JP4251878B2 - 吸収式冷温水機の診断方法および診断装置 - Google Patents

吸収式冷温水機の診断方法および診断装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収式冷温水機の診断方法および診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蒸発器と吸収器が納められた下胴の蒸気圧と、蒸発器を循環する冷媒の温度と、蒸発器の冷水出口温度、冷水入口温度および冷水流量とをそれぞれ測定し、冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を算出するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、混合冷媒を用いる吸収式冷凍機において、混合冷媒に補給する吸収剤の量を適切に制御するため、蒸発器を循環する混合冷媒の濃度を検出するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7―139843号公報(段落番号0023、0034、0035、図2)
【0005】
【特許文献2】
特開2001―317837号公報(段落番号0009、0022、0033〜0041、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の技術にあって、下胴の蒸気圧や、蒸発器を循環する冷媒の温度、蒸発器の冷水出口温度、冷水入口温度および冷水流量とをそれぞれ測定し、冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を算出するものでは、蒸発器内の冷媒液中の吸収剤濃度を捕らえることにより、冷媒液に吸収剤が混入するという異常を判定できるが、冷媒液に吸収剤が混入する可能性がある箇所は蒸発器だけでなくそのほかの箇所も存在するので、蒸発器内の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度のみでは何れの箇所から混入したかを的確に判定することは難しい。
【0007】
また、吸収式冷凍機の蒸発器を循環する混合冷媒の濃度を検出するものでは、蒸発器内の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を捕らえ、その濃度に応じて吸収剤の注入量を制御することができるが、冷媒液に吸収剤が混入するという異常を判定することについては示されていない。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術における実状を鑑みてなされたもので、その目的は、蒸発器で用いられる冷媒液中に何れの箇所から吸収剤が混入したかを的確に特定することのできる吸収式冷温水機の診断方法および診断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係わる発明は、冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、濃度捕捉手段により、前記蒸発器に流入する以前の冷媒液流路における冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度および両吸収剤の濃度の高低関係に基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定する構成にした。
【0010】
このように請求項1に係わる発明では、蒸発器に流入する以前の冷媒液流路における冷媒液に含まれる吸収剤の濃度、および蒸発器の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、両吸収剤の濃度の高低関係とに基づいて蒸発器に流入する以前の箇所で冷媒液に吸収剤が混入したか、あるいは蒸発器にて冷媒液に吸収剤が混入したかを判定する。例えば、蒸発器の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度が、蒸発器に流入する以前の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度より高い場合には、蒸発器のみにて冷媒液に吸収剤が混入したと判定する。これによって、蒸発器で用いられる冷媒液中に何れの箇所で吸収剤が混入したかを的確に特定することができる。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項2に係わる発明は、冷媒が循環する蒸発器、吸収器、低温再生器、高温再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、濃度捕捉手段により、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化して前記凝縮器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記凝縮器から前記蒸発器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度および各吸収剤の濃度の高低関係に基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定する構成にした。
