JP4236496B2 - 水素含有ガス生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部、供給される炭化水素系の原燃料を前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気により水素ガスを主成分とするガスに改質処理する改質部、その改質部から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成部、及び、その変成部から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを供給される酸素含有ガスにて選択酸化処理する選択酸化部を備えた本体部と、
その本体部の外周部に配設されてその本体部に冷却風を送風する送風機と、
前記変成部から前記選択酸化部に変成ガスを供給する変成ガス流路に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと前記水蒸気生成部に供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部と、
前記変成ガス流路における前記原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部とが設けられ、
前記原料水予熱用熱交換部が、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記原料水予熱用内筒部内を変成ガスが通流し、前記原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を原料水が通流するように構成され、
前記変成ガス冷却用熱交換部が、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記変成ガス冷却用内筒部内を変成ガスが通流し、前記変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を冷却用流体が通流するように構成された水素含有ガス生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる水素含有ガス生成装置は、送風機にて、本体部に冷却風を送風して本体部を冷却し、変成部から排出される変成ガスを、原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とにより順次冷却して、選択酸化部にて選択酸化処理するのに適した温度に冷却した後、選択酸化部に供給するように構成したものである。
【0003】
このような水素含有ガス生成装置では、従来、送風機を本体部の4側部のうちの一側部に設け、原料水予熱用熱交換部は、前記本体部における送風機が設けられている側部とは異なる側部に設けていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
変成ガス冷却用熱交換部は、変成ガス流路における原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けることから、変成ガス流路の配管経路を長くしないために、原料水予熱用熱交換部に隣接して設けることが好ましく、前記本体部における原料水予熱用熱交換部を設けている側部と同じ側部に設けることになる。
【0005】
又、図6に示すように、原料水予熱用熱交換部17の原料水予熱用内筒部17iと変成ガス冷却用熱交換部18の変成ガス冷却用内筒部18iとは別体にて構成して、原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18とを別体に構成し、それら別体の原料水予熱用内筒部17iと変成ガス冷却用内筒部18iとを、接続管51と2組の管継手部材52により連通接続して、原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18とを変成ガス流路22rに設けていた。図5中、17oは、原料水予熱用熱交換部17の原料水予熱用外筒部であり、18oは、変成ガス冷却用熱交換部18の変成ガス冷却用外筒部である。
【0006】
又、図6に示すように、原料水予熱用熱交換部17においては、原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間は、原料水が原料水予熱用内筒部17iの軸心方向に沿って直進状に通流し、変成ガス冷却用熱交換部18においては、変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間は、冷却用流体が変成ガス冷却用内筒部18iの軸心方向に沿って直進状に通流するように構成していた。
【0007】
【特許文献1】
特開2002‐83620号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を、本体部における送風機が設けられている側部とは異なる側部に設けるので、本体部から出っ張る部分が多くなって水素含有ガス生成装置が大型化するという問題があった。又、互いに別体の原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部は、原料水予熱用熱交換部の原料水予熱用内筒部と変成ガス冷却用熱交換部の変成ガス冷却用内筒部とを接続筒にて接続して変成ガス流路に設けるので、原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とを接続した状態での長さが長くなり、そのように接続した状態での長さが長い原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を設けることによっても、水素含有ガス生成装置が大型化するという問題があった。
【0009】
又、原料水予熱用熱交換部は、原料水が原料水予熱用内筒部の軸心方向に沿って直進状に通流することから、熱交換能力を向上するために、原料水を変成ガスと熱交換させるために通流させる原料水の熱交換通流経路を長くするには、原料水予熱用熱交換部における軸心方向での長さを長くせざるを得ず、又、変成ガス冷却用熱交換部も、冷却用流体が変成ガス冷却用内筒部の軸心方向に沿って直進状に通流することから、熱交換能力を向上するために、冷却用流体を変成ガスと熱交換させるために通流させる冷却用流体の熱交換通流経路を長くするには、変成ガス冷却用熱交換部における軸心方向での長さを長くせざるを得なかった。
