JP4292974B2 - 電源装置及びそれを用いたハードディスク装置、ic - Google Patents

電源装置及びそれを用いたハードディスク装置、ic Download PDF

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Description

本発明は、電源装置及びそれを用いたハードディスク装置、ICに関するものである。
電源装置の一次系帰還制御電源は、LC出力フィルタに並列に設けたCR平滑フィルタの出力から誤差増幅器に帰還して制御しているため電源本来のLC出力フィルタで得られる出力電圧は制御ループの外になる。そのため、LC出力フィルタのインダクタLのESR(等価直流抵抗)の負荷電流の影響により出力電圧がドロップする現象が生じる。この現象は、出力電圧が低下するにつれ顕著で、1V、等の低出力時には要求の出力仕様の電圧精度を逼迫する原因となり、要求仕様が達成できないという課題がある。
また、電源制御方式や回路構成,目的は異なるが、過電流や電流検出にインダクタLの両端にCRフィルタを設けて実施している例がある(例えば特許文献1)。この場合は、ESR/L=C・Rの関係が成立することが条件となっている。
特開2000−227808号
一次系帰還制御電源装置において、パワー系出力フィルタの等価直列抵抗の負荷電流の影響を低減する。
入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、駆動手段に電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、発振器に基準電圧と電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源装置において、半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、半導体スイッチング素子からの出力電力を通すパワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、パワー系出力フィルタ、または、パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、第1,第2のCRフィルタは共に電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、第1のCRフィルタの抵抗とコンデンサの間からの出力と誤差増幅器の一方の入力を接続し、また第2のCRフィルタの抵抗とコンデンサの間から平均出力とパワー系出力フィルタのインダクタとコンデンサの間からの出力との差電圧を基準電圧に加算し、加算によって得られた電圧を誤差増幅器の他方に入力する電源装置、または、第2のCRフィルタの抵抗とコンデンサの間からの平均出力とパワー系出力フィルタのインダクタとコンデンサの間からの出力との差電圧を、第1のCRフィルタの抵抗とコンデンサの間からの出力電圧から差引いて誤差増幅器の一方の入力と接続し、基準電圧を誤差増幅器の他方の入力と接続する電源装置とする。
本発明の電源装置によれば、一次系帰還のループで出力電圧に現れるパワー系出力フィルタの等価直列抵抗の電圧降下を補償できる。
本発明の実施の形態について、簡単に述べる。
本発明の電源装置は、降圧型DC−DCコンバータの電源装置に、パワー系LC平滑フィルタとは別に設けたCR平滑フィルタに信号を通して誤差増幅器に帰還する方式で、いわゆる一次系帰還制御方式と呼ばれる。この方式において、パワー系LC平滑フィルタとは別に設けたCR平滑フィルタと同様に第2のCR平滑フィルタを設けて、この第2の
CR平滑フィルタ出力と電源出力との差電圧を誤差増幅器の基準電圧に加算して新規の基準電圧として誤差増幅器に入力する。パワー系LC平滑フィルタのインダクタLに存在するESRに流れる電流によって電圧降下が生じるが、前記方法により電圧降下による出力電圧の低下を補償して、定常状態における出力電圧を常に一定に保つようにしている。
また、本発明の電源装置は、定常状態の半導体スイッチング素子であるパワーMOSFETのデューティ制御とは別に、パワー系LC平滑フィルタ出力を上下限検出を有する制御回路を加えて、過渡負荷変動時にはデューティを強制的に0%、または100%にする手段の判定を前述の新規の基準電圧を中心電圧として設けることにより安定、かつ最適な高速応答を実現している。
さらに、本発明の電源装置は、電源装置ユニットを複数台数用意し、これらを並列運転するために、複数の電源装置ユニットに共通に有する発振器とフェーズシフト回路とを備え、定常状態では各電源装置ユニットの複数のパワーMOSFETの駆動パルス位相を、360°を並列数で割った位相にそれぞれシフトし、過渡負荷変動時には並列電源装置ユニット総てを同位相の駆動パルスで運転する。この場合の各電源装置の回路部品ばらつきや基準電圧のばらつきによる電流アンバランスを防止するためのカレントシェアに前述の差電圧を用いて、各電源装置の差電圧のうち最大の差電圧にその他の電源装置の制御動作を合わせるようにする。
以下、図面を用いて本発明の実施例を、詳細に説明する。
図1に本実施例の電源装置を示す。
図1で、Viが入力端子、Voが出力端子である。入力端子Viには上側のパワー
MOSFET Q1が接続され、接地電位側には下側のパワーMOSFET Q2が接続される。パワーMOSFET Q1とQ2の中点にはインダクタLとコンデンサCoとから成るパワー系出力フィルタであるLC平滑フィルタと、抵抗RとコンデンサCとから成るCR平滑フィルタと、抵抗R5とコンデンサC5とから成る第2のCR平滑フィルタとが並列接続され、さらにLC平滑フィルタの中点には出力端子Voと差動増幅器AMPの一方の入力(−)が、CR平滑フィルタの中点には誤差増幅器EAの一方の入力(−)が、第2のCR平滑フィルタの中点には差動増幅器AMPの他方の入力(+)が接続される。ここで、LC平滑フィルタのコンデンサCoはチップ・セラミック・コンデンサである。また、インダクタLにはインダクタLに存在する等価直列抵抗(ESRと略す)を以下の説明で述べるために図示してある。CR平滑フィルタの時定数T1と第2のCR平滑フィルタの時定数T2の関係は、T1≪T2であり、T2はT1に比べて1桁、あるいはそれ以上に設定する。なお、この関係をCR平滑フィルタのコーナー周波数fCRと第2のCR平滑フィルタのコーナー周波数fCR2で表すと、fCR≫fCR2となり、fCR2はfCRに比べて1桁、あるいはそれ以下に設定するということができる。
