JP4345921B2 - ポンプ容器 - Google Patents

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本発明はポンプ容器に関する。
ポンプ容器として、容器体の口頸部にポンプを装着したものであって、該ポンプは、容器体内に垂下させるシリンダを備え、また、シリンダを摺動するピストンと連繋したステムの上端に噴出ヘッドを固定した作動部材を備え、この作動部材の上下動によりヘッドの噴出口より収納液を噴出する如く構成したものが知られている。或いは上記ポンプとして起泡構造を備え、作動部材の上下動により空気と液とを混合させた混合液を起泡させ且つヘッドの噴出口より泡状に噴出する如く構成した泡噴出用のものが知られている。
これらは運搬,保管時の取り扱い等により、例えば、横積みされる等により、容器体内液がシリンダに設けた外気導入孔よりシリンダ内に浸入し、それが作動部材のピストン上方に溜まってしまう。従って、作動部材の係止を外して上方へ突出した際に溜まった液が装着キャップのステムが上下動する開口より吹き出してしまう不都合を生じる。そこで、従来は例えば外気導入孔の外方を塞ぐ弁板を設けてこの様な不都合を解消している(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のポンプ容器は、上部を大径の空気用シリンダに、下部を小径の液用シリンダにそれぞれ形成し、かつ空気用シリンダ上部に容器体内への外気導入弁を設けたシリンダ部材を、空気用シリンダ上端を蓋板で閉塞させて容器体内へ垂設固定するとともに、上記両シリンダ内へ嵌合させた大小両径ピストンから大小両径ステムを、小径ステム上部を大径ステム内へ嵌着させ且つ大径ステムを蓋板に貫通させて起立し、大径ステム上端にノズル付き押し下げヘッドを付設して、上方付勢された作動部材を設け、付勢に抗して押し下げられた状態で押し下げヘッド一部を蓋板一部へ螺合可能に設けたものである。
尚、該螺合は、例えば作動部材が上方へ起立する輸送時の包装が嵩張ることとなるため、その作動部材を下限まで押し下げてその包装を小型化するためで、使用の際は作動部材の上下動で液用シリンダ内へ液体が、又空気用シリンダ内へ外気がそれぞれに設けた吸込み弁を通って流入し、又、それ等両シリンダ内の液体及び空気が、液体は小径ステム上端の吐出弁を通って、又空気は大小両ステム間に設けた通路を通って、更に大径ステム上端上方の吐出路部分内へ嵌着させた発泡部材を通過することで混合し、発泡してノズルから放出する様に設けたものである。容器体内の液体減少による負圧化は、空気シリンダ上部の外気導入弁を通って流出した空気が解消する。
上記外気導入弁は、空気用シリンダ上部に穿設した弁孔と、空気用シリンダ部分の上部外面へ嵌合させた弁筒体から垂下して弁孔を閉塞する舌弁とで形成するが、容器全体をコンパクトに形成するためには、空気用シリンダ外壁面と、空気用シリンダを有するシリンダ部材を垂設する容器体口頸部の内壁面との間の隙間を狭小化することとなり、そのようにその隙間を狭小化すると、シリンダ部材を容器体内へ垂下させる際に上記舌片及び弁筒体が容器体口頸部に当たって悪影響を生じたり、舌片と口頸部内壁面との間に隙間が弁開閉上充分でなかったりする等欠点を来すこととなるものであった。
また、上記容器では、外気導入孔は、弁体により外面より常時閉塞されているため、単なる透孔と比較すると容器体内への空気の導入は阻害され易く、また、この弊害は円滑且つ迅速な容器体内への空気の導入が特に必要な、容器体内から起泡のために空気をポンプ内に導入するタイプの泡噴出用のポンプ容器においてはより顕著である。
この様な点を考慮して、本出願人は上記不都合を解消した優れたポンプ容器を提案し、すでに特許されている(特許文献2参照)。
上記特許文献2のポンプ容器は、シリンダ上面を閉塞する蓋板のステム突出窓孔内周に上下摺動可能に且つステムとの間に小間隙をあけて嵌合させた摺動筒を有するとともに、該筒外周下部よりシリンダ内周に摺動可能に嵌合させたシール用筒を延設してなる孔開閉部材を設け、該孔開閉部材は、作動部材の押し下げ係止時に作動部材によりシール用筒による外気導入孔閉塞位置に下降させて固定させるとともに、作動部材の最上昇時には作動部材により外気導入孔開口位置に上昇させて係止させる如く構成している。
