JP4286820B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、回線制御装置と基地局装置と端末装置を有する無線通信システムに関し、特に、端末装置に対する通信チャネルの改良された割り当てアーキテクチャを有する無線通信システムに関する。
空港エリア内に存する航空機の安全性やユーザの快適性を確保するという重要な使命を担っている空港向けのマルチチャネルアクセス(MCA:Multi Channel Access)無線システムが規格化されている。例えば、電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses: ARIB)による「空港内デジタル移動通信システム(AIRPORT DIGITAL MOBILE TELECOMMUNICATION SYSTEM)」ARIB STD T−87、October 2003 と題された文献(非特許文献1)に記載されている。
上記規格によるシステムにおいては、1つの空港を基本単位として統制局設備、基地局設備及び移動局設備で構成され、宅内用端末−移動局間、或いは移動局間(基地経由または直接)で400MHz帯を使い通信を行うもので、通信方式は、1つの無線キャリアをフレームで区切り、フレームを4つのスロットに分けることによってマルチチャネル化する4多重TDM/TDMA方式を採用し、変調方式は、π/4シフトQPSK方式を採用している。即ち、基地局には、使用周波数帯域の400MHz帯域から単一または複数の無線キャリア(ペア波)が割り当てられ、その下り無線キャリアf1と上り無線キャリアf2のそれぞれをフレームに分割し、さらにフレームをスロット分けした後、そのスロットを制御用チャネルと通信用チャネルに割り当てている。
また、航空機の安全性の維持等の空港内の業務通信の特殊要件から、システムでは緊急時における通信の確保及び重要通信の優先接続を可能とするよう求められている。
例えば、上述のようなマルチチャネルアクセス(MCA:Multi−Channel Access)方式を採用した通信システムでは、複数の通信チャネルを多数の利用者により共同使用することが行われている。
このようなマルチチャネルアクセス方式の通信システムでは、基地局装置が、端末装置からの接続要求があった時に、回線制御装置から割り当てられた通信チャネルを端末装置に指定することにより、端末装置は指定された通信チャネルを使用して通信を行う。
この場合、基地局装置は、端末装置からの接続要求を受信した時に、回線制御装置に対して通信チャネルの割り当て要求を行い、これにより、端末装置に指定する通信チャネルの情報を回線制御装置から取得する。
特開平11−262044号公報(特許文献3)は、複数のキャリア周波数と、各キャリア周波数に時分割で形成された複数のタイムスロットを選択的に組み合わせて、複数の無線通信チャネルを確立するマルチキャリアTDMA無線基地局において、移動端末からの1つまたは複数チャネルの割り当て要求に迅速に応答できる通信チャネル割り当て方法を開示する。この従来技術のシステムは回線制御装置を有せず、複数の通信チャネルの中から選択された1つまたは複数の空きチャネルが候補チャネルとして登録された管理テーブルを基地局が備え、移動端末からチャネル割り当て要求を受けたとき、基地局が該管理テーブルを参照することにより候補チャネルの中から通信品質条件を満たした通信チャネルを選択して割り当てることが記載されている。チャネルが空き状態か否かは、各チャネルの受信電波のレベルによって判定する。そして、受信電波のレベルで空きチャネルと判定された候補チャネルについて、少なくとも1つの移動端末と通信することによって、有効な候補チャネルか否かがチェックされる。
特開平8−256370号公報 特開2002−300168号公報 特開平11−262044号公報 ARIB STD−T87、「空港内デジタル移動通信システム」、社団法人電波産業会
しかしながら、上述のような従来の空港内デジタル移動通信システムでは、端末装置からの接続要求が行われた後に、通信チャネルの割り当て処理が行われるため、端末装置に対する通信チャネルの指定に時間を要してしまうといった不都合があった。
また、特開平11−262044号公報(特許文献3)の無線システムにおいては、無線基地局で用いられている空きチャネル候補を登録した管理テーブルを用いてチャネル要求に迅速に対応することはできるが、この公報の無線通信システムは回線制御装置を有しないため、チャネルが空き状態か否かを、各チャネルの受信電波のレベルによって判定する必要がある。即ち、空きチャネル候補を基地局自身で常にサーチして管理テーブルを作り、絶えず更新する必要がある。さらに、受信電波のレベルで空きチャネルと判定された候補チャネルについて、少なくとも1つの移動端末と通信することによって有効な候補チャネルか否かをチェックする必要もあり、制御が複雑で回路規模の増大も避けられないものと考えられる。さらに、空港向け等の特殊な用途に必要な優先接続要求に関する考慮もなされていないので、使い勝手の面からも十分でない。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、回線制御装置を有し、端末装置からの接続要求に応じて端末装置に対して通信チャネルを指定することを簡単な制御でかつ迅速に行うことができる、使い勝手のよい無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、空港などの環境における特殊な要求に答えられる無線通信システムおよび無線通信方法の提供にある。
上記目的を達成するため、本発明では、以下のような構成とした。なお、以下では、参考として、本発明の実施例で用いる符号を対応する要素にかっこ“()”内に示すが、本発明を限定する意図は全く無い。
本発明の一側面による無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置(B1、B2)と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置(C1、C2、C3)と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置(A1)と、を有し、
前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、
前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含み、
このような構成において、前記端末装置の内の任意の発呼側端末装置から発せられた、少なくとも1つの着信側端末装置の指定を含む接続要求に対して前記基地局装置は、少なくとも前記発呼側の端末装置に対して、当該基地局装置の有する前記第2のメモリに記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して前記発呼側の端末装置との接続を確立する。
ここで、回線制御装置の数や、基地局装置の数や、端末装置の数としては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。
基地局装置と回線制御装置との間では有線或いは無線の通信が行われる。
また、例えば、それぞれの基地局装置は、当該基地局装置の通信可能領域に存在する端末装置の識別情報を管理することにより、当該端末装置を収容(例えば、位置登録)する。
また、通信チャネルとしては、例えば、周波数や、拡散符号化する場合における拡散符号や、スロット番号などの時間帯などの1つ以上により特定される。
また、端末装置から発せられる接続要求の信号としては、種々な形式の信号が用いられてもよい。
好ましくは、前記基地局装置は前記予約チャネルを前記着信側の端末装置の通信チャネルとしても指定し前記着信側の端末装置との接続を確立する。