また、誤差増幅器EAの他方の入力(+)には、基準電圧Vrefと差動増幅器AMPの出力が加算器ADDを介して新規の基準電圧Vref′として接続される。誤差増幅器
EAの出力にはパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWMと略す)発振器PWM,ドライバDRVを介してパワーMOSFET Q1,Q2のゲートが接続される。パワーMOSFET Q1,Q2は逆相で駆動され、交互に導通する。本実施例では、出力電圧Voutは入力電圧Vinより小さい。
次に、図1の回路動作を説明する。入力端子Viに印加された入力電圧Vinは、パワーMOSFET Q1とパワーMOSFET Q2のオン/オフ制御によってCR平滑フィルタを介して電圧に変換される。この変換電圧VFBは新規の基準電圧Vref′と誤差増幅器EAで比較され、誤差増幅器EAの出力に誤差電圧が増幅されて発生する。この誤差電圧はパルス幅変調発振器PWMでPWMパルスに変換される。このPWMパルスはドライバDRVでパワーMOSFET Q1とパワーMOSFET Q2とを駆動するオン/オフ時間比(デューティ:α)に変換され、誤差電圧がゼロになるように負帰還制御され、変換電圧VFBは新規の基準電圧Vref′に等しくなる。この場合、定常状態においてCR平滑フィルタを通して得られる変換電圧VFBは入力電圧Vinのデューティαに比例する。従って、VFB=Vref′=α・Vinの関係式が成立する。ここで、前記デューティαは、オン時間/(オン時間とオフ時間の和)で定義するので、0−1の間の値をとる。
通常の降圧型コンバータの場合では、定常状態での電圧変換率が出力電圧と入力電圧の割合、すなわちデューティに等しいことがわかっているので、LC平滑フィルタの出力、すなわち出力端子Voに得られる出力電圧Voutは、入力電圧をVin、デューティをαとすると、Vout=α・Vinの関係式で求まる。
上記2つの式より、Vout=Vref′=α・Vinの関係が成立する。従って、出力電圧は、直接LC平滑フィルタ出力を帰還して制御しなくても、他の方法でデューティαを間接的に制御できれば出力端子Voの出力電圧Voutを直接制御したことと同等になり、出力端子Voには入力電圧Vinのデューティαに比例した電圧が得られる。換言すると、パワーMOSFET Q1,Q2を駆動して、CR平滑フィルタの出力を負帰還制御することで、LC平滑フィルタの出力にも入力電圧Vinのデューティαに比例した所望の電圧が出力電圧Voutとして得ることができる。
本電源制御方式の特徴は、パワーMOSFET Q1とパワーMOSFET Q2のデューティ制御による電圧変換手段として、制御ループにCR平滑フィルタを用いる一次遅れの制御方法なので、従来技術のようにLC平滑フィルタの2次遅れがなく、制御ループが振動系とはならないため、出力には振動波形は発生せず、ループが安定になる。従って、本実施例によれば、LC平滑フィルタのコンデンサにESRが小さいチップ・セラミック・コンデンサを使用しても、制御ループが安定化できる。これが、一次系帰還制御方式たる所以である。
次に、2つの平滑フィルタのコーナー周波数とスイッチング周波数との大小関係を説明する。CR平滑フィルタのコーナー周波数をfCR,LC平滑フィルタのコーナー周波数をfLC,スイッチング周波数をfSWとすると、これらをfLC<fCR<fSWに設定して、ループの安定性は確保できる。この関係から、CR平滑フィルタから帰還したほうが、LC平滑フィルタから帰還した場合に比べてより動作周波数が高いので、高速応答が可能となる。また、fLCとfCRとをある程度離れた周波数に設定すれば、LC平滑フィルタの定数を変更しても、CR平滑フィルタ定数を変える必要がなく、設計の自由度が大きくできる。スイッチング周波数の1〜6MHzの高速動作に対しては、LC平滑フィルタおよびCR平滑フィルタの定数に、例えばそれぞれ0.2μH ,220μFと、
20pF,200kΩとが使用できる。なお、20pF,200kΩのCR定数は、CR平滑フィルタをIC内蔵(CRのオンチップ化)を考慮した値であるが、C・R積を同じにすればC値とR値は変更可能である。
このような特徴を有する電源制御方式ではあるが、インダクタLのESRに負荷電流
Ioが流れると、ESRによって電圧降下が発生し、CR平滑フィルタの出力電圧(平均値)Vout′(この電圧は変換電圧VFBとも云う)と出力端子Voに得られる出力電圧Voutとが等しくならない現象が生じる。以下、式の中のESRは、等価直列抵抗
ESRの抵抗値とする。即ち、Vout=Vout′−ESR×Ioの関係から、負荷電流Ioが0のときにしか、Vout=Vout′が成立しない。このため、等価直列抵抗ESRの負荷電流依存を補償することが必要になる。この補償のために、第2のCR平滑フィルタを設けた。そして、この第2のCR平滑フィルタの出力電圧VCR2と出力端子Voの出力電圧Voutから差電圧(ESR×Io)を差動増幅器AMPを用いて取りだし、この差電圧を基準電圧Vrefに加算器ADDで加えて新規の基準電圧Vref′を生成し、この新規の基準電圧を誤差増幅器の他方の入力(+)に入力するようにした。
この方法によって、出力電圧VoutがCR平滑フィルタの出力電圧Vout′より
(ESR×Io)だけ電圧が低下した分を基準電圧Vrefに加算して上げる制御をすることにより、CR平滑フィルタの出力電圧Vout′が(ESR×Io)分電圧が高くなるので、定常状態における出力電圧Voutに現れる等価直列抵抗ESRの負荷電流依存の影響を補償することが可能となる。
ここで、本来なら、この差電圧はCR平滑フィルタの出力電圧と出力端子Voの出力電圧との差電圧を用いることが望ましいが、CR平滑フィルタの出力電圧は、前述のようにfLC<fCRに設定しているため、この出力電圧にはリップル分が大きく、直流に近い安定な差電圧を得ることができない。このため、CR平滑フィルタよりも1桁、あるいはそれ以上の時定数を有する第2のCR平滑フィルタを設けた所以である。
図2は、本発明の補償の効果を示した図である。図2(a)は補償なしの場合で、負荷電流が増加するにつれ、出力電圧Voutは低下することを示している。一方、図2(b)の補償ありの場合は、基準電圧Vrefとして点線で示した負荷電流依存の新規の基準電圧Vref′を用いることにより、定常状態での出力電圧Voutは負荷電流の増減に関係なく一定に制御されることを示している。
