JP4246966B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿に記載された画像を読取って用紙に転写する画像形成装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機などの画像形成装置は、像担持体である感光体ドラムの表面をビーム光たとえばレーザビーム発生器から発せられるレーザビームで走査することによって感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像剤により現像(顕像化)して用紙に転写する。
【0003】
レーザダイオードから発せられるレーザビームは、ガルバノミラーに当たり、そこで反射されてポリゴンミラーに当たる。ポリゴンミラーに当たったレーザビームは、そこで反射され、かつ同ポリゴンミラーの回動に伴い、感光体ドラムの表面をその感光体ドラムの軸方向に沿ってライン状に走査する。このライン走査のことを主走査という。この主走査が、感光体ドラムの回転に伴い、繰り返し実行される。感光体ドラムの回転に伴って主走査が順次に移行していくことを、副走査という。
【0004】
上記ガルバノミラーは、レーザビームを走査用として反射するとともに、入力される駆動電圧のレベルに応じた量だけ回動して反射角が変化する。このガルバノミラーの回動によりレーザビームの走査位置を副走査方向において調節することが可能である。
【0005】
特開2001−91872号公報に示される例では、副走査方向におけるレーザビームの走査位置を光学的に検知し、その検知した走査位置が適正な位置となるよう、ガルバノミラーを駆動制御するようにしている。
【0006】
ガルバノミラーの駆動用として、ガルバノミラーの反射角を連続的に微調整するためのデジタルデータが入力されるデジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器という)が設けられている。このD/A変換器にデジタルデータが入力されることにより、そのデジタルデータに対応するレベルの電圧がD/A変換器から出力される。この出力電圧がガルバノミラーに対する駆動電圧となる。
【0007】
具体的には、レーザビームの走査位置が所定位置に収まる方向にガルバノミラーが回動するよう、D/A変換器に対するデジタルデータの入力値が増減制御(フィードバック制御)される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなガルバノミラーの駆動制御において、レーザビームの走査位置をその調整範囲を狭めることなく高い分解能で調整しようとすると、例えば16ビット型の高分解能のD/A変換器が使用される。
ただし、16ビット型の高分解能のD/A変換器は高価であり、装置のコスト上昇につながるという問題がある。
【0009】
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、コストの上昇を招くことなく、しかも調整範囲を狭めることなく、レーザビームの走査位置を高い分解能で高精度に調整することができる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体を走査するためのビーム光を発するビーム光発生器と、このビーム光発生器から発せられるビーム光を前記走査用として反射するとともに、入力される駆動電圧のレベルに応じた量だけ回動して反射角が変化することにより前記ビーム光の走査位置を調節するガルバノミラーと、角度指示用の所定ビットのデジタルデータを前記ガルバノメータの反射角を連続的に微調整するための下位ビットのデジタルデータと前記ガルバノメータの反射角を段階的に粗調整するための上位ビットのデジタルデータとに振り分けるセレクタと、このセレクタで振り分けられた下位ビットのデジタルデータが入力され、そのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力する第1デジタル/アナログ変換器と、前記セレクタで振り分けられた上位ビットのデジタルデータが入力され、そのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力するとともに、デジタルデータの入力値を1ステップ分シフトした際の出力電圧が前記第1デジタル/アナログ変換器の出力電圧の最大変化幅より小さい第2デジタル/アナログ変換器と、前記第1デジタル/アナログ変換器の出力電圧および前記第2デジタル/アナログ変換器の出力電圧に応じたレベルの電圧を前記ガルバノミラーに対する駆動電圧として出力する増幅回路と、前記像担持体における前記ビーム光の走査位置を検知する検知手段と、この検知手段で検知される走査位置が所定位置に収まる方向に前記ガルバノミラーが回動するよう、前記第2デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を所定値に設定した状態で前記第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を増減制御する第1制御手段と、この第1制御手段により前記第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値が変化して同第1デジタル/アナログ変換器の一方の限度値に達したとき、その第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を同第1デジタル/アナログ変換器の他方の限度値にシフトし、かつ前記第2デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を1ステップ分シフトする第2制御手段と、を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。 図1および図2に示すように、本体1の上面部に原稿載置用の透明の原稿台(ガラス板)2が設けられている。この原稿台2の一側部に、インジケータ3が設けられている。このインジケータ3と原稿台2との段差部が、原稿セット用の基準位置となっている。原稿台2の下面側に、後述する複数の原稿センサ11が配設されている。これら原稿センサ11により、原稿台2にセットされる原稿Dの有無およびサイズが光学的に検知される。
【0013】
原稿台2の下面側にキャリッジ4が設けられ、そのキャリッジ4に露光ランプ5が設けられている。このキャリッジ4および露光ランプ5により、露光手段が構成されている。キャリッジ4は、原稿台2の下面に沿って移動(往復動)することができる。キャリッジ4が原稿台2に沿って往動しながら、露光ランプ5が点灯することにより、原稿台2に載置されている原稿Dが露光される。この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD(Charge Coupled Device)10に投影される。CCD10は、受光領域に多数の光電変換素子を有し、これら受光領域をライン走査し且つそのライン走査を繰返すことで、原稿Dの画像に対応する画像信号を出力する。
【0014】
CCD10から出力される画像信号は後述の信号処理部73で増幅され且つデジタル信号に変換され、そのデジタル信号が後述の画像処理部55で適宜に処理された後、レーザユニット27に供給される。レーザユニット27は、入力信号に応じてオン,オフする複数本のレーザビームBを発する。
原稿台2のインジケータ3と隣接する位置に、原稿読取用の窓12が設けられている。窓12は、インジケータ3の長手方向長さに対応する寸法形状を有している。また、原稿台2、インジケータ3、および窓12の上に、原稿台カバーを兼ねた自動原稿送り装置(ADF)40が開閉自在に設けられている。自動原稿送り装置40は、原稿載置用のトレイ41を有し、そのトレイ41にセットされる複数枚の原稿Dを1枚ずつ窓12に送り込んでその窓12上を通過させ、通過した原稿Dをトレイ42に排出する。この自動原稿送り装置40が動作するとき、露光ランプ5が窓12と対応する位置で発光し、その光が窓12に照射される。窓12に照射される光は、窓12上を通過する原稿Dをその窓12を通して露光する。この露光により、原稿Dからの反射光像が得られ、それが反射ミラー6,7,8および変倍用レンズブロック9によってCCD10に投影される。
【0015】