好ましくは、前記基地局装置は、未接続および接続済み無線端末に関する接続通知(T13)を前記回線制御装置に対して発行する接続通知部を含み、前記回線制御装置は、前記接続通知(T13)を受信して、未接続端末装置が前記基地局とは異なる基地局に収容された端末装置を含むとき、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知(T14)するチャネル通知部を備える。
好ましくは、前記基地局装置は、前記第2のメモリに前記予約チャネルとして記憶する空き通信チャネルの通知を前記回線制御装置に要求(T1)するチャネル通知要求部を有し、前記回線制御装置は、前記基地局装置からの空き通信チャネルの通知の要求に応じて、前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルを前記基地局装置に対して通知(T2)するチャネル通知部を有する。
ここで、基地局装置から回線制御装置に対して将来において指定すべき通信チャネルの通知を要求するタイミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよく、例えば、当該基地局装置が起動されたときのタイミングや、当該基地局装置により予め通知された1つの通信チャネルを端末装置に対して指定したときのタイミングなどを用いることができる。
好ましくは、前記チャネル通知要求部は前記空き通信チャネルの通知の要求を前記基地局装置の起動時に発行する。
好ましくは、前記チャネル通知要求部は、前記第2のメモリに記憶された予約チャネルを端末装置の通信に割り当てて空きチャネルがなくなったとき、前記空き通信チャネルの通知の要求を発行する。
本発明の別の側面による無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置(B1、B2)と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置(C1、C2、C3)と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置(A1)と、を有し、
前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含み、前記端末装置の各々は、少なくとも1つの着信側端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求(T11)を前記基地局に対して発する接続要求部を含み、任意の発呼側端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、前記システムは、該システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てる(図5のS3〜S5、S7)優先接続制御部を有する。
ここで、優先度の指定としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、優先的に扱われるべきであることを示す情報や、或いは、優先的に扱われるべきであるか否かを示す情報などを用いることができる。
好ましくは、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記優先接続制御部は、前記基地局の第2メモリに記憶された予約チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てる処理を行う。
好ましくは、前記基地局装置の前記第2のメモリに記憶された予約チャネルは、高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを含み、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記優先接続制御部は、前記基地局の第2メモリに記憶された前記高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てる処理を行う。
好ましくは、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記優先接続制御部は、現在空き通信チャネルが存在しない場合には、使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた当該通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てる。
従って、端末装置から発せられる接続要求が優先的に扱われるべきものであって、通信チャネルが空いていない場合には、使用中の通信チャネルを強制的に空けて、接続要求元となる当該端末装置や接続要求先となる他の端末装置に対して優先的に通信チャネルが割り当てられることにより、例えば、緊急の連絡や通話が必要な場合に迅速に対応することが可能である。
ここで、通信チャネルの空きが存在しない場合にいずれの使用中の通信チャネルによる通信を中止させるかについては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、優先的ではない通信チャネルによる通信を中止させる態様などを用いることができる。
本発明のさらに別の側面による無線通信方法は、少なくとも1つの基地局装置(B1、B2)と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置(C1、C2、C3)と、前記基地局装置に接続されていて無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置(A1)とを有し、前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含む無線通信システムにおいて用いられ、この無線通信方法は、前記基地局装置が、前記第2のメモリに前記予約チャネルとして記憶する空き通信チャネルの通知を前記回線制御装置に要求するステップ(T1)と、前記回線制御装置が、前記基地局装置からの空き通信チャネルの通知の要求に応答して、前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルを前記基地局装置に対して通知するステップ(T2)と、前記端末装置の内の任意の発呼側端末装置は、少なくとも1つの着信側端末装置の指定を含む接続要求を前記基地局装置に発行するステップ(T11)と、前記接続要求に対して前記基地局装置が、少なくとも前記発呼側の端末装置に対して、当該基地局装置の有する前記第2のメモリに記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して(T12a)前記発呼側の端末装置との接続を確立するステップとを有する。
好ましくは、前記基地局装置は、前記予約チャネルを前記着信側の端末装置の通信チャネルとしても指定して(T12b)前記着信側の端末装置との接続を確立する。
好ましくは、前記基地局装置は、未接続および接続済み無線端末に関する接続通知(T13)を前記回線制御装置に対して発行し、前記回線制御装置は、前記接続通知を受信して、未接続端末装置が前記基地局とは異なる基地局に収容された端末装置を含むとき、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知する(T14)。
好ましくは、前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知要求(T1)は、前記基地局装置の起動時に発行される。
好ましくは、前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知要求(T1)は、前記第2のメモリの予約チャネルを前記発呼側端末の通信チャネルとして指定して空きチャネルがなくなったとき発行される。
