JP4262607B2 - リザーブベースのmacおよび光学式ネットワーク - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、2002年3月28日に出願された米国仮特許出願第60/367,786号「リザーブ(reservation)ベースのメディア・アクセス・コントローラおよびリザーブベースの光学式ネットワーク」(Reservation−Based Media Access Controller and Media−Based Optical Network)の優先権を主張し、その内容を参照によって本明細書に組み込む。
【0002】
本発明はオールファイバ・ネットワークにおける帯域幅および効率の最適化に関する。ダイナミック・オールファイバ光ネットワークは単方向のファイバ・リングを介したシングルホップ光ルーティング用の高速同調可能なレーザーを利用する。リングへのアクセスはメディア・アクセス・コントローラ(MAC)によって行われ、各ノードは専用波長を有しており、ファイバは複数の専用波長を同時に搬送できる。このため、各ファイバはノード数と一致する数の波長を有している。各ノードから送出される同調波長は、宛先ノード内にある対応して同調された受信機によって受信される。このため、同調可能な波長をパケット毎に用い、対象とする受信ノードの波長でパケットを送信する。
【背景技術】
【0003】
このような先行技術のネットワークはシンクロナス(同期的)、かつスロット化されたネットワークと呼ばれ、ファイバ・リングは基本的にリングを単方向に回転する複数のタイム・スロットへと分割される。場合によっては、各ノードが各リングで同じデータを逆方向に送信するように、2つのリングを使用することができる。各ノードはタイム・スロットの境界内でのみパケットを送信することができる。タイム・スロットの長さは典型的には固定されている。パケットのスケジューリングは一般に波長とタイム・スロットのスケジューリングを介して行われる。タイム・スロットの衝突を回避するため、各波長では1つのノードだけが送信可能である。タイム・スロットが特定の波長のパケットを有すると、他のノードはその波長ではそのタイム・スロット内送信が不能であり、それによってそのタイム・スロットでの波長を自由にする。
【0004】
MMRおよびSRRの研究(Marco Ajmone Marsan、Andrea Bianco、Emilio Leonardi、A.Morabito、およびFabio Neriによる)はスロット化された全光マルチリング・トポロジーを扱っている。これらの研究で提示されているMACアルゴリズムはノードの飢餓状態を防止するための各ノードの搬送波検出能力、およびフェアネス・アルゴリズムに基づいている。搬送波検出機能は通信量に応じて送信資源に適応する能力をネットワークに付与する。このようにして、ネットワークの帯域幅をさらに有効に利用できる。しかし、このアプローチには、アルゴリズムに帯域幅をリザーブする能力がなく、その結果、ネットワークが一定のビット伝送速度の通信をサポートしないという欠点がある。このテーマの1つのバージョンが同じ著者によって開発されたSR3アルゴリズムで扱われている(「SR3:全光WDM マルチリングを経たマルチメディア・アプリケーション用の帯域幅リザーブMACプロトコル」”SR3:A Bandwidth Reservation MAC Protocol for Multimedia Applications over All−Optical WDM Multi−Rings”Marco Ajmone Marsan、Andrea Bianco、Emilio Leonardi、A.Morabito、およびFabio Neri著)。SR3アルゴリズムはさらに、2つのノード間の帯域幅をリザーブする付加的な能力を有する搬送波検出の着想に基づいている。ソース・ノードから特定の宛先ノードまでの間のリザーブ帯域幅は帯域幅の1/Nに及ぶことが可能である(Nはノード数)。SR3はリザーブをサポートし、ひいては一定のビット伝送速度の通信量をサポートするものの、ノード数の増加と共に増大するリザーブ制限によって、一定ビット伝送速度の通信に割り当て可能な帯域幅が制限される。さらに、搬送波検出のアプローチはノードの飢餓状態を避けるためにフェアネス・アルゴリズムを必要とする。SATトークンに基づくフェアネス・アルゴリズムは大きな遅延の原因になることがある。フェアネス・アルゴリズムが原因で生じた遅延によって、フェアネスに基づいたネットワークが音声/ビデオ通信のような遅延感応通信を搬送できなくなる。