なお、一次系帰還制御電源を、本発明とは異なる制御ICを採用して構成し動作させた場合には、インダクタLの等価直列抵抗ESRによる負荷電流依存が出力電圧Voutに現れるため、図2(a)のような特性になり、本発明の目的である図2(b)の良好な特性は得られないことになる。
以上述べたように、本実施例では、インダクタLの等価直列抵抗ESRによる負荷電流依存の電圧ドロップの影響を補償して出力電圧を安定に、かつ一定にできる効果がある。
以上では、半導体スイッチング素子としてパワーMOSFETを例に説明したが、代わりにIGBTなどの他のパワースイッチング素子を用いてもよい。
図3にもう一つの本実施例を示す。図3で、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。図3が、図1と異なる点は、差動増幅器AMPの出力を誤差増幅器EAの一方の入力(−)に加えるようにした点である。このため、差動増幅器AMPの出力をCR平滑フィルタの出力から加算器ADDを用いて差引いて変換電圧VFBとして誤差増幅器EAの一方の入力(−)に接続した。これにより、誤差増幅器EAの一方の入力(−)の電圧は、元の変換電圧VFBより差動増幅器AMPの出力電圧分だけ下がるので、この電圧分だけ電源の出力電圧Voutを高める方向に制御される。これによって、定常状態での出力電圧を安定、かつ一定にすることができる。このことは、図1が差動増幅器AMPの出力電圧分を基準電圧に加えて新規の基準電圧として電源の出力電圧Voutを高める方向に制御したのと同じ働きがあり、図1と同様の効果が得られる。
図4に、更にもう一つの本実施例を示す。図4が、図1と異なる点は、CR平滑フィルタおよび第2のCR平滑フィルタをLC平滑フィルタのインダクタLの両端にそれぞれ接続したことである。本実施例では、出力のLC平滑フィルタのコンデンサCoの静電容量が大きいので、コンデンサCoのインダクタ接続端側も接地電位と見做すことができるためである。本実施例でも、図1と同様の効果が得られる。この場合も、CR平滑フィルタおよび第2のCR平滑フィルタの定数は、図1の実施例の定数が使用できる。
また、本実施例でも図3のように、誤差増幅器EAの一方の入力(−)側に差動増幅器AMPの出力電圧を与えることも可能である。
更に、CR平滑フィルタおよび第2のCR平滑フィルタの構成は、図1,図4の実施形態の組合せも可能で、図1,図4と同様の効果が期待できる。
図5は、実施例3に過渡変動検出回路TVDをさらに設けた電源装置である。この過渡変動検出回路TVDはLC平滑フィルタのインダクタLの両端に新たに設けたコンデンサC3と抵抗R3から成る直列回路の中点電圧と新規の基準電圧Vref′に上下限電圧幅±Δを加えた電圧との間で過渡負荷変動を検出してパルス幅変調発振器PWMのデューティを制御する。ここで、本実施例で用いた上下限電圧幅±Δの設定例を、図6に示す。図6は、負荷電流Ioによって新規の基準電圧Vref′が変化するので、この新規の基準電圧に追従してΔを、例えば元の基準電圧Vrefの1%に設定する方法である。またこの他には、Δを元の基準電圧Vrefの値に関係なく、例えば20mV一定に設定する方法も考えられる。後者の方法は、出力電圧が低下し、1V以下の出力電圧を必要とする場合には、この出力電圧に求められる許容電圧変動範囲が出力電圧の大きさに比例せずに、ほぼ一定の状況にあることからも効果的と考えている。本実施例では、負荷電流依存の新規の基準電圧に基づいて上下限電圧幅±Δを設定し、過渡変動検出レベルが変わるので、過渡変動に対する検出感度が向上し、安定、かつ最適な高速応答が達成できる効果がある。
次に、具体的なパルス幅変調発振器PWMと過渡変動検出回路TVDの例を図7に示す。
図7で、パルス幅変調発振器PWMは、電圧/電流変換回路V/Iと、電流源MOS
110,120と、インバータINV11,INV12と、コンデンサ105と、フリップフロップFFとを備えた可変発振器である。また、過渡変動検出回路TVDは、コンパレータCMP1,CMP2と、スイッチMOS SW1〜SW4と、定電流源I1〜I4と、インバータINV1〜INV8とを備えている。
過渡変動検出回路TVDは、2つのコンパレータCMP1,CMP2によるウインドコンパレータを備えていて、LC平滑フィルタのインダクタLの両端に設けたコンデンサ
C3と抵抗R3から成る直列回路の中点電圧を、新規の基準電圧Vref′に上下限電圧幅±Δを加えた電圧で比較し、出力電圧Voutの動作状態を検出して、図8に示すパルス幅変調発振器PWMのパルスデューティαを決定する。これは、過渡変動検出回路TVDで、定常状態と過渡負荷変動時(負荷急変時)の制御方法を動作状態に見合った制御モードに切換えることである。
2つのコンパレータCMP1,CMP2の出力から、(a)負荷電流が急に減少した場合(負荷急減時)、(b)定常状態、(c)負荷電流が急に増加した場合(負荷急増時)の3通りの情報が得られる。これらのケースを図8を用いて説明する。
(a)はVout≧(Vref′+Δ)の条件の場合である。このときはパルス幅変調発振器PWMの出力デューティを強制的に0%にする。このため、スイッチMOS SW1とSW4とをオン、スイッチMOS SW3とSW2とをオフにして、定電流源I1の電流は電流源MOS110の電流に加わってインバータINV11に流れ、定電流源I4の電流は電流源MOS120の電流を引き抜くためインバータINV12に流れる電流はゼロになる。よって、パワーMOSFET Q1はオフで、パワーMOSFET Q2はオンとなり、デューティ0%になる。この場合もデューティαを完全に0%にするために、定電流源I1〜I4の電流値を、電圧/電流変換回路V/Iの差動対動作電流の合計電流にそれぞれ設定することが好ましい。
(b)は(Vref′+Δ)>Vout>(Vref′−Δ)の条件の場合ある。この場合は、総てのスイッチMOS SW1〜SW4はオフであり、誤差増幅器EAからの制御指令で決定する電流比で動作する。この電流比はデューティの比率に等しいので、出力電圧Voutとして、入力電圧Vinのデューティαに比例した電圧が得られる。
(c)はVout≦(Vref′−Δ)の条件の場合で、デューティを強制的に100%にする。この場合は、スイッチMOS SW3とSW2をオン、スイッチMOS SW1とSW4をオフにして、定電流源I3の電流が電流源MOS120の電流に加わってインバータINV12に流れ、定電流源I2の電流は電流源MOS110の電流を引き抜くためインバータINV11に流れる電流はゼロになる。よって、パワーMOSFET Q1はオンで、パワーMOSFET Q2はオフとなり、デューティ100%になる。この場合もデューティαを完全に100%にするために、定電流源I1〜I4の電流値を、電圧/電流変換回路V/Iの差動対動作電流の合計電流にそれぞれ設定することが好ましい。
