JP4246088B2 - 開閉弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を供給又は遮断する開閉弁に関する。さらに詳細には、小型化を図ることができる開閉弁に関するものである。
従来から、開閉弁は流体の供給制御を行うために各種装置に使用されている。例えば、生化学や免疫分野においては、マトリクス状に複数のウェル(典型的には8×12=96ウェル)が形成されたバイオチッププレートに対して一定微量の液体を供給する供給装置に開閉弁が使用されている(非特許文献1)。
この供給装置では、複数のエアオペレート式の定量吐出バルブ(開閉弁)を一列に並べ、各吐出バルブの吐出口にチューブを接続し、そのチューブの先端をバイオチッププレートのウェル上に配置している。そして、各吐出バルブに対してそれぞれの専用コントローラが設けられており、各専用コントローラにより各吐出バルブの動作を制御し、各吐出バルブから吐出される液体を、各チューブを介して一列分のウェルに対して液体の供給を行うようになっている。
武蔵エンジニアリング(株)カタログ「液体精密定量吐出用パーツアクセサリ&バルブ/タンクカタログVOL2」 第19,23頁
しかしながら、上記した供給装置では、エアー配管などが非常に多く存在するため、システムの構成が非常に複雑になるという問題があった。また、上記した供給装置では、各吐出バルブから吐出された液体がチューブを介してウェルに供給されるため、液体の供給精度が悪く、また液切れ性も悪いという問題もあった。
ここで、エアーオペレート式の定量吐出バルブの代わりに、電磁弁を使用することが考えられる。電磁弁を使用することにより、エアー配管が不要になるからである。ところが、現状では、バイオチッププレート上に形成されているウェルに対応して、多連構成にすることができる小型の電磁弁が存在しない。ここで、現在使用される電磁弁を単純に小型化することも考えられるが、使用する液体の圧力を小さくしなければならないという問題があった。さもないと、弁開閉を行うことができなくなるからである。このため、現状では、電磁弁を使用しても、電磁弁から吐出された液体はチューブを介してウェルに供給する必要があり、液体の供給精度が悪く、また液切れ性も悪いという問題を解消することができていない。このようなことから、バイチッププレートに対して微少量の液体を直接滴下することができる開閉弁が生化学や免疫分野では求められている。
また、上記した生化学や免疫分野のみならず、各種産業分野においても開閉弁(例えば、半導体製造装置に使用される薬液弁など)に対して小型化が要求されている。各種装置で省スペース化が進んでいるからである。
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、小型化を図ることができる開閉弁を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る開閉弁は、入口ポートと、出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通する連通流路とを備え、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通・遮断することにより流体の供給制御を行う開閉弁において、前記連通流路内で、前記入口ポート側と前記出口ポート側にそれぞれ設けられたフィルタ部材と、前記両フィルタ部材で囲まれる連通流路内に移動可能に配設された複数の磁性粒子と、前記複数の磁性粒子が磁力により吸着されて前記フィルタ部材から離れるように、前記フィルタ部材から離間した位置に設けられた第1の電磁石(第1の移動手段)と、前記複数の磁性粒子が磁力により吸着されて前記両フィルタ部材に分かれて密着することにより、前記流体の流れを二箇所で遮断するように、前記フィルタ部材の近傍に設けられた第2の電磁石(第2の移動手段)と、を備え、前記磁性粒子が前記フィルタ部材に密着したときに、該磁性粒子が前記流体の流れを遮断し、前記磁性粒子が前記フィルタ部材から離れたときに、該磁性粒子が前記流体の流れを許容することを特徴とするものである。
この開閉弁では、フィルタ部材により、複数の磁性粒子が連通流路内に封じ込められている。そして、この開閉弁に流体を供給すると、その流体圧によって複数の磁性粒子がフィルタ部材に密着する。このとき、フィルタ部材は、いわゆる目詰まり状態となる。その結果、流体はフィルタ部材を通過することができなくなる。これにより、連通流路と出口ポートとが遮断される。このため、入口ポートから供給された流体は、出口ポートから流れ出ない。
