JP4334244B2 - バイプレーンx線撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2方向からの撮影を可能とするバイプレーンX線撮影方法及びバイプレーンX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図22に示すように、主に循環器系検査のために開発されたバイプレーン型のX線撮影装置には、同時に2方向からの撮影を可能にするために、寝台天板状に仰向けに載置された被検体に対して、その正面(フロンタル)から撮影するX線管3とX線検出器4とを有する正面系撮影系統1と、側面(ラテラル)から撮影するX線管5とX線検出器6とを有する側面系撮影系統2との2系統の撮影系統が装備されている。
【0003】
このバイプレーン型のX線撮影装置では、正面系撮影系統1のX線管3から発生したX線は、被検体Pを通過して直接的にX線検出器4に入射するとともに、側面系撮影系統2のX線検出器6には散乱線として入射してしまう。同様に、側面系撮影系統2のX線管5から発生したX線は、被検体Pを通過して直接的にX線検出器6に入射するとともに、正面系撮影系統1のX線検出器4に散乱線として入射してしまう。
【0004】
そのため撮影シーケンスでは、図23、図24に示すように、まず、正面系のX線管3からX線発生後に正面系のX線検出器4から信号を読み出すと共に、側面系のX線検出器6からも信号を読み出して、散乱線入射により発生した電荷を排出するようにしている。データ読み出し後、今度は、側面系のX線管5からX線を発生し、側面系のX線検出器6から信号を読み出すと共に、正面系のX線検出器4からも信号を読み出して、散乱線入射により発生した電荷を排出する。
【0005】
この手順では確かに正面系と側面系とで相互に生じる散乱線の影響を除去することはできるものの、それぞれ単体で見ると、X線検出器が備える最速駆動能力の2倍の周期でしか撮影できない、換言すると、実効的なフレームレート(単位時間当たりのフレーム数)が最速のときのほぼ1/2に低下してしまう。
【0006】
また、例えば心臓撮影では、F側とL側とで撮影時間が同時であることが理想的である。しかし、上述したように散乱線の影響を回避するために、一定の周期で正面系と側面系とで交互に撮影が行われているため、F側とL側との間の撮影時間のズレは無視できない。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−102529号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、バイプレーンX線撮影方法及びバイプレーンX線撮影装置において、散乱線の影響の軽減と共に、フレームレートの向上及び正面系と側面系との間での撮影時間のズレの短縮を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のある局面は、第1X線管と第1X線検出器とを有する第1X線撮影系統と、第2X線管と第2X線検出器とを有する第2X線撮影系統と、前記第1X線管と前記第2X線管とから交互にX線を発生させ、前記第1X線管からX線を発生した後に前記第1X線検出器から比較的高い分解能で第1画像を読み出させ、前記第2X線管からX線を発生した後に前記第2X線検出器から比較的高い分解能で第2画像を読み出させるとともに、前記第2X線管からX線を発生した後であって前記第1X線管からX線を発生する前の期間において前記第1X線検出器から比較的低い分解能で第1散乱線画像を読み出させ、前記第1X線管からX線を発生した後であって前記第2X線管からX線を発生する前の期間において前記第2X線検出器から比較的低い分解能で第2散乱線画像を読み出させるよう前記第1X線管と前記第1X線検出器と前記第2X線管と前記第2X線検出器とを制御する制御部と、前記第1画像を前記第1散乱線画像により補正し、前記第2画像を前記第2散乱線画像により補正する補正部と、前記補正された第1画像と前記補正された第2画像とを表示する表示部と具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明によるバイプレーンX線撮影方法及びバイプレーンX線撮影装置を好ましい実施形態により説明する。
【0011】
図1は本実施形態に係るバイプレーンX線撮影装置の構成を示している。バイプレーンX線撮影装置は、複数のX線撮影系統、例えば正面系(フロンタル;F)のX線撮影系統と、側面系(ラテラル;L)のX線撮影系統とを備える。正面系のX線撮影系統は、X線管11と、X線管11に被検体Pを挟んで正対するX線検出器12とを有している。側面系のX線撮影系統は、X線管21と、X線管21に被検体Pを挟んで正対するX線検出器22とを有している。X線検出器12,22は、入射X線を直接的又は間接的に電荷に変換する複数の検出素子(画素)が2次元状に配列されてなる固体平面検出器である。
【0012】
正面系のX線管11は例えば床置型のCアームの一端に取り付けられ、X線検出器12はCアームの他端に取り付けられる。側面系のX線管21は例えば天井吊り下げ型のΩアームの一端に取り付けられ、X線検出器22はΩアームの他端に取り付けられる。X線管11の焦点からX線検出器12の受像面中心を結ぶ撮影中心軸と、X線管21の焦点からX線検出器22の受像面中心を結ぶ撮影中心軸とは、アイソセンタと呼ばれる不動点で交差するように、Cアームの支持機構とΩアームの支持機構とが設計されている。
【0013】
正面系のX線管11にはF側X線制御部13が接続される。F側X線制御部13は、X線管11の陰極と回転陽極との間に高電圧を印加する。またF側X線制御部13は、X線管11の陰極フィラメントに加熱電流を供給する。加熱されたフィラメントから放出される熱電子は、高電圧により加速され回転陽極のターゲットに衝突する。それによりX線が発生する。側面系のX線管21にはL側X線制御部23が接続される。L側X線制御部23は、X線管21の陰極と回転陽極との間に高電圧を印加する。またL側X線制御部23は、X線管21の陰極フィラメントに加熱電流を供給する。
【0014】
正面系のX線検出器12にはF側検出器制御部14が接続される。F側検出器制御部14は、F側X線検出器12のデータ読出しを制御する。側面系のX線検出器22にはL側検出器制御部24が接続される。L側検出器制御部24は、L側X線検出器22のデータ読出しを制御する。
【0015】
システムコントローラー31は、F側X線制御部13、F側検出器制御部14、L側X線制御部23、L側検出器制御部24を制御して撮像動作を実行するとともに、その撮像動作に同期して記憶部33、画像処理部35、表示部37の各動作を制御する。
【0016】
図2、図3、図4には、本実施形態による基本的な撮影シーケンスを示している。まず、期間(1)でF側X線管11からX線を発生し、次の期間(2)においてF側とL側の両方のX線検出器12,22から粗い(低空間分解能)画像データを高速で読み出す。期間(2)に続いて、今度は、L側X線管21からX線を発生し、次の期間(4)において、F側とL側の両方のX線検出器12,22からほぼ同時に粗い画像データを高速で読み出し、またF側とL側の両方のX線検出器12,22からほぼ同時に細かい(高空間分解能)画像データを低速で読み出す。
【0017】