本実施例では、過渡負荷変動時に出力端子Voに発生した電圧Voutを、新規の基準電圧Vref′に加えた上下限電圧幅±Δ以内に入るように、パルス幅変調発振器PWMのデューティαを強制的に0%、又は100%に切換えて、出力電圧VoutをVref′±Δ以内に急速に抑制する。そして、定常状態に入ると、出力電圧を入力電圧のデューティαに比例した電圧に最終的に整定させる。
このように、本実施例では過渡負荷変動時と定常状態によって制御モードを自動的に切換えるので、例えば、500A/μsの高い電流変化率(di/dt)を有する10A程度の過渡負荷変動に対しても高速応答と定常状態での出力電圧の安定化とを両立できる。
次に、図9を用いてパルス幅変調発振器PWMの他の実施例を示す。図9の回路は発振器OSCとワンショット・マルチ・バイブレータOSMとV/I変換器V/Iとの組合せにより達成できる。発振器OSCで発生する一定周期のパルスは、図7のパルス幅変調発振器PWMの電流源MOS110と120に流す電流を所望の周期決定に必要な一定電流をMOS130と定電流源I5によって設定できる。この一定周期のパルスがワンショット・マルチ・バイブレータOSMのクロック端子CLKに印加されると、コンデンサCTの端子電圧は一旦、ゼロになるが、誤差増幅器EAの誤差電圧をV/I変換器V/Iで変換した電流によってコンデンサCTが充電される。そして、この充電電圧が所定のしきい値に到達するまでの時間がPWMパルスとして得られる。このようにして、一連のパルス幅変調発振動作を繰り返すことができる。即ち、誤差増幅器EAの誤差電圧に比例した
PWMパルスを得ることができる。
このパルス幅変調発振器PWMは後述する図11のマルチフェーズ制御では有効な手段として用いている。この場合、マルチフェーズ動作のためには発振器OSCの後にフェーズシフト回路を入れる必要がある。
本実施例を図10に示す。図10は、図5の実施例の第2のCR平滑フィルタの代わりにコンデンサC3と抵抗R3から成る直列回路の中点から差動増幅器AMPの入力に加えるようにした。即ち、コンデンサC3と抵抗R3から成る直列回路を第2のCR平滑フィルタとして用いることである。本構成が可能となる理由としては、コンデンサC3と抵抗R3から成る直列回路の時定数は、第2のCR平滑フィルタの時定数より大きいため、先に述べたCR平滑フィルタの時定数と第2のCR平滑フィルタの時定数との関係が十分満足できるからである。これにより、図5と同様の動作と効果が得られるほか、CR平滑フィルタを1回路分省略できるので、回路が簡単になる効果もある。
以下の実施例で、コンデンサC3と抵抗R3から成る直列回路と第2のCR平滑フィルタを共用しているものについては、その部分を第2のCR平滑フィルタとして用いる。
本実施例は、実施例1〜実施例4の電源装置ユニットを複数個並列運転するマルチフェーズの実施例である。本実施例は、実施例1〜実施例4に示した電源装置を2つ以上組合せる。以下、2フェーズ化を例に説明する。
図11に、図10の電源ユニットをマルチフェーズ化した例を示す。図11では、マルチフェーズ化のために新たに発振器OSCとフェーズシフト回路PSFTとを備え、これらで180°位相をシフトした二相パルスを生成し、この二相パルスをそれぞれのパルス幅変調発振器PWM1とPWM2に入力し、マルチフェーズ制御を実現している。
ここでは、マルチフェーズ制御の動作の詳細説明は省略するが、マルチフェーズ制御動作時の定常状態は2つの電源のインダクタ電流は180°位相がシフトした逆位相で動作し、過渡負荷変動時には2つの電源のインダクタ電流は同位相となり、急激な負荷変動に対応する。そのため、複数電源装置を用いて出力(負荷)電流を大きくできるだけでなく、出力電圧のリップルも低減できる。
しかしながら、マルチフェーズ制御は、インダクタに代表される回路部品ばらつきや基準電圧のばらつき、等により各フェーズの出力電流のアンバランスが発生する。これに対応するため、上述の実施例で述べた第2のCR平滑フィルタの出力電圧VCR2と出力端子Voの出力電圧Voutの差電圧を差動増幅器AMP1で取り出し加算器ADD1に加えるループに、差動増幅器AMP1の出力と差動増幅器AMP2とダイオードD1から成る最大値検出回路の出力の差電圧を差動増幅器AMP3で取り出して加算器ADD1に加えるループを追加して、この加算器ADD1の出力を新規の基準電圧Vref′とするようにした。これにより、各フェーズの最大値検出回路の出力同士はシェアバスVSBに共通に接続してあるので、各フェーズのうち最大値とならない他のフェーズは差動増幅器
AMP3から差電圧が出力されることにより、この差電圧が出力電流を増加する方向に働いて、それぞれのフェーズの出力電流が等しくなるように制御される。このとき、各フェーズのうち最大値となるフェーズは差動増幅器AMP3からの差電圧がないので、この動作は機能しない。
以上の動作で、各フェーズの出力電流がバランスするので、大電流容量のパワーMOSFETが不要になる。
2つより多い電源装置ユニットを備える場合には、複数の電源装置ユニットに共通に有する発振器とフェーズシフト回路とを備え、定常状態では各電源装置ユニットの上側/下側パワーMOSFETの駆動パルス位相を、360°を並列に配置する電源ユニットの数で割った位相にシフトし、過渡負荷変動時には並列電源装置ユニット総てを図8の(a),(c)と同様にして同位相の駆動パルスで運転する。例えば4つの電源装置ユニットであれば、0°(基準),90°,180°,270°の各位相にシフトさせればよい。
また、本実施例は以上で述べたマルチフェーズ制御動作の電源ばかりでなく、複数電源の並列運転にも実現可能である。
次に、これまで述べてきた出力電圧の補償回路の実施例を説明する。図11に記載の補償回路はCMPE1,CMPE2である。電源をマルチフェーズ化や並列運転しない場合には、補償回路のうち電流バランス回路側(CMPE1側で云うと、差動増幅器AMP2,AMP3で構成する部分)は省略することも可能である。
図12は、図11の補償回路の具体的な一実施例である。第2のCR平滑フィルタ出力VCR2と出力電圧Voutの差電圧は演算増幅器AMPa,AMPbと抵抗R11〜
R14から成る差動増幅器AMP1の出力V1として、V1=(1+R12/R11)・(VCR2−Vout)で得られる。ここで、R11=R13,R12=R14の条件で用いるので、(1+R12/R11)は、例えば10〜20に選ぶのが望ましい。
