JP4247557B2 - プレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法 - Google Patents

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本発明は、目地無し舗装床板に適した床板、更には空港における大型の航空機の滑走路や通路、埠頭における荷揚げ用ガントリークレーンが走行する通路等、局部的に大荷重を受ける部分の床板として使用できるプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法に関する。
一般に、海上の水面上に構築する桟橋や航空機用滑走路等の床板を構築するに際しては、杭等の支柱に支持させた床板支持枠の上にプレキャストコンクリート版(以下PCaC版と記す)を並べて設置し、その表面を走行用の路面としたり、その上にアスファルト舗装を施して路面としたりする方法が考えられる。この場合、プレキャストコンクリート版には方形状をしたプレストレストコンクリート版(以下PC版と記す)を使用することが、重量や耐荷重の面で有利である。
この種の従来のプレストレスを付与した方形状のPCaC版は、構造的には、発生する断面力(主として曲げモーメント)は4辺支持、即ち表面に下向きに掛かる荷重をPCaC版の周囲の4辺で支持させる場合が最も小さくなる。この場合PCaC版には上面に下向き荷重が作用した時には、XY両方向、即ち互いに平行な2辺に直行する向きに対して同じ断面力が生じる。このため従来は、PCaC版の2つの対向する2辺間方向にそれぞれプレストレスを付与した構造としている(例えば特許文献1及び2)。
また、このようなPCaC版は、表面に下向きの荷重が作用した際に生じる曲げモーメントは中央部分が最も大きく、周辺部に至るに従って小さくなるが、PC版の特性として、平面的に配置したPC緊張材の緊張力を部分的に大きくしたとしても、これが全体に影響する為、部分的に大きなプレストレスを導入することができなかった。このため、従来は中央部分に生じる最も大きな曲げモーメントに合わせて全域において均等にプレストレスを導入させていた。
特開昭64−4307号公報 特開昭63−107638号公報
この種のPCaC版を使用してプレストレストコンクリート床板(以下PC床板と記す)を構築した場合、各PCaC版を単独で床板支枠上に載置したのみでは、図13に示すように、表面のいずれかの部分に局部的に荷重Pが載荷されているPCaC版50とこれに隣接するPCaC版50との間に段差が生じ、走行性を損なうこととなる。
また、何らかの方法でこの段差を生じないようにしても、図14に示すように、載荷されているPCaC版50と隣接する非載荷のPCaC版50の撓み角の違いによって両者間には折れ点が発生し、床板の表面は折れ線的な形状をなすこととなる。このため、表面に舗装51を施した場合には、繰り返し撓みによってPCaC版50,50の継ぎ目位置の舗装51に所謂リフレクションクラックと称されるひび割れ52が生じるという問題がある。
このような問題を解決する方法として、図15に示すように、複数のPCaC版50,50に連続させてPC緊張材53を挿通し、ある区間例えば100m程度の長さを一体化する方法があるが、この場合においても、一定長さ毎にPC緊張材53の緊張定着のための作業空間54が必要になり、緊張作業後に、図16に示すようにこの空間54を場所打ちのコンクリート55で埋めることが必要になる。また、この部分はプレストレスを導入させることが困難であるため、鉄筋コンクリート造とせざるを得ず、この部分が伸縮目地となるため、段差ができたり、その上の舗装51にひび割れを生じたりする原因となり、走行性に損なうこととなるという問題がある。
また、上述の如き従来のPCaC版において、例えば空港の滑走路や航空機通路、更には埠頭におけるガントリークレーンの通路等、局部的に600tもの超大荷重が掛かるような場所に使用するような場合に、十分な耐荷重を得ようとすると、全体の板厚を大きくし、しかも平面全域に亘って大きなプレストレスを導入しなければならず、PCaC版自体の重量が極めて大きなものとなって取り扱いに困難が生じ、また製造に高度の技術とPC緊張材やコンクリート等の多くの資材及びプレストレス導入の為の高度の設備を必要とし、高コストとならざるを得ないという問題があり、例えば10m四方のPCaC版であって500t〜800tもの大荷重に耐えるようにしたものは、従来では例をみることがなかった。
