JP4305471B2 - クラッチハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと変速機との間に配設され、前記エンジンからの動力を前記変速機に選択的に伝達または遮断するためのクラッチ機構、およびそのクラッチ機構を操作するためのレリーズ機構を収容すると共に、外周壁の上部に通気孔が設けられているクラッチハウジングに関し、特に、その通気孔から流入した異物を、前記レリーズ機構を構成するレリーズベアリングの摺動部に付着させない構造を有するクラッチハウジングに関するものである。
車両用クラッチ機構は、エンジンと変速機との間に配設され、エンジンで発生した動力を選択的に変速機に伝達または遮断するための装置であり、このクラッチ機構は運転者或いは電子制御装置の指示によってレリーズ機構を介して操作される。
図3は、従来のクラッチ機構100およびレリーズ機構102を収容するクラッチハウジング104の断面図である。クラッチ機構100およびレリーズ機構102は、皿状のクラッチハウジング104内に収容されている。レリーズ機構102は、クラッチハウジング104の変速機側(図3において右側)の隔壁からエンジン側(図3において左側)に向かって軸心と平行に突き出す円筒状の円筒部106の外周面に対して軸心方向の摺動可能に嵌め入れられたレリーズベアリング108を、図示しないクラッチペダルを踏み込むことで軸心方向に移動させる。このレリーズベアリング108が変速機側(図3において右側)に移動させられると、弾性力によってクラッチ機構100のプレッシャプレート110をクラッチディスク112に押し付けるダイヤフラムスプリング114が、レリーズベアリング108と一体的に変速機側に移動させられ、クラッチディスク112の係合が解放される。
また、クラッチ機構100を係合させる際には、クラッチディスク112の摩擦によってエンジンと変速機との間の回転差を吸収するが、この際に発生する摩擦熱を効率よく冷却させるために、クラッチハウジング104の外周壁の上部には、外気を吸入するための通気孔116が設けられている。この通気孔116から吸気と共に、泥水や埃等の異物が吸入されることがある。特に、泥水がクラッチハウジング104の剛性を高めるために形成されている補強リブ118に付着すると、補強リブ118の壁面を伝ってリテーナ部106とレリーズベアリング108との間の摺動部に流入し易くなっており、この摺動部に泥水や埃などの異物が噛み込むと、レリーズベアリング108の機能が低下し、クラッチ機構100の作動にも影響を及ぼす恐れがあった。
この問題に対して、例えば特許文献1に開示されているクラッチハウジングでは、クラッチハウジングに形成されている外気導入口(本明細書では通気孔)を覆うようにボス部を設けたことで泥水や埃等の異物の浸入を阻止している。
特開平10−252775号公報
しかしながら、特許文献1をはじめとした技術では、泥水などの液状物の侵入は比較的阻止できるものの、外気導入口が外部と連通している以上、完全に液状物の侵入を阻止することは不可能であり、また、吸入空気と共に侵入する埃を阻止することは困難であった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、クラッチハウジングの通気孔から侵入した泥水や埃などの異物をレリーズベアリングの摺動部に付着させない構造を有するクラッチハウジングを提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)環状の外周壁と該外周壁の一端開口を塞ぐ隔壁とを備えて、エンジンと変速機との間に配設されて該エンジンからの動力を該変速機に選択的に伝達または遮断するためのクラッチ機構と、該クラッチ機構を操作するために前記隔壁を貫通する該変速機の入力軸を覆うように該隔壁から突設された円筒部上に摺動可能に支持されたレリーズ機構とを収容すると共に、前記外周壁の上部に通気孔が設けられているクラッチハウジングにおいて、(b)前記レリーズ機構の上方に位置する前記外周壁内の前記通気孔よりも前記クラッチ機構側から前記隔壁側位置へ向かって連続し、下端縁が該隔壁へ向かうほど内周側へ向かう補強リブが形成され、(c)前記通気孔とレリーズ機構との間には、前記通気孔から流入した異物の前記レリーズ機構に備えられるレリーズベアリングの摺動部への到達を回避するための異物回避部材が設けられ、(d)前記異物回避部材は、前記レリーズベアリングの摺動方向と略平行に前記補強リブの内周部よりもクラッチ機構側へ突き出すように前記隔壁から突設され、レリーズフォークを避けて、前記レリーズベアリングの摺動部を覆うように周方向に連続的に形成されていることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、(a) 