本発明のさらに別の側面による無線通信方法は、少なくとも1つの基地局装置(B1、B2)と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置(C1、C2、C3)と、前記基地局装置に接続されていて無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置(A1)と、を有し、前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含む無線通信システムに用いられ、該無線通信方法は、前記端末装置の中の任意の発呼端末装置が、少なくとも1つの着信側端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求を前記基地局に対して発行し(図5のS1)、前記発呼端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して(図5のS2)、前記システムは、該システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てる(図5のS3〜S5、S7)。
好ましくは、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記基地局の前記第2のメモリに記憶された予約チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てる処理を行う。
好ましくは、前記基地局装置の前記第2のメモリに記憶された予約チャネルは、高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを含み、前記無線通信方法は、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記基地局の前記第2のメモリに記憶された前記高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てるステップを含む。
好ましくは、現在空き通信チャネルが存在しない場合には、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた当該通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てるステップを含む。
以下で、更に、本発明に関する構成例を示す。
一構成例として、本発明に係る無線通信システムでは、回線制御装置と基地局装置と端末装置を有する構成において、次のような処理を行う。
すなわち、前記端末装置では、接続要求手段が、前記基地局装置に対して、接続要求を発する。
前記回線制御装置では、指定通信チャネル通知手段が、前記端末装置から発せられる接続要求に対して指定すべき通信チャネルを、予め、前記基地局装置に対して通知する。
前記基地局装置では、指定通信チャネル特定情報記憶手段が、前記回線制御装置から通知された前記指定すべき通信チャネルを特定する情報を記憶する。また、接続要求受信手段が、前記端末装置から発せられた接続要求を受信する。また、通信チャネル指定手段が、前記端末装置から接続要求を受信したことに応じて、当該端末装置に対して、前記指定通信チャネル特定情報記憶手段に記憶された前記指定すべき通信チャネルを特定する情報により特定される通信チャネルを指定する。
従って、基地局装置から端末装置に対して指定する通信チャネルの割り当てを予め回線制御装置から基地局装置に対して通知することにより、端末装置からの接続要求に応じて端末装置に対して通信チャネルを指定することを迅速に行うことができる。
ここで、回線制御装置では、例えば、複数の通信チャネルの中で現在において空いていて使用することが可能な通信チャネルを選択して、当該選択した通信チャネルを次に(或いは、次以降に)指定すべき通信チャネルとする。
また、情報を記憶する手段としては、例えば、メモリを用いて構成することができる。
また、端末装置に対して指定すべき通信チャネルを予め回線制御装置から基地局装置へ通知するタイミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよい。
また、端末装置に対して指定すべき通信チャネルを予め回線制御装置から基地局装置へ通知しておく態様としては、例えば、次に(1番目に)指定すべき通信チャネルのみを通知する態様が用いられてもよく、或いは、次に(1番目に)指定すべき通信チャネルと共に、2番目、3番目、・・・、n番目(nは2以上の整数)に指定すべき通信チャネルを通知するような態様が用いられてもよく、この場合、基地局装置では、通知された複数の通信チャネルを順番に端末装置に対して指定していく。
一例として、各基地局装置のメモリテーブルに、当該各基地局装置が次に(1番目に)指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)が格納される。
他の一例として、各基地局装置のメモリテーブルに、当該各基地局装置が次に(1番目に)指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)ばかりでなく、更に、2番目以降に指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)も格納される。つまり、複数の順番について指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)が回線制御装置から各基地局装置に通知されてメモリテーブルに格納される。
本発明に係る無線通信システムでは、一構成例として、次のような処理を行う。
すなわち、前記基地局装置では、接続通知手段が、前記端末装置との接続を前記回線制御装置に対して通知する。また、接続通信チャネル指定手段が、前記接続要求による接続要求先となる端末装置に対して、通信チャネルを指定する。
前記回線制御装置では、接続通信チャネル通知手段が、前記基地局装置から接続を通知されたときに、前記接続要求による接続要求先となる端末装置が他の基地局装置に収容される場合には、当該他の基地局装置に対して、指定すべき通信チャネルを通知する。
従って、或る基地局装置に収容される或る端末装置から他の基地局装置に収容される他の端末装置への接続を要求する接続要求があった場合には、回線制御装置により当該他の基地局装置を介して当該他の端末装置(接続要求先となる端末装置)に対して通信チャネルが指定されることにより、通信の接続を行うことができる。
ここで、接続要求元(発呼側)となる或る端末装置に対して指定する通信チャネルと、接続要求先(着信(着呼)側)となる他の端末装置に対して指定する通信チャネルとしては、当該或る端末装置と当該他の端末装置との通信接続が為されるようなものであればよく、例えば、同一の通信チャネルが用いられてもよく、或いは、異なる通信チャネルが用いられてもよい。
本発明に係る無線通信システムでは、一構成例として、次のような処理を行う。
すなわち、前記基地局装置では、指定通信チャネル通知要求手段が、前記回線制御装置に対して、指定すべき通信チャネルの通知を要求する。
前記回線制御装置では、前記指定通信チャネル通知手段が、前記基地局装置から指定すべき通信チャネルの通知を要求されたことに応じて、指定すべき通信チャネルを前記基地局装置に対して通知する。
従って、基地局装置からの要求に応じて回線制御装置から当該基地局装置へ将来において指定すべき通信チャネルを通知することにより、予め指定すべき通信チャネルを基地局装置に設定することができる。
本発明に係る無線通信システムでは、一構成例として、次のような処理を行う。
すなわち、前記端末装置から発せられる接続要求には、優先度を示す情報が含まれる。
前記基地局装置と前記回線制御装置との一方又は両方は、優先接続制御手段を備える。
