JP4244299B2 - 電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ - Google Patents

電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のハンドルの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ、詳しくは矩形波にて駆動される電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などのステアリング装置において、ステアリングホイールから操舵力がコラムシャフトに伝えられる。一方、操舵力を補助するモータからの回転トルクがウォームギヤを介してコラムシャフトに伝えられ、操舵力を補助する。このような電動パワーステアリング装置では、モータにて発生するトルクの脈動がウォームギヤとコラムシャフトとを介して、ステアリングホイールに伝達される。従って、滑らかなステアリング感覚を得るためには、モータのトルク脈動を抑制しなければならない。また、車輌に搭載される機器として小形軽量化が要請される。
【0003】
この要請に応えるものとして、本願と同じ発明者らは、先にモータとして永久磁石型モータ(以下、PM(Permanent Magnet)モータという。)を用いて小型軽量化を図るとともに、固定子のティースに補助の溝状部を設けてコギングトルクを低減するものを提案した(特許文献1参照)。このようなPMモータは、例えば回転子に永久磁石による磁極が設けられ、固定子は電機子とされており固定子鉄心と固定子巻線とを有する、いわゆる回転界磁型の同期モータである。
【0004】
そして、固定子巻線として各ティースにコイルを集中して巻回し、複数のティースにまたがらない、いわゆる集中巻を採用することにより、コイルエンドの大幅な縮小を図ることにより小型軽量化を図ることができるものである。しかし、上記PMモータのような集中巻では固定子巻線が短節巻となることから、全節巻のときに比べて高調波の巻線係数が小さく、その結果、誘起電圧の波形が矩形波駆動に適さない波形となり、矩形波駆動される場合にトルクリップルが非常に大きくなるという欠点があった。さらに、誘起電圧が矩形波駆動に適した波形には、高調波が含まれる。高調波を含むということは磁石の起磁力に多くの空間高調波を含むことを示しており、これはコギングトルクを増大するという原因となる。
【0005】
すなわち、矩形波駆動に適した誘起電圧波形を得られたとしてもコギングトルクが大きく、電動パワーステアリング装置には適さないモータとなってしまう。コギングトルクが大きいと、モータがアシストトルクを殆ど発生しない状態すなわち無負荷に近い状態において、滑らかなステアリング感覚を損ねるからである。この問題を解決するために特許文献1に記載されたようなものを提案した。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−61272号公報(特に、段落番号0014及び図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなPMモータにおいて、電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータとして操舵のフィーリングを損なわないようにするためには、PMモータの無負荷誘起電圧波形を具体的にどのようなものにすればよいかについて明らかにされていなかった。すなわち、この種のモータにおいては、操舵のフィーリングを損なわないようにするためには、モータトルクに関して例えば図20のモータトルクと要求されるトルクリップルの制限値との関係を示す図において実線で示される値以下にすることが必要とされ、望ましくは図20の点線で示される値以下にすることが必要とされる。
【0008】
つまり、定格出力近辺でトルク脈動は6%、望ましくは3%、無負荷に近い状態において問題となるコギングトルクの脈動は0.5%以下、望ましくは0.25%程度に抑制するという要請がある。従来のPMモータは、上記のような要請について具体的に応えるものではなかった。この発明は、上記のような問題点を解決して、小形軽量化が可能で、かつ滑らかなステアリング感覚を損ねることない電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータは、
