JP4281604B2 - 画像処理装置、及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スキャナやプリンタなどの画像処理装置や画像処理装置に対する制御方法に関する。詳しくは、画質調整の調整値を選択するための操作パネルに表示された設定画面が一覧印刷と同じレイアウトで表示された画像処理装置やその制御方法に関する。
従来から、カラー画像を処理するスキャナやプリンタ、複写機などの画像処理装置において、ユーザの好みの画像を例えば印刷するためには、色合いや濃度などを調整して設定することが行われていた。しかしながら、調整値を設定するためには、調整後の印刷画像を予想して調整を行う必要があったため、ユーザの好みの画像を印刷することは面倒であった。しかも、場合によっては本番印刷を繰り返して調整値を設定することもあり、さらにユーザへの負担を強いることとなっていた。
そのため、全調整値のテストサンプルを印刷して出力し、最適な画質調整を設定するようにした画像形成装置がある(例えば、以下の特許文献1)
特開平1−126074号公報
しかしながら、かかるテストサンプルを印刷した場合であっても、調整値を設定するためにはユーザにとって画像処理装置をどのように操作すれば最適な調整を行うことができるかが、なおも難しい。
また、印刷後の画像に対して画質を調整するためにディスプレイ上で調整後の画像を確認する方法も考えられるが、印刷結果とディスプレイ画面上の画像とで画質が一致しないことが多かった。さらに、カラーマッチングシステムなどもあるが、大変高価であり、しかもユーザによる操作が難しいという問題点があった。
そこで、本発明はユーザが容易に画質調整を行うことができる画像処理装置やその制御方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、画像データを取得する画像データ取得手段と、外部接続された印刷装置において印刷された、画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷に対し、各縮小画像の印刷位置に対応するように画質調整量が選択可能な選択画面を表示する表示手段と、を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは実際に印刷された縮小画像から容易に画質調整量を選択することができるとともに、印刷装置ごとに異なる画質調整を行うことができる。
また、本発明は上記画像処理装置において、上記表示手段に表示される選択画面は画質調整可能な領域のみ表示されることを特徴としている。これにより、例えば、調整量の最大値や最小値を超えた範囲で調整量が選択されることを防止できる。
さらに、本発明は上記画像処理装置において、上記表示手段に表示される選択画面は画質調整可能でない調整量が選択されたときでも選択画面の表示は変わらないことを特徴としている。
さらに、本発明は上記画像処理装置において、上記表示手段に表示される選択画面はタッチパネルで調整量が選択可能であることを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは選択画面上での操作が容易となる。
さらに、本発明は上記画像処理装置において、上記選択画面で選択された調整量を記憶するテーブルをさらに備えたことを特徴としている。これにより、例えば、かかるテーブルを参照するだけで調整量に基づいた画像を簡易に印刷することができる。
さらに、本発明は上記画像処理装置において、上記表示手段に表示される選択画面は再び画質の調整が行われるとき、以前に選択した調整量に基づく表示が選択画面のほぼ中央に位置するように他とは色分けして表示されることを特徴としている。これにより、例えば、以前に選択した調整量を確認しながらさらに調整量を容易に選択することができる。
また、上記目的を達成するために本発明は、画像データを取得する画像データ取得手段と、画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷を印刷する印刷手段と、印刷手段で印刷された一覧印刷に対し、各縮小画像の印刷位置に対応するように画質調整量が選択可能な選択画面を表示する表示手段と、を備えたことを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは実際に印刷された縮小画像から容易に画質調整量を選択することができるとともに、スキャナとプリンタの機能を有する複合機であっても画質調整を容易に行うことができる。
さらに、上記目的を達成するために本発明は、画像データを取得する第1のステップと、外部接続された印刷装置において印刷された、画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷に対し、各縮小画像の印刷位置に対応するように画質調整量が選択可能な選択画面を表示手段に表示する第2のステップと、を備えた画像処理装置に対する制御方法であることを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは実際に印刷された縮小画像から容易に画質調整量を選択することができるとともに、印刷装置ごとに異なる画質調整を行うことができる。
さらに、上記目的を達成するために本発明は、画像データを取得する第1のステップと、画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷を印刷する第2のステップと、第2のステップで印刷された一覧印刷に対し、各縮小画像の印刷位置に対応するように画質調整量が選択可能な選択画面を表示手段に表示する第3のステップと、を備えた画像処理装置に対する制御方法であることを特徴としている。これにより、例えば、ユーザは実際に印刷された縮小画像から容易に画質調整量を選択することができるとともに、スキャナとプリンタの機能を有する複合機であっても画質調整を容易に行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態について以下説明する。図1は、本発明が適用される印刷システム1の外観を示す。図1に示すように本印刷システム1は、スキャナ10とプリンタ30とから構成され、互いにケーブル50を介して接続されている。