米国特許出願公開第W092/08657号明細書 特許第3360917号公報
上記孔開閉部材を設けたポンプ容器にあって、孔開閉部材の孔閉塞時にはシール用筒による充分な密閉性を要し、また、孔開閉部材の移動時にはシール用筒がシリンダを摺動するためより容易な摺動性を要求される。充分な密閉性を得るためにはシリンダと密接摺動するシール用筒がよりシリンダ側に圧接力の高い状態が好ましく,また、上記容易な摺動性を求める場合には圧接力は小さい方が好ましいという相反する条件が必要となる。
本発明はこの様な点を考慮して、上記孔開閉部材を設けたポンプ容器を更に改良し、シール用筒の充分な密接シール性と容易な摺動性を備えてより円滑な作動を行えるとともに、外気の導入・遮断の切り換えをより確実に行え、また、収納液のシリンダ内への漏出防止を図れ、しかも従来容器のもつ特性を充分発揮出きる優れたポンプ容器を提案するものである。
本請求項1発明のポンプ容器は、上記課題を解決するため、容器体A内に垂下した外気導入孔4付きのシリンダ5を備えるとともに、該シリンダ内周を摺動するピストン6と連繋させたステム7の上端に噴出ヘッド8を固定し、且つ、上方付勢状態で押し下げ可能に設けた作動部材9を備え、該作動部材9の上下動により上記噴出ヘッドの噴出口10より上記容器体内の液を噴出する如く構成したポンプ容器であって、上記作動部材が最下降の係止状態に移行する際に押し下げられて上記外気導入孔の閉塞状態に移行するとともに、上記作動部材が最上昇状態に移行する際に押し上げられて上記外気導入孔開放状態に移行する可動弁体61を設け、該可動弁体61の外気導入孔4を開閉するシール部62が、上記外気導入孔4上下の上記シリンダ5内周に密接する環状の上部圧接部62a 及び下部圧接部62b を備えた筒状をなし、且つ、上記可動弁体61の最上昇位置で下部圧接部62b のみが上記シリンダ5に密接する如く構成したことを特徴とするポンプ容器として構成した。
本請求項2発明のポンプ容器は、外気導入孔4付きの上記シリンダ5としての大径の空気用シリンダ19と、該空気用シリンダ下方に連設した小径の液用シリンダ21を備え、上記作動部材9が、上記空気用シリンダ19内を摺動する上記ピストン6としての空気用ピストン27及び上記液用シリンダ21内を摺動する液用ピストン28を連繋させたステム7を備えるとともに、上記液用シリンダ21からの液と空気用シリンダ19からの空気を合流させて起泡させる起泡機構を備えた泡噴出用である請求項1記載のポンプ容器として構成した。
また、本請求項3発明のポンプ容器は、上記可動弁体61が、上記外気導入孔4の閉塞状態である最下降位置で停止するストッパーを設けてなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプ容器として構成した。
また、本請求項4発明のポンプ容器は、上記上部圧接部62a 及び下部圧接部62b が、それぞれ環状突条で構成されてなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ容器として構成した。
本発明のポンプ容器は、作動部材を押し下げ係止した状態では容器体A内への外気導入孔4は可動弁体61により密に閉塞されていて、例えば運搬,保管の際の横積みによる液のシリンダ内への浸入等を確実に防止できるものである。また、可動弁体61は外気導入孔4上下のシリンダ5内周に密接する環状の上部圧接部62a 及び下部圧接部62b を備えた筒状をなし、また、可動弁体61の最上昇位置で下部圧接部62b のみがシリンダ5に密接する如く構成しているので、上部圧接部62a が摺動する範囲を極力短くでき、充分なシール性を発揮できるにも拘わらず、摺動性にも優れたものとなる。摺動性が悪いと可動弁体61が部分的に弾性的変形を来して適正な上下動を阻害される虞があるが、それを防止できる。
また、外気導入孔4の閉塞状態である最下降位置で停止するストッパーを設けたものにあっては、作動部材に対してフリーな状態の可動弁体61が、所定下降位置より行き過ぎる等の不都合を解消できるものである。更に上部圧接部62a 及び下部圧接部62b をそれぞれ環状突条で構成した場合には更なる摺動性の良さを発揮できる。
