JP4245867B2 - 食品製造ラインの運転再開制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品製造ラインの運転再開制御方法に係り、例えば、即席麺の製造ラインにおいて一部の装置の運転を停止し、再度、運転を開始する際のラインの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
即席麺の製造ラインの後半には、油揚げ装置等の乾燥装置を通過して乾燥工程が終了した複数の一食分の麺(以下、即席麺と称する)を、連続して包装機に供給していき、包装機でフィルムに自動的に包装していくラインがある。
通常、前記包装機は、効率化を図るために複数台設置されており、乾燥装置から複数に分岐した各搬出コンベヤの途中に、各々の包装機が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した製造ラインを運転しているときには、所定の包装機をフィルムの交換等で一時停止しなければならない。このようなときには、現在の製造ラインでは、全ての包装機と乾燥装置を一時停止し、所定の包装機のフィルム交換が完了した後に、全ての包装機と乾燥装置の運転を再開するようにしている。しかし、このように、製造ラインを全て停止してしまうと、即席麺の生産効率が低下してしまうおそれがある。
【0004】
そこで、油揚げ装置から連続に供給されてきた複数の即席麺を、一旦、アキュムレ―タに蓄積しておき、このアキュムレ―タから搬出された即席麺を包装機に供給することで、乾燥装置の運転停止せず、即席麺の生産効率を低下させないようにするラインが考えられる。
しかしながら、アキュムレ―タを設置したとしても、運転を再開した包装機に対してアキュムレ―タからタイミングを調整しながら即席麺を供給しないと、包装機に流れる前のラインで多数の即席麺が滞ってしまい、即席麺同士が接触したり、衝突したりして品質が低下するおそれがある。また、包装機の運転再開を人的作業にて行うと、省力化の面で問題があるとともに、熟練した作業者しか製造ラインの作業を行うことができない。
【0005】
しかも、包装機に流れる前のラインで、作業者が即席麺同士の接触、衝突を防止するために即席麺を抜く作業を行うと、即席麺に対する衛生管理の面でも問題が発生する。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、生産効率を低下させず、省力化、衛生上の管理も十分に行いながら高品質の食品を製造することが可能な食品製造ラインの運転再開制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の食品製造ラインの運転再開制御方法は、前工程装置から供給部を介して供給されてきた食品を蓄積するアキュムレ―タと、このアキュムレ―タから搬出された前記食品を複数の次工程装置まで送り込む複数の搬送部と、前記前工程装置、前記アキュムレ―タ、前記複数の搬送部及び前記複数の次工程装置の運転制御を行う制御部と備えた食品製造ラインであり、 前記食品を即席麺とし、前記前工程装置を、前記即席麺を油揚げするフライヤとし、前記次工程装置を、シール用ヒータを使用して前記即席麺にフィルムを包装する包装機とし、前記アキュムレ―タは、前記包装機の数に合わせた複数のアキュムレ―タ室を備えているとともに、これら複数のアキュムレ―タ室に、前記供給部から供給されてきた前記即席麺を連続して自動的に搬入する搬入駆動部と、蓄積した即席麺を前記複数の搬送部に対して独立した駆動でそれぞれ自動的に搬出する搬出駆動部とをそれぞれ設けており、前記制御部は、前記複数の包装機が一時停止、或いは運転を再開することに関わらず、前記フライヤの運転制御と、前記搬入駆動部が特定の搬入速度で連続して駆動する制御をし続ける一方、前記複数の包装機が運転を再開したときに、前記制御部は、停止していた前記複数の搬出駆動部の再駆動の制御を行い、各アキュムレ―タ室の現在の蓄積量を検出し続けるとともに、特定のアキュムレ―タ室の現在の蓄積量が所定量存在しているときには、特定のアキュムレ―タ室に対応している搬出駆動部の搬出速度を、前記シール用ヒータが即席麺を確実にフィルムに自動包装することができる許容範囲の最大の速度である前記搬入駆動部の前記搬出速度の10%程度上回る速度となるように制御し、前記特定のアキュムレ―タ室の現在の蓄積量が存在しなくなったときには、特定のアキュムレ―タ室に対応する搬出駆動部の搬出速度を、前記搬入駆動部の搬出速度と同一速度となるように制御している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る食品製造ラインの運転再開制御方法の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、1実施形態としての即席麺の製造ラインの一部を示すものである。
【0009】