フェアネス・アルゴリズムを改良し、遅延を最小限にするため、I.Cidon、L.Georgiadis、R.Guerin、およびY.Shavittによって改良型のフェアネス・アルゴリズムが提案された(「スペース再利用(Spatial Reuse)を伴うリング用の改良型のフェアネス・アルゴリズム」“Improved Fairness Algorithm for Rings with Spatial Reuse”)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的はファイバ・ネットワークにおける帯域幅および効率を最適化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、ネットワーク内で帯域幅をリザーブする方法であって、複数のノードを有し、デュアル光ファイバ・リングを有するネットワークを供給する工程と、複数のノード間での通信の必要性に基づいて帯域幅の要求のための需要行列を計算する工程と、ネットワークに該ネットワーク長の整数分の一の長さのタイム・スロットを整数個配列するように供給する工程と、タイム・スロットの配列に基づく2つのノード間の帯域幅をリザーブすることを含め、需要行列に基づいてノード間通信用の帯域幅をリザーブする工程と、波長とタイム・スロットとをリザーブすることによって、2つのノード間での送信をスケジューリングする工程と、データをクリティカル・データとノンクリティカル・データとに分類する工程と、前記第一ファイバ・リングまたは第二ファイバ・リング内の障害の発生を判定する工程と、障害の発生に基づいて需要行列を再計算する工程と、宛先ノードに達するようにノンクリティカル・パケットを前記第一ファイバ・リングおよび第二ファイバ・リングの適宜の1つで送信する工程とを含み、クリティカル・データは前記デュアル・ファイバ・リングの第一ファイバ・リングと、第二ファイバ・リングとで送信され、またノンクリティカル・データは第一ファイバ・リングで送信されることを特徴とする方法が提供される。
【0007】
また、本発明の他の観点によれば、通信用のリザーブマップを作成する方法であって、ネットワーク上で接続された複数のノードからの需要データに基づいて需要行列を作成する工程と、需要行列および一連のパケットが宛先ノードへの原点経路を横切るか否かにより分類される衝突グループに基づいて2部グラフを作成する工程と、リザーブフレーム内の複数のタイム・スロットから、未割り当てタイム・スロットのうちの最大数の割り当て制約を有している未割り当てタイム・スロットを選択する工程と、前記タイム・スロットの割り当て制約に基づいて2部グラフを修正し、前記割り当て制約の表示が2部グラフから削除される工程と、調整された2部グラフ用の最大マッチング集合を作成する工程と、最大マッチング集合に含まれるオリジナルのグラフ・エッジの重みを減分する工程と、最大マッチング集合に基づいて、選択されたタイム・スロット用のリザーブマップ・タイム・スロットを作成する工程と、最大マッチング集合にしたがってタイム・スロットの制約を更新する工程とを含む方法が提供される。
【0008】
また、本発明のさらに他の観点によれば、光ファイバ・リング・ネットワーク上のノード間でのデータ通信方法であって、光ファイバ・リング・ネットワーク内の複数のノードの各ノード用に需要データを作成する工程と、前記複数のノードのうちの少なくとも1つのノード内に、前記需要データに基づく需要行列を作成する工程と、複数のタイム・スロットと複数の波長とを備えたリザーブフレームの各波長および各タイム・スロット用にリザーブマップを作成することによって、タイム・スロットごとに、および波長ごとに帯域幅をリザーブする工程と、光リング・ネットワーク内の障害の存在を判定する工程と、該判定に基づいて需要行列を再度作成する工程と、選択されたパケットを宛先ノードの位置に応じて、第一のファイバで第一の方向に、または第二のファイバで第二の方向に送信する工程とを含む方法が提供される。
【0011】
本発明はさらに、上記の方法を実行し、要素を実装するためのさまざまな手段を含むシステムに対するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を的確に理解するために添付図面を参照されたい。
本発明は、図1に示されているように、ノードに超高速同調可能なレーザー送信機11と固定受信機10とが備えられている全光ネットワーク用のシステムおよび方法に対するものである。加えて、本発明はいずれか1つのモードをマスター・ノードまたはオリジナル・ノードとして規定する。マスター・ノードはネットワーク・ノードのどれでもよく、また、クロックの配分、およびMAC12内でのリザーブアルゴリズムの実行のような付加的なタスクを実行できる。
【0013】
全光ファイバ・リング・トポロジーによればNに及ぶ接続を同時に確立することができる。ここでNはノードおよび/または波長の数である。接続数を最大にするため、衝突がないMACを使用する必要がある。MACは各タイム・スロット用に接続の集合があらかじめ規定されるリザーブ機構を使用している。接続の集合は衝突が生じないように、すなわち2つのノードが同じタイム・スロットで同じ波長で送信しないように規定される。一般に、リザーブベースのMACではタイム・スロットに識別番号(タグ)を付けることが必要である。このように、全てのノードが同じタイム・スロットを同じリザーブと関連付ける。MACはタイム・スロットを0からM−1の増分する数で反復的にタグする。図2に示すように、連続するMのタイム・スロット(0からM−1)がリザーブフレーム形成した。識別番号が同じタイム・スロットは全て同じリザーブ定義を有している。
【0014】
タイム・スロットの識別番号によって全てのノードをシンクロナイズ(同期化)するため、タイム・スロットの識別番号「0」でマスター・ノードは各ノードにパケットを送信する。各ノードは、各ノード内の局所モジュロMカウンタをリセットする。その後、カウンタはタイム・スロットごとに増分され、ノードは現行のタイム・スロットの識別番号をカウンタから知ることができる。
【0015】