電機子と界磁とを有するものであって、
電機子は電機子鉄心と電機子巻線とを有し、
電機子鉄心は環状の継鉄部とティースとを有し、
ティースは、継鉄部の軸方向と直交する方向であって継鉄部の内周部から内方向へ突設された内方向端部又は外周部から外方向に突設された外方向端部を有し、内方向端部又は外方向端部に継鉄部の軸方向に延在する溝を形成する溝状部を有し、
電機子巻線は、ティースに集中巻きされたコイルを有する相巻線が三相デルタ結線されたものであり、
界磁は、永久磁石にて形成され円筒状の外周部又は内周部を形成するように配設された複数の磁極を有し、
電機子鉄心のティースと界磁の磁極との間にスキューが施されたものであって、そのスキュー角は電気角でほぼ4度以上で47度以下、より好ましくは20度以上で33度以下であり、
電機子及び界磁のうちの一方が固定され、界磁は磁極がティースの内方向端部又は外方向端部に対向するとともに電機子と相対回転可能に配設され、磁極は相巻線の無負荷誘起電圧の波形が無負荷誘起電圧のピーク値から5%低下した第1及び第2の点を定義したとき第1及び第2の点の間の電気角θがほぼ53度以上、より望ましくは62度以上である台形状となるようにされたものであり、
電機子巻線に矩形波電圧が印加されるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図12は、この発明の実施の一形態を示すものであり、図1はPMモータの構成を示す断面図、図2は無負荷誘起電圧を示す説明図、図3は角度のパラメータθとトルク脈動の関係を示す図である。図4は磁極の残留磁束波形を示す波形図、図5は線間無負荷誘起電圧の比較を示す波形図、図6は無次元のパラメータXの説明図である。図7は無次元のパラメータXと角度のパラメータθとの関係を示す図である。
【0011】
図8はデルタ結線の場合とY結線の場合における無負荷誘起電圧波形を示す波形図である。図9はデルタ結線の場合とY結線の場合における相電流波形を示す波形図である。図10はデルタ結線の場合とY結線の場合におけるトルク脈動を示す図である。図11は従来のものと本実施の形態におけるPMモータのコギングトルクを比較して示す図である。図12はティースとティースに設けられた溝状部の寸法との関係を定義するための説明図である。
【0012】
図1において、電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータは次のように構成されている。電機子である固定子2は、固定子鉄心3と固定子巻線4を有する。固定子鉄心3は、円環状の継鉄部3aとこの継鉄部3aの内周側から突設された6個のティース3bを有し、隣接する二つのティース3bにてスロット3cが形成されており、スロット数は6である。各ティース3bの先端部3dには図示のように継鉄部3aの周方向両側に突設された突設部3hが設けられて拡大されており、後述の円筒状の回転子6の磁極8と対向する円筒状の内周部3eを形成している。
【0013】
また、ティース3bの先端部3dであって回転子6の磁極8(後述)と対向する部分には固定子鉄心3の軸方向に直線状に溝を形成する溝状部3fがそれぞれ二個所設けられている。ティース3bを有する固定子鉄心3は、所定の形状の鋼板を所定枚数積層して形成されている。この鋼板は帯状の電磁鋼板を打ち抜いて製作する。固定子巻線4は、固定子鉄心3の各ティース3aに集中的に巻回された6個のコイル5にて構成されている。この6個のコイル5は、三相であるから間のコイルを2個飛ばした2個のコイル5が直列に接続されて1相分の相巻線4aを構成し、計3相分の相巻線4aが図示しないが三相デルタ結線されている。
【0014】
界磁としての回転子6は、図示しないシャフトに固着された円筒状の継鉄ブロック7と4個の円弧状の磁極8を有し、極数は4極である。磁極8は、永久磁石にて形成され、継鉄ブロック7の外周部に交互にN極、S極が外方を向くようにしてかつ全体として円筒状の外周部を形成するようにして互いに密接して設けられている。そして、この回転子6が固定子鉄心3に設けられた6個のティース3bの先端部3dにて形成された円筒状の内周部3eに上記磁極が対向するようにして挿入され、図示しない軸受けにより回転自在に支持されている。なお、この実施の形態では、固定子2のティース3bに対して回転子6の磁極8のスキュー角度を約30度としている。
