JP4312861B2 - 合成樹脂製容器とその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製容器とその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鑑賞のための植物(花卉)を主として栽培等するための花卉容器(植木鉢、花瓶等)や、植木鉢の美観を整えることを主目的とする植木鉢カバーや、傘を立て掛けておくための傘立てや、水を汲むためのバケツ、水を溜めておくための鉢や瓶等の容器であって、もともと素焼によって製造されることが多い容器(以下、「花卉容器等」と総称する)に関し、詳しくは、素焼風の重厚感を有する合成樹脂製容器とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
花卉容器等は、もともと、素焼の容器や陶磁器等であったが、このような伝統的な素材に代わって合成樹脂製の花卉容器等が広く市場に受け入れられている。花卉容器を例にすると、合成樹脂製の花卉容器(以下、合成樹脂製の花卉容器を、単に「花卉容器」とよぶ)を上述した伝統的な素材の容器と比べると、軽量であり、落としても簡単に割れることがなく、自由な形と色彩が得られ、さらに、大量生産が可能である等の特徴を持っている。ただし、そのような特徴を持つ花卉容器であっても、欠点がないわけではない。花卉容器の欠点とは、素焼の植木鉢や陶磁製の花瓶等が持つ重厚感(肉厚感)を持っていないということである。花卉容器は、あくまで花卉の引き立て役ではあるが、花卉を飾る際の花卉容器の装飾的役割は無視できない。花卉容器の善し悪しは、そのまま、花卉の善し悪しに影響する、といっても過言でない。花卉容器の善し悪しを決める一つの要素である、という認識の下に、花卉容器に素焼風の重厚感を持たせるために種々の試みがなされている。
【0003】
まず、考えられるのが、花卉容器の肉厚を厚くして伝統的な容器と同等な重厚感を醸し出す方法である。この方法によれば、素焼きの植木鉢や陶磁製の花瓶等と同じ肉厚の容器を製造できるのであるから、その点においては好ましい方法といえる。しかし、肉厚を厚くした花卉容器を、たとえば、射出成形によって製造する場合を考えると、肉厚が厚い分だけ成形品が変形(肉ひけ等)しやすく、成形品の芯部まで冷却するのに時間がかかる。成形品の変形は不良品を生みだし、冷却時間がかかることは量産性を悪くする。何れも、製品コストを高めるので、好ましいことではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、行われたのが、花卉容器を図11に示す形状に構成する方法である。すなわち、図11に示す花卉容器(以下、「従来の花卉容器」という)100は、容器本体101と、この容器本体101の上端開口部103の周縁に形成された環状顎部105と、を備え、この環状顎部105内部に中空部107が形成されている。中空部107は、環状顎部105に厚みを与えて重厚感を醸し出す働きをしている。従来の花卉容器100の製造は、中空部107付近がアンダーカットになるため、射出成形によってではなく回転成形によって一般的に行われている。金型内に密封した粉末原料を加熱溶融させ、この金型を回転させることにより金型内面に樹脂層を形成させる回転成形は、複雑な外観をした成形品を製造したりできること、金型が比較的安価であること、等の利点があるが、成形に人手と時間がかかり、短時間に大量生産するのには不向きである。大量生産できないと、製品コストが高くなる。これが、従来の花卉容器100が持つ第1の課題である。
【0005】
さらに、素焼の花卉容器の表面は、手加工されるのが一般的であるから、この表面に刻まれた文様等は手加工でしか作れない形状の歪さや、削り面の粗雑さや、寸法のばらつきや、角度の曖昧さ等が、観る者の趣味にもよるが、このような手作り感(手加工感)も花卉容器の重厚感に寄与している、といえよう。手加工による文様等は、もちろん幾何学的に分析されうるが、そのばらつきや曖昧さ等によりたいへん複雑に構成されている。このため、コンピュータ等を用いて手作り感のある複雑な文様等をデザインすることは、不可能なことではないが形状を特定するためのデータ量の膨大さを考えると必ずしも容易なことではない。花卉容器に手作り感を持たせるには、やはり、手作りによる文様等を備えさせるに限る、と発明者らは考えた。合成樹脂製の花卉容器等に手作りの文様を形成することによって、花卉容器等の重厚感を醸し出すこと、これが、本発明が解決しようとする第2の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の課題を解決するために発明者らは、従来の花卉容器100の環状顎部105を成形しやすいように分割し、両者を嵌合構造によって嵌合する方法に着目した。この方法であれば、花卉容器の重厚感を損なうことはないし、回転成形のような非能率的な成形方法を採用する必要もないからである。さらに、嵌合させて完成した環状顎部105の繋ぎ目をできるだけ目立たないようにすれば、重厚感をさらに効果的に醸し出すことができる、とも発明者は考えた。
