JP4325586B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

この発明は、電磁弁を有する燃料噴射弁に係り、例えば、ディーゼルエンジンに用いられる電磁制御式の燃料噴射弁に適用して好適なものである。
電磁制御式の燃料噴射弁は、ディーゼルエンジンなどの蓄圧式燃料噴射装置に用いられ、コモンレールから高圧燃料流路および燃料溜まり部を介して供給される高圧燃料をエンジンの燃焼室に噴射する。この燃料噴射弁は、弁ボディに電磁ソレノイドを設けた電磁弁を有し、エンジン制御装置(ECU)から送られた制御信号により、圧力制御室の燃料圧を増減させる開閉弁機構を制御する。
一般に電磁弁70は、図9に示すように、コネクタ75を有するコネクタヘッド71にリード端子76を軸方向に貫通させている。ステータ74は、電磁ソレノイド79を構成し、電磁コイル77よりリード端子76を通過させてコネクタ75に接続している。
ステータ74は、コネクタヘッド71と一緒に筒状ケーシング80内に嵌め込まれて固定されている。筒状ケーシング80の後端部は、コネクタ75にかしめ81により取り付けられ、先端部は弁ボディ72内に嵌合により固定され、中間部にフランジ部80aを形成している。
弁ボディ72に対するコネクタヘッド71およびステータ74の組付け時、上端部に内鍔部73aを形成したリテーニングナット73が用いられる。内鍔部73aをフランジ部80aに当接させた状態で、リテーニングナット73を弁ボディ72に締付ける。これにより、リテーニングナット73の締付け時、コネクタヘッド71がリテーニングナット73と共回りしてしまうことを阻止し、リード端子76に剪断力が加わらないようにして、リード端子76の損傷を防いでいる。かかる電磁弁70のなかでも、コネクタヘッド71から一体に成形された筒状ケーシング80でステータ74を覆って、コネクタヘッド71と一緒にリテーニングナット73で弁ボディ72に締め付ける例が特許文献1に記載されている。
欧州特許出願公開第1253314号明細書
このように、ステータ74とコネクタヘッド71とを筒状ケーシング80内に嵌め込むことにより両者を一体的に拘束することができる。このため、ステータ74が、特に絶縁被膜付きの鉄粉を圧縮固化して形成した安価なコンパクト体(SCM)である場合、コネクタヘッド71に対するステータ74の固定を溶接などの熱融着手段で行うことが困難なことから、筒状ケーシング80を用いることは便利な固定手段となっている。
しかしながら、ステータ74とコネクタヘッド71とを筒状ケーシング80内に納めた上で、リテーニングナット73により弁ボディ72に組み付けることは、全体が径方向に太くなり径大化するとともに、組付け性に劣り、作業性が低下する不都合がある。
また、筒状ケーシング80は、ステータ74とコネクタヘッド71とを同時に収容するため、寸法が比較的大きくならざるを得ず、筒状ケーシング80を別部材として用いることは、部品点数が増してコスト的に不利になる。
組付け工程でも、ステータ74とコネクタヘッド71とを筒状ケーシング80内に収容する手間があり、余分な組付け工程が付加して生産性の低下に繋がる。
筒状ケーシング80を設けた分だけステータ74の大きさが実質的に減少することにもなり、ステータ74の外側磁極面の面積が少なくなって磁気吸引力が低減する不利もある。
この発明の第1の目的は、径方向寸法を抑制して痩身化に寄与する燃料噴射弁を提供することにある。
この発明の第2の目的は、ステータとコネクタヘッドとを弁ボディに簡単かつ迅速に組み付けることができて、組付け性を改善させて作業性の向上に寄与する燃料噴射弁を提供することにある。
この発明の第3の目的は、リテーニングナットの締付け時、コネクタヘッドの共回りを阻止でき、従来の筒状ケーシングが不要になって、部品点数の削減に繋がりコスト的に有利であり、組付け工数を減らして生産性の向上に寄与し、しかもステータの外側磁極面の面積が増えて磁気吸引力の強化に繋がる燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1の発明では、弁ボディを備えた噴射弁本体と、弁ボディの後端に固着されるとともに電磁コイルを取り付けたステータおよび弁ボディ内に収容された可動子とを備え、噴射弁本体を制御する電磁弁とからなり、ステータと弁ボディとが径方向で重なり合うように、弁ボディにステータを保持している。
