JP4295114B2 - 火炎耐性のための、リン酸とエチレンアミン、ホルムアルデヒド、及びアミンの反応生成物 - Google Patents

火炎耐性のための、リン酸とエチレンアミン、ホルムアルデヒド、及びアミンの反応生成物 Download PDF

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Description

本発明は、難燃剤及びこれらの難燃剤(FR)を含む組成物、並びに難燃剤の製造方法に関する。
膨張メカニズムによって作用する難燃剤は通常ハロゲンを含んでいない。膨張の難燃メカニズムがこれまでに報告されている。(コーティング及びポリマーにおける膨張についての報告については以下を参照:Don G. Brady、C. Wayne Moberly、John R. Norell、及びHarold C. Walters著、“J. ファイア リターダント ケミストリー”、1977年、4号、p.150。)膨張難燃メカニズムは無機酸供給源、ジペンタエリスリトール等のポリヒドロ物質などの炭素供給源、及び通常尿素又はメラミン等のアミンである膨張剤を必要とする。任意で、よりよい活性のためにハロゲン含有組成物が加えられてもよい。コーティングのためには、難燃剤は以下の種類の組成物を含む:リン酸ナトリウムなどの無機酸塩又は実質的に非水溶性ポリリン酸アンモニア、澱粉などのポリオール、ペンタエリスリトール、又はジペンタエリスリトール、及びメラミンなどの膨張剤。スタンダードな説は、熱が無機酸塩を分解して酸を形成し、その酸がポリオールを脱水して炭を形成し、そして膨張剤が分解してガス状の反応生成物になるというものである。結果得られるのは、もともとの物質より格段濃い泡を形成する炭とガス、若しくはこれらの難燃剤を含むコーティングである。ガスと炭が保護泡を形成するためには、酸の形成、ポリオールの脱水、及びガスの放出という一連の出来事が正しい順番及び時間で連続して起きなければならない。異なるポリマーは、同等の難燃作用を達成するために異なる成分、又は成分の量を必要とすることもある。ポリマーと難燃剤は類似した分解温度を有していなければいけないと考えられている。すなわち、異なる無機酸塩、ポリオール、又は膨張剤が異なる用途において使用されており、普遍的な方法というものはない。
したがって、無機酸塩、ポリオール、及び膨張剤のすべての役割を果たし、かつ一般的に多くの種類のポリマーに適用可能な一つの組成物が必要である。膨張は実質的には達成するのが難しいであろう。ポリマーを難燃させるなどの適用において3つ以上の成分をうまく混合するのは通常難しい。もし固体含量の溶媒に対する比率が非常に高ければ、コーティング適用において3つの成分の良好な混合は難しいことがある。ポリマーを3つの成分で難燃させるのはさらにとても難しく、なぜならポリマー溶融物に上記の膨張剤が加えられるからである。比較的高いポリマー溶融物の粘度は、難燃剤が容易に混合して均一な混合物を得、そして良好に機能するのを妨げる。難燃剤の良好な分散を得るために、溶融したポリマーを長時間混合するのは許容されず、なぜならポリマーは長時間融点を超える温度にさらされると劣化することがあるからである。ポリプロピレンなどのポリオレフィンの耐炎性は、ピロリン酸メラミン(MPP)及びジペンタエリスリトールを加えることによって向上させることができる。(1976年の特許文献3936416参照。)この特許は、膨張による良好な難燃作用のためには、ピロリン酸メラミン単一では装填ごとに大量を必要とするため、複数成分がポリプロピレンに混合される必要性について教えている。難燃機能は、ポリプロピレンへのピロリン酸メラミン及びジペンタエリスリトール成分の混合の均一さにかかってくるであろう。混合という観点からは、難燃剤の近距離での維持及びバランスがそれほど難しくなくなるので、単一化合物からなる難燃剤がより簡単であろう。一般的にプラスチックには、各成分が異なって分散し、若しくはポリマー溶融物中で固まることすらあるので、成分を分散させるのが難しい。
リン酸エチレンジアミン(EDAP)は、幾分かの膨張作用を有し、ポリプロピレンなどのオレフィンのための非常に良好な難燃剤である。残念なことに、商業用成型機はポリプロピレンを約235℃で加工し、これは放出されるエチレンジアミンを捕えるための大掛かりな換気なしにEDAPを安全に使用するには高すぎる温度である。すなわち、EDAPより安定しており、かつポリプロピレンなどのポリマーのための良好な難燃剤となる難燃剤を作ることがもっとも好ましい。EDAPのような難燃剤は、分解することなく使用されるために特別な条件を商業用成型機に必要とする。スタンダードな加工条件下で安定した難燃剤が強く望まれる。
特許文献PCT/US01/09514には膨張する一つの組成物が述べられている。もっとも好ましい実施例としてポリリン酸又はピロリン酸のメチロール メラミン塩が挙げられている。そのような組成物は成型及び溶融の際にガスを発し、好ましくない機械的な性質につながる。これらの組成物は混合する際部分的にポリマーに溶解しない。もっとも良好な実際の組成物は、本明細書中に述べられる組成物ほどオレフィンポリマーを難燃させるのに効果的ではない。特許文献PCT/US01/09514の実施例6及び7は、ピロリン酸とのエチレンジアミン反応生成物の調製方法について述べている。この調製方法はエチレンジアミンを使用しすぎ、そして大量のナトリウムで汚染されたピロリン酸をこの調製方法は含み、本発明の難燃剤とは異なり、ろ過され乾燥されることのできる白い粒子が得られる。特許文献PCT/US01/09514の方法は蒸発ではなく乾燥及びろ過を使用する。
本発明の難燃剤は、そのようなオレフィン及びその他のポリマーのための、より温度に対して安定し、加工の際好ましくない気体を発せず、そして235℃又はそれ以上の温度での機械による加工可能な難燃剤の必要性に取り組んでいる。
本発明は、例えばハロゲンを含む難燃剤に取って代わる、様々な用途のための難燃を提供する難燃剤組成物を提供する。多くの用途に使用される難燃剤は臭素化又は塩素化された組成物を含む。本発明が取り組むハロゲンを含まない難燃剤のための需要がすでに存在している。
本発明は、
a) 30から99.75重量%のポリマー物質;及び
b) 0.25から70重量%の難燃剤組成物
を含み、前記難燃剤組成物が以下の方法によって調製される:
エチレンジアミンをポリリン酸と反応させる;又は
エチレンアミン又はエチレンアミン混合物をリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、及びこれらの混合物からなる群より選択される酸と反応させる;
このとき、酸又は酸混合物のエチレンジアミン、エチレンアミン、又はエチレンアミン混合物に対する比率が、b)の10重量%水溶液が約3.5から6.5のpHを有するようになっている。
本発明の難燃作用は、組成物の重量に対して約0.25から1%の防滴剤及び/又は組成物の重量に対して4.0から30%の、メラミン、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン及びこれらの混合物からなる群より選択されるアミンを加えることによって向上させることができる。その他のアミン及びその塩もまた効果的である可能性が高い。