【0007】
さらに、第2の課題を解決するために試作を重ねた発明者らは、グラファイト(黒鉛)等を電極とする放電加工によって金型を加工する方法を採用し、このグラファイトを手作業によって加工することによって当該金型による成形品である花卉容器等に手作り感を出させた。上記手段の詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、この「課題を解決するための手段」の欄の随所において述べた用語等の解釈は、その性質上可能な限り何れの請求項に記載した発明にも適用されるものである。
【0008】
請求項1に記載した発明の構成
請求項1に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項1の容器」という)は、容器本体と、前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部と、を備える点において先に説明した従来の合成樹脂製容器と基本的に同じである。請求項1の容器の構成上の特徴は、前記環状顎部は、前記容器本体に一体成形された環状基部と、この環状基部の上端部に嵌合する環状上端部と、から構成され、前記環状上端部の内部に、前記中空部が形成されていることにある。なお、本明細書において「環状」とは、円い形状に限らず、多角形状も含む概念である。
【0009】
請求項1に記載した発明の作用効果
請求項1の容器の作用効果は、次のとおりである。すなわち、容器本体に一体成形された環状基部の上端に環状上端部を嵌合させることにより環状顎部を有する合成樹脂製容器が完成する。環状上端部は内部に中空部が形成されていることによって、環状顎部の外観上の厚みが増加する。環状顎部の外観上の厚みの増加によって、花卉容器全体の重厚感が増す。環状上端部を環状基部とは別々に構成したので、回転成形に比べて成形にかかる人手と時間を少なくできるので量産性が上がる。
【0010】
請求項2に記載した発明の構成
請求項2に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下「請求項2の容器」という)は、請求項1の花卉容器の構成に限定が加わり、前記環状基部は、それぞれ上方へ突き出す第1の環状突起と、第2の環状突起及び第3の環状突起とを含み、前記第1の環状突起は、前記容器本体と内壁面を共有する。すなわち、第1の環状突起の内壁面と容器本体の内壁面とが同一平面となるように形成され、前記第2の環状突起は、前記第1の環状突起の外側に所定間隔の受入溝を介して形成され、前記第3の環状突起は、前記第2の環状突起の外側に所定間隔を介して形成され、前記環状上端部は、前記受入溝によってその下端部が挟持される(下端部と受入溝の間の遊びが少ない)形状に形成された内壁板部と、この内壁板部と前記中空部を挟んで対向する外壁板部と、前記内壁板部と前記外壁板部の上端を連結する上端連結部と、を含み、前記内壁板部の下端部を前記受入溝に挿入した際に、前記第1の環状突起の上端部と接触する環状の隠しリブが前記内壁板部の内壁面に形成され、前記第3の環状突起の外壁と前記外壁板部の内壁との間に抜け止め用の嵌合構造が形成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載した発明の作用効果
請求項2の容器は、請求項1の容器の作用効果に加え、次のような作用効果を生じる。まず、第1の環状突起は容器本体の内壁面を共有するため両者間に繋ぎ目はない。一方、内壁板部の内壁面に形成された隠しリブが第1の環状突起の上端部と接触することによって、この上端部を少なくとも部分的に隠すことになる。これにより隠しリブと第1の環状突起との間の繋ぎ目が目立たなくなる。内壁板部の下端部は受入溝によって挟持され、第3の環状突起の外壁と前記外壁板部の内壁との間に形成された嵌合構造の働きにより両者が嵌合する。以上によって、環状基部に環状上端部が嵌合され、花卉容器が完成する。環状上端部を構成する上端連結部は、環状顎部に見かけ上の厚みを持たせ、これによって、合成樹脂製容器に重厚感を醸し出させる。
【0012】
請求項3に記載した発明の構成
請求項3に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項3の容器」という)は、請求項2の容器の構成に限定が加わり、前記内壁板部は前記外壁板部より肉厚が薄く、すなわち、外壁板部は内壁板部より肉厚が厚く形成されていることを構成上の特徴とする。
