JP4267547B2 - パワードライブユニット - Google Patents

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Description

この発明はパワードライブユニットに関し、より具体的にはその中の制御回路基板とゲート駆動回路基板の接続構造に関する。
近時、内燃機関、電動機、およびバッテリなどの蓄電装置などを搭載したハイブリッド車両が種々提案されている。かかるハイブリッド車両においては、車両の走行状態(高速時、低速時など)に応じて内燃機関と電動機を制御し、走行するようにしている。
このようなハイブリッド車両における電動機は一般に、蓄電装置から出力される直流電流がパワードライブユニット(Power Drive Unit)、より正確にはパワードライブユニット内のパワーモジュールなど(3相インバータ回路モジュール)によって交流電流に変換され、その交流電流が電動機のステータに送られることで作動させられる。
ところで、前述のパワードライブユニットにあっては、パワーモジュールを駆動させるゲート駆動回路が搭載されるゲート駆動回路基板と、ゲート駆動回路を制御する制御回路が搭載される制御回路基板とを備えると共に、それらゲート駆動回路基板と制御回路基板が信号ピンを介して接続されるようにした技術が広く知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−92888号公報(段落0018,0020、および図3など)
しかしながら、特許文献1のように構成すると、ゲート駆動回路基板と制御回路基板を接続する信号ピンが、制御回路基板に形成されたスルーホールに直接挿入させられるため、組付けの際、その信号ピンが制御回路基板に接触して曲げられる、あるいは損傷させられる場合があった。その結果、断線などが発生し、制御回路とゲート駆動回路との電気的な接続が不安定な状態となる不具合が生じていた。
また、ゲート駆動回路基板上には、ゲート駆動回路を構成する導体パターンが形成されるが、その導体パターンは、パワーモジュールを構成するスイッチング素子(ハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチ)の配置(レイアウト)に応じて設計される、即ち、パワーモジュールの構成に制約を受けて設計されることが多く、よって導体パターンがゲート駆動回路基板上において複雑なものになってしまうという不都合が生じていた。しかしながら、上記した特許文献1の技術は、その点に関して何ら開示するものではなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、制御回路基板をゲート駆動回路基板に組付ける際、ゲート駆動回路基板の信号ピンを損傷させることなく、容易に組付けることができ、よって制御回路とゲート駆動回路との電気的接続が安定した状態を維持できると共に、ゲート駆動回路基板上に形成されてゲート駆動回路を構成する導体パターンの設計を容易にすることができるようにしたパワードライブユニットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1においては、モータ制御用出力端子に接続されるハイサイドスイッチとローサイドスイッチとを備えるパワーモジュールと、前記パワーモジュールに接続されて前記ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのゲート駆動回路を搭載するゲート駆動回路基板と、および前記ゲート駆動回路基板に接続されて前記ゲート駆動回路の制御回路を搭載する制御回路基板とから少なくとも構成されるパワードライブユニットにおいて、前記ゲート駆動回路基板と前記制御回路基板を接続する接続部材と、前記接続部材に形成される位置決めピンと、および前記制御回路基板に穿設される、前記位置決めピンが挿通されるべき挿通孔とを備えると共に、前記接続部材は、前記ゲート駆動回路基板において前記ハイサイドスイッチのゲート駆動回路と前記ローサイドスイッチのゲート駆動回路の間に配置される如く構成した。
請求項2にあっては、前記位置決めピンは、前記接続部材の両端部にそれぞれ配置される如く構成した。
請求項3にあっては、前記位置決めピンの端部は円錐台状を呈する如く構成した。
請求項4にあっては、前記接続部材は、前記ゲート駆動回路と前記制御回路を接続する信号ピンと、前記ゲート駆動回路基板に接続される第1の部材と、および前記制御回路基板に接続される第2の部材とを備えると共に、前記信号ピンは、一端が前記第1の部材に接続され、他端が前記第2の部材に向けて延び、次いで反転して前記第2の部材に対して一旦離間する方向に延び、その後反転して前記第2の部材に向けて延びて前記第2の接続部材に接続される湾曲形状を呈する如く構成した。
請求項5にあっては、前記第1の部材に形成される第2の位置決めピンと、および前記第2の部材に形成される、前記第2の位置決めピンが嵌合されるべき嵌合部とを備える如く構成した。
請求項1に係るパワードライブユニットにおいては、ゲート駆動回路基板と制御回路基板を接続する接続部材を備え、その接続部材に位置決めピンを配置し、制御回路基板に、前記位置決めピンが挿通されるべき挿通孔を穿設するように構成したので、制御回路基板をゲート駆動回路基板に組付ける際、ゲート駆動回路基板の信号ピンを損傷させることなく、所期の位置に容易に組付けることができ、よって制御回路とゲート駆動回路との電気的接続が安定した状態を維持することができる。
また、前記した接続部材を、前記ゲート駆動回路基板においてハイサイドスイッチのゲート駆動回路とローサイドスイッチのゲート駆動回路の間、即ち、中間部に配置するように構成したので、ゲート駆動回路基板上の導体パターンを、ゲート駆動回路基板の下方に配置されるパワーモジュールのハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチに対応する(近接する)位置となるように設計することができる、即ち、それぞれのスイッチング素子の近傍にゲート駆動回路を配置することができ、よって導体パターンが複雑になることがない。
さらに、接続部材をゲート駆動回路基板の中央部付近に配置するようにしたので、ゲート駆動回路基板上であって、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのゲート駆動回路を構成する導体パターンを、接続部材を中心として対称な形状となるように引くことができる、換言すれば、同一構成とすることができ、よってゲート駆動回路の導体パターンの設計を容易にすることができる。