本実施形態では、このようにF側撮影系統とL側撮影系統とでそれぞれ3種類の画像データを取得する。この3種類の画像データは異なるパターンで散乱成分と信号成分を含んでいる。3種類の画像データの中の少なくとも2種類の画像データを画像処理に供することで、F側撮影系統とL側撮影系統とでそれぞれ散乱成分が除去され、信号成分のみを含む細かい画像データを生成することを実現している。
【0018】
上記のように期間(4)に、データ読出しをF側とL側とで並行して行うことができる。それによりデータ読出しをL側とF側とでシリアルに行うよりも、サイクル時間を短縮してフレームレートを向上させることができる。また、各画像から散乱成分を除去するためには散乱成分を読み出す必要があるが、本実施形態では、散乱成分の空間周波数が低いことに着目し、低分解能で高速(短時間)に読み出すことにより、この散乱成分の読出し動作によるサイクル時間への影響を抑えることができる。さらに、散乱成分を低分解能で高速に読み出すことにより、その期間(2)を短縮して、F側とL側との間の撮影時間のズレを短縮することができる。
【0019】
上記撮影シーケンスは基本的な撮影シーケンスであり、X線検出器の読出方式、X線検出器の構造、画像処理の方式の様々な組み合わせにより多くのバリエーションがある。周知のとおり、X線検出器の読出方式には、電荷読出方式と電圧読出方式とがあり、本実施形態ではそのいずれの方式にも適用可能である。また、電圧読出方式では画素容量の電荷はデータ読出し後にも保持され、従って画素容量をリセットするためのフラッシュ動作が必要とされるが、そのフラッシュのタイミングに関して、読出毎フラッシュとフレーム毎フラッシュとがある。また、X線検出器の構造に関しても、詳細は後述するが、2段構成、一部独立読出構成(1段構成、独立信号線)、一部独立読出構成(1段構成、共通信号線)の3種類から選択的であり、画像処理も、空間補間、再利用再構成、ぼかし、ぼかしのアルゴリズム変形から選択的である。このような様々な組み合わせで撮影シーケンスのバリエーションを整理すると次の通りである。
【0020】
(1−1)電荷読出方式+2段構成
(1−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間
(1−3)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間
(2−1)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
(2−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
(3−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+2段構成
(3−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間
(3−3)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間
(4−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
(4−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
(5−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成
(5−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間
(5−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間
(6−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかし
(6−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間+ぼかし
(6−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間+ぼかし
(7−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかしのアルゴリズム変形
(7−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間+ぼかしのアルゴリズム変形
(7−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間+ぼかしのアルゴリズム変形
(8−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
(8−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
(9−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかし
(9−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかし
(10−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかしのアルゴリズム変形
(10−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかしのアルゴリズム変形 以下、上記バリエーションについて順番に説明する。
(1−1)電荷読出方式+2段構成
X線検出器12,22には、X線照射により発生した電荷を電流信号として読み出す電荷読出し方式が採用される。電荷読出し方式では、データ読み出しにより、画素容量から電荷が排出され、結果的に画素容量はリセットされる。
【0021】
図5には、正面系のX線検出器12の構成を示している。側面系のX線検出器22の構成は、正面系のX線検出器12の構成と同じであるので、説明を省略する。X線検出器12のガラス基板41上には、画素配列層43,45が2段に重ねられる。第1層45は、複数の検出素子47が配列された通常のTFT構造を有する。第2層43は、第1層45とガラス基板41との間に配置される。第2層43を構成する検出素子49の数(画素数)は、第1層45を構成する検出素子47の数(画素数)より少ないが、第2層43を構成する検出素子49の画素電極の面積は、第1層45を構成する検出素子47のそれよりも大きい。第2層43を構成する検出素子49は、第1層45の検出素子47の配列範囲と同じ大きさの範囲に配列されている。第2層43には、第1層45を透過したX線が入射する。第2層43が第1層45より画素数が少ないので、第2層43の全画素のデータ読出しは第1層45のそれより、高速で、つまり短時間で完了する。
【0022】
なお、図6に示すように、第2層43の各検出素子50の受光面は、第1層45の各検出素子47の受光面と略等価であって、検出素子47の配列範囲と同じ範囲に離散的に検出素子49が配列される構造であっても良い。また、図7に示すように、ガラス基板41の表面に第1層45が形成され、ガラス基板41の裏面に第2層43が形成される構造であっても良い。さらに、図8に示すように、ガラス基板41−1に第1層45が形成され、他のガラス基板41−2に第2層43が形成され、貼り合わされる構造であっても良い。
【0023】