環状の外周壁と該外周壁の一端開口を塞ぐ隔壁とを備えて、エンジンと変速機との間に配設されて該エンジンからの動力を該変速機に選択的に伝達または遮断するためのクラッチ機構と、該クラッチ機構を操作するために前記隔壁を貫通する該変速機の入力軸を覆うように該隔壁から突設された円筒部上に摺動可能に支持されたレリーズ機構とを収容すると共に、前記外周壁の上部に通気孔が設けられているクラッチハウジングであって、(b)前記レリーズ機構の上方に位置する前記外周壁内の前記通気孔よりも前記隔壁側位置へ向かって連続し、下端縁が該隔壁へ向かうほど内周側へ向かう補強リブが形成され、(c)前記通気孔とレリーズ機構との間には、前記通気孔から流入した異物の前記レリーズ機構に備えられるレリーズベアリングの摺動部への到達を回避するための異物回避部材が設けられ、(d)前記異物回避部材は、前記円筒部の基端部に設けられて前記補強リブの内周部よりも外径方向に突き出すことで、前記隔壁との間に環状の溝を形成するフランジ部材であることを特徴とする。
また、請求項にかかる発明の要旨とするところは、請求項のクラッチハウジングにおいて、前記異物回避部材は、前記クラッチハウジングとは別体で形成されたものであることを特徴とする。
請求項1にかかる発明のクラッチハウジングによれば、前記異物回避部材は、前記レリーズベアリングの摺動方向と略平行に前記補強リブの内周部よりもクラッチ機構側へ突き出すように前記隔壁から突設され、前記レリーズフォークを避けて、前記レリーズベアリングの摺動部を覆うように周方向に連続的に形成されているため、前記外周壁の上部に形成されている前記通気孔から外気が吸入されることで、前記クラッチ機構が容易に冷却される。また、前記異物回避部材が設けられることで、通気孔から吸気と共に流入した異物が前記補強リブに付着すると、その異物が補強リブを伝って前記異物回避部材へ達し、その異物回避部材によって異物が前記レリーズベアリングの摺動部へ到達することを回避することができる。
また、請求項2にかかる発明のクラッチハウジングによれば、前記通気孔とレリーズ機構との間には、前記通気孔から流入した異物の前記レリーズ機構に備えられるレリーズベアリングの摺動部への到達を回避するための異物回避部材が設けられ、前記異物回避部材は、前記円筒部の基端部に設けられて前記補強リブの内周部よりも外径方向に突き出すことで、前記隔壁との間に環状の溝を形成するフランジ部材であるため、前記外周壁の上部に形成されている前記通気孔から外気が吸入されることで、前記クラッチ機構が容易に冷却される。また、前記異物回避部材が設けられることで、通気孔から吸気と共に流入した異物が前記補強リブの内周部に付着すると、その異物が補強リブを伝って前記フランジ部材によって形成される環状の溝に達し、その環状の溝に沿って異物が下方に脱落することで、異物の前記レリーズベアリングの摺動部への到達を回避することができる。
また、請求項にかかる発明のクラッチハウジングによれば、前記異物回避部材は、前記クラッチハウジングとは別体で形成されたものであるため、その異物回避部材を容易に成形することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるクラッチ機構10およびレリーズ機構12を収容するクラッチハウジング14の断面図である。クラッチハウジング14は、図示しないエンジンと変速機との間に配設されており、環状の外周壁15とその環状の外周壁15の一端開口を塞ぐ隔壁17とを備えている。図1において、クランク軸16側(図1において左側)には、そのクランク軸16に動力を出力する図示しないエンジンが接続され、一方、クラッチハウジング14のクランク軸16とは反対側(図1において右側)には、図示しない変速機が接続されている。
クラッチ機構10は、エンジンからの動力を変速機に選択的に伝達または遮断するためのものである。このクラッチ機構10は、プル方式のクラッチ機構であり、図示しない変速機の入力軸18に相対回転不能にスプライン嵌合されているクラッチディスク20と、そのクラッチディスク20を軸心方向に押圧するプレッシャプレート22と、クラッチカバー24と、プレッシャプレート22をクラッチディスク20側に押し付けるためのダイヤフラムスプリング26とを、備えている。
クランク軸16は、複数個のボルト28によって円板状のフライホイール30に接続されており、フライホイール30と一体的に回転させられる。クラッチディスク20は、フライホイール30とプレッシャプレート22との間に軸心方向において挟まれるように配置され、プレッシャプレート22には、その外周部に設けられた複数個のリベット32によって、クラッチカバー24が接続されている。