請求項2に係るパワードライブユニットにおいては、前記位置決めピンを、ゲート駆動回路基板と制御回路基板を接続する接続部材の両端部に、それぞれ配置するように構成したので、上記した効果に加え、制御回路基板とゲート駆動回路基板を所期の位置に、より正確に組付けることができ、よって制御回路とゲート駆動回路との電気的接続が安定した状態を維持することができる。
請求項3に係るパワードライブユニットにおいては、前記位置決めピンの端部の形状が円錐台状となるように構成したので、上記した効果に加え、制御回路基板をゲート駆動回路基板に組付ける際、接続部材の位置決めピンを制御回路基板の挿通孔に容易に挿入することができる。
請求項4に係るパワードライブユニットにおいては、前記接続部材は、前記ゲート駆動回路と前記制御回路を接続する信号ピンと、前記ゲート駆動回路基板に接続される第1の部材と、および前記制御回路基板に接続される第2の部材とを備えると共に、前記信号ピンの形状は、一端が前記第1の部材に接続され、他端が前記第2の部材に向けて延び、次いで反転して前記第2の部材に対して一旦離間する方向に延び、その後反転して前記第2の部材に向けて延びて前記第2の接続部材に接続される湾曲形状となるように構成したので、上記した効果に加え、制御回路基板をゲート駆動回路基板に組付ける際の振動、あるいはパワードライブユニット自体に作用する振動などによって信号ピンに発生する応力を緩和させることができる。これにより、制御回路とゲート駆動回路との電気的接続が安定した状態をより一層維持することができ、よって振動が多く発生するような厳しい環境条件の場所でも適用可能とすることができる。
請求項5に係るパワードライブユニットにおいては、前記第1の部材に第2の位置決めピンを形成すると共に、前記第2の部材に、前記第2の位置決めピンが嵌合されるべき嵌合部を形成するように構成したので、請求項4の効果に加え、第1の部材に第2の部材を組付ける際、第1の部材に接続された信号ピンを損傷させることなく、所期の位置に容易に組付けることができ、よって制御回路とゲート駆動回路との電気的接続が安定した状態をより一層維持することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るパワードライブユニットを実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るパワードライブユニットなどを含む制御装置を備えたハイブリッド車両の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符合10は内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10の出力は駆動軸12を介して変速機構14に入力される。エンジン10は、ガソリンを燃料とする噴射型火花点火式4気筒エンジンである。変速機構14は自動変速機からなり、エンジン10が搭載されるハイブリッド車両(図示せず)の駆動輪16に接続されてエンジン出力を変速し、駆動輪16に伝達してハイブリッド車両を走行させる。
駆動軸12には、エンジン10と変速機構14の間において、モータ(電動機)20が連結される。モータ20はエンジン10が回転するとき常に回転し、始動時には通電されてエンジン10をクランキングして始動させると共に、加速時などにも通電されてエンジン10の回転をアシスト(増速)する。モータ20は通電されないときはエンジン10の回転に伴って空転すると共に、エンジン10への燃料供給が停止(フューエルカット)される減速時には駆動軸12の回転によって生じた運動エネルギを電気エネルギに変換して出力する回生機能を有する、即ち、モータ20は発電機(ジェネレータ)として機能する。
モータ20は、パワードライブユニット(以下「PDU」という)22を介してバッテリ(蓄電装置)24に接続される。モータ20はDCブラシレスモータ、より具体的には交流同期電動機からなる。PDU22は、後述する如くパワーモジュールなど(3相インバータ回路)を備え、バッテリ24から供給(放電)される直流(電力)を交流に変換してモータ20に供給すると共に、モータ20の回生動作によって発電された交流を直流に変換してバッテリ24に供給する(バッテリ24を充電する)。このように、図示のハイブリッド車両にあっては、PDU22を介してモータ20の駆動・回生が制御される。尚、バッテリ24は、ニッケル水素(Ni−MH)電池を適宜個数直列接続してなる。
PDU22とモータ20の間には、電流センサ26が配置される。電流センサ26は、PDU22からモータ20へ供給(出力)される電流に応じた信号を出力する。
また、図示の如く、エンジン10の動作を制御するエンジン制御ユニット(「ENGECU」という)28、電流センサ26などの出力に基づいてモータ20の動作を制御するモータ制御ユニット(「MOTECU」という)30、およびバッテリ24の充電状態SOC(State Of Charge)を算出して充放電の管理などを行うバッテリ制御ユニット(「BATECU」という)32、ならびに変速機構14の動作を制御する変速制御ユニット(「T/MECU」という)34が設けられる。上記したENGECU28などのECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)は全てマイクロコンピュータからなり、バス36を介して相互に通信自在に接続される。
図2は、前述したPDU22を全体的に示す分解斜視図である。尚、図2において、制御回路基板などに搭載される電子部品の一部および制御回路基板に形成されるスルーホール・ネジ挿通孔などは、図示の簡略化のため省略した。また、ヒートシンクに形成される凹部(後述)なども省略した。
PDU22は、MOTECU30などの制御回路が搭載される1枚の制御回路基板40と、制御回路基板40に接続されるパワーモジュール、ゲート駆動回路基板(いずれも後述)などを収容する3個の収容ケース42と、前記パワーモジュールから延びると共に、収容ケース42の長手方向と平行(図2において水平)に配置されるバスバー44と、バスバー44の付近に配置されてバスバー44から出力される電流を検出する電流センサ26と、制御回路基板40と収容ケース42の間に介挿される絶縁シート46と、収容ケース42などが固定されるヒートシンク(放熱板)48と、平滑回路に使用される平滑コンデンサ50と、制御回路基板40、収容ケース42、絶縁シート46、ヒートシンク48、平滑コンデンサ50などを収容するPDUケース52とを備える。