そして、第1の移動手段により、複数の磁性粒子をフィルタ部材から離れるように移動させると、連通流路と出口ポートとが連通する。これにより、入口ポートから供給された流体が出口ポートから流れ出る。その後、複数の磁性粒子に対する第1の移動手段による磁力の作用をなくすと、複数の磁性粒子は流体圧により再びフィルタ部材に密着する。これにより、連通流路と出口ポートとが遮断され、入口ポートから供給された流体が出口ポートから流れ出なくなる。かくして、この開閉弁による流体供給の制御が行われる。
そして、この開閉弁において流路外に備わるのは、第1の移動手段のみである。この第1の移動手段は、磁性粒子を移動させるものである。そして、磁性粒子は非常に小さい(1mm以下)ため、小さな磁力によって移動させることができる。このため、第1の移動手段も非常に小さくすることができる。したがって、開閉弁を小型化することができる。
本発明に係る開閉弁においては、前記複数の磁性粒子が前記フィルタ部材に密着するように、前記複数の磁性粒子を磁力により移動させる第2の移動手段をさらに有することが望ましい。
流体圧だけにより複数の磁性粒子をフィルタ部材に密着させることはできるが、流体圧が変動した場合などは、磁性粒子のフィルタ部材への密着度が低下するおそれがある。その結果、弁閉動作時に流体の漏れが発生することも考えられる。そこで、この開閉弁では、複数の磁性粒子をフィルタ部材に対し、磁力で強制的に密着させるために第2の移動手段を設けている。これにより、この開閉弁では、弁閉動作時には第2の移動手段により、複数の磁性粒子がフィルタ部材に対して常に一定の力(磁力)で密着させることができる。その結果、弁閉動作時における流体の漏れを確実に防止、つまり流体の供給を確実に遮断することができる。
また、本発明に係る開閉弁においては、前記第1の移動手段または前記第2の移動手段は、電磁石であることが望ましい。これにより、磁性粒子の移動を高精度に制御することができ、高精度な流体供給を行うことができるからである。
なお、本発明に係る開閉弁における小型化を達成するためには、第1の移動手段および第2の移動手段の小型化が必要である。このため、第1の移動手段および第2の移動手段、つまり電磁石(コイル)の小型化が必要であるが、これはマイクロマシニング加工技術を用いることにより実現することできる。
さらに、本発明に係る開閉弁においては、前記磁性粒子は、耐薬品性を有する樹脂によって被覆されていることが望ましい。こうすることにより、腐食性のある薬液などの供給制御も行える。また、磁性粒子を樹脂で被覆することにより弾性を備えるので、弁閉動作時に磁性粒子同士をより密着させることができる。つまり、弁閉時におけるシール性能を向上させることができる。これにより、弁閉動作時における流体の漏れを確実に防止、つまり流体の供給を確実に遮断することができる。
本発明に係る開閉弁によれば、入口ポートと出口ポートを連通する連通流路内にフィルタ部材により封止された複数の磁性粒子を、流体圧および第1の移動手段によって、フィルタ部材に密着・離間させることにより流体の供給制御を行う。この磁性粒子は非常に小さい(1mm以下)ため、小さな磁力によって移動させることができる。このため、第1の移動手段も非常に小さくすることができる。そして、本発明に係る開閉弁において流路外に備わるのは、第1の移動手段のみであるから、非常に小型化を図ることができる。
以下、本発明の開閉弁を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る開閉弁の概略構成を図1に示す。図1は、第1の実施の形態に係る開閉弁の概略構成を示す断面図である。本実施の形態に係る開閉弁10には、下部ボディ11と、上部ボディ12と、フィルタ20とが備わっている。フィルタ20は、下部ボディ11と上部ボディ12との間に配置され、その両者に接合(超音波溶接)されている。そして、この開閉弁10は、幅(図1における左右方向の大きさ)が約10mm、高さ(図1における上下方向の大きさ)が約20mmであり、非常に小型の開閉弁である。
ここで、下部ボディ11には、入口ポート13と出口ポート14とが形成されている。また、下部ボディ11には、入口ポート13と出口ポートとの間に電磁石15が設けられている。電磁石15は、後述する磁性粒子18をフィルタ20に密着させるためのものである。
一方、上部ボディ12には、コ字形状の連通流路16が形成されている。この連通流路16は、下部ボディ11に形成されている入口ポート13と出口ポート14とを連通させるものである。そして、この連通流路16には、複数の磁性粒子18が内蔵されている。つまり、これらの磁性粒子18は開閉弁10から流出しないように、フィルタ20によって連通流路16内に封止されている。そして、各磁性粒子18は、ポリスチレンによって被覆されている。これにより、磁性粒子18が腐食しないようになっている。なお、本実施の形態では、磁性粒子18として直径が約0.2μmの磁性粒子を使用している。また、上部ボディ12には、連通流路16の上方に電磁石17が設けられている。この電磁石17は、磁性粒子18をフィルタ20から引き離す(密着させない)ためのものである。