本体1の上面部において、自動原稿送り装置40が被さらない位置に、動作条件設定用の操作手段としてコントロールパネル13が設けられている。コントロールパネル13は、タッチパネル式の液晶表示部、数値入力用のテンキー、オールリセットキー、コピーキー、およびストップキーなどを備えている。液晶表示部は、手指のタッチ操作による情報の入力、およびその入力された情報を含む各種情報の表示が可能である。この液晶表示部に手指で触れることにより、画像形成の種類や条件を設定したり、後述の用紙Pのサイズを指定したり、保守サービス用の各種コードを入力することが可能である。
【0016】
一方、本体1内の略中央部に、感光体ドラム20が回転自在に設けられている。この感光体ドラム20の周囲に、帯電器21、現像器22、転写器23、剥離器24、クリーナ25、除電器26が順次に配設されている。
【0017】
帯電器21は、高レベルのバイアス電圧を感光体ドラム20に印加することにより、感光体ドラム20の表面に静電荷を帯電させる。この帯電が済んだ感光体ドラム20の表面に、帯電器21と現像器22との間の空間を通して、レーザユニット27から発せられるレーザビームBがスポット光として照射される。このレーザビームBにより、感光体ドラム20の表面が一方向に主走査(ライン走査)され、その主走査が感光体ドラム20の回転に伴って繰返される副走査により、原稿Dからの読取画像に対応する静電潜像を感光体ドラム20の表面に形成される。
【0018】
現像器22は、現像剤であるトナーとキャリアとを攪拌する攪拌ローラ22a、この攪拌ローラ22aで攪拌されたトナー(キャリアを含む)を感光体ドラム20側方向に送り出す送出ローラ22b、感光体ドラム20の表面に摺接して送出ローラ22bが送り出すトナーを感光体ドラム20の表面に付着させる摺接ローラ22cを備え、トナーに現像用のバイアス電圧を印加する。この現像器22には、図示していないが、トナーを収容したトナー補給用カートリッジが着脱自在に付属されている。このトナー補給用カートリッジの装着により、現像器22にトナーが補給される。
【0019】
感光体ドラム20上の静電潜像は、現像器22からトナーを受けることにより現像されて可視像となる。この可視像が、転写器23により、後述の用紙カセット30から供給される用紙Pに転写される。こうして画像がプリントされた用紙Pは、剥離器24により、感光体ドラム20から剥離される。用紙Pが剥離された感光体ドラム20の表面には、現像剤および電荷が残留している。残留している現像剤は、クリーナ25により除去される。残留している電荷は、除電器26により除去される。
【0020】
感光体ドラム20から剥離された用紙Pは、搬送ベルト34によって定着器35に送られる。定着器35は、用紙P上の転写像を熱によって定着させる。定着の済んだ用紙Pは、排紙ローラ36によって排出口37に送られ、その排出口37から本体1外のトレイ38に排出される。
【0021】
本体1内の底部に、複数の用紙収容部いわゆる用紙カセット30が設けられている。これら用紙カセット30には、互いに異なるサイズの多数枚の用紙Pが収容されている。コントロールパネル13のコピーキーが押されると、各用紙カセット30のいずれか1つから用紙Pが1枚ずつ取出される。この取出し用として、それぞれピックアップローラ31が設けられている。取出された用紙Pは、それぞれ分離器32により用紙カセット30から分離され、レジストローラ33に送られる。レジストローラ33は、感光体ドラム20の回転を考慮したタイミングで、用紙Pを感光体ドラム20と転写器23との間に送り込む。
【0022】
また、本体1の他方の側面に、電源スイッチ39が設けられている。
【0023】
当該装置の全体的な制御回路を図3に示している。
【0024】
メインCPU50に、スキャンCPU70、コントロールパネルCPU80、およびプリントCPU90が接続されている。メインCPU50は、スキャンCPU70、コントロールパネルCPU80、およびプリントCPU90を統括的に制御するもので、コピーキーの操作に応じたコピーモードの制御手段、後述のネットインタフェース59への画像入力に応じたプリンタモードの制御手段、および後述のFAX送受信ユニット60での画像受信に応じたFAX(ファクシミリ)モードの制御手段を備えている。
【0025】
また、メインCPU50に、制御プログラム記憶用のROM51、データ記憶用のRAM52、画素カウンタ53、画像処理部55、ページメモリコントローラ56、ハードディスクユニット58、ネットインタフェース59、およびFAX送受信ユニット60が接続されている。ページメモリコントローラ56は、ページメモリ57に対する画像データの書込みおよび読出しを制御する。そして、画像データバス61により、画像処理部55、ページメモリコントローラ56、ページメモリ57、ハードディスクユニット58、ネットインタフェース59、およびFAX送受信ユニット60が相互に接続されている。
【0026】
上記画像処理部55は、原稿Dからの読取画像に対し、例えば周知のシェーディング補正、各種フィルタリング処理、階調処理及びガンマ補正などを施す。
【0027】
上記ネットインタフェース59は、外部機器から伝送されてくる画像(画像データ)が入力されるプリンタモード用の入力部として機能する。このネットインタフェース59にLANあるいはインターネットなどの通信ネットワーク110が接続され、その通信ネットワーク110に外部機器たとえば複数台のパーソナルコンピュータ111が接続されている。これらパーソナルコンピュータ111は、コントローラ112、ディスプレイ113、操作ユニット114を備えている。
【0028】
上記FAX送受信ユニット60は、電話回線120に接続されており、その電話回線120を通してファクシミリ送信されてくる画像(画像データ)を受信するファクシミリモード用の受信部として機能する。
【0029】
スキャンCPU70に、制御プログラム記憶用のROM71、データ記憶用のRAM72、上記CCD10の出力を処理して上記画像データバス61に供給する信号処理部73、CCDドライバ74、スキャンモータドライバ75、露光ランプ5、自動原稿送り装置40、および複数の原稿センサ11などが接続されている。CCDドライバ74は、上記CCD10を駆動する。スキャンモータドライバ75は、キャリッジ駆動用のスキャンモータ76を駆動する。自動原稿送り装置40は、トレイ41にセットされる原稿Dおよびそのサイズを検知するための原稿センサ43を有している。このスキャンCPU70およびその周辺構成を主体にして、原稿Dの画像を光学的に読取るコピーモード用の読取部が構成されている。
【0030】
コントロールパネルCPU80に、コントロールパネル13における液晶表示部14、テンキー15、オールリセットキー16、コピーキー17、およびストップキー18が接続されている。
【0031】
プリントCPU90に、制御プログラム記憶用のROM91、データ記憶用のRAM92、プリントエンジン93、用紙搬送ユニット94、プロセスユニット95、定着ユニット96が接続されている。プリントエンジン93は、上記レーザユニット27およその駆動回路などにより構成されている。用紙搬送ユニット94は、上記給紙カセット30からトレイ38にかけての用紙搬送機構およびその駆動回路などにより構成されている。プロセスユニット95は、上記感光体ドラム20およびその周辺部などにより構成されている。定着ユニット96は、上記定着器35およびその駆動回路などにより構成されている。このプリントCPU90およびその周辺構成を主体にして、上記画像処理部55で処理された画像を用紙Pにプリントするプリント部が構成されている。
【0032】
図4にプリントエンジン93の要部の構成を示している。
画像処理部55などから供給される画像データバス61上の画像データが、画像データインタフェース(I/F)201に入力される。画像データインタフェース201は、入力される画像データを後述のレーザ発振器204a,204b用として2系統に振り分ける。この2系統分の画像データが同期回路202に供給される。
【0033】
同期回路202は、後述の光検知器208によるレーザビームBの検知タイミングに同期したクロック信号を生成し、画像データインタフェース201から供給される2系統分の画像データを生成クロック信号に応じてそれぞれ変調し、レーザ変調信号として出力する。これら出力がレーザドライバ203a,203bに供給される。なお、同期回路202は、さらに、レーザビームBが非画像形成領域にあるときにレーザ発振器204a,204bを強制的に動作させて各レーザビームBの出力パワーを制御するためのサンプルタイムを確保する機能などを備えている。