図9に、(電荷読出方式+2段構成)方式における1サイクル分の撮影シーケンスを示している。まず、期間(1)において、F側X線管11からX線が発生される。期間(1)では、F側X線管11からの直接X線が被検体を透過してF側X線検出器12の第1、第2層45,43で信号成分として検出される。また、期間(1)では、F側X線管11からのX線が被検体内で散乱することにより生じる散乱線が、L側X線検出器22の第1、第2層で散乱成分として検出される。
【0024】
続いて、期間(2)に、F側X線検出器12の第2層43から粗い画像データS11が高速に読み出される。画像データS11は、F側からの直接X線(信号成分)のみを含んでいる。これを便宜上、(F信粗)と表記する。また、期間(2)に、F側X線検出器12の第2層43からの粗い画像データS11の読み出しと並行して、L側X線検出器22の第2層から粗い画像データS21が高速に読み出される。画像データS21は、F側X線管11からX線の散乱線に由来する散乱成分のみを含んでいる。これを便宜上、(F散粗)と表記する。
【0025】
F側、L側のX線検出器12、22の第2層からの画像データS11、S21の読出し完了後、期間(3)において、今度は、L側X線管21からX線が発生される。期間(3)では、L側X線管21からのX線に由来する散乱線がF側X線検出器12の第1、第2層45,43で検出される。また、期間(3)では、L側X線管21からの直接X線がX線が被検体を透過してL側X線検出器22の第1、第2層で検出される。
【0026】
続いて、期間(4)に、F側X線検出器12の第2層43から粗い画像データS12が高速に読み出される。電荷読出方式では読み出した電荷は保持されないので、期間(4)に読み出す画像データS12は、期間(1)の蓄積電荷を反映せず、期間(3)に蓄積したL側からのX線に由来する散乱成分のみを示している。これを便宜上、(L散粗)と表記する。
【0027】
また、期間(4)に、F側X線検出器12の第2層43からの粗い画像データS12の読み出しと並行して、L側X線検出器22の第2層から粗い画像データS22が高速に読み出される。期間(4)に読み出す画像データS22は、期間(1)の蓄積電荷を反映しないので、期間(3)に蓄積したL側からの直接X線に由来する信号成分のみを有する。これを便宜上、(L信粗)と表記する。
【0028】
さらに、期間(4)に、F側X線検出器12の第1層45から細かい画像データS13が低速で読み出される。期間(4)に第1層45から読み出す画像データS13は、期間(1)及び期間(3)の蓄積電荷を反映しているので、期間(1)に蓄積したF側からの直接X線を表す信号成分と、期間(3)に蓄積したL側からのX線に由来する散乱成分とを含んでいる。これを便宜上、((F信細)(L散細))と表記する。
【0029】
また、期間(4)に、L側X線検出器22の第1層から細かい画像データS23が低速で読み出される。期間(4)に第1層から読み出す画像データS23は、期間(1)及び期間(3)の蓄積電荷を反映しているので、期間(1)に蓄積したF側からのX線に由来する散乱成分と、L側からの直接X線に関する信号成分とを含んでいる。これを便宜上、((F散細)(L信細))と表記する。
【0030】
この第1、第2層を有する当該2段構成では、図9では、便宜上、期間(4)において第1層からのデータ読出しと、第2層からのデータ読出しとが順番に行われるように記載されているが、実際には、第1層からのデータ読出しと、第2層からのデータ読出しと並行して行われる。
【0031】
次に、このようなシーケンスで得られた画像データに対する画像処理について説明する。まず、F側に関して、細かい画像データS13は、信号成分と散乱成分とを含んでいるので、散乱成分を除去する必要がある。この散乱成分は、画像データS12が保有している。ここで散乱成分は空間周波数が信号成分のそれより低く、低分解能の画像データでも充分捕捉できる。散乱成分に関する低分解能の画像データS12をまず画像データS13のそれと同じ高分解能に変換し(ファイン化)、その高分解能に変換した散乱成分に関する画像データS12と、細かい画像データS13とを差分することで、散乱成分が除去されたL側の細かい画像データを生成することができる。
【0032】
同様に、L側に関しても、高分解能で収集した画像データS23にも、F側X線管11からのX線に由来する散乱成分が含まれている。この散乱成分は、画像データS21が保有している。画像データS21を画像データS23のそれと同じ高い分解能に変換し、その高分解能に変換した散乱成分に関する画像データS23と、画像データS23とを差分することで、散乱成分が除去された高分解能の画像データS24を生成することができる。
【0033】
以上のように本実施形態では、データ読出しをF側とL側とで並行して行うことができる。それによりデータ読出しをL側とF側とでシリアルに行うよりも、サイクル時間を短縮してフレームレートを向上させることができる。また、各画像から散乱成分を除去するためには散乱成分を読み出す必要があるが、本実施形態では、散乱成分の空間分解能が低いことに着目し、低分解能で高速(短時間)に読み出すことにより、この散乱成分の読出し動作によるサイクル時間への影響を抑えることができる。さらに、散乱成分を低分解能で高速に読み出すことにより、その期間(2)を短縮して、F側とL側との間の撮影時間のズレを短縮することができる。
【0034】
(1−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間 上述した2段構成では、画素が粗く配列された第2層が細かく画素が配列された第1層と別々の層で設けられている。それに対して、一部独立読出(1段構成:独立信号線)の構成を有するX線検出器では、画素配列層は1段であり、その一部の画素を特定の画素として他の画素と区別し、上記期間(2)、(4)において特定画素から粗い画像データを読み出し、上記期間(4)において他の画素から細かい画像データを読み出すように構成される。
【0035】
図10には、一部独立読出(1段構成:独立信号線)の構成を有するX線検出器を示している。斜線で示す画素52が、粗い画像データの読出しために割り当てられた特定画素であり、他の画素51が、細かい画像データの読出しために割り当てられた画素である。特定画素52は、その数が、画素51より少なく、縦方向及び横方向に関してそれぞれ所定の数の画素51を挟んで離散的に分散している。特定の画素52には、他の画素51のゲート線53とは、独立して駆動可能なゲート線54が接続される。また特定の画素52には、他の画素51の信号線55とは、独立した信号線56が接続される。高速読出し時には、特定画素52に接続されたゲート線54が順番に活性化され、特定画素52に接続された信号線56を経由して順番にデータが読み出される。
【0036】
図9の期間(2)において、F側X線検出器12の特定画素52から粗い画像データS11が高速に読み出され、またそれと並行して、L側X線検出器22の特定画素52から粗い画像データS21が高速に読み出される。また、期間(4)において、F側X線検出器12の特定画素52から粗い画像データS12が高速に読み出され、それと並行してL側X線検出器22の特定画素52から粗い画像データS22が高速に読み出される。同じ期間(4)において、F側X線検出器12の他の画素51から細かい画像データS13が低速で読み出され、それと並行してL側X線検出器22の他の画素51から細かい画像データS23が低速で読み出される。
【0037】
