JP4286820B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
また、航空機の安全性の維持等の空港内の業務通信の特殊要件から、システムでは緊急時における通信の確保及び重要通信の優先接続を可能とするよう求められている。
このようなマルチチャネルアクセス方式の通信システムでは、基地局装置が、端末装置からの接続要求があった時に、回線制御装置から割り当てられた通信チャネルを端末装置に指定することにより、端末装置は指定された通信チャネルを使用して通信を行う。
この場合、基地局装置は、端末装置からの接続要求を受信した時に、回線制御装置に対して通信チャネルの割り当て要求を行い、これにより、端末装置に指定する通信チャネルの情報を回線制御装置から取得する。
本発明の別の目的は、空港などの環境における特殊な要求に答えられる無線通信システムおよび無線通信方法の提供にある。
本発明の一側面による無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置(B1、B2)と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置(C1、C2、C3)と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置(A1)と、を有し、
前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、
前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含み、
このような構成において、前記端末装置の内の任意の発呼側端末装置から発せられた、少なくとも1つの着信側端末装置の指定を含む接続要求に対して前記基地局装置は、少なくとも前記発呼側の端末装置に対して、当該基地局装置の有する前記第2のメモリに記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して前記発呼側の端末装置との接続を確立する。
基地局装置と回線制御装置との間では有線或いは無線の通信が行われる。
また、例えば、それぞれの基地局装置は、当該基地局装置の通信可能領域に存在する端末装置の識別情報を管理することにより、当該端末装置を収容(例えば、位置登録)する。
また、通信チャネルとしては、例えば、周波数や、拡散符号化する場合における拡散符号や、スロット番号などの時間帯などの1つ以上により特定される。
また、端末装置から発せられる接続要求の信号としては、種々な形式の信号が用いられてもよい。
好ましくは、前記基地局装置は、未接続および接続済み無線端末に関する接続通知(T13)を前記回線制御装置に対して発行する接続通知部を含み、前記回線制御装置は、前記接続通知(T13)を受信して、未接続端末装置が前記基地局とは異なる基地局に収容された端末装置を含むとき、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知(T14)するチャネル通知部を備える。
ここで、基地局装置から回線制御装置に対して将来において指定すべき通信チャネルの通知を要求するタイミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよく、例えば、当該基地局装置が起動されたときのタイミングや、当該基地局装置により予め通知された1つの通信チャネルを端末装置に対して指定したときのタイミングなどを用いることができる。
好ましくは、前記チャネル通知要求部は前記空き通信チャネルの通知の要求を前記基地局装置の起動時に発行する。
好ましくは、前記チャネル通知要求部は、前記第2のメモリに記憶された予約チャネルを端末装置の通信に割り当てて空きチャネルがなくなったとき、前記空き通信チャネルの通知の要求を発行する。
前記回線制御装置は、前記システムの通信チャネルの各々につき使用中/空き状態を基地局毎に管理する第1のメモリ(図2(b)の22)を含み、前記基地局装置は前記第1のメモリに記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ(図2(a)の20)を含み、前記端末装置の各々は、少なくとも1つの着信側端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求(T11)を前記基地局に対して発する接続要求部を含み、任意の発呼側端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、前記システムは、該システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てる(図5のS3〜S5、S7)優先接続制御部を有する。
ここで、優先度の指定としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、優先的に扱われるべきであることを示す情報や、或いは、優先的に扱われるべきであるか否かを示す情報などを用いることができる。