このように、ステータと弁ボディとが径方向で重なり合うように設けることによって、従来の筒状ケーシングが不要となり、径方向寸法を抑制して痩身化に寄与することができる
また、請求項の発明では、ステータ上にコネクタヘッドが載置されており、コネクタヘッドと弁ボディとの間に挟持手段を設けてステータを挟み込むことにより、コネクタヘッドおよびステータを弁ボディに保持する。このため、従来の筒状ケーシングを用いることなく、挟持手段によりコネクタヘッドとステータとを弁ボディに簡単かつ迅速に組み付けることができて、組付け性の改善により作業性の向上に寄与する。
持手段は、コネクタヘッドの外周部に形成されたフランジ部と、フランジ部に当接する内鍔部を有し、弁ボディの外周部に螺合して締付けられるリテーニングナットから構成されている。
コネクタヘッドおよびステータの組付け時、従来の筒状ケーシングを用いることなく、リテーニングナットを単に弁ボディに締付けることで済む。このため、ステータとコネクタヘッドとをリテーニングナットにより弁ボディに簡単かつ迅速に組み付けることができて、組付け性の改善により作業性の向上に寄与する。
しかも、リテーニングナットの内鍔部をコネクタヘッドのフランジ部に当接させているので、弁ボディに対する確実な締付け力が得られて油漏れなどの虞がない
また、弁ボディに対するリテーニングナットの締付け時に、コネクタヘッドの共回りを阻止する回止め手段をコネクタヘッドとステータとの間に設けている。
コネクタヘッドとステータとの間に回止め手段を設けることにより、コネクタヘッドに対するリテーニングナットの締付け時にコネクタヘッドの共回りを阻止できるため、従来の筒状ケーシングが不要になって、部品点数の削減に繋がりコスト的に有利である。
筒状ケーシングの不要化に伴って組付け工数を減らして生産性の向上に寄与し、しかも筒状ケーシングの部分だけステータの外側磁極面の面積が増えて磁気吸引力の強化に繋がる
そして、回止め手段は、コネクタを有するコネクタヘッドに形成された貫通孔と、この貫通孔に対応するようにステータに設けられた窪み部と、貫通孔から窪み部にわたって充填して凝固させた樹脂柱部とからなる。
この場合、コネクタヘッドの回止め機能に加えて、樹脂の充填による液密な封止機能が得られるので、電磁弁内の燃料油が貫通孔や窪みを介して外部に漏れるのを防止することができる。
請求項の発明では、貫通孔から窪み部にかけて、コネクタの樹脂よりも低融点の樹脂製ブッシュを配置したことを特徴とする。
樹脂の充填時、樹脂製ブッシュが半融状態で、請求項の樹脂柱部と一体的になって貫通孔および窪み部に隙間なく密着して液密な封止状態となり、請求項と同様な効果が得られる。しかも、樹脂製ブッシュは、剪断方向に対する抵抗力が大きいので、コネクタヘッドへの回止め機能が強化される。
請求項の発明において、樹脂製ブッシュのコネクタヘッド側には、薄肉な襞部が溶融部として一体に形成されている。このため、樹脂の充填時、襞部が溶融してコネクタヘッドと一体になり、樹脂製ブッシュとコネクタヘッドとの間に、油漏れを防ぐ良好な液密性が得られる。
請求項の発明において、コネクタの樹脂の一部を貫通孔から窪み部にかけて充填配置し、樹脂製ブッシュと一緒に樹脂柱部を形成している。
この場合、コネクタの成形時に回止め手段の樹脂柱部を同時に成形することができ、コスト的に有利で組付け作業が合理的になる。
請求項の発明において、窪み部は、開口周縁部を前記コネクタヘッドに対して漸次幅狭となるようにし、内壁部をコネクタヘッドに対して先細りのテーパ状に形成している。
