JP4241209B2 - モータ装置及びその筐体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ装置及びその筐体の製造方法に関する。特に、永久磁石に希土類ボンド磁石を用い、小型化、高トルク化を可能にしたモータ装置及びその筐体に関するものである。希土類ボンド磁石として、特に、異方性希土類ボンド磁石を用いると有効である。モータ装置としては、例えば、DCブラシモータが好適である。DCブラシモータとしては、例えば、1W〜200W又は300Wクラスで、モータ外径が50mm以下の小型DCブラシモータ装置とするとき、高い効果を奏するものである。特に、用途を限定するものではないが、小型及び軽量化が必須の自動車に搭載される設備の駆動源として用いると、その効果を十分に発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−76917号公報
【特許文献2】
特許第2816668号公報
【特許文献3】
特許第3060104号公報
【特許文献4】
特開2001−352874号公報
【特許文献5】
特開平9−135547号公報
【0003】
焼結フェライト磁石を用いたモータにおいては、焼結フェライト磁石は複数の瓦状の磁石であるために、必然的に、瓦状の焼結フェライト磁石は接着剤を用いてケースである筐体に固定する必要があった。焼結フェライト磁石の場合には圧入により磁石を筐体に固定するという発想は有り得ないことであった。特開平9−135547号公報には、磁性粉末を樹脂で結合し、表面に軟質合成樹脂から成る被膜層を有した平面状のボンド磁石を筒状に巻回して、ボンド磁石自身の弾性反発力により、ボンド磁石をケースである筐体に配設したモータが記載されている。さらに、特開2001−352874号公開公報には、4極に磁化した筒状の異方性ボンド磁石を用いた電動リールモータが開示されている。しかしながら、特開2001−352874号公開公報においては、異方性ボンド磁石をケースである筐体の内周面に取り付ける方法は記載されていない。よって、この異方性ボンド磁石のケース内周面への取り付けは、接着剤によって行われていたものと思われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では磁石と筐体内周面との間に有機物質である接着剤や被膜層が存在するために、磁気抵抗が大きくなるという問題がある。磁気抵抗が大きくなると、電機子を貫く磁束が小さくなり、その能力を最大限発揮することはできない。特に、折角、最大エネルギー積の大きい異方性ボンド磁石をモータの磁石に用いた場合に、その性能が有効に発揮できないという問題がある。また、接着剤にて磁石を筐体内周面に接合するために、製造に時間がかかるという問題もある。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、モータ装置において永久磁石の形成する磁気回路の磁気抵抗を小さくすることで、モータ装置の性能を向上させることである。
また、他の目的は、モータ装置やその磁石を有した筐体の製造を簡単にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の作用効果】
請求項1に記載の発明は、モータの筐体内周部に配置した永久磁石を有したモータ装置の製造方法において、熱硬化性樹脂の割合が2W%以上3W%以下の希土類ボンド磁石の中空円筒状の成形体を製造し、この成形体をキュアー処理して、熱硬化性樹脂の硬化度を90〜100%とした硬化成形体を製造し、この硬化成形体をガラス転移点温度以下の温度に加熱し、筐体内部に圧入することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、モータの筐体内周部に配置した永久磁石を有した筐体の製造方法において、熱硬化性樹脂の割合が2W%以上3W%以下の希土類ボンド磁石の中空円筒状の成形体を製造し、この成形体をキュアー処理して、熱硬化性樹脂の硬化度を90〜100%とした硬化成形体を製造し、この硬化成形体をガラス転移点温度以下の温度に加熱し、筐体内部に圧入することを特徴とする。
【0007】