【0012】
このように請求項2に係わる発明では、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化して前記凝縮器へ流入する冷媒液中の吸収剤の濃度、凝縮器から蒸発器へ流入する冷媒液中の吸収剤の濃度、および蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液中の吸収剤の濃度と、各吸収剤の濃度の高低関係とに基づいて、前記冷媒に前記吸収剤が混入した箇所を判定する。例えば、低温再生器から凝縮器へ流入する冷媒液中の吸収剤の濃度が高くなった場合には、低温再生器以前の高温再生器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定し、凝縮器から蒸発器へ流入する冷媒液中の吸収剤の濃度が高くなった場合には、凝縮器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定し、蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液中の吸収剤の濃度が高くなった場合には、蒸発器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定する。これによって、蒸発器で用いられる冷媒液中に何れの箇所から吸収剤が混入したかを的確に特定することができる。
【0013】
また、本発明の請求項3に係わる発明は、冷媒が循環する蒸発器、吸収器、低温再生器、高温再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、 濃度捕捉手段により、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化して前記凝縮器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記凝縮器から前記蒸発器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した吸収剤の濃度が許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定する構成にした。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項4に係わる発明は、冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断装置において、前記凝縮器で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する濃度捕捉手段と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する濃度捕捉手段と、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度が許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入の有無を判定する判定手段とを備えた構成にした。
【0015】
また、本発明の請求項5に係わる発明は、冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断装置において、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第1の濃度捕捉手段と、前記凝縮器で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第2の濃度捕捉手段と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第3の濃度捕捉手段と、これらの第1〜第3の濃度捕捉手段で捕捉した前記吸収剤の濃度が、許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記吸収剤の混入した箇所を判定する判定手段とを備えた構成にした。
【0016】
このように構成した請求項5に係わる発明では、高温再生器で発生した冷媒蒸気が低温再生器の加熱源として用いられて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を第1の濃度捕捉手段で捕捉し、凝縮器で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を第2の濃度捕捉手段で捕捉し、蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を第3の濃度捕捉手段で捕捉する。次いで、これらの吸収剤の濃度および各吸収剤の濃度の高低関係に基づいて、判定手段により冷媒液に吸収剤が混入した箇所を判定する。例えば、第1の濃度捕捉手段で捕捉した吸収剤の濃度が高くなった場合には、高温再生器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定して、第2の濃度捕捉手段で捕捉した吸収剤の濃度が高くなった場合には、凝縮器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定し、第3の濃度捕捉手段で捕捉した吸収剤の濃度が高くなった場合には、蒸発器で冷媒液に吸収剤が混入したと判定する。これによって、蒸発器で用いられる冷媒液中に何れの箇所から吸収剤が混入したかを的確に特定することができる。