スキャナ10は、印刷対象の画像データを取得するとともに印刷画像に対する画質調整を行うためのものである。図1に示すように、スキャナ10は表示部16と、十字ボタン171と、“OK”ボタン172と、選択ボタン群173と、ホルダ挿入口18、及び扉19とを有する。
表示部16は、各種設定を行うための画面が表示される。画質調整を行うための設定画面も表示されるが、その詳細は後述する。十字ボタン171は、表示部16に表示された設定画面内での項目を選択するためのボタンである。“OK”ボタン172は、十字ボタン171で選択された項目を確定するためのボタンである。選択ボタン群173は、複数のボタンから構成され、画像の焼き増しを行うためのボタンや読み取った画像をメモリカードに保存するときに使用されるボタン、さらに画質調整を行うためのボタン等からなる。この画質調整のためのボタンを選択することで、表示部16に画質調整設定画面が表示される。
ホルダ挿入口18は、ネガフィルムや写真などを載置するホルダがスキャナ10内に挿入されるための挿入口である。このホルダがホルダ挿入口18から挿入することで、載置されたフィルム等の画像がスキャナ10内に取り込まれ、その後プリンタ30から印刷することができる。
扉19は、開閉可能にスキャナ10に取り付けられ、この扉19を開くとカードスロットを備え、各種メモリカードを差し込むことのできるように構成される。これにより、メモリカードに記憶された印刷対象の画像をスキャナ10に取り込むことができる。
プリンタ30は、図1に示すように給紙トレイ38と排紙トレイ39を有する。給紙トレイ38には、印刷用紙40が給紙され、スキャナ10の十字ボタン171等の操作により印刷が実行される。印刷後の印刷用紙40は排紙トレイ39に排紙される。
次に図2を参照して、印刷システム1の具体的構成について説明する。上述したように印刷システム1はスキャナ10とプリンタ30とから構成される。スキャナ10は、データ取得部11と、CPU12と、ROM13と、RAM14と、外部インターフェース(I/F)15と、表示部16と、操作ボタン17、及び画像メモリ18とから構成される。データ取得部11等は互いにバスを介して接続される。
データ取得部11は、印刷対象の画像データを取得するためのものである。ホルダ挿入口18から挿入されたフィルム等やカードスロットから挿入されたメモリカードに記憶された画像データは、かかるデータ取得部11によってスキャナ10内に取り込まれる。
CPU12は、ROM13に格納されたプログラムを適宜読み出して各種処理を実行する。例えば、データ取得部11で取得した画像データに対して色変換処理やハーフトーン処理等を行う。また、本発明に係る画質調整のための処理も実行するがその詳細は後述する。ROM13は、CPU12で処理を行うための各種プログラムが格納される。また、ROM13は画質調整用のテーブルも格納される。詳細は後述する。RAM14は、CPU12による処理中や処理後のデータが格納される。CPU12のワーキングメモリとしての役割も果たす。またRAM14は選択された調整量を保持するためのテーブルも格納される。この詳細も後述する。
外部I/F15は、プリンタ30とも接続され、CPU12の制御により画質調整後の画像データ等を所定の伝送フォーマットに変換してプリンタ30に出力するとともに、プリンタ30から出力されたデータをスキャナ10の内部で処理できるデータに変換する。
表示部16は、図1を参照して説明したように、CPU12の制御により、画質調整設定画面の他、種々の設定等の画面が表示される。操作ボタン17は、表示部16に表示された画面内の項目を選択したりする等のためのボタンで、図1における十字ボタン171、“OK”ボタン172、選択ボタン群173に相当する。
画像メモリ18は、データ取得部11で取得した画像データを展開、格納するためのメモリである。CPU12は、画像メモリ18に格納された画像データに対して上述した各種処理を行う。
次に、プリンタ30の構成について説明する。図1に示すようにプリンタ30は、外部I/F31と、CPU32と、ROM33と、RAM34と、エンジンコントローラ36、及び印刷エンジン37とから構成される。外部I/F31、CPU32、ROM33、RAM34、及びエンジンコントローラ36は互いにバスを介して接続される。
外部I/F31は、CPU32の制御により所定の伝送フォーマットでスキャナ10から出力された画像データ等のデータをプリンタ30内で処理できるデータに変換するとともに、データを所定の伝送フォーマットに変換してスキャナ10に出力する。
CPU32は、ROM33に格納されたプログラムを適宜読み出して、スキャナ10から出力された画像データに対する各種処理を実行する。ROM33は、CPU32で処理を実行するための各種プログラムが格納される。RAM34は、CPU32で実行される処理中や処理後のデータが格納される。CPU32のワーキングメモリとしての役割も果たす。
エンジンコントローラ36は、印刷エンジン37とも接続され、CPU32からの制御命令により印刷エンジン37に対して印刷動作を実行させる。印刷エンジン37は、例えば、各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなど)のインクを吐出するヘッドや印刷用紙等の印刷用紙40を移動させるローラ等から構成される。エンジンコントローラ36からの制御信号により各部が動作し、実際に印刷用紙40にスキャナ10で取得した画像が形成される。
このように構成された印刷システム1の動作について簡単に説明する。まず、スキャナ10に画像を取り込むための設定画面を操作ボタン17の操作により表示部16に表示させる。そして、操作ボタン17を操作することで、データ取得部11から印刷対象の画像データがスキャナ10に取り込まれる。画像データは、例えば、画像メモリ18に展開、格納される。そして、上述した画像処理が行われるが、その際に操作ボタン17の操作により画質調整が行われる。その後、調整後の画像データがスキャナ10からプリンタ30に出力される。そして、プリンタ30のCPU32はかかる画像データに基づいて印刷を行うための制御信号をエンジンコントローラ36に出力して印刷エンジン37を動作させ、印刷用紙40に画像が形成される。