請求項1及び2の発明の製造方法を用いると、希土類ボンド磁石がモータの筐体内周部に沿って圧入されているので、そのボンド磁石とモータの筐体内周面との間には間隙が形成されていないし接着剤も介在していない。よって、このボンド磁石が形成する磁気回路の磁気抵抗が小さくなり、電機子を貫く磁束を増加させることができる。ここで、希土類ボンド磁石は、等方性、異方性のいずれであっても良い。特に、磁気回路の磁気抵抗を効果的に減少させることができるので、最大エネルギー積の大きい異方性希土類ボンド磁石を用いた場合には、その異方性希土類ボンド磁石の能力を十分に発揮することができ、モータの性能を向上させることができる。
【0008】
また、希土類ボンド磁石は圧入により、モータの筐体内周面に固定されることから、製造が簡単となる。
【0009】
前記希土類ボンド磁石が前記筐体に圧入された後、前記希土類ボンド磁石の表面及び前記希土類ボンド磁石の周囲の前記筐体の内周面に連続して被覆された被膜を形成しても良い。
被膜を設けることで、希土類ボンド磁石の腐食を防止することができるし、希土類ボンド磁石のモータの筐体内周面への固定がより強固なものとなる。
【0010】
希土類ボンド磁石における熱硬化性樹脂の重量割合を、2W%以上3W%以下とすることにより、モータの筐体内周部への圧入を容易にすることが可能となる。熱硬化性樹脂の重量割合が2W%より少ないと、磁粉間の結合が十分でない。また、熱硬化性樹脂の重量割合が3W%を越えると、磁粉間を結合する熱硬化性樹脂の量が多くなり、圧入加工時に、弾性変形により円周の内径が一様でなくなる。熱硬化性樹脂の重量割合が上記の範囲に存在する時、希土類ボンド磁石の成形品は、圧入加工時に、適切な磁石と熱硬化性樹脂の結合関係を保持したまま、弾性変形し、所定の寸法精度が得られる。上記の数値範囲において、モータ装置は、優れた磁気特性を有する。
上記の発明において、希土類ボンド磁石は等方性及び異方性のいずれであっても良いが、異方性希土類ボンド磁石を用いた場合には、その最大エネルギー積が大きいために、圧入による磁気回路の磁気抵抗の減少が効果的に作用し、モータの性能の向上に大きく寄与する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
(第1実施例)
図1(a)、(b)に本実施例のモータ装置の1例を示す。図は、側面図(a)とAA’断面図(b)である。本実施例のモータ装置は、従来のモータ装置の小型化及び高トルク定数化を目的としている。本実施例のモータ装置は、筐体12、筐体12の内周部に設けられた中空円筒形状の永久磁石である異方性希土類ボンド磁石13、中央部に設けられた電磁回転体を形成するアーマチャ14、アーマチャ14に旋巻されたコイル15、アーマチャ14中心部から延出された回転軸11、そして磁束漏れ防止のためのバックヨーク10から構成される。なお、ボンド磁石13には異方性希土類ボンド磁石を用いたが、最大エネルギー積が9MGOe(71KJ/m3 )以上の等方性希土類ボンド磁石を用いても良い。しかし、最大エネルギー積が14MGOe(111KJ/m3 )以上の異方性希土類ボンド磁石を用いた場合の方が、その最大エネルギー積が大きいために、本発明の圧入を用いた場合における磁気回路の磁気抵抗の減少効果により、モータの性能向上が大きい。異方性希土類ボンド磁石13は4極に磁化されており、アーマチャ14において巻線が配置されるスロットは10個である。尚、モータ筐体16は筐体12とバックヨーク10とを合わせた概念として使用している。バックヨーク10は必ずしも必要ではなく、筐体12だけでモータ筐体を構成しても良い。
【0012】
尚、上記異方性希土類ボンド磁石13は、出願人により、近年ようやく量産化が可能となったものである。例えば、この異方性希土類ボンド磁石13は、特開2001−76917号公報、特許第2816668号公報、特許第3060104号公報、及び国際特許出願PCT/JP03/04532の製造方法で製造される。この異方性希土類ボンド磁石は、最大エネルギー積17MGOe〜28MGOe(135KJ/m3 〜223KJ/m3 )のものを、現在、製造することができる。
【0013】