次いで本願の特徴である制御回路基板40とゲート駆動回路基板の接続構造について詳しく説明する。図3は、制御回路基板40と、収容ケース42のパワーモジュールおよびゲート駆動回路基板を示す、図2の紙面において反対側から見た拡大分解斜視図である。尚、制御回路基板40と、収容ケース42および電流センサ26の間には、絶縁シート46が介挿されるが、図示の簡略化のため省略した。
図3の説明に入る前に、前記した制御回路、パワーモジュールおよびゲート駆動回路などの動作について簡単に説明する。
図4は、制御回路、パワーモジュールおよびゲート駆動回路などを備えるPDU22を中心にして示す回路図である。尚、図4において、モータ20の回転角を検出する回転角センサや、モータ20をオン・オフ制御するコンタクタなども接続されるが、本願の要旨と直接の関連を有しないため、図示および説明を省略する。
PDU22は、バッテリ24のモータ制御用出力端子の正極端子(プラス端子)に接続される複数個の、具体的には3個のハイサイドスイッチ58a,58b,58cと、バッテリ24の負極端子(マイナス端子)に接続される複数個の、具体的には3個のローサイドスイッチ60a,60b,60cとを備える。
ハイサイドスイッチ58aおよびローサイドスイッチ60aは、それぞれIGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ))58a1,60a1と、各IGBT58a1,60a1のエミッタとコレクタの間に逆並列接続されるダイオード58a2,60a2とからなる。
そして、ハイサイドスイッチ58aとローサイドスイッチ60aは直列接続され、単相のインバータ回路を構成する(以下、ハイサイドスイッチ58aとローサイドスイッチ60aの2つのスイッチング素子を指して「パワーモジュール62a」という)。また、ハイサイドスイッチ58aとローサイドスイッチ60aの接続点Uはモータ20のステータに接続される。尚、接続点Uとモータ20の間には、電流センサ26が配置され、接続点Uから出力される電流に応じた信号を制御回路(後述)に出力する。
さらに、PDU22は、ハイサイドスイッチ58a(より正確には、IGBT58a1)のコレクタ端子およびベース端子に接続されてハイサイドスイッチ58aを駆動するゲート駆動回路(以下、「ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路」という)64aと、ローサイドスイッチ60a(より正確には、IGBT60a1)のエミッタ端子およびベース端子に接続されてローサイドスイッチ60aを駆動するゲート駆動回路(以下、「ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路」という)66aとを備える。
これらハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aおよびローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aは、制御回路70に接続されてその動作が制御される。
他のハイサイドスイッチ58b,58cおよびローサイドスイッチ60b,60cは、図4に示すように、ハイサイドスイッチ58bとローサイドスイッチ60bの接続点をV、ハイサイドスイッチ58cとローサイドスイッチ60cの接続点をWと示す点を除いて、ハイサイドスイッチ58aおよびローサイドスイッチ60bと同一の構成である。
また、バッテリ24から各パワーモジュール62a,62b,62cへ供給される電圧を平滑化する平滑コンデンサ50は、バッテリ24に並列接続される。
このように構成されたPDU22は、U相、V相、W相からなる3相のインバータ回路として構成される。従って、その動作は、バッテリ24から入力された直流電流が各パワーモジュール62a,62b,62cのスイッチング作用によって3相交流電流に変換されてモータ20に供給される。その後、各電流センサ26によって前記した3相交流電流が検出され、その検出した電流に応じた信号が制御回路70に入力される。
制御回路70において、前記した信号は所定の条件から算出された必要電流値と比較され、その比較結果に応じて、即ち、必要電流値となるように各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cの動作が制御される。そして、各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cの動作に応じてパワーモジュール62a,62b,62cはオン・オフ制御されると共に、バッテリ24から入力された直流電流は適宜な周波数の3相交流電流に変換され、モータ20に供給される。
図3に戻って、制御回路基板40とゲート駆動回路基板の接続構造の説明を続ける。尚、収容ケース42、パワーモジュール62およびゲート駆動回路基板は、それぞれ3個(枚)ずつ配置されるが、その構成は同一であるため、以下、図3において左側に配置されるものについてのみ説明する。従って、以下の説明は、図3において中央および右側に配置されるものについても妥当する。
収容ケース42は樹脂材から製作され、その上面(制御回路基板40に対向する面)の長手方向における両端部の適宜位置には、第1の位置決めピン74が一体的にそれぞれ突設、具体的には2箇所突設される。第1の位置決めピン74は共に、先端に向けて縮径される、即ち、端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
また、収容ケース42の内部(内側)には、パワーモジュール62aおよびゲート駆動回路基板が配置されるための開口部78が形成される。その開口部78を長手方向で2分したときの一方に、パワーモジュール62aのハイサイドスイッチ58aが配置されると共に、他方に、パワーモジュール62aのローサイドスイッチ60aが配置される。そのとき、ハイサイドスイッチ58aとローサイドスイッチ60aは、所定の距離だけ離間して配置される。
ハイサイドスイッチ58aには、後述するハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aと接続するための第1の信号ピン80が配置される。一方、ローサイドスイッチ60aにも同様に、ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aと接続するための第2の信号ピン82が配置される。