次に、図3乃至図4を参照してスキャナ10で実行される画質調整のための処理について詳細に説明する。図3に示すように、まず、スキャナ10のCPU12はROM13から本処理を実行するためのプログラムを読み出すことで処理が開始される(ステップS10)。例えば、表示部16に表示された画面内で操作ボタン17を操作することで、画質調整設定画面を表示させる項目を選択することで処理が開始される。このときに表示部16に表示される設定画面の例を図5に示す。
図5に示す設定画面161は、画質調整のうち明るさ・コントラストを調整するための項目1611と、調整した明るさ・コントラストをリセットするための項目1612と、画質調整のうちカラーバランスを調整するための項目1613と、調整したカラーバランスをリセットするための項目1614と、指示項目1615とから構成される。各項目1611〜1614は、操作ボタン17のうちの十字ボタン171を操作することで選択することができる。十字ボタン171の操作に応じて、例えば、選択された項目1611〜1614が他の選択されない項目1611〜1614と異なるように表示されることで、当該項目1611〜1614が選択されたことを示す。指示項目1615に表示されているように、選択された項目1611〜1614で操作ボタン17のうち“OK”ボタン172を押すことで決定される。
なお、図5の示す画質調整画面161は、以前に明るさ・コントラスト等の画質の調整を行った場合には項目1612、1614が選択可能に表示されるが、図5の例ではまだ調整を行っていない状態であるので、かかる項目1612、1613が選択できないように表示されている。
図3に戻り、次いでCPU12は、バリエーション印刷を実行したか否か判断する(ステップS11)。バリエーション印刷とは、画質調整の各調整値に基づく縮小画像を一枚の印刷用紙に一定間隔で一覧印刷したものである。例えば、図10に示すように明るさ・コントラストの調整について、明るい画像から暗い画像まで、コントラストが強い画像から弱い画像まで、各調整値に基づく同一画像の縮小画像が一覧印刷される。また、図14に示すように各色の調整値に基づく一覧印刷もある。図10及び図14の詳細は後述する。
バリエーション印刷を実行したか否かは、例えば、バリエーション印刷を実行したときにCPU12がフラグ(例えば“1”)をRAM14の所定領域に格納するため、かかるフラグを読み出すことで判断する。
バリエーション印刷が実行されていないとき(ステップS11で“NO”のとき)、次いでCPU12は、画質調整項目の選択を行う(ステップS12)。すなわち、図5に示すように表示部16に表示された画面161のうち、明るさ・コントラストを調整する項目1611か、カラーバランスを調整する項目1613か、のいずれかが選択される。選択は十字ボタン171と“OK”ボタン172で行われる。
図3に戻り、次いでCPU12は、画質調整は2回目以降か否か判断する(ステップS13)。2回目以降は画像の取得を行わないことにより、処理時間の短縮化と画質調整結果の再現性を維持することができる。
画質の調整が初めてのとき(ステップS13で“NO”のとき)、次いでCPU12は、画像の取り込みを行う(ステップS14)。図5に示す画面で選択を行い“OK”ボタン172を押すと、表示部16には図6に示すように、スキャナ10内に画像の取得を促す画面162が表示される。この画面には、キャンセルボタン1621とスタートボタン1622がアイコン表示され、操作ボタン17を適宜操作することで選択できるようになっている。ここで、スタートボタン1622を選択することで、スキャナ10内で画像の取り込み処理が実際に開始される。実際に画像を取得する際にウォーミングアップが必要な場合は、図7に示すような表示画面163が表示される。矢印により、現在の進行状況を把握することができる。この画面163にもキャンセルボタン1631がアイコン表示され、操作ボタン17の操作によりかかるボタン1631を選択すると、例えば図8に示すキャンセル画面164が表示される。その後、実際にプリンタ30において印刷を行っているときには、図9に示す印刷動作画面165が表示され、同様に矢印により現在の進行状況が表示される。この表示画面165にもキャンセルボタン1651がアイコン表示され、操作ボタン17の操作により選択することができ、例えば上述した図8に示すキャンセル画面に移行することになる。
図3に戻り、画質の調整が2回目以降のとき(ステップS13で“YES”のとき)、かかる画像の取り込み(ステップS14)の処理が行われずに、ステップS14が終了したときと同様にステップS15に移行する。
ステップS15においてCPU12はレタッチ画像処理を行う。レタッチ画像処理とは、スキャナ10で取得した原画像に対して画質の調整や加工等を行うことである。本ステップS15においては、バリエーション印刷を実行するための画像処理を行うことになる。なお、本実施例ではかかる画像処理はスキャナ10で行われるようにしている。すなわちCPU12は、取得した画像が印刷用紙40のほぼ中央に配置されるとともに、画質調整の各調整値に基づく縮小画像が均等に配置されるよう、レイアウト処理を行う。
そして、プリンタ30においてバリエーション印刷が実行される(ステップS16)。印刷例を図10に示す。
図10は、明るさ・コントラストを調整する項目1611(図5参照)を選択したとき(ステップS12)のバリエーション印刷の例である。印刷用紙40のほぼ中央には明るさ・コントラスト調整なしの(スキャナで取得した画像の)縮小画像が印刷され、図面上右方向に沿って明るさが除々に明るくなるように調整された縮小画像が印刷され、左方向に沿って暗くなるように調整された縮小画像が印刷される。また、図面上、上方向に沿ってコントラストが除々に強くなるように調整された縮小画像が印刷され、図面上、下方向に沿ってコントラストが除々に弱くなるように調整された縮小画像が印刷される。
したがって、縮小画像4111は最も明るく、かつコントラストが最も強い画像となり、縮小画像4177は最も暗く、かつコントラストが最も弱い画像である。また、縮小画像4111から縮小画像4117はすべて同じ明るさであり、縮小画像4111から縮小画像4171はすべて同じコントラストである。なお、かかる印刷が行われた印刷用紙40上には、マーカー42も印刷される。