難燃剤組成物は、さらにエチレンジアミン、エチレンアミン、又はエチレンアミン混合物を酸又は酸混合物と反応させる以前に、エチレンジアミン、エチレンアミン、又はエチレンアミン混合物をホルムアルデヒド及びメラミンと反応させる工程を含む方法によって調製することができる。そのような追加工程は膨張作用を向上させる。
操作性を向上させるため、難燃剤は平均直径が少なくとも30ミクロンの粒子にペレタイズする及び/又は難燃剤組成物を耐水熱可塑性物質又は熱硬化性物質によってコーティングする工程をさらに含む方法によって調製することができる。
組成物は繊維、フィルム、コーティング、又は固形物など如何なる形態であってもよい。繊維やフィルムは通常粒子を含んでいないため、組成的な範囲は複雑である。防滴剤及びリン酸メラミン又はピロリン酸メラミンは溶融した製品のためにより有益である。
これらの組成物にその他の成分が加えられてもよい:例えば、色のために顔料が加えられる。マイカ、ナノクレイ、切断ガラス、カーボン繊維、アラミド、及び他の成分が機械的な性質を変化させるために加えられてもよい。異なる化学間の相乗作用を得るために他の難燃剤が加えられ難燃剤組成物が形成されてもよく、それは非ハロゲンでもハロゲンでもよい。防滴剤は、ポリマー組成物が難燃テストされた際滴下することを防止するフッ素化されたポリマー組成物である。
ヒドロキシ基を有するポリヒドロ部分がないにもかかわらず、この難燃剤組成物が炎にさらされると膨張することは予想外であり、難燃剤組成物をプロパントーチにさらすと簡単にこの現象が見られる。この難燃剤が20分間真空オーブン内で加熱され250℃でEDAPと比較してほとんど減量しないことは予想外であった。難燃剤組成物の多くが分解以前に溶融することは予想外であった。また、溶融することによって難燃剤組成物が容易にポリプロピレン及びポリエチレンなどのポリマー内に混ざり、粒子が観察されないことから分子レベルでの分散であるらしく、他のポリマー群においても同様の行動が予想される。メラミン又はリン酸メラミンと共にこの難燃剤組成物がポリマーに加えられると明らかな相乗作用が起きることは予想外であった。1%レベルの防滴剤の添加がより少ない難燃剤組成物が必要となるように難燃作用を向上させることは予想外であった。EDAPをポリマー、MPP、及び防滴剤と共に供給スロートに加えると非常に好ましくない泡状の物質を形成するため、本発明の難燃剤組成物からなる組成物、ピロリン酸メラミン、防滴剤及びポリプロピレンがすべて同時に対のスクリュー成型機の供給スロートに加えられ、そして非常に良好な機械的性質を有する難燃化されたポリマー組成物が得られることは予想外であった。予想外の結果を合わせると、ハロゲンを含まない商業的に有益な難燃化されたポリマー組成物を提供する。
(発明の詳細な説明)
ここで述べられる組成物は、エチレンアミン、任意でアミン、及び任意でホルムアルデヒドと、リン酸、ピロリン酸、及び/又はポリリン酸の反応生成物のもっとも一般的な形である。
ここでエチレンアミンは、3つ以上の窒素原子を有するエチレンジアミンのポリマー形態であり、ピペラジン及びその類似体を含むものと定義される。エチレンジアミン及びエチレンアミンの完全な説明は“Encyclopedia of Chemical Technology”、8巻、p.74−108において見つけることができる。エチレンアミンは多機能的、多反応的組成物の広範囲を含む。分子構造は線状、分枝状、環状、又はこれらの組み合わせであってもよい。商業用エチレンアミンの例はジエチレントリアミン(DETA)、ピペラジン(PIP)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、及びペンタエチレンヘキサミン(PEHA)である。その他の適しうる組成物は、アミノエチレンピペラジン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、イミノビスプロピラミン、N−(2−アミノエチル)−1,3−プロピレンジアミン、N<N’ビス−(3−アミノプロピル)−エチレンジアミン、ジメチルアミノプロピラミン、及びトリエチレンジアミンである。
酸によっては非常に純度の高い形態で手に入れることは高価である。ピロリン酸及びポリリン酸は、その変換速度は温度や水含量など多くの要素にもよるが、これら2つの酸は正リン酸に水性溶媒中で変換するため、調製されたばかりでない限り正リン酸で汚染されていることもある。ピロリン酸及びポリリン酸は酸性イオン交換樹脂を用い、適当な純粋ナトリウム塩から調製されることができる:例えば、フィラデルフィア、PAのRohm and HaasのAMBERLITE(登録商標)120Hである。適当な塩の水性溶液はAMBERLITE(登録商標)120Hを含むイオン交換コラムを通過させられる。調製された酸の酸性度はすべてのナトリウムイオンが除去されるかどうかによる。すなわち、本発明の難燃剤を調製するためにはすべてのナトリウムが除去されなくてもよい。強酸にもっとも好ましいpHは1.0未満である。バッチ式によるイオン交換樹脂の添加は数回繰り返されない限りすべてのナトリウムイオンを除去しない。ほぼすべてのナトリウムイオンを除去するためにイオン交換コラムを使用することが好ましい。小規模に組成物を製造する実験施設ではバッチ式方法はとても便宜よいがしかし、ナトリウムイオンはより除去されにくい。
ピロリン酸の分子単位はH4P2O7である。ポリリン酸の分子単位はここでは(HPO)であるとされ、(HPO)から由来されるとされる分子量を有する。ポリマー鎖に3つ以上の単位があり、末端(OH)基にnモル単位がかかわるため、真の分子量はかなり大きいこともある。そのようなことを考慮して正しい反応比率が決定される。すべてのポリリン酸の計算には、分子量はおおよその分子量でしかないが(HPO)単位をベースとする。
商業的に入手可能な形態のポリリン酸もまた、“Merck Index”第10版、#7453中に述べられているように、十分な無水リンと共にH3PO4を加熱し、82−85%はP2O5含量の物質を生成することによって調製することができる。そのようなポリリン酸はAldrich Chemicalから入手することができ、そして我々の実施例のいくつかで使用されている。メタリン酸は、(HPO3nとして定義され、ミルワーキ、WIのAldrich Chemicalから入手することができる。ポリマー鎖のn単位の実際の数字は与えられていない。
ホルムアルデヒドは水性溶液として入手することができ、それは安定剤を含んでいる。パラホルムアルデヒドが安定剤を避けるため我々のホルムアルデヒド供給源として使用されている。どちらでもホルムアルデヒドの使用可能な供給源である。
適当なアミン組成物の例は、尿素、置換アキル尿素、チオ尿素、アキル チオ尿素、シアナミド、エチレンジユリア、アニリン、エチレンアミン、ジシアンジアミド、グアニジン、グアナミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、グリコールウリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メラミン、ベンゼン スルホナミド、ナフタレン スルホナミド、トルエン スルホナミド、アメリン、アメリド、グアナゾール、フェニルグアナゾール、カルバモイルグアナゾール、ジヒドロキシエチレンユリア、エチレンユリア、プロピレン ユリア、メレム(C6H6N10)、メラム(C6H9N11)、オクタデシルアミド、グリシン、及びこれらの混合物である。好ましいアミンはメラミンである。