この場合、回止め手段の樹脂柱部がアンカー効果により窪み部から抜け止め状態になり、コネクタヘッドが引っ張られても変位することなくステータに当接する状態に保持される。このため、ステータに設けられるリード端子に不要な引張力が加わらず、リード端子の損傷や断線を防ぐことができる。
この発明の燃料噴射弁において、ステータと弁ボディとが径方向で重なり合うように、弁ボディにステータを保持させたので、径方向寸法を抑制して痩身化を図り、挟持手段によりコネクタヘッドとステータとを弁ボディに簡単、かつ迅速に組み付けられて作業性がよく、回止め手段により、組付け時にコネクタヘッドの共回りを阻止でき、従来の筒状ケーシングが不要になって、部品点数の削減に繋がりコスト的に有利で、組付け工数が減少して生産性の向上に寄与し、しかも筒状ケーシングの部分だけステータの外側磁極面の面積が増えて磁気吸引力の強化にも繋がる。
〔参考例1〕
この発明の参考例1を図1および図2に基づいて説明する。
図1の(a)は、エンジンの燃焼室内へ間欠的に燃料を噴射する電磁制御式の燃料噴射弁1を示す。燃料噴射弁1は、ディーゼルエンジン用の蓄圧式(コモンレール式)燃料噴射システムに用いられ、図示しないコモンレールから供給される高圧燃料をエンジンの燃焼室に噴射する。燃料噴射弁1は、噴射弁本体2と、この噴射弁本体2の上端部に装着した電磁弁3と、下端に締結した燃料噴射のノズルボディ4とからなる。電磁弁3は、図示しないエンジン制御装置(ECU)からのワイヤハーネスに接続される樹脂製のコネクタTを備えており、ECUから送出される制御信号により制御される。
噴射弁本体2は、図1の(a)に示す如く棒状を呈し、軸心に貫通したシリンダ5を設けているとともに、シリンダ5に略平行する状態に高圧燃料流路6および低圧燃料流路7が設けられたハウジング8を備えている。ハウジング8の後端部は、後述する弁ボディ45を構成し、弁ボディ45には電磁弁3が装着されてリテーニングナット10により固定されている。ハウジング8の下端には、ノズルボディ4が同軸的に連結され、保持ナット12により締結されている。ハウジング8の上部には、斜め上方に傾斜して、いずれも筒状のインレット部13およびアウトレット部14が設けられている。
電磁弁3は、弁ボディ45に設置された電磁ソレノイド15および開閉弁機構16からなる。開閉弁機構16は、可動子17と、この可動子17を保持する可動子ホルダ18とを有する。可動子ホルダ18の下側は、内径の僅かに小さなプレート室20となっており、内部に円板状のオリフィスプレート20aが収容されている。
シリンダ5には制御ピストン21が収容され、ノズルボディ4内には、ノズルニードル41を介して制御ピストン21に連結されたニードル弁23が収容されている。ノズルボディ4は先端に噴射孔24を有し、ニードル弁23は、シリンダ5の下部に設置されたスプリング25により、噴射孔24を閉じる下方に付勢されている。制御ピストン21の上端と、オリフィスプレート20aとの間には圧力制御室26が形成されている。
ニードル弁23は、圧力制御室26の内圧およびスプリング25のばね荷重による下方への付勢力と、ノズルボディ4内の油圧によりニードル弁23に加わる上方への付勢力との圧力関係によって軸方向に上下動して噴射孔24を開閉する。すなわち、電磁ソレノイド15に通電されて圧力制御室26が低圧になった時、制御ピストン21とニードル弁23とが上方に移動し、噴射孔24を開き、高圧燃料流路6からノズルボディ4に供給された高圧燃料が燃焼室に噴射される。
インレット部13の内部には、高圧燃料流路6に連通した高圧燃料流入路19および高圧燃料流入路19と圧力制御室26とを連通する入口流路27が形成されている。アウトレット部14には、圧力制御室26を経て低圧燃料流路7に連結した流出路28が設けられており、燃料噴射弁1内の余剰燃料を外部に排出する排出流路を形成している。
オリフィスプレート20aは、下面の中心に圧力制御室26を形成し、図1の(b)に示す入口側のインオリフィス29に連通する入口穴30が開けられている。コモンレールから供給された高圧燃料は、高圧燃料流入路19、入口流路27、インオリフィス29および入口穴30を介して圧力制御室26に導かれるようになっている。また、オリフィスプレート20aは、出口側にアウトオリフィス40を形成し、圧力制御室26を低圧側に連通している。