本実施例のモータ装置(図1(a)、(b))は、Nd−Fe−Bからなる薄型中空円筒状の異方性希土類ボンド磁石13を採用している。又、その着磁を4極として1極当たりの磁気回路の磁路長を大幅に低減し、アーマチャ14の受けるトルクの増大を図っている。異方性希土類ボンド磁石13は、Nd−Fe−Bからなる磁粉を樹脂成型することにより製造され、径方向に強く磁化された磁石である。異方性希土類ボンド磁石の材料は、Nd−Fe−Bの他、Nd−Fe−B系材料、例えばNdとNdの他の希土類元素を含んだり、その他の添加元素を含んだ材料を用いることができる。更に、Nd以外の希土類元素を含んだ材料、例えば、Sm−Fe−N系材料、SmCo系材料、または、Nd−Fe−B系材料とこれらの混合物質を用いることができる。
【0014】
特に、異方性希土類ボンド磁石13は、イットリウム(Y)を含む希土類元素(以下、「R1」と称する。)と鉄(Fe)とホウ素(B)とを主成分とするR1FeB系合金に水素化処理を施して得られた平均粒径が50〜400μmであるR1FeB系異方性磁石粉末とこのR1FeB系異方性磁石粉末の構成粒子の表面を被覆する第一界面活性剤とからなるR1FeB系粗粉末が50〜84質量%(mass%)と、Yを含む希土類元素(以下、「R2」と称する。)とFeと窒素(N)またはBとを主成分とする平均粒径が1〜10μmであるR2Fe(N、B)系異方性磁石粉末とこのR2Fe(N、B)系異方性磁石粉末の構成粒子の表面を被覆する第2界面活性剤とからなるR2Fe(N、B)系微粉末が15〜40mass%と、バインダーである樹脂が1〜10mass%、とからなり、最大磁気エネルギー積(BH)max が21MGOe〜28MGOe(167〜223KJ/m3 )であり、100℃で1000時間経過後に再着磁して得られる磁束の減少割合を示す永久減磁率が6%以下である複合希土類異方性ボンド磁石を用いることが好ましい。尚、この複合希土類異方性ボンド磁石の製造方法は、国際特許出願PCT/JP03/04532に記載されている。
【0015】
R1FeB系異方性磁石粉末の1つの具体例は、NdFeB系異方性磁石粉末であり、R2Fe(N、B)系異方性磁石粉末の1つの具体例は、SmFeN系異方性磁石粉末である。このような複合希土類異方性ボンド磁石を用いることにより、高い最大エネルギー積(BH)max を21MGOe〜28MGOe(167〜223KJ/m3 )のものを得ることができる。また、上記の複合希土類異方性ボンド磁石は経年変化により減磁される割合である永久減磁率を6%以下とすることができ、耐熱性や耐酸化性などの耐候性を向上させることができる。この結果、これらの複合希土類異方性ボンド磁石を用いたモータは、本件発明の効果をより高く達成することが可能となり、信頼性や寿命を長期化することが可能となる。
【0016】
又、ボンド磁石はプラスチック磁石とも言われる。この磁石は、従来の焼結フェライト磁石と比較して最大エネルギー積(BH)max が約5倍以上となる特徴がある。即ち、標準的な焼結フェライト磁石23の最大エネルギー積(BH)max が3.5MGOe (28KJ/m3 )に対して、この異方性希土類ボンド磁石は、その約5倍の17MGOe(135KJ/m3 )以上の最大エネルギー積を有する。
【0017】
この異方性希土類ボンド磁石13は筐体12に対して圧入されている。異方性希土類ボンド磁石13における樹脂の重量割合は、2W%以上3W%以下の範囲とした。異方性磁石粉末と樹脂とを金型に供給し、加熱した状態で磁場を印加して配向させ、さらに圧縮成形する。又、この圧縮成形に代えて、軽圧圧縮成形し予備成形体を形成し、その後、加熱して、高圧圧縮成形しても良い。又、常温で、異方性磁石粉末と樹脂とを金型に供給して圧縮成形して、予々備成形体を形成して、更に加熱して磁場を印加し、軽圧圧縮成形し予備成形体を作成し、その後、加熱して高圧圧縮成形しても良い。十分な流動性と熱硬化特性を得るには、エポキシ系樹脂の使用が望ましい。勿論他の公知の熱硬化性樹脂でも良い。
【0018】