【0034】
レーザドライバ203a,203bは、同期回路202から出力される各レーザ変調信号に応じて、2つのビーム光発生器たとえばレーザ発振器204a,204bをそれぞれ駆動する。これらレーザドライバ203a,203bおよびレーザ発振器204a,204bにより、上記レーザユニット27が構成されている。
【0035】
レーザ発振器204aから発せられるレーザビームBは、ハーフミラー205を通ってポリゴンミラー(回転多面鏡)207に当たる。レーザ発振器204bから発せられるレーザビームBは、ガルバノミラー206に当たって反射され、次に上記ハーフミラー205に当たって反射され、上記ポリゴンミラー207に当たる。
【0036】
ポリゴンミラー207はモータ207Mから動力を受けて回転している。このポリゴンミラー207に当たった2本のレーザビームBは、同ポリゴンミラー207で反射され、かつ同ポリゴンミラー207の回転に伴い、感光体ドラム20の表面をその感光体ドラム20の軸方向に沿って露光走査する。この感光体ドラム20の軸方向に沿うライン状の走査を、主走査と称している。この主走査が、感光体ドラム20の回転に伴い、繰り返し実行される。感光体ドラム20上で繰り返される各主走査の移動方向(主走査の方向と直行する方向)を、副走査方向と称している。
【0037】
2本のレーザビームBによる主走査は同時に行われる。これにより、ポリゴンミラー207の回転速度を高めることなく、高速度の画像形成が可能となっている。
【0038】
上記ガルバノミラー206は、駆動用のコイルを内蔵し、そのコイルに入力される駆動電流のレベルに応じた量だけ回動して反射角が変化する。この反射角の変化により、レーザ発振器204bから発せられるレーザビームBの走査位置を副走査方向において調節することが可能となっている。このガルバノミラー206の反射角がプリントCPU90およびガルバノミラー駆動回路210により調節されることで、感光体ドラム20に導かれる2本のレーザビームBの相互間隔が常に一定に維持されて、感光体ドラム20に対するレーザビームBの走査位置が所定位置に収束される。
【0039】
なお、レーザ発振器204aから発せられるレーザビームBについては、そのレーザ発振器204aの位置が基準位置として高精度に固定されていることから、ガルバノミラーが用意されていない。
【0040】
レーザ発振器204a,204bから発せられる各レーザビームBの走査の範囲は、感光体ドラム20の軸方向に沿う一端部から他端部までの全領域(画像形成領域+非画像形成領域)を含むとともに、その感光体ドラム20の一端部より手前の所定領域(非画像形成領域)を含んでいる。この所定領域に、光検知器208が設けられている。
【0041】
光検知器208は、レーザビームBを受光したときに電気信号を出力するもので、感光体ドラム20の回転方向(副走査方向)におけるレーザビームBの走査位置を検知する検知手段として働く。この出力が信号処理回路230に供給される。信号処理回路230は、光検知器208の出力信号を処理してレーザビームBの走査位置を表わす信号を出力する。なお、光検知器208には、光検知面の傾きを感光体ドラム20の表面に合うよう調整するためのモータ208a,208bが付属されている。
【0042】
プリントCPU90には、ガルバノミラー206を駆動するガルバノミラー駆動回路210、ポリゴンミラー207のモータ207Mを駆動するポリゴンモータドライバ220、および上記信号処理回路230が接続されている。
【0043】
ガルバノミラー駆動回路210は、図5に示すように、セレクタ211、ラッチ212,213、微調整用の8ビット型のデジタル/アナログ変換器(以下、微調整用D/A変換器と略称する)214、粗調整用の8ビット型のデジタル/アナログ変換器(以下、粗調整用D/A変換器と略称する)215、増幅回路216、およびドライバ217を備えている。
【0044】
セレクタ211は、プリントCPU90から供給される角度指示用の16ビットのデジタルデータを微調整用の下位8ビットのデジタルデータと粗調整用の上位8ビットのデジタルデータとに振り分ける。ラッチ212,213は、セレクタ211で振り分けられた各デジタルデータを一時保持する。
【0045】
微調整用のD/A変換器214は、ラッチ212に一時保持された微調整用の8ビットのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力する。粗調整用のD/A変換器215は、ラッチ213に一時保持された粗調整用の8ビットのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力する。
【0046】
増幅回路216は、D/A変換器214の出力電圧およびD/A変換器215の出力電圧に応じたレベルの電圧をガルバノミラー206に対する駆動電圧として出力するもので、オペアンプU、入力抵抗Ri、帰還抵抗Rrにより構成されている。D/A変換器214の出力電圧をVx、D/A変換器215の出力電圧をVy、入力抵抗Riの抵抗値をそのままRi、帰還抵抗Rrの抵抗値をそのままRrとすると、増幅回路216の出力電圧Voは下式で表わされる。
Vo=(Rr/Ri)・Vx+(1+Rr/Ri)・Vy
ドライバ217は、オペアンプ216の出力電圧を増幅する。
【0047】
プリントCPU90は、プリントエンジン93の制御に関する主要な機能として、次の(1)〜(5)の手段を備えている。
(1)電源スイッチ39がオンされた後のウォーミングアップ時、あるいはプリント終了から次のプリント開始までの待機時、ポリゴンモータ207を通常の画像形成時よりも遅い速度で回転駆動しながら、レーザ発振器204a,204bを順次に動作させ、そのレーザ発振器204a,204bから発せられる各レーザビームBの走査位置を光検知器208および信号処理回路230により検知する手段。
【0048】
(2)レーザ発振器31a、31bの発光出力を走査位置検知時、画像形成時、感光ドラム20の潜像形成条件などに応じて可変制御する手段。
【0049】
(3)上記検知される各レーザビームBの走査位置のうち、レーザ発振器204bから発せられてガルバノミラー206で反射されるレーザビームBの走査位置が所定位置(基準位置固定のレーザ発振器204aから発せられるレーザビームBの走査位置に対して一定間隔が維持される位置)に収まる方向に、ガルバノミラー206が回動するよう、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yを所定値(Y1,Y2…のいずれか)に設定した状態で、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xを増減制御する第1制御手段。
【0050】
(4)上記第1制御手段による制御に際し、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが減少されて、同微調整用D/A変換器202の一方の限度値である入力下限値“00H”に達したとき、その入力値Xを同微調整用D/A変換器214の他方の限度値である入力上限値“FFH”にシフトし、かつ粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yを1ステップ分増加方向にシフトする第2制御手段。
【0051】
(5)上記第1制御手段による制御に際し、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが増大されて、同微調整用D/A変換器202の入力上限値“FFH”に達したとき、その入力値Xを同微調整用D/A変換器214の入力下限値“00H”にシフトし、かつ粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yを1ステップ分減少方向にシフトする第3制御手段。
【0052】
つぎに、上記の構成の作用について説明する。
原稿台2に原稿Dがセットされると、そのセット状態が各原稿センサ11で検知されるとともに、セットされた原稿Dのサイズが各原稿センサ11で検知される。そして、コピーキー17がオンされると、原稿台2上の原稿Dの画像が読取られ、その読取画像(画像データ)がページメモリ57に記憶される。
【0053】
