[情報処理装置の構成]
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理装置について説明する。図1および図2は、情報処理装置10の外観を示す図である。図1は、情報処理装置10を一方の側から見た外観図であり、図2は、情報処理装置10をその反対側から見た外観図である。図1および図2に示す携帯型の情報処理装置10は、撮像手段(カメラ)によって画像を撮像し、撮像された画像(撮像画像)を画面に表示したり、撮像画像のデータを保存したりするものである。また、情報処理装置10は、撮影処理を行うアプリケーションプログラムの他、例えばゲーム等の各種アプリケーションプログラムを実行することが可能である。以下、図1および図2を参照して、情報処理装置10の外観構成について説明する。
情報処理装置10は、折り畳み型の装置であり、図1および図2に示すように、下側ハウジング11および上側ハウジング21という2つのハウジングを有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に接続されている。すなわち、下側ハウジング11の上辺(図示x軸正側の辺)の左右方向(図示y方向)に関して両端には、図1に示す軸部11Aが設けられる(軸部11Aは下側ハウジング11と構造的に一体になっている)。また、上側ハウジング21の下辺(図示x軸負側の辺)の左右方向(図示y方向)に関して中央部には、図1に示す軸部21Aが設けられる(軸部21Aは上側ハウジング21と構造的に一体になっている)。軸部11Aと軸部21Aとは内部に設けられるヒンジによって左右方向を軸として回転可能に接続される。これによって、下側ハウジング11と上側ハウジング21とは左右方向を軸として回転可能に接続される。図1および図2は、情報処理装置10が開いた状態(開状態)である場合を示している。なお、他の実施形態においては、情報処理装置10は折り畳み型でなくてもよく、1つのハウジングで構成されてもよい。
図1に示すように、情報処理装置10は、上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)22および下側LCD12という2つの表示装置を備えている。上側LCD22は上側ハウジング21の内側面(情報処理装置10が閉じた状態となった場合に内側となる面)に取り付けられ、下側LCD12は下側ハウジング11の内側面に取り付けられる。なお、本実施形態では表示装置としてLCDを用いているが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置など、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、情報処理装置10は任意の解像度の表示装置を利用することができる。なお、本実施形態においては、情報処理装置10は2つの表示装置を備える場合を例として説明するが、他の実施形態においては、情報処理装置が有する表示装置の数はいくつであってもよい。
図1および図2に示すように、情報処理装置10は、撮像手段として、2つのカメラ23および24を備えている。各カメラ23および24はともに上側ハウジング21に収納される。図1に示すように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面に取り付けられる。本実施形態では、内側カメラ23は上側ハウジング21の軸部21Aに取り付けられる。一方、図2に示すように、外側カメラ24は、内側カメラ23が取り付けられる面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側面(情報処理装置10が閉じた状態となった場合に外側となる面)に取り付けられる。このように、本実施形態では、2つのカメラ23および24が撮像方向が互いに逆方向となるように設けられる。したがって、ユーザは情報処理装置10を持ち替えることなく、異なる2方向を撮影することができる。例えば、ユーザは、情報処理装置10からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、情報処理装置10からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ24で撮影することができる。
なお、本実施形態においては、情報処理装置10は、撮像手段として2つのカメラ23および24を備える場合を例として説明するが、情報処理装置10が備えるカメラは1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、カメラが取り付けられる位置はどの位置であってもよい。
情報処理装置10は、入力装置として複数のボタン14A〜14Jを備えている。図1に示すように、方向入力ボタン14A、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、電源ボタン14F、スタートボタン14G、および、セレクトボタン14Hは、下側ハウジング11の内側面に設けられる。各ボタン14A〜14E、スタートボタン14G、および、セレクトボタン14Hは、情報処理装置10に対する各種操作を行うために用いられる。電源ボタン14Fは、情報処理装置10の電源をオン/オフするために用いられる。また、図2に示すように、下側ハウジング11の上辺の左端(内側面の側から見た左端。図示y軸負側。)にはLボタン14Iが設けられ、当該上辺の右端(内側面から見た右端。図示y軸正側。)にはRボタン14Jが設けられる。これらLボタン14IおよびRボタン14Jは、撮影操作(シャッター操作)を行うために用いられる。なお、図示していないが、情報処理装置10は、後述するスピーカの音量を調整するための音量ボタンを備えている。音量ボタンは、例えば下側ハウジング11の左側面に設けられる。
情報処理装置10は、上記ボタンとは別の入力装置として、図1に示すタッチパネル13をさらに備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上に装着されている。タッチパネル13としては、例えば抵抗膜方式や光学式(赤外線方式)や静電容量結合式など、任意の方式のものを利用することができる。本実施形態では、タッチパネル13として、下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度が一致している必要はない。タッチパネル13に対する入力は通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。本実施形態においては、情報処理装置10は、タッチパネル13に対する入力に従って、後述する分割線を決定する。なお、下側ハウジング11の右側面には、タッチペン27を収納することが可能な挿入口17(図1および図2に示す点線)が設けられている。
情報処理装置10は、音声入力装置としてマイク(図3に示すマイク43)を備えている。マイク43は、上側ハウジング21の内部に収納されている。本実施形態では、マイク43は上側ハウジング21の軸部21A内に配置される。また、上側ハウジング21の内側面には、マイクが情報処理装置10外部の音を検知することができるように、マイクロフォン用孔21Cが設けられる。マイクロフォン用孔21Cは、上側ハウジング21の軸部21Aに設けられる。
情報処理装置10は、音声出力手段として、図示しないスピーカを備えている。スピーカは、上側ハウジング21内に収納される。また、上側ハウジング21には、スピーカからの音を外部に放出するための音抜き孔21Dが設けられる。音抜き孔21Dは、上側LCD22の左右両側に設けられる。
また、図2に示すように、下側ハウジング11の右側面には開閉可能なカバー部18が設けられる。このカバー部18の内側には、メモリカード28を挿入可能な挿入口(図1に示す二点鎖線)が設けられる。この挿入口の内部には、情報処理装置10とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、この挿入口に挿入されることによって上記コネクタに接続される。メモリカード28は、例えば、撮像画像のデータを記憶(保存)するために用いられる。また、メモリカード28には、情報処理装置10が実行することが可能なアプリケーションプログラム(後述する被選択アプリケーションプログラム)が記憶されていてもよい。
また、図2に示すように、下側ハウジング11の上辺には、カートリッジ29を挿入可能な挿入口(図1に示す一点鎖線)が設けられる。この挿入口の内部には、情報処理装置10とカートリッジ29とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。カートリッジ29は、この挿入口に挿入されることによって上記コネクタに接続される。カートリッジ29には、例えば、情報処理装置10が実行することが可能なアプリケーションプログラム(後述する被選択アプリケーションプログラム)が記憶される。
[情報処理装置10の内部構成]
次に、図3を参照して、情報処理装置10の内部構成について説明する。図3は、情報処理装置10の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報処理装置10は、CPU31、メインメモリ32、メモリ制御回路33、保存用データメモリ34、プリセットデータ用メモリ35、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36、カートリッジインターフェース(カートリッジI/F)37、無線通信モジュール38、ローカル通信モジュール39、リアルタイムクロック(RTC)40、電源回路41、およびインターフェース回路(I/F回路)42等の電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて下側ハウジング11内に収納される。なお、情報処理装置10が備える各種電子回路や電池は、上側ハウジング21および下側ハウジング11のいずれに収納されてもよい。
CPU31は、各種のプログラム(後述する起動用プログラムや被選択アプリケーションプログラム等)を実行するための情報処理手段である。CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には保存用データメモリ34が接続される。
メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、CPU31によって実行する(アプリケーション)プログラムを記憶したり、当該プログラムを実行することによって行われる処理に用いられる各種データを記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32として例えばPSRAM(Pseudo−SRAM)を用いる。保存用データメモリ34は、CPU31によって実行可能なプログラムや各カメラ23および24によって撮像された画像のデータ等を記憶するための記憶手段である。保存用データメモリ34は、例えばNAND型フラッシュメモリで構成される。本実施形態では、上記各種のプログラムは保存用データメモリ34に記憶されており、CPU31がプログラムを実行する場合には実行すべきプログラムがメインメモリ32に読み出される。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、保存用データメモリ34に予め記憶されていてもよいし、メモリカード28から取得されてもよいし、後述する外部の機器との通信によって外部の機器から取得されてもよい。
メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。プリセットデータ用メモリ35は、情報処理装置10において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
メモリカードI/F36はCPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、各カメラ23および24によって撮像された画像データがメモリカード28に書き込まれたり、メモリカード28に記憶された画像データがメモリカード28から読み出されて保存用データメモリ34に記憶されたりする。
カートリッジI/F37はCPU31に接続される。カートリッジI/F37は、コネクタに装着されたカートリッジ29に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、情報処理装置10が実行することが可能なアプリケーションプログラム(後述する被選択アプリケーションプログラム)がカートリッジ29から読み出されてCPU31によって実行されたり、当該アプリケーションプログラムに関するデータ(例えばゲームのセーブデータ等)がカートリッジ29に書き込まれたりする。
無線通信モジュール38は、例えばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール39は、所定の通信方式により同種の情報処理装置との間で無線通信を行う機能を有する。無線通信モジュール38およびローカル通信モジュール39はCPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール38を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータ(撮像画像のデータやアプリケーションプログラム等)を送受信したり、ローカル通信モジュール39を用いて同種の他の情報処理装置との間でデータを送受信したりすることができる。