好ましくは、前記基地局装置の前記第2のメモリに記憶された予約チャネルは、高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを含み、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記優先接続制御部は、前記基地局の第2メモリに記憶された前記高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てる処理を行う。
従って、端末装置から発せられる接続要求が優先的に扱われるべきものであって、通信チャネルが空いていない場合には、使用中の通信チャネルを強制的に空けて、接続要求元となる当該端末装置や接続要求先となる他の端末装置に対して優先的に通信チャネルが割り当てられることにより、例えば、緊急の連絡や通話が必要な場合に迅速に対応することが可能である。
ここで、通信チャネルの空きが存在しない場合にいずれの使用中の通信チャネルによる通信を中止させるかについては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、優先的ではない通信チャネルによる通信を中止させる態様などを用いることができる。
好ましくは、前記基地局装置は、未接続および接続済み無線端末に関する接続通知(T13)を前記回線制御装置に対して発行し、前記回線制御装置は、前記接続通知を受信して、未接続端末装置が前記基地局とは異なる基地局に収容された端末装置を含むとき、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知する(T14)。
好ましくは、前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知要求(T1)は、前記基地局装置の起動時に発行される。
好ましくは、前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知要求(T1)は、前記第2のメモリの予約チャネルを前記発呼側端末の通信チャネルとして指定して空きチャネルがなくなったとき発行される。
好ましくは、前記基地局装置の前記第2のメモリに記憶された予約チャネルは、高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを含み、前記無線通信方法は、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、前記基地局の前記第2のメモリに記憶された前記高い接続優先度を有する接続要求のための空き通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てるステップを含む。
好ましくは、現在空き通信チャネルが存在しない場合には、発呼側端末装置から発せられた高い接続優先度を有する接続要求に対し、使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた当該通信チャネルを当該接続要求に関連する通信に対して優先的に割り当てるステップを含む。
一構成例として、本発明に係る無線通信システムでは、回線制御装置と基地局装置と端末装置を有する構成において、次のような処理を行う。
すなわち、前記端末装置では、接続要求手段が、前記基地局装置に対して、接続要求を発する。
前記回線制御装置では、指定通信チャネル通知手段が、前記端末装置から発せられる接続要求に対して指定すべき通信チャネルを、予め、前記基地局装置に対して通知する。
前記基地局装置では、指定通信チャネル特定情報記憶手段が、前記回線制御装置から通知された前記指定すべき通信チャネルを特定する情報を記憶する。また、接続要求受信手段が、前記端末装置から発せられた接続要求を受信する。また、通信チャネル指定手段が、前記端末装置から接続要求を受信したことに応じて、当該端末装置に対して、前記指定通信チャネル特定情報記憶手段に記憶された前記指定すべき通信チャネルを特定する情報により特定される通信チャネルを指定する。
従って、基地局装置から端末装置に対して指定する通信チャネルの割り当てを予め回線制御装置から基地局装置に対して通知することにより、端末装置からの接続要求に応じて端末装置に対して通信チャネルを指定することを迅速に行うことができる。
また、情報を記憶する手段としては、例えば、メモリを用いて構成することができる。
また、端末装置に対して指定すべき通信チャネルを予め回線制御装置から基地局装置へ通知するタイミングとしては、種々なタイミングが用いられてもよい。
他の一例として、各基地局装置のメモリテーブルに、当該各基地局装置が次に(1番目に)指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)ばかりでなく、更に、2番目以降に指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)も格納される。つまり、複数の順番について指定すべき通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)が回線制御装置から各基地局装置に通知されてメモリテーブルに格納される。
すなわち、前記基地局装置では、接続通知手段が、前記端末装置との接続を前記回線制御装置に対して通知する。また、接続通信チャネル指定手段が、前記接続要求による接続要求先となる端末装置に対して、通信チャネルを指定する。