一方、カレントシェア側は差動増幅器AMP1の出力V1と、差動増幅器AMP2とダイオードD1から成る最大値検出回路の出力の差電圧を演算増幅器AMPcと抵抗R15〜R18から成る差動増幅器AMP3の出力V2として、V2=(R16/R15)・
(VSB−V1)で得られる。ここで、R15=R17,R16=R18の条件で用いるが、この場合の(R16/R15)は、例えば1に選ぶのが望ましい。また、VSBは
Voutが各フェーズ共通なので、各フェーズのうちのVCR2の最大値をとり、先の
V1の式のVCR2をVCR2maxに代えることにより、VSBはVSB=(1+R12/R11)・(VCR2max−Vout)と表される。この式を先のV2の式に代入すると、V2はV2=(R16/R15)・(1+R12/R11)・(VCR2max−VCR2)が得られる。よって、各フェーズのうちこの電源が(VCR2−Vout)の差電圧が、例えば最も大きいと仮定すると、上式のVCR2をVCR2maxとおけるので、このループの補償利得はゼロと考えることができる。
加算器ADDは電圧/電流変換回路V/I3,V/I4と抵抗RaddとバッファアンプAMPdで構成され、バッファアンプAMPdの出力に発生した基準電圧Vrefに抵抗Raddに電流を流して発生した電圧を加算して新規の基準電圧Vref′を生成している。このため、差動増幅器AMP1,AMP3のそれぞれの出力電圧V1,V2は電圧/電流変換回路V/I3,V/I4を介して電流に変換して抵抗Raddに流す。
電圧/電流変換回路V/I3,V/I4の具体的な回路実施例を、図13に示す。図
13は、演算増幅器AMPeとMOS200と抵抗R19とカレントミラーMOS210,220の構成例であり、電圧Vaは抵抗R19に与えられるので、その結果電流IaはVa/R19で発生し、カレントミラーMOS210,220を介して出力される。
次に、図14に補償回路の他の実施例を示す。図12と異なる点は、差動増幅器AMP1の構成を代えた点である。この回路における差動増幅器AMP1の出力として得られる差電圧V1は、V1=(R12/R11)・(VCR2−Vout)である。図14においても、図12と同様の効果が得られる。
以上で述べた補償回路は、使用する演算増幅器の出力が単一電源動作で0Vが扱えることが前提であるが、図15の実施例は0Vを扱えない演算増幅器を使用しても実現できる回路実施例を提供する。
図15では、差動増幅器AMP1の出力に得られる電圧V1は、V1=(1+R12/R11)・(VCR2−Vout)+VCR2となる。また、VSBに得られる電圧は、VSB=(1+R12/R11) ・(VCR2max−Vout) +VCR2maxである。2つの上式に表れる右辺第2項のVCR2,VCR2maxを削除するために、差動タイプの電圧/電流変換回路V/I5,V/I6を適用した例を図16に示す。図16では、抵抗Raddに流す電流の最大値を定電流源I6で設定し、電圧動作範囲(差電圧の範囲)の確保を抵抗R20の値で行う。これによって、差電圧(Va−Vb)に比例して図17のように出力電流Iaが発生する。なお、電圧/電流変換回路V/I6においては、2つの入力の差電圧を計算すると、(2+R12/R11)・(VCR2max−VCR2)となることがわかり、電圧/電流変換ゲインが5〜10%程度大きくなる。これの対応策として、定電流源I6の値を5〜10%少なくするか、抵抗R20で決まる電流傾斜を5〜10%小さくする方法をとる。このように構成することで、差動増幅器AMP1を構成する演算増幅器と差動増幅器AMP3が省略でき、回路の簡単化が図れる効果がある。
なお、補償回路は以上で述べた実施例に限定されるものではなく、他の実施例も適用可能である。
本発明の電源制御装置のICチップ構成例を説明する。
図18は、図10の回路構成の1チップ構成の例である。図18では、LC平滑フィルタ,過渡変動検出回路TVDと出力電圧の補償回路CMPEに必要な信号を提供するコンデンサC3と抵抗R3とから成る第2のCR平滑フィルタと、ダイオードDBTとコンデンサCBTから成るブースト回路とを外付する以外は、回路,機能を1つの半導体基板にオンチップ化している。
オンチップ化した回路,機能には、コンデンサCと抵抗Rから成るCR平滑フィルタ,誤差増幅器EA,基準電圧Vref,パルス幅変調発振器PWM,デッドバンド回路DBU,デッドバンド回路DBL,レベルシフト回路LS,ドライバDRVU,ドライバDRVL,パワーMOSFET Q1,Q2,過電流検出回路OC,過渡変動検出回路TVD,上下限電圧発生回路ΔV,補償回路CMPE,加算器ADD,ソフトスタート回路SS,アンダー・ボルテージ・ロック・アウト回路UVLO,パワーグッド回路PWRGDがある。なお、基準電圧Vrefはバンドギャップ・リファレンス回路から得る代わりに、VID(Voltage Identification)コードに対応したディジタル信号を受けて、オンチップのD/A変換器で得てもよい。図示していないものもあるが、本実施例のワンチップ電源制御ICは、Intel 社が提唱するVRM9.1、あるいはVRM10.0に準拠した機能を備えている。
図18では、パワーMOSFET Q1がNMOSの場合で説明したが、PMOSであっても良い。この場合は、外付のブースト回路が不要となるが、入力端子Viからの電位でPMOSのゲートを駆動する必要があるので、このための電圧発生源をオンチップ化する。
入力端子Viと電源端子Vccに給電する電圧を同じにして、例えば5Vや12Vとしてもよいし、入力端子Viに12V、電源端子Vccに5Vとして異なる電圧にしても良い。入力端子Viと電源端子Vccに給電する電圧が異なる場合は、電源端子Vccの5Vは外部から給電とするか、入力端子Viの12Vからオンチップ回路で5Vを作り出して供給すればよい。なお、入力端子Viに12V給電する場合は、図18のブースト回路を、ダイオードDBTに直列に7V程度のツェーナー・ダイオードを接続して上側パワーMOSFETのゲート電圧が過大とならないようにする。
また、図18では、入力端子Viの給電電圧が12V、電源の出力電圧が1V以下と小さくなって、制御デューティが小さく、パワーMOSFETの駆動PWMパルス幅を十分確保できなくなる場合には、入力端子Viの給電電圧は12Vに限定されるものではなく、5V程度まで下げても動作可能である。
さらに、ソフトスタート回路の動作では、電源投入時に高速応答のための過渡変動検出回路の出力信号をマスクすればよい。