また、局部的に大荷重かかかる場所に、広面積のPCaC版を使用した場合、局部的荷重が中央より偏った部分に作用すると板自体に反りが発生し、隅部が浮き上がる状況が生じ、航空機やクレーンが通過する度に支持部が浮き上がって振動し、隣り合う板との間に段差が生じる事となる為、これを防止する為にPCaC版の4隅とその下の下部支持構造との連結を強固なものとする必要があり、そのためには高度の技術と高価な資材が必要になるという問題がある。
本発明は上述の如き従来の問題に鑑み、全長数1000m、全幅数100mといった長大な連続した平面の床板を、PCaC版を目地なしの状態で連続させて一体化することができ、しかも、局部的に大重量がかかる埠頭や滑走路として使用に耐える耐荷重性に優れたに耐えることができるPCaC版を使用したPC床板の構築方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、方形状をしたPCaC版の両対角線位置にPC緊張材挿通孔を貫通開口させておき、該PCaC版を、それぞれの周囲の4辺を支持させた状態で、前後左右に多数並べて設置することにより床板を形成させ、両対角線方向に隣り合う複数のPCaC版のPC緊張材挿通孔に跨らせて連続したPC緊張材を挿通させ、該PC緊張材の両端を前記床板の両側部において緊張定着させることにより前記各PCaC版に、互いに交差する両対角線方向の何れのプレストレスをも付与するPCaC版を使用したPC床板の構築方法であって、
前記PCaC版を前後左右に並べて所定長さに形成された床板の長さ方向の一部に、該床板の全幅に亘って前記PC緊張材による両対角線方向の何れのプレストレスをも付与しない収縮吸収部を残してその両側のPC緊張材を緊張定着させてプレストレスを導入させ、一定の期間が経過した後、前記収縮吸収部とその両側の先緊張部とを、両者に跨った両対角方向のPC緊張材を緊張定着させることによって一体化させることを特徴としてなるPCaC版を使用したPC床板の構築方法にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、上記請求項1の構成に加え、各PCaC版はその方形状の両対角間に、剛性が、周囲より大きく且つ対角線の中央部において最も大きく両端に至るに従って徐々に小さくした対角方向高剛性部を連続した配置に設け、該対角方向高剛性部内にPC緊張材挿通孔を備えたものであることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、上記請求項2の構成に加え、前記対角方向高剛性部は、PCaC版の底面に対角線方向に連続させて盛り上がらせ、その高さを中央部が最も高く両端に至るに従って徐々に低くした対角方向突条を一体に備えることによって構成したものであることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、上記請求項2又は3何れか1の請求項の構成に加え、PCaC版は、その周囲の4辺に、該4辺部の剛性をその周囲より大きくした周辺高剛性部を備えたものであることにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、上記請求項4の構成に加え、前記周辺高剛性部は、PCaC版の周囲4辺に沿ってその底面を盛り上がらせた周方向突条を一体に備えることによって構成させることにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、上記請求項1〜5の何れか1の請求項の構成に加え、PCaC版は、対角線方向に予めプレストレスが付与されているPCaC版を使用したことにある。
本発明においては、方形状をしたPCaC版の両対角線位置にPC緊張材挿通孔を貫通開口させておき、該PCaC版を前後左右に多数並べて設置することにより床板を形成させ、両対角線方向に隣り合う複数のPCaC版のPC緊張材挿通孔に跨らせて連続したPC緊張材を挿通させ、該PC緊張材の両端を前記床板の両側部において緊張定着させることにより前記各PCaC版に、互いに交差する両対角線方向の何れのプレストレスをも付与するようにしたことにより、プレストレスを導入させるための作業は床板の両側部でのみ行うことができ、従って従来のようなPC緊張材緊張定着のための作業空間を床板途中に設ける必要がなくなり、PCaC版間の段差や、折れが生じることのないPC床板が構築できる。
また、各PCaC版はその周囲の4辺下面を支持させた状態で支持部に支持させることにより、PCaC版表面に下向き荷重がかかった場合に発生する断面力が最も小さくなり、耐荷重の大きいPC床板が構築できる。