この一部独立読出(1段構成:独立信号線)の構成では、図9では、便宜上、期間(4)において特定画素52からのデータ読出しと、他の画素51からのデータ読出しとが順番に行われるように記載されているが、実際には、並行して行われる。
【0038】
F側に関して、細かい画像データS13から散乱成分を除去するために、散乱成分に関する粗い画像データS12をまず画像データS13のそれと同じ高分解能に変換し(ファイン化)、その高分解能に変換した散乱成分のみを有する細かい画像データS12を、信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13から差分することで、信号成分のみを含む細かい画像データを生成することができる。ここで、当該一部独立読出構成では、一部の画素を特定画素52に適用しているため、画像データS13の特定画素52では、信号欠落を起こしている。そのため差分により散乱成分を除去された画像データS13を空間的に補間することにより、信号欠落を起こした特定画素のデータを埋める。
【0039】
同様に、L側の画像に関して、信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23から散乱成分を除去するために、散乱成分のみを含む粗い画像データS21をまず画像データS23のそれと同じ高分解能に変換し、その高分解能に変換した散乱成分のみを含む画像データS21を、信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23から差分することで、散乱成分を除去し、信号成分のみを含む細かい画像データを生成する。差分により散乱成分を除去された画像データS23を空間的に補間することにより、信号欠落を起こした特定画素のデータを埋める。
【0040】
本方式においても、フレームレートの向上、散乱成分の読出し動作によるサイクル時間への影響の抑制、さらに、F側とL側との間の撮影時間のズレの短縮を図ることができる。
【0041】
(1−3)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間 上述した一部独立読出において、図11に示すように、信号線55を特定画素52と他の画素51とで共通化してもよい。特定画素52のゲート線54は他の画素51のゲート線53と別に独立して形成されている。散乱成分除去のための画像処理については(1−2)で説明した画像処理と等価であるので説明は省略する。
【0042】
本方式においては、従来に対して、フレームレートの向上、散乱成分の読出し動作によるサイクル時間への影響の抑制、さらに、F側とL側との間の撮影時間のズレの短縮を図ることができる。
【0043】
なお、当該方式(1−3)では、図12に示すように、ライン単位で特定画素52を割り当てても良い。所定の本数のゲート線53を挟んで縦方向に離散的に特定のゲート線54を割り当てる。この特定のゲート線54に共通接続された同じライン上の複数画素が特定画素52として粗い画素データの読出しに用いられる。粗い画素データS11、S12、S21、S22の読出しに際しては、特定のゲート線54を対象に順番に活性化し、各ゲート線54の活性化期間に全ての信号線55から順番にデータを読み出す。この例では従来の検出器構成をそのまま流用することができる。
【0044】
(2−1)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
この方式では、画像処理に関してのみ上記(1−2)の方式と相違する。上記(1−2)の方式では、信号欠落を起こす特定画素のデータを空間補間により埋めている。それに対して本方式では、図13に示すように、差分により散乱成分が除去された細かい画像データS13、S23内の信号欠落を起こした特定画素のデータを、F側では期間(2)にF側X線検出器12の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11で埋め、またL側では期間(4)にL側X線検出器22の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS22で埋めるというものである。
【0045】
画像データS11は、散乱成分を含まず、F側からの直接X線に由来する信号成分のみを含んでいるので、信号成分のみからなる細かい画像データを生成できる。同様に、画像データS22は、散乱成分を含まず、L側からの直接X線に由来する信号成分のみを含んでいるので、信号成分のみからなる細かい画像データを生成できる。
【0046】
(2−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
この方式では、画像処理に関してのみ上記(1−3)の方式と相違する。 画像処理に関しては、差分により散乱成分が除去された細かい画像データS13、S23内の信号欠落を起こした特定画素のデータを、F側では期間(2)にF側X線検出器12の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11で埋め、またL側では期間(4)にL側X線検出器22の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS22で埋める。
【0047】
(3−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+2段構成
電圧読出し方式では、電荷読出し方式と異なり、読出し後でも画素容量に電荷を保持する。そのため、図14に示すように、期間(2)において、F側X線検出器12の第2層から粗い画像データS12を読み出した後、期間(3)でL側からX線を発生する前に、第2層の画素容量の電荷をリセットする動作(フラッシュ)が必要とされる。このリセットにより、画像データS12への信号成分の混入を防止し、散乱成分だけを反映させることができる。
【0048】
同様に、期間(2)において、L側X線検出器22の第2層から粗い画像データS22を読み出した後、期間(3)でL側からX線を発生する前に、第2層の画素容量の電荷をリセットする動作が必要とされる。このリセットにより、画像データS22への散乱成分の混入を防止し、信号成分だけを反映させることができる。
【0049】
また、期間(4)において、F側X線検出器12の第1層及び第2層から画像データS12、S13の読み出しが完了した後、次のサイクルでF側からX線が発生される前に、第1層及び第2層の画素容量の電荷をリセットする動作が必要とされる。このリセットにより、次のサイクルへの電荷持ち越しを防止できる。同様に、期間(4)において、L側X線検出器22の第1層及び第2層から画像データS22、S23の読み出しが完了した後、次のサイクルでF側からX線が発生される前に、第1層及び第2層の画素容量の電荷をリセットする動作が必要とされる。このリセットにより、次のサイクルへの電荷持ち越しを防止できる。
画像処理に関しては、(1−1)の画像処理と等価である。
【0050】
(3−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間
上述のように電圧読出し方式では電荷保持されることからフラッシュが必要とされたが、これは上記(1−2)の電荷読出方式を電圧読出し方式に代えた場合でも同様であり、まずF側では、期間(2)において画像データS11の読み出し後に特定画素52の画素容量をリセットし、期間(4)において画像データS12、S13の読み出し後に特定画素52と他の画素51との全画素を対象として画素容量をリセットする。L側でも同様に、期間(2)において画像データS21の読み出し後に特定画素52の画素容量をリセットし、期間(4)において画像データS22、S23の読み出し後に特定画素52と他の画素51との全画素を対象として画素容量をリセットする。
