以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7(イ)(ロ)は本発明のエレベータ式駐車装置の実施の一形態として、いわゆる下部乗入れ方式として、車両の乗入れを行なう高さレベルよりも上方に車両を格納するエレベータ式駐車装置に適用する場合を示すもので、以下のような構成としてある。すなわち、図22に示したと同様に、地上に立設した建屋1の左右方向の中央部に、上下方向に延びるケージ昇降部3を設け、建屋1内における2階以上の領域には、上記ケージ昇降部3を左右で挟むよう両側に、図23及び図24で示したと同様の格納スペース4が形成してある。該格納スペース4には、くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22(図24参照)をそれぞれ複数個の横行ローラ24で支持するようにしてある棚25を、上下方向に所要の配列ピッチで階層状に設ける。
上記ケージ昇降部3には、リフトケージ32が昇降できるように配置してある。リフトケージ32は、図3(イ)(ロ)に示す如く、上記くし歯形パレット20の梁部材21とほぼ同様の幅寸法を備えて前後方向に延びるビーム部材33と、該ビーム部材33の前後両端部に直角方向に取付けて左右方向に所要寸法延びるようにしてある支持部材34と、該各支持部材34の上側に設けられていて、上記くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22を受けると共に横行させることができるように内側へ向けて突出させてある複数の横行ローラ35とを備えた構成としてある。
更に、上記リフトケージ32の前後方向の両端縁部となる上記各支持部材34の上面には、後述する車両移載装置40の可動ユニット42の左右方向への動きと干渉しない左右方向に所要の間隔を隔てた2個所に、建屋1内の頂部に設けてある巻上装置11(図23参照)のワイヤ又はチェーン12の下端をそれぞれ連結して、ワイヤ又はチェーン12を介して上記リフトケージ32を吊り下げて支持させるようにする。これにより、巻上装置11によるワイヤ又はチェーン12の巻上下により、上記リフトケージ32を、ケージ昇降部3にて昇降できるようにしてあり、且つ左右の格納スペース4の所要の棚25と対応する高さ位置に上記リフトケージ32を停止させた状態にて、該リフトケージ32の横行ローラ35と、対応する棚25の横行ローラ24を連係して同方向へ回転駆動させることにより、該各横行ローラ35と24との間でくし歯形パレット20のガイド部材22を横行させて受け渡しを行ない、棚25に格納されているくし歯形パレット20をリフトケージ32上に搭載させたり、逆に、リフトケージ32上に搭載されているくし歯形パレット20を対応する棚25へ格納させることができるようにしてある。なお、上記リフトケージ32を上記ワイヤ又はチェーン12により支持することに代えて、上記リフトケージ32の前後両端部の所要個所に図示しないガイドブロックを設け、該ガイドブロックを、ケージ昇降部3内の対応する位置に上下方向に延びるよう設置したガイドレール(図示せず)に係合させてなる構成として、上記ケージ昇降部3におけるリフトケージ32の昇降移動を、ガイドブロックとガイドレールによってガイドさせるようにしてもよい。
又、上記建屋1の1階部分における左右方向の一側壁(図1では右側壁)に、図示しない開閉扉を備えた入出庫口2aを設ける。該入出庫口2aの外側には、入出庫バース36を設ける。該入出庫バース36の床面における前部位置と後部位置には、図2に示す如く、駆動用のモータ38aと38bを個別に備えて載置物を左右方向へ移送できるようにしてある2列のコンベヤとしてのベルトコンベヤ37aと37bを、建屋1の1階部分を通して上記ケージ昇降部3の一側に達するよう設置する。これにより、上記入出庫バース36へ乗り入れる車両5を、前輪5aと後輪5bを上記前後2列のベルトコンベヤ37aと37bに別々に載せた状態で上記入出庫バース36とケージ昇降部3の一側位置との間で左右方向へ移送できるようにしてある。この際、上記入出庫バース36へ乗り入れて停止された車両5の姿勢が、たとえ左右方向に曲がっていたとしても、上記前部と後部の各ベルトコンベヤ37aと37bには個別のモータ38aと38bがあるため、両者の送り速度を相対的に変えることで、該車両5の前輪5aと後輪5bの横送り速度を相違させて、建屋1内における上記ケージ昇降部3の一側位置まで移送される間に、車両5の姿勢を修正することができるようになる。
更に、上記ケージ昇降部3の下端に、1階部分より所要寸法掘り下げたピット39を形成して、該ピット39内に、上記入出庫バース36より延びるベルトコンベヤ37a,37bと、ケージ昇降部3にて上記リフトケージ32に搭載させた状態で該リフトケージ32とともに昇降させるくし歯形パレット20との間で車両5を載せ替えるための車両移載装置40を設ける。
上記車両移載装置40は、図2や図4及び図5に詳細を示す如く、ピット39の入出庫バース36側壁面の上部位置に取り付ける固定ユニット41と、ピット39内の反入出庫バース36側寄り位置に、上記固定ユニット41に対し近接、離反できるよう左右方向に所要寸法シフト可能に配置してある可動ユニット42とからなり、且つ該固定ユニット41及び可動ユニット42は、上記入出庫バース36の前後の各ベルトコンベヤ37a,37bにそれぞれ対応する前部と後部位置に、細幅のベルトコンベヤ44をくし歯状に配置してなるくし歯形コンベヤ43を、互いに相対する方向、すなわち、ピット39の中央側に向けて水平方向に所要寸法突出するよう設けた構成としてある。
詳述すると、固定ユニット41は、次のような構成としてある。すなわち、ピット39の入出庫バース36側の壁面には、前後方向に延びる支持架台54が設けてあり、該支持架台54上の前部位置と後部位置に各々前後方向にくし歯形コンベヤ43の幅よりも広い間隔で支持部材48を設置する。前後の各支持部材48間には、細幅としたベルトコンベヤ44を前後方向に所要間隔で配置して(図では4基の場合を示す)、該各ベルトコンベヤ44の各駆動プーリ49に貫通させた動力伝達軸50の両端部を、上記前後の支持部材48に軸受51を介して回転自在に支持させるようにして、ベルトコンベヤ44の従動プーリ45側を昇降部3の中央部へ張り出すようにする。上記各ベルトコンベヤ44を支持する連結部材47は、各ベルトコンベヤ44のフレーム46に一体に取り付けて前後方向へ延びるように配置し、その両端を上記支持部材48に固定して、該連結部材47により各ベルトコンベヤ44からなるくし歯形コンベヤ43を水平状態に保持しているようにする。又、上記動力伝達軸50の一端にはギヤドモータ53の出力軸が連結してあり、該ギヤドモータ53は、上記支持架台54上に設置してある。
一方、上記可動ユニット42は、次のような構成としてある。すなわち、上記リフトケージ32の前後両端部の各支持部材34よりも前後両側の外側位置に達するよう前後方向に延びる縦通部55aと、該縦通部55aの前後両端部よりピット39の中央部位置近くまで屈曲して突出する屈曲部55bとからなる平面形状略コの字型の可動式枠体55を有し、該可動式枠体55の屈曲部55b下面を、ピット39内底部の反入出庫バース36側寄りの前後両端部位置に左右方向へ延びるように設置してあるガイドレール57上に車輪56を介して走行可能に載置することにより、可動式枠体55が左右方向へ水平移動できるようにしてある。更に、上記可動式枠体55を左右方向に移動させるためのシフト機構58を可動式枠体55の屈曲部55bと、固定部となるピット39内壁との間に介装させる。
更に、上記可動式枠体55の縦通部55aのピット39中央側に臨む側面における所要高さ位置に、固定ユニット41側の支持架台54に対向させて前後方向に延びる支持架台65を設け、該支持架台65上における前部と後部の所要個所に、上記固定ユニット41の各くし歯形コンベヤ43と同様な構成としてあるくし歯形コンベヤ43を設け、該くし歯形コンベヤ43の基端側の駆動プーリ49を駆動するための動力伝達軸50の両端部を支持部材48に軸受51を介し回転自在に支持させて、支持架台65上のギヤドモータ53に連結した構成としてある。