また、CPU31には、RTC40および電源回路41が接続される。RTC40は、時間をカウントしてCPU31に出力する。CPU31は、RTC40によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路41は、情報処理装置10が有する電源(電池)からの電力を制御し、情報処理装置10の各電子部品に電力を供給する。
また、情報処理装置10は、マイク43およびアンプ44を備えている。マイク43およびアンプ44はそれぞれI/F回路42に接続される。マイク43は、音を検知して音声信号をI/F回路42に出力する。アンプ44は、I/F回路42から音声信号を増幅してスピーカ(図示せず)から出力させる。I/F回路42はCPU31に接続される。また、タッチパネル13はI/F回路42に接続される。I/F回路42は、マイク43およびアンプ44(スピーカ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネルの制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式の入力位置データを生成してCPU31に出力する。入力位置データは、タッチパネル13の入力面のうちで入力が行われた位置(入力位置)の座標を示す。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、入力位置データの生成を所定時間に1回の割合で行う。CPU31は、入力位置データを取得することにより、タッチパネル13に対する入力位置を知ることができる。
操作部14は、上記各ボタン14A〜14Jおよび音量ボタンからなり、CPU31に接続される。操作部14からCPU31へは、各ボタンに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作部14から操作データを取得することによって、操作部14に対する入力に従った処理を実行する。
各カメラ23および24はCPU31に接続される。各カメラ23および24は、CPU31の指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データをCPU31に出力する。本実施形態では、CPU31は各カメラ23および24のいずれか一方に対して撮像指示を行い、撮像指示を受けたカメラが画像を撮像して、所定時間に1回の割合で画像データをCPU31に送る。
また、各LCD12および22はCPU31に接続される。各LCD12および22はCPU31の指示に従って画像を表示する。本実施形態では、CPU31は、各カメラ23および24のいずれか一方から取得した撮像画像や、操作方法等を説明するための説明画像を各LCD12および22に表示させる。
[情報処理装置10における処理の概要]
次に、図4を参照して、情報処理装置10において実行される処理の概要について説明する。情報処理装置10は、撮影処理を行う他、種々の機能を有する複数のアプリケーションプログラムを用いて種々の処理を行うことが可能である。以下、各アプリケーションを起動する方法について説明する。
図4は、情報処理装置10における、各アプリケーションプログラムの起動方法を説明するための図である。情報処理装置10は、複数のアプリケーションプログラム53〜56の中からユーザが所望するアプリケーションプログラムを選択的に起動するものである。なお、情報処理装置10において選択的に起動されるアプリケーションプログラム53〜56を、被選択アプリケーションプログラムと呼ぶことがある。
上記複数の被選択アプリケーションプログラムには、撮影アプリケーションプログラム53が含まれる。撮影アプリケーションプログラム53は、カメラ23または24による撮影を行うためのアプリケーションプログラムである。この撮影アプリケーションプログラム53は、情報処理装置10に予め記憶されている(プリインストールされている)。
また、上記複数の被選択アプリケーションプログラムには、上記撮影アプリケーションプログラム53の他、種々の機能のアプリケーションプログラムが含まれている。図4では、例えば、情報処理装置10の各種設定を行うための設定アプリケーションプログラム54、情報処理装置10が外部の機器と通信を行うための通信アプリケーションプログラム55、および、所定のゲームを行うためのゲームアプリケーションプログラム56が含まれている。また、本実施形態においては、情報処理装置10は、図4に示す4つの被選択アプリケーションプログラム53〜56の他にも被選択アプリケーションプログラムを記憶している。
上記被選択アプリケーションプログラムの中には、情報処理装置10にプリインストールされていないものがあってもよい。被選択アプリケーションプログラムは、実行される際に、例えば、インターネット等のネットワークを介して他の装置からダウンロードされてもよいし、メモリカード28またはカートリッジ29といった着脱自在の記憶媒体から情報処理装置10の内部のメモリに読み込まれてもよい。
また、本実施形態では、これらの被選択アプリケーションプログラム53〜56を選択的に起動する処理は、起動機能プログラム51によって実行される。起動機能プログラム51は、本発明に係る起動用プログラム(図5に示す起動用プログラム61)に含まれるプログラムの1つである。起動機能プログラム51は、複数の被選択アプリケーションプログラム53〜56の中から起動すべき被選択アプリケーションプログラムを選択するためのプログラムである。起動機能プログラム51は、いわゆるランチャーと呼ばれるプログラムである。被選択アプリケーションプログラム53〜56は、起動機能プログラム51の実行によってユーザが行うことができるようになる選択操作の対象となり、選択操作によって選択されることで実行される。
さらに、情報処理装置10は、(1)第1起動操作受付手段、(2)第1起動手段、(3)撮影処理手段、(4)撮影可能操作受付手段、(5)状態設定手段、(6)第2起動操作受付手段、(7)第2起動手段、および、(8)解除手段を有している。本実施形態においては、これら各手段は、情報処理装置10のコンピュータ(CPU31)によって実行されるプログラム(起動用プログラム61)が、当該コンピュータを当該各手段として機能させることによって実現される。なお、他の実施形態においては、情報処理装置10は、上記(6)−(8)の各手段を備えていない構成であってもよい。
(1)第1起動操作受付手段
第1起動操作受付手段は、上記複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動する第1起動操作を受け付ける(後述するステップS6,S11)。これにより、ユーザは、起動(実行)したい被選択アプリケーションプログラムを選択して起動することができる。第1起動操作は、被選択アプリケーションプログラムを選択的に起動する操作であるので、以下において、第1起動操作を「選択起動操作」と呼ぶことがある。なお、第1起動操作を受け付ける(第1起動操作が可能な)状態を、「起動受付状態」と呼ぶ(図4)。
(2)第1起動手段
第1起動手段は、上記第1起動操作が行われた場合、上記複数のアプリケーションプログラムのうち当該第1起動操作で選択されたアプリケーションプログラムを起動する(後述するステップS12)。すなわち、例えば撮影アプリケーションプログラム53が第1起動操作によって選択された場合、撮影アプリケーションプログラム53が起動される。
なお、本実施形態においては、起動受付状態は、いわゆるメニュー画面が表示される状態に相当し、(初回起動時以外は、)情報処理装置10を起動した(電源をオンにした)後に最初に起動受付状態となる。詳細は後述するが、本実施形態では、起動受付状態において、被選択アプリケーションプログラム53〜56を表すアイコンを表示するメニュー画面(図7)が下側LCD12に表示される。ユーザは、第1起動操作として、当該アイコンの位置をタッチする操作をタッチパネル13に対して行うことによって、被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
(3)撮影処理手段
撮影処理手段は、撮影処理を実行する(後述するステップS10)。撮影処理とは、所定の撮影操作に応じてカメラ23または24による撮像画像を情報処理装置の記憶手段に保存する処理である。なお、本実施形態においては、撮影操作は、所定のボタン(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作である。上記撮影処理手段は、本発明に係る起動用プログラム61が情報処理装置10のCPU31に実行されることによって実現される手段であり、上記撮影アプリケーションプログラム53によって実現される手段とは異なる。なお、撮影処理手段は、少なくとも撮影処理を行う機能(カメラ23または24による撮像画像を情報処理装置10の記憶手段に保存する機能)を有していればよいが、それ以外の撮影に関する機能(例えば、保存した画像を表示したり、編集したりする機能)を有していてもよい。
なお、本実施形態においては、本発明に係る起動用プログラム61は、図4に示す撮影機能プログラム52を含んでいる。上記撮影処理手段は、撮影機能プログラム52が情報処理装置10のCPU31に実行されることによって実現される。つまり、本実施形態では、情報処理装置10は、撮影機能プログラム52および撮影アプリケーションプログラム53という、撮影処理を行うためのプログラムを2種類記憶している。
また、本実施形態においては、起動用プログラム61は、起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52という2種類のプログラムを含んでいるが、起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52は一体のプログラムであってもよい。起動用プログラム61(起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52)は、情報処理装置10にプリインストールされている。
ここで、撮影処理手段による機能は、上記撮影アプリケーションプログラム53を実行することによって可能となる機能とは異なるものとする。本実施形態では、撮影処理手段は、撮影アプリケーションプログラム53が有する機能の一部のみを有しているものとする。なお、他の実施形態においては、撮影処理手段は、撮影アプリケーションプログラム53が有していない機能を有していてもよい。
(4)撮影可能操作受付手段
撮影可能操作受付手段は、上記起動受付状態において、(情報処理装置10の状態を)撮影可能状態とする撮影可能操作を受け付ける(後述するステップS6,S9)。撮影可能状態とは、上記撮影操作に応じた上記撮影処理手段による撮影処理が可能な状態(撮影可能操作を受け付ける状態)である。つまり、起動受付状態においては、ユーザは、第1起動操作によって被選択アプリケーションプログラム53〜56を起動させることができるとともに、撮影可能操作によって撮影処理手段による撮影機能を起動させることができる(図4)。本実施形態では、撮影可能操作は、上記撮影操作と同じ操作である。具体的には、撮影可能操作および撮影操作は、所定のボタンに対する1回の操作(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14Jを1回押下する操作)である。ただし、他の実施形態においては、所定のボタンは、情報処理装置10に設けられたボタンに限らず、情報処理装置10のタッチパネル13上(第1LCD12)に表示されたボタン(ボタン画像)であってもよい。
なお、本実施形態において、撮影可能状態とは、撮影操作が行われたことに応じて撮影処理を実行する状態であるが、任意の付加的構成として、情報処理装置10は、撮影可能状態において次のような処理を行ってもよい。すなわち、撮影可能状態において、ライブ映像(リアルタイムで撮像された画像。図9参照)、および/または、撮影に関する操作を説明する画像を表示するようにしてもよい。また、撮影可能状態においては、第1起動操作受付手段および第1起動手段によるアプリケーションの起動処理を停止してもよい。
なお、本実施形態においては、撮影可能操作は、上記第1起動操作とは操作方法が異なる操作である。具体的には、本実施形態においては、第1起動操作がタッチパネル13に対する入力操作であるのに対して、撮影可能操作は所定のボタン(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作である。なお、ここで言う「操作方法が異なる」とは、操作の対象となる入力装置が異なるという意味はもちろん、同じ入力装置に対して行う操作が異なる意味をも含む。他の実施形態においては、第1起動操作と撮影可能操作とは、タッチパネル13上において互いに異なる位置をタッチする操作であってもよいし、タッチパネル13に対して互いに異なる軌跡を入力する操作であってもよいし、異なるボタンを押下する操作であってもよい。なお、撮影処理手段による撮影機能の起動(撮影機能プログラム52の起動)を容易かつ迅速に行うことができるように、撮影可能操作は、例えば所定のボタンを押下するのみの操作のように、簡易な操作であることが好ましい。
(5)状態設定手段
撮影操作受付手段は、上記撮影可能操作が行われた場合、情報処理装置10の状態を撮影可能状態に設定する(後述するステップS9でYesの場合にS10が実行される)。すなわち、撮影可能操作が行われた場合、情報処理装置10の状態は撮影可能状態となる(図4)。これによって、ユーザによる撮影操作が可能となる。このように、ユーザは、撮影可能操作を行った後に撮影操作を行うことによって、写真を撮る(撮影処理を情報処理装置10に行わせる)ことが可能である。