難燃剤は一般的に物質が特定の難燃テストに合格するように物質に添加される。テストが難燃の度合いを決め、すなわち添加の度合いを決める。多くの判断材料が用途しだいである。
すべてのポリマーに対するもっとも良好な実施は前もって式にすることはできない。ポリマーは異なる温度で分解するため難燃剤はその情報を以ってして選択されなければならない。炭形成をほとんど持たないポリプロピレンはポリエステル又はポリアミドと異なるように難燃する。これらの系統のポリマーは非常に異なって行動することがある。熱硬化性物質は加工温度が低いこともあり、成型機で分解する難燃剤組成物を使用してもよいかもしれない。実施例は合成することのできる難燃剤の幅を示すために選択された。
本発明の反応生成物、特にポリリン酸を含むものはとても溶解しやすいことがある。したがって、それらは蒸発技術によって回収される。我々の適用では、通常水である溶媒を除去するために真空オーブンを使用した。別の方法としては、生成物を含む溶液をホットプレート上に置き、そしてブロードライヤーを使用して溶液上に熱風を送り水を除去することである。ペースト状の生成物はさらにオーブンで真空又はそうではなく乾燥させられる。大量生産では、商業的に入手可能な、スクラバー付きの蒸発機などの装置を使用することができる。唯一の必要条件は、その方法が高い温度で長時間乾燥させすぎることによって反応生成物を大幅に劣化させないこと、及び、溶媒の除去工程において頻繁にさらなる反応が起こるため蒸発が進行するにつれいくらかの攪拌が起きることである。
熱硬化性物質又は200℃よりはるかに低い温度にさらされる低溶融ポリマーなどの適用によっては、実際に好ましくはEDA又はDETAを使用し、アミンはメラミンであり、そして酸がポリリン酸である。ポリリン酸の各モルに対して、好ましい組成物は0.2から0.31モルのメラミン、少なくとも0.09かつ0.32モル未満のホルムアルデヒド、及び少なくとも0.3かつ0.6モル未満のEDA又はDETAである。最良な実施の一部は、メラミンとホルムアルデヒドを完全に反応させ、そしてEDAを加え、そして酸と反応させることである。反応生成物は部分的に溶解性なため、蒸発によって抽出される。乾燥の際真空が使用されればより安定した生成物が得られ、それは真空乾燥の際縮合が起こっていることを強く示唆している。樹脂性の反応生成物は水が抽出されるにつれ色が濃くなり、これは特許文献PCT/US01/09514の最良の実施の反応生成物と大きく異なる性質である。この反応生成物は樹脂性であり、部分的にポリマー溶融物に溶解するので非常に効果的な難燃剤である。ポリマー溶融物に容易に溶解する樹脂性の性質は、特許文献PCT/US01/09514の最良な実施生成物と比較して予想外であった。最良の実施はそのような樹脂性の組成物を調製することであるが、本発明は樹脂性ではない組成物もその範疇とする。DETA、TETA、及び高次EDA類似体の使用はEDAに比べてより安定した組成物を生成するがより高価になる。メラミンを含まない組成物はポリマー中により溶解性であり、そして繊維として紡ぐことができるポリマー組成物をより形成しやすい。メラミンの添加は樹脂内にいくらかの微粒子を形成する傾向にある。
もっとも好ましい実施ではDETA又はTETAとポリリン酸の反応生成物を形成し、イオン交換によってポリリン酸が得られるとさらに好ましい。酸のエチレンアミンに対する好ましい比率は得られる難燃剤組成物のpHが約3.5から6.5、もっとも好ましくは4から6になるように選択される。そのような生成物は、200℃で30分間真空オーブン内で加熱することによって示されるように、EDAPより格段安定している。難燃性の固形熱可塑性物質については、メラミン、リン酸メラミン、又はピロリン酸メラミン(MMP)などの組成物をDETA/ポリリン反応生成物に加えることが好ましい。1から3のMPPと2のDETA/ポリリン反応生成物を加えることが好ましい。難燃性ポリプロピレン固形物質には1のMPPと2のDETA/ポリリン反応生成物がもっとも好ましい。固形熱可塑性物質の最良な実施の別の部分は、防滴剤を0.1から2%、もっとも好ましくは0.25から1.0%加えることである。
繊維及び薄フィルム適用には、MPP及び防滴剤の添加をなくし、単にDETA/ポリリン反応生成物を適当な加工補助と共に難燃されるポリマーに加えることがもっとも好ましい。
“Encyclopedia of Chemical Technology”、8巻、p.82によれば、エチレンアミンは頻繁にエチレン及びアンモニアをベースにした工業的方法から製造される。典型的な生成物の配分はEDA55%、ピペラジン(PIP)1.9%、DETA23%、アミノエチルピペラジン(AEP)3.5%、TETA9.9%、TEPA3.9%、及び高次エチレンアミン2.3%である。エチレンアミンの合成のほかの方法もまた似たようなエチレンアミンの配分となる。すべての商業的方法はすべてのエチレンアミンを同時に合成するため、単離が必要である。一つの難燃剤を作るもっとも安価な方法は、このエチレンアミンの混合物を直接又は例えばEDAより高い沸点部分を使用することである。これはコストがかかる単離工程及び特定化学物にエチレンアミンを梱包することを排除する。特定化学物のエチレンアミンはそれぞれ酸、アミン及びホルムアルデヒドと反応させられる。ここでは、よりよい熱安定性が好ましいのであればより分子量の多いエチレンアミンを使用することが有利であることを示す。
難燃剤は熱可塑性及び熱硬化性両方の合成ポリマー、並びにポリマーコーティング及び塗料に加えられることができる。適用分野は限定されない。適用可能な熱可塑性ポリマーは室温より高い融点又は大体の柔軟点を有しているべきである。ポリマーによっては融点よりはるかに低い温度で柔軟化し柔軟温度で加工されることが可能である。
ポリマー組成物を含む難燃剤はBrabender ミキサーなどの従来の溶融ミキサー、単一スクリュー成型機、対のスクリュー成型機、又はポリマーを溶融し添加物の添加が可能な如何なるその他の装置で調製されてもよい。Brabender、Buss Kneader 又はFarrellミキサーが熱挙動が悪いポリマーについては好ましいであろう。成型機は高融点のより安定したポリマーについて頻繁に使用される。
ポリマー組成物を含む難燃剤はその他の難燃剤、スタンダードなカーボン形成組成物、及び補強剤、部分的なリストは切断ガラス、アラミド繊維、タルク、マイカ、ナノクレイ、又はクレイなどのその他の添加物を含んでいることもある。難燃剤は異なるメカニズムによって作用するため、我々の難燃剤とその他の難燃剤の組み合わせがより効果的に機能するかもしれない。その他の添加物は安定剤、放出剤、浮遊剤、分散剤、可塑剤、及び顔料などの成分を含む。
熱処理は組成物を熱に対してより安定させ、水への溶解性の低下に示唆されるように通常疎水性表面をより形成することができる。より熱に対して安定性のある、又は低溶解度を要する適用には熱処理された本発明の難燃剤を使用することができる。好ましい熱処理は340℃未満の如何なる温度で360分未満であり、これは乾燥後0分の熱処理を含む。真空での加熱がもっとも好ましい。360℃未満での加熱は様々な方法で行われることが可能であり、真空を含んでもよい。如何なる方法においてもすべての粒子に均一に熱が当たることが重要である。スタンダードなオーブン及び流動床がその他の例である。