また、本発明の請求項6に係わる発明は、請求項4または請求項5に係わる発明において、前記判定手段による判定結果を管理部に通報する通信部を設けた構成にした。
【0017】
このように請求項6に係わる発明では、判定手段による判定結果を通信部により管理部に通報するので、循環する冷媒に吸収剤が混入した箇所や冷媒液に吸収剤の混入の有無に関する情報を管理部で管理することができ、冷媒に吸収剤が混入するという異常事態に迅速に対応することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収式冷温水機の診断方法および診断装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係わる診断装置を備えた二重効用吸収式冷温水機示す概略図、図2は図1の診断装置で用いられる検出結果と混入箇所とのパターンを示す説明図である。
【0020】
図1に示す吸収式冷温水機は、互いに隣接する蒸発器1および吸収器2と、互いに隣接する凝縮器3および低温再生器4と、高温再生器5と、低温熱交換器6および高温熱交換器7とを有し、これらの蒸発器1―吸収器2―高温再生器5―低温再生器4―凝縮器3を冷媒、例えば水が循環して冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮するようになっている。また、上記の吸収器2では冷媒蒸気(すなわち水蒸気)を吸収する吸収剤、例えば臭化リチウム(LiBr)を混入した水溶液(以下、単に溶液という)が用いられている。
【0021】
蒸発器1には、冷媒液(すなわち液体としての水)を上部より散布する冷媒ポンプ8および冷媒管9が設けられ、図示しないビル等に冷水を送る冷水管10が蒸発器1内を通っている。蒸発器1内は高真空に保たれており、この蒸発器1内で摂氏5度程度で冷媒液が蒸発して冷媒蒸気が発生し、冷水管10内を流れる水やブラインを冷却して循環することにより、図示しないビル等の冷房が行なわれる。吸収器2にも、溶液を上部より散布する溶液ポンプ11および溶液管12が設けられ、冷却水管13がこの吸収器2内を通っている。
【0022】
凝縮器3は下部に溜まる冷媒液を蒸発器1へ戻す戻り管14を備え、吸収器2から出た冷却水管13が凝縮器3内を通っている。低温再生器4の上部には、溶液ポンプ11により低温熱交換器6を介して送られる溶液を散布する送り管15が接続され、低温再生器4の下部には、この低温再生器4で再生した溶液を低温熱交換器6へ戻す戻り管16が接続されている。また、低温再生器4内を、高温再生器5で発生する冷媒蒸気を凝縮器3まで導く冷媒管17が通っている。
【0023】
高温再生器5は、溶液ポンプ11より低温熱交換器6および高温熱交換器7を介して送られる稀溶液を導き入れる送り管18と、高温再生器5で再生し流出した濃溶液を溜めるフロートボックス20と、高温再生器5からの濃溶液を高温熱交換器7および低温熱交換器6へ戻す戻り管19と、送り管18を通る溶液流量を制御するフロート弁21と、ガスなどの燃料を用いて溶液を加熱、濃縮して再生するバーナ22とを備えている。
【0024】
上記の高温再生器5では、高温熱交換器7および低温熱交換器6を介して吸収器2へ戻る溶液流量が減少してフロートボックス20内の液面が上昇した場合、フロート弁21のフロートが上昇して弁の開度を小さくし流入液量を減少するように制御する。逆に、高温熱交換器7および低温熱交換器6を介して吸収器2へ戻る溶液流量が増加してフロートボックス20の液面が低下した場合には、フロート弁21のフロートが低下して流入液量を増加するように制御するようになっている。なお、上記のようにフロート弁21を用いて送り管18内の流量を制御する方法の他に、溶液ポンプ11にインバータ23を設置してインバータ23の周波数により送液量を変化させる方法、あるいは両方の方法を併用することもある。さらに、溶液ポンプ11にインバータ23を設置してインバータ23の周波数により送液量を変化させる方法では、高温再生器5における溶液の液面を検出し、液面位置を一定に保つようにインバータ23の周波数を増減する方法や、高温再生器5の圧力を検出しインバータ周波数を高温再生器5の圧力の関数として与える方法がある。
【0025】
低温熱交換器6は、冷温水機の性能を上げるため、低温再生器4および高温熱交換器7から出た比較的高温の濃溶液と低温再生器4および高温熱交換器7へ送られる希容液との間で熱交換させ、さらに、高温熱交換器7は、高温再生器5から出た高温の濃溶液と高温再生器5へ送られる希容液との間で熱交換させるようになっている。
【0026】
