステップは、前記分配額演算ステップが演算した前記端末装置の各製造関係者への各対価分配額の情報を、前記端末装置の各製造関係者に送信するステップを実行する、コンピュータを用いて実現する課金対価収受方法を実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。