前記優先接続制御手段は、前記端末装置から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報により優先的に扱うべきことが識別された場合には、当該接続要求に係る通信に対して、優先的に通信チャネルを指定して割り当てる処理を行う。
従って、端末装置から発せられる接続要求が優先的に扱われるべきものである場合には、接続要求元となる当該端末装置や接続要求先となる他の端末装置に対して優先的に通信チャネルが割り当てられることにより、例えば、緊急の連絡や通話が必要な場合に迅速に対応することが可能である。
なお、優先接続制御手段の機能は、例えば、基地局装置と回線制御装置のうちの一方のみに備えられてもよく、或いは、両方に同様な機能が備えられてもよく、或いは、優先接続制御手段の機能が両方に分配されて備えられてもよい。
本発明に係る無線通信システムでは、一構成例として、次のような処理を行う。
すなわち、前記優先接続制御手段は、前記端末装置から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報により優先的に扱うべきことが識別されたときに、通信チャネルの空きが存在しない場合(例えば、指定可能な全ての通信チャネルが使用中である場合)には、使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた当該通信チャネルを当該接続要求に係る通信に対して優先的に指定して割り当てる処理を行う。
以上説明したように、本発明に係る無線通信システムや無線通信方法によると、回線制御装置は端末装置から発せられる接続要求に対して指定すべき通信チャネルを予め基地局装置に対して通知し、そして、基地局装置は、回線制御装置から通知された指定すべき通信チャネルを特定する情報を記憶しておき、端末装置から発せられた接続要求を受信したことに応じて、当該端末装置に対して記憶された情報(指定すべき通信チャネルを特定する情報)により特定される通信チャネルを指定するようにしたため、端末装置からの接続要求に応じて端末装置に対して通信チャネルを指定することを迅速に行うことができる。
以下、本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。同様な部材には同様な参照符号を付す。
図1は、本実施例に係るマルチチャネルアクセス方式を用いた無線通信システムの構成例を示す。
本無線通信システムは、回線制御装置A1と、複数の基地局装置B1、B2と、複数の端末装置C1〜C3を有している。
それぞれの基地局装置B1、B2は、受信機1、11及びそのアンテナ2、12と、送信機3、13及びそのアンテナ4、14と、制御部5、15を備えている。
回線制御装置A1と複数の基地局装置B1、B2のそれぞれとは接続されており、回線制御装置A1に複数の基地局装置B1、B2が収容されている。
また、端末装置C1及び端末装置C2が基地局装置B1の通信可能領域に存在しており、端末装置C1及び端末装置C2が基地局装置B1に収容されている。
また、端末装置C3が基地局装置B2の通信可能領域に存在しており、端末装置C3が基地局装置B2に収容されている。
回線制御装置A1は、マルチチャネルアクセスの回線使用状況(通信チャネルの使用状況)を管理する機能や、基地局装置B1、B2に対して制御情報を作成して送信する機能や、基地局装置B1、B2から送信された制御情報を受信して解析する機能や、制御情報の受信や送信により端末装置に対する回線使用(通信チャネルの使用)の指示を行う機能などを備えている。
本例では、回線制御装置A1とそれぞれの基地局装置B1、B2とは有線の回線で接続されており、当該回線を介して制御情報などの信号を通信する。
それぞれの基地局装置B1、B2は、自局装置B1、B2が収容する端末装置C1〜C3との間で制御情報や通話情報などの信号を無線により通信する機能や、回線制御装置A1との間で制御情報などの信号を通信する機能などを備えている。
具体的には、それぞれの基地局装置B1、B2は、端末装置C1〜C3から無線送信された制御情報をアンテナ2、12及び受信機1、11により受信及び復調して制御部5、15へ渡す機能や、制御部5、15から出力された制御情報を送信機3、13により変調してアンテナ4、14から端末装置C1〜C3に対して無線により送信する機能や、制御部5、15により回線制御装置A1との間で制御情報などを通信する機能などを備えている。
それぞれの端末装置C1〜C3は、自装置C1〜C3を収容する基地局装置B1またはB2との間で制御情報や通話情報などの信号を無線により通信する機能や、ユーザ(人)によりキーやボタンなどが操作されて当該操作に応じて発呼や受話や各種の表示などを行う機能などを備えている。
本実施例に係る無線通信システムでは、例えば周波数や時間帯(スロット番号)などが異なる複数の通信チャネルを端末装置C1〜C3に動的に割り当てながら無線通信が行われる。本実施例では、回線制御装置A1が通信チャネルの全体的な割り当てや管理を行い、それぞれの基地局装置B1、B2が収容する端末装置C1、C2またはC3に対する通信チャネルの指定を行い、端末装置C1〜C3は指定された通信チャネルを使用して無線通信を行う。
端末装置は通信先の端末装置を一台指定しての通信の他、自端末装置が属するグループの他の端末装置全てに対して通信することも可能である。これについて、本実施例に係る無線通信システムを空港内デジタル移動通信システムに適用して説明する。例えば、航空機のパイロットや、他の乗務員(flight attendants)や、航空機の整備員(ground crew)や、事務員(clerks)などの全ての空港勤務者が端末装置を所持しており、空港の業務で使用される自動車などの全ての乗り物も端末装置を搭載している。これらの空港勤務者等は、航空機のパイロットや、他の乗務員や、航空機の整備員や、事務員などの任意のグループ分けが為され、所有する端末装置にグループIDが設定されている。そして、端末装置や基地局装置で任意のグループを指定して、指定したグループに属する全ての端末装置に対して一斉配信することや、通常の端末装置から所定のグループに属する全ての端末装置に対して一斉配信することなどが可能である。
なお、通信チャネルとしては、例えば、電話の通話やデータの通信などを行うための通話チャネルが用いられる。
本発明の第1実施例のマルチチャネルアクセス方式を用いた無線通信システムを図1、2(a)、2(b)、3に言及して説明する。
図1において、回線制御装置A1は、それぞれの基地局装置B1、B2に対して、予め、これから接続要求をしてくる端末装置に対して指定すべき通信チャネルの割り当てに関する情報(通信チャネル割当情報)を制御情報として通知する。
それぞれの基地局装置B1、B2は、回線制御装置A1から通知された通信チャネル割当情報を記憶するメモリにおけるテーブル(メモリテーブル)20を例えば制御部5、15に備えている。
図2(a)には、このようなメモリテーブル20の一例を示してあり、通信チャネル割当情報として予約チャネル情報が格納されている。この予約チャネル情報は2つの予約チャネル番号(予約チャネルNo.)と各予約チャネルの使用中/空きの状態を示すフラグとを含む。図示した例では、現在予約チャネルとしてチャネル番号1と5の通信チャネルが関連する基地局装置に割り当てられていて、チャネル番号1の通信チャネルはフラグが“0”であり空いており(idle)、チャネル番号5の通信チャネルのフラグは“1”であり当該基地局装置で使用中であることが示されている。予約チャネル情報は、必要に応じて1つ或いは3つ以上の通信チャネルを含むものであってもよい。