異なるM個のタイム・スロットがあるとすると、リザーブマップはM個のタイム・スロット・リザーブまたは集合を含んでいる。M×Nの行列がリザーブマップを表す。ただしMはリザーブフレームのサイズであり、Nはノード/波長の数である。行列の列はリザーブスロットを表し、行はソースのノード/波長を表し、数値は宛先のノード/波長を表す。
【0016】
リング・トポロジーでは、リザーブフレームを使用するにはリング長に特別な注意が必要である。左に送信されるタイム・スロットは右から到達するタイム・スロットと一体化する。その結果、タイム・スロットの正確なマージ(一体化)を原点(マスター・ノード位置)で保つためには、リング長はタイム・スロットの整数倍と等しくなければならない。リング長がタイム・スロット整数倍でない場合は、図3に示すように後尾のタイム・スロットが先頭のタイム・スロットに重なり、衝突の原因になることがある。
【0017】
タイム・スロットが重複しないようにするため、タイム・スロットの境界を単一のソースによってロックしてもよい。例えば、マスター・ノードはタイム・スロットのクロックを専用波長で送信することができる。送信されたクロックはリングの周囲を伝播し、マスター・ノードに戻る。次に、マスター・ノードにあるロック機構はタイム・スロットの重複を除去するためにタイム・スロットの継続期間を設定する。この場合は、タイム・スロットのクロックを調整することによって、リング長およびタイム・スロットのサイズを決定することができる。剰余はリング上の全てのタイム・スロット間で分割されるので、必要な調整は剰余をタイム・スロット数で割った商に等しい。リザーブ割り当てアルゴリズムの利点は、ファイバ・リング長がタイム・スロット整数倍であるだけでよく、リザーブフレームの整数倍である必要がないことである。
【0018】
図4はタイム・スロットの整数倍に等しい長さのリング40を示している。マスター・ノードから送信されたタイム・スロットはリングを周回し、マスター・ノード0の位置にある原点に戻る。原点で、旧タイム・スロットは新タイム・スロットに一体化する。Xをリング・モジュロM内のタイム・スロット数であると定義する(リザーブフレーム内のタイム・スロット数)。Xが「0」に等しい場合は、マージャーは同じ識別番号と同じリザーブを有するタイム・スロットの間にある。したがって、タイム・スロットのリザーブが他のタイム・スロットのリザーブと独立している独立リザーブマップを使用できる。これは1つの事例であるに過ぎず、リザーブマップを計算するためのアルゴリズムはNからNの2部グラフ上での最大マッチングの問題に対応する。この問題には「仕上げ時間を最短にするためのオープン・ショップ・スケジューリング」(T.Gonzalez、S.Sahni著、コンピュータ機械協会ジャーナル、23巻、4号、1976年10月刊)に記載されているような解決方法がある。この刊行物の内容は本発明の理解にとっては不可欠なものではなく、参照によって本明細書に組み込まれている。最大マッチングの問題を解決する2部グラフの実例は図8を参照して後述するので、より詳細な説明は必要ない。
【0019】
実用上のシステムでは、リング長を一定に設定することはできず、したがって、温度変化や老化によってファイバ・リング長が変化しても同期状態を保つためのシンクロナイゼーション(同期化)方法を利用する必要がある。しかし、リング長をリザーブフレームの整数倍に保つことは実用的ではない。例えば、Mが128に等しく、タイム・スロットの継続期間が2マイクロ秒であるシステムでは、リング長の粒度および最短の長さは25.6Kmである。このため、実用的なシステムではタイム・スロットの整数倍しか必要としないリング長に依存することになる。この様な必要条件の場合、リング長の粒度および最短の長さは例えばわずか400mである。
【0020】
タイム・スロット数Xが「0」ではない場合は、マージャー(一体化点)は異なるリザーブを有するタイム・スロットの間にある。したがって、衝突がないリザーブマップを構築するには、以下に記載する従属リザーブマップ・アルゴリズムを使用してもよい。
【0021】
異なる波長は衝突しないので、従属リザーブマップの問題は異なるN個の問題に分割できる。各々の問題は異なる波長に相当する。その上、各波長がリング内のどこかでドロップすることで問題が簡単になる。宛先または異なる波長ごとにソース・ノードは2つの衝突グループ、すなわちパケットが宛先への原点経路を横切るソース・ノードと、パケットが宛先への原点経路を横切らないソース・ノードとに分類される。
【0022】
図5は波長W2の場合のリング周囲の経路を示している。波長W2はノード2でドロップし、したがってリングにこれを加えることができる最初のノードはノード3である。上記のように、重複の問題はパケットが原点を横切る場合だけ発生する。
【0023】
W2の経路を吟味すると、ノード3のタイム・スロットKがノード0および1のタイム・スロット(K+X)モジュロMと重複することが分かる。このように、従属リザーブマップ・アルゴリズムはタイム・スロットKをノード3に、またタイム・スロット(K+X)モジュロMをノード0または1に割り当ててはならない。しかし、このアルゴリズムはタイム・スロットKをノード3および0に割り当てることができる。図6は波長W2の場合の従属リザーブマップの例を示している。タイム・スロット0で、ノード3とノード1の双方が波長W2を送信し、またタイム・スロット1でノード0がこれを送信する。交差陰影付の欄は波長W2の送信が割り当て制約のために許容されないタイム・スロットを表している。