更に、PCaC版を前後左右に並べて所定長さに形成された床板の長さ方向の一部に、該床板の全幅に亘って前記PC緊張材による両対角線方向の何れのプレストレスをも付与しない収縮吸収部を残してその両側のPC緊張材を緊張定着させてプレストレスを導入させ、一定の期間が経過した後、前記収縮吸収部とその両側の先緊張部とを、両者に跨った両対角方向のPC緊張材を緊張定着させることによって一体化させることにより、先緊張部のPCaC版のコンクリート乾燥収縮が、収縮吸収部によって吸収されることとなり、先緊張部の収縮によって収縮吸収部における目地間隔が広がるが、その広がった部分に目地モルタルを充填して収縮吸収部分を一体化させることにより、完成されたPC床板全体のコンクリート乾燥収縮による移動を小さいものとすることができる。
更に、各PCaC版はその方形状の両対角間に、剛性が、周囲より大きく且つ対角線の中央部において最も大きく両端に至るに従って徐々に小さくした対角方向高剛性部を連続した配置に設け、該対角方向高剛性部内にPC緊張材挿通孔を備えたものを使用することにより、該PC緊張材挿通孔にPC緊張材を挿通して両対角線方向にプレストレスを付与すると、発生する曲げモーメントの分布、即ち曲げモーメントは中央部が最も大きく、周辺部に至るに従って小さくなるという特性に応じた、中央部分の耐荷重の大きいPCaC版を構成することができ、従来のようにPCaC版全域において均等なプレストレスを導入させたものに比べ、全体の重量が小さく、導入するプレストレスのための緊張力も小さくてよくなる。
尚、上記対角方向高剛性部は後述するように突条を形成することによって設ける他、部分的に高強度コンクリートを使用することによっても形成してもよい。
更に、対角方向高剛性部を、PCaC版の底面に対角線方向に連続させて盛り上がらせ、その高さを中央部が最も高く両端に至るに従って徐々に低くした対角方向突条を一体に備えることによって構成することにより、PCaC版に対する対角方向高剛性部の設置が容易にできる。
更に、PCaC版は、その周囲の4辺に、該4辺部の剛性をその周囲より大きくした周辺高剛性部を備えたものを使用することにより、各PCaC版の表面に局部的に大荷重がかかった場合に生じる反り(上下方向の歪)を小さいものとすることができる。
更に、周辺高剛性部は、PCaC版の周囲4辺に沿ってその底面を盛り上がらせた周方向突条を一体に備えることによって構成させることにより、PCaC版に対する周辺高剛性部の設置が容易にできる。
更に、PCaC版は、対角線方向に予めプレストレスを付与、即ち、前述した各PCaC版に跨らせたPC緊張材によるプレストレス導入する他に、予め所望のプレストレスが付与されているものであるPCaC版を使用することにより、PCaC版自体の耐荷重能力が大きくなり、複数のPCaC版に跨らせたプレストレスの導入以前にあっても、並べて設置されたPCaC版の上を車両や作業機を走行させることができることとなり、床板構築の作業性が向上する。
次に本発明の実施の形態を図面に示した実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明方法に使用するPCaC版の一例を示しており、図中符号1はPCaC版本体である。このPCaC版本体1は4辺2,2,……が略等しい正方形であって、その四隅部が面取り状に切り欠かれた形状をしている。尚、図には示されてないが内部に必要な配筋が施されている。このPCaC版本体1の底面には両対角線に沿って連続した配置に対角方向高剛性部3,3が一体に成形されている。
この対角方向高剛性部3,3は、PCaC版本体1の裏面を局部的に肉盛りすることによってその部分の剛性を高めているものであり、両対角線位置に連続して一体成形した対角方向突条3a,3aを一体に形成することによって構成させている。両突条3a,3aは、その中央部分をPCaC版本体1の中央部分に位置させて互いに交差させ、その交差部分、即ち突条3aの中央部であってPCaC版本体1中央部分における高さが最も高く、各対角部に至るに従って低く形成されている。これにより突条3a,3aが一体成形された部分の剛性は中央部分が最も高く、周辺部に至るに従って小さくなる。
PCaC版本体1の周囲の4辺部底面には、周辺高剛性部5が設けられている。この各周辺高剛性部5は、PCaC版本体1の周辺底面に一体に突設した周方向突条5a,5a……によって構成されているものであり、PCaC版本体1の周辺部に肉盛りを施すことによって断面の剛性を部分的に増強している。4辺の各突条5aは、前述した対角方向突条3aの端部を介して互いに連続した配置に成形されている。
また、両対角方向高剛性部3,3内にはPC緊張材挿通孔6,6が形成されている。このPC緊張材挿通孔6,6は、例えば螺旋巻管等の鋼管製シースをPCaC版本体1及び/又は対角線方向突条3aのコンクリート打設成形時に埋設しておくことによって形成する。