上記可動式枠体55を左右方向へシフトさせるためのシフト機構58としては、たとえば、図5に示す如く、ピット39内における前端壁及び後端壁の内側に、該ピット39の反入出庫バース36側寄りの位置に左右方向に水平に延びる支持フレーム59を取り付け、該支持フレーム59の反入出庫バース36側端部に、駆動用のモータ60により駆動されるようにした駆動スプロケット61を設けると共に、上記支持フレーム59の入出庫バース36側端部に従動スプロケット62を設けて、該各スプロケット61と62に動力伝達用のチェーン63を無端状に掛け回し、更に、該チェーン63の周方向の所要個所に、上記可動式枠体55の前後両端部の屈曲部55bを、それぞれ取付部材64を介し一体に取り付けてなる構成とする。これにより、上記モータ60により上記駆動スプロケット61を回転駆動させて、従動スプロケット62との間でチェーン63を左右方向に循環移動させることにより、取付部材64と一体に上記可動式枠体55を左右方向へシフトさせることができるようにしてある。
上記構成としてある可動ユニット42を、シフト機構58により左右方向へシフトさせる際、該可動ユニット42を固定ユニット41へ近接させる場合のストロークエンドは、可動ユニット42における各くし歯形コンベヤ43の各々のベルトコンベヤ44の先端が、固定ユニット41における各くし歯型コンベヤ43のそれぞれ対応するベルトコンベヤ44の先端に近接配置される位置となるように設定してある。一方、上記可動ユニット42を固定ユニット41より離反させる場合のストロークエンドは、該可動ユニット42の各くし歯型コンベヤ43の先端と、固定ユニット41の各くし歯形コンベヤ43の先端との間に、くし歯型パレット20の梁部材21を通過させ得る隙間を形成させることができるような位置となるように設定してある。
なお、上記固定ユニット41側のくし歯形コンベヤ43と可動ユニット42側のくし歯形コンベヤ43は、各ベルトコンベヤ44のフレーム46の端を連結部材47に固定した場合を図示しているが、各ベルトコンベヤ44を構成するフレーム46に連結部材47を貫通させて固定するようにしてもよい。
上記構成としてあることにより、上記車両移載装置40は、上記シフト機構58により可動ユニット42を固定ユニット41側へ近接するようシフトさせた状態では、該可動ユニット42及び固定ユニット41の前部と後部にそれぞれ設けてある各くし歯形コンベヤ43の細幅のベルトコンベヤ44を、入出庫バース36より延びるベルトコンベヤ37a,37bと連係して左右の同方向へ回転させることにより、上記ベルトコンベヤ37a,37bと車両移載装置40の各くし歯形コンベヤ43との間にて車両5の前後輪5a,5bを乗り移らせて、該車両5の受け渡しを行なうことができるようにしてある。又、上記シフト機構58により可動ユニット42を固定ユニット41より離反させた場合には、該固定ユニット41と可動ユニット42の間を、上記リフトケージ32に搭載させてあるくし歯形パレット20が上下方向に通過できるようになり、この際、上記固定ユニット41及び可動ユニット42にそれぞれ設けてある前部と後部の各くし歯形コンベヤ43の細幅のベルトコンベヤ44の間を、上記くし歯形パレット20の各車輪受け部材23が交互配置ですれ違うようになるため、上記車両移載装置40の各ベルトコンベヤ44上と、くし歯形パレット20の各車輪受け部材23との間で、載置される車両5の前後輪5a,5bの受け渡しを行なうことができるようになる。
なお、上記において、車両移載装置40上へ車両を乗り移らせる際には、可動ユニット42の各くし歯形コンベヤ43の基端部近傍位置まで車両5の反入出庫バース36側の片側の前後輪5a,5bが送られると、上記可動ユニット42の各くし歯型コンベヤ43の回転を、たとえば、動力伝達軸50の回転を対応するモータ60によるブレーキ力を作用させる等してロックさせ、この状態にて、シフト機構58による該可動ユニット42の固定ユニット41に対し離反する方向へのシフトを開始させると共に、上記各ベルトコンベヤ37a,37b上に残っている上記車両5の入出庫バース36側の前後輪5a,5bを、該各ベルトコンベヤ37a,37bと固定ユニット41の各くし歯型コンベヤ43の上記可動ユニット42の移動速度に合わせた反入出庫バース36側への同期した駆動により、固定ユニット41のくし歯形コンベヤ43上へ送るようにすればよい。
又、上記において、固定ユニット41と可動ユニット42に互いに対向するよう設けるくし歯形コンベヤ43は、図5に示す如く、該各くし歯形コンベヤ43を構成する細幅のベルトコンベヤ44として、それぞれ長さ寸法が多少長いものと短いものとを互い違いに配置してなる構成とすることが好ましい。これにより、可動ユニット42を固定ユニット41側へシフトさせて、それぞれ対応するくし歯形コンベヤ43のベルトコンベヤ44の先端同士を突き合わせるように近接配置すると、該各ベルトコンベヤ44の先端部同士の突き合せ位置が、隣接するベルトコンベヤ44の組同士で揃わなくなるため、固定側ユニット41と移動側ユニット42の各くし歯形ベルトコンベヤ43上にて車両5の前後輪5a,5bを乗り移らせる際のショックを軽減できるようにしてある。
更に、上記入出庫バース36に設ける各ベルトコンベヤ37a,37bのケージ昇降部3側端部に設けるプーリと、上記車両移載装置40の固定ユニット41の各くし歯形コンベヤ43における駆動プーリ49は、いずれも入出庫を行わせる車両5の車輪(タイヤ)幅よりも所要寸法小さい径となるようにして、上記各ベルトコンベヤ37a,37bと車両移載装置40の固定側ユニット41の対応するくし歯形コンベヤ43との間に形成されるくさび状の隙間を小さくして、該隙間を越えて車両5の前後輪5a,5bが乗り移るときのショックをなるべく小さくすることが好ましい。
上記リフトケージ32の前後側の各支持部材34の上面側には、くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22を受けて横行させるための複数個の横行ローラ35が、前後方向に相対向するように設けてある。すなわち、図3(イ)(ロ)に一例を示す如く、上記各支持部材34には、その長手方向(左右方向)に延びる板状部材67が上方へ突出させて設けてあり、上記横行ローラ35は、いずれもその外端側に取り付けてある回転軸66を上記板状部材67に回転自在に貫通させることによって支持させてある。上記板状部材67を貫通させた各回転軸66の突出端部には、動力伝達用のスプロケット68を1個又は2個取り付けて、互いに隣接する回転軸66同士のスプロケット68間に各々無端状のチェーン69を交互に掛け回すようにする。更に、上記板状部材67の一端部外側面には、モータ70が外向きに取り付けてあり、該モータ70の出力軸70a上の駆動スプロケット71と、該モータ70に近接配置された(図では左端側)回転軸66上に別に設けた動力伝達用のスプロケット68aの間にも無端状のチェーン69を掛け回すようにする。これにより、上記モータ70を駆動すると、その回転駆動力が、上記駆動スプロケット71から隣りの回転軸66上のスプロケット68aに伝達された後、各回転軸66上のスプロケット68へ各チェーン69を介し伝達されて、上記各回転軸66と共に各横行ローラ35が連動させられて回転駆動させられ、該各横行ローラ35上にガイド部材22を介して支持されるくし歯形パレット20が、左右方向へ移動することができるようにしてある。なお、上記リフトケージ32上の各モータ70へ給電を行なうための給電ケーブル(図示せず)は、リフトケージ32の昇降移動、該リフトケージ32と棚25との間におけるくし歯形パレット20の受け渡し、並びに、リフトケージ32をピット39内へ吊り下ろした状態での車両移載装置40の可動ユニット42の左右方向へのシフト等に干渉しないように、たとえば、上記給電ケーブルを上記リフトケージ32の昇降ストロークの半分よりもやや長い寸法とすると共に、該リフトケージ32の昇降ストロークの中間部と対応する建屋1の所要高さ位置における前壁部又は後壁部と、リフトケージ32の前端部又は後端部とを繋ぐように配置すればよい。