図2(b)は、回線制御装置A1側での通信チャネルの管理を説明するためのメモリテーブル22の一例を示す。このメモリテーブル22は各基地局装置毎に通信チャネルを管理するため、各通信チャネルについて、当該通信チャネルを特定するための通信チャネル番号(チャネルNo.)と、使用中/空き状態を示すフラグと、後述の優先フラグと、を含む。必要に応じて、これら以外の種々の管理項目を含んでもよい。
このメモリテーブル22を用いて回線制御装置A1は各基地局装置に割り当てられた通信チャネルについて使用中/空きの状態を常に管理把握する。
例えば、図3に言及して後述するように、基地局装置B1が予約チャネルとして予め割り当てられていた通信チャネル5を、接続要求があった端末装置に割り当てて、割り当てた旨を示す接続通知T13を回線制御装置A1に送ってきた場合、回線制御装置A1はメモリテーブル22内の通信チャネル5の使用中/空きフラグを“1”に設定して、通信チャネル5が使用中であることを表示する。なお、この通信チャネル5の割り当てが第2の実施例に関連して説明する発呼端末装置からの優先接続要求に応じてなされた場合には、優先フラグを“1”に設定する。回線制御装置A1はこのメモリテーブル22によって空き通信チャネルを常に把握していて、基地局装置B1、B2に予め割り当てられている予約チャネルに空きの通信チャネルがなくなり次第このメモリテーブル22から空きの通信チャネルを1つピックアップして予約チャネルとして基地局装置に割り当てると共にメモリテーブル22内の割り当てた通信チャネルの使用中/空きフラグを“1”に設定する。同様に、基地局装置から通常の特に急ぎでないチャネル接続要求(図3のT21)を受け取ったときにもメモリテーブル22から空きの通信チャネルをピックアップして当該基地局装置に通知する(図3のT22)。
なお、回線制御装置A1からそれぞれの基地局装置B1、B2に対して予め通知される通信チャネルとしては、例えば、それぞれの基地局装置B1、B2毎に異なる通信チャネルが通知されてもよく、或いは、2つ以上の基地局装置B1とB2について共通の通信チャネルが通知されてもよい。
図1のシステムは例えば全体として通信チャネルを128個有し、それを基地局装置に分配して割り当てる。図1のように基地局装置を2台有するシステムでは、基地局装置B1とB2に例えば均等に64チャネルずつ割り当ててもよいし、必要に応じて異なる数のチャネルを割り当てることもできる。図2(b)のメモリテーブル22は基地局装置B1とB2に均等に64チャネルずつ割り当てた場合を示す。
図3を参照して、本実施例のマルチチャネルアクセス方式の無線通信システムにおいて行われる処理のシーケンスの一例を示す。
本例は、図1に示したような、回線制御装置A1に基地局装置B1及び基地局装置B2が収容されており、基地局装置B1に端末装置C1及び端末装置C2が収容されており、基地局装置B2に端末装置C3が収容されているシステムに基づき説明する。
まず、基地局装置B1の制御部5は、自局装置B1の起動後に直ちに、回線制御装置A1に対して、使用することが可能な通信チャネルの割り当てをチャネル要求信号T1により要求する。これに応じて、回線制御装置A1は、通信チャネルに空きがあれば、空いている通信チャネルの1つを基地局装置B1に対してチャネル通知信号T2により通知して指定する。基地局装置B1の制御部5は、回線制御装置A1から通知された(指定された)通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)を自局装置B1内のメモリ(本例では、図2(a)に示されるようなメモリテーブル20)に保持する。なお、他の基地局装置B2についても、同様な処理が行われる。
このように基地局装置B1に予め次に指定すべき通信チャネル割当情報が設定された状態において、当該基地局装置B1に収容される端末装置C1が端末装置C2を接続要求先として当該基地局装置B1に対して接続要求信号T11により接続要求を行ったとする。
この場合、基地局装置B1の制御部5は、端末装置C1からの接続要求信号T11を受信したことに応じて、メモリに保持している通信チャネル割当情報により特定される通信チャネルを、発呼者である端末装置C1及び着呼対象者である端末装置C2に対してチャネル指定信号T12a、T12bにより通知して指定する。
これと同時に(或いは、時間差をもって)、基地局装置B1は、保持していた通信チャネル割当情報により特定される通信チャネルを端末装置C1、C2へ通知して与えたことを通知するために及び他の基地局装置B2に位置する(即ち、他の基地局装置B2に収容されている)端末装置C3への通信チャネルの割り当てのために、回線制御装置A1に対して接続通知信号T13により接続の通知を行う。つまり、接続通知信号T13は未接続及び接続済み無線端末に関する情報を回線制御装置A1に与える。
これに応じて、回線制御装置A1は、基地局装置B1が当該回線制御装置A1から通知していた通信チャネルを端末装置C1、C2へ与えたことを認識し、また、他の基地局装置B2により収容される端末装置の中にも着呼対象となる端末装置C3が存在する場合には、例えば同じ通信チャネル(或いは、使用可能な異なる通信チャネル)を着呼対象となる端末装置C3が存在する基地局装置B2へチャネル通知信号T14により通知する。この場合、当該基地局装置B2は、当該端末装置C3に対するチャネル指定信号T15により通信チャネルの指定を行う。
基地局装置B1は、未だに端末装置へ指定していないものとしてメモリに保持している通信チャネル割当情報(未だに端末装置へ指定していない通信チャネル)がなくなった場合には、つまり、回線制御装置A1から予め通知された通信チャネルを端末装置へ指定した場合には、直ちに回線制御装置A1に対するチャネル要求信号T21により通信チャネルの割り当ての要求を行い、これにより、回線制御装置A1からチャネル通知信号T22により通信チャネルの割り当てを受けて、次の通信に備えて通信チャネル割当情報をメモリに保有しておく。
以降においても、同様な動作を繰り返して、通信チャネルの制御を行う。
なお、基地局装置B1、B2から端末装置C1〜C3へのチャネル指定信号T12a、T12b、T15は、例えば、指定する通信チャネルを使用して送信されるが、他の通信チャネルを使用して送信されてもよい。
以上のように、本実施例のマルチチャネルアクセス方式の無線通信システムでは、回線制御装置A1を有し、1つ或いは複数の基地局装置B1、B2を有し、複数の通信チャネルを複数の端末装置C1〜C3で共有し、必要に応じて通信チャネルを端末装置C1〜C3に割り当てて通信を行う構成において、次のような通信チャネル制御処理を行う。
すなわち、端末装置C1〜C3からの接続要求に対する通信チャネルの割り当ての内容を、予め回線制御装置A1から基地局装置B1、B2に設定しておき、そして、端末装置C1〜C3からの接続要求に対して基地局装置B1、B2から割り当てられている通信チャネルで接続応答を返送する。これにより、回線制御装置A1から端末装置C1〜C3への通信チャネルの割り当てに要する時間を削減することができ、端末装置C1〜C3に対する接続時間の短縮化を図ることができる。また、基地局装置B1、B2では、端末装置C1〜C3からの接続要求に対して、短時間で通信チャネルの割り当ての指定を行うことができる。
また、本実施例の無線通信システムでは、次のようにしてマルチチャネルアクセス方式による無線通信を行う。
