JP4270518B2 - コーン製造装置及びコーン製造パレット - Google Patents
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Description
そして、形成された両型枠パネルの間にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後にフォームタイ、型枠パネル等をそれぞれ撤去することにより、コンクリート構造物を構築する。
また、従来より、打設したコンクリート内に当該コーンを埋め込む方式のものが一般的であり、その材料は打設コンクリートとの融和を考慮して、例えば膨張セメントモルタル製のものや、アクリル系樹脂エマルジョンを混和させたセメントモルタル製のものが知られている。
さらに、当該コーンの製造方法は、打設したコンクリートとの密着性を高め、偏加重などに充分耐え得る強度を獲得することを目的として、通常は、ホットプレス、常温プレス、オートクレープ養生及び加熱養生等の処理がなされるものであった。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであり、特殊な設備を必要とせずに、高品質なセメントモルタル製のコーンを簡単に量産することのできる製造装置及び製造されたコーンを提供することにある。
軸部より外側に張り出す顎部が設けられ、内部には雌ねじ部が螺刻されたナット状締結部材とセメントモルタルからなるコーンを製造するコーン製造装置のコーン製造パレットであって、
平板状をなすパレット本体に底面側へ膨出する複数の型枠用凹部が設けられてなり、
該型枠用凹部は、開口部側を大径に、底面側を小径にした逆錘台形状をなして構成され、型枠用凹部底面略中央からは略円筒状の突起筒が前記型枠用凹部内、外を貫通して設けられると共に、突起筒の頂面から底面に向かって貫通する筒孔は保持孔として形成され、
該保持孔の上部開口部を形成する突起筒の上端面は、該突起筒外周面側から内周面側に向かって下り勾配の斜面とされ、
前記ナット状締結部材は、前記顎部より下側の軸部部分に保持孔嵌合部を有し、該保持孔嵌合部の下端面は、外周面側から内周面側に向かって上り勾配の斜面とされ、
前記突起筒の上端面に、前記保持孔嵌合部の下端面を密着させ、該ナット状締結部材を前記保持孔の上部開口部を塞ぐように載置可能とした、
ことを特徴とし、
または、
軸部より外側に張り出す顎部が設けられ、内部には雌ねじ部が螺刻されたナット状締結部材とセメントモルタルからなるコーンを製造するコーン製造装置のコーン製造パレットであって、
平板状をなすパレット本体に底面側へ膨出する複数の型枠用凹部が設けられてなり、
該型枠用凹部は、開口部側を大径に、底面側を小径にした逆錘台形状をなして構成され、型枠用凹部底面略中央からは略円筒状の突起筒が前記型枠用凹部内、外を貫通して設けられると共に、突起筒の頂面から底面に向かって貫通する筒孔は保持孔として形成され、
該保持孔の上部開口部を形成する突起筒の上端面は、該突起筒外周面側から内周面側に向かって下り勾配の斜面とされ、
前記ナット状締結部材は、前記顎部より下側の軸部部分に保持孔嵌合部を有し、該保持孔嵌合部の下端面は、外周面側から内周面側に向かって上り勾配の斜面とされ、
前記突起筒の上端面に、前記保持孔嵌合部の下端面を密着させ、該ナット状締結部材を前記保持孔の上部開口部を塞ぐように載置可能とし、
前記型枠用凹部外に垂下して突設された突起筒部位は、載置されるコンクリート振動装置に対する位置決め突起とした、
ことを特徴とし、
または、
前記型枠用凹部は、底面側を小径にして逆円錘台形状あるいは逆楕円錘台形状あるいは角錐台形状をなして構成された、
ことを特徴とし、
または、
前記コーン製造パレットとコンクリート振動装置を有するコーン製造装置であって、
前記型枠用凹部にコンクリートが打設されたコーン製造パレットを、コンクリート振動装置上に設けられた位置決め凹部に、前記コーン製造パレット下部の位置決め突起を遊嵌して載置し、前記コンクリート振動装置による振動付加時における前記パレットの離脱を阻止した、
ことを特徴とするものである。
ここで、図1に示された型枠凹部4の凹部形状は、逆円錐台形状をなして構成されているが、このような形状に限定されるものではなく、逆楕円錐台形状であっても、また逆四角錐台形状などの逆角錐台形状のものでも構わないものである。
また、型枠用凹部4の底面略中央からは略円筒状の突起筒5が前記型枠用凹部4の内部から底面6を貫通し、型枠用凹部4の底面6の下方に垂下して設けられている。すなわち、前記突起筒5は型枠用凹部4の底面6を境にして内部側上方に若干突出した突起部7と、底面6の下方から垂下する位置決め突起8とを有して構成される。
さらに、当該突起筒5の頂面から底面に向かって貫通する筒孔は後述する保持孔9として形成される。
しかも、突起筒5の保持孔9上部開口部に密着して、該上部開口部を完全に塞ぐため、後述するようにコンクリートを当該型枠用凹部4内に打設する際、前記保持孔9の上部開口部からコンクリートが漏れだすことが全くない。
一般に、コーン製造に使用されるコンクリートは、スランプ18cm、単位水量185kg/m3以下が好ましいとされるが、現実には規定以上の水量が含まれた「やわらかいコンクリート」が使用されている場合も見られる。
そして、コーン製造パレット2の型枠用凹部4への打設、充填作業の後、振動部材18の振動によって打設されたコンクリートを締固めするのである。