上記建屋1の左右の格納スペース4の各棚25部に設けてある複数個の横行ローラ24は、図6に一例を示す如く、いずれも外側となる一端面に取り付けた回転軸72を、たとえば、建屋1の前後壁部に棚25を形成する所要高さ位置に図示しない鉄骨等に支持されて設けられている水平状態の支持部材73に回転自在に貫通させることによって支持させてある。上記支持部材73を貫通させた各回転軸72の突出端部には、動力伝達用のスプロケット74を1個又は2個取り付けて、互いに隣接する回転軸72同士のスプロケット74間に各々無端状のチェーン75を交互に掛け回すようにする。更に、上記支持部材73の一端部外側面にはモータ76が外向きに取り付けてあり、該モータ76の出力軸76a上の駆動スプロケット77と、該モータ76に近接配置された(図では右端側)回転軸72上に別に設けた動力伝達用のスプロケット74aの間にも無端状のチェーン75を掛け回すようにする。これにより、上記モータ76を駆動すると、その回転駆動力が、上記駆動スプロケット77から回転軸72上のスプロケット74aに伝達された後、各回転軸72上のスプロケット74へ各チェーン75を介し伝達されて、上記各回転軸72と共に各横行ローラ24が連動させられて回転駆動させられ、該各横行ローラ24上にガイド部材22を介して支持されている上記くし歯形パレット20が、左右方向へ移動することができるようにしてある。
次に、上記構成としてある本発明のエレベータ式駐車装置を用いて車両5を入出庫させる手順について説明する。
車両5を入庫させるときには、図2に一点鎖線で示す如く、運転者が車両5を入出庫バース36に乗り入れ、左右の前輪5aが該入出庫バース36の前側のベルトコンベヤ37a上に、又、左右の後輪5bが後側のベルトコンベヤ37b上にそれぞれ載る位置に停車させ、車両5から降りると、入庫動作を開始する。入庫動作に際しては、予め、図7(イ)に示す如く、所要の収納予定棚25のくし歯形パレット20を、リフトケージ32上に載置させて、該くし歯形パレット20を、リフトケージ32とともにケージ昇降部3内にて吊り下ろしておき、車両移載装置40の下方位置となるピット39の内底部まで下降させた状態で、シフト機構58のモータ60の駆動により上記車両移載装置40の可動ユニット42を固定ユニット41側へシフトさせるようにする。次に、建屋1の入出庫口2aの扉を開けた後、上記入出庫バース36の前部と後部の各ベルトコンベヤ37a,37bを駆動して、上記入出庫バース36に停車された車両5を、図7(イ)に二点鎖線で示す如く、入出庫口2aを通して建屋1内へ搬入してケージ昇降部3の一側位置まで搬送する。この際、図2に一点鎖線で示す如く、上記入出庫バース36に停車された車両5が左右方向に曲がった姿勢で停車されている場合には、図示しないセンサで検知すると共に、上記前部と後部のベルトコンベヤ37aと37bの送り速度を相違させることで、図2に二点鎖線で示す如く、ケージ昇降部3の一側位置に達するまでに、車両5の姿勢の修正を行なうようにする。
次いで、上記各ベルトコンベヤ37a,37bと、車両移載装置40の固定ユニット41及び可動ユニット42の各くし歯形コンベヤ43を連係して反入出庫バース36側へ循環移動させる。これにより、上記各ベルトコンベヤ37a,37bにてケージ昇降部3の一側位置まで搬送された車両5は、図7(イ)に一点鎖線で示す如く、車両移載装置40上へ乗り移らされる。
この際、上記車両5の反入出庫バース36側に位置する前後輪5a,5bが、可動ユニット42のくし歯形コンベヤ43の基端部近傍位置まで送られると、図示しないセンサで検知して、上記各ベルトコンベヤ37a,37bと固定ユニット41のくし歯形コンベヤ43の連係した循環移動は継続させたまま、上記可動ユニット42のくし歯形コンベヤ43を停止させると同時に、シフト駆動機構58(図2参照)による上記可動ユニット42の反入出庫バース36側(可動ユニット42を固定ユニット41から離れる方向)へのシフトを開始させる。これにより、上記車両5は、図7(ロ)に示す如く、上記車両移載装置40の可動ユニット42と固定ユニット41上へ完全に乗り移らされるようになる。
その後、ピット39内へ予め下降させておいたくし歯形パレット20をリフトケージ32とともに上昇させると、上記車両移載装置40上の車両5は、図7(ロ)に二点鎖線で示す如く、くし歯形パレット20上へ移載される。
しかる後、リフトケージ32を上昇させることに伴い、上記車両5を搭載したくし歯形パレット20を上記収納予定棚25と対応する位置まで上昇させ、その後、リフトケージ32上の横行ローラ35と上記収納予定棚25の横行ローラ24を、連係させて該棚25の方向へ回転駆動させると、上記車両5は、くし歯形パレット20ごと格納スペース4の棚25に格納されるようになる。
一方、所要の棚25のくし歯パレット20上に載置された状態で格納スペース4に格納されている車両5を出庫させる場合には、上記入庫の場合と逆の手順の操作を行わせることにより、上記棚25に格納されている車両5は、入出庫バース36まで搬送されるようになる。
このように、本発明のエレベータ式駐車装置によれば、床面に2列のベルトコンベヤ37a,37bが設けられていてフラットな床面が形成されている入出庫バース36へ車両5を乗り入れるようにしてあるため、運転者の乗降スペースを広く取ることができる。又、車両5を入庫させるときには、運転者は、凹凸のあるパレット上ではなく上記フラットな床面が形成されている入出庫バース36へ車両5を乗り入れさせればよく、しかも、前輪5aと後輪5bが、それぞれ前部と後部のベルトコンベヤ37a,37b上に載りさえすれば、停止時の車両5の姿勢は左右方向へ曲がっていてもよいため、車両停止時の姿勢の許容範囲を、従来のエレベータ式駐車装置に比して大幅に拡大できることから、運転者の圧迫感、緊張感を緩和できる。
次に、図8(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1乃至図7(イ)(ロ)に示したと同様の構成としてあるエレベータ式駐車装置において、建屋1内のケージ昇降部3に配置されるリフトケージ32と、格納スペース4の棚25との間におけるくし歯形パレット20の受け渡しを、リフトケージ32上に設けた横行ローラ35のモータ70による回転と、棚25に設けた横行ローラ24のモータ76による回転とを連係させることで行わせることに代えて、リフトケージ32上に、いわゆるトンボと云われる形式のパレット横送り装置78を設けて、該パレット横送り装置78によりリフトケージ32上と、棚25との間におけるくし歯形パレット20の受け渡しを行なうことができるようにしたもので、以下のような構成としてある。
すなわち、予め、各くし歯形パレット20の梁部材21の幅方向中央部の下面に、下端の開放された溝型のレール79を、格納スペース4の棚25の左右幅方向の中央部とケージ昇降部3の左右幅方向の中央部との距離に対応した長さ寸法で前後方向に延びるよう取り付ける。
上記パレット横送り装置78は、リフトケージ32のビーム部材33上における上記くし歯形パレット20に取り付けたレール79の前後方向の一端部と対応する位置に、垂直方向上向きの回転軸81を回転駆動できるようにしてある旋回装置80が取り付けてある。該旋回装置80の回転軸81の上端部には、上記レール79とほぼ同様の長さ寸法を有する旋回アーム82の基端部が一体に取り付けてある。更に、該旋回アーム82の先端部の上側には、上記くし歯形パレット20のレール79に係合可能なローラ83が設けてある構成としてある。
更に、上記リフトケージ32の各支持部材34上、及び、各棚25には、モータ70,76により回転駆動される横行ローラ35,24に代えて、単にくし歯形パレット20のガイド部材22を受けて左右方向への移動をガイドするための回転自在なガイドローラ84,84aを、それぞれ左右方向に所要間隔で配列して設けるようにしてある。なお、上記リフトケージ32上のガイドローラ84は、梁部材21下面のレール79に上記パレット横送り装置78の旋回アーム82の先端部のローラ83を係合させた状態のくし歯形パレット20のガイド部材22をガイドできるような所要高さ位置に設けるものとしてある。
その他の構成は図1乃至図7(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
本実施の形態のエレベータ式駐車装置によれば、リフトケージ32上に搭載されている空もしくは実車状態のくし歯形パレット20を所要の棚25に格納させる場合は、先ず、リフトケージ32上に搭載されたくし歯形パレット20が、上記棚25と対応する高さ位置に配置されるようリフトケージ32を昇降させる。次に、上記旋回装置80により旋回アーム82を上記棚25の方向へ振り出すように旋回させる。これにより、上記旋回アーム82の先端部のローラ83が上記棚25の方向へ移動させられることに伴い、該ローラ83の係合されているレール79と一体に上記くし歯形パレット20は棚25側へ移動させられて、該棚25への格納が行なわれる。その後、上記リフトケージ32を下げる等して、旋回アーム82の先端部のローラ83をくし歯形パレット20下面のレール79より離脱させた後、旋回装置80により上記旋回アーム82を上記とは逆方向へ旋回させて、該旋回アーム82をリフトケージ32のビーム部材33に沿う前後方向の配置となるまで戻すようにし、その後リフトケージ32の昇降を行わせるようにする。