【0015】
ここで、磁極8の残留磁束について説明する。電動パワーステアリング装置におけるモータのトルク脈動が大きいと滑らかなステアリング感覚を得ることができない。電動パワーステアリング装置における一般的なギヤ比から換算するとステアリングホイールにおいて滑らかなステアリング感覚を得るためには、モータの定格負荷近傍においてはトルク脈動を6%以下、望ましくは3%以下にすることが要請されることは先に述べた。
【0016】
なお、一般的に矩形波駆動のモータでは正弦波駆動のモータよりトルク脈動が大きく、このトルク脈動を緩和するために所定の弾性を有する樹脂製のカップリングなどが併用される場合もある。しかし、ここでは樹脂製のカップリングなどを使用することなく上記条件を満たすための磁極8の残留磁束の条件について説明する。
【0017】
まず、無負荷誘起電圧波形とトルク脈動の大きさについて考える。各相巻線4aの無負荷誘起電圧の波形が図2に示すような形状であるとする。図2において、横軸は回転子6の所定値を基点として角度位置を電気角で表す。また、縦軸は電圧値である。電圧波形は台形状であり中央部の平坦な部分の電圧値(これは電圧のピーク値でもある)を100%とし、5%低下した二つの点をA、Bとする。この2点A,B間の電気角を角度のパラメータθと定義し、角度のパラメータθに対するトルク脈動をプロットすると図3に示すようになる。
【0018】
図3において、横軸は角度のパラメータθを電気角で示し、縦軸はトルク脈動をモータの定格トルクに対する割合を%値で示している。図3から明らかなように角度のパラメータθが大きいほどトルク脈動が小さく、角度のパラメータθが小さくなるとトルク脈動が大幅に増加する傾向がみられる。
【0019】
図3に示すように、
角度のパラメータθ≧53度(電気角)
としたときには、トルク脈動が6%以下となり、
角度のパラメータθ≧62度(電気角)
としたときには、3%以下となっていることから、電動パワーステアリング用永久磁石型モータにおいては、無負荷誘起電圧波形における角度のパラメータθ≧53度(電気角)とすればよく、より望ましくは角度のパラメータθ≧62度(電気角)とすればよいことが分かる。
【0020】
次に、上述のような無負荷誘起電圧波形を実現するための、回転子6の磁極8の残留磁束密度の波形について述べる。図4は磁極8の残留磁束密度の波形を描いたものである。横軸は角度(電気角)を示し、縦軸は残留磁束密度Brを示す。波形Eは理想的矩形波、波形Fは台形波である。この残留磁束密度Brの分布の波形によって無負荷誘起電圧波形も変化する。図5に、波形E及びFのそれぞれの場合の無負荷誘起電圧波形G,Hを示す。波形Eでは台形波形に近い形状の無負荷誘起電圧が得られているが、波形Fでは無負荷誘起電圧は正弦波に近い波形となっている。
【0021】
理想的な矩形波からのずれを定量化する手段として、次のような無次元のパラメータX(図6参照)を定義する。なお、図6においてKは磁極8の残留磁束密度波形、Lは理想的矩形波である。
X=S1/S2
ここに、S1は磁極8の残留磁束密度波形Kの電気角0度から180度(=πrad)までの面積(残留磁束密度波形Kと横軸(Br=0)とで囲まれる面積)、S2は理想的矩形波Lの電気角0度から180度までの面積(理想的矩形波Lと横軸(Br=0)とで囲まれる面積である。S1,S2は、数式で表現すれば、次の式(1)、(2)となる。
【0022】
【数1】
Figure 0004244299
【0023】
この無次元のパラメータXに対して、先に定義した角度のパラメータθ(図2参照)がどのように変化するかを示したのが図7である。X≧0.85であれば、θ≧53度(電気角)となり、PMモータのトルク脈動は図3に示されるように6%以下に低減できることがわかる。また、X≧0.9であれば、θ≧62度(電気角)となり、PMモータのトルク脈動は図3に示されるように3%以下に低減できることがわかる。
【0024】
よって、この実施の形態においては定格負荷時のトルク脈動を3%以下にするために角度のパラメータθが約65度となるように回転子6の磁極8を着磁している。なお、ラジアル異方性のリング状の磁石は矩形波状に近い波形に着磁することができる。従って、このような角度のパラメータθが約65度となるように残留磁束密度分布を実現するには、ラジアル異方性のリング形状磁石を磁極8として用いるのが適している。