この即席麺の製造ラインは、即席麺を油揚げするフライヤ(前工程装置)から即席麺Nが供給されてくる四台の供給部2a〜2d、一台のアキュムレ―タ4、四台のチャネライザー6a〜6d、四台のカーブコンベヤ8a〜8d、四台の第1送り込み装置10a〜10d、四台の包装機12a〜12d、四台の抜け麺供給装置14a〜14d、4台の第2送り込み装置16a〜16dを備えている。なお、図1では、包装機12a、抜け麺供給装置14a、第2送り装置16aを省略している。
【0010】
チャネライザー6a〜6dは、アキュムレ―タ4から搬出された即席麺Nを一列に整列させて搬送する装置である。カーブコンベヤ8a〜8dは、チャネライザー6a〜6dの搬送方向前方で接続している。第1送り込み装置10a〜10dは、チャネライザー6a〜6dからカーブコンベヤ8a〜8dへの即席麺Nの乗り移りを規則的に行う装置である。
【0011】
包装機12a〜12dは、供給されてきた即席麺Nを包装する装置であり、図示しないが、シール用ヒータを使用して即席麺Nを一個毎、フィルムに自動包装するようになっている。
また、包装機12a〜12dの前方に配置されてている抜け麺供給装置14a〜14dは、即席麺Nが当間隔に供給されてきていないときに予めストックしておいた即席麺Nを自動供給する装置である。さらに、第2送り装置16a〜16dは、カーブコンベヤ8a〜8dから包装機12a〜12dのコンベヤへの即席麺Nの乗り移りを規則的に行う装置である。
【0012】
前記アキュムレ―タ4は、供給部2a〜2dから受け継いだ即席麺Nを内部に蓄積する装置であり、図1に示すように、四台の供給部2a〜2d及びチャネライザー6a〜6dにそれぞれ対応して第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dが設けられている。
第1アキュムレ―タ室4aは、図2に示すように、室内の上部に固定した複数の上部固定スプロケット20と、室内の下部に固定した複数の下部固定スプロケット22と、室内を昇降する昇降部24aに連結されている複数の可動スプロケット26と、上部固定スプロケット20及び可動スプロケット26に交互に巻き掛けられた後、下部固定スプロケット22及び可動スプロケット26に交互に巻き掛けられた無端状の搬送チェーン28と、搬送チェーンに所定間隔をあけて吊り下げられている多数のバスケット30と、後述する制御部40から昇降信号が入力することによって自動的に昇降する昇降部24aとを備えている。また、他の第2〜第4アキュムレ―タ4b〜4dも、同一構造となっている。
【0013】
そして、図2に示すように、供給部2aに最も近い第1アキュムレ―タ室4aの下部固定スプロケット22が、1台の第1駆動モータ32から回転力が伝達されて所定の速度で回転する搬入側駆動スプロケットとされている。そして、第1アキュムレ―タ室4aの記号4aINで示す位置が、供給部2aに搬送されてきた即席麺Nをバスケット30に自動的に搬入する搬入部(搬入駆動部)としている。また、他の第2〜第4アキュムレ―タ室4b〜4dの供給部2b〜2dに最も近い下部固定スプロケット22も、前記第1駆動モータ32から回転力が伝達されて同一速度で回転する搬入側駆動スプロケットとされており、供給部2b〜2dに搬送されてきた即席麺Nを、バスケット30に自動的に搬入する搬入部4bIN,4cIN,4dINとなっている。
【0014】
したがって、フライヤで油揚げ工程が行われた後、四台の供給部2a〜2dに搬送されてきた即席麺Nは、同期運転を行っている搬入部4bIN,4bIN,4cIN,4dINから各第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4d内に自動的に搬入されている。
また、図2に示すようにチャネライザー6aに最も近い第1アキュムレ―タ室4aの下部固定スプロケット22が、第2駆動モータ34aから回転力が伝達されて所定の速度で回転する搬出側駆動スプロケットとされている。そして、記号4aOUTで示す位置が、第1アキュムレ―タ室4a内に蓄積した即席麺Nをチャネライザー6aに自動的に搬出する搬出部(搬出駆動部)としている。また、他の第2〜第4アキュムレ―タ室4b〜4dのチャネライザー6b〜6dに最も近い下部固定スプロケット22も、それぞれ独立した第2駆動モータ34b,34c,34d(図1参照)から回転力が伝達されて同一速度で回転する搬入側駆動スプロケットとされており、第2〜第4アキュムレ―タ室4b〜4d内の即席麺Nを、チャネライザー6b〜6dに自動的に搬出する搬出部4bOUT,4cOUT,4dOUTとなっている。ここで、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dには、即席麺Nの蓄積量を検出する蓄積量検出センサ38a〜38d(図3参照)が設置されている