一方、所要の棚25に格納してある空もしくは実車のくし歯形パレット20をリフトケージ32上に搭載する場合には、上記の手順とは逆に、先ず、旋回アーム82がビーム部材33に沿う前後方向配置となっている状態で、リフトケージ32を上記搭載を所望するくし歯形パレット20と対応する位置よりもやや下方位置に一旦停止させ、次に、旋回装置80により旋回アーム82を、上記搭載を望むくし歯形パレット20側へ振り出すように旋回させて、該旋回アーム82の先端部のローラ83が、上記くし歯形パレット20のレール79の下方に位置するようにする。次いで、リフトケージ32を上昇させる等して、上記旋回アーム82の先端部のローラ83を、くし歯形パレット20のレール79に下方より係合させる。しかる後、旋回装置80により上記旋回アーム82を上記とは逆にリフトケージ32の方へ戻すよう旋回させて、該旋回アーム82を、リフトケージ32のビーム部材33上にて前後方向の配置となるまで戻す。これにより、上記旋回アーム82の先端部のローラ83がリフトケージ32上まで移動させられることに伴い、該ローラ83の係合されているレール79と一体に上記くし歯形パレット20がリフトケージ32上まで移動させられて、該リフトケージ32上への搭載が行なわれるようになる。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができることに加えて、格納スペース4の各棚25に、くし歯形パレット20を横送りするためのモータ76を備えた横行ローラ24を設ける必要をなくすことができる。
次いで、図9(イ)(ロ)は、上記図8(イ)(ロ)に示した実施の形態の応用例を示すもので、上記図8(イ)(ロ)に示したと同様の構成において、リフトケージ32上に、長さ寸法の固定された旋回アーム82を備えたパレット横送り装置78を設けることに代えて、長さ寸法を伸縮可能とした旋回アーム85を備えた形式のパレット横送り装置78aを設けた構成としたものである。
上記旋回アーム85は、たとえば、旋回装置80の回転軸81に、所要の長さ寸法のリニアブロック86を一体に取り付け、該リニアブロック86に、先端部の上側にくし歯形パレット20側のレール79に嵌合させるためのローラ83を備えてなるアーム部材87の基端側を、長手方向スライド可能に支持させ、更に、上記リニアブロック86とアーム部材87との間に、伸縮機構88として、たとえば、アーム部材87側に取り付けたステッピングモータ90を取付けた送りねじ89と、リニアブロック86側に取り付けた上記送りねじ89に螺着させたナット91とからなる伸縮機構88を介装した構成としてある。
上記構成としてあることにより、上記旋回アーム85は、リフトケージ32のビーム部材33上にて前後方向に配置するときには全長を収縮させるようにし、一方、旋回アーム85を左右方向へ旋回させるときには全長を伸長させるようにすることによって、該旋回アーム85を左右方向へ旋回させる際のくし歯形パレット20の横送り量を、旋回アーム85をリフトケージ32のビーム部材33上にて前後方向に配置しているときにおける旋回装置80と旋回アーム85先端のローラ83との間の距離よりも長く設定できるようになる。このため、本実施の形態では、上記旋回装置80を、リフトケージ32のビーム部材33の前後方向中間部の上側に設置するようにしてある。又、くし歯形パレット20の梁部材21の下面に設けるレール79は、上記旋回アーム85をリフトケージ32のビーム部材33上にて前後方向に配置しているときにおける該旋回アーム85の先端部のローラ83の配置と対応する梁部材21の前後方向一端部より前後方向中間部までの長さ寸法として設けるようにしてある。
その他の構成は図8(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
本実施の形態によれば、図8(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様の効果を得ることができ、更に、上記パレット横送り装置78aの旋回アーム85の先端部に設けてあるローラ83と、棚25に格納されているくし歯形パレット20のレール79との係合及び離脱を、旋回アーム85の旋回と伸縮とを組み合わせることで行わせることができる。これにより、図8(イ)(ロ)に示した実施の形態の場合のような上記ローラ83をくし歯形パレット20のレール79に対して係合又は離脱させるためのリフトケージ32の昇降動作を不要にできる。
図10乃至図13は本発明の実施の更に他の形態として、いわゆる中間乗入れ方式、すなわち、車両の乗り入れを行なう高さレベルの上方と下方の両側に車両を格納する形式のエレベータ式駐車装置に適用する場合を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、図1乃至図7(イ)(ロ)に示したと同様の構成における建屋1の地下部分に、建屋1内の左右方向の中央部に設けてあるケージ昇降部3と上下方向に連通するケージ昇降部3aを設け、該地下部分のケージ昇降部3aを左右で挟む両側位置に、建屋1内の格納スペース4と同様の格納スペース4aが形成してあり、該地下部分の各格納スペース4aには、建屋1内の各格納スペース4と同様に、くし歯形パレット20を格納できるようにしてある棚25を、上下方向に所要間隔で多段に設ける。
上記地下部分のケージ昇降部3aの上端部には、図1乃至図7(イ)(ロ)の実施の形態の車両移載装置40の固定ユニット41及び可動ユニット42と同様に、入出庫バース36より延びる前後の各コンベヤ37a,37bと対応する前部と後部位置にそれぞれくし歯形コンベヤ43を備え、更に、該各くし歯形コンベヤ43を、それぞれ建屋1の1階部分の床と対応する高さ位置でケージ昇降部3の中央側へ水平に突出する姿勢より、ほぼ垂直方向下向きの姿勢となるまで上下方向に回動できるようにしてある固定ユニット41aと可動ユニット42aとからなる車両移載装置40aを設ける。
詳述すると、上記車両移載装置40aの固定ユニット41aおける前部位置と後部位置に設ける各くし歯形コンベヤ43は、図1乃至図7(イ)(ロ)に示したものと同様に、前後方向に延びる連結部材47にてフレーム46を一体に連結された複数の、たとえば、4基ずつの細幅のベルトコンベヤ44を備えてなる構成としてある。
上記各くし歯型コンベヤ43における4基ずつのベルトコンベヤ44の駆動プーリ49は、1本の動力伝達軸50の長手方向所要間隔位置に一体に取り付けてある。該動力伝達軸50の両端部は、上記地下部分のケージ昇降部3aにおける入出庫バース36側壁面の上部所要位置に個別に設けた支持架台92上の軸受93にそれぞれ回転自在に支持させると共に、前部位置に設けるくし歯形コンベヤ43では上記動力伝達軸50の前端部を、又、後部位置に設けるくし歯形コンベヤ43では動力伝達軸50の後端部を、それぞれ対応する軸受93よりも外側へ突出させると共に、該各突出端部を、対応する軸受93と同じ支持架台92上における前後方向の外側位置に設けたギヤドモータ53の出力側にそれぞれ接続してある。
更に、上記固定ユニット41aの前部位置に設ける上記くし歯形コンベヤ43の連結部材47の後端部に、該くし歯形コンベヤ43の動力伝達軸50の後端部を受ける軸受93よりも後側にて該動力伝達軸50と同軸心上に配置した回転軸94をアーム部材95を介し一体に取り付けると共に、後部位置に設けるくし歯形コンベヤ43の連結部材47の前端部に、該くし歯形コンベヤ43の動力伝達軸50の前端部を受ける軸受93よりも前側にて該動力伝達軸50と同軸心上に配置した回転軸94をアーム部材95を介し一体に取り付ける。該前部と後部位置の各くし歯形コンベヤ43に取り付けられた各回転軸94には、上記ケージ昇降部3aの入出庫バース36側壁面の前後方向中間部における上端部所要位置に取り付けた支承部材96上の回動用のギヤドモータ97の出力側にそれぞれ接続してある。これにより、対応するギヤドモータ53より動力伝達軸50を介して各駆動プーリ49へ伝達される回転駆動力により、前部と後部の各くし歯形コンベヤ43のベルトコンベヤ44を同期して左右方向へ回転させることができ、更に、上記回動用のギヤドモータ97の回転駆動力により回転軸94を回転させることにより、アーム部材95、連結部材47と一体に前後の各くし歯形コンベヤ43のフレーム46を、それぞれ動力伝達軸50を中心として上下方向に回動させることができる。このフレーム46の回動により、上記前部と後部の各くし歯型コンベヤ43をともにケージ昇降部3,3aの内側へ水平に突出する姿勢より、ほぼ垂直方向下向きの姿勢となるまで上下方向に回動させることができるようにしてある。