【0025】
以上に説明したPMモータは、固定子2の相巻線4aが三相デルタ結線にされる。この場合の相巻線4aに発生する無負荷誘起電圧は図8(a)に示すように、上記角度のパラメータθ≧62度を満たす波形となっている。なお、参考までに、相巻線4aをY結線とした場合に相巻線4aに発生する無負荷誘起電圧を図8(b)に示す。デルタ結線とY結線とでは、無負荷誘起電圧の波形が異なる。線間電圧としてみたときの波形を比べると、デルタ結線では台形状となり平坦な部分が見られるが、Y結線ではピークがややとがった形状となってしまう。
【0026】
次に、このPMモータを矩形波駆動にて制御した場合について考える。120度通電の場合、相電流波形は図9に示すようになり、図9(a)はデルタ結線にした場合、図9(b)は同じPMモータをY結線にした場合であり、波形が異なる。このときのトルク波形も異なり、デルタ結線では図10(a)に示すように脈動が小さいのに対し、Y結線では図10(b)に示すように大きく脈動する。この場合、Y結線では30%の脈動成分がみられたが、デルタ結線ではわずか2%程度であった。このように同じ矩形波駆動によって制御しても本発明によりトルク脈動が大幅に改善できることがわかる。
【0027】
さらに、デルタ結線にしたことで循環電流が発生するが、PMモータの極数Pとスロット数Nの間に
sin(3πP/2N)=0 ・・・(3)
なる関係が成立するようにPおよびNを選定すると、磁極8が発生する磁束のうち固定子の巻線2aに鎖交する磁束の空間3次とその整数倍の磁束成分(電気角360度を1次とする)をキャンセルすることができる。すなわち、循環電流の原因の1つである無負荷誘起電圧の第3高調波およびその整数倍の次数の高調波が発生しない。これにより、デルタ結線としても循環電流による銅損を低減することができるという効果がある。なお、この実施の形態においては、P=4、N=6であり、上記式(3)の条件を満足する。循環電流による銅損を低減できるということは電動パワーステアリング装置においては、ロストルクを低減でき良好な操舵フィーリングを得ることができるという効果があるということである。
【0028】
また、コギングトルクの大小も操舵フィーリングに影響する。本発明のPMモータでは、無負荷誘起電圧の波形は図8(a)に示すような台形状としている。しかし、このような波形を発生するようにすると回転子6の磁極8の起磁力の高調波が大きくなってしまうため、コギングトルクも大きくなってしまうという問題が生じる。そして、コギングトルクが大きくなると、操舵のフィーリングを損ねないためにPMモータが無負荷に近い状態においてトルク脈動(主としてコギングトルクの脈動である)を0.5〜0.25%以下に抑制するという条件に反するおそれが生じる。
【0029】
そこで、固定子2のティース3bの先端部3dに溝状部3fを2個設けることによりコギングトルクの脈動を0.25%以下になるように低減している。図11にPMモータのコギングトルク特性の比較して示す。曲線Pが溝状部3fを設けない場合のコギングトルク特性、曲線Qが本発明によるPMモータのコギングトルク特性であり、コギングトルクが大幅に低減されていることがわかる。
【0030】
なお、このときの溝状部3fは、図12に示すようにティース3bの先端部3dに設けられた突出部3hの固定子鉄心3の径方向の寸法をa、隣接する突出部3h同士の固定子鉄心3の周方向の間隙寸法をc、溝状部3fの凹設深さをb、ティース3dの間隔すなわちスロットの間隔をWとしたときに、溝状部3fの開口幅を上記間隙寸法cと同じ値にするとともに、c/W=0.07、b/a=0.4となるように設定したものである。このように固定子2のティース3bの先端部3dに溝状部3fを設けると、等価的にスロット数が増えることになり、極数Pとスロット数Nの最小公倍数が増加し、大幅にコギングトルクを低減できることは、先に挙げた特許文献1に記載されている。
【0031】
以上のような構成とすることで、矩形波駆動されたとき負荷時のトルク脈動が小さくなるような波形の無負荷誘起電圧を発生しつつ、コギングトルクも0.25%以下と大幅に低減することができ、操舵のフィーリングを損なうことがないようにできる。
【0032】
実施の形態2.