さらに、収容ケース42であって、開口部78付近の適宜位置には、ゲート駆動回路基板と締結固定するためのネジが挿通されるべきネジ穴84が複数個、具体的には4個形成され(図3で一部図示せず)、それらネジ穴84の内部にはそれぞれ雌ネジが螺刻される。
電流センサ26はパワーモジュール62aから延びるバスバー44の付近に配置され、電流センサ26は、ギャップを有する略C字状の磁性コアと、そのギャップに介挿されるホール素子などの磁電変換素子(図面において共に見えず)と、前記磁電変換素子からの出力を増幅するアンプ(増幅器)などが搭載されるセンサ基板88とから構成される。そして、磁性コアの中心に挿通させられたバスバー44に電流が流れると、電流センサ26にあっては、ギャップ内に発生する磁界が磁電変換素子によって電圧信号に変換されると共に、その電圧信号がアンプによって増幅されることでバスバー44の出力電流に応じた信号を出力する。
また、電流センサ26のセンサ基板88には、制御回路70と接続するためのリードピン90が複数本(3本)配置される。
尚、図示は省略するが、ヒートシンク48の上面(収容ケース42などが固定される面)48aにおいて、収容ケース42および電流センサ26が固定されるべき場所には、凹部が形成される。また、収容ケース42および電流センサ26の底面(ヒートシンク48と接触する面)には、前記凹部と嵌合可能な凸部が形成される。従って、ヒートシンク48の凹部と、収容ケース42あるいは電流センサ26の凸部を嵌合させることで、収容ケース42あるいは電流センサ26は位置決めされ、その後ネジなどによって締結固定される。
次いでゲート駆動回路基板94について説明する。ゲート駆動回路基板94には、前述したハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aおよびローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aが搭載される。それらの搭載される位置は、図3に示す如く、ゲート駆動回路基板94がパワーモジュール62aの上方に配置されたとき、パワーモジュール62aのハイサイドスイッチ58aと近接する位置にハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aを、ローサイドスイッチ60aと近接する位置にローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aが搭載されるようにする。
換言すれば、ゲート駆動回路基板94を長手方向で2分したときの一方に、ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aが搭載されると共に、他方に、ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aが搭載されるようにする。そのとき、ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aとローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aは、所定の距離だけ離間して搭載される。
また、ゲート駆動回路基板94のハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aの適宜位置には、ハイサイドスイッチ58aの第1の信号ピン80が挿通されるべきスルーホール(以下、「第1の信号ピン用スルーホール」という)96が形成される。一方、ゲート駆動回路基板94のローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aの適宜位置には、ローサイドスイッチ60aの第2の信号ピン82が挿通されるべきスルーホール(以下、「第2の信号ピン用スルーホール」という)98が形成される。
さらに、ゲート駆動回路基板上であって、ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64aとローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66aの間(中間部)、即ち、ゲート駆動回路基板94の略中央部付近には、ゲート駆動回路基板94と制御回路基板40を接続する接続部材100が配置される。
尚、ゲート駆動回路基板94において、接続部材100が配置されるべき位置には、接続部材100の第3の信号ピン(後述)が挿通されるべきスルーホール(以下、「ゲート駆動回路側第3の信号ピン用スルーホール」という)が形成される。さらに、そのゲート駆動回路側第3の信号ピン用スルーホールの近傍には、後述する接続部材100の第3の位置決めピンが挿通されるべき挿通孔が2箇所穿設されると共に、接続部材100をゲート駆動回路基板94に締結固定するためのネジが挿通されるべき挿通孔が1箇所形成される(図3において、いずれも見えず)。
また、ゲート駆動回路基板94の四隅、正確にはゲート駆動回路基板94がパワーモジュール62aの上方に配置されたとき、収容ケース42のネジ穴84に対応する位置には、ゲート駆動回路基板94を収容ケース42に締結固定するためのネジ102が挿通されるべき挿通孔(図示せず)が複数個、具体的には4個穿設される。
図5は、上記した接続部材100を上下に分割した状態を示す拡大分解斜視図であり、図6は、接続部材100を組付けた後の状態を示す拡大斜視図であり、図7は、図6のVII−VII線断面図である。
接続部材100は、ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64a(あるいはローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66a)と制御回路70を接続する複数本、具体的には11本の第3の信号ピン106と、図に示す如く、上下に分割される部材からなる。以下、下方に配置されると共に、ゲート駆動回路基板94に接続される部材を第1の部材100a、上方に配置されると共に、制御回路基板40に接続される部材を第2の部材100bという。