このような吸収式冷温水機では、蒸発器1の下部に溜まった冷媒液を冷媒ポンプ8および冷媒管9により蒸発器1の上部より散布すると、この蒸発器1内は高真空に保たれているため摂氏5度程度で冷媒液蒸発する。冷媒液は蒸発する際、冷水管10内を流れる水やブラインと熱交換して水やブラインを冷却し、冷却された冷水管10内の水やブラインは、図示しないビル等の冷房が行なわれる。次いで、蒸発器1にて発生した冷媒蒸気は吸収器2に入って溶液に吸収されるとともに、この冷媒蒸気を吸収した溶液は濃度が低下して希釈し蒸気の潜熱と混合熱により温度上昇するため、冷却水管13を介して冷却水を通水して吸収器2内の溶液を冷却する。次いで、吸収器2内で冷媒蒸気を吸収して濃度の低下した稀溶液の一部は、溶液ポンプ11より溶液管12、低温熱交換器6および送り管15を介して低温再生器4へ送られるとともに、さらに稀溶液の他の一部は高温熱交換器7および送り管18を介して高温再生器5へ送られる。
【0027】
次いで、高温再生器5ではフロート弁21を介して送り管18からの稀溶液を受入れた後、バーナ22により加熱、濃縮して溶液を再生し、再生した溶液をフローとボックス20、戻り管19、高温交換機7、低温熱交換器6を介して吸収器2へ送り戻すとともに、高温再生器5で発生した冷媒蒸気を冷媒管17を介して低温再生器4へ送り出す。この低温再生器4では、冷媒管17内を通る冷媒蒸気の熱で冷媒管17外を流下する溶液を加熱することにより、低温再生器4内でも冷媒蒸気を発生させる。この発生した冷媒蒸気は凝縮器3に入って冷却されて冷媒液に凝縮した後、冷媒管17内で凝縮した冷媒液とともに戻り管14を介して蒸発器1へ送り戻されるとともに、低温再生器4内で再生した溶液は戻り管16、低温熱交換器6を介して吸収器2へ送り戻される。
【0028】
上記のような吸収式冷温水機では、蒸発器1内の冷媒液に吸収剤が混入した状態では蒸発器1における熱伝達率の低下を生じて、冷温水機の効率が低下することが一般によく知られているため、低温再生器4および高温再生器5で溶液の加熱により冷媒蒸気を発生させた後、この冷媒蒸気を凝縮器3で冷媒液に凝縮することにより、溶液から分離した冷媒液のみを蒸発器1へ戻すようになっている。しかしながら、高温再生器5への溶液流入量の制御不良などにより冷媒液に吸収剤が混入することがある。すなわち、上記の溶液流量制御に用いられるフロート弁21や、溶液ポンプ11に設置されたインバータ23、あるいはインバータ周波数を決定する液面センサ等の不具合によりフロートボックス20へ過剰に溶液が供給され、フロートボックス20内の液面が上昇すると、冷媒液に吸収剤が混入する。さらに、溶液中には伝熱管等に用いられている銅および銅化合物から銅が溶け出してイオン化しているため、冷媒液に溶液が混合し低濃度の溶液となった場合、銅イオンの溶解度が減少し、微粒子状の化合物として析出する。その結果、この化合物が冷媒ポンプ8の摺動面に付着してロックを生じたり、管路中に詰ることで溶液の循環を阻害するといった不具合を生じる。
【0029】
実施形態の吸収式冷温水機の診断装置は、冷媒管17内の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を検出する第1の濃度検出部101と、戻り管14内の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を検出する第2の濃度検出部102と、冷媒管9内の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を検出する第3の濃度検出部103と、これらの濃度検出部101〜103に接続され、上記の吸収剤の濃度をそれぞれ演算する濃度演算部110と、この濃度演算部110に接続され、この濃度演算部110で検出された結果に基づいて異常を診断する異常診断部111とを備えており、この異常診断部111には、制御方法を決定する制御方法決定部112と、異常を表示する異常表示部113と、外部へ警報を発報する通信部114とが接続されている。
【0030】
異常診断部111は、検出した吸収剤の濃度に基づいて吸収剤の混入の有無を判定するとともに、機器の構成から想定される事象と検出結果のパターン、濃度演算部110で検出された結果と比較することにより、検出結果のパターンと溶液混入の発生箇所の関係を判定し、この溶液混入の発生箇所から不具合要因を推定する。この異常診断部111で記憶する上記のパターンでは、図2に示すように、低温再生器4−凝縮器3間に設けられる第1の濃度検出部101で検出した吸収剤の濃度と、凝縮器3―蒸発器1間に設けられる第2の濃度検出部102で検出した吸収剤の濃度と、蒸発器1に冷媒液を散布する冷媒管9に設けられる第3の濃度検出部103で検出した吸収剤の濃度とをそれぞれ所定の許容濃度範囲および基準と比較して許容濃度範囲以下(×)、許容濃度範囲下限以上でかつ基準以下(△)、基準以上(○)に判定することにより、溶液(吸収剤)混入箇所がなかったか、あるいは溶液混入箇所が吸収器2と、低温再生器4と、高温再生器5と、再生器4、5および吸収器2と、再生器4、5との内のいずれであるかが予め想定されている。また、例えば高温再生器5にて溶液が混入した場合に、フロート弁21あるいは溶液ポンプ11を制御するインバータ23、このインバータ23の出力を決定する高温再生器5の圧力、液面計の情報といった入力信号に関するセンサの異常が考えられるが、これらの不具合要因は機器の構成から予め想定できるものである。
【0031】