図13〜図15は、この発明の他の実施の形態を示すものであり、図13はスキューされた磁極を有する回転子の構成を示す断面図、図14はスキュー角と定格負荷時のトルク脈動及びコギングトルクの脈動の関係を示す説明図、図15は無負荷誘起電圧の波形を示す波形図である。実施の形態1において、負荷時のトルク脈動を低減するとともにコギングトルクを大幅に低減して、操舵のフィーリングを損ねないようしたものを示した。
【0033】
さらに、回転子や固定子にスキューを施すことにより、コギングトルクの脈動の原因となる磁極の起磁力の高調波やトルク脈動の原因となる固定子巻線に流れる電流がつくる起磁力高調波を打ち消すことができる。この実施の形態においては、コギングトルクをさらに低減するために、円筒状の永久磁石材をラジアル方向にN,S,N,Sの4極にスキューさせて着磁して、図1の磁極8と同様の波形の無負荷誘起電圧を誘起するようにしたものである。
【0034】
図13において、回転子26の磁極28は、継鉄ブロック7の外周に嵌着された円筒状の永久磁石材を図13に示すように回転子の軸方向に沿って図13の上方へ行くに従って反時計方向にずらしてかつN,S,N,Sの4極が周方向に密接するように着磁して、図1の磁極8と同様の波形の無負荷誘起電圧を誘起するようにしたものである。
【0035】
なお、円筒状の永久磁石材は、着磁の位置を回転子26の軸方向に沿って回転子28の周方向にずらすだけで容易にスキューされた磁極28を形成することができる。また、磁石の配向についてはラジアル方向に配向された磁石を用いれば無負荷誘起電圧波形を台形波により近づけることができる。この実施の形態では、固定子2のティース3bに対して回転子26の磁極28のスキュー角度を約20度とした。その理由を、以下に説明する。
【0036】
まず、スキュー角が大きすぎると無負荷誘起電圧に含まれる高調波成分が小さくなり、正弦波状の波形に近づく。つまり、スキュー角が大きすぎると、矩形波駆動されたときにトルク脈動が大きくなってしまう。また、コギングトルクの低減の観点からはスキュー角は大きい方が望ましい。つまり、スキューに関してはトルク脈動の低減とコギングトルクの低減とは相反する特性を有している。
【0037】
そこで、スキュー角と定格負荷時のトルク脈動及びコギングトルクの脈動の関係を求めて図示したのが図14である。図14において、横軸はスキュー角ζを電気角で表し、左の縦軸はトルク脈動をモータの定格トルクに対する割合として%値で示し、右の縦軸はコギングトルクの脈動をモータの定格トルクに対する割合として%値で示している。図14において、曲線PRが定格負荷時のトルク脈動を表しているが、スキュー角ζがある一定範囲すなわち約33度を超えるとスキュー角の増加に比例してトルク脈動が大きくなるという傾向がみられる。
【0038】
そして、図14から、
スキュー角ζ≦47度(電気角)
としたときには、トルク脈動が6%以下となり、
スキュー角ζ≦33度(電気角)
としたときには、3%以下となっている。
【0039】
なお、スキュー角ζによる無負荷誘起電圧(線間電圧)の波形を図15に示す。図15(a)はスキュー角ζを10度としたときの無負荷誘起電圧の波形を、図15(b)はスキュー角ζを20度としたときの無負荷誘起電圧の波形を示すが、いずれの場合も平坦部(図2における角度のパラメータθの部分)が十分な大きさになっている。従って、定格負荷時のトルク脈動の低減の点からは、電動パワーステアリング用モータにおいては、スキュー角ζ≦47度(電気角)とすればよく、より望ましくはζ≦33度(電気角)とするのがよい。
【0040】
一方、無負荷に近い状態において問題となるコギングトルクについては、図14において曲線CTがコギングトルクの脈動を表しているが、より、