【0051】
画像処理に関しては、(1−2)の画像処理と等価であり、F側に関しては、差分により散乱成分を除去された画像データS13の中の信号欠落を起こしている特定画素52を空間的な補間により埋める。同様に、L側に関しては、差分により散乱成分を除去された画像データS23の中の信号欠落を起こしている特定画素52を空間的な補間により埋める。
【0052】
(3−3)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間
上述のように電圧読出し方式では電荷保持されることからフラッシュが必要とされたが、これは上記(1−3)の電荷読出方式を電圧読出し方式に代えた場合でも同様であり、まずF側では、期間(2)において画像データS11の読み出し後に特定画素52の画素容量をリセットし、期間(4)において画像データS12、S13の読み出し後に特定画素52と他の画素51との全画素を対象として画素容量をリセットし、同様にL側でも、期間(2)において画像データS21の読み出し後に特定画素52の画素容量をリセットし、期間(4)において画像データS22、S23の読み出し後に特定画素52と他の画素51との全画素を対象として画素容量をリセットする。
【0053】
画像処理に関しては、(1−3)の画像処理と等価であり、F側に関しては、差分により散乱成分を除去された画像データS13の中の信号欠落を起こしている特定画素52を空間的な補間により埋める。同様に、L側に関しては、差分により散乱成分を除去された画像データS23の中の信号欠落を起こしている特定画素52を空間的な補間により埋める。
【0054】
(4−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
本方式は、上記(3−2)に対して画像処理のみ相違する。図15に示すように、画像処理は、空間補間ではなく、再利用再構成を使用する。つまり、差分により散乱成分が除去された細かい画像データS13、S23内の信号欠落を起こした特定画素のデータを、F側では期間(2)にF側X線検出器12の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11で埋め、またL側では期間(4)にL側X線検出器22の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS22で埋める。
【0055】
(4−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
本方式は、上記(3−3)に対して画像処理のみ相違する。図15に示すように、画像処理は、再利用再構成を使用する。つまり、差分により散乱成分が除去された細かい画像データS13、S23内の信号欠落を起こした特定画素のデータを、F側では期間(2)にF側X線検出器12の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11で埋め、またL側では期間(4)にL側X線検出器22の特定画素52から読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS22で埋める。
【0056】
(5−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成
本方式は、上記(3−1)に対してフラッシュを入れるタイミングと画像処理に関して相違する。まず、フラッシュを入れるタイミングとしては、図16に示すように、期間(2)においてF側、L側のX線検出器12、22の第2層の画素容量の電荷はリセットしない。一方、期間(4)において、F側X線検出器12の第1層及び第2層から画像データS12、S13の読み出しが完了した後、次のサイクルでF側からX線が発生される前に、第1層及び第2層の画素容量の電荷をリセットする。同様に、期間(4)において、L側X線検出器22の第1層及び第2層から画像データS22、S23の読み出しが完了した後、次のサイクルでF側からX線が発生される前に、第1層及び第2層の画素容量の電荷をリセットする。
【0057】
期間(2)においてF側、L側のX線検出器12、22の第2層の画素容量の電荷はリセットしないので、期間(4)で読み出す粗い画像データS12、S22は、信号成分と散乱成分とを含んでいる。画像データS12から信号成分を除去し、散乱成分を取り出すために、信号成分のみを含んでいる画像データS11を、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS12から差分する。差分により生成した散乱成分のみを含む画像データS12をファイン化してから、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる細かい画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データを生成することができる。他方のL側の画像処理に関しては(3−1)と等価である。
【0058】
(5−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間
方式は、上記(3−2)に対してフラッシュを入れるタイミングと画像処理について相違する。まず、フラッシュを入れるタイミングとしては、方式(5−1)と同様に、図16に示すように、期間(2)においてF側、L側のX線検出器12、22の第2層の画素容量の電荷はリセットしない。画像データS12から信号成分を除去し、散乱成分を取り出すために、信号成分だけを含んでいる画像データS11を、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS12から差分する。差分により生成された散乱成分のみを含む画像データをファイン化してから、画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データS13を生成する。この散乱成分を含まない細かい画像データS13に対して空間補間をかけることにより、特定画素のデータを埋める。他方のL側の画像処理に関しては(3−2)と等価である。
【0059】
(5−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間
方式は、上記(3−3)に対してフラッシュを入れるタイミングと画像処理について相違する。まず、フラッシュを入れるタイミングとしては、方式(5−1)と同様に、図16に示すように、期間(2)においてF側、L側のX線検出器12、22の第2層の画素容量の電荷はリセットしない。(5−1)と同様に、画像データS12から信号成分を除去し、散乱成分を取り出すために、信号成分だけを含んでいる画像データS11を、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS12から差分する。差分により散乱成分のみを含む画像データをファイン化してから、信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データS13を生成する。この散乱成分を含まない細かい画像データS13に対して空間補間をかけることにより、特定画素のデータを埋める。他方のL側の画像処理に関しては(3−3)と等価である。