本スキャナ10は、画質調整のうち明るさが7段階、コントラストも7段階で調整可能であるため、図10に示すバリエーション印刷は全部で49種類の縮小画像が表示される。明るさ・コントラストの画質調整においてバリエーション印刷は、調整可能なすべての縮小画像が表示される。この種類自体は図10に示す以外であってもよく、明るさ6段階でコントラストも6段階で調整できれば36種類の縮小画像からなるバリエーション印刷でもよいし、25種類(5段階×5段階)や16種類(4段階×4段階)や、さらに64種類(8段階×8段階)等であってもよい。
図3に戻り、バリエーション印刷を実行する(ステップS16)と、処理はステップS11に戻りバリエーション印刷を実行したか否か判断する。図10までの例では、本ステップS11の時点でバリエーション印刷が実行されたため、“YES”が選択され、処理はステップS20に移行する。
ステップS20においてCPU12は、画質調整画面161(図5参照)で選択した項目のうち、“明るさ・コントラストを調整する”項目1611を選択したか否か判断する(ステップS20)。図10までの例では、“明るさ・コントラストを調整する”項目1611を選択してバリエーション印刷を実行した場合であるので、本ステップS20で“YES”が選択され、処理はステップS21に移行する。
ステップS21においてCPU12は、調整量の選択を行う。表示部16には画質調整量選択画面が表示され、この画面内で画質調整のための調整量を選択することになる。画質調整量選択画面の例を図11に示す。
図11に示すように画質調整量選択画面166は、マーカー1661と調整量表示部1662と、調整量選択部1663と、指示項目1664とから構成される。
マーカー1661は、バリエーション印刷での印刷用紙40の方向と、画質調整量選択画面166に表示される調整量選択部1663の方向との対応関係を示すものである。例えば、マーカー1661が選択画面166上で調整量選択部1663の左上に表示された場合、図10に示すバリエーション印刷された印刷用紙40のマーカー42も左上に表示されているので、調整量選択部1663と印刷用紙40との方向が一致していると確認することができる。このマーカー1661も調整量選択部1663の左上に位置する以外にも、右上等、バリエーション印刷された印刷用紙40との方向についての対応関係が把握できればよい。なお、本実施例ではともにマーカー42、1661は赤色で印刷又は表示され、ユーザが視認しやすくなされている。
調整量表示部1662は、調整量選択部1663で選択した画質に関する各項目の調整値が表示される。図11に示す例では、“Br”は、明るさを示し、“+1”とあるのは、スキャナ10で取得した画像に対して、“+1”だけ明るさの調整値を増加させた(“+1”だけ明るくした)ことを示す。“Ct”はコントラストを示し、この例の場合もスキャナ10で取得した画像に対して“+1”だけその調整量を増加させた(“+1”だけコントラストを強めた)ことを示す。
調整量選択部1663は、画質の調整量を選択するためのもので、各マス目がバリエーション印刷された印刷用紙40における各縮小画像の位置に対応するように表示される。すなわち、図10に示すバリエーション印刷で最も右上にある縮小画像4111は、調整量選択部1663の最も右上のマス目に対応し、縮小画像4177は調整量選択部1663の最も左下のマス目に対応するものである。
本発明における画質調整は、バリエーション印刷された印刷用紙40でマーカー42と画質調整画面161のマーカー1661とで印刷用紙40と調整量選択部1663との方向の位置合わせを行い、さらに実際に印刷された各縮小画像4111〜4177と調整量選択部1663の各マス目との位置関係が一致しているので、ユーザは実際に印刷された画像を見ながら画質の調整を行うことができるのである。調整値を選択するのみでは、実際に印刷を繰り返さなければユーザの好みの画質での印刷を行うことができない。一方で、画質が調整された各縮小画像のみではどのように調整値を選択してよいかわからない。そこで、バリエーション印刷がおこなわれた印刷用紙40上で各縮小画像4111〜4177の位置と、表示部16に表示された調整量選択部1663の各マス目の位置とを一致させるようにしているので、各調整値に対応する実際の画像を見ながら、画質調整のための調整値を選択することができ、容易に画質の調整を行うことができるのである。なお、この図11の例は画質調整のうち明るさ・コントラストの調整に関するものであるが、色合いを調整するカラーバリエーションについては後述する。
実際の操作に関しては、以下のようになる。すなわち、図10に示す縮小画像4111〜4177のうち、縮小画像4133の画像で印刷を行いたいときには図11の調整量選択部1663において、操作ボタン17のうちの十字ボタン171を操作することで現在の位置を示すカーソル枠1665を図11の斜線に示す位置に移動させ、操作ボタン17のうちの“OK”ボタン172を押すことで確定する。
図12は、選択された調整値の対応関係を示すテーブル141である。例えば、スキャナ10のRAM14に格納される。上述した操作ボタン17の操作により調整値を確定すると、例えば、テーブル141の対応する位置に選択したことを示すフラグが格納されるようにする。図11の例では、明るさ(“Br”)、コントラスト(“Ct”)ともに“+1”で調整したので、図12に示すようにテーブル141には、明るさは“+1”、コントラストは“+1”の位置に選択されたことを示すフラグが格納される。なお、図12には説明の便宜のため選択位置は斜線で示されている。