従って、そのようにいずれも長さが長い原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を設けることによっても、水素含有ガス生成装置が大型化するという問題があった。
【0010】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図り得る水素含有ガス生成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の水素含有ガス生成装置は、供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部、供給される炭化水素系の原燃料を前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気により水素ガスを主成分とするガスに改質処理する改質部、その改質部から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成部、及び、その変成部から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを供給される酸素含有ガスにて選択酸化処理する選択酸化部を備えた本体部と、
その本体部の外周部に配設されてその本体部に冷却風を送風する送風機と、
前記変成部から前記選択酸化部に変成ガスを供給する変成ガス流路に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと前記水蒸気生成部に供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部と、
前記変成ガス流路における前記原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部とが設けられ、
前記原料水予熱用熱交換部が、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記原料水予熱用内筒部内を変成ガスが通流し、前記原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を原料水が通流するように構成され、
前記変成ガス冷却用熱交換部が、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記変成ガス冷却用内筒部内を変成ガスが通流し、前記変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を冷却用流体が通流するように構成された前提構成のものであって、
前記原料水予熱用熱交換部の原料水予熱用内筒部と、前記変成ガス冷却用熱交換部の変成ガス冷却用内筒部とが、隙間無く一連に連なる一体状態に構成されている点を特徴構成とする。
即ち、原料水予熱用熱交換部の原料水予熱用内筒部と、変成ガス冷却用熱交換部の変成ガス冷却用内筒部とが隙間無く一連に連なる一体状態に構成されているので、原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とを合わせた長さを短くすることが可能となる。
つまり、原料水予熱用熱交換部における原料水及び変成ガスが熱交換のために通流する夫々の熱交換通流経路の長さを従来と同等又は従来よりも長くし、又、変成ガス冷却用熱交換部における冷却用流体及び変成ガスが熱交換のために通流する夫々の熱交換通流経路の長さを従来と同等又は従来よりも長くして、熱交換能力を従来と同等又は従来よりも向上させながら、原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とを合わせた長さを短くすることが可能となるのである。
又、従来のように原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とを接続筒にて接続する手間が不要となるので、設置作業の簡略化をも図ることも可能になる。
従って、水素含有ガス生成装置の小型化を図ることが可能になり、又、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の設置作業の簡略化をも図ることができるようになった。
【0012】
〔請求項2記載の発明〕
請求項2に記載の水素含有ガス生成装置は、請求項1と同様の前提構成のものであって、
前記原料水予熱用熱交換部及び前記変成ガス冷却用熱交換部が、前記送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、前記送風機の外周部に配設されている点を特徴構成とする。
即ち、例えば、送風機を本体部の4側部のうちの一側部に設ける場合は、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を、送風機を設置している本体部の側部における送風機の外周部の空きスペースに配設する。
つまり、例えば、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を本体部における送風機を設置している側部とは異なる側部に設ける場合に比べて、本体部から出っ張る部分を少なくすることが可能となり、あるいは、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部専用の設置スペースを確保する必要がなくなる。
又、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を、送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機の外周部に配設するので、送風機による本体部への冷却風の送風に支障を来たすこともない。
従って、水素含有ガス生成装置の小型化を図ることが可能になった。
【0013】
〔請求項3記載の発明〕
請求項3に記載の水素含有ガス生成装置は、請求項2において、前記原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部のうちの少なくとも一方が曲げられて、それら原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部が、前記送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、前記送風機の外周部を囲むように配設されている点を特徴構成とする。