なお、本実施形態では、起動受付状態と撮影可能状態とは排他的な関係にあり、情報処理装置10は、起動受付状態と撮影可能状態とのいずれか一方の状態を択一的にとるものとする。つまり、起動受付状態においては(撮影可能状態における)撮影操作は受け付けられず、撮影可能状態においては(起動受付状態における)第1起動操作は受け付けられない。ただし、他の実施形態においては、起動受付状態と撮影可能状態とは排他的な関係でなくてもよく、情報処理装置10は、起動受付状態であって、かつ、撮影可能状態であるような状態をとることが可能であってもよい。例えば、情報処理装置10は、撮影可能状態において第1起動操作を受け付けるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、上記(1)〜(5)の構成により、情報処理装置10は、撮影アプリケーションプログラム53を実行することによる撮影機能と、撮影処理手段による撮影機能という、2種類の撮影機能を実行することができる。ここで、ユーザは、起動受付状態から撮影処理手段による撮影を行うためには、同じ操作である撮影可能操作および撮影操作を行えばよい。つまり、ユーザは、2回同じ操作を行うのみ(典型的には、同じボタンを2回押下するのみ)で撮影を行うことができ、非常に簡単な操作で撮影を行うことができる。
また、撮影可能操作が所定のボタンに対する1回の操作である場合には、撮影処理手段による撮影機能を、起動受付状態から所定のボタンに対する1回の操作で実行することができ、非常に簡単な操作で実行することができる。したがって、ユーザは、情報処理装置10を用いて撮影を行いたいと思った場合、上記所定のボタンを1回押下するだけですぐに、撮影が可能な状態とすることができる。
(6)第2起動操作受付手段
第2起動操作受付手段は、上記撮影可能状態において、撮影アプリケーションプログラム53を起動する第2起動操作を受け付ける(後述するステップS24,S28)。したがって、撮影可能状態においては、ユーザは、撮影操作の他、第2起動操作を行うことが可能である。なお、第2起動操作は、起動受付状態に戻ることなく撮影可能状態から直接、撮影アプリケーションプログラム53を起動する操作であるので、以下においては、第2起動操作を「ショートカット起動操作」と呼ぶことがある。
本実施形態においては、撮影可能状態において、カメラ23または24によって撮像されている画像が下側LCD12に表示されるとともに、第2起動操作を行うためのボタン画像(図9に示すボタン画像78)が下側LCD12に表示される(図9)。ユーザは、このボタン画像をタッチする操作によって第2起動操作を行うことができる。なお、第2起動操作は、撮影アプリケーションプログラム53の起動を容易かつ迅速に行うことができるように、簡易な操作であることが好ましい。
(7)第2起動手段
第2起動手段は、上記第2起動操作が行われた場合、撮影アプリケーションプログラム53を起動する(後述するステップS30)。このように、ユーザは、起動受付状態においても撮影可能状態においても、撮影アプリケーションプログラム53を起動することが可能である。撮影アプリケーションプログラム53は、上記起動受付状態における第1起動操作によっても、上記撮影可能状態における第2起動操作によっても、起動(実行)される。
(8)解除手段
解除手段は、上記撮影可能状態において、所定の条件が満たされたことに応じて自動的に、撮影可能状態を解除する(後述するS25でYesの場合に簡易撮影処理が終了する)。上記所定の条件は、例えば、撮影可能状態において所定回数の撮影操作があったこと(所定回数の撮影処理が実行されたこと)や、撮影可能状態が開始されてから所定時間が経過したこと等である。本実施形態では、撮影可能状態において撮影処理が1回行われたことに応じて自動的に撮影可能状態を解除する。つまり、撮影可能状態において撮影操作が行われると、(撮影処理の終了後に)撮影可能状態が解除される。本実施形態では、撮影可能状態が解除される結果、起動受付状態へと遷移する。
上記解除手段によれば、撮影可能状態を解除するための(専用の)操作を行わなくても、自動的に撮影可能状態が解除される。特に、本実施形態では、撮影可能状態においてユーザが1回撮影操作を行うと、情報処理装置の状態は起動受付状態に戻るので、説明書等を見ていない初心者のユーザであっても、撮影操作を行うことで自然に起動受付状態へ戻ることができる。したがって、「ユーザが撮影可能状態から起動受付状態への戻り方がわからない」という状況を防止することができ、使いやすい情報処理装置を提供することができる。
以上のように、本実施形態によれば、起動受付状態において、ユーザは、被選択アプリケーションプログラム53〜56を選択起動操作(第1起動操作)によって起動することができるとともに、撮影可能操作によって撮影処理手段による撮影機能を実行することができる。さらに、当該撮影機能による撮影が可能な撮影可能状態においては、ショートカット起動操作(第2起動操作)によって撮影アプリケーションプログラム53を起動することができる。したがって、ユーザは、撮影処理手段による撮影を行っている最中であっても、ショートカット起動操作によって撮影アプリケーションプログラム53を容易かつ迅速に起動することができる。つまり、本実施形態によれば、撮影処理手段による撮影の最中に、撮影処理手段にはない(撮影アプリケーションプログラム53の)機能を使用したくなった場合であっても、ユーザは、ショートカット起動操作によって容易かつ迅速に当該機能を使用することができる。
[情報処理装置10における処理の詳細]
次に、図5〜図17を参照して、情報処理装置10において実行される処理の詳細について説明する。まず、図5を参照して、情報処理装置10における処理に用いられるデータについて説明する。
図5は、情報処理装置10のメインメモリ32に記憶される主なデータを示す図である。図5に示すように、メインメモリ32には、プログラム記憶領域60とデータ記憶領域64とが設けられる。
プログラム記憶領域60には、CPU31で実行される各種プログラム(アプリケーションプログラム)が記憶される。具体的には、起動用プログラム61、撮影アプリケーションプログラム53、および、その他の被選択アプリケーションプログラム62等が記憶される。これらのプログラムは、情報処理装置10の起動後の適宜のタイミング(例えば、プログラムが起動されるタイミング)で保存用データメモリ34、メモリカード28、あるいはカートリッジ29から読み出されてメインメモリ32に記憶される。
起動用プログラム61は、情報処理装置10におけるメイン処理を行うためのプログラムである。起動用プログラム61は、情報処理装置10の起動後にメインメモリに読み込まれて実行される。起動用プログラム61は、上記起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52を含む。
起動機能プログラム51は、上述したように、起動すべき被選択アプリケーションプログラムを選択するためのプログラムである。
撮影機能プログラム52は、被選択アプリケーションプログラムではないプログラムであって、撮影処理を行うためのプログラムである。本実施形態では、撮影機能プログラム52は、撮影アプリケーションプログラム53が有する機能の一部のみを有している。つまり、本実施形態では、撮影機能プログラム52が相対的に簡易な機能の撮影処理プログラムであり、撮影アプリケーションプログラム53が相対的に多機能な撮影処理プログラムである。また、撮影機能プログラム52のデータサイズは、撮影アプリケーションプログラム53のデータサイズに比べて小さい。なお、各プログラム52および53は、共通の機能を有しているので、それらの一部のデータが共通化されて記憶されていてもよい。以下では、相対的に簡易な機能である撮影機能プログラム52を「簡易撮影プログラム52」と呼び、相対的に多機能な撮影アプリケーションプログラム53を「多機能撮影アプリケーションプログラム53」と呼ぶことがある。
なお、本明細書において、「(相対的に)簡易な機能」とは、(相対的に)機能が少ないことと、(相対的に)機能が低いこととの両方の意味を含む。換言すれば、「(相対的に)多機能」とは、(相対的に)多くの機能を有するという意味の他、(相対的に)高い機能を有するという意味を含む。すなわち、簡易撮影プログラム52が相対的に低機能(例えば、低い画素数で撮影する、撮像画像に対して編集を行う場合に利用可能なスタンプの種類が少ない等)なものであるのに対して、多機能撮影アプリケーションプログラム53が相対的に高機能(例えば、高い画素数で撮影する、撮像画像に対して編集を行う場合に利用可能なスタンプの種類が多い等)なものであってもよい。また、簡易撮影プログラム52が、相対的に少機能(例えば、露出やホワイトバランスの調整が不可、撮像画像に対する所定の編集操作が不可等)なものであるのに対して、多機能撮影アプリケーションプログラム53が相対的に多機能(例えば、露出やホワイトバランスの調整が可能、撮像画像に対する所定の編集操作が可能等)なものであってもよい。
また、その他の被選択アプリケーションプログラム62とは、多機能撮影アプリケーションプログラム53以外の被選択アプリケーションプログラムであり、上述した設定アプリケーションプログラム54、通信アプリケーションプログラム55、および、ゲームアプリケーションプログラム56等が含まれる。
被選択アプリケーションプログラム(多機能撮影アプリケーションプログラム53を含む)は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に記憶されており、そのプログラムが起動される際にメインメモリ32に読み込まれる。なお、被選択アプリケーションプログラムは、外部の機器から通信により取得(ダウンロード)されることによって保存用データメモリ34に記憶されてもよい。
一方、データ記憶領域64には、表示画像データ65、および設定データ66等が記憶される。これらのデータ65および66の他、データ記憶領域64には、情報処理装置10における処理に用いられる各種データが記憶される。
表示画像データ65は、表示画像を示すデータである。ここで、本実施形態においては、メニュー画面において、過去に撮影されて保存されている画像のうち1つが表示され、表示される画像を表示画像と呼ぶ。表示画像データ65は、具体的には、表示画像のファイル名等を表す。表示画像の選択方法の詳細については後述するが、本実施形態では、後述するお気に入り画像や、簡易撮影プログラム52によって撮影(保存)された直後の画像等が表示画像として選択される。
設定データ66は、撮影のための各プログラム(簡易撮影プログラム52および多機能撮影アプリケーションプログラム53)において用いられる設定情報を示すデータである。設定データ66は、撮影のための各プログラム52および53が起動される時点で引数として当該各プログラム52および53に渡される。設定データ66には、カメラ切替データ67および保存先データ68が含まれる。
カメラ切替データ67は、内側カメラ23および外側カメラ24のうちで、撮像を行うカメラを示す。すなわち、カメラ切替データ67は、内側カメラ23および外側カメラ24のいずれかを示すデータである。
保存先データ68は、撮影操作によって保存(記憶)される撮像画像(保存画像と呼ぶ。)の保存先を示す。本実施形態では、撮影操作によって保存(記憶)される撮像画像は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存される。したがって、保存先データ68は、保存用データメモリ34またはメモリカード28のいずれかを示す。
なお、保存画像には、ファイル名等の情報が付される他、お気に入りに関する情報が付される。ここで、本実施形態においては、ユーザは、保存画像のうちのいくつかを「お気に入り」として設定することができる(後述するステップS46)。以下では、お気に入りとして設定された保存画像を「お気に入り画像」と呼ぶ。お気に入り画像のデータには、「お気に入り」であることを示す情報が付加される。さらに、本実施形態では、お気に入り画像のデータには、第1〜第3グループのいずれかを示す情報が付加される。つまり、本実施形態では、お気に入り画像を第1〜第3グループという3つのグループに分けて管理することができる(図17)。
次に、図6〜図17を参照して、情報処理装置10における処理の流れについて説明する。図6は、情報処理装置10における処理の流れを示すメインフローチャートである。電源ボタン14Fが押下されることによって情報処理装置10の電源が投入されると、情報処理装置10のCPU31は、メインメモリ32等の初期化を行った後、起動用プログラム61の実行を開始する。これによって、以降のステップS1〜S13の処理が開始される。
ステップS1において、CPU31は、情報処理装置10が初めて起動されたか否かを判定する。ステップS1の判定は、例えば、情報処理装置10が前回に起動された日時を記憶しておくようにすることで行うことができる。すなわち、前回に起動された日時が記憶されていれば、今回の情報処理装置10の起動は初めての起動ではないと判断することができ、一方、前回に起動された日時が記憶されていなければ、今回の情報処理装置10の起動は初めての起動であると判断することができる。ステップS1の判定結果が肯定である場合、ステップS2の処理が実行される。一方、ステップS1の判定結果が否定である場合、ステップS2の処理がスキップされてステップS3の処理が実行される。
ステップS2において、CPU31は、撮影誘導処理を実行する。撮影誘導処理は、簡易な機能での撮影操作をユーザに体験してもらうように誘導する処理である。すなわち、撮影誘導処理では、上記簡易撮影プログラム52を用いた撮影処理を行うか否かをユーザに選択させ、撮影処理を行うことをユーザが選択した場合には、上記簡易撮影プログラム52による簡易な撮影操作をユーザに体験させる。なお、撮影誘導処理については図15を用いて後に詳細に説明する。CPU31は、ステップS2の次にステップS3の処理を実行する。