【0013】
請求項3に記載した発明の作用効果
請求項3の容器は、請求項2の容器の作用効果に加え、次の作用効果を生じる。つまり、肉厚が異なると、冷却時間に違いがでる。肉厚が厚いほうが薄いより冷却時間が長い。また、肉厚が厚いほうが薄いより冷却時の収縮率が高い。このため、成形した環状上端部の冷却は、内壁板部が外壁板部より速く行われる。また、内壁板部の冷却後に外壁板部が収縮して上端連結部から内壁板部側へ折れ曲がる。この折れ曲がりによって、環状上端部を環状基部に嵌合した際に、外壁板部が第3の環状突起に押し付けられ、その結果、両者間の嵌合構造の嵌合がしっかりと行われるとともに、両者間の繋ぎ目が縮められる。
【0014】
請求項4に記載した発明の構成
請求項4に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項4の容器」という)は、請求項3の容器の構成に限定が加わり、前記外壁板部の下端部肉厚は先細り形状に形成されていることを構成上の特徴とする。
【0015】
請求項4に記載した発明の作用効果
請求項4の容器は、請求項3の容器の作用効果に加え、外壁板部の下端部肉厚が先細り形状に形成されているので、外壁板部の下端部と環状基部とが自然に一体化し、両者間の繋ぎ目が目立たなくなる、という作用効果が生じる。
【0016】
請求項5に記載した発明の構成
請求項5に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項5の容器」という)は、請求項1乃至4の何れかの容器の構成に限定が加わり、前記環状上端部の前記環状基部上端への嵌合は、前記環状上端部が冷却硬化する前に行うことを構成上の特徴とする。「冷却硬化する前に」とあるのは、金型から取り出した環状上端部を既に冷却硬化した容器本体すなわち環状基部に変形なく嵌合させられ、かつ、完全に冷却硬化する前に、という趣旨である。
【0017】
請求項5に記載した発明の作用効果
請求項5の容器は、請求項1乃至4の何れかの容器の作用効果に加え、環状上端部の冷却硬化を環状基部に嵌合した後に行うようにしたので、嵌合後の冷却硬化によって両者間の隙間が縮められ繋ぎ目が目立たなくなる、という作用効果が生じる。
【0018】
請求項6に記載した発明の構成
請求項6に記載した発明に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項6の容器」という)は、請求項1乃至5の何れかの容器の構成に限定が加わり、前記容器本体を成形するための金型の一部又は全部は、一部又は全部が手加工されたグラファイト(黒鉛、カーボン等)を電極とする放電加工によって加工されたものであることを特徴とする。金型の「一部又は全部」と表現したのは、手加工に係る部分が全加工工程の一部又は全部、という趣旨であって、手加工に係る部分と機械加工に係る部分とが混在している場合と、手加工に係る部分だけの場合との双方を含む、という意味である。また、グラファイトの加工も、手加工に係る部分と機械加工に係る部分とが混在している場合と、手加工に係る部分だけの場合との双方を含む意味である。「手加工」というのは、人手によって加工するという意味であって、彫刻刀やのみ等の道具を使うことを排除する趣旨ではない。なお、容器本体だけではなく、環状上端部をも上記方法によって加工された金型を用いて成形することを妨げるものではないことは言うまでもない。
【0019】
請求項6に記載した発明の作用効果
請求項6の容器は、請求項1乃至5の何れかの容器の作用効果に加え、グラファイトを介して間接的に手加工の要素が加えられた金型によって容器本体が成形されているので、グラファイトに手加工によって刻まれた文様等が、容器本体の表面に再現(形成)される。すなわち、グラファイトの文様と金型に刻まれる文様等とは陽画と陰画の関係が成り立つので、この金型によって成形された容器本体の表面に陽画の文様等がそのまま再現される、というわけである。このようにして手加工による文様等が再現(形成)された容器本体に環状上端部を嵌合させることによって、重厚感と手作り感を兼ね備えた合成樹脂製容器が完成する。
【0020】
請求項7に記載した発明の構成
請求項7に記載した発明に係る合成樹脂製容器の製造方法(以下、請求項7の製造方法」という)は、容器本体と、前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹脂製容器の製造方法において、前記容器本体と一体に環状基部を金型によって成形する第1工程と、内部に前記中空部を有する前記環状基部と嵌合する環状上端部を成形する第2工程と、前記環状上端部が冷却硬化する前に前記環状上端部を前記環状基部に嵌合させる第3工程と、からなることを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載した発明の作用効果