次に、図3に示すものは、本実施形態の製造ラインにおける各装置の運転を制御する制御部40を示すものであり、この制御部40は、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dに設置した蓄積量検出センサ38a〜38dと、運転スイッチ42から入力した信号に基づき、供給部2a〜2d、チャネライザー6a、カーブコンベヤ8a〜8d、第1送り込み装置10a〜10d、包装機12a〜12d、抜け麺供給装置14a〜14d、第2送り込み装置16a〜16d、昇降部24a〜24d、第1駆動モータ32、第2駆動モータ34a〜34d及びフライヤ(図示なし)の駆動制御を行う。
【0015】
次に、本実施形態の製造ラインの動作について説明する。
先ず、本実施形態の製造ラインの運転を開始する場合には、運転スイッチ42から運転開始信号を確認した制御部40が、フライヤ、供給部2a〜2d、チャネライザー6a〜6d、第1送り込み装置10a〜10d、カーブコンベヤ8a〜8d、第2送り込み装置16a〜16d、抜け麺供給装置14a〜14d、包装機12a〜12d、第1駆動モータ32、第2駆動モータ34a〜34dに、通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaに対応した駆動信号Saを出力する。ここで、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dの昇降部24a〜24dには昇降信号を出力しない。
【0016】
このように制御部40が自動制御を行うことで、フライヤの運転で油揚げされた即席麺Nが、供給部2a〜2dに流されていき、アキュムレ―タ4では即席麺Nを蓄積せず、通過させた後にチャネライザー6a〜6dで4方向に分岐され、第1送り込み装置10a〜10d、カーブコンベヤ8a〜8d、第2送り込み装置16a〜16d、抜け麺供給装置14a〜14dを介して四台の包装機12a〜12dに流され、各包装機12a〜12dにおいて、即席麺Nを一個毎がシール用ヒータを使用しながらフィルムに包装していく。
【0017】
次に、本実施形態の製造ラインの運転を完全に停止する場合、さらに、所定の包装機、例えば包装機12aのフィルムが残り少なくなり、フイルムの交換によりラインの一部を一時停止し、それから運転を再開する場合の制御部40の制御処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、この制御処理は、所定周期(例えば10msec)毎のタイマ割り込み処理として実行される。
【0018】
先ず、ステップS2において、運転スイッチ42が運転停止、一時停止、運転再開のいずれを選択しているのか確認する。
このステップ2において運転スイッチ42が運転停止を選択していると判断すると、ステップS3に移行し、フライヤ、供給部2a〜2d、チャネライザー6a〜6d、第1送り込み装置10a〜10d、カーブコンベヤ8a〜8d、第2送り込み装置16a〜16d、抜け麺供給装置14a〜14d、包装機12a〜12d、第1駆動モータ32、第2駆動モータ34a〜34dの全ての装置に対する駆動信号の出力を停止し、その後に制御を終了する。
【0019】
また、前記ステップS2において運転スイッチ42が一時停止を選択していると判断すると、ステップS4に移行し、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dの昇降部24a〜24dに降下信号を出力する。次いで、ステップS6に移行し、フライヤ、供給部2a〜2d及び第1駆動モータ32に対する駆動信号の出力を続行するとともに、その他の装置(チャネライザー6a〜6d、第1送り込み装置10a〜10d、カーブコンベヤ8a〜8d、第2送り込み装置16a〜16d、抜け麺供給装置14a〜14d、包装機12a〜12d、第2駆動モータ34a〜34d)に対する駆動信号の出力を停止した後、制御処理を待機状態とする。
【0020】
さらに、前記ステップS2において運転スイッチ42が運転再開を選択していると判断すると、ステップS8に移行し、蓄積量検出センサ38a〜38dにより第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4d内の即席麺Nの蓄積量の情報Pa、Pb、Pc、Pdを読み込む。なお、Paは第1アキュムレ―タ4a内の即席麺Nの蓄積量(%)、Pbは第2アキュムレ―タ4b内の即席麺Nの蓄積量(%)、Pcは第3アキュムレ―タ4c内の即席麺Nの蓄積量(%)、Pdは第4アキュムレ―タ4d内の即席麺Nの蓄積量(%)である。
【0021】
次いで、ステップS10に移行し、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dに即席麺Nが蓄積されているか否かをそれぞれ確認する。すなわち、蓄積量Pi(i=a,b,c,d)の値を確認し、所定のアキュムレ―タ室4iに蓄積量Piがある場合(Pi<0)にはステップS12に移行し、所定のアキュムレ―タ室4iに蓄積量Piがない場合(Pi=0)にはステップS14に移行する。
【0022】