図1は本発明ポンプ容器の一例を示すもので、泡噴出用のポンプ容器の例であり、該ポンプ容器1は、容器体Aと、該容器体Aに装着したポンプBとから構成している。また、容器体Aは、筒状の胴部2上端に口頸部3を起立している。
ポンプBは、容器体A内に垂下した外気導入孔4付きのシリンダ5を備えるとともに、該シリンダ内周を摺動するピストン6と連繋させたステム7の上端に噴出ヘッド8を固定し、且つ、上方付勢状態で押し下げ可能に設けた作動部材9を備え、該作動部材9の上下動により上記噴出ヘッド8の噴出口10より上記容器体内の液を噴出する如く構成したものである。
図示例の泡噴出用のポンプの場合は、装着キャップ11と、シリンダ部材12と、作動部材9とを備えている。上記装着キャップ11は、ポンプBを容器体Aに固定するもので、容器体Aの口頸部3外周に螺着させた装着筒13の上端より内方へフランジ状の頂板14を延設するとともに、頂板14内周縁部より案内筒15を起立している。この案内筒15の上端から内方へ、押し下げ状態の作動部材9を係止するためのフランジ16を突設し、このフランジ16には所定位置に内縁より外方へ凹ませた凹部17を凹設しており、一つの凹部17内に乗り越え突部18を突設している。図示例の凹部17は連結筒32の左右位置と、前部位置に三箇所設け、前部の凹部17内に乗り越え突部18を突設している。
シリンダ部材12は、容器体A内に垂下させるもので、外気導入孔を備えたシリンダ5として、大径の空気用シリンダ19を備え、該空気用シリンダ19の下部に底壁20を介して小径の液用シリンダ21を同心円状位置に延設している。空気用シリンダ19の上端部より外方へ突設したフランジ22の周縁より立設した固定筒23を上記装着キャップ11の頂板14裏面より垂設した固定筒24と装着筒13との間に嵌着させて装着キャップ11に固定しており、また、フランジ22をパッキン25を介して口頸部3上に載置し、装着キャップ11の螺子込みによりその頂板14と口頸部3上面との間に挟持固定する如く構成している。また、空気用シリンダ19の内周上端部に環状凹部26を形成して、後述する可動弁体の上部圧接部が接触しない様に構成している。この様な構成はこれに限られず、例えば可動弁体61の最上昇位置において空気用シリンダ19の上端を上部圧接部が接触しない高さに形成することによっても現出できる。
泡噴出用のポンプに於ける作動部材9は、上記ピストン6として空気用シリンダ19内を摺動する空気用ピストン27が備えられ、また、液用シリンダ21内を摺動する液用ピストン28を備え、これらをステム7と連繋させている。また、液用シリンダ21からの液と空気用シリンダ19からの空気を合流させて起泡させる起泡機構を備えている。図示例では、液用シリンダ21内を摺動する液用ピストン28を下端部に備えたステム7の上端に噴出ヘッド8を嵌着固定しており、また、ステム7の外周上下方向中間部には内周縁部を上下動可能に嵌合させるとともに、空気用ピストン27内を摺動する液用ピストン28を連繋させている。
液用ピストン28は上下端開口の嵌合筒部29をステム7の内周下端部に嵌着させ、該嵌合筒部29の外周下端部より液用シリンダ21内周に摺動可能嵌合させるとともに、上下中間部が内方へ凹んだ筒状の摺動部30を延設している。また、この液用ピストン28下方に作動部材を上方付勢させるコイルスプリング31を介在させている。
噴出ヘッド8は、ステム7の外周上端部に下部を嵌合させた連結筒32を、前方へノズル33を突設してその先端に上記噴出口10を開口した本体34の底板より垂設している。そして、ステム7内より連結筒32を介して本体34内を通り、ノズル33から噴出口10に連通する如く構成している。また、連結筒32の下端部はステム7外周より大径に形成して、空気用ピストン27の後述する弁筒部の上端部が上下動可能に嵌合する環状空間を形成している。また、その上方のステム嵌合部位内面に周方向複数の縦リブ35を縦設しており、その隙間で後述通気路の一部を形成している。