【0060】
(6−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかし
方式は、上記(5−1)に対して画像処理について相違する。上記(5−1)では、信号成分だけを含んでいる画像データS11を、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS12から差分することで、信号成分を含まず、散乱成分を含む画像データを生成している。それに対して本方式(6−1)では、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS13の分解能を、間引き又は局所平均化処理により、粗い画像データS11と同じ分解能に低下させる(ぼかす)。ぼかしによる粗い画像データS13から信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、散乱成分のみを含む粗い画像データS13を生成し、それをファイン化してから、細かい画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データS13を生成することができる。他方のL側の画像処理に関しては(5−1)と等価である。
【0061】
(6−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間+ぼかし
方式は、上記(5−2)に対して画像処理について相違する。本方式(6−2)では、上記(6−1)と同様に、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS13の分解能を、間引き又は局所平均化処理により、粗い画像データS11と同じ分解能にぼかす。ぼかしによる粗い画像データS13から信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、散乱成分のみを含む粗い画像データS13を生成し、それをファイン化してから、細かい画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データS13を生成することができる。他方のL側の画像処理に関しては(5−2)と等価である。
【0062】
(6−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間+ぼかし
方式は、上記(5−3)に対して画像処理について相違する。本方式(6−3)では、上記(6−1)と同様に、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS13の分解能を、間引き又は局所平均化処理により、粗い画像データS11と同じ分解能にぼかす。ぼかしによる粗い画像データS13から信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、散乱成分のみを含む粗い画像データS13を生成し、それをファイン化してから、細かい画像データS13から差分することで、散乱成分を含まない細かい画像データS13を生成することができる。他方のL側の画像処理に関しては(5−3)と等価である。
【0063】
(7−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかしのアルゴリズム変形
方式は、上記(6−1)に対して画像処理のぼかしのアルゴリズムについて相違する。上記(6−1)では、信号成分と散乱成分との両方を含んでいる画像データS13の分解能を、間引き又は局所平均化処理によりぼかした粗い画像データS13から信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、散乱成分のみを含む粗い画像データS13を生成し、それをファイン化してから、細かい画像データS13から差分する。それに対して本方式(7−1)では、信号成分のみを含む粗い画像データS11をファイン化してから、それを信号成分と散乱成分との両方を含んでいる細かい画像データS13から差分することで、散乱成分のみを含む細かい画像データS13を生成し、それを細かい画像データS13から差分する。
【0064】
(7−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+ぼかしのアルゴリズム変形
方式は、上記(6−2)に対して画像処理のぼかしのアルゴリズムについて相違する。上記(6−2)とは、ファイン化と差分との順番が逆転する。つまり、本方式(7−2)では、信号成分のみを含む粗い画像データS11をファイン化してから、それを信号成分と散乱成分との両方を含んでいる細かい画像データS13から差分することで、散乱成分のみを含む細かい画像データS13を生成し、それを細かい画像データS13から差分する。
【0065】
(7−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+ぼかしのアルゴリズム変形
方式は、上記(6−3)に対して画像処理のぼかしのアルゴリズムについて相違する。上記(6−3)とは、ファイン化と差分との順番が逆転する。つまり、本方式(7−3)では、信号成分のみを含む粗い画像データS11をファイン化してから、それを信号成分と散乱成分との両方を含んでいる細かい画像データS13から差分することで、散乱成分のみを含む細かい画像データS13を生成し、それを細かい画像データS13から差分する。
【0066】
(8−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成
方式は、上記(5−2)に対して空間補間に代えて再利用再構成を用いる点で相違する。上記(5−2)では、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS13に対して空間補間をかけることにより、欠落していた特定画素のデータを埋めるものである。本方式(8−1)では、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS13の欠落していた特定画素のデータを、期間(2)に読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11により埋めるものである。
【0067】
L側に関しては、欠落補充のために用いる信号成分のみを含む粗い画像データを、期間(4)に読み出した散乱成分と信号成分とを含む粗い画像データS22から、期間(2)に読み出した散乱成分のみを含む粗い画像データS21を差分することにより生成する。この生成した信号成分のみを含む粗い画像データにより、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS23の欠落していた特定画素のデータを埋める。
【0068】
(8−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成