請求項7の製造方法によれば、次の作用効果が生じる。まず、容器本体と環状基部を一体成形し、この環状基部に冷却硬化前の環状上端部を嵌合させる。環状上端部の冷却硬化を待ち、冷却硬化により、環状基部と環状上端部との間の繋ぎ目が縮まったところで合成樹脂製容器が完成する。このような過程によって環状上端部と環状基部との繋ぎ目を目立たなくすることができ、それだけ、両者間の一体感が増し重厚感を醸し出すことができる。
【0022】
請求項8に記載した発明の構成
請求項8に記載した発明に係る合成樹脂製容器の製造方法(以下、「請求項8の製造方法」という)は、請求項7の製造方法に限定が加わり、前記金型の一部又は全部は、一部又は全部が手加工されたグラファイトを電極とする放電加工によって加工されたものであることを特徴とする。
【0023】
請求項8に記載した発明の作用効果
請求項8の製造方法は、請求項7の製造方法の作用効果に加え、次の作用効果を生じる。すなわち、グラファイトを介して間接的に手加工の要素が加えられた金型によって容器本体が成形されているので、グラファイトに手加工によって刻まれた文様等が、容器本体の表面に再現(形成)される。すなわち、グラファイトの文様と金型に刻まれる文様等とは陽画と陰画の関係が成り立つので、この金型によって成形された容器本体の表面に陽画の文様等がそのまま再現される、というわけである。このようにして手加工による文様等が再現(形成)された容器本体に環状上端部を嵌合させることによって、重厚感と手作り感を兼ね備えた合成樹脂製容器が完成する。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、各図を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。図1は本実施形態に係る花卉容器の斜視図であり、図2は図1の花卉容器の一部を切り欠いた図であり、図3は図1の花卉容器を分解した図であり、図4は環状顎部の拡大断面図である。図5は放電加工装置の概略構成図であり、図6は本実施形態の変形例を示す部分拡大図である。なお、本実施形態は、花卉容器を示しているが、他の合成樹脂製容器についても本実施形態と同様な構成及び製造方法を適用できることはいうまでもない。
【0025】
花卉容器の基本構成
図1に示すように花卉容器1は、たとえば、ポリプロピレンのような熱可塑性の合成樹脂で作られており、容器本体3と、容器本体3の上端開口部3aの周縁に形成された環状顎部5とから、概ね構成され、図2に示すように環状顎部5は、容器本体3と一体に成形された環状基部7と、この環状基部7の上部7aに嵌合する環状上端部9とから構成されている。
【0026】
容器本体の構成
図3に示すように容器本体3は、後述する環状基部7とともに射出成形によって一体に作られ、環状基部7の下端部7bは花卉容器1を運ぶときに手を掛けられるように横方向に突き出している。容器本体3の形状や大きさは、植える花卉の種類に応じて決定され、本実施形態の容器本体3の外壁面3pには素焼き模様が形成されている。好みに合わせてこの外壁面3pに花柄や縄模様等のレリーフを施したり着色したりして、手作り感を出すようにするとよい。また、容器本体3の下端部に水抜き孔3hをあけておくと便利である。なお、容器本体3の肉厚は、花卉を植えたときにその重さによって簡単に変形しない程度の硬さを保つとともに、空の容器本体3を日にかざしたときに光が通過しない程度の厚みとする。光の通過は容器本体3を構成する樹脂の色彩にも影響されるが、光が通過してしまうと花卉容器1の重厚感が損なわれてしまうので充分に注意する。
【0027】
環状基部の構成
環状基部7について、図3及び4を参照しながら説明する。先に説明したように環状基部7は容器本体3と一体に成形され、環状顎部5の下端部を構成する。環状基部7は、それぞれ上方へ突き出す第1の環状突起71と、第2の環状突起73及び第3の環状突起75とを含み、第1の環状突起71よりも第2の環状突起73が、第2の環状突起73よりも第3の環状突起75が、それぞれ長く形成されている。第1の環状突起71の基部71bと第2の環状突起73の基部73bと第3の環状突起75の基部75bとは容器本体3の上端開口部3aの周縁から斜め上方に放射状に広がる底部3eによって連結されている。第1の環状突起71は、容器本体3と内壁面を共有するように、すなわち、容器本体3の内壁面の延長上に第1の環状突起71の内壁面があり両者が一体となるように形成されている。第2の環状突起73は、第1の環状突起71の外側に所定間隔の受入溝7g(図3参照)を介して形成され、第3の環状突起75は、第2の環状突起73の外側に所定間隔の間隙7kを介して形成されている。間隙7kは、環状上端部9を環状基部7に嵌合させる際に、第3の環状突起75を上端開口部3a側に弾性屈曲させるための屈曲促進空間としても機能するが、第3の環状突起75の屈曲に影響がなければ、この間隙7kを形成する必要はない。