即ち、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部のうちの少なくとも一方が曲げられて、それら原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部が、送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機の外周部を囲むように配設するので、原料水予熱用熱交換部と変成ガス冷却用熱交換部とを合わせた長さが長くなるようにして、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部における熱交換通流経路を長くして熱交換能力を向上しながらも、それら熱交換通流経路を長くした原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を、送風機の送風方向に沿う送風方向視にて本体部から外方部に出っ張ることなく配設することが可能になる。
従って、変成ガスを選択酸化処理に適した温度に冷却できるように、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の熱交換能力を十分に向上しながら、水素含有ガス生成装置の小型化を図ることが可能になった。
【0014】
〔請求項4記載の発明〕
請求項4に記載の水素含有ガス生成装置は、請求項1と同様の前提構成のものあって、
前記二重筒状の原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間内、及び、前記二重筒状の変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間内の夫々に、スペーサが筒長手方向に沿って螺旋状又は蛇行状の流路を形成するように設けられている点を特徴構成とする。
即ち、原料水は、二重筒状の原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間内をスペーサの案内にて螺旋状又は蛇行状に通流して、原料水予熱用内筒部を通流する変成ガスと熱交換し、冷却用流体は、二重筒状の変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間内をスペーサの案内にて螺旋状又は蛇行状に通流して、変成ガス冷却用内筒部を通流する変成ガスと熱交換する。
つまり、原料水を二重筒状の原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間内を螺旋状又は蛇行状に通流させることにより、原料水の熱交換通流経路を長くし、又、冷却用流体を二重筒状の変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間内を螺旋状又は蛇行状に通流させることにより、冷却用流体の熱交換通流経路を長くすることができる。又、スペーサの伝熱作用により、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を通流する原料水と、原料水予熱用内筒部内を通流する変成ガスとの熱交換効率、及び、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を通流する冷却用流体と、変成ガス冷却用内筒部内を通流する変成ガスとの熱交換効率を向上することが可能になる。
そして、原料水予熱用熱交換部においては、原料水の熱交換通流経路を長くすると共に、原料水と変成ガスとの熱交換効率を向上することが可能になり、又、変成ガス冷却用熱交換部においては、冷却用流体の熱交換通流経路を長くすると共に、冷却用流体と変成ガスとの熱交換効率を向上することが可能になることから、変成ガスを選択酸化処理に適した温度に冷却できるようにしながら、原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の長さを短縮することが可能になり、それら長さを短縮した原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を本体部にコンパクトに配設することが可能になる。
従って、水素含有ガス生成装置の小型化を図ることが可能になった。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、水素含有ガス生成装置は、供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部S、供給される天然ガス等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫部1、その脱硫部1にて脱硫された原燃料ガスを前記水蒸気生成部Sにて生成された水蒸気にて水素ガスと一酸化炭素ガスを含むガスに改質処理する改質部3、その改質部3を改質処理可能なようにガスバーナ4bの燃焼により加熱する燃焼室4、改質部3から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成処理する変成部5、及び、その変成部5から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを選択酸化する選択酸化部6等を備えた本体部Mと、その本体部Mの外周部に配設されてその本体部Mに冷却風を送風する送風機10と、前記変成部5から前記選択酸化部6に変成ガスを供給する変成ガス流路22rに設けられてその変成ガス流路22rを通流する変成ガスと水蒸気生成部Sに供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部17と、変成ガス流路22rにおける前記原料水予熱用熱交換部17よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路22rを通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部18とを備えて構成してある。