上記可動ユニット42aおける前部位置と後部位置に設ける各くし歯形コンベヤ43は、上記固定ユニット41aのものと同様に、前後方向に延びる連結部材47にてフレーム46を一体に連結された4基ずつの細幅のベルトコンベヤ44を備えてなる構成としてある。又、該4基ずつのベルトコンベヤ44の駆動プーリ49は、1本の動力伝達軸50の長手方向所要間隔位置に一体に取り付けてあり、該動力伝達軸50の両端部を、可動式枠体55のケージ昇降部3aの中央側に臨む側面における所要高さ位置に設けた支持架台98上の軸受93にそれぞれ回転自在に支持させると共に、前部位置に設けるくし歯形コンベヤ43では上記動力伝達軸50の前端部を、又、後部位置に設けるくし歯形コンベヤ43では動力伝達軸50の後端部を、それぞれ対応する軸受93よりも外側へ突出させると共に、該各突出端部を、対応する軸受93と同じ支持架台98上における前後方向の外側位置に設けたギヤドモータ53の出力側にそれぞれ接続してある。
更に、上記可動ユニット42aの前部位置に設ける上記くし歯形コンベヤ43の連結部材47の後端部と、後部位置に設けるくし歯形コンベヤ43の連結部材47の前端部に、上記固定ユニット41aと同様に、各々の動力伝達軸50を受ける上記軸受93よりも前後方向の内側位置にて該各動力伝達軸50と同軸心上に配置した回転軸94をアーム部材95を介しそれぞれ一体に取り付け、該各回転軸94を、上記可動式枠体55に取り付けた支承部材99上の回動用のギヤドモータ97の出力側にそれぞれ接続してある。これにより、対応するギヤドモータ53より動力伝達軸50を介して各駆動プーリ49へ伝達される回転駆動力により、上記可動ユニット42aの前部と後部の各くし歯形コンベヤ43のベルトコンベヤ44を同期して左右方向へ回転させることができ、更に、上記回動用のギヤドモータ97の回転駆動力により回転軸94を回転させることにより、アーム部材95、連結部材47と一体に上記前後の各くし歯形コンベヤ43のフレーム46を、それぞれ動力伝達軸50を中心として上下方向に回動させることができる。このフレーム46の回動により、上記前部と後部の各くし歯型コンベヤ43をともにケージ昇降部3,3aの内側へ水平に突出する姿勢より、ほぼ垂直方向下向きの姿勢となるまで上下方向に回動させることができるようにしてある。
上記可動式ユニット42aは、各くし歯型コンベヤ43が、固定ユニットのくし歯形コンベヤと対応した高さ位置となるように、地下部分に設けたケージ昇降部3aの上端部における反入出庫バース36側に配置すると共に、上記ケージ昇降部3aにおける所要高さ位置の前後壁の内側に支持部材100を介し設けたガイドレール57上に、車輪56を介し左右方向へ走行可能に載置するようにしてある。
その他、図1乃至図7(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
本実施の形態における車両移載装置40aでは、ピット39に代えて、上記地下部分のケージ昇降部3a内へ、予め、建屋1内の格納予定棚25のくし歯形パレット20を搭載したリフトケージ32を吊り下ろした後、上記固定ユニット41a及び可動ユニット42aの各くし歯型コンベヤ43を、ギヤドモータ97の回転駆動力によりいずれもケージ昇降部3、3aの中央側へ水平に突出する姿勢とさせた状態としたまま、図1乃至図7(イ)(ロ)に示した実施の形態のエレベータ式駐車装置の入出庫手順と同様の入出庫手順で用いることにより、入出庫バース36に停車された車両5を、上記建屋1内に設けた各棚25へ格納させることができる。
一方、地下部分に設けた格納スペース4aの格納予定棚25に車両5を入庫させる場合は、上記と同様に、上記固定ユニット41a及び可動ユニット42aの各くし歯型コンベヤ43を、ギヤドモータ97の回転駆動力によりいずれもケージ昇降部3、3aの中央側へ水平に突出する姿勢とさせた状態にて、図1乃至図7(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様の手順により、入出庫バース36よりベルトコンベヤ37a,37bにより搬送された車両5を、車両移載装置40a上に乗り移らせた後、上記地下部分の格納予定棚25のくし歯形パレット20を予め搭載してあるリフトケージ32を、上記車両移載装置40aの固定ユニット41aと可動ユニット42aの間を通して上昇させることで、図13に示す如く、上記車両5を、該リフトケージ32上のくし歯形パレット20の上へ乗り移らせる。
しかる後、図13に二点鎖線で示す如く、上記車両移載装置40aの固定ユニット41aと可動ユニット42aの各くし歯型コンベヤ43を、ギヤドモータ97により垂直方向ほぼ下向きの姿勢となるまで回転させる。これにより、上記固定ユニット41aと可動ユニット42aの間を通して地下部分のケージ昇降部3aの上端部が上下方向に開放されるようになる。
よって、その後、リフトケージ32を、図13に二点鎖線で示す如く、上記車両移載装置40aの固定ユニット41aと、可動ユニット42aの間を通して吊り下ろし、上記車両5を搭載したくし歯形パレット20を地下部分の格納スペース4aにおける上記収納予定棚25と対応する位置まで下降させ、しかる後、リフトケージ32上の横行ローラ35と上記収納予定棚25の横行ローラ24を、連係させて該棚25の方向へ回転駆動させることにより、上記車両5は、くし歯形パレット20ごと格納スペース4aの棚25に格納されるようになる。
地下部分の格納スペース4aにおける所要の棚25に格納されている車両5を出庫させる場合には、上記手順とは逆の手順で行なうようにすればよい。
本実施の形態によっても、車両5を入庫させる際の運転者の労力を軽減できる等、図1乃至図7(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様の効果を得ることが可能な中間乗入れ方式のエレベータ式駐車装置とすることができる。
更に、図14乃至図20(イ)(ロ)は本発明の実施の更に他の形態として、中間乗り入れ方式のエレベータ式駐車装置へ適用する場合の別な例を示すもので以下のような構成としてある。
すなわち、本実施の形態におけるエレベータ式駐車装置は、図10乃至図13に示したものと同様に、地上に立設した建屋1の左右方向の中央部に、上下方向に延びるケージ昇降部3を設けると共に、上記建屋1の地下部分に、上記ケージ昇降部3と連通するケージ昇降部3aを上下方向に設ける。該ケージ昇降部3,3aには、図23及び図24に示したと同様に、左右のビーム部材16と、該各ビーム部材16の前部と後部よりくし歯状に水平方向内向きに突設した複数本ずつ(たとえば、4本ずつ)の車輪支承部材17と、上記各ビーム部材16の長手方向両端部に取り付けた上下方向に所要寸法延びるガイド部材18とからなるくし歯形リフトケージ15を収納する。上記ケージ昇降部3,3aの四角部には、上下方向のガイドレール19を設けて、上記ガイド部材18をスライド自在に嵌合させ、且つ建屋1内の頂部に設けてある巻上装置11(図23参照)のチェーン12に、上記各ガイド部材18の上端部を接続して上記くし歯形リフトケージ15を吊り下げて支持させるようにする。これにより、上記巻上装置11によるチェーン12の巻上下により、上記くし歯形リフトケージ15を、ケージ昇降部3,3aにて昇降できるようにする。なお、上記巻上装置11によるくし歯形リフトケージ15の吊り下げ支持は、上記チェーン12に代えて、ワイヤロープで行わせるようにしてもよい。
なお、上記において、くし歯式リフトケージ15の各車輪支承部材17上に車両5の荷重が作用すると、上記ガイド部材18の上下両端部に対してはガイドレール19の内側面へ押し付けるような大きな反力が作用する。このため、かかる反力が作用する場合にも上記各ガイド部材18が対応するガイドレール19に対して円滑にスライドできるように、上記各ガイド部材18の上下両端部に、ガイドレール19と接する反力受けローラ101を設けるようにしてある。