スキュー角ζ≧4度(電気角)
としたときには、トルク脈動が0.5%以下となり、
スキュー角ζ≧20度(電気角)
としたときには、0.25%以下となっている。
【0041】
従って、上記両者を満足するようにスキュー角ζは、
4度(電気角)≦ζ≦47度(電気角)
に、より望ましくは
20度(電気角)≦ζ≦33度(電気角)
の範囲に選ぶ。
以上のような理由により、この実施の形態においてはスキュー角ζを約20度とし、定格負荷時のトルク脈動及びコギングトルクの脈動がともに上記適正範囲に入るようにしている。
【0042】
スキュー角ζが小さいと、筒状の永久磁石材を使用する場合は磁極8の着磁が容易であり、セグメント状の永久磁石にて継鉄ブロック7の外周部に円筒状になるように配設する場合は、セグメント状の永久磁石の形状が大きくねじれた状態にならないのでその製作が容易である。また、スキュー角ζが小さいと、巻線係数が大きくなり磁石の磁束を有効に利用できるため、出力トルクが大きくなるという効果もある。
【0043】
ところで、固定子2と回転子6との間でスキューを行うことは、例えば特開平10−42531号公報に開示されている。この特開平10−42531号公報に記載された5/6スロットピッチスキュー(本発明のスキュー角ζに相当)は、電気角100度に相当する。磁石の磁束をどれだけ有効利用しているかの目安となる巻線係数で比較すると、従来例のスキュー角ζが100度の場合は0.878であるのに対し、この発明においてスキュー角ζを47度とすれば巻線係数は0.972と従来のものよりも10%以上も大きく、スキュー角ζを33度とすれば巻線係数が0.986となり、従来例より12%以上も大きくなる。
【0044】
以上のように、この発明においては磁極8の磁束を有効に利用していることは明らかである。また、トルクの大きさも巻線係数にほぼ比例するため、本発明では従来例よりトルクが大きくなるという効果がある。
【0045】
なお、コギングトルクをさらに低減するためには、スキュー角ζをコギングトルクの周期の整数倍とすればよい。PMモータの極数をP、スロット数をN、各ティース3bの溝状部3fの数をnとし、(n+1)NとPの最小公倍数をMとしたとき、コギングトルクの周期は180P/M度(電気角)となる。従って、180P/M度(電気角)の整数倍だけスキューすればコギングトルクをより大幅に低減できるという効果がある。この実施の形態では、最小公倍数Mは36であり、スキュー角は20度となるので、スキュー角を20度とすれば、一層コギングトルクを小さくできる。
【0046】
なお、以上では回転子26にスキューを施した例を示したが、固定子2(図1)にスキューを施しても、あるいは、固定子および回転子双方にスキューを施しても同様の効果が得られることは言うまでもない。固定子2は、一般的に薄い板状の電磁鋼板を積層して形成されているが、電磁鋼板を固定子2の軸方向に積層するときにティース3bを構成することになる突出部を周方向に少しずつずらしながら積層することにより容易にティースをスキューすることができる。
【0047】
また、本実施の形態においては、回転子26の磁極28は円筒状の永久磁石材料を上記のような残留磁束密度分布を有する磁極が形成されるように着磁したものを示したが、磁極は各磁極が周方向に分離した円弧状で軸方向に捻れた4個の永久磁石によって形成されスキューを施されたものであってもよい。さらに、本実施の形態においては、スキューを施す方向が一方向であるものについて説明したが、スキューを施す周方向の向きを軸方向の中央部付近で反転させるいわゆるV型スキューでもよいことは言うまでもない。
【0048】
実施の形態3.