この成形体をキュアー処理して、樹脂の硬化度を90〜100%まで向上させた。これにより、磁粉と樹脂、樹脂と樹脂との間の結合を高めた。次に、この円筒状の成形体を、図3に示すように、圧入シリンダ30の位置決め凸リング32を有するピストン31に挿入して、硬化後の異方性希土類ボンド磁石13の成形体をガラス転移点温度以下の温度で加熱した。凸リング32によりピストン31における異方性希土類ボンド磁石(以下、単に、「ボンド磁石」ともいう)13の位置が決定される。この加熱により、磁粉と樹脂、樹脂と樹脂との間の結合を切ることなく、材質強度を下げる、すなわち、樹脂を軟化させることにより、ボンド磁石13を筐体12に圧入する時にボンド磁石に応力がかかるのを低減して機械的強度を保持した。この状態で、圧入シリンダ30を駆動して、図3に示すように、ピストン31の先端が筐体先端部に当接する状態とした。この状態で、筐体12の内部におけるボンド磁石13の位置が決定される。このピストン31の動作により、筐体12の内周部に沿って、異方性希土類ボンド磁石13を圧入して、所定位置に位置決めした。しばらくの間放置して、ボンド磁石13が冷却した後、圧入シリンダ30を駆動して、ピストン31を引き抜き、異方性希土類ボンド磁石13を筐体12の内周部に圧入固定した。
【0019】
なお、樹脂の重量割合が3W%よりも多くなると、磁粉体の量が少なくなるためにボンド磁石13を筐体12に挿入した後の冷却速度が低くなるため、ピストン31を引き抜く時に、ボンド磁石13に応力がかかり、機械的強度が低下する可能性がある。すなわち、ピストン31の引き抜き時にボンド磁石13の冷却が十分でなく、温度が高いと、ボンド磁石13の弾性変形能が高いために、ピストン31を引き抜く時には、ボンド磁石13に引っ張り応力が印加される。この結果、ボンド磁石13は大きく弾性変形することになり、ボンド磁石13中に存在する希土類磁石粉末が接触している部分に応力集中が発生して機械的強度が低下する可能性がある。よって、ピストン31をボンド磁石13から引き抜く時の温度は、40℃未満が望ましい。
【0020】
又、樹脂の重量割合が2W%よりも少なくなると、磁粉体と樹脂との結合力が小さくなり、ボンド磁石13を筐体12に圧入する時にボンド磁石13に応力がかかり機械的強度が低下する可能性がある。
【0021】
圧入時の温度は、60〜100℃が望ましい、この温度範囲は、ボンド磁石の特性を低下させることがないことに加えて、磁粉と樹脂、樹脂と樹脂との間の結合を切断することなく、樹脂を軟化させ、ボンド磁石13を筐体12に圧入するのに最適である。
【0022】
上記の樹脂の重量割合や希土類ボンド磁石の製法、圧入時の処理に関しては、等方性希土類ボンド磁石についても同様に当てはまる。等方性希土類ボンド磁石の場合には、通常、常温で、等方性磁石粉末と樹脂とを金型に供給して圧縮成形して成形体を得ている。
【0023】
図2は、筐体12に異方性希土類ボンド磁石13が圧入された状態を示している。この状態で、円筒状のボンド磁石13の内部から樹脂を吹き付けて被膜層18を形成した。この時、筐体12の内周面においてボンド磁石13の両端部に近接した位置20にも連続して被膜層18を形成した。これにより、異方性希土類ボンド磁石13は筐体12と被膜層18とで完全に外気と遮断された状態となるので、ボンド磁石の酸化や腐食が防止される。又、ボンド磁石13と筐体12の内周面とは物理的に密着しているので、空隙がなく、磁気回路の磁気抵抗を減少させることができる。この結果、エネルギー積の大きい異方性希土類ボンド磁石13の能力を十分に発揮させることができ、出力トルクやモータ性能指標(トルク定数/モータ体積)の大きなモータを得ることができる。又、筐体12の内周面にも連続している被膜層18によってもボンド磁石13の筐体12に対する固定が確実となる。
【0024】
ボンド磁石13の樹脂は、加熱磁場中成形時に流動性が高く熱硬化する熱硬化性樹脂が用いられる。具体的には、ビスフェノールA型、多環能型のエポキシ系樹脂が用いられる。被膜層18はボンド磁石13を構成する樹脂と同一材料であっても、ボンド磁石13を構成する樹脂を含む樹脂であっても、異なる材料であっても良い。被膜層18は保護膜及び接着剤として機能を有するものが望ましい。
【0025】