空気用ピストン27は、ステム7外周の上下方向中間部に突設したフランジ状の弁座36に下端を密接して空気吐出弁37を形成するとともに、上端部を上記連結筒32の形成する環状空間内に収納して連結筒32下端部内周面に摺動可能に嵌合させ、また、内周面をステム7の外周に上下動可能に嵌合させた弁筒部38を内周縁部に備えている。弁筒部38が上下動する位置のステム7外周には周方向複数のリブ39を縦設し、弁筒部38のガタツキのない上下動を可能に構成するとともに、その間の隙間で後述通気路の一部を構成している。また、弁筒部38より外方へ階段状の連結壁40を延設し、該連結壁40外周縁に摺動部41を延設している。該摺動部41は、空気用シリンダ19内周に摺動可能に嵌合さるとともに、上下中間部が内方へ凹んだ筒状をなしている。連結壁40の内周縁部には空気用シリンダ19内の負圧化を解消して空気を供給する空気供給弁42を設けている。
また、作動部材9は上方付勢力に抗しての押し下げ状態で係止可能に構成している。図5に示す如く、連結筒32の外面所定位置に逆U字状の係合突部43を突設し、この係合突部43は左右一対設けて上記装着キャップ11のフランジ16に設けた左右の凹部17に上下動可能に嵌合させており、作動部材9を押し下げて回転させることにより、その係合突部43の上面が案内筒15のフランジ16下面に当接係止されてその状態を維持する如く構成している。また、連結筒32前面に突設した押圧リブ44が上記乗り越え突部18を乗り越える如く構成している。即ち、常時は作動部材9は係合突部43の凹部17の案内により一定位置を上下動し、最下降位置に押し下げて係合突部43をフランジ16の下面に回転させる際に押圧リブ44が乗り越え突部18を乗り越えることにより、感触で係止状態を認識でき、また、押し下げ係止状態から解除状態を認識できる如く構成している。この押圧リブ44は後述する可動部材の押し下げも司るものであり、その下端を所定位置に設定している。尚、作動部材の押し下げ状態での係止手段としては上記のものに限らず、例えば、噴出ヘッド8を案内筒15に螺着係止する等の手段を採ることができる。
また、上記液用シリンダ21内よりステム7内に至る部分には棒状弁体45を設けており、この棒状弁体45は、外周上端部に突設した逆スカート状の弁部46を上記液用ピストン28の嵌合筒部29上端部に密接して液漏防止弁47を形成し、また、上端面より棒栓部48を立設している。また、下端部外周に周方向複数突設した突起49を液用シリンダ21内周下端部に周方向複数突設したリブ50間に挿入し、その上面にコイルスプリング31の下面を圧接している。更に、作動部材9の押し下げにより押し下げられた棒状弁体45の下面が液用シリンダ21下面の弁座51に着座して、吸込み弁52を形成する。また、棒状弁体45の上方のステム7内に断面L字状をなす弁座53を設け、該弁座53上に玉状弁体54を載置して液吐出弁55を構成している。この弁座53の下端開口部分内には作動部材9を押し下げ係止させた状態で上記棒状弁体45の棒栓部48が密に嵌合する如く構成している。また、液用シリンダ21下端より突設した嵌合筒に吸い上げパイプ56の上端を嵌着して下端を容器体A下部へ垂下している。
また、上記起泡機構として、ステム7内に気・液混合室Rを設け、また、空気用シリンダ19から上記混合室Rに至る通気路aを形成し、この混合室の下流に発泡材としての発泡・整泡用のメッシュ57を設けている。更に具体的には、上記液吐出弁55の下流のステム7内に支持部材58を嵌着し、この支持部材58と液吐出弁55との間に気・液混合室Rを画成している。支持部材58は、ステム7上端と僅かに隙間をあけて連結筒32内周に密嵌させた上部大径部58a の下端縁よりフランジを介してステム7内周上端部に嵌着した下部小径部58b を延設し、下部小径部58b 下端縁より中央に連通孔58c を穿設した底壁を延設している。また、上記フランジ下面から下部小径部58b 外面に亘るリブ59を周方向複数突設し、その隙間で連通させ、空気用シリンダ19より空気吐出弁37を介して、弁筒部38とステム7との間、連結筒32とステム7との間から気・液混合室Rにいたる通気路aを形成している。また、メッシュ57は、上部大径部58a 内に嵌合した一対の筒60の上下端開口にそれぞれ張設している。
本発明では、上記外気導入孔4を開閉する可動弁体61を設けている。この可動弁体61は、合成樹脂等により形成することができ、作動部材9が最下降の係止状態に移行する際に押し下げて外気導入孔4の閉塞状態に移行させるとともに、作動部材9が最上昇状態に移行する際に押し上げて外気導入孔4開放状態に移行させる如く構成したものである。従って、作動部材9を押し下げ係止した状態では、保管,運搬等に横積みしても、或いは使用開始後に不用意に容器を倒しても容器体内の液がシリンダ5内に浸入するのを確実に防止できるものである。