この他、合成樹脂シース内にPC緊張材を軸方向に移動可能に挿通したアンボンドケーブルを同様にして埋設し、その合成樹脂シースによってPC緊張材挿通孔6を構成させてもよい。この場合には、後述するプレストレス導入の際にPC緊張材の挿通作業が不要となる。
各PC緊張材挿通孔6は、対角方向高剛性部3の底面に沿った位置と、PCaC版本体1の表面に沿った位置とに配置されている。
このようにして正方形のPCaC版本体1に対して対角方向高剛性部3,3を一体に設け、その部分に対角線方向に向けたPC緊張材挿通孔6,6にPC緊張材を挿通し、両対角方向高剛性部3,3において同等に緊張することによってプレストレスを導入することにより、正方形状いずれの幅方向の向きにおいても、導入されたプレストレス力は中央部分で大きく、両側に行くに従って小さい応力分布を有するプレストレストコンクリート構造のPCaC版が形成される。
尚、プレストレスの導入は、PCaC版製作ヤードにおいて、即ち、後述する各PCaC版に連続させて挿通するPC緊張材によるプレストレスの導入以外に、プレテンショニング方式、或いはポストテンショニング方式によって所望のプレストレスを予め付与して弾性を高めておくことにより、例えば架設後において、最終的なプレストレス導入以前の状態であっても、作業用車両や重機の走行が可能となる。
次に、上述したPCaC版Aを使用したPC床板の構築に際しての作業工程ついて説明する。
1.下部工及びPCaC版仮架設工
例えば水底地盤などに支持させて立設した杭などの支柱の上に、図5(a)(b)に示すように床板支用の下部工10を構築する。この下部工10上に互いに隣り合うPCaC版を共に支持させる沓11,11……を設置する。沓11は、後述するPCaC版相互間の高さ調整ができる構造のものを使用する。この沓11,11……に支持させてPCaC版A,A……を並べて仮架設する(図6)。この時、PCaC版Aの大きさが1辺10m四方のもので、隣り合う辺間の目地12の間隔を10mm〜20mm程度開けて置く。
2.高さ調整工
仮架設後、隣り合うPCaC版A,A間の高さ調整を行う。沓11は図7(a)に示すように、鋼製のモルタル受け箱15内にコイルスプリング16に底面を支持させて平板状をしたパッド17が上向きに付勢されて収容されている。高さ調整に際しては、段差調整用の金具18をPCaC版A,A間に跨らせ、これをボルト19によってPCaC版Aに固定することによって行う。ボルト19は予め設置しておいたアンカーナット20に螺合させる。これによってPCaC版A,A間の高さを揃える。この時、各沓11,11……の取り付け高さのばらつきや、PCaC版Aの成形誤差によって下部工10の上面とPCaC版Aの底面との間隔にばらつきが生じるが、パッド17はコイルスプリング16によってPCaC版Aの底面に押し付けられた状態となる。この状態で例えば油圧ジャッキ等の高さ調整具を使用して平面度の調整を行う。このようにして高さの調整作業を行った後、図7(b)に示すようにモルタル受け箱15内に無収縮性のモルタル21を充填し、パッド17の下側を埋め、これによって各沓11の高さを固定する。
上述のように、沓11を構成させることにより、高さ調整後における沓11の高さ調整がコイルスプリング16の弾力によって自動的になされ、その高さがモルタル受け箱15内にモルタルを充填するのみで固定されることとなり、高さ調整後の裏面の支持構造の調整が簡単にできる。
3.PC緊張材の連続挿通工
図8(a)に示すように、対角線方向に互いに隣り合うPCaC版A,A……のPC緊張材挿通孔6,6……に跨らせてPC緊張材30を連続挿通させる。この作業は例えば図8(b)に示すように、PCaC版A毎に個別PC緊張材30aを挿通しておき、これを対角線方向のPCaC版間の空間部31内においてカプラー30bによって連結する。
このように予め各PCaC版Aに個別PC緊張材30aを、その両端を突出させた状態で挿通しておくことにより、現場におけるPC緊張材挿通作業が簡略化されると共に、各PCaC版AにおけるPC緊張材挿通孔6が上下左右に湾曲した形状である場合にも、各個別PC緊張材30a間を連結するのみでPC緊張材30の連続挿通させることができる。
この他、連続用のPC緊張材が挿通されていない状態PCaC版Aを使用し、前述した高さ調整後、必要長さのPC緊張材30を各PC緊張材挿通孔6,6……に跨らせて挿通してもよい。
尚、いずれの場合も、各PCaC版Aの四隅の切欠形状によって構成される空間部31においては、ケーブルダクト32内にPC緊張材30を挿通させた状態とする。この場合、カプラー30b使用する方式では、例えば伸縮式のシースや半割り状のシースをケーブルダクトとして使用する。
4.施工目地工