クラッチカバー24には段付部が形成されており、その段付部によって形成される角部には、ダイヤフラムスプリング26の外周縁が当接させられている。また、ダイヤフラムスプリング26の内周縁は、後述するレリーズ機構12のレリーズベアリング38に軸心方向の相対移動不能に連結されている。また、ダイヤフラムスプリング26は、プレッシャプレート22から突き出す突起部36に当接させられており、その弾性力によってダイヤフラムスプリング26の外周縁を支点として突起部36を押圧し、プレッシャプレート22をクランク軸16側、すなわちクラッチディスク20を押圧する方向に付勢させている。これにより、クラッチディスク20とフライホイール30とは、係合させられ、クランク軸16の回転が図示しない変速機の入力軸18に伝達される。
レリーズ機構12は、クラッチ機構10を操作するために隔壁17を貫通する入力軸18を覆うように隔壁17から突設された円筒部46上に摺動可能に支持されており、ダイヤフラムスプリング26を軸心方向に移動させるためのレリーズベアリング38と、一端がそのレリーズベアリング38に連結されているレリーズフォーク40と、先端がレリーズフォーク40の他端側に当接させられるレリーズシリンダ42とを、備えている。
レリーズベアリング38は、クラッチハウジング14の変速機側に位置する隔壁17の内周端から軸心と平行にクランク軸16側に向かって突き出す円筒状のリテーナ部46の外周面に摺動可能に嵌め付けられており、レリーズベアリング38のインナレース48の端部にダイヤフラムスプリング26の内周縁が軸心方向の相対移動不能、且つ相対回転可能に連結されている。
レリーズフォーク40は、一端がレリーズベアリング38に連結されると共に、他端が後述するレリーズシリンダ42のプッシュロッド50の先端に当接させられ、且つ、隔壁17にボルト52によって固定されているフォーク支持部54を中心に回動可能に支持されている。このレリーズフォーク40が図1において、時計方向に回動させられると、レリーズフォーク40の一端側が変速機側(図1おいて右側)に回動させられ、レリーズベアリング38が変速機側に移動させられる。このレリーズベアリング38の変速機側への移動によって、ダイヤフラムスプリング26がその弾性力に抗して変速機側に移動させられ、クラッチカバー24を介して、プレッシャプレート22が変速機側に移動させられる。これによりプレッシャプレート22とクラッチディスク20との間の係合が解放され、クランク軸16と図示しない変速機との間の動力伝達が遮断される。
レリーズシリンダ42は、図示しないクラッチペダルを踏み込むことでレリーズシリンダ42内に油圧が発生させられ、その油圧によってプッシュロッド50が軸心方向に移動させられる。これにより、プッシュロッド50の先端がレリーズフォーク40の他端を押圧し、レリーズフォーク40が回動させられる構造となっている。
また、クラッチハウジング14の上部に位置する外周壁15には、クラッチハウジング14内のクラッチ機構10で発生する摩擦熱を冷却するために外気を吸入するための吸気孔58が設けられている。さらに、レリーズ機構12の略上方の外周壁15から吸気孔58を含んで隔壁17の内周側に向かって放射状に形成された補強リブ60が複数個形成されている。なお、クラッチハウジング14の外周壁15のフライホール30近傍には、図示しない排気口が設けられており、フライホイール30の回転によって発生させられた遠心方向の流れによって、アクスルケース11内の空気が排気される。これにより、アクスルケース11内では、負圧が発生し、吸気孔58から外気が吸気される構造となっている。なお、本実施例の吸気孔58が、本発明の通気孔に対応している。
ここで、隔壁17の鉛直上方側には、クラッチハウジング14の隔壁17からレリーズベアリング38の摺動方向と平行にレリーズベアリング38と径方向に重合する長さまで突設され、且つレリーズフォーク40を避けてクラッチハウジング14のリテーナ部46とレリーズベアリング38との間の摺動部を覆うように一定の距離を隔てて断面が連続的に連なる半円状のレリーズ保護部材62が設けられている。なお、レリーズ保護部材62は、例えばアルミ鋳造によってクラッチハウジング14と一体的に成形される。なお、本実施例のレリーズ保護部材62が、本発明の異物回避部材に対応している。