すなわち、複数の基地局装置B1とB2の各々に、1つまたは2つ以上の通信チャネルを、端末装置C1〜C3の任意の端末装置からの接続要求に応答するため予約チャネルとして予め割り当てておく。基地局装置B1またはB2は、端末装置C1〜C3の中の発呼側となる任意の端末装置から同一の基地局装置に位置登録(収容)された端末装置C1〜C3の中の着信側となる端末装置への接続要求があった場合には、前記の予め割り当てられた予約チャネルを指定することより当該発呼側の端末装置からの接続要求に応答し、且つ、着信側の端末装置に対しても予約された(空きチャネルがなければ別の)通信チャネルを指定する。もし発呼側の端末装置が位置登録された基地局装置と着信側の端末装置が位置登録された基地局装置とが異なるときは、発呼側の端末装置からの接続要求は、該発呼側の端末装置が位置登録された基地局装置B1またはB2から回線制御装置A1へ接続通知(T13)として送られ、該接続通知を受け取って回線制御装置A1は、メモリテーブル22を参照し、着信側の端末装置が位置登録された基地局装置B1またはB2へ使用すべき通信チャネルを指定した接続要求(チャネル通知T14)を送出する。このときの指定通信チャネルは予約されたまたは予約に空きがなければ別の通信チャネルである。接続要求を受けた基地局装置B1またはB2は、当該接続要求が向けられた端末装置C1〜C3へ接続応答(チャネル指定T15)を送信する。以上の処理手順(制御)により指定された通信チャネルによる通話確立が為され、接続要求を出した発呼側の端末装置と着信側の端末装置との通話が確立される。
従って、本例の無線通信システムでは、少なくとも次のような効果(1)〜(4)を得ることができる。
(1)或る基地局装置の通信領域内の端末装置C1〜C3の任意の端末装置からの接続要求があった時に、当該基地局装置から直ちに他の端末装置C1、C2またはC3に対する接続応答であるチャネル指定が行われるため、例えば、基地局装置が1つの場合、該基地局装置の通信領域内に存在する端末装置C1〜C3間の通信に対して、接続要求からチャネル指定までの接続時間を、例えば従来方式の半分程度に、短縮することが可能となる。
(2)基地局装置が1つの場合に、端末装置C1〜C3の操作者(ユーザ)に対して、接続待ち時間が短縮されることで、快適な操作性を提供することができる。
(3)複数の基地局装置B1、B2が存在する場合においても、同一の基地局装置B1またはB2の通信領域内に位置する端末装置間の通信に対して効果(1)と(2)を得ることが可能である。
(4)また、異なる基地局装置B1、B2の通信領域内に位置する端末装置C1〜C3間で通信をする場合、特に、発呼側のユーザの接続待ち時間が短縮される。
このように、本例の無線通信システムでは、回線制御装置A1が通信チャネルを管理して通信に割り当てる構成において、回線制御装置A1から基地局装置B1とB2に対して、予め次の接続要求に対して割り当てる通信チャネルを通知しておくことにより、端末装置C1〜C3からの次の接続要求があった時に基地局装置B1とB2から、直接、通信チャネルの指定を行うことができ、これにより、端末装置C1〜C3に対する通信チャネルの指定にかかる時間を短縮することができ、通信チャネルの割り当てまでに必要な通信接続時間の短縮化を図ることができる。したがって、端末装置からの接続要求に応じて端末装置に対して通信チャネルを指定することを迅速に行うことができる。
本例のように、予め空き回線(空いている通信チャネル)を回線制御装置A1により基地局装置B1とB2に割り当てておいて、発呼した端末装置C1、C2またはC3と当該端末装置が収容された基地局装置との接続完了を短時間に行うことにより、高速の接続完了(例えば、0.3s以内)を実現して高速アクセスを実現することができる。同様に、同一の基地局装置B1またはB2配下の着信側の端末装置C1〜C3についても短時間での接続完了が可能である。さらに、着信側の端末装置が収容された基地局装置B1またはB2が発呼側の端末装置が収容された基地局装置B2またはB1と異なる場合でも、最終的な接続を迅速に(例えば、0.8s以内)完了させることが可能である。なお、この場合、発呼側の端末装置が収容された基地局装置B1またはB2では端末装置C1、C2またはC3からの接続要求に対して直ぐに応答をしておき、その後に、基地局装置B1とB2にまたがる実際の通話の確立作業が為される。つまり、発呼側の端末装置C1〜C3では直ぐにつながったように応答信号を受け、基地局装置B1とB2にまたがる実接続はその後に行われる。このように、異なる基地局装置間での通話に関しても、発呼側のユーザにとっては少なくとも見かけ上通話が直ちに可能になったものと感じられるため、ストレスを受けることのない通話を享受することが可能となる。
ここで、本実施例では、予め回線制御装置A1から基地局装置B1とB2に通信チャネルの割り当ての内容を通知して設定したが、例えば、通信状況などに応じて、基地局装置B1、B2に設定された通信チャネルの割り当ての内容(本実施例では、通信チャネル割当情報)を回線制御装置A1からの制御信号などにより随時削除や変更などするような構成を用いることも可能である。
また、回線制御装置A1では、使用可能な複数の通信チャネルの全てが割り当てられていて空きが無い状態では、割り当てることができないが、例えば、通信状況などに応じて、強制的に通信チャネルの空きを作って割り当てを行うような構成を用いることも可能である。
また、本実施例のように、予め回線制御装置A1から基地局装置B1、B2に通信チャネルの割り当ての内容を通知して設定する通信チャネル制御方式を常時行うことにより通信をしてもよい。或いは、無線通信システムに備えられた回線制御装置A1や基地局装置B1、B2や端末装置C1〜C3や他の通信装置のいずれかにより発せられる指示信号に応じて、本実施例の通信チャネル制御方式と他の通信チャネル制御方式(例えば、端末装置C1〜C3からの接続要求があった後に回線制御装置A1が通信チャネルを割り当てる処理を行う通常の方式など)とを切り替える或いは併用するような構成を用いることも可能である。これは一般に、必ずしも迅速な接続が全ての通話に対し必要というわけではないからである。
なお、本実施例のような無線通信システムは、空港における通信システムに限定されること無く、デジタル通信全般に適用することが可能である。
なお、本端末装置C1〜C3では、接続要求信号T11を無線送信する機能により接続要求部が構成されている。
また、本例の回線制御装置A1では、指定すべき通信チャネルを予め基地局装置B1、B2に対してチャネル通知信号T2、T22を発行して通知する機能により指定通信チャネル通知部が構成されている。
また、本例の基地局装置B1、B2では、図2(a)に示されるようなメモリテーブル20に将来において指定すべき通信チャネルを特定する情報(本例では、通信チャネル割当情報)を記憶する機能により指定通信チャネル特定情報記憶部が構成されており、端末装置C1〜C3から発せられた接続要求信号T11を無線受信する機能により接続要求受信部が構成されており、端末装置C1〜C3に対して通信チャネルを指定する通信チャネル指定信号T12a、T12bを発行する機能により通信チャネル指定部が構成されている。
また、本例の基地局装置B1、B2では、端末装置C1〜C3との接続状況を回線制御装置A1に対して通知する接続通知信号T13を発行する機能により接続通知部が構成されており、接続要求による接続要求先となる端末装置C1〜C3に対して通信チャネルを指定するチャネル指定信号T15を発行する機能により接続通信チャネル指定部が構成されている。
また、本実施例の回線制御装置A1では、接続要求を受信した基地局装置とは異なる基地局装置(他の基地局装置)に対して指定すべき通信チャネルを通知するチャネル通知信号T14を発行する機能により接続通信チャネル通知部が構成されている。
また、本実施例の基地局装置B1、B2では、指定すべき通信チャネルの通知を回線制御装置A1に対して要求するチャネル要求信号T1、T21を発行する機能により指定通信チャネル通知要求部が構成されている。
本発明の第2実施例を図1と4に言及して説明する。
本実施例では、図1に示される無線通信システムにおいて、第1の実施例で説明した、予め基地局装置に割り当てられている通信チャネルを優先的に用いて、端末装置C1〜C3から発せられる接続要求を優先的に扱うことを可能とする。
図4には、端末装置C1〜C3から発せられる接続要求信号の一例を示してある。