ステップS3において、CPU31は、お気に入り画像のうちから表示画像をランダムに選択する。具体的には、CPU31は、保存用データメモリ34に保存されているお気に入り画像のうちから1つをランダムに選択し、選択されたお気に入り画像を特定する情報(例えばファイル名)を示すデータを表示画像データ65としてメインメモリ32に記憶する。ステップS3の次にステップS4の処理が実行される。
ステップS4において、CPU31は、起動機能プログラム51を起動する。すなわち、CPU31は、保存用データメモリ34から起動機能プログラム51を読み出してメインメモリ32に記憶し、起動機能プログラム51を実行する。ステップS5以降の処理は、CPU31が起動機能プログラム51を実行することによって行われる。また、本実施形態においては、CPU31は、起動機能プログラム51が読み出されるタイミングで起動機能プログラム51とともに簡易撮影プログラム52をメインメモリ32に読み込む。なお、他の実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、後述する簡易撮影処理(ステップS11)が実行されるタイミングでメインメモリ32に読み込まれてもよい。ステップS4の次にステップS5の処理が実行される。
ステップS5において、CPU31は、メニュー画面を表示する。メニュー画面は、被選択アプリケーションプログラムの中から起動すべき被選択アプリケーションプログラムをユーザに選択させるための画面(画像)である。図4に示す起動受付状態は、このメニュー画面が表示されている状態である。以下、図7を用いて、本実施形態におけるメニュー画面について説明する。
図7は、メニュー画面の一例を示す図である。図7に示すように、ステップS5においては、起動すべき被選択アプリケーションプログラムをユーザに選択させるための画像が下側LCD12に表示される。具体的には、下側LCD12には、アイコン画像71a〜71cと、スクロールバー72と、マーカ73と、スクロールボタン74aおよび74bとが表示される。
アイコン画像71a〜71cは、それぞれ、被選択アプリケーションプログラムを表す画像である。図7においては、設定アプリケーションプログラム54を表すアイコン画像71a、多機能撮影アプリケーションプログラム53を表すアイコン画像71b、および、通信アプリケーションプログラム55を表すアイコン画像71cという3つの被選択アプリケーションプログラムに対応する3つのアイコン画像が表示されている。ユーザは、(左右方向に関して)画面中央に表示されているアイコン画像(図7においてはアイコン画像71b)にタッチする操作を上記第1起動操作として行うことで、タッチしたアイコン画像により表される被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
なお、本実施形態では、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに対応する各アイコン画像のうちの3つのアイコン画像(図7ではアイコン画像71a〜71c)が画面に表示される。表示される3つのアイコン画像(の種類)は、画面をスクロールする操作に応じて変更される。すなわち、これら3つの被選択アプリケーションプログラム以外の被選択アプリケーションプログラムを表すアイコン画像は図7においては表示されていないが、下側LCD12の画面をスクロールすることによって表示される。下側LCD12の画面のスクロールは、画面中央に表示されているアイコン画像以外のアイコン画像にタッチする操作、あるいは、マーカ73、または、スクロールボタン74aまたは74bにタッチする操作によって行うことができる。すなわち、ユーザが、画面中央に表示されているアイコン画像以外のアイコン画像(図7においてはアイコン画像71aまたは71c)をタッチすると、下側LCD12の画面がスクロールして、タッチされたアイコン画像が画面中央に表示される。また、ユーザは、マーカ73をタッチした状態でタッチ位置をスクロールバー72上において左右に動かす操作を行うことで、マーカ73をスクロールバー72上で移動させることができ、下側LCD12の画面をマーカ73の移動に応じてスクロールさせることができる。また、スクロールバー72の左側のスクロールボタン74aをタッチする操作によって、下側LCD12の画面を左側へスクロールさせることができ、スクロールバー72の右側のスクロールボタン74bをタッチする操作によって、下側LCD12の画面を右側へスクロールさせることができる。以上より、ユーザは、メニュー画面が表示されている状態において、画面をスクロールさせる操作によって、画面中央に表示されるアイコン画像を変更することができるとともに、画面中央に表示されるアイコン画像をタッチする操作によって、当該アイコン画像により表される被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
なお、本実施形態においては、画面中央に表示されているアイコン画像以外のアイコン画像にタッチする操作、あるいは、マーカ73、または、スクロールボタン74aまたは74bにタッチする操作によって下側LCD12の画面のスクロールを行ったが、下側LCD12の画面のスクロールは他の操作によって行ってもよい。例えば、方向入力ボタン14Aの右側部を押下することによって下側LCD12の画面を右側へスクロールし、方向入力ボタン14Aの左側部を押下することによって下側LCD12の画面を左側へスクロールするようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、複数の被選択アプリケーションプログラムの全てを同時に表示するのではなくて、複数の被選択アプリケーションプログラムの一部を一覧的に表示し、残りの部分はスクロールなどにより入れ替え表示するようにした。ここで、他の実施形態においては、複数の被選択アプリケーションプログラムの全てを同時に表示するようにしてもよい。また、一覧として表示される被選択アプリケーションプログラム(のアイコン画像)は、本実施形態のように一列に表示されてもよいし、2×2以上のマトリックス状に表示されてもよい。
一方、図7に示すように、ステップS5において、上側LCD22には、表示画像75と、撮影ボタン画像76aおよび76bとが表示される。表示画像75は、メインメモリ32に記憶されている表示画像データ65により示される保存画像であり、上記ステップS3等で選択された画像である。このように、本実施形態においては、過去に撮影された画像がメニュー画面において表示される。これによって、情報処理装置10に初めて触った(情報処理装置10を初めて使用した)ユーザに対しても情報処理装置10が撮影機能を有することを意識させることができる。また、情報処理装置10のメニュー画面がユーザ毎(情報処理装置毎)に異なるので、メニュー画面に個性を持たせることができる。
また、撮影ボタン画像76aおよび76bは、簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができる状態(図4に示す撮影可能状態)へと遷移するための操作、すなわち、上記撮影可能操作を表す画像である。このように、本実施形態では、撮影可能状態へと遷移するための操作をメニュー画面(起動受付状態)において表示することによって、メニュー画面から(被選択アプリケーションプログラムを選択せずとも)簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができることを、ユーザにわかりやすく提示することができる。図7に示すように、本実施形態では、撮影可能操作は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作である。したがって、ユーザは、起動受付状態においてボタン(Lボタン14IまたはRボタン14J)を1回押下するだけで、簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができる状態にすることができる。なお、本実施形態においては、撮影可能操作は、情報処理装置10に設けられた所定のボタン(Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作であるとしたが、他の実施形態においては、撮影可能操作は、下側LCD12に表示される所定のボタン画像をタッチする操作としてもよい。
なお、本実施形態においては、初回起動時(ステップS1でYesの場合)を除き、情報処理装置10の起動後に最初に表示されるのはメニュー画面である。つまり、本実施形態においては、情報処理装置10は、情報処理装置10の起動後における最初の状態を起動受付状態に設定する。したがって、ユーザは、起動後において直ちに簡易撮影プログラム52を起動することができる。
図6の説明に戻り、ステップS5の次にステップS6の処理が実行される。ステップS6において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作部14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13から入力位置データを取得する。取得された操作データおよび入力位置データは、メインメモリ32に記憶される。なお、起動受付状態において、ステップS6の処理は、所定時間(例えば1フレーム時間(1/60秒)。)に1回の割合で実行される。ステップS6の次にステップS7の処理が実行される。
ステップS7において、CPU31は、下側LCD12の画面をスクロールさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップS7の判定は、ステップS6でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS7の判定処理においては、CPU31は、マーカ73、または、スクロールボタン74aまたは74bが表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS7の判定結果が肯定である場合、ステップS8の処理が実行される。一方、ステップS7の判定結果が否定である場合、後述するステップS9の処理が実行される。
このように、本実施形態においては、撮影可能操作の有無を判定するステップS9の前にスクロール操作の有無を判定するステップS7を実行する(すなわち、撮影可能操作の検出よりも、スクロール操作の検出が優先して行われる。)。これにより、スクロール操作が行われている間は、撮影可能操作を行ったとしても撮影可能状態へは遷移しない。例えば、スクロールバー72の左右のスクロールボタン74aまたは74bをタッチしたり、方向入力ボタン14Aを押下したりすることにより下側LCD12の画面を左右へスクロールさせる操作の最中に、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作を行ったとしても、撮影可能状態へは遷移しない。
ステップS8において、CPU31は、アイコン画像の表示(下側LCD12の画面)をスクロールさせる。すなわち、スクロールボタン74aに対してタッチ入力が行われた場合にはアイコン画像を左にスクロールさせ、スクロールボタン74bに対してタッチ入力が行われた場合にはアイコン画像を右にスクロールさせる。これによって、下側LCD12の画面にそれまで表示されていなかったアイコン画像を表示させることができる。ステップS8の次に上記ステップS5の処理が再度実行される。
一方、ステップS9において、CPU31は、撮影可能操作が行われたか否かを判定する。ステップS9の判定は、ステップS6でメインメモリ32に記憶された操作データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS9の判定処理においては、CPU31は、Lボタン14IまたはRボタン14Jが押下されたか否かを判定する。ステップS9の判定結果が肯定である場合、ステップS10の処理が実行される。一方、ステップS9の判定結果が否定である場合、後述するステップS11の処理が実行される。
ステップS10において、CPU31は、簡易撮影処理を実行する。簡易撮影処理は、簡易撮影プログラム52によって簡易な機能での撮影をユーザに行わせる処理である。以下、図8を参照して、簡易撮影処理の詳細を説明する。
図8は、図6に示す簡易撮影処理(ステップS10)の流れを示すフローチャートである。入力画像生成処理においては、まずステップS21において、CPU31は、簡易撮影プログラム52を起動する。本実施形態においては、簡易撮影プログラム52は起動機能プログラム51とともにメインメモリ32に読み込まれているので、CPU31は、簡易撮影プログラム52の実行を開始する。この時、メインメモリ32に記憶されている設定データ66に含まれる各データ67および68が、引数として簡易撮影プログラム52に対して入力(設定)される。ステップS21以降のステップS22〜S28の処理は、簡易撮影プログラム52を用いて(簡易撮影プログラム52を実行することにより)行われる。
ステップS22において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ24によって撮像された画像のデータを取得する。本実施形態では、カメラ23および24のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像され、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、カメラ23および24のうちいずれのカメラによって撮像を行うかは、簡易撮影プログラム52の起動時(ステップS21)に引数として渡されたカメラ切替データ67の内容に従って決められる。ステップS22の次にステップS23の処理が実行される。