以上述べたように、異方性希土類ボンド磁石13の樹脂の重量割合を2W%以上3W%以下として、圧縮成形して、キュアー処理を施し、硬化度を90〜100%にした後、ガラス転移点以下の温度で再加熱をして、軟化させた状態とすることで、ボンド磁石13を筐体12の内周部に圧入することを容易に行うことができる。すなわち、ピストン31によりボンド磁石13を筐体12の内周部に圧入する時、その後、ピストン31を引き抜く時に、ボンド磁石に係る応力を低減できるので、機械的強度を低下させることがない。
【0026】
又、具体例としてのモータ装置は、以下の特徴を有している。しかしながら、モータ装置の種類には特定されないが、出力300W以下のDCブラシモータに使用すると有効である。モータの筐体内周部に配置した永久磁石と、中心部に配置した電磁回転体とを有し、モータ外径が50mm以下であるDCブラシモータ装置であって、永久磁石は、少なくとも4極以上に着磁された中空円筒状の薄肉形状で最大エネルギー積が17MGOe以上の異方性希土類ボンド磁石であり、異方性希土類ボンド磁石の径方向の厚さをd、モータ筐体の厚さをw、電磁回転体の直径をaとする時、筐体厚さ対磁石厚さ比w/dが1を超え、3以下であり、且つ、異方性希土類ボンド磁石の径方向の厚さ対電磁回転体の直径比d/aが0.015以上、0.07以下であることを特徴とするDCブラシモータ装置である。
【0027】
なお、上記のモータ筐体はバックヨークを含む概念であり、モータ筐体外径rは、バックヨークなどを含むモータ装置の外径の直径の意味で用いられている。
以下の説明は、一般に普及しているこの2極の(フェライト)モータ装置との比較で説明する。
【0028】
1<筐体厚さ対磁石厚さ比w/d≦3の範囲は次の観点から設定されている。焼結フェライト磁石を使用したDCブラシモータの場合には、磁石の磁力が弱いために、磁石厚さに対して筐体厚さが薄くても十分に磁気漏洩を防止することができる。それに対して、異方性希土類ボンド磁石を使用した場合には、w/dが1以下の時には、磁石の磁力が強力なために磁気漏洩を防ぐことが出来なくなるので、w/dは1より大きいことが必要となる。w/dが3より大きくなると、磁石の磁力が強力であっても、筐体厚さが厚くなり過ぎ、磁気漏洩はなくなるものの、無駄に筐体厚さを増加させることになり、十分に小型化ができず、その結果、モータ性能指標が低下する。
【0029】
一方、0.015≦磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/a≦0.07の範囲は次の観点から決定されている。
この範囲である場合には、モータ性能指標T(T=トルク定数/体積)は、従来の2極焼結フェライト磁石を用いたモータの性能指標T(約1.3)の2倍以上となる。従来のモータと同一トルク定数でモータ全体の体積を約1/2にするという従来では到底考えられない大幅な小型化・軽量化が実現できる。一方、従来の焼結フェライト磁石を用いたモータに対して約20%だけ体積を減少(従来の80%の体積)させつつトルク定数を約2倍にするという大幅な高性能化の実現という画期的な効果を得ることができた。なお、体積はモータ全体の体積で評価している。ブラシや整流子は2つのモータで共通に存在するので、トルクを発生させる実効部分に関してみると、同一トルク定数とした場合には、体積は37%に減少させることができる。
【0030】
最大エネルギー積(BHmax )が25MGOeの異方性希土類ボンド磁石を用いた場合には、0.03≦d/a≦0.07の範囲で、モータ性能指標Tは2.56倍が得られている。また、最大エネルギー積(BHmax )が20MGOeの異方性希土類ボンド磁石を用いた場合には、0.03≦d/a≦0.07の範囲で、モータ性能指標Tは2.46倍が得られている。さらに、最大エネルギー積(BHmax )が17MGOeの異方性希土類ボンド磁石を用いた場合には、0.03≦d/a≦0.07の範囲で、モータ性能指標Tは2.39倍が得られている。したがって、このd/aの範囲は、さらに、望ましい範囲である。
【0031】