そして、一酸化炭素ガス濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな水素含有ガスを生成して、その生成水素含有ガスを、例えば、各種の燃料電池Gにて発電用として供給する。
【0016】
前記水蒸気生成部Sは、燃焼部4から排出された燃焼ガスを通流させる水蒸気生成用加熱通流部11と、供給される原料水を水蒸気生成用加熱通流部11による加熱にて蒸発させる蒸発処理部2とから構成してある。
【0017】
更に、前記本体部Mには、改質部3から排出された高温の改質ガスを通流させて改質部3を保温する保温用通流部7、脱硫部1からの脱硫原燃料ガスと改質部3からの高温の改質ガスとを熱交換させて改質部3に供給される脱硫原燃料ガスを予熱する脱硫原燃料ガス用熱交換器Ep、改質部3からの高温の改質ガスと脱硫部1に供給される原燃料ガスとを熱交換させて原燃料ガスを予熱する原燃料ガス用熱交換器Ea、変成部5を冷却するために水蒸気生成用加熱通流部11から排出された燃焼ガスを冷却用流体として通流させる変成部冷却用通流部8、同じく、変成部6を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部9、及び、変成部冷却用通流部8から排出された燃焼ガスと、前記燃焼室4の前記ガスバーナ4bに供給する燃焼用空気及び燃料電池Gからのオフガス夫々とを熱交換させて、燃焼用空気及びオフガスを予熱する排熱回収用熱交換器31を設けてある。
【0018】
前記脱硫原燃料ガス用熱交換器Epは、前記保温用通流部7から排出された改質ガスを通流させる上流側改質ガス通流部12と、前記改質部3に供給する脱硫原燃料ガスを通流させる脱硫原燃料ガス通流部13とを熱交換自在に設けて構成し、前記原燃料ガス用熱交換器Eaは、前記上流側改質ガス通流部12から排出された改質ガスを通流させる下流側改質ガス通流部15と、前記脱硫部1に供給する原燃料ガスを通流させる原燃料ガス通流部16とを熱交換自在に設けて構成してある。
【0019】
前記本体部Mは、矩形板状の扁平な容器Bの複数を板状形状の厚さ方向に並べて設けて、各容器Bを用いて、排熱回収用熱交換器31以外の、水蒸気生成部S、脱硫部1、改質部3、燃焼室4、変成部5、選択酸化部6、各通流部等をそれぞれ構成してある。
複数の容器Bのうちの一部は、一つの扁平な室を備えるように形成した単室具備容器Bmにて構成し、残りは、二つの扁平な室を備えるように形成した双室具備容器Bdにて構成してある。
【0020】
本実施形態においては、9個の双室具備容器Bdと、1個の単室具備容器Bmを、側面視において左端から3個目に単室具備容器Bmを位置させた状態で、横方向に厚さ方向に並べて設けて、コンパクトに形成してある。尚、9個の双室具備容器Bdと1個の単室具備容器Bmとを並べるに当たっては、伝熱させる必要のあるもの同士は密着させた状態で、且つ、伝熱量を調節する必要のあるもの同士の間には伝熱量調節用の断熱材19を介在させた状態で並べてある。
9個の双室具備容器Bdの区別が明確になるように、便宜上、双室具備容器を示す符号Bdの後に、左からの並び順を示す符号1,2,3……………9を付す。
【0021】
左端の双室具備容器Bd1の左側の室を備えた部分を用いて、水蒸気生成用加熱通流部11を構成し、右側の室を備えた部分を用いて蒸発処理部2を構成してある。つまり、左端の双室具備容器Bd1にて水蒸気生成部Sを構成してある。左から2個目の双室具備容器Bd2の左側の室を備えた部分を用いて、燃焼室4を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、改質部3を構成してある。燃焼部4には、その燃焼部4内でガス燃料を燃焼させるように前記ガスバーナ4bを設けてある。
単室具備容器Bmを用いて、保温用通流部7を構成してある。
左から3個目の双室具備容器Bd3の左側の室を備えた部分を用いて、上流側改質ガス通流部12を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、脱硫原燃料ガス通流部13を構成してある。
左から4個目の双室具備容器Bd4を用いて、脱硫部1を構成し、左から5個目の双室具備容器Bd5の左側の室を備えた部分を用いて、脱硫部1を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、原燃料ガス通流部16を構成してある。
左から6個目の双室具備容器Bd6の左側の室を備えた部分を用いて、下流側改質ガス通流部15を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成してある。
左から7個目の双室具備容器Bd7の左側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成し、右側の室を備えた部分を用いて変成部冷却用通流部8を構成してある。
左から8個目の双室具備容器Bd8を用いて、変成部5を構成し、左から9個目(右端)の双室具備容器Bd9の左側の室を備えた部分を用いて、変成部冷却用通流部9を構成し、右側の室を備えた部分を用いて選択酸化部6を構成してある。
【0022】
つまり、本体部Mは、最も高温となる燃焼室4及び改質部3を構成する双室具備容器Bd2の一方側に、その双室具備容器Bd2の側から、保温用通流部7を構成する単室具備容器Bm、断熱材19、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epを構成する双室具備容器Bd3、断熱材19、脱硫部1を構成する双室具備容器Bd4、脱硫部1及び原燃料ガス通流部16を構成する双室具備容器Bd5、下流側改質ガス通流部15及び変成部5を構成する双室具備容器Bd6、変成部5及び変成部冷却用通流部8を構成する双室具備容器Bd7、変成部5を構成する双室具備容器Bd8、変成部冷却用通流部9及び選択酸化部6を構成する双室具備容器Bd9を記載順に並ぶように互いに密接配置し、双室具備容器Bd2の他方側に、その双室具備容器Bd2の側から、断熱材19、水蒸気生成用加熱通流部11及び蒸発処理部2を構成する双室具備容器Bd1、排熱回収用熱交換器31を記載順に並ぶように密接配置して、外形形状が概ね直方体又は立方体形状になるように全体を一体状態に組み付けて構成してある。
【0023】