電磁ソレノイド15は、図2に示すように、例えば絶縁被膜付き鉄粉を圧縮固化(SCM)して短柱状に形成したステータ43に電磁コイル32を配して構成されている。ステータ43の先端径小部43aは、図1のハウジング8から後端側に延出された弁ボディ45内に嵌め込まれて固着されている。ステータ43の後端部43bは、コネクタTが設けられた短柱状のコネクタヘッド46を面接触状態に載置している。ステータ43の段差部43cと弁ボディ45の後端周縁部45Aとの間にはスペーサ47が挟まれており、スペーサ47の交換により全体の高さ調整を行うことが可能となっている。
ステータ43は、コネクタヘッド46と弁ボディ45との間に配置される構成になっており、電磁コイル32からリード端子48を延出している。リード端子48は、ブラケット部49から後方に延び、コネクタヘッド46を貫通してコネクタTのブレード50に接続されている。
ステータ43の中心部からコネクタヘッド46の中心部にかけてスリーブ51が嵌め込まれており、セット荷重を所望に設定するシム52を介してコイルスプリングSを内設している。ステータ43の下面部は、コイルスプリングSにより付勢された可動子17の吸引面となっているとともに、スリーブ51の下端部は可動子17が当接するストッパ部となっている。
この場合、ステータ43と弁ボディ45とは径方向に重なり合うようになっており、弁ボディ45にステータ43を保持させている。すなわち、ステータ43は、段差部43cと後端周縁部45Aとを当接部としてスペーサ47を介して弁ボディ45に当接している。コネクタヘッド46の外周部には、リテーニングナット10の後端部に形成された内鍔部10aに当接するフランジ部46aが形成されている。コネクタヘッド46およびステータ43の組付け時、リテーニングナット10、内鍔部10aおよびフランジ部46aからなる挟持手段を用いる。
具体的には、内鍔部10aをフランジ部46aに当接させた状態で、リテーニングナット10を弁ボディ45の外周部に形成された雌ねじ部45aに締付けている。これにより、コネクタヘッド46および弁ボディ45でステータ43を挟み込み、コネクタヘッド46およびステータ43が弁ボディ45に積み重ねられた状態に保持される。
なお、ステータ43の外周形状と弁ボディ45の後端外周形状とを近似させて両者を同心的に当接させるか、あるいはステータ43の外周形状と弁ボディ45の後端外周形状とは、互いの当接部で合致する円形にして両者を当接させてもよい。
コネクタヘッド46とステータ43との対向面部において、コネクタヘッド46には、上縦穴46bが形成され、ステータ43には、上縦穴46bに対応する下縦穴43dが設けられている。上縦穴46bおよび下縦穴43dには、回止め手段としてのピンPを嵌合させることにより、コネクタヘッド46とステータ43とを拘束し、リテーニングナット10に対するコネクタヘッド46の共回りを阻止している。
可動子17は、平板部35およびシャフト部36とを有し、平板部35は可動子室37に配されている。可動子ホルダ18は円筒状を呈し、内部にシャフト部36を摺動自在に収容している。平板部35の上面は、電磁ソレノイド15におけるステータ43の下面に吸引される吸引面となっている。可動子ホルダ18は、外周に外ネジが形成され、弁ボディ45の内周に設けた内ネジに螺合されている。
シャフト部36は円柱状を呈し、下端面の中心部には弁体室38が収容部として設けられている。弁体室38には、例えば窒化珪素製のボール弁39が圧力制御弁として収容され、オリフィスプレート20aのアウトオリフィス40を塞ぐシール面部として機能する。可動子17は、コイルスプリングSにより下方の閉弁方向に付勢され、電磁ソレノイド15で生じた磁力により上方の開弁方向に吸引されて変位する。可動子室37および電磁ソレノイド15および開閉弁機構16を収容した収容室は、低圧燃料油で満たされて低圧燃料流路7に連結された流出路28に連通している。