前記回線制御装置では、接続通信チャネル通知手段が、前記基地局装置から接続を通知されたときに、前記接続要求による接続要求先となる端末装置が他の基地局装置に収容される場合には、当該他の基地局装置に対して、指定すべき通信チャネルを通知する。
ここで、接続要求元(発呼側)となる或る端末装置に対して指定する通信チャネルと、接続要求先(着信(着呼)側)となる他の端末装置に対して指定する通信チャネルとしては、当該或る端末装置と当該他の端末装置との通信接続が為されるようなものであればよく、例えば、同一の通信チャネルが用いられてもよく、或いは、異なる通信チャネルが用いられてもよい。
すなわち、前記基地局装置では、指定通信チャネル通知要求手段が、前記回線制御装置に対して、指定すべき通信チャネルの通知を要求する。
前記回線制御装置では、前記指定通信チャネル通知手段が、前記基地局装置から指定すべき通信チャネルの通知を要求されたことに応じて、指定すべき通信チャネルを前記基地局装置に対して通知する。
従って、基地局装置からの要求に応じて回線制御装置から当該基地局装置へ将来において指定すべき通信チャネルを通知することにより、予め指定すべき通信チャネルを基地局装置に設定することができる。
すなわち、前記端末装置から発せられる接続要求には、優先度を示す情報が含まれる。
前記基地局装置と前記回線制御装置との一方又は両方は、優先接続制御手段を備える。
前記優先接続制御手段は、前記端末装置から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報により優先的に扱うべきことが識別された場合には、当該接続要求に係る通信に対して、優先的に通信チャネルを指定して割り当てる処理を行う。
なお、優先接続制御手段の機能は、例えば、基地局装置と回線制御装置のうちの一方のみに備えられてもよく、或いは、両方に同様な機能が備えられてもよく、或いは、優先接続制御手段の機能が両方に分配されて備えられてもよい。
すなわち、前記優先接続制御手段は、前記端末装置から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報により優先的に扱うべきことが識別されたときに、通信チャネルの空きが存在しない場合(例えば、指定可能な全ての通信チャネルが使用中である場合)には、使用されている通信チャネルによる通信を中止させて、これにより空いた当該通信チャネルを当該接続要求に係る通信に対して優先的に指定して割り当てる処理を行う。
図1は、本実施例に係るマルチチャネルアクセス方式を用いた無線通信システムの構成例を示す。
本無線通信システムは、回線制御装置A1と、複数の基地局装置B1、B2と、複数の端末装置C1〜C3を有している。
それぞれの基地局装置B1、B2は、受信機1、11及びそのアンテナ2、12と、送信機3、13及びそのアンテナ4、14と、制御部5、15を備えている。
また、端末装置C1及び端末装置C2が基地局装置B1の通信可能領域に存在しており、端末装置C1及び端末装置C2が基地局装置B1に収容されている。
また、端末装置C3が基地局装置B2の通信可能領域に存在しており、端末装置C3が基地局装置B2に収容されている。
本例では、回線制御装置A1とそれぞれの基地局装置B1、B2とは有線の回線で接続されており、当該回線を介して制御情報などの信号を通信する。
具体的には、それぞれの基地局装置B1、B2は、端末装置C1〜C3から無線送信された制御情報をアンテナ2、12及び受信機1、11により受信及び復調して制御部5、15へ渡す機能や、制御部5、15から出力された制御情報を送信機3、13により変調してアンテナ4、14から端末装置C1〜C3に対して無線により送信する機能や、制御部5、15により回線制御装置A1との間で制御情報などを通信する機能などを備えている。
なお、通信チャネルとしては、例えば、電話の通話やデータの通信などを行うための通話チャネルが用いられる。
図1において、回線制御装置A1は、それぞれの基地局装置B1、B2に対して、予め、これから接続要求をしてくる端末装置に対して指定すべき通信チャネルの割り当てに関する情報(通信チャネル割当情報)を制御情報として通知する。
それぞれの基地局装置B1、B2は、回線制御装置A1から通知された通信チャネル割当情報を記憶するメモリにおけるテーブル(メモリテーブル)20を例えば制御部5、15に備えている。
このメモリテーブル22を用いて回線制御装置A1は各基地局装置に割り当てられた通信チャネルについて使用中/空きの状態を常に管理把握する。
図1のシステムは例えば全体として通信チャネルを128個有し、それを基地局装置に分配して割り当てる。図1のように基地局装置を2台有するシステムでは、基地局装置B1とB2に例えば均等に64チャネルずつ割り当ててもよいし、必要に応じて異なる数のチャネルを割り当てることもできる。図2(b)のメモリテーブル22は基地局装置B1とB2に均等に64チャネルずつ割り当てた場合を示す。
本例は、図1に示したような、回線制御装置A1に基地局装置B1及び基地局装置B2が収容されており、基地局装置B1に端末装置C1及び端末装置C2が収容されており、基地局装置B2に端末装置C3が収容されているシステムに基づき説明する。