また、フィルタ20は、上記したように、磁性粒子18を上部ボディ12に形成された連通流路16内に封止するためのものである。このフィルタ20は、厚さが約100μm、ポア径が約0.1μmである。これにより、開閉弁10に供給された流体はフィルタ20を通過するが、連通流路16内の磁性粒子18はフィルタ20を通過することができないようになっている。
そして、この開閉弁10では、入口ポート13、連通流路16、および出口ポート14で構成される流路外に備わるのは、電磁石15,17のみである。ここで、電磁石15,17は、磁性粒子18をフィルタ20に対して離間・密着させるために、磁性粒子18を移動させるものである。そして、磁性粒子18は非常に小さい(直径0.2μm程度)ため、小さな磁力によって移動させることができる。このため、電磁石15,17を非常に小さくすることができる。これにより、開閉弁10は小型化を図ることができるのである。なお、小型の電磁石15,17を製作するには、マイクロマシニング加工技術を利用すればよい。
続いて、上記した構成を有する開閉弁10の動作について、図2および図3を参照しながら説明する。図2は、第1の実施の形態に係る開閉弁の弁開時における状態を説明するための説明図である。図3は、第1の実施の形態に係る開閉弁の弁閉時における状態を説明するための説明図である。
まず、弁開動作時について説明する。弁開動作時には、電磁石17が励磁される。そうすると、電磁石17の作用により、連通流路16内に存在する複数の磁性粒子18が電磁石17に引き寄せられる。このため、図2に示すように、磁性粒子18は連通流路16の上面に移動する。これにより、入口ポート13と出口ポート14とが連通流路16を介して連通した状態となる。したがって、入口ポート13から供給された流体は、フィルタ20を通過し連通流路16へと流れ、その後、再びフィルタ20を通過して出口ポート14へと流れる。
次に、弁閉動作時には、電磁石17が消磁されるとともに、電磁石15が励磁される。そうすると、電磁石15の作用により、連通流路16内に存在する複数の磁性粒子18が電磁石15に引き寄せられる。このため、図3に示すように、磁性粒子18はフィルタ20の方へと移動してフィルタ20に密着する。このとき、磁性粒子18は、入口ポート13側と出口ポート側とに分かれて、それぞれフィルタ20に密着する。このとき、フィルタ20は、いわゆる目詰まり状態となる。これにより、入口ポート13と連通流路16、および出口ポート14と連通流路16とがそれぞれ磁性粒子18によって遮断された状態となる。したがって、入口ポート13から供給された流体は、出口ポート14へ流れなくなる。
そして、弁閉動作時には、電磁石15により常に一定の力(磁力)で、磁性粒子18をフィルタ20に密着させている。また、磁性粒子18による流路遮断が二箇所で行われている。さらに、磁性粒子18はポリスチレンにより被覆されているために弾性を有するので、磁性粒子18がフィルタ20に密着した際のシール性能が高い。これらのことから、弁閉動作時における開閉弁10からの流体の漏れを確実に防止することができる。つまり、流体の供給を確実に遮断することができる。
その後、電磁石15を消磁させるとともに、電磁石17を励磁させると、図2に示す状態になり、流体の供給が再開される。このように、開閉弁10は、電磁石15,17を励磁または消磁させることにより、流体の供給を制御することができる。そして、磁石15,17を励磁または消磁させるタイミングを制御することにより、流量を調整することができる。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係る開閉弁10では、連通流路16内にフィルタ20により封止された複数の磁性粒子18を、電磁石15,17によって、フィルタ20に対して密着あるいは離間させることにより、連通流路16を遮断あるいは解放して流体の供給を制御する。このように、開閉弁10では、入口ポート13、連流流路16、および出口ポート14で構成される流路外に備わるのは、電磁石15,17のみである。そして、磁性粒子18は小さな磁力によって移動させることができるため、電磁石15,17を非常に小さくすることができる。これにより、開閉弁10は小型化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る開閉弁は、流路を屈曲させることなく直線状に形成することにより更なる小型化を図ったものである。このため、第1の実施の形態とは若干異なる構成を有する。そこで、以下の説明では、その相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様の構成のものについては同符号を付してその説明を適宜省略する。