所定のアキュムレ―タ室4iに蓄積量Piがある場合に移行するステップS12では、該当するチャネライザー6i、第1送り込み装置10i、カーブコンベヤ8i、第2送り込み装置16i、抜け麺供給装置14i、包装機12i、第2駆動モータ34iに、通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaより10%増速した増速製造ライン速度Vbに対応した駆動信号Sbを出力した後、制御処理を続行する。
【0023】
また、所定のアキュムレ―タ室4iに蓄積量Siがない場合に移行するステップS14では、該当するチャネライザー6i、第1送り込み装置10i、カーブコンベヤ8i、第2送り込み装置16i、抜け麺供給装置14i、包装機12i、第2駆動モータ34iに、通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaに対応した駆動信号Saを出力した後、制御処理を続行する。
【0024】
ここで、通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaより10%増速した増速製造ライン速度Vbは、シール用ヒータが即席麺Nを確実にフィルムに自動包装することができる許容範囲の最大の速度である。
したがって、上記構成の即席麺Nの製造ラインを運転中に、例えば、第1の包装機12aのフィルムが残り少なったときには、作業者は、運転スイッチ42を一時停止状態とする。
【0025】
運転スイッチ42が一時停止状態になっても、フライヤの運転は続行され、供給部2a〜2dが駆動するとともに、アキュムレ―タ室4の搬出部4aOUT〜4dOUTから包装機12a〜12dまでのラインが停止し(ステップS6)、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dの昇降部24a〜24dが降下していくので(ステップS4)、油揚げされた即席麺Nが搬入部4aIN〜4dINから第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dに順次蓄積されていく。
【0026】
そして、第1の包装機12のフィルム交換が終了した後、作業者が運転スイッチ42を運転再開状態にすると、アキュムレ―タ4から包装機12a〜12dまでのラインが再駆動する(ステップS12)。
ここで、蓄積量検出センサ38a〜38dが、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4d内の即席麺Nの蓄積量を読み込み(ステップS8)、即席麺Nが蓄積されているアキュムレ―タ室の搬出部から包装機までラインが、通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaより10%増速した増速製造ライン速度Vbで駆動する。
【0027】
すなわち、運転再開の際には、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dの全てに即席麺Nが蓄積されているので、全てのアキュムレ―タ室4a〜4dの搬出部4aOUT,4bOUT,4cOUT,4dOUTから包装機12a〜12dが増速製造ライン速度Vbで駆動し、運転再開から所定時間経過した後、例えば第2アキュムレ―タ室4b、第3アキュムレ―タ室4cの即席麺Nの蓄積量が「0」(ゼロ)となったとき、第2、第3アキュムレ―タ室4b,4cの搬出部4bOUT,4cOUTから包装機12b、12cが通常の製造ライン速度Vaで駆動し(ステップS14)、第1アキュムレ―タ室4a、第4アキュムレ―タ室4dには即席麺Nが蓄積されているので、第1、第4アキュムレ―タ室4a,4dの搬出部4bOUT,4cから包装機12b、12cが増速製造ライン速度Vbで駆動する(ステップS12)。
【0028】
そして、第1アキュムレ―タ室4a、第4アキュムレ―タ室4dも、即席麺Nの蓄積量が「0」(ゼロ)となったとき、第1、第4アキュムレ―タ室4a,4dの搬出部4aOUT,4dOUTから包装機12a、12dまでが通常の製造ライン速度Vaで駆動する。
このように、製造ラインの運転が一時停止状態になっていても、フライヤの運転を続行し、油揚げした即席麺Nを第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dに順次蓄積しているので、即席麺Nを製造するライン全体の生産効率が低下しない。
【0029】
また、製造ラインの運転を再開すると、第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dのいずれかに即席麺Nが蓄積されている場合には、即席麺Nを蓄積したアキュムレ―タ室に接続している包装機までのラインをライン速度を自動的に増速させ、即席麺Nの包装作業を行っているので、一時停止のために停滞していた即席麺Nの包装作業の効率を向上させることができる。
【0030】