まず、基地局装置B1の制御部5は、自局装置B1の起動後に直ちに、回線制御装置A1に対して、使用することが可能な通信チャネルの割り当てをチャネル要求信号T1により要求する。これに応じて、回線制御装置A1は、通信チャネルに空きがあれば、空いている通信チャネルの1つを基地局装置B1に対してチャネル通知信号T2により通知して指定する。基地局装置B1の制御部5は、回線制御装置A1から通知された(指定された)通信チャネルを特定する情報(通信チャネル割当情報)を自局装置B1内のメモリ(本例では、図2(a)に示されるようなメモリテーブル20)に保持する。なお、他の基地局装置B2についても、同様な処理が行われる。
この場合、基地局装置B1の制御部5は、端末装置C1からの接続要求信号T11を受信したことに応じて、メモリに保持している通信チャネル割当情報により特定される通信チャネルを、発呼者である端末装置C1及び着呼対象者である端末装置C2に対してチャネル指定信号T12a、T12bにより通知して指定する。
これに応じて、回線制御装置A1は、基地局装置B1が当該回線制御装置A1から通知していた通信チャネルを端末装置C1、C2へ与えたことを認識し、また、他の基地局装置B2により収容される端末装置の中にも着呼対象となる端末装置C3が存在する場合には、例えば同じ通信チャネル(或いは、使用可能な異なる通信チャネル)を着呼対象となる端末装置C3が存在する基地局装置B2へチャネル通知信号T14により通知する。この場合、当該基地局装置B2は、当該端末装置C3に対するチャネル指定信号T15により通信チャネルの指定を行う。
以降においても、同様な動作を繰り返して、通信チャネルの制御を行う。
なお、基地局装置B1、B2から端末装置C1〜C3へのチャネル指定信号T12a、T12b、T15は、例えば、指定する通信チャネルを使用して送信されるが、他の通信チャネルを使用して送信されてもよい。
すなわち、端末装置C1〜C3からの接続要求に対する通信チャネルの割り当ての内容を、予め回線制御装置A1から基地局装置B1、B2に設定しておき、そして、端末装置C1〜C3からの接続要求に対して基地局装置B1、B2から割り当てられている通信チャネルで接続応答を返送する。これにより、回線制御装置A1から端末装置C1〜C3への通信チャネルの割り当てに要する時間を削減することができ、端末装置C1〜C3に対する接続時間の短縮化を図ることができる。また、基地局装置B1、B2では、端末装置C1〜C3からの接続要求に対して、短時間で通信チャネルの割り当ての指定を行うことができる。
すなわち、複数の基地局装置B1とB2の各々に、1つまたは2つ以上の通信チャネルを、端末装置C1〜C3の任意の端末装置からの接続要求に応答するため予約チャネルとして予め割り当てておく。基地局装置B1またはB2は、端末装置C1〜C3の中の発呼側となる任意の端末装置から同一の基地局装置に位置登録(収容)された端末装置C1〜C3の中の着信側となる端末装置への接続要求があった場合には、前記の予め割り当てられた予約チャネルを指定することより当該発呼側の端末装置からの接続要求に応答し、且つ、着信側の端末装置に対しても予約された(空きチャネルがなければ別の)通信チャネルを指定する。もし発呼側の端末装置が位置登録された基地局装置と着信側の端末装置が位置登録された基地局装置とが異なるときは、発呼側の端末装置からの接続要求は、該発呼側の端末装置が位置登録された基地局装置B1またはB2から回線制御装置A1へ接続通知(T13)として送られ、該接続通知を受け取って回線制御装置A1は、メモリテーブル22を参照し、着信側の端末装置が位置登録された基地局装置B1またはB2へ使用すべき通信チャネルを指定した接続要求(チャネル通知T14)を送出する。このときの指定通信チャネルは予約されたまたは予約に空きがなければ別の通信チャネルである。接続要求を受けた基地局装置B1またはB2は、当該接続要求が向けられた端末装置C1〜C3へ接続応答(チャネル指定T15)を送信する。以上の処理手順(制御)により指定された通信チャネルによる通話確立が為され、接続要求を出した発呼側の端末装置と着信側の端末装置との通話が確立される。
(1)或る基地局装置の通信領域内の端末装置C1〜C3の任意の端末装置からの接続要求があった時に、当該基地局装置から直ちに他の端末装置C1、C2またはC3に対する接続応答であるチャネル指定が行われるため、例えば、基地局装置が1つの場合、該基地局装置の通信領域内に存在する端末装置C1〜C3間の通信に対して、接続要求からチャネル指定までの接続時間を、例えば従来方式の半分程度に、短縮することが可能となる。
(2)基地局装置が1つの場合に、端末装置C1〜C3の操作者(ユーザ)に対して、接続待ち時間が短縮されることで、快適な操作性を提供することができる。
(3)複数の基地局装置B1、B2が存在する場合においても、同一の基地局装置B1またはB2の通信領域内に位置する端末装置間の通信に対して効果(1)と(2)を得ることが可能である。
(4)また、異なる基地局装置B1、B2の通信領域内に位置する端末装置C1〜C3間で通信をする場合、特に、発呼側のユーザの接続待ち時間が短縮される。
また、回線制御装置A1では、使用可能な複数の通信チャネルの全てが割り当てられていて空きが無い状態では、割り当てることができないが、例えば、通信状況などに応じて、強制的に通信チャネルの空きを作って割り当てを行うような構成を用いることも可能である。