まず、第2の実施の形態に係る開閉弁10aの概略構成を図4に示す。図4は、第2の実施の形態に係る開閉弁10aの概略構成を示す断面図である。本実施の形態に係る開閉弁10aには、第1ボディ21と、第2ボディ22と、第3ボディ23と、2つのフィルタ20a,20bとが備わっている。フィルタ20aは、第1ボディ21と第2ボディとの間に配置されて接合(超音波溶接)されている。フィルタ20bは、第2ボディ22と第3ボディ23との間に配置されて接合(超音波溶接)されている。そして、この開閉弁10aは、幅(図4における左右方向の大きさ)が約10mm、高さ(図4における上下方向の大きさ)が約8mmであり、第1の実施の形態に係る開閉弁10よりもさらに小型化されている。なお、フィルタ20a,20bは、ともにフィルタ20と同様の構成を備えるフィルタである。
ここで、第1ボディ21には入口ポート13が形成されている。一方、第3ボディ23には出口ポート14が形成されている。また、第3ボディ23には、出口ポート14の両側に電磁石15aが設けられている。この電磁石15aは、出口ポート14側に配置されたフィルタ20bに磁性粒子18を密着させるためのものである。
そして、第2ボディ22には、直線状の連通流路16aが形成されている。この連通流路16aは、第1ボディ21に形成されている入口ポート13と、第3ボディ23に形成されている出口ポート14とを連通させるものである。この連通流路16aには、複数の磁性粒子18が内蔵されている。そして、これらの磁性粒子18は開閉弁10aから流出しないように、2つのフィルタ20a,20bによって連通流路16a内に封止されている。また、第2ボディ22には、連通流路16aの壁面に沿うように電磁石17aが設けられている。この電磁石17aは、磁性粒子18を2つのフィルタ20から離間させる(密着させない)ためのものである。
そして、この開閉弁10aでは、入口ポート13、連流流路16a、および出口ポート14で構成される流路外に備わるのは、電磁石15a,17aのみである。ここで、電磁石15a,17aは、磁性粒子18をフィルタ20bに対して離間・密着させるために、磁性粒子18を移動させるものである。そして、磁性粒子18は非常に小さい(直径0.2μm程度)ため、小さな磁力によって移動させることができる。このため、電磁石15a,17aを非常に小さくすることができる。また、開閉弁10aでは、直線状に流路を構成している。これらのことから、開閉弁10aでは更なる小型化を図ることができるのである。
続いて、上記した構成を有する開閉弁10aの動作について、図5および図6を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態に係る開閉弁の弁開時における状態を説明するための説明図である。図6は、第2の実施の形態に係る開閉弁の弁閉時における状態を説明するための説明図である。
まず、弁開動作時について説明する。弁開動作時には、電磁石17aが励磁される。そうすると、電磁石17aの作用により、連通流路16a内に存在する複数の磁性粒子18が電磁石17aに引き寄せられる。このため、図5に示すように、磁性粒子18は連通流路16aの上面に移動する。これにより、入口ポート13と出口ポート14とが連通流路16aを介して連通した状態となる。したがって、入口ポート13から供給された流体は、フィルタ20aを通過し連通流路16aへと流れ、その後フィルタ20bを通過して出口ポート14へと流れる。
次に、弁閉動作時には、電磁石17aが消磁されるとともに、電磁石15aが励磁される。そうすると、電磁石15aの作用により、連通流路16a内に存在する複数の磁性粒子18が電磁石15aに引き寄せられる。このため、図6に示すように、磁性粒子18は出口ポート14側に配置されたフィルタ20bの方へと移動して、フィルタ20bに密着する。このとき、フィルタ20bは、いわゆる目詰まり状態となる。これにより、連通流路16aと出口ポート14とが磁性粒子18によって遮断された状態となる。したがって、入口ポート13から供給された流体は、連通流路16aまでは流れるが出口ポート14へは流れなくなる。
そして、弁閉動作時には、電磁石15aにより常に一定の力(磁力)で、磁性粒子18を出口ポート14側のフィルタ20bに密着させている。また、磁性粒子18はポリスチレンにより被覆されているために弾性を有するので、磁性粒子18がフィルタ20bに密着した際のシール性能が高い。これらのことから、弁閉動作時における開閉弁10aからの流体の漏れを確実に防止することができる。つまり、流体の供給を確実に遮断することができる。