難燃剤は水を吸収することができるため、ペレタイズし、非水溶性コーティングでコーティングすることが好ましいかもしれない。ペレタイズあり又はペレタイズなしのそのようなコーティングは水の吸収を減少させ、使用するのを簡単にする。
組成物によって難燃剤は樹脂性であってもよい。これらの樹脂性難燃剤はポリマーに混ざって粘度、すなわち加工温度を下げ、それによって低濃度で加工補助物となる。そのような状況では、より低い加工温度はEDAPなどのその他の難燃剤の添加を可能にする。
難燃剤の適用範囲は、モノマー又は溶媒中で粒子をより小さくすることによって広げることができる。モノマー中で細かくされた組成物はそのモノマーを含むポリマーを調製する方法に加えられることができ、それによって難燃剤を含むポリマー組成物を形成する。例として、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタン、及びこれらのコポリマーなどの熱可塑性及び熱硬化性ポリマーが挙げられる。電子部品パッケージ用の熱硬化性物質は溶媒がケトン(メチルエチルケトン)などの有機物である溶媒溶液から頻繁に調製される。電子部品パッケージは多層フィルム及び粘着が含まれ、パッケージ全体が特定の難燃テストを合格する必要がある。我々の難燃剤が非溶解性であり粉砕された溶媒は、熱硬化性溶液に加えられ、そしてスタンダードな方法で硬化されてもよい。
難燃剤が適用可能なポリマーのクラスは以下を含む:アクリル、ブチル、セルロース系、エポキシ、フラン、メラミン、ネオプレン、ニトリル、ミトロセルロース、フェノール系、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリオレフィン、ポリスルホ系、ポリウレタン、ポリビニル ブチラル、シリコーン、スチレン−ブタジエン、ブチルラバー、及びビニル。
本発明の難燃剤が適用可能なポリマー及びポリマー組成物は以下を含む:
1. ポリプロピレン(PP)、熱可塑性オレフィン(TPO)、ポリイソブチレン、ポリメチルペンテン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、架橋あり又はなしのポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、又はこれらポリマーの混合物などのモノ及びジオレフィン。エチレン−プロピレン コポリマー、エチレン−酢酸ビニル コポリマーなどその他のビニルモノマーを含むモノ及びジオレフィンのコポリマー。プロピレンとエチレンと、ヘキサジエン、シクロペンタジエン又はエチリジエン ノルボレンなどのジエン及び酢酸ビニルなどのビニルモノマーとのターポリマー。1に属するポリマーの混合物。
2. ポリスチレン、ポリ p メチル スチレン、ポリ α メチルスチレン、及び、スチレン−ブタジエン、スチレン−アクリロニトリル、スチレン−アルキルメチルアクリレート、スチレン−ブタジエン−アキルアクリレート、スチレン−無水マレイン、及びスチレン−アクリロニトリル−メチルアクリレートなどのスチレン又はαメチルスチレンとジエン又はアクリル誘導体のコポリマー。
3. 酸化ポリフェニリン及び硫酸ポリフェニリン及びこれらのスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
4. 末端の一方にヒドロキシ基を、もう一方に脂肪族又は芳香族のポリイソシアネートならびにこれらの前駆体を有するポリエーテル、ポリエステル及びポリブタジエンから誘導されるポリウレタン。
5. ポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/12、4/6、66/6、6/66、ポリアミド11、ポリアミド12、芳香ジアミン及びアジピン酸をベースとする芳香ポリアミド:及び、例えばポリ−2,4−トリメチル ヘキサメチレン テレフタルアミド、ポリ m フェニリン−イソフタルアミドなどイソ−及び/又はテレフタリン酸および任意のモディファイアーとしてのエラストマーなどのジアミン及びジカルボキシ酸から誘導される及び/又はアミノカルボキシ酸又は相当するラクタムから誘導されるポリアミド。
6. ジカルボン酸及び二価アルコールから誘導される及び/又はヒドロカルボン酸、又はテレフタル酸ポリエチレン、テレフタル酸ポリブチレン、テレフタル酸ポリエチレン/テレフタル酸ポリブチレン混合物、テレフタル酸ポリエチレン/テレフタル酸ポリブチレン コポリマー、ポリ1,4−ジメチル シクロヘキサン テレフタレート、ポリヒドロキシベンゾエート、及びエチレンとのコポリマーなどの相当するラクトーンから誘導されたポリエステル。
7. 塩化ポリビニル及びエチレンとのコポリマー、テトラ フロロ エチレン及びエチレンのコポリマー。
8. 熱硬化性ポリマーは、例えば不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル、アルキド樹脂、アミノ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フタル酸ジアリル樹脂、並びに一つ以上のこれらのポリマー及び架橋剤を含むポリアクリレート及びポリエーテルを含む。熱硬化性物質の説明はUllmannの“Encyclopedia of Industrial Chemistry”、A26巻、p.665で見つけられる。
9. フッ素化エチレン−プロピレン(FEP)、架橋ポリエチレン(XLPE)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、ツリー架橋ポリエチレン(TXLPE)、及びエチレン酢酸ビニル(EVA)などの断熱のためのポリマー。
10. 酢酸セルロース、柔軟ポリウレタン、硬ポリウレタン。
11. ウィルミントン、DE、DuPont Co.のTEFZEL(登録商標)などのフロロポリマー及びコポリマー。“Encyclopedia of Chemical Technology”で定義された、スパンデックスなどのエラストマー。ウィルミントン、DE、DuPont Co.のKAPTON(登録商標)などのポリミド。“Encyclopedia of Chemical Technology”で定義されたもの。
12. ポリエチレン及びそのコポリマー。
13. エチレン酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル カーボンモノオキシド及びエチレン n ブチル アクリレート カーボンモノオキシド及びエチレンnブチル アクリレート グリシディル メタクリレート、エチレン メチル、エチル、及びブチル アクリレート エチレン(メチル、エチル、ブチル)アクリレート−ビニルトリメチルシラン、又はビニルトリエチルシラン エチレン メチル アクリレート 及びエチレン メチル アクリレート MAME、エチレン アクリル 及びメタクリル酸、エチレン アクリル 及びメタクリル酸 イオノマー(Zn、Na、Li、Mg)、無水マレイングラフトポリマー。