単位磁石使用量当たりのモータ性能指標T(即ち、モータ性能指標T/磁石使用量、以下この比Sを「磁石効率」という)が、従来の2極フェライトモータの磁石効率の磁石性能倍数m倍の2倍に等しくなる磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aが0.07である。ここで、磁石性能倍数mは、(異方性希土類ボンド磁石の性能[(BH)max ])/(フェライト焼結磁石の性能〔(BH)max 〕で定義される。例えば、異方性希土類ボンド磁石の性能(最大エネルギー積)が17MGOe で、フェライト焼結磁石の性能(最大エネルギー積)が3.5MGOe の場合には、磁石性能倍数mは、4.9となる。同様に、異方性希土類ボンド磁石の最大エネルギー積が20MGOe の場合には、磁石性能倍数mは、5.7倍となり、異方性希土類ボンド磁石の最大エネルギー積が25MGOe の場合には、磁石性能倍数mは、7.1倍となる。
【0032】
尚、磁石効率Sが従来の2極フェライトモータの磁石効率の磁石性能倍数m倍の2倍となる時の磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aは、異方性希土類ボンド磁石の最大エネルギー積が17MGOe 以上において、その値にかかわらずほぼ同一値である0.07をとっている。
【0033】
磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aが0.07以下の時に、本発明のモータ装置の磁石効率Sは従来の2極フェライトモータの磁石効率の磁石性能倍数m倍の2倍以上となる。しかしながら、磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aが下限値0.015近くになると、磁石効率は最大となるが、磁石が薄くなることにより反磁場が大となり、電磁回転体を貫く磁束が急激に低下し、モータ性能指標Tが従来の2極焼結フェライト磁石を用いたモータの2倍近くに低下するので、磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aは0.015以上とするのが望ましい。
【0034】
磁石厚さ対電磁回転体の直径比d/aの上記の範囲は、モータ外径が50mm以下とした場合に、筐体厚さw、磁石厚さdが共に薄いことを意味する。モータ外径を固定して考えると、筐体厚さwと磁石厚さdを共に薄くできる分だけ電磁回転体の直径を大きくでき、巻線を太くすることができ、出力トルクの向上につながる。
【0035】
又、この異方性希土類ボンド磁石は樹脂成形で形成されるので、容易に精度よく形成される。これにより、モータ筐体内周部の永久磁石形状を精度のよい中空円筒形状とすることができる。即ち、永久磁石によるモータ内部磁場を精度のよい回転対称とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体的な第1実施例に係るDCブラシモータ装置を示した構成図。
【図2】 第1実施例に係るDCブラシモータにおける異方性希土類ボンド磁石が筐体内周部に圧入された状態を示した軸方向断面図。
【図3】 第1実施例に係るDCブラシモータにおける異方性希土類ボンド磁石を筐体内周部に圧入する機構の構成図。
【符号の説明】
10…バックヨーク
11…回転軸
12…筐体
13…異方性希土類ボンド磁石
14…アーマチャ
15…コイル
16…モータ筐体
18…被覆膜
30…シリンダ
31…ピストン
32…凸リング

Claims (2)

  1. モータの筐体内周部に配置した永久磁石を有したモータ装置の製造方法において、
    熱硬化性樹脂の割合が2W%以上3W%以下の希土類ボンド磁石の中空円筒状の成形体を製造し、
    この成形体をキュアー処理して、熱硬化性樹脂の硬化度を90〜100%とした硬化成形体を製造し、
    この硬化成形体をガラス転移点温度以下の温度に加熱して、前記筐体内部に圧入する
    ことを特徴とするモータ装置の製造方法。
  2. モータの筐体内周部に配置した永久磁石を有した筐体の製造方法において、
    熱硬化性樹脂の割合が2W%以上3W%以下の希土類ボンド磁石の中空円筒状の成形体を製造し、
    この成形体をキュアー処理して、熱硬化性樹脂の硬化度を90〜100%とした硬化成形体を製造し、
    この硬化成形体をガラス転移点温度以下の温度に加熱し、前記筐体内部に圧入する
    ことを特徴とする筐体の製造方法。
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