パーソナルコンピュータ111から通信ネットワーク110を通して伝送されてくる画像(画像データ)がネットインタフェース59に入力されると、その入力画像(画像データ)がページメモリ57に記憶される。
【0054】
電話回線120を通してファクシミリ送信されてくる画像(画像データ)がFAX送受信ユニット60で受信されると、その受信画像(画像データ)がページメモリ57に記憶される。
【0055】
ページメモリ57に記憶された画像は、画像処理部55で画像処理される。この処理後の画像に応じてレーザユニット27のレーザ発振器204a,204bがオン,オフ動作しながら、そのレーザ発振器204a,204bから発せられるレーザビームBが感光体ドラム20上を主走査および副走査することにより、感光体ドラム20上に静電潜像が形成される。
【0056】
感光体ドラム20上に形成された静電潜像は現像器22からトナーを受けることにより現像されて可視像となる。この可視像が転写器23で用紙Pに転写される。こうして画像がプリントされた用紙Pは、剥離器24により感光体ドラム20から剥離され、搬送ベルト34によって定着器35に送られる。定着器35での定着が済んだ用紙Pは、排紙ローラ36によって排出口37に送られ、その排出口37から本体1外のトレイ38に排出される。
【0057】
ウォーミングアップ時あるいは待機時、レーザ発振器204a,204bが順次に動作し、そのレーザ発振器204a,204bから発せられる各レーザビームBの走査位置が光検知器208および信号処理回路230により検知される。
【0058】
そして、光検知器208で検知される各レーザビームBの走査位置のうち、レーザダイオード204bから発せられてガルバノミラー206で反射されるレーザビームBが所定位置(基準位置固定のレーザ発振器204aから発せられるレーザビームBの走査位置に対して一定間隔が維持される位置)に収まる方向に、ガルバノミラー206が回動するよう、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが所定値(Y1,Y2…のいずれか)に設定された状態で、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが増減制御(フィードバック制御)される。
【0059】
微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが減少されて、同微調整用D/A変換器214の入力下限値“00H”に達すると、その入力値Xが同微調整用D/A変換器214の入力上限値“FFH”にシフトされ、同時に、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが1ステップ分増加方向にシフトされる。
【0060】
微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが増大されて、同微調整用D/A変換器214の入力上限値“FFH”に達すると、その入力値Xが同微調整用D/A変換器214の入力下限値“00H”にシフトされ、同時に、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが1ステップ分減少方向にシフトされる。
【0061】
こうして、図6に示すように、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xに応じて、かつ粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Y1,Y2,…をパラメータとして、ガルバノミラー206に対する駆動電圧が変化する。
【0062】
粗調整用D/A変換器215の出力電圧については、図6から分かるように、デジタルデータの入力値が1ステップ分シフトした際の変化幅Vyが、微調整用D/A変換器214の出力電圧の最大変化幅Vxよりも小さい。これにより、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値を1ステップ分シフトしても、ガルバノミラー206に対する駆動電圧を間断なく連続的に変化させることができる。
【0063】
このときの電圧調整分解能は、増幅回路216の定数“Rr/Ri”に依存する。したがって、D/A変換器214が有する分解能よりも高い分解能で電圧調整を行うには、増幅回路216の定数“Rr/Ri”を“1”以下とすればよい。
【0064】
以上のように、8ビットの分解能を有する微調整用D/A変換器214および8ビットの分解能を有する粗調整用D/A変換器215を用いてガルバノミラー206を駆動することにより、レーザビームBの走査位置をその調整範囲を狭めることなく高い分解能で高精度に調整することができる。とくに、8ビット型のD/A変換器は安価であり、従来のように16ビット型のD/A変換器を1つ用いる場合に比べ、コストの低減が図れる。
【0065】
[2]第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、光検知器208および信号処理回路230として図7に示す構成が採用される。
光検知器208は、当該光検知器208へのレーザビームBの進入を検知するための2つの光電変換素子(第1光電変換素子)SA,SL、受光領域の大きさがレーザビームBの走査方向と直行する方向において連続的かつ互いに逆向き状態で変化する2つの光電変換素子(第2光電変換素子)SP,SO、当該光検知器208からのレーザビームBの退出を検知するための光電変換素子(第3光電変換素子)SQを有し、これら光電変換素子をレーザビームBの走査方向に沿って順次に配列している。
光電変換素子SA,SL,SQの受光領域は、レーザビームBの走査位置を広範囲に検知することができるよう、レーザビームBの走査方向と直行する方向に長い帯状パターンとなっている。光電変換素子SP,SOの受光領域は、互いに対照的な三角形状のパターンとなっている。
【0066】
信号処理回路230は、光電変換素子SP,SOの出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器231、この差動増幅器231の出力電圧を積分する積分器232、この積分器232の出力電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と略称する)233、光電変換素子SA,SLの出力信号に応じて積分器232に対するリセット信号(パルス信号)を生成するリセット信号生成回路234、光電変換素子SQの出力信号に応じてアナログ/デジタル変換器に対する変換開始信号を生成する変換開始信号生成回路235を有し、A/D変換器233のデジタルデータをレーザビームBの走査位置を表わす信号としてプリントCPU90に供給する。
他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0067】
以上の構成によれば、図7に破線で示すように、レーザビームBが光検知器208を通過するのに伴い、光電変換素子SA,SL,SP,SO,SQから順次に受光出力(電流)が生じる。この受光出力がそれぞれ図示しない変換器によって電圧信号に変換される。
【0068】
レーザビームBが最初に通過するのは光電変換素子SAであり、次に通過するのが光電変換素子SLである。この光電変換素子SAの受光から光電変換素子SLの受光までの期間に相当する時間幅のリセット信号(パルス信号)がリセット信号生成回路234で生成され、そのリセット信号により積分器232がリセットされる。
【0069】
光電変換素子SLを通過したレーザビームBは、続いて光電変換素子SP,SOを通過する。この通過位置が図7の上方に存するほど、光電変換素子SPの受光時間が長くなり、それと相対的に、光電変換素子SOの受光時間が短くなる。これら光電変換素子SP,SOの受光時間に応じた出力信号の差が、レーザビームBの通過位置に相当する。
【0070】
そして、光電変換素子SP,SOの受光出力の差に対応するレベルの電圧が差動増幅器231から出力され、その差動増幅器231の出力電圧が積分器232で積分される。この積分器232の出力電圧は、図8に示すように、光電変換素子SP,SOの領域(幅h)におけるレーザビームBの通過位置に応じて、最小電圧Vminと最大電圧Vmaxとの間でリニアに変化する。レーザビームBの通過位置が図7の上方位置に存するほど、積分器232の出力電圧が高レベルとなる。レーザビームBの通過位置が中央の場合、積分器232の出力電圧はVrefとなる。