PCaC版A,A……間に跨らせてPC緊張材20を連続させた状態に挿通させた後、前述したPCaC版4辺間の目地及び対角線方向の空間31内に無収縮性の目地モルタル33を充填する。
5.PC緊張材緊張工
上記目地モルタル33の固化後、PC緊張材30の緊張を行う。この緊張作業は、構築しようとするPC床板の一方の縁部におけるPCaC版Aに一体を定着させ、他端を他方の縁部において油圧ジャッキを使用して緊張し、定着させることによって斜め方向にプレストレスを導入するものであり、これによって各PCaC版A,A……間を一体化させると同時に、各PC版Aにおける両対角方向高剛性部3,3にその長手方向に向けたプレストレスを導入させる。
これによって各PCaC版Aにおいて、その正方形状いずれの幅方向の向き、即ち互いに対向する2辺に直行する方向の向き(XY方向)においても等しく、かつ導入されたプレストレス力は中央部分で大きく、両側に行くに従って小さい応力分布を有することとなり、同様の特性を持つPCaC版Aが前後左右に多数並べられて一体化されたPC床板が構成される。
また、このPC緊張材緊張工は、構築する床板の全長が長い場合には、長手方向の一部に一定間隔毎、例えば300m〜600m毎に、コンクリートの乾燥収縮を吸収させるための収縮吸収部を設け、この部分のPC緊張材の緊張定着を時間を置いて行う。この収縮吸収部は、床板の全幅に亘ってプレストレスが付与されない部分を構成させるものであり、例えば図10に示すように、に示すように、互いに交差する対角線方向のPC緊張材30s,30sを緊張定着させて先緊張部S,Sをプレストレス施工し、その間に何れの向きのPC緊張材も緊張されていない収縮吸収部Nを設ける。この先緊張部Sには、一方の対角線方向にしか緊張がなされていない半緊張部S1と、両対角線方向の緊張がなされている全緊張部S2とが構成される。
尚、図10中、実線で描いたPC緊張材30sは緊張済みのものを示しており、破線で示したPC緊張材30nは未緊張のものを示している。
このようにして収縮吸収部Nを残してその両側に対して先にプレストレスを導入しておき、許容できる一定の期間を経過させる。これによって各PCaC版Aのコンクリート乾燥収縮が進み、先緊張部Sの端部が移動し、収縮吸収部Nとの間の目地間隔が大きくなる。
この広がった目地に無収縮性の目地モルタルを充填した後に、収縮吸収部Nに対してプレストレスを導入させると共に、その両側の先緊張部Sと一体化させる。この作業は、前述した半先緊張部S1と収縮吸収部Nとに跨らせて挿通した両対角線方向のPC緊張材30n,30nを緊張定着させることによって行う。
尚、各PC緊張材30s,30nは床板両側部の全長に亘る長さのものを使用する他、所望の長さのものをカプラーによって連結して使用してもよい。
6.グラウト工
PC緊張材30を緊張しプレストレスを導入させた後、PC緊張材挿通孔6,6……及びケーブルダクト32内にグラウトを注入する。
7.表面舗装工
このようにして形成されたPC床板の上に、必要に応じてアスファルトなどの舗装を敷設することにより舗装を施す。尚、この舗装は必ずしも必要ではない。
上述した実施例では、正方形のPCaC版を使用しているが、必ずしも正方形である必要はなく、長方形であってもよい。
また、上述の実施例において対角方向高剛性部3と周辺高剛性部5とを共に有しているものを示しているが、図11〜図12に示す如きPCaC版を使用しても良い。
このPCaC版は、周辺高剛性部を有していないものであり、四隅部を面取り状に切欠した正方形の平板状をしたPCaC版本体1の底面に、両対角線に沿って連続した配置に対角方向高剛性部3,3が一体に成形されている。
この対角方向高剛性部3,3は、PCaC版本体1の裏面の両対角線位置に連続して一体成形した対角方向突条3a,3aを一体に形成することによって構成させている。両突条3a,3aは、その中央部分をPCaC版本体1の中央部分に位置させて互いに交差させ、その交差部分、即ち突条3aの中央部であってPCaC版本体1中央部分における高さが最も高く、各対角部に至るに従って低く形成されている。この突条3a,3aは両端がPCaC版本体1の周縁部稍手前に位置しており、PCaC版本体1の該周縁部底面を支承面8としている。
PC緊張材挿通孔6,6は、図12に示すように、下側のものは、PCaC版本体1の周縁部から突条3a内を通して形成され、上側のものは、PCaC版本体1の表面側に沿って挿通されている。
このPCaC版によるPC床板の構築方法は前述した1〜7からなる工程と同じである。