【0028】
受入溝7g内には、第1の環状突起71と第2の環状突起73とを連結する複数個の連結リブ7r,7r...が形成され、これらによって第1の環状突起71と第2の環状突起73との間に補強関係が築かれている。また、間隙7kにも第2の環状突起73と第3の環状突起75とを連結する複数個の連結リブ7s,7s...が形成され、これらによって第2の環状突起73と第3の環状突起75との間に補強関係が築かれている。
【0029】
第3の環状突起の構成
図4に基づき、第3の環状突起75について詳しく説明する。第3の環状突起75は、そのほぼ下半分を占める突起下端部75dと残りの下半分を示す突起上端部75uによって構成され、突起下端部の外壁面が環状基部7の底部3eの外壁面に連なって一体化している。突起下端部75dと突起上端部75uとの間には、段部81が形成され、突起上端部75uの外壁には、放射方向に突き出る複数個の嵌合凸部75p,75p...が所定間隔を介して形成されている。図4に示すように嵌合凸部75pは、縦断面の形状が三角形になっている。嵌合凸部75pは、後述する嵌合凹部95pとともに、嵌合構造83を構成する。
【0030】
環状上端部の構成
図3及び4に示すように環状上端部9は、アルファベットのJの字を逆さにしたような断面形状を有し、その長辺部分を構成する内壁板部91と、その短辺部分を構成して内壁板部91と対向する外壁板部93と、その屈曲部分、すなわち、内壁板部91と外壁板部93の上端を連結する部分を構成する上端連結部95と、から概ね構成され、内壁板部91と外壁板部93との間に中空部9eが形成されている。外壁板部93は、内壁板部91より肉厚に形成され、その断面は半月に似た形状になっている。半月形状に形成したのは、外壁板部93を下端部に向けて先細りの形状にすることによって、外壁板部93を環状基部7の外壁に自然に一体化したように見せるためである。内壁板部91の下端部91bは、第1の環状突起71と第2の環状突起73との間に形成された受入溝7gに挿入した際に両者に挟持される形状に形成されている。挟持されるようにしたのは、受入溝7gと下端部91bとの間の遊びをできるだけ少なくして、後述する嵌合構造83の働きと合わせて環状上端部9と環状基部7との嵌合を安定させるためである。なお、図3に示す切欠91c,91c...を形成したのは、下端部91bを受入溝7gに挿入した際に連結リブ7r,7r...を受け入れさせ、各連結リブ7rが挿入の邪魔にならないようにするためである。
【0031】
下端部91bは、さらに、これを受入溝7gに挿入した際に、第1の環状突起71の上端部71uと接触する環状の隠しリブ91rが前記内壁板部の内壁面に形成されている。隠しリブ91rは、第1の環状突起71の上端部71uの端面を隠して両者間の繋ぎ目をできるだけ目立たないように形成する。たとえば、この隠しリブ91rを容器本体3内に形成された段部のように形成し、上端開口部3a側から見たときに第1の環状突起71との繋ぎ目を目立たなくするとなおさらよい。図4に示すように外壁板部93の中空部9e側の面(内壁)に、突起上端部75uの外壁から突き出る嵌合凸部75p,75p...に対応して嵌合凹部95p,95p...が形成されている。嵌合凹部95pは、嵌合凸部75pとともに嵌合構造83を形成し、嵌合凸部75pを受け入れて環状上端部9を嵌合基部7に嵌合させた際の抜け止めの役割を果たす。このように本実施形態では嵌合凸部75pを第3の環状突起75の突起上端部75uに、嵌合凹部95pを外壁板部93の内壁に、それぞれ形成したが、この逆、すなわち、前者に嵌合凹部を後者に嵌合凸部をそれぞれ形成してもよい。
【0032】
内壁板部91と外壁板部93との間には、図3に示すように複数個の連結リブ9r,9r...が形成され、各連結リブ9rには切欠9cが形成されている。切欠9cは、第3の環状突起75の突起上端部75uを挟持して嵌合構造83が嵌合した後に突起上端部75uが上端開口部3a側にずれないようにして嵌合構造83の働きを助ける。なお、環状上端部9を多角形状にした場合は、成形後の冷却硬化による収縮率等を考慮して、角部分とそれ以外の部分との肉厚を変化させる等によって、完全に冷却硬化したときに環状上端部9の形状が歪まないようにするとよい。
【0033】