【0071】
光電変換素子SP,SOを通過したレーザビームBが光電変換素子SQに当たると、その光電変換素子SQの受光タイミングに合わせて、変換開始信号が変換開始信号生成回路235で生成される。この変換開始信号により、積分器232の出力電圧がA/D変換器233でデジタルデータに変換される。このデジタルデータがレーザビームBの走査位置を表わす信号としてプリントCPU90に供給される。
このような光検知器208および信号処理回路230を採用することにより、レーザビームBの走査位置を的確に検知することができる。
【0072】
光電変換素子SP,SOのいずれか1つの出力電圧だけでもレーザビームBの通過位置を捕らえることが可能であるが、2つの光電変換素子SP,SOの受光出力の差からレーザビームBの通過位置を捕らえることにより、外部からのノイズの影響を2つの光電変換素子SP,SOで相殺的に除去しながら、レーザビームBの走査位置を高精度に検知することができる。
他の作用および効果は第1の実施形態と同じである。
【0073】
[3]第3の実施形態について説明する。
第1および第2の実施形態では、複数のレーザビームBを用いるマルチビームタイプの画像形成装置を例に説明したが、図9に示すように、1本のレーザビームBのみ用いるシングルビームタイプの画像形成装置においても、同様に実施可能である。
【0074】
この場合、レーザドライバ203aおよびレーザ発振器204aが無くなり、レーザ発振器204bから発せられてガルバノミラー206から発せられるレーザビームBの走査位置が光検知器208および信号処理回路230で検知され、その走査位置が予め定められている規定位置に収束するよう、ガルバノミラー206が駆動制御される。
【0075】
他の構成、作用、効果は、第1または第2の実施形態と同じである。
【0076】
[4]第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、光検知器208および信号処理回路230として図10に示す構成が採用される。
光検知器208は、当該光検知器208へのレーザビームBの進入を検知するための2つの光電変換素子SA,SG、レーザビームBの走査方向と直行する方向に互いに一定間隔で平行に設けられた光電変換素子(第1、第2、第3光電変換素子)SK,SJ,SI、レーザビームBの進行を検知するための2つの光電変換素子SL,SS、受光領域の大きさがレーザビームBの走査方向と直行する方向において連続的かつ互いに逆向き状態で変化する2つの光電変換素子(第4光電変換素子)SP,SO、当該光検知器208からのレーザビームBの退出を検知するための光電変換素子SQを有している。
光電変換素子SA,SG,SL,SS,SQの受光領域は、レーザビームBの走査位置を広範囲に検知することができるよう、レーザビームBの走査方向と直行する方向に長い帯状パターンとなっている。光電変換素子SP,SOの受光領域は、互いに対照的な三角形状のパターンとなっている。
【0077】
信号処理回路230は、光電変換素子SP,SOの出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器231a、光電変換素子SK,SJの出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器231b、光電変換素子SJ,SIの出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器231c、これら差動増幅器231a,231b,231cの出力電圧のいずれかをプリントCPU90からの指令に応じて選択出力する選択回路(アナログスイッチ)234、この選択回路234で選択される出力電圧を積分する積分器232、この積分器232の出力電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と略称する)233、光電変換素子SA,SGの出力信号に応じて積分器232に対するリセット信号(パルス信号)を生成するとともに光電変換素子SA,SSの出力信号に応じて積分器232に対するリセット信号(パルス信号)を生成するリセット信号生成回路234、光電変換素子SLの出力信号に応じてアナログ/デジタル変換器に対する変換開始信号を生成するとともに光電変換素子SQの出力信号に応じてアナログ/デジタル変換器に対する変換開始信号を生成する変換開始信号生成回路235を有し、A/D変換器233のデジタルデータをレーザビームBの走査位置を表わす信号としてプリントCPU90に供給する。
他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0078】
以上の構成によれば、図10に破線で示すように、レーザビームBが光検知器208を通過するのに伴い、各光電変換素子から順次に受光出力(電流)が生じる。この受光出力がそれぞれ図示しない変換器によって電圧信号に変換される。
【0079】
レーザビームBが最初に通過するのは光電変換素子SAであり、次に通過するのが光電変換素子SGである。この光電変換素子SAの受光から光電変換素子SGの受光までの期間に相当する時間幅のリセット信号(パルス信号)がリセット信号生成回路234で生成され、そのリセット信号により積分器232がリセットされる。
【0080】
光電変換素子SGを通過したレーザビームBは、続いて光電変換素子SK,SJ,SIの領域を通過する。このとき、光電変換素子SK,SJ,SIのいずれかの上をレーザビームBが通過すればその通過した光電変換素子から受光出力が得られ、光電変換素子SK,SJ,SIの相互間のいずれかをレーザビームBが通過すればどの光電変換素子からも受光出力が得られない。
【0081】
そして、光電変換素子SK,SJの受光出力の差に対応するレベルの電圧が差動増幅器231bから出力され、その差動増幅器231bの出力電圧が選択回路234で選択されて積分器232で積分される。この積分器232の出力電圧は、図11に示すように、光電変換素子SK,SJの相互間におけるレーザビームBの通過位置に応じて変化する。レーザビームBの通過位置が図示破線で示すレーザビームB1のように光電変換素子SK,SJ間のちょうど中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefとなる。レーザビームBの通過位置が光電変換素子SKの中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefより高い側の最高レベルとなる。レーザビームBの通過位置が光電変換素子SJの中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefより低い側の最低レベルとなる。
【0082】
引き続き、光電変換素子SJ,SIの受光出力の差に対応するレベルの電圧が差動増幅器231cから出力され、その差動増幅器231cの出力電圧が選択回路234で選択されて積分器232で積分される。この積分器232の出力電圧は、図11に示すように、光電変換素子SJ,SIの相互間におけるレーザビームBの通過位置に応じて変化する。レーザビームBの通過位置が図示破線で示すレーザビームB2のように光電変換素子SJ,SI間のちょうど中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefとなる。レーザビームBの通過位置が光電変換素子SJの中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefより高い側の最高レベルとなる。レーザビームBの通過位置が光電変換素子SIの中心位置にあれば、積分器232の出力電圧が中間レベルVrefより低い側の最低レベルとなる。
【0083】
光電変換素子SK,SJ,SIの領域を通過したレーザビームBは、次に光電変換素子SLに当たる。この光電変換素子SLの受光タイミングに合わせて、変換開始信号が変換開始信号生成回路235で生成される。この変換開始信号により、積分器232の出力電圧がA/D変換器233でデジタルデータに変換される。このデジタルデータが光電変換素子Sk,SJ,SIの領域におけるレーザビームBの走査位置を表わす信号としてプリントCPU90に供給される。