方式は、上記(5−3)に対して空間補間に代えて再利用再構成を用いる点で相違する。上記(5−3)では、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS13に対して空間補間をかけることにより、欠落していた特定画素のデータを埋めるものである。本方式(8−2)では、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS13の欠落していた特定画素のデータを、期間(2)に読み出した信号成分のみを含む粗い画像データS11により埋めるものである。
【0069】
L側に関しては、欠落補充のために用いる信号成分のみを含む粗い画像データを、期間(4)に読み出した散乱成分と信号成分とを含む粗い画像データS22から、期間(2)に読み出した散乱成分のみを含む粗い画像データS21を差分することにより生成する。この生成した信号成分のみを含む粗い画像データにより、差分により生成した散乱成分を含まない細かい画像データS23の欠落していた特定画素のデータを埋める。
【0070】
(9−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかし
本方式は、上記(8−1)に対して次の点で相違する。つまり、上記(8−1)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11と、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データS12との差分により散乱線のみを含む粗い画像データを生成し、それをファイン化することにより生成するものである。本方式(9−1)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データから、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成する。
【0071】
L側に関しても同様で、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データS23から、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS21を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成する。
【0072】
(9−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかし
本方式は、上記(8−2)に対して次の点で相違する。つまり、上記(8−2)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11と、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データS12との差分により散乱線のみを含む粗い画像データを生成し、それをファイン化することにより生成するものである。本方式(9−2)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データから、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成する。
【0073】
L側に関しても同様で、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データS23から、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS21を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成する。
【0074】
(10−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかしのアルゴリズム変形
本方式は、上記(9−1)に対して次の点で相違する。つまり、上記(9−1)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データから、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0075】
それに対して本方式(10−1)では、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11をファイン化し、それにより生成した信号成分のみを含む細かい画像データを、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13から差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0076】
L側に関しても同様で、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS21をファイン化し、それにより生成した信号成分のみを含む細かい画像データを、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23から差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0077】
(10−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかしアルゴリズム変形
本方式は、上記(9−2)に対して次の点で相違する。つまり、上記(9−2)では、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13をぼかしにより粗い分解能に変換し、その変換により生成した信号成分と散乱成分とを含む粗い画像データから、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11を差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0078】
それに対して本方式(10−2)では、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS11をファイン化し、それにより生成した信号成分のみを含む細かい画像データを、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13から差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS13と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0079】
L側に関しても同様で、期間(2)の信号成分のみを含む粗い画像データS21をファイン化し、それにより生成した信号成分のみを含む細かい画像データを、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23から差分することにより、期間(4)の信号成分と散乱成分とを含む細かい画像データS23と差分するための散乱成分のみを含む細かい画像データを生成するものである。
【0080】
(変形例)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されてもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、バイプレーン型のX線撮影装置において、散乱線の影響を軽減し且つフレームレートを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るX線撮影装置の構成図。