花卉容器の製造手順
図3及び4を参照しながら、花卉容器1の製造手順について説明する。まず、容器本体3を金型によって成形する。容器本体3を成形するための金型の加工方法は、別項にて説明する。次に、環状上端部9を成形し、これを完全に冷却硬化する前に、すでに冷却硬化した容器本体3の環状基部7に嵌合させる。環状上端部9の嵌合は、必ずしも冷却硬化前に行わなければならないわけではないが、このようにすれば、嵌合後の冷却硬化による収縮によって環状上端部9と環状基部7との間の隙間が縮められ両者間の繋ぎ目が目立たなくなるので、花卉容器1の重厚感を醸し出す上でたいへん好ましい。なお、環状基部7に嵌合させる際に環状上端部9をどの程度まで冷却硬化させておくかは、逆に言えば、どの程度の温度を保たせておくかは、環状上端部9等を構成する合成樹脂材の性質や肉厚等の構造、嵌合させるときの周囲温度等を総合的に考慮して調整する。
【0034】
環状上端部9を環状基部7に嵌合させる際には、内壁板部91の下端部91bを受入溝7gにしっかりと挿入し、隠しリブ91rが第1の環状突起先端の端面71uと接触するように行う。これと同時に、環状上端部9の切欠91c,91c...を受入溝7g内の連結リブ7r,7r...に受け入れさせ、嵌合構造83を構成する嵌合凸部75pを嵌合凹部95pにしっかり嵌合させる。嵌合する際に、連結リブ9rの切欠9cによって突起上端部75uが挟持されているか確認する。
【0035】
容器本体用金型の加工方法
図5に基づいて、容器本体3の加工方法について説明する。本実施形態における容器本体用金型51の加工は、一方の電極であるグラファイト53と他方の電極である容器本体用金型51の間でアーク放電をさせ、容器本体用金型51の表面を微少に除去しながら加工を行う放電加工によって行っている。放電加工による加工以外の加工を排除する趣旨ではないが、グラファイト53を手加工することによって成形品である容器本体3表面に手作り風の文様等を再現するために最適な方法の一つとしてこの放電加工を選択したものである。
【0036】
放電加工は、加工したグラファイト53と容器本体用金型51との各々を電極として電源55を接続し、加工液57内で通電することによって行う。これによって、手加工した文様等が容器本体用金型51に転写される。完全に転写されたところで、金型加工を終了する。グラファイト53の加工は、手作業によって行うが、その際に素焼の容器に文様等をつけるのと同じ道具を用いて同じ感覚で行うとよい。そのように行えば、それだけ手作り感、たとえば、表面のザラツキや曖昧さ等が忠実に表現され、容器本体3の表面に手作り感の高い文様等が再現されるからである。手作り感の高い文様等は、前述した重厚感等と相俟って、合成樹脂製ながら素焼の容器に匹敵する出来映えを実現させる。
【0037】
環状上端部の変形例
図6に基づいて本実施形態の環状上端部109の変形例(以下、「本変形例」という)について説明する。本変形例の説明は、本実施形態の環状上端部9と異なる部分についてだけ行い、共通する部分についての説明は重複を避けるために省略する。さらに、共通する部分については可能な限り同一の部材名を使用して説明を行う。図6に戻り、説明を続ける。本変形例における嵌合上端部109は、
嵌合上端部9と同様にアルファベットのJの字を逆さにしたような断面形状を有し、その長辺部分を構成する内壁板部191と、その短辺部分を構成して内壁板部191と対向する外壁板部193と、その屈曲部分、すなわち、内壁板部191と外壁板部193の上端を連結する部分を構成する上端連結部195と、から概ね構成され、内壁板部191と外壁板部193との間に中空部109eが形成されている。
【0038】
符号175は、容器本体103の上端に一体成形された環状基部107が備える第3の環状突起である。第3の環状突起175は、その下端部を構成する突起下端部175dと、その上端部を構成する突起上端部175uによって構成されている。突起上端部175uの断面は、半月に似た形状に形成され、その肉厚部分に嵌合凹部193fが形成されている。一方、嵌合上端部109の外壁板部の先端には、嵌合凸部195mが形成され、この嵌合凸部195mは、嵌合凹部193fと嵌合するように形成されている。嵌合凹部193fは、嵌合凸部195mとともに嵌合構造183を形成され、嵌合凸部195mを受け入れて環状上端部109を嵌合基部1077に嵌合させた際の抜け止めの役割を果たす。
【0039】
容器本体3との嵌合は、先に説明した本実施形態における嵌合と同様に、環状上端部109を成形してから冷却硬化前に行うようにするとよい。この冷却硬化によって、外壁板部193と突起上端部175uとの間の繋ぎ目が目立たなくなるからである。この繋ぎ目を目立たなくするような文様等を、この繋ぎ目周辺に配しておけば、さらによい。