その後、電磁石15aが消磁されるとともに、電磁石17aが励磁されると、図5に示す状態になり、流体の供給が再開される。このように、開閉弁10aは、電磁石15a,17aを励磁または消磁させることにより、流体の供給を制御することができる。そして、磁石15a,17aを励磁または消磁させるタイミングを制御することにより、流量を調整することができる。
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係る開閉弁10aでは、連通流路16a内にフィルタ20a,20bにより封止された複数の磁性粒子18を、電磁石15a,17aによって、出口ポート14側のフィルタ20bに対して密着あるいは離間させることにより、連通流路16aを遮断あるいは解放して流体の供給を制御する。このように、開閉弁10aでは、入口ポート13、連流流路16a、および出口ポート14で構成される流路外に備わるのは、電磁石15a,17aのみである。そして、磁性粒子18は小さな磁力によって移動させることができるため、電磁石15a,17aを非常に小さくすることができる。また、開閉弁10aでは、流路を直線状に形成している。これらのことにより、開閉弁10aは更なる小型化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、第1および第2の移動手段として、電磁石を例示しているが、これ以外にも磁力により磁性粒子18を移動させることができるものであれば第1および第2の移動手段として用いることができる。例えば、永久磁石を空気圧などにより可動させるものであってもよい。
また、上記した第2の実施の形態では、フィルタ20bに磁性粒子18を密着させて弁閉状態とする開閉弁10aを例示したが、図7に示すように、フィルタ20aに磁性粒子18を密着させる電磁石15bを設けてもよい。こうすることにより、連通流路16aを2箇所で遮断することができるため、弁閉動作時における流体の漏れをより確実に防止することができる。
一方、弁閉動作時における流体の漏れに対する要求が厳しくない場合、つまり多少の漏れが許容される場合には、第2の移動手段としての電磁石15あるいは15aを設けなくてもよい。
また、電磁石15,17,15a,17aの配置位置は、上記した位置に限られず、磁性粒子18をフィルタ20,20bに対して確実に密着・離間させるように磁力を作用させることができる位置であればどのように配置してもよい。
第1の実施の形態に係る開閉弁の概略構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る開閉弁の弁開時における状態を説明するための説明図である。 第1の実施の形態に係る開閉弁の弁閉時における状態を説明するための説明図である。 第2の実施の形態に係る開閉弁の概略構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る開閉弁の弁開時における状態を説明するための説明図である。 第2の実施の形態に係る開閉弁の弁閉時における状態を説明するための説明図である。 第2の実施の形態に係る開閉弁の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 開閉弁
11 下部ボディ
12 上部ボディ
13 入口ポート
14 出口ポート
15 電磁石
16 連通流路
17 電磁石
18 磁性粒子
20 フィルタ

Claims (2)

  1. 入口ポートと、出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通する連通流路とを備え、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通・遮断することにより流体の供給制御を行う開閉弁において、
    前記連通流路内で、前記入口ポート側と前記出口ポート側にそれぞれ設けられたフィルタ部材と、
    前記両フィルタ部材で囲まれる連通流路内に移動可能に配設された複数の磁性粒子と、
    前記複数の磁性粒子が磁力により吸着されて前記フィルタ部材から離れるように、前記フィルタ部材から離間した位置に設けられた第1の電磁石と、
    前記複数の磁性粒子が磁力により吸着されて前記両フィルタ部材に分かれて密着することにより、前記流体の流れを二箇所で遮断するように、前記フィルタ部材の近傍に設けられた第2の電磁石と、
    を備え、
    前記磁性粒子が前記フィルタ部材に密着したときに、該磁性粒子が前記流体の流れを遮断し、前記磁性粒子が前記フィルタ部材から離れたときに、該磁性粒子が前記流体の流れを許容することを特徴とする開閉弁。
  2. 請求項1に記載する開閉弁において、
    前記磁性粒子は、耐薬品性を有する樹脂によって被覆されていることを特徴とする開閉弁。
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