この画質調整に関する調整量“+1”や“−1”等の意味であるが、画像処理の際に選択されるべき画質調整用のテーブルを示すものである。図13(A)には、画質の調整項目のうち“明るさ”に関するテーブル341の一例を示す。横軸が入力階調値、縦軸が出力階調値を示す。“0”が選択されたときは、テーブル341では“0”に対応する直線が選択され、スキャナ10で取得した画像の入力階調値をそのまま出力階調値として出力する。また、調整値“−3”が選択されたときはテーブル341の“−3”を示す曲線が選択されて出力階調値が得られ、調整値“+3”が選択されたときはテーブル341の“+3”の曲線が選択されて出力階調値が得られるのである。コントラストについても図13(B)に示すようにテーブル342を有し、各調整値に対応する直線や曲線が選択され入力階調値に対応する出力階調値を得る。なお、かかるテーブル341、342はスキャナ10のROM13に格納され、スキャナ10の操作ボタン17により選択された調整値の情報に基づいてCPU12は、テーブル341、342から対応する出力階調値を得て、画質調整がなされた画像を生成するのである。バリエーション印刷のときには、スキャナ10のCPU12によってかかる印刷が指示されると、スキャナ10のCPU12はテーブル341、342の全調整値に対応する直線や曲線から出力階調値を得て、この階調値をもとにそれぞれ対応する縮小画像を生成し(図3のステップS15)、図10に示すバリエーション印刷を行うのである(ステップS16)。
図3に戻り、上述した調整量の選択が行われる(ステップS21)と、次いでCPU12は画質調整パラメータの合成演算を行う(ステップS24)。本番印刷を行うために、明るさ・コントラストの画質調整で選択したテーブル(図13参照)と後述するカラーバリエーションの画質調整で選択したテーブルとを1つのテーブルとしてまとめる処理である。
次いでCPU12は本画質調整のための処理を終了するか否か判断する(ステップS18)。例えば、表示部16の画面に表示された“終了”ボタンを操作ボタン17の操作により選択されたか否かにより判断することができる。再び、バリエーション印刷を実行したいときや、明るさ・コントラストの画質調整を行いたいとき、さらに後述するカラーバランスの画質調整を行いたいときなどは終了が選択されず(本ステップS18で“NO”)に再びステップS11に移行して処理が繰り返される。
一方、調整項目が明るさ・コントラストでないとき(ステップS20で“NO”のとき)、次いでCPU12は、調整項目はカラーバランスであるか否か判断する(ステップS22)。上述した処理は、画質調整項目として“明るさ・コントラストを調整する”項目1611を選択した場合(図5参照、図3のステップS12)であったが、以下の処理では“カラーバランスを調整する”項目1613を選択した場合について説明する。
本ステップS22で“YES”が選択される時点では、すでにカラーバランスについてのバリエーション印刷が実行されている(ステップS16、ステップS11で“YES”が選択)。バリエーション印刷の例を図14に示す。
図14に示すように印刷用紙40には、各調整値に対応する縮小画像4111等が印刷され、そのほぼ中央にスキャナ10で取得した画像の縮小画像4144が印刷される。カラーバランスの調整に関して調整項目は本実施例において3種類あり、青色(黄色)、緑色(マゼンタ色)、赤色(シアン色)、の調整を行うことができる。図14に示すように、中央の縮小画像4144から右斜め上方向に移動するにしたがって青色が強調される画像が印刷され、最も右上の縮小画像4111が最も青味がかった画像が印刷される。反対に中央の縮小画像4144から左斜め下方向に移動するにしたがって黄色が強調された画像が印刷される。また、中央の縮小画像4144から右方向に移動するにしたがってシアン色が強調され、反対に左方向に移動するにしたがって赤色が強調される。同様に、中央の縮小画像4144から右斜め下方向に移動するにしたがって緑色が強調され、左斜め上方向に移動するにしたがいマゼンタ色が強調される画像が印刷される。なお、カラーバランスについてのバリエーション印刷もマーカー42が印刷され、後述する画質調整量選択画面での位置合わせを行い得るようになされている。
図3に戻り、カラーバランスのバリエーション印刷が実行され、ステップS22で“YES”が選択されると、次いでカラーバランス調整量の選択を行う(ステップS23)。かかる処理の詳細を図4に示す。
カラーバランス調整処理に移行すると、まず、CPU12はバリエーション印刷が2回目以降か否かを判断する(ステップS231)。図14に示すバリエーション印刷が1回目のときは、本ステップで“NO”と判断される。
バリエーション印刷が1回目のとき(ステップS231で“NO”のとき)、次いでCPU12は調整量の選択を行う(ステップS232)。カラーバランスを調整するときの表示部16に表示される画質調整量選択画面の例を図15に示す。
図15に示す画質調整量選択画面168は、マーカー1681と、調整量表示部1682と、調整量選択部1683、及び指示項目1684とから構成される。マーカー1681は、図11の場合と同様にバリエーション印刷された印刷用紙40の方向を合わせるための目印である。なお、本実施例においてマーカー42、1681ともに赤色で印刷されてユーザが視認しやすいように印刷、表示される。
調整量表示部1682は、調整量選択部1683で選択した調整量の値が表示される。図15の例では、シアン色を“+2”(赤色を“−2”)だけ強調した画像が選択されたので、対応する“C”の調整値が“C+2”と表示される。なお、調整量表示部1682の表示において、例えば赤色を“+2”だけ強調した画像を選択したときは、かかる表示が“R+2”と表示される。すなわち、図15に示す調整量表示部1682の中央(“C+2”と表示された部分)で、赤色とシアン色の調整量が表示されることになる。同様に、調整量表示部1682の下から2番目の部分(“G+0”と表示された部分)で、緑色とマゼンタ色の調整量が表示され、表示部1682の一番下の部分(“B+0”と表示された部分)で、青色とイエロー色の調整量が表示される。
調整量選択部1683は、画質の調整量を選択するためのもので、各マス目がバリエーション印刷された印刷用紙40における各縮小画像の位置に対応するように表示される。すなわち、図14に示すバリエーション印刷で最も右上にある縮小画像4111は、調整量選択部1683の最も右上のマス目に対応し、縮小画像4177は調整量選択部1683の最も左下のマス目に対応するものである。