【0024】
前述のように、従属リザーブマップの構成は2部グラフでの最大マッチング問題へと変換することができる。図8は4つのノードについての問題を示した2部グラフを示している。2つの衝突グループ内の左のノードはソース・ノードを表し、右のノードは宛先ノードを表している。ノード間の衝突グループとエッジとは需要行列に従って定義される。リザーブ問題を解決するには、リザーブフレーム内の各リザーブスロット向けの最大マッチングを発見する必要がある。最大マッチングの問題は例えば、公知のHKアルゴリズム(J.E.Hopcroft、R.M.Karp著「2部グラフにおける最大マッチングのためのn2.5アルゴリズム」)を用いて解決してもよい。
【0025】
従属リザーブマップ用の変数および初期条件は下記の通りにすることができる。
1.リングの周囲にN個のノードがある。ノードの識別子はid番号#0を有するマスター・ノードで始まり、送信方向に増分する0からN−1である。
【0026】
2.リザーブフレームはM個の連続タイム・スロットから構成される。
3.Xはリング・モジュロMのタイム・スロット数である。
(モジュロは整数分割の剰余を表し、“%”とも表示される。すなわちX%MはXモジュロMと同じである。)
【0027】
【数1】
【0028】
9.RはリザーブマップN×M行列である。r(s,m)はタイム・スロットmでソース・ノードsにリザーブされた宛先ノード/波長である。r(s,m)=−1である場合は、タイム・スロットmでのソース・ノードs用のリザーブはない。
【0029】
上記の変数および条件に基づいて、次に従属リザーブマップが下記の工程にしたがって作成される。
1.需要行列および衝突グループに従って2部グラフを作成する。
【0030】
2.未割り当てタイム・スロットから最大の制約(割り当て制約)を有するタイム・スロットを選択する。
3.選択されたタイム・スロット制約にしたがって、これらに接続されている割り当て制約の頂点およびエッジがオリジナルのグラフから削除されるように2部グラフを設定する。
【0031】
4.適応されたグラフ用の最大マッチング集合を発見する。
5.最大マッチング集合に含まれるオリジナル・グラフのエッジの重みを1だけ減少させる。
【0032】
6.最大マッチング集合にしたがってリザーブマップ・タイム・スロットを更新する。
7.最大マッチング集合にしたがってタイム・スロット制約を更新する。
【0033】
8.正の重みを有するエッジが依然としてオリジナル・グラフにある場合は、工程2に行き、それ以外の場合はアルゴリズムを終了する。
リザーブマップの構成は数学的には下記のように説明される。
【0034】
【数2】
【0035】
【数3】
【0036】
図13は上述したMACの使用をベースにした光ネットワーク用のノード実装の1例を示している。光ネットワークは光ファイバ・リングによって接続された幾つかのノードから構成されている(図1)。
【0037】
この例で提案されているノード実装は以下の想定に基づいている。
1.ネットワーク内の各ノードは異なる波長ドロップ(λn)を除いて同じ実装を有している。
【0038】
2.ネットワーク内の1つのノードはマスター・ノードとして定義される。マスター・ノードはシステム・クロックとタイム・スロット・シンクロナイゼーション(同期化)とをブロードキャストする。
【0039】
3.ネットワークのシンクロナイゼーション(同期化)は各ノードによって受信され、再送信される専用の共通波長(λc)を使用して行われる(デイジーチェーン)。
図13に示されているノード130はファイバ・イン入力およびファイバ・アウト出力を用いて光リングに接続されている。ネットワーク損失を補償するため、1つの構成では光増幅器131をノード入り口に接続することが可能である。光増幅器131は各ノード内に配置された低利得増幅器でもよく、または必ずしも全てではなくとも幾つかのノード内に配置された高利得増幅器であってもよい。
【0040】
オプションの光増幅器131の後、光信号は引き続いてデュアル光ドロップ(抜出)素子132と広帯域光加算素子133とを通過する。デュアル光ドロップ素子132は通過する光信号からノード波長および共通波長をフィルタにかけて除去し、かつドロップ(抜出)するために使用される。ドロップ素子は1つの光入力(a)と3つの光出力(b,c,d)とを有している。光信号は複数波長の光信号を含み、入力(a)に入り、3つの光信号に分割される。すなわち、出力(b)から出るノード波長と、出力(c)から出る共通波長と、出力(d)から出る他の全ての波長である。広帯域光アド(挿入)素子133は送信された波長および再送信された共通波長を光信号に加えるために使用される。送信された波長は多様な波長から来ることがあるので、この素子は広帯域の素子である必要がある。通過する光信号は入力(a)に入り、入力(b)に入る送信された信号と結合する。信号の総計は出力(c)から出る。
【0041】