第1および第2の部材100a,100bは、それぞれ樹脂材から製作される。第2の部材100bの上面(制御回路基板40に対向する面)100b1の長手方向における両端部には、第2の位置決めピン108が一体的にそれぞれ突設、具体的には2箇所突設される。尚、第2の位置決めピン108の形状は、その先端に向けて縮径する、即ち、端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
また、第2の部材100bの適宜位置には、第3の信号ピン106が挿通されるべき第1の挿通孔110が穿設される。第1の挿通孔110は、第3の信号ピン106と略同径、正確には第3の信号ピン106の径に比して僅かに大きい部位と、第3の信号ピン106の径に比して僅かに小さい部位とを有するように設定される。
また、第2の部材100bの適宜位置には、略矩形状を呈すると共に、第3の信号ピン106が配置されるべき信号ピン用開口部112が複数箇所、具体的には8箇所穿設される。
次いで、第1の部材100aについて説明する。第1の部材100aは、図5および図7によく示す如く、断面視略H字状を呈する。第1の部材100aの上面(第2の部材100bに対向する面)100a1には、第3の信号ピン106の一部が係止されるべき溝部118が形成される。溝部118の適宜位置には、第3の信号ピン106が挿通されるべき第2の挿通孔120が穿設される。第2の挿通孔120は、第1の挿通孔110同様、第3の信号ピン106と略同径、正確には第3の信号ピン106の径に比して僅かに大きい部位と第3の信号ピン106の径に比して僅かに小さい部位を有するように設定される。
また、第1の部材100aの適宜位置には、略矩形状を呈すると共に、第3の信号ピン106が配置されるべき信号ピン用開口部122が複数箇所、具体的には6箇所穿設される。
さらに、第1の部材100aの中央部付近には、第1の部材100aをゲート駆動回路基板94に締結固定するためのネジが挿通されるべきネジ孔124が穿設される。尚、そのネジ孔124の内部には雌ネジが螺刻される。従って、第1の部材100aは、後述するように、ネジによってゲート駆動回路基板94に締結固定される。
また、第1の部材100aの下面(ゲート駆動回路基板94に対向する面)100a2の適宜位置には、上記したゲート駆動回路基板94の挿通孔と嵌合可能な第3の位置決めピン126が2箇所突設される(図7で1箇所見えず)。尚、第3の位置決めピン126は先端に向けて縮径される、即ち、端部(下端部)が円錐台状を呈するように形成される。
第3の信号ピン106は、第3の信号ピン106に作用する応力を緩和する形状(湾曲形状)となるように形成される。具体的には、まず第3の信号ピン106の一端106aが、第1の部材100aに穿設された第2の挿通孔120に挿入される。その際、第2の挿通孔120の一部は、前述の如く、第3の信号ピン106の径に比して僅かに小さくなるように設定されているため、第3の信号ピン106は、図において上方から押圧されて所期の位置まで移動させられる。
そして、第3の信号ピン106の他端106bは、第2の部材の溝部118に係止された後、第2の部材100bに向けて、即ち、図において上方に延び、次いで反転して第2の部材100bに対して一旦離間する方向、即ち、下方に延びる。その後、再度反転して第2の部材100bに向けて延び、第2の部材100bに形成された第1の挿通孔110に挿入される。その際、第1の挿通孔110の一部は、前述の如く、第3の信号ピン106の径に比して僅かに小さくなるように設定されているため、第2の部材100bが、図において上方から押圧されることで、第3の信号ピン106は第1の挿通孔110の所期の位置まで移動させられる。
図7は、第3の信号ピン106が、第1および第2の部材100a,100bにおける所期の位置に配置された状態を示すが、ここで特徴的なことは、第3の信号ピン106が、第1の挿通孔110および第2の挿通孔120においてのみ圧入固定されるようにしたことである。即ち、第3の信号ピン106において、第1および第2の挿通孔110,120と接触しない部位が、前記した信号ピン用開口部112,122に配置されるようにしたことである。
従って、第3の信号ピン106は、第1および第2の部材100a,100bと接触しない応力緩和形状部分を備えるように構成されるため、第1の部材100aに第2の部材100bを組付ける際、あるいはゲート駆動回路基板94に制御回路基板40を組付ける際の振動、およびPDU22自体に作用する振動などによって第3の信号ピン106に発生する応力を緩和させることができる。
次いで、図3などに示す制御回路基板40について説明する。制御回路基板40の上面40aには、外部のECUと接続されるコネクタ130が搭載される。
図8は制御回路基板40の下面(底面)、即ち、収容ケース42およびゲート駆動回路基板94などに対向する面を示す底面図である。
制御回路基板40の適宜位置には、収容ケース42に形成される第1の位置決めピン74が挿通されるべき挿通孔132が穿設されると共に、接続部材100に形成される第2の位置決めピン108が挿通されるべき挿通孔134も穿設される。また、ゲート駆動回路基板94の第3の信号ピン106が挿通されるべき複数個(11個)の制御回路側第3の信号ピン用スルーホール136、および電流センサ26のリードピン90が挿通されるべき複数個(3個)のリードピン用スルーホール138が形成される。
さらに、制御回路基板40には、後述するピンガイドのスナップフィットが係止されるべき係止孔140と、ピンガイドの第4の位置決めピン(後述)が挿入されるべき挿通孔142が穿設される。
制御回路基板40の下面40bにおいて、リードピン用スルーホール138付近には、前記したピンガイド146が配置される。
図9は、図8に示すピンガイド146の拡大平面図であり、図10はその底面図であり、図11は図10のXI−XI線断面図である。
ピンガイド146は樹脂材から製作され、図9および図10に示す如く、平面視略I字状を呈する。ピンガイド146の両端部には、制御回路基板40に形成された係止孔140に係止されるべき、弾性変形可能なスナップフィット146aがそれぞれ形成される。また、ピンガイド146の適宜位置には、電流センサ26のリードピン90が挿通されるべき挿通部146bが形成され、その挿通部146bの導入部(リードピン90の挿通方向(図11に矢印Aで示す)における入口部)は、リードピン90が挿入されやすいようにテーパ状に形成される。
さらに、ピンガイド146の上面(制御回路基板40の下面40bに対向する面)には、前述した第4の位置決めピン146cが複数箇所(具体的には2箇所)突設されると共に、第4の位置決めピン146cは、図11によく示す如く、先端に向けて縮径される、即ち、端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