そして、図1において、白抜き矢印にて示すように、原燃料ガス供給路21を原燃料ガス用熱交換器Eaの原燃料ガス通流部16に接続し、並びに、原燃料ガス通流部16、脱硫部1、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの脱硫原燃料ガス通流部13、改質部3、保温用通流部7、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの上流側改質ガス通流部12、原燃料ガス用熱交換器Eaの下流側改質ガス通流部15、変成部5、選択酸化部6の順に流れるガス処理経路を形成するように、それらをガス処理用流路22にて接続し、更に、選択酸化部6から排出された選択酸化処理ガスを燃料ガスとして燃料電池Gに供給するように、選択酸化部6と燃料電池Gとを燃料ガス路23にて接続してある。ちなみに、変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22は、変成部5から選択酸化部6に変成ガスを供給する変成ガス流路22rに相当し、その変成ガス流路22rには、上述したように、原料水予熱用熱交換部17、変成ガス冷却用熱交換部18を上流側から順に設け、更に、変成ガス冷却用熱交換部18の下流側には、変成ガスから凝縮水を除去するドレントラップ30を設けてある。
【0024】
図1において、実線矢印にて示すように、原料水ポンプ14にて、水蒸気生成用の原料水を、原料水予熱用熱交換部17にて変成ガスにて予熱した後、水蒸気生成部Sの蒸発処理部2に送るように、原料水ポンプ14、原料水予熱用熱交換部17、水蒸気生成部Sの蒸発処理部2を原料水供給路25にて接続し、蒸発処理部2にて生成された水蒸気を送出する水蒸気路26を、脱硫部1と被改質ガス通流部13とを接続するガス処理用流路22に接続して、ガス処理用流路22を通流する脱硫原燃料ガスに改質用の水蒸気を混合させるように構成してある。
変成ガス冷却用熱交換部18には、冷却用流体として水道水等の冷却水を通流させる冷却水路20を接続してある。
【0025】
図1において、一点鎖線矢印にて示すように、ブロア28からの空気を、排熱回収用熱交換器31を通過させて、燃焼用空気としてガスバーナ4bに供給するように、ブロア28、排熱回収用熱交換器31、ガスバーナ4bとを燃焼用空気路29にて接続してある。尚、図示は省略するが、ブロア28からの空気を変成部冷却用通流部9を通流させてからガスバーナ4bに供給する変成部冷却用空気路も設けてあり、変成部5の冷却能力が不足するとき、例えば、夏期の高気温時には、その変成部冷却用空気路を通じて、燃焼用空気をガスバーナ4bに供給するように切り換え可能なように構成してある。
【0026】
図1において、実線矢印にて示すように、燃料電池Gから排出されたオフガスを排熱回収用熱交換器31を通過させて、ガス燃料として燃焼室4のガスバーナ4bに供給すべく、燃料電池G、排熱回収用熱交換器31、ガスバーナ4bを燃料供給路24にて接続してある。
【0027】
図1において、破線矢印にて示すように、燃焼室4から排出された燃焼ガスを、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8、排熱回収用熱交換器31の順に流すように、それら燃焼室4、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8、排熱回収用熱交換器31を燃焼ガス路27にて接続して、水蒸気生成用加熱通流部11においては、燃焼ガスによって蒸発処理部2を加熱し、変成部冷却用通流部8においては、燃焼ガスによって、発熱反応である変成反応が行われる変成部5を冷却し、更に、排熱回収用熱交換器31においては、燃焼ガスの排熱を回収して、燃料供給路24を通じてガスバーナ4bに供給される燃料電池Gのオフガス、及び、燃焼用空気路29を通じてガスバーナ4bに供給される燃焼用空気を予熱するように構成してある。
【0028】
図2に示すように、本体部Mにおける容器Bの並び方向の一方の側部は、側板32を取り付けて覆ってある。
そして、送風機10は、本体部Mにおける容器Bの並び方向の一方の側部に、前記側板32に形成された開口部32wを通じて本体部Mに冷却風を送風するように配置し、原料水冷却用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18は、本体部Mにおける前記送風機10が設けられているのと同じ側部に、その送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部に配設してある。
【0029】
次に、図3及び図4に基づいて、原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18について説明を加える。
円筒状の兼用内筒体41における長手方向の略中央にリング状の仕切り板42を外嵌し、兼用内筒体41における仕切り板42の両側部分の夫々にコイル状スペーサ43を外嵌した状態で、夫々円筒状で両端部夫々に接続筒44を筒内に連通する状態で取り付けた原料水予熱用外筒部17o及び変成ガス冷却用外筒部18oを、兼用内筒体41の外側に二重筒状に被せて、互に対向する端部を仕切り板42に接続して、それら兼用内筒体41と原料水予熱用外筒部17o及び変成ガス冷却用外筒部18oとからなる2重筒状体を概ねU字状になるように曲げてあり、又、兼用内筒体41の両端夫々に、兼用内筒体41の内部に連通する筒部を備え且つ兼用内筒体41と原料水予熱用外筒部17o又は変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状開口部を閉じる接続部材45を取り付けてある。
【0030】
兼用内筒体41における原料水予熱用外筒部17oにて覆われる部分を原料水予熱用内筒部17iとして機能させ、兼用内筒体41における変成ガス冷却用外筒部18oにて覆われる部分を変成ガス冷却用内筒部18iとして機能させるようにして、兼用内筒体41における原料水予熱用内筒部17iとして機能させる部分と原料水予熱用外筒部17oとにより形成される環状空間と、兼用内筒体41における変成ガス冷却用内筒部18iとして機能させる部分と変成ガス冷却用外筒部18oとにより形成される環状空間とを仕切り板42にて区画してある。
【0031】