ステップS23において、CPU31は表示処理を行う。撮影可能状態であるステップS23においては、カメラ23または24による撮像画像等が表示される。以下、図9を用いて、撮影可能状態において表示される画像について説明する。
図9は、撮影可能状態において表示される画像の一例を示す図である。図9に示すように、ステップS23においては、ステップS22で取得された、カメラ23または24による撮像画像77が下側LCD12に表示される。ステップS22およびS23の処理は、所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で繰り返し実行される。これらステップS22およびS23の処理が繰り返し実行されることによって、カメラ23または24によって撮像されたリアルタイムの画像が下側LCD12に表示される。なお、他の実施形態においては、当該リアルタイムの画像を上側LCD22に表示してもよい。このとき、さらに、撮影操作によって保存された画像を下側LCD12に表示するようにしてもよい。
さらに、下側LCD12には、多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行するための操作(上記第2起動操作)を行うためのボタン画像78が表示される。ボタン画像78は、メニュー画面において表示されるアイコン画像とは異なり、画面上の所定の位置(図9では、右上の位置)に固定的に表示される。詳細は後述するが、ユーザは、このボタン画像78をタッチすることで、簡易撮影プログラム52を実行する状態から多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行する状態へと容易に遷移させることができる。
また、上側LCD22には、図7と同様、表示画像75と撮影ボタン画像76aおよび76bとが表示される。本実施形態においては、撮影操作は、撮影可能操作と同様、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作である(図9に示される撮影ボタン画像76aおよび76b参照)。なお、他の実施形態においては、撮影操作は撮影可能操作と同じでなくてもよく、例えば、下側LCD12に撮影操作を行うためのボタン画像を表示し、当該ボタン画像をタッチする操作を撮影操作としてもよい。また、情報処理装置10は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作と、当該ボタン画像をタッチする操作との両方を、撮影操作として受け付けるようにしてもよい。
図8の説明に戻り、ステップS23の次にステップS24の処理が実行される。ステップS24において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップS24の処理は上記ステップS6の処理と同様である。ステップS24の次にステップS25の処理が実行される。
ステップS25において、CPU31は、撮影操作が行われたか否かを判定する。ステップS25の判定は、ステップS24でメインメモリ32に記憶された操作データを参照することによって行うことができる。本実施形態においては、第1起動動作と撮影操作とが同じ操作であるので、ステップS25の処理はステップS9と同様に行うことができる。ステップS25の判定結果が肯定である場合、ステップS26の処理が実行される。一方、ステップS25の判定結果が否定である場合、後述するステップS27の処理が実行される。
ステップS26において、CPU31は撮像画像を保存する。すなわち、ステップS22で取得された撮像画像を、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存(記憶)する。撮像画像の保存先は、簡易撮影プログラム52の起動時(ステップS21)に引数として渡された保存先データ68の内容に従って決められる。なお、撮像画像の保存先は、後述する多機能撮影アプリケーションプログラム53による多機能撮影処理においてユーザが変更することができる。ステップS26の次にステップS27の処理が実行される。
ステップS27において、CPU31は、表示画像として、直前のステップS26で保存された保存画像を選択する。具体的には、CPU31は、直前のステップS26で保存された保存画像を示すデータを表示画像データ65としてメインメモリ32に記憶する。ステップS27の処理の後、CPU31は、簡易撮影プログラム52の実行を終了し、簡易撮影処理を終了する。その後、図6に示すステップS4の処理が再度実行される。
以上のように、本実施形態では、撮影可能状態(簡易撮影処理)において撮影操作が行われたことに応じて、簡易撮影処理が終了して撮影可能状態から起動受付状態へと遷移する。つまり、簡易撮影処理においてユーザが1回撮影操作を行うと情報処理装置10の画面表示がメニュー画面に戻るので、説明書等を見ていない初心者のユーザであっても、自然に起動受付状態へ戻ることができる。さらに、本実施形態においては、撮影可能操作と撮影操作とが同じであるので、起動受付状態から撮影可能状態への遷移と、撮影可能状態から起動受付状態への遷移とを、同じ操作で行うことができる。したがって、仮にユーザがLボタン14IまたはRボタン14Jを誤って押下したり、操作をよく理解しないまま押下したりした結果、撮影可能状態へ遷移してしまった場合であっても、ユーザは、同じボタンを押下すれば元の状態(起動受付状態)に戻ることができる。そのため、初心者のユーザにとって操作しやすい情報処理装置10を提供することができる。なお、他の実施形態においては、撮影可能操作と撮影操作とを別の操作としてもよく、その場合であっても、撮影可能状態から起動受付状態へと遷移させる操作と撮影可能操作とを同じ操作としてもよい。例えば、撮影可能操作は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作であり、撮影操作は、下側LCD12に表示される所定のボタン画像をタッチする操作であり、撮影可能状態から起動受付状態へと遷移させる操作は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作であるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、上記のように、撮影操作が行われた後は情報処理装置10の状態は起動受付状態へと遷移するので、上記ステップS26の処理で保存された画像は、簡易撮影プログラム52によって表示されることなく起動受付状態へと遷移してしまう。そこで、本実施形態においては、ステップS27の処理において、CPU31は、起動受付状態へと遷移した後における表示画像として、上記ステップS26の処理で保存された画像を設定する。これによって、簡易撮影プログラム52によって撮影された保存画像は、起動受付状態へと遷移した直後において表示画像として表示される。したがって、本実施形態によれば、撮影操作が行われたことによって起動受付状態へと遷移するものの、ユーザは、簡易撮影プログラム52において撮影した画像をすぐに確認することができる。
一方、ステップS28においては、CPU31は、第2起動操作が行われたか否かを判定する。ステップS28の判定は、ステップS24でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS28の判定処理においては、CPU31は、第2起動操作を行うためのボタン画像78が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS28の判定結果が肯定である場合、後述する多機能撮影処理(図10)の処理が実行される。一方、ステップS28の判定結果が否定である場合、ステップS22の処理が再度実行される。以上で、図8に示す簡易撮影処理の説明を終了する。
図6の説明に戻り、ステップS11において、CPU31は、第1起動操作が行われたか否かを判定する。ステップS11の判定は、ステップS6でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS11の判定処理においては、CPU31は、アイコン画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS11の判定結果が肯定である場合、ステップS12の処理が実行される。一方、ステップS11の判定結果が否定である場合、後述するステップS13の処理が実行される。
ステップS12において、CPU31は、被選択アプリケーションプログラムの実行処理を行う。すなわち、第1起動操作によって選択されたアイコン画像に対応する被選択アプリケーションプログラムをメインメモリ32に読み込み、当該被選択アプリケーションプログラムを実行する。これによって、当該被選択アプリケーションプログラムが開始され、ユーザは当該被選択アプリケーションプログラムを利用することができる。ステップS12の処理は、当該被選択アプリケーションプログラムが終了したことで終了し、ステップS12の次にステップS3の処理が再度実行される。
ここで、上記ステップS12において、被選択アプリケーションプログラムとして多機能撮影アプリケーションプログラム53が実行される場合について詳細に説明する。図10は、多機能撮影アプリケーションプログラム53による処理(多機能撮影処理)の流れを示すフローチャートである。多機能撮影処理においては、まずステップS30において、CPU31は、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動する。すなわち、多機能撮影アプリケーションプログラム53をメインメモリ32に読み込んで実行を開始する。この時、メインメモリ32に記憶されている設定データ66に含まれる各データ67および68が、引数として簡易撮影プログラム52に対して入力(設定)される。ステップS30の次にステップS31の処理が実行される。ステップS30以降のステップS31〜S39の処理は、多機能撮影アプリケーションプログラム53を用いて(多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行することにより)行われる。
ステップS31において、CPU31は、表示処理を行う。ここで、本実施形態では、多機能撮影処理においては、撮像手段を用いた撮影を行う撮影モードと、過去に撮影された画像(保存画像)を表示する写真表示モードとがある。ステップS31の表示処理においては、多機能撮影処理における2つのモード(写真表示モードおよび撮影モード)をユーザに選択させるための画像、および、撮影操作によって保存される撮像画像の保存先を設定するための画像が2つのLCD12および22の少なくとも一方に表示される。図示していないが、本実施形態においては、写真表示モードおよび撮影モードをそれぞれ表す画像と、撮像画像の保存先を変更する指示を表す画像とが下側LCD12に表示される。なお、ユーザにモードを選択させたり、保存先を変更させたりするための方法は、どのような方法であってもよく、タッチパネル13に代えてボタンを用いてユーザに選択および変更を行わせるようにしてもよい。
ステップS32において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップS32の処理は上記ステップS6の処理と同様である。ステップS32の次にステップS33の処理が実行される。
ステップS33において、CPU31は、写真表示モードが選択されたか否かを判定する。ステップS33の判定は、ステップS32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS33の判定処理においては、CPU31は、写真表示モードを表す画像が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS33の判定結果が肯定である場合、ステップS34の処理が実行される。一方、ステップS33の判定結果が否定である場合、後述するステップS35の処理が実行される。
ステップS34において、CPU31は、写真表示モードにおいて実行すべき処理(写真表示モード処理)を実行する。以下、図11を参照して、写真表示モード処理の詳細を説明する。
図11は、図10に示す写真表示モード処理(ステップS34)の流れを示すフローチャートである。写真表示モード処理においては、まずステップS41において、CPU31は表示処理を行う。写真表示モードにおけるステップS41では、過去に撮影された保存画像等が表示される。以下、図12を参照して、写真表示モードにおいて表示される画像について説明する。
図12は、写真表示モードにおいて表示される画像の一例を示す図である。図12に示すように、ステップS41においては、複数(図では3つ)の保存画像81〜83と、カーソル84と、スクロールボタン85および86と、設定ボタン87と、終了ボタン88とが下側LCD12に表示される。
図12において、保存画像81〜83は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存されている保存画像(の一部)である。また、カーソル84によって囲まれている保存画像82が、カーソル84によって現在選択中の画像である。また、スクロールボタン85および86は、保存画像81〜83を左右にスクロールさせるためのボタンである。すなわち、画面右側のスクロールボタン85に対してタッチ入力が行われた場合、保存画像81〜83は右側にスクロールし、画面左側のスクロールボタン86に対してタッチ入力が行われた場合、保存画像81〜83は左側にスクロールする。保存画像が左右にスクロールする結果、下側LCD12に表示される保存画像が変更されるとともに、カーソル84で選択される保存画像が変更される。