ピロリン酸メラミン及びモノ、ジ−、又はトリペンタエリスリトールは一般的にポリ(ビニル エステル)のフィルム形成ラテックスと共に使用され(特許文献US3914193参照)膨張ラテックスコーティング組成物又は膨張塗料を形成する、若しくはカーペットのためのラテックス裏張りを作るために使用されることができる。そのようなラテックスは水性又はアルコール媒体中に存在することができる。本発明の自己膨張反応生成物をラテックス結合剤と共に使用し難燃性コーティング又は塗料を形成するとより効果的である。使用可能なコーティングは一つ以上の、トリポリリン酸カリウム、エトキシレートされたカスター油、ワックス性−脂肪性エステル 消泡剤、塩化パラフィン、TiO2、及びヒドロキシ エチル セルロースなどのその他の成分を含んでいてもよく、これらは通常難燃性塗料の成分である。コーティングの当業者はコーティング又はカーペット裏張りの適切な物理的性質を得るために、本発明の組成物を用いた正しい組み合わせを簡単に加えることができる。
本発明の物質は難燃性品、フィルム、及び繊維にとって価値がある。
(実施例に使用されている略語)
Mel−メラミン、PF−パラホルムアルデヒド、ID#−サンプル認識番号、PA−85%濃度リン酸、meta−メタリン酸、SAPP−リン酸ナトリウム酸、HEX−リン酸ナトリウム酸、teta−トリエチレン テトラミン、deta−ジエチレン トリアミン、eda−エチレン ジアミン、EDA123は等量のEDA、DETA、TETA。Dicyはジシアンジアミド。POPPはAldrich Chemicalからのポリリン酸。
(物質の供給源)
メラミンはサドルブルック、NJのDSM Corp.から入手された。
85%濃度リン酸はニューアーク、NJのPCS Inc.からである。
パラホルムアルデヒド、メタ−リン酸、ポリリン酸、ピロリン酸ナトリウム酸、ポリリン酸ナトリウム、DETA、TETA、及びEDAはミルワーキー、WIのAldrich Chemicalから入手された。
CYMEL(登録商標)樹脂はウェストパッターソン、NJのCytek Industriesから得られた。
FR150はニューアーク、NJのShamrock Technologyからである。
本発明の反応生成物のいくつかを表している実施例のすべての成分は最初の9つの表にグラムで表示されており、通常似たような実験工程で行われた。表中の略語は上記に示している。表の最初の入力情報は常にサンプル認識番号である。アミン、パラホルムアルデヒド、水、エチレンアミン、及びリン酸(85%濃度)のグラム量がサンプル表示の次の5つの入力情報である。第一工程はアミン、パラホルムアルデヒド、及び水を沸騰近くまで加熱することによってメチロラートされたアミンを調製することであった。これらの成分の量及び温度は、透明で実際にできるだけ濃縮された溶液が得られるように選択された。第二工程はEDA又はエチレンアミンを熱いメチロールアミン溶液に加えることであった。得られた溶液はそしてすばやくリン酸に加えられ樹脂性の最終生成物を形成した。ほぼすべての表にフォームと記された列があり、これはオーブンで500℃に加熱された際形成する膨張炭の度合いを示している。いくつかのサンプルについては10%水性分散液/溶液のpHが最終列に表示されている。
典型的な実例は表1のサンプル24cである。最初に、3.15gのメラミン、2.5gのパラホルムアルデヒド、及び3.15gの水がガラスビーカーの中で混合され、そして数分沸騰して透明なメチロラートされたメラミン溶液が形成されるまで加熱された。次いで、3.8gのジエチレントリアミン(DETA)が滴下されて加えられた。強い泡が吹き、なんらかの反応が起こっていることは明らかであった。メチロラートされたメラミン−DETA溶液は11.4gの85%リン酸にすばやく、激しく攪拌されながら加えられた。これはメチロラートされたメラミン−DETA溶液が沈殿し始める前に行われた。かなりの泡を伴うオレンジ色の溶液が形成され、これは明らかに樹脂性物質の固形の塊になった。
同様に調製されたいくつものサンプルが表1に示されている。より乾燥を簡単にするためにできるだけ少量の水で反応を行うことが好ましいようである。表1のサンプル8c及び9cは、メチロール メラミンがない以外は上記のように行われた。生成物は樹脂ではなくかけら状になるという点で大きく異なっていた。色もまたオレンジ系ではなかったという点で大きく異なっていた。リン酸のDETA塩は予想通り調製され、本発明の組成物であると思われる。サンプル24cと比較してその膨張は少なかった。
Figure 0004295114
サンプル24cの難燃能力が、微々たる量の炭のため燃えにくいと知られているパウダー状のポリエチレンと混合することによってテストされた。サンプル24c及びパウダー状のポリエチレンが粉砕機及び粉砕棒で、35%のサンプル24cと64%のポリエチレンという比率で一緒に挽かれた。混合物はそして235℃に設定されたホットプレート上で約5分間二つのへらで攪拌された。溶融した塊は厚さ約0.24インチのフィルムに成型された。そのフィルムは垂直に保持され、そして炎が底に当たるように、60秒間小さなBIC(登録商標)タバコライターにさらされた。ポリエチレンフィルムは滴下することなく炎が取り除かれた後数秒以内に火が消え、サンプル24cが非常に効果的な難燃剤であることを示唆している。滴下しないということは炭になることを示す。ポリエチレンポリマーから作られた比較用コントロールサンプルは同じ炎に60秒間さらされると激しく燃え、そして滴下する。表1の21C、22c、23c、及び25cから調製されたその他のサンプルも同様の結果を出した。サンプル8c及び9cは難燃活動を有するが、炎が60秒間当てられた際、より長い間燃え、そして好ましくない滴下がいくらかあった。
エチレンジアミン(EDA)はDETAより低い沸点を有している。表2には、EDA及びメチロール メラミンと85%リン酸の反応生成物が示されている。表1と同じ工程が行われた。最初にメチロール メラミンが形成され、次いでEDAが加えられた。次に、EDA/メチロール メラミンがすばやくリン酸に加えられた。オレンジのような色の樹脂性の塊が形成された。上記のサンプル24cのように、難燃性質について調べられた。サンプル2eが乾燥され、粉砕され、そしてパウダー状のポリエチレンにホットプレートで加熱されながら35%加えられた。難燃化されたポリエチレンは、タバコライターの火に60秒間さらされると、火がどけられるとすぐに燃えが止まり、滴下しなかった。かなりの炭が観察された。コントロールサンプルは火がどけられた後もかなり燃え、そして火が当てられている時には滴下した。
サンプル1eでは似たような実験が繰り返され、ただポリマーは、18%酢酸ビニルモノマーを含み、約90℃で溶融するエチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーであった。難燃化されたポリマーは火がどけられた後すぐに燃えるのをやめ、上記のポリエチレンのように良好な炭形成が観察された。コントロールEVAは同じ60秒の燃焼で完全に点火し、滴下もかなりあった。
Figure 0004295114