このチップ構成の特徴は、一次系帰還制御のCR平滑フィルタがチップ内蔵していることである。このため、このCR平滑フィルタのためにICには端子Vxと電源出力端子
Voのための端子FBを有することである。
また、ICの端子TVDは第2のCR平滑フィルタからの信号を受けるが、この信号を出力コンデンサCoの接地電位側とペアで配線することもノイズの観点で有効である。この場合は、端子TVDに隣接してICに新たに接地電位用の端子を設ける。
本実施例のマルチフェーズ対応のICチップ構成を図19に示す。図19は、ICチップの回路構成をマルチフェーズ化したものであって、発振器OSCとフェーズシフト回路PSFTとをICチップに加えた点が実施例6の図18と異なる。マルチフェーズ化によって必要になったICピンには、マルチフェーズ数に応じた位相パルスφ1〜φ4を自/他のICチップに提供するための端子と、基準電圧Vrefと、カレントシェア用のシェアバスVSB端子とがある。
マルチフェーズの構成は、まず所望のマルチフェーズの数の分だけICチップを用意し、その中から1つのICチップをマスターとする。具体的には、マスターICチップの選択信号SEL0により発振器OSCおよびスイッチSWrを活性化して、選択信号SEL1とSEL2の2ビットで所望のフェーズ数を指定する。次いで、マスターICチップから位相パルスφ2−φ4,基準電圧Vref,シェアバスVSBを供給すると、他のICチップにはそれぞれφ,Vref,VSBに加えることでマルチフェーズ化を達成する。
本実施例では、マルチフェーズ数を4で図示したが、フェーズ数には限定はなく、フェーズ数設定のための選択信号数を変更すること、フェーズシフト回路PSFTをフェーズ数に見合った回路構成に変更して、これらをICチップに盛込むことでマルチフェーズ数を適宜増減できる。
次に、マルチフェーズの他の実施例を図20,図21に示す。図20は、図19のパルス幅変調発振器PWMから前の回路、即ち電源制御部をフェーズ数4でIC化した回路例である。この場合、パルス幅変調発振器PWM以降の回路は、図21の回路を4個用いる。このときは、それぞれの出力端子Vo間は共通接続とする。
この回路構成においては、IC内蔵の一次系帰還制御のCR平滑フィルタはそれぞれのフェーズに必要で、それぞれのCR平滑フィルタの一方のコンデンサ端は端子FBに共通に接続されるが、他方の抵抗端はそれぞれ端子Vx−1〜Vx−4に接続される。この
CR平滑フィルタを外付部品とした場合には、CR平滑フィルタの出力が誤差増幅器EAの一方の入力(−)に直接、またはバッファアンプを介して接続されるので、ループの位相補償に関するネットワーク回路網は誤差増幅器EAの一方の入力(−)には一切不要である。また、誤差増幅器EAに用いる演算増幅器は内部補償型の演算増幅器がよい。
また、図21はドライバとパワーMOSFETが1パッケージで図示しているが、ドライバとパワーMOSFETは別パッケージでも適応可能である。
図22に本発明の電源制御ICチップをプリント配線基板に実装した実施例を示す。図22は電源制御ICをBGA(Ball Grid Array) で、インダクタLやコンデンサCoをチップ部品でプリント配線基板PBに搭載し、小型高密度実装を可能にしている。ここで、前記コンデンサCoはチップ・セラミック・コンデンサである。なお、図示していないが、この他に、本実施例ではコンデンサC3と抵抗R3の第2のCR平滑フィルタや、ブースト回路,入力コンデンサがプリント配線基板PB上にチップ部品で搭載してある。また、BGAによるチップ搭載のほかに、CSP(Chip Size Package)搭載であってもよい。
さらに、マルチフェーズ対応の場合には複数の電源制御ICの上記のチップ搭載のほかに、MCM(Multi Chip Module)搭載であってもよい。この他にも、誤差増幅器やパルス幅変調発振器、等を備えた制御部と、パワーMOSFETを内蔵したドライバ部のように、2つのICチップを分けたものをQFN(Quad Flat Non-lead)パッケージに搭載し、同様にプリント配線基板に搭載してもよい。
以上、本実施例によれば、ピンネックの解消,放熱性の向上、および電源装置プリント配線基板の小形化が実現できる。
本実施例を図23に示す。図23は、HDD(Hard disk Drive)装置へ適用した実施例である。HDD装置において、実施例1〜実施例8に記載の電源装置であるDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnはHDD装置にデータを記憶するための制御を司るプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM,SRAM等で構成されるボードに対象毎に異なる適した電圧の電力を供給している。図23に示した電源装置であるDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnは電力を供給する対象のプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM,SRAM等の電流容量に応じてシングルフェーズの電源装置やマルチフェーズの電源装置を用いる。
これまでの実施例では、単に電源装置について述べてきたが、本発明の電源装置は、様々なアプリケーションに応用することができる。特に、出力電圧の安定性,高速性が要求されるハードディスク装置に搭載することで、装置の性能向上を図ることができる。
これまで述べてきた実施例によれば、負荷電流依存のインダクタLのESRによる電圧降下を第2のCR平滑フィルタの出力と出力端子の電源出力との差電圧として取りだし、その差電圧を元の基準電圧に加算して新規の基準電圧として用いることにより一次系帰還のループで出力電圧に現れるESRの電圧降下を補償できるという効果がある。
また、負荷急変時の高速応答に対応するために、過渡変動検出レベルの中心電圧に新規の基準電圧を用いて、これを基に上下限電圧幅を設定することにより負荷電流依存の過渡変動検出レベルが設定できるので、検出感度が向上し、安定、かつ最適な高速応答の達成ができるという効果がある。
更に、複数電源によるマルチフェーズ動作や並列運転時の電源回路部品ばらつきによる各電源間の電流アンバランスの発生を軽減できるという効果がある。
また、本発明の制御方式は絶縁型DC−DCコンバータへの応用も可能で、一石のフォワード型コンバータ,二石のフォワード型,プッシュプル型,ハーフブリッジ型,フルブリッジ型、等の絶縁型DC−DCコンバータの用途にも適用可能である。