シンクロナイゼーション・(同期化)モジュールは受信機134aと、送信機134bと、シンクロナイゼーション(同期化)論理ブロック135とを含む光トランシーバを含んでいる。光受信機134aはドロップされた共通波長を受信し、データおよびクロックを復旧し、光信号を電気信号に変換する。電気信号はデジタル・フレームをシンクロナイズ(同期化)し、タイム・スロット・シンクロナイゼーション(同期化)を抽出するシンクロナイゼーション(同期化)論理135によって処理される。共通波形がノード間の信号チャネルとしても使用される場合は、論理ブロックは信号パケットをドロップ(抜出)およびアド(挿入)し、これらはCPU136によって処理される。
【0042】
受信側では、ドロップされたノード波長は光バースト・モード受信機137に入る。光バースト・モード受信機は増幅器と、高速ロックCDR(クロック・データ復旧)と、デマルチプレクサ素子とを含んでいる。これは光信号からパケットを抽出し、これを電気信号に変換する。送信側では、送信されたパケットは光同調可能送信機138を使用して、スケジューリングされた波長で送信される。送信機波長および共通波長および双方がファイバ・リングに加えられる。
【0043】
バースト・モード受信機によって抽出されるパケットをRX−MACモジュール139が処理する。RX−MACモジュールはパケットの待ち行列を処理し、パケットをネットワーク層に送る。TX−MAK1310はネットワーキング層からパケットを受信し、リザーブマップのスケジューリングに従ってパケットを同調可能送信機に送る。BERの性能を高めるため、RX−MAC139内でTX−MAC1310内の順方向エラー修正デコーダとエンコーダを結合することが可能である。
【0044】
RX−MAC139はパケットの適切な記憶とバッファリングのためにメモリ139aに接続されている。同様に、TX−MAC1310はメモリ1310aに接続されている。これらのメモリはDRAM、SRAM、SDRAM、または特定のアプリケーションおよびネットワークの要求に基づく、その他のいずれかの適宜のサイズの適宜の種類のメモリでよい。ノード130にはリモート・システム・クロック、またはローカル・システム・クロック1311を備えることができることに留意されたい。
【0045】
CPU136の主要なタスクは需要行列を計算し、リザーブマップを作成し、システム信号チャネルを処理するアルゴリズムのタスクである。
リザーブマップの計算は2つのアプローチ、すなわち集中型と分散型で実行可能である。集中型のアプローチでは、スレーブ・ノードが需要ベクトルをマスター・ノードに送信する。マスター・ノードは需要ベクトルから需要行列を構築し、適宜のリザーブマップを計算する。リザーブマップは次に共通チャネルを利用してスレーブ・ノードにブロードキャストされる。分散型アプローチでは、各ノードはその需要ベクトルを他のノードにブロードキャストする。次に、ノードは需要ベクトルから需要行列を構築し、適宜のリザーブマップを局地的に作成する。大規模ネットワークでは、リザーブマップの計算には単一ノードだけに効率的に存在し得る大きい処理能力が必要であるので集中型の方法が推奨される。しかし、利用できる計算能力に基づいて、大規模ネットワークの場合でも分散型のアプローチを実現可能である。
【0046】
図14はリザーブマップを集中型のアプローチで計算するためのスレーブ・ノードとマスター・ノードとの間のネゴシエーション段階を示している。この場合のネゴシエーションは共通波長チャネルのような帯域外信号チャネルで行われる。
【0047】
要求段階である段階1では、スレーブ・ノードはそれらの需要ベクトル(各々他の宛先ノード用の資源需要)をマスター・ノードに送信する。マスター・ノードには2種類の需要ベクトルが送信される。すなわち保証された帯域幅ベクトルとベストエフォート型帯域幅ベクトルである。保証された帯域幅ベクトルは各宛先ノード用にノードが必要とするリザーブマップ当たりのタイム・スロット数を指定する。ベストエフォート型帯域幅ベクトルはノードが最適であるものとして要求するリザーブマップ当たりのタイム・スロット数を指定する。このベクトルはさらに、マスター・ノードが全てのネットワーク・ノード間でベストエフォート型帯域幅を分割するようにさせるため、ベストエフォート型資源需要の優先度をも指定する。
【0048】
全てのスレーブ・ノード需要ベクトルを受信した後、マスター・ノードはアルゴリズム段階である段階2でリザーブマップを計算している。このアルゴリズムはまず、保証された帯域幅を全てのノードの間に割り当て、次にベストエフォート型需要および優先度に従って余分な帯域幅を分割する。この段階の終わりに、マスター・ノードはノードの需要に対して最適化された新規のリザーブテーブルを有している。
【0049】
マスター・ノードがリザーブマップを作成した後、このノードはそれをリザーブマップ配信段階である段階3でスレーブ・ノードに配信する。リザーブマップの配信はブロードキャストチャネルを経て、または帯域内チャネルを介して行われる。リザーブマップの配信はあらかじめ規定された更新時間に達する前に行われなければならない。
【0050】
グローバル更新段階である段階4はタイム・スロットM−1とタイム・スロット0との間の周期的なR個(Rはあらかじめ規定されている)のリザーブフレームごとに出現する。更新時間に達すると、ノードは現行のリザーブマップを最新のリザーブマップと置き換える。同じタイム・スロットにおけるグローバル更新によって、確実にタイム・スロットが同じリザーブマップに関連し、衝突は起こらない。最新の更新時間から新規のリザーブマップを受信しないと、新たな更新時間に達した場合に送信が停止することに留意されたい。それによって、ノードが新たなリザーブマップの受信に失敗し、古いリザーブマップに従って送信し続けることが回避される。