【図2】本実施形態において、基本的な撮影シーケンスを示す図。
【図3】図2の補足図。
【図4】図2の各期間の一例を示す図。
【図5】図1のX線検出器の2段構成の例を示す図。
【図6】図1のX線検出器の2段構成の他の例を示す図。
【図7】図1のX線検出器の2段構成のさらに他の例を示す図。
【図8】図1のX線検出器の2段構成のさらに他の例を示す図。
【図9】本実施形態において、方式(1−1)電荷読出方式+2段構成、(1−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間、(1−3)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図10】図1のX線検出器の1段構成(独立信号線)の例を示す図。
【図11】図1のX線検出器の1段構成(共通信号線)の例を示す図。
【図12】図1のX線検出器の1段構成(共通信号線)の他の例を示す図。
【図13】本実施形態において、方式(2−1)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成、(2−2)電荷読出方式+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図14】本実施形態において、方式(3−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+2段構成、(3−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間、(3−3)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図15】本実施形態において、方式(4−1)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成、(4−2)電圧読出方式+読出毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図16】本実施形態において、方式(5−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成、(5−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間、(5−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図17】本実施形態において、方式(6−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかし、(6−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間+ぼかし、(6−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間+ぼかしに関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図18】本実施形態において、方式(7−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+2段構成+ぼかしのアルゴリズム変形、(7−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+空間補間+ぼかしのアルゴリズム変形、(7−3)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+空間補間+ぼかしのアルゴリズム変形に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図19】本実施形態において、方式(8−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成、(8−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図20】本実施形態において、方式(9−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかし、(9−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかしに関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図21】本実施形態において、方式(10−1)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:独立信号線)+再利用再構成+ぼかしのアルゴリズム変形、(10−2)電圧読出方式+フレーム毎フラッシュ+一部独立読出(1段構成:共通信号線)+再利用再構成+ぼかしのアルゴリズム変形に関する撮影シーケンスと画像処理を示す図。
【図22】散乱線が他方の側の検出器に入射する様子を示す模式図。
【図23】従来の撮影シーケンスを示す図。
【図24】図23の補足図。
【符号の説明】
11…正面系のX線管、
12…正面系のX線検出器、
13…正面系のX線制御部、
14…正面系の検出器制御部、
21…側面系のX線管、
22…側面系のX線検出器、
23…側面系のX線制御部、
24…側面系の検出器制御部、
31…システムコントローラー、
33…記憶部、
35…画像処理部、
37…表示部。

Claims (3)

  1. 第1X線管と第1X線検出器とを有する第1X線撮影系統と、
    第2X線管と第2X線検出器とを有する第2X線撮影系統と、
    前記第1X線管と前記第2X線管とから交互にX線を発生させ、前記第1X線管からX線を発生した後に前記第1X線検出器から比較的高い分解能で第1画像を読み出させ、前記第2X線管からX線を発生した後に前記第2X線検出器から比較的高い分解能で第2画像を読み出させるとともに、前記第2X線管からX線を発生した後であって前記第1X線管からX線を発生する前の期間において前記第1X線検出器から比較的低い分解能で第1散乱線画像を読み出させ、前記第1X線管からX線を発生した後であって前記第2X線管からX線を発生する前の期間において前記第2X線検出器から比較的低い分解能で第2散乱線画像を読み出させるよう前記第1X線管と前記第1X線検出器と前記第2X線管と前記第2X線検出器とを制御する制御部と、
    前記第1画像を前記第1散乱線画像により補正し、前記第2画像を前記第2散乱線画像により補正する補正部と、
    前記補正された第1画像と前記補正された第2画像とを表示する表示部と具備することを特徴とするバイプレーンX線撮影装置。
  2. 前記第1X線検出器と前記第2X線検出器はそれぞれ、複数の検出素子が2次元状に配列され、列毎に共通信号線で共通接続された構成を有し、
    前記制御部は、離散的に共通信号線を活性化して、前記第1X線検出器と前記第2X線検出器とからそれぞれ前記第1散乱線画像と前記第2散乱線画像とを読み出させることを特徴とする請求項1記載のバイプレーンX線撮影装置。
  3. 前記制御部は、前記第2X線管からX線を発生した後であって前記第1X線管からX線を発生する前の期間において前記第1X線検出器から比較的低い分解能で第1散乱線画像を読み出させることを特徴とする請求項1記載のバイプレーンX線撮影装置。
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