制御方法決定部112は、バーナ22、インバータ23、および電磁弁等の冷媒ブロー弁115へ制御信号を出力するようになっており、この冷媒ブロー弁115は、冷媒管9の中間部から分岐して吸収器2に至る分岐管8aの途中に設けられている。
【0032】
この実施形態の診断方法にあっては、冷媒管17を介して低温再生器4から凝縮器3へ流れる冷媒液中の吸収剤の濃度を第1の濃度検出部101により検出し、戻り管14を介して凝縮器3から蒸発器1へ流れる冷媒液中の吸収剤の濃度を第2の濃度検出部102により検出し、冷媒管9を介して蒸発器1に散布される冷媒液中の吸収剤の濃度を第3の濃度検出部103により検出した後、これらの吸収剤の濃度を濃度演算部110で演算して、この演算結果と図2に示す検出結果のパターンに基づいて異常診断部111により冷媒液に吸収剤が混入した箇所を判定するとともに、この混入の発生箇所から不具合要因を推定する。
【0033】
例えば、第1の濃度検出部101にて冷媒液中の吸収剤が所定濃度以上であることを一定の時間以上にわたって検出した場合には、高温再生器5への溶液の過剰供給が原因として考えられる。このように、冷媒液への吸収剤の混入箇所が高温再生器5と特定することができれば、先に述べたように高温再生器5への溶液供給量を制御する部位に関する不具合であると判定するとともに、この混入の発生箇所から不具合要因を推定する。また、第2の濃度検出部102にて冷媒液中の吸収剤が所定濃度以上であることを一定の時間以上にわたって検出し、第1の濃度検出部101で検出されない場合には、低温再生器4からの吸収剤の混入と判断する。
【0034】
上記のように溶液の混入の原因は必ずしも1つとは限らないが、本実施形態では複数の濃度検出部101〜103を設置したので、各濃度検出部101〜103にて検出された溶液濃度や検出された時間差や濃度差により、複数の要因であるか否かを概ね判定することができる。例えば、低温再生器4の冷媒管17内にて凝縮した冷媒液は凝縮器3に入った後、凝縮器3で凝縮した冷媒液とともに蒸発器1へと流れるため、通常の状態では、第1の濃度検出部101にて吸収剤が検出された後に、この第1の濃度検出部101にて検出された濃度よりも第2の濃度検出部102にて低い濃度として検出される。しかし、高温再生器5と低温再生器4の両者にて吸収剤の混入を生じた場合、濃度検出部101,102にて
それぞれ検出される吸収剤の濃度の差は、高温再生器5にてのみ吸収剤の混入を生じた場合より小さくなるか、あるいは濃度検出部102にて高濃度となって検出される。さらに、上記の他にも冷媒への吸収剤の混入を生じる原因としては多数考えられるが、低温再生器4から凝縮器3へ流れる冷媒液中の吸収剤の濃度を第1の濃度検出部101により検出し、凝縮器3から蒸発器1へ流れる冷媒液中の吸収剤の濃度を第2の濃度検出部102により検出し、蒸発器1に散布される冷媒液中の吸収剤の濃度を濃度検出部103により検出することによって、吸収剤混入の発生箇所を判定するようになっている。
【0035】
上記のようにして冷媒への吸収剤の混入を生じるなど不具合を生じて能力の低下に至った場合、当該吸収式冷温水機を使用する顧客から不具合の通報がメンテナンス会社に行われ、メンテナンス会社から保守員が派遣される。このとき、異常表示部113を設けられていれば、顧客あるいは保守員は異常表示部113を視認するだけで、不具合の状況およびその原因と推定される箇所を確認でき、速やかな対応が可能となる。
【0036】
また、近年では吸収式冷温水機と図示しない中央監視装置(管理部)とを電話回線等の情報通信ネットワークを介して接続し、運転状況を監視する遠隔監視による保守も普及しているが、吸収式冷温水機の冷媒汚れを検出した場合に通信部114により中央監視装置に警報を発報する機能を備えていれば、異常発生をいち早く捕らえ、すばやい対応が可能となる。その場合、不具合の内容と箇所についての判定結果を併せて送信することで、保守員への器材の準備や調達の指示についても警報受信時に行うことができ、不具合からのより速やかな復旧が可能となる。このように判定結果を表示あるいは通報する場合、可能性の高い順に表示することで、作業の優先順位を明確にすることができ、より早い対応が可能となる。
【0037】
また、メンテナンス会社から保守員が現場に到着するまでの間、冷媒液中の吸収剤の量を減少あるいは一定の割合以下に保つことが、銅化合物の析出等による不具合を避ける上で重要になる。その対処方法としては、冷媒液中に混入した吸収剤を分離すること、および冷媒液中に混入する吸収剤の量を抑制する方法の二通りの方法が考えられる。
【0038】
上記の対処方法のうち、冷媒液に混入した吸収剤を分離するものとして、吸収剤の混入時に冷媒ブロー弁115を開くことで、吸収剤の混入した冷媒液を冷媒管9から吸収器2を介して高温再生器5および低温再生器4に送り精製を行う方法が考えられる。なお、このように冷媒液を蒸発器1にて蒸発させることなく吸収器2へ送る場合、冷媒の蒸発潜熱で冷水を冷却する吸収式冷温水機においては性能を著しく低下させることになるため、各濃度検出部101〜103にて溶液を検出しなくなった場合、あるいは一定時間経過した場合に冷媒ブロー弁115を閉じるといった制御を行うのが望ましい。このように冷媒液を自動的に精製する手段を備えている場合、精製終了後の一定時間以内に、冷媒液中に吸収剤を検出した場合には、速やかに対応を行う必要があると判断することができ、何らかの不具合に起因するものか、負荷の変動等といった外乱によるものかを判定することも可能となる。特に、外乱等によるものである場合には、保守員の派遣を行うことなく復帰が可能となる。