このように構成されるクラッチハウジング14において、クラッチハウジング14の吸気孔58から泥水や埃などの異物が吸気と共に流入する。ここで、泥水がクラッチハウジング14の上方に位置する補強リブ60に付着すると、補強リブ60を伝ってクラッチハウジング14の内周側に位置するレリーズベアリング38の摺動部に向かって流入するが、レリーズ保護部材62によって、レリーズベアリング38の摺動部への到達が回避される。具体的には、泥水が自重によって補強リブ60を伝って、隔壁17の内周側に移動すると、レリーズ保護部材62の外周面64に到達する。外周面64は、断面が半円状に形成されているため、この半円状の外周面64に沿って泥水が移動し、外周面64の周方向端部に到達すると、自重によってクラッチハウジング14の下部に流れ落ちる。このように、レリーズ保護部材62によって、泥水等の異物のレリーズベアリング38の摺動部への到達が回避される。また、吸気孔58から流入した埃に対しても、レリーズ保護部材62によって、レリーズベアリング38が囲まれているため、レリーズベアリング38の摺動部への付着は抑制される。
上述のように、本実施例によれば、外周壁15の上部に形成されている吸気孔58から外気が吸入されることで、クラッチ機構10が容易に冷却されると共に、レリーズ保護部材62が設けられることで、吸気孔58から吸気と共に流入した泥水や埃等の異物のレリーズベアリング38の摺動部への付着が回避される。
また、前述の実施例によれば、レリーズ保護部材62は、レリーズベアリング38の摺動方向と略平行に隔壁17から突設され、レリーズフォーク40を避けて、レリーズベアリング38の摺動部を覆うように周方向に連続的に形成されているため、このレリーズ保護部材62によって、吸気孔58から流入した異物のレリーズベアリング38の摺動部への付着が回避される。これにより、レリーズ機構12の機能低下が回避される。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明が適用された他の実施例であるクラッチ機構10およびレリーズ機構12を収容するクラッチハウジング70の断面図である。本実施例のクラッチ機構10およびレリーズ機構12の構成および作動は、前述の実施例と同様であるため、その説明は省略する。
本実施例のクラッチハウジング70の隔壁72の内周側には、レリーズベアリング38を保持するための筒状のレリーズ支持部材74の一端が接続されている。レリーズ支持部材74は、例えば鋳鉄によって別体で成形されており、レリーズ支持部材74の基端部が隔壁72の内周縁に嵌め着けられているベアリング75に嵌め合わされることで芯出しされ、図示しないボルト等によって隔壁72に固定されている。このレリーズ支持部材74の末端側には、レリーズベアリング38を摺動可能に保持するための円筒状の円筒部76が形成されている。また、レリーズ支持部材74の基端部には、径方向に突き出す環状のフランジ部材78が設けられており、このフランジ部材78と隔壁72の内周部との間には、環状の環状溝80が形成される。フランジ部材78は、レリーズ機構12の上方近傍の外周壁15から吸気孔58近傍を通り、隔壁72の内周側に向かって放射状に形成された補強リブ60の内周縁とレリーズベアリング38の摺動部との間に形成されており、補強リブ60の内周縁よりも径方向に突き出すことで環状溝80が形成されるようになっている。なお、本実施例のフランジ部材78が、本発明の異物回避部材に対応しており、環状溝80が、本発明の環状の溝に対応している。
このように構成されるクラッチハウジング70において、クラッチハウジング70の吸気孔58から泥水等の異物が吸気と共に流入する。ここで、例えば泥水がクラッチハウジング70の上方側に位置する補強リブ60に付着すると、補強リブ60を伝って隔壁72の内周側に向かって流入する。この泥水が、補強リブ60の内周縁に到達すると、フランジ部材78と隔壁72の内周部との間に形成される環状溝80に誘導され、環状溝80に誘導された泥水は、環状溝80に沿ってクラッチハウジング14の下部に流れ落ちる。すなわち、補強リブ60を伝ってきた泥水は、フランジ部材78によって、レリーズベアリング38の摺動部への到達を回避される構造となっている。
上述のように、前述の実施例によれば、フランジ部材78は、レリーズ支持部材74の基端部に設けられて隔壁72との間に環状溝80を形成するため、流入した異物が、そのフランジ部材78によって形成された環状溝80に沿って流れ落ち、レリーズベアリング38の摺動部まで到達することが回避される。これによりレリーズ機構12の機能低下が回避される。
また、前述の実施例によれば、レリーズ支持部材74は、クラッチハウジング70とは別体で形成されたものであるため、レリーズ支持部材74の成形が容易となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例のクラッチ機構10は、プル方式クラッチが適用されているが、例えばプッシュ方式クラッチでも本発明は適用が可能であり、レリーズベアリングとその摺動部を備えたものなら、他の形式でも本発明は適用することができる。