なお、本実施形態においては、写真表示モードにおいては、簡易撮影処理または多機能撮影処理のいずれかにおいて保存された撮像画像が表示される。本実施形態においては、簡易撮影処理において保存された保存画像も、多機能撮影処理において保存された保存画像も、区別なく保存される。具体的には、いずれの保存画像についても、保存画像のデータファイルのファイル名を付けるルール(例えば、撮影時の日時や、情報処理装置10で撮影された画像の通算枚数等を用いてファイル名を付す)は同じである。いずれの撮影処理において保存された保存画像についても区別なく保存される結果、写真表示モードにおいては、各撮影処理において保存された保存画像の両方を表示することができる。
設定ボタン87は、カーソル84によって選択されている保存画像を、新たにお気に入り画像として設定する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、設定ボタン87に対してタッチ入力が行われた場合、カーソル84によって選択されている保存画像がお気に入り画像に設定される。
終了ボタン88は、写真表示モードを終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン88に対してタッチ入力が行われた場合、写真表示モードが終了して、CPU31による処理はステップS31の処理に戻る。
なお、ステップS41においては、上側LCD22には、何らかの情報が表示されてもよいし、表示が行われなくてもよい。本実施形態においては、CPU31は、カーソル84によって選択されている保存画像を上側LCD22に表示する。
図11の説明に戻り、ステップS41の次にステップS42の処理が実行される。ステップS42において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップS42の処理は上記ステップS6の処理と同様である。ステップS42の次にステップS43の処理が実行される。
ステップS43において、CPU31は、下側LCD12に表示されている保存画像をスクロールさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップS43の判定は、ステップS42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS43の判定処理においては、CPU31は、スクロールボタン85または86が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS43の判定結果が肯定である場合、ステップS44の処理が実行される。一方、ステップS43の判定結果が否定である場合、後述するステップS45の処理が実行される。
ステップS44において、CPU31は、下側LCD12に表示されている保存画像をスクロールさせる。すなわち、スクロールボタン85に対してタッチ入力が行われた場合には保存画像を右にスクロールさせ、スクロールボタン86に対してタッチ入力が行われた場合には保存画像を左にスクロールさせる。これによって、下側LCD12の画面にそれまで表示されていなかった保存画像が表示される。ステップS44の次に上記ステップS41の処理が再度実行される。
一方、ステップS45において、CPU31は、お気に入り画像として保存画像を設定する操作が行われたか否かを判定する。ステップS45の判定は、ステップS42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS45の判定処理においては、CPU31は、設定ボタン87が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS45の判定結果が肯定である場合、ステップS46の処理が実行される。一方、ステップS45の判定結果が否定である場合、上記ステップS41の処理が再度実行される。
ステップS46において、CPU31は、カーソル84によって現在選択されている保存画像を、お気に入り画像として設定する。具体的には、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存されている当該保存画像のデータに対して、お気に入り画像であることを示す情報を付加する。さらに、本実施形態においては、CPU31は、ステップS46において、上記保存画像を第1グループから第3グループのいずれに設定するかを選択させる。したがって、上記保存画像のデータには、第1〜第3グループのうちでユーザが選択したグループを示す情報が付加される。以上のステップS46の次にステップS47の処理が実行される。
ステップS47において、CPU31は、写真表示モードを終了するか否かを判定する。ステップS47の判定は、ステップS42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS47の判定処理においては、CPU31は、終了ボタン88が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS47の判定結果が肯定である場合、CPU31は図11に示す写真表示モード処理を終了する。一方、ステップS47の判定結果が否定である場合、上記ステップS41の処理が再度実行される。
以上に説明した写真表示モードにおいて、ユーザは、過去に撮影した保存画像を閲覧することができるとともに、保存画像をお気に入り画像として設定することができる。上述したように、上記ステップS3においては、メニュー画面において表示される表示画像(図7に示す表示画像75)は、お気に入り画像の中から選択される。したがって、ユーザは、表示画像として表示される対象となる画像を自分で選択することができる。
図10の説明に戻り、上記ステップS34の処理が終了すると、ステップS31の処理が再度実行される。したがって、写真表示モードが終了すると、写真表示モードと撮影モードとのいずれかをユーザに選択させる画面が再度表示される(ステップS31)。
一方、ステップS35において、CPU31は、撮影モードが選択されたか否かを判定する。ステップS35の判定は、ステップS32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS35の判定処理においては、CPU31は、撮影モードを表す画像が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS35の判定結果が肯定である場合、ステップS36の処理が実行される。一方、ステップS35の判定結果が否定である場合、後述するステップS37の処理が実行される。
ステップS36において、CPU31は、撮影モードにおいて実行すべき処理(撮影モード処理)を実行する。以下、図13を参照して、撮影モード処理の詳細を説明する。
図13は、図11に示す撮影モード処理(ステップS36)の流れを示すフローチャートである。撮影モード処理においては、まずステップS50において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ24によって撮像された画像のデータを取得する。ステップS50の処理は上記ステップS22の処理(図8)と同じである。ステップS50の次にステップS51の処理が実行される。
ステップS51において、CPU31は表示処理を行う。撮影モードであるステップS51においては、カメラ23または24による撮像画像等が表示される。以下、図14を用いて、撮影モードにおいて表示される画像について説明する。
図14は、撮影モードにおいて表示される画像の一例を示す図である。図14に示すように、ステップS51においては、図9と同様の撮像画像77の他、各種ボタン91〜99が下側LCD12に表示される。各ボタン91〜99は、その画像の位置に対してユーザがタッチ入力を行うことによって、情報処理装置10に対する指示を行うための画像である。以下、各ボタン91〜99について説明する。
撮影ボタン91は、撮影操作を行うためのボタン画像である。すなわち、撮影ボタン91に対してタッチ入力が行われた場合に撮像画像の保存処理が行われる。なお、撮影ボタン91は、ユーザが右手または左手のどちらの手で操作する場合にも操作しやすいように、下側ハウジング11の(左右方向に関して)略中央に表示されることが好ましい。
カメラ切替ボタン92は、カメラ切替操作を行うための画像である。すなわち、カメラ切替ボタン92に対してタッチ入力が行われた場合、内側カメラ23および外側カメラ24のうちで、撮像を行うカメラが切り替えられる。
終了ボタン93は、撮影モードを終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン93に対してタッチ入力が行われた場合、撮影モードが終了して、CPU31による処理はステップS31の処理に戻る。
また、各ボタン94〜99は、編集処理における指示を行うためのボタン画像である。ペンモードボタン94、消しゴムモードボタン95、およびスタンプモードボタン96は、編集モードを変更する操作を行うためのボタン画像である。ここで、本実施形態では、ペンモード、スタンプモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を撮像画像に付加することができる。スタンプモードにおいては、予め用意されたスタンプ画像を撮像画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を消去することができる。ペンモードボタン94は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモードボタン95は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。スタンプモードボタン96は、編集モードをスタンプモードに変更する指示を行うための画像である。
太さ変更ボタン97は、ペンモードにおいて入力される線の太さを変更する指示を行うための画像である。色変更ボタン98は、ペンモードにおいて入力される線の色を変更する指示を行うための画像である。全消去ボタン99は、ペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を全て消去する指示を行うための画像である。
上記各ボタン94〜99を用いて指示を行うことによって、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。なお、図14においては、後述する編集処理においてユーザによって入力される画像がない場合における画像を示している。また、本実施形態においては、上側LCD12には、撮影モードにおける操作の仕方をユーザに説明する画像が表示される。
図13の説明に戻り、ステップS52において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップS52の処理は上記ステップS6の処理と同様である。ステップS52の次にステップS33の処理が実行される。
ステップS53において、CPU31は、撮影操作が行われたか否かを判定する。ステップS53の判定は、ステップS52でメインメモリ32に記憶された操作データおよび入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS53の判定処理においては、CPU31は、Lボタン14IまたはRボタン14Jが押下されたか、あるいは、撮影ボタン91が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。このように、多機能撮影処理においては、ユーザは、簡易撮影処理における撮影操作と同じ操作(Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作)を撮影操作として行うことができるとともに、撮影ボタン91をタッチする操作を撮影操作として行うことができる。ステップS53の判定結果が肯定である場合、ステップS54の処理が実行される。一方、ステップS53の判定結果が否定である場合、後述するステップS55の処理が実行される。
上記ステップS53で述べたように、本実施形態においては、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とが共通に有する機能である撮影処理機能は、同一の操作(Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作)に応じて実行される。プログラムが変わっても同じ機能に関しては同じ操作を行うことが可能であるので、ユーザにとって使いやすい操作体系を提供することができる。なお、「共通に有する機能が同一の操作に応じて実行される」とは、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とのいずれにおいても、ある操作によってある同じ機能が実行されればよいことを意味しており、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とのいずれか一方において、当該ある操作とは異なる操作によっても当該機能が実行されることを除外する意味ではない。すなわち、本実施形態のように、多機能撮影アプリケーションプログラム53においては、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作の他に、撮影ボタン91をタッチする操作によって撮影処理が実行されるようにしてもよい。