実施例1〜実施例8の電源装置はこの他、図示しないが、VRMや、携帯機器用のDC−DCコンバータや、汎用のDC−DCコンバータ、等へ応用展開ができることは言うまでもない。
本発明の一実施例である電源装置の回路ブロック図である。 図1の電源装置で出力電圧の補償効果の説明図である。 本発明の他の実施例である電源装置の回路ブロック図である。 本発明の他の実施例である電源装置の回路ブロック図である。 本発明の他の実施例である電源装置の回路ブロック図である。 図5の電源装置で負荷電流に対する上下限電圧幅の説明図である。 図5の詳細を示す回路図である。 図7の動作状態モードを示す図である。 パルス幅変調発振器PWMの他の実施例を示す説明図である。 本発明の他の実施例である電源装置の回路ブロック図である。 本発明の他の実施例であるマルチフェーズ電源装置の回路ブロック図である。 図11の補償回路の詳細を示す回路図である。 図12の電圧/電流変換回路の詳細を示す回路図である。 図11の別の補償回路の詳細を示す回路図である。 図11のさらに別の補償回路の詳細を示す回路図である。 図15の電圧/電流変換回路の詳細を示す回路図である。 図16の電圧/電流変換動作の説明図である。 本発明の他の実施例である電源装置のチップ構成の一例を示す回路ブロック図である。 本発明の他の実施例であるマルチフェーズ対応チップの一例を示す回路ブロック図である。 本発明の他の実施例であるマルチフェーズ対応チップの制御部の回路ブロック図である。 本発明の他の実施例であるマルチフェーズ対応チップのドライバ・パワー部の回路ブロック図である。 本発明の他の実施例である電源制御ICのプリント配線基板実装の説明図である。 本発明の他の実施例であるHDD装置用オンボード電源の説明図である。
符号の説明
105,Co,C,C1〜C5,CT,CBT…コンデンサ、110,110′,120,203,204,210,220…電流源MOS、BGA…ピン・グリッド・アレー・チップ、CMP1,CMP2…コンパレータ、DBT,D1,D2…ダイオード、DBU,DBL…デッドバンド回路、DC−DC1〜DC−DCn…DC−DCコンバータ、
DRV,DRV1,DRV2,DRVU,DRVL…ドライバ、EA,EA1,EA2…誤差増幅器、FF…フリップフロップ、GND…グランド、I1〜I6…定電流源、INV1〜INV12…インバータ、L,L1,L2…インダクタ、LINE…給電ライン、OC,OC1,OC2…過電流検出回路、OSC…発振器、OSM…ワンショット・マルチ・バイブレータ、PB…プリント配線基板、PG…パワーグランド、PSFT…フェーズシフト回路、PWM,PWM1,PWM2…パルス幅変調発振器、AMP,AMP1〜6…差動増幅器、AMPa〜AMPe…演算増幅器、ADD,ADD1,ADD2…加算器、CMPE,CMPE1,CMPE2…補償回路、PWRGD…パワーグッド回路、Q1,Q3…上側パワーMOSFET、Q2,Q4…下側パワーMOSFET、R,R1〜R5,R11〜R20,Radd…抵抗、SS…ソフトスタート回路、SW1〜SW4,M21,M21′…スイッチMOS、TVD,TVD1,TVD2…過渡変動検出回路、UVLO…アンダー・ボルテージ・ロック・アウト回路、Vcc…電源端子、Vi…入力端子、
VSB…シェアバス端子、V/I,V/I1〜6…電圧/電流変換回路、Vo…出力端子、Vref…基準電圧、Vref′…新規の基準電圧、ΔV…上下限電圧発生回路、Δ…上下限電圧幅。

Claims (16)

  1. 入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源装置において、
    前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力と前記誤差増幅器の一方の入力を接続し、また前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間から平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を前記基準電圧に加算し、加算によって得られた電圧を前記誤差増幅器の他方に入力することを特徴とする電源装置。
  2. 入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源装置において、
    前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力電圧から差引いて前記誤差増幅器の一方の入力と接続し、前記基準電圧を前記誤差増幅器の他方の入力と接続したことを特徴とする電源装置。
  3. 前記電源装置は過渡変動検出回路を備え、
    前記過渡変動検出回路は、前記パワー系出力フィルタのインダクタの両端に設けたCR回路の出力端から出力電圧を検出し、前記出力電圧が予め定めた上限値を超えた場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを0%とする信号を出力し、前記出力電圧が予め定めた下限値以下の場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを100%にする信号を出力することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の電源装置。
  4. 前記過渡変動検出回路の予め定めた上下限値の中心は、前記加算によって得られた電圧を基に決定することを特徴とする請求項記載の電源装置。
  5. 前記予め定めた上下限値の幅は、加算前の前記基準電圧の割合で設定すること、あるいは一定電圧とすることを特徴とする請求項記載の電源装置。
  6. 前記過渡変動検出回路は、前記パワー系出力フィルタのインダクタの両端に設けたCR回路を前記第2のフィルタと共用して、前記CR回路を第2のCRフィルタとすることを特徴とする請求項記載の電源装置。
  7. 入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源ユニットを複数備えた電源装置において、
    前記複数の電源ユニットそれぞれが、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力と前記誤差増幅器の一方の入力を接続し、また前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間から平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を前記基準電圧に加算し、加算によって得られた電圧を前記誤差増幅器の他方に入力することを特徴とする電源装置。