具体的には、空気用ピストン27上方の空気用シリンダ19にシール部62を上下摺動可能に嵌合させて装着したものであり、作動部材9による押し下げ及び押し上げ手段は種々の形態を採用できる。図示例では、シール部62の内側より押圧壁63を内方へ延設し、押し下げる際にはこの押圧壁63の上面内周縁部を、噴出ヘッド8の連結筒32に突設した上記押圧リブ44により押し下げる如く構成し、また、押し上げる際には、上記空気用ピストンの連結壁40上面により押圧壁63の下面内周縁部を押し上げる如く構成している。上記押圧リブ44はその押圧面である下面が可動弁体61と所定距離離間しており、作動部材9が最上昇位置に或る状態から最下降の係止状態に移行した際に、可動弁体61のシール部62が外気導入孔4を閉塞する位置に移行する如く調整している。
上記押圧壁63は、内周縁部を装着キャップ11の上記案内筒15内方へ突設した異形環状板状形態のもので、具体的には、装着キャップ11の頂板14裏面より垂設した係止筒64を回避する如く下方へ陥没した凹陥部63a を備えたドーナツ板状をなし、この凹陥部63a の内側上部に係合突条65を突設している。この係合突条65は上記係止筒64下部に突設した係止突条66と係合し、両者により可動弁体61のそれ以上の下降を防止するストッパーの役割を果たす。
また、本発明に於ける可動弁体61は、外気導入孔4を開閉するシール部62が、外気導入孔4上下のシリンダ5内周に密接する環状の上部圧接部62a 及び下部圧接部62b を備えた筒状をなし、可動弁体61の最上昇位置で下部圧接部62b のみがシリンダ5に密接する如く構成している。従って、可動弁体61の最上昇位置からの押し下げ当初は下部圧接部62b のみがシリンダ5を摺動し、次いで外気導入孔4閉塞状態に至る前に上部圧接部62a がシリンダ5を摺動する如く構成している。この状態を現出するためには、図示例の如く、シリンダ5の上端部内径を所定幅大径に形成することにより行えるが、これに限られず、例えば、空気用シリンダ19の上端部を、最上昇位置の可動弁体61の上部圧接部62a が接触しない高さに形成することによっても現出できる。尚、上記上部圧接部62a 及び下部圧接部62b として、図6に示す如く、環状突条形態に構成したものであってもよく、更に摺動性を向上させる。
上記の如く構成したポンプ容器を使用するに当たっては、まず、図1の状態から作動部材9を押し下げると、ステム7の下降により棒状弁体45が押し下げられて吸込み弁52が閉じ、また、液用ピストン28が下降して液用シリンダ21内が加圧され、液吐出弁55が開いて液が気・液混合室R内に排出される。一方、空気用シリンダ19内が空気用ピストン27の下降により加圧され、空気用ピストン27はステム7に対して相対的に上昇し空気吐出弁37が開き通気路aを介して空気が気・液混合室R内へ排出される。ここで混合された液と空気がメッシュ57を介して発泡,整泡されて噴出口10より噴出される。続いてその状態から作動部材9の押圧を解除するとコイルスプリング31の付勢力により作動部材9は上昇する。その際液吐出弁55が閉じて液用シリンダ21内は負圧化して吸込み弁52が開き、吸い上げパイプ56を介して容器体A内液が液用シリンダ21内へ吸引される。一方、空気吐出弁37はステム7の上昇で閉じ、空気用ピストン27がそのまま押し上げられるため空気用シリンダ19内も負圧化し、空気供給弁42が開いて空気用シリンダ19内に空気が導入される。
可動弁体61は、図1の作動部材9が最上昇位置にある場合には最上昇位置にあり、この際、外気導入孔4は空気用ピストン27により閉塞されている。作動部材9の押し下げ係止状態は、図1の状態から作動部材9を最下降位置まで押し下げた後、回転させることにより上記係合突部43を装着キャップ11のフランジ16に係止させる。この際可動弁体61は押圧リブ44により、上部圧接部62a 及び下部圧接部62b 間に外気導入孔4が位置するところまで押し下げられ、外気導入孔4が外部と遮断される。可動弁体61の押し下げに当たっては、最初下部圧接部62b のみが摺動して初動が容易であり途中から上部圧接部62a が空気用シリンダ19内面に摺動する。