【0039】
また、上記の対処方法のうち、冷媒液に混入する吸収剤の量を抑制するものとして、特に高温再生器5への溶液の過剰供給によるものと判断された場合、その判断結果をもとに高温再生器5への溶液供給を行う溶液ポンプ11のインバータ周波数を下げるか、あるいはバーナ22での燃焼量を減少し、高温再生器5における溶液の液面位置を低下させて、激しい沸騰を抑えることで冷媒液への吸収剤の混入を抑制する方法が挙げられる。
【0040】
このように構成した実施形態では、蒸発器1で用いられる冷媒液中に何れの箇所で吸収剤が混入したかを的確に特定することができる。
【0041】
また、本実施形態では、異常診断部111の判定結果をもとに制御方法決定部112により制御方法を決定し、冷温水機の自動復帰あるいは故障停止を回避する制御を行うことで、使用者にとっては冷温水機の故障停止による空調機器の停止という損失をなくすことができ、メンテナンス会杜にとっては保守員の派遣せずに自動復帰できることで人件費の削減が可能となる。
【0042】
なお、上記実施形態にあっては、二重効用吸収式冷温水機に適用した場合について説明したが、単効用等他の吸収式冷温水機に適用した場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0043】
さらに、上記実施形態にあっては、第1の濃度検出部101により、高温再生器5で発生した冷媒蒸気が低温再生器4の加熱源として用いられて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第1の濃度捕捉手段が構成され、第2の濃度検出部102により、凝縮器3で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第2の濃度捕捉手段が構成され、第3の濃度検出部103により、蒸発器1に連絡されている冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第3の濃度捕捉手段が構成され、濃度演算部110および異常診断部111により、上記の濃度捕捉手段により求められた冷媒液中の吸収剤の濃度および各吸収剤の濃度の高低関係に基づいて冷媒に吸収剤が混入した箇所を判定する判定手段が構成されている。また、上記の濃度捕捉手段は、冷媒液に含まれる吸収剤の濃度の値によって変化する物理量を計測し、これらの計測された物理量に基づいて冷媒液に含まれる吸収剤の濃度を算出するようになっている。
【0044】
さらに、上記実施形態にあっては、上述した濃度捕捉手段で液部温度と比重あるいは密度を測定し濃度を算出する方法、圧力と液温度を測定し圧力から算出される飽和冷媒液温度と実液温度の温度差から評価する方法、あるいは液の粘度や電気伝導度を測定する方法も用いることもできる。これらの方法を用いて、より確実に溶液濃度の検出を行うには、運転中あるいは停止時に冷媒が液状態となる箇所に濃度検出部101〜103を設置することが望ましい。そこで、上記観点から吸収冷温水機の構成について考慮すると、図1に示すように低温再生器4と凝縮器3を結ぶ冷媒流路や、凝縮器3と蒸発器1を結ぶ冷媒流路が、濃度検出部101,102の設置箇所として有効である。さらに、濃度検出部101,102の設置箇所より上流側に気液分離器を設置する、あるいは気液分離器の液相部に濃度検出部を設置する方法も有効と言える。
【0045】
さらに、上記実施形態にあっては、冷媒管9の中間部から分岐して吸収器2に至る分岐管8aに、冷媒ブロー弁115を設けたが、冷媒管9と溶液ポンプ11の吸込み配管とを他の配管で接続し、その配管の途中に電磁弁等の冷媒ブロー弁を設けてもよい。
【0046】
さらに、上記実施形態では、蒸発器1に散布される冷媒液中の吸収剤の濃度を第3の濃度検出部103により検出する場合を例示したが、蒸発器1に散布される冷媒液中の吸収剤の濃度の代わりに、蒸発器1に蓄えられる冷媒液中の吸収剤の濃度を検出してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、蒸発器で用いられる冷媒液中に吸収剤が何れの箇所で混入したかを的確に特定することができ、吸収式冷温水機における不具合発生への速やかな対応が可能となる。したがって、冷媒への吸収剤混入に起因する不具合を未然に防止することができるので、冷温水機の性能低下による顧客の損失を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる診断装置を備えた二重効用吸収式冷温水機を示す概略図である。
【図2】 図1の診断装置で用いられる検出結果と混入箇所とのパターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 蒸発器
2 吸収器
3 凝縮器
4 低温再生器
5 高温再生器
6 低温熱交換器
7 高温熱交換器
8 冷媒ポンプ
9 冷媒管
10 冷水管
11 溶液ポンプ
12 溶液管
13 冷却水管
14 戻り管