図16〜図19は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図16は回転子の極数と固定子のスロット数との可能な組み合わせ例を示す図、図17〜図19はそれぞれ別のPMモータの構成を示す断面図である。以上の実施の形態においては、PMモータは4極6スロットである場合について述べたが、図16に示すような回転子の極数Pと固定子のスロット数(ティース数)Nとの様々な組み合わせであっても同様の効果を奏する。なお、このとき上記式(3)のsin(3πP/2N)=0の条件が満たされるので、固定子巻線をデルタ結線にしたときの循環電流を小さくできる。
【0049】
また、図17に示すように、固定子22における固定子巻線24の相巻線24aは、コイル25がティース3bに1つにだけ巻き回されたものであってもよい。この場合、各相巻線24aはおのおの一つのコイル25で構成される。さらに、溝状部の数についても、図1のように各ティース3bに2個設ける場合のみならず、例えば図18に示すように固定子32における内周部33eを形成する固定子鉄心33の各ティース33bの先端部33dに4個づつの溝状部33fを設けてもよい。先端部33dは図1に示した先端部3dと同様に周方向に両側に突設された突設部33hを有している。なお、図18に示したPMモータは、9個のティース33bにて9つのスロット33cが形成された6極9スロットのものである。
【0050】
さらに、溝状部3fや33fは必ずしも等間隔に並ぶ必要もなく、開口幅や深さもこの発明の目的を損なわない範囲で任意に形成することができる。また、極数も図16に示したような組み合わせが考えられ、例えば図19に示すように固定子46を8極の磁極を有するものにし、8極6スロットにて構成することもできる。
【0051】
また、以上の各実施の形態においては、電機子が固定子となる回転界磁型の回転電機としてのPMモータについて説明したが、これに限られるものではなく、回転電機子型のものにも同様に適用可能である。回転電機子型の一例としてアウタロータ型で構成した場合、回転する電機子鉄心のティースは円筒状の外周部を形成するように放射状に設けられ、界磁の永久磁石式のN、S各極は円筒状の内周部を構成するように内方に向かって放射状に設けられる。
【0052】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、
電機子と界磁とを有するものであって、
電機子は電機子鉄心と電機子巻線とを有し、
電機子鉄心は環状の継鉄部とティースとを有し、
ティースは、継鉄部の軸方向と直交する方向であって継鉄部の内周部から内方向へ突設された内方向端部又は外周部から外方向に突設された外方向端部を有し、内方向端部又は外方向端部に継鉄部の軸方向に延在する溝を形成する溝状部を有し、
電機子巻線は、ティースに集中巻きされたコイルを有する相巻線が三相デルタ結線されたものであり、
界磁は、永久磁石にて形成され円筒状の外周部又は内周部を形成するように配設された複数の磁極を有し、
電機子鉄心のティースと界磁の磁極との間にスキューが施されたものであって、そのスキュー角は電気角でほぼ4度以上で47度以下、より好ましくは20度以上で33度以下であり、
電機子及び界磁のうちの一方が固定され、界磁は磁極がティースの内方向端部又は外方向端部に対向するとともに電機子と相対回転可能に配設され、磁極は相巻線の無負荷誘起電圧の波形が無負荷誘起電圧のピーク値から5%低下した第1及び第2の点を定義したとき第1及び第2の点の間の電気角θがほぼ53度以上、より望ましくは62度以上である台形状となるようにされたものであり、
電機子巻線に矩形波電圧が印加されるものであるので、
小形軽量化が可能で、かつ滑らかなステアリング感覚を損ねることない電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態であるPMモータの構成を示す断面図である。
【図2】 図1のPMモータの無負荷誘起電圧を示す説明図である。
【図3】 角度のパラメータθとトルク脈動の関係を示す図である。
【図4】 磁極の残留磁束波形を示す波形図である。
【図5】 線間無負荷誘起電圧の比較を示す波形図である。
【図6】 無次元のパラメータXの説明図である。
【図7】 無次元のパラメータXと角度のパラメータθとの関係を示す図である。
【図8】 デルタ結線の場合とY結線の場合における無負荷誘起電圧波形を示す波形図である。
【図9】 デルタ結線の場合とY結線の場合における相電流波形を示す波形図である。
【図10】 デルタ結線の場合とY結線の場合における図1のPMモータのトルク脈動を示す図である。
【図11】 従来のものと図1のPMモータのコギングトルクを比較して示す図である。