【0051】
光ネットワークにおける重要な問題の1つはネットワーク保護である。キャリアクラス・ネットワークは単一の障害が発生した場合でも“ファイブナイン”(99.999%)のサービス可用性を保証することが要請されている。光リング・ネットワークの最も重大な障害は図9に示されているようにファイバの切断である。この障害は全光ネットワークではより深刻であるが、それはソース−宛先経路の半分に影響を及ぼすからである。キャリヤクラス基準をサポートするため、シンクロナイズ(同期化)された光パケット・リンク・ネットワークはリンクの障害に対処する保護機構を有する必要がある。これを達成するため、デュアル反転リングを実装する必要がある。これはSONETのような他の光ネットワークから公知である解決方法であるが、全光ネットワークでは、ファイバ切断の障害には別の再構成方式が必要である。SONETのような解決方法では、ファイバ切断後に各ノードは少なくとも一方に側(西または東)から有効なデータストリームを受信し、したがって、単に有効なデータストリームを選択する。ファイバ切断後は、2つのリングはデュアル単方向バスになる。この新たな構造は新たなリザーブマップを必要とする。宛先ノードへの接続を考慮に入れたリザーブマップは単一方向からしか利用できないであろう。ノード間の可能性がある接続はより低く、それらの位置によって左右される。バスのエッジ上の2つのノードではオリジナルのビット伝送速度の半分がカットされる。その原因はデータを受信し、送信することができる方向が一方向しかないからである。例えば真ん中のノードは依然としてフル・キャパシティを有している。ファイバは切断されているので、より高速のアルゴリズムである独立リザーブマップを使用して新たなリザーブマップを計算することができる。さらに、再構成時間(検出時間+アルゴリズム実行時間)はSONETで許容されている50ミリ秒より多く必要とするであろう。その理由は、(IP通信のような)ノンクリティカル・サービスとは異なる対処をする必要があるからである。理解されるように、シングルカットでおそらくはキャパシティが低下するものの、どのノードも遮断されることはない。できるだけ速やかに修復するため、任意の2つのノード間の重大な接続は2つの別個のファイバで複製される必要がある。この方法では、接続が一方向から遮断されると、影響されない方向から同じパケットを取り出すことができる。システムが正常に動作している場合は帯域幅が無駄になるが、障害時には迅速な接続復旧が保証される。再構成時間に対する感受性が低いノンクリティカル接続は単一リングでのみ送信される。このように、2倍に及ぶ帯域幅を達成可能であり、タイムクリティカル通信はタイムリィに宛先に到達し、ノンクリティカル通信は新たなリザーブマップが作成された後に宛先に到達する。
【0052】
現在および将来の多くのアプリケーションはマルチキャスト能力を必要とすることになろう。単一リングで、サブグループへのマルチキャストは一般に、サブグループ・ノード間に位置している全てのノードを介して行われる。各ノードはパケットがこれにアドレス指定されていなくてもパケットをドロップし、それらのアドレスを検査し、これらを送る必要がある。次にマルチキャストはブロードキャストへと変換され、これはノードの理論上のキャパシティが活用されておらず、帯域幅の無駄があることを意味している。全光ファイバ・リングのトポロジーでは、ソース・ノードはリング上の他のどのノードをも巻き込まず宛先ノードへと直接パケットを送信する。マルチキャスト・ツリーはマルチキャストのサブグループ内のノード間のデイジーチェーンによって容易に形成されることが可能である。これは図11に示されているようなデイジーチェーン・マルチキャストである。マルチキャスト送信を開始するノードはマルチキャスト・パケットを直接マルチキャスト・グループの第一の要素に送信する。そこで受信ノードは次に、同じパケットを直接リスト上の次のノードに送信する。マルチキャスト・ツリー上のノードを除いて他のノードは巻き込まれない。
【0053】
マルチキャスト・ツリーが大きすぎる場合は、最新のノードのマルチキャスト・パケットの遅延が大きくなり過ぎることがある。本発明はスパニングツリー(図12)を使用してもよい。スパニングツリー・マルチキャストでは、各受信ノードはパケットを複製し、これをマルチキャスト・グループ内のほかの2つのノードに送信する。それによってマルチキャスト遅延はデイジーチェーン方式の場合の0(N)から0(Log2N)まで短縮される。それにも関わらず、この方法には追加の帯域幅が必要であり、デイジーチェーン方式と比較した場合に帯域幅の必要性が2倍に増大する。
【0054】
図12を参照して言い換えると、パケットがノード6からノード0、1、4および5からマルチキャストされるものとすると、最初のタイム・スロットでノード6はノード0に送信する。次のタイム・スロットでノード6はノード1に送信し、ノード0はノード4に送信する。最後のタイム・スロットでは、ノード0はノード5に送信する。それによってノード5への待ち時間が大幅に短縮されるが、前述のようにノード6がパケットを2度送信しなければならないことから帯域幅の必要性が増大する。図11に示されているデイジーチェーン方式では、ノード6はタイム・スロット0でパケットをノード0に送信し、次にノード0が後続のタイム・スロットでパケットをノード1にブロードキャストし、次にノード1がパケットを直接ノード4にブロードキャストし、これは受信されるとパケットを直接ノード5にブロードキャストするであろう。それによって帯域幅の必要性は減少するが、ノード5への待ち時間は増える。