上述のようにして、原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとからなる二重筒状で、原料水予熱用内筒部17i内に変成ガスを通流させ、原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間に原料水を通流させるようにした原料水予熱用熱交換部17を構成し、変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとからなる二重筒状で、変成ガス冷却用内筒部18i内に変成ガスを通流させ、変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間に冷却水を通流させるようにした変成ガス冷却用熱交換部18を構成してある。
【0032】
そして、兼用内筒体41における原料水予熱用外筒部17oにて覆われる部分を原料水予熱用内筒部17iとして機能させ、兼用内筒体41における変成ガス冷却用外筒部18oにて覆われる部分を変成ガス冷却用内筒部18iとして機能させるようにして、原料水予熱用熱交換部17の原料水予熱用内筒部17iと変成ガス冷却用熱交換部18の変成ガス冷却用内筒部18iとを隙間無く一連に連なる一体状態に構成してある。
又、二重筒状の原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間にコイル状のスペーサ43を設けて、そのコイル状のスペーサ43の案内にて原料水を螺旋状に通流させるようにして、原料水の熱交換通流経路を長くし、又、二重筒状の変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間内にコイル状のスペーサ43を設けて、そのコイル状のスペーサ43の案内にて冷却水を螺旋状に通流させるようにして、冷却水の熱交換通流経路を長くしてある。
又、スペーサ43を金属等の熱伝導率の高い材料により形成して、そのスペーサ43の伝熱作用により、原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間を通流する原料水と、原料水予熱用内筒部17i内を通流する変成ガスとの熱交換効率、及び、変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間を通流する冷却水と、変成ガス冷却用内筒部18i内を通流する変成ガスとの熱交換効率を向上するようにしてある。
【0033】
図2に示すように、上述のように隙間がない状態で一連に連なる一体状態に構成した原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18を概ねU字状に曲げて、本体部Mにおける前記送風機10が設けられているのと同じ側部の側板32に、その送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部を囲む状態で配設してある。
そして、原料水予熱用外筒部17o側の接続部材45に変成ガス流路22rの上流側を接続し、変成ガス冷却用外筒部18o側の接続部材45に変成ガス流路22rの下流側を接続し、原料水予熱用外筒部17oに取り付けた2個の接続筒44のうち、中央側の接続筒44に原料水供給路25の上流側を接続し、端部側の接続筒44に原料水供給路25の下流側を接続し、並びに、変成ガス冷却用外筒部18oに取り付けた2個の接続筒44のうち、端部側の接続筒44に冷却水路20の上流側を接続し、中央側の接続筒44に冷却水路20の下流側を接続してある。
もって、変成部5から排出される変成ガスを、原料水予熱用熱交換部17にて原料水との熱交換により冷却し、更に、変成ガス冷却用熱交換部18にて冷却水との熱交換により冷却することにより、選択酸化処理に適正な温度にまで冷却して、選択酸化部6に供給するように構成してある。
【0034】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 二重筒状の原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間内、及び、二重筒状の変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間内の夫々に、スペーサを配置する場合の配置形態は、上記の実施形態において例示した如きコイル状スペーサ43を配置する形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、周方向の一部が欠けた複数の割れリング状スペーサ46を、割れ部分の原料水予熱用内筒部17iや変成ガス冷却用内筒部18iの周方向での位相を順次ずらした状態で、原料水予熱用内筒部17iや変成ガス冷却用内筒部18iの軸心方向に間隔を開けて並べて設けて、蛇行状や螺旋状の流路を形成するように構成しても良い。
【0035】
(ロ) 隙間がない状態で一連に連なる一体状態に構成した原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18を、送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機18の外周部を囲むように配設するに当たって、原料水予熱用熱交換部17、変成ガス冷却用熱交換部18を曲げる曲げ形態は、上記の実施形態において例示した如き、原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18の両方を概ねU字状に曲げる形態に限定されるものではない。
例えば、原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18の両方を環状や円弧状になるように曲げても良い。原料水予熱用熱交換部17又は変成ガス冷却用熱交換部18のいずれか一方をL字状に曲げても良い。
又、上述のように隙間がない状態で一連に連なる一体状態に構成した原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18を曲げずに直線状のままで、送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部に配設して良い。
【0036】