なお、本実施例のような無線通信システムは、空港における通信システムに限定されること無く、デジタル通信全般に適用することが可能である。
また、本例の回線制御装置A1では、指定すべき通信チャネルを予め基地局装置B1、B2に対してチャネル通知信号T2、T22を発行して通知する機能により指定通信チャネル通知部が構成されている。
また、本例の基地局装置B1、B2では、図2(a)に示されるようなメモリテーブル20に将来において指定すべき通信チャネルを特定する情報(本例では、通信チャネル割当情報)を記憶する機能により指定通信チャネル特定情報記憶部が構成されており、端末装置C1〜C3から発せられた接続要求信号T11を無線受信する機能により接続要求受信部が構成されており、端末装置C1〜C3に対して通信チャネルを指定する通信チャネル指定信号T12a、T12bを発行する機能により通信チャネル指定部が構成されている。
また、本実施例の回線制御装置A1では、接続要求を受信した基地局装置とは異なる基地局装置(他の基地局装置)に対して指定すべき通信チャネルを通知するチャネル通知信号T14を発行する機能により接続通信チャネル通知部が構成されている。
また、本実施例の基地局装置B1、B2では、指定すべき通信チャネルの通知を回線制御装置A1に対して要求するチャネル要求信号T1、T21を発行する機能により指定通信チャネル通知要求部が構成されている。
本実施例では、図1に示される無線通信システムにおいて、第1の実施例で説明した、予め基地局装置に割り当てられている通信チャネルを優先的に用いて、端末装置C1〜C3から発せられる接続要求を優先的に扱うことを可能とする。
図4には、端末装置C1〜C3から発せられる接続要求信号の一例を示してある。
本実施例での接続要求信号は、接続要求であることを示す情報である接続要求情報と、優先的に扱うべき接続要求であるか否かを示す情報である優先情報を含む。端末装置C1〜C3では、基地局装置B1またはB2に対して無線送信する接続要求信号に含ませる優先情報を制御して、優先的に扱うべき接続要求信号と、優先的に扱わなくてよい(例えば、通常の)接続要求信号とを切り替えて無線送信することが可能である。優先的接続要求であるか否かの設定は、例えば、端末装置上に設けた設定ボタンを押下する等の任意の手段を用いて行えばよい。
なお、接続要求信号の形式としては、種々なものが用いられてもよい。
なお、本実施例の基地局装置B1とB2或いは回線制御装置A1では、端末装置C1〜C3から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報(本例では、優先情報)に基づいて優先的に扱うべき場合には優先的に通信チャネルを指定する機能により優先接続制御部が構成されている。
本実施例では、図1に示される無線通信システムにおいて、図4に示されるような優先情報を含む接続要求信号に応答して端末装置C1〜C3のいずれかから発せられる接続要求を優先的に扱うことを可能とした構成において、通信チャネルが一杯(フル)に使用されている場合に、空きの通信チャネルを確保する。
まず、いずれかの端末装置C1、C2またはC3が接続要求信号を発すると(ステップS1)、当該端末装置C1、C2またはC3を位置登録する(収容する)基地局装置B1またはB2が当該接続要求信号を受信し、当該基地局装置B1またはB2或いは回線制御装置A1が当該接続要求信号に含まれる優先情報に基づいて当該接続要求信号が優先接続を要求するものであるか否かを判定する(ステップS2)。この結果、優先接続を要求しないものである場合には、通常の接続処理を行う(ステップS6)。
(例1)図2(b)の優先フラグでない(即ち通常フラグ「0」)中より、チャネルNo.の若い順番(または、その逆の順番)に通信チャネルを選択して断とする。
(例2)図2(b)の優先フラグでない(即ち通常フラグ「0」)中より、使用中フラグの継続時間の長いチャネルNo.の通信チャネルを選択して断とする。この場合、使用中フラグが「1」となった順番を記憶しておくか、若しくは、使用中フラグが「1」となっている時間を計測把握しておくことによる。
さらに、いずれかの通信チャネルを通信断とする際には、通信断とする旨の信号を当該通信チャネルの通話データに重畳することにより、当該通信チャネルを使用している端末局装置の通話中に、例えば「通信切断します」等の音声を出力することにより、通信中の端末操作者が通信切断されることを予め把握することができる。
なお、本例の基地局装置B1およびB2或いは回線制御装置A1では、端末装置C1、C2またはC3から発せられた接続要求に含まれる優先度を示す情報(本例では、優先情報)に基づいて優先的に扱うべきときに、通信チャネルの空きが無い場合には、通信の中断により通信チャネルの空きを確保してから、優先的に通信チャネルを指定する機能により優先接続制御部が構成されている。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る無線通信システムや回線制御装置や基地局装置や端末装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能部が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (6)