カラーバランスに関する画質調整も、明るさ・コントラストの画質調整と同様に、バリエーション印刷された印刷用紙40でマーカー42と画面168上のマーカー1681とで方向の位置合わせを行い、さらに実際に印刷された各縮小画像4111等と調整量選択部1683の各マス目との位置関係が一致しているので、ユーザは実際に印刷された縮小画像を見ながら色合いの調整を行うことができる。したがって、容易に画質の調整を行うことができるのである。
実際の操作に関しては以下のようになる。すなわち、縮小画像4111等のうち縮小画像4124で印刷を行いたいとき、図15の調整量選択部1683でカーソル枠1685を十字ボタン171の操作により移動させ、“OK”ボタン172を押すことで調整値が確定することになる。
図16は、調整値を保持するための示すテーブル142である。このテーブル142はスキャナ10のRAM14に格納される。図15の例では、シアンを“+2”で調整したので、テーブル142にはシアン“+2”(赤の“−2”)の位置で調整値が選択されたことを示すフラグが格納される。緑と青に関しては、中央の“0”の位置にフラグが格納されることになる。図16に示す例は説明の便宜のため選択位置は斜線で示されている。
この画質調整に関する調整量の“+1”や“−1”等の意味であるが、これも明るさ・コントラストの場合と同様に画像処理の際に選択されるべきテーブルを示すものである。その例を図17に示す。横軸は入力階調値で縦軸は出力階調値である。調整項目は、青、緑、赤、の3種類であるから、そのテーブルの種類は全部で3種類存在する。赤、緑、青の各チャンネルに適用するテーブルは、図17に示すようにすべて同じ直線や曲線からなるテーブルであるとしている(テーブル343)。図16の例では、赤のチャンネルに適用するテーブルは赤の“−2”(シアンの“+2)、すなわち図17のR−2(=C+2)のテーブル(図中、太線)が選択される。また、緑、青の各チャンネルはG0、B0のテーブル(図中、点線)が選択される。なお、かかるテーブル343はスキャナ10のROM13に格納され、操作ボタン17で選択した調整値は、CPU12の制御により、画像処理が行われることになる。
図4に戻り、調整量の選択を行うと(ステップS232)、次いでCPU12は選択不可の値にカーソルを移動しかた否か判断する(ステップS233)。例えば、図18に示す画質調整量選択画面168で、カーソル枠1685を斜線で示すマス目のすぐ上の位置に移動させて選択した場合である。この位置には、画面168上マス目が存在せず調整値を選択することができない。このような調整値を選択することができない位置で“OK”ボタン172を押したか否かでCPU12は本ステップを判断する。
選択不可の値に移動させたとき(ステップS233で“YES”のとき)、次いでCPU12はエラー表示を表示部16に表示させるようにする(ステップS234)。例えば、表示部16で画質調整量選択画面168が切替わり“その値は選択できません”というエラーメッセージが表示される画面が表示されるようにする。この画面で例えば“OKボタン”を選択することで、もとの画質調整量選択画面168に切替わるようにし、再度調整量の選択を行うようにする(ステップS232)。
一方、選択不可の値に移動させなかったとき(ステップS233で“NO”のとき)、処理は図3のステップS24に移行して上述の処理を繰り返すことになる。
また、バリエーション印刷が2回目以降のとき(ステップS231で“YES”のとき)、次いでCPU12は前回の調整量選択で確定した調整値を中心にして調整量選択部1683を表示させる(ステップS235)。例えば、図15に示すシアン“+2”でカラーバリエーションの調整を行いその後バリエーション印刷を行ったとき、このシアンの“+2”の位置が中心に位置するように調整量選択部1683の表示を行う。その例を図19に示す。調整量選択部1683のほぼ中央に位置するマス目がシアンの“+2”(赤の“−2”)に対応する。
このときにバリエーション印刷された例を図20に示す。この印刷用紙40上のほぼ中央に位置する縮小画像4144等は、図14の例とは異なり、スキャナ10で取得した画像そのものが印刷されるのではなく、図15に示す調整を行ったときの画像(スキャナ10で取得した画像に対してシアン“+2”(赤“−2”)だけ調整した画像)が印刷される。この調整量選択画面168における調整量選択部1683に表示された各マス目の位置も印刷用紙40上に印刷された各縮小画像4111等の印刷位置と対応するように表示される。以前の調整が調整量選択部1683のほぼ中央に位置するので、以前どのような調整を行ったかを容易に把握することができ、さらに実際に印刷された縮小画像の表示位置と選択部1683の表示位置とが一致するように表示されるため、容易にユーザが希望する調整量を選択することができる。
この場合における調整量選択部1683における操作も上述の場合と全く同様で、操作ボタン17の操作により行う。例えば、図19に示す例では、シアン“+2”の画像に対してさらに青色を“+2”だけ調整した画像が選択された場合である。調整量表示部1682は、“B+0”から“B+2”に表示が変わることになる。
このときのRAM14に格納された調整量に関するテーブルの例を図21に示す。図19等で説明したように、以前選択した調整量の値が画面168や印刷用紙40でほぼ中央に位置するようにしたが、テーブル142では、選択された調整量についての情報が格納されるため、かかるテーブル142も以前に選択した値を中央に移動させるようにすることはなく、以前選択した値は図21(A)に示すように以前のままであって、図21(B)に示すように新たに調整量の値が選択された位置に対応する位置にフラグが格納されることになる。図21(B)に示すように青の“+2”の位置に当該調整量が選択されたことを示すフラグが格納される。
なお、このとき選択されるべき画質調整用のテーブル343を図21(C)に示す。赤と緑の各チャンネルは以前のテーブルが選択され、青のチャンネルに関しては図中、破線で示す“B+2”のテーブルが選択される。