【0055】
要約すると、本発明はフルリザーブ光ネットワークを提供することが可能なリザーブベースのメディア・アクセス・コントローラに対するものである。本発明はさらに、フルリザーブアルゴリズムを実施する光ネットワーク、およびタイム・スロットと波長のリザーブを利用してフルリザーブ光通信を行う方法に対するものである。本明細書に記載したように、光ネットワークおよびそのノードのさまざまな構成を提供することができ、かつ機能ユニットを形成するように構成された複数個の個別部品に基づいてメディア・アクセス・コントローラを作成することが可能であり、さらに単一の半導体基板上に形成することも可能である。
【0056】
本発明の上記の説明は光ファイバ・リング・ネットワーク上での実装に対するものである。しかし、本発明はさらに従来型の銅のネットワークを含む他の種類のネットワークにも応用できることに留意されたい。上述のように、需要行列およびリザーブマップ・アルゴリズムおよび構成は、例えば図16に示されているようなクロスバースイッチのようなネットワーク・スイッチにも応用できよう。クロスバースイッチ160は複数個のポート161および162を有している。ポートは可用性に基づいて、一連のバスおよび一連のタイム・スロットを使用することによって互いに通信するように構成することが可能である。需要行列およびリザーブマップの説明を含む上記の発明は、クロスバースイッチ160内の複数のバスおよび複数のタイム・スロットのリザーブに応用できる。光ファイバ、および銅の双方、または配線構造である本発明の他の構造は当業者の範囲内にある。上述の実施形態は光ファイバ・リング内のタイム・スロットおよび波長に特有のものであるが、開示した方法およびシステムはバスのような資源へのアクセス、およびソース・アドレス、宛先アドレスのような従来のパケット情報、VLAN識別情報、クラスオブサービス(COS)情報、およびその他のパケット処理データへのアクセスが制限されている1つ以上の待ち行列で帯域幅をリザーブするために応用可能である。
【0057】
当業者は上述の発明は開示したものとは順序が異なる工程、および/または構造が異なるハードウエア素子を使用して実施してもよいことを容易に理解されよう。したがって、本発明をこれらの好適な実施形態に基づいて記載してきたが、本発明の趣旨と範囲内に留まりつつ、ある種の修正、変形、および代替構造がは当業者にとって自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1A】複数個のノードを有する光ファイバ・ネットワークを示した図面である。
【図1B】各ノードに備えられる受信機、同調可能なレーザー、およびMACを示した図面である。
【図2】リザーブフレームおよびタイム・スロットリザーブマップを示した図面である。
【図3】光ファイバ・リングの周囲のタイム・スロットを示し、かつ原点での衝突を示した図面である。
【図4】リング周囲のタイム・スロットおよびノードを示した図面である。
【図5】光ネットワーク用の単一波長経路を示した図面である。
【図6】本発明による従属リザーブマップを示した図面である。
【図7】本発明による需要行列を示した図面である。
【図8】割り当てに対処するマッチング2部グラフを示した図面である。
【図9】ファイバ切断状況に遭遇した光ファイバ・リングを示した図面である。
【図10】ファイバ切断後の単一ファイバ・ネットワークのトポロジーを示した図面である。
【図11】デイジーチェーン・マルチキャストの例を示した図面である。
【図12】スパニングツリー・マルチキャストの例を示した図面である。
【図13】本発明によるノードのハードウエア実装を示した図面である。
【図14】スレーブ・ノードとマスター・ノードとの間の資源の割り当てを示した図面である。
【図15】本発明の実施形態による帯域幅リザーブ方法を示した図面である。
【図16】クロスバースイッチのようなネットワーク・スイッチに応用される本発明の実施形態を示した図面である。
Claims (13)
- ネットワーク内で帯域幅をリザーブする方法であって、
複数のノードを有し、デュアル光ファイバ・リングを有するネットワークを供給する工程と、
複数のノード間での通信の必要性に基づいて帯域幅の要求のための需要行列を計算する工程と、
ネットワークに該ネットワーク長の整数分の一の長さのタイム・スロットを整数個配列するように供給する工程と、
タイム・スロットの配列に基づく2つのノード間の帯域幅をリザーブすることを含め、需要行列に基づいてノード間通信用の帯域幅をリザーブする工程と、
波長とタイム・スロットとをリザーブすることによって、2つのノード間での送信をスケジューリングする工程と、
データをクリティカル・データとノンクリティカル・データとに分類する工程と、
前記第一ファイバ・リングまたは第二ファイバ・リング内の障害の発生を判定する工程と、
障害の発生に基づいて需要行列を再計算する工程と、
宛先ノードに達するようにノンクリティカル・パケットを前記第一ファイバ・リングおよび第二ファイバ・リングの適宜の1つで送信する工程とを含み、