次いで制御回路基板40と、収容ケース42、ゲート駆動回路基板94および電流センサ26の組付けについて、図3を参照して説明する。
まず、パワーモジュール62aを収容した収容ケース42は、上記したヒートシンク48の凹部に収容ケース42の凸部を嵌合させて位置決めされた後、ネジなどの適宜な方法によって固定される。次いで、収容ケース42のパワーモジュール62aから延びるバスバー44が、電流センサ26(具体的には、磁性コアの中心)に挿通させられると共に、電流センサ26は、上記したヒートシンク48の凹部に電流センサ26の凸部を嵌合させてヒートシンク48に位置決めされた後、ネジなどによって締結されて固定される。
次いで、ゲート駆動回路基板94が収容ケース42に収容されるが、その前に接続部材100のゲート駆動回路基板94への配置について説明する。図12は、そのゲート駆動回路基板94と接続部材100の組付けを説明するための部分拡大断面図である。
まず、接続部材100(第1の部材100a)の下面100a2に形成された第3の位置決めピン126が、ゲート駆動回路基板94に穿設された挿通孔(いずれも図12で図示せず)に挿入されて位置決めされると共に、第3の信号ピン106の一端106aはゲート駆動回路基板94のゲート駆動回路側第3の信号ピン用スルーホール150に挿入される。そして、ゲート駆動回路基板94と第3の信号ピン106が、ゲート駆動回路基板94の下面94aで半田付けされることで、接続部材100がゲート駆動回路基板94に固定される。尚、その半田付け部を符号152で示す。
さらに、前述した第1の部材100aをゲート駆動回路基板94に締結固定するためのネジ154が、図12において下方から挿入、具体的にはゲート駆動回路基板94の挿通孔156および第1の部材100のネジ孔124に挿入されて締結固定される。
即ち、接続部材100において、ゲート駆動回路基板94と固定されるのは、第1の部材100aのみとなるようした。これにより、第2の部材100bは、所定の範囲において可動自在(フリー)となり、よって制御回路基板40をゲート駆動回路基板94に組付ける際の振動、あるいはPDU22自体に作用する振動などにより発生する第3の信号ピン106および半田付け部152などの応力を緩和させることができる。
このようにして接続部材100が配置されたゲート駆動回路基板94は、収容ケース42に収容される。具体的には、4個のネジ102がゲート駆動回路基板94に穿設された挿通孔および収容ケース42に形成されたネジ穴84に挿入されて締結固定されることで、ゲート駆動回路基板94は収容ケース42に収容される。
制御回路基板40と、ゲート駆動回路基板94および電流センサ26の組付けについて、図12および図13(a)(b)を参照して説明する。尚、この組付けの前に、制御回路基板40の下面40bにはピンガイド146が既に配置されているものとする。即ち、ピンガイド146の第4の位置決めピン146cが制御回路基板40の挿通孔142に挿入されると共に、スナップフィット146aが係止孔140に係止させられているものとする。
図13(a)(b)は、制御回路基板40と電流センサ26のリードピン90付近の組付け状態を示す部分拡大斜視図である。
接続部材100の第2の位置決めピン108は、制御回路基板40の挿通孔134(図12で見えず)に挿入される。その作業と並行して、収容ケース42の第1の位置決めピン74は、図13(a)に示す如く、制御回路基板40の挿通孔132に挿入される。
その後、第3の信号ピン106は、制御回路基板40の制御回路側第3の信号ピン用スルーホール136に挿入され、制御回路基板40の上面40aから所定の長さだけ突出するような位置に配置される。そして、制御回路基板40と第3の信号ピン106が、制御回路基板の上面40aで半田付けされることで、制御回路基板40がゲート駆動回路基板94に組付けられる(固定される)。
また、電流センサ26のリードピン90も同様に、図13(b)に示す如く、ピンガイド146の挿通部146bおよびリードピン用スルーホール138に挿入された後、制御回路基板の上面40aから所定の長さだけ突出するような位置に配置される。そして、制御回路基板40とリードピン90が、制御回路基板の上面40aで半田付けされることで、制御回路基板40が電流センサ26に組付けられる(固定される)。
制御回路基板40は、以上のようにして、ゲート駆動回路基板94(正確には、接続部材100)および電流センサ26に対して位置決めされると共に、第3の信号ピン106およびリードピン98を介してゲート駆動回路基板94および電流センサ26に接続される。
このようにして組付けられたヒートシンク48、収容ケース42に収容されたパワーモジュール62およびゲート駆動回路基板94、制御回路基板40に、前記した平滑コンデンサ50およびPDUケース52を適宜な方法により組付けることで、PDU22が完成する。
上記の如く、この発明の第1実施例にあっては、モータ制御用出力端子に接続されるハイサイドスイッチ(58a,58b,58c)とローサイドスイッチ(60a,60b,60c)とを備えるパワーモジュール(62a,62b,62c)と、前記パワーモジュールに接続されて前記ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのゲート駆動回路(ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64a,64b,64c、ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66a,66b,66c)を搭載するゲート駆動回路基板(94)と、および前記ゲート駆動回路基板に接続されて前記ゲート駆動回路の制御回路(70)を搭載する制御回路基板(40)とから少なくとも構成されるパワードライブユニット(PDU22)において、前記ゲート駆動回路基板と前記制御回路基板を接続する接続部材(100)と、前記接続部材に形成される位置決めピン(第2の位置決めピン108)と、および前記制御回路基板に穿設される、前記位置決めピンが挿通されるべき挿通孔(134)とを備えると共に、前記接続部材は、前記ゲート駆動回路基板において前記ハイサイドスイッチのゲート駆動回路(64a,64b,64c)と前記ローサイドスイッチのゲート駆動回路(66a,66b,66c)の間に配置される如く構成した。