本発明方法に使用するプレキャストコンクリート版の一例の正面図である。 同上の底面図である。 図2中のB−B線断面図である。 同C−C線断面図である。 (a)は本発明に方法における下部工施工状態を示す平面図、(b)は同側面図である。 本発明方法におけるプレキャストコンクリート版架設状態を示す側面図である。 本発明における高さ調整工程を示す断面図である。 本発明におけるPC緊張材の緊張定着状態の概略を示す平面図である。 同上のPC緊張材連結部分を示す平面図である。 本発明におけるPC緊張材の緊張定着作業において収縮吸収部を設けた状態を説明するための略図的平面図である。 本発明方法に使用するプレキャストコンクリート版の他の例を示す斜視図である。 図11中のE−E線断面図である。 従来のプレキャストコンクリート版による床板の一例を示す側面図である。 従来のプレキャストコンクリート版による床板の他の一例を示す断面図である。 従来のプレキャストコンクリート版による床板の更に他の例を示す平面図である。 同上の目地部を示す断面図である。
符号の説明
A プレキャストコンクリート版(PCaC版)
N 収縮吸収部
S 先緊張部
S1 半緊張部
S2 全緊張部
1 PCaC版本体
2 辺
3 対角方向高剛性部
3a 対角方向突条
5 周辺高剛性部
5a 周方向突条
6 PC緊張材挿通孔
6a,6b PC緊張材
10 下部工
11 沓
15 モルタル受け箱
16 コイルスプリング
17 パッド
18 段差調整用の金具
19 ボルト
20 アンカーナット
21 無収縮性のモルタル
30 PC緊張材
30a 個別PC緊張材
30b カプラー
30s 緊張済PC緊張材
30n 未緊張PC緊張材
31 空間部
32 ケーブルダクト
33 目地モルタル

Claims (6)

  1. 方形状をしたプレキャストコンクリート版の両対角線位置にPC緊張材挿通孔を貫通開口させておき、該プレキャストコンクリート版を、それぞれの周囲の4辺を支持させた状態で、前後左右に多数並べて設置することにより床板を形成させ、両対角線方向に隣り合う複数のプレキャストコンクリート版のPC緊張材挿通孔に跨らせて連続したPC緊張材を挿通させ、該PC緊張材の両端を前記床板の両側部において緊張定着させることにより前記各プレキャストコンクリート版に、互いに交差する両対角線方向の何れのプレストレスをも付与するプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法であって、
    前記プレキャストコンクリート版を前後左右に並べて所定長さに形成された床板の長さ方向の一部に、該床板の全幅に亘って前記PC緊張材による両対角線方向の何れのプレストレスをも付与しない収縮吸収部を残してその両側のPC緊張材を緊張定着させてプレストレスを導入させ、一定の期間が経過した後、前記収縮吸収部とその両側の先緊張部とを、両者に跨った両対角方向のPC緊張材を緊張定着させることによって一体化させることを特徴としてなるプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
  2. 各プレキャストコンクリート版はその方形状の両対角間に、剛性が、周囲より大きく且つ対角線の中央部において最も大きく両端に至るに従って徐々に小さくした対角方向高剛性部を連続した配置に設け、該対角方向高剛性部内にPC緊張材挿通孔を備えたものである請求項1に記載のプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
  3. 前記対角方向高剛性部は、プレキャストコンクリート版の底面に対角線方向に連続させて盛り上がらせ、その高さを中央部が最も高く両端に至るに従って徐々に低くした対角方向突条を一体に備えることによって構成したものである請求項2に記載のプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
  4. プレキャストコンクリート版は、その周囲の4辺に、該4辺部の剛性をその周囲より大きくした周辺高剛性部を備えたものである請求項2又は3の何れか1に記載のプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
  5. 前記周辺高剛性部は、プレキャストコンクリート版の周囲4辺に沿ってその底面を盛り上がらせた周方向突条を一体に備えることによって構成してなる請求項4に記載のプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
  6. プレキャストコンクリート版は、対角線方向に予めプレストレスが付与されているものである請求項1〜5の何れか1に記載のプレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板の構築方法。
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