図4に戻り、調整量の選択を行う(ステップS236)と、次いでCPU12は選択不可の値にカーソルを移動させたか否か判断する(ステップS238)。上述したステップS233の場合と全く同様である。2回目以降の場合も、選択できない調整量の位置にカーソル1685を移動して“OK”ボタン172を押すと(ステップS238で“YES”のとき)エラー表示が行われることになる(ステップS239)。なお、図19に示すようにシアンについては中央の位置からさらに右方向に“+2”以降のマス目が選択できないようになっている。中央の縮小画像4144から右隣の“+1”までが調整量の最大値となっているからである。したがって、かかる方向にこれ以上カーソル1685を移動させて選択するようにしても、エラー表示(ステップS239)が表示されるようになる。
エラー表示画面で、例えば、“OKボタン”を操作する等することで、画質調整量設定画面168に戻り、調整量の選択(ステップS236)等上述の処理を繰り返すことになる。
一方、選択不可の値にカーソルを移動させなかったとき(ステップS238で“NO”のとき)、図3のステップS24に移行し、上述の処理を繰り返すことになる。
カラーバランス調整処理(ステップS23)が終了すると、画質調整パラメータの合成演算を行い(ステップS24)、終了か否か判断する(ステップS18)。終了ボタン等の選択により画質調整のための一連の処理が終了する(ステップS18で“YES”が選択されステップS19に移行する)ことになる。一方、調整項目が“カラーバランス”でないとき(ステップS22で“NO”のとき)、いずれの調整項目も選択されないことになるので、処理は再びステップS11に移行し上述の処理を繰り返すことになる。
調整した調整値はスキャナ10のRAM14にテーブル141等として保持され、その調整量に対応したテーブル341〜343が選択されてスキャナ10のCPU12にて画像処理が行われ、ユーザの希望する画質調整が行われた画像が印刷されることになる。ここで調整が行われた画像はカードスロットに挿入されたメモリカードや、スキャナ10内のメモリ(例えばRAM14など)に格納されるようにしてもよい。
以上説明してきたように、バリエーション印刷で各調整値に対応する縮小画像の印刷用紙40上での位置と、調整量選択のための表示位置とが一致しているので、ユーザは容易に調整量を選択でき、調整された画像で印刷を行うことができる。また、画質調整を行うスキャナ10は種々のプリンタ10とケーブル50を介して接続可能なので、プリンタ10ごとの出力特性に応じた画質調整を行うことができる。
上述の例では、レタッチ画像処理等の画像処理はすべてスキャナ10で行うとして説明したが、プリンタ30で行うようにしてもよい。この場合は、ROM33に図13等説明したテーブル341等が格納され、画像処理が行われる。
また、上述の例では画像が記録される記録媒体として紙40の場合で説明したが、他にもOHPシートやはがき、厚紙等であってもよい。
さらに、上述の例では画像メモリ18とRAM14とを別個のものとして説明したが、RAM14に画像データを格納するようにしてもよい。この場合、画像メモリ18はなくてもよい。
さらに、表示部16に表示された画質調整量選択画面166、168等で調整量を選択するには操作ボタン17を操作することで行われたが、例えば表示部16自体がタッチパネルにより構成され画質調整量選択画面166、168上をユーザが触れることで調整量を選択するようにしてもよい。また、調整量について“+1”、“−2”など直接その調整量の数値を選択画面166、168で入力できるようにしてもよい。このとき、バリエーション印刷された印刷用紙40上の各縮小画像の近傍にかかる調整量の数値を表記するようにしてもよい。ユーザが容易に調整量を選択することができるようにするためである。
さらに、上述の例ではスキャナ10とプリンタ30とがケーブルを介して接続された印刷システム1として説明したが、プリンタ30側にかかるスキャナ10の機能をすべて備え、プリンタ30で画質調整の調整量を選択するようにしてもよい。この場合、プリンタ30に上述の例で説明した表示部16と操作ボタン17とを有し、プリンタ30での表示画面で選択画面166、168が表示されて選択するようにする。さらには、ホストコンピュータとプリンタ30とが接続され、ホストコンピュータにおいて画質調整を行うようにしてもよい。ホストコンピュータに接続されたモニタ画面上に選択画面168が表示されて上述の処理が実行される。
さらに、上述の例ではプリンタ30として、いわゆるインクジェットプリンタの例で説明したが、例えば印刷エンジン36が露光ユニット、感光体ドラム、中間転写ベルト、定着ユニット等から構成されるレーザプリンタであっても本発明を適用でき、同様の作用効果を奏する。さらにはバブルジェットプリンタ(バブルジェットは登録商標)等、種々のプリンタでも適用することができる。
さらに、プリンタ30以外でも複写機やファクシミリ、さらにこれらの機能を備えた複合機であっても本発明を適用でき同様の作用効果を奏することができる。
本発明が適用される印刷システム1の外観図である。 本発明が適用される印刷システム1の全体構成図である。 画質調整処理の動作を示すフローチャートである。 カラーバランス調整処理の動作を示すフローチャートである。 画質調整画面161の一例を示す図である。 画像をスキャナ10に取り込むための画面162の一例を示す図である。 ウォーミングアップ中に表示される画面163の一例を示す図である。 キャンセルを行ったときに表示される画面164の一例を示す図である。 印刷動作を行っているときに表示される画面165の一例を示す図である。 バリエーション印刷の例を示す図である。 画質調整量選択画面166の一例を示す図である。 調整量を保持するテーブル141の一例を示す図である。 画像処理で選択されるテーブル341、342の一例を示す図である。 バリエーション印刷の例を示す図である。 画質調整量設定画面168の一例を示す図である。 調整量を保持するテーブル142の一例を示す図である。 画像処理で選択されるテーブル343の一例を示す図である。 画質調整量設定画面168の一例を示す図である。 画質調整量設定画面168の一例を示す図である。 バリエーション印刷の例を示す図である。 調整量を保持するテーブル142と画質調整用テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 印刷システム 10 スキャナ 11 データ取得部 12 CPU 14 RAM 16 表示部 17 操作ボタン 30 プリンタ 32 CPU 33 ROM 40 印刷用紙 42 マーカー 141〜143 テーブル 166、168 画質調整量選択画面 1661、1681 マーカー 1663、1683 調整量選択部 341〜343 テーブル