- 無線通信システムにおいて、
少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
前記基地局装置は、前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置から発せられた少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定を含む接続要求に応じて、少なくとも前記発呼側となる無線端末装置に対して、当該基地局装置が有する前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して、前記発呼側となる無線端末装置との接続を確立する手段を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記基地局装置は、未接続および接続済みの無線端末装置に関する接続通知を前記回線制御装置に対して発行する接続通知手段を備え、
前記回線制御装置は、前記接続通知を受信して、未接続の無線端末装置が前記基地局装置とは異なる基地局装置に収容された無線端末装置を含むときには、当該異なる基地局装置に対して割り当てるべき通信チャネルを当該異なる基地局装置に通知するチャネル通知手段を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 無線通信システムにおいて、
少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
前記複数の無線端末装置の各々は、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求を前記基地局装置に対して発する接続要求手段を備え、
前記無線通信システムは、任意の発呼側となる無線端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、当該無線通信システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てる優先接続制御手段を有する、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
前記無線通信方法は、前記基地局装置が、前記第2のメモリ領域に前記予約チャネルとして記憶する空き通信チャネルの通知を前記回線制御装置に要求するステップと、
前記回線制御装置が、前記基地局装置からの空き通信チャネルの通知の要求に応答して、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルを前記基地局装置に対して通知するステップと、
前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置が、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定を含む接続要求を前記基地局装置に発行するステップと、
前記基地局装置が、前記接続要求に応じて、少なくとも前記発呼側となる無線端末装置に対して、当該基地局装置が有する前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを通信チャネルとして指定して、前記発呼側となる無線端末装置との接続を確立するステップと、を有する、
ことを特徴とする無線通信方法。 - 請求項4に記載の無線通信方法において、
前記基地局装置から前記回線制御装置に対する空き通信チャネルの通知の要求は、前記第2のメモリ領域に記憶された前記予約チャネルを前記発呼側となる無線端末装置に対して通信チャネルとして指定して空きチャネルがなくなったときに発行される、
ことを特徴とする無線通信方法。 - 無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記無線通信システムは、少なくとも1つの基地局装置と、前記基地局装置に収容された複数の無線端末装置と、前記基地局装置に接続されていて前記無線通信システムが持つ通信チャネルを管理する回線制御装置と、を有し、
前記回線制御装置は、前記無線通信システムが持つ通信チャネルの各々について使用中であるか或いは空きであるかの状態を基地局装置毎に管理する第1のメモリ領域を備え、
前記基地局装置は、前記第1のメモリ領域に記憶された空き通信チャネルの中の少なくとも1つを予約チャネルとして記憶する第2のメモリ領域を備え、
前記無線通信方法は、前記複数の無線端末装置の内の任意の発呼側となる無線端末装置が、少なくとも1つの着信側となる無線端末装置の指定と接続の優先度の指定を含む接続要求を前記基地局装置に対して発行するステップと、
前記無線通信システムが、前記発呼側となる無線端末装置からの高い接続優先度を有する接続要求に応答して、当該無線通信システムが持つ通信チャネルから空き通信チャネルを確保して前記接続要求に関連する通信に優先的に割り当てるステップと、を有する、
ことを特徴とする無線通信方法。
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