【図12】 ティースとティースに設けられた溝状部の寸法との関係を定義するための説明図である。
【図13】 この発明の他の実施の形態であるスキューされた磁極を有する回転子の構成を示す断面図である。
【図14】 スキュー角と定格負荷時のトルク脈動及びコギングトルクの脈動の関係を示す説明図である。
【図15】 無負荷誘起電圧の波形を示す波形図である。
【図16】 さらにこの発明の他の実施の形態である回転子の極数と固定子のスロット数との可能な組み合わせ例を示す図である。
【図17】 この発明の別のPMモータの構成を示す断面図である。
【図18】 さらに、この発明の別のPMモータの構成を示す断面図である。
【図19】 さらに、この発明の別のPMモータの構成を示す断面図である。
【図20】 電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータにおいてモータトルクと要求されるトルクリップルの制限値との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 固定子、3 固定子鉄心、3b ティース、3c スロット、
3f 溝状部、4 固定子巻線、4a 相巻線、5 コイル、6 回転子、
8 磁極、22 固定子、24 固定子巻線、24a 相巻線、25 コイル、
32 固定子、33 固定子鉄心、33b ティース、33c スロット、
33f 溝状部、34 固定子巻線、34a 相巻線、35 コイル、
36 回転子、38 磁極、46 回転子、48 磁極。

Claims (5)

  1. 電機子と界磁とを有するものであって、
    上記電機子は電機子鉄心と電機子巻線とを有し、
    上記電機子鉄心は環状の継鉄部とティースとを有し、
    上記ティースは、上記継鉄部の軸方向と直交する方向であって上記継鉄部の内周部から内方向へ突設された内方向端部又は外周部から外方向に突設された外方向端部を有し、上記内方向端部又は上記外方向端部に上記継鉄部の上記軸方向に延在する溝を形成する溝状部を有し、
    上記電機子巻線は、上記ティースに集中巻きされたコイルを有する相巻線が三相デルタ結線されたものであり、
    上記界磁は、永久磁石にて形成され円筒状の外周部又は内周部を形成するように配設された複数の磁極を有し、
    上記電機子鉄心の上記ティースと上記界磁の上記磁極との間にスキューが施されたものであって、そのスキュー角は電気角でほぼ4度以上で47度以下、より好ましくは20度以上で33度以下であり、
    上記電機子及び上記界磁のうちの一方が固定され、上記界磁は上記磁極が上記ティースの上記内方向端部又は上記外方向端部に対向するとともに上記電機子と相対回転可能に配設され、上記磁極は上記相巻線の無負荷誘起電圧の波形が無負荷誘起電圧のピーク値から5%低下した第1及び第2の点を定義したとき上記第1及び第2の点の間の電気角θがほぼ53度以上、より望ましくは62度以上である台形状となるようにされたものであり、
    上記電機子巻線に矩形波電圧が印加されるものである電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ。
  2. 上記磁石は、その残留磁束密度の上記界磁の上記相対回転可能な方向の残留磁束の分布波形である残留磁束密度波形について所定の位置から電気角で180度離れた位置まで積分した積分値S1と上記残留磁束密度波形が理想的矩形波であるとして上記所定の位置から電気角で180度離れた上記位置まで積分した別の積分値S2によってパラメータXをX=S1/S2と定義したとき、Xが0.85以上となるようにされたものであることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ。
  3. 上記各ティースにn個(nは整数)の溝状部を設け、上記界磁の磁極数をP、上記電機子のスロット数をNとし、上記磁極数Pと(n+1)Nとの最小公倍数をMとしたとき、上記スキュー角を180P/M度(電気角)の整数倍としたことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ。
  4. 上記界磁の磁極数をP、上記電機子のスロット数をNとしたとき、上記磁極数Pと上記スロット数Nとに、sin(3πP/2N)=0(πは円周率)なる関係が成り立つようにされたものであることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ。
  5. 上記磁極は、円弧状の磁性材を着磁して形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ。
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