又、上記建屋1の1階部分には、図1乃至図7(イ)(ロ)の実施の形態と同様に、左右方向の一側壁(図1では右側壁)に、図示しない開閉扉を備えた入出庫口2aを設け、該入出庫口2aの外側に、入出庫バース36を設ける。該入出庫バース36の床面における前部位置と後部位置には、駆動用のモータ38aと38bを個別に備えた2列のベルトコンベヤ37aと37bを、建屋1の1階部分を通して上記ケージ昇降部3,3aの一側に達するよう設置する。これにより、上記入出庫バース36へ乗り入れる車両5を、前輪5aと後輪5bを上記前後2列のベルトコンベヤ37aと37bに別々に載せた状態で上記入出庫バース36とケージ昇降部3の一側位置との間で左右方向へ移送できるようにしてある。
更に、上記建屋1の1階部分と対応するケージ昇降部3,3a内に、上記入出庫バース36より延びるベルトコンベヤ37a,37bと、ケージ昇降部3,3aにて昇降する上記くし歯形リフトケージ15との間で車両5を載せ替えるための車両移載装置102を設ける。
上記車両移載装置102は、上記くし歯形リフトケージ15の左右の車輪支承部材17の先端部同士の間を通過可能な所要幅で前後方向に延びる梁部材104と、該梁部材104の前後両端部に取り付けた左右方向に所要寸法延びる断面形状コの字型あるいは逆L字型のガイド部材105(図では断面形状コの字型のものを示してある)とからなる移動架台103を備える。上記移動架台103の両端の各ガイド部材105を、上記ケージ昇降部3,3a内の前後壁部の内側における建屋1の1階部分と対応する所要高さ位置に設けた横行ローラ106に係合させて、該横行ローラ106の回転により、上記移動架台103をケージ昇降部3,3aの中央部位置より上記入出庫バース36側へ所要寸法シフトできるようにする。
更に、上記移動架台103の前部と後部の上側には、左右方向に循環移動できるようにしてある細幅のベルトコンベヤ107を、上記くし歯形リフトケージ15の各車輪支承部材17と平面的に重ならない交互配置となるよう前後方向所要間隔で複数基ずつ、たとえば、4基ずつ配置して設けた構成としてある。
詳述すると、上記細幅の各ベルトコンベヤ107は、図16及び図17に示す如く、略T字型として上部が左右方向へ所要寸法突出するようにして前後方向へ所要間隔で配置してある前後一対のフレーム108と、該各フレーム108の左右両端部にそれぞれ回転自在に取り付けた従動プーリ109と、各フレーム108の中央部に、回転自在に貫通させた動力伝達軸110と、該動力伝達軸110に所定間隔で取り付けた各駆動プーリ111と、該各駆動プーリ111と左右の各従動プーリ109に無端状に掛け回した細幅のベルト112とからなる構成としてある。図3における符号113はスナブプーリ、114はベルト112上に載置される車両5の荷重を受けるためのキャリヤローラである。
上記構成としてあるベルトコンベヤ107は、上記移動架台103における梁部材104の前部と後部における上面に、くし歯形リフトケージ15の各車輪支承部材17と交互配置となるよう前後方向に所要間隔で4基ずつ配置して各々の前後一対のフレーム108の下端を、それぞれ上記梁部材104の上面に固定するようにしてある。該梁部材104の前部と後部に配される上記4基ずつの各ベルトコンベヤ107の駆動プーリ111を一体に取り付けてある動力伝達軸110は、上記前部側に設けられた各ベルトコンベヤ107の動力伝達軸110ではその後端部を、又、後部側に設けられた各ベルトコンベヤ107の動力伝達軸110ではその前端部を、上記梁部材104の前後方向中間部の上面に設置したギヤドモータ115の前後方向に備えられた出力軸116にそれぞれ接続して、該ギヤドモータ115の出力軸116より上記各動力伝達軸110へ伝えられる回転駆動力により、前部と後部のすべてのベルトコンベヤ107のベルト112を、左右方向へ同期して循環移動させることができるようにしてある。
更に、上記ケージ昇降部3,3a内に設けて車両移載装置102を左右方向へシフトさせるための横行ローラ106は、図18に示す如く、それぞれ回転軸117に一体に取り付けられており、各回転軸117は、たとえば、ケージ昇降部3,3a内の所要高さ位置における前後壁の内側に所要間隔を隔てて左右方向に延びるよう水平状態に設けた支持部材118の長手方向所要間隔個所(図では5個所)に、回転自在に貫通させて支持させてある。更に、支持部材118を貫通させた各回転軸117の突出端部には、動力伝達用のスプロケット119を1個又は2個取り付けて、互いに隣接する回転軸117同士のスプロケット119間に各々無端状のチェーン120を交互に掛け回すようにする。更に、上記支持部材118の外側位置にて図示しない支持部材を介してケージ昇降部3,3a内の所要個所にモータ121が取り付けてあり、該モータ121の出力軸121a上の駆動スプロケット122と、該モータ121に近接配置された(図では左端端側)の回転軸117上に別に設けた動力伝達用のスプロケット119aとの間にも無端状のチェーン120を掛け回すようにする。これにより、上記モータ121を駆動すると、その回転駆動力が、上記駆動スプロケット122から隣の回転軸117上のスプロケット119aに伝達された後、各回転軸117上のスプロケット119へ各チェーン120を介して伝達されて、上記各回転軸117と共に横行ローラ106がすべて連動させられて回転駆動させられ、該各横行ローラ106上にガイド部材105を介して支持されている上記車両移載装置102が、左右方向へシフトすることができるようにしてある。
上記構成としてあることにより、上記車両移載装置102は、ケージ昇降部3,3aの中央部に配置してある場合には、その外側を、上記くし歯形リフトケージ15が上下方向に通過できるようになり、この際、車両移載装置102の前部と後部に設けてある細幅の各ベルトコンベヤ107の間を、くし歯形リフトケージ15の各車輪支承部材17が交互配置ですれ違うようになるため、上記車両移載装置102の各ベルトコンベヤ107上と、くし歯形リフトケージ15の各車輪支承部材17との間で、載置される車両5の前後輪5a,5bの受け渡しを行なうことができるようになる。又、上記モータ121により各横行ローラ106を図15において時計方向に回転駆動させることにより、上記車両移載装置102を、入出庫バース36側へ所要寸法シフトさせることができる。これにより、入出庫バース36より上記ケージ昇降部3,3aの一側まで延びるよう設置されている2列の各ベルトコンベヤ37a,37bのケージ昇降部3側端部に、上記車両移載装置102上の前部と後部に設けてある各ベルトコンベヤ107の入出庫バース36側の端部を近接させることができるようにしてある。したがって、上記のように車両移載装置102を入出庫バース36側にシフトさせた状態にて、入出庫バース36より延びる上記各ベルトコンベヤ37a,37bと、車両移載装置102上の各ベルトコンベヤ107を左右の同方向へ回転させることにより、上記ベルトコンベヤ37a,37bと車両移載装置102の各ベルトコンベヤ107との間にて車両5の前後輪5a,5bを乗り移らせて、該車両5の受け渡しを行なうことができるようにしてある。
なお、上記入出庫バース36に設ける各ベルトコンベヤ37a,37bのケージ昇降部3,3a側端部に設けるプーリと、上記車両移載装置102上の各ベルトコンベヤ107における入出庫バース36側に設ける従動プーリ109は、ともに入出庫を行わせる車両5の車輪幅よりも所要寸法小さい径となるようにして、上記各ベルトコンベヤ37a,37bと、車両移載装置102の各ベルトコンベヤ107との端部同士の間に形成されるくさび状の隙間を小さくして、該隙間を越えて車両5の前後輪5a,5bが乗り移るときのショックをなるべく小さくすることが好ましい。
更に、建屋1の1階部分におけるケージ昇降部3,3aよりも反入出庫バース36側となる領域には、前後壁部の内側に、上記ケージ昇降部3,3a内に設けた横行ローラ106と同様に、上記車両移載装置102のガイド部材105に係合させることにより該車両移載装置102を受けて左右方向へ横行させることができるようにした横行ローラ124を備えて、上記車両移載装置102をケージ昇降部3,3a内より待避させることができるようにするための待避部123が形成してある。