また、即席麺Nを蓄積したアキュムレ―タ室に接続している包装機までのライン速度の増速の値(通常の即席麺Nの製造ライン速度Vaより10%増速した増速製造ライン速度Vb)は、包装機12a〜12dのシール用ヒータが即席麺Nを確実にフィルムに自動包装することができる許容範囲の最大の速度であることから、即席麺Nを高品質に自動包装することができる。
【0031】
さらに、本実施形態では、運転を再開した包装機12a〜12dに対して第1〜第4アキュムレ―タ室4a〜4dからタイミングを調整しながら即席麺Nを供給しているので、即席麺N同士が接触したり衝突したりすることがなく、即席麺Nの品質低下を防止することができるとともに、包装機12a〜12dを自動運転しているので、省力化及び、衛生上の管理を十分に行いながら高品質の食品を製造することができる。
【0032】
なお、本実施形態では、即席麺の製造ラインにおいて即席麺Nの油揚げを行うフライヤから包装機までのラインを示したが、即席麺の製造ラインの他のラインでも同様の効果を得ることができるとともに、即席麺Nに限らず、他の食品の製造ラインであっても同様の効果を奏することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の食品製造ラインの運転再開制御方法によると、食品の製造ラインを一旦停止し、再度運転を再開しても、生産効率を低下させず、省力化、衛生上の管理も十分に行いながら高品質の食品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1実施形態としての即席麺の製造ラインの一部を示す平面図である。
【図2】図1で示した即席麺の製造ラインを示す側面図である。
【図3】即席麺の製造ラインの制御を行う制御部を示すブロック図である。
【図4】即席麺の製造ラインの運転を完全に停止する場合、所定の包装機のフィルムが残り少なくなり、フイルムの交換によりラインの一部を一時停止し、それから運転を再開した場合の制御部の制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2a〜2d 供給部
4 アキュムレ―タ
4a〜4d アキュムレ―タ室
4aIN,4bIN,4cIN,4dIN 搬入部(搬入駆動部)
4aOUT,4bOUT,4cOUT,4dOUT 搬出部(搬出駆動部)
6a〜6d チャネライザー
8a〜8d カーブコンベヤ
10a〜10d 第1送り込み装置
12a〜12d 包装機
14a〜14d 抜け麺供給装置
16a〜16d 第2送り込み装置
24a〜24d 昇降部
32 第1駆動モータ
34a〜34d 第2駆動モータ
38a〜38d 蓄積量検出センサ
40 制御部
42 運転スイッチ
N 即席麺
Pa、Pb、Pc、Pd 即席麺Nの蓄積量情報
Va 通常の即席麺Nの製造ライン速度
Vb 通常の即席麺Nの製造ライン速度より10%増速した増速製造ライン速度
Sa 通常の即席麺Nの製造ライン速度駆動Vaに対応する駆動信号
Sb 増速製造ライン速度Vbに対応する駆動信号
Claims (1)
- 前工程装置から供給部を介して供給されてきた食品を蓄積するアキュムレ―タと、このアキュムレ―タから搬出された前記食品を複数の次工程装置まで送り込む複数の搬送部と、前記前工程装置、前記アキュムレ―タ、前記複数の搬送部及び前記複数の次工程装置の運転制御を行う制御部と備えた食品製造ラインであり、
前記食品を即席麺とし、前記前工程装置を、前記即席麺を油揚げするフライヤとし、前記次工程装置を、シール用ヒータを使用して前記即席麺にフィルムを包装する包装機とし、
前記アキュムレ―タは、前記包装機の数に合わせた複数のアキュムレ―タ室を備えているとともに、これら複数のアキュムレ―タ室に、前記供給部から供給されてきた前記即席麺を連続して自動的に搬入する搬入駆動部と、蓄積した即席麺を前記複数の搬送部に対して独立した駆動でそれぞれ自動的に搬出する搬出駆動部とをそれぞれ設けており、前記制御部は、前記複数の包装機が一時停止、或いは運転を再開することに関わらず、前記フライヤの運転制御と、前記搬入駆動部が特定の搬入速度で連続して駆動する制御をし続ける一方、
前記複数の包装機が運転を再開したときに、前記制御部は、停止していた前記複数の搬出駆動部の再駆動の制御を行い、各アキュムレ―タ室の現在の蓄積量を検出し続けるとともに、特定のアキュムレ―タ室の現在の蓄積量が所定量存在しているときには、特定のアキュムレ―タ室に対応している搬出駆動部の搬出速度を、前記シール用ヒータが即席麺を確実にフィルムに自動包装することができる許容範囲の最大の速度である前記搬入駆動部の前記搬出速度の10%程度上回る速度となるように制御し、前記特定のアキュムレ―タ室の現在の蓄積量が存在しなくなったときには、特定のアキュムレ―タ室に対応する搬出駆動部の搬出速度を、前記搬入駆動部の搬出速度と同一速度となるように制御することを特徴とする食品製造ラインの運転再開制御方法。
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