光電変換素子SLを通過したレーザビームBは、続いて光電変換素子SSに当たる。先の光電変換素子SAの受光からこの光電変換素子SSの受光までの期間に相当する時間幅のリセット信号(パルス信号)がリセット信号生成回路234で生成され、そのリセット信号により積分器232がリセットされる。
【0084】
光電変換素子SSを通過したレーザビームBは、次に光電変換素子SP,SOを通過する。この通過位置が図10の上方に存するほど、光電変換素子SPの受光時間が長くなり、それと相対的に、光電変換素子SOの受光時間が短くなる。これら光電変換素子SP,SOの受光時間に応じた出力信号の差が、レーザビームBの通過位置に相当する。
【0085】
そして、光電変換素子SP,SOの受光出力の差に対応するレベルの電圧が差動増幅器231aから出力され、その差動増幅器231aの出力電圧が積分器232で積分される。この積分器232の出力電圧は、前記した図8に示すように、光電変換素子SP,SOにおけるレーザビームBの通過位置に応じて、最小電圧Vminと最大電圧Vmaxとの間でリニアに変化する。レーザビームBの通過位置が図10の上方位置に存するほど、積分器232の出力電圧が高レベルとなる。レーザビームBの通過位置が中央の場合、積分器232の出力電圧はVrefとなる。
【0086】
光電変換素子SP,SOを通過したレーザビームBが光電変換素子SQに当たると、その光電変換素子SQの受光タイミングに合わせて、変換開始信号が変換開始信号生成回路235で生成される。この変換開始信号により、積分器232の出力電圧がA/D変換器233でデジタルデータに変換される。このデジタルデータが光電変換素子SP,SOの領域におけるレーザビームBの走査位置を表わす信号としてプリントCPU90に供給される。
プリントCPU90は、プリントエンジン93の制御に関する主要な機能として、第1の実施形態における(1)〜(5)の手段に加え、次の(11)〜(17)の手段を備えている。
(11)レーザ発振器204aから走査位置固定のレーザビームB(固定ビームB0)を発生させ、その固定ビーム発生時の光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧を選択回路234で選択し、そのときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)を固定位置データV1として内部メモリに記憶する制御手段。
【0087】
(12)基準位置データV1の記憶後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB1)を発生させてその走査を適宜に繰り返しながら、光電変換素子SJ,SKに対応する差動増幅器231bの出力電圧を選択回路234で選択し且つA/D変換器233の出力データを監視し、その監視結果に応じて微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yを設定することによりガルバノミラー206を駆動し、可動ビームB1の走査位置を光電変換素子SJ,SK間の中心位置に追い込む制御手段。
【0088】
(13)光電変換素子SJ,SK間の中心位置に対する可動ビームB1の追い込みが完了したとき、その可動ビームB1による光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧を選択回路234で選択し、そのときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)を第1の可動位置データVjkとして内部メモリに記憶する制御手段。
【0089】
(14)可動位置データVjkの記憶後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB2)を発生させてその走査を適宜に繰り返しながら、光電変換素子SJ,SIに対応する差動増幅器231cの出力電圧を選択回路234で選択し且つA/D変換器233の出力データを監視し、その監視結果に応じて微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yを設定することによりガルバノミラー206を駆動し、可動ビームB2の走査位置を光電変換素子SJ,SI間の中心位置に追い込む制御手段。
【0090】
(15)光電変換素子SJ,SI間の中心位置に対する可動ビームB2の追い込みが完了したとき、その可動ビームB2による光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧を選択回路234で選択し、そのときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)を第2の可動位置データVjiとして内部メモリに記憶する制御手段。
【0091】
(16)可動位置データVjkと可動位置データVjiとの差(=Vjk−Vji)を光電変換素子SJ,SK間の中心位置と光電変換素子SJ,SI間の中心位置との規定距離h2で除算することにより、単位距離当りの積分出力電圧Vunit(V/μm)を算出する算出手段。Vu=(Vjk−Vji)/h2
(17)単位距離当りの積分出力電圧Vunitを算出した後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB3)を発生させ、その可動ビーム発生時の光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧を選択回路234で選択し、そのときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)を可動位置データV2として捕らえ、予め記憶している固定位置データV1とこの可動位置データV2との差(=V1−V2)が、目標解像度に応じて定まる基準ビーム間距離R(μm)と上記算出した単位距離当りの積分出力電圧Vunitとの積(=R・Vunit)に一致するよう、微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yを設定してガルバノミラー206を駆動し、可動ビームB3の走査位置を目標解像度に適合する適正位置に設定する制御手段。目標解像度が例えば600dpiの場合、基準ビーム間距離Rは42.3(μm)となる。
【0092】
他の構成は第1の実施形態と同じである。
作用を説明する。
まず、レーザ発振器204aから走査位置固定のレーザビームB(固定ビームB0)が発せられ、その固定ビーム発生時の光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧が選択回路234で選択される。このときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)が固定位置データV1として内部メモリに記憶される。
【0093】
基準位置データV1の記憶後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB1)が発せられ、その走査が適宜に繰り返されながら、光電変換素子SJ,SKに対応する差動増幅器231bの出力電圧が選択回路234で選択され、かつA/D変換器233の出力データが監視される。この監視結果に応じて微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yが設定され、これによりガルバノミラー206が駆動されて、可動ビームB1の走査位置が光電変換素子SJ,SK間の中心位置に追い込まれる。
【0094】
光電変換素子SJ,SK間の中心位置に対する可動ビームB1の追い込みが完了したとき、その可動ビームB1による光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧が選択回路234で選択される。このときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)が第1の可動位置データVjkとして内部メモリに記憶される。
【0095】
可動位置データVjkの記憶後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB2)が発さられ、その走査が適宜に繰り返されながら、光電変換素子SJ,SIに対応する差動増幅器231cの出力電圧が選択回路234で選択され、かつA/D変換器233の出力データが監視される。この監視結果に応じて微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yが設定され、これによりガルバノミラー206が駆動されて、可動ビームB2の走査位置が光電変換素子SJ,SI間の中心位置に追い込まれる。