(ハ) 上記の実施形態においては、「原料水予熱用熱交換17の原料水予熱用内筒部17iと、変成ガス冷却用熱交換部18の変成ガス冷却用内筒部18iとが、隙間無く一連に連なる一体状態に構成されている」という特徴構成(以下、第1特徴構成と称する)、「原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18が、送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部に配設されている」という特徴構成(以下、第2特徴構成と称する)、及び、「二重筒状の原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間内、及び、二重筒状の変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間内の夫々に、スペーサ43,46が筒長手方向に沿って螺旋状又は蛇行状の流路を形成するように設けられている」という特徴構成(以下、第3特徴構成と称する)の全てを含む実施形態を説明したが、それら第1〜第3の特徴構成のうちのいずれか2つ、又は、いずれか1つの特徴構成を含む実施形態も可能である。
又、第2特徴構成を含む実施形態の場合、「原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18のうちの少なくとも一方が曲げられて、それら原料水予熱用熱交換部17及び変成ガス冷却用熱交換部18が、送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部を囲むように配設されている」という特徴構成を含む実施形態、及び、含まない実施形態のいずれも可能である。
【0037】
例えば、第1特徴構成のみを含む実施形態では、原料水予熱用熱交換部17の原料水予熱用内筒部17iと変成ガス冷却用熱交換部18の変成ガス冷却用内筒部18iとを隙間無く一連に連なる一体状態に構成することにより、隙間がない状態で一連に連なる一体状態に構成し、上記の実施形態の如きスペーサ43,46を設けない原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18を、本体部Mにおける本体部Mを配置している側部とは異なる側部、又は、本体部Mの上部等に配設する。この場合、概ねU字状、環状、円弧状等に曲げて配設しても良い。
【0038】
又、第2特徴構成のみを含む実施形態の場合は、図6に示す構成の原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18を、送風機10の送風方向に沿う送風方向視にて、送風機10の外周部に配設する。
【0039】
又、第3特徴構成のみを含む実施形態では、二重筒状の原料水予熱用内筒部17iと原料水予熱用外筒部17oとの間の環状空間内にスペーサ43,46を筒長手方向に沿って螺旋状又は蛇行状の流路を形成するように設けた原料水予熱用熱交換部17、及び、二重筒状の変成ガス冷却用内筒部18iと変成ガス冷却用外筒部18oとの間の環状空間内にスペーサ43,46を筒長手方向に沿って螺旋状又は蛇行状の流路を形成するように設けた変成ガス冷却用熱交換部18を、互いに別体に構成し、そのように互いに別体の原料水予熱用熱交換部17と変成ガス冷却用熱交換部18とを、図6に示すように原料水予熱用内筒部17iと変成ガス冷却用内筒部18iとを接続管51と2組の管継手部材52により連通接続することにより直列接続して、本体部Mにおける本体部Mを配置している側部とは異なる側部、又は、本体部Mの上部等に配設する。この場合、概ねU字状、環状、円弧状等に曲げて配設しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る水素含有ガス生成装置のブロック図
【図2】実施形態に係る水素含有ガス生成装置の側面図
【図3】実施形態に係る水素含有ガス生成装置の原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の変成ガス通流方向に沿う面での断面図
【図4】実施形態に係る水素含有ガス生成装置の原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の要部の一部切り欠き斜視図
【図5】別実施形態に係る水素含有ガス生成装置の原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部の要部の一部切り欠き斜視図
【図6】従来の水素含有ガス生成装置の原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部を示す図
【符号の説明】
3 改質部
5 変成部
6 選択酸化部
10 送風機
17 原料水予熱用熱交換部
17i 原料水予熱用内筒部
17o 原料水予熱用外筒部
18 変成ガス冷却用熱交換部
18i 変成ガス冷却用内筒部
18o 変成ガス冷却用外筒部
22r 変成ガス流路
43,46 スペーサ
M 本体部
S 水蒸気生成部

Claims (4)

  1. 供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部、供給される炭化水素系の原燃料を前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気により水素ガスを主成分とするガスに改質処理する改質部、その改質部から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成部、及び、その変成部から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを供給される酸素含有ガスにて選択酸化処理する選択酸化部を備えた本体部と、
    その本体部の外周部に配設されてその本体部に冷却風を送風する送風機と、
    前記変成部から前記選択酸化部に変成ガスを供給する変成ガス流路に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと前記水蒸気生成部に供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部と、
    前記変成ガス流路における前記原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部とが設けられ、