これにより、制御回路基板40をゲート駆動回路基板94に組付ける際、ゲート駆動回路基板94の第3の信号ピン106を損傷させることなく、所期の位置に容易に組付けることができ、よって制御回路70と各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cとの電気的接続が安定した状態を維持することができる。
さらに、接続部材100を、ゲート駆動回路基板94においてハイサイドスイッチのゲート駆動回路64a,64b,64cと、ローサイドスイッチのゲート駆動回路66a,66b,66cの間、即ち、中間部に配置するように構成したので、ゲート駆動回路基板上の導体パターンを、ゲート駆動回路基板94の下方に配置されるパワーモジュール62a,62b,62cのハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチに対応する(近接する)位置となるように設計することができる、即ち、それぞれのスイッチング素子の近傍に各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cを配置することができ、よって導体パターンが複雑になることがない。
さらに、接続部材100をゲート駆動回路基板94の中央部付近に配置するようにしたので、ゲート駆動回路基板上であって、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのゲート駆動回路を構成する導体パターンを、接続部材100を中心として対称な形状となるように引くことができる、換言すれば、同一構成とすることができ、よってゲート駆動回路の導体パターンの設計を容易にすることができる。
さらに、接続部材100を、前記ゲート駆動回路基板94においてハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64a,64b,64cと、ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66a,66b,66cの間に配置するようにしたので、ゲート駆動回路基板上に形成される導体パターンを、ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路64a,64b,64cと、ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路66a,66b,66cとに分けて設計することができ、よって導体パターンの設計が容易となると共に、その構成が複雑になることがない。
さらに、接続部材100を、ゲート駆動回路基板94において略中央部付近に配置するようにしたので、制御回路基板40の挿通孔134にゲート駆動回路基板94の第2の位置決めピン108を挿入して組付ける際、制御回路基板40が左右に傾くことがない、即ち、制御回路基板40を略水平な状態で保持しつつ組付けることができ、よってその組付け作業を容易にすることができる。
また、前記位置決めピン(108)は、前記接続部材(100)の両端部にそれぞれ配置される如く構成した。
これにより、制御回路基板40とゲート駆動回路基板94を所期の位置に、より正確に組付けることができ、よって制御回路70と各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cとの電気的接続が安定した状態を維持することができる。
また、前記位置決めピン(108)の端部は円錐台状を呈する如く構成した。
これにより、制御回路基板40をゲート駆動回路基板94に組付ける際、接続部材100の第2の位置決めピン108を制御回路基板40の挿通孔134に容易に挿入することができる。
また、前記接続部材(100)は、前記ゲート駆動回路(64a,64b,64c,66a,66b,66c)と前記制御回路(70)を接続する信号ピン(第3の信号ピン106)と、前記ゲート駆動回路基板(94)に接続される第1の部材(100a)と、および前記制御回路基板(40)に接続される第2の部材(100b)とを備えると共に、前記信号ピンは、一端(106a)が前記第1の部材に接続され、他端(106b)が前記第2の部材に向けて延び、次いで反転して前記第2の部材に対して一旦離間する方向に延び、その後反転して前記第2の部材に向けて延びて前記第2の接続部材に接続される湾曲形状を呈する如く構成した。
これにより、制御回路基板40をゲート駆動回路基板94に組付ける際の振動、あるいはパワードライブユニット22自体に作用する振動などによって第3の信号ピン106および半田付け部152などに発生する応力を緩和させることができる。従って、制御回路70と各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cとの電気的接続が安定した状態をより一層維持することができ、よって振動が多く発生するような厳しい環境条件の場所でも適用可能とすることができる。
次いで、この発明の第2実施例に係るPDU22、特にPDU22に備えられる接続部材100について説明する。
図14は、第2実施例に係る接続部材100(第1および第2の部材100a,100b)の組付け前を示す、図5と同様な拡大分解斜視図である。
第2実施例においては、図14に示すように、接続部材100の第1の部材100aに第5の位置決めピン160を形成するようにした。
即ち、第1の部材100aの上面100a1の長手方向における両端部、正確には第1の部材100aと第2の部材100bを組付けたとき、第2の部材100bの第2の位置決めピン108に対応する位置には、第5の位置決めピン160が一体的にそれぞれ突設、具体的には2箇所突設される。また、第5の位置決めピン160の径および高さは、第2の位置決めピンのそれよりも小さくなるように設定されると共に、その形状は、先端に向けて縮径される、即ち、端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
また、第2の部材100bの第2の位置決めピン108の内部には、第5の位置決めピン160が嵌合可能な形状を呈した空間部(嵌合部。図14で見えず)が形成される。換言すれば、第2の位置決めピン108の内部は中空に形成される。
従って、第1および第2の部材100a,100bは、第3の信号ピン106の一端106aを第2の挿通孔120に圧入固定し、第5の位置決めピン160を第2の位置決めピン108の空間部に嵌合させて位置決めし、その後第3の信号ピン106の他端106bを第1の挿通孔110に挿入することで接続される。