噴射弁本体2の下方に位置するノズルボディ4には、制御ピストン21に連結されてノズルニードル41を摺動案内するノズル摺動孔33およびニードル弁23を案内するノズルガイド孔33Aが設けられている。また、ノズルボディ4内には、ノズルニードル41とニードル弁23との連結部を中心に空洞の燃料溜まり部31が形成され、さらに、高圧燃料流路6を燃料溜まり部31に連通させる高圧案内流路6Aおよび高圧孔6Bが設けられている。
電磁ソレノイド15への通電時、可動子17は電磁力により吸引されて上方に移動する。この際、可動子17に連動してボール弁39が上方に変位し、アウトオリフィス40を開放する。これに伴い、アウトオリフィス40が流出路28に連通するため、圧力制御室26内の高圧燃料は、略1/2程度に降圧する。これにより、制御ピストン21は上方に移動し、ニードル弁23も連動して上方に変位して、噴射孔24から燃料の噴射が行われる。
電磁ソレノイド15への通電が停止すると、可動子17は、コイルスプリングSのばね力で下方に押圧されて移動してシャフト部36を押し下げる。この時、弁体室38内のボール弁39も押し下げられるため、アウトオリフィス40が閉じられる。これに伴い、圧力制御室26内の高圧燃料は、コモンレールからの燃料圧により上昇し、制御ピストン21は下方に移動し、ニードル弁23も連動して下方に変位するため、噴射孔24が閉じられて燃料の噴射を終了する。
上記構成では、組付け時、ステータ43と弁ボディ45とが径方向で重なり合うように、弁ボディ45にステータ43を保持させたので、従来の筒状ケーシングが不要となって、径方向寸法を抑制して痩身化に寄与することができる。
この場合、ステータ43の外周形状と弁ボディ45の後端外周形状とを近似させて、ステータ43と弁ボディ45とを同心的に当接させることにより、ステータ43と弁ボディ45とが径方向に重なり合ってはみ出ず、径方向寸法の抑制に基づく痩身化が図られる。
また、コネクタヘッド46およびステータ43の組付け時、従来の筒状ケーシングを用いることなく、挟持手段としてのリテーニングナット10を弁ボディ45に締付けることで済む。このため、ステータ43とコネクタヘッド46とをリテーニングナット10により弁ボディ45に簡単かつ迅速に組み付けることができて、組付け性の改善により作業性の向上に寄与する。しかも、リテーニングナット10の内鍔部10aをコネクタヘッド46のフランジ部46aに当接させているので、弁ボディ45に対する確実な締付け力が得られて油漏れなどの虞がない。
また、コネクタヘッド46に上縦穴46bを形成し、ステータ43に下縦穴43dを設け、上縦穴46bおよび下縦穴43dに回止め手段としてのピンPを挿入している。
このため、コネクタヘッド46とステータ43とを弁ボディ45に組付ける時、コネクタヘッド46の動きがステータ43に拘束される。これにより、コネクタヘッド46に対するリテーニングナット10の締付け時、コネクタヘッド46の共回りを阻止でき、従来の比較的大きな筒状ケーシングが不要になって、部品点数の削減に繋がりコスト的に有利になる。
筒状ケーシングの不要化に伴って組付け工数を減らして生産性の向上に寄与し、しかも筒状ケーシングの部分だけステータ43の外側磁極面の面積が増えて磁気吸引力の強化に繋がる。
しかも、回止め手段は、コネクタヘッド46およびステータ43に嵌め込まれたピンPであるため、回止め手段は簡素な構造で済み、コスト的に有利で取付け作業性にも優れる。
〔参考例2〕
図3はこの発明の参考例2を示す。参考例2が参考例1と異なるところは、コネクタヘッド46とステータ43との間にシムSmを設けて、両者が対向する当接面での液密性を一段と向上させたことである
〔実施例1〕
図4はこの発明の実施例を示す。実施例参考例1と異なるところは、コネクタヘッド46に軸方向に貫通孔53を形成し、ステータ43に貫通孔53対応する窪み部54を設け、後述する樹脂製ブッシュ55と一緒に回止め手段を構成したことである。