また、可動弁体61の押し下げ係止状態から、作動部材9を回転させて上記係合突部43を上記凹部17位置に移行して係合を解除すると、コイルスプリング31の上方付勢力により作動部材9が上昇し、可動弁体61は空気用ピストン27の連結壁40により押し上げられ元の図1の状態となり、この際、空気用ピストン27の摺動部により外気導入孔4が閉塞される。
また、上記した泡噴出操作中には可動弁体61は作動しないか或いは小さなストロークでの下降及び上昇を行う。即ち、液噴出の際には一般に作動部材9を最下降位置まで押し下げずに上下動させるため押圧リブ44が可動弁体61を押し下げないか、仮に押し下げたとしても僅かに下降する程度となる。従って、この際には外気導入孔4は空気用ピストン27が最上昇位置にくるまでは常に開放しており、液噴出により負圧化した容器体A内に外気が導入される。また、この操作中可動弁体61が外気導入孔4を塞ぐ位置まで押し下げられることがあっても、空気用ピストン27が上昇して塞ぐまでの間に可動弁体61が押し上げられ外気導入孔4は開放状態となり、負圧化した容器体A内へ外気が導入される。
尚、上記各部材は主として合成樹脂により形成することができ、必要に応じてエラストマー,金属等を併用して形成することができる。
本発明ポンプ容器を示す要部縦断面図である。(実施例1) 同実施例の作動部材を押し下げ係止した状態の縦断面図である。(実施例1) 同実施例の空気用シリンダ部分の要部拡大断面図である。(実施例1) 同実施例の作動部材を押し下げた際の空気用シリンダ部分の要部拡大断面図である。(実施例1) 同実施例の装着キャップ及び噴出ヘッドを示す斜視図である。(実施例1) 本発明の可動部材の他の一例を示す要部拡大断面図である。(実施例2)
符号の説明
4…外気導入孔,5…シリンダ,6…ピストン,7…ステム,8…噴出ヘッド, 9…作動部材,10…噴出口,19…空気用シリンダ,21…液用シリンダ,
27…空気用ピストン,28…液用ピストン,61…可動弁体,62…シール部,
62a …上部圧接部,62b …下部圧接部,63…押圧壁,A…ポンプ

Claims (4)

  1. 容器体A内に垂下した外気導入孔4付きのシリンダ5を備えるとともに、該シリンダ内周を摺動するピストン6と連繋させたステム7の上端に噴出ヘッド8を固定し、且つ、上方付勢状態で押し下げ可能に設けた作動部材9を備え、該作動部材9の上下動により上記噴出ヘッドの噴出口10より上記容器体内の液を噴出する如く構成したポンプ容器であって、上記作動部材が最下降の係止状態に移行する際に押し下げられて上記外気導入孔の閉塞状態に移行するとともに、上記作動部材が最上昇状態に移行する際に押し上げられて上記外気導入孔開放状態に移行する可動弁体61を設け、該可動弁体61の外気導入孔4を開閉するシール部62が、上記外気導入孔4上下の上記シリンダ5内周に密接する環状の上部圧接部62a 及び下部圧接部62b を備えた筒状をなし、且つ、上記可動弁体61の最上昇位置で下部圧接部62b のみが上記シリンダ5に密接する如く構成したことを特徴とするポンプ容器。
  2. 外気導入孔4付きの上記シリンダ5としての大径の空気用シリンダ19と、該空気用シリンダ下方に連設した小径の液用シリンダ21を備え、上記作動部材9が、上記空気用シリンダ19内を摺動する上記ピストン6としての空気用ピストン27及び上記液用シリンダ21内を摺動する液用ピストン28を連繋させたステム7を備えるとともに、上記液用シリンダ21からの液と空気用シリンダ19からの空気を合流させて起泡させる起泡機構を備えた泡噴出用である請求項1記載のポンプ容器。
  3. 上記可動弁体61が、上記外気導入孔4の閉塞状態である最下降位置で停止するストッパーを設けてなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプ容器。
  4. 上記上部圧接部62a 及び下部圧接部62b が、それぞれ環状突条で構成されてなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ容器。
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