表1及び表2の難燃剤と類似した難燃剤が商業的に調製された、ウェスト パッターソン、NJ、Cymek Industriesの商品名CYMEL(登録商標)というメチロール メラミン樹脂を使用することによってより簡単に調製されることができる。これらの樹脂の利点は、約80%という格段に濃度が高く、より少量の水または溶媒が取り除かれればよく、そしてCYMEL(登録商標)樹脂は部分的にメチル化されていて安定性は問題ではないということである。表1及び表2で使用されたメチロール メラミンは冷却され、そして放置されれば沈殿し、これはCYMEL(登録商標)と比較して不利な点である。表3では、使用された樹脂はCYMEL(登録商標)373及びCYMEL(登録商標)385であり、これらは水性ベースである。いくつものCYMEL(登録商標)樹脂をベースにした溶媒が入手可能であり適してもいる。表3のすべてのサンプルがDETAを滴下しながら適切な量のCYMEL(登録商標)373又はCYMEL(登録商標)385に加えられ、約85℃−100℃に加熱されて調製された。この溶液は次いで適量の、同じく約85℃に加熱されたリン酸にすばやく加えられた。反応速度は表1の調製より遅く、しかし最終生成物は同じ樹脂性の塊のようである。一つのサンプルが、パウダー状のポリエチレンにホットプレート上で混合され、上記で述べた方法に従って難燃性についてテストされた。両方のCYMEL(登録商標)樹脂について良好な難燃性が上記のサンプル24cのように見られた。
Figure 0004295114
もしメチロラートされたエチレンアミンがエチレンアミンと混合され、そしてすばやくリン酸に加えられれば、異なる種類の生成物が得られる。反応生成物は塩ではなく樹脂であった。表4には、DETA及びメチロールDETAとリン酸の反応生成物が示されている。表1と同じ工程が行われた。最初に、メチロールDETAが、PFを水を含んでいる若しくは含んでいないDETAに加えられることによって形成された。次に、DETA/メチロールDETAがリン酸にすばやく加えられた。残留する水が反応生成物から抽出された後、オレンジのような色の樹脂性の塊が形成された。反応生成物は加熱されれば吹き出す。この組成物はリン酸及びアミンを含むので必然的に難燃剤である。この難燃剤は、難燃剤として粘性物質が必要な用途において有益であるかもしれない。
Figure 0004295114
表5では、組成物が選択された計画が表されている。CYMEL(登録商標)385は約80%樹脂であり、その分子量を概算するためにメラミンにつき約3.2ホルムアルデヒド分子である。CYMEL(登録商標)、リン酸(pa)、及びDETA又はTETA成分は表中に示される組成物を得るために選択されている。例385−d6は、組成物が1モルのDETA−pa1.8につき1モルのmpであるように選択された成分を有する。例385−t2は1モルのTETA−pa2につき1.5モルのmpを有する。得られた樹脂生成物のpHもまた示されている。これらの組成物の選択は、上記表中のより計画性の低い選択と比較して、エチレン酢酸ビニルに混合された際良好な色及び難燃性を示すようである。
Figure 0004295114
単純な膨張のテストは、約0.5gの難燃剤を約500℃のオーブンで約20分間加熱することである。サンプル24c、1e、及び2eはオリジナルの物質より少なくとも50倍大きい泡を500℃に加熱された際形成することが分かった。サンプル26c、27c、及び28cは、サンプル24c、1e、及び2eの約半分の泡を500℃に加熱された際形成する。与えられた条件でどの難燃剤がもっとも効果的であるかは実際にテストされる必要があるであろう。膨張効果は、難燃剤の効果面を決定する重要な要素のうちの一つに過ぎない。
次に、リン酸エチレンジアミン(EDAP)より優れた安定性を有するリン酸エチレンアミンの調製についての実験データが示される。もっとも安定した生成物は、ポリリン酸(popp)とEDA、DETA、又はTETAの反応によって得られた。いくつかの実験が表6にpH及び300℃での減量と共にまとめられている。すべての実験が同じ工程を行う。例えば、Popp−E2は最初に24gのpoppを簡単に攪拌するように加熱することによって調製された。次いで、18gのEDAが加えられすばやく攪拌された。EDAのほとんどが蒸発させられた。十分なEDAが、EDAがどれほど早く加えられるかによって様々なpH値の反応生成物を形成するように反応させられた。似たような方法がpoppとDETA及びTETAとの反応においても行われた。
これらの組成物は熱に対する良好な安定性のため非常に良好な難燃性質を有する。200℃のホットプレート上で、エチレン酢酸ビニル及びサンプルpopp−E2が35%添加され混合された。この混合物のフィルムはタバコライターで点火された際燃焼を持続しなかった。
Figure 0004295114
ポリリン酸は、バルチモア、メリーランドのTilley Chemical Corp.から入手可能なポリリン酸ナトリウムに比べてかなり高価である。ポリリン酸はポリリン酸ナトリウムを水に溶解させ、そしてナトリウムイオンをイオン交換樹脂(Aldrich ChemicalのAMBERLITE(登録商標)120)を用いて抽出することによって調製されることができる。
表7には、エチレンアミンとポリリン酸の反応が見つけられた。ポリリン酸は223gのイオン交換樹脂AMBERLITE(登録商標)120、103gの水、及び50gのポリリン酸ナトリウムをビーカーに加え、そして約10分間加熱攪拌することによって調製され、このとき得られた酸のpHが約0.9であった。次に、樹脂がろ過され、そして約43gの水で洗浄され、そしてろ過され酸と共に回収された。約178gの酸が回収された。表7の実験においては、加熱攪拌された約30gの酸がビーカー内に入れられた。そしてEDAが所望のpHに加えられた。4回テストされ、pHは表7の7.86、5.63、5.56、及び6.14であった。生成物は、水を抽出し生成物を得るために、溶液を約85℃の真空オーブン内に入れることによって得られた。DETA(サンプルpoly−D1、Poly−D2)及びTETA(Poly−T1)については同様の方法が採られた。生成物のpHは表に示されている。高リン含量及び良好な熱安定性のため良好な難燃性質が確認された。エチレン酢酸ビニルに重量で35%添加すると非常に良好な耐炎性を示した。ナトリウムイオンを除去する方法はバッチ式を使用し、そして溶液がかなり濃縮されているときはあまり良好ではない。
Figure 0004295114
ポリリン酸を調製するためにイオン交換樹脂を用いる代わりに、Aldrich Chemicalからのポリリン酸がエチレンアミンと反応させられた。表8中の例においては、水(グラムで表示されている)が同重量のポリリン酸と混合された。EDA及びエチレンアミン(deta又はteta)が、pHが約4と7の間になるまでpopp溶液にゆっくりと加えられた。この範囲外のpH値が強酸性又は強アルカリ性が許容可能な場合には適当であることもある。溶液はそして真空オーブン内で乾燥させられ、10%溶液のpHが表8に与えられている。これらの組成物は、250℃に設定されたオーブン内で加熱された際edapより安定していることが示される。サンプル1、2、及び3はEDAPより格段早く減量する。サンプル1、2及び3もまた230℃に設定されたホットプレート上で35%濃度でポリプロピレンと混合された。そのような方法で作られたフィルムは燃焼に対して耐性があった。すなわち、1、2、及び3のような組成物はオレフィンのための適切な難燃剤の条件を有している。より高いリン含量は向上した炭化性質を与えるため、そのような塩はより良好な難燃作用を有すると期待される。
Figure 0004295114