上記待避部123における横行ローラ124は、図18に示す如く、上記ケージ昇降部3,3aの横行ローラ106と同様に、それぞれ回転軸125を一体に取り付けて有し、該各回転軸125を、上記待避部123の前後壁の内側にケージ昇降部3,3a内にて横行ローラ106を支持する支持部材118と水平方向に並ぶよう設けた左右方向の支持部材126の長手方向所要間隔個所(図では5個所)に、回転自在に貫通させて支持させてある。更に、上記支持部材126を貫通させた各回転軸125の突出端部には、動力伝達用のスプロケット127を1個又は2個取り付けて、互いに隣接する回転軸125同士のスプロケット127間に各々無端状のチェーン128を交互に掛け回すようにする。更に、上記支持部材126の外側位置にて図示しない支持部材を介して待避部123内の所要個所にモータ129が取り付けてあり、該モータ129の出力軸129a上の駆動スプロケット130と、該モータ129に近接配置された(図では左端端側)の回転軸125上に別に設けた動力伝達用のスプロケット127aとの間にも無端状のチェーン128を掛け回すようにする。これにより、上記モータ129を駆動すると、その回転駆動力が、上記駆動スプロケット130から隣の回転軸125上のスプロケット127aに伝達された後、各回転軸125上のスプロケット127へ各チェーン128を介し伝達されて、上記各回転軸125と共に横行ローラ124がすべて連動させられて回転駆動させられ、該各横行ローラ124上にガイド部材105を介して支持されている上記車両移載装置102が、左右方向へ横行することができるようにしてある。
上記構成としてあることにより、上記待避部123の各横行ローラ124と、ケージ昇降部3,3aの各横行ローラ106を、それぞれのモータ129と121の連係した駆動により、ともに待避部123側へ回転させると、上記ケージ昇降部3,3aの横行ローラ106上に支持されている車両移載装置102のガイド部材105は、上記待避部123の横行ローラ124上へ移動させられ、これにより、該車両移載装置102がケージ昇降部3,3a内より待避部123へ待避されるようにしてある。一方、上記各モータ129と121を連係させて上記各横行ローラ124と106を上記とは逆方向に駆動させることにより、上記待避部123へ待避された車両移載装置102を、ケージ昇降部3,3a内へ戻すことができるようにしてある。
建屋1内における2階以上の領域と地下部分の領域、すなわち、上記入出庫バース36とケージ昇降部3,3aとの間における車両5の搬送径路となる1階部分を除いた上方及び下方の領域には、図14に示す如く、ケージ昇降部3,3aを左右で挟むよう両側に、図10乃至図13に示した実施の形態と同様の格納スペース4,4aが形成してあり、該格納スペース4には、くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22(図14参照)をそれぞれ複数個の横行ローラ24で支持するようにしてある棚25が、上下方向に所要の配列ピッチで階層状に設けてある。
上記左右の格納スペース4の各棚25部に設けてある複数個の横行ローラ24は、図6に示したと同様に、その外側となる一端面中心部に取り付けた回転軸72を、モータ76により、駆動スプロケット77と動力伝達用のスプロケット74とチェーン75を介して連動して回転駆動できるようにして、該各横行ローラ24上にガイド部材22を介して支持されている上記くし歯形パレット20を、左右方向へ移動させることができるようにしてある。
更に又、上記ケージ昇降部3,3aにおける前後壁部には、図23及び図24に示したと同様に、上記左右の各格納スペース4,4aの各段の棚25の横行ローラ24と水平方向に並ぶ所要高さ位置ごとに横行ローラ26が、複数個ずつ(図では4個ずつ)内向きに並べて設けてある。
上記ケージ昇降部3,3aに水平方向に並べて且つ多段に設ける横行ローラ26は、少ない駆動装置で駆動できるようにするため、上下複数段の横行ローラ26を一つのモータにて駆動できるようにしてある。すなわち、図19に一例を示す如く、上記各横行ローラ26は、格納スペース4の各棚25ごとの横行ローラ24と同様に、外側となる一端面中心部に一体に取り付けた回転軸131を、建屋1の図示しない鉄骨等に支持させて前後壁部における各棚25に対応する高さ位置に左右方向に延びるように設けた支持部材132の長手方向所要間隔位置に、各段ごとの横行ローラ26の回転軸131をそれぞれ回転自在に貫通させて支持させ、且つ上記支持部材132を貫通して外方に突出させた上記各回転軸131の突出端部に、それぞれ動力伝達用のスプロケット133を取り付ける。該スプロケット133の取り付けは、左右で隣接する各回転軸131同士にチェーン134を掛けるよう左右両端部の2つの回転軸131には1個のスプロケット133を、又、残りの回転軸131には2個ずつのスプロケット133をそれぞれ一体に取り付けて、隣接するスプロケット133同士に無端状のチェーン134を交互に掛け回すようにする。次に、各段ごとに設けられる横行ローラ26が連動して左右方向へ回転できるようにするため、前後壁部の所要高さ位置(数段の横行ローラ26設定位置の中間部位置)に、モータ135を外向きに設置する。モータ135は図示しない支持部材を介して建屋1の鉄骨等に支持させるようにする。該モータ135の出力軸135aに2枚の駆動スプロケット136を一体に取り付ける。該モータ135の上下の両段に位置している横行ローラ26の回転軸131に、上記2枚の駆動スプロケット136に1枚ずつ対応する動力伝達用のスプロケット133aを一体に取り付け、上記各駆動スプロケット136と上記横行ローラ26の回転軸131上のスプロケット133aとの間に、それぞれ無端状のチェーン137を掛け回すようにする。これにより、上記モータ135の回転駆動力を、上記駆動スプロケット136、チェーン137、スプロケット133aを経て上下方向の横行ローラ26の回転軸131に伝達して、上記ケージ昇降部3,3aに設けられた上下2段の各横行ローラ26を同期して回転駆動できるようにしてある。
なお、図19に二点鎖線で示す如く、上記モータ135の上下一方又は双方の段のいずれかの横行ローラ26の回転軸131と、更に上方あるいは下方の段のいずれかの横行ローラ26の回転軸131に、動力伝達用のスプロケット133aを上下方向に対応させてそれぞれ取り付けると共に、該各スプロケット133a同士の間に無端状のチェーン137を掛け回すようにすれば、ケージ昇降部3,3aの3段又は4段に亘り設けられている各横行ローラ26を、上記1つのモータ135にて同時に回転駆動させるようにすることもできる。更には、上記と同様に、上下各段に配設されている任意の段のいずれかの横行ローラ26の回転軸131上に別個にスプロケット133aを取り付けて、上下の段の上記スプロケット133a同士に、無端状のチェーン137を掛け回して連動できるようにすることにより、より多段の、更には、上記ケージ昇降部3,3aのすべての段の横行ローラ26を、1つのモータ135により同期して回転駆動できるようにさせるようにすることも可能である。
その他、図1乃至図7(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
次に、上記構成としてある本実施の形態のエレベータ式駐車装置を用いて車両5を入出庫させる手順について説明する。
車両5を入庫させるときには、先ず、図20(イ)に示す如く、ケージ昇降部3内にてくし歯形リフトケージ15を吊り下ろして、車両移載装置102よりも下方となる地下部分のケージ昇降部3aへ下降させた状態にて、横行ローラ106を駆動して上記車両移載装置102を入出庫バース36側へシフトさせておくようにする。
この状態において、運転者が入出庫バース36へ車両を乗り入れると、図1乃至図7(イ)(ロ)に示した実施の形態のものと同様に、該入出庫バース36のベルトコンベヤ37a,37bを駆動させて、上記入出庫バース36に停車された車両5を、図20(イ)に二点鎖線で示す如く、入出庫口2aを通して建屋1内へ搬入してケージ昇降部3,3aの一側位置まで搬送する。この際、図15に一点鎖線で示す如く、上記入出庫バース36に停車された車両5が左右方向に曲がった姿勢で停車された場合には、上記各ベルトコンベヤ37aと37bの送り速度を変えることで、図15に二点鎖線で示す如く、ケージ昇降部3,3aの一側位置に達するまでに、車両5の姿勢の修正を行なうようにする。
次いで、上記各ベルトコンベヤ37a,37bと、車両移載装置102の各ベルトコンベヤ107の回転を連係させることで、上記各ベルトコンベヤ37a,37bにてケージ昇降部3の一側位置まで搬送された車両5を、図20(イ)に一点鎖線で示す如く、車両移載装置102上へ乗り移らせる。