本実施例での接続要求信号は、接続要求であることを示す情報である接続要求情報と、優先的に扱うべき接続要求であるか否かを示す情報である優先情報を含む。端末装置C1〜C3では、基地局装置B1またはB2に対して無線送信する接続要求信号に含ませる優先情報を制御して、優先的に扱うべき接続要求信号と、優先的に扱わなくてよい(例えば、通常の)接続要求信号とを切り替えて無線送信することが可能である。優先的接続要求であるか否かの設定は、例えば、端末装置上に設けた設定ボタンを押下する等の任意の手段を用いて行えばよい。
なお、接続要求信号の形式としては、種々なものが用いられてもよい。
本実施例では、端末装置C1〜C3から発せられる接続要求信号に含まれる優先情報を基地局装置B1、B2或いは回線制御装置A1により解析して、優先的に扱うべきことを示す優先情報が含まれる場合には、当該接続要求信号を発した端末装置C1〜C3や接続要求先となる端末装置C1〜C3に対して予め基地局装置B1或いはB2に割り当てられている通信チャネルを優先的に割り当てる。端末装置C1〜C3から発せられる接続要求信号に優先的に扱うべきことを示す優先情報が含まれていないときは、例えば、端末装置C1〜C3からの接続要求があった後に回線制御装置A1がメモリテーブル22を参照して空いている通信チャネルを割り当てる処理を行う方式で通信チャネルを割り当てるようにしてもよい。
以上のように、本例のマルチチャネルアクセス方式の無線通信システムでは、任意の端末装置C1〜C3からの他の任意の端末装置C1〜C3への接続要求が、優先接続を示す旨の信号を含む場合には、当該他の任意の端末装置C1〜C3とその端末装置C1〜C3が位置登録された基地局装置B1、B2との接続に所定の通信チャネルを優先して割り当てることが行われる。或いは、例えば、進行中の通話に強制的に割り込んで、該通話で使用中の通信チャネルを用いて接続することが行われる。これについては次の実施例にて詳述する。
従って、例えば、緊急の連絡や通話が必要な端末装置C1〜C3では、接続要求信号に優先的に接続するものであることを示す情報を含ませることにより、接続要求先との間で優先的に通信チャネルを確保して迅速に通信を開始することが可能である。
なお、本実施例の基地局装置B1とB2或いは回線制御装置A1では、端末装置C1〜C3から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報(本例では、優先情報)に基づいて優先的に扱うべき場合には優先的に通信チャネルを指定する機能により優先接続制御部が構成されている。
本発明の第3実施例を図5のフローチャートに言及して説明する。
本実施例では、図1に示される無線通信システムにおいて、図4に示されるような優先情報を含む接続要求信号に応答して端末装置C1〜C3のいずれかから発せられる接続要求を優先的に扱うことを可能とした構成において、通信チャネルが一杯(フル)に使用されている場合に、空きの通信チャネルを確保する。
図5を参照して、本例の無線通信システムにおいて行われる処理の手順の一例を示す。
まず、いずれかの端末装置C1、C2またはC3が接続要求信号を発すると(ステップS1)、当該端末装置C1、C2またはC3を位置登録する(収容する)基地局装置B1またはB2が当該接続要求信号を受信し、当該基地局装置B1またはB2或いは回線制御装置A1が当該接続要求信号に含まれる優先情報に基づいて当該接続要求信号が優先接続を要求するものであるか否かを判定する(ステップS2)。この結果、優先接続を要求しないものである場合には、通常の接続処理を行う(ステップS6)。
一方、優先接続を要求する接続要求信号であった場合には、基地局装置B1またはB2或いは回線制御装置A1は、発呼側の端末装置C1、C2またはC3と当該端末装置C1、C2またはC3を位置登録する基地局装置B1またはB2との間の通信チャネルが一杯(フル)に使用されているか否かや、着呼側の端末装置C1、C2またはC3と当該端末装置C1、C2またはC3を位置登録する基地局装置B1またはB2との間の通信チャネルが一杯(フル)に使用されているか否かを判定する(ステップS3)。この判定は、例えば、回線制御装置A1のメモリテーブル22を参照すれば実施できる。この判定の結果、端末装置C1、C2またはC3と基地局装置B1またはB2との間の通信チャネルが一杯(フル)に使用されておらずつまり空きがある場合には、空きの通信チャネルを使用して優先的に接続処理を行う(ステップS7)。
一方、端末装置C1、C2またはC3と基地局装置B1またはB2との間の通信チャネルが一杯(フル)に使用されている場合には、例えば予め設定された条件に従って、他の端末装置などにより使用されているいずれかの通信チャネルを用いての通信を切断して(ステップS4)、空いた当該通信チャネルを使用して優先的に接続処理を行う(ステップS5)。この場合、基地局装置B1またはB2は、当該他の端末装置に対して優先接続があった旨を通知して、その後、所定の時間が経過したときに通信チャネルを切断する。
ここで、ステップS3で「通信チャネルがフル」であるときにステップS4で「いずれかの通信チャネルを通信断」とする場合における予め設定された条件について例を挙げる。
(例1)図2(b)の優先フラグでない(即ち通常フラグ「0」)中より、チャネルNo.の若い順番(または、その逆の順番)に通信チャネルを選択して断とする。
(例2)図2(b)の優先フラグでない(即ち通常フラグ「0」)中より、使用中フラグの継続時間の長いチャネルNo.の通信チャネルを選択して断とする。この場合、使用中フラグが「1」となった順番を記憶しておくか、若しくは、使用中フラグが「1」となっている時間を計測把握しておくことによる。
さらに、いずれかの通信チャネルを通信断とする際には、通信断とする旨の信号を当該通信チャネルの通話データに重畳することにより、当該通信チャネルを使用している端末局装置の通話中に、例えば「通信切断します」等の音声を出力することにより、通信中の端末操作者が通信切断されることを予め把握することができる。
なお、通信チャネルが一杯(フル)に使用されているか否かは、例えば、基地局装置B1およびB2や回線制御装置A1による通信チャネルの管理内容(図2(b)のメモリテーブル22等)に基づいて判定され、或いは、基地局装置B1とB2に設けられた図2(a)に示されるようなメモリテーブル20に次に指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)が記憶されていない場合には通信チャネルの空きが無くつまり通信チャネルが一杯(フル)に使用されていると判定するような構成とすることも可能である。
以上のように、本例のマルチチャネルアクセス方式の無線通信システムでは、或る端末装置C1、C2またはC3から優先接続を示す接続要求信号があったときに、通信チャネルがフル(一杯)である場合には、所定の通信チャネルにより接続している他の端末装置に、優先接続の要求があった旨を示す信号を送出して、(例えば、一定期間後に)通信断とし、当該優先接続の要求に係る端末装置C1〜C3間の通信チャネルを確立する。
従って、例えば、緊急の連絡や通話が必要な端末装置C1〜C3から優先的に接続するための接続要求信号が発せられたときに、通信チャネルの空きが無く一杯(フル)であった場合においても、他の端末装置などにより使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた通信チャネルを優先的に使用して接続するようにしたため、接続要求先との間で優先的に通信チャネルを確保して迅速に通信を開始することが可能である。
なお、本例の基地局装置B1およびB2或いは回線制御装置A1では、端末装置C1、C2またはC3から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報(本例では、優先情報)に基づいて優先的に扱うべきときに、通信チャネルの空きが無い場合には、通信の中断により通信チャネルの空きを確保してから、優先的に通信チャネルを指定する機能により優先接続制御部が構成されている。