    前記原料水予熱用熱交換部が、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記原料水予熱用内筒部内を変成ガスが通流し、前記原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を原料水が通流するように構成され、
    前記変成ガス冷却用熱交換部が、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記変成ガス冷却用内筒部内を変成ガスが通流し、前記変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を冷却用流体が通流するように構成された水素含有ガス生成装置であって、
    前記原料水予熱用熱交換部の原料水予熱用内筒部と、前記変成ガス冷却用熱交換部の変成ガス冷却用内筒部とが、隙間無く一連に連なる一体状態に構成されている水素含有ガス生成装置。
  2. 供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部、供給される炭化水素系の原燃料を前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気により水素ガスを主成分とするガスに改質処理する改質部、その改質部から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成部、及び、その変成部から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを供給される酸素含有ガスにて選択酸化処理する選択酸化部を備えた本体部と、
    その本体部の外周部に配設されてその本体部に冷却風を送風する送風機と、
    前記変成部から前記選択酸化部に変成ガスを供給する変成ガス流路に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと前記水蒸気生成部に供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部と、
    前記変成ガス流路における前記原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部とが設けられ、
    前記原料水予熱用熱交換部が、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記原料水予熱用内筒部内を変成ガスが通流し、前記原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を原料水が通流するように構成され、
    前記変成ガス冷却用熱交換部が、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記変成ガス冷却用内筒部内を変成ガスが通流し、前記変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を冷却用流体が通流するように構成された水素含有ガス生成装置であって、
    前記原料水予熱用熱交換部及び前記変成ガス冷却用熱交換部が、前記送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、前記送風機の外周部に配設されている水素含有ガス生成装置。
  3. 前記原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部のうちの少なくとも一方が曲げられて、それら原料水予熱用熱交換部及び変成ガス冷却用熱交換部が、前記送風機の送風方向に沿う送風方向視にて、前記送風機の外周部を囲むように配設されている請求項2記載の水素含有ガス生成装置。
  4. 供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部、供給される炭化水素系の原燃料を前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気により水素ガスを主成分とするガスに改質処理する改質部、その改質部から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する変成部、及び、その変成部から供給される変成ガス中の一酸化炭素ガスを供給される酸素含有ガスにて選択酸化処理する選択酸化部を備えた本体部と、
    その本体部の外周部に配設されてその本体部に冷却風を送風する送風機と、
    前記変成部から前記選択酸化部に変成ガスを供給する変成ガス流路に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと前記水蒸気生成部に供給される原料水とを熱交換してその原料水を予熱する原料水予熱用熱交換部と、
    前記変成ガス流路における前記原料水予熱用熱交換部よりも下流側に設けられて、その変成ガス流路を通流する変成ガスと冷却用流体とを熱交換して変成ガスを冷却する変成ガス冷却用熱交換部とが設けられ、
    前記原料水予熱用熱交換部が、原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記原料水予熱用内筒部内を変成ガスが通流し、前記原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間を原料水が通流するように構成され、
    前記変成ガス冷却用熱交換部が、変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部とからなる二重筒状に構成され、且つ、前記変成ガス冷却用内筒部内を変成ガスが通流し、前記変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間を冷却用流体が通流するように構成された水素含有ガス生成装置であって、
    前記二重筒状の原料水予熱用内筒部と原料水予熱用外筒部との間の環状空間内、及び、前記二重筒状の変成ガス冷却用内筒部と変成ガス冷却用外筒部との間の環状空間内の夫々に、スペーサが筒長手方向に沿って螺旋状又は蛇行状の流路を形成するように設けられている水素含有ガス生成装置。
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