前記表の例では、直接85%濃度と反応したエチレンアミンは非常に激しく反応し、これはエチレンアミンがいくらか蒸発しているかもしれないので好ましくないかもしれない。表9では、水が85%リン酸(PA)に加えられ、そしてエチレンアミンが得られた酸にゆっくりと加えられた。アミンはpHが4−7の範囲内になるように加えられたが、この範囲外のpHは許容可能である。サンプルは真空オーブン内で乾燥させられ、結果の生成物のpHが示されている。サンプル5及び6も250℃でオーブン内で加熱された際EDAPより安定していた。サンプル5及び6とポリプロピレンを35%濃度でホットプレート上で混合して得られたフィルムは良好な難燃性質を有していた。
Figure 0004295114
少しのナトリウムを有するポリリン酸が、ポリリン酸ナトリウム溶液をほぼすべてのナトリウムイオンが除去されるようにイオン交換コラムを通過させることによって調製された。具体的には、コラムは250mlの、フィラデルフィア、PAのRhom and Haasのイオン交換樹脂AMBERLITE(登録商標)120を含んでいた。30gのポリリン酸ナトリウムを約165gの水で少し加熱しながら溶解させ、そしてコラムを通過させ、ポリリン酸が回収されることによって溶液は調製された。コラムはスタンダードな方法で操作された。EDAはそしてポリリン酸とpH4から8が得られるまで反応させられた。約9gのEDAが所望のpHを得るためにポリリン酸と反応させられた。希釈EDA−ポリリン酸溶液は、次いで約100℃の真空オーブン内で乾燥させられ、約33gの生成物(例Polyp−EDA)を生成した。Pa−tetaは表9の方法にしたがって調製された。Ppa 7R Hex(1−2−3)は調製されたばかりのポリリン酸を等量のEDA、DETA、及びTETAと、pH4−8が得られるまで反応させられることによって調製された。
サンプルppa 10L EDA DICYは1gのジシアンジアミドを調製されたばかりのポリリン酸に加え、そしてEDAをpH約5.8が得られるまで加えることによって調製された。真空オーブン乾燥法が生成物を抽出するために使用された。
我々のすべての組成物が250℃でEDAPより格段良好な安定性を有している。このことによってEDAPの主な限界を超える。ポリリン酸−EDAはより安定した、すなわちEDAPより好ましい生成物を産出する。ポリリン酸−EDA組成物のリン含量もまたEDAPより多く、他のすべてのものが同じであればこれはより効果的なFRにつながるはずである。高分子量EDAであるTETAとリン酸の反応(Pa−teta)もまたEDAPより安定性の高い生成物を形成し、そしてより高温の加工温度おける所望のゴールにつながる。
次のセットの実験(表10参照)はメラミン、EDA、及びホルムアルデヒドを水中で合わせ、そしてポリリン酸を水に加えた結果である。ポリリン酸はイオン交換コラムで調製された。最初に、約60.3gのポリリン酸ナトリウムが約350mlの水に溶解された。溶液は次いで約550mlのAMBERLITE(登録商標)120イオン交換樹脂を含むイオン交換コラムにほぼすべてのナトリウムを取り除きポリリン酸を形成するために通過させられた。水がコラムに残っているポリリン酸を浄化するために使用された。水中のポリリン酸の生成量は700mlで、実際のポリリン酸含量は約48gであった。第2のビーカーに、約10から20gのメラミン、2から3.5gのパラホルムアルデヒド、そして約16gのEDAが88gの水に加えられた。これは攪拌されながら、完全な反応のために沸騰同様あるいはそれ未満の温度に約10分間加熱された。アミン溶液がポリリン酸溶液に攪拌されながらすばやく加えられ、次いで数分間加熱された。最終混合物のpHは4から7に調整され、これは通常1から2グラムのEDAの添加を必要とした。混合物はホットプレート上に置かれ、スタンダードな携帯用ブロードライヤーが水を蒸発させるために使用されペースト状の混合物が残った。ペースト状の混合物はすべての水を除去するためにオーブン内に置かれ、乾燥するにつれ暗色化する樹脂性の生成物ができた。最後の水分が除去された生成物の暗色化は、蒸発法によって得られる新しい組成物になったことを示唆している。樹脂性の生成物は粉々になり、スタンダードな方法によってポリマー溶融物に混合されることができる:成型機、Brabenders、Buss ニーダー等。この生成物は部分的にポリマー溶融物に混合された際溶解し、非常に効果的な難燃及び良好な機械的性質をEDAPに比べて有する。
Figure 0004295114
表10のサンプルのpHは約4−7である。具体的な例として、Brabenderを少量のサンプルを調製するために使用する。Brabenderを240℃に設定する。36gのスタンダード成型グレードのポリプロピレンを加え、約1.5分ポリマーが溶融するまで攪拌する。次いで18gの表10のサンプル#1を加え、5から7分攪拌する。得られる生成物を厚さ1/8インチ、長さ6インチ、そして幅0.5インチの棒に成型する。サンプルはUL94テストをV0評価で通過する。
似たような反応をピロリン酸及びリン酸で作ることができる。ピロリン酸ナトリウム酸60.5gが450gの水に溶解され、イオン交換コラムにピロリン酸を調製するために通過させられた。これとは別に、14gのメラミン及び3グラムのパラホルムアルデヒドが88gの水に加えられ、そして約10分間60℃から80℃の温度に加熱された。そして、17gのエチレンジアミンがメラミン/pf溶液に加えられ完全に反応するよう加熱が続けられた。そして、このアルカリ溶液がピロリン酸に加えられ加熱が続けられた。約1gのEDAがpHを約5に調整するために加えられた。水が最終生成物を抽出するために蒸発させられ、最終生成物は樹脂性で真空乾燥されると暗色化した。
比較のために、ピロリン酸のEDA塩が調製された。ピロリン酸は上記のようにピロリン酸ナトリウムをイオン交換コラムに通過させることによって調製された。そして、25gのEDAが約25gの水に加えられ攪拌された。EDA/水はピロリン酸にすばやく加えられ約60℃に加熱された。水が生成物を抽出するために蒸発させられ、生成物は結晶体でホルムアルデヒドを含むさきほど調製されたピロリン酸のほかの組成物と比べてより簡単に乾燥することができた。
最後に、リン酸の似たような塩が調製された。最初に、14gのメラミン及び3グラムのパラホルムアルデヒドが88gの水に加えられ、そして約10分間60℃から80℃の温度に加熱された。そして、17gのエチレンジアミンがメラミン/pf溶液に加えられ、完全な反応を得るため続けて加熱された。そして、このアルカリ性溶液が42gの85%濃度リン酸に加えられ、加熱を続けられながら攪拌された。生成物を抽出するため水が蒸発され、生成物は結晶体と樹脂性が混ざったような軟度のようであった。