【0096】
光電変換素子SJ,SI間の中心位置に対する可動ビームB2の追い込みが完了したとき、その可動ビームB2による光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧が選択回路234で選択される。このときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)が第2の可動位置データVjiとして内部メモリに記憶される。
【0097】
可動位置データVjkと可動位置データVjiとの差(=Vjk−Vji)が求められ、その差が光電変換素子SJ,SK間の中心位置と光電変換素子SJ,SI間の中心位置との規定距離h2で除算されることにより、単位距離当りの積分出力電圧Vunit(V/μm)が算出される。
Vu=(Vjk−Vji)/h2
単位距離当りの積分出力電圧Vunitが算出された後、レーザ発振器204bからレーザビームB(可動ビームB3)が発せられ、その可動ビーム発生時の光電変換素子SP,SOの受光出力に対応する差動増幅器231aの出力電圧が選択回路234で選択される。このときの積分器232の出力電圧(A/D変換器233の出力データ)が可動位置データV2として捕らえられ、予め記憶されている固定位置データV1とこの可動位置データV2との差(=V1−V2)が、目標解像度に応じて定まる基準ビーム間距離R(μm)と上記算出した単位距離当りの積分出力電圧Vunitとの積(=R・Vunit)に一致するよう、微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yが設定される。これにより、ガルバノミラー206が駆動され、可動ビームB3の走査位置が目標解像度に適合する適正位置に設定される。
このような光検知器208および信号処理回路230を採用することにより、可動ビームの走査位置を的確に検知しつつ、可動ビームの走査位置を目標解像度に適合する適正位置に設定することができる。
【0098】
他の作用および効果は第1の実施形態と同じである。
【0099】
[5]第5の実施形態について説明する。
上記した第1、第2、第4の実施形態では、複数のレーザビームBのうち少なくとも1つが物理的に固定されているため、各レーザビームBの走査位置は、この固定ビームを基準として制御される。ただし、振動などにより、固定ビームの走査位置が経時的に変化することがある。
【0100】
固定ビームの走査位置が変化してしまうと、可動ビームの走査位置を適正位置に設定することが困難となり、最悪の場合は図12に示すように固定ビームB0の走査位置が下方にずれ、それに伴い、可動ビームB2が光検知器208の受光領域から外れてしまうことがある。
【0101】
そこで、プリントCPU90は、プリントエンジン93の制御に関する主要な機能として、各実施形態の手段に加え、次の(21)〜(23)の手段を備えている。
(21)粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yがシフトされていき、その入力値Yが限度値に達したにもかかわらず光検知器208で可動ビームB1が検知されないとき、光検知器208で検知される固定ビームB0の走査位置に対して可動ビームB1の走査位置が他方側の所定間隔の位置に収まる状態にガルバノミラー206が回動するよう、第2および第3制御手段による微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yの制御を実行する第4制御手段。
【0102】
(22)粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yがシフトされていき、その入力値Yが限度値に達したにもかかわらず光検知器208で可動ビームB1が検知されないとき、画像データインタフェース201による画像データの2系統振り分け(レーザ発振器204a,204bに対する振り分け)を通常と反対に設定して、読取画像に応じたレーザ発振器204a,204bの動作パターンを互いに切換える第5制御手段。
【0103】
(23)粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yがシフトされていき、その入力値Yが限度値に達したにもかかわらず光検知器208で可動ビームB1が検知されないとき、異常の旨をコントロールパネル12の液晶表示部14での表示により報知する報知手段。
他の構成は第1、第2、第4の実施形態のいずれかと同じである。
【0104】
作用を説明する。
光検知器208で検知される各レーザビームBの走査位置のうち、レーザダイオード204bから発せられてガルバノミラー206で反射される可動ビームB1が所定位置(基準位置固定のレーザ発振器204aから発せられる固定ビームB0の走査位置に対して一定間隔h3が維持される位置)に収まる方向に、ガルバノミラー206が回動するよう、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが所定値(Y1,Y2…のいずれか)に設定された状態で、微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが増減制御(フィードバック制御)される。
【0105】
微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが減少されて、同微調整用D/A変換器214の入力下限値“00H”に達すると、その入力値Xが同微調整用D/A変換器214の入力上限値“FFH”にシフトされ、同時に、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが1ステップ分増加方向にシフトされる。
【0106】
微調整用D/A変換器214に対するデジタルデータの入力値Xが増大されて、同微調整用D/A変換器214の入力上限値“FFH”に達すると、その入力値Xが同微調整用D/A変換器214の入力下限値“00H”にシフトされ、同時に、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yが1ステップ分減少方向にシフトされる。
【0107】
ところで、基準位置固定であるべきレーザ発振器204aの位置が振動等で変化することがある。たとえば、図12に示すように、レーザ発振器204aから発せられる固定ビームB0の走査位置が下方にずれた場合、レーザ発振器204bから発せられる可動ビームB1の走査位置を固定ビームB0から一定間隔h3の位置に収束させるようにガルバノミラー206が駆動されると、可動ビームB1の走査位置は光検知器208の受光領域よりも下方に外れてしまう。
【0108】
この場合、粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値Yがシフトされていき、そのデジタルデータの入力値Yが図13に示す下限値Y1に達しても、光検知器208で可動ビームB1を検知できない状態が継続する。
【0109】
可動ビームB1を検知できない状態が継続すると、可動ビームB1の走査位置が光検知器208で検知される固定ビームB0の走査位置に対して他方側(上側)の所定間隔h4(=h3)の位置に収まる状態にガルバノミラー206が回動するよう、微調整用D/A変換器214および粗調整用D/A変換器215に対するデジタルデータの入力値X,Yの制御が実行される。
【0110】
これと同時に、画像データインタフェース201による画像データの2系統振り分け(レーザ発振器204a,204bに対する振り分け)が通常と反対に設定されて、読取画像に応じたレーザ発振器204a,204bの動作パターンが互いに切換えられる。これにより、可動ビームB1が固定ビームB0の上側に移動しても、適正な画像形成を続けることができる。
【0111】
また、同時に、走査位置に異常が生じた旨がコントロールパネル12の液晶表示部14における文字表示が画像表示により、ユーザやサービスマンに報知される。この報知により、走査位置の修正やレーザ光学系の交換など、早期の処置が施される。
【0112】
他の作用および効果は第1、第2、第4の実施形態のいずれかと同じである。