ステップS54において、CPU31は撮像画像を保存する。ステップS54における処理は、上記簡易撮影処理におけるステップS26の処理と同じである。したがって、本実施形態においては、簡易撮影処理と多機能撮影処理とにおいて、撮像画像を保存する処理は同じように実行される。具体的には、撮像に用いられるカメラの決定方法および保存先の決定方法が、簡易撮影処理と多機能撮影処理とで同じ方法によって行われる。ステップS54の次に、後述するステップS59の処理が実行される。
ステップS55において、CPU31は、カメラ切換操作が行われたか否かを判定する。ステップS55の判定は、ステップS52でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS55の判定処理においては、CPU31は、カメラ切替ボタン92が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS55の判定結果が肯定である場合、ステップS56の処理が実行される。一方、ステップS55の判定結果が否定である場合、後述するステップS57の処理が実行される。
ステップS56において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切り替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ24に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ24である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および24のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示を行う。上記ステップS56の処理が実行された場合、次に行われるステップS50では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップS51では切替後のカメラで撮像された画像が下側LCD12に表示されることになる。また、ステップS56において、CPU31は、切替後のカメラを示すデータをカメラ切替データ67としてメインメモリ32に記憶する。これによって、次回に多機能撮影処理を実行する場合、および、簡易撮影処理を実行する場合において、切替後のカメラによって撮像が行われることとなる。ステップS56の次に、後述するステップS59の処理が実行される。
ステップS57において、CPU31は、編集操作が行われたか否かを判定する。ステップS57の判定は、ステップS52でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS57の判定処理においては、CPU31は、各ボタン94〜99が表示される領域、または、撮像画像77が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS57の判定結果が肯定である場合、ステップS58の処理が実行される。一方、ステップS57の判定結果が否定である場合、後述するステップS59の処理が実行される。
ステップS58において、CPU31は、ユーザによって行われたタッチ入力に従って各種の編集処理を行う。例えば、各ボタン94〜98がタッチされた場合には、CPU31は、タッチされたボタンに応じて設定(編集モード、および、線の太さまたは色に関する設定)を変更する。また、撮像画像77の領域がタッチされた場合には、タッチされた位置に対して、編集モードに応じた処理を行う。すなわち、編集モードがペンモードである場合にはタッチ入力による軌跡の画像を撮像画像77に付加し、スタンプモードである場合には、予め用意されたスタンプ画像を撮像画像77に対してタッチ位置に付加し、消しゴムモードである場合には、タッチされた位置に対してペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を消去する。また、全消去ボタン99がタッチされた場合には、ペンモードまたはスタンプモードで撮像画像77に対して付加された画像を全て消去する。以上のステップS58の次に、ステップS59の処理が実行される。
ステップS59において、CPU31は、撮影モードを終了するか否かを判定する。ステップS59の判定は、ステップS452でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS59の判定処理においては、CPU31は、終了ボタン93が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS59の判定結果が肯定である場合、CPU31は図13に示す撮影モード処理を終了する。一方、ステップS59の判定結果が否定である場合、上記ステップS50の処理が再度実行される。以上で、図13に示す撮影モード処理の説明を終了する。
図10の説明に戻り、上記ステップS36の処理が終了すると、ステップS31の処理が再度実行される。したがって、撮影モードが終了すると、写真表示モードと撮影モードとのいずれかをユーザに選択させる画面が再度表示される(ステップS31)。
一方、ステップS37において、CPU31は、保存画像の保存先を変更する操作が行われたか否かを判定する。ステップS37の判定は、ステップS32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS37の判定処理においては、CPU31は、撮像画像の保存先を変更する指示を表す画像が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS37の判定結果が肯定である場合、ステップS38の処理が実行される。一方、ステップS37の判定結果が否定である場合、後述するステップS39の処理が実行される。
ステップS38において、CPU31は、撮像画像の保存先を変更する。すなわち、現在の保存先が保存用データメモリ34である場合には、保存先をメモリカード28へと変更し、現在の保存先がメモリカード28である場合には、保存先を保存用データメモリ34へと変更する。具体的には、CPU31は、変更後の保存先を示すデータを保存先データ68としてメインメモリ32に記憶する。ステップS38の次にステップS31の処理が再度実行される。
ステップS39において、CPU31は、多機能撮影処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって多機能撮影処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。多機能撮影処理を終了する指示は、例えば、ステップS31における表示処理において、多機能撮影処理を終了する操作を行うためのボタン画像を表示するようにし、当該ボタン画像をタッチすることにより行われてもよい。また、上記指示は、予め定められた所定のボタンを押下することにより行われてもよい。ステップS39の判定結果が否定である場合、ステップS31の処理が再度実行される。一方、ステップS39の判定結果が肯定である場合、CPU31は、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行を終了し、多機能撮影処理を終了する。その後、図6に示すステップS3の処理が再度実行される。
図6の説明に戻り、ステップS13において、CPU31は、情報処理装置10における処理を終了するか否かを判定する。ステップS13の判定は、例えばユーザが所定の終了指示操作(具体的には、電源ボタン14Fを押下する操作等)を行ったか否か等によって行われる。ステップS13の判定結果が否定の場合、ステップS5の処理が再度実行される。一方、ステップS13の判定結果が肯定の場合、CPU31は図6に示す処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、メニュー画面が表示されている状態(起動受付状態。ステップS5)において、情報処理装置10は、被選択アプリケーションプログラムを起動するための第1起動操作を受け付ける(ステップS11およびS12)とともに、簡易撮影プログラム52を起動するための撮影可能操作を受け付ける(ステップS9およびS10)。したがって、メニュー画面が表示されている状態から撮影可能操作によって直ちに簡易撮影プログラム52を起動することができるので、ユーザは、簡易撮影プログラム52を容易に起動することができる。特に、本実施形態においては、所望の被選択アプリケーションプログラムを起動するためには、ユーザは必要に応じてスクロール操作を行った後で第1起動操作を行わなければならないのに対して、簡易撮影プログラム52を起動するためには、ユーザは撮影可能操作を行うのみでよい。したがって、本実施形態においては、被選択アプリケーションプログラムよりも簡易撮影プログラム52をより容易に起動することができる。
さらに、上記実施形態によれば、簡易撮影プログラム52の実行中(撮影可能状態。ステップS22〜S28)においては、CPU31は、撮影アプリケーションプログラム53を起動するための第2起動操作を受け付ける(ステップS28)。これによれば、ユーザは、簡易撮影プログラム52による撮影を行っている最中であっても、第2起動操作によって多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することができる。したがって、簡易撮影プログラム52による撮影の最中に、簡易撮影プログラム52が有していない多機能撮影アプリケーションプログラム53の機能を使用したくなった場合であっても、ユーザは、第2起動操作によって容易かつ迅速に当該機能を使用することができる。
また、本実施形態においては、相対的に簡易な機能である簡易撮影プログラム52がメニュー画面から迅速に起動することが可能であり、より多くの機能を有する多機能撮影アプリケーションプログラム53を簡易撮影プログラム52の実行中において直ちに起動することが可能である。したがって、本実施形態によれば、「まず簡易な機能の撮影用プログラムによって情報処理装置10を操作し、次に、より多機能な撮影用プログラムによって情報処理装置10の各種の撮影機能を利用する」という利用態様でユーザに情報処理装置10を使用させることができ、情報処理装置10の操作にユーザが次第に慣れていくように使用させることができる。また、簡易撮影プログラム52は多機能撮影アプリケーションプログラム53の紹介用(試用版)であるとみなすことができ、情報処理装置10の提供者側からすれば、メニュー画面から簡易撮影プログラム52を迅速に起動可能とすることによって、ユーザによる多機能撮影アプリケーションプログラム53の利用を促進することができる。
また、本実施形態においては、簡易撮影プログラム52の機能は多機能撮影アプリケーションプログラム53の機能の一部であるので、簡易撮影プログラム52のデータサイズは、多機能撮影アプリケーションプログラム53のデータサイズに比べて小さい。したがって、メニュー画面から上記撮影可能操作によって起動されるプログラムを、データサイズの小さい方の簡易撮影プログラム52とすることにより、メニュー画面から撮影用のプログラムを迅速に起動させることができる。
(撮影誘導処理)
次に、上記ステップS2における、撮影誘導処理の詳細について説明する。図15は、図6に示す撮影誘導処理(ステップS2)の流れを示すフローチャートである。撮影誘導処理においては、まずステップS61において、CPU31は、撮影を行うか否か(すなわち、情報処理装置10の状態を撮影可能状態へと遷移させるか否か)をユーザに選択させる選択画面を表示する。例えば、「写真を撮って見ませんか?」というメッセージとともに、撮影を行う指示を行うためのボタン画像と、撮影を行わない指示を行うためのボタン画像とを下側LCD12に表示する。ステップS61の次にステップS62の処理が実行される。
ステップS62において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップS62の処理は上記ステップS6の処理と同じである。ステップS62の次にステップS63の処理が実行される。
ステップS63において、CPU31は、撮影を行う指示が選択されたか否かを判定する。ステップS63の判定は、ステップS62でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS63の判定処理においては、CPU31は、撮影を行う指示を行うためのボタン画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップS63の判定結果が肯定である場合、ステップS64の処理が実行される。一方、ステップS63の判定結果が否定である場合、後述するステップS65の処理が実行される。
ステップS64において、CPU31は、簡易撮影処理を実行する。この簡易撮影処理は、上記ステップS10と同様であるので、詳細な説明を省略するが、この簡易撮影処理によって撮影可能状態となるので、ユーザは、撮影操作を行うことができる。ステップS64の簡易撮影処理が終了後、CPU31は図15に示す撮影誘導処理を終了する。なお、本実施形態においては、ステップS64の処理とステップS10の処理とが同じであるので、ステップS64の簡易撮影処理においてもステップS10と同様、簡易撮影処理中において多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することが可能である。ただし、他の実施形態においては、ステップS64の簡易撮影処理においては、第2起動操作を行うためのボタン画像78を表示しないようにし、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することができないようにしてもよい。