貫通孔53から窪み部54にわたる部分には、例えば230度程度の融点を有するナイロンで形成された樹脂製ブッシュ55を予め設置している。樹脂製ブッシュ55のコネクタヘッド46側には、薄肉な襞部56が溶融部として一体に形成されている。
コネクタTは、例えば260度程度の融点を有する66ナイロンで形成されており、コネクタTを射出成形により形成する時、コネクタTの樹脂の一部を貫通孔53から窪み部54にかけて注入・充填する。これにより、樹脂製ブッシュ55が半融状態で充填樹脂と一体的になって樹脂柱部57を形成し、貫通孔53および窪み部54に隙間なく密着して液密な封止状態となる。このため、参考例1と同様にコネクタヘッド46に対する回止め機能が得られる。しかも、樹脂製ブッシュ55は、剪断方向に対する抵抗力が大きいので、コネクタヘッド46への回止め機能が強化される。
樹脂の充填時、襞部56が溶融してコネクタヘッド46と一体になり、樹脂製ブッシュ55とコネクタヘッド46との間に油漏れを防ぐ良好な液密性が得られる。これにより、電磁弁3内の燃料が貫通孔53や窪み部54を介して外部に漏れるのを防止することができる。コネクタTの成形時に回止め手段の樹脂柱部57を同時に成形することができ、コスト的に有利で組付け作業が合理的になる。
なお、樹脂製ブッシュ55を用いることなく、コネクタヘッド46の樹脂の一部を貫通孔53から窪み部54にかけて注入・充填して樹脂柱部を形成してもよい。貫通孔53および窪み部54に対する充填樹脂は、コネクタヘッド46の形成と同時でなく別個に行ってもよい
〔実施例2〕
図5はこの発明の実施例を示す。実施例が実施例と異なるところは、窪み部54は、開口周縁部54aをコネクタヘッド46に対して漸次幅狭となるようにし、内壁部をコネクタヘッド46に対して先細りのテーパ状に形成したことである。
これにより、樹脂柱部57がアンカー効果により窪み部54から抜け止めされた状態となり、コネクタヘッド46が引っ張られても変位することなくステータ43に当接状態に保持される。このため、リード端子48に不要な引張力が加わらず、リード端子48の損傷や断線を防ぐことができる
〔参考例3〕
図6はこの発明の参考例3を示す。参考例3参考例1と異なるところは、ピンPの代わりに、ステータ43の後端部43bを若干径小にして段差部43cをなくし、コネクタヘッド46のフランジ部46aより軸方向に延出させてスペーサ47に当接する筒状部46Aを一体に形成したことである。
この場合、筒状部46Aがステータ43の外周側部材として機能し、ステータ43の後端部43bと筒状部46Aとで回止め手段を構成し、ステータ43の後端部43bを筒状部46Aの内面壁46cに圧入固定している。
これにより、コネクタヘッド46は、ステータ43に固定され、リテーニングナット10の締付け時、コネクタヘッド46の共回りを防止することができる。しかも、コネクタヘッド46の筒状部46Aに対するステータ43の圧入固定で済み、別部材が不要になって簡素な構造でよくコスト的に有利である。
なお、ステータ43の後端部43bを径小にしたり、フランジ部46aより筒状部46Aを延出させる代わりに、コネクタヘッド46に凸部を形成し、ステータ43に凹部を設け、前者の凸部を後者の凹部に圧入固定するようにしてもよい。
筒状部46Aは、フランジ部46aと必ずしも一体的でなくてもよく、フランジ部46aに別体の筒状部を外周側部材として連結し、この筒状部にステータ43を圧入固定するようにしてもよい
〔参考例4〕
図7および図8はこの発明の参考例4を示す。参考例4参考例1と異なるところは、ピンPの代わりに、コネクタヘッド46に形成した六角形状の角形凹部60と、ステータ43に設けた角形凸部61とにより回止め手段を構成したことである。
コネクタヘッド46およびステータ43は、互いの対向面部において、角形凹部60を角形凸部61に嵌合することにより相互の動きが拘束されるため、リテーニングナット10の締付け時にコネクタヘッド46の共回りを阻止することができる。