クリティカル・データは前記デュアル・ファイバ・リングの第一ファイバ・リングと、第二ファイバ・リングとで送信され、またノンクリティカル・データは第一ファイバ・リングで送信されることを特徴とする方法。 - 前記方法はマルチキャスト・パケットをソース・ノードから複数の宛先ノードへと送信する工程を含み、該送信工程はパケットを複数の宛先ノードのうちの第一のノードへと送信し、次に前記複数のノードのうち第二のノードへと送信し、
パケットを受信すると、次に各受信ノードは全ての宛先ノードがパケットを受信するまで、該パケットを2つの追加の宛先ノードへと送信する工程を含む請求項1に記載の方法。 - 前記方法はマルチキャスト・パケットをソース・ノードから複数の宛先ノードへと送信する工程を含み、該送信工程は該パケットをソース・ノードから第一の2つの宛先ノードへと送信すると共に、第一の2つの宛先ノードは各々がパケットを2つの他の宛先ノードへと送信し、それによって、各宛先ノードは適宜の全てのノードがパケットを受信するまで、パケットを2つの追加の宛先ノードへと送る工程を含む請求項1に記載の方法。
- 前記方法はマルチキャスト・パケットをソース・ノードから第一の宛先ノードへと送信する工程を含むと共に、前記第一の宛先ノードはパケットを第二の宛先ノードへと送り、前記第二の宛先ノードはパケットを第三の宛先ノードへと送り、このプロセスは全てのノードがパケットを受信するまで継続する請求項1に記載の方法。
- 前記帯域幅をリザーブする工程は需要行列およびパケットが宛先ノードへの原点経路を横切るか否かにより分類される衝突グループに基づいてリザーブマップを作成する工程を含む請求項1に記載の方法。
- 前記リザーブマップを作成する工程は、
需要行列および一連のパケットが宛先ノードへの原点経路を横切るか否かにより分類される衝突グループに基づいて2部グラフを作成する工程と、
リザーブフレーム内の複数のタイム・スロットから、未割り当てタイム・スロットのうちの最大数の割り当て制約を有している未割り当てタイム・スロットを選択する工程と、
前記タイム・スロットの割り当て制約に基づいて2部グラフを修正し、前記割り当て制約の表示が2部グラフから削除される工程と、
調整された2部グラフ用の最大マッチング集合を作成する工程と、
最大マッチング集合に含まれるオリジナルのグラフ・エッジの重みを減分する工程と、
最大マッチング集合に基づいて、選択されたタイム・スロット用のリザーブマップ・タイム・スロットを作成する工程と、
最大マッチング集合にしたがってタイム・スロットの制約を更新する工程と
を含む請求項5に記載の方法。 - 前記方法は最大マッチング集合に含まれるグラフ・エッジの重みを減分する工程を含む請求項6に記載の方法。
- 前記ノンクリティカル・データは第一ファイバ・リングのみで送信され、障害が検出されない限り第二ファイバ・リングでは送信されない請求項1に記載の方法。
- 前記方法は帯域幅を光ファイバ・リング・ネットワーク内にリザーブする請求項1に記載の方法。
- 前記方法は帯域幅をローカルエリアネットワーク内にリザーブする請求項1に記載の方法。
- 通信用のリザーブマップを作成する方法であって、
ネットワーク上で接続された複数のノードからの需要データに基づいて需要行列を作成する工程と、
需要行列および一連のパケットが宛先ノードへの原点経路を横切るか否かにより分類される衝突グループに基づいて2部グラフを作成する工程と、
リザーブフレーム内の複数のタイム・スロットから、未割り当てタイム・スロットのうちの最大数の割り当て制約を有している未割り当てタイム・スロットを選択する工程と、
前記タイム・スロットの割り当て制約に基づいて2部グラフを修正し、前記割り当て制約の表示が2部グラフから削除される工程と、
調整された2部グラフ用の最大マッチング集合を作成する工程と、
最大マッチング集合に含まれるオリジナルのグラフ・エッジの重みを減分する工程と、
最大マッチング集合に基づいて、選択されたタイム・スロット用のリザーブマップ・タイム・スロットを作成する工程と、
最大マッチング集合にしたがってタイム・スロットの制約を更新する工程と
を含む方法。 - ネットワーク内の障害の存在を判定する工程と、
該判定に基づいて需要行列を再度作成する工程と、
選択されたパケットを宛先ノードの位置に応じて、第一のファイバで第一の方向に、または第二のファイバで第二の方向に送信する工程と
をさらに含む請求項11に記載の方法。 - 光ファイバ・リング・ネットワーク上のノード間でのデータ通信方法であって、
光ファイバ・リング・ネットワーク内の複数のノードの各ノード用に需要データを作成する工程と、
前記複数のノードのうちの少なくとも1つのノード内に、前記需要データに基づく需要行列を作成する工程と、
複数のタイム・スロットと複数の波長とを備えたリザーブフレームの各波長および各タイム・スロット用にリザーブマップを作成することによって、タイム・スロットごとに、および波長ごとに帯域幅をリザーブする工程と、
光リング・ネットワーク内の障害の存在を判定する工程と、
該判定に基づいて需要行列を再度作成する工程と、
選択されたパケットを宛先ノードの位置に応じて、第一のファイバで第一の方向に、または第二のファイバで第二の方向に送信する工程と
を含む方法。
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