15 送り管
16 戻り管
17 冷媒管
18 送り管
19 戻り管
20 フロートボックス
21 フロート弁
22 バーナ
23 インバータ
101 第1の濃度検出部(第1の濃度捕捉手段)
102 第2の濃度検出部(第2の濃度捕捉手段)
103 第3の濃度検出部(第3の濃度捕捉手段)
110 濃度演算部
111 異常診断部
112 制御方法決定部
113 異常表示部
114 通信部
115 冷媒ブロー弁

Claims (6)

  1. 冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、
    濃度捕捉手段により、前記蒸発器に流入する以前の冷媒液流路における冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度および両吸収剤の濃度の高低関係に基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定することを特徴とする吸収式冷温水機の診断方法。
  2. 冷媒が循環する蒸発器、吸収器、低温再生器、高温再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、
    濃度捕捉手段により、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化して前記凝縮器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記凝縮器から前記蒸発器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度および各吸収剤の濃度の高低関係に基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定することを特徴とする吸収式冷温水機の診断方法。
  3. 冷媒が循環する蒸発器、吸収器、低温再生器、高温再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断方法において、
    濃度捕捉手段により、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いられて液化して前記凝縮器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記凝縮器から前記蒸発器へ流入する冷媒液に含まれる吸収剤の濃度と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布系の冷媒液に含まれる吸収剤の濃度とをそれぞれ捕捉し、これらの捕捉した吸収剤の濃度が許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入した箇所を判定することを特徴とする吸収式冷温水機の診断方法。
  4. 冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断装置において、
    前記凝縮器で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する濃度捕捉手段と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する濃度捕捉手段と、これらの捕捉した前記吸収剤の濃度が許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記冷媒液に前記吸収剤が混入の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする吸収式冷温水機の診断装置。
  5. 冷媒が循環する蒸発器、吸収器、再生器および凝縮器を有し、前記冷媒の循環により冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮する吸収式冷温水機の診断装置において、
    前記高温再生器で発生した冷媒蒸気が前記低温再生器の加熱源として用いらて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第1の濃度捕捉手段と、前記凝縮器で冷却されて液化した冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第2の濃度捕捉手段と、前記蒸発器内または蒸発器に連絡される冷媒散布経路の冷媒液中の吸収剤の濃度を捕捉する第3の濃度捕捉手段と、これらの第1〜第3の濃度捕捉手段で捕捉した前記吸収剤の濃度が、許容濃度範囲下限以下、許容濃度範囲下限以上で基準値未満、基準値以上かを判定し、これらの組合せパターンに基づいて前記吸収剤の混入した箇所を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする吸収式冷温水機の診断装置。
  6. 前記判定手段による判定結果を管理部に通報する通信部を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の吸収式冷温水機の診断装置。
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