【0040】
【発明の効果】
各請求項に記載した発明によれば、合成樹脂製の容器でありながら重厚感を持ち、安価で大量生産できる合成樹脂製容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る花卉容器の斜視図である。
【図2】 図1の花卉容器の一部を切り欠いた図である。
【図3】 図1の花卉容器を分解した図である。
【図4】 環状顎部の拡大断面図である。
【図5】 放電加工装置の概略構成図である。
【図6】 本実施形態の変形例を示す部分拡大図である。
【図7】 従来の花卉容器を部分的に切り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
1 花卉容器
3 容器本体
3a 上端開口部
5 環状顎部
7 環状基部
7g 受入溝
9 環状上端部
9e 中空部
51 金型
53 グラファイト
71 第1の環状突起
73 第2の環状突起
75 第3の環状突起
75p 嵌合凸部
83 嵌合構造
91 内壁板部
93 外壁板部
95p 嵌合凹部

Claims (8)

  1. 容器本体と、
    前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、
    前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹脂製容器において、
    前記環状顎部は、前記容器本体に一体成形された環状基部と、この環状基部の上端部に嵌合する環状上端部と、から構成され、
    前記環状上端部の内部に、前記中空部が形成されていることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 前記環状基部は、それぞれ上方へ突き出す第1の環状突起と、第2の環状突起及び第3の環状突起とを含み、
    前記第1の環状突起は、前記容器本体と内壁面を共有するように形成され、
    前記第2の環状突起は、前記第1の環状突起の外側に所定間隔の受入溝を介して形成され、
    前記第3の環状突起は、前記第2の環状突起の外側に所定間隔を介して形成され、
    前記環状上端部は、前記受入溝によってその下端部が挟持される形状に形成された内壁板部と、この内壁板部と前記中空部を挟んで対向する外壁板部と、前記内壁板部と前記外壁板部の上端を連結する上端連結部と、を含み、
    前記内壁板部の下端部を前記受入溝に挿入した際に、前記第1の環状突起の上端部と接触する環状の隠しリブが前記内壁板部の内壁面に形成され、
    前記第3の環状突起の外壁と前記外壁板部の内壁との間に抜け止め用の嵌合構造が形成されていることを特徴とする請求項1に記載した合成樹脂製容器。
  3. 前記内壁板部は前記外壁板部より肉厚が薄く形成されていることを特徴とする請求項2に記載した合成樹脂製容器。
  4. 前記外壁板部の下端部肉厚は先細り形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載した合成樹脂製容器。
  5. 前記環状上端部の前記環状基部上端への嵌合は、前記環状上端部が冷却硬化する前に行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載した合成樹脂製容器。
  6. 前記容器本体を成形するための金型の一部又は全部は、一部又は全部が手加工されたグラファイトを電極とする放電加工によって加工されたものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載した合成樹脂製容器。
  7. 容器本体と、
    前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、
    前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹脂製花卉容器の製造方法において、
    前記容器本体と一体に環状基部を金型によって成形する第1工程と、
    内部に前記中空部を有する前記環状基部と嵌合する環状上端部を成形する第2工程と、
    前記環状上端部が冷却硬化する前に前記環状上端部を前記環状基部に嵌合させる第3工程と、からなることを特徴とする合成樹脂製容器の製造方法。
  8. 前記金型の一部又は全部は、一部又は全部が手加工されたグラファイトを電極とする放電加工によって加工されたものであることを特徴とする請求項7に記載した合成樹脂製容器の製造方法。
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