成型を必要とする用途のために好ましい組成物が22Lコラム中で増大された。最初に、2640gのポリリン酸ナトリウムが15.4Lの水に溶解された。溶液はイオン交換コラムにポリリン酸を得るために通過させられた。これとは別に、616gのメラミン及び132gのパラホルムアルデヒドが約60℃から80℃に加熱され攪拌されながら3872gの水に加えられた。そして748gのEDAが800gの水に加えられ、数分間反応された。次に、EDA/水がメラミン/pf混合物に加えられ、完全に反応するよう加熱が続けられた。次に、アミン混合物がポリリン酸溶液にすばやく攪拌されながら加えられた。水が蒸発させられ、樹脂性でペースト状の生成物が得られ、これがさらに真空オーブンで乾燥された。次に、その生成物がポリプロピレンのペレットと重量にして30%の添加率で混合された。混合物はバレル温度が180℃に設定された25mmのWerner and Pfleiderer ツインスクリュー成型機で150rpsのスクリュー速度で混ぜ合わされた。混合物は、特に成型機が組成物を溶融し混合するスタンダードな設計であったため、良好な熱性質を実証するために、成型機にメインの注入スロートから加えられた。得られた組成物が厚さ1/8インチのテンシル棒及び厚さ1/16インチのフレックス棒に成型された。これらの棒は15%を超える伸びがあり、フレックス棒はUL94テストをV0評価で通過する。
成型を必要とする用途のために好ましい別の組成物が22Lコラムで作られた。最初に、2640gのポリリン酸ナトリウムが15.4Lの水に溶解された。その溶液はイオン交換コラムにポリリン酸を得るために通過させられた。ポリリン酸溶液は3つの等量分に分けられた。サンプル5−1は320mlのTETAを1/3のポリリン酸溶液に加えることによって調製された。サンプル5−2は320mlのDETAを1/3のポリリン酸溶液に加えることによって調製された。サンプル5−3は200mlのEDA及び100mlのTETAを1/3のポリリン酸溶液に加えることによって調製された。3つのサンプルすべてについて水が蒸発させられ、樹脂性でペースト状の生成物が形成され、これはさらに真空オーブン内で乾燥された。3つのサンプルすべてが真空オーブンで加熱された際EDAPより格段安定していることが分かった。3つのサンプルすべてがプロパントーチで加熱された際かなりの膨張を示す。
成型のための組成物が重量にして70%ポリプロピレン ペレット、20%サンプル5−2、及び10%ピロリン酸メラミンを混合することによって調製された。混合物はバレル温度が180℃に設定された25mmのWerner and Pfleiderer ツインスクリュー成型機で150rpsのスクリュー速度で混ぜ合わされた。混合物は、特に成型機が組成物を溶融し混合するスタンダードな設計であったため、良好な熱性質を実証するために、成型機にメインの注入スロートから加えられた。得られた組成物が厚さ1/8インチのテンシル棒及び厚さ1/16インチのフレックス棒に成型された。これらの棒は6%を超える伸びがあり、フレックス棒はUL94テストをV0評価で通過する。MPPの存在が明らかにより簡単に良質な成型棒を作る。
別の組成物が重量にして69%ポリプロピレン ペレット、20%サンプル5−2、10%メラミン、及び1%FR150を混合することによって調製された。同じ工程が25mmツインスクリュー成型機で行われた。成型された棒は約10%の伸びがあり、UL94テストは厚さ1/16インチでV0の評価であった。メラミンの存在もまたより簡単に良質な成型棒を作る。
ポリリン酸ナトリウム60.5gが350gの水に溶解された。イオン交換コラムがポリリン酸を調製するために使用され、これは約10分間60℃から80℃の温度に加熱された。次に、26gのテトラ−エチレン ペンタミン(TEPA)がポリリン酸に加えられ、そして加熱されながら混合された。最終生成物を抽出するために水が蒸発させられ、それは樹脂性で透明な黄色であった。真空オーブンで200℃に加熱されると、このポリリン酸とTEPAの生成物はEDAPより格段安定している。
難燃剤組成物を作る次の例は、Aldrich Chemicalからのポリリン酸を水で希釈されたTETAに加えることによって実行された。例えば、TETAが10gの水に溶解された。次いで10.6gのポリリン酸が加えられた。反応は過激に進行し、熱と蒸気をたくさん発する。反応生成物は水があまり残っていないため真空オーブンで直接乾燥させられた。10gのH2O、10.8gのTETA、18gのポリリン酸;10gのH2O、10.3gのTETA、17gのポリリン酸;10gのH2O、10.9gのTETA、13gのポリリン酸;10gのH2O、10.4gのTETA、16gのポリリン酸;10gのH2O、10.3gのTETA、16.9gのポリリン酸を使用してさらなる反応が行われた。6つの生成物すべてが真空オーブン内で250℃に加熱された際、EDAPより格段熱に対して安定していた。上記の反応は適切な熱制御と共に水なしで行うこともできる。
この例では、ポリリン酸メラミンとポリリン酸のTETA塩が調製された。最初に5グラムのメラミンを30gの水に加え、約80℃に加熱する。そして約18gのポリリン酸を加え、約15間反応させると、この頃ポリリン酸メラミンがいくらか形成される。そして、ほぼニュートラルなpHに混合物をするためにTETAを加える。混合物は完全に反応させる。そして、真空オーブン内で乾燥させる。尿素、グアニジン、及びジシアンジアミドなどその他のアミンがメラミンに代わって使用されてもよい。
Dow Chemical CompanyがEDA及び高沸点を有し本発明の指示に従って良好に作用するであろうエチレンアミンを製造している。例えばDow Chemicalはテトラエチレンペンタミン−UHPと呼ばれる異なる4つのぺンタミン、及び、すべて近似した沸点を有し線状、分枝状、及び2つの環状ペンタミンを含む、高及び低分子量エチレンアミン及びその類似体の混合物である製品を販売している。
別の高沸点Dow製品は、線状、分枝状、及び環状エチレンアミンの混合複合体である重ポリアミンX(HPA−X)であり、この構造はTETA及びTEPAに存在する構造についての知識及び製造化学から導き出されることができる。

Claims (4)

  1. (a)エチレンジアミンをポリリン酸と反応させる工程、又は(b)エチレンアミンもしくはエチレンアミン混合物をポリリン酸と反応させる工程のいずれかの方法によって調製される難燃剤組成物であって、前記エチレンジアミン、エチレンアミン、又はエチレンアミン混合物に対する前記ポリリン酸の比率が、前記難剤組成物の10%水溶液が2.02から6.5のpHを有するようになっており、ならびに、前記エチレンアミンは3つ以上の窒素原子を有し、工程(a)又は工程(b)の前に、イオン交換によってポリリン酸を浄化する工程をさらに含むことを特徴とする、難燃剤組成物。
  2. 前記方法が工程(a)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の難燃剤組成物。
  3. (a)30から99.75重量%のポリマー;及び(b)0.25から70重量%の難燃剤を含む組成物であって、前記難燃剤が、(a)エチレンジアミンをポリリン酸と反応させる工程、又は(b)エチレンアミンもしくはエチレンアミン混合物をポリリン酸と反応させる工程のいずれかの方法によって調製され、前記エチレンジアミン、エチレンアミン、又はエチレンアミン混合物に対する前記ポリリン酸の比率が、前記難燃剤組成物の10%水溶液が2.02から6.5のpHを有するようになっており、ならびに、前記エチレンアミンは3つ以上の窒素原子を有し、工程(a)又は工程(b)の前に、イオン交換によってポリリン酸を浄化する工程をさらに含むことを特徴とする、難燃剤を含む組成物。
  4. 前記方法が工程(a)を含むことを特徴とする、請求項3に記載の難燃剤を含む組成物。
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