車両5が車両移載装置102上へ乗り移り終えると、図20(ロ)に示す如く、上記車両5を搭載したまま車両移載装置102を、ケージ昇降部3,3aの左右方向の中央位置まで戻す。この操作は、各横行ローラ106を上記とは逆方向へ回転駆動させることにより行う。その後、地下部分のケージ昇降部3a内へ予め下降させておいたくし歯形リフトケージ15を、上記車両移載装置102よりも上方位置まで上昇させると、該車両移載装置102上の車両5は、図20(ロ)に二点鎖線で示す如く、くし歯形リフトケージ15上へ受けられて移載される。
その後、建屋1の2階よりも上方の領域に形成してある格納スペース4の棚25に車両5を格納させる場合には、図23及び図24に示したエレベータ式駐車装置と同様にして、上記くし歯形リフトケージ15のケージ昇降部3における上昇を継続して行なわせた後、該くし歯形リフトケージ15上の車両5を、収納予定棚25のくし歯形パレット20上へ移し、しかる後、該車両5を、くし歯形パレット20ごと格納スペース4の棚25に格納させるようにする。
一方、地下部分に形成してある格納スペース4aの棚25に車両5を格納しようとする場合には、図21に示す如く、くし歯形リフトケージ15上へ車両5を移載させて空となった車両移載装置102を、ケージ昇降部3,3aの横行ローラ106と待避部123の横行ローラ124の回転を連係させることで、待避部123へ移動させる。これにより、地下部分のケージ昇降部3aの上端部が上下方向に開放されるため、その後、図21に二点鎖線で示す如く、車両5を搭載しているくし歯形パレット102を地下部分のケージ昇降部3aへ吊り下ろした後、該くし歯形リフトケージ15上の車両5を、図23及び図24に示したエレベータ式駐車装置の場合と同様にして、地下部分の格納スペース4aの所要の収納予定棚のくし歯形パレット20上へ移し、しかる後、該車両5を、くし歯形パレット20ごと格納スペース4aの棚25に格納させるようにする。
所要の棚25のくし歯パレット20上に載置されて格納されている車両5を出庫させる場合には、上記入庫の場合と逆の手順の操作を行わせることにより、上記棚25に格納されている車両5を、入出庫バース33まで搬送するようにする。
このように、本実施の形態のエレベータ式駐車装置によっても、車両5を入庫させる際の運転者の労力を軽減できる等、図1乃至図7(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様の効果を得ることが可能な中間乗り入れ方式のエレベータ式駐車装置とすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、入出庫バース36の前部と後部に設けるコンベヤとしては、上面をフラットにする点ではベルトコンベヤ37a,37bを用いることが望ましいが、載置される車両5の前後輪5a,5bを横方向に搬送できれば、ベルトに代えて、循環移動可能に設けたチェーンの外周側に幅方向に延びる細長い平板状部材を周方向に並べて配列して取り付けてなる形式のコンベヤや、ローラコンベヤ等、ベルトコンベヤ37a,37b以外のいかなる形式のコンベヤを採用してもよい。
図1乃至図7(イ)(ロ)の実施の形態、図10乃至図13の実施の形態においては、車両移載装置40,40aの可動ユニット42,42aを左右方向へ移動可能とするための構成として、固定部側に取り付けたガイドレール56上に、車輪56を介して上記可動ユニット42,42aの可動式枠体55を走行自在に載置させる構成を示したが、可動ユニット42,42aに車両5の荷重が作用している場合でも左右方向に円滑に移動できるようにすれば、上記可動式枠体55と固定部側との間にリニアガイドを介在させる等のスライド機構を採用するようにしてもよい。
又、上記車両移載装置40,40aの可動ユニット42,42aを左右方向へシフトさせるためのシフト機構58としては、車両5の荷重が作用して重量物となる状態でも可動ユニット42,42aを左右方向に横送りできれば、油圧シリンダ等のアクチュエータ、送りねじと該送りねじに螺着させたナット部材とからなる送り機構、ラック・ピニオン機構、左右方向に回転する送りローラを備えた機構等、固定部側に取り付けてモータ60により左右方向へ循環移動させるチェーン63と、該チェーン63の所要個所に上記可動ユニット42,42aの所要個所を一体に取り付ける取付部材64とからなる構成以外のいかなる機構を採用してもよい。
図10乃至図13の実施の形態におけるリフトケージ32上に、くし歯形パレット20を横送りするための横行ローラ35を設けることに代えて、図8(イ)(ロ)の実施の形態又は図9(イ)(ロ)の実施の形態におけるパレット横送り装置78又は78aを設けるようにしてもよい。
図14乃至図21の実施の形態における車両移載装置102のベルトコンベヤ107は、くし歯形リフトケージ15の各車輪支承部材17と交互にすれ違えるよう前後方向に所要間隔で配置してあるベルト112を左右方向に循環移動できるようにしてあれば、フレーム108の形状、スナブプーリ113の有無や配置、キャリアローラ114の有無や配置、駆動用のモータの形式や設置位置及び該モータとの間を接続する動力伝達機構等は任意に設定してよい。
図4に示した車両移載装置40及び図11に示した車両移載装置40aのくし歯形コンベヤ43では、該くし歯形コンベヤ43を構成する各ベルトコンベヤ44のフレーム46の先端部に従動プーリ45を設けてなるものとして示したが、従動プーリ45に代えて従動用のスプロケットを設けて、ベルト52を掛け回すようにしてもよい。同様に、図16及び図17に示したベルトコンベヤ107では、フレーム108の左右両端部に、それぞれ従動プーリ44を設けるものとして示したが、従動プーリ44に代えて従動用のスプロケットを設けて、ベルト47を掛け回すようにしてもよい。
図8(イ)(ロ)の実施の形態及び図9(イ)(ロ)の実施の形態では、リフトケージ32及び格納スペース4に、いずれもくし歯形パレット20のガイド部材22を受けるためのフリーなローラ84,84aを設けるものとして示したが、くし歯形パレット20を左右方向へ円滑に移動させることができるようにすれば、たとえば、くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22の下面側にガイドローラを設けてなる構成とし、一方、リフトケージ32の前後両端部の上側及び格納スペース4における各棚25と対応する前後壁部の内側に、左右水平方向に延びるレールを設けて、該レール上を上記くし歯形パレット20がガイドローラを介し左右方向へ走行できるようにしてもよい。又、くし歯形パレット20の前後両端部のガイド部材22の下面側に、ガイドローラと左右方向に延びるレールとを前後に位置をずらして設けてなる構成とし、一方、リフトケージ32の前後両端部の上側、又は、格納スペース4における各棚25と対応する前後壁部の内側のいずれか一方に、上記くし歯形パレット20のガイドローラを左右方向へ走行自在に受けるためのレールを設け、且つ他方に上記くし歯形パレット20のレールを受けるためのガイドローラを設けて、上記くし歯形パレット20の左右方向への移動を、上記各ガイドローラとレールの組み合わせによりガイドさせるようにしてもよい。
上記各実施の形態におけるくし歯形パレット20の車輪受け部材23の前後方向の配置数は、該部材23の太さや強度、部材同士の配列間隔及び載置させる車両5の前後輪5a,5bのサイズ等に応じて自在に設定してよい。同様に、図1乃至図7(イ)(ロ)の実施の形態、及び、図10乃至図13の実施の形態における車両移載装置40,40aの固定ユニット41,41a及び可動ユニット42,42aに設ける各くし歯形コンベヤ43を構成するベルトコンベヤ44の前後方向の配置数は、該各ベルトコンベヤ44に要求される強度や幅、及び、載置させる車両5の前後輪5a,5bのサイズ等に応じて自在に設定してよい。同じく、図14乃至図21の実施の形態のくし歯形リフトケージ15における車輪支承部材17、車両移載装置102より左右方向に突出させるベルトコンベヤ107の前後方向の配置数は、該各部材の太さや強度、各部材同士の間隔及び載置させる車両5の前後輪5a,5bのサイズ等に応じて自在に設定してよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。