【0113】
[6]変形例
なお、第1、第2、第4、第5の実施形態では、マルチビームとして2本のレーザビームBを使用する場合を例に説明したが、レーザビームBの本数に限定はなく、3本以上であっても同様に実施可能である。
その他、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0114】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、コストの上昇を招くことなく、しかも調整範囲を狭めることなく、レーザビームの走査位置を高い分解能で高精度に調整することができる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態の外観を示す斜視図。
【図2】各実施形態の内部の構成を断面して示す図。
【図3】各実施形態の制御回路のブロック図。
【図4】第1、第2、第4、第5の実施形態におけるプリントエンジンの構成を示すブロック図。
【図5】各実施形態におけるガルバノミラー駆動回路の構成を示すブロック図。
【図6】各実施形態における各D/A変換器に対する入力値X,Yとガルバノミラーに対する駆動電圧との関係を示す図。
【図7】第2の実施形態における光検知器および信号処理回路の構成を示すブロック図。
【図8】図7の光検知器におけるレーザビームBの通過位置と信号処理回路における積分器の出力電圧との関係を示す図。
【図9】第3の実施形態におけるプリントエンジンの構成を示すブロック図。
【図10】第4の実施形態における光検知器および信号処理回路の構成を示すブロック図。
【図11】図10の光検知器におけるレーザビームBの通過位置と信号処理回路における積分器の出力電圧との関係を示す図。
【図12】第5の実施形態における光検知器に対する固定ビームおよび可動ビームの走査位置を示す図。
【図13】第5の実施形態における各D/A変換器に対する入力値X,Yとガルバノミラーに対する駆動電圧との関係を示す図。
【符号の説明】
1…本体、2…原稿台、5…露光ランプ、10…CCD、14…液晶表示部、20…感光体ドラム(像担持体)、27…レーザユニット、61…画像データバス、90…プリントCPU、201…画像データインタフェース、202…同期回路、203a,203b…レーザドライバ、204a,204b…レーザ発振器(ビーム光発生器)、206…ガルバノミラー、207…ポリゴンミラー、208…光検知器、210…ガルバノミラー駆動回路、211…セレクタ、212,213…ラッチ、214…微調整用D/A変換器、215…粗調整用D/A変換器、216…増幅回路、217…ドライバ、220…ポリゴンミラー駆動回路、230…信号処理回路

Claims (5)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を走査するためのビーム光を発するビーム光発生器と、
    前記ビーム光発生器から発せられるビーム光を前記走査用として反射するとともに、入力される駆動電圧のレベルに応じた量だけ回動して反射角が変化することにより前記ビーム光の走査位置を調節するガルバノミラーと、
    角度指示用の所定ビットのデジタルデータを前記ガルバノメータの反射角を連続的に微調整するための下位ビットのデジタルデータと前記ガルバノメータの反射角を段階的に粗調整するための上位ビットのデジタルデータとに振り分けるセレクタと、
    前記セレクタで振り分けられた下位ビットのデジタルデータが入力され、そのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力する第1デジタル/アナログ変換器と、
    前記セレクタで振り分けられた上位ビットのデジタルデータが入力され、そのデジタルデータに対応するレベルの電圧信号を出力するとともに、デジタルデータの入力値を1ステップ分シフトした際の出力電圧が前記第1デジタル/アナログ変換器の出力電圧の最大変化幅より小さい第2デジタル/アナログ変換器と、
    前記第1デジタル/アナログ変換器の出力電圧および前記第2デジタル/アナログ変換器の出力電圧に応じたレベルの電圧を前記ガルバノミラーに対する駆動電圧として出力する増幅回路と、
    前記像担持体における前記ビーム光の走査位置を検知する検知手段と、
    前記検知手段で検知される走査位置が所定位置に収まる方向に前記ガルバノミラーが回動するよう、前記第2デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を所定値に設定した状態で前記第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を増減制御する第1制御手段と、
    前記第1制御手段により前記第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値が変化して同第1デジタル/アナログ変換器の一方の限度値に達したとき、その第1デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を同第1デジタル/アナログ変換器の他方の限度値にシフトし、かつ前記第2デジタル/アナログ変換器に対するデジタルデータの入力値を1ステップ分シフトする第2制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記検知手段は、ビーム光の受光時に電気信号を発する光検知器、およびこの光検知器の出力信号を処理してビーム光の走査位置を表わす信号を出力する信号処理回路、を備えている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記光検知器は、受光領域の大きさがビーム光の走査方向と直行する方向に連続的かつ互いに逆向き状態で変化する複数の光電変換素子を有し、これら光電変換素子をビーム光の走査方向に沿って配列している、
    前記信号処理回路は、前記各光電変換素子の出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器、この差動増幅器の出力電圧を積分する積分器、この積分器の出力電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器を有し、アナログ/デジタル変換器のデジタルデータをビーム光の走査位置を表わす信号として出力する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記光検知器は、当該光検知器へのビーム光の進入を検知するための第1光電変換素子、受光領域の大きさがビーム光の走査方向と直行する方向に連続的かつ互いに逆向き状態で変化する複数の第2光電変換素子、当該光検知器からのビーム光の退出を検知するための第3光電変換素子を有し、この第1、第2、第3光電変換素子をビーム光の走査方向に沿って配列している、
    前記信号処理回路は、前記各第2光電変換素子の出力信号の差に対応するレベルの電圧を出力する差動増幅器、この差動増幅器の出力電圧を積分する積分器、この積分器の出力電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器、前記第1光電変換素子の出力信号に応じて前記積分器に対するリセット信号を生成するリセット信号生成回路、前記第3光電変換素子の出力信号に応じて前記アナログ/デジタル変換器に対する変換開始信号を生成する変換開始信号生成回路を有し、アナログ/デジタル変換器のデジタルデータをビーム光の走査位置を表わす信号として出力する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記光検知器は、ビーム光の走査方向と直行する方向に互いに一定間隔で設けられた第1、第2、第3光電変換素子、および受光領域の大きさがビーム光の走査方向と直行する方向に連続的に変化する第4光電変換素子を有する、
    前記信号処理回路は、前記第1、第2、第3光電変換素子の出力信号の相互関係をビーム光の走査位置として捕らえるとともに、前記第4光電変換素子の出力信号の時間的変化をビーム光の走査位置として捕らえる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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