振動部材18によって振動を与えないと、コンクリートに余剰水が含むことになり、また振動が不足してコンクリート中の空気を十分に追い出すことができない。余分な水や空気を追い出した緻密なコンクリートほど耐久性に優れたコーン1が製造できる。
所定の養生、固化作業の後、コーン製造パレット2における複数個の型枠用凹部4・・・から製造されたコーン1を取り出す。
図6から理解されるように、該コーン1は、通常略円錐台形状をなしている。
図8に示すように、角錐台形状をなすコーン1も製造できるし、図7に示すように、円錐台形状の一辺を切削したコーン1とすることも出来る。
ここで、本発明において製造されるコーン1の製造に際しては、高強度セメントを使用することが好ましい。高強度セメントとは、例えば、粒子の充填性に着目し、流動性を保持させた新しい超高強度セメントであるDSP(Densified system of particles)材料を使用したものがあげられる。
次に、図5に示すようなコーン1を製造することも出来る。
そこで、前記のように、2層構造のコーン1とし、先端側の1層部分を比較的やわらかいコンクリートで形成し、それ以外のほとんどの部分は高強度のコンクリートで形成した2層形成のものを使用すると、その突出したコーン1の先端部がやわらかいために簡単に切削できて、全体にフラットな面として形成できるのである。
このような意匠用凹部形成部材19はコーン1の先端面とほぼ同様な円状に形成して、前記型枠内面との間に介在させておくものであり、コンクリート打設後、かつ型枠21の脱型後はこの意匠用凹部形成部材19を取り除くと、例えば形成した外壁面23などに、マトリックスに並んだ略円状をなす意匠用凹部20を形成することが出来る(図12参照)。
2 コーン製造パレット
3 パレット本体
4 型枠用凹部
5 突起筒
6 型枠用凹部の底面
7 突起部
8 位置決め突起
9 保持孔
10 ナット状結部材
11 軸部
12 鍔部
13 雌ねじ部
14 コンクリート振動装置
15 保持孔嵌合部
16 載置台
17 位置決め凹部
18 振動部材
19 意匠用凹部形成部材
20 意匠用凹部
21 型枠
22 セパレータ
23 外壁面
Claims (4)
- 軸部より外側に張り出す顎部が設けられ、内部には雌ねじ部が螺刻されたナット状締結部材とセメントモルタルからなるコーンを製造するコーン製造装置のコーン製造パレットであって、
平板状をなすパレット本体に底面側へ膨出する複数の型枠用凹部が設けられてなり、
該型枠用凹部は、開口部側を大径に、底面側を小径にした逆錘台形状をなして構成され、型枠用凹部底面略中央からは略円筒状の突起筒が前記型枠用凹部内、外を貫通して設けられると共に、突起筒の頂面から底面に向かって貫通する筒孔は保持孔として形成され、
該保持孔の上部開口部を形成する突起筒の上端面は、該突起筒外周面側から内周面側に向かって下り勾配の斜面とされ、
前記ナット状締結部材は、前記顎部より下側の軸部部分に保持孔嵌合部を有し、該保持孔嵌合部の下端面は、外周面側から内周面側に向かって上り勾配の斜面とされ、
前記突起筒の上端面に、前記保持孔嵌合部の下端面を密着させ、該ナット状締結部材を前記保持孔の上部開口部を塞ぐように載置可能とした、
ことを特徴とするコーン製造パレット。
- 軸部より外側に張り出す顎部が設けられ、内部には雌ねじ部が螺刻されたナット状締結部材とセメントモルタルからなるコーンを製造するコーン製造装置のコーン製造パレットであって、
平板状をなすパレット本体に底面側へ膨出する複数の型枠用凹部が設けられてなり、
該型枠用凹部は、開口部側を大径に、底面側を小径にした逆錘台形状をなして構成され、型枠用凹部底面略中央からは略円筒状の突起筒が前記型枠用凹部内、外を貫通して設けられると共に、突起筒の頂面から底面に向かって貫通する筒孔は保持孔として形成され、
該保持孔の上部開口部を形成する突起筒の上端面は、該突起筒外周面側から内周面側に向かって下り勾配の斜面とされ、
前記ナット状締結部材は、前記顎部より下側の軸部部分に保持孔嵌合部を有し、該保持孔嵌合部の下端面は、外周面側から内周面側に向かって上り勾配の斜面とされ、
前記突起筒の上端面に、前記保持孔嵌合部の下端面を密着させ、該ナット状締結部材を前記保持孔の上部開口部を塞ぐように載置可能とし、
前記型枠用凹部外に垂下して突設された突起筒部位は、載置されるコンクリート振動装置に対する位置決め突起とした、
ことを特徴とするコーン製造パレット。
- 前記型枠用凹部は、底面側を小径にして逆円錘台形状あるいは逆楕円錘台形状あるいは角錐台形状をなして構成された、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコーン製造パレット。
- 請求項2記載のコーン製造パレットとコンクリート振動装置を有するコーン製造装置であって、
前記型枠用凹部にコンクリートが打設されたコーン製造パレットを、コンクリート振動装置上に設けられた位置決め凹部に、前記コーン製造パレット下部の位置決め突起を遊嵌して載置し、前記コンクリート振動装置による振動付加時における前記パレットの離脱を阻止した、
ことを特徴とするコーン製造装置。
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JP2006189046A JP4270518B2 (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | コーン製造装置及びコーン製造パレット |
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