  8. 入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源ユニットを複数備えた電源装置において、
    前記複数の電源ユニットそれぞれが、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力電圧から差引いて前記誤差増幅器の一方の入力と接続し、前記基準電圧を前記誤差増幅器の他方の入力と接続したことを特徴とする電源装置。
  9. 前記複数の電源ユニットを並列運転するために、前記複数の電源ユニットに対して前記パルス幅変調発振器を共有し、前記パルス幅変調発振器の出力を位相シフトし、前記位相をシフトした信号を前記複数の電源ユニットに供給することを特徴とする請求項7乃至8のいずれかに記載の電源装置。
  10. 前記複数の電源ユニットがそれぞれ過渡変動検出回路を備え、前記過渡変動検出回路が、前記パワー系出力フィルタの出力端から出力電圧を検出し、前記出力電圧が予め定めた上限値を超えた場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを0%とする信号を出力し、前記出力電圧が予め定めた下限値以下の場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを100%にする信号を出力することを特徴とする請求項記載の電源装置。
  11. マルチフェーズ動作または並列運転の電源装置において、前記複数の電源ユニット間のカレントシェアのために、各電源ユニットの第2のフィルタの出力と前記パワー系出力フィルタの出力との差電圧間で共通バスを介して差電圧の最大値を検出し、前記差電圧の最大値と、各電源ユニットの第2のフィルタの出力と前記パワー系出力フィルタの出力との差電圧の隔たりを、前記加算によって得られた電圧に加えたことを特徴とする請求項7乃至8のいずれかに記載の電源装置。
  12. 前記電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子の駆動手段と、前記パルス幅変調発振器と、前記誤差増幅器と、前記パワー系出力フィルタの出力端から出力電圧を検出し、前記出力電圧が予め定めた上限値を超えた場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを0%とする信号を出力し、前記出力電圧が予め定めた下限値以下の場合に前記パルス幅変調発振器のデューティを100%にする信号を出力する過渡変動検出回路とを同一の半導体基板に形成したことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の電源装置。
  13. 磁気記録ディスクと、磁気ヘッドと、磁気ディスク回転駆動装置と、磁気ヘッド駆動装置と、磁気ヘッド位置制御装置と、入出力信号制御装置と、電力を供給する電源装置を備えたハードディスク装置において、
    前記電源装置が、入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源装置であって、
    前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力と前記誤差増幅器の一方の入力を接続し、また前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間から平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を前記基準電圧に加算し、加算によって得られた電圧を前記誤差増幅器の他方に入力する電源装置を設けたことを特徴とするハードディスク装置。
  14. 磁気記録ディスクと、磁気ヘッドと、磁気ディスク回転駆動装置と、磁気ヘッド駆動装置と、磁気ヘッド位置制御装置と、入出力信号制御装置と、電力を供給する電源装置を備えたハードディスク装置において、
    前記電源装置が、入力電圧を変換して出力する電力半導体スイッチング素子と、前記電力半導体スイッチング素子に接続され、該電力半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動手段と、前記駆動手段に前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力が0から1の間の値をとるデューティとなるように駆動信号を供給するパルス幅変調発振器と、前記発振器に基準電圧と前記電力半導体スイッチング素子からの出力電力を比較して得られる誤差信号を供給する誤差増幅器とを備えた降圧型DC−DCコンバータの電源装置であって、
    前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通すインダクタとコンデンサとからなるLCフィルタであるパワー系出力フィルタと、前記半導体スイッチング素子からの出力電力を通す前記パワー系出力フィルタとは別に設けた抵抗とコンデンサとからなり、前記パワー系出力フィルタ、または、前記パワー系出力フィルタのインダクタに並列に接続された第1,第2のCRフィルタとを備え、
    前記第1,第2のCRフィルタのコーナー周波数をfCR,fCR2とし、前記パワー系出力フィルタのコーナー周波数をfLCとしたときに、fLC<fCRで、かつfCRに対してfCR2は1桁以上小さい関係が成り立ち、
    前記第1,第2のCRフィルタは共に前記電力半導体スイッチング素子からの出力に対して抵抗,コンデンサの順で直列に接続され、前記第2のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの平均出力と前記パワー系出力フィルタの前記インダクタと前記コンデンサの間からの出力との差電圧を、前記第1のCRフィルタの前記抵抗と前記コンデンサの間からの出力電圧から差引いて前記誤差増幅器の一方の入力と接続し、前記基準電圧を前記誤差増幅器の他方の入力と接続する電源装置を設けたことを特徴とするハードディスク装置。
  15. 請求項1乃至2のいずれかに記載の電源装置を、絶縁型DC−DCコンバータに適用したことを特徴とする電源装置。
  16. 請求項1乃至2のいずれかに記載の電源装置を半導体チップに内蔵したことを特徴とするIC。
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