また、前述の実施例のレリーズ保護部材62は、断面が半円状の部材であったが、レリーズフォーク40の作動に影響を及ぼさない範囲において、レリーズベアリング38全体を覆うような略円筒形状であってもよく、レリーズベアリング38を覆う円弧の長さは自由に設定することができる。また、レリーズ保護部材62の断面形状は、三角形状など、必ずしも円状形状でなくてもよい。
また、本実施例のレリーズ保護部材62は、アルミ鋳造によってクラッチハウジング14と一体成形されているが、必ずしも一体成形する必要はなく、レリーズ保護部材62を別体で成形した後にボルト等によって接合してもよい。
また、前述の実施例のレリーズ保護部材62の軸心方向の長さは、レリーズベアリング38が径方向に重合する長さまで延設されているが、ダイヤフラムスプリング26の作動に影響を及ぼさない範囲で自由に設定することができる。
また、前述の実施例のフランジ部材78は、下部の一部が省略されるなど、必ずしも完全な環状形状でなくてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例であるクラッチ機構およびレリーズ機構を収容するクラッチハウジングの断面図である。 本発明が適用された他の実施例であるクラッチ機構およびレリーズ機構を収容するクラッチハウジングの断面図である。 従来のクラッチ機構およびレリーズ機構を収容するクラッチハウジングの断面図である。
符号の説明
10:クラッチ機構 12:レリーズ機構 14:クラッチハウジング 15:外周壁 17:隔壁 18:入力軸 46:円筒部 58:吸気孔(吸気孔) 38:レリーズベアリング 62:レリーズ保護部材(異物回避部材) 76:円筒部 78:フランジ部材(異物回避部材) 80:環状溝(環状の溝)

Claims (3)

  1. 環状の外周壁と該外周壁の一端開口を塞ぐ隔壁とを備えて、エンジンと変速機との間に配設されて該エンジンからの動力を該変速機に選択的に伝達または遮断するためのクラッチ機構と、該クラッチ機構を操作するために前記隔壁を貫通する該変速機の入力軸を覆うように該隔壁から突設された円筒部上に摺動可能に支持されたレリーズ機構とを収容すると共に、前記外周壁の上部に通気孔が設けられているクラッチハウジングであって、
    前記レリーズ機構の上方に位置する前記外周壁内の前記通気孔よりも前記クラッチ機構側から前記隔壁側位置へ向かって連続し、下端縁が該隔壁へ向かうほど内周側へ向かう補強リブが形成され、
    前記通気孔は該補強リブと径方向に重複する位置に形成され、
    前記通気孔とレリーズ機構との間には、前記通気孔から流入した異物の前記レリーズ機構に備えられるレリーズベアリングの摺動部への到達を回避するための異物回避部材が設けられ、
    前記異物回避部材は、前記レリーズベアリングの摺動方向と略平行に前記補強リブの内周部よりもクラッチ機構側へ突き出すように前記隔壁から突設され、レリーズフォークを避けて、前記レリーズベアリングの摺動部を覆うように周方向に連続的に形成されていることを特徴とするクラッチハウジング。
  2. 環状の外周壁と該外周壁の一端開口を塞ぐ隔壁とを備えて、エンジンと変速機との間に配設されて該エンジンからの動力を該変速機に選択的に伝達または遮断するためのクラッチ機構と、該クラッチ機構を操作するために前記隔壁を貫通する該変速機の入力軸を覆うように該隔壁から突設された円筒部上に摺動可能に支持されたレリーズ機構とを収容すると共に、前記外周壁の上部に通気孔が設けられているクラッチハウジングであって、
    前記レリーズ機構の上方に位置する前記外周壁内の前記通気孔よりも前記クラッチ機構側から該通気孔よりも前記隔壁側位置へ向かって連続し、下端縁が該隔壁へ向かうほど内周側へ向かう補強リブが形成され、
    前記通気孔とレリーズ機構との間には、前記通気孔から流入した異物の前記レリーズ機構に備えられるレリーズベアリングの摺動部への到達を回避するための異物回避部材が設けられ、
    前記異物回避部材は、前記円筒部の基端部に設けられて前記補強リブの内周部よりも外径方向に突き出すことで、前記隔壁との間に環状の溝を形成するフランジ部材であることを特徴とするクラッチハウジング。
  3. 前記異物回避部材は、前記クラッチハウジングとは別体で形成されたものであることを特徴とする請求項2のクラッチハウジング。
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