Claims (9)

  1. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    外部接続された印刷装置において印刷された、前記画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷に対し、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した前記画質調整量を選択するためのアイコンが表示される選択画面を表示する表示手段とを備え、
    前記表示手段は、前記一覧印刷に印刷されたマーカーに対応して、前記一覧印刷と方向の位置合わせを行うためのマーカーを前記選択画面に表示させ、
    前記一覧印刷には、前記印刷装置において印刷された画像データに基づく画像を中央にし左右斜め方向及び左右方向にカラーバランスの前記画質調整量に応じた前記縮小画像が印刷され、前記表示手段は、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した、前記カラーバランスについての前記画質調整量を選択するための前記アイコンを前記選択画面に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記表示手段に表示される前記選択画面は画質調整可能な領域のみ表示される、ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記表示手段に表示される前記選択画面は画質調整可能でない調整量が選択されたときでも前記選択画面の表示は変わらない、ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記表示手段に表示される前記選択画面はタッチパネルで前記調整量が選択可能である、ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1記載の画像処理装置において、
    さらに、前記選択画面で選択された前記調整量を記憶するテーブル、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記表示手段に表示される前記選択画面は再び画質の調整が行われるとき、以前に選択した前記調整量に基づく表示が前記選択画面のほぼ中央に位置するように他とは色分けして表示される、ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段で印刷された一覧印刷に対し、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した前記画質調整量を選択するためのアイコンが表示される選択画面を表示する表示手段とを備え
    前記表示手段は、前記一覧印刷に印刷されたマーカーに対応して、前記一覧印刷と方向の位置合わせを行うためのマーカーを前記選択画面に表示させ、
    前記印刷手段は、前記画像データに基づく画像を中央にし左右斜め方向及び左右方向にカラーバランスの前記画質調整量に応じた前記縮小画像からなる前記一覧印刷を印刷し、
    前記表示手段は、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した、前記カラーバランスの前記画質調整量を選択するための前記アイコンを前記選択画面に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  8. 画像データを取得する第1のステップと、
    外部接続された印刷装置において印刷された、前記画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷に対し、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した前記画質調整量を選択するためのアイコンが表示される選択画面を表示手段に表示する第2のステップとを備え
    前記第2のステップにおいて前記選択画面には、前記一覧印刷に印刷されたマーカーに対応して、前記一覧印刷と方向の位置合わせを行うためのマーカーが表示され、
    前記一覧印刷には、前記印刷装置において印刷された画像データに基づく画像を中央にし左右斜め方向及び左右方向にカラーバランスの前記画質調整量に応じた前記縮小画像が印刷され、前記第2のステップにおいて前記選択画面には、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した、前記カラーバランスについての前記画質調整量を選択するための前記アイコンが表示される
    ことを特徴とする画像処理装置に対する制御方法。
  9. 画像データを取得する第1のステップと、
    前記画像データに基づく画像に対して異なる画質調整量に応じた縮小画像からなる一覧印刷を印刷する第2のステップと、
    前記第2のステップで印刷された一覧印刷に対し、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した前記画質調整量を選択するためのアイコンが表示される選択画面を表示手段に表示する第3のステップとを備え、
    前記第3のステップにおいて前記選択画面には、前記一覧印刷に印刷されたマーカーに対応して、前記一覧印刷と方向の位置合わせを行うためのマーカーが表示され、
    前記第2のステップにおいて、前記印刷装置において印刷された画像データに基づく画像を中央にし左右斜め方向及び左右方向にカラーバランスの前記画質調整量に応じた前記縮小画像からなる前記一覧印刷が印刷され、
    前記第3のステップにおいて前記選択画面には、前記各縮小画像の印刷位置と位置関係が一致した、前記カラーバランスについての前記画質調整量を選択するための前記アイコンが表示されることを特徴とする画像処理装置に対する制御方法。
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