上記の如く、この発明の第2実施例にあっては、前記第1の部材(100a)に形成される第2の位置決めピン(第5の位置決めピン160)と、および前記第2の部材(100b)に形成される、前記第2の位置決めピンが嵌合されるべき嵌合部(空間部)とを備える如く構成した。
これにより、第1の部材100aに第2の部材100bを組付ける際、第1の部材100aに接続された第3の信号ピン106を損傷させることなく、所期の位置に容易に組付けることができ、よって制御回路70と各ゲート駆動回路64a,64b,64c,66a,66b,66cとの電気的接続が安定した状態をより一層維持することができる。
尚、残余の構成は第1実施例と異ならず、効果も同様である。
尚、上記において、ピンガイド146を平面視略I字状とするように構成したが、それに限られるものではなく、リードピンの配置(配列)によって適宜な形状に設定しても良い。
また、ピンガイド146を制御回路基板40にのみ取り付けるように構成したが、ゲート駆動回路基板94にも取り付けるように構成し、パワーモジュール62の第1および第2の信号ピン80,82を案内することで、その信号ピン80,82を損傷させることなく容易に接続させるようにしても良い。
また、第5の位置決めピン160と嵌合可能な嵌合部(空間部)を第2の位置決めピン108の内部に形成するように構成したが、それに限られるものではなく、第2の部材100bに、第5の位置決めピン160が挿通可能な挿通孔などを形成することで、第1および第2の部材100a,100bの位置決めを行うように構成しても良い。
また、蓄電装置の例としてニッケル水素電池からなるバッテリを挙げたが、それに限られるものではなく、他の電池からなるバッテリでも良く、あるいはキャパシタであっても良い。
また、パワードライブユニットをハイブリッド車両を例にして説明をしたが、この発明に係るパワードライブユニットは、電気自動車にも適用可能である。
この発明の第1実施例に係るパワードライブユニットなどを含む制御装置を備えたハイブリッド車両の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示すパワードライブユニットを全体的に示す分解斜視図である。 図2に示す制御回路基板と、収容ケースのパワーモジュールおよびゲート駆動回路基板を示す拡大分解斜視図である。 図2に示すパワードライブユニットを中心にして表す回路図である。 図3に示す接続部材を上下に分割した状態を表す拡大分解斜視図である。 図5に示す接続部材を組付けた後の状態を表す拡大斜視図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図3に示す制御回路基板の下面(底面)を示す底面図である。 図8に示すピンガイドの拡大平面図である。 図8に示すピンガイドの拡大底面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図3に示すゲート駆動回路基板と接続部材の組付けを説明するための部分拡大断面図である。 図3に示す制御回路基板と電流センサのリードピン付近の組付け状態を示す部分拡大斜視図である。 この発明の第2実施例に係る接続部材(第1および第2の部材)の組付け前を示す、図5と同様な拡大分解斜視図である。
符号の説明
22 パワードライブユニット(PDU)
40 制御回路基板
58a,58b,58c ハイサイドスイッチ
60a,60b,60c ローサイドスイッチ
62a,62b,62c パワーモジュール
64a,64b,64c ハイサイドスイッチ用ゲート駆動回路(ゲート駆動回路)
66a,66b,66c ローサイドスイッチ用ゲート駆動回路(ゲート駆動回路)
70 制御回路
94 ゲート駆動回路基板
100 接続部材
100a 第1の部材
100b 第2の部材
106 第3の信号ピン(信号ピン)
106a (第3の信号ピンの)一端
106b (第3の信号ピンの)他端
108 第2の位置決めピン(位置決めピン)
134 挿通孔
160 第5の位置決めピン(第2の位置決めピン)

Claims (5)

  1. モータ制御用出力端子に接続されるハイサイドスイッチとローサイドスイッチとを備えるパワーモジュールと、前記パワーモジュールに接続されて前記ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのゲート駆動回路を搭載するゲート駆動回路基板と、および前記ゲート駆動回路基板に接続されて前記ゲート駆動回路の制御回路を搭載する制御回路基板とから少なくとも構成されるパワードライブユニットにおいて、前記ゲート駆動回路基板と前記制御回路基板を接続する接続部材と、前記接続部材に形成される位置決めピンと、および前記制御回路基板に穿設される、前記位置決めピンが挿通されるべき挿通孔とを備えると共に、前記接続部材は、前記ゲート駆動回路基板において前記ハイサイドスイッチのゲート駆動回路と前記ローサイドスイッチのゲート駆動回路の間に配置されることを特徴とするパワードライブユニット。
  2. 前記位置決めピンは、前記接続部材の両端部にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1記載のパワードライブユニット。
  3. 前記位置決めピンの端部は円錐台状を呈することを特徴とする請求項1または2記載のパワードライブユニット。
  4. 前記接続部材は、前記ゲート駆動回路基板と前記制御回路基板を接続する信号ピンと、前記ゲート駆動回路基板に接続される第1の部材と、および前記制御回路基板に接続される第2の部材とを備えると共に、前記信号ピンは、一端が前記第1の部材に接続され、他端が前記第2の部材に向けて延び、次いで反転して前記第2の部材に対して一旦離間する方向に延び、その後反転して前記第2の部材に向けて延びて前記第2の接続部材に接続される湾曲形状を呈することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパワードライブユニット。
  5. 前記第1の部材に形成される第2の位置決めピンと、および前記第2の部材に形成される、前記第2の位置決めピンが嵌合されるべき嵌合部とを備えることを特徴とする請求項4記載のパワードライブユニット。
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