この場合、何ら新たな別部材を用いることなく、回止め手段を形成することができ、コスト的に有利となる上に構造が簡素で組付け作業性も向上する。なお、上記とは逆に、コネクタヘッド46に角形凸部を形成し、ステータ43に角形凹部を設けてもよい。また、角形凹部60および角形凸部61は、六角形状に限らず三角形、五角形、七角形あるいは多角形でもよい。
(a)は燃料噴射弁の縦断面図、(b)は燃料噴射弁の要部拡大縦断面図である(参考例1)。 コネクタおよび電磁弁を示す拡大縦断面図である(参考例1)。 電磁弁の周辺部を示す拡大縦断面図である(参考例2)。 電磁弁の周辺部を示す拡大縦断面図である(実施例)。 電磁弁の周辺部を示す拡大縦断面図である(実施例)。 電磁弁の周辺部を示す拡大縦断面図である(参考例3)。 電磁弁の周辺部を示す拡大縦断面図である(参考例4)。 コネクタヘッドとステータとの分解斜視図である(参考例4)。 コネクタおよび電磁弁を示す拡大縦断面図である(従来例)。
1 燃料噴射弁
2 噴射弁本体
3 電磁弁
10 リテーニングナット(挟持手段)
10a 内鍔部(挟持手段)
17 可動子
24 噴射孔
26 圧力制御室
32 電磁コイル
43 ステータ
43b ステータの後端部(回止め手段)
43c ステータの段差部(当接部)
45 弁ボディ
45A 弁ボディの後端周縁部(当接部)
46 コネクタへッド
46A 筒状部(外周側部材)
46a フランジ部(挟持手段)
53 貫通孔
54 窪み部
54a 開口周縁部
55 樹脂製ブッシュ(回止め手段)
56 襞部
57 樹脂柱部(回止め手段)
60 角形凹部(回止め手段)
61 角形凸部(回止め手段)
T コネクタ
P ピン(回止め手段)

Claims (5)

  1. 弁ボディを備えた噴射弁本体と、
    前記弁ボディの後端に固着されるとともに電磁コイルを取り付けたステータおよび前記弁ボディ内に収容された可動子とを備え、前記噴射弁本体を制御する電磁弁とからなる燃料噴射弁において、
    前記ステータと前記弁ボディとが径方向で重なり合うように、前記弁ボディに前記ステータを保持し、
    前記ステータの後端面には、コネクタヘッドが載置されており、前記コネクタヘッドと前記弁ボディとの間に挟持手段を設けて、前記ステータを挟み込むことにより、前記コネクタヘッドおよび前記ステータを前記弁ボディに保持し、
    前記挟持手段は、前記コネクタヘッドの外周部に形成されたフランジ部と、前記フランジ部に当接する内鍔部を有し、前記弁ボディの外周部に螺合して締付けられるリテーニングナットから構成され、
    前記弁ボディに対する前記リテーニングナットの締付け時に、前記コネクタヘッドの共回りを阻止する回止め手段を前記コネクタヘッドと前記ステータとの間に設け、
    前記回止め手段は、コネクタを有する前記コネクタヘッドに形成された貫通孔と、この貫通孔に対応するように前記ステータに設けられた窪み部と、前記貫通孔から前記窪み部にわたって充填して凝固させた樹脂柱部とからなることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、前記貫通孔から前記窪み部にかけて、前記コネクタの樹脂よりも低融点の樹脂製ブッシュを配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射弁において、前記樹脂製ブッシュの前記コネクタヘッド側には、薄肉な襞部を溶融部として一体に形成していることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項に記載の燃料噴射弁において、前記コネクタの樹脂の一部を前記貫通孔から前記窪み部にかけて充填配置し、前記樹脂製ブッシュと一緒に前記樹脂柱部を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、前記窪み部は、開口周縁部を前記コネクタヘッドに対して漸次幅狭となるようにし、内壁部を前記コネクタヘッドに対して先細りのテーパ状に形成していることを特徴とする燃料噴射弁
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