一方、ステップS65においては、CPU31は、撮影機能に関する紹介を行うための画像を表示する。例えば、簡易撮影プログラム52および多機能撮影アプリケーションプログラム53に関する機能を説明する画像等を各LCD12および22に表示する。ステップS65の後、CPU31は図15に示す撮影誘導処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、情報処理装置10は、情報処理装置10の起動が初めてであるか否かを判定し(ステップS1)、情報処理装置10が最初に起動される場合(ステップS1でYes)には、情報処理装置10の状態を撮影可能状態へと遷移させるか否かをユーザに選択させる表示を行う(ステップS61)。そして、撮影を行うことをユーザが選択した場合(ステップS63でYes)には、実際に撮影操作を体験させる(ステップS64)。これによって、情報処理装置10における撮影操作を最初に体験してもらうようにユーザを誘導することができる。つまり、撮影誘導処理によって、情報処理装置10を初めて使用するユーザに対してまず最初に撮影操作を行わせることができ、撮影操作に慣れさせることができる。また、本実施形態においては、ステップS64において上記簡易撮影プログラム52による簡易な撮影操作をユーザに体験させるので、最初に多機能撮影アプリケーションプログラム53による撮影操作を体験させる場合に比べて、ユーザは容易に撮影操作を行うことができる。また、情報処理装置10の製造者側からすれば、まず簡易な撮影操作をユーザに実際に体験してもらうことで、情報処理装置10の撮影機能をユーザにわかりやすく紹介することができる。
なお、本実施形態においては、ステップS61において、撮影可能状態へと遷移させるか否かをユーザに選択させるようにしたが、他の実施形態においては、撮影誘導処理において、ユーザに選択させることなく、撮影可能状態へと遷移させるようにしてもよい。すなわち、ユーザに選択させることなく、撮影用のプログラム52または53による撮影処理を実行するようにしてもよい。
(表示画面の変更について)
本実施形態においては、情報処理装置10は、メニュー画面における表示画像の内容を所定のタイミングで(ユーザの指示によらず、自動的に)変更する。これによって、メニュー画面に変化を与え、ユーザを飽きさせないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、上記所定のタイミングには、情報処理装置10が起動したタイミング、および、被選択アプリケーションプログラムが終了したタイミングが含まれる。すなわち、上述したように、情報処理装置10が起動した場合、および、被選択アプリケーションプログラムが終了した場合には、ステップS3の処理が実行された後でステップS5の表示処理が実行されるので、メニュー画面における表示画像が変更される。つまり、情報処理装置10を起動する度、および、被選択アプリケーションプログラムを実行する度に表示画像が変更される。これによれば、ユーザにとっては起動時および被選択アプリケーションプログラムの実行終了時に(「どの画像が表示されるのか」という)楽しみができるので、情報処理装置10の提供者側にとっては、ユーザが情報処理装置10を起動したり被選択アプリケーションプログラムを実行したりすること(すなわち、情報処理装置10を使用すること)を促進させることができるという効果がある。
さらに、本実施形態においては、上記所定のタイミングには、折り畳み式である情報処理装置10を開いたタイミングが含まれる。なお、本実施形態においては、閉じた状態にある情報処理装置10はスリープモードの状態であるので、上記「情報処理装置10が起動したタイミング」には「閉じた状態(スリープモード)にある情報処理装置10が開いた(スリープモードから再起動した)タイミング」が含まれるとも言える。CPU31は、開いた状態にある情報処理装置10を一端閉じた後で再び情報処理装置10を開いた場合、閉じた前後で表示画像を変更するのである。これによって、ユーザにとっては情報処理装置10を開く際に楽しみができるので、情報処理装置10の提供者側にとっては、情報処理装置10を開かせることによってユーザによる情報処理装置10の使用を促進させることができるという効果がある。なお、本実施形態においては、閉じた状態にある情報処理装置10が開いたタイミングでは、表示画面をランダムに変更するのではなく、所定の順序に従って変更する。以下、図16を参照して、開閉に応じて表示画像を変更する処理の詳細を説明する。
図16は、情報処理装置10の開閉時に実行される処理(開閉時処理)の詳細を示すフローチャートである。図16に示す処理は、図6に示す処理中の間の任意のタイミングにおいて、情報処理装置10が閉じられたことに応じて開始される。
開閉時処理においては、まずステップS71において、CPU31は、情報処理装置10をスリープモードに遷移する。具体的には、CPU31は、各LCD12および22における画像表示を停止したり、実行中のアプリケーションプログラムにおける処理を一時停止させたりする。ステップS71の次にステップS72の処理が実行される。
ステップS72において、CPU31は、情報処理装置10が開いた状態となったか否かを判定する。ステップS72の判定結果が肯定である場合、ステップS73の処理が実行される。一方、ステップS72の判定結果が否定である場合、再度ステップS72の処理が実行される。すなわち、CPU31は、情報処理装置10が開いた状態となるまで待機する。
ステップS73において、CPU31は、開閉時処理が開始される前の状態から表示画像を変更する。ここで、ステップS73においては、お気に入り画像のうちから表示画像を所定の順番に従って順次選択することによって、表示画像を変更する。以下、図17を参照して表示画像の変更方法について説明する。
図17は、ステップS73における表示画像の変更方法を示す図である。なお、図17においては、第1グループには3つのお気に入り画像、第2グループには2つのお気に入り画像、第3グループには4つのお気に入り画像が含まれている場合を例として示している。本実施形態においては、各グループに含まれるお気に入り画像は、所定の順序で並んで管理される。所定の順序とは、例えば撮影(保存)された日時の順でもよいし、お気に入り画像として設定された日時の順でもよいし、ユーザによって設定された順序でもよい。ステップS73においては、この順番に従ってお気に入り画像が順次変更される。すなわち、CPU31は、変更前における(開閉時処理が開始される前の状態における)表示画像の次の順番のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。また、変更前における表示画像がそのグループ内で最後の順番のお気に入り画像である場合、当該グループの次のグループの先頭のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。また、変更前における表示画像が第3グループ内で最後の順番のお気に入り画像である場合、第1グループの先頭のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。以上のように、ステップS73においては、図17に示す矢印の順番に従って表示画像が変更されていくこととなる。なお、ステップS73の後、CPU31は開閉時処理を終了し、開閉時処理が開始される直前の状態に復帰する。
以上のように、本実施形態においては、情報処理装置10を開いた状態にされる度に、表示画像が所定の順序で切り替わる。これによれば、ユーザは、情報処理装置10を開閉する操作によって次々と表示画像を変更して楽しむことができる。例えば、ユーザは、情報処理装置10を開く度に絵(表示画像)が変わる4コマ漫画を作成したり、情報処理装置10の開閉を繰り返すことで時系列に並んだ一連の写真を連続して見たりすることができる。なお、このとき、上記ステップS3においては、CPU31は、各グループの先頭のお気に入り画像のうちからランダムで表示画像を選択するようにしてもよい。これによって、各グループ内に含まれる全ての画像を所定の順序で連続して表示することができる。
なお、他の実施形態においては、情報処理装置10は、所定の操作(例えば所定のボタンを押下する操作)に応じて表示画像が所定の順序で切り替わるようにしてもよい。すなわち、上記所定のタイミングは、所定の操作が行われたタイミングであってもよい。
[変形例]
上記実施形態では、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53との間で、所定の情報(データ)を共通に使用することとした。具体的には、2つのプログラム52および53は、撮像を行うカメラの情報および保存画像の保存先の情報を共通に使用した。ここで、他の実施形態においては、2つのプログラム52および53は、他の情報を共通に使用するようにしてもよい。例えば、情報処理装置10で撮影を行った通算数に基づいて保存画像のファイル名を決定する場合であれば、当該通算数の情報を共通に使用するようにしてもよい。
また、他の実施形態においては、情報処理装置10は、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合(ステップS28でYesの場合)と、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合(ステップS11でYesの場合)とで、多機能撮影アプリケーションプログラム53に渡されるべき引数の内容を異なるようにしてもよい。
例えば、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードを示す情報を、上記引数としてもよい。つまり、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合と、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合とで、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードが異なるようにしてもよい。具体的には、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には上記実施形態と同様に、実行開始時におけるモードを、撮影モードと写真表示モードとを選択させるモードとするのに対して、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、実行開始時におけるモードを撮影モードとするようにしてもよい。撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、ユーザが簡易撮影プログラム52が有しない機能で撮影を行うために、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動したと想定することができるからである。また、他の実施形態においては、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、実行開始時におけるモードを写真表示モードとし、さらに、撮影可能状態において表示されていた表示画像に関連する画像(例えば、表示画像と同じグループのお気に入り画像や、表示画像と同じ日に撮影された画像等)を表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタン画像(図9に示すボタン画像78)は1つであったが、他の実施形態においては、2つのボタン画像を表示するようにしてもよい。ここで、2つのボタン画像のうちの一方は、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードを撮影モードとして多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタンであり、他方は、実行開始時におけるモードを写真表示モードとして多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタンである。このように、他の実施形態においては、情報処理装置10は、第2起動操作を複数種類用意し、行われた第2起動操作の種類によって(多機能撮影アプリケーションプログラム53の)実行開始時のモードが異なるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、起動機能プログラム51とは異なるプログラムとし、起動機能プログラム51とは別に起動用プログラムによって起動されるものとした。ここで、他の実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、起動機能プログラム51の一部として構成されてもよい(つまり、起動用プログラム61において起動機能プログラム51と簡易撮影プログラム52とは1つのプログラムであってもよい)。また、他の実施形態においては、起動機能プログラム51が簡易撮影プログラム52を起動するようにしてもよい。つまり、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とは、起動させるための指示(操作)が異なっていればよく、同じプログラムによって起動されてもよいし、異なるプログラムによって起動されてもよい。