ここで、本発明に係る無線通信システムや回線制御装置や基地局装置や端末装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る無線通信システムや回線制御装置や基地局装置や端末装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能部が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の実施例に係る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 (a)は基地局装置のメモリテーブルの一例を示す図であり、(b)は回線制御装置のメモリテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る無線通信システムにおいて行われる処理の流れの例を説明するための図である。 接続要求信号の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る無線通信システムにおいて行われる処理の流れの例を示す図である。
符号の説明
A1・・回線制御装置、 B1、B2・・基地局装置、 C1〜C3・・端末装置、 1、11・・受信機、 2、4、12、14・・アンテナ、 3、13・・送信機、 5、15・・制御部、 20、22・・メモリテーブル、

Claims (6)

  1. 無線通信システムにおいて、
    少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
    前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
    前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
    前記基地局装置は、前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置から発せられた少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定を含む接続要求に応じて、少なくとも前記発呼側となる無線端末装置に対して、当該基地局装置が有する前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して、前記発呼側となる無線端末装置との接続を確立する手段を備えた、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、未接続および接続済みの無線端末装置に関する接続通知を前記回線制御装置に対して発行する接続通知手段を備え、
    前記回線制御装置は、前記接続通知を受信して、未接続の無線端末装置が前記基地局装置とは異なる基地局装置に収容された無線端末装置を含むときには、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知するチャネル通知手段を備えた、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 無線通信システムにおいて、
    少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
    前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
    前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
    前記複数の無線端末装置の各々は、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求を前記基地局装置に対して発する接続要求手段を備え、
    前記無線通信システムは、任意の発呼側となる無線端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、当該無線通信システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てる優先接続制御手段を有する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
    前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
    前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
    前記無線通信方法は、前記基地局装置が、前記第2のメモリ領域に前記予約チャネルとして記憶する空き通信チャネルの通知を前記回線制御装置に要求するステップと、
    前記回線制御装置が、前記基地局装置からの空き通信チャネルの通知の要求に応答して、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルを前記基地局装置に対して通知するステップと、
    前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置が、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定を含む接続要求を前記基地局装置に発行するステップと、
    前記基地局装置が、前記接続要求に応じて、少なくとも前記発呼側となる無線端末装置に対して、当該基地局装置が有する前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して、前記発呼側となる無線端末装置との接続を確立するステップと、を有する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  5. 請求項4に記載の無線通信方法において、
    前記基地局装置から前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知の要求は、前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを前記発呼側となる無線端末装置に対して通信チャネルとして指定して空きチャネルがなくなったときに発行される、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
    前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
    前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
    前記無線通信方法は、前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置が、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求を前記基地局装置に対して発行するステップと、
    前記無線通信システムが、前記発呼側となる無線端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、当該無線通信システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てるステップと、を有する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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